JPH11322208A - エレベータ制御装置 - Google Patents

エレベータ制御装置

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JPH11322208A
JPH11322208A JP10140419A JP14041998A JPH11322208A JP H11322208 A JPH11322208 A JP H11322208A JP 10140419 A JP10140419 A JP 10140419A JP 14041998 A JP14041998 A JP 14041998A JP H11322208 A JPH11322208 A JP H11322208A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータ装置6を主制御装置3より離れた
場所に設置する場合において、ノイズの影響を少なくし
信頼性の高いエレベータ制御装置を得ることである。 【解決手段】 エレベータの速度制御やトルク制御のた
めの指令信号を作成する主制御装置3を最上階ホールド
ア近傍の三方枠2A内に設置し、主制御装置3からの指
令信号に基づいて巻上機9の電動機Mを駆動制御するイ
ンバータ制御装置4を最上階昇降路の上部に設ける。そ
して、主制御装置3とインバータ制御装置4との間を光
伝送ケーブル12で接続し、指令信号を光信号で伝送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三方枠昇降路に制
御装置を設置する構成のエレベータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、エレベータ制御装置は機械室に設
置されるが、最近ではエレベータ制御装置を設置する機
械室をなくして、電気機器と共に昇降路に設置すること
も多くなってきた。すなわち、機械室を省略することに
よって建設コストを低減を図ったもので、そのようなビ
ル建設が増加している。
【0003】このようなビル建物に対応するために、エ
レベータ制御装置は、最上階ホールドア付近の三方枠内
に設置することが考えられている。これは、エレベータ
制御装置を三方枠に設置することにより、その調整保守
作業を容易に行えるようにするためである。つまり、三
方枠のカバーを外すことによりホール側から作業を行う
ことができ、作業員が昇降路内に入らないで済むため安
全性が確実されるからである。
【0004】図14に、そのようなエレベータの概略的
な構成図を示す。ホール1には呼びボタン2が設置さ
れ、三方枠2Aにはエレベータ制御装置の主制御装置3
が設置されている。主制御装置3の中にはインバータ装
置6が設けられており、このインバータ装置6により巻
上機9を駆動する電動機Mが制御される。
【0005】昇降路は昇降路鉄骨14により形成され、
かご7およびカウンタウエイト10の移動スペースを確
保し、その上部には巻上機9およびセカンダリシーブ8
が設けられている。かご7はロープ13で吊されセカン
ダリシーブ8および巻上機9のメインシーブを介してカ
ウンタウエイト10に接続されている。そして、かご7
内の情報を主制御装置3に伝送するためのテールコード
15が設けられている。また、巻上機9は電動機Mで駆
動され、その電動機速度はパルスジェネレータ16で検
出される。
【0006】このように、エレベータ制御装置の主制御
装置3はホールの三方枠2Aに設置され、電動機Mを含
む巻上機9は昇降路鉄骨14の最上階上部に設置するこ
とにより、機械室レスを達成している。
【0007】図15は、主制御装置3のブロック構成図
である。シーケンス制御装置17は、呼びボタン2、か
ご7内の行先階ボタン、かご走行位置情報を表示するポ
ジションインジゲータ等の信号を入力して、エレベータ
の運行を司ると共にエレベータを動かすための速度指令
信号を出力するものである。シーケンス制御装置17か
らの速度指令信号はトルク制御装置18に入力される。
【0008】トルク制御装置18は、速度指定信号にパ
ルスジェネレータ16からの電動機速度(かご速度)お
よびかご荷重を加味して、電動機Mのトルク指令信号
(電流指令信号)を作成する。トルク指令信号は2相の
電流指令信号でありインバータ制御装置4に出力され
る。
【0009】インバータ制御装置4は、電圧制御装置5
とインバータ装置6とから構成され、トルク制御装置1
8からの2相の電流指令信号は、電圧制御装置5の加算
器24に入力される。加算器24は2相の電流指令信号
と電流検出器32で検出された電動機電流との偏差信号
を求めるものであり、ある一定の電流応答で偏差信号を
作成する。ここで得られた2相の偏差信号は2/3相変
換装置25で3相に変換され、比較器26および三角波
発生装置27によりパルス列に変換される。そして、デ
ッドタイム作成装置28およびデッドタイム設定装置2
9により、設定された設定値に従い一定の6相のデッド
タイムのとれたパルス列を出力する。このパルス列はイ
ンバータ装置6のゲートドライブ装置30に入力され、
このゲートドライブ装置30によりインバータ31が駆
動され、巻上機9の電動機Mが駆動される。ここで、デ
ッドタイム設定装置29には、インバータ装置6のイン
バータ31を構成する上下アームのデッドタイム時間が
設定されている。
【0010】このように、主制御装置3内にシーケンス
制御装置9からインバータ装置6を含んだインバータ制
御装置4の総てを収納し、主制御装置3の出力として動
力線を使用して電動機Mに交流電力を供給するようにし
ている。従って主制御装置3から電動機駆動用の動力線
が電動機Mまで敷設される構造となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
機械室レスエレベータ制御装置において、電動機容量が
小さく三方枠内に総てを収納可能な場合は、特に問題は
ないが、電動機容量が大きくなり適用が拡大していくに
つれ、インバータ装置6自体も大きくなり、総てを三方
枠内に収納することが不可能になる。
【0012】また、適用拡大を図るため、インバータ装
置6を主制御装置3より外部に出し、巻上機9の近くに
設置することも考えられるが、そうすると、インバータ
装置6との信号線が長くなりノイズの影響を受けやすく
なる。つまり、ノイズにより誤動作が発生する恐れがあ
り制御装置としての信頼性が低下する。
【0013】本発明の目的は、インバータ装置を主制御
装置より離れた場所に設置する場合において、ノイズの
影響を少なくし信頼性の高いエレベータ制御装置を得る
ことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
エレベータ制御装置は、最上階ホールドア近傍の三方枠
内に設置されエレベータの速度制御やトルク制御のため
の指令信号を作成する主制御装置と、最上階昇降路の上
部に設けられ前記主制御装置からの指令信号に基づいて
巻上機の電動機を駆動制御するインバータ制御装置と、
前記主制御装置と前記インバータ制御装置との間を接続
し前記指令信号を光信号で伝送するための光伝送ケーブ
ルとを備えたことを特徴とする。
【0015】請求項1の発明に係わるエレベータ制御装
置では、エレベータの速度制御やトルク制御のための指
令信号を作成する主制御装置を最上階ホールドア近傍の
三方枠内に設置し、主制御装置からの指令信号に基づい
て巻上機の電動機を駆動制御するインバータ制御装置を
最上階昇降路の上部に設ける。そして、主制御装置とイ
ンバータ制御装置との間を光伝送ケーブルで接続し、指
令信号を光信号で伝送する。
【0016】請求項2の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項1に記載のエレベータ制御装置において、
前記主制御装置は、エレベータの速度指令信号を作成す
るシーケンス制御装置と、エレベータの速度が前記速度
指令信号になるように前記電動機にトルクを発生させる
