JPH11296181A - 音楽再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者からの音声による選曲の認識精度を向
上させる。 【解決手段】 音声認識辞書記憶部６に複数の曲目カテ
ゴリに分けられた曲目の音声認識用の辞書を記憶し、表
示曲データ記憶部１２に上記辞書の曲目カテゴリ毎の曲
目表示データを記憶し、カテゴリ切替部３がタイマ部２
の計測による所定時間毎に辞書切替部５と表示切替部９
へ切替信号を同時に出力し、辞書切替部５は音声認識部
４へ出力する音声認識辞書記憶部６の辞書のカテゴリを
切り替え、表示切替部９も表示部１０へ出力する表示曲
データ記憶部１２のカテゴリを切り替え、音声認識部４
の参照する辞書のカテゴリと、その辞書に対応する曲目
のカテゴリの表示部１０への表示を同期させて切り替え
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、歌唱用の音楽を
再生するパーソナルコンピュータ，カラオケ装置，及び
通信カラオケ装置等の音楽再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

【０００３】カラオケ装置等では、一般には、使用者が
曲目本を使って歌いたいカラオケ曲の曲番号を検索して
いるが、使用者にとっては不便な方法である。また、カ
ラオケの新曲が出たときには、曲目本の内容を変更する
必要があり、曲目本を定期的に変更するために多大な費
用がかかるという問題があった。

【０００４】そこで、カラオケ曲の新曲情報を通信で配
信し、その新曲情報をＰＣや携帯端末装置にデータベー
スとして蓄積し、そのデータを逐次自動更新する。そし
て、使用者がキーボードやマウスを使用して選曲の検索
を行なえるようにし、曲目本を見て検索を行なわなくて
も済むようにするものが提案されている。しかし、キー
ボードやマウスによるデータベース検索はコンピュータ
の操作を苦手とする者にとっても大きな負担になるとい
う問題があった。

【０００５】近年、キーボードやマウス等の入力装置を
使用しないコンピュータの入力手段として、音声認識技
術を用いて各種の操作指示を音声入力できるようにした
ものが一般的であるが、カラオケ音楽を再生するカラオ
ケ装置，通信カラオケ装置等の音楽演奏装置に音声認識
技術を用いた入力手段を採用すれば、カラオケ曲の選曲
等の操作がし易くなり、使用者のユーザインタフェース
を向上させることができる。

【０００６】そこで、従来は歌唱用のマイクと選曲用の
マイクを備え、選曲用のマイクから入力された音声から
リクエスト曲を認識するようにしたカラオケ装置（例え
ば、特開平６−１６１４８２号公報参照）や、音声認識
機能モードとカラオケ機能モードの切替スイッチを設け
た専用のマイクを使用し、音声認識機能モードに切り替
えられた後に集音した音声によるリクエスト曲や音量調
整等を認識するようにしたカラオケ装置（例えば、特開
平６−８９０９６号公報参照）が提案されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た前者のようなカラオケ装置では、使用者が歌唱時と選
曲時とでマイクを持ち代える必要があって不便であると
いう問題があった。また、後者のようなカラオケ装置で
は、音声認識機能モードとカラオケ機能モードの切替ス
イッチを設けた専用のマイクが必要であり、マイク毎に
異なる音質の中から好みのものを使用することが多い使
用者にとって、普段使用している愛用のマイクを使用で
きないという問題があった。とくに、一般的なワイヤレ
スマイクを使用できないので、カラオケの歌唱時に不便
を感じてしまう。

【０００８】さらに、音声入力による指示内容には、選
曲の他に音量調整やテンポ調整等のコマンド制御指示も
含まれており、このように認識対象の内容が多岐に渡っ
ていると認識率の低下を招くという問題もあった。

【０００９】例えば、音声で選曲をする場合、曲名を用
いるのが最も有効な手段であるが、一般のカラオケ装置
では、一度に１万数千曲の検索が必要になり、複雑な単
語認識をするために高性能な装置が必要になり、装置の
コストが上昇してしまう。また、歌唱音声などの騒音の
影響で認識性能が低下し易いという問題もある。

