JPH11328451A - 旅費関連情報提供システム,このシステムに用いる乗車券カード及びこのシステムに用いる改札装置 - Google Patents

旅費関連情報提供システム,このシステムに用いる乗車券カード及びこのシステムに用いる改札装置

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JPH11328451A
JPH11328451A JP13012598A JP13012598A JPH11328451A JP H11328451 A JPH11328451 A JP H11328451A JP 13012598 A JP13012598 A JP 13012598A JP 13012598 A JP13012598 A JP 13012598A JP H11328451 A JPH11328451 A JP H11328451A
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ticket
card
fare
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JP13012598A
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Yoshiki Kakumoto
喜紀 角本
Toshiro Sasaki
敏郎 佐々木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、乗車した交通機関の運賃に関
わる情報を容易に参照することができる旅費関連情報提
供システム,このシステムに用いる乗車券カード及びこ
のシステムに用いる改札装置を提供することにある。 【解決手段】改札装置200の改札ゲート装置210
は、乗車券カード100に記憶されている連絡先情報を
読み取る。改札制御装置220は、改札ゲート装置21
0によって読み取られた連絡先情報と運賃情報を運賃情
報連絡装置300に送る。運賃情報連絡装置300は、
乗車券カード100の使用によって発生する運賃情報を
連絡先情報の連絡先に送信する。送信された運賃情報
は、利用者受信装置500や利用者端末装置610によ
って、容易に参照できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道,バス等に用
いる乗車券カード利用時の利用情報を提供する旅費関連
情報提供システム,このシステムに用いる乗車券カード
及びこのシステムに用いる改札装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、利用されている乗車券カードとし
ては、特定個所から特定個所までもしくは指定料金区間
内への1回限りの切符であるエドモンソン券が知られて
いる。また、最近では、予めカード購入時に支払われて
いる金額から乗車運賃を利用の度毎に引き落として使用
するプリペードチケットが利用されている。これら乗車
券カードは、多くが磁気カード化されており、改札装置
にて入出場のチェックや清算処理が自動的に行われてい
る。
【0003】一方、例えば、特開平1−166190号
公報に記載されているように、ICカードを利用した乗
車券カード,特に、非接触方式のICカードを利用した
乗車券カードが知られており、実用段階にきている。こ
の非接触ICカードを利用した改札処理としては、定期
券としての固定的なデータのほか、利用可能残高(いわ
ゆるストアードフェアー)をICチップのメモリに記録
できるようにしておき、定期券としての有効区間外を乗
車した場合、この利用可能残高より乗車した分の運賃を
自動的に徴収するシステムが紹介されている。この非接
触ICカードの利用により、改札装置との接触がなくな
るほか、従来のプリペードカードにない利用可能残高の
積み増しが可能となり、カードを繰り返して利用できる
ようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】乗車券カードを利用し
た際には、後ほど自宅で出費を確認したり、あるいは利
用者の属するグループや組織(例えば、企業)で清算処
理を行ったりする場合がある。このような目的のために
は、従来の乗車券カードにおいては、次のような問題が
あった。
【0005】エドモンソン券やプリペードチケットの利
用時には、利用者が運賃に関わる情報(例えば、入場し
た駅,出場した駅,乗車運賃等)を入手するには、利用
者自身が記憶しておくか、別途何かに記録しておき、必
要な時に参照するようにしている。従って、後ほど自宅
で出費を確認したり、あるいは利用者の属するグループ
や組織で清算処理を行ったりするには、利用者自身がそ
の情報を記憶したり記録する必要があり、作業が煩雑で
あるという問題があった。
【0006】また、非接触ICカード利用による改札シ
ステムでは、乗車履歴として運賃に関わる情報をICカ
ード内のメモリに記憶させるようにしたとしても、その
記憶させた情報を参照するには、専用の読取装置が必要
となり、情報の参照が容易でないという問題があった。
特に、乗車券カードの種類が各交通機関の事業者毎に異
なる場合には、それぞれの専用の読取装置が必要とな
る。
【0007】本発明の目的は、乗車した交通機関の運賃
に関わる情報を容易に参照することができる旅費関連情
報提供システム,このシステムに用いる乗車券カード及
びこのシステムに用いる改札装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、乗車券カードに記憶されている連
絡先情報を読み取る改札装置と、この改札装置によって
読み取られた上記連絡先情報に基づいて、上記乗車券カ
ードの使用によって発生する運賃情報を上記連絡先情報
の連絡先に送信する連絡装置とを備えるようにしたもの
である。かかる構成により、連絡装置は、改札装置によ
って読み取られた連絡先情報に基づいて、その連絡先に
運賃情報を送信するようにしているので、乗車した交通
機関の運賃に関わる情報を容易に参照し得るものとな
る。
【0009】(2)上記(1)において、好ましくは、
さらに、上記改札装置によって読み取られた上記連絡先
情報に基づいて、所定期間の間の運賃情報をまとめると
ともに、まとまった運賃情報を上記連絡装置を用いて上
