JPH11333985A - 反り防止化粧材 - Google Patents

反り防止化粧材

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JPH11333985A
JPH11333985A JP16417198A JP16417198A JPH11333985A JP H11333985 A JPH11333985 A JP H11333985A JP 16417198 A JP16417198 A JP 16417198A JP 16417198 A JP16417198 A JP 16417198A JP H11333985 A JPH11333985 A JP H11333985A
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Yoshiaki Horio
義明 堀尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間の使用に際して、表面の干割れ現象の
ない、また床下の湿気を吸湿したり、放湿による板反り
現象を起こさない反り防止化粧材を提供することにあ
る。 【解決手段】 表面側より模様形成層、紙質系防湿層、
木質系基材、防湿層の順で積層一体化した積層体におい
て、前記木質系基材が厚さ10〜20mmの木質合板よ
りなり、前記紙質系防湿層が2枚の紙層を熱可塑性合成
樹脂の押出しコート層を介して接着してなる紙質系防湿
シートよりなる反り防止化粧材とすることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床板用の化粧合板
として好適に使用することができる反り防止床材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、家具等の造作材や壁面材、床
材等の建築内装材に用いられる高級化粧板として、合板
のような木質系基材の表面側に化粧単板(天然木の突
板)のような表層材を積層して形成された化粧合板が使
用されている。この種の化粧合板は、これを床材に使用
して相当日数を経過すると、床下からの湿気、特にマン
ション等のコンクリートを利用した建物の場合には、建
築後数年間水分が出てくることなどにより床材がより湿
気を帯びる可能性も高く、その吸湿などにより反ったり
するものであったり、また、その化粧単板(天然木の突
板)の表面に巾0.5〜1.0mm、長さ10〜20m
m程度の無数の干割れを発生し、表面の美観を著しく阻
害する欠点がみられる。このような干割れ現象は、化粧
合板の製造後日時の経過に伴う湿気の吸収と放出によ
り、とくに台板合板の表面板が膨張と収縮を繰り返し、
この応力が該表面板に内在する裏割部分、すなわちその
製造過程中に不可避的に生ずる木材繊維と平行な微細な
亀裂部分に集中することにより、その局所的な伸縮運動
が表面の化粧単板にそのまま移行して、それに干割れを
誘発することに起因するものであり、このような干割れ
を防ぐ方法として、突板の裏面に紙、織布または不織布
等の緩衝材層を貼着し、それを台板合板に積層する方法
が広く用いられ、そのことによって、干割れは防止する
ことができるようになった。
【0003】しかし、これらの紙、織布または不織布等
の緩衝材層を貼付けた化粧合板において、特に床材に用
いられる場合、床下の湿気を吸湿したり或いは吸水して
裏面側を膨張させ、木質系基材に反りを生じ床材が反る
という問題があった。そこで、床材の裏面に防湿シート
を貼ることで、床下からの影響は解消されたが、近年室
内の冷暖房の影響から寒暖の繰り返しや、吸湿、乾燥の
繰り返し等によって床材表面の吸放湿による反りが発生
し易いという問題が発生している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、長期間の使用に際して、表面の干割れ現象のない、
また床下の湿気を吸湿したり、放湿等による板反り現象
を起こさない反り防止化粧材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、表面側より模様形成層、紙質系防湿層、木質系基
材、防湿層の順で積層一体化した積層体において、前記
木質系基材が厚さ10〜20mmの木質合板よりなり、
前記紙質系防湿層が2枚の紙層を熱可塑性合成樹脂の押
出しコート層を介して接着してなる紙質系防湿シートよ
りなるものとすることである。このような構成とするこ
とにより、紙質系防湿層が2枚の紙層を熱可塑性合成樹
脂の押出しコート層を介して接着してなる紙質系防湿シ
ートよりなるため、長期間の使用において基材の膨張、
収縮がおさえられるために干割れや反りの発生がみられ
ない床材とすることが可能であり、防湿層の両面が紙層