【００１０】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、使用者からの音声による選曲の認識精度を向上
させることも目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、曲番号と曲目と曲データとを対応させて
記憶した曲データ記憶手段と、複数の曲目カテゴリに分
けられた曲目の音声認識用の辞書を記憶する曲目音声認
識辞書記憶手段と、その手段に記憶された辞書の曲目カ
テゴリ毎の曲目表示データを記憶する曲目表示データ記
憶手段と、上記曲目音声認識辞書記憶手段に記憶された
曲目音声認識辞書の曲目カテゴリと、上記曲目表示デー
タ記憶手段に記憶された上記曲目カテゴリに対応する曲
目表示データとを予め設定された時間毎に同時に切り替
える切替手段と、その手段によって切り替えられた曲目
表示データに基づいて曲目を表示する曲目表示手段と、
曲目の音声を入力する曲目音声入力手段と、その手段に
よって入力された音声から上記切替手段によって切り替
えられた曲目カテゴリに基づいて曲目を認識する曲目認
識手段と、その手段によって認識された曲目に対応する
曲番号を検索する曲番号検索手段と、その手段によって
検索された曲番号に対応する上記曲データ記憶手段に記
憶された曲データに基づいて音楽を再生する音楽再生手
段を備えた音楽再生装置を提供する。

【００１２】また、曲番号と曲目と曲データとを対応さ
せて記憶した曲データ記憶手段と、複数の曲目カテゴリ
に分けられた曲目の音声認識用の辞書を記憶する曲目音
声認識辞書記憶手段と、その手段に記憶された辞書の曲
目カテゴリ毎の曲目表示データを記憶する曲目表示デー
タ記憶手段と、上記曲目音声認識辞書記憶手段に記憶さ
れた曲目音声認識辞書の曲目カテゴリと、上記曲目表示
データ記憶手段に記憶された上記曲目カテゴリに対応す
る曲目表示データとを同時に切り替える切替手段と、そ
の手段によって切り替えられた曲目表示データに基づい
て曲目を表示する曲目表示手段と、曲目の音声を入力す
る曲目音声入力手段と、その手段によって入力された音
声から上記切替手段によって切り替えられた曲目カテゴ
リに基づいて曲目を認識する曲目認識手段と、その手段
によって認識された曲目に対応する曲番号を検索する曲
番号検索手段と、その手段によって検索された曲番号に
対応する上記曲データ記憶手段に記憶された曲データに
基づいて音楽を再生する音楽再生手段を備えた音楽再生
装置にするとよい。

【００１３】さらに、曲番号と曲目と曲データとを対応
させて記憶した曲データ記憶手段と、複数の曲目カテゴ
リに分けられた曲目の音声認識用の辞書を記憶する曲目
音声認識辞書記憶手段と、その手段に記憶された辞書の
曲目カテゴリ毎の曲目表示データを記憶する曲目表示デ
ータ記憶手段と、上記曲目音声認識辞書記憶手段に記憶
された曲目音声認識辞書の曲目カテゴリと、上記曲目表
示データ記憶手段に記憶された上記曲目カテゴリに対応
する曲目表示データとを遠隔操作で同時に切り替える切
替手段と、その手段によって切り替えられた曲目表示デ
ータに基づいて曲目を表示する曲目表示手段と、曲目の
音声を入力する曲目音声入力手段と、その手段によって
入力された音声から上記切替手段によって切り替えられ
た曲目カテゴリに基づいて曲目を認識する曲目認識手段
と、その手段によって認識された曲目に対応する曲番号
を検索する曲番号検索手段と、その手段によって検索さ
れた曲番号に対応する上記曲データ記憶手段に記憶され
た曲データに基づいて音楽を再生する音楽再生手段を備
えた音楽再生装置にするとよい。

【００１４】この発明の請求項１の音楽再生装置は、上
記のように構成することにより、所定時間毎に使用者に
表示する曲名一覧と、その曲名の音声を認識する辞書の
カテゴリを同時に切り替えるので、曲目一覧中に表示さ
れた任意の曲目の音声を入力すると、その音声による曲
目を認識するために最適な辞書のカテゴリを自動的に選
択することができ、曲目の認識精度を向上させることが
でき、曲目音声認識辞書の曲目カテゴリの切り替えを自
動的に行なって操作負担を軽減することができる。

