JPH11293710A - 建設機械の制御装置 - Google Patents

建設機械の制御装置

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JPH11293710A
JPH11293710A JP11014822A JP1482299A JPH11293710A JP H11293710 A JPH11293710 A JP H11293710A JP 11014822 A JP11014822 A JP 11014822A JP 1482299 A JP1482299 A JP 1482299A JP H11293710 A JPH11293710 A JP H11293710A
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pressure
engine
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Masafumi Tsuji
雅文 辻
Harushige Nishida
晴茂 西田
Etsuo Fujita
悦夫 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設車両等の建設機械に搭載されたエンジ
ン、油圧ポンプ、および、油圧回路の制御により、作業
性、操縦性の良い建設機械の制御装置を提供する。 【解決手段】 重掘削等の力強い作業を行なうアクティ
ブモード選択・解除手段と、アクティブモードの選択に
よりエンジンが定格出力トルクを出力する燃料を供給す
るエンジン燃料噴射位置設定手段と、アクティブモード
の選択によりアクチュエータへの油圧を調圧するリリー
フ弁、安全弁等のセット圧力を切り換えるアクティブモ
ード切換手段と、アクティブモード選択・解除手段から
の信号を受けて、エンジン燃料噴射位置設定手段および
アクティブモード切換手段に指令を出力する制御手段と
からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械の制御装置お
よびその制御方法に係わり、特には、建設車両等の建設
機械に搭載されたエンジン、油圧ポンプ、および、油圧
回路の制御により、作業性、操縦性の良い建設機械の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建設車両には、図22に示すよう
な油圧回路が採用されている。この油圧回路は、エンジ
ン1により駆動される可変容量型ポンプ11(以下、ポ
ンプ11という。)とパイロットポンプ81を備えてい
る。ポンプ11はサーボピストン12により斜板角を制
御されるようになっており、このサーボピストン12の
作動圧を制御するサーボ制御弁200と接続している。
このサーボ制御弁200の操作部200aはニュートラ
ルコントロール弁210(以下、NC弁210と言う)
と、カットオフ弁220と、可変式トルクコントロール
弁230とを直列に接続している。ポンプ11の吐出管
路201から分岐する管路201aはカットオフ弁22
0の操作部と、可変式トルクコントロール弁230の操
作部とに接続している。パイロットポンプ81の吐出管
路221から分岐する管路222は、可変式トルクコン
トロール弁230、カットオフ弁220およびNC弁2
10を経て、サーボ弁200の操作部200aに接続し
ている。エンジン1の回転速度を検知するエンジン回転
センサ3は制御装置240に接続している。制御装置2
40は可変式トルクコントロール弁230に接続してい
る。
【0003】また、ポンプ11の吐出管路201は方向
切換弁250と接続している。方向切換弁250は管路
251a,251bを介してシリンダ260と接続する
と共に、管路252を介してジェットセンサ(圧力検出
部)253に接続している。ジェットセンサ253はド
レーン路254と接続している。また、前記パイロット
ポンプ81の吐出管路221から分岐した吐出管路22
3は圧力比例制御弁270と接続し、操作レバー271
がこの圧力比例制御弁270と連結している。この圧力
比例制御弁270は管路272a,272bを介して方
