JPH11323303A - 湿気硬化形接着剤 - Google Patents

湿気硬化形接着剤

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JPH11323303A
JPH11323303A JP10170443A JP17044398A JPH11323303A JP H11323303 A JPH11323303 A JP H11323303A JP 10170443 A JP10170443 A JP 10170443A JP 17044398 A JP17044398 A JP 17044398A JP H11323303 A JPH11323303 A JP H11323303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester polyol
curable adhesive
epoxy resin
molecular weight
moisture curable
Prior art date
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Pending
Application number
JP10170443A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Yoshino
栄二 吉野
Katsuro Hasegawa
勝郎 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Kasei Polymer Co Ltd filed Critical Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】PVC、ABS等のプラスチック材料とウレタ
ンフォームの接着において、スプレー性良好でかつ接着
初期から高耐熱特性の発現する湿気硬化形接着剤組成物
を提供する。 【解決手段】本発明の湿気硬化形接着剤は、ポリエステ
ルポリオールの数平均分子量が1、000〜10,00
0であり、また平均的に1分子中に1個以上の水酸基を
有するエポキシ樹脂の両成分を、ポリエステルポリオー
ル/エポキシ樹脂の重量比率98/2〜80/20でポ
リイソシアネートによってプレポリマー化した反応物
と、有機溶剤から成ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は湿気硬化形接着剤組成
物、更に詳しくはPVCまたはABS等のプラスチック
材料とウレタンフォームの接着において特定の分子量の
ポリエステルポリオールと水酸基を有するエポキシ樹脂
をポリイソシアネートでプレポリマー化することにより
スプレー性良好な接着初期から高耐熱特性の発現する湿
気硬化形接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車内装、特にドアセンターパッド等
の部位には、モケット、トリコット、ファブリック等の
布地に予めウレタンフォームをラミネートしてある表皮
材が用いられている。しかしこれらの表皮材は、従来ポ
リウレタン樹脂を溶剤に溶解せしめた主剤とイソシアネ
ートなどを使用した硬化剤との2液接着剤をPVC側に
片面塗付する方法が主流となっている。
【0003】しかしながら主剤中のポリウレタン樹脂は
高分子量であるため、スプレー粒子が細かくならず、成
形時に表皮側の連続泡であるウレタンフォーム中に接着
剤が入り込み、ウレタンフォームがつぶれるため、外観
を損ねるという問題点がある。さらに、高分子量のポリ
ウレタン樹脂は、片面塗付ではオープンタイムが短く、
接着剤乾燥後に短時間で貼合わせなければならないとい
った問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点の解決策と
して、低分子量のポリエステル樹脂またはポリウレタン
樹脂を使用することでスプレー性の問題は解決される
が、初期凝集力が低いため特にウレタンフォームの展開
率の大きい成形物の接着においてウレタンフォームにラ
ミネートしてある布地の残留応力により浮きを生ずる。
【0005】また2液接着剤は、主剤とイソシアネート
等の硬化剤を混合してから使用可能な時間(ポットライ
フ)が短く、また使用時に主剤と硬化剤の混合および廃
液処理等の工程数が増える欠点を持つため、1液反応形
でかつ初期凝集力およびスプレー性が良好な接着剤が強
く望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記被着
体の接着剤を提供するため鋭意研究を進めた結果、主成
分として特定の分子量のポリエステルポリオールと水酸
基を有するエポキシ樹脂をポリイソシアネートでプレポ
リマー化し、これに有機溶剤を配合することでスプレー
性が良好でかつ接着初期から高耐熱特性の発現すること
を見出し本発明を完成させるに至った。以下、本発明に
ついて詳細に説明する。
【0007】すなわち本発明は、数平均分子量が1,0
00〜10,000であることを特徴とするポリエステ
ルポリオールと平均的に1分子中に1個以上の水酸基を
有するエポキシ樹脂をポリイソシアネートでプレポリマ
ー化した反応物において、ポリエステルポリオール/エ
ポキシ樹脂の比率が98/2〜80/20の範囲である
反応物と、有機溶剤から成る湿気硬化形接着剤である。
【0008】本発明において使用し得るポリエステルポ
リオールとは、通常多塩基酸(テレフタル酸、イソフタ
ル酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸など)と2価アルコール(エチレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレ
ングリコールなど)を縮合反応したものである。上記ポ
リエステルポリオールは分子両末端に水酸基を有する
が、該ポリエステルポリオール中における全水酸基の数
は2以上好ましくは2〜5であるのが望ましい。水酸基
の数は使用するポリオールの選択によって適宜制御し得
る。
【0009】上記ポリエステルポリオールの分子量は
1,000〜10,000であることが望ましい。この
範囲をはずれると初期凝集力の低下、スプレー性悪化あ
るいはオープンタイムが短くなるという欠点を生ずる。