ための電流指令信号を作成するトルク制御装置と、前記
電流指令信号を光信号に変換する光変換装置とを有し、
前記インバータ制御装置は、前記主制御装置から出力さ
れる光信号を電気信号の電流指令信号に変換しその電流
指令信号に基づいて前記電動機の制御指令信号を出力す
る電圧制御装置と、前記電圧制御装置の制御指令信号に
基づいて前記電動機を駆動するためのインバータ装置と
を有したことを特徴とする。
【0017】請求項2の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項1に記載のエレベータ制御装置の作用に
加え、主制御装置のシーケンス制御装置はエレベータの
速度指令信号を作成し、トルク制御装置はエレベータの
速度が前記速度指令信号になるように前記電動機にトル
クを発生させるための電流指令信号を作成する。そし
て、その電流指令信号を光変換装置で光信号に変換して
送信する。インバータ制御装置の電圧制御装置では送信
されてきた光信号を電気信号の電流指令信号に変換し、
その電流指令信号に基づいて電動機の制御指令信号を出
力する。インバータ装置は電圧制御装置の制御指令信号
に基づいて電動機を駆動する。
【0018】請求項3の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項2に記載のエレベータ制御装置において、
前記インバータ制御装置における前記電圧制御装置の制
御定数を設定変更するためのコンソールと、前記シーケ
ンス制御装置からの速度指令信号がオン時には前記トル
ク制御装置からの電流指令信号の出力を許可しオフ時に
は阻止する電動機制御用信号バッファと、前記シーケン
ス制御装置からの速度指令信号がオフ時に前記コンソー
ルからの制御定数設定信号の入力を許可し前記電圧制御
装置の制御定数を設定変更するための定数設定用信号バ
ッファとを備えたことを特徴とする。
【0019】請求項3の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項2に記載のエレベータ制御装置の作用に
加え、シーケンス制御装置からの速度指令信号がオフ時
に、インバータ制御装置における電圧制御装置の制御定
数をコンソールから設定変更する。
【0020】請求項4の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項2または請求項3に記載のエレベータ制御
装置において、前記インバータ装置から前記電動機に供
給される3相の電動機電流をそれぞれ検出する電流検出
器と、前記主制御装置に設けられ前記検出器で検出され
た3相のうちの1相の電動機電流を入力し監視するため
の電流測定器とを備えたことを特徴とする。
【0021】請求項4の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項2または請求項3に記載のエレベータ制
御装置の作用に加え、インバータ装置から電動機に供給
される3相の電動機電流のうちの1相の電動機電流を電
流測定器で監視する。
【0022】請求項5の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項3に記載のエレベータ制御装置において、
前記インバータ装置に供給される電源の異常を検出する
保護検出装置と、前記保護検出装置が電源異常を検出し
ていないときはブレーキ吸引指令をブレーキコイルに出
力する安全確認リレーと、前記ブレーキ吸引指令が出力
されているときにシーケンス制御装置からの速度指令信
号の出力を許可するブレーキ吸引許可リレーとを備えた
ことを特徴とする。
【0023】請求項5の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項3に記載のエレベータ制御装置の作用に
加え、ブレーキ吸引指令が出力されているときに限り、
シーケンス制御装置からの速度指令信号の出力を許可す
る。
【0024】請求項6の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項5に記載のエレベータ制御装置において、
エレベータの重大故障を検出する永久停止保護検出装置
と、復帰すれば運転可能な故障を検出するリセット運転
可能保護検出装置と、前記永久停止保護検出器が動作し
たときは救出運転のみを可能とし前記リセット運転可能
保護検出器が動作し故障が回復したときは通常運転を可
能にする故障処理装置とを備えたことを特徴とする。
【0025】請求項6の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項5に記載のエレベータ制御装置の作用に
加え、重大故障を検出する永久停止保護検出器が動作し
たときは救出運転のみを可能とし、一方復帰可能な故障
を検出するリセット運転可能保護検出器が動作し故障が
回復したときは通常運転を可能にする。
【0026】請求項7の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項2に記載のエレベータ制御装置において、
前記インバータ制御装置内に、交流電源を整流し前記イ
ンバータ装置に直流電源を供給するコンバータ制御部を
設けたことを特徴とする。
【0027】請求項7の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項2に記載のエレベータ制御装置の作用に
加え、前記インバータ制御装置内のコンバータ制御部に
より、インバータ装置への直流電源を供給する。
【0028】請求項8の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項1に記載のエレベータ制御装置において、
前記光伝送ケーブルに代えて、ケーブルで前記主制御装
置と前記インバータ制御装置との間を接続し、電気信号
で前記指令信号を伝送するようにしたことを特徴とす
る。
【0029】請求項8の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項1に記載のエレベータ制御装置の作用に
代えて、主制御装置とインバータ制御装置との間の信号
伝送は、ケーブルを介した電気信号で行われる。
【0030】請求項9の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項2に記載のエレベータ制御装置において、
前記インバータ制御装置の前記電圧制御装置を前記主制
御装置内に設け、前記主制御装置に設けられた電圧制御
装置と前記インバータ制御装置内の前記インバータ装置
との間を光伝送ケーブルで接続し前記指令信号を光信号
で伝送するようにしたことを特徴とする。
【0031】請求項9の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項2に記載のエレベータ制御装置の作用に
加え、主制御装置に設けられた電圧制御装置によりイン
バータ装置への指令信号が作成され、その指令信号を光
伝送ケーブルを介して光信号でインバータ装置に伝送す
る。
【0032】請求項10の発明に係わるエレベータ制御
装置は、請求項9に記載のエレベータ制御装置におい
て、前記光伝送ケーブルに代えて、ケーブルで前記主制
御装置の電圧制御装置と前記インバータ制御装置のイン
バータ装置との間を接続し、電気信号で前記指令信号を
伝送するようにしたことを特徴とする。
【0033】請求項10の発明に係わるエレベータ制御
装置では、請求項9に記載のエレベータ制御装置の作用
に代えて、主制御装置の電圧制御装置とインバータ制御
装置のインバータ装置との間の信号伝送は、ケーブルを
介した電気信号で行われる。
【0034】請求項11の発明に係わるエレベータ制御
装置は、請求項7に記載のエレベータ制御装置におい
て、前記コンバータ制御部の電圧制御装置を前記主制御
装置内に設け、前記主制御装置に設けられた電圧制御装
置と前記インバータ制御装置内の前記コンバータ装置と
の間を光伝送ケーブルで接続し、光信号で伝送するよう
