JPH1131825A - 半導体力学量センサの製造方法 - Google Patents

半導体力学量センサの製造方法

Info

Publication number
JPH1131825A
JPH1131825A JP9185022A JP18502297A JPH1131825A JP H1131825 A JPH1131825 A JP H1131825A JP 9185022 A JP9185022 A JP 9185022A JP 18502297 A JP18502297 A JP 18502297A JP H1131825 A JPH1131825 A JP H1131825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
semiconductor
film
layer
ion implantation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9185022A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Yamauchi
庄一 山内
Masaki Matsui
正樹 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP9185022A priority Critical patent/JPH1131825A/ja
Priority to US09/066,971 priority patent/US6191007B1/en
Publication of JPH1131825A publication Critical patent/JPH1131825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 力学量を検出するために設けられる梁構造体
の厚さ寸法を厳密に制御すること。 【解決手段】 単結晶シリコン基板31上には、シリコ
ン酸化膜32、配線パターンとなるポリシリコン薄膜3
3、シリコン窒化膜34、犠牲層となるシリコン酸化膜
35が成膜され、開口部36が形成された後に、ポリシ
リコン薄膜37及び38が成膜される。ポリシリコン薄
膜38上には、イオン注入層41が形成された状態の単
結晶シリコン基板39が貼り合される(図2(f))。
この状態から熱処理を施すことによって、単結晶シリコ
ン基板39をイオン注入層41部分で剥離し、SOI構
造とされた単結晶シリコン薄膜39aを形成する(図2
(g))。次いで、単結晶シリコン薄膜39aにトレン
チエッチングを施すことにより、梁構造体や固定電極な
どを画定するための溝パターン42を形成し(図2
(h))、この後にシリコン酸化膜35をウエットエッ
チングにより除去するなどの工程を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、力学量の作用に応
じた梁構造体の変位をセンサ出力として取り出すように
した半導体力学量センサ、例えば、加速度やヨーレート
などの力学量を検出するための半導体力学量センサの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、静電容量型の半導体加速度セン
サにあっては、加速度の作用に応じた梁構造体の変位
を、当該梁構造体と一体に設けられた可動電極と基板上
に設けられた固定電極間との静電容量の変化として取り
出す構成となっている。斯様な半導体加速度センサにお
いて、梁構造体の機械的信頼性を向上させて良好な出力
特性を得るためには、その梁構造体を、物理的性質が安
定した単結晶半導体により構成することが望ましいとさ
れている。このため、従来では、SOI(SiliconOn In
sulator)基板形成技術及びサーフェースマイクロマシ
ニング技術を利用して、単結晶シリコンより成る梁構造
体を備えた半導体加速度センサを製造することが試みら
れている。
【0003】具体的には、SOI基板を形成するに当た
っては、所謂貼り合わせ法を利用することが行われてい
る。この場合には、例えば、最終的に梁構造体及び固定
電極などを構成することになる第1の単結晶シリコン基
板に対して、梁構造体支持用及び固定電極支持用の各ア
ンカー部のための半導体膜(例えばポリシリコン膜)、
アンカー部となる領域の周囲に位置された犠牲層薄膜
(例えばシリコン酸化膜)、その犠牲層薄膜のエッチン
グストッパ膜(例えばシリコン窒化膜)、SOI基板に
必要な絶縁体薄膜(例えばシリコン酸化膜)などを含む
支持層を形成し、斯様な第1の単結晶シリコン基板と、
ベース基板となる第2の単結晶シリコン基板とを、上記
支持層を介して互いに貼り合わせる工程を行うことによ
りSOI構造を形成する。
【0004】そして、第1の単結晶シリコン基板に対し
て、梁構造体の厚さに応じた膜厚まで機械研磨(ラッピ
ング及び必要に応じてポリシング)などを施し、この後
に所望の膜厚となった上記第1の単結晶シリコン基板
を、フォトリソグラフィ技術を利用したエッチングなど
により所定形状に加工すると共に、前記犠牲層用薄膜を
ウエットエッチングにより除去するなどの工程を経るこ
とにより、当該第1の単結晶シリコン基板に対し可動電
極を備えた梁構造体及び固定電極を形成するようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の場合、
可動電極を含む梁構造体及び固定電極の厚さ寸法は、貼
り合わせ工程後の第1の単結晶シリコン基板(SOI構
造のSi領域となる部分)の機械研磨精度に依存するこ
とになる。しかしながら、上記のような機械研磨には長
時間のラッピングが必要になる関係上、膜厚制御性を十
分に高めることが困難であり、このため、目標とする膜
厚が10〜20μm程度であった場合に2〜3μm程度
の誤差(膜厚ばらつき)を生ずることが避けられないと
いう事情があった。これに対して、センサの動作特性を
一定に保つためには、膜厚ばらつきを数十〜100nm
程度以下に制御することが要求されるものであり、結果
的に上述したような製造方法を採用した場合には、半導
体加速度センサの出力特性が不安定になると共に、歩留
まりが低下するという問題点が出てくる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、力学量を検出するために設けられた
梁構造体の厚さ寸法を厳密に制御することができて、セ
ンサ出力特性の安定化や歩留まりの向上を実現できるな
どの効果を奏する半導体力学量センサの製造方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した製造方法を採用することができ
る。この製造方法によれば、成膜工程において、ベース
基板(1、31)上に、アンカー部(3a、3b、3
c、3d)及びこのアンカー部の周囲に位置した犠牲層
用薄膜(35)を含む層が成膜され、イオン注入工程に
おいて、上記ベース基板(1、31)とは別途に用意さ
れた半導体基板(39)に対し、所定深さまでイオン注
入が行われてイオン注入層(41、41′、41″)が
形成されるものであり、そのイオン注入層(41、4
1′、41″)は当該半導体基板(39)の表面と平行
な分布状態となる。
【0008】この後には、貼り合わせ工程において、上
記イオン注入層(41、41′、41″)が設けられた
半導体基板(39)のイオン注入側の面と、前記ベース
基板(1、31)側の成膜側の面とが貼り合わされる。
次いで、剥離工程において熱処理が施されるのであり、
この熱処理に伴い、半導体基板(39)におけるイオン
注入層(41、41′、41″)により形成される欠陥
層領域部分で、微小気泡が凝集してマクロな気泡を生
じ、これにより当該欠陥層領域部分を境界とした剥離が
生ずる。この結果、薄膜状の半導体基板(39)がベー
ス基板(1、31)上にこれと絶縁された状態で積層さ
れたSOI構造が形成されることになる。
【0009】この後、整形工程において、上記のように
ベース基板(1、31)側に貼り合わされた状態の半導
体基板(39)が所定形状に加工されると共に、前記犠
牲層用薄膜(35)がウエットエッチングにより除去さ
れることによって、前記アンカー部(3a、3b、3
c、3d)により支持された状態の梁構造体(2、
2′)が形成されるものであり、以て半導体力学量セン
サの基本構造が完成することになる。
【0010】上述した製造方法によれば、梁構造体
(2、2′)の厚さ寸法は、剥離工程を経て剥離された
薄膜状の半導体基板(39)の膜厚に応じて決まること
になる関係上、その膜厚制御のために、従来構成のよう
にラッピングによる機械研磨を長時間にわたって行う必
要がなくなるものであり、当該膜厚を高い精度で制御可
能になる。この結果、梁構造体(2、2′)の厚さ寸法
を厳密に制御することができて、センサ出力特性の安定
化や歩留まりの向上などを実現できるようになる。
【0011】この場合、請求項2記載の製造方法のよう
に、前記イオン注入工程において、半導体基板(39)
に対し、梁構造体(2、2′)の厚さ寸法に対応した深
さ位置までイオン注入を行うことによりイオン注入層
(41)を形成する構成とすれば、剥離工程を経て剥離
される薄膜状の半導体基板(39)の膜厚は、上記イオ
ン注入深さに依存するようになるため、極めて高い精度
で制御可能となる。具体的には、当該製造方法によれ
ば、上記薄膜状の半導体基板(39)の膜厚ばらつきを
数nm程度のオーダーまで低減可能であり、これにより
梁構造体(2、2′)の厚さ寸法を厳密に制御すること
ができて、センサ出力特性の安定化や歩留まりの向上な
どを確実に実現できるようになる。
【0012】請求項3及び4記載の製造方法によれば、
イオン注入工程において、半導体基板(39)に対し、
梁構造体(2、2′)の厚さ寸法より浅い深さ位置まで
イオン注入を行うだけで良いから、イオン注入エネルギ
を大きくする必要がなくなるものであり、結果的に大型
のイオン注入装置が不要となって製造設備の大規模化を
招く恐れがなくなる。尚、これらの製造方法において
は、梁構造体(2、2′)の厚さ寸法は、成長工程で形
成される半導体層(49)の膜厚に依存することになる
が、この場合においても当該膜厚を十分に高い精度で制
御できるから、梁構造体(2、2′)の厚さ寸法を厳密
に制御可能となるものである。
【0013】請求項6記載の製造方法のように、ベース
基板(1、31)の材料として半導体材料を使用した場
