JPH1131804A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JPH1131804A
JPH1131804A JP9184737A JP18473797A JPH1131804A JP H1131804 A JPH1131804 A JP H1131804A JP 9184737 A JP9184737 A JP 9184737A JP 18473797 A JP18473797 A JP 18473797A JP H1131804 A JPH1131804 A JP H1131804A
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JP
Japan
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light
shielding film
sensor unit
transfer electrode
incident
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JP9184737A
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Hideji Abe
秀司 阿部
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの斜め光成分を含む入射光のセンサ部へ
の集光効率を高めて、この入射光に対する感度低下を抑
制し、これにより画素サイズの微細化を図る。 【解決手段】 基体2上にライン状の転送電極5が間隔
をあけて配列され、基体2の転送電極5のライン間に光
電変換をなす島状のセンサ部6が形成され、転送電極5
を覆うとともにセンサ部6の直上位置を開口してこのセ
ンサ部6以外への光Rの入射を遮断する遮光膜9が基体
2上に形成され、遮光膜9の上方にセンサ部6への入射
光Rを集光するオンチップレンズ12が設けられてなる
CCD固体撮像素子1において、上記遮光膜9の転送電
極5の側面部5aにおける厚みdが0.3μm以上、
0.8μm以下に形成され、またオンチップレンズ12
は、その焦点Pがセンサ部6の直上にて遮光膜9が開口
した位置で、遮光膜9の上端部9aと略等しい高さ位置
に設けられるように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像素子に関
し、特にCCD型の固体撮像素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のCCD型の固体撮像素子(以下、
CCD固体撮像素子と記す)としては、例えば図4の断
面図に示すような画素構造を有するものが知られてい
る。すなわち、シリコン(Si)基板21には、ライン
状の垂直転送部22が間隔をあけて設けられている。ま
たSi基板21の上方でかつ垂直転送部22の直上位置
にはライン状の転送電極23が形成されており、転送電
極23のライン間におけるSi基板21には、光電変換
をなす島状のセンサ部24が形成されている。
【0003】上記転送電極23の上方には、転送電極2
3を覆いかつセンサ部24の直上位置を開口した状態で
遮光膜25が形成されている。そしてこの遮光膜25の
開口部26を介してセンサ部24に光が入射され、また
遮光膜25によってセンサ部24以外への光の入射が遮
断されるようになっている。さらに遮光膜25の上方に
は、センサ部24への入射光を集光する、いわゆるオン
チップレンズ(OCL)27が設けられている。
【0004】このようなCCD固体撮像素子では、遮光
膜25の開口部26側の端部から光が入射し、遮光膜2
5とSi基板21との間で反射して垂直転送部22に入
射することに因る、いわゆるスミア成分の低減を図るた
めに、上記遮光膜25の下端をさらにセンサ部24上ま
で張り出した張り出し部25aが設けられている。なお
従来において、上記オンチップレンズ27は、その焦点
が例えば遮光膜25の開口部26にてセンサ部24の受
光面24aの近傍、すなわち張り出し部25aの高さ付
近に設けられるように形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4に示し
た従来のCCD固体撮像素子では、オンチップレンズ2
7の端を光が通過すると、この光Aがセンサ部24に入
射する前に遮光膜25の上端部(肩の部分)で反射され
てオンチップレンズ27の外側に出てしまい、センサ部
24に入射しないという不都合が生じる。この現象は、
カメラレンズ系のフォーカス値(F値)に依存して見ら
れ、斜め光の成分が多いF値開放時の光に対して特に顕
著に見られる。
