JPH1195788A - 音楽再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で安定した認識精度を得られる実用的な
音声認識による選曲手段を提供する。 【解決手段】 マイク３から使用者名と曲名の音声を入
力し、音声認識部４がその入力された使用者名の音声と
使用者名前認識辞書２１とに基づいて使用者名を認識
し、辞書切替部５がその認識された使用者名に基づいて
複数の使用者の登録曲辞書から上記使用者名の登録曲辞
書を検索対象に切り替え、音声認識部４がその切り替え
られた登録曲辞書と上記入力された曲名の音声とに基づ
いて曲名を認識し、曲番号検索部６がその認識された曲
名に対応する曲番号を検索し、表示部８がその検索され
た曲番号の曲名を表示し、カラオケ再生部９がその検索
された曲番号に対応する曲データに基づいて演奏音楽を
再生する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、パーソナルコン
ピュータ，カラオケ装置，通信カラオケ装置等の音楽再
生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】使用者がカラオケ装置等の音楽再生装置
で選曲するとき、歌手，曲名等毎に曲番号を一覧記載し
た冊子を参照し、歌いたい曲名に対応する曲番号を探し
出し、その曲番号を音楽再生装置に指定することによ
り、所望のカラオケ音楽を再生させていた。しかし、使
用者が冊子を参照して曲番号を探し出すのでは大変不便
である。

【０００３】そこで、上記冊子の代わりにコンピュータ
や携帯端末装置に多数の曲名をデータベースとして蓄積
し、それらの装置のキーボードやマウス等の入力装置に
よって所望の曲名を検索する音楽再生装置が提案されて
いる。

【０００４】しかし、このような音楽再生装置でもキー
ボードやマウス等の操作やコンピュータを用いたデータ
ベース検索に不慣れな使用者にとっては、やはり使いに
くく不便である。

【０００５】そこで、音声認識機能を用いて、使用者の
音声入力を認識し、その認識結果に基づいて選曲を行な
えるようにした音楽再生装置（例えば、特開平６−８９
０９６号公報参照）が提案されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような使用者の音声入力に基づいて選曲を行なう音楽再
生装置では、現状の音声認識技術では選曲の手段として
の十分な性能を有していないので、実用的ではないとい
う問題があった。

【０００７】上記音声入力で選曲する場合、「曲名」を
音声入力して該当する曲番号を検索することが最も有効
な手段であるが、例えば、通信カラオケ装置では所望の
曲名を音声入力した場合、１万数千曲の検索が必要であ
り、曲名を単語として認識する場合では１万数千語の認
識技術が必要になる。

【０００８】また、「歌手」による検索の場合でも、数
千人の歌手名の検索が必要になる。このように数千語を
超える単語を確実に認識するには複雑な機能を備えた装
置が必要になり、音楽再生装置が高価になる。さらに、
音楽の演奏中や歌唱中では、それらの音声によって音声
認識の精度が著しく低下する恐れがある。

【０００９】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、安価で安定した認識精度を得られる実用的な音
声認識による選曲手段を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、使用者名を登録した使用者名辞書と、そ
の辞書に登録された使用者名毎にその使用者が選択する
曲名を登録した複数の登録曲辞書と、上記辞書に使用者
名と曲名を登録する辞書登録手段と、使用者名と曲名の
音声を入力する音声入力手段と、その手段によって入力
された使用者名の音声と上記使用者名辞書とに基づいて
使用者名を認識する使用者名認識手段と、その手段によ
って認識された使用者名に基づいて上記複数の登録曲辞
書から上記使用者名の登録曲辞書を検索対象に切り替え
る辞書切替手段と、その手段によって切り替えられた登
録曲辞書と上記入力された曲名の音声とに基づいて曲名
を認識する曲名認識手段と、その手段によって認識され
た曲名に対応する曲番号を検索する曲番号検索手段と、
その手段によって検索された曲番号を出力する曲番号出
力手段と、その手段によって出力された曲番号の曲名を
表示する曲番号表示手段と、上記曲番号出力手段によっ
て出力された曲番号に対応する曲データに基づいて演奏
音楽を再生する音楽再生手段を備えた音楽再生装置を提
供する。