【００１５】また、この発明の請求項２の音楽再生装置
は、上記のように構成することにより、スイッチ等の切
り替え操作に基づいて、使用者に表示する曲名一覧と、
その曲名の音声を認識する辞書のカテゴリを同時に切り
替えるので、曲目一覧中に表示された任意の曲目の音声
を入力すると、その音声による曲目を認識するために最
適な辞書のカテゴリを自動的に選択することができ、曲
目の認識精度を向上させることができ、使用者が希望の
曲目カテゴリに切り替えるときの操作性を向上させるこ
とができる。

【００１６】さらに、この発明の請求項３の音楽再生装
置は、上記のように構成することにより、リモコン等の
遠隔操作による切り替え操作に基づいて、使用者に表示
する曲名一覧と、その曲名の音声を認識する辞書のカテ
ゴリを同時に切り替えるので、曲目一覧中に表示された
任意の曲目の音声を入力すると、その音声による曲目を
認識するために最適な辞書のカテゴリを自動的に選択す
ることができ、曲目の認識精度を向上させることがで
き、使用者が希望の曲目カテゴリに切り替えるときの操
作性を向上させることができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図１はこの発明の一実
施形態のカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
このカラオケ装置は、ＣＰＵ，ＲＯＭ，及びＲＡＭ等か
らなるマイクロコンピュータによって実現され、マイク
１，タイマ部２，カテゴリ切替部３，音声認識部４，辞
書切替部５，音声認識辞書記憶部６，曲番号検索部７，
曲番号出力部８，表示切替部９，表示部１０，カラオケ
再生部１１，表示曲データ記憶部１２，及び曲データ記
憶部１３からなる。

【００１８】曲データ記憶部１３は、曲番号と曲目と曲
データとを対応させて記憶した曲データ記憶手段に相当
するハードディスク装置等の記憶装置であり、カラオケ
再生部１１が曲番号で参照するＭＩＤＩデータ等の多種
類の曲目の曲データを格納している。

【００１９】音声認識辞書記憶部６は、複数の曲目カテ
ゴリに分けられた曲目音声認識辞書を記憶する曲目音声
認識辞書記憶手段に相当するハードディスク装置等の記
憶装置であり、例えば、ポップス曲目辞書２０，演歌曲
目辞書２１，及びアニメ曲目辞書２２等の複数の曲目カ
テゴリを記憶している。

【００２０】表示曲データ記憶部１２は、曲目音声認識
辞書記憶手段に記憶された曲目カテゴリ毎の曲目表示デ
ータを記憶する曲目表示データ記憶手段に相当するハー
ドディスク装置等の記憶装置であり、例えば、上記ポッ
プス曲目辞書２０，演歌曲目辞書２１，及びアニメ曲目
辞書２２にそれぞれ対応するポップス曲目表示データ３
０，演歌曲目表示データ３１，及びアニメ曲目表示デー
タ３２等の複数の曲目表示データを記憶している。

【００２１】タイマ部２は、予め設定されたカテゴリ切
り替え時間を計測する。カテゴリ切替部３は、タイマ部
２でカテゴリ切り替え時間になったとき、辞書切替部５
と表示切替部９へ同時に切替信号を出力し、辞書切替部
５はカテゴリ切替部３からの切替信号に基づいて音声認
識部４へ出力する音声認識辞書記憶部６のカテゴリを切
り替え、表示切替部９はカテゴリ切替部３からの切替信
号に基づいて表示部１０へ出力する表示曲データ記憶部
１２のカテゴリを切り替える。

【００２２】すなわち、上記タイマ部２とカテゴリ切替
部３と辞書切替部５と表示切替部９が、曲目音声認識辞
書記憶手段に記憶された曲目音声認識辞書の曲目カテゴ
リと、曲目表示データ記憶手段に記憶された曲目カテゴ
リに対応する曲目表示データとを予め設定された時間毎
に同時に切り替える切替手段に相当する。