合には、当該ベース基板(1、31)と、これに貼り合
わされる半導体基板(39)との間で発生する熱応力を
低減することができるため、その熱応力に起因した梁構
造体(2、2′)での歪み発生を抑制できて、センサ出
力特性の悪化を未然に防止できることになる。
【0014】また、力学量が作用した状態での半導体材
料製の梁構造体(2、2′)の変位を、当該梁構造体
(2、2′)と一体の可動電極(7a、7b)と半導体
材料製の固定電極(8、8′、9、10、10′、1
1)との間の静電容量の変化に応じたセンサ出力として
取り出すようにした容量型の半導体力学量センサを製造
する場合には、請求項7に記載した製造方法を採用でき
る。
【0015】この製造方法では、第1成膜工程におい
て、ベース基板(1、31)上に、配線パターン(1
9、20、21、22)を形成するための第1の導電層
用薄膜(33)が、当該ベース基板(1、31)と電気
的に絶縁した状態で成膜され、第2成膜工程において、
第1の導電層用薄膜(33)上に犠牲層用薄膜(35)
が形成される。さらに、開口工程において、犠牲層用薄
膜(35)におけるアンカー部(3a、3b、3c、3
d)及び固定電極(8、8′、9、10、10′、1
1)の各形成領域に第1の導電層用薄膜(33)に臨む
複数の開口部(36)が形成され、第3成膜工程におい
て、前記開口部(36)を含む前記犠牲層用薄膜(3
5)上の所定領域に、前記第1の導電層用薄膜(33)
に対し当該開口部(36)を通じて電気的に接続された
状態の第2の導電性薄膜(37)が形成される。
【0016】また、イオン注入工程においては、上記ベ
ース基板(1、31)とは別途に用意された半導体基板
(39)に対し、所定深さまでイオン注入が行われてイ
オン注入層(41、41′、41″)が形成されるもの
であり、そのイオン注入層(41、41′、41″)は
当該半導体基板(39)の表面と平行な分布状態とな
る。
【0017】この後には、貼り合わせ工程において、上
記イオン注入層(41、41′、41″)が設けられた
半導体基板(39)のイオン注入側の面と、前記第3成
膜工程を経た前記ベース基板(1、31)の第2の導電
性薄膜(37)側の面とが貼り合わされる。次いで、剥
離工程において熱処理が施されるものであり、この熱処
理に伴い、半導体基板(39)におけるイオン注入層
(41、41′、41″)により形成される欠陥層領域
部分で、微小気泡が凝集してマクロな気泡を生じ、これ
により当該欠陥層領域部分を境界とした剥離が生ずる。
この結果、薄膜状の半導体基板(39)がベース基板
(1、31)上にこれと絶縁された状態で積層されたS
OI構造が形成されることになる。
【0018】この後、整形工程において、上記のように
ベース基板(1、31)側に貼り合わされた状態の半導
体基板(39)に対して、前記梁構造体(2、2′)並
びに固定電極(8、8′、9、10、10′、11)を
画定する溝パターン(42)を形成するなどの加工が施
されると共に、前記犠牲層用薄膜(35)をウエットエ
ッチングにより除去することによって、前記アンカー部
(3a、3b、3c、3d)により支持された状態の梁
構造体(2、2′)並びに前記固定電極(8、8′、
9、10、10′、11)が形成されるものであり、以
て半導体力学量センサの基本構造が完成することにな
る。
【0019】上述した製造方法によれば、梁構造体
(2、2′)並びに固定電極(8、8′、9、10、1
0′、11)の厚さ寸法は、剥離工程を経て剥離された
薄膜状の半導体基板(39)の膜厚に応じて決まること
になる関係上、それらの膜厚制御のために、従来構成の
ようにラッピングによる機械研磨を長時間にわたって行
う必要がなくなるものであり、当該膜厚を高い精度で制
御可能になる。この結果、梁構造体(2、2′)並びに
固定電極(8、8′、9、10、10′、11)の厚さ
寸法を厳密に制御することができて、センサ出力特性の
安定化や歩留まりの向上などを実現できるようになる。
【0020】請求項11記載の製造方法のように、前記
イオン注入工程において、半導体基板(39)に対し、
梁構造体(2、2′)の厚さ寸法に対応した深さ位置ま
でイオン注入を行うことによりイオン注入層(41)を
形成する構成とすれば、剥離工程を経て剥離される薄膜
状の半導体基板(39)の膜厚は、上記イオン注入深さ
に依存するようになるため、極めて高い精度で制御可能
となる。具体的には、当該製造方法によれば、上記薄膜
状の半導体基板(39)の膜厚ばらつきを数nm程度の
オーダーまで低減可能であり、これにより梁構造体
(2、2′)並びに固定電極(8、8′、9、10、1
0′11)の厚さ寸法を厳密に制御することができて、
センサ出力特性の安定化や歩留まりの向上などを確実に
実現できるようになる。
【0021】請求項12及び13記載の製造方法によれ
ば、イオン注入工程において、半導体基板(39)に対
し、梁構造体(2、2′)の厚さ寸法より浅い深さ位置
までイオン注入を行うだけで良いから、イオン注入エネ
ルギを大きくする必要がなくなるものであり、結果的に
大型のイオン注入装置が不要となって製造設備の大規模
化を招く恐れがなくなる。尚、これらの製造方法におい
ては、梁構造体(2、2′)並びに固定電極(8、
8′、9、10、10′、11)の厚さ寸法は、成長工
程で形成される半導体層(49)の膜厚に依存すること
になるが、この場合においても当該膜厚を十分に高い精
度で制御できるから、梁構造体(2、2′)並びに固定
電極(8、8′、9、10、10′、11)の厚さ寸法
を厳密に制御可能となるものである。
【0022】請求項15記載の製造方法のように、イオ
ン注入工程において、半導体基板(39)のイオン注入
側の面に対し、最終的に梁構造体(2、2′)及び固定
電極(8、8′、9、10、10′、11)となる部分
以外の領域と一致した形状のレジスト層(51)を形成
しておき、このレジスト層(51)の形成状態から前記
梁構造体(2、2′)の厚さ寸法に対応した深さ位置ま
でイオン注入を行うことによりイオン注入層(41″)
を形成する構成とした場合には、そのイオン注入層(4
1″)の形状は、当該レジスト層(51)と対応した領
域で欠損した形状、つまり、半導体基板(39)におい
て、最終的に梁構造体(2、2′)及び固定電極(8、
8′、9、10、10′、11)となる部分以外の領域
の形状と一致するようになる。
【0023】上記のようなイオン注入工程の実行後に、
貼り合わせ工程及び剥離工程が順次行われた場合には、
半導体基板(39)におけるイオン注入層(41″)の
欠損領域に対応した部分については、ベース基板(1、
31)側との接合状態が解除されて当該半導体基板(3
9)側に残置された状態となるものであり、従って、ベ
ース基板(1、31)側に貼り合わされた状態の半導体
基板(39)には、梁構造体(2、2′)並びに固定電
極(8、8′、9、10、10′、11)を画定するた
めの前記溝パターン(42)と同等の溝パターンが形成
されることになる。
【0024】請求項16記載の製造方法のように、開口
部(36)を含む犠牲層用薄膜(35)上の所定領域
に、第1の導電層用薄膜(33)に対し当該開口部(3
6)を通じて電気的に接続された状態の第2の導電性薄
膜(37)及びこれを覆う貼り合わせ用薄膜(38)を
形成するという第3成膜工程の実行後に、最終的に梁構
造体(2、2′)及び固定電極(8、8′、9、10、
10′、11)となる部分以外の領域に対応した部分の
貼り合わせ用薄膜(38)を除去して凹部(38a)を
形成する工程を行う構成とすることもできる。
【0025】この場合には、その後に貼り合わせ工程を
経て実行される剥離工程において、半導体基板(39)
における凹部(38a)に対応した部分については、貼
り合わせ用薄膜(38)側と接合されていないため当該
半導体基板(39)側に残置された状態となるものであ
り、従って、ベース基板(1、31)側に貼り合わされ
た状態の半導体基板(39)には、梁構造体(2、
2′)並びに固定電極(8、8′、9、10、10′、
11)を画定するための前記溝パターン(42)と同等
の溝パターンが形成されることになる。
【0026】請求項19記載の製造方法のように、ベー
ス基板(1、31)の材料として半導体材料を使用した
場合には、当該ベース基板(1、31)と、これに貼り
合わされる半導体基板(39)との間で発生する熱応力
を低減することができるため、その熱応力に起因した梁
構造体(2、2′)での歪み発生を抑制できて、センサ
出力特性の悪化を未然に防止できることになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を容量型の半導体加
速度センサの製造方法に適用した複数の実施例について
図面を参照しながら説明する。
【0028】(第1の実施の形態)図1〜図5には本発
明の第1実施例が示されている。この第1実施例におい
て、図4には半導体加速度センサの要部の平面形状が示
され、図5には図4中のV−V線に沿った断面形状が示
されている。
【0029】図4及び図5において、ベース基板1の上
面には、リンなどの不純物がドープされた単結晶シリコ
ン(半導体材料)より成る梁構造体2が配置されてい
る。この梁構造体2は、ベース基板1側から突出する4
つのアンカー部3a、3b、3c、3dにより支持さ
れ、以てベース基板1との間に所定ギャップを存するよ
うに構成されている。尚、アンカー部3a、3b、3
c、3dは、リンなどの不純物がドープされたポリシリ
コン薄膜より成る。
【0030】梁構造体2にあっては、互いに平行した2
本の梁部4及び5が、アンカー部3a・3b間及びアン
カー部3c・3d間に架設されており、それら梁部4及
び5の各中央部間には、長方形状をなす質量部(マス
部)6が当該梁部4及び5と直交する形態で一体的に設
けられている。また、質量部6の両側面からは、等間隔
配置された例えば4個ずつの可動電極7a及び7bが、
梁部4及び5と平行した方向へ指向するように一体に突
出形成されている。尚、可動電極7a及び7bは、断面
矩形の棒状に形成されており、また、質量部6には、後
述する犠牲層エッチング工程においてエッチング液を浸
入し易くするための透孔6a群が設けられている。
【0031】ベース基板1上には、一端側がアンカー部
8a及び9aにより支持された状態の4個ずつの第1の
固定電極8及び9が、それぞれ前記可動電極7a及び7
bの一方の側面と所定間隔を存して平行した形態で配置