【００１１】また、使用者名を登録した使用者名辞書
と、その辞書に登録された使用者名毎にその使用者が選
択する曲名を登録した複数の登録曲辞書と、その各登録
曲辞書に登録された曲名毎の選択回数を記憶する選択回
数記憶手段と、上記辞書に使用者名と曲名を登録する辞
書登録手段と、使用者名と曲名の音声を入力する音声入
力手段と、その手段によって入力された使用者名の音声
と上記使用者名辞書とに基づいて使用者名を認識する使
用者名認識手段と、その手段によって認識された使用者
名に基づいて上記複数の登録曲辞書から上記使用者名の
登録曲辞書を検索対象に切り替える辞書切替手段と、そ
の手段によって切り替えられた登録曲辞書の各曲名毎に
上記選択回数記憶手段に記憶された曲名毎の選択回数に
基づいて類似度の重み付けを行なう類似度重み付け手段
と、その手段によって曲名毎に重み付けが行なわれた登
録曲辞書と上記入力された曲名の音声とに基づいて曲名
を認識する曲名認識手段と、その手段によって認識され
た曲名に対応する曲番号を検索する曲番号検索手段と、
その手段によって検索された曲番号を出力する曲番号出
力手段と、その手段によって出力された曲番号の曲名を
表示する曲番号表示手段と、上記曲番号出力手段によっ
て出力された曲番号に対応する曲データに基づいて演奏
音楽を再生する音楽再生手段を備えた音楽再生装置にす
るとよい。

【００１２】さらに、使用者名を登録した使用者名辞書
と、その辞書に登録された使用者名毎にその使用者が選
択する曲名を登録した複数の登録曲辞書と、その各登録
曲辞書に登録された曲名毎の選択回数を記憶する選択回
数記憶手段と、上記辞書に使用者名と曲名を登録する辞
書登録手段と、使用者名の音声を入力する音声入力手段
と、その手段によって入力された使用者名の音声と上記
使用者名辞書とに基づいて使用者名を認識する使用者名
認識手段と、その手段によって認識された使用者名に基
づいて上記複数の登録曲辞書から上記使用者名の登録曲
辞書を検索対象に切り替える辞書切替手段と、その手段
によって切り替えられた登録曲辞書の各曲名の中から上
記選択回数記憶手段に記憶された曲名毎の選択回数に基
づいてその選択回数が多い順に曲名を並び替える曲名並
び替え手段と、その手段によって並び替えられた曲名中
の上位から所定数の曲名を一覧表示する曲名一覧表示手
段と、上記辞書切替手段によって切り替えられた登録曲
辞書中の前記曲名一覧表示に表示された曲名のみを検索
対象に選択する検索対象曲名選択手段と、その手段によ
って登録曲辞書中の選択された検索対象の曲名に基づい
て音声入力された曲名を認識する曲名認識手段と、その
手段によって認識された曲名に対応する曲番号を検索す
る曲番号検索手段と、その手段によって検索された曲番
号を出力する曲番号出力手段と、その手段によって出力
された曲番号の曲名を表示する曲番号表示手段と、上記
曲番号出力手段によって出力された曲番号に対応する曲
データに基づいて演奏音楽を再生する音楽再生手段を備
えた音楽再生装置にするとよい。

【００１３】この発明の請求項１の音楽再生装置は、使
用者名を登録した使用者名辞書と、その辞書に登録され
た使用者名毎にその使用者が選択する曲名を登録した複
数の登録曲辞書を備え、上記辞書に使用者名と曲名を登
録し、使用者名と曲名の音声を入力し、その入力された
使用者名の音声と上記使用者名辞書とに基づいて使用者
名を認識し、その認識された使用者名に基づいて上記複
数の登録曲辞書から上記使用者名の登録曲辞書を検索対
象に切り替え、その切り替えられた登録曲辞書と上記入
力された曲名の音声とに基づいて曲名を認識し、その認
識された曲名に対応する曲番号を検索し、その検索され
た曲番号を出力し、その出力された曲番号の曲名を表示
し、上記出力された曲番号に対応する曲データに基づい
て演奏音楽を再生する。

【００１４】したがって、各利用者毎に限られた種類の
曲名の範囲内で音声入力による曲名認識を行なえるの
で、複雑な検索作業を行なわずに済み、認識精度も向上
させることができる。

