JPH11297732A - Icタグの製造方法 - Google Patents

Icタグの製造方法

Info

Publication number
JPH11297732A
JPH11297732A JP10116068A JP11606898A JPH11297732A JP H11297732 A JPH11297732 A JP H11297732A JP 10116068 A JP10116068 A JP 10116068A JP 11606898 A JP11606898 A JP 11606898A JP H11297732 A JPH11297732 A JP H11297732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
tag
module sheet
sheet
transfer film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10116068A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Izumihara
博 泉原
Takahisa Hiroguchi
隆久 廣口
Kimihiko Ishida
公彦 石田
Daigo Tsukahara
大悟 塚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIS KK
Navitas Co Ltd
Original Assignee
NIS KK
Navitas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIS KK, Navitas Co Ltd filed Critical NIS KK
Priority to JP10116068A priority Critical patent/JPH11297732A/ja
Publication of JPH11297732A publication Critical patent/JPH11297732A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICタグの製造時間の短縮を可能にすると共
に、成形作業と同時に印刷作業が可能なICタグの製造
方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 対接時に所定形状のキャビティを構成す
る固定型14、可動型15を有し、かつ、固定型14の
キャビティ構成凹部14aにはその深さを変更する補助
金型17が設けられた金型装置を用い、まず、上記補金
助型17を固定型14の端面より所定量後退させた状態
で上記キャビティ構成凹部14aの底部にICモジュー
ルシートをセットすると共に、成形面15aに転写フィ
ルムAを供給し、溶融樹脂を注入した後に上記補助金型
17を所定量後退させた状態でさらに溶融樹脂を注入
し、該樹脂の硬化後に上記キャビティから成形品を取り
出すと共に、この成形品から転写フィルムAのベース部
材を除去することにより、その表面に所定の図柄等が転
写されたICタグを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップを含む
電気回路を構成した回路シートを内部に備えてなるIC
タグの製造方法に関し、ICタグの製造技術の分野に属
する。
【0002】
【従来の技術】近年、物品等に付与されている品名や製
造ロットNo等の情報を自動的に読み取って識別するた
めのシステムとして、バーコードより大量の情報を扱
え、耐環境性に優れ、しかも、上記情報を記憶して遠隔
読み出しが可能なICタグを用いた自動識別システムが
実用化されている。そして、このICタグの製造方法と
して、例えば、特開平9−293130号公報に開示さ
れているように、ICチップとアンテナとからなるIC
タグの内部部品を成形用金型内にセットして合成樹脂層
で外装部を成形するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このICタ
グは、その表面に文字や図柄等が印刷されて、はじめて
最終製品として完成することなる。したがって、ICタ
グを成形する成形作業を行った後に、表面に文字や図柄
等を印刷する印刷作業を行う必要がある。その結果、こ
れらの作業に要する時間が長くなってしまうという問題
が発生する。
【0004】また、ICタグの最終製品を製造する設備
においては、ICタグを成形する成形機とその表面に文
字や図柄等を印刷する印刷装置とをそれぞれ用意する必
要があるので、コストアップを招くという問題がある。
【0005】そこで、本発明はICタグの製造時間の短
縮を可能にすると共に、成形作業と同時に印刷作業が可
能なICタグの製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では次のような手段を用いる。
【0007】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、ICチップを含む電気回路を構成
した回路シートの回路が設けられた側の面を被覆層で被