にしたことを特徴とする。
【0035】請求項11の発明に係わるエレベータ制御
装置では、請求項7に記載のエレベータ制御装置の作用
に加え、主制御装置に設けられたコンバータ制御部の電
圧制御装置によりコンバータ装置への指令信号が作成さ
れ、その指令信号を光伝送ケーブルを介して光信号でコ
ンバータ装置に伝送する。
【0036】請求項12の発明に係わるエレベータ制御
装置は、請求項11に記載のエレベータ制御装置におい
て、前記光伝送ケーブルに代えて、ケーブルで前記主制
御装置内におけるコンバータ制御部の電圧制御装置と前
記インバータ制御装置内のコンバータ装置との間を接続
し、電気信号で伝送するようにしたことを特徴とする。
【0037】請求項12の発明に係わるエレベータ制御
装置では、請求項11に記載のエレベータ制御装置の作
用に代えて、主制御装置内におけるコンバータ制御部の
電圧制御装置とインバータ制御装置内のコンバータ装置
との間の信号伝送は、ケーブルを介した電気信号で行わ
れる。
【0038】請求項13の発明に係わるエレベータ制御
装置は、請求項1乃至請求項12に記載のエレベータ制
御装置のいずれか1項のエレベータ制御装置において、
前記主制御装置側の電源装置は、1次側巻線には交流電
源が供給される絶縁トランスと、前記絶縁トランスの2
次側巻線から制御電源を作成するスイッチングレギュレ
ータとから構成され、前記シーケンス制御装置側の電源
装置は、1次側巻線には直流電源が供給されるDC/D
C用絶縁トランスと、前記DC/DC用絶縁トランスの
1次側巻線に得られる電源を制御するDC/DC制御装
置と、前記DC/DC用絶縁トランスの2次側巻線に得
られる電源に基づいて制御電源を作成する電源作成部と
から構成され、前記スイッチングレギュレータの出力端
と前記電源作成部の出力端とを共通線で接続するように
したことを特徴とする。
【0039】請求項13の発明に係わるエレベータ制御
装置では、請求項1乃至請求項12に記載のエレベータ
制御装置のいずれか1項のエレベータ制御装置の作用に
加え、前記主制御装置には、絶縁トランスの2次側巻線
からスイッチングレギュレータで得られた制御電源を供
給し、シーケンス制御装置側には、DC/DC制御装置
で制御されDC/DC用絶縁トランスの2次側巻線に得
られる電源から電源作成部で得た制御電源を供給する。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態に係わるエレベータ制
御装置をエレベータに適用した概略構成図である。
【0041】図1において、昇降路は昇降路鉄骨14に
より形成され、かご7およびカウンタウエイト10の移
動スペースを確保し、その上部には巻上機9およびセカ
ンダリシーブ8が設けられている。かご7はロープ13
で吊されセカンダリシーブ8および巻上機9のメインシ
ーブを介してカウンタウエイト10に接続されている。
そして、かご7内の情報を主制御装置3に伝送するため
のテールコード15が設けられている。また、巻上機9
は電動機Mで駆動され、その電動機速度はパルスジェネ
レータ16で検出される。
【0042】一方、ホール1には呼びボタン2が設置さ
れ、三方枠2Aにはエレベータ制御装置の主制御装置3
が設置されている。すなわち、エレベータの速度制御や
トルク制御のための指令信号を作成する主制御装置3が
最上階ホールドア近傍の三方枠2A内に設置されてい
る。そして、主制御装置3からの指令信号に基づいて巻
上機9の電動機Mを駆動制御するインバータ制御装置4
は、最上階昇降路の上部に設けられている。このインバ
ータ制御装置4は電圧制御装置5とインバータ装置6と
からなり、このインバータ装置6により巻上機9を駆動
する電動機Mが制御される。
【0043】そして、主制御装置3とインバータ制御装
置4との間は、光伝送ケーブル12で接続され、主制御
装置3からの指令信号はこの光伝送ケーブル12を介し
て光信号でインバータ制御装置4に伝送される。また、
パルスジェネレータ16で検出された電動機Mの速度
(かご速度)は、シールドケーブル11を介して主制御
装置3に帰還されるようになっている。
【0044】このように、シーケンス制御やトルク制御
を行う主制御装置3は、三方枠2Aに収納し、電流電圧
制御やインバータ制御を行うインバータ制御装置4は電
動機Mを含んだ巻上機9の近傍に設置する。そして、主
制御装置3とインバータ制御装置4との間は、光伝送ケ
ーブル12で光信号として指令信号を伝送する。これに
より、インバータ装置6が大きくなった場合でも、主制
御装置3を三方枠2Aの狭いスペースに設置することが
可能となり、機械室レスを保持してエレベータ制御装置
の適用拡大が図れる。
【0045】すなわち、適用が拡大されたときに大きく
なるのはインバータ装置6の部分であるので、インバー
タ制御装置4の形状を大きくすることで対応でき、三方
枠2A内に収納された主制御装置3には全く影響しな
い。従って機械室レスのエレベータとしてどの適用まで
も拡大することができる。また、インバータ制御を司る
指令信号の伝送は光伝送ケーブル12により光伝送され
るため、ノイズ等の影響は全く無視でき、信号を確実に
精度良く伝送でき、エレベータシステムとしての信頼性
も大幅に向上することができる。
【0046】図2は、本発明の第1の実施の形態に係わ
るエレベータ制御装置の構成図である。この第1の実施
の形態は、図15に示した従来のエレベータ制御装置に
対し、主制御装置3とインバータ制御装置4とを分離し
光伝送ケーブル12で指令信号を伝送するようにしたこ
とに伴い、主制御装置3では、電気信号を光信号に変換
する光変換装置21と、三角波を発生する三角波発生器
20と、トルク制御装置18の出力と三角波発生器20
との出力信号を比較する比較器19とが追加されてい
る。また、インバータ制御装置4の電圧制御装置5にお
いては、光信号を電気信号に変換する光変換装置22
と、光変換装置22の出力をF/V変換しアナログの指
令信号に変換するF/V変換装置23とが追加されてい
る。その他の構成は、図15に示したものと同一である
ので、同一要素には同一符号を付しその説明は省略す
る。
【0047】次に動作を説明する。まず、主制御装置3
に関してシーケンス制御装置17およびトルク制御装置
18を介して出力された2相の電流指令信号は、三角波
発生器20より出力された信号と共に比較器19に入力
され、電流指令信号のパルス列として比較器19より出
力される。このパルス列の電気信号が光変換装置21よ
り光信号に変換されて光信号としてインバータ制御装置
4に出力される。
【0048】また、インバータ制御装置4においては、
まず電圧制御装置5の光変換装置22で光信号として出
力された電流指令信号を再び電気信号のパルス列として
出力する。この光変換装置22の出力の電流指令信号を
F/V変換装置23に入力してアナログの2相の電流指
令信号として出力する。その後、加算器24でその電流
指令信号を電動機Mの電流検出信号と加算して指令信号
を作成し、2/3相変換装置25で2相の指令信号を3
相に変換する。
【0049】そして、比較器26で再び三角波信号と比
較してインバータ制御のパルス信号を6相分の信号とし
てデッドタイム作成装置28およびゲートドライブ装置
30を介してインバータ31を駆動する。これより、主
制御装置3よりインバータ制御装置4への信号伝送は2
相の電流指令信号のみとなり信号伝送コストを大幅に低
減できる。
【0050】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3は、本発明の第2の実施の形態に係わるエレベ
ータ制御装置の構成図である。この第2の実施の形態
は、図2に示した第1の実施の形態に対し、インバータ
制御装置4における電圧制御装置5の制御定数を設定変
更するできるようにしたものである。
【0051】すなわち、インバータ制御装置4における
電圧制御装置5の制御定数を設定変更するためのコンソ
ール33と、シーケンス制御装置17からの速度指令信
