JPH11311139A - 多気筒内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の空燃比制御装置

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JPH11311139A
JPH11311139A JP11044852A JP4485299A JPH11311139A JP H11311139 A JPH11311139 A JP H11311139A JP 11044852 A JP11044852 A JP 11044852A JP 4485299 A JP4485299 A JP 4485299A JP H11311139 A JPH11311139 A JP H11311139A
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多気筒機関の始動時に一部の気筒への燃料供
給を休止して触媒の早期活性化を実現する。 【解決手段】 複数の気筒を有する機関1の排気通路3
に配置された排気浄化触媒5と、機関1の冷間始動時
に、複数の気筒の内、一部の気筒をリッチ運転するとと
もに、他の気筒をリーン運転するよう空燃比を制御する
始動時空燃比制御手段20と、排気浄化触媒5の温度を
検出する触媒温度検出手段としての排気温センサ11
と、機関1の冷間始動時に、排気温センサ11により検
出された排気浄化触媒5の温度が所定温度に到達するま
では始動時空燃比制御手段20により全気筒をリッチ運
転させ、排気浄化触媒5の温度がその所定温度を超えて
からは始動時空燃比制御手段20により一部の気筒のリ
ーン運転を開始させるリーン開始制御手段20と、を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多気筒内燃機関の空
燃比制御装置に関し、特に、機関始動時に一部の気筒へ
の燃料供給を休止し、かつ触媒の早期活性化を実現する
多気筒内燃機関の空燃比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、多気筒内燃機関の冷間始動時
に、一部の気筒への燃料噴射を休止(Fuel Cut)し、
該気筒から排出される排気ガスを酸素濃度の高い燃料分
を含まない2次空気として触媒コンバータへ供給し、触
媒によるHC、COの酸化反応を促進させ、触媒の早期
活性化を図った制御が行われている。
【0003】例えば、特開平7−83148号公報に
は、多気筒内燃機関において、機関の冷間始動時に、多
気筒の内、一部の気筒を空燃比がリッチとなるリッチ運
転し、他の気筒を空燃比がリーンとなるように燃料噴射
量を減量またはフューエルカットを実行してリーン運転
するとともに、リッチ運転する気筒に対しては点火時期
を遅角補正し、リーン運転する気筒に対しては点火時期
を進角補正する制御を各気筒交互に行うことにより、良
好なアイドル安定性を確保しつつ触媒の早期活性化を促
進する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−83148号公報に開示された多気筒内燃機関
の制御装置は、機関の冷間始動時に、一部の気筒でリー
ン運転するので、排気系が冷却されてしまい、触媒の活
性開始温度、換言すれば触媒の反応促進温度に到達する
までの時間が遅くなるという問題がある。
【0005】それゆえ、本発明は上記問題を解決し、機
関始動時に一部の気筒への燃料供給を休止し、かつ触媒
の早期活性化を実現する多気筒内燃機関の空燃比制御装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決する本発
明による多気筒内燃機関の空燃比制御装置は、複数の気
筒を有する内燃機関の排気通路に配置された排気浄化触
媒と、前記内燃機関の冷間始動時に、前記複数の気筒の
内、一部の気筒をリッチ運転するとともに、他の気筒を
リーン運転するよう空燃比を制御する始動時空燃比制御
手段と、を備える多気筒内燃機関の空燃比制御装置にお
いて、前記排気浄化触媒の温度を検出する触媒温度検出
手段を備え、前記始動時空燃比制御手段は、前記内燃機
関の冷間始動時に、前記触媒温度検出手段により検出さ
れた前記排気浄化触媒の温度が所定温度に到達するまで
は、該所定温度に到達した以降に設定する空燃比よりリ
ッチに空燃比を設定する、ことを特徴とする。上記構成
により、排気浄化触媒の活性開始温度に到達するまでは
活性開始温度に到達した以降より空燃比がリッチとなる
ように各気筒での燃料噴射を実行するので、機関始動時
の空気量が減少し排気浄化触媒の空冷が回避される。本
発明による多気筒内燃機関の空燃比制御装置において、
前記内燃機関の冷間始動時に、前記触媒温度検出手段に
より検出された前記排気浄化触媒の温度が所定温度に到
達するまでは前記始動時空燃比制御手段により全気筒を
リッチ運転させ、該排気浄化触媒の温度が該所定温度を
超えてからは該始動時空燃比制御手段により一部の気筒
のリーン運転を開始させるリーン開始制御手段を備え
る。
【0007】上記構成により、排気浄化触媒の活性開始
温度に到達するまでは暖機を行うため全気筒で燃料増量
噴射し活性開始温度に到達してからは一部気筒をリッチ
運転するとともに他の気筒をリーン運転することを開始
するので、機関始動開始から排気浄化触媒を暖機完了さ