で覆われているので紙層が接着剤を良く吸収し、木質系
基材への貼着および意匠性をもたらす模様層の形成が容
易になるものである。また、床材として十分な強度を保
持し、施工取扱が容易なものである。
【0006】また、前記模様形成層が突板よりなること
を特徴とするものである。そうすることによって、表面
の意匠性をより優れたものとすることができる。
【0007】また、前記熱可塑性合成樹脂の押出しコー
ト層がポリオレフィン系樹脂であることを特徴とするも
のである。こうすることによって、表面からの湿度、温
度等の影響を防ぎ反りや干割れのない床材とすることが
でき、また、廃棄物の処理に焼却処理を活用することが
てきる。
【0008】さらに、前記模様形成層の上面に電離放射
線硬化性樹脂よりなる表面保護層が設けられているもの
とすることにより、耐汚染性、耐擦傷性、耐摩耗性等の
表面物性により優れた床材とすることが可能となり、ま
た生産性が良くなり、加熱温度を低くすることかできる
ので防湿層のポリオレフィン樹脂を劣化させることがな
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の反り防止化
粧材の第1の実施形態の積層構成を示す断面図、図2は
本発明の反り防止化粧材の第2の実施形態の積層構成を
示す断面図、図3は本発明の反り防止化粧材の第3の実
施形態の積層構成を示す断面図であり、1、1’、
1’’は反り防止化粧材、2は模様形成層、21は突
板、22は絵柄印刷層、3は紙質系防湿層、31は熱可
塑性合成樹脂層、32は紙層、4は木質系基材、5は防
湿層、6は表面保護層をそれぞれ表している。
【0010】本発明の反り防止化粧材1は、図1に示す
ように、模様形成層2(突板21)の下面側に紙質系防
湿層3を介して木質系基材4を積層し、木質系基材4の
下面側に防湿層5が設けられた構成からなり、前記模様
形成層2の下面側に設けられる紙質系防湿層3が、防湿
性を有する熱可塑性合成樹脂層31を介して2枚の紙層
32を積層した紙質系防湿シートからなるものである。
このような構成とすることで、反り防止化粧材1の表面
(突板21)側からの湿気は熱可塑性合成樹脂層31に
よって遮断されて木質系基材4まで浸透することが少な
くなり、また、裏面(床下)よりの湿気は防湿層5によ
って阻止されるので、木質系基材4の反り等の不具合の
発生が非常に少ないものとなる。また、紙質系防湿層3
が紙層32、熱可塑性合成樹脂層31、紙層32の順に
積層した紙質系防湿シートからなるものであるから、製
造が簡単で廉価であり、突板21、および木質系基材4
との貼着も容易である。
【0011】本発明の反り防止化粧材1は木質系基材4
の表裏面に防湿層を設けた下地材を用いる。木質系基材
4としては、例えば、合板、ムク板、集成材、MDF、
ハードボード、パーティクルボード等の木質系ボードな
どが用いることができ、なかでも、強度、価格の点から
合板が好ましく、合板としては、公知の普通合板、例え
ばラワン、カポール等の下級木材からなる複数枚の単板
を接着剤によって繊維方向が互いに直交するように貼合
せたものなどを使用することができる。床材用の板材と
する場合、普通合板の厚さは10〜20mm程度とする
ことが好ましいものである。
【0012】本発明の反り防止化粧材1に用いられる模
様形成層2としては突板21が好ましく、例えば、ス
ギ、ヒノキ、クリ、ブナ、ケヤキ、オーク、チーク、マ
ホガニー、ローズウッド、メイプル等に代表される銘木
を薄くスライスした薄板であって、通常は厚さ3mm以
下のものをいうが、突板化粧材用として緩衝材への貼付
け時の加工性やコスト等の点で厚さ1mm以下のものを
用いることが好ましく、特に0.2〜1.0mm程度の
ものが好ましく用いられる。また、模様形成層2として
は、突板21に限定されるものではなく、後述する紙質
系防湿層3の上面に絵柄印刷層22を直接印刷したもの
や、別の化粧シートを貼着するようにしても構わないも
のである。
【0013】本発明の反り防止化粧材1の緩衝材層およ
び防湿層として作用する紙質系防湿層3は、防湿性を有
する熱可塑性合成樹脂層31の両面に紙層32を貼着し
た3層構造である。紙質系防湿シートに用いられる紙層
32としては、秤量23〜40g/m2 の建材用プリン
ト用紙、純白紙、クラフト紙、あるいはアクリルアミド
樹脂等の合成樹脂を添加し混抄させて紙間強度を強化し
た薄葉紙(いわゆる紙間強化紙)等が好ましく使用され
る。23g/m2 以下の場合は柔軟すぎ、貼合せ加工時
しわが起こりやすく、また緩衝材層として強度が不足で
ある。40g/m2 以上の場合、紙層からの剥がれ、お
よび湿気が浸透し易く不具合いが生じる。貼合せる紙層
は、勿論同種でも異種でも良いものである。
【0014】防湿性を有する熱可塑性合成樹脂層31と