号がオン時にはトルク制御装置18からの電流指令信号
の出力を許可しオフ時には阻止する電動機制御用信号バ
ッファ34、38と、シーケンス制御装置4からの速度
指令信号がオフ時にコンソール33からの制御定数設定
信号の入力を許可し電圧制御装置5の制御定数を設定変
更するための定数設定用信号バッファ35、39と、シ
ーケンス制御装置17より出力された速度指令信号を反
転し定数設定用信号バッファ35、39を制御するため
のINVゲート36と、INVゲート36の出力信号を
反転し電動機制御用信号バッファ38を制御するINV
ゲート37と、電流応答を調整する電流応答調整器40
と、デッドタイム作成装置28に対しインバータ31の
上下アームのデッドタイム時間およびデッドタイム補正
値を調整するデッドタイム調整器41とをを備えてい
る。その他の構成は、図2に示したものと同一であるの
で、同一要素の図示を一部省略し、また、図示の同一要
素には同一符号を付しその説明は省略する。
【0052】図3において、シーケンス制御装置17よ
り出力された速度指令信号は、電動機制御用信号バッフ
ァ34に入力され、電動機制御用信号バッファ34は速
度指令信号が入力されたときに動作モードとなる。一
方、シーケンス制御装置17より出力された速度指令信
号は、INVゲート36にも入力される。INVゲート
36はシーケンス制御装置17より出力された速度指令
信号を反転し、その反転信号を定数設定用信号バッファ
35およびINVゲート37に出力する。
【0053】定数設定用信号バッファ35は、INVゲ
ート36の出力信号が「1」であるときに動作モードと
なり、インバータ制御装置4の電圧制御装置5内の制御
定数を設定可能となる。
【0054】また、電動機制御用信号バッファ38は、
INVゲート37の出力信号が「1」のとき、つまり速
度指令信号が出力されているときに動作モードとなる。
定数設定用信号バッファ39は、INVゲート36の出
力が「1」のとき、つまりインバータ制御装置4内の制
御定数を設定するときに動作モードとなる。
【0055】定数設定用信号バッファ35、39が動作
モードにあるとき、コンソール33より定数設定を行
う。これにより、電流応答調整器40は電流応答を調整
し、デッドタイム調整器41はインバータ上下アームの
デッドタイム時間およびデッドタイム補正値を調整す
る。
【0056】次に、動作を説明する。いま、主制御装置
3のシーケンス制御装置17より速度指令信号が出力さ
れたとすると、電動機制御用信号バッファ34がチェッ
クセレクトされ動作モードとなる。この状態でトルク制
御装置18にて速度制御およびトルク制御が行われ、比
較器19により電流指令信号のパルス列が出力される。
この信号がそのまま電動機制御用信号バッファ34を通
して光変換装置21に入力され、電流指令信号が光信号
として出力される。そして、インバータ制御装置4の電
流制御装置5では、電流指令信号を光信号として入力し
て光変換装置22により電気信号に変換する。
【0057】一方、この状態において電動機制御用信号
バッファ38はINVゲート36、37を通してチェッ
クセレクトされるため、光変換装置22の出力はバッフ
ァ38を介してF/V変換装置23、加算器24、2/
3相変換装置25、比較器26、デッドタイム作成装置
28を介してインバータ装置6に入力され、電動機Mが
駆動される。
【0058】一方、主制御装置3のシーケンス制御装置
17より速度指令信号が出力されていないときは、IN
Vゲート36が制御信号を出力し定数設定用信号バッフ
ァ35が動作モードとなる。実際は定数設定を行う場合
は、速度指令信号以外にも設定用信号も入るが、ここで
は簡単のため速度指令信号のみで定数設定用信号バッフ
ァ35が動作モードになるとする。この状態のときに、
外部よりコンソール33でインバータ制御装置4内の制
御定数を設定する信号が入力されると、定数設定用信号
バッファ35を通して光変換装置21に入力され、光変
換装置21は光信号として定数設定信号を出力する。
【0059】これに対し、インバータ制御装置4の電圧
制御装置5では、主制御装置3のシーケンス制御装置1
7からの速度指令信号が未出力、すなわち、定数設定用
指令信号が出力されると、定数設定用バッファ39が動
作モードとなる。このとき、主制御装置3から光信号と
して光変換装置22に定数設定信号が入力され、この出
力が定数設定用バッファ39を介して電流応答調整器4
0またはデッドタイム補正調整器41に入力され、新し
い定数に変更される。
【0060】このようにして主制御装置3側からコンソ
ール33等の機器を使ってインバータ制御装置4内の制
御定数を変更することができるため、昇降路内に設置さ
れたインバータ制御装置4の所までいかずともホール側
のみで調整作業ができる。つまり、作業員の手間を省く
ことができ効率的な作業を行うことができるようにな
る。
【0061】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図4は、本発明の第3の実施の形態に係わるエレベ
ータ制御装置の構成図である。この第3の実施の形態
は、図2に示した第1の実施の形態に対し、インバータ
装置4から電動機Mに供給される3相の電動機電流をそ
れぞれ検出する電流検出器32U、32V、32Wと、
主制御装置3に設けられ電流検出器32U、32V、3
2Wで検出された3相のうちの1相の電動機電流を入力
し監視するための電流測定器Sを接続するためのチェッ
クピン44とを備えたものである。その他の構成は、図
2に示したものと同一であるので、同一要素の図示を一
部省略し、また、図示の同一要素には同一符号を付しそ
の説明は省略する。
【0062】図4において、主制御装置3においては、
インバータ制御装置4より入力された電流検出信号をフ
ィルター用抵抗42、フィルタ用コンデンサ43を通し
て電流測定器Sが接続されるチェックピン44(図では
V相)が追加されている。インバータ制御装置4におい
ては、F/V変換器23より出力された2相の電流指令
信号をU相電流検出器32Uの出力信号と加算するU相
加算器24U、およびW相電流検出器32Wの検出信号
と加算するW相加算器24Wとを有し、さらに電流制御
に無関係なV相電流検出器32Vを追加している。
【0063】この構成において、U相電流検出器32U
およびW相電流検出器32Wの出力信号は各々U相加算
器24UおよびW相加算器24Wに入力され、電流制御
用信号として使用するが、V相電流検出器32Vの出力
信号はそのまま主制御装置3に入力され、フィルター抵
抗42,フィルターコンデンサ43を介してチェックピ
ン44にその値を出力し、主制御装置3側で電動機Mへ
の電流または波形測定ができるようになる。これによ
り、インバータ制御装置4として重要な電流信号を主制
御装置3側で簡単に測定でき、昇降路での作業をなくし
調整等の作業を簡単にできる。
【0064】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図5は、本発明の第4の実施の形態に係わるエレベ
ータ制御装置の構成図である。この第4の実施の形態
は、図3に示した第2の実施の形態に対し、主制御装置
3のシーケンス制御装置17からの速度指令信号は、ブ
レーキ吸引許可信号が出力されているときにのみ出力可
能としたものである。
【0065】図5において、インバータ制御装置4内に
は、インバータ装置4に供給される電源の異常を検出す
る保護検出装置45と、主制御装置3からの速度指令信
号および保護検出装置45の出力が正常状態を示してい
るときにインバータゲートを動作モードにするANDゲ
ート46と、保護検出装置45が電源異常を検出してい
ないときにオンするトランジスタドライバー47と、ト
ランジスタドライバー47がオン状態のとき動作し接点
48aを閉じてブレーキ吸引指令をブレーキコイル52
に出力する安全確認リレー48とが設けられ、主制御装
置3内には、ブレーキ吸引指令が出力されているときに