せるまでの時間を短縮する。本発明による多気筒内燃機
関の空燃比制御装置において、前記始動時空燃比制御手
段は、前記内燃機関の運転状態に応じてリーン運転する
気筒の数を徐々に増加する。
【0008】上記始動時空燃比制御手段により、活性開
始温度に到達してから複数の気筒のリーン運転を同時に
開始せずに、リーン運転する気筒の数を徐々に増加する
ので、排気浄化触媒への急激な2次空気の流入による排
気浄化触媒の温度低下を防止し、機関始動開始から排気
浄化触媒を暖機完了させるまでの時間を短縮する。本発
明による多気筒内燃機関の空燃比制御装置において、前
記始動時空燃比制御手段は、前記触媒温度検出手段によ
り検出された前記排気浄化触媒の温度が目標温度に到達
したとき、リーン運転する気筒の数を減らす。
【0009】上記始動時空燃比制御手段により、排気浄
化触媒の温度が目標温度に到達したとき、リーン運転す
る気筒の数を減らすので、排気浄化触媒の過昇温による
劣化を防止する。本発明による多気筒内燃機関の空燃比
制御装置は、前記内燃機関から排出され前記排気浄化触
媒へ流入する排気ガスの空燃比が該排気浄化触媒の暖機
効率を略最高とするように、リーン運転する気筒から排
出される空気量(酸素量)に応じてリッチ運転する気筒
へ供給する燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段を
備える。
【0010】上記燃料噴射量補正手段により、排気浄化
触媒の暖機効率を略最高とする空燃比の排気ガスを排気
浄化触媒へ流入させるので、機関始動開始から排気浄化
触媒を暖機完了させるまでの時間を短縮する。なお、上
記リーン運転は内燃機関の燃料噴射量を減少する方法ま
たは燃料噴射を中止する方法で運転されることである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明による多
気筒内燃機関の空燃比制御装置の第1実施形態の概略構
成図である。図中、参照番号1は機関、2は吸気マニホ
ールド、3は排気マニホールド、4は燃料噴射弁、5は
排気マニホールド3内に配設され、機関1の始動時に早
期に活性化される排気浄化用の触媒コンバータ、6は排
気マニホルド3に接続された排気管、7は排気管6の途
中に設けられHC、CO、NOxの3成分を同時に浄化
する三元触媒を内蔵した主触媒としての触媒コンバー
タ、8は排気マニホールド3内の触媒コンバータ5上流
に配設され、機関1から排出された排気ガス中の酸素濃
度から空燃比を検出する第1空燃比センサ、9は排気管
6内の触媒コンバータ7下流に配設され、機関1から排
出され触媒コンバータ7を通過した排気ガス中の酸素濃
度から空燃比を検出する第2空燃比センサ、11は触媒
コンバータ5通過後の排気ガスの温度Texを検出する
排気温センサ、20は電子制御ユニット(ECU)であ
る。
【0012】電子制御ユニット(ECU)20は、例え
ばデジタルコンピュータからなり、機関1の冷間始動時
に機関1の複数の気筒の内、一部の気筒をリッチ運転す
るとともに他の気筒をリーン運転するよう空燃比を制御
する始動時空燃比制御手段を機能させるものである。E
CU20は、図示しない双方向性バスによって相互に接
続されたROM、RAM、B.(バッテリバックアッ
プ)RAM、CPU、入力ポートおよび出力ポートを具
備する。
【0013】吸気マニホールド2は図示しない吸気管に
接続されており、吸気管の先端にはエアフローメータ
(図示せず)が配設されている。エアフローメータは吸
入空気量に比例したアナログの出力電圧を発生し、この
出力電圧はECU20内のA/D変換器(図示せず)を
介して入力ポートに入力される。機関1のウォータジャ
ケット(図示せず)に配設される水温センサ13は機関
1の冷却水温THWを検出し、その水温THWに比例し
たアナログ電圧をA/D変換器を介して入力ポートに入
力する。
【0014】機関1のディストリビュータ(図示せず)
には2つのクランク角センサ14A、14Bが設けら
れ、クランク角センサ14Aはクランク角に換算して7
20°CA毎の基準位置を検出して出力パルス信号を発
生し、クランク角センサ14Bはクランク角に換算して
30°CA毎の位置を検出して出力パルス信号を発生す
る。これらの出力パルス信号は入力ポートに入力され、
クランク角センサ14Bの出力パルス信号はCPUの割
込端子にも入力される。クランク角センサ14A、14
Bの出力パルス信号から、例えば機関1の回転数NEが
演算される。一方、出力ポートはECU20内の駆動回
路(図示せず)を介して燃料噴射弁4に接続されてい
る。燃料噴射弁4から吸気マニホルド2内へ噴射される
燃料噴射量は、空燃比が目標空燃比、本実施形態では理
論空燃比になるように燃料噴射弁4を駆動回路により開
弁する時間を可変することにより制御される。
【0015】なお、CPUの割込は、A/D変換器によ
るA/D変換終了時やクランク角センサ14Bの出力パ
ルス信号の受信時に発生する。A/D変換器を介して入
力ポートへ入力されたデジタルデータはA/D変換毎に
読取られRAMに格納される。機関1の回転数NEもク
ランク角センサ14Bの出力パルス信号がCPUの割込
端子に入力される毎に演算されRAMに格納される。つ
まり、RAMに格納される機関1のデータは絶えず更新
される。
【0016】次に、ECU20により達成される本発明