【００１５】また、この発明の請求項２の音楽再生装置
は、使用者名を登録した使用者名辞書と、その辞書に登
録された使用者名毎にその使用者が選択する曲名を登録
した複数の登録曲辞書を備え、その各登録曲辞書に登録
された曲名毎の選択回数を記憶し、上記辞書に使用者名
と曲名を登録し、使用者名と曲名の音声を入力し、その
入力された使用者名の音声と上記使用者名辞書とに基づ
いて使用者名を認識し、その認識された使用者名に基づ
いて上記複数の登録曲辞書から上記使用者名の登録曲辞
書を検索対象に切り替え、その切り替えられた登録曲辞
書の各曲名毎に上記記憶された曲名毎の選択回数に基づ
いて類似度の重み付けを行ない、その曲名毎に重み付け
が行なわれた登録曲辞書と上記入力された曲名の音声と
に基づいて曲名を認識し、その認識された曲名に対応す
る曲番号を検索し、その検索された曲番号を出力し、そ
の出力された曲番号の曲名を表示し、上記出力された曲
番号に対応する曲データに基づいて演奏音楽を再生す
る。

【００１６】したがって、音声認識時に類似する曲名に
ついては、使用者が選択する確率の高い曲名を認識結果
にすることができ、さらに曲名の認識精度を向上させる
ことができる。

【００１７】さらに、この発明の請求項３の音楽再生装
置は、使用者名を登録した使用者名辞書と、その辞書に
登録された使用者名毎にその使用者が選択する曲名を登
録した複数の登録曲辞書を備え、その各登録曲辞書に登
録された曲名毎の選択回数を記憶し、上記辞書に使用者
名と曲名を登録し、使用者名の音声を入力し、その入力
された使用者名の音声と上記使用者名辞書とに基づいて
使用者名を認識し、その認識された使用者名に基づいて
上記複数の登録曲辞書から上記使用者名の登録曲辞書を
検索対象に切り替え、その切り替えられた登録曲辞書の
各曲名の中から上記記憶された曲名毎の選択回数に基づ
いてその選択回数が多い順に曲名を並び替え、その並び
替えられた曲名中の上位から所定数の曲名を一覧表示
し、上記切り替えられた登録曲辞書中の上記曲名一覧表
示に表示された曲名のみを検索対象に選択し、その登録
曲辞書中の選択された検索対象の曲名に基づいて音声入
力された曲名を認識し、その認識された曲名に対応する
曲番号を検索し、その検索された曲番号を出力し、その
出力された曲番号の曲名を表示し、上記出力された曲番
号に対応する曲データに基づいて演奏音楽を再生する。

【００１８】したがって、使用者に選曲回数の多い曲名
の中から選曲させることにより、曲名の認識対象を少な
くすることができ、さらに曲名の認識精度を向上させる
ことができる。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図１は、この発明の音
楽再生装置の一実施形態であるカラオケ装置の構成を示
す図であり、この発明に係る部分のみを示し、その他の
公知部分については図示を省略している。

【００２０】まず、使用者がカラオケ音楽を歌う場合、
毎回異なる曲を歌うことは少なく、各使用者の選曲する
曲の種類が限られているという傾向が有る。そこで、使
用者毎に登録された少数の曲名を音声認識対象にすれ
ば、一度に数千〜数万の曲名の検索を行なわずに済み、
認識精度も高めることができる。

【００２１】このカラオケ装置は、ＣＰＵ，ＲＯＭ，及
びＲＡＭ等からなるマイクロコンピュータによって実現
される図示の各機能部を備えている。すなわち、上記使
用者名前認識辞書２１が使用者名を登録した使用者名辞
書に相当し、上記使用者登録曲辞書２２が使用者名辞書
に登録された使用者名毎にその使用者が選択する曲名を
登録した複数の登録曲辞書に相当する。

【００２２】また、上記辞書登録部１が上記辞書に使用
者名と曲名を登録する辞書登録手段の機能を果たし、上
記マイク３が使用者名と曲名の音声を入力する音声入力
手段の機能を果たし、上記音声認識部４が音声入力手段
によって入力された使用者名の音声と上記使用者名辞書
とに基づいて使用者名を認識する使用者名認識手段の機
能を果たす。

【００２３】さらに、上記辞書切替部５が上記使用者名
認識手段によって認識された使用者名に基づいて上記複
数の登録曲辞書から上記使用者名の登録曲辞書を検索対
象に切り替える辞書切替手段の機能を果たし、上記音声
認識部４が上記辞書切替手段によって切り替えられた登
録曲辞書と上記入力された曲名の音声とに基づいて曲名
を認識する曲名認識手段の機能を果たす。

