JPH11335282A - 乾燥肌治療用外用剤 - Google Patents

乾燥肌治療用外用剤

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JPH11335282A
JPH11335282A JP14175798A JP14175798A JPH11335282A JP H11335282 A JPH11335282 A JP H11335282A JP 14175798 A JP14175798 A JP 14175798A JP 14175798 A JP14175798 A JP 14175798A JP H11335282 A JPH11335282 A JP H11335282A
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JP
Japan
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dry skin
acid
fatty acid
treating dry
alcohol
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JP14175798A
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Naoko Nishida
尚子 西田
Kiyoshi Kuriyama
澄 栗山
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥肌への治療に際して十分な治療効果を有
する乾燥肌治療用外用剤を提供する。 【解決手段】 薬効成分としてクロモグリク酸ナトリウ
ムを含有することを特徴とする乾燥肌治療用外用剤。ク
ロモグリク酸ナトリウムの含有量が1重量%以上である
上記の乾燥肌治療用外用剤。さらに、N−アシルサルコ
シン又はその塩、特定の高級脂肪酸エステル、特定のジ
カルボン酸又はその塩、特定のヒドロキシカルボン酸エ
ステル、脂肪酸エタノールアミド、角質軟化剤及び保湿
剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の経皮吸収促
進剤を含有する上記のいずれかの乾燥肌治療用外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾燥肌治療用外用
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、乾燥肌の治療には尿素やヘパ
リン類似物質が主に用いられている。これらの物質はい
ずれも水分子を包含する性質をもつので乾燥肌の治療効
果を有している。
【0003】クロモグリク酸ナトリウム(1,3−ビス
(2−カルボキシクロモン−5−イルオキシ)−2−ヒ
ドロキシプロパンのナトリウム塩)は、I型アレルギー
反応時の肥満細胞からの化学伝達物質の放出を抑制する
物質として知られており、吸入カプセルや吸入液、エア
ロゾル製剤の吸入による投与によって、アレルギー性喘
息等のアレルギー疾患の治療に用いられる。また、特開
昭52−44242号公報には、クロモグリク酸ナトリ
ウムを皮膚又は眼の組織に局所投与し、慢性皮膚疾患及
びアレルギー性もしくは免疫性反応が関与する眼病の治
療に用いることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、乾燥
肌への治療に際して十分な治療効果を有する乾燥肌治療
用外用剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、クロモグ
リク酸ナトリウムの薬理作用を鋭意研究した結果、クロ
モグリク酸ナトリウムが乾燥肌の治療に薬効があるとい
う全く新しい薬理作用を見出すことに成功し、本発明を
完成した。クロモグリク酸ナトリウムは、それ自体には
水分子を包含する性質をもたないため、前記の尿素やヘ
パリン類似物質とは異なる新しいタイプの薬剤としての
有用性が期待される。
【0006】すなわち、請求項1記載の乾燥肌治療用外
用剤は、薬効成分としてクロモグリク酸ナトリウムを含
有することを特徴とする。
【0007】請求項2記載の乾燥肌治療用外用剤は、ク
ロモグリク酸ナトリウムの含有量が1重量%以上である
ことを特徴とする請求項1記載の乾燥肌治療用外用剤で
ある。
【0008】請求項3記載の乾燥肌治療用外用剤は、さ
らに、N−アシルサルコシン又はその塩、炭素数10〜
18の高級脂肪酸と炭素数1〜20のアルコールとの反
応生成物である高級脂肪酸エステル、炭素数2〜10の
ジカルボン酸又はその塩、炭素数3〜6のヒドロキシカ
ルボン酸と炭素数1〜20のアルコールとの反応生成物
であるヒドロキシカルボン酸エステル、脂肪酸エタノー
ルアミド、角質軟化剤及び保湿剤からなる群より選ばれ
る少なくとも一種の経皮吸収促進剤を含有することを特
