JPH11294177A - 車両用補機駆動装置 - Google Patents

車両用補機駆動装置

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JPH11294177A
JPH11294177A JP10671598A JP10671598A JPH11294177A JP H11294177 A JPH11294177 A JP H11294177A JP 10671598 A JP10671598 A JP 10671598A JP 10671598 A JP10671598 A JP 10671598A JP H11294177 A JPH11294177 A JP H11294177A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両停止時に補機(エアコン及びオルタネー
タ)を駆動する場合の燃費低減を図る。 【解決手段】 車両走行用の主エンジンとは別に小型の
副エンジンと、補機の駆動を主エンジンと副エンジンと
に切換え可能な切換装置とを設ける。そして、車両停止
時に、副エンジンにより補機を駆動して、主エンジンを
停止させ、車両走行時は、主エンジンにより補機を駆動
して、副エンジンを停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用補機駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用補機駆動装置として、特開
平8−79915号公報に示されるように、車両用補機
をエンジンによって駆動する構成において、エンジンが
停止した場合であっても補機を駆動可能にするようにし
たものがある。これは、ハイブリッド車において、エン
ジンと発電機兼用モータとの間の駆動系に、クラッチ
と、該クラッチよりモータ側に位置させてオルタネー
タ、パワステポンプ、エアコン等の補機への駆動力伝達
機構を設ける。そして、エンジンの運転中はクラッチを
閉じ、エンジンによって発電機兼用モータを発電機とし
て動作させ、またオルタネータ等を駆動する。エンジン
が停止した場合にはクラッチを開き、発電機兼用モータ
をモータとして動作させてその出力によりオルタネータ
等を駆動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用補機駆動装置においては、ハイブリッ
ド車を前提にしているため、発電機兼用モータで補機を
駆動する場合に、消費電力が大となる。また、エンジン
で駆動する場合、オルタネータ、パワステポンプ、エア
コン、真空ポンプ、トランスミッション油圧源と、多く
の補機を駆動するため、エンジンは大型になり、補機負
荷が最小のときは、エンジン効率が低下してしまう。
【0004】また、車両停止時に、不必要なパワステポ
ンプ、真空ポンプ、トランスミッション油圧源を駆動
し、無駄なエネルギー消費が大きい。本発明は、このよ
うな従来の問題点に鑑み、車両停止時、更には減速時の
ように走行用の駆動力を必要としないときに、補機駆動
用に高効率な小型エンジンを使うことにより、車両の燃
費を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、図1に示すように、車両走行用の主エンジ
ンとは別の小型(小排気量)の副エンジンと、少なくと
も一部の補機の駆動を主エンジンと副エンジンとに切換
え可能な切換装置と、走行用の駆動力の要否を判定する
手段を有し、走行用の駆動力を必要としないときに、副
エンジンにより補機を駆動して、主エンジンを停止さ
せ、走行用の駆動力を必要とするときに、主エンジンに
より補機を駆動して、副エンジンを停止させるように、
主エンジン、副エンジン及び切換装置を制御する制御装
置と、を設けて、車両用補機駆動装置を構成する。
【0006】請求項2に係る発明では、前記切換装置
は、補機の駆動軸に、主エンジンにより駆動される入力
プーリと副エンジンにより駆動される入力プーリとを並