覆してなるICモジュールシートを用い、該モジュール
シートを合成樹脂層で包み固めてなるICタグの製造方
法に関するものであって、対接時に所定形状のキャビテ
ィを構成する第1、第2の金型を有し、かつ、第1の金
型のキャビティ構成凹部にはその深さを変更する補助金
型が設けられた金型装置を用い、まず、上記第1の金型
の補助金型を該第1の金型の端面より所定量後退させた
状態で該第1の金型のキャビティ構成凹部の底部に上記
ICモジュールシートをセットすると共に、第2の金型
の成形面に転写フィルムを供給し、この状態で両金型を
型締めした後、上記ICモジュールシートと転写フィル
ムとの間の第1の空間に溶融樹脂を注入し、次に該樹脂
が硬化した後に上記補助金型を所定量後退させると共
に、ICモジュールシートと該補助金型との間に生じた
第2の空間に溶融樹脂を注入し、その後、該樹脂の硬化
後に第1、第2の金型を開いて上記キャビティから成形
品を取り出し、この成形品から転写フィルムのベース部
材を除去することにより、上記ICモジュールシートの
両面が合成樹脂層で包み固められ、かつ、一方の合成樹
脂層の面に転写フィルムから所定の図柄等が転写された
ICタグを製造することを特徴とする。
【0008】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明のICタグの製造方法に関
するものであって、第1の空間及び第2の空間に溶融樹
脂の注入は、異なるノズル手段によって行なうことを特
徴とする。
【0009】また、請求項3に係る発明(以下、第3発
明という)は、上記第1発明のICタグの製造方法に関
するものであって、ICモジュールシートとして周囲に
複数の突起を有するものを用い、このモジュールシート
を第1の金型のキャビティ構成凹部の底部にセットする
際に、上記突起を該金型のキャビティ構成凹部の底部内
周面に嵌合させて該ICモジュールシートを固定するこ
とを特徴とする。
【0010】上記のように構成することにより、本願各
発明によればそれぞれ次の作用が得られる。
【0011】まず、第1発明のICタグの製造方法によ
れば、まず、第1の金型の補金助型を該第1の金型の端
面より所定量後退させた状態で該第1の金型のキャビテ
ィ構成凹部の底部に上記ICモジュールシートをセット
すると共に、第2の金型の成形面に転写フィルムを供給
し、この状態で両金型を型締めすることによって生じた
上記ICモジュールシートと転写フィルムとの間の第1
の空間に溶融樹脂を注入するので、上記ICモジュール
シートの一方の面が合成樹脂層で覆い固められると同時
に、その合成樹脂層の面に転写フィルムから所定の図柄
等が転写されることになる。次に、この型締め状態で上
記補助金型を所定量後退させると共に、ICモジュール
シートと該補助金型との間に生じた第2の空間に溶融樹
脂を注入するので、上記ICモジュールシートの両面が
合成樹脂層に包み込まれた状態で固められることにな
る。そして、上記キャビティから成形品を取り出すと共
に、この成形品から転写フィルムのベース部材を除去す
れば、一方の合成樹脂層の面に所定の図柄等が印刷され
たICタグの最終製品を製造することになる。
【0012】したがって、ICタグを成形した後、その
表面に所定の図柄等を印刷する後工程を必要とすること
なく、一度の工程でICタグの成形と同時にその表面に
所定の図柄等が印刷されるので、ICタグの製造時間を
短縮することが可能となる。
【0013】しかも、ICモジュールシートの両面が、
合成樹脂層に包み込まれた状態で固められているので、
該モジュールシートにおける回路シートのICチップ及
び電気回路は外部からの衝撃や、水分等の侵入から保護
されることになり、耐環境性に優れたICタグを得るこ
とができる。
【0014】また、第2発明のICタグの製造方法によ
れば、第1の空間及び第2の空間に溶融樹脂の注入は、
異なるノズル手段によって行なうので、一つのノズル手
段で溶融樹脂を注入するように該樹脂の材質および色を
同一にする必要がなく、これら空間に注入する溶融樹脂
の材質及び色を自由に選ぶことができる。
【0015】また、第3発明のICタグの製造方法によ
れば、ICモジュールシートとして周囲に複数の突起を
有するものを用いるので、このモジュールシートを第1
の金型のキャビティ構成凹部の底部にセットする際に、
上記突起が該金型のキャビティ構成凹部の底部内周面に
嵌合して該ICモジュールシートが固定されることにな
る。したがって、別途、上記ICモジュールシートを第
1金型のキャビティ構成凹部の底部に固定するための機
構を備えることなく簡単に、ICモジュールシートをセ
ットされた位置でずれることなく固定することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、この実施の形態に係るICタグの製
造装置は、本願の発明の方法を実施するものである。
【0017】まず、本実施の形態に係るICタグの製造
装置に用いられるICモジュールシートの一例について
説明する。
【0018】図1、2に示すように、このICモジュー
ルシート1は、ベースシート3上にICチップ4aとア
ンテナ部4bとを含む電気回路4を構成してなる回路シ