徴とする請求項1又は2記載の乾燥肌治療用外用剤であ
る。
【0009】以下、本発明について詳しく説明する。
【0010】本発明の乾燥肌治療用外用剤は、薬効成分
としてクロモグリク酸ナトリウムを含有することを特徴
とする。
【0011】上記の乾燥肌治療用外用剤中のクロモグリ
ク酸ナトリウムの含有量は、少なくなると治療効果が十
分でなくなり、多すぎても効果が含有量に応じて著しく
高くなることがなく、また、剤型上の問題も生じるの
で、1重量%以上が好ましく、3重量%以上50重量%
未満がより好ましく、5〜30重量%が特に好ましい。
【0012】本発明の乾燥肌治療用外用剤は、請求項3
に記載のように、さらに経皮吸収促進剤が含有されるの
が好ましい。
【0013】上記経皮吸収促進剤としては、N−アシル
サルコシン又はその塩、高級脂肪酸エステル、ジカルボ
ン酸又はその塩、ヒドロキシカルボン酸エステル、脂肪
酸エタノールアミド、角質軟化剤及び保湿剤からなる群
より選ばれる少なくとも一種である。
【0014】上記N−アシルサルコシンとしては、例え
ば、N−ラウロイルサルコシン、N−オレオイルサルコ
シン、N−パルミトイルサルコシン、ヤシ油脂肪酸サル
コシン等が挙げられ、その塩としては、例えば、上記N
−アシルサルコシンのナトリウム塩、カリウム塩、マグ
ネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩等が挙げら
れる。
【0015】上記高級脂肪酸エステルは、高級脂肪酸と
アルコールとの反応生成物である。上記高級脂肪酸の炭
素数は、小さくなると生成物の高級脂肪酸エステルが揮
発し易くなり、大きくなると経皮吸収効果が低下するの
で10〜18であり、また上記アルコールの炭素数は、
大きくなると経皮吸収効果が低下するので1〜20であ
る。
【0016】上記炭素数10〜18の高級脂肪酸として
は、例えば、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪族モノカルボ
ン酸;パルミトレイン酸、オレイン酸、バクセン酸、リ
ノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪族カルボン酸;セ
バシン酸等の飽和脂肪族ジカルボン酸などが挙げられ
る。
【0017】上記炭素数1〜20のアルコールとして
は、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール、ターシャリィーブチ
ルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコー
ル、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、カプリ
ルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチ
ルアルコール、ステアリルアルコールなどの脂肪族飽和
アルコールなどが挙げられる。
【0018】上記高級脂肪酸エステルとしては、例え
ば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、ラウリン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロ
ピルなどが挙げられる。
【0019】上記ジカルボン酸又はその塩の炭素数は、
小さすぎても大きすぎても経皮吸収効果が低下するので
2〜10である。上記炭素数2〜10のジカルボン酸と
しては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸などの飽
和脂肪族ジカルボン酸;フマル酸、マレイン酸などの不
飽和脂肪族ジカルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸などの芳香族ジカルボン酸などが挙げられ、
その塩としては、例えば、上記ジカルボン酸のナトリウ
ム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、ア
ルミニウム塩などが挙げられる。
【0020】上記ヒドロキシカルボン酸エステルは、ヒ
ドロキシカルボン酸とアルコールとの反応生成物であ
る。上記ヒドロキシカルボン酸の炭素数は、小さくなる
と生成物のヒドロキシカルボン酸エステルが揮発し易く
なり、大きくなると経皮吸収効果が低下するので3〜6
であり、また上記アルコールの炭素数は、大きくなると
経皮吸収効果が低下するので1〜20である。
【0021】上記炭素数3〜6のヒドロキシカルボン酸
としては、例えば、乳酸、グリセリン酸などのモノカル
ボン酸、リンゴ酸、酒石酸などのジカルボン酸などが挙
げられる。上記炭素数1〜20のアルコールとしては、
前記の高級脂肪酸エステルの反応に用いられるものと同
様のものが挙げられる。上記ヒドロキシカルボン酸エス
テルとしては、例えば、乳酸ミリスチル、乳酸セチルな
どが挙げられる。