動作し接点50aを閉じてシーケンス制御装置17から
の速度指令信号の出力を許可するブレーキ吸引許可リレ
ー50と、ブレーキ解放時のブレーキ電流を制限するブ
レーキ抵抗49と、シーケンス制御装置17から速度指
令信号が出力される閉成するブレーキ吸引用コンタクタ
のメイン接点51とが設けられている。その他の構成
は、図2に示したものと同一であるので、同一要素の図
示を一部省略し、また、図示の同一要素には同一符号を
付しその説明は省略する。
【0066】保護検出装置45は過電流や電源喪失等が
発生したときに動作する。正常状態を示しているときに
は信号「1」を出力し、異常検出時には「0」を出力す
る。ANDゲート46は主制御装置3からの速度指令信
号および保護検出装置45の出力が正常状態を示してい
るときには、ゲートドライブ装置30を動作モードにす
る。
【0067】また、トランジスタドライバー47は、保
護検出装置45の出力が正常状態を示しているときに導
通状態となり、安全確認リレー48を励磁する。安全確
認リレー48の動作により接点48aが閉成している。
つまり、正常時には接点48aが閉成しており、ブレー
キコイル52にはブレーキ抵抗49を介してブレーキ電
源が供給されている。この場合、ブレーキ抵抗49はブ
レーキ解放時のブレーキ電流を制限する。メイン接点5
1はブレーキ開放指令が出力されたときに開放されるブ
レーキ吸引用コンタクタの接点である。
【0068】また、ブレーキ吸引許可検出リレー50は
インバータ制御装置4内の電源が正常時に安全確認リレ
ー48が励磁されているときに励磁され、その接点50
aは閉成しシーケンス制御装置17にブレーキ吸引許可
であることを知らせるようにしている。すなわち、ブレ
ーキコイル52は電流が流れたときにブレーキシューを
吸引しエレベータを開放状態にし、電流が遮断されたと
きにブレーキ主を開放しエレベータにブレーキをかける
ようになっている。
【0069】次に動作を説明する。インバータ制御装置
4内に異常がなく、保護検出装置45が正常状態である
とすると、トランジスタドライバー47はオン状態とな
り、安全確認リレー48が励磁される。これにより、そ
の接点48aが閉成し、主制御装置3からのブレーキ電
源が供給可能状態になる。それと共に、主制御装置3側
では、ブレーキ吸引許可検出リレー50が励磁され、そ
の接点50aによる信号がシーケンス制御装置17に入
力されることにより、シーケンス制御装置17は運転可
能状態であることを確認する。
【0070】ブレーキ吸引許可リレー50の接点50a
が閉成し、運転可能状態が確認されたらシーケンス制御
装置17より速度指令信号を出力し、INVゲート3
6、37を介してANDゲート46に入力する。そし
て、保護検出器45が正常状態を検出しているときは、
ANDゲート46の出力よりゲートドライブ装置30を
動作モードにしてインバータ制御可能となる。また、こ
の状態でシーケンス制御装置4から速度指令信号が出力
されるとブレーキ吸引用コンタクタ51が閉成し、ブレ
ーキが開放されエレベータが動き出す。
【0071】一方、エレベータの走行中に、インバータ
制御装置4側で何らかの保護が働き保護検出装置45が
異常を検出すると、まず、ANDゲート46の出力によ
りゲートドライブ装置30を遮断し、インバータ装置6
の制御を中止する。また、トランジスタドライバー47
がオフするので安全確認リレー48がオフし、その接点
48aが開放されることによりブレーキ電源が遮断され
る。これにより、即座にブレーキが釈放されてエレベー
タが停止する。
【0072】また、この接点48aの開放によりブレー
キ吸引許可検出リレー50がオフし、その接点50aが
開放されることによりシーケンス制御装置17がインバ
ータ制御装置4の異常を検知し、速度指令信号の出力停
止およびブレーキ吸引用コンタクタ接点51を開放す
る。
【0073】このように、主制御装置3とインバータ制
御装置4とが離れた位置にあり、信号授受が即座に実施
できない場合でも、インバータ制御装置4内の保護検出
信号だけでインバータ停止によるモータ電流遮断、およ
びブレーキ回路遮断によるブレーキ釈放によるエレベー
タの停止を行い、その後、主制御装置3にその異常を伝
え、エレベータ全システムを停止するようにする。従っ
て、安全の確保が図れると共にインバータ装置6等の機
器破損を未然に防ぐことができる。
【0074】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図6は、本発明の第5の実施の形態に係わるエレベ
ータ制御装置の構成図である。この第5の実施の形態
は、図5に示した第4の実施の形態に対し、エレベータ
の重大故障が発生したときは救出運転のみを可能とし、
リセット運転が可能な故障であるときはその故障が回復
したときは通常運転を可能にするようにしたものであ
る。
【0075】図6において、エレベータの重大故障を検
出する永久停止保護検出装置54と、復帰すれば運転可
能な故障を検出するリセット運転可能保護検出装置55
と、永久停止保護検出器54が動作したときは救出運転
のみを可能とし、リセット運転可能保護検出器55が動
作し故障が回復したときは通常運転を可能にする故障処
理装置Dとを備えている。その他の構成は、図5に示し
たものと同一であるので、同一要素の図示を一部省略
し、また、図示の同一要素には同一符号を付しその説明
は省略する。
【0076】永久停止保護検出装置54は、過電流等の
重大故障発生時に異常を検出し、一方、リセット運転可
能保護検出装置55は電源喪失等の異常が復帰すれば再
び運転可能となるような異常を検出する。そして、これ
ら永久停止保護検出装置54やリセット運転可能保護検
出装置55が異常を検出すると、その異常はメモリ装置
53に記憶され、シーケンス制御装置17からの速度指
令信号がINVゲート37を介して入力されるとリセッ
トされる。
【0077】故障処理装置Dは、永久停止保護検出装置
54の異常信号をラッチする第1のラッチ回路56と、
第1のラッチ回路56の出力回数をカウントするカウン
タ58と、カウンタ58が2回以上異常を出力したとき
に信号出力するORゲート59と、リセット運転可能保
護検出装置55の異常信号をラッチする第2のラッチ回
路57と、永久停止保護検出装置54やリセット運転可
能保護検出装置55が検出した異常信号を記憶するため
のメモリ装置53と、AND回路60とから構成され
る。
【0078】AND回路60は、シーケンス制御装置1
7から速度指令信号が出力されており、ORゲート59
が1回以下の異常しか検出せず、まだ永久停止状態にな
っていないで、第1のラッチ回路56がクリアされてお
り、かつ第2のラッチ回路57が異常を検出していない
ときに信号「1」を出力する。これにより、トランジス
タ47およびゲートドライブ装置30を動作モードにす
る。また、メモリ装置53、第1のラッチ回路56およ
び第2のラッチ回路57は、シーケンス制御装置17か
らの速度指令信号がINVゲート37を介して入力され
るとリセットされる。
【0079】次に、動作を説明する。インバータ制御装
置4が正常で異常信号を出力していなければ、上記の通
りINVゲート37を介して得られる速度指令信号の出
力を受けてインバータ制御が可能となる。
【0080】いま、過電流により永久停止保護検出装置
54が異常信号を出力したすると、メモリ装置53がそ
の異常を記憶すると共に、第1のラッチ回路56で異常
状態を出力する。つまり、AND回路60の出力が
「0」となり、これによりAND回路60のゲート出力
がオフし、インバータ装置6を停止させ、ブレーキ釈放
によりエレベータを停止させる。それにより、図5で説
明したように、主制御装置3からの速度指令信号がオフ
となり、第1のラッチ回路56が一旦解除されて異常状
態をクリアする。
【0081】このとき、カウンタ58には1回の異常信
号が残る。速度指令信号のオフによるリセット後に再度
速度指令信号が出力され、救出運転に向かうことになる