べて設け、駆動軸と各入力プーリとの間にそれぞれ電磁
クラッチを介装してなることを特徴とする。請求項3に
係る発明では、前記補機はエアコンコンプレッサである
ことを特徴とする。
【0007】請求項4に係る発明では、前記補機はエア
コンコンプレッサ及びオルタネータであることを特徴と
する。請求項5に係る発明では、前記制御装置における
走行用の駆動力の要否を判定する手段は、走行用の駆動
力を必要としないときとして、車両停止を、走行用の駆
動力を必要とするときとして、車両発進状態を検出する
ことを特徴とする。
【0008】請求項6に係る発明では、前記制御装置
は、主エンジンから副エンジンへの切換時に、主エンジ
ンにより副エンジンをクランキングすることを特徴とす
る。請求項7に係る発明では、前記制御装置は、副エン
ジンから主エンジンへの切換時に、副エンジンにより主
エンジンをクランキングすることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、車両停止
時、更には減速時のように、走行用の駆動力を必要とし
ないときに、小型の副エンジンにより補機を駆動して、
主エンジンを停止させることにより、すなわち、補機駆
動に必要な動力を、これを発生させるのに主エンジンよ
り良燃費となる小型の副エンジンに切換えて発生させる
ことにより、燃費を改善できる。また、走行用の駆動力
を必要とするときに、主エンジンにより補機を駆動し
て、副エンジンを停止させるようにするにより、副エン
ジンにより補機駆動を続ける場合に比較して、燃費低減
を図れる。
【0010】請求項2に係る発明によれば、補機の駆動
軸に、主エンジン及び副エンジンにより駆動される2つ
の入力プーリを並べて設け、駆動軸と各入力プーリとの
間にそれぞれ電磁クラッチを介装して、切換装置を構成
することで、コンパクトに構成でき、車載上有利とな
る。請求項3に係る発明によれば、エアコンコンプレッ
サを対象とすることで、車両停止時などに効率良くエア
コンを使用できる。
【0011】請求項4に係る発明によれば、エアコンコ
ンプレッサの他、オルタネータを対象とすることで、車
両停止時などに効率良くバッテリ充電を図ることができ
る。請求項5に係る発明によれば、車両停止、車両発進
状態を検出して、車両停止時に副エンジンの切換え、車
両発進時に主エンジンに切換えることで、必要十分な制
御が可能となる。
【0012】請求項6に係る発明によれば、主エンジン
から副エンジンへの切換時に、主エンジンにより副エン
ジンをクランキングすることで、切換えに伴う補機駆動
系のギクシャク感を低減すると共に、副エンジン用のス
タータを廃止できる。請求項7に係る発明によれば、副
エンジンから主エンジンへの切換時に、副エンジンによ
り主エンジンをクランキングすることで、切換えに伴う
補機駆動系のギクシャク感を低減すると共に、主エンジ
ン用のスタータの使用頻度を低減しスタータ寿命を向上
させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。先ず、第1の実施形態について説明する。
図2は第1の実施形態を示すエンジンシステムの正面
図、図3は同上の平面図である。
【0014】車両走行用の主エンジン(主内燃機関)1
は、そのクランクプーリ2により、ベルト3を介して、
エアコンコンプレッサ(以下単にエアコンという)4、
ウォータポンプ5、オルタネータ6を駆動できるように
なっている。また、車両走行用の主エンジン1とは別
に、補機駆動専用に、小型(排気量50〜250cc程
度)の副エンジン(副内燃機関)7が設けられ、この副
エンジン7のクランクプーリ8により、ベルト9を介し
て、エアコン4を駆動できるようになっている。
【0015】ここで、エアコン4の駆動軸に、エアコン
4の駆動を主エンジン1と副エンジン7とに切換可能な
切換装置10を設けてある。すなわち、エアコン4の駆
動軸に、主エンジン1によりベルト駆動される入力プー
リと、副エンジン7によりベルト駆動される入力プーリ