【0022】上記脂肪酸エタノールアミドとしては、例
えば、脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸ジエタノー
ルアミド、及びこれらのアルキレンオキサイド付加物な
どが挙げられる。上記脂肪酸エタノールアミドとして
は、例えば、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリ
ン酸ジエタノールアミド、ラウロイルモノエタノールア
ミド、パルミチン酸モノエタノールアミド、パルミチン
酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸モノエタノールア
ミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸・
ミリスチン酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノ
エタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、
ポリオキシエチレン付加ラウロイルモノエタノールアミ
ド、ポリオキシエチレン付加ヤシ油脂肪酸モノエタノー
ルアミドなどが挙げられる。
【0023】上記角質軟化剤としては、例えば、サリチ
ル酸、尿素等が挙げられる。
【0024】上記保湿剤としては、例えば、グリセリ
ン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
尿素、グリチルレチン酸等が挙げられる。
【0025】経皮吸収促進剤としては、上記のうち特
に、N−ラウロイルサルコシン、ミリスチン酸イソプロ
ピル、ラウリン酸ジエタノールアミド、サリチル酸、グ
リセリン、ポリエチレングリコール、尿素が好ましい。
また経皮吸収促進剤としては、上記のものが好ましいが
これらに限定されるものではなく、従来公知のものを用
いることができる。
【0026】請求項3記載の発明において、乾燥肌治療
用外用剤中の経皮吸収促進剤の含有量は、少なくなると
経皮吸収促進効果が低くなり、多くなると皮膚刺激性が
発現したり、流動性が高くなりすぎて基剤(後述)によ
っては剤型の保持が困難になる場合があるので、クロモ
グリク酸ナトリウム及び基剤(後述)の合計100重量
部に対して、0.1〜50重量部が好ましく、5〜40
重量部がより好ましい。
【0027】本発明の乾燥肌治療用外用剤には、さらに
必要に応じて、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、酸
化チタンなどの無機充填剤;粘度調整剤;老化防止剤;
pH調整剤;緩衝剤;防腐剤;香料などを添加してもよ
い。
【0028】本発明の乾燥肌治療用外用剤の剤型は、特
に限定されるものではないが、例えば、基剤中に上記ク
ロモグリク酸ナトリウム及び必要に応じて経皮吸収促進
剤などを溶解又は混合分散させてクリーム状、ペースト
状、ジェリー状、ゲル状、乳液状、液状等の形状になさ
れたもの(軟膏剤、リニメント剤、ローション剤な
ど);基剤中に上記クロモグリク酸ナトリウム及び必要
に応じて経皮吸収促進剤などを溶解又は混合分散させた
ものを支持体上に展延したもの(パップ剤等);基剤と
して粘着剤を用い、粘着剤中に上記クロモグリク酸ナト
リウム及び必要に応じて経皮吸収促進剤などを溶解又は
混合分散させたものを支持体上に展延したもの(プラス
ター剤、テープ剤など)などが挙げられる。
【0029】上記基剤としては、薬学的に許容しうるも
のであればよく、軟膏剤、リニメント剤、ローション剤
などの基剤として従来公知のものを用いることができ、
例えば、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、コーンスタ
ーチ、トラガントガム、メチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デキ
ストリン、カルボキシメチルデンプン、ポリビニルアル
コール、ポリアクリル酸ナトリウム、メトキシエチレン
−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルエーテル、ポリ
ビニルピロリドンなどのポリマー;ミツロウ、オリーブ
油、カカオ油、ゴマ油、ダイズ油、ツバキ油、ラッカセ
イ油、牛油、豚油、ラノリンなどの油脂類;白色ワセリ
ン;パラフィン;ゲル化炭化水素(例えば、商品名プラ
スチベース、ブリストル・マイヤーズスクイブ社製);
ステアリン酸等の高級脂肪酸;セチルアルコール、ステ
アリルアルコールなどの高級アルコール;ポリエチレン
グリコール;界面活性剤;水などが挙げられる。特に、
本発明に適している基剤としては、ポリアクリル酸ナト
リウム、水及びグリセリン等からなる親水性ゲルが挙げ
られる。
【0030】上記界面活性剤としては、例えば、レシチ