【００２４】さらにまた、上記曲番号検索部６が上記曲
名認識手段によって認識された曲名に対応する曲番号を
検索する曲番号検索手段の機能を果たし、上記曲番号出
力部７が上記曲番号検索手段によって検索された曲番号
を出力する曲番号出力手段の機能を果たす。

【００２５】そしてまた、上記表示部８が上記曲番号出
力手段によって出力された曲番号の曲名を表示する曲番
号表示手段の機能を果たし、上記カラオケ再生部９が上
記曲番号出力手段によって出力された曲番号に対応する
曲データに基づいて演奏音楽を再生する音楽再生手段の
機能を果たす。

【００２６】使用者の入力操作により、辞書登録部１は
音声認識辞書２に使用者の名前（使用者名）と登録曲を
登録する。その登録で特定話者認識を使用する場合、例
えば、使用者名「すずき」の発生音の音声データを使用
者名「鈴木」として使用者名前認識辞書２１に登録し、
使用者登録曲辞書２２に使用者名「鈴木」に対応する鈴
木さんの登録曲辞書２３に曲名「北の○○○」の発生音
の音声データを登録曲として登録する。

【００２７】また、不特定話者の場合は、使用者名「す
ずき」のかな文字列を使用者名前認識辞書２１に登録
し、使用者登録曲辞書２２に使用者名「すずき」のかな
文字列で登録し、すずきさんの登録曲辞書に曲名「きた
の○○○」のかな文字列を登録曲として登録する。

【００２８】曲名の登録は、数千〜数万曲の多数の曲名
が登録されている曲目データベースから選択して登録す
ることも可能である。例えば、先頭の数文字に基づいて
検索する場合、「きた」のかな文字列入力されたとき、
曲名の先頭に「きた」の読みに該当する文字が付く曲名
を一覧表示し、その中から例えば「北の○○○」を選択
して登録する。

【００２９】さらに、その他にも曲番号を選択して曲名
を選択する手段がある。上記曲目データベースには曲名
の音声認識辞書データ（音声データ）か、その曲名のか
な文字列を記憶しておくことによって音声認識辞書２に
曲名を登録することが可能である。

【００３０】このカラオケ装置は、選曲時に、マイク３
が使用者によって発せられた使用者名の音声を入力し、
その音声データを音声認識部４へ送る。音声認識部４は
使用者名前認識辞書２１を参照して上記音声データに該
当する使用者名を認識し、辞書切替部５へ認識結果を出
力する。辞書切替部５はその認識結果に基づいて使用者
登録曲辞書２２から該当する使用者の登録曲辞書を検索
対象の辞書に切り替える。

【００３１】さらに、マイク３に曲名が入力されると、
音声認識部４は辞書切替部５によって切り替えられた使
用者の登録曲辞書に基づいてマイク３から入力された曲
名を認識し、その認識結果を曲番号検索部６へ送る。

【００３２】例えば、音声認識部４が使用者名前認識辞
書２１に基づいて「鈴木さん」を認識した場合、辞書切
替部５が使用者登録曲辞書２２の鈴木さんの登録曲辞書
２３を検索対象辞書に切り替える。そして、音声認識部
４は鈴木さんの登録曲辞書２３に基づいてマイク３から
入力された曲名、例えば曲名「北の○○○」を認識す
る。

【００３３】曲番号検索部６は予め曲名に対応する曲デ
ータの曲番号を多数登録したデータベースから、音声認
識部４によって認識された曲名に対応する曲番号を検索
し、その曲番号を曲番号出力部７へ出力する。

【００３４】曲番号出力部７は曲番号を表示部８へ出力
し、表示部８はその曲番号の曲名を選択曲として表示す
る。さらに、曲番号出力部７は曲番号を赤外線でカラオ
ケ再生部９へ出力し、カラオケ再生部９は予め曲番号に
対応させた曲データを多数記憶したデータベースからそ
の曲番号に対応する曲データを読み出し、その曲データ
に基づくカラオケ音楽（演奏音楽）を再生して出力す
る。

【００３５】次に、上述のように使用者毎に登録された
曲名に基づいて音声入力の曲名を認識するようにして
も、発音時の音声が類似する曲名が複数登録されている
場合、使用者が所望するものとは異なる曲名を認識して
しまう恐れが有る。そこで、類似する曲名同士でも頻繁
に選択されるものを優先的に認識するようにすれば、使
用者が所望する曲名であることが多く、曲名の音声認識
精度をより向上させることができる。