とを2つ並べて設け、駆動軸と各入力プーリとの間にそ
れぞれ電磁クラッチCA1,CA2を介装してある。
【0016】詳しくは、図4に示すように、エアコン4
の駆動軸11にクラッチ板12を固定する一方、これに
相対させて、エアコン4のケーシングに軸受13を介し
て主エンジンによりベルト駆動される入力プーリ(主エ
ンジン側入力プーリ)14を回転自在に支持させ、この
入力プーリ14の内部に電磁コイル15により駆動され
てクラッチ板12に係合可能な爪部材16を設け、クラ
ッチ板12、電磁コイル15及び爪部材16により、電
磁クラッチCA1を構成してある。
【0017】ここで、電磁クラッチCA1は、OFF状
態で、爪部材16がクラッチ板12から離脱して、この
状態では主エンジンによる入力プーリ14の回転を駆動
軸11に伝達せず、ON状態で、爪部材16が突出して
クラッチ板12に係合し、この状態で主エンジンによる
入力プーリ14の回転を駆動軸11に伝達する。また、
エアコン4の駆動軸11にクラッチ板17を固定する一
方、これに相対させて、駆動軸11に軸受18を介して
副エンジンによりベルト駆動される入力プーリ(副エン
ジン側入力プーリ)19を相対回転自在に支持させ、こ
の入力プーリ19の内部に電磁コイル20により駆動さ
れてクラッチ板17に係合可能な爪部材21を設け、ク
ラッチ板17、電磁コイル20及び爪部材21により、
電磁クラッチCA2を構成してある。
【0018】ここで、電磁クラッチCA2も、OFF状
態で、爪部材21がクラッチ板17から離脱して、この
状態では副エンジンによる入力プーリ19の回転を駆動
軸11に伝達せず、ON状態で、爪部材21が突出して
クラッチ板17に係合し、この状態で副エンジンによる
入力プーリ19の回転を駆動軸11に伝達する。切換装
置10(電磁クラッチCA1,CA2)の制御は、図示
しない制御装置(コントロールユニット)により、図5
及び図6のフローチャートに従ってなされる。
【0019】図5は車両停止時制御のフローチャートで
ある。尚、この制御に入る前は、車両走行中で、主エン
ジンにより走行用の駆動力を得、また主エンジンにより
補機を駆動しており、副エンジンは停止している。ステ
ップ1(図にはS1と記す。以下同様)では、車両停止
か否かを判定し、車両停止の場合にステップ2へ進む。
尚、車両停止は、車軸の所定回転毎にパルス信号を出力
する車速センサから一定時間内にパルス信号が出力され
なくなったこと、及び/又は、駐車ブレーキが作動した
ことなどにより、検出する。
【0020】ステップ2では、エアコン作動中か否かを
判定する。エアコン作動中でない場合は、ステップ3へ
進み、主エンジンを停止させて、本制御を終了する。エ
アコン作動中の場合は、ステップ4以降へ進む。この場
合、エアコン作動中であるので、エアコン駆動用主エン
ジン側入力プーリの電磁クラッチCA1はONになって
いる。
【0021】ステップ4では、エアコン駆動用副エンジ
ン側入力プーリの電磁クラッチCA2をONにする。こ
れにより、主エンジンにより駆動されているエアコンの
駆動軸の回転が副エンジンに伝達されて、副エンジンが
クランキングされる。ステップ5では、副エンジンへの
燃料供給と点火とを開始して、副エンジンを始動させ
る。尚、ここでの燃料供給等の開始は、副エンジンのク
ランキング開始から所定時間ディレイさせてもよいし、
副エンジンの回転数が所定値に達した後に行うようにし
てもよい。
【0022】ステップ6では、所定のディレイ時間が経
過したか否を判定し、経過した場合に、副エンジンの始
動完了とみなして、ステップ7へ進む。ステップ7で
は、エアコン駆動用主エンジン側入力プーリの電磁クラ
ッチCA1をOFFにする。これにより、エアコンの駆
動を主エンジンから副エンジンに完全に切換える。
【0023】ステップ8では、主エンジンを停止させ
て、本制御を終了する。図6は車両発進時制御のフロー
チャートである。ステップ11では、車両発進状態か否
かを判定、すなわち、自動変速機のDレンジ信号、ギア