記連絡先に送信する運賃情報管理装置を備えるようにし
たものである。かかる構成により、乗車券カードの所有
者は、利用期間毎に利用した交通機関の運賃情報明細を
まとめて受取ることができるものとなる。
【0010】(3)上記(1)において、好ましくは、
さらに、旅費の清算処理を実行する旅費清算管理装置を
備え、上記連絡先情報として、この旅費清算管理装置を
指定するようにしたものである。かかる構成により、送
られてきた運賃情報を用いて、旅費清算処理を容易に行
い得るものとなる。
【0011】(4)上記目的を達成するために、本発明
は、交通機関への乗車時に使用するとともに、乗車駅情
報を記憶可能な記憶エリアを有する乗車券カードにおい
て、乗車券カードの使用によって発生する運賃情報を連
絡する先である連絡先情報を記憶する記憶エリアを備
え、乗車券カードの使用によって発生する運賃情報を上
記連絡先情報の連絡先に送信する旅費関連情報提供シス
テムに用いるようにしたものである。かかる構成によ
り、旅費関連情報提供システムにおいてこの乗車券カー
ドを用いることにより、乗車券カードに記憶された連絡
先情報の連絡先に運賃情報を送信して、乗車した交通機
関の運賃に関わる情報を容易に参照し得るものとなる。
【0012】(5)上記目的を達成するために、本発明
は、乗車券カードに記憶されている情報を読み取る改札
装置において、上記乗車券カードに記憶されている連絡
先情報を読み取るとともに、乗車券カードの使用によっ
て発生する運賃情報を上記連絡先情報の連絡先に送信す
る旅費関連情報提供システムに用いるようにしたもので
ある。かかる構成により、旅費関連情報提供システムに
おいて乗車券カードに記憶された連絡先情報を読み取
り、乗車券カードに記憶された連絡先情報の連絡先に運
賃情報を送信して、乗車した交通機関の運賃に関わる情
報を容易に参照し得るものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を用いて、本発
明の一実施形態による旅費関連情報提供システムの構成
について説明する。なお、以下の例では、本実施形態に
よる旅費関連情報提供システムを鉄道システムに適用し
た実施形態について説明する。最初に、図1を用いて、
本実施形態による旅費関連情報提供システムの全体構成
について説明する。
【0014】改札装置200は、複数の改札ゲート装置
210A,…,210Nと、改札制御装置220とから
構成されている。改札ゲート装置210A,…,210
Nは、乗車券カード100に情報を記憶させたり、乗車
券カード100に記憶されている情報を読取る。乗車券
カード100は、改札ゲート装置210A,…,210
Nにかざしたり、挿入したりすることによって、情報の
記憶,読取を行う。乗車券カード100は、例えば、I
Cカードを用いたものとし、その内部には、予めA)連
絡先情報,B)有効期限の情報が記憶されている。乗車
券カード100の詳細については、図2を用いて後述す
る。
【0015】改札ゲート装置210A,…,210N
は、乗車駅と降車駅にそれぞれ備えられている。乗車駅
においては、例えば、改札ゲート装置210Aは、乗車
券カード100からB)有効期限の情報を読み取るとと
もに、乗車券カード100内に、C)利用月日,D)乗
車駅,E)入場時間を記憶する。また、下車駅において
は、改札ゲート装置210Aは、乗車券カード100か
らA)連絡先情報,B)有効期限,C)利用月日,D)
乗車駅,E)入場時間の情報を読み取るとともに、乗車
券カード100内に、F)下車駅,G)料金情報を記憶
する。
【0016】改札制御装置220は、改札ゲート装置2
10A,…,210Nに接続されており、乗車券カード
100の情報によりカード所有者の入出場の許可判断を
行い、改札ゲート装置210A,…,210Nを制御す
るとともに、乗車券カード100から読み込まれたカー
ド所有者の乗車した運賃に関わる運賃情報を運賃情報連
絡装置300に送信する。なお、改札制御装置220
は、改札ゲート装置210A,…,210N内に組み込
まれている場合もある。
【0017】運賃情報連絡装置300は、改札制御装置
220から送られてきた乗車券カード100の所有者が
乗車した運賃に関わる運賃情報を、この所有者の指定す
る連絡先へ送信するものである。連絡装置300は、ネ
ットワークや電話回線などの通信路400を介して、フ
ァクシミリ等の利用者受信装置500,メール管理装置
600や旅費清算システム700に接続されている。
【0018】乗車券カード100に予め記憶されている
A)連絡先情報が、ファクシミリ番号である場合には、
運賃情報連絡装置400は、通信路400を介して利用
者受信装置500に運賃情報を送信することにより、乗
車券カード100の利用者は、運賃情報を容易に入手す
ることができる。
【0019】また、乗車券カード100に予め記憶され
ているA)連絡先情報が、メールアドレスである場合に
は、運賃情報連絡装置400は、通信路400を介して
メール管理装置600に運賃情報を電子メールとして送
信する。メール管理装置600には、複数の利用者端末
装置610A,610B,…,610Nが接続されてお
り、乗車券カード100の利用者は、例えば、パーソナ
ルコンピュータ等の利用者端末装置610Aからメール
管理装置600にアクセスすることにより、運賃情報を
容易に入手することができる。
【0020】さらに、乗車券カード100に予め記憶さ
れているA)連絡先情報が、旅費清算用アドレスである
場合には、運賃情報連絡装置400は、通信路400を
介して、旅費清算システム700に運賃情報を送信す
る。旅費清算システム700は、カード所有者の属する
グループや組織が所有するものであり、乗車券カード1
00の利用者は、旅費清算システム700を用いて、運
賃情報を容易に入手することができる。なお、旅費清算
システム700の詳細については、図14を用いて、後
述する。
【0021】ここで、図2を用いて、乗車券100の一
例であるICカード100Aの構成について説明する。
なお、ICカード100Aは、非接触ICカードとす
る。非接触ICカード100Aを乗車券カードとして利
用した場合、非接触ICカード100Aを改札ゲート装
置210にかざすだけで、改札ゲート装置210は非接
触ICカード100Aとデータのやり取りを行うことが
でき、入出場チェックや旅費の清算等の処理を実行する