されていると共に、同じく一端側がアンカー部10a及
び11aにより支持された状態の4個ずつの第2の固定
電極10及び11が、それぞれ可動電極7a及び7bの
他方の側面と所定間隔を存して平行した形態で配置され
ている。尚、これらの第1の固定電極8、9及び第2の
固定電極10、11は、リンなどの不純物がドープされ
た単結晶シリコンにより断面矩形の棒状に形成されたも
のである。
【0032】また、ベース基板1上には、リンなどの不
純物がドープされた単結晶シリコンより成る合計4個の
電極取出部12、13、14、15が設けられており、
これらはベース基板1側から突出するアンカー部12
a、13a、14a、15aによりそれぞれ支持されて
いる。尚、アンカー部12a〜15aは、リンなどの不
純物がドープされたポリシリコン薄膜より成る。
【0033】上記ベース基板1は、その基板材料として
単結晶シリコン(半導体材料)を使用したものであり、
図5に示すように、その上面には、下層側絶縁体薄膜1
6、導電性薄膜17及び上層側絶縁体薄膜18をこの順
に積層した構成となっている。この場合、下層側絶縁体
薄膜16はシリコン酸化膜より成り、上層側絶縁体薄膜
18はシリコン窒化膜より成る。さらに、導電性薄膜1
7はリンなどの不純物がドープされたポリシリコン薄膜
より成る。
【0034】上記導電性薄膜17により、図4に示す4
つの配線パターン19、20、21、22が形成される
と共に、静電気力相殺用の下部電極23が形成される。
この場合、配線パターン19及び20は、それぞれ第1
の固定電極8及び9用の配線であり、配線パターン21
及び21は、それぞれ第2の固定電極10及び11用の
配線である。また、下部電極23は、梁構造体2及び固
定電極8〜11に下面側から対向した領域に形成される
もので、梁構造体2と等電位とされることにより、当該
梁構造体2とベース基板1との間に生じる静電気力を相
殺するようになっている。
【0035】上層側絶縁体薄膜18には、前記アンカー
部3a〜3d、8a〜15aに対応した各位置にそれぞ
れ開口部18a(図5に一部のみ図示)が形成されてお
り、これにより、不純物ドープトポリシリコンより成る
アンカー部3a〜3d及び8a〜15aと導電性薄膜1
7とが上記開口部18aを通じて連結された状態となっ
ている。
【0036】この場合、第1の固定電極8群は、アンカ
ー部8a、配線パターン19及びアンカー部12aを通
じて電極取出部12に電気的に接続され、第1の固定電
極9群は、アンカー部9a、配線パターン20及びアン
カー部13aを通じて電極取出部13に電気的に接続さ
れる。また、第2の固定電極10群は、アンカー部10
a、配線パターン21及びアンカー部14aを通じて電
極取出部14に電気的に接続され、第2の固定電極11
群は、アンカー部11a、配線パターン22及びアンカ
ー部15aを通じて電極取出部15に電気的に接続され
る。
【0037】梁構造体2におけるアンカー部3aの上方
位置には、アルミ薄膜より成る電極(ボンディングパッ
ド)24が設けられている。また、電極取出部12、1
3、14、15の各上面にも、アルミ薄膜より成る電極
(ボンディングパッド)25、26、27、28がそれ
ぞれ設けられている。
【0038】上記のような構成により、梁構造体2の可
動電極7a及び7bと第1の固定電極8及び9との間に
第1のコンデンサが形成される。また、梁構造体2の可
動電極7a及び7bと第2の固定電極10及び11との
間に第2のコンデンサが形成される。これら第1及び第
2のコンデンサの静電容量は、梁構造体2に加速度が作
用することに伴う可動電極7a及び7bの変位に応じて
変化するものであり、斯様な静電容量の変化を、梁構造
体2におけるアンカー部3aに設けられた電極24並び
に電極取出部12、13、14、15に設けられた電極
25〜28を通じて取り出すことによって、加速度を検
出できるようになる。
【0039】図1ないし図3には、上記ような半導体加
速度センサの製造工程例が示されており、以下これにつ
いて説明する。尚、図1ないし図3は、図5に示した断
面での製造工程を摸式的に示す示す概略断面図である。
【0040】まず、図1(a)に示す第1成膜工程で
は、ベース基板1のための単結晶シリコン基板31上
に、熱酸化或いはCVD法などにより下層側絶縁体薄膜
16のためのシリコン酸化膜32を成膜し、さらに、こ
のシリコン酸化膜32上に、CVD法などにより導電性
薄膜17のためのポリシリコン薄膜33(本発明でいう
第1の導電層用薄膜に相当)を成膜し、その後にリン拡
散などにより不純物を導入する。
【0041】図1(b)に示す第2成膜工程では、ポリ
シリコン薄膜33をフォトリソグラフィを利用してパタ
ーニングすることによって、最終的に配線パターン19
〜22及び下部電極23となる領域を形成し、この後
に、CVD法などにより上層側絶縁体薄膜18のための
シリコン窒化膜34及びシリコン酸化膜35(本発明で
いう犠牲層用薄膜に相当)を成膜する。尚、上記シリコ
ン窒化膜34は、犠牲層と成るシリコン酸化膜35をウ
エットエッチングする際にエッチングストッパ膜として
機能するものである。
【0042】図1(c)に示す開口工程では、シリコン
酸化膜35及びシリコン窒化膜34の積層体に対して、
フォトリソグラフィを経てエッチング処理を施すことに
より、アンカー部3a〜3d、8a〜15aの形成領域
に開口部36を形成する。
【0043】図1(d)に示す第3成膜工程では、開口
部36に対しポリシリコン薄膜37(本発明でいう第2
の導電層用薄膜に相当)を埋め込んだ後に、リン拡散な
どにより不純物を導入し、さらに、そのポリシリコン薄
膜37及びシリコン酸化膜34上に貼り合わせ用薄膜と
してのポリシリコン薄膜38を成膜し、機械研磨により
平坦化する。これにより、ポリシリコン薄膜37は、前
記導電性薄膜17のためのポリシリコン薄膜33に対し
て開口部36を通じて電気的に接続された状態となる。
尚、ポリシリコン薄膜38に対しては、その後の熱処理
などに伴いポリシリコン薄膜37側からの不純物の拡散
が期待できるため、当該ポリシリコン薄膜38へ不純物
を導入する工程は必要に応じて行えば良い。
【0044】図1(e)に示すイオン注入工程では、前
記単結晶シリコン基板31とは別途に用意した単結晶シ
リコン基板39(本発明でいう単結晶半導体基板に相
当)の一方の面に、汚染保護膜として機能するシリコン
酸化膜40を、熱酸化若しくはCVD法などにより予め
均一な膜厚(例えば、0.1μm程度)となるように成
膜しておき、図中に矢印で示すように、そのシリコン酸
化膜40を通して水素イオン若しくは希ガスイオンを所
定深さまで注入することにより、当該単結晶シリコン基
板39の表面と平行な分布状態のイオン注入層41を形
成する。
【0045】ここで、上記単結晶シリコン基板39は、
最終的に梁構造体2や第1及び第2の固定電極8、9及
び10、11などを形成するためのものであり、本実施
例では、当該梁構造体2並びに第1及び第2の固定電極
8、9及び10、11の厚さ寸法に対応した深さ位置ま
でイオン注入を行うようにしている。
【0046】上記イオン注入工程でのドーズ量は、水素
イオンの場合で、1×1016atoms/cm以上、好ま
しくは5×1016atoms/cm〜1×1017toms/c
m に設定する。また、梁構造体2並びに第1及び第2
の固定電極8、9及び10、11の厚さ寸法として10
μmを想定した場合、水素イオンの注入エネルギは1M
eVを越える値に設定することになる。
【0047】図2(f)に示す貼り合わせ工程では、単
結晶シリコン基板39のシリコン酸化膜40を、例えば
フッ酸水溶液を用いた化学エッチングにより除去した後
に、その表面に親水化処理を施すと共に、前記単結晶シ
リコン基板31におけるポリシリコン薄膜38側の面に
も親水化処理を施し、両者を親水化処理面で密着させて
貼り合わせる。
【0048】尚、この実施例では、シリコン酸化膜40
を全部除去する構成としたが、当該シリコン酸化膜40
をそのまま残したり、或いはシリコン酸化膜40の表層
部分のみを所定膜厚だけ除去することによりある程度の
膜厚を残した状態としても良いものである。
【0049】図2(g)に示す剥離工程では、単結晶シ
リコン基板31及び39の一体物に対して熱処理を施す
ことによって、単結晶シリコン基板39をイオン注入層
41により形成される欠陥層領域部分で剥離するもので
あり、これにより、単結晶シリコン基板39上にシリコ
ン酸化膜32を介して単結晶シリコン薄膜39aが積層
された形態のSOI構造が形成されることになる。
【0050】この場合、具体的には、イオン注入層41
が水素イオンにより形成されたものであった場合には、
400〜600℃程度で熱処理を行うことが好ましく、
斯様な熱処理に応じて、イオン注入層41により形成さ
れる欠陥層領域部分で、微小気泡が凝集してマクロな気
泡を生じ、これにより当該欠陥層領域部分を境界とした
剥離が生ずることになる。尚、単結晶シリコン基板39
から単結晶シリコン薄膜39aを剥離する熱処理を行っ
た後には、さらに、その熱処理温度より高温(好ましく
は1000℃〜1200℃程度)以上の熱処理を施すこ
とにより、ポリシリコン薄膜38と単結晶シリコン薄膜
39aとの貼り合わせ面の接合強度を強化する。
【0051】また、上記のような単結晶シリコン薄膜3
9aの剥離面には、イオン注入に伴い形成された欠陥層
が残存すると共に、数nm〜数十nm程度の微小段差が
生ずるものであり(図2(g)では、この微小段差を無
視した状態の図を示している)、このため、本実施例で
は、単結晶シリコン薄膜39a上に生じた欠陥層及び微
小段差を機械研磨により除去及び平滑化する工程を、剥
離工程の後に実行するようにしている。但し、このよう
な欠陥層及び微小段差の除去及び平滑化は必要に応じて
行えば良い。
【0052】この後には、図2(h)及び図3(i)〜
(k)に示す整形工程を実行する。即ち、まず、図2
(h)に示すように、SOI構造とされた単結晶シリコ
ン薄膜39aに対してフォトリソグラフィを利用したト
レンチエッチングを行い、梁構造体2、第1の固定電極
8及び9、第2の固定電極10及び11、電極取出部1
2、13、14、15を画定する溝パターン42を形成
する。この場合、上記トレンチエッチングは、溝パター
ン42が犠牲層用のシリコン酸化膜35に到達する深さ
まで行う。さらに、この段階で、上記単結晶シリコン薄