【0010】本発明に使用し得るエポキシ樹脂は、ビス
フェノールA型、ビスフェノールF型など1分子中に2
個以上のエポキシ基および平均的に1分子中に1個以上
の水酸基を有するものであればいずれも用いることがで
きる。このうち1種または2種以上のものが用いられ
る。
【0011】上記ポリエステルポリオール/エポキシ樹
脂の比率は、98/2〜80/20、好ましくは95/
5〜85/15である。上記比率よりエポキシ樹脂が少
ない場合、初期凝集力が低下し、逆に多い場合は、特に
プラスチック材料への密着性が低下する。
【0012】本発明におけるプレポリマーは、ポリエス
テルポリオールおよびエポキシ樹脂の水酸基(OH)に
対してポリイソシアネート化合物のイソシアネート基
(NCO)が過剰、好ましくはNCO/OH=1.2〜
50/1となるように配合し、末端イソシアネート化す
ることにより得られる。反応は、適当な有機溶剤(トル
エン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、n−ヘキサン
など)中で常温〜80℃、2〜50時間で行えばよく、
得られるプレポリマーの活性イソシアネート含有量が
0.5〜20%(重量%、以下同様)、好ましくは1.
0〜10%となるように調製する。反応に際し、ジブチ
ルチンジラウリレート等の触媒を使用してもよい。
【0013】上記ポリイソシアネート化合物としては、
例えば1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネートなどの脂肪族ポリイソシアネート類、水添ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、水添トリレンジイソシアネートなどの脂環式ポ
リイソシアネート類、トリレンジイソシアネート(TD
I)、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート
(MDI)、ナフチレンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネ
ートなどの芳香族ポリイソシアネート類が挙げられこれ
らの1種または2種以上の混合物を使用に供する。また
必要に応じて反応促進のための触媒や密着剤、老化防止
剤などの添加剤を適至配合してもよい。
【0014】本発明における有機溶剤としては、例えば
トルエン、キシレンなどの芳香族系;n−ヘキサン、ペ
ンタンなどの脂肪族系;アセトン、MEKなどのケトン
系;シクロヘキサンなどの脂環族系;トリクロロエチレ
ンなどの塩素化炭化水素系;酢酸エチル、酢酸ブチルな
どのエステル系が挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以上の構成から成る本発明接着剤
は、特にPVCなどの極性を有するプラスチック材料と
ウレタンフォームとの接着に有用でありプラスチック側
の片面塗付で優れた初期接着力を発揮することができ
る。またかかる用途以外にも、木材、金属材料などの接
着にも使用しうる。
【0016】次に実施例および比較例を挙げて、本発明
をより具体的に説明する。
【0017】(実施例1)攪拌機、温度計、還流冷却機
および窒素ガス導入管を備えた四ツ口フラスコにポリエ
ステル樹脂(TA22−282、数平均分子量4,25
0、日立化成ポリマー(株)製)80部、エポキシ樹脂
(エピコート828、分子量380、油化シェルエポキ
シ(株)製)20部、イソシアネート(ミリオネートM
TL、NCO当量4、日本ポリウレタン(株)製)30
部をトルエン300部に攪拌溶解した。窒素雰囲気下6
0℃で7時間反応させ、ウレタンプレポリマーを得た。
【0018】(実施例2)実施例1と同様の装置にて、
ポリエステル樹脂(バイロンGK130、数平均分子量
6,500、東洋紡(株)製)90部エピコート828
10部、ミリオネートMTL20部、メチルエチルケ
トン300部に攪拌溶解した。窒素雰囲気下60℃で7
時間反応させ、ウレタンプレポリマーを得た。
【0019】(比較例1)実施例1と全く同じ方法で、
TA22−282 50部、エピコート82850部、
ミリオネートMTL30部をメチルエチルケトン300
部に攪拌溶解後反応を行った。
【0020】(比較例2)実施例1と全く同じ方法でポ
リウレタン樹脂(T−5205、分子量200,00
0、大日本インキ(株)製)90部、エピコート828
10部、ミリオネートMTL20部をメチルエチルケ
トン800部に攪拌溶解後、反応を行った。
【0021】
【表1】 この4種類の接着剤の20℃はく離強さ、耐熱クリープ
を貼合せ後に下記の方法で評価した。結果を表1に示
す。
【0022】貼合せ条件:PVCシート(厚み0.5m
m)上に接着剤を塗布し、90℃×1分熱風循環式乾燥
機で乾燥後、ウレタンフォーム(厚み5mm)と1.0
kg/cm×20秒でプレス圧着し、貼合せ25mm
幅に試験片を切った。
【0023】20℃はく離強さ:貼合せ後試験片を20
℃・65%RH雰囲気中に5分間および24時間養生
し、同雰囲気中で180゜はく離強さ(はく離速度:2
00mm/分)の測定および破壊状態を観察した。
【0024】耐熱クリープ:貼合せ後試験片を20℃・
65%RH雰囲気中に4時間養生し、90℃雰囲気中で
90゜耐熱クリープ試験(荷重:200g)を行い、2
時間後のはく離長さの測定、および破壊状態を観察し
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルポリオールと平均的に1分子
    中に1個以上の水酸基を有するエポキシ樹脂両成分をポ
    リエステルポリオール/エポキシ樹脂の比率を98/2
    〜80/20でポリイソシアネートでプレポリマー化し
    た反応物と有機溶剤から成る湿気硬化形接着剤。
  2. 【請求項2】該ポリエステルポリオールの数平均分子量
    が1,000〜10,000であることを特徴とする請
    求項1記載の湿気硬化形接着剤。
JP10170443A 1998-05-15 1998-05-15 湿気硬化形接着剤 Pending JPH11323303A (ja)

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