JPH11307767A - 絶縁ゲート型半導体装置 - Google Patents

絶縁ゲート型半導体装置

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JPH11307767A
JPH11307767A JP10110006A JP11000698A JPH11307767A JP H11307767 A JPH11307767 A JP H11307767A JP 10110006 A JP10110006 A JP 10110006A JP 11000698 A JP11000698 A JP 11000698A JP H11307767 A JPH11307767 A JP H11307767A
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JP
Japan
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groove
region
base region
drain region
depth
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JP10110006A
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English (en)
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Naoki Matsuura
直樹 松浦
Hirohiko Uno
博彦 宇野
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/7801DMOS transistors, i.e. MISFETs with a channel accommodating body or base region adjoining a drain drift region
    • H01L29/7802Vertical DMOS transistors, i.e. VDMOS transistors
    • H01L29/7813Vertical DMOS transistors, i.e. VDMOS transistors with trench gate electrode, e.g. UMOS transistors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝深さに対するベース領域の接合深さとオン
抵抗の関係からオン抵抗を低減する。 【解決手段】 ベース領域26を貫通する溝23を形成
するとき、溝23の深さをベース領域26の接合深さに
対して、ドレイン領域25の抵抗率が4Ω−cm以下の場
合、0.15〜0.50μmの範囲で深く形成し、4〜
8Ω−cmの範囲の場合、0.3〜1.0μmの範囲で深
く形成する。MOSFETがオン動作状態のときのドレ
イン領域25とベース領域26間のドレイン領域25側
への空乏層が溝23の深さと略同一深さまで延び、見か
け上のジャンクションFETによる抵抗成分の発生はな
く、また溝23と空乏層間の抵抗成分は溝23の側壁と
底とのR形状の角部と空乏層間での抵抗成分となり、M
OSFETのオン抵抗を従来より低減することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溝にゲート電極を
有する絶縁ゲート型半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の溝を有するMOSFETを図10
を参照して説明する。図において、1は半導体本体で、
n+ 型半導体基板2と、この半導体基板2上に設け表面
に溝3が複数個(1個のみ図示)形成されたエピタキシ
ャル層4とを有している。エピタキシャル層4はエピタ
キシャル層4の初期層であるn- 型ドレイン領域5と、
このドレイン領域5上に設けたp型ベース領域6と、こ
のベース領域6の表面層に設けたn+ 型ソース領域7と
を含み、溝3はソース領域7表面からベース領域6を貫
通してドレイン領域5に達して形成されている。溝3内
面にはゲート酸化膜8を設け、このゲート酸化膜8を介
して溝3内にはポリシリコンのゲート電極9を埋設して
いる。エピタキシャル層4上にはゲート電極9を被覆す
るように層間絶縁膜10を設け、更にその上にソース領
域7及びベース領域6表面とオーミック接触により電気
的接続するソース電極11を設けている。図示しないが
ソース電極11上にはゲート電極9と電気的接続するゲ
ート配線が層間絶縁膜を介して設けられている。半導体