膜39aに電極機能などのための導電性を付与するため
に、当該単結晶シリコン薄膜39aに対してリン拡散な
どにより不純物を導入する。
【0053】次いで、図3(i)に示すように、シリコ
ン酸化膜43をCVD法などにより成膜し、ドライエッ
チングなどによりエッチバックを行って基板表面を平坦
化する。
【0054】さらに、図3(j)に示すように、層間絶
縁膜44を成膜し、フォトリソグラフィ及びドライエッ
チングなどによりコンタクトホール45を形成し、層間
絶縁膜44上の所定領域にシリコン窒化膜46を形成す
る。
【0055】この後、図3(k)に示すように、アルミ
電極24〜28(図4参照)のためのアルミ薄膜47を
成膜工程及びフォトリソグラフィ工程を経て形成し、そ
の後、パッシベーション膜48を成膜工程及びフォトリ
ソグラフィを経て形成する。
【0056】そして、この図3(k)の状態から、フッ
酸系のエッチング液によりシリコン酸化膜35及び43
を除去することにより、図5に示したように、可動電極
7a、7bなどを有する梁構造体2を可動構造とする。
つまり、上述したような整形工程(図2(h)及び図3
(i)〜(k))の実行に応じて、アンカー部3a〜3
dにより支持された状態の可動構造の梁構造体2並びに
アンカー部8a〜11aにより支持された状態の第1の
固定電極8、9及び第2の固定電極10、11などが形
成される。
【0057】尚、上記フッ酸系のエッチング液を利用し
たシリコン酸化膜35及び43のウエットエッチング時
には、シリコン窒化膜34並びにポリシリコン37及び
38がエッチングストッパとして機能する。
【0058】上記した本実施例によれば、以下に述べる
ような効果を奏することができる。即ち、梁構造体2
を、物理的性質が安定した単結晶シリコンにより構成し
たから、その梁構造体2の機械的信頼性が向上するよう
になって良好なセンサ出力特性が得られるようになる。
【0059】この場合、上記梁構造体2の厚さ寸法は、
剥離工程を経て単結晶シリコン基板39から剥離された
単結晶シリコン薄膜39aの膜厚、つまり、イオン注入
工程でのイオン注入深さに応じて決まることになる関係
上、その膜厚制御のために、従来構成のようにラッピン
グによる機械研磨を長時間に渡って行う必要がなくなる
ものであり、当該膜厚を高い精度(膜厚ばらつきが数十
nm程度以下の精度)で制御可能になる。この結果、梁
構造体2の厚さ寸法を厳密に制御することができて、セ
ンサ出力特性の安定化や歩留まりの向上などを確実に実
現できるようになる。
【0060】尚、本実施例では、単結晶シリコン薄膜3
9aの剥離面に対して機械研磨を施すようにしている
が、この機械研磨は、剥離面に生ずる数nm〜数十nm
程度の微小段差を平坦化する程度だけ行えば済むもので
あるから、膜厚精度に悪影響を与えることはない。
【0061】ベース基板1は、梁構造体2及び固定電極
8〜11などを構成する単結晶シリコン基板39と物理
的特性が同一の単結晶シリコン基板31により構成され
ているから、当該ベース基板1と、これに貼り合わされ
る単結晶シリコン基板39との間で発生する熱応力を低
減することができことになる。この結果、その熱応力に
起因した梁構造体2などでの歪み発生を抑制できて、セ
ンサ出力特性の悪化を未然に防止できることになる。
【0062】(第2の実施の形態)図6には、本発明の
第2実施例による半導体加速度センサの製造工程例が摸
式的に示されており、以下これについて前記第1実施例
との相違点を中心に説明する。
【0063】この第2実施例では、単結晶シリコン基板
31に対する第1成膜工程(図1(a)参照)、第2成
膜工程(図1(b)参照)、開口工程(図1(c)参
照)、第3成膜工程(図1(d)参照)を、第1実施例
と同様に行う。
【0064】図6(a)に示すイオン注入工程では、単
結晶シリコン基板31とは別途に用意した単結晶シリコ
ン基板39の一方の面に、汚染保護膜として機能するシ
リコン酸化膜40を、熱酸化若しくはCVD法などによ
り予め均一な膜厚(例えば、0.1μm程度)となるよ
うに成膜しておき、そのシリコン酸化膜40を通して水
素イオン若しくは希ガスイオンを所定深さ(梁構造体2
の厚さ寸法より浅い深さ位置、例えば数μm程度以下)
まで注入することによりイオン注入層41′を形成す
る。
【0065】上記イオン注入工程でのドーズ量は、水素
イオンの場合で、第1実施例と同様に、1×1016at
oms/cm以上、好ましくは5×1016atoms/cm
〜1×1017toms/cm に設定されるものであり、
また、イオン注入深さとして数nm程度を想定した場
合、水素イオンの注入エネルギは数百KeV程度に設定
することになる。
【0066】この後には、図6(b)に示す貼り合わせ
工程を行うものであり、この工程では、第1実施例にお
ける貼り合わせ工程(図2(f)参照)と基本的に同様
の手順を踏むことにより、単結晶シリコン基板39を単
結晶シリコン基板31側のポリシリコン薄膜38に貼り
合わせる。
【0067】図6(c)に示す剥離工程では、単結晶シ
リコン基板31及び39の一体物に対して第1実施例と
同様の熱処理を施すことによって、単結晶シリコン基板
39をイオン注入層41′により形成される欠陥層領域
部分で剥離すると共に、前記貼り合わせ面の接合強度の
強化のための熱処理を行うものであり、これにより、単
結晶シリコン基板39上にシリコン酸化膜32を介して
単結晶シリコン薄膜39a′が積層された形態のSOI
構造が形成されることになる。
【0068】図6(d)に示す成長工程では、単結晶シ
リコン薄膜39a′上の欠陥層を機械研磨若しくはシリ
コン酸化膜成膜後のエッチングにより除去した後に、例
えばシラン系の材料を原料としたCVD法などにより単
結晶シリコン膜をエピタキシャル成長させることによっ
て、梁構造体2の厚さ寸法に対応した膜厚の単結晶シリ
コン層49(本発明でいう単結晶半導体層に相当)を形
成する。
【0069】この後には、前記第1実施例と同様の整形
工程(図2(h)及び図3(i)〜(k)参照)を実行
することにより、半導体加速度センサを完成させる。
【0070】このように構成した本実施例によれば、成
長工程において、単結晶シリコン層49の膜厚が10μ
m程度となるようなエピタキシャル成長を行った場合、
その膜厚ばらつきを数百nm程度以下に抑制できるもの
である。従って、第1実施例と同様に、梁構造体2の厚
さ寸法を十分に高い精度で制御できるようになって、セ
ンサ出力特性の安定化や歩留まりの向上などを実現可能
となる。
【0071】特に、本実施例によれば、イオン注入工程
において、単結晶シリコン基板39に対し、比較的浅い
深さ位置までイオン注入を行うだけで良いから、イオン
注入エネルギを大きくする必要がなくなるものであり、
結果的に大型のイオン注入装置が不要となって製造設備
の大規模化を招く恐れがなくなる。
【0072】(第3の実施の形態)図7には、本発明の
第3実施例による半導体加速度センサの製造工程例が摸
式的に示されており、以下これについて前記第1及び第
2実施例との相違点を中心に説明する。
【0073】この第3実施例において、単結晶シリコン
基板31に対する第1成膜工程(図1(a)参照)、第
2成膜工程(図1(b)参照)、開口工程(図1(c)
参照)、第3成膜工程(図1(d)参照)を、前記第1
実施例と同様に行う。また、図7(a)に示すイオン注
入工程では、単結晶シリコン基板31とは別途に用意し
た単結晶シリコン基板39に対するイオン注入を、第2
実施例におけるイオン注入工程(図6(a)参照)と同
様に行う。
【0074】図7(b)に示す成長工程では、単結晶シ
リコン基板39上のシリコン酸化膜40(汚染保護膜)
を、例えばフッ酸水溶液を用いた化学エッチングにより
除去した後に、その単結晶シリコン基板39の表面に単
結晶シリコンをエピタキシャル成長させることによっ
て、梁構造体2の厚さ寸法に対応した膜厚の単結晶シリ
コン層50(本発明でいう単結晶半導体層に相当)を形
成する。
【0075】この場合、単結晶シリコンは、例えば分子
線エピタキシャル法により成長させるものであり、この
ときの成長温度は、例えば400℃程度であり、イオン
注入層41′での剥離が起きる温度よりも低く設定され
ている。
【0076】この後には、図7(c)に示す貼り合わせ
工程を行うものであり、この工程では、第1実施例にお
ける貼り合わせ工程(図2(f)参照)と基本的に同様
の手順を踏むことにより、単結晶シリコン基板39を単
結晶シリコン基板31側のポリシリコン薄膜38に貼り
合わせる。
【0077】この貼り合わせ工程の終了後には、前記第
1実施例と同様の、剥離工程(図2(g)参照)、整形
工程(図2(h)及び図3(i)〜(k)参照)を順次
実行することにより、半導体加速度センサを完成させ
る。
【0078】このように構成した本実施例によっても、
前記第2実施例と同様の効果を奏するものである。特に
本実施例では、単結晶シリコン基板39に対するイオン
注入工程を実行した後に、その表面を利用した単結晶シ
リコンのエピタキシャル成長によって単結晶シリコン層
50を形成する構成としている関係上、剥離工程後にお
いて、単結晶シリコン層50におけるイオン注入側の表
面を除去できることになるので、イオン注入によるダメ
ージや汚染を受けた部分を除去可能となり、結果的に品
質の優れた単結晶シリコン層50が得られる利点があ
る。
【0079】(第4の実施の形態)図8及び図9には、
本発明の第4実施例が示されており、以下これについて
前記第1実施例との相違点を中心に説明する。尚、図8
は第4実施例による半導体加速度センサの製造工程例を
摸式的に示すものであり、図9は加速度センサの基本構
造を示した断面図である。
【0080】この第4実施例では、単結晶シリコン基板
31に対する第1成膜工程(図1(a)参照)、第2成
膜工程(図1(b)参照)、開口工程(図1(c)参
照)を、第1実施例と同様に行うが、第3成膜工程につ
いては、図8(a)に示すように行う。
【0081】即ち、開口工程の実行により、シリコン酸
化膜35及びシリコン窒化膜34の積層体に対して開口
部36を形成した後には、図8(a)に示す第3成膜工
程において、開口部36に対しポリシリコン薄膜37を
埋め込んだ後に、リン拡散などにより不純物を導入す
る。
【0082】この場合、上記第3成膜工程では、ポリシ
リコン薄膜37の埋め込み段差を平坦化するために、シ
リコン酸化膜34及びポリシリコン薄膜37上に、当該