ート2の電気回路4側の面と、カバーシート5の一面と
の間にホットメルトタイプの接着剤6の層を有し、該接
着剤6によって上回路シート2とカバーシート5とが接
合した構成とされており、正方形で向い合う一組の辺に
は中央の位置にそれぞれ1つの突起1aと、他方の一組
の辺には中央の位置をはさんでそれぞれ2つの突起1
a,1aと計6つの突起1a…1aを有する形状とされ
ている。
【0019】次に、ICタグの製造装置について説明す
る。
【0020】図3、4に示すように、このICタグの製
造装置10は、複数のガイドロッド11…11に支持さ
れて互いに対向して配置された固定側ベース12及び可
動側ベース13と、上記固定側ベース12に固定された
固定型14と、該固定型14に対向するように固定され
た可動型15とを有する。
【0021】そして、上記固定型14は、ICタグの形
状に相当するキャビティ構成凹部14aと補助キャビテ
ィ14bとランナ14cとを有すると共に、固定側ベー
ス12に支持ブロック16を介して支持されている。ま
た、上記固定型14のキャビティ構成凹部14aには、
その深さを変更する補助金型17が補助シリンダ18の
ロッド18aに取り付けられ、該シリンダ18の作動に
より深さ方向に進退可能に設けられている。さらに、ラ
ンナ14cには、溶融樹脂を注入する第1射出ノズル1
9が接続され、該ノズル19が第1射出ゲート20に連
通されている。なお、上記固定型14のランナ14cを
介してキャビティ構成凹部14aと補助キャビティ14
bに溶融樹脂が流れるようになっている。
【0022】また、上記固定型14のキャビティ構成凹
部14aの側部には、樹脂注入口21が設けられてい
る。そして、この樹脂注入口21には、溶融樹脂を注入
する第2射出ノズル22が接続され、該ノズル22が第
2射出ゲート23に連通されている。
【0023】一方、可動側ベース13の上方箇所には、
転写フィルムAの送り手段24が、また、下方箇所に
は、転写フィルムAの巻き取り手段25がそれぞれ装備
され、これら手段24,25により上記可動型15の成
形面15aに転写フィルムAを供給する転写フィルム供
給装置が26が構成されている。
【0024】そして、上記可動ベース13は、基台(図
示せず)に支持されたシリンダ27等によりガイドロッ
ド11…11を介して上記固定ベース12に対接離反可
能に設けられている。
【0025】また、上記可動側ベース13には、左右方
向(図3正面視)に貫通する段付きの成形孔28…28
が設けられている。そして、一端部に拡径部29aを有
するエジェクタロッド29…29が上記成形孔28…2
8に挿入されると共に、固定型14に設けられたプレー
ト部材30にエジェクタロッド29…29の他端部が連
結されている。また、このプレート部材30の可動型1
5側の面には、固定型14の補助キャビティ14bとラ
ンナ14cとの底部に位置し、該固定型14を貫通する
ようにエジェクタピン31,31がそれぞれ設けられて
いる。さらに、このプレート部材30は、可動型15側
の反対側の面が支持ブロック16に当接するようにバネ
32…32によって付勢されている。
【0026】また、上記可動側ベース13には、可動型
15の成形面15aに供給される転写フィルムAを、該
成形面15aに押し付けるクランプ機構33…33のが
設けられている。
【0027】次に、このICタグの製造装置10の作用
を説明する。
【0028】まず、図5に示すように、固定型14に対
して可動型15が離反された型開きの状態のもとで、補
助シリンダ18の作動によって該シリンダ18のロッド
18aに取り付けられた補助金型17を固定型14の端
面より所定量後退させる。そして、この状態で該固定型
14のキャビティ構成凹部14aの底部にICモジュー
ルシート1がセットされると共に、転写フィルムAが可
動型15の成形面15aが送り込まれる。この時、図1
に示すICモジュールシート1に設けられた突起1a…
1aが上記キャビティ構成凹部14aの内周面に嵌合し
て、該ICモジュールシート1はセットされた位置から
ずれないようになっている。また、上記転写フィルムA
の送り込みは、送り手段24により図3の図面上方から
下方に向けて行われ、転写すべき図柄等が可動型15の
成形面15aに搬入するようにして行われる。
【0029】そして、転写フィルムAの位置決め後に、
クランプ機構33…33の作動によって該転写フィルム
Aが可動型15の成形面15aに密着されることにな
る。
【0030】次に、図6に示すように、シリンダ27
(図3参照)の作動によって、可動型15を固定型14
に対接するように可動側ベース13を固定側ベース12
に近接移動させて型締めが行われる。この型締めによっ
て生じた第1の空間Bに、第1射出ゲート20から固定
型14のランナ14cを介して第1の空間B及び補助キ
ャビティ14bに溶融樹脂Cが射出され、その際の熱と
圧力により転写フィルムAが可動型15の成形面15a
に完全密着し、ICモジュールシート1の一方の面を覆
い固める合成樹脂層が成形されると同時に、該合成樹脂
層の面に転写フィルムAから図柄等の転写とが行われ
る。
【0031】さらに、図7に示すように、上記溶融樹脂
Cが硬化した状態で、補助シリンダ18の作動によって