向切換弁250の操作部と接続している。254はリリ
ーフ弁である。
【0004】次に、作動について説明する。NC弁21
0は、ジェットセンサ253で検出された圧力を管路2
56から一側の操作部に入力し、このジェットセンサ2
53の下流側のドレーン路254で検出された圧力を管
路257から他側の操作部に入力して、このジェットセ
ンサ253の前後の差圧によって切り換わるようになっ
ている。図に示す方向切換弁250が中立位置になると
ポンプ11の吐出流量が全てジェットセンサ253を通
ってドレーン路254からタンク258へドレーンされ
るのでジェットセンサ253の下流の圧力が大きくな
り、NC弁210は図に示すポート位置210bとな
る。これにより、サーボ弁200はポート位置200c
となりサーボピストン12を図の左側へ移動させ、ポン
プ11の流量を減らす。これにより中立位置におけるエ
ネルギーロスをより少なくしている。
【0005】次に、オペレータが方向制御弁250をい
ずれかに切り換えたときの作動について説明する。な
お、このとき、ジェットセンサ253には油は流れない
ため、NC弁210はポート位置210aとなる。ま
た、エンジン1のエンジン回転センサ3からの回転速度
信号は制御装置240に常時入力されており、その回転
速度信号に応じて制御装置240から指令信号が前記可
変式トルクコントロール弁230の操作部230aに入
力される。なお、可変式トルクコントロール弁230の
操作部230bにはポンプ11の吐出圧が入力されてい
る。そこでエンジン回転速度信号の指令信号に対して、
ポンプ11の吐出圧が低いときは、図に示す可変式トル
クコントロール弁230のポート位置は230cの位置
に、また、カットオフ弁220は220aの位置とな
る。NC弁210は前述の通り位置210aにある。こ
のため、前記管路222からのパイロット圧はサーボ制
御弁200の操作部200aに入力されるのでサーボ制
御弁200は200b位置に切り換わる。これにより、
サーボピストン12のヘッド側の油はドレーンされ、ボ
トム側に前記管路221からの油が流入し、サーボピス
トン12は右へ移動してポンプ吐出量を増加させる。
【0006】これとは逆に、エンジン回転速度信号の指
令信号に対して、ポンプ11の吐出圧が高いときは可変
式トルクコントロール弁230は230dの位置に切り
換わり、前記管路221からのパイロット圧はサーボ制
御弁200の操作部200aに入力されないのでサーボ
制御弁200は200cの位置に切り換わる。これによ
り、サーボピストン12のヘッド側に前記管路221か
らの油が流入し、ボトム側の油はドレーンされ、サーボ
ピストン12は左へ移動してポンプ吐出量を減少させ
る。
【0007】前記カットオフ弁220は通常はポンプ1
1の吐出圧力に対して、スプリング220bの力が大き
く設定されているので220aの位置にある。ポンプ1
1が最大圧力になると220cの位置に切り換わるよう
になっており、最大圧力の流量をより減少させるカット
オフ制御するようになっている。前記可変式トルクコン
トロール弁230は、エンジン回転数Nと、油圧ポンプ
の吐出圧力Pに対応して油圧ポンプの吐出流量Q〔Q=
q(cc/rev)・N〕が一定となるように制御する
ようになっており、油圧ポンプの吸収馬力は、ほぼ等馬
力(P・Q=一定)の一定線上に制御される。
【0008】上記の構成において、最近では、オペレー
タが作業現場に合わせて、コントローラ240に付設し
た図示しない選択スイッチを操作することにより、エン
ジントルク、ポンプ吸収トルクを選択し、最適な条件で
使えるようにされている。例えば、作業量・パワーがよ
り必要な作業時に用いる図23に示すようなエンジンの
出力の定格出力点で合わせる重掘削モードと、通常の掘
削積み込み作業時に用いる掘削モードと、整地・整正等
の作業時に用いる図24に示すようなエンジンの出力の
75%パーシャル出力点で合わせる整正モードと、およ
び、微操作を必要とする作業時に用いる図25に示すよ
うなエンジンの出力の50%パーシャル出力点で合わせ
る微操作モード等がある。このとき、エンジントルクと
ポンプ吸収トルク(破線イで示す)とは、図26に示す
ようにエンジンの出力の定格出力点の一点で合わせる場
