JPH11329476A - 密閉形鉛蓄電池 - Google Patents

密閉形鉛蓄電池

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JPH11329476A
JPH11329476A JP10140549A JP14054998A JPH11329476A JP H11329476 A JPH11329476 A JP H11329476A JP 10140549 A JP10140549 A JP 10140549A JP 14054998 A JP14054998 A JP 14054998A JP H11329476 A JPH11329476 A JP H11329476A
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JP
Japan
Prior art keywords
carbon
specific gravity
lead
life performance
battery
Prior art date
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Pending
Application number
JP10140549A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Hisai
久井  真
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Storage Battery Co Ltd
Original Assignee
Japan Storage Battery Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Storage Battery Co Ltd filed Critical Japan Storage Battery Co Ltd
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Publication of JPH11329476A publication Critical patent/JPH11329476A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力特性を損なうことなく、ハイブリッド電
気自動車用途などの完全に充電することがほとんどない
使用条件下でのサイクル寿命性能に優れた密閉形鉛蓄電
池を提供する。 【解決手段】 完全充電状態での電解液比重が1.33
〜1.40(20℃)の密閉形鉛蓄電池であって、負極
活物質中にカーボンを0.5wt%〜3.0wt%添加
した密閉形鉛蓄電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密閉形鉛蓄電池の負
極板の改良に関するもので、特に出力特性を損なうこと
なく、完全に充電することがほとんどない使用条件下で
のサイクル寿命性能を向上させることを目的とするもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、密閉形鉛蓄電池は、電気自動車用
途だけでなく、エンジンとモーターとを併用したハイブ
リッド電気自動車用途としても急速に適用範囲が拡大し
ている。後者の中には、別段の充電器で充電を一切行わ
ないシステムの電気自動車も開発されており、このよう
な用途では、車全体のエネルギー効率を向上させるた
め、制動時やアクセルオフ時等に発生するエネルギーを
回生エネルギーとして電池に蓄える技術、すなわち蓄電
池の回生充電効率の向上がますます電池設計のポイント
となっている。
【0003】回生充電は、通常走行においては数秒から
数十秒という短時間であり、できるだけこの間に加速時
に生成した硫酸鉛を効率よく還元し続けてやることが蓄
電池の寿命性能向上のカギを握っている。
【0004】しかし、一般に鉛蓄電池は他の二次電池に
比べ大電流での充電効率が低く、放電生成物である硫酸
鉛が徐々に蓄積するのが現状である。また、これらの用
途では自動車始動用とは違って、通常、不完全な充電状
態下で使用されるため、放電生成物である硫酸鉛が、充
電によって容易に元に戻すことができない不活性な硫酸
鉛へと結晶形態が変化しやすく、充電効率の低い電池に
おいては、より一層硫酸鉛を解消しにくく、寿命性能の
飛躍的向上を望めなかった。
【0005】一般的に、鉛蓄電池は電解液比重が低いほ
ど充電反応が起こりやすいことが知られており、回生充
電効率が電池の寿命性能を大きく左右するような完全に
充電することがほとんどない使用条件下では、電解液比
重を下げる方法が採られている。一般的には、1.27
近辺の電解液比重が用いられている。電解液の低比重化
により、回生充電効率が向上し、高比重電解液の場合に
比べて負極板への硫酸鉛の蓄積速度をかなり抑えられる
ため、完全に充電することがほとんどない使用条件下で
のサイクル寿命性能を向上させることが可能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、飛躍的な寿命
性能の向上には至っておらず、また、電解液の低比重化
によって放電時の電圧特性、特に大電流放電特性や出力
特性を犠牲にしているために、高出力という点において
は課題が残っていた。
【0007】本発明は、出力特性を損なうことなく、ハ
イブリッド電気自動車用途などの完全に充電することが
ほとんどない使用条件下でのサイクル寿命性能の向上を
図るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明密閉形鉛蓄電池
は、大電流放電特性や出力密度特性が良好である電解液
比重の高い領域、具体的には、完全充電状態での電解液
比重が1.33〜1.40(20℃)の密閉形鉛蓄電池
であって、負極活物質中にカーボンを0.5wt%〜
3.0wt%添加したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】大電流放電特性や出力特性を損な
うことなく完全に充電することがほとんどない使用条件