ことができる。
【0022】非接触ICカード100Aは、プラスチッ
クなどを素材とするカード110上に、電力の供給を受
けたり、データの通信を行うためのコイル120が配置
されており、このコイル120と集積回路(ICチッ
プ)130が接続されている。集積回路130には、制
御演算部の他に、メモリ132が設けられている。メモ
リ132には、A)連絡先情報,B)有効期限,C)利
用月日,D)乗車駅,E)入場時間,F)下車駅,G)
料金情報を記憶するエリアが設けられている。
【0023】次に、図3を用いて、乗車券100の一例
であるエドモンソン券(1回きりの使い捨て券)として
利用される磁気カード100Bの構成について説明す
る。エドモンソン券として利用される磁気カード100
Bを乗車券カードとして利用した場合、エドモンソン券
として利用される磁気カード100Bを改札ゲート装置
210に挿入して通過させるだけで、改札ゲート装置2
10は磁気カードとデータのやり取りを行うことがで
き、入出場チェックや旅費の清算等の処理を実行するこ
とができる。
【0024】エドモンソン券として利用される磁気カー
ド100Bは、乗車券カードの一面に記憶媒体としての
磁気面140が形成されている。磁気面140には、乗
車券カードとしての情報150が記録されている。乗車
券カードの情報150の一例として、図示するように、
購入日時151,有効期限152,乗車駅名(もしくは
そのコード名)153,入場時間154,目的駅名(も
しくはそのコード名)155,料金情報156などがあ
る。また、磁気面140の情報150としては、新た
に、連絡先情報157の記録エリアを設けている。連絡
先情報157の一例としては、乗車券カードの所有者の
ファクシミリ用電話番号,電子メールアドレスや旅費清
算用アドレスがある。
【0025】次に、図4を用いて、乗車券100の一例
であるプリペイドカードやストアードバリューカードと
して利用される磁気カード100Cの構成について説明
する。プリペードカードは、カード購入段階で既に利用
可能残高が記録されていて、乗車するごとに利用可能残
高より料金が差し引かれ、残高がゼロとなったところで
利用できなくなる使い捨てカードである。ストアードバ
リューカードは、積みまし機などの利用により、必要に
応じて利用可能残高に積みまし可能なカードで、繰り返
し利用可能である。
【0026】プリペイドカードやストアードバリューカ
ードとして利用される磁気カード100Cを乗車券カー
ドとして利用した場合、磁気カード100Cを改札ゲー
ト装置210に挿入して通過させるだけで、改札ゲート
装置210は磁気カードとデータのやり取りを行うこと
ができ、入出場チェック,料金徴収や旅費の清算等の処
理を実行することができる。
【0027】磁気カード100Cは、乗車券カードの一
面に記憶媒体としての磁気面140が形成されている。
磁気面140には、乗車券カードとしての情報150A
が記録されている。乗車券カードの情報150Aの一例
として、図示するように、利用残高158,有効期限1
52,乗車駅名(もしくはそのコード名)153,入場
時間154,及び連絡先情報157の記録エリアを設け
ている。連絡先情報157の一例としては、乗車券カー
ドの所有者のファクシミリ用電話番号,電子メールアド
レスや旅費清算用アドレスがある。
【0028】なお、ストアードバリューカードとして繰
り返し使用される場合には、磁気カードに替えて、IC
カードを用いることもできる。ストアードバリューカー
ドのように繰り返し利用可能なカードでは、個人専用カ
ードとして、利用者名や利用者番号などの情報ととも
に、連絡先情報158を、集積回路303内の記憶媒体
に記録する。
【0029】ここで、図5を用いて、連絡先情報157
が記憶された磁気カード100Bを発行するための券売
機の構成について説明する。本実施形態による券売機1
80は、普通の券売機の構成に加えて、IDカード投入
口810を設けてある。カード所有者は、まず、紙幣投
入口820や硬貨投入口830より、料金を投入した
後、個人IDカード投入口1802よりIDカードを投
入する。IDカードには、予め、図3に示した連絡先情
報157が記憶されている。IDカードとしては、例え
ば、JR各社の場合には、View Card(ビューカード)
のようなものを用いれば、予め、連絡先情報を容易に記
憶させておくことができる。
【0030】カード所有者は、目的地もしくは、目的地
へ行くのに必要とする料金を表示画面840にて選択す
る。これにより、券売機800は、釣銭が必要であれ
ば、釣銭取り出し口850に釣銭を返却し、個人IDカ
ードより入手した連絡先情報を乗車券カードの記憶媒体
に記憶し、これを乗車券カード取り出し口860に排出
する。個人IDカードはIDカード投入口810より返
却される。
【0031】このような券売機800を用いることによ
り、エドモンソン券やプリペードカードといった使い捨
てカードにおいて、連絡先情報を容易に記録することが
でき、より多くの利用者が、利用することが可能とな
る。
【0032】次に、図6を用いて、本実施形態による旅
費関連情報提供システムの動作について説明する。図6
は、乗車券カード100の所有者が改札ゲート装置21
0を出場する時以降の処理の流れを示している。
【0033】ステップS100において、改札ゲート装
置210は、乗客が差し出した乗車券カード100に記
録されている情報を読み取る。読み取られる情報として
は、乗車券カード100が図2に示したICカード10
0Aの場合には、A)連絡先情報,B)有効期限,C)
利用月日,D)乗車駅,E)入場時間等がある。また、
乗車券カード100が図3に示したエドモンソン券とし
て利用される磁気カード100Bの場合には、購入日時
151,有効期限152,乗車駅名(もしくはそのコー
ド名)153,入場時間154,連絡先情報157等が
ある。さらに、乗車券カード100が図4に示したプリ
ペイドカードやストアードバリューカードとして利用さ
れる磁気カード100Cの場合には、利用可能残高15
8,有効期限152,乗車駅名(もしくはそのコード
名)153,入場時間154,連絡先情報157等があ
る。これらの情報は、改札制御装置220に送られる。
【0034】ステップS110において、改札制御装置
220は、これら情報を受け取り、乗車券カード100
