JPH11294000A - 原稿押さえカバー - Google Patents

原稿押さえカバー

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JPH11294000A
JPH11294000A JP10097280A JP9728098A JPH11294000A JP H11294000 A JPH11294000 A JP H11294000A JP 10097280 A JP10097280 A JP 10097280A JP 9728098 A JP9728098 A JP 9728098A JP H11294000 A JPH11294000 A JP H11294000A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近年の原稿押さえカバーには、自動給紙装置
等の重量物が搭載されているため、該原稿押さえカバー
の重量がかなり重くなっている。このため、原稿押さえ
カバーの自重に抗して作用する手段を設けているが、原
稿押さえカバーが手軽に安定して開閉できるように該手
段の設定を行うことは困難であった。 【解決手段】 機台に取り付けられた摺動支持部材11
と、原稿押さえカバー3に固設されるとともに、該摺動
支持部材11に回動自在に支持されるカム体12と、該
カム体12を押圧する可動ピン13と、該可動ピン13
と支持部材との間に介装されるとともに、可動ピン13
をカム体12方向へ付勢する弾性部材とからなるヒンジ
機構6を原稿押さえカバー3に具備し、該弾性部材を引
っ張りスプリング15により構成し、該ヒンジ機構6を
機台に対して上下方向に摺動自在に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、機台に設
けられた読取部に原稿を静止状に載置して該静止原稿を
読み取る画像読取装置における、該読取部に載置する原
稿を押さえるための原稿押さえカバーであって、機台に
開閉可能に取り付けられた原稿押さえカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、読取部に本などの原稿を静止
状に載置して該静止原稿を読み取る画像読取装置、所謂
フラットベッドタイプの画像読取装置においては、該読
取部に載置した原稿を読取面に押圧する原稿押さえカバ
ーが、その一辺を支点として開閉するように設けられて
いる。このような原稿押さえカバーには、一般的に、原
稿押さえカバーの自重に抗して作用する弾性部材等によ
り構成された開閉手段を設けて、オペレータが開閉作業
を行う際に、原稿押さえカバーの操作荷重を軽くして作
業が行い易くなるように構成している。前記の開閉手段
としては、例えば、読取部の機台に取り付けた機台側支
持部材と、原稿押さえカバーに固設したカバー側支持部
材とを枢結し、該機台側支持部材とカバー側支持部材と
の間に付勢杆を介装して、該付勢杆の死点越えにより、
押さえカバーが閉じている場合には閉じる方向へ付勢
し、該押さえカバーが開いている場合は開く方向へ付勢
する機構が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の原稿押
さえカバーには、画像読取装置へ自動的に連続して原稿
給送するための自動給紙装置(ADF装置)や、原稿供
給トレイ及び原稿排出トレイ等の重量物が搭載されてい
るため、該原稿押さえカバーの重量がかなり大きくなっ
ている。この重量物である原稿押さえカバーを開方向へ
付勢するために大きな付勢力を有した付勢杆を用いる
と、原稿押さえカバーが急激に全開位置まで開いてしま
うという問題がある。このように、重量化した原稿押さ
えカバーが手軽に安定して開閉できるように前記開閉手
段における付勢杆の設定を行うことは、困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿押さえカ
バーの開閉機構における以上のような課題を解決すべ
く、以下のような手段を用いるものである。即ち、機台
上面に開閉可能に取付けられた原稿押さえカバーであっ
て、機台に取り付けられた支持部材と、原稿押さえカバ
ーに固設されるとともに、該支持部材に回動自在に支持
されるカム体と、該カム体を押圧する可動ピンと、該可
動ピンと支持部材との間に介装されるとともに、可動ピ
ンをカム体方向へ付勢する弾性部材とからなるヒンジ機
構を具備する。
【0005】また、前記弾性部材を、引っ張りばねによ
り構成する。
【0006】また、前記ヒンジ機構を、機台に対して上