ポリシリコン薄膜37と同材質の材料であるポリシリコ
ン膜(ノンドープト)を堆積した状態で、シリコン酸化
膜34をストッパとした平坦化研磨を行うことにより、
単結晶シリコン基板39との貼り合わせ面が図8のよう
に平坦な状態となるようにしている。
【0083】上記のような第3成膜工程の実行後には、
図8(b)に示す貼り合わせ工程を行う。この貼り合わ
せ工程では、第1実施例と同様のイオン注入工程(図1
(e)参照)を経た単結晶シリコン基板39のシリコン
酸化膜40を、フッ酸水溶液を用いた化学エッチングな
どにより除去した後に、その表面に親水化処理を施すと
共に、単結晶シリコン基板31におけるシリコン酸化膜
34及びポリシリコン薄膜37側の面にも親水化処理を
施し、両者を親水化処理面で密着させて貼り合わせる。
【0084】次いで、図8(c)に示す剥離工程を、第
1実施例における剥離工程(図2(g)参照)と同様に
行うことによって、単結晶シリコン基板39をイオン注
入層41により形成される欠陥層領域部分で剥離すると
共に、剥離された単結晶シリコン薄膜39a上に生じた
欠陥層及び微小段差を除去及び平滑化する機械研磨を必
要に応じて実行し、これにより、単結晶シリコン基板3
9上にシリコン酸化膜32を介して単結晶シリコン薄膜
39aが積層された形態のSOI構造を形成する。
【0085】この後には、前記第1実施例と同様の整形
工程(図2(h)及び図3(i)〜(k)参照)を実行
することにより、図9に示すような断面構造の梁構造体
2′、(一方の梁部を符号4′で示す)、第1の固定電
極(一方側のみを符号8′を付して示す)、第2の固定
電極(一方側のみを符号10′を付して示す)など備え
た半導体加速度センサの基本構造を完成させる。
【0086】このように構成した第4実施例によっても
第1実施例と同様の効果を奏するものであり、特に、本
実施例によれば、梁構造体2′の全体が単結晶シリコン
により形成されることになるから、その梁構造体2′の
物理的性質を、単結晶シリコン及びポリシリコンの二層
構造となる第1実施例の梁構造体2よりさらに安定化さ
せることでき、センサ出力特性の大幅な向上に寄与でき
るようになる。
【0087】(第5の実施の形態)図10には、本発明
の第5実施例による半導体加速度センサの製造工程例が
摸式的に示されており、以下これについて前記第1実施
例との相違点を中心に説明する。
【0088】この第5実施例では、単結晶シリコン基板
31に対する第1成膜工程(図1(a)参照)、第2成
膜工程(図1(b)参照)、開口工程(図1(c)参
照)、第3成膜工程(図1(d)参照)を、第1実施例
と同様に行う。
【0089】図10(a)に示すイオン注入工程では、
単結晶シリコン基板31とは別途に用意した単結晶シリ
コン基板39の一方の面に、汚染保護膜としてのシリコ
ン酸化膜40を、熱酸化若しくはCVD法などにより予
め均一な膜厚(例えば、0.1μm程度)となるように
成膜すると共に、そのシリコン酸化膜40上に、フォト
リソグラフィを利用したパターニングにより所定形状の
フォトレジスト51(本発明でいうレジスト層に相当)
を形成しておき、この状態から、シリコン酸化膜40を
通して水素イオン若しくは希ガスイオンを所定深さ(梁
構造体2の厚さ寸法に対応した深さ位置)まで注入する
ことによりイオン注入層41″を形成する。
【0090】この場合、フォトレジスト51が存在する
関係上、イオン注入層41″は、当該フォトレジスト5
1と対応した領域で欠損することになるが、この欠損領
域の形状(つまり、フォトレジスト51の形状)は、単
結晶シリコン基板39において、最終的に梁構造体2、
第1の固定電極8、9、第2の固定電極10、11、電
極取出部12、13、14、15となる部分以外の領域
の形状と一致されるものである。
【0091】この後には、フォトレジスト51を除去し
た状態で、図10(b)に示す貼り合わせ工程を実行す
るものであり、この工程では、第1実施例における貼り
合わせ工程(図2(f)参照)と基本的に同様の手順を
踏むことにより、単結晶シリコン基板39を単結晶シリ
コン基板31側のポリシリコン薄膜38に貼り合わせ
る。
【0092】図10(c)に示す剥離工程では、単結晶
シリコン基板31及び39の一体物に対して第1実施例
と同様の熱処理を施すことによって、単結晶シリコン基
板39をイオン注入層41″により形成される欠陥層領
域部分で剥離することにより、単結晶シリコン基板31
上にシリコン酸化膜32を介して単結晶シリコン薄膜3
9a″が積層された形態のSOI構造を形成する。但
し、この場合には、単結晶シリコン基板39におけるイ
オン注入層41″の欠損領域に対応した部分について
は、ポリシリコン薄膜38との接合状態が解除されて当
該単結晶シリコン基板39側に残置された状態となるも
のであり、従って、単結晶シリコン薄膜39a″には、
梁構造体2、第1の固定電極8及び9、第2の固定電極
10及び11、電極取出部12、13、14、15を画
定する溝パターン42(図2(h)参照)と同等の溝パ
ターン42′が形成されることになる。尚、上記のよう
な剥離のための熱処理の後には、前記貼り合わせ面の接
合強度の強化のための熱処理を行うと共に、梁構造体2
などを構成するための単結晶シリコン薄膜39aに対し
てリン拡散などにより不純物を導入する処理を行うもの
である。
【0093】この後には、図10(d)に示すように、
上記溝パターン42′に対応した部分のポリシリコン膜
38をドライエッチングなどにより除去する工程を行っ
た後に、整形工程を実行する。
【0094】この整形工程では、第1実施例における図
3(i)〜(k)と同様の工程を行うことにより、半導
体加速度センサを完成させる。尚、単結晶シリコン薄膜
39a″上に生じた欠陥層及び微小段差を機械研磨によ
り除去及び平滑化する必要がある場合には、その機械研
磨工程を、図3(i)に示す工程中、つまり同図に示す
シリコン酸化膜43を成膜した状態において行えば良
い。
【0095】このような構成とした本実施例によれば、
第1実施例のように、比較的膜厚が大きい単結晶シリコ
ン薄膜39aに対してトレンチエッチングを行う工程、
つまり所要時間が大幅に長引く工程を行う必要がなくな
るという利点がある。
【0096】(第6の実施の形態)図11には、本発明
の第6実施例による半導体加速度センサの製造工程例が
摸式的に示されており、以下これについて前記第1実施
例との相違点を中心に説明する。
【0097】この第6実施例では、単結晶シリコン基板
31に対する第1成膜工程(図1(a)参照)、第2成
膜工程(図1(b)参照)、開口工程(図1(c)参
照)、第3成膜工程(図1(d)参照)を、第1実施例
と同様に行う。
【0098】上記第3成膜工程の実行後には、図11
(a)に示すように、溝パターン42(図2(h)参
照)となる領域、つまり、最終的に梁構造体2、第1の
固定電極8、9、第2の固定電極10、11、電極取出
部12、13、14、15となる部分以外の領域に対応
した部分のポリシリコン膜38をドライエッチングによ
り除去して凹部38aを形成する工程を行う。
【0099】この後には、図11(b)に示す貼り合わ
せ工程を行うものであり、この工程では、第1実施例に
おけるイオン注入工程(図1(e)参照)を経た単結晶
シリコン基板31を利用して、同第1実施例における貼
り合わせ工程(図2(f)参照)と基本的に同様の手順
を踏むことにより、単結晶シリコン基板39を単結晶シ
リコン基板31側のポリシリコン薄膜38に貼り合わせ
る。
【0100】図11(c)に示す剥離工程では、単結晶
シリコン基板31及び39の一体物に対して第1実施例
と同様の熱処理を施すことによって、単結晶シリコン基
板39をイオン注入層41により形成される欠陥層領域
部分で剥離することにより、単結晶シリコン基板31上
にシリコン酸化膜32を介して単結晶シリコン薄膜39
a″が積層された形態のSOI構造を形成する。但し、
この場合には、単結晶シリコン基板39における凹部3
8aに対応した部分については、ポリシリコン薄膜38
側と接合されていないため当該単結晶シリコン基板39
側に残置された状態となるものであり、従って、単結晶
シリコン薄膜39a″には、梁構造体2、第1の固定電
極8及び9、第2の固定電極10及び11、電極取出部
12、13、14、15を画定する溝パターン42′が
形成されることになる。尚、上記のような剥離のための
熱処理の後には、前記貼り合わせ面の接合強度の強化の
ための熱処理を行うと共に、梁構造体2などを構成する
ための単結晶シリコン薄膜39aに対してリン拡散など
により不純物を導入する処理を行うものである。
【0101】この後には、第1実施例における整形工程
(図3(i)〜(k))と同様の工程を行うことによ
り、半導体加速度センサを完成させる。尚、単結晶シリ
コン薄膜39a″上に生じた欠陥層及び微小段差を機械
研磨により除去及び平滑化する必要がある場合には、そ
の機械研磨工程を、図3(i)に示す工程中、つまり同
図に示すシリコン酸化膜43を成膜した状態において行
えば良い。
【0102】このような構成とした本実施例によって
も、比較的膜厚が大きい単結晶シリコン薄膜39aに対
してトレンチエッチングを行う工程、つまり所要時間が
大幅に長引く工程を行う必要がなくなるという利点があ
る。
【0103】(第7の実施の形態)図12には、本発明
の第7実施例による半導体加速度センサの製造工程例が
摸式的に示されており、以下これについて前記第1実施
例との相違点を中心に説明する。
【0104】図12(a)及び(b)に示す第1成膜工
程では、ベース基板1のための単結晶シリコン基板31
上に、熱酸化或いはCVD法などにより下層側絶縁体薄
膜16のためのシリコン酸化膜32を成膜し、最終的に
配線パターン19〜22及び下部電極23となる領域を
ドライエッチングにより除去することにより、他の部位
より薄くなった段差部32aを形成する(図12(a)
参照)。次いで、シリコン酸化膜32上に、CVD法な
どにより導電性薄膜17のためのポリシリコン薄膜33
を成膜した後に、シリコン酸化膜32をストッパとした
機械研磨を施すことにより上面を平坦化し、その後にリ
ン拡散などによりポリシリコン膜33に不純物を導入す
る(図12(b)参照)。
【0105】図12(c)に示す第2成膜工程では、シ
リコン酸化膜32及びポリシリコン酸化膜33上に、C
VD法などにより上層側絶縁体薄膜18のためのシリコ
ン窒化膜34及びシリコン酸化膜35を成膜する。