【００３６】図２はこの場合のカラオケ装置の構成を示
すブロック図であり、図１と共通する部分には同一符号
を付している。このカラオケ装置では、使用者が選択し
た曲名の選択回数を記憶し、その選択回数に応じて曲名
の音声認識時に重み付けをすることにより、認識精度を
向上させるようにしている。

【００３７】すなわち、上記使用者名前認識辞書２１が
使用者名を登録した使用者名辞書に相当し、上記使用者
登録曲辞書２２が使用者名辞書に登録された使用者名毎
にその使用者が選択する曲名を登録した複数の登録曲辞
書に相当する。

【００３８】また、上記選択曲カウンタ部１０が上記各
登録曲辞書に登録された曲名毎の選択回数を記憶する選
択回数記憶手段の機能を果たし、上記辞書登録部１が上
記辞書に使用者名と曲名を登録する辞書登録手段の機能
を果たす。

【００３９】さらに、上記マイク３が使用者名と曲名の
音声を入力する音声入力手段の機能を果たし、上記音声
認識部４が音声入力手段によって入力された使用者名の
音声と上記使用者名辞書とに基づいて使用者名を認識す
る使用者名認識手段の機能を果たす。

【００４０】また、上記辞書切替部５が上記使用者名認
識手段によって認識された使用者名に基づいて上記複数
の登録曲辞書から上記使用者名の登録曲辞書を検索対象
に切り替える辞書切替手段の機能を果たし、上記音声認
識部４及び類似度重み付け部１１が辞書切替手段によっ
て切り替えられた登録曲辞書の各曲名毎に上記記憶選択
回数記憶手段に記憶された曲名毎の選択回数に基づいて
類似度の重み付けを行なう類似度重み付け手段の機能を
果たす。

【００４１】さらに、上記音声認識部４が上記類似度重
み付け手段によって曲名毎に重み付けが行なわれた登録
曲辞書と上記入力された曲名の音声とに基づいて曲名を
認識する曲名認識手段の機能を果たし、上記曲番号検索
部６が上記曲名認識手段によって認識された曲名に対応
する曲番号を検索する曲番号検索手段の機能を果たす。

【００４２】さらにまた、上記曲番号出力部７が上記曲
番号検索手段によって検索された曲番号を出力する曲番
号出力手段の機能を果たし、上記表示部８が上記曲番号
出力手段によって出力された曲番号の曲名を表示する曲
番号表示手段の機能を果たし、上記カラオケ再生部９が
上記曲番号出力手段によって出力された曲番号に対応す
る曲データに基づいて演奏音楽を再生する音楽再生手段
の機能を果たす。

【００４３】まず、選曲の度に選択曲カウンタ部１０に
該当する使用者の曲名の選択回数を加算する。例えば、
使用者「鈴木さん」による曲名「北の○○○」が選択さ
れた場合、音声認識部４によって選択曲カウンタ部１０
の鈴木さんの選択曲カウンタデータ３１の曲名「北の○
○○」の選択回数に１加算して“１０”にする。

【００４４】このカラオケ装置は、選曲時に、マイク３
が使用者によって発せられた使用者名の音声を入力し、
その音声データを音声認識部４へ送る。音声認識部４は
使用者名前認識辞書２１を参照して上記音声データに該
当する使用者名を認識し、辞書切替部５へ認識結果を出
力する。

【００４５】辞書切替部５はその認識結果に基づいて使
用者登録曲辞書２２から該当する使用者の登録曲辞書を
検索対象の辞書に切り替えると共に、選択曲カウンタ部
１０からその使用者の選択曲カウンタデータを選択す
る。この選択曲カウンタデータには、その使用者が今ま
でに選曲した曲名とその選曲回数が対応させて記憶され
ている。

【００４６】例えば、音声認識部４が使用者名前認識辞
書２１に基づいて「鈴木さん」を認識した場合、辞書切
替部５は使用者登録曲辞書２２の鈴木さんの登録曲辞書
２３を検索対象辞書に切り替えると共に、選択曲カウン
タ部１０の鈴木さんの選択曲カウンタデータ３１を選択
する。

【００４７】類似度重み付部１１は、辞書切替部５によ
って選択された使用者の選択曲カウンタデータに基づい
て、同じく辞書切替部５によって切り替えられた使用者
の登録曲辞書中の各曲名の類似度に付加する重み値：選
曲回数×α（αは所定の実験によって求めることができ
る定数値である）を算出し、その各重み値を音声認識部
４へ出力する。

