JPH11320737A - 繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料及びそれを用いた電子・電気機器用筐体 - Google Patents

繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料及びそれを用いた電子・電気機器用筐体

Info

Publication number
JPH11320737A
JPH11320737A JP10131852A JP13185298A JPH11320737A JP H11320737 A JPH11320737 A JP H11320737A JP 10131852 A JP10131852 A JP 10131852A JP 13185298 A JP13185298 A JP 13185298A JP H11320737 A JPH11320737 A JP H11320737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
thermoplastic resin
reinforced thermoplastic
molding
reinforcing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10131852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3685295B2 (ja
Inventor
Satoshi Nago
聡 名合
Masamutsu Yamane
正睦 山根
Osamu Ono
修 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP13185298A priority Critical patent/JP3685295B2/ja
Publication of JPH11320737A publication Critical patent/JPH11320737A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3685295B2 publication Critical patent/JP3685295B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】薄肉で、強度や剛性が高く、電磁シールド特性
に優れ、しかも外観に優れた意匠性を有する繊維強化熱
可塑性成形用材料およびそれを用いた筐体を提供する。 【解決手段】 織布の形態をなす強化繊維に熱可塑性樹
脂が含浸されてなる繊維強化熱可塑性樹脂材料であっ
て、曲げ弾性率15GPa以上、曲げ強度300MPa
以上、衝撃吸収エネルギー15J/mm以上であること
を特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化熱可塑性
樹脂成形用材料並びにパーソナルコンピュータ、ワード
プロセッサ等の各種携帯用電子機器や、携帯電話などの
携帯端末用として好適な筐体材料とその筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】情報化の時代にあって、マルチメディア
ネットワーク時代の到来を受け、携帯情報・通信機器で
ある各種携帯用電子機器や、携帯端末は軽薄短小化が計
られ、携帯性を高めるために軽量化が至上命題となって
きている(日経メカニカル,1996,No.477,
p70〜83)。このような状況の下で、1mm程度の
肉厚でも内部部品を保護する剛性や耐衝撃性を実現で
き、薄肉に加工できること、またリサイクル可能なこと
が筐体用材料として求められている。このような状況の
下で、従来の技術としては下記のものが挙げられる。
【0003】例えば、特公平5−58371号公報に
は、繊維長が10〜100mmである炭素繊維が面内で
ランダムに配向する炭素繊維強化熱硬化性樹脂複合材料
(Carbon Fiber Reinforced Thermoset Composites;以
下、CFRTSと表す)からなるシート状プリプレグを
用いた成形品が示されている。この成形品は次のような
欠点を有する。
【0004】すなわち、上記成形品は熱硬化性樹脂を金
型内で流動、硬化させるため、硬化時間が3分以上と長
く、成形サイクルが長いため、製造コストが高くなる欠
点を有する。また、熱硬化性樹脂をマトリックスとする
ために、成形品のリサイクル使用が困難であることも問
題点として挙げられる。一部では、成形不良品や、端材
を回収して、400〜600℃に加熱し、例えば、フェ
ノール系樹脂のような熱硬化性樹脂と炭素繊維を分離
し、炭素繊維は再利用して、気化した熱硬化性樹脂は、
ガスか液体で回収し、燃やして毒性を無くした後、大気
に放出するなどの方策も採られている(日経メカニカ
ル,1996,No.477,p70〜83)。しかし
ながら、上記のようなリサイクル方法は炭素繊維と熱硬
化性樹脂の分離に多くのエネルギを必要とし、リサイク
ル効率が悪いという欠点を有する。
【0005】そこで、まず製造コストを下げる方策とし
ては、成形が容易な、例えば、ポリカーボネートやAB
Sあるいはこれらのアロイなどの熱可塑性樹脂を炭素繊
維で強化した射出成形用材料(Short Carbon Fiber Rei
nforced Thermoplastic Composites;以下、SCFRT
Pと表す)が挙げられる。この場合は、射出成形を行う