下方向に摺動自在に取り付ける。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面より説明する。図1は自動給紙装置を搭載する本発明
の原稿押さえカバーを備えた画像記録装置の斜視図、図
2は原稿押さえカバーが具備するヒンジ機構を示す平面
図、図3は同じく機台に取り付けられた状態のヒンジ機
構であって原稿押さえカバーを閉じた状態を示す側面
図、図4は同じく静止原稿載置面上に厚手の原稿を載置
した状態を示す側面図、図5は原稿押さえカバーを角度
Aだけ開いた状態にあるヒンジ機構を示す側面図、図6
は原稿押さえカバーを角度Bだけ開いた状態にあるヒン
ジ機構を示す側面図、図7は原稿押さえカバーを角度C
だけ開いた状態にあるヒンジ機構を示す側面図、図8は
原稿押さえカバーの開度と上方回動モーメント及び下方
回動モーメントとの関係を示す図である。
【0008】まず、本発明の原稿押さえカバーの適用例
として、静止原稿の画像読取部を上部に配置する画像記
録装置について、図1により説明する。画像記録装置の
機台としては、画像読取部を内蔵する読取ケース1と画
像記録装置を内蔵する記録ケース2とを上下に配設して
いる。該読取ケース1の上面には、本等の原稿を静止状
に載置する透明状の静止原稿載置面4が配設されてい
る。
【0009】読取ケース1の上方には原稿押さえカバー
3が配置され、該原稿押さえカバー3の一辺がヒンジ機
構6・6を介して読取ケース1に取り付けられている。
そして、該原稿押さえカバー3は、ヒンジ機構6・6を
介して取り付けられたその一辺を中心として開閉可能に
構成されており、該原稿押さえカバー3にて、静止原稿
載置面4上に載置された原稿を上方より押さえるものと
している。また、原稿押さえカバー3の一側面には、原
稿を静止原稿載置面4へ自動的に連続して原稿給送する
ための自動給紙装置(ADF装置)5が一体的に付設さ
れ、該原稿押さえカバー3の上面には図示しない原稿供
給トレイ及び原稿排出トレイ等が搭載されている。
【0010】次に、原稿押さえカバー3を機台へ取り付
けるとともに、開閉可能に構成しているヒンジ機構6に
ついて説明する。図2、図3において、ヒンジ機構6
は、機台(本実施例では、読取ケース1)に取り付けら
れる支持部材である摺動支持部材11と、原稿押さえカ
バー3に固設されるとともに、該摺動支持部材11に回
動自在に支持されるカム体12と、該カム体12を押圧
する可動ピン14と、該可動ピン14と摺動支持部材1
1との間に介装されるとともに、可動ピン14をカム体
12方向へ付勢する弾性部材である引っ張りばね15等
とにより構成されている。
【0011】機台の読取ケース1における静止原稿載置
面4の側方には、カバー支持部16が形成されており、
本実施例の場合は、該カバー支持部16は、ヒンジ機構
6が取り付けられている2箇所に形成されている。該カ
バー支持部16には、側面視略L字上に形成した摺動支
持部材11の垂直部11aを、該カバー支持部16の上
方から上下摺動自在に嵌入しており、該垂直部11aに
は、規制ピン17を固設している。また、カバー支持部
16の一側面には長孔16aが上下方向に形成されてお
り、該長孔16aに規制ピン17を貫通させて、摺動支
持部材11がカバー支持部16内を上下摺動した際に
は、該規制ピン17が長孔16aの下端及び上端に係止
して、摺動支持部材11の上下摺動範囲が長孔16aの
範囲内となるように規制している。
【0012】摺動支持部材11の水平部11bにおける
静止原稿載置面4側とは反対側の端部には、ヒンジピン
13が取り付けられ、該ヒンジピン13によりカム体1
2が回動自在に枢支されている。該水平部11bにおけ
るヒンジピン13よりも静止原稿載置面4側には可動ピ
ン14が配設され、該可動ピン14は水平部11bの両
側面に形成された長孔11c・11cを貫通して、該長
孔11cの範囲内を水平方向に移動自在に構成されてい
る。
【0013】また、可動ピン14と、カム体12に取り
付けられたヒンジピン13との間には引っ張りばね15
が介装されて、該可動ピン14がヒンジピン13の方向
へ付勢されている。そして、該可動ピン14は、引っ張
りばね15の付勢力により前記カム体12のカム面12
a・12a’を押圧するものとなっている。引っ張りば
ね15は、水平方向に延設されているので、可動ピン1
4の押圧により、カム体12は、図3で見て右向き水平
方向に付勢され、即ち、カム体12が上方回動して原稿
押さえカバー3が開く向きに付勢されている。なお、前
記可動ピン14は、カム面12a・12a’に当接する
外周部が回転可能に構成されたローラ部材としてもよ
い。
【0014】カム面12a’の形状は、図3の如く原稿
押さえカバー3が(即ちカム体12が)閉じた状態にお