に記載されている乗車駅や自駅の情報から判断して、該
当する改札ゲート装置210において、改札処理が正常
に終了するかどうかを判定する。
【0035】料金が不足しているなどで正常終了しない
場合には、ステップS120において、改札制御装置2
20は、該当する改札ゲート装置210に命じて、開閉
ドアを閉めるなどの異常処理を行う。もちろん、この場
合、運賃の連絡処理は行わないものである。
【0036】ステップS110における判定で、改札が
正常に終了すれば、ステップS130において、改札制
御装置220は、改札処理が終了した後、乗車券カード
100より読み込んだ情報や、カード所有者が出場した
自駅名や出場時刻など自装置で得られる情報より、運賃
情報を生成する。
【0037】ここで、図7を用いて、本実施形態による
改札制御装置220が生成する運賃情報の構成について
説明する。運賃情報900は、例えば、カード所有者の
連絡先情報910と、利用日時920と、乗車した駅名
(もしくはそのコード名)930と、改札入場時間94
0と、下車した駅名(もしくはそのコード名)950
と、改札出場時間960と、乗車運賃970とから構成
されている。その他、利用列車名や列車種別などを入れ
るようにしてもよいものである。
【0038】運賃情報900のうち、連絡先情報910
と、利用日時920と、乗車した駅名930と、改札入
場時間940とは、改札出場時に乗車券カード100に
記録されているものであり、下車した駅名950と、改
札出場時間960とは改札制御装置220が自駅の情報
として生成する。乗車運賃970は、図3に示したエド
モンソン券として利用される磁気カード100Bの場合
には、乗車券カード100に記憶されており、図4に示
したプリペードチケットやストアードバリューカードと
して利用される磁気カード100Cを用いた場合には、
改札制御装置220が乗車駅情報と下車駅情報より求め
る。
【0039】ここで、図6に戻り、ステップS140に
おいて、改札制御装置220は、図7に示したカード所
有者の運賃情報を、運賃情報連絡装置300へ転送す
る。
【0040】次に、ステップS150において、運賃情
報連絡装置300は、受け取った運賃情報からカード所
有者の連絡先情報910を取り出し、指定された連絡先
へ通信ネットワークや電話回線などの通信路400を利
用して、運賃情報(利用日時920,乗車した駅名93
0,改札入場時間940,下車した駅名950,改札出
場時間,乗車運賃970)を送る。ここで、運賃情報の
送信先は、カード所有者の指定により、利用者受信装置
500や、メール管理装置600や、カード所有者の属
するグループや組織が保持する旅費清算システム700
などとなる。
【0041】次に、ステップS160において、乗車券
カード100の所有者は、ファクシミリなどの受信装置
500や端末装置610にて、運賃情報明細を確認する
ことができる。
【0042】ここで、図8を用いて、乗車券カード10
0の所有者が確認可能な運賃情報の一例について説明す
る。図8の例は、電子メールとして運賃情報連絡装置3
00よりメール管理装置600に送信された情報を、利
用者端末装置610により確認したものである。乗車券
カード100の所有者は、図7に示した運賃情報900
の内容に対応して、図8に示すように、「利用者連絡
先」には、カード所有者の電子メールアドレスが、例え
ば、「TARO.AAAA.co.jp」として表示され、「利用日
時」には、例えば、「98年7月20日」が表示され、
「利用交通機関」には、例えば、「A鉄道」が表示され
る。なお、利用交通期間は、乗車券カードに登録されて
いなくても、運賃情報連絡装置300が添付して送信す
ることができるものである。「利用明細」として、「乗
車駅」,「入場時間」,「下車駅」,「出場時間」,
「運賃情報」が表示される。なお、連絡先として電話番
号が指定され、ファクシミリ等の受信装置500で受取
った場合は、利用者連絡先にファクシミリの電話番号が
記入される。
【0043】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、カード所有者は、運賃の情報をわざわざ自身で記憶
したり記録するといった煩わしい作業を必要とせずに、
また、カード読取装置などの専用の機器を必要とせず
に、自宅やオフィスで自身が所有する受信装置や端末装
置により、乗車した交通機関の運賃情報明細に関する情
報を容易に確認することができる。
【0044】次に、図9〜図12を用いて、本発明の第
2の実施形態による旅費関連情報提供システムの構成に
ついて説明する。最初に、図9を用いて、本実施形態に
よる旅費関連情報提供システムの全体構成について説明
する。なお、図1と同一符号は、同一部分を示してい
る。
【0045】本実施形態において、カード所有者の改札
装置の入出場の記録を、例えば、1日分まとめた上で、
カード所有者宛に連絡するようにしている。即ち、カー
ド所有者が改札装置を入出場する1回分を1トランザク
ションと定義すると、図1に示した実施形態のシステム
においては、運賃情報明細は、1トランザクションが終
了するごとに送られてくるものである。従って、カード
所用者が1日のうちに何度も入出場を繰り返すと、その
日のうちに、トランザクション回数分だけのメールやF
AXが、カード所有者に送られてくることとなる。これ
は、必ずしもカード所有者にとって、便利なものである
とは限らないため、本実施形態においては、運賃情報明
細をまとめて、カード所有者に送るようにしている。
【0046】改札装置200は、複数の改札ゲート装置
210A,…,210Nと、改札制御装置220とから
構成されている。改札ゲート装置210A,…,210
Nは、乗車券カード100に情報を記憶させたり、乗車
券カード100に記憶されている情報を読取る。 改札
制御装置220は、改札ゲート装置210A,…,21
0Nに接続されており、乗車券カード100の情報によ
りカード所有者の入出場の許可判断を行い、改札ゲート
装置210A,…,210Nを制御するとともに、乗車
券カード100から読み込まれたカード所有者の乗車し
た運賃に関わる運賃情報を運賃情報連絡装置300に送
信する。改札装置200及び改札ゲート装置210の機
能は、図1に示したものと同様である。
【0047】運賃情報管理装置1000は、改札制御装