基板2の裏面にはドレイン電極12が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の構造
において、エピタキシャル層4表面からの溝3の深さと
ベース領域6の接合深さとの関係における第1の典型的
な例として、溝3の深さをベース領域6の接合深さより
±0.1μmの範囲で深くしている。この場合、図11
に示すようにMOSFETがオン動作状態のときのドレ
イン領域5とベース領域6間のドレイン領域5側への空
乏層DLが溝5の底面の一部まで延びる状態となり、ド
レイン領域5の溝3直下の位置に見かけ上のジャンクシ
ョンFETによる抵抗成分R1が発生し、この抵抗成分
R1によりオン抵抗が高くなるという問題がある。
【0004】また、第2の典型的な例として、溝3の深
さをベース領域6の接合深さより1.0〜2.0μm深
くしている。この場合、図12に示すようにMOSFE
Tがオン動作状態のときのドレイン領域5とベース領域
6間のドレイン領域5側への空乏層DLが溝3の深さよ
り離れた浅いところまでしか延びず、第1の典型的な例
の場合に発生する見かけ上のジャンクションFETによ
る抵抗成分R1の発生はないが、この空乏層と溝3の側
壁面間での抵抗成分R2が発生し、この抵抗成分R2に
よりオン抵抗が高くなるという問題がある。またこの場
合、ドレイン領域5とベース領域6間の逆耐圧時の空乏
層が溝3のところで屈曲し、逆耐圧が下がるという問題
がある。本発明者達はエピタキシャル層4表面からの溝
3の深さとベース領域6の接合深さとの関係において上
記の第1の典型的な例と第2の典型的な例との間にオン
抵抗が低くなる範囲があることを発見したもので、従来
より逆耐圧を下げずにオン抵抗を低くした絶縁ゲート型
半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る絶縁ゲート
型半導体装置は、一導電型ドレイン領域、ドレイン領域
上に設けた他導電型ベース領域及びベース領域の表面層
に設けた一導電型ソース領域を含みソース領域からドレ
イン領域までの溝が形成された半導体本体と、溝に設け
たゲート酸化膜と、ゲート酸化膜上に形成したゲート電
極とを具備した絶縁ゲート型半導体装置において、ドレ
イン領域の抵抗率が4Ω−cm以下で、溝がベース領域の
接合に対して、0.15〜0.50μmの範囲で深く形
成されたことを特徴とする。また、本発明に係る絶縁ゲ
ート型半導体は、一導電型ドレイン領域、ドレイン領域
上に設けた他導電型ベース領域及びベース領域の表面層
に設けた一導電型ソース領域を含みソース領域からドレ
イン領域までの溝が形成された半導体本体と、溝に設け
たゲート酸化膜と、ゲート酸化膜上に形成したゲート電
極とを具備した絶縁ゲート型半導体装置において、ドレ
イン領域の抵抗率が4〜8Ω−cmの範囲で、溝がベース
領域の接合に対して、0.3〜1.0μmの範囲で深く
形成されたことを特徴とする。本発明に係る上記の絶縁
ゲート型半導体装置において、半導体本体が半導体基板
上に形成されたエピタキシャル層である。本発明に係る
上記の絶縁ゲート型半導体装置において、半導体基板が
高濃度一導電型の場合、この絶縁ゲート型半導体装置は
具体的にはMOSFETであり、半導体基板が高濃度他
導電型の場合、この絶縁ゲート型半導体装置は具体的に
は伝導度変調型MOSFETである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に基づき第1の実
施例のMOSFETを図1及び図3を参照して説明す
る。先ず構成を説明すると、図1において、21は半導
体本体で、n+ 型半導体基板22と、この半導体基板2
2上に設け表面に溝23が複数個(1個のみ図示)形成
されたエピタキシャル層24とを有している。エピタキ
シャル層24はエピタキシャル層24の初期層であるn
- 型ドレイン領域25と、このドレイン領域25上に設
けたp型ベース領域26と、このベース領域26の表面
層に設けたn+ 型ソース領域27とを含み、溝23はソ
ース領域27表面からベース領域26を貫通してドレイ
ン領域25に達して形成されている。溝23の側壁面と
底面との角部は曲率半径は小さいがR形状となってい
る。溝23の深さはベース領域26の接合深さに対し
て、ドレイン領域25の抵抗率が4Ω−cm以下の場合、
0.15〜0.50μmの範囲で深く形成し、4〜8Ω
−cmの範囲の場合、0.3〜1.0μmの範囲で深く形
成している。溝23内面にはゲート酸化膜28を設け、
このゲート酸化膜28を介して溝23内にはポリシリコ
ンのゲート電極29を埋設している。エピタキシャル層
24上にはゲート電極29を被覆するように層間絶縁膜
30を設け、更にその上にソース領域27及びベース領
域26表面とオーミック接触により電気的接続するソー