いて、側面視で略垂直方向に延設され、上端部が下端部
より僅かに静止原稿載置面4側寄りになっており、可動
ピン14が押圧した状態でカム体12を閉じた状態から
開いていくと、可動ピン14の押圧部分が僅かに反静止
原稿載置面4側に移動するような形状となっている。一
方、カム面12aの形状は、図3の如く原稿押さえカバ
ー3(カム体12)が閉じた状態で、全体的に側面視略
水平方向に延設されており、静止原稿載置面4寄りの部
分が、反静止原稿載置面4側に行くに従って下方に湾曲
するような形状となっており、可動ピン14がカム面1
2aに押圧した状態では、カム体12が開くに従って、
可動ピン14の押圧部分が反静止原稿載置面4側に移動
するような形状に設定されている。
【0015】このように構成したヒンジ機構6により原
稿押さえカバー3が機台に開閉可能に取り付けられてお
り、図3においては、静止原稿載置面4に原稿が載置さ
れていないか、又は、極めて薄手の原稿が載置されてい
る場合に、該原稿押さえカバー3を閉じた状態を示して
いる。
【0016】これに対して、図4には、本等の厚手の原
稿8が静止原稿載置面4上に載置された状態を示してお
り、この場合には、原稿8の厚みに応じて摺動支持部材
11がカバー支持部16内にて上方へ摺動する。これに
より原稿押さえカバー3に固設されたカム体12の位置
が高くなって、原稿押さえカバー3を水平にすることが
できるので、原稿8を静止原稿載置面4へ均一、且つ、
確実に押さえつけることができる。
【0017】次に、原稿押さえカバー3の開度に伴う可
動ピン14のカム体12への付勢の様態について、図3
(図4)、及び、図5乃至図8により説明する。引っ張
りばね15は、図3に示す原稿押さえカバー3が閉じた
状態、即ち、開度0の状態において、その一端を連結し
ている可動ピン14がカム面12a’を押圧して、図3
(図4)で見て長孔14の左端に位置しており、寸法L
1の長さに伸長されている。引っ張りばね15は長く伸
長する程大きな付勢力を得ることができるが、該引っ張
りばね15によりカム体12へ付与される上下方向への
回動力は、引っ張りばね15の付勢力の大きさと、可動
ピン14のカム面12a・12a’への当接角度により
決定される該付勢力の垂直方向成分の大きさとなる。こ
の付勢力の垂直方向成分を上方回動モーメント32とし
て図8に示しており、原稿押さえカバー3が開度0の状
態にある場合の上方回動モーメント32の値は、モーメ
ント32aである。尚、図8において、上方回動モーメ
ント32の値は、上方への回動力を正の方向としてい
る。
【0018】そして、図3(図4)の状態から、図5
の、原稿押さえカバー3が僅かに開いた状態(開度A)
までは、カム面12a’が、その形状により略垂直上方
に移動するため、該カム面12a’に押圧する可動ピン
14は、図3に示す状態から図5に示す状態までは僅か
に反静止原稿載置面4側へ移動するのみである。開度A
の状態における引っ張りばね15は、寸法L1よりも僅
かに短い寸法L2の長さに伸長されており、また、可動
ピン14のカム面12a’への当接角度は開度0の場合
とほぼ同じであって、この場合にカム体12へ付与され
る上方回動モーメント32は、前記モーメント32aよ
り僅かに小さな値を示すモーメント32bとなる。
【0019】一方、カム体12を一体的に取り付けた原
稿押さえカバー3は、該原稿押さえカバー3自身の重量
により、該カム体12へ下方回動方向(即ち、閉じる方
向)のモーメントを付与している。この下方回動方向の
モーメントを下方回動モーメント31として図8に示し
ており、原稿押さえカバー3が開度0の閉じた状態にあ
る場合には、該原稿押さえカバー3の重心の水平方向の
位置が回動支点であるヒンジピン13から最も遠く離れ
た位置にあるので、該モーメント31の値は最大のモー
メント31aとなり、開度Aの状態では、原稿押さえカ
バー3の重心の水平方向の位置がヒンジピン13側へ寄
るので前記モーメント31aよりも小さな値を示してい
るモーメント31bとなる。即ち、下方回動モーメント
31の大きさは、原稿押さえカバー3の重量と、該原稿
押さえカバー3の重心のヒンジピン13からの水平方向
の位置とによって決定されるが、原稿押さえカバー3の
重量は一定であるので、該原稿押さえカバー3が閉じる
方向に回動して、重心がヒンジピン13から水平方向に
おいて離れた位置にいく程、下方回動モーメント31の
値は大きくなり、該原稿押さえカバー3が開く方向に回
動して、該重心が水平方向においてヒンジピン13側へ
近づく程、下方回動モーメント31の値は小さくなる。
【0020】そして、図3(図4)の原稿押さえカバー
