JP2002137875A - エレベータの停電時運転装置 - Google Patents

エレベータの停電時運転装置

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JP2002137875A
JP2002137875A JP2000334343A JP2000334343A JP2002137875A JP 2002137875 A JP2002137875 A JP 2002137875A JP 2000334343 A JP2000334343 A JP 2000334343A JP 2000334343 A JP2000334343 A JP 2000334343A JP 2002137875 A JP2002137875 A JP 2002137875A
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Yasuo Watanabe
泰生 渡辺
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自家用発電機と蓄電池の双方を備えたエレベ
ータの停電時運転装置で、上記蓄電池の容量を増大させ
ないようにした停電時運転装置を提供する。 【解決手段】 自家用発電機23と蓄電池33の双方を
具備し、エレベータに平常時に電源を供給する商用電源
21が停電すると自家用発電機23を始動させ、電圧が
所定値に達するまでの間に蓄電池33で救出運転をして
階間に停止したエレベータのかご1を階床11まで運転
し、自家用発電機23の電圧が所定値に達するとエレベ
ータに接続して自家用発電機23によって管制運転をす
るようにして、蓄電池33を自家用発電機23の電源が
確立するまでの間の補助電源としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータに電
力を供給する商用電源が停電したときに自家用発電機と
蓄電池とをエレベータに択一的に接続して運転する停電
時運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベータの停電時運転装置とし
て、例えば、特開平2−198994号公報には、エレ
ベータに異常が検出されると常用電源からバッテリー電
源に切り替えて指定階まで運転を行う交流エレベータの
非常用自動着床装置が開示されている。また、特開平6
−263342号公報には、買電が停止すると帰着指令
が発せられてエレベータの速度を下げて運転するエレベ
ータの自家発管制運転装置が開示されている。
【0003】図6は、上記両特許公報に開示された従来
技術から想定される自家用発電機と蓄電池の双方を備え
たエレベータの停電時運転装置であって、a号機からn
号機が商用電源21から電力の供給を受けている。以
下、符号の末尾のa及びnは号機名を示し、総称する場
合は省略する。かご1は乗客2を乗せ、巻上機5に巻き
掛けらた主索4によってつり合おもり3と連結され、三
相誘導電動機からなる巻上電動機6に駆動されて昇降す
る。
【0004】エレベータは、常時商用電源21と自家用
発電機23に電源切替器27によって択一的に接続され
て電力の供給を受ける。各台要素30には停電救出運転
手段41と停電管制運転手段42と平常運転手段43が
設けられており、商用電源21が健全な場合は、電源切
替器27はa端子に接続され、a号機からn号機に電力
を供給する。商用電源21の下では平常運転手段43が
運転手段切替手段44によって選択される。この平常運
転手段43は、かご1を駆動するごとに開閉器32を閉
成し、三相交流をコンバータ37で直流に変換し、更に
平滑コンデンサ38で平滑化する。この平滑化された直
流はインバータ39に印加される。平常運転手段43
は、かご1を所定の速度で運転するように速度パターン
を出力する。制御回路45はこの速度パターンに従って
PWM信号を発生させる。インバータ39は制御回路4
5のPWM信号に駆動されて直流を可変電圧可変周波数
の三相交流に変換して巻上電動機6に印加しかご1を昇
降させる。
【0005】商用電源21が停電すると、停電検出手段
22が作動して発電機始動手段24が自家用発電機23
を始動させる。自家用発電機23は電圧が確立するまで
に時間がかかる。このため、電圧の確立を待って運転号