による部分気筒停止制御のフローチャートを以下詳細に
説明する。図2は第1の部分気筒停止制御のフローチャ
ートである。本制御は図1に示す第1実施形態に適用さ
れる。また、本制御ルーチンは所定の周期、例えば10
0ms毎に実行される。先ず、ステップ201では、機
関1の水温THWが所定の温度範囲内(α<THW<
β)か否かを判別し、その判別結果がYESのときはス
テップ202へ進み、その判別結果がNOのときはステ
ップ205へ進む。ここで、αは0°Cにβは80°C
に設定され、水温THWが0°C以下の極低温下では機
関を搭載した車両のドライバビリティを重視するため部
分気筒停止制御を行わない。また、水温THWが80°
C以上の機関の暖機完了後では触媒コンバータ5も暖機
完了しているので部分気筒停止制御を行わない。
【0017】以下、図2以降の説明において、単に触媒
と記すものは触媒コンバータ5に内臓された触媒を示
す。ステップ202では、触媒コンバータ5から排出さ
れる触媒出ガスの排気温Texが第1の所定温度γ(γ
は例えば180°C)を以上となったか否かを判別し、
その判別結果がYESのときはステップ203へ進み、
その判別結果がNOのときはステップ205へ進む。こ
こで、γを180°Cとするのは、触媒の温度が略20
0°Cのときの触媒出ガスの排気温度が約180°Cと
推定されるからであり、触媒は約200°Cに到達する
と、触媒の各部分でHCを酸化させる排気浄化の反応を
開始するからである。ステップ203では、排気温Te
xが第2の所定温度η(ηは例えば700°C)を超え
たか否かを判別し、その判別結果がYESのときはステ
ップ205へ進み、その判別結果がNOのときはステッ
プ204へ進む。ここで、η=700°Cは触媒が十分
活性化されたとみなされるときの排気温度である。
【0018】ステップ201〜203の実行により、機
関の冷却水温THWがα<THW<βかつ排気温Tex
がγ≦Tex≦ηと判定されたとき、すなわち機関の暖
機が完了しておらず、かつ触媒が排気浄化の反応を開始
してから十分活性化されるまでの間と判定されたとき
に、ステップ204へ進み、部分気筒停止制御を実行す
る。一方、ステップ201〜203の実行により、機関
の冷却水温THWがTHW≦αまたはβ≦THWか、あ
るいは排気温TexがTex<γまたはη<Texと判
定されたとき、すなわち機関が極低温のときかまたは暖
機完了したとき、あるいは触媒が排気浄化の反応を開始
する前かまたは触媒が十分活性化されたと判定されたと
き、ステップ205へ進み、部分気筒停止制御を禁止す
る。
【0019】図3は機関始動時の部分気筒停止と触媒温
度変化との関係を示す図である。横軸は機関の始動開始
からの経過時間を示し、縦軸は触媒コンバータ5内に設
けられた触媒の温度を示す。図3は機関がFI(First
Idling)放置、すなわち機関の始動開始後アイドル回転
数のまま放置されたときの触媒温度の変化の実験結果を
示す。曲線31は部分気筒停止制御を全く実行しない場
合の、曲線32は機関の始動開始から部分気筒停止制御
を実行し続けた場合の、曲線33は機関の始動開始から
時刻t1まで部分気筒停止制御を実行せずに時刻t1か
ら部分気筒停止制御を実行した場合の、それぞれの触媒
の温度変化を示す。この時刻t1は触媒が約200°C
の温度になり触媒の各部分でHCを酸化させる排気浄化
の反応を開始する時刻である。
【0020】曲線31と32を比較すると、部分気筒停
止制御を実行しない曲線31の方が部分気筒停止制御を
実行する曲線32より早くに200°Cの触媒温度に到
達することが判る。一方、触媒の温度が200°Cに到
達すると部分気筒停止制御を実行して2次空気を触媒へ
供給する方が所謂「後燃え」現象により触媒の温度が2
00°Cから急上昇し、触媒の50%浄化温度、すなわ
ち触媒の浄化反応が触媒の50%の部分で反応している
ときの触媒温度としての350°Cには曲線32の方が
曲線31より早くに到達することが判る。以下、触媒の
温度が後燃え現象により急上昇を開始する温度200°
Cを触媒の反応促進温度と呼ぶ。
【0021】次に、曲線31、32および33を比較す
ると、200°Cの触媒温度に到達する時刻は曲線31
と33ともに同時であるが、曲線33は触媒温度200
°Cから急上昇し、触媒の50%浄化温度350°Cへ
曲線31、32より早くに到達することが判る。図4は
第2の部分気筒停止制御のフローチャートである。本制
御は図1に示す第1実施形態において排気温センサ11
が設けられてない実施形態に適用されるものである。本
制御では、機関から排出される排気ガスの温度を検出す
る排気温センサの代わりに、触媒温度を機関の始動開始
から機関へ吸入される空気量の積算値(以下、積算空気
量と記す)sumga から予測する。
【0022】本制御ルーチンは所定の周期、例えば10
0ms毎に実行される。先ず、ステップ401では、図
2のステップ201と同様に機関1の水温THWが所定
の温度範囲内(α<THW<β)か否かを判別し、その
判別結果がYESのときはステップ402へ進み、その
判別結果がNOのときはステップ407へ進む。ここ
で、積算空気量と触媒温度との関係を示すマップについ
て説明する。
【0023】図5は機関の積算空気量と触媒温度との関
係を示すマップである。図5において横軸は機関の始動