3が閉じた状態から図5の開度Aの状態となるまでは、
図8に示すように、上方回動モーメント32が下方回動
モーメント31よりも若干小さくなるようにカム面12
a’の形状を構成している。これにより、カム体12に
は、下方回動モーメント31の値から上方回動モーメン
ト32の値を差し引いた分だけの、僅かな大きさの下方
回動方向への力がかかることになる。即ち、下方回動モ
ーメント31を上方回動モーメント32により相殺し
て、原稿押さえカバー3を開けるための操作荷重を軽減
するとともに、若干の下方回動モーメント31を残すこ
とで、手を離せば自動的に原稿押さえカバー3が緩やか
に閉じ、その後閉じた状態を安定して保持するように構
成しているのである。
【0021】また、図5図示の開度Aの時には、下方回
動モーメント31の大きさはモーメント31bとなり、
上方回動モーメント32の大きさはモーメント32bと
なるが、該モーメント31bとモーメント32bとが同
じ値となるようにカム面12a(12a’)の形状を構
成している。これにより、開度Aの状態においては、原
稿押さえカバー3を持つ手を離しても、カム体12にお
いて上方回動方向の力と下方回動方向の力とが釣合っ
て、該原稿押さえカバー3が静止することとなる。
【0022】開度Aの状態から、更に原稿押さえカバー
3を開いて、可動ピン14がカム面12aを押圧するよ
うになると、前記のカム面12aの形状により、開度を
大きくするに連れて、可動ピン14が長孔11c内を反
静止原稿載置面4側に移動する。このため、引っ張りば
ね15の伸長量も短くなる。更に、開度が大きくなるに
連れて、原稿押さえカバー3の重心は、水平方向におい
てヒンジピン13側に移動する。
【0023】図6には、原稿押さえカバー3が、角度A
よりも大きい角度Bだけ開いた状態にあるヒンジ機構を
示しており、引っ張りばね15は前記の寸法L2より短
い寸法L3の長さに伸長された状態となっている。この
時、原稿押さえカバー3の重心は、前記の如く、水平方
向において、かなりヒンジピン13側に移動しているた
め、カム体12にかかる下方回動モーメント31の値は
前記モーメント31bよりもかなり小さいモーメント3
1cを示しており、下方回動方向の力が弱まっている。
【0024】この場合に、引っ張りばね15の付勢力と
カム面12aの形状とにより決定される上方回動モーメ
ント32の大きさが、前記の原稿押さえカバー3が開度
Aの状態である場合の如く大きな力のままであると、下
方回動モーメント31の値は小さくなっているので、該
原稿押さえカバー3は開く方に付勢された状態となっ
て、カバーを持つ手を離せば原稿押さえカバー3が強く
開いてしまい、また、原稿押さえカバー3を閉じるのに
操作荷重を要することになってしまう。
【0025】しかし、本実施例のヒンジ機構6では、前
記の如く、図6のように、引っ張りばね15の伸長量が
寸法L2よりも短い寸法L3となって、カム体12にか
かる水平方向のヒンジピン13側への付勢力が小さくな
るとともに、カム面12aが、引っ張りばね15の付勢
力の大きさに対する上方成分の大きさが開度Aの場合よ
りも小さくなる角度で可動ピン14に当接しているた
め、上方回動モーメント32の値は弱まって、開度Bの
状態においてはモーメント32cの値を示している。そ
して、この開度Bの状態においても、下方回動モーメン
ト31のモーメント31cと上方回動モーメント32の
モーメント32cとが同じ値となるようにカム面12a
の形状を構成しているので、上方回動方向の力と下方回
動方向の力とが釣合い、原稿押さえカバー3の操作荷重
が軽くなって、手を離してもその位置で静止できるよう
になっている。
【0026】さらに、図7には、原稿押さえカバー3
が、角度Bよりも大きい角度Cだけ開いて該原稿押さえ
カバー3が全開している状態にあるヒンジ機構を示して
おり、引っ張りばね15は前記の寸法L3よりさらに短
い寸法L4の長さに伸長された状態となっている。この
時、原稿押さえカバー3の重心は、開度Bの状態より
も、水平方向において、さらにヒンジピン13側へ移動
しているので、カム体12にかかる下方回動モーメント
31の値はモーメント31cよりも小さなモーメント3
1dとなっている。また、ヒンジ機構6においては、前
記の如く、引っ張りばね15の伸長量が、寸法L3より
も短い寸法L4となって、カム体12にかかる水平方向
のヒンジピン13側への付勢力が小さくなるとともに、
カム面12aが、引っ張りばね15の付勢力の大きさに
対する上方成分の大きさが開度Bの場合よりもさらに小
さくなる角度で可動ピン14に当接しているため、上方
回動モーメント32の値は弱まって、開度Cの状態にお
いてはモーメント32dの値を示している。