機指定手段26から運転号機が順に指定される。この運
転号機の指定によって自家用発電機23の容量内でエレ
ベータ号機が指定され、指定された各台要素30の運転
手段切替手段44によって停電管制運転手段42が選択
されてかご1を昇降させる。
【0006】また、停電検出手段22の検出信号は、停
電の発生によって直ちに各号機の運転手段切替手段44
に入力される。このため、自家用発電機23による停電
管制運転に先立って運転手段切替手段44を介して停電
救出運転手段41が選択される。停電救出運転手段41
は、自号機のかご1が階間で停止している場合、開閉器
35を閉成させて蓄電池33をコンバータ37に接続し
て最寄階までかご1を昇降させ、出入口戸を開いて乗客
2を救出する。所定時間後に戸を閉じ開閉器35を開放
して休止する。救出運転は、上記のとおり停電後直ちに
行われるので、自家用発電機23による管制運転は、通
常救出運転の終了後となる。
【0007】自家用発電機23の電圧が確立して運転号
機指定手段26から号機が指定されると、指定号機の停
電管制運転手段42が選択される。この管制運転は、停
止しているかご1を指定階まで昇降させて戸を開き、乗
客2を解放して戸を閉じる。最終号機は乗場釦又はかご
操作盤の呼びに応答して昇降し、商用電源21が復帰す
るまで自家用発電機23から電力の供給を受けて運転を
継続する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータの停
電時運転装置は上記のとおり構成されており、蓄電池3
3による救出運転は、自家用発電機23による管制運転
とは独立したシステムで行われるため、通常、自家用発
電機23の電圧が確立するまでの間に停電救出運転手段
41によって救出運転が行われ、終了後に停電管制運転
手段42による管制運転が行われる。図から明かなとお
り、停電検出手段22は商用電源21と自家用発電機2
3による電源とを区別することなく検出する。
【0009】このため、商用電源21が停電して蓄電池
33によって救出運転が行われ、その後に切り替えられ
て自家用発電機23による停電管制中に自家用発電機2
3が停電したとすると、再度蓄電池33による救出運転
が行われることになる。従って、停電時間中に2度の救
出運転が行われることになり、蓄電池33の放電量が大
きくなって、蓄電池33の寿命を縮めることになる。こ
うした状況を避けるためには、容量の大きい蓄電池33
を使用しなければならず、自家用発電機21と蓄電池3
3の双方を備えたエレベータの停電時運転装置の蓄電池
33は、蓄電池33のみによる停電時運転装置に比べ
て、容量を大きくしなければならず高価となる、という
問題があった。
【0010】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、蓄電池の容量を増大させることのない
自家用発電機と蓄電池の双方を備えたエレベータの停電
時運転装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のエレベ
ータの停電時運転装置は、自家用発電機と蓄電池の双方
を具備し、平常時にエレベータに電源を供給する商用電
源が停電すると自家用発電機を始動させ、電圧が所定値
に達するまでの間に蓄電池で救出運転をして階間に停止
したエレベータのかごを階床まで運転し、自家用発電機
の電圧が所定値に達するとエレベータに接続して自家用
発電機によって管制運転をするようにして、蓄電池を自
家用発電機の電源が確立するまでの間の補助電源とした
ものである。
【0012】請求項2に記載のエレベータの停電時運転
装置は、請求項1に記載のエレベータの停電時運転装置
において、自家用発電機の電圧が所定値に達し、かつ、
蓄電池による救出運転が終了したときに自家用発電機を
エレベータに接続するようにしたものである。
【0013】請求項3に記載のエレベータの停電時運転
装置は、自家用発電機と蓄電池の双方を具備し、平常時
にエレベータに電源を供給する商用電源が停電すると自
家用発電機を始動させて階間に停止したエレベータのか
ごを階床まで運転した後、商用電源が復帰するまでエレ
ベータを継続運転する管制運転をし、商用電源と自家用
発電機の双方が停電したときに自家用発電機を切り放し
て蓄電池をエレベータに接続し、階間に停止したかごを
階床まで救出運転をするようにしたものである。