ポジション信号、ブレーキスイッチ、クラッチスイッ
チ、アクセルスイッチ等の信号により、車両が発進しよ
うとしているか否かを判定し、車両発進状態の場合にス
テップ12へ進む。
【0024】ステップ12では、副エンジン運転中か否
かを判定する。副エンジン運転中でない場合は、ステッ
プ13へ進み、主エンジンをスタータで始動させて、通
常制御へ移行する。尚、エアコンを使用する場合は、エ
アコン駆動用主エンジン側入力プーリの電磁クラッチC
A1をONにする。副エンジン運転中の場合は、ステッ
プ14以降へ進む。この場合、副エンジン運転中である
ので、エアコン駆動用副エンジン側入力プーリの電磁ク
ラッチCA2はONになっている。
【0025】ステップ14では、エアコン駆動用主エン
ジン側入力プーリの電磁クラッチCA1をONにする。
これにより、副エンジンにより駆動されているエアコン
の駆動軸の回転が主エンジンに伝達されて、主エンジン
がクランキングされる。ステップ15では、主エンジン
への燃料供給と点火とを開始して、主エンジンを始動さ
せる。尚、ここでの燃料供給等の開始は、主エンジンの
クランキング開始から所定時間ディレイさせてもよい
し、主エンジンの回転数が所定値に達した後に行うよう
にしてもよい。
【0026】ステップ16では、所定のディレイ時間が
経過したか否を判定し、経過した場合に、主エンジンの
始動完了とみなして、ステップ17へ進む。ステップ1
7では、エアコン駆動用副エンジン側入力プーリの電磁
クラッチCA2をOFFにする。これにより、エアコン
の駆動を副エンジンから主エンジンに完全に切換える。
【0027】ステップ18では、副エンジンを停止させ
て、通常制御へ移行する。尚、エアコンを使用しない場
合は、エアコン駆動用主エンジン側入力プーリの電磁ク
ラッチCA1をOFFにしてよい。このような制御によ
り、走行用の駆動力を必要としない車両停止時に、副エ
ンジンによりエアコンを駆動して、主エンジンを停止さ
せ、車両走行時は、主エンジンにより補機を駆動して、
副エンジンを停止させるのである。
【0028】このようにするのは、次の理由による。車
両停止時のように、エンジンの負荷が小さい場合、走行
用の主エンジンは、補機駆動しながらアイドル状態にあ
り、図11の主エンジンの燃費率マップに示すように燃
費率の悪い条件下でエンジンを運転することとなり、燃
料消費が多くなる。また、アイドル時エンジン停止制御
を用いた車両において、エアコン負荷等がある時は、ア
イドル時エンジン停止制御を中止せざるを得なくなり、
アイドル時エンジン停止による燃料消費低減効果が消滅
してしまう。
【0029】そこで本発明は、車両に駆動力を発生させ
る必要がない、つまり、エンジンに要求される出力が小
さい運転条件下において、車両の運転に必要な動力を、
図12に示すようにその動力を発生させるには走行用の
主エンジンより良燃費となる小型の副エンジンに切換え
て発生させることにより、車両停止時の運転領域での燃
費を改善する。
【0030】すなわち、車両停止エアコン作動時の運転
条件で、例えば排気量2500ccの主エンジンにて運
転する場合は、図11に示すように、燃費率350g/
psh(1馬力・1時間の燃料消費量350g)となる
のに対し、例えば排気量50ccの副エンジンにて運転
する場合は、図12に示すように、燃費率200g/p
shとなり、燃費を改善できる。
【0031】また、この際に、低車速の定速度走行のよ
うに車両走行時に主エンジン及び副エンジンを稼動させ
ると、主エンジンの負荷は、主エンジンで補機も駆動す
る場合に比べ、補機駆動分だけ低下するので、主エンジ
ンの燃費率が、主エンジンで補機も駆動する場合に対し
て悪化する。すなわち、図13に示すように、主エンジ
ンで補機も駆動する場合の主エンジンの燃費率は約26
0g/pshであるのに対し、副エンジンで補機駆動す
る場合の主エンジンの燃費率は約300g/pshとな
る。
【0032】よって、この方法での燃費低減効果を高め
るため、車両走行時は、副エンジンによる補機駆動を中