下でのサイクル寿命性能を向上できないかと実験を重ね
た結果、従来から充電効率が電池の寿命性能を大きく左
右するような用途では、致命的であると考えられていた
電解液比重の高い領域、具体的には完全充電状態での電
解液比重が1.33〜1.40(20℃)の領域の密閉
形鉛蓄電池において、カーボンを負極活物質中に添加す
ることによって著しく寿命性能を向上できることを見出
した。
【0010】これは、電解液比重を高くすることにより
放電時の鉛の溶解度が低くなるため、放電生成物である
硫酸鉛の粒子を非常に小さく抑えられること、生成した
硫酸鉛の粒子が小さく細かいほどカーボン添加による導
電性のネットワークが密なものになり、カーボンがもつ
導電性効果を素早く如何なく発揮できるようになること
の相乗効果によるものと考えられる。これにより電気自
動車用途、特に、エンジンとモーターとを併用したハイ
ブリッド電気自動車用途に対して高性能な密閉形鉛蓄電
池を提供することが可能となった。
【0011】
【実施例】以下に本発明の一実施例につき説明する。
【0012】常法により得られた鉛粉に各添加量のカー
ボン粉末およびその他のバリウム等の公知の添加剤を共
に添加し、十分に混合した後、所定量の希硫酸と練膏
し、負極ペーストを作製し、負極板A〜Hを得た。な
お、カーボン粉末としては、見掛密度0.1〜0.3g
/cc,比表面積55〜65m2 /gのアセチレンブラ
ックを用いた。これらの負極板と公知の方法によって作
製した正極板およびガラスセパレータを用いて、完全充
電状態での電解液比重が1.27〜1.40(20℃換
算値)の、3hR容量13〜16Ah(2V)のリテー
ナ式密閉形鉛蓄電池を通常の製法に従って製作した。各
電池の負極活物質へのカーボン添加量および完全充電状
態での電解液比重を表1に示す。
【0013】
【表1】 本発明技術への効果の期待は、特に、完全に充電するこ
とがほとんどない使用条件下で電池が使用されるエンジ
ンとモーターとを併用したハイブリッド形電気自動車用
途であり、本用途では、電池容量(エネルギー密度)よ
りも出力密度の方がより重要な性能項目であると考えら
れるため、電池性能の評価は出力密度により行った。
【0014】まずこれらの電池の放電深度50%での出
力密度を測定した。なお、測定は、日本電動車両協会制
定のJEVS D 703の規定に従って行った。その
結果を図1に示す。カーボンの添加量に関わらず、電解
液比重の増加に伴って、出力密度は増加しており、電解
液比重が1.33(20℃)よりも低い領域では出力密
度の低下が大きくなる傾向があった。
【0015】次に、同じ容量すなわち同一電解液比重の
電池をシリーズに接続して、3C3Aの充放電を5秒間
ずつ繰り返す寿命試験を25℃中でそれぞれ実施した。
寿命試験中5000サイクル毎に初期と同様の方法でS
OC50%での出力密度を測定し、出力密度が初期のそ
れの50%以下となった時点を寿命と判定した。電解液
比重と寿命サイクル数との関係を図2に示す。
【0016】完全充電状態での電解液比重が1.33以
上で、かつ負極活物質中にカーボンを0.5wt%以上
3wt%以下添加した電池(D−4〜6、E−4〜6、
F−4〜6、G−4〜6)は、電解液比重が1.33未
満の電池(A−系列、B−系列、C−系列)に比べ、極
めて良好な寿命性能を示した。特に、カーボンの添加量
が1wt%以上の領域では、9〜10万サイクルの寿命
性能を示しており、電解液比重が低い電池(電解液比重
1.33未満)の約1.5倍の寿命性能を示した。
【0017】これは、電解液比重を従来から用いられて
いる範囲よりも高くすることにより、放電時の鉛の溶解
度が低くし、そのことにより放電生成物である硫酸鉛の
粒子を小さく抑えられ、硫酸鉛の粒子が小さいことによ
ってカーボン添加による導電性のネットワークが密なも
のになったために、カーボンのもつ導電性を発揮しやす
い活物質状態になったと考えられる。
【0018】カーボンの添加量が少ない領域(0.5w
t%未満)においては、カーボン添加による効果は少な
かったが、カーボンの絶対量が少ないために、いま一つ
密な導電性ネットワークが形成できなかったためと考え
られる。電解液比重が低い電池においては、カーボン添
加の効果はその添加量の多少にかかわらず小さかった。
これは低比重のため生成する硫酸鉛の粒子が大きく、高
比重の場合のようには導電性ネットワークが上手く形成
できなかったと考えられる。
【0019】さらにカーボンの添加量を3wt%を超え
る領域にまで増やすことによって、同様の効果が得られ
たが、3wt%を超える量のカーボンを活物質中へ添加
することは、負極活物質量の減少やペースト充填性能の
低下等の問題が発生するため実用的ではないため、添加
量の上限は3wt%が望ましい。また、予備検討の結
果、1.40を超える領域での電解液比重では、正極活
物質や正極格子等に悪影響を及ぼし、本発明による効果
が十分に生かされず、別の要因によって寿命性能が制限
されたため、電解液比重の上限を1.40にとどめた。
【0020】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明による密
閉形鉛蓄電池は、出力特性を損なうことなく、電気自動
車用途などの完全に充電されることがほとんどない使用
条件下でのサイクル寿命性能に優れたものであり、その
工業的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】放電深度50%での出力密度と電解液比重との
関係を示す特性図
【図2】充放電サイクル特性の比較を示す特性図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 完全充電状態での電解液比重が1.33
    〜1.40(20℃)の密閉形鉛蓄電池であって、負極
    活物質中にカーボンを0.5wt%〜3.0wt%添加
    したことを特徴とする密閉形鉛蓄電池。
JP10140549A 1998-05-07 1998-05-07 密閉形鉛蓄電池 Pending JPH11329476A (ja)

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