【0014】請求項4に記載のエレベータの停電時運転
装置は、かごが階間で停止して乗客が閉じ込められてい
るかごのみ階床まで救出運転するようにしたものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1及び図2は、
この発明の実施の形態1を示す。図はa号機からn号機
までのエレベータを停電時運転の対象とし、図では符号
の末尾にa及びnを付して各号機を区別したが、以下総
称する場合は号機名を省略して説明する。1はかご、2
はこのかご1内の乗客、3はつり合おもり、4はかご1
とつり合おもり3を吊持する主索、5は主索4が巻き掛
けられた巻上機、6はこの巻上機5を駆動する三相誘導
電動機からなる巻上電動機、7は巻上電動機6の回転軸
に直結されたパルス発生器、8はかご1内の荷重の計測
と乗客の有無を検出する秤装置である。
【0016】21は商用電源、22は商用電源21の停
電と電源復帰を検出する停電検出手段、23は商用電源
21の停電時にエレベータに電力を供給する自家用発電
機、24は停電検出手段22が停電を検出すると自家用
発電機23を始動させる発電機始動手段、25は自家用
発電機23の出力電圧が所定値に達したときに作動する
電源確立検出手段、26は自家用発電機23の電源が確
立すると作動して自家用発電機23の容量内でエレベー
タを駆動するために運転対象の号機を順次指定する運転
号機指定手段、27は常時a端子に接続され、電源確立
検出手段25の作動信号によってb端子に接続されて商
用電源21から自家用発電機23側へ接続する電源切替
器である。
【0017】30は各号機ごとに備えられた各台要素で
あって、以下に示す制御機器から構成されている。31
は交流母線、32はこの交流母線31を開閉する開閉
器、33は蓄電池、34はこの蓄電池33に接続された
直流母線、35は直流母線34を開閉する開閉器、36
は常時a端子に接続され、交流母線31が停電のときは
b端子に接続されて交流母線31と直流母線34とを切
り替える電源切替器である。37はコンバータ、38は
平滑コンデンサ、39は直流を三相交流に変換するイン
バータである。
【0018】41は秤装置8からかご1の運転方向を決
定する運転方向決定回路とパルス発生器7からかご1の
位置を検出するかご位置検出回路とかご1の速度を指示
する速度パターン発生回路とを主構成要素とする停電救
出運転手段で、蓄電池33から電力の供給を受けて停電
により階間で停止したかご1を階床まで運転する。42
は呼び登録回路とかご位置検出回路と速度パターン発生
回路とを主構成要素とする停電管制運転手段で、自家用
発電機23から電力の供給を受けて停電により階間で停
止した自号機のかご1を階床まで運転すると共に、特定
号機に限って商用電源21が復帰するまで乗場釦11
B、12B及びかご操作盤(図示しない。)による呼び
に応答して継続運転する。43は商用電源21によるエ
レベータ本来の運転をする平常運転手段である。
【0019】44は停電検出手段22と運転号機指定手
段26からの信号により停電救出運転手段41と停電管
制運転手段42と平常運転手段43を択一する運転手段
切替手段で、具体的には、停電検出手段22が停電を検
出したが自家用発電機23の電源がまだ確立しておらず
運転号機指定手段26が運転号機を指定していない状態
では停電救出運転手段41を選択し、運転号機指定手段
26が運転号機を指定すると停電管制運転手段42を選
択し、商用電源21が送電状態のときは平常運転手段4
3を選択する。45は停電救出運転手段41、停電管制
運転手段42及び平常運転手段43のそれぞれが内蔵す
る速度パターン発生手段からの速度信号に従ってPWM
信号を発生させてインバータ39を駆動する制御回路で
ある。
【0020】次に、図2に従って動作を説明する。商用
電源21が送電状態から停電状態になったとする。手順
S11で停電検出手段22が作動し、運転手段切替手段
44を介して停電救出運転手段41が作動して各号機ご
とに救出運転処理S12a〜S12nがなされると共
に、手順S13で発電機始動手段24が作動して自家用
発電機23を始動させる。自家用発電機23の電源が確
立するまでの間に、救出運転処理S12が進行する。即
ち、手順S121で停電救出運転手段41に切り替えら
れて秤装置8の出力が読み取られ、手順S122でかご