【0006】また、光Aよりオンチップレンズ27の中
心側に入射した光Bも、遮光膜25の側面で反射され、
さらにセンサ部24上に張り出した遮光膜25の張り出
し部分25aで反射されてセンサ部24に入射しない。
上記のようにセンサ部24への入射光が遮光膜25で反
射されると、センサ部24への集光効率が低下すること
から、CCD固体撮像素子の感度が低下してしまうので
ある。
【0007】このため上記対策として従来では、オンチ
ップレンズ27をセンサ部24の受光面24aから遠く
離すあるいは近づける、またオンチップレンズ27の曲
率を変える等して集光効率の向上を図る試みがなされて
いるが、結局、センサ部24への入射光のうち遮光膜2
5に遮られる光が生じてしまって効率良く集光できてい
ない。
【0008】また遮光膜25の肩の部分で光が反射され
るのを抑制するために、遮光膜25の薄膜化も試みられ
ている。しかし、この場合には、画素の高さ方向を低減
できて画素サイズの微細化に有効であるという利点があ
るものの、すでに遮光能力を維持できるぎりぎりの膜厚
まで薄膜化が進められていることから、遮光膜25の薄
膜化によるさらなる集光効率の向上は困難になってい
る。以上のように従来の技術では、画素サイズの微細化
がさらに進展した場合に、種々の条件の斜め光成分を含
む入射光全てに対して感度低下を抑制できる画素構造を
実現することがもはや難しい。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は上記
課題を解決すべく検討を重ねた結果、以下の知見を得
た。図3(a)に示すようにオンチップレンズ27をセ
ンサ部24の受光面24aから遠く離し、かつ遮光膜2
5の開口部26にて張り出し部25aの高さ位置付近に
焦点が設けられるようにすると、つまり焦点距離を長く
すると、受光面24a側での焦点位置のズレ幅が大きく
なるため、センサ部24への入射光のうちのオンチップ
レンズ27の端を通過した斜め光D1 ,D2 は遮光膜2
5の張り出し部25aに当たって反射されてしまう。よ
って、左右の斜め光D1 ,D2 は固体撮像素子の感度に
寄与しない。
【0010】一方、図3(b)に示すようにオンチップ
レンズ27をセンサ部24の受光面24aに近づけかつ
オンチップレンズ27の曲率を大きくして、遮光膜25
の開口部26上にて遮光膜25の上端部と略等しい高さ
位置に焦点が設けられるようにすると、つまり焦点距離
を短くすると、受光面24a側での焦点位置のズレ幅が
小さくなって遮光膜25の肩の部分での反射が抑制さ
れ、遮光膜25の開口部26側の側面で形成される開口
28内に同図(a)と同じ左右の斜め光D1 ,D 2 の双
方を入射させることができる。上記開口28内に入射す
れば、遮光膜25の側面での反射によって斜め光D1
2 はセンサ部24に向かって進むため、固体撮像素子
の感度に寄与することになる。
【0011】またこのとき、遮光膜25の張り出し部2
5aの幅w(図4参照)が少なければ少ないほど、張り
出し部25aにおける反射によって光がオンチップレン
ズ27の外側に出ることが抑制され、センサ部24への
集光効率が高まって感度が上がる。つまり従来の遮光膜
25の張り出し部25aの幅分を遮光膜25の厚みでま
かなえば、遮光膜25の側面で光が反射し最終的にセン
サ部24に入射する光の筒を形成できることになる。こ
れは従来の遮光膜の加工技術の範囲内で十分に実現可能
な構造である。なお、従来において遮光膜25の張り出
し部25aの幅wは、0.3μm以上、0.8μm以下
の範囲に形成されているのが通常である。
【0012】そして、本発明者は、このような知見に基
づき本発明を完成させたのである。すなわち、本発明で
は、基体上にライン状の転送電極が間隔をあけて配列さ
れ、基体の転送電極のライン間に光電変換をなす島状の
センサ部が形成され、転送電極を覆うとともにセンサ部
の直上位置を開口してこのセンサ部以外への光の入射を
遮断する遮光膜が基体上に形成され、遮光膜の上方にセ
ンサ部への入射光を集光するレンズが設けられてなる固
体撮像素子において、上記遮光膜は、その上記転送電極
の側面部における厚みが0.3μm以上、0.8μm以
下に形成され、また上記レンズは、その焦点がセンサ部
の直上にて遮光膜が開口した位置で、遮光膜の上端部と
略等しい高さ位置に設けられるように形成されている構
成となっている。
【0013】本発明では、センサ部の直上にて遮光膜が
開口した位置でかつ遮光膜の上端部と略等しい高さ位置
に焦点が設けられるようにレンズが形成されているた
め、例えばレンズの高さ位置が従来と同じであるとする
と、実効的なセンサ部の受光面の位置が高くなった状態
となり、焦点距離が短くなる。前述したように焦点距離