合と、図27に示すようにポンプ吸収トルク(一点鎖線
ロで示す)が等馬力制御の場合と、図28に示すように
ポンプ吸収トルク(二点鎖線ハで示す)が定トルク制御
の場合とがある。また、実開昭58−133665号公
報に提示してあるように、油圧ショベルにおいて、ブー
ムを下げながらアームで掘削するときに、アームシリン
ダによるアーム掘削力の反力で車体前方が浮きやすいた
め、ブームシリンダのヘッド側の圧力を低く設定してい
る。また、従来の可変容量型の油圧ポンプにおいては、
ポンプの容量を設定するサーボピストン12は油圧ポン
プの駆動体の慣性とサーボピストン12の作動とがハン
チングを起こさない範囲のバランスがとれる範囲で安定
を見込んだ速度を設定し、比較的早い応答性がとれるよ
うにしている。さらに、他の機能としては、油圧回路の
リリーフ時のエネルギーロスを低減する図29に示す上
記のカットオフ機能と、あるいは、カットオフ機能(点
線ニで示す)の作動を停止してリリーフ圧近くでのポン
プ流量を確保してスピードダウンを防ぐ図30に示すカ
ットオフ解除機能がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熟練者
と初心者では操作技量に大きな差があるため、上記のよ
うな、オペレータが作業現場に合わせて作業モードスイ
ッチで、重掘削モード、掘削モード、整正モード、ある
いは、微操作モードのいずれかを選択する建設機械で
は、モードを設定する時に初心者側のオペレータを対象
として設定すると、熟練者にはもの足りなく感じられ、
また、熟練者したオペレータを対象として設定すると全
くの初心者には取扱い難いと感じられている。また、オ
ペレータが作業現場に合わせて作業モードスイッチによ
りエンジントルク、ポンプ吸収トルクを選択する図2
6、図27、および、図28に示すような重掘削モード
においては、一般にエンジントルクとポンプ吸収トルク
とは一点(近傍)でマッチングさせている。このため、
ポンプに負荷がかかったときに、ポンプにかかる圧力あ
るいはポンプの吐出容積を迅速に減少させてポンプ吸収
トルクを調整しているため、作業速度が遅くなるととも
に、エンジンに負荷がかかってもエンジン回転速度は減
速しないのでエンジンの音色も変わらない。これによ
り、熟練したオペレータには、掘削等で高速作業ができ
ないとともに、掘削等の作業時に、作業負荷の変動の大
きさ、あるいは強弱を感知できなく、作業状態での車両
の粘り強さ、あるいは、力強さが感じられないという問
題がある。
【0010】さらに、ブームの下げとともにアーム掘削
を行う場合に、アーム掘削の反力で車体前方の浮きを阻
止するためブームシリンダのヘッド側の圧力を低く設定
しているので、オペレータが重掘削を行いたいときに、
ブームが上方へ逃げてしまい重掘削ができない。また、
ブームシリンダのヘッド側の圧力を低く設定しているた
め、軟弱地からの脱出時に車体の突っ張り力が不足し、
脱出性が欠ける。また、作業速度あるいは旋回の速度に
おいても前記と同様に初心者側のオペレータを対象とし
て設定している場合、作業モードスイッチにより作業現
場にあわせて選択しても、作業機あるいは旋回の最大速
度は同じ所定の速度に設定してある。このため、オペレ
ータは自分の技量に合わせて、アクセルレバーを操作し
てエンジンの回転速度により作業機あるいは旋回の速度
を調整しているが、エンジンをフル回転させても、熟練
のオペレータには、作業速度あるいは旋回の速度が遅
く、建設機械としては「動きが遅い機械と感じる」とい
う問題がある。
【0011】また、ポンプの吐出容積を変化させる時間
を設定する場合には、高圧時に応答性が早いため、これ
に合わせてハンチングを起こさない範囲でポンプの応答
性を設定している。このため、低圧時には図14(標準
の破線)に示すごとく応答性が遅くなり、熟練のオペレ
ータには低負荷、および高負荷作業が多く含まれる作業
時に操作レバーの変化に対して作業機の追従が遅くな
り、建設機械としては前記に加わって「動きが遅い機械
と感じる」という問題がある。さらに、従来では、電気
および油圧で制御する専用のカットオフ弁を有して圧力
が所定の圧力になったときに、流量をさらに低くするカ