【0106】図12(d)に示す開口工程では、シリコ
ン酸化膜35及びシリコン窒化膜34の積層体に対し
て、フォトリソグラフィを経てエッチング処理を施すこ
とにより、アンカー部3a〜3d、8a〜15aの形成
領域に開口部36を形成する。図12(e)に示す第3
成膜工程では、開口部36に対しポリシリコン薄膜37
を埋め込んだ後に、リン拡散などにより不純物を導入
し、さらに、そのポリシリコン薄膜37及びシリコン酸
化膜34上に貼り合わせ用のポリシリコン薄膜38を成
膜し、機械研磨により平坦化する。これにより、ポリシ
リコン薄膜37は、前記導電性薄膜17のためのポリシ
リコン薄膜33に対して開口部36を通じて電気的に接
続された状態となる。
【0107】この後には、第1実施例と同様のイオン注
入工程(図1(e)参照)、貼り合わせ工程(図2
(f)参照)、剥離工程(図2(g)参照)、整形工程
(図2(h)及び図3(i)〜(k)参照)を実行する
ことにより、半導体加速度センサを完成させる。
【0108】(その他の実施の形態)尚、本発明は上記
した実施例に限定されるものではなく、次のような変形
または拡張が可能である。半導体基板や成長工程で形成
される半導体層の半導体材料としては、実施例で述べた
ような単結晶シリコンに限られるものではなく、4族元
素を主体とした半導体材料であれば、例えば、Ge(ゲ
ルマニウム)、SiC(炭化シリコン)、SiGe(シ
リコンゲルマニウム)などより成る多結晶半導体基板や
多結晶膜を成長させた半導体基板、或いはダイヤモンド
などの基板を用いることができる。
【0109】ベース基板1としては、単結晶シリコン基
板31に限らず、他の半導体基板或いは絶縁性を有する
セラミック基板やガラス基板などを用いることもでき
る。この場合、ベース基板そのものが絶縁性を有するも
のであれば、ベース基板上に絶縁体薄膜(実施の形態で
はシリコン酸化膜32)を別途に形成する工程を行う必
要がなくなる。
【0110】第2実施例では、剥離工程を経た単結晶シ
リコン基板39(単結晶シリコン薄膜39a′)の表面
にエピタキシャル成長による単結晶シリコン層49を形
成する構成としたが、当該単結晶シリコン基板39の表
面にアモルファス層を形成し、これを熱処理により固相
成長させることによって単結晶シリコン層を形成する構
成としても良い。
【0111】第3実施例では、貼り合わせ工程の実行前
に単結晶シリコン基板39の表面にエピタキシャル成長
による単結晶シリコン層50を形成する構成としたが、
その単結晶シリコン基板39の表面にアモルファス層を
形成した状態にて貼り合わせ工程及び剥離工程を順次実
行し、この後に熱処理を行うことにより、単結晶シリコ
ン基板31側に貼り合された状態のアモルファス層を固
相成長させて単結晶シリコン層を形成する構成としても
良い。
【0112】容量型の半導体加速度センサの製造方法に
適用した実施例について説明したが、ヨーレート、振
動、角速度などの物理量を検出するためのセンサなどに
も適用できる。また、梁構造体に可動電極を備えた加速
度センサについて説明したが、梁構造体に歪みゲージ抵
抗を備えて成るピエゾ抵抗型の半導体加速度センサにも
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による製造工程を摸式的に
示す断面図その1
【図2】同製造工程を摸式的に示す断面図その2
【図3】同製造工程を摸式的に示す断面図その3
【図4】半導体加速度センサの要部の平面図
【図5】図4中のV−V線に沿った断面図
【図6】本発明の第2実施例による製造工程を摸式的に
示す断面図
【図7】本発明の第3実施例による製造工程を摸式的に
示す断面図
【図8】本発明の第4実施例による製造工程を摸式的に
示す断面図
【図9】半導体加速度センサの基本構造を示す断面図
【図10】本発明の第5実施例による製造工程を摸式的
に示す断面図
【図11】本発明の第6実施例による製造工程を摸式的
に示す断面図
【図12】本発明の第7実施例による製造工程を摸式的
に示す断面図
【符号の説明】
1はベース基板、2、2′は梁構造体、3a〜3dはア
ンカー部、7a、7bは可動電極、8、8′、9は第1
の固定電極、8a、9aはアンカー部、10、10′、
11は第1の固定電極、10a、11aはアンカー部、
16は下層側絶縁体薄膜、17は導電性薄膜、18は上
層側絶縁体薄膜、19〜22は配線パターン、31は単
結晶シリコン基板(ベース基板)、32はシリコン酸化
膜(絶縁体薄膜)、32aは段差部、33はポリシリコ
ン薄膜(第1の導電層用薄膜)、34はシリコン窒化膜
(エッチングストッパ膜)、35はシリコン酸化膜(犠
牲層用薄膜)、36は開口部、37はポリシリコン薄膜
(第2の導電層用薄膜)、38aは凹部、39は単結晶
シリコン基板(半導体基板)、39a、39a′、39
a″は単結晶シリコン薄膜、41、41′、41″はイ
オン注入層、42は溝パターン、49、50は単結晶シ
リコン層(半導体層)、51はフォトレジスト(レジス
ト層)を示す。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース基板(1、31)と、 このベース基板(1、31)上に当該ベース基板と電気
    的に絶縁された状態のアンカー部(3a、3b、3c、
    3d)を介して支持され、力学量の作用に応じて変位す
    る半導体材料製の梁構造体(2、2′)とを備え、 力学量が作用した状態での前記梁構造体(2、2′)の
    変位をセンサ出力として取り出すようにした半導体力学
    量センサの製造方法において、 前記ベース基板(1、31)上に、前記アンカー部(3
    a、3b、3c、3d)及びこのアンカー部の周囲に位
    置した犠牲層用薄膜(35)を含む層を成膜する成膜工
    程、 前記ベース基板(1、31)とは別途に用意した半導体
    基板(39)に対し、所定深さまでイオン注入を行って
    イオン注入層(41、41′、41″)を形成するイオ
    ン注入工程、 このイオン注入工程を経た半導体基板(39)のイオン
    注入側の面と前記成膜工程を経た前記ベース基板(1、
    31)側の成膜側の面とを貼り合わせる貼り合わせ工
    程、 熱処理を施すことにより前記半導体基板(39)を前記
    イオン注入層(41、41′、41″)により形成され
    る欠陥層領域部分で剥離する剥離工程、 前記ベース基板(1、31)側に貼り合わされた状態の
    半導体基板(39)を所定形状に加工すると共に、前記
    犠牲層用薄膜(35)をウエットエッチングにより除去
    することによって前記アンカー部(3a、3b、3c、
    3d)により支持された状態の梁構造体(2、2′)を
    形成する整形工程、を実行することを特徴とする半導体
    力学量センサの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記イオン注入工程では、前記半導体基
    板(39)に対し、前記梁構造体(2、2′)の厚さ寸
    法に対応した深さ位置までイオン注入を行うことにより
    イオン注入層(41)を形成することを特徴とする請求
    項1記載の半導体力学量センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記イオン注入工程では、前記半導体基
    板(39)に対し、前記梁構造体(2、2′)の厚さ寸
    法より浅い深さ位置までイオン注入を行うことによりイ
    オン注入層(41′)を形成するように構成され、 前記剥離工程の実行後において、前記ベース基板(1、
    31)側に貼り合わされた状態の前記半導体基板(3
    9)の剥離部分の表面に、半導体を成長させることによ
    って前記梁構造体(2、2′)の厚さ寸法に対応した膜
    厚の半導体層(49)を形成する成長工程を実行し、 この後に前記整形工程を実行することを特徴とする請求
    項1記載の半導体力学量センサの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記イオン注入工程では、前記半導体基
    板(39)に対し、前記梁構造体(2、2′)の厚さ寸
    法より浅い深さ位置までイオン注入を行うことによりイ
    オン注入層(41′)を形成するように構成され、 前記貼り合わせ工程の実行前において、前記半導体基板
    (39)のイオン注入側の面に、半導体を前記イオン注
    入層(41′)での剥離が起きる温度より低い温度にて
    成長させることによって前記梁構造体(2、2′)の厚
    さ寸法に対応した膜厚の半導体層(50)を形成する成
    長工程を実行し、 この後に前記貼り合わせ工程、剥離工程及び整形工程を
    実行することを特徴とする請求項1記載の半導体力学量
    センサの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記成長工程では、エピタキシャル成長
    により半導体層(49、50)を形成するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項3または4記載の半導
    体力学量センサの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ベース基板(1、31)の材料とし
    て半導体材料を使用し、前記成膜工程では、上記ベース
    基板(1、31)上に絶縁体薄膜(32)を形成した後
    に、その絶縁体薄膜(32)上に前記犠牲層用薄膜(3
    5)を含む層を形成することを特徴とする請求項1ない
    し5の何れかに記載の半導体力学量センサの製造方法。
  7. 【請求項7】 ベース基板(1、31)と、 このベース基板(1、31)上に当該ベース基板と電気
    的に絶縁された状態のアンカー部(3a、3b、3c、
    3d)を介して支持され、可動電極(7a、7b)を一
    体に有する半導体材料製の梁構造体(2、2′)と、 ベース基板(1、31)上に当該ベース基板と電気的に
    絶縁された状態で形成され、前記可動電極(7a、7
    b)と所定距離を存して対向配置された半導体材料製の
    固定電極(8、8′、9、10、10′、11)とを備
    え、 力学量が作用した状態での前記梁構造体(2、2′)の