【００２３】表示部１０は、切替手段によって切り替え
られた曲目表示データに基づいて曲目を表示する曲目表
示手段に相当するＣＲＴ，ＬＣＤ等のディスプレイであ
る。マイク１は、曲目の音声を入力する曲目音声入力手
段に相当する音声入力装置である。

【００２４】音声認識部４は、音声入力手段によって入
力された音声から切替手段によって切り替えられた曲目
カテゴリに基づいて曲目を認識する曲目認識手段に相当
し、例えば、表示部１０にポップス曲目が表示されてい
るときには、ポップス曲目辞書２０を参照してマイク１
から入力された音声の曲目を認識する。

【００２５】曲番号検索部７は、曲目認識手段によって
認識された曲目に対応する曲番号を検索する曲番号検索
手段に相当し、音声認識部４から受け取った曲目に該当
する曲番号を検索し、その曲番号を曲番号出力部８へ出
力する。曲番号出力部８は、曲番号検索部７で検索され
た曲番号をカラオケ再生部１１へ出力すると共に、表示
部１０へ出力して表示させる。

【００２６】カラオケ再生部１１は、曲番号検索手段に
よって検索された曲番号に対応する曲データ記憶手段に
記憶された曲データに基づいて音楽を再生する音楽再生
手段に相当し、曲番号出力部８から受け取った曲番号に
該当する曲データを曲データ記憶部１３から読み出し、
その曲データに基づいてカラオケ曲の音楽を再生するＭ
ＩＤＩ音源等の音楽再生装置である。

【００２７】次に、このカラオケ装置における音声の曲
目認識処理について説明する。このカラオケ装置では、
カラオケ曲が演奏されていない曲間に曲目カテゴリ毎の
曲目一覧を表示し、使用者に曲目の選曲を行なわせる。

【００２８】また、「ポップス曲目」「演歌曲目」及び
「アニメ曲目」等の曲目カテゴリを使用し、音声認識辞
書記憶部６には、ポップスの曲目の音声認識のための情
報を格納したポップス曲目辞書２０と、演歌の曲目の音
声認識のための情報を格納した演歌曲目辞書２１と、ア
ニメの曲目の音声認識のための情報を格納したアニメ曲
目辞書２２等を記憶している。

【００２９】さらに、表示曲データ記憶部１２には、ポ
ップス曲目辞書２０に格納された全ポップス曲目の各表
示データであるポップス曲目表示データ３０と、演歌曲
目辞書２１に格納された全演歌曲目の各表示データであ
る演歌曲目表示データ３１と、アニメ曲目辞書２２に格
納された全アニメ曲目の各表示データであるアニメ曲目
表示データ３２等を記憶している。

【００３０】このカラオケ装置は、タイマ部２で予め設
定されたカテゴリ切替時間を計測し、カテゴリ切替部３
は、タイマ部２の計測時間を参照し、所定のカテゴリ切
替時間になったら辞書切替部５と表示切替部９へ同時に
切替信号を出力する。

【００３１】辞書切替部５は、カテゴリ切替部３から切
替信号を受け取ると、音声認識部４へ出力する音声認識
辞書記憶部６の辞書を切り替える。例えば、最初はポッ
プス曲目辞書２０を出力し、所定時間経過後に切替信号
を受け取ったら、演歌曲目辞書２１を出力するように切
り替え、次の所定時間経過後に切替信号を受け取った
ら、アニメ曲目辞書２２を出力するように切り替える。

【００３２】一方、表示切替部９も、カテゴリ切替部３
から切替信号を受け取ると、表示部１０へ出力する表示
曲データ記憶部１２の表示データを切り替える。したが
って、最初はポップス曲目表示データ３０を出力し、所
定時間経過後に、演歌曲目表示データ３１を出力するよ
うに切り替え、次の所定時間経過後に、アニメ曲目表示
データ３２を出力するように切り替える。

【００３３】そして、表示部１０は、表示曲データ記憶
部１２から受け取った表示曲データに基づいてポップス
曲目，演歌曲目，及びアニメ曲目をそれぞれ所定時間毎
表示する。