開始から機関へ吸入される積算空気量sumga を示し、縦
軸はsumga の変化に応じて変化する触媒温度の測定結果
による実験値を示す。sumga=εは触媒が部分的に排気
浄化の反応を開始する温度200°Cに到達した時の積
算空気量であり、sumga =κは触媒が十分活性化される
温度700°Cに到達した時の積算空気量である。この
ように実験値から求められた機関の積算空気量と触媒温
度との関係を示すマップはROMに格納される。
【0024】再び図4のフローチャートに戻る。ステッ
プ402では、積算空気量 sumgaが触媒温度700°C
に相当する所定量κを超えたか否かを判別し、その判別
結果がYESのときは触媒が十分活性化される温度に到
達したとみなしてステップ408へ進み、その判別結果
がNOのときはステップ403へ進む。ステップ403
では、積算空気量 sumgaが触媒温度200°Cに相当す
る所定量ε以上となったか否かを判別し、その判別結果
がYESのときは触媒が部分的に排気浄化の反応を開始
する温度に到達したとみなしてステップ404へ進み、
その判別結果がNOのときはステップ407へ進む。
【0025】ステップ404では、部分気筒停止制御が
所定時間δ、例えば50秒だけ実行されたか否かを CFC
AT>δ(=500)から判別し、その判別結果がYES
のときはステップ407へ進み、その判別結果がNOの
ときはステップ405へ進む。ステップ405では、部
分気筒停止制御時間計測用のカウンタ CFCATに1を加算
してステップ406へ進む。
【0026】ステップ401でNOと判別されたときや
ステップ403でNOと判別されたとき、ステップ40
7へ進みカウンタ CFCATを0にリセットする。このカウ
ンタCFCATを用いる理由は、図5で示した機関の積算空
気量 sumgaと触媒温度との関係は部分気筒停止制御を実
行していないときの全気筒運転時の実験結果を用いてい
るので、ε≦sumga ≦κの部分気筒停止制御の実行中は
sumgaから触媒温度を予測できないからである。
【0027】ステップ401〜404の実行により、機
関の冷却水温THWがα<THW<βかつ積算空気量su
mga がε≦sumga ≦κと判定されたとき、すなわち機関
の暖機が完了しておらず、触媒が排気浄化の反応を開始
してから十分活性化されるまでの間であって、かつ部分
気筒停止制御時間 CFCATが CFCAT≦δと判定されたと
き、ステップ406へ進み、部分気筒停止制御を実行す
る。一方、ステップ401〜404の実行により、機関
の冷却水温THWがTHW≦αまたはβ≦THWか、あ
るいは積算空気量sumga がsumga <εまたはκ<sumga
のとき、すなわち機関が極低温のときか暖機完了したと
判定されたときか、あるいは触媒が排気浄化の反応を開
始する前かまたは触媒が十分活性化されたと判定された
とき、ステップ408へ進み、部分気筒停止制御を禁止
する。
【0028】次に、部分気筒停止制御を実行する気筒の
数を機関の運転状態、例えば触媒の温度変化を考慮して
変更する実施形態について以下に説明する。図6は機関
始動時の段階的部分気筒停止制御と触媒温度変化との関
係を示す図である。図6は多気筒機関、例えば6気筒の
機関の始動時を示し、図中、曲線61は部分気筒停止を
実行しないときの触媒の温度変化を示し、曲線62は2
気筒を同時に停止したときの触媒の温度変化を示し、曲
線63は1気筒だけ停止したときの触媒の温度変化を示
し、曲線64は1気筒停止し所定時間経過後に2気筒を
停止したときの触媒の温度変化を示す。
【0029】曲線62、63および64を比較すると、
時刻t1に触媒の温度が反応促進温度200°Cに到達
した後、曲線62の2気筒同時停止制御の場合は、時刻
t1から触媒へ過剰の2次空気が供給されるので、触媒
の温度は一定期間低下した後再び上昇し、やがて触媒の
50%浄化温度350°Cに到達する。曲線63の1気
筒停止制御の場合は、時刻t1からの触媒への2次空気
の供給により触媒の温度は短時間低下するものの即座に
再上昇する。しかしながら、曲線62の2気筒同時停止
制御と比して機関の始動を開始してから触媒の温度が5
0%浄化温度350°Cに到達するまでの時間は長くな
ることが判る。しかるに、曲線64の時刻t1に1気筒
を停止した後時刻t2に2気筒を停止するような段階的
気筒停止制御の場合は、時刻t1からの触媒への2次空
気の供給により触媒の温度は短時間低下するものの即座
に再上昇する。次いで触媒の温度が反応促進温度200
°Cを少し超えた、例えば220°Cに到達する時刻t
2から停止する気筒の数を増やして触媒へ供給する2次
空気の量を増量することにより触媒の温度が50%浄化
温度350°Cに到達するまでの時間は曲線62や63
の場合と比して短くなることが判る。
【0030】次に、上述の段階的部分気筒停止制御をフ
ローチャートを用いて説明する。図7は第3の部分気筒
停止制御のフローチャートである。本制御は図1に示す
第1実施形態に適用される。また、本制御ルーチンは所
定の周期、例えば100ms毎に実行される。先ず、ス
テップ701では、図2のステップ201と同様に機関
1の水温THWが所定の温度範囲内(α<THW<β)
か否かを判別し、その判別結果がYESのときはステッ
プ702へ進み、その判別結果がNOのときはステップ
708へ進む。