止し、副エンジンを停止する機能、つまり、車両に搭載
されている補機の駆動を、車両の運転状況に応じて2つ
のエンジンで使い分けるのである。次に、第2の実施形
態について説明する。
【0033】図7は第2の実施形態を示すエンジンシス
テムの正面図、図8は同上の平面図である。車両走行用
の主エンジン1は、そのクランクプーリ2により、ベル
ト3を介して、エアコン4、ウォータポンプ5、オルタ
ネータ6を駆動できるようになっている。
【0034】また、車両走行用の主エンジン1とは別
に、補機駆動専用に、小型の副エンジン7が設けられ、
この副エンジン7のクランクプーリ8により、ベルト9
を介して、エアコン4とオルタネータ6とを駆動できる
ようになっている。ここで、エアコン4の駆動軸に、エ
アコン4の駆動を主エンジン1と副エンジン7とに切換
可能な切換装置10を設けてある。すなわち、エアコン
4の駆動軸に、主エンジン1によりベルト駆動される入
力プーリと、副エンジン7によりベルト駆動される入力
プーリとを2つ並べて設け、駆動軸と各入力プーリとの
間にそれぞれ電磁クラッチCA1,CA2を介装してあ
る(図4参照)。
【0035】また、オルタネータ6の駆動軸に、オルタ
ネータ6の駆動を主エンジン1と副エンジン7とに切換
え可能な切換装置10’を設けてある。すなわち、切換
装置10と同様に、オルタネータ6の駆動軸に、主エン
ジン1によりベルト駆動される入力プーリと、副エンジ
ン7によりベルト駆動される入力プーリとを2つ並べて
設け、駆動軸と各入力プーリとの間にそれぞれ電磁クラ
ッチCO1,CO2を介装してある(図4参照)。
【0036】切換装置10(電磁クラッチCA1,CA
2)及び切換装置10’(電磁クラッチCO1,CO
2)の制御は、図示しない制御装置(コントロールユニ
ット)により、図9及び図10のフローチャートに従っ
てなされる。図9は車両停止時制御のフローチャートで
ある。尚、この制御に入る前は、車両走行中で、主エン
ジンにより走行用の駆動力を得、また主エンジンにより
補機を駆動しており、副エンジンは停止している。
【0037】ステップ21では、車両停止か否かを判定
し、車両停止の場合にステップ22へ進む。ステップ2
2では、エアコン作動中か否かを判定する。また、ステ
ップ23又はステップ24では、バッテリ電圧を検出
し、バッテリNG(バッテリの充電が必要)か否かを判
定する。
【0038】エアコン作動中でなく、かつバッテリOK
(バッテリの充電が不要)の場合は、ステップ25へ進
み、主エンジンを停止させて、本制御を終了する。エア
コン作動中で、かつバッテリNGの場合は、ステップ2
6へ進む。この場合、エアコン作動中で、かつバッテリ
NGであるので、エアコン駆動用主エンジン側入力プー
リの電磁クラッチCA1、及びオルタネータ駆動用副エ
ンジン側入力プーリの電磁クラッチCO1はONになっ
ている。
【0039】ステップ26では、エアコン駆動用副エン
ジン側入力プーリの電磁クラッチCA2、及びオルタネ
ータ駆動用副エンジン側入力プーリの電磁クラッチCO
2をONにする。これにより、主エンジンにより駆動さ
れているエアコン及びオルタネータの駆動軸の回転が副
エンジンに伝達されて、副エンジンがクランキングされ
る。
【0040】エアコン作動中であるが、バッテリOKの
場合は、ステップ27へ進む。この場合、エアコン作動
中であるので、エアコン駆動用主エンジン側入力プーリ
の電磁クラッチCA1はONになっている。ステップ2
7では、エアコン駆動用副エンジン側入力プーリの電磁
クラッチCA2をONにする。これにより、主エンジン
により駆動されているエアコンの駆動軸の回転が副エン
ジンに伝達されて、副エンジンがクランキングされる。
【0041】エアコン作動中でないが、バッテリNGの
場合は、ステップ28へ進む。この場合、バッテリNG
であるので、オルタネータ駆動用主エンジン側入力プー
リの電磁クラッチCO1はONになっている。ステップ
28では、オルタネータ駆動用副エンジン側入力プーリ
の電磁クラッチCO2をONにする。これにより、主エ