【００４８】音声認識部４は、曲名の音声の音声パター
ンと使用者の登録曲辞書に登録されている音声認識辞書
パターン（曲名の音声データ）を比較して類似度を求
め、最も類似度が高かった音声認識辞書パターンの曲名
を認識結果とするが、使用者毎に好みの曲や得意曲があ
り、そのような曲は選択される回数が多く、選曲時に選
択される確率が高い。

【００４９】そこで、音声認識部４は、次式（１）によ
って曲名の音声の音声パターンと使用者の登録曲辞書に
登録されている音声認識辞書パターンとの類似度に、そ
の曲名の選曲回数に所定の定数αを乗算した重み値を加
算した選曲回数重み付け類似度を求める。選曲回数重み
付け類似度＝類似度＋α×選曲回数………（１）そし
て、この選曲回数重み付け類似度が最も大きい値の音声
認識辞書パターンの曲名を音声認識結果とし、曲番号検
索部６へ出力する。

【００５０】曲番号検索部６は予め曲名に対応する曲デ
ータの曲番号を多数登録したデータベースから、音声認
識部４によって認識された曲名に対応する曲番号を検索
し、その曲番号を曲番号出力部７へ出力する。

【００５１】曲番号出力部７は曲番号を表示部８へ出力
し、表示部８はその曲番号の曲名を選択曲として表示す
る。さらに、曲番号出力部７は曲番号を赤外線でカラオ
ケ再生部９へ出力し、カラオケ再生部９は予め曲番号に
対応させた曲データを多数記憶したデータベースからそ
の曲番号に対応する曲データを読み出し、その曲データ
に基づくカラオケ音楽（演奏音楽）を再生して出力す
る。

【００５２】次に、使用者が頻繁に選曲した曲名を一覧
表示し、その中から選択させるようにすれば、音声認識
時の認識対象を少なくすることができ、さらに認識精度
を高めることができる。

【００５３】図３はこの場合のカラオケ装置の構成を示
すブロック図であり、図１及び図２と共通する部分には
同一符号を付している。このカラオケ装置では、使用者
名を認識すると、その使用者が登録した曲名の中から選
択回数が多い順に所定数の曲名を一覧表示するように
し、使用者がその中から所望の曲名を音声入力できるよ
うにしている。

【００５４】すなわち、上記使用者名前認識辞書２１が
使用者名を登録した使用者名辞書に相当し、上記使用者
登録曲辞書２２が上記使用者名辞書に登録された使用者
名毎にその使用者が選択する曲名を登録した複数の登録
曲辞書に相当する。

【００５５】また、上記選択曲カウンタ部１０が上記各
登録曲辞書に登録された曲名毎の選択回数を記憶する選
択回数記憶手段の機能を果たし、上記辞書登録部１が上
記辞書に使用者名と曲名を登録する辞書登録手段の機能
を果たす。

【００５６】さらに、上記マイク３が使用者名の音声を
入力する音声入力手段の機能を果たし、上記音声認識部
４が上記音声入力手段によって入力された使用者名の音
声と上記使用者名辞書とに基づいて使用者名を認識する
使用者名認識手段の機能を果たす。

【００５７】また、上記辞書切替部５が上記使用者名認
識手段によって認識された使用者名に基づいて上記複数
の登録曲辞書から上記使用者名の登録曲辞書を検索対象
に切り替える辞書切替手段の機能を果たし、上記選曲回
数ソート部１２が上記辞書切替手段によって切り替えら
れた登録曲辞書の各曲名の中から上記選択回数記憶手段
に記憶された曲名毎の選択回数に基づいてその選択回数
が多い順に曲名を並び替える曲名並び替え手段の機能を
果たす。

【００５８】さらに、上記選曲回数ソート部１２と得意
曲表示部１３が上記曲名並び替え手段によって並び替え
られた曲名中の上位から所定数の曲名を一覧表示する曲
名一覧表示手段の機能を果たす。

【００５９】また、上記音声認識部４が上記辞書切替手
段によって切り替えられた登録曲辞書中の上記曲名一覧
表示に表示された曲名のみを検索対象に選択する検索対
象曲名選択手段と、その手段によって登録曲辞書中の選
択された検索対象の曲名に基づいて音声入力された曲名
を認識する曲名認識手段の機能を果たす。