ットオフを行っているため構造が複雑になっている。
【0012】本発明は上記従来の問題点に着目してなさ
れたもので、建設機械の制御装置に係わり、特には、建
設車両等に搭載されたエンジン、油圧ポンプ、および、
油圧回路の制御により、エンジンの粘りの向上、作業速
度あるいは旋回速度の向上、あるいは、初心者および熟
練者にも作業性、操縦性の良い建設車両の建設機械の制
御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る建設機械の制御装置の第1の発明で
は、エンジンと、エンジンにより駆動される可変容量型
ポンプと、可変容量型ポンプに作用する負荷圧力と吐出
容量との積がほぼ一定になるように制御するポンプ出力
制御手段と、ポンプからの圧油を受けるアクチュエータ
により作動され、作業する作業装置と、作業現場あるい
は作業内容によりエンジンの出力トルクおよび可変容量
型ポンプの吸収トルクを選択する選択手段とを有する建
設機械の制御装置において、重掘削等の力強い作業を行
なうアクティブモード選択・解除手段と、エンジン燃料
噴射位置設定手段と、アクティブモード切換手段と、ア
クティブモードの選択によりエンジンの回転数と出力ト
ルクを負荷の増加に応じて定格出力トルク点になるよう
に出力する燃料を供給するようにエンジン燃料噴射位置
設定手段に指令を出力し、アクティブモードの選択によ
りポンプ吸収トルクをエンジンの定格出力トルクになる
ように可変容量型ポンプの吸収トルクを選択する選択手
段に指令を出力し、アクティブモードの選択によりアク
チュエータへの油圧を調圧するリリーフ弁、安全弁等の
セット圧力を切り換えるようにアクティブモード切換手
段に指令を出力する制御手段とからなることを特徴とす
る。
【0014】第2の発明では、エンジンと、エンジンに
より駆動される可変容量型ポンプと、可変容量型ポンプ
に作用する負荷圧力と吐出容量との積がほぼ一定になる
ように制御するポンプ出力制御手段と、ポンプからの圧
油を受けるアクチュエータにより作動され、作業する作
業装置と、作業現場あるいは作業内容によりエンジンの
出力トルクおよび可変容量型ポンプの吸収トルクを選択
する選択手段とを有する建設機械の制御装置において、
エンジンの回転速度を検出するエンジン回転センサと、
ポンプに作用する圧力を検出する圧力センサと、重掘削
等の力強い作業を行なうアクティブモード選択・解除手
段と、アクティブモード選択・解除手段、および、エン
ジン回転センサあるいはエンジン回転センサと圧力セン
サからの入力信号により可変容量型ポンプの吸収トルク
をエンジンの回転速度に応じて可変とする出力信号とを
出力する制御手段とからなり、前記制御手段からの信号
により可変容量型ポンプの吸収トルクをエンジンの定格
トルク点をねらい値として設定し、かつ、負荷の増加に
よりエンジン出力トルク線上を高トルク側に移動し、負
荷の減少によりエンジン出力トルク線上を定格トルク点
に向けて復帰させるよう可変とすることを特徴とする。
【0015】第3の発明では、第2の発明において、ア
クティブモードの選択によりアクチュエータへの油圧を
調圧するリリーフ弁、安全弁等のセット圧力を切り換え
るアクティブモード切換手段と、アクティブモード選択
・解除手段からの信号を受けて指令信号を出力する制御
手段と、その信号によりアクチュエータへの油圧を調圧
する圧力を変更する調圧手段とからなることを特徴とす
る。
【0016】第4の発明では、第1の発明、または、第
2の発明において、パイロット圧油を生ずるパイロット
ポンプと、ブームアクチュエータに設けられた安全弁設
定手段と、アクティブモードの選択により指令信号を出
力する制御手段と、その信号によりブームの掘削力をあ
げるためパイロットポンプからのパイロット圧を安全弁
設定手段に送りセット圧力を切り換えるアクティブモー
ド切換手段とからなることを特徴とする。
【0017】第5の発明では、第1の発明、または、第
2の発明において、ポンプからアクチュエータのボト
ム、ヘッドへの圧油の方向を切り換えるとともに、最大
ストロークを可変として通過流量を変える方向制御弁
と、アクティブモードの選択により指令信号を出力する