【0031】ステップ702では、触媒出ガスの排気温
Texが第2の所定温度η(ηは例えば700°C)を
超えたか否かを判別し、その判別結果がYESのときは
ステップ708へ進み、その判別結果がNOのときはス
テップ703へ進む。ここで、η=700°Cは触媒が
十分活性化されたとみなされるときの触媒出ガスの排気
温度である。ステップ703では、1気筒停止制御実行
中か否かをフラグにより判定し、YESと判定されたと
きはステップ704へ進み、NOと判定されたときはス
テップ706へ進む。
【0032】ステップ704では、触媒出ガスの排気温
Texが第1の所定温度γ(γは例えば180°C)以
上となったか否かを判別し、その判別結果がYESのと
きはステップ705へ進み、その判別結果がNOのとき
はステップ708へ進む。ここで、γを180°Cとす
るのは、触媒の温度が略200°Cのときの触媒出ガス
の排気温度が約180°Cと推定されるからであり、触
媒は約200°Cに到達すると、触媒の各部分でHCを
酸化させる排気浄化の反応を開始するからである。
【0033】ステップ706では、排気温Texが第3
の所定温度δ(=220°C)を超えたか否かを判別
し、その判別結果がYESのときはステップ707へ進
み、その判別結果がNOのときは本ルーチンを終了す
る。ここで、第3の所定温度δ=220°Cは、時刻t
1から1気筒停止制御による2次空気供給により触媒の
浄化反応が開始された後触媒の温度が反応促進温度20
0°Cを少し超えたことを確認できる温度として設定し
たものである。
【0034】ステップ701〜704および706の実
行により、機関の冷却水温THWがα<THW<βかつ
排気温Texがγ≦Tex≦δと判定されたとき、すな
わち機関の暖機が完了しておらず、かつ触媒が排気浄化
の反応を開始した後であって触媒の温度が反応促進温度
200°Cを少し超えるまでの間であると判定されたと
き、ステップ705へ進み、1気筒停止制御を実行し、
機関の冷却水温THWがα<THW<βかつ排気温Te
xがδ≦Tex≦ηと判定されたとき、すなわち機関の
暖機が完了しておらず、かつ触媒の温度が反応促進温度
200°C以上であって触媒が十分活性化されるまでの
間と判定されたとき、ステップ707へ進み、2気筒停
止制御を実行する。一方、ステップ701〜704およ
び706の実行により、機関の冷却水温THWがTHW
≦αまたはβ≦THWか、あるいは排気温TexがTe
x<γまたはη<Texと判定されたとき、すなわち機
関が極低温のときかまたは暖機完了したとき、あるいは
触媒が排気浄化の反応を開始する前かまたは触媒が十分
活性化されたと判定されたとき、ステップ708へ進
み、部分気筒停止制御を禁止する。
【0035】上述の第3の部分気筒停止制御において、
停止する気筒の数を1気筒から2気筒へ増加する際に、
機関の運転状態として触媒の温度が反応促進温度を超え
て上昇したことを確認することを条件としたが、これに
代えて機関の運転状態として負荷を条件とし、機関の負
荷状態に応じて停止する気筒の数を変更してもよい。こ
の場合、機関の負荷が高負荷な程高トルクを必要とする
ので停止する気筒の数を少なく設定する。
【0036】また、図7を用いて上述した第3の部分気
筒停止制御は、排気温センサにより検出された触媒の推
定温度に基づき部分気筒停止制御を実行するものである
が、この第3の部分気筒停止制御は排気温センサに変え
て積算空気量から推定した触媒の温度に基づいて部分気
筒停止制御を実行してもよい。また、上述の第3の部分
気筒停止制御は6気筒機関において2気筒まで停止する
例で説明したが、例えば8気筒機関において3気筒まで
停止したり、12気筒機関において4気筒まで停止した
りするなど、停止する気筒の数は使用する機関に応じて
適宜選択できる。
【0037】図8は本発明による多気筒内燃機関の空燃
比制御装置の第2実施形態の概略構成図である。図8に
示す第2実施形態の概略構成図は、排気温センサ12が
排気管6内の触媒コンバータ7の下流に配設された点を
除き図1に示す第1実施形態の概略構成図と同一であ
る。図9は第4の部分気筒停止制御のフローチャートで
ある。本制御は図8に示す第2実施形態に適用される。
第4の部分気筒停止制御は、第1触媒(S/C)が暖機
されてから第2触媒(M/C)が暖機されるまでの間、
部分気筒停止制御を実行する気筒の数が多過ぎると第1
触媒としてのスタート・キャタリスト(S/C)の温度
がOT(Over Temperature)を超え、その結果オーバー
ヒートして劣化する恐れがあるので、これを防止すべく
部分気筒停止制御を実行する気筒の数を最適制御しつつ
第2触媒としてのメイン・キャタリスト(M/C)が暖
機されるまで部分気筒停止制御を行うものでる。
【0038】本制御ルーチンは所定の周期、例えば10
0ms毎に実行される。先ず、ステップ901では、図
2のステップ201と同様に機関1の水温THWが所定
の温度範囲内(α<THW<β)か否かを判別し、その
判別結果がYESのときはステップ902へ進み、その
判別結果がNOのときはステップ911へ進む。ステッ
プ902では、部分気筒停止制御を実行中か否かをフラ
グにより判定し、YESと判定されたときはステップ9
06へ進み、NOと判定されたときはステップ903へ
進む。ステップ903では、第1触媒(S/C)出ガス