ス電極31を設けている。図示しないがソース電極31
上にはゲート電極29と電気的接続するゲート配線が層
間絶縁膜を介して設けられている。半導体基板22の裏
面にはドレイン電極32が設けられている。
【0007】上記構成によれば、MOSFETがオン動
作状態のときのドレイン領域25とベース領域26間の
ドレイン領域25側への空乏層が図2に示すように溝2
3の深さと略同一深さまで延びるように溝23の深さと
ベース領域26の接合深さの関係が決定されており、従
来の第1の典型的な例の場合に発生する見かけ上のジャ
ンクションFETによる抵抗成分R1が発生しなくなる
か、又は、小さくなり、また第2の典型的な例での空乏
層と溝の側壁面間での抵抗成分R2は本実施例では溝2
3の側壁面ではなく溝23の側壁面と底面とのR形状の
角部と空乏層間での抵抗成分R3となり、角部がR形状
となっているため電流は流れやすくなりその抵抗成分は
小さくなるのでオン抵抗は従来より低くすることができ
る。また逆耐圧時の空乏層も溝23のところであまり屈
曲しないので逆耐圧の低下もない。
【0008】次に製造方法を図3(a)〜(c)を参照
して説明する。先ず、第1工程はこの工程の完了後の断
面図を図3(a)に示すように、n+型半導体基板22
上にエピタキシャル層のn- 型初期層を形成し、PRと
ドライエッチ法により選択的に初期層をエッチングし、
表面に溝23が複数個(1個のみ図示)形成されたエピ
タキシャル層24aを形成する。次に、第2工程はこの
工程の完了後の断面図を図3(b)に示すように、溝2
3の内面及びエピタキシャル層24a表面に熱酸化法に
よりゲート酸化膜28を形成し、その上からCVD法に
よりポリシリコン膜33を被覆し同時に溝23もポリシ
リコン膜34で埋め込む。次に、第3工程はこの工程の
完了後の断面図を図3(c)に示すように、ドライエッ
チ法によりポリシリコン膜33を溝23内のポリシリコ
ン膜33がエピタキシャル層24a表面まで残るように
エッチバックして溝23内にゲート電極29を形成す
る。その後、第4工程はこの工程の完了後の断面図を図
3(d)に示すように、エピタキシャル層4a表面に露
出したゲート酸化膜28をウェットエッチ法で除去し、
その露出した表面に熱酸化法によりシリコン酸化膜34
を形成して後、ゲート電極29をマスクにしてボロンを
イオン注入及び熱拡散して溝23より浅くP型ベース領
域26を形成する。具体的には溝23の深さはベース領
域26の接合深さに対して、ドレイン領域25の抵抗率
が4Ω−cm以下の場合、0.15〜0.50μmの範囲
で深く形成し、4〜8Ω−cmの範囲の場合、0.3〜
1.0μmの範囲で深く形成する。更にベース領域26
にゲート電極29及びPRでのフォトレジスト膜でマス
クして砒素をイオン注入しフォトレジストを除去後更に
熱拡散してn+ 型ソース領域27を形成する。この結
果、図3(a)〜(c)のエピタキシャル層24aは、
表面に溝23が形成されエピタキシャル層の初期層であ
るn- 型ドレイン領域25と、ベース領域26と、ソー
ス領域27とを含むエピタキシャル層24となる。溝2
3の側壁面と底面との角部は曲率半径は小さいがR形状
となる。この後、以上の工程を経たエピタキシャル層2
4の表面にCVD法により層間絶縁膜30を被覆する。
続いて、第4工程はこの工程の完了後の断面図を図1に
示すように、ソース領域27表面の一部及びベース領域
26表面が露出するように層間絶縁膜30及びゲート酸
化膜28にコンタクト窓を形成した後、以上の工程を経
たエピタキシャル層24の表面をスパッタ法によりアル
ミニウム膜で被覆し、このアルミニウム膜をPR及びド
ライエッチ法により選択的に除去して、ベース領域26
及びソース領域27とオーミック接触により電気的に接
続するソース電極31を形成する。半導体基板22の裏
面にはドレイン電極32を形成する。
【0009】次に本発明に係る第2の実施例のMOSF
ETについて図4乃至図6を参照して説明する。先ず構
成を説明すると、図4において、41は半導体本体で、
n+ 型半導体基板42と、この半導体基板42上に設け
表面に溝43が複数個(1個のみ図示)形成されたエピ
タキシャル層44とを有している。エピタキシャル層4
4はエピタキシャル層44の初期層であるn- 型ドレイ
ン領域45と、このドレイン領域45上に設けたp型ベ
ース領域46と、このベース領域46の表面層に設けた
n+ 型ソース領域47とを含み、溝43はソース領域4
7表面からベース領域46を貫通してドレイン領域45
に達して形成されている。溝43の側壁面と底面との角
部は曲率半径は小さいがR形状となっている。溝43の
深さはベース領域46の接合深さに対して、ドレイン領
域45の抵抗率が4Ω−cm以下の場合、0.15〜0.
