JPH11307344A - 積層インダクタ - Google Patents
積層インダクタInfo
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- JPH11307344A JPH11307344A JP10109085A JP10908598A JPH11307344A JP H11307344 A JPH11307344 A JP H11307344A JP 10109085 A JP10109085 A JP 10109085A JP 10908598 A JP10908598 A JP 10908598A JP H11307344 A JPH11307344 A JP H11307344A
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Abstract
ダクタを提供することを目的とする。 【解決手段】 素子体1中にコイル部4を埋設し、しか
もコイル部4に引出部5,6を接続し、その引出部5,
6は電極2,3と接合し、コイル部4の巻軸と電極が交
差する構成となっている。この時、素子体1の長さをL
1、引出部5,6の一方の長さをL5とした時にL5÷
L1≦0.15とした。
Description
する電子機器に用いられる積層インダクタに関するもの
である。
ンダクタとしては、 (1)積層パターンを用いてコイルを形成する積層イン
ダクタ (2)絶縁体や磁性体上に導電膜を形成し、その導電膜
にスパイラル状の溝を形成したチップインダクタ (3)巻線をコアに巻回したインダクタ 等が一般に用いられている。
小型化や高特性等が求められてきており、様々な改良行
われている。
とができ、特性的にもある程度安定した積層インダクタ
が注目されている。公知例としては、特開平9−186
017号公報等が知られている。
うな構成では、実装時に方向性が存在し、実装の仕方に
よって、特性が変化するという問題点があった。方向性
がない素子としては、前述の(2)(3)の様な形状の
素子が挙げられるが、これらの素子は、前述の様に生産
性やコストの面で不利である。
で、方向性がない積層インダクタを提供することを目的
とする。
ダクタを提供することを目的とする。
軸と電極が交差するような積層インダクタであって、素
子体の長さをL1とし、一対の引出部の内の一つの長さ
をL5としたときにL5÷L1≦0.15とした。
と、前記素子体中に埋設されたコイル部と、前記コイル
部と電気的に接続された一対の引出部と、前記素子体上
に設けられ前記引出部と電気的に接続された一対の電極
とを備え、前記コイル部の巻軸と前記電極が交差するよ
うな積層インダクタであって、素子体の長さをL1と
し、一対の引出部の内の一つの長さをL5としたときに
L5÷L1≦0.15とした事によって、積層インダク
タを実装する際の方向性を無くすことができ、しかもQ
値劣化を防止することが出来る。
て、L5÷L1≦0.10とした事によって、Q値劣化
を更に抑制することが出来る。
て、L5÷L1≦0.05とした事によって、殆どQ値
の劣化を起こすことはない。
いて、素子体を柱状とし、前記素子体の両端部と側面部
に電極を形成するとともに、前記側面部上における前記
電極の長さをL4としたときに、L4÷L1≦0.25
とした事によって、実装性を向上させることができ、し
かも回路基板への実装密度を向上させることができる。
いて、引出部を設けるとともに、前記引出部を素子体表
面から段落ちさせて窪み部を設け、前記窪み部内に電極
を入り込ませた事によって、電極と引出部の接合強度を
向上させ、しかも良好な導通を得ることが出来る。
いて、引出部を設けるとともに、前記引出部を素子体表
面から突出させて電極と接触させた事によって、電極と
引出部の接合強度を向上させ、しかも良好な導通を得る
ことが出来る。
いて、シート上に導電層を形成した積層シートを積層し
てコイル部を作成した事によって、シートの枚数を調整
することによって、巻数を変化させることが出来るの
で、インダクタンス値を容易に変化させることができ
る。
いて、素子体を角柱状とし前記素子体の角部に面取りを
施した事によって、素子体のバリの発生やクラックの発
生を抑制することが出来る。
て、面取りを0.03mm以上とした事によって、確実
に素子体のバリの発生やクラックの発生を抑制すること