    変位に伴う前記可動電極(7a、7b)及び固定電極
    (8、8′、9、10、10′、11)間の静電容量の
    変化をセンサ出力として取り出すようにした容量型の半
    導体力学量センサの製造方法において、 前記ベース基板(1、31)上に、配線パターン(1
    9、20、21、22)を形成するための第1の導電層
    用薄膜(33)を、当該ベース基板(1、31)と電気
    的に絶縁した状態で成膜する第1成膜工程、 前記第1の導電層用薄膜(33)上に犠牲層用薄膜(3
    5)を形成する第2成膜工程、 前記犠牲層用薄膜(35)における前記アンカー部(3
    a、3b、3c、3d)及び固定電極(8、8′、9、
    10、10′、11)の各形成領域に前記第1の導電層
    用薄膜(33)に臨む複数の開口部(36)を形成する
    開口工程、 前記開口部(36)を含む前記犠牲層用薄膜(35)上
    の所定領域に、前記第1の導電層用薄膜(33)に対し
    当該開口部(36)を通じて電気的に接続された状態の
    第2の導電性薄膜(37)を形成する第3成膜工程、 前記ベース基板(1、31)とは別途に用意した半導体
    基板(39)に対し、所定深さまでイオン注入を行って
    イオン注入層(41、41′、41″)を形成するイオ
    ン注入工程、 このイオン注入工程を経た半導体基板(39)のイオン
    注入側の面と前記第3成膜工程を経た前記ベース基板
    (1、31)における第2の導電性薄膜(37)側の面
    とを貼り合わせる貼り合わせ工程、 熱処理を施すことにより前記半導体基板(39)を前記
    イオン注入層(41、41′、41″)により形成され
    る欠陥層領域部分で剥離する剥離工程、 前記ベース基板(1、31)側に貼り合わされた状態の
    半導体基板(39)に対して、前記梁構造体(2、
    2′)並びに固定電極(8、8′、9、10、10′、
    11)を画定する溝パターン(42)を形成するなどの
    加工を施すと共に、前記犠牲層用薄膜(35)をウエッ
    トエッチングにより除去することによって前記アンカー
    部(3a、3b、3c、3d)により支持された状態の
    梁構造体(2、2′)並びに前記固定電極(8、8′、
    9、10、10′、11)を形成する整形工程、を実行
    することを特徴とする半導体力学量センサの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第3成膜工程では、前記犠牲層用薄
    膜(35)における前記開口部(36)に対応した領域
    のみに前記第1の導電層用薄膜(33)と電気的に接続
    された状態の第2の導電性薄膜(37)を形成すること
    を特徴とする請求項7記載の半導体力学量センサの製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記第3成膜工程では、前記開口工程に
    より形成された開口部(36)に対し前記第2の導電層
    用薄膜(37)を埋め込んだ後に、当該第2の導電層用
    薄膜(37)と同材質の材料を堆積し、この状態で第1
    の導電層用薄膜(37)の埋め込み段差を平坦化するた
    めの平坦化研磨を行うことを特徴とする請求項8記載の
    半導体力学量センサの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第2成膜工程の実行前に、前記第
    1の導電層用薄膜(33)及び犠牲層用薄膜(35)と
    の間に介在された状態となるエッチングストッパ膜(3
    4)を形成する工程を実行することを特徴とする請求項
    7ないし9の何れかに記載の半導体力学量センサの製造
    方法。
  11. 【請求項11】 前記イオン注入工程では、前記半導体
    基板(39)に対し、前記梁構造体(2、2′)の厚さ
    寸法に対応した深さ位置までイオン注入を行うことによ
    りイオン注入層(41)を形成することを特徴とする請
    求項7ないし10の何れかに記載の半導体力学量センサ
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記イオン注入工程では、前記半導体
    基板(39)に対し、前記梁構造体(2、2′)の厚さ
    寸法より浅い深さ位置までイオン注入を行うことにより
    イオン注入層(41′)を形成するように構成され、 前記剥離工程の実行後において、前記ベース基板(1、
    31)側に貼り合わされた状態の前記半導体基板(3
    9)の剥離部分の表面に、半導体を成長させることによ
    って前記梁構造体(2、2′)の厚さ寸法に対応した膜
    厚の半導体層(49)を形成する成長工程を実行し、 この後に前記整形工程を実行することを特徴とする請求
    項7ないし10の何れかに記載の半導体力学量センサの
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記イオン注入工程では、前記半導体
    基板(39)に対し、前記梁構造体(2、2′)の厚さ
    寸法より浅い深さ位置までイオン注入を行うことにより
    イオン注入層(41′)を形成するように構成され、 前記貼り合わせ工程の実行前において、前記半導体基板
    (39)のイオン注入側の面に、半導体を前記イオン注
    入層(41′)での剥離が起きる温度より低い温度にて
    成長させることによって前記梁構造体(2、2′)の厚
    さ寸法に対応した膜厚の半導体層(50)を形成する成
    長工程を実行し、 この後に前記貼り合わせ工程、剥離工程及び整形工程を
    実行することを特徴とする請求項7ないし10の何れか
    に記載の半導体力学量センサの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記成長工程では、エピタキシャル成
    長により半導体層(49、50)を形成するように構成
    されていることを特徴とする請求項12または13記載
    の半導体力学量センサの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記イオン注入工程では、前記半導体
    基板(39)のイオン注入側の面に対し、最終的に梁構
    造体(2、2′)及び固定電極(8、8′、9、10、
    10′、11)となる部分以外の領域と一致した形状の
    レジスト層(51)を形成しておき、この状態から前記
    梁構造体(2、2′)の厚さ寸法に対応した深さ位置ま
    でイオン注入を行うことによりイオン注入層(41″)
    を形成することを特徴とする請求項7ないし10の何れ
    かに記載の半導体力学量センサの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第3成膜工程では、前記開口部
    (36)を含む前記犠牲層用薄膜(35)上の所定領域
    に、前記第1の導電層用薄膜(33)に対し当該開口部
    (36)を通じて電気的に接続された状態の第2の導電
    性薄膜(37)及びこれを覆う貼り合わせ用薄膜(3
    8)を形成するように構成され、 上記第3成膜工程の実行後に、最終的に梁構造体(2、
    2′)及び固定電極(8、8′、9、10、10′、1
    1)となる部分以外の領域に対応した部分の貼り合わせ
    用薄膜(38)を除去して凹部(38a)を形成する工
    程を行った後に、前記貼り合わせ工程を行うことを特徴
    とする請求項7ないし15の何れかに記載の半導体力学
    量センサの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第1成膜工程では、ベース基板
    (1、31)上に、絶縁体薄膜(32)を成膜すると共
    に、前記配線パターン(19、20、21、22)のた
    めの領域を除去することにより他の部位より薄くなった
    段差部(32a)を形成し、この段差部(32a)上に
    第1の導電層用薄膜(33)を成膜するように構成され
    ていることを特徴とする請求項7ないし16の何れかに
    記載の半導体力学量センサの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記整形工程の実行前または実行後
    に、少なくとも前記可動電極(7a、7b)及び固定電
    極(8、8′、9、10、10′、11)を構成する半
    導体部分に不純物を導入することを特徴とする請求項7
    ないし17の何れかに記載の半導体力学量センサの製造
    方法。
  19. 【請求項19】 前記ベース基板(1、31)の材料と
    して半導体材料を使用し、前記第1成膜工程では、上記
    ベース基板(1、31)上に絶縁体薄膜(32)を形成
    した後に、その絶縁体薄膜(32)上に前記第1の導電
    層用薄膜(33)を形成することを特徴とする請求項7
    ないし18の何れかに記載の半導体力学量センサの製造
    方法。
  20. 【請求項20】 前記第1及び第2の導電性薄膜は、多
    結晶シリコンに不純物を導入して形成されることを特徴
    とする請求項7ないし19の何れかに記載の半導体力学
    量センサの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記半導体基板(39)は単結晶半導
    体基板であることを特徴とする請求項1ないし20の何
    れかに記載の半導体力学量センサの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記半導体層(49、50)は単結晶
    半導体層であることを特徴とする請求項3ないし5及び
    12ないし14の何れかに記載の半導体力学量センサの
    製造方法。
JP9185022A 1997-04-28 1997-07-10 半導体力学量センサの製造方法 Pending JPH1131825A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9185022A JPH1131825A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 半導体力学量センサの製造方法