ン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリ
セリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン
脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルム
アルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化
ヒマシ油、ポリオキシエチレンステロール・水素添加ス
テロール、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルリン酸・リン酸塩、高
分子乳化剤などが挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0031】上記支持体は、その剤型に応じて適宜選択
されるが、薬物が不透過又は難透過性で柔軟なものが好
ましく、例えば、酢酸セルロース、エチルセルロース、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、酢酸
ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、
エチレン−ブチルアクリレート−一酸化炭素共重合体、
ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン、ナイロン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートな
どの樹脂フィルム;アルミニウムシート;織布;不織布
など、及びこれらの積層シートなどが挙げられる。
【0032】上記粘着剤は、薬学的に許容しうるもので
あればよく、従来公知のものを用いることができ、例え
ば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着
剤、ウレタン系粘着剤などが挙げられ、アクリル系粘着
剤、ゴム系粘着剤が好適に用いられる。また上記支持体
上に展延する際には、粘着剤の性状としては、溶剤系、
エマルジョン系、ホットメルト系などの任意のものを用
いることができる。
【0033】上記アクリル系粘着剤としては、例えば、
アルキル(メタ)アクリレートを共重合して得られるポ
リアルキル(メタ)アクリレートを主体とする粘着剤が
挙げられ、アルキル(メタ)アクリレートと共重合可能
な多官能性モノマーやその他のビニルモノマーとの共重
合体でもよい。
【0034】上記アルキル(メタ)アクリレートとして
は、例えば、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ドデシル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
上記多官能性モノマーとしては、例えば、1,6−ヘキ
サングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリ
コールジアクリレートなどが挙げられ、上記その他のビ
ニルモノマーとしては、例えば、N−ビニル−2−ピロ
リドン、酢酸ビニルなどが挙げられる。
【0035】上記ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−オレフィン−スチレンブロック共重合体などを主
体とする粘着剤が挙げられ、一般に、ロジン、水添ロジ
ン、ロジンエステル、テルペン樹脂、テルペンフェノー
ル樹脂、石油系樹脂、クマロン樹脂、クマロン−インデ
ン樹脂などの粘着付与剤が添加されてなる。
【0036】本発明の乾燥肌治療用外用剤は、各種の乾
燥肌を治療するために用いられる。
【0037】本発明の乾燥肌治療用外用剤の使用量は、
疾患の種類や症状の程度、患部の大きさなどによって異
なるが、1日当たり0.1〜10gが好ましく、これを
1回又は適当な回数に分けて患部に適用する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に実施例をあげて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるわけではない。
【0039】(実施例1〜9及び比較例1、2)表1に
示した所定量(重量%)のポリアクリル酸ゲル(商品
名、ハイビスワコー、和光純薬社製)(以下、PAゲル
という)にクロモグリク酸ナトリウム(シグマ社製))
(以下、DSCGという)及び経皮吸収促進剤〔ラウリ
ン酸ジエタノールアミド(日本油脂社製)(以下、LD
という)、尿素又はグリセリン〕を溶解又は分散し、中
和してゲル剤を得た。
【0040】上記で得られたゲル剤について以下の試験
を行った。
【0041】〔試験例〕N−ラウロイルサルコシン・ジ
ニトロクロロベンゼンを用いたラット乾燥肌モデルに対
する作用 N−ラウロイルサルコシン(ナカライテスク社製)とゲ
ル化炭化水素(商品名、プラスチベース、ブリストル・