50μmの範囲で深く形成し、4〜8Ω−cmの範囲の場
合、0.3〜1.0μmの範囲で深く形成している。溝
43内面にはゲート酸化膜48を設け、このゲート酸化
膜48を介して溝43内には所定深さにまでポリシリコ
ンのゲート電極49を埋設している。ゲート電極49上
にはエピタキシャル層42の略表面高さまで溝43の残
りを埋めるようにLOCOS酸化膜50を設けている。
更にその上にソース領域47及びベース領域46表面と
オーミック接触により電気的接続するソース電極51を
設けている。図示しないがソース電極51上にはゲート
電極49と電気的接続するゲート配線が層間絶縁膜を介
して設けられている。半導体基板42の裏面にはドレイ
ン電極52が設けられている。
【0010】上記構成によれば、MOSFETがオン動
作状態のときのドレイン領域45とベース領域46間の
ドレイン領域45側への空乏層が図5に示すように溝4
3の深さと略同一深さまで延びるように溝43の深さと
ベース領域46の接合深さの関係が決定されており、従
来の第1の典型的な例の場合に発生する見かけ上のジャ
ンクションFETによる抵抗成分R1が発生しなくなる
か、又は小さくなり、また第2の典型的な例での空乏層
と溝の側壁面間での抵抗成分R2は本実施例では溝43
の側壁面ではなく溝43の側壁面と底面とのR形状の角
部と空乏層間での抵抗成分R3となり、角部がR形状と
なっているため電流は流れやすくなりその抵抗成分R3
は小さくなるのでオン抵抗は従来より低くすることがで
きる。また逆耐圧時の空乏層も溝43のところであまり
屈曲しないので逆耐圧の低下もない。
【0011】次に製造方法を図6(a)〜(d)を参照
して説明する。先ず、第1工程はこの工程の完了後の断
面図を図6(a)に示すように、n+型半導体基板42
上にエピタキシャル層のn- 型初期層を形成した後、こ
の初期層の表面にシリコン酸化膜53を熱酸化法により
形成し、更にその上にシリコン窒化膜54をCVD法に
より成長させた後、PRおよびドライエッチ法により選
択的に窒化膜53、酸化膜54及び初期層をエッチング
して初期溝55が複数個(1個のみ図示)形成されたn
- 型エピタキシャル層44aを形成する。次に、第2工
程はこの工程の完了後の断面図を図6(b)に示すよう
に、熱酸化法により初期溝55の内面にゲート酸化膜4
8を形成して後、以上の工程を経たエピタキシャル層4
4aの表面にCVD法によりポリシリコン膜56を被覆
し同時に溝55もポリシリコン膜56で埋め込む。更
に、第3工程はこの工程の完了後の断面図を図6(c)
に示すように、ドライエッチ法によりポリシリコン膜5
6を、後工程でLOCOS酸化膜50を形成したときL
OCOS酸化膜50の表面高さがエピタキシャル層42
aの表面高さとほぼ同一となるように、所定深さまでエ
ッチバックして初期溝55内にゲート電極49を形成す
る。その後、第4工程はこの工程の完了後の断面図を図
6(d)に示すように、窒化膜54をマスクとしてゲー
ト電極49表面を熱酸化することによりエピタキシャル
層44aの略表面高さまでゲート電極49表面にLOC
OS酸化膜50が形成され、同時に窒化膜54下のエピ
タキシャル層44a表面の溝肩部もLOCOS酸化膜5
0で喰われ初期溝55は肩部がR形状の溝43となる。
その後、窒化膜54をウェットエッチ法により全面除去
し、LOCOS酸化膜50をマスクにしてボロンをイオ
ン注入及び熱拡散して溝43より浅くP型ベース領域4
6を形成する。具体的には溝43の深さに対するベース
領域46の接合深さは、ドレイン領域25の抵抗率が4
Ω−cm以下の場合、0.15〜0.50μmの範囲で浅
く形成し、4〜8Ω−cmの範囲の場合、0.3〜1.0
μmの範囲で浅く形成する。更に、ベース領域46にL
OCOS酸化膜50及びPRでのフォトレジスト膜でマ
スクして砒素をイオン注入しフォトレジストを除去後熱
拡散してn+ 型ソース領域47を形成する。この結果、
図6(a)〜(c)のエピタキシャル層44aは、表面
に溝43が形成されエピタキシャル層の初期層であるn
- 型ドレイン領域45と、ベース領域46と、ソース領
域47とを含むエピタキシャル層44となる。溝43の
側壁面と底面との角部は曲率半径は小さいがR形状とな
る。続いて、第5工程はこの工程の完了後の断面図を図
4に示すように、LOCOS酸化膜50をマスクにウェ