置220と運賃情報連絡装置300に接続されており、
改札制御装置220より送られてきた運賃情報を、外部
記憶装置である運賃情報データベース1100に記憶す
るとともに、所定のタイミング(例えば、毎日1回)
で、運賃情報データベース1100に貯えておいた運賃
情報を1つのデータにまとめて運賃情報連絡装置300
へ転送する。
【0048】運賃情報連絡装置300は、運賃情報管理
装置1000から送られてきた乗車券カード100の所
有者が乗車した運賃に関わる運賃情報を、この所有者の
指定する連絡先へ送信するものである。連絡装置300
は、ネットワークや電話回線などの通信路400を介し
て、図1に示したように、ファクシミリ等の利用者受信
装置500,メール管理装置600や旅費清算システム
700に、運賃情報を送信する。
【0049】ここで、図10を用いて、本実施形態によ
る運賃情報管理装置1000による運賃情報の管理処理
について説明する。
【0050】ステップS200において、運賃情報管理
装置1000は、改札制御装置220から、カード所有
者の1トランザクションの運賃情報を受取る。改札制御
装置220から受け取る運賃情報としては、例えば、図
7に示したように、カード所有者の連絡先情報910
と、利用日時920と、乗車した駅名(もしくはそのコ
ード名)930と、改札入場時間940と、下車した駅
名(もしくはそのコード名)950と、改札出場時間9
60と、乗車運賃970とから構成されている。
【0051】次に、ステップS210において、運賃情
報管理装置1000は、受け取った運賃情報の中の連絡
先情報901をキーとして、運賃情報データベース11
00内を検索して、同一キーが既に記録されているか調
べる。
【0052】ここで、図11を用いて、本実施形態にお
いて用いる運賃情報データベース1100のデータ構成
について説明する。運賃情報は、カード所有者ごとに記
録されており、1人分のカード所有者の利用実績111
0は、例えば、カード所有者の連絡先情報1112と、
利用実績明細情報1114とから構成される。利用実績
明細1114は、1トランザクション(1回の改札入出
場)の情報単位に時系列順に記録されている。1トラン
ザクションの利用実績明細1114の情報は、例えば、
利用日時1114Aと、乗車駅1114Bと、入場時間
1114Cと、下車駅1114Dと、出場時間1114
Eと、運賃1114Fとから構成されており、図7に示
した運賃情報900に対応している。
【0053】ここで、図10のステップS210に戻
り、検索のキーとなる同一キーとは、ここでは、カード
利用者連絡先1112のことである。次に、図10のス
テップS220において、運賃情報管理装置1000
は、同一キーがあるかどうか、すなわち、検索対象の連
絡先情報のカード所有者の運賃情報が運賃情報データベ
ース1100に既に記録されているかどうかを判定す
る。
【0054】そして、同一キーがある、すなわち、連絡
先情報のカード所有者の運賃情報が運賃情報データベー
ス1100に既に記録されている場合には、ステップS
230において、運賃情報管理装置1000は、該当す
るカード所有者の利用実績1110の利用実績情報11
14に、新たに改札制御装置220より受取った運賃情
報900を追加する。
【0055】また、同一キーがない、すなわち、この連
絡先のカード所有者の運賃情報が登録されていない場合
には、ステップS240において、運賃情報管理装置1
000は、このカード所有者の利用実績1110を記録
するための記録エリアを、新たに、運賃情報データベー
ス1100に確保し、検索キーとなるカード所有者連絡
先エリア1112に受取った連絡先910を記録し、利
用実績情報1114エリアの先頭に、受取った運賃情報
(920〜970)を記録する。
【0056】次に、ステップS250において、運賃情
報管理装置1000は、連絡時間となっているかを判断
する。ここで、1日1回毎にまとめて連絡する場合に
は、1日の中の適当な時間を連絡時間として設定する。
【0057】連絡時間となると、ステップS260にお
いて、運賃情報管理装置1000は、カード所有者単位
で、記録されている運賃情報1114をまとめて1つの
データを作成し、カード所有者連絡先1112に記録さ
れているカード所有者が指定する連絡先へ運賃情報を送
信する。
【0058】次に、ステップS270において、運賃情
報管理装置1000は、運賃情報データベース1100
から利用実績1110を消去する。なお、利用実績11
10を集計したりして別の用途で活用する場合は、別の
システムに転送したり、別エリアに記録する。
【0059】ステップS270が終了すると、また、ス
テップS250において、まだ連絡時間となっていなけ
れば、ステップS200に戻り、改札制御装置220よ
り新たに運賃情報を受けつけ、一連の処理を繰り返す。
【0060】次に、図12を用いて、本実施形態による
送信間隔を1日単位とした場合に、カード所有者に送ら
れてきた1日分の運賃情報明細の一例について説明す
る。図12に示す運賃情報明細は、カード所有者の電子
メールアドレスが登録されている図1に示したメール管
理装置600に送られてきたもので、カード所有者は利
用者端末装置610を用いて運賃情報明細を確認するこ
とができる。
【0061】図11に示した利用実績明細情報1114
に基づいて、「カード所有者連絡先」には、カード所有
者の電子メールアドレスが表示され、以下、「利用日
時」,「利用交通機関」が表示される。また、「利用明
細」として、「乗車駅」,「入場時間」,「下車駅」,
「出場時間」,「運賃」が、改札の1回の入出場を1ト
ランザクションとて、利用回数分記録されており、最後
に1日の「合計利用金額」が記入されている。なお、F
AX等の利用者受信装置500で受取った場合は、「利
用者連絡先」にFAX番号が記入される。
【0062】本実施形態のシステムにおいては、乗車券
カードに連絡先情報のみを記録していれば、該運賃情報
明細を受取ることができ、クレジットカードのように、
予め交通機関の事業者システムに自身のID情報を登録
する必要はなく、不特定多数の利用者がこのサービスを
手軽に享受することができる。
【0063】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、カード所有者は、利用期間毎に、例えば、利用日単