しては、木質系基材4が反らない程度の耐水性を備えて
いればよく、水溶性樹脂以外は原則的に使用可能であ
る。好ましい例としてポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹
脂が挙げられる。熱可塑性合成樹脂層31の厚みとして
は、15〜50μm程度である。
【0015】紙質系防湿層3としての紙質系防湿シート
を作るには、紙層32と熱可塑性合成樹脂31のフイル
ムを接着剤を使うか、あるいは使わずに熱などで貼合せ
る方法、2枚の紙層32にエクストルージョンラミネー
ト法により熱可塑性合成樹脂31の層を溶融押出しと同
時にラミネートする方法があり、貼合せ方法は熱可塑性
合成樹脂31の種類によって適したものを選択する。本
発明のように、紙層32、熱可塑性合成樹脂31および
紙層32の3つの層にするときには、エクストルージョ
ンラミネート法により一度に3つの層を貼合せると、工
程が少なくて済み、更に、本発明のように、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンおよびエチレン−酢酸ビニル共重合
体等のポリオレフィン系樹脂を熱可塑性合成樹脂として
使用するときには、エクストルージョンラミネート法に
より熱可塑性合成樹脂を溶融押出しと同時にラミネート
する方法が適した方法である。
【0016】木質系基材4の下面側に設ける防湿層5
は、熱可塑性合成樹脂単体でも、熱可塑性合成樹脂と紙
層の2層構成でも、また、図1に示すような、紙層3
2、熱可塑性合成樹脂層31、紙層32の順に積層され
た紙質系防湿層3としても良いものであり、このような
3層構造のものを用いることにより、木質系基材4にお
ける裏面からの水分の吸放出が芯層の熱可塑性合成樹脂
層31によって防止されると共に、熱可塑性合成樹脂層
31の表裏面に紙層32が存在することで木質系基材4
裏面への接着剤による接着強度が良好となるため、一般
的なラミネータ装置により簡単に貼着することが出来
る。
【0017】紙質系防湿層3と突板21または木質系基
材4との貼付けには、図示してないが、一般的な接着
剤、例えば、酢酸ビニル樹脂系、エチレン/ビニルアセ
テート樹脂系、尿素樹脂系、ウレタン樹脂系等のエマル
ジョン型接着剤が火気に対して安全で、臭気もなく価格
的にも安価なため好ましく用いられる。
【0018】このようにして、少なくとも突板21と緩
衝材層としての紙質系防湿層3とを積層してなる突板シ
ートを予め作製しておくことによって、これを一回の工
程で木質系基材4に積層して、防湿性に優れた反り防止
化粧材1を簡単な工程で製造することができる。
【0019】本発明の反り防止化粧材の第2の実施形態
の反り防止化粧材1’の積層構成の断面図を図2に示
す。以下、既に説明した構成要素と同一の符号によって
表記し、重複する説明は省略する。本実施形態の反り防
止化粧材1’は、前記反り防止化粧材1の突板21の上
面に表面保護層6を積層した構成とされるもので、反り
防止化粧材1’に表面硬度、耐摩耗性、耐汚染性等の表
面物性に優れた被膜を形成したものであり、表面保護層
6としては、例えば、熱硬化性樹脂もしくは電離放射線
硬化性樹脂を用いることができるが、作業性、表面物性
の面から電離放射線硬化性樹脂が好ましいものである。
塗工方法としては、カーテンフローコート、ロールコー
ト、スプレーコート等の公知の塗工手段を用いることが
でき、塗膜厚としては、表面物性上および、意匠的に深
み感、立体感を現出する意味からも50〜100μmと
することが好ましいものである。また、必要に応じて顔
料や染料等を加えて着色してもよい。
【0020】表面保護層6を形成するのに用いられる電
離放射線硬化性樹脂としては、分子中に、(メタ)アク
リロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカ
ル重合性不飽和基、又はエポキシ基等のカチオン重合性
官能基を有するプレポリマー、オリゴマー、及び/又は
単量体を適宜混合した組成物を用いる。これらのプレポ
リマー、オリゴマーとして例えば不飽和ジカルボン酸と
多価アルコールの縮合物等の不飽和ポリエステル類、ポ
リエステルメタクリレート、ポリエーテルメタクリレー
ト、ポリオールメタクリレート、メラミンメタクリレー
ト等のメタクリレート、ポリエステルアクリレート、エ
ポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエー
テルアクリレート、ポリオールアクリレート、メラミン
アクリレート等のアクリレート類が挙げられる。
【0021】前記電離放射線硬化性樹脂を紫外線又は可
視光線で硬化させる場合には、光重合開始剤を添加す
る。ラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合の光