【0027】そして、この開度Cの状態においても、下
方回動モーメント31のモーメント31dと上方回動モ
ーメント32のモーメント32dとが同じ値となるよう
にカム面12aの形状を構成しているので、上方回動方
向の力と下方回動方向の力とが釣合い、原稿押さえカバ
ー3の操作荷重が軽くなって、手を離してもその位置で
静止できることとなっている。
【0028】前述の如く、開度A、開度B、及び、開度
Cにおいては下方回動モーメント31と上方回動モーメ
ント32とが同じ値となるように構成して、下方回動方
向の力と上方排動方向の力とが釣り合うように構成して
いるが、図8に示すように、開度Aから開度Cの範囲内
では、常に下方回動モーメント31と上方回動モーメン
ト32とが同じ値となるように、前記カム面12aの形
状を構成しているのである。
【0029】このように、原稿押さえカバー3の開度が
僅かな開度Aよりも小さい場合には、カム体12にかか
る下方回動方向の力が上方回動方向の力よりも若干大き
くなるようにカム面12a’を形成して、該原稿押さえ
カバー3が自動的に緩やかに閉じるように構成するとと
もに、原稿押さえカバー3の開度が前記開度Aから全開
状態である角度Cまでの範囲では、ヒンジ機構6のカム
体12にかかる上方回動方向の力と下方回動方向の力と
が釣り合うようにカム面12aを形成して、原稿押さえ
カバー3が静止するように構成している。
【0030】これにより、オペレータが原稿押さえカバ
ー3の開閉作業を行う際には、原稿押さえカバー3の操
作力を低減して、重さを感じることなく手軽に、例え
ば、片手でもスムーズに開閉することができるととも
に、原稿押さえカバー3を適宜角度にて開いた状態で静
止させることができるので、原稿読取作業等の作業性を
向上させることができる。さらに、該原稿押さえカバー
3を閉じた場合には、閉じた状態を安定して保持するこ
とができる。
【0031】また、本原稿押さえカバー3では、前記実
施例のヒンジ機構6におけるカム面12a・12a’の
形状以外にも該カム面12a・12a’を形成すること
ができ、該カム面12a・12a’の形状を変更するだ
けで、全ての開度で該原稿押さえカバー3にかかる上方
回動方向の力を変化させることができる。即ち、カム面
12a・12a’の形状を変更することにより引っ張り
ばね15の伸長度合いを変化させ、任意の開度におい
て、原稿押さえカバー3の重量による下方回動方向の力
に抗する上方回動方向の力である、引っ張りばね15の
付勢力の大きさを設定することができるのである。
【0032】これにより、原稿押さえカバー3の重量が
どのような大きさであっても、その重量に応じた形状に
カム面12a・12a’を形成することで、任意の開度
で原稿押さえカバー3を静止させることができ、オペレ
ータの開閉作業を手軽でスムーズなものとすることがで
きる。さらに、カム面12a・12a’を様々な形状に
変更することで、原稿押さえカバー3を少しの角度だけ
開くと、あとは任意の位置まで自動的に開くように構成
したり、逆に、原稿押さえカバー3をある角度まで閉じ
ると、全閉位置まで自動的に閉じるように構成したり、
開く動作、閉じる動作、及び、静止動作を任意の開度で
行うことができるように構成したりすることができる。
このように、カム面12a・12a’の形状を変更する
だけの簡単な構成の変更で、任意の開度における原稿押
さえカバー3の動作状態を自由に設定することができる
ので、原稿押さえカバー3の重量やオペレータの作業形
態等に幅広く対応して、開閉作業を手軽でスムーズなも
のとすることができるのである。
【0033】また、原稿押さえカバー3の重量による下
方回動方向の力に抗する手段を引っ張りばねにより構成
することで、ヒンジ機構6を簡易な構成とすることがで
き、コストダウンを図ることができるとともに、故障の
発生度合いを減少させることができる。
【0034】また、ヒンジ機構6は上下摺動自在に機台
へ取り付けられているので、本等の厚手の原稿が静止原
稿載置面4上に載置された場合でも、該原稿を静止原稿
載置面4へ均一、且つ、確実に押さえつけることがで
き、原稿内容の読み取りを正確に行うことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、原稿押さえカバーにおいて、
以上のような構成とすることで、次のような効果を奏す
る。まず、請求項1の如く、機台に取り付けられた支持
部材と、原稿押さえカバーに固設されるとともに、該支
持部材に回動自在に支持されるカム体と、該カム体を押
圧する可動ピンと、該可動ピンと支持部材との間に介装
されるとともに、可動ピンをカム体方向へ付勢する弾性