該シリンダ18のロッド18aに取り付けられた補助金
型17を所定量後退させて生じた第2の空間Dに、第2
射出ゲート23から固定型14の側部に設けられた樹脂
注入口21を通じて、上記第1の空間Bに射出されたも
のと同様の溶融樹脂Cが射出される。なお、転写フィル
ムAを可動型15の成形面15aに密着させるクランプ
機構33…33の作動は、溶融樹脂Cの射出完了まで継
続される。
【0032】そして、成形終了後に、図8に示すよう
に、可動側ベース13を固定側ベース12に離反させる
と共に、エジェクタピン31,31が成形品Eの補助部
E1とランナ部E2とを突き上げることによって、転写
フィルムAのベース部材が除去された成形品Eが固定金
型14から取り出されることになる。なお、図示してい
ないが成形品Eは、アクチュエータ或いは挟持機構等で
保持されると共に、ICタグの製造装置10から排出さ
れるようになっている。
【0033】その後、後工程によって、上記成形品Eか
ら補助部E1とランナ部E2とが取り除かれて、図9、
10に示すように、ICモジュール1の両面が合成樹脂
層Cに包み固められ、かつ、上記第1の空間Bに形成さ
れた合成樹脂層Cの面に転写フィルムAから所定の図柄
等が転写された最終製品としてのICタグXが得られる
ことになる。
【0034】したがって、ICタグを成形した後、その
表面に所定の図柄等を印刷する後工程を必要とすること
なく、一度の工程でICタグの成形と同時にその表面に
所定の図柄等が印刷されるので、ICタグの製造時間を
短縮することが可能となる。
【0035】しかも、ICモジュールシート1の両面
が、合成樹脂層Cに包み込まれた状態で固められている
ので、該モジュールシート1における回路シート2のI
Cチップ4a及び電気回路4は外部からの衝撃や、水分
等の侵入から保護されることになり、耐環境性に優れた
ICタグXを得ることができる。
【0036】また、上記ICタグの製造装置10におい
て、第1の空間B及び第2の空間Dに注入した溶融樹脂
Cは同じもの用いているが、それぞれの空間B,Dに異
なる第1射出ノズル20,第2射出ノズル23が設けら
れているので、一つの射出ノズルで溶融樹脂を注入する
ように該樹脂の材質および色を同一にする必要がなく、
これら空間B,Dに注入する溶融樹脂の材質及び色を自
由に選ぶことができる。
【0037】また、ICモジュールシート1として周囲
に複数の突起1a…1aを有するものを用いているの
で、このモジュールシート1を固定型14のキャビティ
構成凹部14a底部にセットする際に、上記突起1a…
1aが該固定型14のキャビティ構成凹部14aの底部
内周面に嵌合して該ICモジュールシート1が固定され
ることになる。したがって、別途、上記ICモジュール
シート1を固定型14のキャビティ構成凹部14aの底
部に固定するための機構を備えることなく簡単に、IC
モジュールシート1をセットされた位置でずれることな
く固定することができる。
【0038】なお、ICタグ装置10における可動型1
5の平滑な成形面15aを図11に示すような凹凸部を
有する成形面15a′、或は、図12に示すような凹部
を有する成形面15a″に代えても良い。この場合、合
成樹脂層の面は、成形面15a′,15a″に対応して
それぞれ凹凸を有する面或は膨らみを有する面となり、
しかも、その面に転写フィルムから所定の図柄等が転写
されることになる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、まず、第1発明のICタ
グの製造方法によれば、第1の金型の補金助型を該第1
の金型の端面より所定量後退させた状態で該第1の金型
のキャビティ構成凹部の底部に上記ICモジュールシー
トをセットすると共に、第2の金型の成形面に転写フィ
ルムを供給し、この状態で両金型を型締めすることによ
って生じた上記ICモジュールシートと転写フィルムと
の間の第1の空間に溶融樹脂を注入するので、上記IC
モジュールシートの一方の面が合成樹脂層で覆い固めら
れると同時に、その合成樹脂層の面に転写フィルムから
所定の図柄等が転写されることになる。次に、この型締
め状態で上記補助金型を所定量後退させると共に、IC
モジュールシートと該補助金型との間に生じた第2の空
間に溶融樹脂を注入するので、上記ICモジュールシー
トの両面が合成樹脂層に包み込まれた状態で固められる
ことになる。そして、上記キャビティから成形品を取り
出すと共に、この成形品から転写フィルムのベース部材
を除去すれば、一方の合成樹脂層の面に所定の図柄等が
印刷されたICタグの最終製品を製造することになる。
【0040】したがって、ICタグを成形した後、その
表面に所定の図柄等を印刷する後工程を必要とすること
なく、一度の工程でICタグの成形と同時にその表面に
所定の図柄等が印刷されるので、ICタグの製造時間を
短縮することが可能となる。
【0041】しかも、ICモジュールシートの両面が、
合成樹脂層に包み込まれた状態で固められているので、
該モジュールシートにおける回路シートのICチップ及
び電気回路は外部からの衝撃や、水分等の侵入から保護
されることになり、耐環境性に優れたICタグを得るこ
とができる。
【0042】また、第2発明のICタグの製造方法によ