位で、利用した交通機関の運賃情報明細をまとめて受取
ることができる。
【0064】次に、図13を用いて、本発明の第3の実
施形態による旅費関連情報提供システムによる運賃情報
連絡の他の例について説明する。本実施形態において
は、乗車券カードとして用いる磁気カードに、図4に示
したプリペードカードやストアードバリューカードに用
いている。プリペードカードやストアードバリューカー
ドには、利用可能残高158が記憶されており、利用可
能残高を記録するカードの利用により、弾力的な料金徴
収,すなわち、旅費情報連絡処理を付加的なサービスと
して、別途料金を徴収することを可能としている。な
お、本実施形態は、磁気カードに限らず、ICカードに
対しても同様に適用することができる。本実施形態によ
る旅費関連情報提供システムの全体構成は、図1に示し
たものと同様である。
【0065】ステップS300〜S330は、図6のス
テップS100〜S130と同様である。ステップS3
00において、図1に示した改札ゲート装置210は、
乗客が差し出した乗車券カード100に記録されている
情報を読み取る。
【0066】ステップS310において、改札制御装置
220は、これら情報を受け取り、乗車券カード100
に記載されている乗車駅や自駅の情報から判断して、該
当する改札ゲート装置210において、改札処理が正常
に終了するかどうかを判定する。料金が不足しているな
どで正常終了しない場合には、ステップS320におい
て、改札制御装置220は、該当する改札ゲート装置2
10に命じて、開閉ドアを閉めるなどの異常処理を行
う。ステップS310における判定で、改札が正常に終
了すれば、ステップS330において、改札制御装置2
20は、改札処理が終了した後、乗車券カード100よ
り読み込んだ情報や、カード所有者が出場した自駅名や
出場時刻など自装置で得られる情報より、図7に示した
運賃情報900を生成する。
【0067】次に、ステップS340において、改札制
御装置220は、運賃情報連絡処理を付加的なサービス
として、連絡料金を別途徴収するかどうかを判定する。
ステップS340における判定において、運賃情報連絡
処理を付加的なサービスとして料金を別途徴収するので
あれば、ステップS350において、改札処理装置22
0は、乗車した列車の運賃料金及び連絡料金を、利用可
能残高エリア158の残高より引き、残りの残高を利用
可能残高エリア158に記録する。なお、カードの利用
可能残高エリア158より連絡用代金を徴収する場合
は、カード所有者が旅費情報の連絡を受けるかどうかの
確認が必要であり、その一手段として、旅費情報を連絡
するかどうかのフラグを乗車券カードに記憶しておくよ
うにする。
【0068】また、ステップS340における判定にお
いて、改札処理装置220は、連絡料金を徴収しないの
であれば、ステップS360において、運賃料金のみを
利用可能残高エリア158の残高より引き、残りの残高
を利用可能残高エリア158に記録する。
【0069】次に、ステップS360において、改札処
理装置220は、旅費情報とカードより読み取った連絡
先情報を1つのデータとして運賃情報を作成し、これを
図1に示した運賃情報連絡装置300に転送する。
【0070】次に、図6のステップS150において説
明したように、運賃情報連絡装置300は、受け取った
運賃情報からカード所有者の連絡先情報910を取り出
し、指定された連絡先へ通信ネットワークや電話回線な
どの通信路400を利用して、運賃情報を送る。そし
て、図6のステップS160において説明したように、
乗車券カード100の所有者は、ファクシミリなどの受
信装置500や端末装置610にて、運賃情報明細を確
認することができる。
【0071】なお、以上の説明では、改札制御装置22
0は、運賃情報を運賃情報連絡装置300に送るものと
したが、図9に示した実施形態のように、一旦、運賃情
報管理装置1000に送り、運賃情報管理装置1000
が運賃情報をまとめた上で、運賃情報連絡装置300に
送るようにしてもよいものである。
【0072】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、プリペードカードやストアードバリューカード利用
時、これらのバリュー記録型カードを利用することによ
り、事業者側は、従来の乗客輸送サービスに加え、運賃
情報連絡を付加的なサービスとして、料金を弾力的に徴
収することが可能となる。
【0073】次に、図14〜図18を用いて、本発明の
第4の実施形態による旅費関連情報提供システムの構成
について説明する。なお、本実施形態は、図1に示した
旅費清算システム700の詳細構成を示すものである。
そして、旅費清算システム700が受け取る利用実績の
情報は、図1の例で説明したように、1トランザクショ
ン毎にでも、図9の例で説明したように、利用期間毎に
まとめたものでもよいものであるが、以下の例において
は、利用期間毎にまとめたものとして説明する。最初
に、図14を用いて、本実施形態による旅費関連情報提
供システムに用いる旅費清算システムの構成について説
明する。なお、図1と同一符号は、同一部分を示してい
る。
【0074】旅費清算システム700は、通信路400
に接続されている。通信路400は、図1に示したよう
に、運賃情報連絡装置300や改札装置200に接続さ
れ、また、図9に示したように、運賃情報連絡装置30
0,運賃情報管理装置1000や改札装置200に接続
されており、カード所有者の運賃情報を受け取る。
【0075】旅費清算システム700は、通信路400
に接続された旅費清算管理装置710と、旅費清算管理
装置710に接続された旅費清算データベース720
と、旅費清算管理装置710に接続された複数のデータ
入力端末730A,…,730Nとから構成されてい
る。旅費清算データベース720には、通信路400を
介して送られてきた運賃情報が記憶される。
【0076】データ入力端末730A,…,730N
は、それぞれ、データ入力手段であるキーボード732
及びマウス734を備えている。カード所有者は、デー
タ入力端末730を用いて、自身の未清算の運賃情報の
確認や修正作業,承認を行うことができる。旅費清算管
理装置710は、カード所有者の承認手続きにより、清
算手続きを行う。本実施形態においては、カード所有者