が短くなると、センサ部の受光面側での焦点位置のズレ
幅が小さくなることから、センサ部への入射光に含まれ
ている斜め光成分が遮光膜の肩の部分で反射されること
が抑制される。よって、入射光の斜め光成分のほぼ全て
がセンサ部直上を開口する遮光膜の開口部内に入射する
ことになる。また遮光膜は、転送電極の側面部位置にお
ける厚みが、従来の張り出し部と同じ0.3μm以上、
0.8μm以下に形成されているため、転送電極の側面
部位置の遮光膜が例えばスミアを抑制するうえで従来の
張り出し部を兼ねたものとなる。よって、張り出し部を
不要にしあるいは張り出し部の幅を短くすることが可能
になり、これによりセンサ部への入射光に含まれている
斜め光成分の遮光膜の張り出し部による反射をなくし、
あるいは低減してセンサ部への集光効率を高めることが
可能になる。
【0014】なお、本発明において、転送電極の側面部
位置における遮光膜の厚みとは、転送電極の側面部でか
つその下端側に形成された遮光膜の下端部の厚みを意味
することとする。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る固体撮像素子
の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は一実施
形態に係るCCD固体撮像素子の要部断面図であり、特
に本発明の特徴である有効画素の断面を示したものであ
る。
【0016】図1に示すようにこのCCD固体撮像素子
1では、例えばSi基板からなる基体2にライン状の垂
直転送部3が間隔をあけて設けられている。また基体2
の上方でかつ垂直転送部3の直上位置には、ゲート絶縁
膜4を介してライン状の転送電極5が形成されており、
転送電極5のライン間における基体2には島状のセンサ
部6が、転送電極5のライン方向に所定の間隔で形成さ
れている。センサ部6は、入射する光Rを信号電荷に変
換して蓄積する領域であり、転送電極5はセンサ部6に
て蓄積された信号電荷をそのライン方向に転送する領域
である。
【0017】基体2上には、転送電極5を覆う絶縁膜7
が形成されており、絶縁膜7上には密着層8を介して遮
光膜9が形成されている。この密着層8および遮光膜9
は、転送電極5を覆いかつセンサ部6の直上位置を開口
した状態で形成されており、したがって、この密着層8
および遮光膜9の開口部10を介してセンサ部6に光R
が入射され、また遮光膜9によってセンサ部6以外への
光Rの入射が遮断されているようになっている。
【0018】遮光膜9は、転送電極5の側面部5aの位
置でかつ遮光膜9の下端部9cにおける厚みdが、0.
3μm以上、0.8μm以下に形成されている。遮光膜
5の下端部9cにおける厚みdをこのような範囲に設定
するのは、0.3μm未満であると遮光膜9の開口部1
0側の下端部9cから入射した光が、遮光膜9と基体2
との間で反射を繰り返して減衰するまでに垂直転送部3
に入射してしまい、スミアを抑制できなくなるからであ
る。また0.8μmを越えると、センサ部6の受光面6
aの面積が狭くなって所望の受光量が得られなくなる恐
れがあるためである。このように遮光膜9は、例えばス
ミアを抑制するうえで従来の遮光膜における張り出し部
を兼ねたものとなっている。
【0019】また遮光膜9は、例えばカバレージの良い
化学的気相成長法(CVD法)によって形成されてい
る。その形成材料には、CVD法によって成膜可能なも
のでかつ光Rを遮光できるものであればいかなるものを
用いることができる。一例として、チタン(Ti)やア
ルミニウム(Al)、コバルト(Co)、銅(Cu)、
モリブデン(Mo)等が上げられる。
【0020】一方、密着層8の形成材料には、絶縁膜7
と遮光膜9との密着性の向上を図れるものであれば種々
の材料を用いることができる。一例としては、CVD法
によって形成されるポリシリコン(Poly−Si)、スパ
ッタリング法によって形成されるTi、窒化チタン(T
iN)等が挙げられる。またそれら単層で密着層8が構
成されていてもよく、あるいはそれらの積層体で構成さ
れていてもよい。
【0021】この実施形態では、例えば密着層8はTi
膜、遮光膜9は従来から良く遮光膜材料として用いられ
るW膜でそれぞれ形成されている。また遮光膜9の下端
部9cにおける厚みdが0.5μm程度に形成されて、
従来の遮光膜における張り出し部全体を兼ねたものとな
っている。したがって、開口部10を形成する密着層8
の端面8aおよび遮光膜9の側面9bは、基体2に対し
て略垂直であり、張り出し部のない状態に形成されてい
る。
【0022】上記の遮光膜9上には、層間絶縁膜11が
形成されている。層間絶縁膜11は、図示はしないが例
えば入射する光Rを透過可能な平坦透明層と、カラーフ