れば、第1の空間及び第2の空間に溶融樹脂の注入は、
異なるノズル手段によって行なうので、一つのノズル手
段で溶融樹脂を注入するように該樹脂の材質および色を
同一にする必要がなく、これら空間に注入する溶融樹脂
の材質及び色を自由に選ぶことができる。したがって、
溶融樹脂の材質及び色の組合せが自由にできるので、使
用する溶融樹脂を変えることで簡単にバリエーションの
富んだICタグを製造することができる。
【0043】また、第3発明のICタグの製造方法によ
れば、ICモジュールシートとして周囲に複数の突起を
有するものを用いるので、このモジュールシートを第1
の金型のキャビティ構成凹部の底部にセットする際に、
上記突起が該金型のキャビティ構成凹部の底部内周面に
嵌合して該ICモジュールシートが固定されることにな
る。したがって、別途、上記ICモジュールシートを第
1金型のキャビティ構成凹部の底部に固定するための機
構を備えることなく簡単に、ICモジュールシートをセ
ットされた位置でずれることなく固定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るICタグの製造装
置に用いるICモジュールシートの一例を示す概略構成
図である。
【図2】 図1のア−ア線による拡大断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係るICタグの製造装
置の型開きの状態を示す縦断面図である。
【図4】 図3のイ−イ線による拡大平面図である。
【図5】 図3のICタグの製造装置の型開きの状態を
示す要部拡大断面図である。
【図6】 同じく型締めの状態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図7】 同じく型締めの状態で補助金型が所定量後退
した状態を示す要部拡大断面図である。
【図8】 同じく型開き状態で成形品の取り出しを示す
要部拡大断面図である。
【図9】 ICタグの製造装置で製造されたICタグを
示す平面図である。
【図10】 図8のウ−ウ線による断面図である。
【図11】 ICタグの製造装置の可動型における他の
成形面を示す拡大断面図である。
【図12】 ICタグの製造装置の可動型における他の
成形面を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ICモジュールシート 2 回路シート 4 電気回路 4a ICチップ 14 固定型(第1の金型) 14a キャビティ構成凹部 15 可動型(第2の金型) 15a 成形面 17 補助金型 A 転写フィルム B 第1の空間 C 溶融樹脂 D 第2の空間 E 成形品 X ICタグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 公彦 大阪府堺市浜寺石津町東1丁5番15号 エ ヌアイエス株式会社内 (72)発明者 塚原 大悟 大阪府堺市浜寺石津町東1丁5番15号 エ ヌアイエス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICチップを含む電気回路を構成した回
    路シートの回路が設けられた側の面を被覆層で被覆して
    なるICモジュールシートを用い、該モジュールシート
    を合成樹脂層で包み固めてなるICタグの製造方法であ
    って、対接時に所定形状のキャビティを構成する第1、
    第2の金型を有し、かつ、第1の金型のキャビティ構成
    凹部にはその深さを変更する補助金型が設けられた金型
    装置を用い、まず、上記第1の金型の補助金型を該第1
    の金型の端面より所定量後退させた状態で該第1の金型
    のキャビティ構成凹部の底部に上記ICモジュールシー
    トをセットすると共に、第2の金型の成形面に転写フィ
    ルムを供給し、この状態で両金型を型締めした後、上記
    ICモジュールシートと転写フィルムとの間の第1の空
    間に溶融樹脂を注入し、次に該樹脂が硬化した後に上記
    補助金型を所定量後退させると共に、ICモジュールシ
    ートと該補助金型との間に生じた第2の空間に溶融樹脂
    を注入し、その後、該樹脂の硬化後に第1、第2の金型
    を開いて上記キャビティから成形品を取り出し、この成
    形品から転写フィルムのベース部材を除去することによ
    り、上記ICモジュールシートの両面が合成樹脂層で包
    み固められ、かつ、一方の合成樹脂層の面に転写フィル
    ムから所定の図柄等が転写されたICタグを製造するこ
    とを特徴とするICタグの製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の空間及び第2の空間に溶融樹脂の
    注入は、異なるノズル手段によって行なうことを特徴と
    する請求項1に記載のICタグの製造方法。
  3. 【請求項3】 ICモジュールシートとして周囲に複数
    の突起を有するものを用い、このモジュールシートを第
    1の金型のキャビティ構成凹部の底部にセットする際
    に、上記突起を該金型のキャビティ構成凹部の底部内周