際に、射出成型器のシリンダーやゲートを通過するとき
に炭素繊維が1mm以下の長さに切断されてしまった
り、繊維の含有率を上げることができないなどの理由に
より、その成形品は高価な炭素繊維を用いている割には
強化効率が悪く、また電磁シールド特性も低下するとい
う欠点を有する。
【0006】さらに、強度や剛性の低下を補うため、成
形品に剛性を持たせるためのリブ立てが必要なため、薄
肉化も難しく、近年の軽薄短小化の要求を満たすことが
困難となってきている。そして、すでに成形品中の炭素
繊維の長さが1mm以下であるため、リサイクルに用い
る場合、メリットが少なく、焼却処分以外に処分方法が
ないのが現実である。
【0007】上記のCFRTSやSCFRTPなどの欠
点を克服するために、特開平8−244054号公報に
は、板面と平行な面内においてランダムな方向に配置さ
れた長さ3〜100mmの炭素繊維とポリフェニレンス
ルファイド(以下、PPSと略記する)を用いた炭素繊
維強加熱可塑性樹脂成形用材料(Carbon Mat Reinfoece
d Thermoplastic ;以下、CMTと表す)が提示されて
いる。
【0008】該成形用材料は余熱され,ある温度に保た
れた金型に投入され、加圧、冷却、固化して成形される
(スタンピング成形)ため、繊維の破断が起こり難いと
いう特徴を有する。この材料と成形方法によって成形さ
れた成形品は、長い強化繊維が樹脂に混入しているた
め、強度、剛性が高く、電磁波シールド特性に優れ、な
おかつ薄肉の成形品が得られるとしている。
【0009】該成形用材料は強化繊維の解繊マットやチ
ョップドストランドマットなどに、PPSのフィルムを
重ね合わせ、これらを加熱、加圧して含浸を行ったり、
炭素繊維束にPPSをコーティングしたPPS被覆炭素
繊維を余熱した後に加圧ロールに通してテープ状に加工
し、そのテープを切断して金型中に散布し、圧縮成形す
ることによって製造できるとしている。しかしながら、
解繊マットや、チョップドストランドマットに、粘度の
高い熱可塑性樹脂であるPPSを含浸することは非常に
困難であり、強化繊維と強化繊維の間への樹脂の含浸が
不十分となることが多い。樹脂の含浸が不十分である
と、空洞などの欠陥を生じ、成形品表面にピンホール
や、あばたのような欠陥が生じ、筐体としての外観に耐
えないばかりか、強度の低下を招くことがある。
【0010】さらに、上記のような製造方法では、成形
品の表面に強化繊維が浮くことによって、ファイバーパ
ターンが残ることがあり、成形品の外観を損ねるという
欠点を有する。このような表面性を損ねる欠点を隠すた
めに、成形品表面にウレタン塗装などを行う必要があ
り、コスト高となるばかりか、リサイクルを行うときに
塗料をはがす必要があり、リサイクルコストの上昇を招
くことになる。
【0011】また近年では、構造材として用いることが
出来る最も軽量な金属であるマグネシウムを射出成形
(チクソモールディング)した筐体も見受けられる。こ
のような筐体は、軽量で、剛性が高く、電磁波シールド
性、リサイクル性が良好なばかりか、薄肉化も可能であ
り、生産性も高いという優れた特徴を有する。
【0012】しかしながら、マグネシウムを用いた筐体
は金属であるため、振動減衰率が低く、制振性に欠ける
という欠点を有する。パーソナルコンピュータは、回転
駆動するハードディスクなどを内蔵するため、筐体が制
振性に乏しいとこのような駆動部品の振動が不快な振動
となって、直接入力する人の手に伝わるなどの不具合を
生じる。
【0013】また、樹脂部品と異なり、弾性率が高すぎ
るために、部品の結合にスナップオンなどの手法を用い
ることができず、ねじ止めを多用する必要がある。ねじ
止めの多用は組立工数の増加を招くばかりか、耐用年数
をすぎた機器を廃棄する際に分解を難しくし、結果とし
てリサイクルコストの上昇を招くという欠点を有する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の筐体の上述した問題点を解決し、薄肉で、強度や剛性
が高く、電磁波シールド性に優れ、しかも外観に優れた
意匠性を有する成形用材料及びそれを用いた筐体を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、発明者らは、鋭意研究の結果、織布の形態をなす
強化繊維が用いられ、かつ一定レベル以上の物理的特性
を有する成形用材料が有用であることを見出し、本発明
に到達した。すなわち、本発明は、以下のような構成か
らなる。 (1)織布の形態をなす強化繊維に熱可塑性樹脂が含浸
されてなる繊維強化熱可塑性樹脂材料であって,曲げ弾
性率15GPa以上、曲げ強度30MPa以上、衝撃吸
収エネルギー15J/mm以上であることを特徴とする
繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料。 (2)強化繊維の体積含有率が30〜60%である
(1)記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料。 (3)経糸および緯糸の打ち込み本数がいずれも0.5
〜10本/inchである(1)または(2)に記載の
繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料。 (4)強化繊維束の扁平度が5以上である(1)〜
(3)のいずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形用