1内の乗客2の有無を調べる。乗客2がいない場合は手
順S126に移り、停止したままかご1を休止させて救
出運転処理S12を終了する。
【0021】かご1内に乗客がいる場合は、手順S12
3で電源切替器36をb端子へ接続して蓄電池33側へ
切り替え、手順S124で停電救出運転がなされる。停
電救出運転は、階間で停止しているかご1を、例えば図
1に符号1a′で示したとおり、最寄階11まで昇降さ
せ、戸を開いて乗客2を解放した後戸を閉じるまでの運
転であって、慣用されているので詳細は省略する。手順
S125で停電救出運転が終了すると手順S126で自
号機を休止させる。休止した後は、商用電源21が復帰
するまで休止状態が保持され、例えば、自家用発電機2
3が停電しても救出運転処理がなされることはない。
【0022】手順S13で発電機始動手段24が作動
し、手順S14で出力電圧が所定値に達するのを待つ。
電源が確立すると手順S15で電源切替器27をb端子
側へ倒して交流母線31を自家用発電機23に接続す
る。手順S16で運転号機指定手段26が自家用発電機
23の容量を勘案して停電管制運転号機を指定する。こ
の指定に従ってa号機から順にn号機まで停電管制運転
処理S17a〜S17nがなされる。
【0023】即ち、手順S17aにおいて、手順S17
1で運転手段切替手段44が作動して停電管制運転手段
42に切り替えられる。ここで、切り替えられる直前で
停電救出運転手段41が選択されていたとすると、救出
運転が終了して休止している場合は勿論、救出運転の途
中であっても、停電管制運転手段42に切り替えられ
て、改めてa号機から順に管制運転処理S17がなされ
る。手順S172で自号機の電源切替器36をa端子側
へ倒してコンバータ37を自家用発電機23に接続し、
手順S173で停電管制運転を行う。
【0024】手順S173の停電管制運転は、階間で停
止しているかご1を所定階11、12まで昇降させ、戸
を開いて乗客2を解放した後戸を閉じて休止させるまで
の運転と、最後のn号機は、乗客2を解放した後更に商
用電源21が復帰するまで乗場釦11B、12B及びか
ご操作盤(図示しない。)による呼びに応答して運転を
継続し、必要最小限のビル内交通を処理する運転からな
るもので、慣用されているので詳細は省略する。自号機
が最終号機でない場合は、手順S174で運転の終了を
チェックし、終了した場合は手順S175で自号機を休
止させて手順S16へ戻る。
【0025】手順S16では、次の号機を停電管制運転
号機に指定して完成運転処理S171〜S174を行わ
せて手順S16へ戻る。最終のn号機の場合は、上記の
とおり手順S171で停電管制運転手段42に切り替え
られ、手順S172で自号機の電源切替器36でコンバ
ータ37を自家用発電機23に接続し、手順S176で
商用電源21が復帰するまで停電管制運転を継続させ
る。停電管制運転の継続中に商用電源21が復帰する
と、停電検出手段22が検出して電源切替器27を商用
電源21側へ倒すと共に、各号機の運転手段切替手段4
4を介して平常運転手段43による運転に復帰させる。
【0026】上記実施の形態1によれば、商用電源21
が停電すると、手順S121で直ちに各号機を停電救出
運転手段41に切り替えて蓄電池33で最寄階まで運転
するようにしたので、自家用発電機23の電源確立を待
つことなく速やかに乗客を解放することができる。ま
た、自家用発電機23の電源が確立すると、手順S16
で停電管制運転号機を指定して救出運転処理S12によ
る処理過程の如何を問わず、直ちに指定号機を自家用発
電機23による管制運転をするようにしたので、蓄電池
33の放電を制限することができる。
【0027】更に、蓄電池33による救出運転処理S1
2は、商用電源21の停電に基いてなされるもので自家
用発電機23の停電は対象とされないことからも蓄電池
33の放電を制限することができる。更にまた、かご1
内に乗客2がいない場合は、手順S124の停電救出運
転は行われないことによっても蓄電池33の放電を制限
することができる。更にまた、蓄電池33による救出運
転処理S12は、各台要素30に含まれるので、対象号
機が多い場合でも停電発生後、短時間で乗客を救出でき
る。なお、上記実施の形態1では、停電時運転の対象と
なるエレベータは複数台としたが、1台であってもよ
い。
【0028】実施の形態2.図1と図3は、この発明の