が、運転途中で再度永久停止保護検出器54が出力する
ような異常が発生すると、同じようにエレベータは停止
すると共に、カウンタ58に2回の異常信号が入るた
め、ORゲート59より永久停止の異常信号を出力し、
その後はエレベータはリセット不能となる。
【0082】また、救出運転によりリレベルが完了した
ときにも速度指令信号がオフし、次に、再び運転しよう
として速度指令信号が出力されると、メモリ装置53よ
り今度は永久故障の異常信号を出力し、第1のラッチ回
路56を通してカウンタ58に2回の異常信号を入れさ
せられるので、リレベル運転以降のリセット運転を不能
にする。
【0083】一方、電源喪失等の異常をきたし、リセッ
ト運転可能保護検出装置55が異常を出力したときは、
第2のラッチ回路57を通して一旦エレベータ運転不能
にするが、その異常状態が解除されると速度指令信号の
再投入により再びリセットされエレベータ運転可能とな
る。
【0084】この第5の実施の形態では、重大故障検出
時には1回だけのリレベル救出運転を許容する。また、
リセット可能な保護が検出されたときは保護検出信号が
クリアさせればリセットしてエレベータ運転サービスを
再開できる。
【0085】次に、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。図7は、本発明の第6の実施の形態に係わるエレベ
ータ制御装置の構成図である。この第6の実施の形態
は、図3に示した第2の実施の形態に対し、インバータ
制御装置4内に、三相交流電源61を整流しインバータ
装置6に直流電源を供給するコンバータ制御部Cを設け
たものである。
【0086】図7において、コンバータ制御部Cは、三
相交流電源61からの三相交流を入力するための制御用
交流リアクトル62と、電圧の昇圧制御・電源回生制御
・一定直流電圧制御を行うコンバータ63と、直流電圧
を平滑する平滑コンデンサ64と、直流電圧を検出する
直流電圧検出器65と、電源電流を検出する電源電流検
出器66と、三相交流電源61の電圧位相と同期をとる
PLL制御装置67と、定数設定用信号バッファ39に
より直流電流指令値・直流電圧応答等の定数を設定する
直流電圧設定器74と、直流電圧検出器65の検出信号
および直流電圧設定器74の定数に従い直流電圧を制御
する直流電圧制御装置68と、直流電圧制御装置68に
より出力される電源電流指令信号と電源電流検出器66
で検出された実際の電源電流検出信号と電源電流応答定
数を設定する電流応答調整器40により出力される設定
信号とを加算する加算器69と、加算器69より出力さ
れる2相電流指令信号を3相に変換する2/3相変換器
70と、2/3相変換装置70の出力信号と三角発生器
72の出力である三角波信号と比較する比較器71と、
比較器71の直流電圧指令パルス信号を6相信号に変換
すると共にデッドタイム補正調整器41により補正され
たコンバータ信号を出力するデッドタイム作成装置73
と、デッドタイム作成装置73より出力された6相ゲー
トドライブ信号を電流増幅しコンバータ63に出力する
ゲートドライブ装置75とから構成されている。その他
の構成は、図2に示したものと同一であるので、同一要
素の図示を一部省略し、また、図示の同一要素には同一
符号を付しその説明は省略する。
【0087】このコンバータ制御部Cの動作は、図3に
示した第3の実施の形態における電圧制御装置5および
インバータ装置6の動作とほぼ同じであり、交流を直流
に変換する点が異なっている。
【0088】この第6の実施の形態では、インバータ制
御装置4内において、コンバータ制御に関する制御を総
て行い、定数設定だけを主制御装置3より設定する構成
としているので、主制御装置3とインバータ制御装置4
との間においてコンバータ制御のための信号授受が不要
となり、伝送の簡略化および低コスト化を図っている。
【0089】次に、本発明の第7の実施の形態を説明す
る。図8は、本発明の第7の実施の形態に係わるエレベ
ータ制御装置の構成図である。この第7の実施の形態
は、図2に示した第1の実施の形態に対し、主制御装置
3とインバータ制御装置4との間の電流指令信号の伝送
は、パルス列を電気信号として送り、さらに信号線とし
てシールドケーブル76を使用したものである。
【0090】主制御装置3側からは電流指令信号のパル
ス列を電気信号のまま出力する構成とし、インバータ制
御装置4側ではF/V変換装置23により主制御装置3
から出力されたパルス列をアナログの2相電流指令信号
に変換して、以下、図2に示す電圧制御装置5およびイ
ンバータ装置6と同様の動作を行う。これにより、光伝
送によるコスト高を抑制し、伝送コストを大幅に低減で
きる。
【0091】次に、本発明の第8の実施の形態を説明す
る。図9は、本発明の第8の実施の形態に係わるエレベ
ータ制御装置の構成図である。この第8の実施の形態
は、図2に示した第1の実施の形態に対し、インバータ
制御装置4の電圧制御装置5を主制御装置3内に設け、
主制御装置3に設けられた電圧制御装置5とインバータ
制御装置4内のインバータ装置6との間を光伝送ケーブ
ル12で接続し、主制御装置3からの指令信号を光信号
で伝送するようにしたものである。
【0092】図9において、電圧制御装置5は主制御装
置3内に設けられている。主制御装置3の電圧制御装置
5では、インバータ制御装置4より入力されたパルス列
の信号を、F/V変化によりアナログ信号に変換するF
/V変換装置77が追加されている。また、インバータ
制御装置4側では電動機電流検出信号を三角波発生器7
9の三角波信号によりパルス列に変換する比較器78お
よび保護検出装置81が追加して設けられている。
【0093】次に、動作を説明する。主制御装置3にお
いては、シーケンス制御装置17およびトルク制御装置
18による電流指令信号とF/V変換装置77の出力で
ある電動機電流検出信号とを加算器24で加算し、その
信号を2/3相変換装置25で3相に変換し、比較器2
6で三角波信号と比較してインバータ制御のパルス信号
を6相分の信号としてデッドタイム作成装置28でのデ
ッドタイムを加味し、その信号を光変換装置21で光変
換して光伝送ケーブル21に送信する。つまり、デッド
タイム作成装置28の6相の出力信号が6相の個別の光
変換装置21より光伝送ケーブル21に出力される。
【0094】そして、インバータ制御装置4側では6相
の光信号を光変換装置22で電気信号に変換しゲートド
ライブ装置30でゲートドライブ信号を得て、インバー
タ31を駆動するようにしている。また、インバータ制
御装置4内の電流検出器32で検出された電動機電流検
出信号は、比較器78でパルス列として出力され、それ
を電気信号のままシールドケーブル80により伝送す
る。
【0095】これにより、光伝送ケーブル12は6相分
が必要になりコストアップになるが、シーケンス制御か
らデッドタイム作成までの一連処理が同一の主制御装置
3内で行うことができ、制御装置自体のコンパクト化お
よびソフトウェア処理化を容易に行うことができる。
【0096】次に、本発明の第9の実施の形態を説明す
る。図10は、本発明の第9の実施の形態に係わるエレ
ベータ制御装置の構成図である。この第9の実施の形態
は、図9に示した第8の実施の形態に対し、主制御装置
とインバータ制御装置との間のゲートパルス信号の伝送
はパルス信号を電気信号として送り、さらに電動機電流
検出信号の伝送も電気信号として送り、信号線としてシ
ールドケーブル82を使用したものである。これによ
り、光伝送によるコスト高を抑制し伝送コストを大幅に
低減している。
【0097】次に、本発明の第10の実施の形態を説明
する。図11は、本発明の第10の実施の形態に係わる
エレベータ制御装置の構成図である。この第10の実施
の形態は、図7に示した第6の実施の形態に係わるコン
バータ制御部Cをシーケンス制御装置4内に有したエレ
ベータ制御装置において、コンバータ制御部Cの電圧制
御装置5Cおよびインバータ制御装置4の電圧制御装置
5を主制御装置3内に設け、主制御装置3に設けられた