【００６０】さらに、上記曲番号検索部６が上記曲名認
識手段によって認識された曲名に対応する曲番号を検索
する曲番号検索手段の機能を果たし、上記曲番号出力部
７が上記曲番号検索手段によって検索された曲番号を出
力する曲番号出力手段の機能を果たす。

【００６１】さらにまた、上記表示部８が上記曲番号出
力手段によって出力された曲番号の曲名を表示する曲番
号表示手段の機能を果たし、上記カラオケ再生部９が上
記曲番号出力手段によって出力された曲番号に対応する
曲データに基づいて演奏音楽を再生する音楽再生手段の
機能を果たす。

【００６２】このカラオケ装置は、選曲時に、マイク３
が使用者によって発せられた使用者名の音声を入力し、
その音声データを音声認識部４へ送る。音声認識部４は
使用者名前認識辞書２１を参照して上記音声データに該
当する使用者名を認識し、辞書切替部５へ認識結果を出
力する。

【００６３】辞書切替部５はその認識結果に基づいて使
用者登録曲辞書２２から該当する使用者の登録曲辞書を
検索対象の辞書に切り替えると共に、選択曲カウンタ部
１０からその使用者の選択曲カウンタデータを選択す
る。この選択曲カウンタデータには、その使用者が今ま
でに選曲した曲名とその選曲回数が対応させて記憶され
ている。

【００６４】例えば、音声認識部４が使用者名前認識辞
書２１に基づいて「鈴木さん」を認識した場合、辞書切
替部５は使用者登録曲辞書２２の鈴木さんの登録曲辞書
２３を検索対象辞書に切り替えると共に、選択曲カウン
タ部１０の鈴木さんの選択曲カウンタデータ３１を選択
する。

【００６５】選曲回数ソート部１２は、辞書切替部５に
よって選択された使用者の選択曲カウンタデータに基づ
いて、各曲名を選択回数の多い順に並び替え、その各曲
名中の上位から所定数の曲名を得意曲表示部１３へ出力
する。得意曲表示部１３は上位から所定数の曲名を一覧
表示する。

【００６６】また、選曲回数ソート部１２は、その上位
から所定数の曲名を音声認識部４へも出力する。なお、
得意曲表示部１３に選択したい曲名が表示されていない
ときには、次の所定数の曲名を表示し、その曲名を音声
認識部４へ送るようにすると良い。

【００６７】音声認識部４は、選曲回数ソート部１２か
ら受け取った曲名に基づいて、上記切り替えられた登録
曲辞書中の該当する曲名のみを検索対象に選択し、マイ
ク３から曲名の音声が入力されると、その検索対象の曲
名に基づいて音声による曲名を認識し、その認識結果を
曲番号検索部６へ送る。

【００６８】曲番号検索部６は予め曲名に対応する曲デ
ータの曲番号を多数登録したデータベースから、音声認
識部４によって認識された曲名に対応する曲番号を検索
し、その曲番号を曲番号出力部７へ出力する。

【００６９】曲番号出力部７は曲番号を表示部８へ出力
し、表示部８はその曲番号の曲名を選択曲として表示す
る。さらに、曲番号出力部７は曲番号を赤外線でカラオ
ケ再生部９へ出力し、カラオケ再生部９は予め曲番号に
対応させた曲データを多数記憶したデータベースからそ
の曲番号に対応する曲データを読み出し、その曲データ
に基づくカラオケ音楽（演奏音楽）を再生して出力す
る。

【００７０】

【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る音楽再生装置によれば、安価で安定した認識精度を得
られる実用的な音声認識による選曲手段を提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の音楽再生装置の一実施形態であるカ
ラオケ装置の構成を示すブロック図である。

【図２】この発明の音楽再生装置の他の実施形態である
カラオケ装置の構成を示すブロック図である。

【図３】この発明の音楽再生装置のさらに他の実施形態
であるカラオケ装置の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１：辞書登録部 ２：音声認識辞書 ３：マイク ４：音声認識部 ５：辞書切替部 ６：曲番号検索部 ７：曲番号出力部 ８：表示部 ９：カラオケ再生部 １０：選択曲カウンタ部 １１：類似度重み付け部 １２：選曲回数ソート部 １３：得意曲表示部 ２１：使用者名前認識辞書 ２２：使用者登録曲辞書 ２３：鈴木さんの登録曲辞書