材料。 (5)強化繊維のクリンプ率が0.2以下である(1)
〜(4)のいずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形
用材料。 (6)三次元変角光度計を用いて測定した輝度分布が1
80°の周期を持って変化する(1)〜(5)のいずれ
かに記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料。 (7)輝度計を用いて測定した経糸もしくは緯糸の繊維
軸方向の輝度が0.1inch若しくは2inchの周
期を有するパルス上の波形となることを特徴とする
(1)〜(6)のいずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹
脂成形用材料。 (8)1枚以上の強化繊維織物に熱可塑性樹脂が含浸さ
れてなる(1)〜(7)のいずれかに記載の繊維強化熱
可塑性樹脂成形用材料。 (9)熱可塑性樹脂と強化繊維の混繊糸を製織した布帛
を加熱、溶融、含浸、冷却および固化することによって
得られた(1)〜(7)のいずれかに記載の繊維強化熱
可塑性樹脂成形用材料。 (10)熱可塑性樹脂を含浸した強化繊維束を製織した
布帛を加熱、溶融、含浸、冷却および固化することによ
って得られた(1)〜(7)のいずれかに記載の繊維強
化熱可塑性樹脂成形用材料。 (11)(1)〜(10)のいずれかに記載の繊維強化
熱可塑性樹脂成形材料からなることを特徴とする筐体用
材料。(12)(11)記載の筐体用材料を一部若しく
は全体に用いられたことを特徴とする電子・電気機器用
筐体。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂成
形材料(以下、FRTPと表す)は、強化繊維の体積含
有率(以下、Vfと表す)が30〜60%であることが
好ましい。強化繊維のVfが30%未満であると、強
度、剛性が不足したり、衝撃力を受けた際にこれに抗す
る強化繊維が少ないため、耐衝撃性に劣るという結果を
招く。強化繊維のVfが60%を越えると樹脂の含浸が
不良となりやすくなり、含浸不足による強度低下を招く
おそれがある。なお、強化形態が織布であり、連続繊維
を用いていることから、強化繊維の強度,剛性を十分に
利用することが出来る。
【0017】補強繊維として用いる織布の経糸及び緯糸
の打ち込み本数は、各0.5〜10本/inchにある
織布を用いることが好ましい。0.5本/inch未満
では事実上、強化繊維束の幅が広いため、製織が困難で
ある。一方、10本/inchより大きなものは、強化
繊維の直進性が劣り、織布の厚みが厚くなり、筐体に最
適な薄肉の厚みを得ることが困難となる。
【0018】FRTPにおける扁平度及びクリンプ率
は、FRTPから切り出した小片において、一片の長さ
が25.4mm以上あり、しかも経緯糸のいずれかの繊
維軸に対して垂直な断面を研磨し、これを50倍以上に
拡大して観察した結果に基づいて求めることが出来る。
該断面観察写真の例を図1に示す。
【0019】本発明における扁平度とは、上述の断面観
察写真を模式的に表した図2に示すような、織物を構成
する繊維束の繊維軸に垂直な断面における縦横比(長尺
(a)/短尺(b))で定義される値である。本発明に
おける扁平度は5以上であることが好ましい。強化繊維
束が5未満の場合は、繊維束間に熱可塑性樹脂のたまり
(樹脂リッチ部)ができやすくなり、これが欠陥となっ
て強度の低下を生じることがある。
【0020】同様に、本発明におけるクリンプ率とは、
図2の模式図に示すような経糸もしくは緯糸が、緯糸も
しくは経糸を越える際の厚み(d)/ピッチ(c)の比
で定義された値である。本発明におけるクリンプ率は
0.2以下であることが好ましい。強化繊維束のクリン
プ率が0.2より大きいと、強化繊維束のうねりが大き
くなり直進性が低下するため、成形品中で強化繊維の遊
びが生じ、ひいては剛性低下を引き起こす。また同様の
理由で、衝撃力が加わった場合、繊維の強力の寄与率が
低下し、衝撃吸収エネルギーが低下することがある。
【0021】また特徴ある外観を発現するために、例え
ば三次元変角光度計(村上色彩研究所製GP−200)
で測定した輝度が周期的に変化することが好ましく、例
えば、パーソナル画像処理システム(株式会社ピアス
製、PIAS LA−500)などを用い、FRTPの
表面をCCDで撮影し、画像処理した画像における繊維
軸方向の輝度が繊維束間の距離と関係つけられる周期で
パルス状に変化することが好ましい。
【0022】さらに三次元変角高度計を用いて二次元反
射光分布測定により測定した輝度が、図3に示すような
180°の周期で変わることにより、図4(a)及び
(b)のようにみる方向により様々な様相を見せるよう
な特徴のある表面性を有することが出来る。このような
様相は、強化繊維の繊維軸方向と円周方向に存在する光
学異方性により発現するものと想像される。
【0023】また、経糸もしくは緯糸の繊維軸方向の輝
度が図5に示すように一定の周期を持って変化すること
により、図6のような特徴のある外観を発現することが
出来る。このような外観は、強化繊維束を構成する強化
繊維一本一本(モノフィラメント)の直進性に優れ、繊
維同士の平行度が高いことで得られるものと考えられ、
これらに優れるほどパルスの立ち上がりが鋭くなり、上
下限のピーク差が大きくなるためと考えられる。
【0024】本発明のFRTPを得るためには、少なく
とも1枚以上の強化繊維織物に熱可塑性樹脂を含浸する
か、熱可塑性樹脂と強化繊維の混繊糸を製織した布帛を