電圧制御装置5Cとインバータ制御装置4内のコンバー
タ装置6Cとの間、主制御装置3に設けられた電圧制御
装置5とインバータ制御装置4内のインバータ装置6と
の間を、光伝送ケーブル12で接続し光信号で伝送する
ようにしたものである。
【0098】そして、主制御装置3側ではインバータ制
御装置4からシールドケーブル80を介して出力された
電源電流・直流電圧のパルス列をF/V変換するF/V
変換装置85、86が追加され、インバータ装置4側に
おいては電源電流・直流電圧の検出信号を三角波信号に
よりパルス列として出力する比較器87、88が追加さ
れている。その他の構成は、図7または図9に示したも
のと同一であるので、同一要素の図示を一部省略し、ま
た、図示の同一要素には同一符号を付しその説明は省略
する。
【0099】この第10の実施の形態によれば、光伝送
のための回路が増加しコストアップとなるが、主制御装
置3側でメインの制御(シーケンス制御、トルク制御、
電圧制御)を行うことができるので、制御装置のコンパ
クト化およびソフトウェア化が容易に行える。
【0100】次に、本発明の第11の実施の形態を説明
する。図12は、本発明の第11の実施の形態に係わる
エレベータ制御装置の構成図である。この第11の実施
の形態は、図11に示した第10の実施の形態に対し、
光伝送ケーブル12に代えて、ケーブル82で主制御装
置3内におけるコンバータ制御部Cの電圧制御装置5C
とインバータ制御装置4内のコンバータ装置6Cとの間
を接続し、電気信号で伝送するようにしたものである。
【0101】すなわち、主制御装置3とインバータ制御
装置4との間のインバータ制御用およびコンバータ制御
用のゲートパルス信号の伝送は、パルス信号を電気信号
として送る。さらに電動機電流検出信号の伝送も電気信
号として送り、信号線としてシールドケーブル82を使
用したものである。これにより、光伝送によるコスト高
を抑制し伝送コストを大幅に低減している。
【0102】次に、本発明の第12の実施の形態を説明
する。図13は、本発明の第12の実施の形態に係わる
エレベータ制御装置の構成図である。この第12の実施
の形態は、第1の実施の形態乃至第11の実施の形態に
対し、主制御装置3側では、一般的なスイッチングレギ
ュレータ90、91により三相交流電源61から制御電
源を供給し、インバータ制御装置4側では、ゲート電源
を作成するDC/DC用絶縁トランス95の2次巻線の
一部から電源作成部Bで制御電源を作成するようにした
ものである。そして、主制御装置3側の基準電位と、イ
ンバータ制御装置4側の基準電圧とを接続する構成とす
ることにより、インバータ制御装置4側の電源装置の低
コスト化を図っている。
【0103】図13において、主制御装置3内に設置さ
れるシーケンス制御装置17やトルク制御装置18また
は電圧制御装置5、5C等をまとめて全体制御装置92
として示しており、同様にシーケンス制御装置4内に設
置される電源制御装置5、5Cまたはインバータ装置
6、コンバータ装置6Cをまとめて全体制御装置98と
して示している。
【0104】主制御装置3側の電源装置は、1次側巻線
には三相交流電源61が供給される絶縁トランス89
と、その絶縁トランス89の2次側巻線から制御電源を
作成するスイッチングレギュレータ90、91とから構
成される。そして、全体制御装置92に制御電源が供給
される。
【0105】一方、シーケンス制御装置4側の電源装置
は、三相交流電源61からの三相交流を整流するための
整流器93と、整流器93で得られた直流を平滑するた
めの平滑用コンデンサ94と、1次側巻線95−1には
整流器93および平滑コンデンサ94からの直流電源が
供給されるDC/DC用絶縁トランス95と、DC/D
C用絶縁トランス95の2次巻線95−2の電圧に基づ
いて1次巻線95−1に流れる直流電流を制御するため
のDC/DC制御装置97と、DC/DC用絶縁トラン
ス95の2次側巻線95−3、95−4に得られる電源
に基づいて制御電源を作成する電源作成部Bとから構成
されている。そして、電源作成部Bから制御電源が全体
制御装置98に供給される。
【0106】ここで、電源作成部Bは制御用電源用整流
器101、102はおよび平滑コンデンサ99、100
から構成されている。また、スイッチングレギュレータ
90、91の出力端と電源作成部Bの出力端とを共通線
103で接続されている。なお、DC/DC用絶縁トラ
ンス95の2次巻線95−5〜95−Nからは、ゲート
ドライブ装置30、75へのゲート信号が出力される。
【0107】動作を説明する。主制御装置3側では、一
般的なスイッチングレギュレータ90、91により全体
制御装置92に安定した直流電源を供給する。インバー
タ制御装置4側ではDC/DC用絶縁トランス95の2
次巻線95−3、95−4で制御電源となる直流電源を
作成し全体制御装置98に供給する。
【0108】また、全体制御装置92、98の直流制御
電源はいずれも絶縁トランス89、95の2次側により
作成されたものであるので、回路上浮いた電源となって
いる。従って、スイッチングレギュレータ90、91の
基準電位およびインバータ制御装置4内の制御電源の基
準電位をお互いに接続して、全体制御装置92、98と
して、電源電位の安定化を図るようにしている。
【0109】これにより、インバータ制御装置4内の制
御電源をDC/DC制御によるゲート電源と一緒に作成
することができるので、スイッチレギュレータ自体を設
ける必要がなくなり、電源装置の低コスト化を図ること
ができる。
【0110】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、電
動機容量の大きさに外形寸法が影響を受けない主制御装
置と、電動機容量の大きさにより外形が大きくなるイン
バータ装置とを分離し、主制御装置は三方枠内に収納し
インバータ装置を含むインバータ制御装置は巻上機の近
傍に設置するので、インバータ装置が大きくなる場合で
あっても適正に機械室レス化を実現できる。
【0111】また、主制御装置とインバータ制御装置と
の間の信号伝送を光伝送またはパルス列の電気信号とし
て伝送するので、ノイズによる誤動作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係わるエレベー
タ制御装置をエレベータに適用した場合のエレベータの
概略構成図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【図4】図4は、本発明の第3の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【図5】図5は、本発明の第4の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【図6】図6は、本発明の第5の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【図7】図7は、本発明の第6の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【図8】図8は、本発明の第7の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【図9】図9は、本発明の第8の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【図10】図10は、本発明の第9の実施の形態に係わ
るエレベータ制御装置の構成図である。
【図11】図11は、本発明の第10の実施の形態に係
わるエレベータ制御装置の構成図である。
【図12】図12は、本発明の第11の実施の形態に係
わるエレベータ制御装置の構成図である。
【図13】図13は、本発明の第12の実施の形態に係
わるエレベータ制御装置の構成図である。
【図14】図14は、三方枠にエレベータ制御装置が収
納されたエレベータの概略構成図である。
【図15】図15は、従来のエレベータ制御装置のブロ