重合開始剤は、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、
チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、ミヒラーケト
ン、ジフェニルサルファイド、ジベンジルジサルファイ
ド、ジエチルオキサイト、トリフェニルビイミダゾー
ル、イソプロピル−N,N−ジメチルアミノベンゾエー
ト等を単独又は混合して用いることができる。又、カチ
オン重合性官能基を有する樹脂系の場合は、芳香族ジア
ゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタロセン化合
物、ベンゾインスルホン酸エステル、フリールオキシス
ルホキソニウムジアリルヨードシル塩等を単独又は混合
物として用いることができる。尚、これら光開始剤の添
加量は一般に、電離放射線硬化性樹脂100重量部に対
して、0.1〜10重量部程度である。
【0022】また、本発明において用いる電離放射線
は、電磁波または荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し
得るエネルギー量子を有するものを意味し、可視光線、
紫外線(近紫外線、真空紫外線等)X線、電子線、イオ
ン線等がある。通常は紫外線や電子線が用いられる。紫
外線源としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀
灯、カーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタル
ハライドランプ灯の光源が使用できる。紫外線の波長と
しては、通常1900〜3800Åの波長域が主として
用いられる。又、電子線源としては、コックロフトワル
トン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変
圧器型、或いは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型
灯の各種電子線加速器を用い、100〜1000Ke
V、好ましくは100〜300KeVのエネルギーをも
つ電子を照射するものを使用できる。電離放射線の照射
により、電離放射線硬化性樹脂は架橋重合反応を起こし
3次元の高分子構造に変化する。
【0023】本発明の反り防止化粧材の第3の実施形態
の反り防止化粧材1”の積層構成の断面図を図3に示
す。本実施形態の反り防止化粧材1”は、模様形成層2
として、反り防止化粧材の紙質系防湿層3の紙層32の
上面に印刷絵柄層22を設け、さらにその上面に表面保
護層6を積層した構成とされるものである。模様形成層
2を突板21を用いることなく印刷絵柄層22とするこ
とによって、均一な色、柄に優れた床材を、多量にしか
も安定して供給することが出来るので、安価な床材とす
ることができ、引いては天然資源の保護にも繋がるもの
である。
【0024】印刷絵柄層22としては、例えば、オー
ク、チーク、ウォルナット等の柾目、板目状の木目模様
を現出する絵柄模様が用いられる。印刷絵柄層22を形
成するインキのビヒクルとしては、アルキッド系樹脂、
ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂等からなる汎用の樹脂
が用いられ、必要に応じてその他の添加剤、例えば、有
機又は無機系の顔料、染料、光輝性顔料等の着色剤、体
質顔料、安定剤、可塑剤、溶剤等を適宜混合したものが
使用され、木目の「照り」を良く表現出来るようにする
ためには、パール顔料や金属粉などの光輝性顔料を添加
したものが好ましい。
【0025】
【実施例】実施例1 秤量30g/m2 の紙間強化紙(三興製紙(株)製、F
IX−30)にTダイ押出機から30μmの厚さにポリ
エチレンフイルムを押出しコーティングし、同時にもう
一枚の秤量30g/m2 の紙間強化紙(三興製紙(株)
製、FIX−30)をラミネートし、チルロールで冷却
して紙層が2層構造となる防湿シートを作製した。次に
厚さ0.5mmのオーク材からなる突板にエチレン−ビ
ニルアルコール系接着剤を介して前記防湿シートを積層
して突板シートを作製した。次に厚さ12mm×巾30
0mm×長さ1800mmのラワン合板の裏面に酢酸ビ
ニル系接着剤で前記防湿シートを貼着し床材用の基材を
作製した。次いで、上記突板シートの防湿シート層と上
記防湿シートを貼着した床材用基材のラワン合板面を酢
酸ビニル系接着剤を介して積層して突板床材を作製し、
さらに突板床材のオーク材からなる突板表面にアクリル
ウレタン樹脂系紫外線硬化性樹脂塗料をオーバーフロー
コーターで70g/m2 塗布し、80w/cmの紫外線
ランプ5灯設置した照射装置中を13m/分の速度で通