US09/066,971 US6191007B1 (en) 1997-04-28 1998-04-28 Method for manufacturing a semiconductor substrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9185022A JPH1131825A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 半導体力学量センサの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1131825A true JPH1131825A (ja) 1999-02-02

Family

ID=16163417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9185022A Pending JPH1131825A (ja) 1997-04-28 1997-07-10 半導体力学量センサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1131825A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001014842A1 (fr) * 1999-08-20 2001-03-01 Hitachi, Ltd. Detecteur de pression semi-conducteur et dispositif de detection de pression
US6287885B1 (en) * 1998-05-08 2001-09-11 Denso Corporation Method for manufacturing semiconductor dynamic quantity sensor
US6595046B2 (en) 2000-03-10 2003-07-22 Gary Lemberger Temperature and pressure compensating indicator
JP2005530159A (ja) * 2002-06-17 2005-10-06 ヴェーテーイー テクノロジーズ オサケユキチュア モノリシックシリコン加速度センサー
KR100566311B1 (ko) * 1999-07-30 2006-03-30 주식회사 하이닉스반도체 씨모스 트랜지스터를 구비하는 반도체 소자 및 그 제조 방법
JP2006100831A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Sharp Corp 水素イオン注入剥離方法及び活性シリコン装置
JP2008514441A (ja) * 2004-09-30 2008-05-08 トラシット テクノロジーズ マイクロエレクトロニクス及びマイクロシステムの新規構造、及びその製造方法
US7465599B2 (en) * 2004-07-06 2008-12-16 Denso Corporation Method for manufacturing physical quantity sensor
CN108862186A (zh) * 2018-07-13 2018-11-23 河南汇纳科技有限公司 一种多传感器的协同制造工艺流程
CN117940748A (zh) * 2021-10-08 2024-04-26 株式会社芝浦电子 温度传感器及温度传感器的制造方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6287885B1 (en) * 1998-05-08 2001-09-11 Denso Corporation Method for manufacturing semiconductor dynamic quantity sensor
US6423563B2 (en) 1998-05-08 2002-07-23 Denso Corporation Method for manufacturing semiconductor dynamic quantity sensor
KR100566311B1 (ko) * 1999-07-30 2006-03-30 주식회사 하이닉스반도체 씨모스 트랜지스터를 구비하는 반도체 소자 및 그 제조 방법
WO2001014842A1 (fr) * 1999-08-20 2001-03-01 Hitachi, Ltd. Detecteur de pression semi-conducteur et dispositif de detection de pression
US6892582B1 (en) 1999-08-20 2005-05-17 Hitachi, Ltd. Semiconductor pressure sensor and pressure sensing device
US6595046B2 (en) 2000-03-10 2003-07-22 Gary Lemberger Temperature and pressure compensating indicator
JP2005530159A (ja) * 2002-06-17 2005-10-06 ヴェーテーイー テクノロジーズ オサケユキチュア モノリシックシリコン加速度センサー
US7465599B2 (en) * 2004-07-06 2008-12-16 Denso Corporation Method for manufacturing physical quantity sensor
JP2006100831A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Sharp Corp 水素イオン注入剥離方法及び活性シリコン装置
JP2008514441A (ja) * 2004-09-30 2008-05-08 トラシット テクノロジーズ マイクロエレクトロニクス及びマイクロシステムの新規構造、及びその製造方法
JP2011098434A (ja) * 2004-09-30 2011-05-19 Soitec Silicon On Insulator Technologies マイクロエレクトロニクス及びマイクロシステムの新規構造、及びその製造方法
JP2011098435A (ja) * 2004-09-30 2011-05-19 Soitec Silicon On Insulator Technologies マイクロエレクトロニクス及びマイクロシステムの新規構造、及びその製造方法
CN108862186A (zh) * 2018-07-13 2018-11-23 河南汇纳科技有限公司 一种多传感器的协同制造工艺流程
CN108862186B (zh) * 2018-07-13 2021-07-06 河南汇纳科技有限公司 一种多传感器的协同制造工艺流程
CN117940748A (zh) * 2021-10-08 2024-04-26 株式会社芝浦电子 温度传感器及温度传感器的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9458009B2 (en) Semiconductor devices and methods of forming thereof
US5616514A (en) Method of fabricating a micromechanical sensor
US7387737B2 (en) Method for fabricating an isolated microelectromechanical system (MEMS) device using an internal void
US6619133B1 (en) Semiconductor pressure sensor and its manufacturing method
AU5874099A (en) Formation of suspended beams using soi substrates, and application to the fabrication of a vibratory gyrometer
JPH05304303A (ja) 加速度センサ及びその製造方法
JPH1131825A (ja) 半導体力学量センサの製造方法
EP1846321B1 (en) Method of fabricating a silicon-on-insulator structure
JP5812558B2 (ja) モノリシック集積回路を有するマイクロメカニカルエレメント、ならびにエレメントの製造方法
JPS59182538A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH06302834A (ja) 薄膜構造の製造方法
JP2775772B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US20230348262A1 (en) Mems device manufacturing method
JP4783914B2 (ja) 半導体力学量センサおよび半導体力学量センサの製造方法
JP4175309B2 (ja) 半導体力学量センサ
JP3580285B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
WO2003090281A2 (en) Single crystal silicon membranes for microelectromechanical applications
JP2014116707A (ja) 振動子の製造方法
JP2005349533A (ja) マイクロ電気機械システムの製造方法
CN114477072A (zh) 一种微细结构的制造方法
JPS60189235A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH1137875A (ja) 半導体圧力センサの製造方法
JPS6244417B2 (ja)
JPS5940546A (ja) バイポ−ラ集積回路装置およびその製造方法
JPH08340044A (ja) 半導体装置及びその製造方法