【００３４】このようにして、表示部１０に表示する曲
目のカテゴリと音声認識部４の参照する辞書のカテゴリ
を対応させながら所定時間毎に同時に切り替える。した
がって、表示部１０にポップス曲目が表示されていると
きには、音声認識部４はポップス曲目辞書２０に基づく
曲目の音声を認識し、演歌曲目が表示されているときに
は、音声認識部４は演歌曲目辞書２１に基づく曲目の音
声を認識し、アニメ曲目が表示されているときには、音
声認識部４はアニメ曲目辞書３２に基づく曲目の音声を
認識することができる。

【００３５】次に、マイク１から曲目の音声が入力され
ると、音声認識部４はその入力時に参照している辞書に
基づいて曲目を認識し、曲番号検索部７がその認識され
た曲目に対応する曲番号を検索し、その曲番号を曲番号
出力部８へ出力する。曲番号出力部８は曲番号を表示部
１０に認識結果として表示させると共に、カラオケ再生
部１１へも送る。

【００３６】カラオケ再生部１１は、曲データ記憶部１
３から曲番号に対応する曲データを読み出し、その曲デ
ータに基づいてカラオケ音楽を再生し、図示を省略した
スピーカから出力する。

【００３７】例えば、表示部１０にポップス曲目が表示
されているとき、音声認識部４はポップス曲目辞書２０
に基づいて曲名を認識することになり、マイク１からそ
のポップス曲目中の任意の曲名の音声が入力されると、
音声の曲目のカテゴリをポップスに絞り込んで認識精度
を高めることができる。

【００３８】また、所定時間後に、表示部１０の表示内
容が演歌曲目に変わると、音声認識部４が参照する辞書
が自動的に演歌曲目辞書２１に切り替わるので、マイク
１からその演歌曲目中の任意の曲名の音声が入力される
と、音声の曲目のカテゴリを演歌に絞り込んで認識精度
を高めることができる。

【００３９】このようにして、所定時間毎に選曲のため
の曲目を曲目カテゴリ毎に切り替えて表示するので、使
用者はその曲目の中から希望する曲目を容易に探し出す
ことができ、マイクから素早くリクエストすることがで
きる。また、表示部に表示した曲目カテゴリに対応する
認識辞書に基づいてマイクから入力された音声の曲目を
確実に認識することができ、認識精度を高めることがで
きる。

【００４０】次に、この発明の他の実施形態について説
明する。図２はこの発明の他の実施形態のカラオケ装置
の構成を示すブロック図であり、図１と共通する部分に
は同一符号を付している。このカラオケ装置では、スイ
ッチ４０の切り替え操作に基づいて、カテゴリ切替部４
１が辞書切替部５と表示切替部９へ同時に切替信号を出
力する。

【００４１】すなわち、スイッチ４０とカテゴリ切替部
４１が、曲目音声認識辞書記憶手段に記憶された曲目音
声認識辞書の曲目カテゴリと、曲目表示データ記憶手段
に記憶された曲目カテゴリに対応する曲目表示データと
を同時に切り替える切替手段の機能を果たす。

【００４２】次に、このカラオケ装置における音声の曲
目認識処理について説明する。このカラオケ装置は、使
用者がスイッチ４０によって任意にカテゴリ切替入力を
行なうと、カテゴリ切替部４１は、スイッチ４０からの
切替信号に基づいて辞書切替部５と表示切替部９へ同時
に切替信号を出力する。

【００４３】辞書切替部５は、カテゴリ切替部４１から
切替信号を受け取ると、音声認識部４へ出力する音声認
識辞書記憶部６の辞書を切り替える。例えば、スイッチ
４０によって演歌曲目のカテゴリの表示に切り替える操
作が行なわれると、カテゴリ切替部４１は辞書切替部５
と表示切替部９へ同時に演歌曲目のカテゴリに切り替え
るように指示する切替信号を出力し、演歌曲目辞書２１
を出力するように切り替える。

【００４４】一方、表示切替部９も、カテゴリ切替部４
１から切替信号を受け取ると、表示部１０へ出力する表
示曲データ記憶部１２の表示データを切り替える。した
がって、演歌曲目表示データ３１を出力するように切り
替える。そして、表示部１０は、表示曲データ記憶部１
２から受け取った表示曲データに基づいてポップス曲
目，演歌曲目，及びアニメ曲目をそれぞれ表示する。