ック構成図である。
【符号の説明】
1 ホール 2 呼びボタン 2A 三方枠 3 主制御装置 4 インバータ制御装置 5 電圧制御装置 6 インバータ装置 7 かご 8 セカンダリシーブ 9 巻上機 10 カウンタウエイト 12 光ケーブル 13 ロープ 14 昇降路鉄骨 15 テールコード 16 パルスジェネレータ 17 シーケンス制御装置 18 トルク制御装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最上階ホールドア近傍の三方枠内に設置
    されエレベータの速度制御やトルク制御のための指令信
    号を作成する主制御装置と、最上階昇降路の上部に設け
    られ前記主制御装置からの指令信号に基づいて巻上機の
    電動機を駆動制御するインバータ制御装置と、前記主制
    御装置と前記インバータ制御装置との間を接続し前記指
    令信号を光信号で伝送するための光伝送ケーブルとを備
    えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエレベータ制御装置に
    おいて、前記主制御装置は、エレベータの速度指令信号
    を作成するシーケンス制御装置と、エレベータの速度が
    前記速度指令信号になるように前記電動機にトルクを発
    生させるための電流指令信号を作成するトルク制御装置
    と、前記電流指令信号を光信号に変換する光変換装置と
    を有し、前記インバータ制御装置は、前記主制御装置か
    ら出力される光信号を電気信号の電流指令信号に変換し
    その電流指令信号に基づいて前記電動機の制御指令信号
    を出力する電圧制御装置と、前記電圧制御装置の制御指
    令信号に基づいて前記電動機を駆動するためのインバー
    タ装置とを有したことを特徴とするエレベータ制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のエレベータ制御装置に
    おいて、前記インバータ制御装置における前記電圧制御
    装置の制御定数を設定変更するためのコンソールと、前
    記シーケンス制御装置からの速度指令信号がオン時には
    前記トルク制御装置からの電流指令信号の出力を許可し
    オフ時には阻止する電動機制御用信号バッファと、前記
    シーケンス制御装置からの速度指令信号がオフ時に前記
    コンソールからの制御定数設定信号の入力を許可し前記
    電圧制御装置の制御定数を設定変更するための定数設定
    用信号バッファとを備えたことを特徴とするエレベータ
    制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載のエレベ
    ータ制御装置において、前記インバータ装置から前記電
    動機に供給される3相の電動機電流をそれぞれ検出する
    電流検出器と、前記主制御装置に設けられ前記検出器で
    検出された3相のうちの1相の電動機電流を入力し監視
    するための電流測定器とを備えたことを特徴とするエレ
    ベータ制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のエレベータ制御装置に
    おいて、前記インバータ装置に供給される電源の異常を
    検出する保護検出装置と、前記保護検出装置が電源異常
    を検出していないときはブレーキ吸引指令をブレーキコ
    イルに出力する安全確認リレーと、前記ブレーキ吸引指
    令が出力されているときにシーケンス制御装置からの速
    度指令信号の出力を許可するブレーキ吸引許可リレーと
    を備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のエレベータ制御装置に
    おいて、エレベータの重大故障を検出する永久停止保護
    検出装置と、復帰すれば運転可能な故障を検出するリセ
    ット運転可能保護検出装置と、前記永久停止保護検出器
    が動作したときは救出運転のみを可能とし前記リセット
    運転可能保護検出器が動作し故障が回復したときは通常
    運転を可能にする故障処理装置とを備えたことを特徴と
    するエレベータ制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のエレベータ制御装置に
    おいて、前記インバータ制御装置内に、交流電源を整流
    し前記インバータ装置に直流電源を供給するコンバータ
    制御部を設けたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のエレベータ制御装置に
    おいて、前記光伝送ケーブルに代えて、ケーブルで前記
    主制御装置と前記インバータ制御装置との間を接続し、
    電気信号で前記指令信号を伝送するようにしたことを特
    徴とするエレベータ制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載のエレベータ制御装置に
    おいて、前記インバータ制御装置の前記電圧制御装置を
    前記主制御装置内に設け、前記主制御装置に設けられた
    電圧制御装置と前記インバータ制御装置内の前記インバ
    ータ装置との間を光伝送ケーブルで接続し前記指令信号
    を光信号で伝送するようにしたことを特徴とするエレベ
    ータ制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のエレベータ制御装置
    において、前記光伝送ケーブルに代えて、ケーブルで前
    記主制御装置の電圧制御装置と前記インバータ制御装置
    のインバータ装置との間を接続し、電気信号で前記指令
    信号を伝送するようにしたことを特徴とするエレベータ
    制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載のエレベータ制御装置
    において、前記コンバータ制御部の電圧制御装置を前記
    主制御装置内に設け、前記主制御装置に設けられた電圧
    制御装置と前記インバータ制御装置内の前記コンバータ
    装置との間を光伝送ケーブルで接続し、光信号で伝送す
    るようにしたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のエレベータ制御装
    置において、前記光伝送ケーブルに代えて、ケーブルで
    前記主制御装置内におけるコンバータ制御部の電圧制御
    装置と前記インバータ制御装置内のコンバータ装置との
    間を接続し、電気信号で伝送するようにしたことを特徴
    とするエレベータ制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項12に記載のエレ
    ベータ制御装置のいずれか1項のエレベータ制御装置に
    おいて、前記主制御装置側の電源装置は、1次側巻線に
    は交流電源が供給される絶縁トランスと、前記絶縁トラ
    ンスの2次側巻線から制御電源を作成するスイッチング
    レギュレータとから構成され、前記シーケンス制御装置
    側の電源装置は、1次側巻線には直流電源が供給される
    DC/DC用絶縁トランスと、前記DC/DC用絶縁ト
    ランスの1次側巻線に得られる電源を制御するDC/D
    C制御装置と、前記DC/DC用絶縁トランスの2次側
    巻線に得られる電源に基づいて制御電源を作成する電源
    作成部とから構成され、前記スイッチングレギュレータ
    の出力端と前記電源作成部の出力端とを共通線で接続す
    るようにしたことを特徴とするエレベータ制御装置。
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