制御手段と、その信号により方向制御弁へ送りストロー
クを可変とする圧油を切り換える方向制御弁用切換手段
とからなることを特徴とする。
【0018】また、第1の発明、または、第2の発明に
おいて、パイロット圧油を生ずるパイロットポンプと、
ポンプからアクチュエータへの回路に設けられアクチュ
エータへの油圧を調圧する2段調圧手段および2段安全
手段と、アクティブモードの選択により指令信号を出力
する制御手段と、その信号によりパイロットポンプから
2段調圧手段および2段安全手段へ送るパイロット油圧
を切り換えるアクティブモード切換手段とからなること
でもよい。
【0019】
【作用】上記構成によれば、熟練者の技量に合わせたア
クティブモードおよび初心者側に近い技量に合わせた標
準モードを設定したため技量に応じた作業モードを選択
できる。例えば、アクティブモードを選択すると、アク
ティブモードはポンプの吸収トルクをエンジンの定格出
力時の定格出力トルク点で合わせているとともに、作業
負荷が上昇しポンプに負荷がかかるとポンプの発生する
吸収トルクはエンジンの定格出力トルク点から所定の範
囲でトルクカーブに沿って移動するようにしている。
【0020】このため、エンジンの出力はトルクカーブ
に沿って出力トルクが変化するとともに、エンジンの回
転速度が減速するとともに、エンジンの音色も変わり、
オペレータにはエンジンに負荷がかかっていることがわ
かる。
【0021】また、ブームシリンダのヘッド側の圧力を
高圧力、低圧力の2段階にし、アクティブモードでは高
圧力にしてアームの掘削によりブームが逃げることをな
くし熟練のオペレータには重掘削が可能で、かつ、標準
モードでは低圧力に設定し、アームシリンダによるアー
ム掘削の反力で車体前方の浮きあがることなく初心者に
も技量に合わせて重掘削が行える。
【0022】軟弱地からの脱出時には、アクティブモー
ドを選択することにより、初心者でも車体の突っ張り力
が増し、容易に脱出が行える。
【0023】また、方向制御弁はストロークを長ストロ
ーク、および短ストロークの2段階にし、アクティブモ
ードでは長ストロークにして許容流量を多くし、標準モ
ードでは短ストロークにして許容流量を標準に設定して
いる。
【0024】このため、熟練者にはアクティブモードを
選択することにより技量に合わせた迅速な作業速度ある
いは旋回速度が得られ、オペレータの満足度が向上する
とともに、深掘り作業およびサイクルタイムが短縮して
作業量が増加する。
【0025】また、ポンプの吐出容積を変化させるとき
に、高圧時の応答性に合わせて吐出容積を変化させる時
間を設定するとともに、絞りを可変として低圧時にも高
圧時の早い応答性を設定したため、低圧時にも図14
(実線で示す)に示すごとく応答性が早くなり、熟練の
オペレータにもオペレータの満足度が向上するととも
に、サイクルタイムが短縮して作業量が増加する。
【0026】さらに、カットオフ弁は、ポンプのトルク
制御のバルブを用いているため、専用のカットオフ弁を
廃止でき、構造が簡単になる。
【0027】
【実施例】以下、実施例を添付図面を参照して詳細に説
明する。まず、図1は第1実施例の全体ブロック構成
図、図2の第1実施例の全体構成図、図3は図2のエン
ジン、ポンプ部を主体とした一部拡大図、図4は図2の
制御弁部を主体とした一部拡大図を参照して説明する。
【0028】図1において、図示しない油圧ショベル等
の建設機械に搭載されるエンジン1と、エンジン1の回
転速度および出力を制御するガバナコントローラ2と、
エンジン1の回転速度を検出するエンジン回転センサ3
と、エンジン1により駆動され、流量を吐出する可変容
量型ポンプ部10(以下、ポンプ部10という。)と、
ポンプ部10から吐出される流体を制御する制御弁部4
0と、重掘削等の力強い作業を行なうアクティブモード
が選択されたときに切り換えるアクティブモード切換部
60と、制御弁部40を介して圧油を受けて図示しない
作業機を作動するアクチュエータ部70と、ポンプ部1
0および制御弁部40を制御する圧油を供給する操作部
80と、ポンプ部10が吐出する圧力を検出する圧力セ
ンサ90と、作業条件あるいは現場に合わせて作業モー
ドを設定する作業モード設定スイッチ部91と、ガバナ