実施の形態2を示す。上記実施の形態1では、自家用発
電機23の電源が確立すると、救出運転処理S12によ
る処理過程の如何を問わず、直ちに指定号機を自家用発
電機23によって管制運転するようにしたが、この実施
の形態2では、全号機の救出運転処理S12が終了し、
かつ、自家用発電機23の電源が確立したときに、電源
切替手段27を自家用発電機23側へ切り替えるように
したものである。図3において図2と同符号は同一部分
又は処理を示す。
【0029】商用電源21が停電になったとする。手順
S11で停電検出手段22が作動し、運転手段切替手段
44を介して停電救出運転手段41が作動して各号機ご
とに救出運転処理S12a〜S12nがなされると共
に、手順S13で発電機始動手段24が作動して自家用
発電機23を始動させる。手順S18で救出運転処理S
12が全号機なされて休止状態にあるか調べる。救出運
転処理S12が全号機終了した場合は、手順S14で自
家用発電機23の電源が確立したか調べる。電源が確立
した場合、手順S15で電源切替器27を介して自家用
発電機23を交流母線31に接続する。手順S16で運
転号機指定手段26がa号機から順にn号機まで指定し
て改めて停電管制運転処理S17a〜S17nを行う。
【0030】上記実施の形態2によれば、蓄電池33に
よる救出運転処理S12は、商用電源21の停電に限ら
れ、自家用発電機23の停電は対象とされないことか
ら、上記実施の形態1と同様に蓄電池33の放電を制限
することができる。また、救出運転処理S12が全号機
終了した後に自家用発電機23による停電管制運転処理
S17a〜S17nを行うようにしたので、蓄電池33
から自家用発電機23への切替えは乗客救出後のため、
電源切り替えによって乗客に不安感を与えることはな
い。なお、この実施の形態2では、救出運転処理S12
が終了後、改めて停電管制運転処理S17a〜S17n
を行うとしたが、停電救出運転S124はかご1を最寄
階まで昇降するものであるのに対し、停電管制運転は予
め設定された避難階まで昇降させるようにして、帰着階
を変えてもよい。また、この実施の形態2においても、
停電時運転の対象を複数台としたが、1台であってもよ
い。
【0031】実施の形態3.この実施の形態3は、商用
電源が停電になると、自家用発電機23で所定台数ごと
に停電管制運転を行い、この停電管制運転において自家
用発電機23が停電したとき、即ち、商用電源21と自
家用発電機23の双方が停電したときのみ蓄電池33に
よって停電救出運転を行うようにしたものである。図4
及び図5は、この発明の実施の形態3を示す。図中、図
1及び図2と同符号は、同一部分及び同一処理を示す。
図4において、28は交流母線31の停電を検出するこ
とにより、商用電源21と自家用発電機23の双方が同
時に停電したときに作動する双方停電検出手段である。
双方停電検出手段28が作動すると、その作動信号が各
台要素30の運転手段切替手段44に入力される。運転
手段切替手段44は双方停電のときのみ停電救出運転手
段41に切り替え、蓄電池33によってかご1を最寄階
まで救出運転をする。
【0032】図5に基いて、動作を説明する。商用電源
21が送電状態から停電状態になったとすると、手順S
21で停電検出手段22が作動し、手順S22で発電機
始動手段24が作動して自家用発電機23を始動させ
る。手順S23と手順S24によって自家用発電機23
が所定時間Ts内に確立したか調べる。所定時間Ts内
に確立しなかった場合は手順S25で双方停電検出手段
28を作動させ、手順S36で手順S121〜S126
からなる救出運転処理を行う。自家用発電機23が所定
時間Ts内に確立した場合は、手順S26で電源切替器
27を介して自家用発電機23を交流母線31に接続す
る。
【0033】手順S27で運転号機指定手段26が自家
用発電機23の容量を勘案して停電管制運転号機を指定
する。この指定に従ってa号機から順にn号機まで停電
管制運転される。即ち、a号機の場合は、手順S28a
で運転手段切替手段44が作動して停電管制運転手段4
2に切り替えられる。手順S29aで自号機の電源切替
器36をa端子側へ倒してコンバータ37を自家用発電
機23に接続し、手順S30aで停電管制運転を行う。
a号機は最終号機ではないので、かご1を所定階まで昇
降させて戸を開閉させた後休止することにより停電管制