加熱、溶融、含浸、冷却、固化する、または熱可塑性樹
脂を含浸した強化繊維束を製織した布帛を用いることに
より得ることができる。
【0025】本発明のFRTPにおいて、強化繊維とし
ては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維,炭化珪素繊維,
アルミナ繊維、金属ワイヤーなどの無機繊維や、金属繊
維、アラミド繊維、高分子量ポリエチレン繊維、PBO
繊維などの有機繊維などを用いることができる。なかで
も、筐体として用いる場合は、電磁波シールド性の関係
から、炭素繊維や、金属繊維を用いることが望ましい。
さらに軽量化の観点、並びに上述の光学異方性を有する
観点から、炭素繊維を用いることがより好ましい。
【0026】該強化繊維に組み合わせる樹脂としては、
熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂が挙げられる。リサイクル
の面から、熱可塑性樹脂が好ましく、さらにコストの面
から、ポリプロピレンなどのオレフィン樹脂、ナイロン
などのポリアミド樹脂が好ましい。難燃性が特に重要な
場合には、ポリフェニレンスルファイドなどの難燃性樹
脂,耐衝撃性が重要な場合にはポリカーボネートや、ポ
リメチルメタクリレートなどを用いることが好ましい。
そして、必要に応じて、これらの樹脂に耐候性の向上
や、耐紫外線劣化防止、難燃性の向上を目的として、添
加剤などが付与されていても何ら問題はない。
【0027】また、上記の素材を用いて、上述のFRT
Pを得る手段としては、例えば、少なくとも1枚以上の
強化繊維織物とシート上の熱可塑性樹脂を金型内で加熱
・加圧・溶融、含浸し、冷却・固化して板状のFRTP
を得ることができる。この場合は、樹脂の融点よりも高
い温度を保持したまま金型を常温まで冷却し固化するこ
とによって得ることができる。
【0028】さらに、熱可塑性樹脂繊維と強化繊維をあ
らかじめ混繊した混繊糸を製織した布帛を、熱可塑性樹
脂繊維の融点よりも高い温度に加熱された金型で2.5
〜5.0MPaの圧力をかけた状態のままで、加熱・加
圧・溶融、含浸、冷却、固化することにより得ることが
できる。さらに望ましくは、解じょ撚りが生じないよう
に解じょした後に、開繊した強化繊維を、圧力下で熱可
塑性樹脂が充満したダイ内に通し、引き取った熱可塑性
樹脂が含浸したテープ状の強化繊維束を作成し、これを
製織した布帛を熱可塑性樹脂の融点よりも高い温度に加
熱された金型内で、0.2〜2.5MPaの低い圧力を
保持した状態で、加熱・加圧・溶融、含浸し、冷却・固
化したものを用いることにより得ることができる。この
ようにして得られたFRTPは、特に強化繊維の直進性
に優れ、モノフィラメントの平行度に優れたものを得る
ことができる。
【0029】なお、FRTPを得る手段として、金型を
用いる方式の他に、例えばダブルベルトプレスや、プレ
ス併用の間欠式ダブルベルトプレスなどを用いたとして
も何ら問題はない。さらに滑り止めを目的として、表面
に細かな凹凸や、シボ加工などが施されていることがよ
り好ましい。
【0030】本発明のFRTPは、曲げ弾性率15GP
a以上、曲げ強度30MPa以上、衝撃吸収エネルギー
15J/mm以上であることを特徴としている。本発明
のFRTPは剛性があり、耐衝撃性に優れた筐体を得る
ことが出来る。曲げ弾性率が15GPa未満、曲げ強度
が300MPa未満、もしくは衝撃吸収エネルギーが1
5J/mm未満であると、剛性が低いために多くのリブ
を必要とし、薄肉化が困難であったり、筐体に圧迫荷重
がかかったときに変形が大きく、筐体に組み込まれた液
晶表示板を変形させ、これを破壊するおそれがある。そ
して、また机の角などにぶつけた場合、壊れやすく、内
部を保護することができない。
【0031】上記のような特徴を有する本発明のFRT
Pは、電子・電気機器用筐体として用いることが特に有
用である。ここで、電子・電気機器とは、例えば、ディ
スクトップコンピュータや、ラップトップコンピュー
タ、ノートパソコン、サブノートパソコンを始め、ワー
ドプロセッサ、パーソナルデジタルアシスタント,携帯
電話、携帯用コンピュータ周辺機器(ハードディスク、
リムーバブルディスク、プリンター、液晶モニター)、
液晶テレビ、デジタルカメラ、デジタルビデオ、携帯用
カセットテープレコーダー、携帯用ミニディスクプレー
ヤー、携帯用コンパクトディスクプレーヤーなどが挙げ
られ、広く電子機器類全般を指すものである。
【0032】
【実施例】以下、実施例により、本発明を詳細に説明す
る。なお、本発明は、実施例により特に制限されるもの
ではない。なお、実施例において、曲げ弾性率、曲げ強
度はJIS K 7055、衝撃吸収エネルギーは、A
STM D3029により、輝度分布は例えば、「最近
の光沢度測定方法」(沢路 雅夫,染色工業,Vol.
18,No.11,p46〜55)などに従い測定を行
った。
【0033】[実施例1]炭素繊維ロービングを開繊
し、220℃のポリプロピレンが充満されたダイ内に通
し、幅10mm、厚み0.1mm、繊維体積含有率50%
のテープ状の成形材料を得た。この成形材料を製織し、
この織物を3層積層し、220℃、10kgf/cm2
の加熱・加圧下で5分間加熱、冷却して繊維強化熱可塑
性樹脂平板(打ち込み本数2.25本/inch、偏平
度87.5、クリンプ率0.0085)を得た。この平
板の断面観察の結果を図7に、物性ならびに評価結果を
表1に示す。またこの材料を用いたコンピュータの筐体
の例を図8に示す。