    面に嵌合させて該ICモジュールシートを固定すること
    を特徴とする請求項1に記載のICタグの製造方法。
JP10116068A 1998-04-10 1998-04-10 Icタグの製造方法 Pending JPH11297732A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10116068A JPH11297732A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 Icタグの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10116068A JPH11297732A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 Icタグの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11297732A true JPH11297732A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14677924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10116068A Pending JPH11297732A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 Icタグの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11297732A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006134266A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Sony Corp メモリカード及びメモリカードの製造方法
JP2006150837A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の管理装置及び管理方法
CN105705313A (zh) * 2014-07-17 2016-06-22 日本写真印刷株式会社 具备能够旋转的上组件的转印膜运送装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006134266A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Sony Corp メモリカード及びメモリカードの製造方法
JP2006150837A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の管理装置及び管理方法
CN105705313A (zh) * 2014-07-17 2016-06-22 日本写真印刷株式会社 具备能够旋转的上组件的转印膜运送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0514761B1 (en) Injection molding method, apparatus and molding die
US7601289B2 (en) Two-sides in-mold decoration molding die and method of manufacturing a molded product with such molding die
JP4104021B1 (ja) 二色成形品の製造方法
JPH0316257B2 (ja)
JPH11297732A (ja) Icタグの製造方法
JP3036683B2 (ja) カード製品の製造方法及び製造装置
JPH11297725A (ja) Icタグの製造方法
JPS6220008B2 (ja)
JP2859494B2 (ja) 複数材射出成形機
JPH03253317A (ja) 同時絵付け成形方法並びにその方法に使用する金型及びその方法に使用する転写箔
JP4104711B2 (ja) カード基材の成形用金型及びicカード製造方法
JP3254993B2 (ja) 薄肉基板のインサート成形体の型構造
JPH0552770B2 (ja)
JP3748670B2 (ja) 立体絵柄を有する樹脂成形品及びその製造方法
CN210026099U (zh) 一种应用于iml工艺的防掉漆旋钮盖注塑模具
JP2711923B2 (ja) 射出成形型の製造方法
JPH0649307B2 (ja) 二層射出成形品の製造方法および成形金型
JP4606553B2 (ja) カード状基材の製造用金型およびカード状基材の製造方法
JPH09150437A (ja) 射出成形用金型
JP3782658B2 (ja) 射出成形用金型及び射出成形方法
JPH02309385A (ja) ホログラム形成合成樹脂成形品及びその製造方法
JPH03203616A (ja) プラスチック成形装置及びプラスチック成形方法
JPH0541860Y2 (ja)
CN115674568A (zh) 一种双色注塑产品模内后模植入的制造方法
JPH07121537B2 (ja) 成形転写成形法