運転は終了する。終了した場合は手順S31aから手順
S27に移り、次の号機を運転号機に指定する。
【0034】手順S31aで停電管制運転が終了してい
ない場合は、手順S32aで双方停電検出手段28が作
動したか調べる。作動した場合は手順S36で全号機に
ついて救出運転処理を行い、停電時運転は終了する。手
順S32aで双方停電検出手段28が作動していない場
合は手順S33aで所定時間Tsが経過したか調べ、経
過していない場合は手順S30aに戻って停電管制運転
を継続する。所定時間Tsが経過した場合は手順S34
aで、a号機について救出運転処理を行い、手順S27
移り、次の号機を運転号機に指定する。指定された号機
は、上記手順S28a〜手順S34aと同様の停電時運
転を行う。上記手順S28a〜S34aまでの処理を最
終号機であるn号機の手前の号機まで順に実施する。
【0035】手順S27で指定された号機が最終のn号
機の場合は、上記のとおり手順S28nで停電管制運転
手段42に切り替えられ、手順S29nで自号機の電源
切替器36でコンバータ37を自家用発電機23に接続
し、手順S30nで商用電源21が復帰するまで停電管
制運転が継続される。この継続運転において、手順S3
5で双方停電検出手段28が作動したかチェックされ
る。作動していない場合は手順S30nに戻って運転を
継続する。双方停電検出手段28が作動した場合は手順
S36で全号機について救出運転処理を行い、停電時運
転は終了する。
【0036】上記実施の形態3によれば、商用電源21
が停電し、更に自家用発電機23も停電した場合に、蓄
電池33による停電救出運転をするようにしたので、仮
に双方が停電したとしてもかご1内の乗客2を救出でき
ると共に、停電救出運転は1度の双方停電に対して蓄電
池33は1度放電するのみであるから、この実施の形態
によっても放電量を制限することができる。
【0037】
【発明の効果】この発明は上記のとおり構成されている
ので、以下の効果を奏する。請求項1に記載のエレベー
タの停電時運転装置は、自家用発電機と蓄電池の双方を
具備し、平常時にエレベータに電源を供給する商用電源
が停電すると自家用発電機を始動させ、電圧が所定値に
達するまでの間に蓄電池で救出運転をして階間に停止し
たエレベータのかごを階床まで運転し、自家用発電機の
電圧が所定値に達するとエレベータに接続して自家用発
電機によって管制運転をするようにして、蓄電池を自家
用発電機の電源が確立するまでの間で使用して救出運転
をするようにしたものである。このため、自家用発電機
の電源が確立するのを待つことなく速やかに乗客を解放
することができると共に、自家用発電機の電源が確立す
ると、自家用発電機による管制運転をするようにしたの
で、蓄電池の放電を制限することができる、という効果
を奏する。
【0038】請求項2に記載のエレベータの停電時運転
装置は、請求項1に記載のエレベータの停電時運転装置
において、自家用発電機の電圧が所定値に達し、かつ、
蓄電池による救出運転が終了したときに自家用発電機を
エレベータに接続するようにしたものである。このた
め、このものにあっても同様に蓄電池の放電を制限する
ことができると共に、救出運転が全号機終了した後に自
家用発電機による停電管制運転を行うようにしたので、
蓄電池から自家用発電機への切替えに伴う不安感を乗客
に与えることがない、という効果を奏する。
【0039】請求項3に記載のエレベータの停電時運転
装置は、自家用発電機と蓄電池の双方を具備し、エレベ
ータに平常時に電源を供給する商用電源が停電すると自
家用発電機を始動させて階間に停止したエレベータのか
ごを階床まで運転した後、商用電源が復帰するまでエレ
ベータを継続運転する管制運転をし、商用電源と自家用
発電機の双方が停電したときに自家用発電機を切り放し
て蓄電池をエレベータに接続し、階間に停止したかごを
階床まで救出運転をするようにしたものである。このた
め、商用電源と自家用発電機の双方が停電したとしても
かご内の乗客を救出できると共に、蓄電池は1度の双方
停電に対して1度放電するのみであるから、このものに
あっても同様に蓄電池の放電を制限することができる、
という効果を奏する。
【0040】請求項4に記載のエレベータの停電時運転
装置は、かごが階間で停止して乗客が閉じ込められてい
るかごのみ階床まで救出運転するようにしたものであ