過させ紫外線照射し硬化させ、反り防止化粧材を得た。
【0026】
【実施例】実施例2 秤量30g/m2 の紙間強化紙(三興製紙(株)製、F
IX−30)の表面に硝化綿系インキによりオーク板目
柄を印刷し印刷紙を得た。この印刷紙と同様の秤量30
g/m2 の紙間強化紙(三興製紙(株)製、FIX−3
0)とをTダイ押出機から30μmの厚さにポリエチレ
ンフイルムを押出しラミネートし、チルロールで冷却し
て紙層が2層構造となる防湿化粧シートを作製した。ま
た裏面用防湿シートは、印刷されていない秤量30g/
2 の紙間強化紙(三興製紙(株)製、FIX−30)
と同じ紙間強化紙との間にTダイ押出機から30μmの
厚さにポリエチレンフイルムを押出しラミネートするこ
とで裏面用防湿シートを得た。次に厚さ12mm×巾3
00mm×長さ1800mmのラワン合板の裏面に酢酸
ビニル系接着剤で前記裏面用防湿シートを貼着し床材用
の基材を作製した。次いで、上記防湿化粧シートと上記
裏面用防湿シートを貼着した床材用基材のラワン合板面
を酢酸ビニル系接着剤を介して積層し、さらに防湿化粧
シートの印刷柄面にアクリルウレタン樹脂系紫外線硬化
性樹脂塗料をオーバーフローコーターで70g/m2
布し、80w/cmの紫外線ランプ5灯設置した照射装
置中を13m/分の速度で通過させ紫外線照射し硬化さ
せ、反り防止化粧材を得た。
【0027】
【発明の効果】本発明の反り防止化粧材は、突板と木質
系基材との間に緩衝材層、防湿層として、2枚の紙層を
熱可塑性合成樹脂の押出しコート層を介して接着してな
る紙質系防湿層を貼合せ、木質系基材の下面に防湿層を
設けた構成としているので、長期間の使用において木質
系基材の膨張、収縮が抑えられるために干割れや反りの
発生が見られない床材とすることが出来る。また、貼着
される紙質系防湿シートは、熱可塑性合成樹脂層を芯層
としてその表裏に紙層が積層一体化されてなる3層構造
よりなるため、芯層の熱可塑性合成樹脂層による防湿効
果に加えて、表裏面における紙層が干割れの原因となる
歪の吸収効果をもつものである。
【0028】また、熱可塑性合成樹脂の押出しコート層
がポリオレフィン系樹脂であるため、表面からの湿度、
温度等の影響を防ぎ反りや干割れのない床材とすること
ができ、また、廃棄物の処理に焼却処理を活用すること
がてきる。
【0029】さらに、突板化粧材の上面に電離放射線硬
化性樹脂よりなる表面保護層が設けられているものとす
ることにより、耐汚染性、耐擦傷性、耐摩耗性等の表面
物性により優れた床材を得ることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反り防止化粧材の第1の実施形態の積
層構成を示す断面図である。
【図2】本発明の反り防止化粧材の第2の実施形態の積
層構成を示す断面図である。
【図3】本発明の反り防止化粧材の第3の実施形態の積
層構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1、1’、1” 反り防止化粧材 2 模様形成層 21 突板 22 印刷絵柄層 3 紙質系防湿層 31 熱可塑性合成樹脂層 32 紙層 4 木質系基材 5 防湿層 6 表面保護層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側より模様形成層、紙質系防湿層、
    木質系基材、防湿層の順で積層一体化した積層体におい
    て、前記木質系基材が厚さ10〜20mmの木質合板よ
    りなり、前記紙質系防湿層が2枚の紙層を熱可塑性合成
    樹脂の押出しコート層を介して接着してなる紙質系防湿
    シートよりなることを特徴とする反り防止化粧材。
  2. 【請求項2】 前記模様形成層が突板よりなることを特
    徴とする請求項1記載の反り防止化粧材。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性合成樹脂の押出しコート層
    がポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項
    1または2のいずれかに記載の反り防止化粧材。
  4. 【請求項4】 前記模様形成層の上面に電離放射線硬化
    性樹脂よりなる表面保護層が設けられていることを特徴
    とする請求項1または3のいずれかに記載の反り防止化
    粧材。
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Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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