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 使用者名を登録した使用者名辞書と、該
   辞書に登録された使用者名毎にその使用者が選択する曲
   名を登録した複数の登録曲辞書と、 前記辞書に使用者名と曲名を登録する辞書登録手段と、
   使用者名と曲名の音声を入力する音声入力手段と、 該手段によって入力された使用者名の音声と前記使用者
   名辞書とに基づいて使用者名を認識する使用者名認識手
   段と、 該手段によって認識された使用者名に基づいて前記複数
   の登録曲辞書から前記使用者名の登録曲辞書を検索対象
   に切り替える辞書切替手段と、 該手段によって切り替えられた登録曲辞書と前記入力さ
   れた曲名の音声とに基づいて曲名を認識する曲名認識手
   段と、 該手段によって認識された曲名に対応する曲番号を検索
   する曲番号検索手段と、該手段によって検索された曲番
   号を出力する曲番号出力手段と、 該手段によって出力された曲番号の曲名を表示する曲番
   号表示手段と、前記曲番号出力手段によって出力された
   曲番号に対応する曲データに基づいて演奏音楽を再生す
   る音楽再生手段とを備えたことを特徴とする音楽再生装
   置。
2. 【請求項２】 使用者名を登録した使用者名辞書と、該
   辞書に登録された使用者名毎にその使用者が選択する曲
   名を登録した複数の登録曲辞書と、 該各登録曲辞書に登録された曲名毎の選択回数を記憶す
   る選択回数記憶手段と、前記辞書に使用者名と曲名を登
   録する辞書登録手段と、 使用者名と曲名の音声を入力する音声入力手段と、該手
   段によって入力された使用者名の音声と前記使用者名辞
   書とに基づいて使用者名を認識する使用者名認識手段
   と、 該手段によって認識された使用者名に基づいて前記複数
   の登録曲辞書から前記使用者名の登録曲辞書を検索対象
   に切り替える辞書切替手段と、 該手段によって切り替えられた登録曲辞書の各曲名毎に
   前記選択回数記憶手段に記憶された曲名毎の選択回数に
   基づいて類似度の重み付けを行なう類似度重み付け手段
   と、 該手段によって曲名毎に重み付けが行なわれた登録曲辞
   書と前記入力された曲名の音声とに基づいて曲名を認識
   する曲名認識手段と、 該手段によって認識された曲名に対応する曲番号を検索
   する曲番号検索手段と、該手段によって検索された曲番
   号を出力する曲番号出力手段と、 該手段によって出力された曲番号の曲名を表示する曲番
   号表示手段と、前記曲番号出力手段によって出力された
   曲番号に対応する曲データに基づいて演奏音楽を再生す
   る音楽再生手段とを備えたことを特徴とする音楽再生装
   置。
3. 【請求項３】 使用者名を登録した使用者名辞書と、該
   辞書に登録された使用者名毎にその使用者が選択する曲
   名を登録した複数の登録曲辞書と、 該各登録曲辞書に登録された曲名毎の選択回数を記憶す
   る選択回数記憶手段と、前記辞書に使用者名と曲名を登
   録する辞書登録手段と、 使用者名の音声を入力する音声入力手段と、該手段によ
   って入力された使用者名の音声と前記使用者名辞書とに
   基づいて使用者名を認識する使用者名認識手段と、 該手段によって認識された使用者名に基づいて前記複数
   の登録曲辞書から前記使用者名の登録曲辞書を検索対象
   に切り替える辞書切替手段と、 該手段によって切り替えられた登録曲辞書の各曲名の中
   から前記選択回数記憶手段に記憶された曲名毎の選択回
   数に基づいて該選択回数が多い順に曲名を並び替える曲
   名並び替え手段と、 該手段によって並び替えられた曲名中の上位から所定数
   の曲名を一覧表示する曲名一覧表示手段と、 前記辞書切替手段によって切り替えられた登録曲辞書中
   の前記曲名一覧表示に表示された曲名のみを検索対象に
   選択する検索対象曲名選択手段と、 該手段によって登録曲辞書中の選択された検索対象の曲
   名に基づいて音声入力された曲名を認識する曲名認識手
   段と、 該手段によって認識された曲名に対応する曲番号を検索
   する曲番号検索手段と、該手段によって検索された曲番
   号を出力する曲番号出力手段と、 該手段によって出力された曲番号の曲名を表示する曲番
   号表示手段と、前記曲番号出力手段によって出力された
   曲番号に対応する曲データに基づいて演奏音楽を再生す
   る音楽再生手段とを備えたことを特徴とする音楽再生装
   置。