【0034】[実施例2]炭素繊維とポリアミド6の混
繊糸織物を3層積層し、250℃、20kgf/cm2
の加熱・加圧下で10分間加熱し、冷却して繊維強化熱
可塑性樹脂平板(打ち込み本数10本/inch、偏平
度は5.4、クリンプ率は0.0595)を得た。物性
ならびに評価結果を同じく表1に示す。
【0035】[実施例3]ガラス繊維ロービングを22
0℃のポリプロピレンが充満されたダイ内に通し、幅1
0mm、厚み0.1mm、繊維体積含有率50%のテー
プ状の成形材料を得た。この成形材料を製織した織物を
2層積層し、220℃、10kgf/cm 2 の加熱・加
圧下で5分間加熱した後、冷却し繊維強化熱可塑性樹脂
複合材料平板(打ち込み本数2.25本/inch、扁
平度75、クリンプ率0.0104)を得た。物性なら
びに評価結果を表1に示す。
【0036】[比較例1]打ち込み本数40本/inc
hのガラス繊維織物(13層)とポリアミド6フィルム
を交互にスタッキングしたものを250℃、15kgf
/cm2 の加熱・加圧下で10分間加熱し、冷却して繊
維強化熱可塑性樹脂複合材料平板を得た。この平板の扁
平度は6.39、クリンプ率は0.24であった。この
平板の物性並びに評価結果を表1に示す。
【0037】[比較例2]市販のスタンパブルシート
(ガラス繊維/ポリプロピレン、Vf19%)を220
℃、5kgf/cm2 の加熱・加圧下で1分間加熱し、
冷却して繊維強化熱可塑性樹脂複合材料平板を得た。結
果を表1に示す。
【0038】[比較例3]市販の炭素繊維添加ポリアミ
ド6の射出成形用材料を射出成形し、繊維強化熱可塑性
樹脂複合材料平板を得た。評価結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】上述したように、本発明の繊維強化熱可
塑性樹脂成形用材料は、射出成形品と比較して強度、剛
性に優れ、良好な耐衝撃性を有する。また、スタンパブ
ルシートや、シートモールディングコンパウンドで発生
する外観上見苦しいフローパターン(流動の痕跡)や、
ファイバーパターン(繊維の右記)、あばたのような表
面欠陥を押さえることができ、折り目の通った良好な外
観を得ることができる。さらに、このような良好な外観
が得られることにより、塗装の必要性が無く、リサイク
ルにおいても連続した強化繊維を用いた熱可塑性樹脂複
合材料であるため、そのままペレタイズを行い、射出成
形用材料として再利用することが可能であり、リサイク
ルコスト並びにエネルギーを押さえることが容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の繊維強化熱可塑性樹脂材料の一例に
おける断面観察者浸を示す図である。
【図2】 本発明の繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料の
一例における断面観察写真に関する模式図である。
【図3】 本発明の繊維強化熱可塑性樹脂材料の一例に
関する180の周期で変動する輝度分布を示す図である。
【図4】 本発明の繊維強化熱可塑性樹脂成形材料の一
例に関する光の入射角により外観が変わることを示す図
である。
【図5】 本発明の繊維強化熱可塑性樹脂成形材料の一
例に関する繊維軸方向における輝度分布を示す図であ
る。
【図6】 本発明の繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料の
一例に関する表面観察者浸を示す図である。
【図7】 本発明の実施例1で得られた繊維強化熱可塑
性樹脂平板の断面観察写真を示す図である。
【図8】 本発明の実施例1で得られた熱可塑性樹脂平
板を用いたコンピュータ用筐体の観察写真を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 101:12 105:08 B29L 31:34

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布の形態をなす強化繊維に熱可塑性樹
    脂が含浸されてなる繊維強化熱可塑性樹脂材料であっ
    て、曲げ弾性率15GPa以上、曲げ強度30MPa以
    上、衝撃吸収エネルギー15J/mm以上であることを
    特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料。
  2. 【請求項2】 強化繊維の体積含有率が30〜60%で
    ある請求項1記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料。
  3. 【請求項3】 経糸および緯糸の打ち込み本数がいずれ
    も0.5〜10本/inchである請求項1または2に
    記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料。
  4. 【請求項4】 強化繊維即の扁平度が5以上である請求
    項1〜3のいずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形
    用材料。
  5. 【請求項5】 強化繊維のクリンプ率が0.2以下であ
    る請求項1〜4のいずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹
    脂成形用材料。
  6. 【請求項6】 三次元変角光度計を用いて測定した輝度
    分布が180°の周期を持って変化する請求項1〜5の
    いずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料。
  7. 【請求項7】 輝度計を用いて測定した経糸もしくは緯
    糸の繊維軸方向の輝度が0.1inch若しくは2in
    chの周期を有するパルス状の波形となることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載の繊維強化熱可塑性
    樹脂成形用材料。
  8. 【請求項8】 1枚以上の強化繊維織物に熱可塑性樹脂
    が含浸されてなる請求項1〜7のいずれかに記載の繊維
    強化熱可塑性樹脂成形用材料。
  9. 【請求項9】 熱可塑性樹脂と強化繊維の混繊糸を製織
    した布帛を加熱、溶融、含浸、冷却および固化すること
    によって得られた請求項1〜7のいずれかに記載の繊維
    強化熱可塑性樹脂成形用材料。
  10. 【請求項10】 熱可塑性樹脂を含浸した強化繊維束を
    製織した布帛を加熱、溶融、含浸、冷却および固化する
    ことによって得られた請求項1〜7のいずれかに記載の
    繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の繊
    維強化熱可塑性樹脂成形材料からなることを特徴とする
    筐体用材料。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の筐体用材料を一部若
    しくは全体に用いられたことを特徴とする電子・電気機
    器用筐体。
JP13185298A 1998-05-14 1998-05-14 繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料及びそれを用いた電子・電気機器用筐体 Expired - Lifetime JP3685295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13185298A JP3685295B2 (ja) 1998-05-14 1998-05-14 繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料及びそれを用いた電子・電気機器用筐体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13185298A JP3685295B2 (ja) 1998-05-14 1998-05-14 繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料及びそれを用いた電子・電気機器用筐体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11320737A true JPH11320737A (ja) 1999-11-24
JP3685295B2 JP3685295B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=15067635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13185298A Expired - Lifetime JP3685295B2 (ja) 1998-05-14 1998-05-14 繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料及びそれを用いた電子・電気機器用筐体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3685295B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002178331A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Asahi Fiber Glass Co Ltd シートモールディングコンパウンド
WO2004062906A1 (ja) 2003-01-10 2004-07-29 Hasepro, Inc 強化繊維シートとその製造方法及びそのシートを用いたドレスアップシート
JP2004223743A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Toyobo Co Ltd 衝撃吸収体の製造方法
JP2006159915A (ja) * 2003-01-10 2006-06-22 Hase Pro:Kk 強化繊維シートとその製造方法及びそのシートを用いたドレスアップシート
WO2007055017A1 (ja) * 2005-11-11 2007-05-18 Takayasu Co., Ltd. 複合体及びその製造方法
JP2011508794A (ja) * 2007-11-30 2011-03-17 テイジン・アラミド・ビー.ブイ. マルチフィラメントヤーンからの可撓性の連続テープおよびこれらを作るための方法
JP2013104033A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Toray Ind Inc 繊維強化複合材料および繊維強化複合材料の製造方法。
JP2013186815A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Lenovo Singapore Pte Ltd 筐体用材料および当該筐体用材料を用いた電子機器用筐体並びに当該電子機器用筐体を用いた電子機器