ットエッチ法によりベース領域46及びソース領域47
表面を露出した後、以上の工程を経たエピタキシャル層
44の表面にスパッタ法によりアルミニウム膜を被覆
し、このアルミニウム膜をPR及びドライエッチ法によ
り選択的に除去して、ベース領域46及びソース領域4
7と電気的に接続するソース電極51を形成する。半導
体基板42の裏面にはドレイン電極52を形成する。
【0012】次に、本発明に係る第3の実施例のMOS
FETについて図7乃至図9を参照して説明する。先ず
構成を説明すると、図7において、61は半導体本体
で、n+ 型半導体基板62と、この半導体基板62上に
設け表面にU字型溝63が複数個(1個のみ図示)形成
されたエピタキシャル層64とを有している。エピタキ
シャル層64はエピタキシャル層64の初期層であるn
- 型ドレイン領域65と、このドレイン領域65上に設
けたp型ベース領域66と、このベース領域66の表面
層に設けたn+ 型ソース領域67とを含み、溝63はソ
ース領域67表面からベース領域66を貫通してドレイ
ン領域65に達して形成されている。溝63の側壁面と
底面との角部は第1及び第2実施例より曲率半径が大き
いR形状となっている。溝63の深さはベース領域66
の接合深さに対して、ドレイン領域65の抵抗率が4Ω
−cm以下の場合、0.15〜0.50μmの範囲で深く
形成し、4〜8Ω−cmの範囲の場合、0.3〜1.0μ
mの範囲で深く形成している。溝63内面及びソース領
域67上の一部にゲート酸化膜68を設け、このゲート
酸化膜68上にはポリシリコンのゲート電極69を設け
ている。エピタキシャル層64上にはゲート電極69を
被覆するように層間絶縁膜70を設け、更にその上にソ
ース領域67及びベース領域66表面とオーミック接触
により電気的接続するソース電極71を設けている。図
示しないがソース電極71上にはゲート電極69と電気
的接続するゲート配線が層間絶縁膜を介して設けられて
いる。半導体基板62の裏面にはドレイン電極72が設
けられている。
【0013】上記構成によれば、MOSFETがオン動
作状態のときのドレイン領域65とベース領域66間の
ドレイン領域65側への空乏層が図8に示すように溝6
3の深さと略同一深さに延びるように溝63の深さとベ
ース領域66の接合深さの関係が決定されており、従来
の第1の典型的な例の場合に発生する見かけ上のジャン
クションFETによる抵抗成分R1が発生しなくなる
か、または小さくなり、また第2の典型的な例での空乏
層と溝の側壁間での抵抗成分R2は本実施例では溝63
の側壁面ではなく溝63の側壁面と底面とのR形状の角
部と空乏層間での抵抗成分R3となり、角部が第1及び
第2実施例より曲率半径が大きいR形状となっているた
め電流は流れやすくなりその抵抗成分R3は更に小さく
なるのでオン抵抗は第1及び第2実施例より更に低くす
ることができる。また逆耐圧時の空乏層も溝63のとこ
ろであまり屈曲しないので逆耐圧の低下もない。
【0014】次に製造方法を図9(a)〜(c)を参照
して説明する。先ず、第1工程はこの工程の完了後の断
面図を図9(a)に示すように、n+型半導体基板62
上にエピタキシャル層の初期層を形成した後、この初期
層の表面にシリコン酸化膜72を熱酸化法により形成
し、更にその上にシリコン窒化膜73をCVD法により
成長させた後、PRおよびドライエッチ法により選択的
に窒化膜73、酸化膜72及び初期層をエッチングして
初期溝74が複数個(1個のみ図示)形成されたn- 型
エピタキシャル層64aを形成する。次に、第2工程は
この工程の完了後の断面図を図9(b)に示すように、
窒化膜73をマスクとして初期溝74の内面を熱酸化し
てLOCOS酸化膜75を形成すると、初期溝74がU
字型溝63に形状変形される。その後、窒化膜73及び
酸化膜72をウェットエッチ法により全面除去し、熱酸
化法によりイオン注入のためのシリコン酸化膜77を形
成して後、LOCOS酸化膜75をマスクにしてボロン
をイオン注入及び熱拡散してU字型溝63の深さより浅
いP型ベース領域66を形成する。具体的には溝63の
深さに対するベース領域66の接合深さは、エピタキシ
ャル層の初期層の抵抗率が4Ω−cm以下の場合、0.1
5〜0.50μmの範囲で浅く形成し、4〜8Ω−cmの
範囲の場合、0.3〜1.0μmの範囲で浅く形成す