が出来る。
おいて、素子体1の長さL1,高さL2,幅L3とした
時、 0.5mm≦L1≦1.7mm 0.2mm≦L2≦0.9mm 0.2mm≦L3≦0.9mm とした事によって、積層インダクタの小型化及び強度を
ある程度保つことが出来る。
て説明する。図1は本発明の一実施の形態における積層
インダクタを示す斜視図である。
にはコイル部(後述)が埋設されている。素子体1の両
端部には電極2,3がそれぞれ設けられている。電極
2,3はそれぞれ端面1a,1b上及び側面1cの一部
に設けられている。
した下記の様な条件を満たすことが小型化,素子の強度
等にとって有利である。
回路基板等に素子を実装しても、回路基板における実装
面積を小さくすることができ、回路基板の小型化及びそ
の回路基板を搭載した電子機器の小型化薄型化を行うこ
とができる。
て、コイル部の巻数をある程度確保することができ、イ
ンダクタンス値等が回路の特性にマッチさせることがで
きる。
の特徴は、素子体1の中に埋設されたコイル部の軸と素
子体1の端面1a,1bに交わる事である(特に好まし
くは軸Zと端面1a,1bが略垂直に交わることであ
る)。この様な構成によって、4つの側面1cのいずれ
かの面を回路基板上に当接あるいは対向させても、積層
インダクタの特性の変化は極めて小さくなり、積層イン
ダクタ方向性を無くすことができ、実装性が向上する。
状とし、しかもL2=L3となるような構成としたの
で、実装性を更に向上させていたが、素子体1を円柱状
や更には断面正多角形状の角柱状とすることもできる。
が交わる部分や端面1a,1bと側面が交わる部分等)
に面取りを施すことによって、素子体1のチッピングや
クラック等の発生を防止することができる。具体的な面
取りの度合いとしては、0.03mm以上であることが
好ましく、面取りが0.03mmより小さいと、角部に
バリなどが発生し易くなり、素子体1の欠け等が発生す
る。
み出している部分のはみ出し長さL4は、素子体1の長
さL1を基準にしてL4÷L1≦0.25とすることが
好ましい。L4÷L1が0.25より大きいと、回路基
板上に素子体1を実装した際に素子体1の側方に大幅に
半田等の接合材がはみ出すことになり、実装密度を向上
させることができない。
本発明の一実施の形態における積層インダクタを示す断
面図である。
4は素子体1の中に埋設されている。前述の様にコイル
部4の巻軸Zと素子体1の端面1a,1b(あるいは電
極2,3)は交差するように(特に好ましくは略垂直に
交わるように)構成されている。また、コイル部4の両
端には引出部5,6がそれぞれ電気的接続され、引出部
5,6は電極2,3とそれぞれ接合している。コイル部
4は図3に示す様なシートを積層して構成されている。
図3において、7〜10はそれぞれ積層シートで、積層
シート7〜10は、基本的には誘電体材料,磁性材料,
絶縁材料等で構成されたシートの上に、銅,銀,金等の
導電性金属や導電性合金等の導電性材料をパターン形成
して導体層7a〜10aを形成したものである。
を積層するものであるが、巻数は、積層シート8,9を
交互に積層する数で決定される。例えば、積層シート8
上に積層シート9を導電層8aと導電層9aが直接対向
しない等に重ねる。導電層8aと導電層9aの導通させ
るために、ポイント8cとポイント9cを電気的に接続
させる。この時の接続の方法としては、例えば積層シー
ト9のポイント9cに裏面まで(導電層8のポイント8
cが露出するように)貫通する貫通孔を設け、この貫通
孔内に導電部材を設けて、ポイント8cとポイント9c
を電気的に接続する。この様に、積層シート8と積層シ
ート9を積層することでコイル部4の一巻きを構成し、
コイル部4の巻数は上記2つの積層シート8,9を一つ
の組として、その組をいくつ積層するかで調整される。
そしてコイル部4の両端は、積層シート7,10がそれ
ぞれ配設され、ポイント7b,10bはそれぞれ積層シ
ート8,9のいずれかと電気的に接続され、ポイント7
c,10cは引出部5,6のいずれかと接続される。
は素子体1の長さを基準として、0<L5÷L1≦0.
15(好ましくは0.1更に好ましくは0.05)の条
件を満たすように構成することが好ましい。この条件を
満たすことによって、積層インダクタのQ値を向上させ
ることが出来る。図4に示すように、L5÷L1が0.