マイヤーズスクイブ社)とを、重量比2:98で乳鉢に
供給し、全体が均一になるまで混練して軟膏剤(以下、
2%LS含有プラスチベース軟膏という)を得た。
【0042】7週齡ウイスター系雄性ラットの背部を剃
毛し、次いで上記2%LS含有プラスチベース軟膏の
0.1gを、半径1cmの円形のポリエチレンテレフタ
レート/エチレン・ビニルアセテート積層フィルムのポ
リエチレンテレフタレート面に載せて、上記剃毛部に貼
付した。
【0043】貼付24時間後に、上記フィルムを剥が
し、次いで、この貼付部位に、1重量%2,4−ジニト
ロクロロベンゼン(DNCB、和光純薬社製)アセトン
溶液の20μlを塗布し、よく乾燥させた。乾燥直後
に、上記実施例及び比較例で得られたゲル剤の0.1g
を、半径1cmの円形のポリエチレンテレフタレート/
エチレン・ビニルアセテート積層フィルムのポリエチレ
ンテレフタレート面に載せて乾燥皮膚部位に貼付した。
【0044】貼付24時間後にゲル剤を除去し経表皮水
分蒸散量(TEWL)を、EVAPORIMETER
EP1(SERVOMED社製)を用いて測定し、測定
結果を表1に示した。試験は各例についてラット5匹で
試験し、TEWLはその平均値で示した。なお、TEW
Lの単位は、g/(m2 ・h)である。また、TEWL
は数値が低いほど乾燥肌の治療効果が高いことを示すも
のである。
【0045】また、コントロールとして、上記ゲル剤の
かわりに軟膏基剤(プラスチベース)のみを用いて同様
に試験し、その結果も表1に示した。
【0046】また、ラットの正常な皮膚(DNCBアセ
トン溶液の塗布をしなかった皮膚)について、何も貼付
しないもの、及び軟膏基剤(プラスチベース)のみを2
4時間貼付したものについて、同様にTEWLを測定
し、その結果も表1に示した。
【0047】
【表1】
【0048】表1よりクロモグリク酸ナトリウムが含有
された乾燥肌治療用外用剤は、乾燥肌の治療に際して十
分な効果を有することがわかる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明の構成は、上述のと
おりであり、薬効成分としてクロモグリク酸ナトリウム
を含有するので、請求項1記載の発明によると、乾燥肌
の治療に際して十分な治療効果を有する乾燥肌治療用外
用剤が提供される。
【0050】請求項2記載の発明の構成は、上述のとお
りであり、請求項1記載の乾燥肌治療用外用剤におい
て、クロモグリク酸ナトリウムの含有量が1重量%以上
なので、請求項2記載の発明によると、乾燥肌の治療に
際して更に十分な治療効果を有する乾燥肌治療用外用剤
が提供される。
【0051】請求項3記載の発明の構成は、上述のとお
りであり、請求項1又は2記載の発明の乾燥肌治療用外
用剤に経皮吸収促進剤が含有されているので、請求項3
記載の発明によると、薬効成分が皮膚に吸収され易くな
り、乾燥肌治療効果がより向上する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬効成分としてクロモグリク酸ナトリウ
    ムを含有することを特徴とする乾燥肌治療用外用剤。
  2. 【請求項2】 クロモグリク酸ナトリウムの含有量が1
    重量%以上であることを特徴とする請求項1記載の乾燥
    肌治療用外用剤。
  3. 【請求項3】 さらに、N−アシルサルコシン又はその
    塩、炭素数10〜18の高級脂肪酸と炭素数1〜20の
    アルコールとの反応生成物である高級脂肪酸エステル、
    炭素数2〜10のジカルボン酸又はその塩、炭素数3〜
    6のヒドロキシカルボン酸と炭素数1〜20のアルコー
    ルとの反応生成物であるヒドロキシカルボン酸エステ
    ル、脂肪酸エタノールアミド、角質軟化剤及び保湿剤か
    らなる群より選ばれる少なくとも一種の経皮吸収促進剤
    を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の乾燥
    肌治療用外用剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003013548A1 (fr) * 2001-08-09 2003-02-20 Sekisui Chemical Co., Ltd. Composition medicale a usage externe destinee au traitement des dermatoses
FR2860718A1 (fr) * 2003-10-09 2005-04-15 Jean Pascal Conduzorgues Nouvelle formulation et ses applications dans le domaines cosmetiques ou pharmaceutiques

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