る。また、ベース領域66にLOCOS酸化膜75及び
PRでのフォトレジスト膜でマスクして砒素をイオン注
入しフォトレジスト膜除去後に熱拡散してn+ 型ソース
領域67を形成する。この結果、図9(a)のエピタキ
シャル層64aは、表面に溝63が形成されエピタキシ
ャル層の初期層であるn- 型ドレイン領域65と、ベー
ス領域66と、ソース領域67とを含むエピタキシャル
層64となる。溝63の側壁面と底面との角部は第1及
び第2実施例より曲率半径が大きいR形状となる。次
に、第3工程はこの工程の完了後の断面図を図9(c)
に示すように、ウェットエッチ法によりLOCOS酸化
膜75及び酸化膜77を除去することによりベース領域
66、ソース領域67及び溝63の内面を露出させて
後、この溝63の内面及びベース領域66及びソース領
域67上に熱酸化法によりゲート酸化膜68を形成し、
以上の工程を経たエピタキシャル層24の表面をCVD
法によりポリシリコン膜76で被覆する。続いて、第4
工程はこの工程の完了後の断面図を図7に示すように、
PR及びドライエッチ法によりソース領域67表面の一
部及び溝63のポリシリコン膜76を残してゲート電極
69を形成した後、以上の工程を経たエピタキシャル層
64の表面をCVD法により層間絶縁膜70で被覆す
る。その後ソース領域67表面の一部及びベース領域6
6表面が露出するように層間絶縁膜70及びゲート酸化
膜68にコンタクト窓を形成した後、以上の工程を経た
エピタキシャル層64の表面をスパッタ法によりアルミ
ニウム膜で被覆し、このアルミニウム膜をPR及びドラ
イエッチ法により選択的に除去して、ベース領域66及
びソース領域67とオーミック接触により電気的に接続
するソース電極71を形成する。半導体基板62の裏面
にはドレイン電極72を形成する。
【0015】以上の第1乃至第3実施例で説明したよう
に、本発明によれば、MOSFETがオン動作状態のと
きのドレイン領域とベース領域間のドレイン領域側への
空乏層が溝の深さと略同一深さまで延びるように溝の深
さとベース領域の接合深さの関係が決定されており、従
来の第1の典型的な例の場合に発生する見かけ上のジャ
ンクションFETによる抵抗成分R1の発生はなく、ま
た溝と空乏層間の抵抗成分R2は溝の側壁面と底面との
R形状の角部と空乏層間での抵抗成分R3となり、第2
の典型的な例での空乏層と溝の側壁間での抵抗成分R2
より電流は流れやすくなりその抵抗成分R3は小さくな
るので、溝の深さとベース領域の接合深さの関係におい
てオン抵抗は従来より低減することができる。また逆耐
圧時の空乏層も溝のところであまり屈曲しないので逆耐
圧の低下もない。上述の実施の形態において、半導体本
体を半導体基板とエピタキシャル層からなるもので説明
したが、エピタキシャル層を含まないものであってもよ
い。この場合、溝の形成された半導体基板にドレイン領
域、ベース領域及びソース領域が含まれる。また、半導
体基板は高濃度一導電型で説明したが、高濃度他導電型
であってもよい。この場合は、伝導度変調型MOSFE
Tに利用できる。また、一導電型としてn型,他導電型
としてp型で説明したが、一導電型としてp型,他導電
型としてn型であってもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、溝の深さをベース領域
の接合深さに対して、ドレイン領域の抵抗率が4Ω−cm
以下の場合、0.15〜0.50μmの範囲で深く形成
し、4〜8Ω−cmの範囲の場合、0.3〜1.0μmの
範囲で深く形成しているので、MOSFETがオン動作
状態のときのドレイン領域とベース領域間のドレイン領
域側への空乏層の延びが溝の深さ位置と略同一深さ位置
となり、従来の第1の典型的な例の場合に発生する見か
け上のジャンクションFETによる抵抗成分の発生はな
く、また第2の典型的な例での空乏層と溝の側壁間での
抵抗成分は本発明では溝の側壁と底とのR形状の角部と
空乏層間での抵抗成分となりその抵抗成分は従来より小
さくなり、MOSFETのオン抵抗を従来より低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例であるMOSFETの主要
部断面図。
【図2】 図1に示すMOSFETのオン動作状態での
ドレイン領域とベース領域間の空乏層の延びを示す模式