15以下であれば、積層インダクタとして充分なQ値を
得ることができ、更には0.1以下であればQ値の劣化
が10%以内であるので、非常に高いQ値を得ることが
でき、更には0.05以下であれば殆どQ値の劣化が発
生していない。図4に示すAは、L1=1.6mm、L
2=L3=0.8mmの積層インダクタの場合で、B
は、L1=1.0mm、L2=L3=0.5mmの積層
インダクタの場合である。L5÷L1が0場合も存在
し、この場合は引出部5,6が存在しない実施の形態で
ある。この場合は、積層シート7〜10を素子体1の端
面にむき出しにした状態で、そのむき出しになった積層
シート上に電極2,3を直接形成する。
に示すように、引出部5,6は絶縁材料等で構成された
部材間に導電層11を挟み込んだ積層シートを1枚若し
くは複数枚積層して構成される。
造として、一つのシートか若しくは複数のシートを積層
した積層体に貫通孔12を形成しその貫通孔12内に導
電材料を埋め込むか、貫通孔12内の内壁に導電材料の
膜を形成する方法が考えられる。貫通孔12はレーザ加
工等によって、形成される。
いて説明する。図7に示すように、引出部5,6に素子
体1の端面から窪んだ部分を設け、この窪み部内に電極
2,3を入り込むように構成することによって、電極
2,3と引出部5,6との接合面積を広くして電極2,
3の密着強度を大きくすることができ、更には、電極
2,3と引出部5,6の接触面積を広くすることが出来
るので、電極2,3と引出部5,6間の導通を良好にす
ることができ、特性の劣化を防止できる(上記構造は、
図5、図6(貫通孔12内に導電材料を重点する構造)
に示す構造に対応)。
壁に導電膜を形成することによって引出部5,6を構成
する場合には、貫通孔12内に電極2,3の一部を入り
込ませる事によって、前述と同様に電極2,3の接合強
度及び良好な導通を得ることが出来る(上記構造は図6
に示す構造に対応)。
子体1の端面から飛び出すように構成することによっ
て、上述と同様に接合強度及び良好な導通を得ることが
できる(上記構造は、図5、図6(貫通孔12内に導電
材料を重点する構造)に示す構造に対応)。
するような積層インダクタであって、素子体の長さをL
1とし、一対の引出部の内の一つの長さをL5としたと
きにL5÷L1≦0.15とした事によって、方向性を
持たずしかもQ値が大きい等の優れた効果を得ることが
出来る。
を示す斜視図
を示す断面図
を構成する積層シートを示す平面図
のL5÷L1とQ値の関係を示すグラフ
の引出部を示す図
の他の引出部を示す図
を示す部分断面図
を示す部分断面図
を示す部分断面図
Claims (10)
- 【請求項1】素子体と、前記素子体中に埋設されたコイ
ル部と、前記素子体中に埋設され前記コイル部と電気的
に接続された一対の引出部と、前記素子体上に設けられ
前記引出部と電気的に接続された一対の電極とを備え、
前記コイル部の巻軸と前記電極が交差するような積層イ
ンダクタであって、素子体の長さをL1とし、一対の引
出部の内の一つの長さをL5としたときにL5÷L1≦
0.15とした事を特徴とする積層インダクタ。 - 【請求項2】L5÷L1≦0.10とした事を特徴とす
る請求項1記載の積層インダクタ。 - 【請求項3】L5÷L1≦0.05とした事を特徴とす
る請求項1記載の積層インダクタ。 - 【請求項4】素子体を柱状とし、前記素子体の両端部と
側面部に電極を形成するとともに、前記側面部上におけ
る前記電極の長さをL4としたときに、L4÷L1≦
0.25とした事を特徴とする請求項1〜3いずれか1
記載の積層インダクタ。 - 【請求項5】引出部を設けるとともに、前記引出部を素
子体表面から段落ちさせて窪み部を設け、前記窪み部内
に電極を入り込ませた事を特徴とする請求項1〜4いず
れか1記載の積層インダクタ。 - 【請求項6】引出部を設けるとともに、前記引出部を素
子体表面から突出させて電極と接触させた事を特徴とす
る請求項1〜4いずれか1記載の積層インダクタ。 - 【請求項7】シート上に導電層を形成した積層シートを
積層してコイル部を作成した事を特徴とする請求項1〜
6いずれか1記載の積層インダクタ。 - 【請求項8】素子体を角柱状とし、前記素子体の角部に
面取りを施した事を特徴とする請求項1〜7いずれか1
記載の積層インダクタ。 - 【請求項9】面取りを0.03mm以上とした事を特徴
とする請求項8記載の積層インダクタ。 - 【請求項10】素子体1の長さL1,高さL2,幅L3
とした時、 0.5mm≦L1≦1.7mm 0.2mm≦L2≦0.9mm 0.2mm≦L3≦0.9mm とした事を特徴とする請求項1〜9いずれか1記載の積
層インダクタ。
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