【００４５】このようにして、スイッチ４０の切替操作
に応じて、表示部１０に表示する曲目のカテゴリと音声
認識部４の参照する辞書のカテゴリを同時に切り替え
る。したがって、表示部１０にポップス曲目が表示され
ているときには、音声認識部４はポップス曲目辞書２０
に基づく曲目の音声を認識し、演歌曲目が表示されてい
るときには、音声認識部４は演歌曲目辞書２１に基づく
曲目の音声を認識し、アニメ曲目が表示されているとき
には、音声認識部４はアニメ曲目辞書２２に基づく曲目
の音声を認識することができる。

【００４６】次に、マイク１から曲目の音声が入力され
ると、音声認識部４はその入力時に参照している辞書に
基づいて曲目を認識し、曲番号検索部７がその認識され
た曲目に対応する曲番号を検索し、その曲番号を曲番号
出力部８へ出力する。曲番号出力部８は曲番号を表示部
１０に認識結果として表示させると共に、カラオケ再生
部１１へも送る。

【００４７】カラオケ再生部１１は、曲データ記憶部１
３から曲番号に対応する曲データを読み出し、その曲デ
ータに基づいてカラオケ音楽を再生し、図示を省略した
スピーカから出力する。

【００４８】例えば、スイッチ４０の操作で表示部１０
にポップス曲目を表示しているとき、音声認識部４はポ
ップス曲目辞書２０に基づいて曲名を認識することにな
り、マイク１からそのポップス曲目中の任意の曲名の音
声が入力されると、音声の曲目のカテゴリをポップスに
絞り込んで認識精度を高めることができる。

【００４９】また、スイッチ４０の操作で表示部１０の
表示内容を演歌曲目に変えると、音声認識部４が参照す
る辞書が自動的に演歌曲目辞書２１に切り替わるので、
マイク１からその演歌曲目中の任意の曲名の音声が入力
されると、音声の曲目のカテゴリを演歌に絞り込んで認
識精度を高めることができる。

【００５０】このようにして、使用者がスイッチによっ
て希望の曲目カテゴリに切り替えられるので、選曲の際
に参照する曲目の種類を素早く切り替えることができ、
マイクによる音声入力で希望の曲目のリクエストを短時
間で行なえる。

【００５１】次に、この発明のさらに他の実施形態につ
いて説明する。図３はこの発明のさらに他の実施形態の
カラオケ装置の構成を示すブロック図であり、図１と共
通する部分には同一符号を付している。このカラオケ装
置では、リモコン受信機５１によってリモコン５０から
のカテゴリ切替指示の赤外線信号を受信すると、カテゴ
リ切替部５２が辞書切替部５と表示切替部９へ同時に切
替信号を出力する。

【００５２】すなわち、リモコン５０とリモコン受信機
５１とカテゴリ切替部５２が、曲目音声認識辞書記憶手
段に記憶された曲目音声認識辞書の曲目カテゴリと、曲
目表示データ記憶手段に記憶された曲目カテゴリに対応
する曲目表示データとを遠隔操作で同時に切り替える切
替手段の機能を果たす。

【００５３】次に、このカラオケ装置における音声の曲
目認識処理について説明する。このカラオケ装置は、使
用者がリモコン５０で任意にカテゴリ切替入力を行なう
と、リモコン５０からカテゴリ切り替えを指示する赤外
線信号を出力し、リモコン受信機５１がその赤外線信号
を受信すると、カテゴリ切替部５２が、その赤外線信号
に基づいて辞書切替部５と表示切替部９へ同時に切替信
号を出力する。

【００５４】辞書切替部５は、カテゴリ切替部５２から
切替信号を受け取ると、音声認識部４へ出力する音声認
識辞書記憶部６の辞書を切り替える。例えば、リモコン
５０によって演歌曲目のカテゴリの表示に切り替える操
作が行なわれると、カテゴリ切替部５２は書切替部５と
表示切替部９へ同時に演歌曲目のカテゴリに切り替える
ように指示する切替信号を出力し、演歌曲目辞書２１を
出力するように切り替える。