る。このため、救出運転される号機が限定されるので、
蓄電池の放電を制限することができる、という効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるエレベータ
の停電時運転装置の全体構成を示すブロック図。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるエレベータ
の停電時運転装置の動作を示す流れ図。
【図3】 この発明の実施の形態2におけるエレベータ
の停電時運転装置の動作を示す流れ図。
【図4】 この発明の実施の形態3におけるエレベータ
の停電時運転装置の全体構成を示すブロック図。
【図5】 この発明の実施の形態3におけるエレベータ
の停電時運転装置の動作を示す流れ図。
【図6】 従来のエレベータの停電時運転装置の全体構
成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 かご、 2 乗客、 3 つり合おもり、
4 主索、 5 巻上機、 6 巻上電動機、
7 パルス発生器、 8 秤装置、 11階床、
11B 乗場釦、 12 階床、 12B 乗場
釦、 21商用電源、 23 自家用発電機、
27 電源切替器、 30 各台要素、 31 交
流母線、 32 開閉器、 33 蓄電池、 3
4直流母線、 35 開閉器、 36 電源切替
器、 37 コンバータ、38 平滑コンデンサ、
39 インバータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータに電力を供給する商用電源が
    停電したときに自家用発電機と蓄電池とを上記エレベー
    タに択一的に接続して運転する停電時運転装置におい
    て、上記商用電源が停電したときに作動する停電検出手
    段と、この停電検出手段が作動すると上記蓄電池を上記
    エレベータに接続し、階間に停止した上記エレベータの
    かごを階床まで運転する救出運転手段と、上記停電検出
    手段が作動すると上記自家用発電機を始動させる発電機
    始動手段と、上記自家用発電機の電圧が所定値に達する
    と上記蓄電池を切り放して上記自家用発電機を上記エレ
    ベータに接続する電源切替手段と、この電源切替手段に
    よって上記自家用発電機が上記エレベータに接続される
    と上記自家用発電機の容量内で上記救出運転手段に代っ
    て上記かごを階床まで運転した後、上記商用電源が復帰
    するまで上記エレベータを継続運転する管制運転手段と
    を備えたエレベータの停電時運転装置。
  2. 【請求項2】 電源切替手段を、自家用発電機の電圧が
    所定値に達し、かつ、救出運転手段による運転が終了し
    たときに蓄電池を切り放して上記自家用発電機をエレベ
    ータに接続するものとした請求項1に記載のエレベータ
    の停電時運転装置。
  3. 【請求項3】 エレベータに電力を供給する商用電源が
    停電したときに自家用発電機と蓄電池とを上記エレベー
    タに択一的に接続して運転する停電時運転装置におい
    て、上記商用電源が停電したときに作動する停電検出手
    段と、この停電検出手段が作動すると上記自家用発電機
    を始動させる発電機始動手段と、この発電機始動手段に
    よって上記自家用発電機が始動すると上記エレベータに
    接続し、上記自家用発電機の容量内で階間に停止した上
    記エレベータのかごを階床まで運転した後、上記商用電
    源が復帰するまで上記エレベータを継続運転する管制運
    転手段と、上記商用電源と上記自家用発電機の双方が停
    電したときに作動する双方停電検出手段と、この双方停
    電検出手段が作動すると上記自家用発電機を切り放して
    上記蓄電池を上記エレベータに接続し、階間に停止した
    上記かごを階床まで運転する救出運転装置とを備えたエ
    レベータの停電時運転装置。
  4. 【請求項4】 救出運転手段を、乗客が閉じ込められて
    いるかごのみ階床まで運転して上記かご内の乗客を救出
    するものとした請求項1から請求項3に記載のエレベー
    タの停電時運転装置。
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