図。
【図3】 図1に示すMOSFETの製造工程を示す主
要部断面図。
【図4】 本発明の第2実施例であるMOSFETの主
要部断面図。
【図5】 図4に示すMOSFETのオン動作状態での
ドレイン領域とベース領域間の空乏層の延びを示す模式
図。
【図6】 図4に示すMOSFETの製造工程を示す主
要部断面図。
【図7】 本発明の第3実施例であるMOSFETの主
要部断面図。
【図8】 図7に示すMOSFETのオン動作状態での
ドレイン領域とベース領域間の空乏層の延びを示す模式
図。
【図9】 図7に示すMOSFETの製造工程を示す主
要部断面図。
【図10】 従来のMOSFETの主要部断面図。
【図11】 図10に示すMOSFETの第1の典型的
な例でのオン動作状態でのドレイン領域とベース領域間
の空乏層の延びを示す模式図。
【図12】 図10に示すMOSFETの第2の典型的
な例でのオン動作状態でのドレイン領域とベース領域間
の空乏層の延びを示す模式図。
【符号の説明】
21,41,61 半導体本体 22,42,62 半導体基板 23,43,63 溝 24,44,64 エピタキシャル層 25,45,65 ドレイン領域 26,46,66 ベース領域 27,47,67 ソース領域 28,48,68 ゲート酸化膜 29,49,69 ゲート電極 30,50 層間絶縁膜 70 LOCOS酸化膜 31,51,71 ソース電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一導電型ドレイン領域、ドレイン領域上に
    設けた他導電型ベース領域及びベース領域の表面層に設
    けた一導電型ソース領域を含みソース領域からドレイン
    領域までの溝が形成された半導体本体と、溝に設けたゲ
    ート酸化膜と、ゲート酸化膜上に形成したゲート電極と
    を具備した絶縁ゲート型半導体装置において、 前記ドレイン領域の抵抗率が4Ω−cm以下で、前記溝が
    ベース領域の接合に対して、0.15〜0.50μmの
    範囲で深く形成されたことを特徴とする絶縁ゲート型半
    導体装置。
  2. 【請求項2】一導電型ドレイン領域、ドレイン領域上に
    設けた他導電型ベース領域及びベース領域の表面層に設
    けた一導電型ソース領域を含みソース領域からドレイン
    領域までの溝が形成された半導体本体と、溝に設けたゲ
    ート酸化膜と、ゲート酸化膜上に形成したゲート電極と
    を具備した絶縁ゲート型半導体装置において、 前記ドレイン領域の抵抗率が4〜8Ω−cmの範囲で、前
    記溝がベース領域の接合に対して、0.3〜1.0μm
    の範囲で深く形成されたことを特徴とする絶縁ゲート型
    半導体装置。
  3. 【請求項3】前記半導体本体が半導体基板上に形成され
    たエピタキシャル層である請求項1記載の絶縁ゲート型
    半導体装置。
  4. 【請求項4】前記半導体本体が半導体基板上に形成され
    たエピタキシャル層である請求項2記載の絶縁ゲート型
    半導体装置。
  5. 【請求項5】前記半導体基板が高濃度一導電型である請
    求項3又は4記載の絶縁ゲート型半導体装置。
  6. 【請求項6】前記半導体基板が高濃度他導電型である請
    求項3又は4記載の絶縁ゲート型半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002110983A (ja) * 2000-09-28 2002-04-12 Shindengen Electric Mfg Co Ltd Mosトランジスタ
CN110010462A (zh) * 2012-08-17 2019-07-12 罗姆股份有限公司 半导体装置

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JP2002110983A (ja) * 2000-09-28 2002-04-12 Shindengen Electric Mfg Co Ltd Mosトランジスタ
CN110010462A (zh) * 2012-08-17 2019-07-12 罗姆股份有限公司 半导体装置

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