の第1排気温Tex1が第1の所定温度γ(=180°
C)以上となったか否かを判別し、その判別結果がYE
Sのときはステップ904へ進み、その判別結果がNO
のときはステップ911へ進む。ここで、γを180°
Cとするのは、第1触媒(S/C)の温度が略200°
Cのときの第1触媒出ガスの排気温度が約180°Cと
推定されるからであり、第1触媒は約200°Cに到達
すると、第1触媒の各部分でHCを酸化させる排気浄化
の反応を開始するからである。
【0039】ステップ904では、第2触媒(M/C)
の出ガスの第2排気温Tex2が第5の所定温度θ(=
600°C)を超えたか否かを判別し、その判別結果が
YESのときはステップ911へ進み、その判別結果が
NOのときはステップ905へ進む。ここで、θ=60
0°Cは第2触媒が十分活性化されたとみなされるとき
の第2触媒出ガスの排気温度である。
【0040】ステップ906では、第1排気温Tex1
が第3の所定温度δ(=220°C)を超えたか否かを
判別し、その判別結果がYESのときはステップ907
へ進み、その判別結果がNOのときはステップ904へ
進む。ここで、第3の所定温度δは時刻t1から1気筒
停止制御による2次空気供給により第1触媒の浄化反応
が開始されてから第1触媒の温度が上昇し始めたことを
確認できる温度として、例えば220°Cを設定する。
【0041】ステップ907では、第1触媒の出ガスの
第1排気温Tex1が第4の所定温度λ(=700°
C)を超えたか否かを判別し、その判別結果がYESの
ときはステップ904へ進み、その判別結果がNOのと
きはステップ910へ進む。ここで、η=700°Cは
第1触媒が十分活性化されたとみなされかつ第1触媒を
OTから保護できる温度のときの第1触媒出ガスの排気
温度である。
【0042】ステップ905では1気筒停止制御を実行
し、ステップ910では2気筒停止制御を実行し、ステ
ップ911では部分気筒停止制御を禁止する。図9を用
いて説明した第4の部分気筒停止制御は、第1および第
2排気温センサにより検出された第1および第2触媒の
各推定温度に基づき部分気筒停止制御を実行するもので
あるが、この第4の部分気筒停止制御はこれら排気温セ
ンサに代えて機関の積算空気量から推定した各触媒の温
度に基づいて第4の部分気筒停止制御と同様な制御を実
行してもよい。
【0043】また、上述の第4の部分気筒停止制御は6
気筒機関において2気筒まで停止する例で説明したが、
例えば8気筒機関において3気筒まで停止したり、12
気筒機関において4気筒まで停止したりするなど、停止
する気筒の数は使用する機関に応じて適宜選択できる。
図10は多気筒機関の始動時における各触媒の温度変化
を示す図であり、(A)はS/Cの温度変化を示す図で
あり、(B)はM/Cの温度変化を示す図である。図1
0において横軸は時間を示し、縦軸は各触媒の温度を示
す。
【0044】図10の(A)において、曲線101は前
述の第3の部分気筒停止制御を実行したときのS/Cの
温度変化を示し、曲線102はS/Cが過昇温(OT)
しないように前述の第4の部分気筒停止制御を実行した
ときのS/Cの温度変化を示し、曲線103は前述の第
3の部分気筒停止制御を実行しS/Cの暖機完了を確認
した後に部分気筒停止制御を禁止したときのS/Cの温
度変化を示し、曲線104は1気筒停止制御のみを実行
したときのS/Cの温度変化を示し、曲線105は、部
分気筒停止制御を全く行わないときのS/Cの温度変化
を示し、曲線106はS/Cが触媒の反応促進温度(2
00°C)に到達した後2気筒停止制御を実行したとき
のS/Cの温度変化を示す。
【0045】一方、図10の(B)において、曲線11
2はS/CがOTしないように第4の部分気筒停止制御
を実行したときのM/Cの温度変化を示し、曲線113
は第3の部分気筒停止制御を実行しS/Cの暖機完了を
確認した後に部分気筒停止制御を禁止したときのM/C
の温度変化を示し、曲線115は部分気筒停止制御を全
く行わないときのM/Cの温度変化を示す。
【0046】図11は触媒入ガスの空燃比と触媒温度と
の関係を示すマップである。図11において横軸は機関
から排出された排気ガスが第1触媒へ流入する直前の第
1触媒入ガスの空燃比を示し、縦軸は第1触媒の温度を
示す。図11から、第1触媒入ガスの空燃比が理論空燃
比(14.6)のとき、第1触媒の反応が最も活性化さ
れるので第1触媒の温度も最も高いことが判る。
【0047】したがって、部分気筒停止制御実行中の機
関へ供給する燃料噴射量は、第1触媒入ガスの空燃比が
理論空燃比になるように休止中の気筒の数、言い換える
なら休止気筒から排出される空気量(酸素量)に応じて
決定されることが第1触媒の早期活性化に必要である。
このため、部分気筒停止制御実行中に、休止せずに噴射
を実行する稼働気筒から機関へ供給する燃料噴射量を算
出するためには、稼働気筒の空燃比を休止中の気筒の数
に応じて次式のように算出することが必要である。8気
筒機関を例にとって下記のように算出された空燃比に応
じて燃料噴射量を算出し、燃料噴射を実行すれば、第1
触媒入ガスの空燃比は理論空燃比となり、第1触媒の早
期暖機が達成される。
【0048】休止気筒が1つのとき稼働気筒の空燃比は
14.6×(7/8)=12.8に、休止気筒が2つの
とき稼働気筒の空燃比は14.6×(6/8)=11.