JP2013539503A (ja) * 2010-06-25 2013-10-24 マテリアルズ イノベーション テクノロジーズ エルエルシー リサイクル炭素繊維の利用
JP2014088652A (ja) * 2012-10-05 2014-05-15 Toyobo Co Ltd 補強用繊維シート
JPWO2012114829A1 (ja) * 2011-02-23 2014-07-07 東レ株式会社 繊維強化複合材料
JP2014136357A (ja) * 2013-01-16 2014-07-28 Fujitsu Ltd 電子機器の筐体及び該筐体の製造方法
JP2015506292A (ja) * 2012-01-11 2015-03-02 エルジー・ハウシス・リミテッドLg Hausys,Ltd. 含浸性に優れた連続炭素繊維補強熱可塑性プラスチック複合材及びその製造方法
WO2020213416A1 (ja) * 2019-04-17 2020-10-22 日東紡績株式会社 複合糸織物及びそれを用いる繊維強化樹脂成形品の製造方法
WO2021251103A1 (ja) * 2020-06-10 2021-12-16 日東紡績株式会社 ガラス繊維強化樹脂成形品、電子機器筐体、モビリティ製品用内装部品、及び、モビリティ製品用外装部品

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002178331A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Asahi Fiber Glass Co Ltd シートモールディングコンパウンド
WO2004062906A1 (ja) 2003-01-10 2004-07-29 Hasepro, Inc 強化繊維シートとその製造方法及びそのシートを用いたドレスアップシート
JPWO2004062906A1 (ja) * 2003-01-10 2006-05-18 株式会社ハセ・プロ 強化繊維シートの製造方法及びそのシートを用いたドレスアップシートの製造方法
JP2006159915A (ja) * 2003-01-10 2006-06-22 Hase Pro:Kk 強化繊維シートとその製造方法及びそのシートを用いたドレスアップシート
US7883748B2 (en) 2003-01-10 2011-02-08 Hasepro, Inc. Method of making reinforcing fiber sheet by screen printing
JP2004223743A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Toyobo Co Ltd 衝撃吸収体の製造方法
WO2007055017A1 (ja) * 2005-11-11 2007-05-18 Takayasu Co., Ltd. 複合体及びその製造方法
JP2011508794A (ja) * 2007-11-30 2011-03-17 テイジン・アラミド・ビー.ブイ. マルチフィラメントヤーンからの可撓性の連続テープおよびこれらを作るための方法
JP2013539503A (ja) * 2010-06-25 2013-10-24 マテリアルズ イノベーション テクノロジーズ エルエルシー リサイクル炭素繊維の利用
JPWO2012114829A1 (ja) * 2011-02-23 2014-07-07 東レ株式会社 繊維強化複合材料
JP5790643B2 (ja) * 2011-02-23 2015-10-07 東レ株式会社 繊維強化複合材料
JP2013104033A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Toray Ind Inc 繊維強化複合材料および繊維強化複合材料の製造方法。
US9539742B2 (en) 2012-01-11 2017-01-10 Lg Hausys, Ltd. Continuous carbon fiber reinforced thermoplastic plastic composite having excellent impregnation properties and a method for manufacturing the same
JP2015506292A (ja) * 2012-01-11 2015-03-02 エルジー・ハウシス・リミテッドLg Hausys,Ltd. 含浸性に優れた連続炭素繊維補強熱可塑性プラスチック複合材及びその製造方法
JP2013186815A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Lenovo Singapore Pte Ltd 筐体用材料および当該筐体用材料を用いた電子機器用筐体並びに当該電子機器用筐体を用いた電子機器
JP2014088652A (ja) * 2012-10-05 2014-05-15 Toyobo Co Ltd 補強用繊維シート
JP2014136357A (ja) * 2013-01-16 2014-07-28 Fujitsu Ltd 電子機器の筐体及び該筐体の製造方法
WO2020213416A1 (ja) * 2019-04-17 2020-10-22 日東紡績株式会社 複合糸織物及びそれを用いる繊維強化樹脂成形品の製造方法