【００５５】一方、表示切替部９も、カテゴリ切替部５
２から切替信号を受け取ると、表示部１０へ出力する表
示曲データ記憶部１２の表示データを切り替える。した
がって、演歌曲目表示データ３１を出力するように切り
替える。そして、表示部１０は、表示曲データ記憶部１
２から受け取った表示曲データに基づいてポップス曲
目，演歌曲目，及びアニメ曲目をそれぞれ表示する。

【００５６】このようにして、リモコン５０の切替操作
に応じて、表示部１０に表示する曲目のカテゴリと音声
認識部４の参照する辞書のカテゴリを同時に切り替え
る。したがって、表示部１０にポップス曲目が表示され
ているときには、音声認識部４はポップス曲目辞書２０
に基づく曲目の音声を認識し、演歌曲目が表示されてい
るときには、音声認識部４は演歌曲目辞書２１に基づく
曲目の音声を認識し、アニメ曲目が表示されているとき
には、音声認識部４はアニメ曲目辞書２２に基づく曲目
の音声を認識することができる。

【００５７】次に、マイク１から曲目の音声が入力され
ると、音声認識部４はその入力時に参照している辞書に
基づいて曲目を認識し、曲番号検索部７がその認識され
た曲目に対応する曲番号を検索し、その曲番号を曲番号
出力部８へ出力する。曲番号出力部８は曲番号を表示部
１０に認識結果として表示させると共に、カラオケ再生
部１１へも送る。

【００５８】カラオケ再生部１１は、曲データ記憶部１
３から曲番号に対応する曲データを読み出し、その曲デ
ータに基づいてカラオケ音楽を再生し、図示を省略した
スピーカから出力する。

【００５９】例えば、リモコン５０の操作で表示部１０
にポップス曲目を表示しているとき、音声認識部４はポ
ップス曲目辞書２０に基づいて曲名を認識することにな
り、マイク１からそのポップス曲目中の任意の曲名の音
声が入力されると、音声の曲目のカテゴリをポップスに
絞り込んで認識精度を高めることができる。

【００６０】また、リモコン５０の操作で表示部１０の
表示内容を演歌曲目に変えると、音声認識部４が参照す
る辞書が自動的に演歌曲目辞書２１に切り替わるので、
マイク１からその演歌曲目中の任意の曲名の音声が入力
されると、音声の曲目のカテゴリを演歌に絞り込んで認
識精度を高めることができる。

【００６１】このようにして、使用者がリモコンによる
遠隔操作で希望の曲目カテゴリに切り替えられるので、
選曲の際に参照する曲目の種類をその都度カラオケ操作
まで出向いて操作せずに済む。

【００６２】この実施形態のカラオケ装置は、表示部の
曲目表示と音声認識部の参照する辞書のカテゴリを同期
させて切り替えることにより、曲目のジャンルで分けた
カテゴリ毎に音声認識対象を認識することができるの
で、膨大な曲目データベースの中から検索を行なわずに
済み、安価で安定した曲目の音声認識性能を持つ選曲手
段を提供することができる。

【００６３】なお、この発明は通信カラオケ装置やマイ
クロコンピュータでも同様に実施することができる。ま
た、上述の曲目カテゴリとして、「ポップスベストテ
ン」「演歌ベストテン」「デュエット」等のジャンル
や、曲種類以外の月別の人気曲や年別の人気曲などのジ
ャンルを用いても良い。

【００６４】

【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の音
楽再生装置によれば、使用者の音声の曲目を認識すると
き、その曲目のカテゴリに対応する認識辞書を使用する
ことができ、使用者からの音声による選曲の認識精度を
向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施形態のカラオケ装置の構成を
示すブロック図である。

【図２】この発明の他の実施形態のカラオケ装置の構成
を示すブロック図である。

【図３】この発明のさらに他の実施形態のカラオケ装置
の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１：マイク ２：タイマ部 ３，４１，５２：カテゴリ切替部 ４：音声認識部 ５：辞書切替部 ６：音声認識辞書記憶部 ７：曲番号検索部 ８：曲番号出力部 ９：表示切替部 １０：表示部 １１：カラオケ再生部 １２：表示曲データ記憶部 １３：曲データ記憶部 ２０：ポップス曲目辞書 ２１：演歌曲目辞書 ２２：アニメ曲目辞書 ３０：ポップス曲目表示データ ３１：演歌曲目表示データ ３２：アニメ曲目表示データ ４０：スイッチ ５０：リモコン ５１：リモコン受信機