0に、休止気筒が3つのとき稼働気筒の空燃比は14.
6×(5/8)=9.1に、休止気筒が4つのとき稼働
気筒の空燃比は14.6×(4/8)=7.3に、それ
ぞれ設定する。
【0049】図12は第5の部分気筒停止制御のフロー
チャートである。本制御は図1に示す第1実施形態に適
用される。本制御は、部分気筒停止制御により第1触媒
が暖機されても排気系、例えば排気マニホルドが十分に
暖機されていない場合や排気マニホルドが暖機されてい
てもアイドル等により機関から排出される排気ガスの温
度が低い場合に、部分気筒停止制御を禁止してしまうと
第1触媒の熱が排気系に奪われ、第1触媒の温度低下を
招く恐れがある。これを防止するため、この第5の部分
気筒停止制御では、第1触媒の再冷却防止のため、第1
触媒出ガス温度が低下したとき、再び部分気筒停止制御
を実行するものである。本制御ルーチンは所定の周期、
例えば100ms毎に実行される。先ず、ステップ12
01では、図2のステップ201と同様に機関1の水温
THWが所定の温度範囲内(α<THW<β)か否かを
判別し、その判別結果がYESのときはステップ120
2へ進み、その判別結果がNOのときはステップ120
4へ進む。
【0050】次いで、ステップ1202では、部分気筒
停止制御を実行中か否かをフラグにより判定し、部分気
筒停止制御を実行中と判定されたときはステップ120
5へ進み、部分気筒停止制御を禁止中と判定されたとき
はステップ1203へ進む。ステップ1203では、第
1触媒出ガスの排気温Texがκ1(κ1=500°
C)より大か否かを判別し、Tex>κ1のときはステ
ップ1204へ進み、Tex≦κ1のときはステップ1
208へ進む。ステップ1203で排気温Texがκ1
以下に低下したと判別されたときはステップ1208で
1気筒停止制御を実行して第1触媒の再冷却を防止す
る。
【0051】ステップ1205では、1気筒停止制御を
実行中か否かをフラグにより判定し、1気筒停止制御を
実行中と判定されたときはステップ1206へ進み、1
気筒停止制御を実行中でなく2気筒停止制御を実行中と
判定されたときはステップ1209へ進む。ステップ1
206では、第1触媒出ガスの排気温Texがκ2(κ
2=700°C)より大か否かを判別し、Tex>κ2
のときはステップ1204へ進み、Tex≦κ2のとき
はステップ1207へ進む。ここで、κ2は1気筒停止
制御実行時に第1触媒(S/C)が過昇温(OT)とな
らないように設定される第1触媒出ガスの排気温度であ
る。
【0052】ステップ1207では、第1触媒出ガスの
排気温Texがκ3(κ3=600°C)より大か否か
を判別し、Tex>κ3のときはステップ1208へ進
み、Tex≦κ3のときはステップ1209へ進む。ス
テップ1207で排気温Texがκ3以下に低下したと
判別されたときはステップ1210で2気筒停止制御を
実行して第1触媒の再冷却を防止する。
【0053】ステップ1209では、第1触媒出ガスの
排気温Texがκ4(κ4=800°C)より大か否か
を判別し、Tex>κ4のときはステップ1208へ進
み、Tex≦κ4のときはステップ1210へ進む。こ
こで、κ4は2気筒停止制御実行時に第1触媒(S/
C)が過昇温(OT)とならないように設定される第1
触媒出ガスの排気温度である。
【0054】ステップ1204では、部分気筒停止制御
を禁止し、ステップ1208では1気筒停止制御を実行
し、ステップ1210では2気筒停止制御を実行する。
上述した実施形態において、触媒コンバータ5、7は、
電気加熱式触媒(EHC)を設けた触媒コンバータであ
ってもよい。また、上述した実施形態では、一部気筒の
燃料の噴射を中止する部分気筒停止制御により、リーン
運転を実行する例を示したが、本発明はこれに限定され
るものではない。本発明は燃料噴射量を減少して気筒か
ら排出される酸素量を多くすることでリーン運転を実行
してもよい。また、本発明は希薄燃焼内燃機関や筒内噴
射式内燃機関に適用してもよい。本発明はまた、上述し
た実施形態の他に、排気浄化触媒の温度が所定温度に到
達するまでは、複数気筒の内、一部の気筒を弱リーンと
するとともに、他の気筒をリッチとし、所定温度に到達
した以降には、前記一部の気筒を強リーンとすることを
許可する実施形態としてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多気筒内
燃機関の空燃比制御装置によれば、排気浄化触媒の活性
開始温度に到達するまでは暖機増量により全気筒から燃
料噴射し活性開始温度に到達してからは一部気筒による
リーン運転を開始するので、機関始動開始から排気浄化
触媒を暖機完了させるまでの時間を短縮でき、機関から
排出される排気エミッションの触媒による浄化を早期に
開始できる。
【0056】また、本発明の多気筒内燃機関の空燃比制
御装置における始動時空燃比制御手段は、活性開始温度
に到達してから複数の気筒のリーン運転を同時に開始せ
ずに、リーン運転する気筒の数を徐々に増加するので、