JP6813139B1 (ja) * 2019-04-17 2021-01-13 日東紡績株式会社 複合糸織物及びそれを用いる繊維強化樹脂成形品の製造方法
WO2021251103A1 (ja) * 2020-06-10 2021-12-16 日東紡績株式会社 ガラス繊維強化樹脂成形品、電子機器筐体、モビリティ製品用内装部品、及び、モビリティ製品用外装部品
JP7014346B1 (ja) * 2020-06-10 2022-02-01 日東紡績株式会社 ガラス繊維強化樹脂成形品、電子機器筐体、モビリティ製品用内装部品、及び、モビリティ製品用外装部品
KR20220047390A (ko) * 2020-06-10 2022-04-15 니토 보세키 가부시기가이샤 유리섬유 강화 수지 성형품, 전자기기 하우징, 모빌리티 제품용 내장부품, 및 모빌리티 제품용 외장부품
TWI768943B (zh) * 2020-06-10 2022-06-21 日商日東紡績股份有限公司 玻璃纖維強化樹脂成形品、電子機器外殼、移動製品用內部零件,及移動製品用外部零件
US11591723B2 (en) 2020-06-10 2023-02-28 Nitto Boseki Co., Ltd. Glass fiber-reinforced resin molded article, housing of electronic device, interior component for mobility product and exterior component for mobility product

Also Published As

Publication number Publication date
JP3685295B2 (ja) 2005-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11320737A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料及びそれを用いた電子・電気機器用筐体
JP6822147B2 (ja) 構造体
JP6197968B1 (ja) 構造体の製造方法
JP2011021303A (ja) 炭素繊維不織布、炭素繊維強化樹脂シートおよび炭素繊維強化樹脂成形体
JP2009114612A (ja) チョップド繊維束および成形材料の製造方法、成形材料、繊維強化プラスチック
US10571963B2 (en) Housing
WO2019189384A1 (ja) 成形品の製造方法
CN113365812B (zh) 纤维增强塑料成型体
JP2014015706A (ja) 炭素繊維不織布、炭素繊維強化樹脂シートおよび炭素繊維強化樹脂成形体
EP3352541A1 (en) Housing
JP2885038B2 (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂シ−ト及びその製造方法
JP2017170781A (ja) 積層体およびそれを用いた車両部品
JPS63303732A (ja) 極薄板
EP3750706A1 (en) Portable electronic device housings comprising an asymmetric fiber-reinforced laminate and a sidewall including a polymeric body and methods of making the same
US10462920B2 (en) Polymer fiber composite
JP2012028508A (ja) 枠状部材及び筐体
JPH10156881A (ja) 炭素繊維複合成形品の製法
JP2009173027A (ja) 複合成形品の製造方法
JP2007177345A (ja) ドクターブレード
EP3252093B1 (en) Reinforcing fibre composite material
Zal et al. Investigation and analysis of glass fabric/PVC composite laminates processing parameters
JP2001139831A (ja) 炭素繊維系バルクモールディングコンパウンド材料および成形体
JP2010076174A (ja) Frp成形品およびその補修方法
JPH0661883B2 (ja) 微細凹凸面を有する炭素繊維強化樹脂成形品及びその製造方法
JP6736859B2 (ja) 電子機器筐体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050525

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080610

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100610

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100610

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110610

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120610

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term