ィルタ層とが遮光膜9上に順次積層されて構成されてい
る。そしてこの層間絶縁膜11を介して遮光膜9の上方
には、センサ部6への光Rを集光するレンズであるオン
チップレンズ12が画素毎、つまりセンサ部6毎に設け
られている。オンチップレンズ12は、その焦点Pがセ
ンサ部6の直上の開口部10にて、遮光膜9の上端部9
aと略等しい高さ位置に設けられるように形成されてい
る。
【0023】このようなCCD固体撮像素子1は、例え
ば図2(a)、(b)に示すようにして製造することが
できる。まず図2(a)に示すように、従来の製造方法
と同様にして、基体2に垂直転送部3、センサ部6を形
成するとともに基体2上にゲート絶縁膜4、転送電極
5、この転送電極5を覆う絶縁膜7を形成する。次い
で、絶縁膜7上にCVD法あるいはスパッタリング法に
よってTi膜からなる密着層用材料膜81を形成する。
次にCVD法によって、密着層用材料膜81上にW膜か
らなる遮光膜用材料膜91を形成する。
【0024】次に、リソグラフィ技術によって、遮光膜
用材料膜91上にレジストパターン13を形成し、レジ
ストパターン13をマスクとした異方性エッチングによ
って遮光膜用材料膜91および密着層用材料膜81をパ
ターニングして、遮光膜9および密着層8を形成する。
このエッチングによって開口部10が形成され、開口部
10を形成する遮光膜9の側面9bおよび密着層8の端
面8aはほぼ面一に形成されるとともに、基体2の表面
に対して略垂直に形成される。次いで、レジストパター
ン13を除去する。
【0025】その後は、従来の製造方法と同様にして、
基体2の全面に遮光膜9を覆う平坦化透明層、カラーフ
ィルタ層からなる層間絶縁膜11を形成し、層間絶縁膜
11上にオンチップレンズ12を設ける。この際、オン
チップレンズ3の焦点Pがセンサ部6の直上の開口部1
0にて、遮光膜9の上端部9aと略等しい高さ位置に設
けられるようにオンチップレンズ12の曲率や焦点距離
等を調整して形成する。例えばオンチップレンズ12の
高さ位置を従来と同じとし、オンチップレンズ12の曲
率を大きくして形成する。あるいは、オンチップレンズ
12をセンサ部6の受光面6a側に近づけかつオンチッ
プレンズ12の曲率を大きくして形成する。以上の工程
によって、図1に示すCCD固体撮像素子1が製造され
る。
【0026】上記のように製造されるCCD固体撮像素
子1では、センサ部6の直上の開口部10でかつ遮光膜
9の上端部9aと略等しい高さ位置に焦点Pが設けられ
ているので、例えばオンチップレンズ12の高さ位置が
従来と同じであるとすると焦点距離が短くなる。そのた
め、センサ部6の受光面6a側での焦点P位置のズレ幅
を小さくでき、センサ部6へ入射する光Rに含まれてい
る斜め光の成分が遮光膜9の肩の部分で反射されるのを
抑制することができる。よって、図1に示すように光R
の斜め光成分のほぼ全てを密着層8および遮光膜9の開
口部10内に入射させることができる。
【0027】また転送電極5の側面部5a位置の遮光膜
9が従来の張り出し部を兼ねるような厚みdに形成され
ていることから、センサ部6上に張り出し部が形成され
ておらず、よって張り出し部における反射によって光R
がオンチップレンズ12の外側に出るのを防止できる。
その結果、開口部10に入射した光Rのうちセンサ部6
位置の基体2の表面で反射される光またはセンサ部6に
直接入射する光(図4のCで示すような光)以外、開口
部10を形成する遮光膜9の側面に反射した光を全てセ
ンサ部6に導くことができるため、スミアの発生を抑制
しつつセンサ部6への集光効率を高めることができる。
【0028】よって光Rが、斜め光成分の多いF値開放
時の光であっても効率良くセンサ部6に集光できるた
め、F値に依存して感度が低下するのを大幅に抑制でき
る。また、カメラレンズ系の絞りからセンサ部6の受光
面6aまでの、いわゆる瞳距離が短い光であっても効率
良くセンサ部6に集光できるので、画面周辺における感
度低下を抑えることができ、シェーディングを低減でき
る。したがって、本実施形態のCCD固体撮像素子1に
よれば、良好な光学特性を維持しつつ画素サイズの微細
化を図ることができる。
【0029】またCCD固体撮像素子1の製造では、遮
光膜9をパターン形成する際のレジストパターン13の
形状が異なる以外は、従来と同様であるため、製造安定
性および信頼性を維持することができる。また遮光膜9
をCVD法によって形成するため、従来の遮光膜の張り
出し部を兼ねた厚みに容易に形成することができる。よ
って、製造コストを増加させることなく安定して製造で
きるため、製造上の点からも非常に有効なものとなる。
【0030】なお、本実施形態では、開口部を形成する