排気浄化触媒への急激な2次空気の流入による排気浄化
触媒の温度低下を防止し、機関始動開始から排気浄化触
媒を暖機完了させるまでの時間を短縮できる。
【0057】また、本発明の多気筒内燃機関の空燃比制
御装置における始動時空燃比制御手段は、排気浄化触媒
の温度が目標温度に到達したとき、リーン運転する気筒
の数を減らすので、排気浄化触媒の過昇温による劣化を
防止できる。また、本発明の多気筒内燃機関の空燃比制
御装置における燃料噴射量補正手段は、排気浄化触媒の
暖機効率を略最高とする空燃比の排気ガスを排気浄化触
媒へ流入させるので、機関始動開始から排気浄化触媒を
暖機完了させるまでの時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多気筒内燃機関の空燃比制御装置
の第1実施形態の概略構成図である。
【図2】第1の部分気筒停止制御のフローチャートであ
る。
【図3】機関始動時の部分気筒停止と触媒温度変化との
関係を示す図である。
【図4】第2の部分気筒停止制御のフローチャートであ
る。
【図5】機関の積算空気量と触媒温度との関係を示すマ
ップである。
【図6】機関始動時の段階的部分気筒停止制御と触媒温
度変化との関係を示す図である。
【図7】第3の部分気筒停止制御のフローチャートであ
る。
【図8】本発明による多気筒内燃機関の空燃比制御装置
の第2実施形態の概略構成図である。
【図9】第4の部分気筒停止制御のフローチャートであ
る。
【図10】多気筒機関の始動時における各触媒の温度変
化を示す図であり、(A)はS/Cの温度変化を示す図
であり、(B)はM/Cの温度変化を示す図である。
【図11】触媒入ガスの空燃比と触媒温度との関係を示
すマップである。
【図12】第5の部分気筒停止制御のフローチャートで
ある。
【符号の説明】 1…多気筒機関 2…吸気マニホルド 3…排気マニホルド 4…燃料噴射弁 5…第1触媒(S/C)コンバータ 6…排気管 7…第2触媒(M/C)コンバータ 8、9…空燃比センサ 11、12…排気温センサ 20…電子制御ユニット(ECU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 45/00 312 F02D 45/00 312R

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒を有する内燃機関の排気通路
    に配置された排気浄化触媒と、前記内燃機関の冷間始動
    時に、前記複数の気筒の内、一部の気筒をリッチ運転す
    るとともに、他の気筒をリーン運転するよう空燃比を制
    御する始動時空燃比制御手段と、を備える多気筒内燃機
    関の空燃比制御装置において、 前記排気浄化触媒の温度を検出する触媒温度検出手段を
    備え、 前記始動時空燃比制御手段は、前記内燃機関の冷間始動
    時に、前記触媒温度検出手段により検出された前記排気
    浄化触媒の温度が所定温度に到達するまでは、該所定温
    度に到達した以降に設定する空燃比よりリッチに空燃比
    を設定する、ことを特徴とする多気筒内燃機関の空燃比
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関の冷間始動時に、前記触媒
    温度検出手段により検出された前記排気浄化触媒の温度
    が所定温度に到達するまでは前記始動時空燃比制御手段
    により全気筒をリッチ運転させ、該排気浄化触媒の温度
    が該所定温度を超えてからは該始動時空燃比制御手段に
    より一部の気筒のリーン運転を開始させるリーン開始制
    御手段を備えた請求項1に記載の多気筒内燃機関の空燃
    比制御装置。
  3. 【請求項3】 前記始動時空燃比制御手段は、前記内燃
    機関の運転状態に応じてリーン運転する気筒の数を徐々
    に増加する請求項2に記載の多気筒内燃機関の空燃比制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記始動時空燃比制御手段は、前記触媒
    温度検出手段により検出された前記排気浄化触媒の温度
    が目標温度に到達したとき、リーン運転する気筒の数を
    減らす請求項3に記載の多気筒内燃機関の空燃比制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記内燃機関から排出され前記排気浄化
    触媒へ流入する排気ガスの空燃比が該排気浄化触媒の暖
    機効率を略最高とするように、リーン運転する気筒から
    排出される空気量に応じてリッチ運転する気筒へ供給す
    る燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段を備えた請
    求項2乃至4の何れか1項に記載の多気筒内燃機関の空
    燃比制御装置。
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