ンジンにより駆動されているオルタネータの駆動軸の回
転が副エンジンに伝達されて、副エンジンがクランキン
グされる。
【0042】ステップ26〜28での副エンジンのクラ
ンキングの後は、ステップ29へ進む。ステップ29で
は、副エンジンへの燃料供給と点火とを開始して、副エ
ンジンを始動させる。ステップ30では、所定のディレ
イ時間が経過したか否を判定し、経過した場合に、副エ
ンジンの始動完了とみなして、ステップ31へ進む。
【0043】ステップ31では、エアコン駆動用主エン
ジン側入力プーリの電磁クラッチCA1、及びオルタネ
ータ駆動用主エンジン側入力プーリの電磁クラッチCO
1をOFFにする。これにより、エアコン及び/又はオ
ルタネータの駆動を主エンジンから副エンジンに完全に
切換える。ステップ32では、主エンジンを停止させ
て、本制御を終了する。
【0044】図10は車両発進時制御のフローチャート
である。ステップ41では、車両発進状態(車両が発進
しようとしている)か否かを判定し、車両発進状態の場
合にステップ42へ進む。ステップ42では、副エンジ
ン運転中か否かを判定する。副エンジン運転中でない場
合は、ステップ43へ進み、主エンジンをスタータで始
動させて、通常制御へ移行する。尚、オルタネータ駆動
用主エンジン側入力プーリの電磁クラッチCO1はON
にし、エアコンを使用する場合は、エアコン駆動用主エ
ンジン側入力プーリの電磁クラッチCA1もONにす
る。
【0045】副エンジン運転中の場合は、ステップ44
以降へ進む。この場合、副エンジン運転中であるので、
エアコン駆動用副エンジン側入力プーリの電磁クラッチ
CA2及び/又はオルタネータ駆動用副エンジン側入力
プーリの電磁クラッチCO2はONになっている。ステ
ップ44では、オルタネータ駆動用副エンジン側入力プ
ーリの電磁クラッチCO1をONにする。
【0046】ステップ45では、オルタネータの発電制
御を一時的に中止する。主エンジンの始動に際し、負荷
を軽減するためである。ステップ46では、エアコン駆
動用副エンジン側入力プーリの電磁クラッチCA2を一
時的にOFFにする。主エンジンの始動に際し、負荷を
軽減するためである。
【0047】ステップ47では、オルタネータ駆動用主
エンジン側入力プーリの電磁クラッチCO1をONにす
る。これにより、副エンジンにより駆動されているオル
タネータの駆動軸の回転が主エンジンに伝達されて、主
エンジンがクランキングされる。ステップ48では、主
エンジンへの燃料供給と点火とを開始して、主エンジン
を始動させる。
【0048】ステップ49では、所定のディレイ時間が
経過したか否を判定し、経過した場合に、主エンジンの
始動完了とみなして、ステップ50へ進む。ステップ5
0では、オルタネータ駆動用副エンジン側入力プーリの
電磁クラッチCO2をOFFにする。これにより、補機
の駆動を副エンジンから主エンジンに完全に切換える。
【0049】ステップ51では、副エンジンを停止させ
て、通常制御へ移行する。尚、エアコンを使用する場合
は、エアコン駆動用主エンジン側入力プーリの電磁クラ
ッチCA1をONにする。このような制御により、走行
用の駆動力を必要としない車両停止時に、副エンジンに
よりエアコン及び/又はオルタネータを駆動して、主エ
ンジンを停止させ、車両走行時は、主エンジンにより補
機を駆動して、副エンジンを停止させるのである。
【0050】尚、上記の実施形態では、車両停止時にエ
アコン(及びオルタネータ)の駆動を必要としないとき
に、アイドル時エンジン停止制御を実現するため、主エ
ンジンを停止させているが(図5のステップ3、又は図
9の25)、アイドル時エンジン停止制御を行わないの
であれば、主エンジンを停止させることなく、その運転
を続けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示すブロック図
【図2】 本発明の第1実施形態を示すエンジンシステ
ムの正面図
【図3】 同上の平面図
【図4】 補機駆動軸部分の構成図