遮光膜の側面が基体の表面に対して略垂直に形成されて
いる場合について述べたが、遮光膜の側面の基体に対す
る角度は、最も斜めの光が上記側面で反射したときの反
射光がセンサ部に向かうように形成されていればよく、
この例に限定されない。例えば開口部の形状が断面略V
字状や、遮光膜の側面の上端部が側面より外側に突出し
たオーバーハング構造に形成されるように形成してもよ
い。この場合にも、転送電極の側面部位置における遮光
膜の厚みとは、転送電極の側面部でかつその下端側に形
成された遮光膜の下端部の厚みを意味するのは言うまで
もない。
【0031】また本実施形態では、遮光膜の張り出し部
がない構造としたが、遮光膜の側面に若干の張り出し部
を形成した構造としてもよいのはもちろんである。この
場合には、遮光膜の厚みによって張り出し部の幅を従来
のものよりも短くすることができるため、これによりセ
ンサ部への入射光に含まれている斜め光の遮光膜の張り
出し部による反射を低減できる。よって、センサ部への
集光効率を高めることができるので、上記実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の固体撮像素
子では、センサ部の直上にて遮光膜が開口した位置でか
つ遮光膜の上端部と略等しい高さ位置に焦点が設けられ
るようにレンズが形成されている構成としたので、入射
光の斜め光成分のほぼ全てがセンサ部直上を開口する遮
光膜の開口部内に入射させることができる。また遮光膜
の転送電極の側面部位置における厚みを、従来の張り出
し部と同じ0.3μm以上、0.8μm以下に形成し
て、張り出し部を不要にしあるいは張り出し部の幅を短
く形成して、張り出し部による反射を防止あるいは抑制
できるように構成にしたため、スミアの発生を抑制しつ
つセンサ部への集光効率を高めることが可能できる。よ
って、斜め光成分の多いF値開放時の光や、瞳距離が短
い光であっても効率良くセンサ部に集光でき、これによ
り感度低下を抑えることができるので、本発明によれば
良好な光学特性を維持しながら画素サイズの微細化を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子の一実施形態を示す
要部断面図である。
【図2】(a)、(b)は実施形態に係る固体撮像素子
の製造方法の一例を工程順に説明する図である。
【図3】(a)、(b)は本発明の原理を説明するため
の図である。
【図4】従来のCCD固体撮像素子の一例を示す要部断
面図である。
【符号の説明】
1…CCD固体撮像素子、2…基体、5…転送電極、5
a…側面部、6…センサ部、9…遮光膜、9a…上端
部、10…開口部、12…オンチップレンズ、P…焦
点、R…光、d…厚み

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に間隔をあけて配列されたライン
    状の転送電極と、 前記基体の前記転送電極のライン間に形成された光電変
    換をなす島状のセンサ部と、 前記転送電極を覆って前記基体上に形成されるとともに
    前記センサ部の直上位置を開口した状態で形成されて該
    センサ部以外への光の入射を遮断する遮光膜と、 前記遮光膜の上方に設けられて前記センサ部への入射光
    を集光するレンズとを備えた固体撮像素子において、 前記遮光膜は、前記転送電極の側面部における厚みが
    0.3μm以上、0.8μm以下に形成され、 前記レンズは、その焦点が前記センサ部の直上にて前記
    遮光膜が開口した位置で、該遮光膜の上端部と略等しい
    高さ位置に設けられるように形成されていることを特徴
    とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記遮光膜は、化学的気相成長法によっ
    て形成された膜からなることを特徴とする請求項1記載
    の固体撮像素子。
JP9184737A 1997-07-10 1997-07-10 固体撮像素子 Withdrawn JPH1131804A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005286075A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Sharp Corp 固体撮像素子およびその製造方法、電子情報機器
JP2007173717A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Fujifilm Corp 固体撮像素子および固体撮像素子の製造方法

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