部材とからなるヒンジ機構を原稿押さえカバーに具備し
たので、例えば、原稿押さえカバーを適宜角度にて開い
た状態で静止させて、オペレータが原稿押さえカバーの
開閉作業を行う際に該原稿押さえカバーの重さを感じる
ことなく手軽に、片手でもスムーズに開閉できるように
構成して原稿読取作業等の作業性を向上させたり、原稿
押さえカバーを閉じた場合には、該原稿押さえカバーに
下方回動方向の力を付与して、閉じた状態を安定して保
持したりすることができた。また、原稿押さえカバーの
重量がどのような大きさであっても、その重量に応じた
形状にカム体を形成することで、任意の開度で原稿押さ
えカバーを静止させることができ、オペレータの開閉作
業を手軽でスムーズなものとすることができた。さら
に、カム体を様々な形状に変化させるといった簡単な構
成の変更で、任意の開度における原稿押さえカバーの動
作状態を自由に設定することができ、原稿押さえカバー
の重量やオペレータの作業形態等に幅広く対応して、開
閉作業を手軽でスムーズなものとすることができること
となった。
【0036】更に、請求項2の如く、前記弾性部材を引
っ張りばねにより構成したので、ヒンジ機構を簡易な構
成とすることができ、コストダウンを図ることができる
とともに、故障の発生度合いを減少させることができ
た。
【0037】更に、請求項3の如く、前記ヒンジ機構を
機台に対して上下方向に摺動自在に取り付けたので、本
等の厚手の原稿が静止原稿載置面上に載置された場合で
も、該原稿を静止原稿載置面へ均一、且つ、確実に押さ
えつけることができ、原稿内容の読み取りを正確に行う
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動給紙装置を搭載する本発明の原稿押さえカ
バーを備えた画像記録装置の斜視図である。
【図2】原稿押さえカバーが具備するヒンジ機構を示す
平面図である。
【図3】同じく機台に取り付けられた状態のヒンジ機構
であって原稿押さえカバーを閉じた状態を示す側面図で
ある。
【図4】同じく静止原稿載置面上に厚手の原稿を載置し
た状態を示す側面図である。
【図5】原稿押さえカバーを角度Aだけ開いた状態にあ
るヒンジ機構を示す側面図である。
【図6】原稿押さえカバーを角度Bだけ開いた状態にあ
るヒンジ機構を示す側面図である。
【図7】原稿押さえカバーを角度Cだけ開いた状態にあ
るヒンジ機構を示す側面図である。
【図8】原稿押さえカバーの開度と上方回動モーメント
及び下方回動モーメントとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 (機台を構成する)読取ケース 3 原稿押さえカバー 4 静止原稿載置面 6 ヒンジ機構 11 摺動支持部材(支持部材) 12 カム体 12a カム面 13 ヒンジピン 14 可動ピン 15 引っ張りばね(弾性部材) 16 カバー支持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台上面に開閉可能に取付けられた原稿
    押さえカバーであって、機台に取り付けられた支持部材
    と、原稿押さえカバーに固設されるとともに、該支持部
    材に回動自在に支持されるカム体と、該カム体を押圧す
    る可動ピンと、該可動ピンと支持部材との間に介装され
    るとともに、可動ピンをカム体方向へ付勢する弾性部材
    とからなるヒンジ機構を具備することを特徴とする原稿
    押さえカバー。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材が、引っ張りばねにより構
    成されることを特徴とする請求項1に記載の原稿押さえ
    カバー。
  3. 【請求項3】 前記ヒンジ機構を、機台に対して上下方
    向に摺動自在に取り付けたことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の原稿押さえカバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005297278A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Fuji Xerox Co Ltd ヒンジ機構および画像形成装置
JP2007186884A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Shimonishi Giken Kogyo Kk ヒンジ

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