【図5】 第1実施形態の車両停止時制御のフローチャ
ート
【図6】 第1実施形態の車両発進時制御のフローチャ
ート
【図7】 本発明の第2実施形態を示すエンジンシステ
ムの正面図
【図8】 同上の平面図
【図9】 第2実施形態の車両停止時制御のフローチャ
ート
【図10】 第2実施形態の車両発進時制御のフローチャ
ート
【図11】 主エンジンの燃費率マップを示す図
【図12】 副エンジンの燃費率マップを示す図
【図13】 主エンジンの燃費率マップを示す図
【符号の説明】
1 主エンジン 2 クランクプーリ 3 ベルト 4 エアコン(エアコンコンプレッサ) 5 ウォータポンプ 6 オルタネータ 7 副エンジン 8 クランクプーリ 9 ベルト 10,10’ 切換装置 11 駆動軸 12 クラッチ板 13 軸受 14 入力プーリ(主エンジン側入力プーリ) 15 電磁コイル 16 爪部材 17 クラッチ板 18 軸受 19 入力プーリ(副エンジン側入力プーリ) 20 電磁コイル 21 爪部材 CA1 エアコン駆動用主エンジン側入力プーリ電磁ク
ラッチ CA2 エアコン駆動用副エンジン側入力プーリ電磁ク
ラッチ CO1 オルタネータ駆動用主エンジン側入力プーリ電
磁クラッチ CO2 オルタネータ駆動用副エンジン側入力プーリ電
磁クラッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両走行用の主エンジンとは別の小型の副
    エンジンと、 少なくとも一部の補機の駆動を主エンジンと副エンジン
    とに切換え可能な切換装置と、 走行用の駆動力の要否を判定する手段を有し、走行用の
    駆動力を必要としないときに、副エンジンにより補機を
    駆動して、主エンジンを停止させ、走行用の駆動力を必
    要とするときに、主エンジンにより補機を駆動して、副
    エンジンを停止させるように、主エンジン、副エンジン
    及び切換装置を制御する制御装置と、 を含んで構成される車両用補機駆動装置。
  2. 【請求項2】前記切換装置は、補機の駆動軸に、主エン
    ジンにより駆動される入力プーリと副エンジンにより駆
    動される入力プーリとを並べて設け、駆動軸と各入力プ
    ーリとの間にそれぞれ電磁クラッチを介装してなること
    を特徴とする請求項1記載の車両用補機駆動装置。
  3. 【請求項3】前記補機はエアコンコンプレッサであるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用補機
    駆動装置。
  4. 【請求項4】前記補機はエアコンコンプレッサ及びオル
    タネータであることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の車両用補機駆動装置。
  5. 【請求項5】前記制御装置における走行用の駆動力の要
    否を判定する手段は、走行用の駆動力を必要としないと
    きとして、車両停止を、走行用の駆動力を必要とすると
    きとして、車両発進状態を検出することを特徴とする請
    求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の車両用補機駆
    動装置。
  6. 【請求項6】前記制御装置は、主エンジンから副エンジ
    ンへの切換時に、主エンジンにより副エンジンをクラン
    キングすることを特徴とする請求項1〜請求項5のいず
    れか1つに記載の車両用補機駆動装置。
  7. 【請求項7】前記制御装置は、副エンジンから主エンジ
    ンへの切換時に、副エンジンにより主エンジンをクラン
    キングすることを特徴とする請求項1〜請求項6のいず
    れか1つに記載の車両用補機駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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