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 曲番号と曲目と曲データとを対応させて
   記憶した曲データ記憶手段と、複数の曲目カテゴリに分
   けられた曲目の音声認識用の辞書を記憶する曲目音声認
   識辞書記憶手段と、該手段に記憶された辞書の曲目カテ
   ゴリ毎の曲目表示データを記憶する曲目表示データ記憶
   手段と、前記曲目音声認識辞書記憶手段に記憶された曲
   目音声認識辞書の曲目カテゴリと、前記曲目表示データ
   記憶手段に記憶された前記曲目カテゴリに対応する曲目
   表示データとを予め設定された時間毎に同時に切り替え
   る切替手段と、該手段によって切り替えられた曲目表示
   データに基づいて曲目を表示する曲目表示手段と、曲目
   の音声を入力する曲目音声入力手段と、該手段によって
   入力された音声から前記切替手段によって切り替えられ
   た曲目カテゴリに基づいて曲目を認識する曲目認識手段
   と、該手段によって認識された曲目に対応する曲番号を
   検索する曲番号検索手段と、該手段によって検索された
   曲番号に対応する前記曲データ記憶手段に記憶された曲
   データに基づいて音楽を再生する音楽再生手段とを備え
   たことを特徴とする音楽再生装置。
2. 【請求項２】 曲番号と曲目と曲データとを対応させて
   記憶した曲データ記憶手段と、複数の曲目カテゴリに分
   けられた曲目の音声認識用の辞書を記憶する曲目音声認
   識辞書記憶手段と、該手段に記憶された辞書の曲目カテ
   ゴリ毎の曲目表示データを記憶する曲目表示データ記憶
   手段と、前記曲目音声認識辞書記憶手段に記憶された曲
   目音声認識辞書の曲目カテゴリと、前記曲目表示データ
   記憶手段に記憶された前記曲目カテゴリに対応する曲目
   表示データとを同時に切り替える切替手段と、該手段に
   よって切り替えられた曲目表示データに基づいて曲目を
   表示する曲目表示手段と、曲目の音声を入力する曲目音
   声入力手段と、該手段によって入力された音声から前記
   切替手段によって切り替えられた曲目カテゴリに基づい
   て曲目を認識する曲目認識手段と、該手段によって認識
   された曲目に対応する曲番号を検索する曲番号検索手段
   と、該手段によって検索された曲番号に対応する前記曲
   データ記憶手段に記憶された曲データに基づいて音楽を
   再生する音楽再生手段とを備えたことを特徴とする音楽
   再生装置。
3. 【請求項３】 曲番号と曲目と曲データとを対応させて
   記憶した曲データ記憶手段と、複数の曲目カテゴリに分
   けられた曲目の音声認識用の辞書を記憶する曲目音声認
   識辞書記憶手段と、該手段に記憶された辞書の曲目カテ
   ゴリ毎の曲目表示データを記憶する曲目表示データ記憶
   手段と、前記曲目音声認識辞書記憶手段に記憶された曲
   目音声認識辞書の曲目カテゴリと、前記曲目表示データ
   記憶手段に記憶された前記曲目カテゴリに対応する曲目
   表示データとを遠隔操作で同時に切り替える切替手段
   と、該手段によって切り替えられた曲目表示データに基
   づいて曲目を表示する曲目表示手段と、曲目の音声を入
   力する曲目音声入力手段と、該手段によって入力された
   音声から前記切替手段によって切り替えられた曲目カテ
   ゴリに基づいて曲目を認識する曲目認識手段と、該手段
   によって認識された曲目に対応する曲番号を検索する曲
   番号検索手段と、該手段によって検索された曲番号に対
   応する前記曲データ記憶手段に記憶された曲データに基
   づいて音楽を再生する音楽再生手段とを備えたことを特
   徴とする音楽再生装置。