の連絡先情報として、旅費清算用アドレスが登録されて
いる場合について述べる。
【0077】ここで、図15を用いて、本実施形態にお
いて用いる旅費清算アドレスの構成について説明する。
旅費清算アドレスは、図示するように、先頭部分に個人
のID情報1501が記述され、この後に、旅費清算管
理装置710のID情報1502が記述される。この旅
費清算アドレスを指定して届いた運賃情報は、アドレス
毎,すなわち、個人ID番号1501毎に、旅費清算デ
ータベース720に貯えられる。
【0078】次に、図16〜図18を用いて、本実施形
態による旅費清算処理について説明する。図16のステ
ップS400において、カード所有者は、入力端末73
0のキーボード732を用いて、カード所有者自身の個
人ID番号を入力する。この個人IDは、図15に示し
た個人ID番号1501と同じもの、あるいは、個人I
D番号1501に1対1で対応する文字列である。ステ
ップS410において、旅費清算管理装置710は、入
力端末730に、旅費清算管理装置に貯えられているカ
ード所有者の未清算の運賃情報一覧を、図17に示すよ
うに、表示する。
【0079】ここで、図17を用いて、未清算の運賃情
報一覧の表示例について説明する。利用者ID表示エリ
ア1710には、カード所有者の個人ID情報が表示さ
れる。運賃情報表示エリア1720には、未清算の運賃
情報一覧が時系列に上から下へと順番に表示されてい
る。運賃情報表示エリア1720の中には、利用日時1
722と、利用交通機関1724と、運賃合計金額17
26が表示される。例えば、No1の運賃情報は、「9
8年7月18日」に、「A鉄道」を利用し、そのときの
運賃合計額が「1100円」であることを示している。
【0080】ここで、図16に戻り、ステップS420
において、カード所有者は、入力端末に表示された運賃
情報一覧1720中から清算未処理の乗車運賃情報を選
択する。具体的には、例えば、カード所有者は、マウス
732を用いて、時系列に表示されている乗車運賃情報
のうちの1つを選択する。選択すると、図18に示すよ
うに、入力端末730の表示画面には、選択された未清
算処理の運賃情報の詳細が表示される。
【0081】ここで、図18を用いて、未清算の運賃情
報の詳細表示例について説明する。入力端末730の表
示画面の利用状況表示エリア1810には、選択した運
賃情報のタイトルが、例えば、「98年7月20日,A
交通期間,利用状況」のように表示される。この表示内
容は、図17の利用日時1722と利用交通期間172
4の内容に対応するものである。また、詳細運賃情報表
示エリア1820には、運賃情報詳細が表示される。運
賃情報の詳細としては、改札装置の1回の入出場を1ト
ランザクションとして、トランザクション毎に、乗車駅
1821,入場時間1822,下車駅1823,出場時
間1824,料金1825が表示される。そして、これ
ら運賃料金の合計金額が合計金額表示エリア1826に
表示される。
【0082】次に、図16のステップS430におい
て、カード所有者は、表示された情報を承認するか否か
を判定する。承認せず修正するのであれば、ステップS
440において、カード所有者は、修正の必要なトラン
ザクションの必要項目をマウス734でピックし、キー
ボード732を用いて、修正値を入力する。
【0083】例えば、運賃情報連絡装置300から送ら
れてきた運賃情報が、図11に示した利用実績明細情報
1114に相当するものである場合、図18に示した表
示画面には、No.1〜3の情報が表示される。ここ
で、A駅〜B駅〜C駅〜A駅のルートはA交通機関のも
のであり、A交通機関は、運賃情報の連絡システムを採
用しているものとする。しかしながら、カード所有者
は、A駅からさらにD駅に、運賃情報の連絡システムを
採用していない交通機関を用いて移動した場合、旅費清
算には、A駅からD駅までの運賃も加える必要がある。
そのような場合、No.4をマウス734でピックする
ことにより、No.4に対する乗車駅1821,入場時
間1822,下車駅1823,出場時間1824,料金
1825の各項目が入力可能となるため、キーボード7
32を用いて、乗車駅1821が「A駅」で、入場時間
1822が「16:50」で、下車駅1823が「D
駅」で、出場時間1824が「17:10」で、料金1
825が「200」円であることを追加して、運賃情報
の詳細情報を修正する。合計金額1826は、運賃情報
の追加修正に基づいて、自動的に演算されて変更する。
【0084】そして、ステップS430の判定におい
て、表示された情報を承認するのであれば、承認ボタン
1827をマウスでクリックする。
【0085】次に、ステップS450において、旅費清
算管理装置710は、清算処理を実施する。具体的な清
算処理に関しては、本発明の範疇ではないので詳細は述
べないものとする。
【0086】清算処理の終了後、ステップS460にお
いて、旅費清算管理装置710は、他に未清算の運賃情
報の有無を確認し、あれば、ステップS420に戻り、
これの清算処理を引き続き行う。
【0087】なお、以上の説明では、連絡先情報とし
て、清算処理用アドレスを用いるもととしたが、一般的
な電子メールアドレスを用いることもできる。その場合
には、図14に示した構成において、通信路400と旅
費清算管理装置710の間に、電子メール管理装置を配
置し、電子メール管理装置は、電子メールデータベース
に接続された構成とする。運賃情報連絡装置から通信路
400を介して送られた運賃情報は、電子メール管理装
置によって、通常の電子メールと同様に、電子メールデ
ータベースに記憶される。旅費清算管理装置710は、
電子メールデータベースに記憶されている運賃情報を用
いて、上述したステップS410による運賃情報の一覧
表示や、ステップS420において選択された詳細運賃
情報の表示や、ステップS440において修正された運
賃情報の表示を行う。
【0088】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、乗車券カードの連絡先情報に、カード所有者が属す
るグループや組織(企業など)の旅費清算システムを指
定することにより、カード所有者は、旅費清算のために
前もって運賃情報を記憶しておいたり、別途記録してお
く必要はなく、自身の端末より清算情報を確認し、必要
があれば修正を加え承認するだけで清算処理を行うこと
ができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
乗車した交通機関の運賃に関わる情報を容易に参照する
ことができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による旅費関連情報提供シ
ステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による旅費関連情報提供シ
ステムに用いる乗車券の一例であるICカード100A
の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による旅費関連情報提供シ
ステムに用いる乗車券カードの一例であるエドモンソン
券として利用される磁気カードの構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明の一実施形態による旅費関連情報提供シ
ステムに用いる乗車券カードの一例であるプリペイドカ
ードやストアードバリューカードとして利用される磁気
カードの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態による旅費関連情報提供シ
ステムに用いられる磁気カードを発行するための券売機
の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態による旅費関連情報提供シ
ステムの動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態による旅費関連情報提供シ
ステムに用いられる改札制御装置が生成する運賃情報の
構成の説明図である。
【図8】本発明の一実施形態による旅費関連情報提供シ
ステムによって得られる運賃情報の一例の説明図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施形態による旅費関連情報提
供システムの全体構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施形態による旅費関連情報
提供システムに用いる運賃情報管理装置による運賃情報
の管理処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態による旅費関連情報
提供システムに用いる運賃情報データベースのデータ構
成の説明図である。
【図12】本発明の第2の実施形態による旅費関連情報
提供システムを用いてカード所有者宛に送られてきた運
賃情報明細の一例の説明図である。
【図13】本発明の第3の実施形態による旅費関連情報
提供システムによる運賃情報連絡処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図14】本発明の第4の実施形態による旅費関連情報
提供システムに用いる旅費清算システムの構成を示すブ
ロック図である。
【図15】本発明の第4の実施形態による旅費関連情報
提供システムに用いる旅費清算用アドレスの構成を示す
説明図である。
【図16】本発明の第4の実施形態による旅費関連情報
提供システムに用いる旅費清算システムの旅費清算処理
の流れを示すフローチャートである。
【図17】本発明の第4の実施形態による旅費関連情報
提供システムに用いる旅費清算システムの旅費清算処理
時の表示画面の説明図である。
【図18】本発明の第4の実施形態による旅費関連情報
提供システムに用いる旅費清算システムの旅費清算処理
時の表示画面の説明図である。
【符号の説明】
100…乗車券カード 200…改札装置 210…改札ゲート装置 220…改札制御装置 300…運賃情報連絡装置 400…通信路 500…利用者受信装置 600…メール管理装置 700…旅費清算システム 710…旅費清算管理装置 1000…運賃情報管理装置 1100…運賃情報データベース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗車券カードに記憶されている連絡先情報
    を読み取る改札装置と、 この改札装置によって読み取られた上記連絡先情報に基
    づいて、上記乗車券カードの使用によって発生する運賃
    情報を上記連絡先情報の連絡先に送信する連絡装置とを
    備えたことを特徴とする旅費関連情報提供システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の旅費関連情報提供システム
    において、さらに、 上記改札装置によって読み取られた上記連絡先情報に基
    づいて、所定期間の間の運賃情報をまとめるとともに、
    まとまった運賃情報を上記連絡装置を用いて上記連絡先
    に送信する運賃情報管理装置を備えたことを特徴とする
    旅費関連情報提供システム。
  3. 【請求項3】請求項1記載の旅費関連情報提供システム
    において、さらに、 旅費の清算処理を実行する旅費清算管理装置を備え、上
    記連絡先情報として、この旅費清算管理装置を指定する
    ことを特徴とする旅費関連情報提供システム。
  4. 【請求項4】交通機関への乗車時に使用するとともに、
    乗車駅情報を記憶可能な記憶エリアを有する乗車券カー
    ドにおいて、 乗車券カードの使用によって発生する運賃情報を連絡す
    る先である連絡先情報を記憶する記憶エリアを備え、乗
    車券カードの使用によって発生する運賃情報を上記連絡
    先情報の連絡先に送信する旅費関連情報提供システムに
    用いられる乗車券カード。
  5. 【請求項5】乗車券カードに記憶されている情報を読み
    取る改札装置において、 上記乗車券カードに記憶されている連絡先情報を読み取
    るとともに、 乗車券カードの使用によって発生する運賃情報を上記連
    絡先情報の連絡先に送信する旅費関連情報提供システム
    に用いられる改札装置。
JP13012598A 1998-05-13 1998-05-13 旅費関連情報提供システム,このシステムに用いる乗車券カード及びこのシステムに用いる改札装置 Pending JPH11328451A (ja)

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