コントローラ2、エンジン回転センサ3、圧力センサ9
0および作業モード設定スイッチ部91からの指令を受
けて、ポンプ部10、アクティブモード切換部60、操
作部80およびガバナコントローラ2に制御指令を出力
する制御装置100とからなる。
【0029】なお、図1の中の点線(α)は第1実施例
で制御装置100からアクティブモード切換装置60へ
の指令を示し、(β)は後述する第3実施例でスイッチ
67、163からアクティブモード切換装置60への指
令を示す。
【0030】図1、図2、図3において、エンジン1に
は、燃料噴射ポンプ4とガバナ5とが併設されている。
ガバナ5はガバナモータ6で駆動され、ガバナモータ6
の位置はガバナ位置センサ7で検出されている。スロッ
トル量設定器8は、ダイヤル8aと、このダイヤル8a
で回動されるポテンショメータ8bとからなっている。
ガバナコントローラ2は、スロットル量設定器8から出
力される第1スロットル信号と、後述する制御装置10
0より出力される第2スロットル信号とを比較し、それ
らのうちの小さい方の信号に基づいてガバナモータ6を
駆動する。
【0031】ガバナモータ6は図26、図27、図28
に例示するように作業モードにしたがってエンジン1の
出力トルクを制御する。
【0032】ポンプ部10は、可変容量型ポンプ11
(以下、ポンプ11という)と、サーボピストン12
と、サーボ制御弁13と、トルクバリアブルコントロー
ル弁14(以下、TVC弁14という)と、詳細は後述
するアクティブモード時に作動するアクティブモード切
換部60の出力トルク用電磁切換弁61と、可変容量ポ
ンプ用サーボ応答切換弁62(以下、サーボ応答切換弁
62という)と、および、サーボ応答用電磁切換弁63
とから構成される。ポンプ11はサーボピストン12に
接続されており、サーボピストン12に作用する圧油に
より斜板角が変化して吐出容積(cc/rev)を可変
にしている。サーボピストン12へ供給される油の圧力
は、サーボ制御弁13、TVC弁14、および出力トル
ク用電磁切換弁61により制御される。ポンプ11の斜
板角の変化は斜板角センサ101により検出されて制御
装置100に送られている。詳細は後述するが、サーボ
制御弁13およびTVC弁14では、ポンプに作用す
る圧力とエンジンの回転速度によるエンジン出力トルク
とポンプの吸収トルクとのマッチング制御を行う、ま
た、TVC弁14は、電流値によるカットオフ制御、
電流値によるカットオフ機能解除制御を行う。
【0033】図1、図2、図4において、制御弁部40
は、方向制御弁41と、圧力補償バルブ42と、シャト
ル弁43と、2段リリーフ弁44と、吸込弁付き2段安
全弁45と、2段安全弁46と、詳細は後述するアクテ
ィブモード時に作動するアクティブモード切換部60の
方向制御弁用電磁切換弁64と、からなる。方向制御弁
41は、両端部にポンプ11からの流量の方向を制御す
るためのスプール操作部41a、41bを有する。スプ
ール操作部41a、41bはブーム用方向制御弁41
d、アーム用方向制御弁41e、バケット用方向制御弁
41fおよび旋回用方向制御弁41gの両端部に装着さ
れている。また、スプール操作部41a、41bは、オ
ペレータが操作する後述する各比例圧力電磁弁からのパ
イロット圧力を受けて図示しないスプールを所定量のス
トロークSだけ移動し、オペレータが操作した操作量に
比例した流量をアクチュエータ部70に供給する。
【0034】また、ブーム用方向制御弁41dおよびア
ーム用方向制御弁41eのスプール操作部41bには、
アーム掘削およびブーム下げ等の作動速度が増すように
図示しないスプールのストロークを大きく変化させるた
め、2段スプール操作部41ba、41bbで構成され
ている。このスプール操作部41bは、標準モードSw
のとき、方向制御弁用電磁切換弁64からの圧力を2段
スプール操作部41bbが受けて図示しないスプールの
移動量を規制して最大ストロークを小さく変化させる。
また、アクティブモードAwのとき、方向制御弁用電磁
切換弁64からの圧力を2段スプール操作部41bbが
受けずに、図示しないスプールの最大ストロークを大き
く変化させる。また、各方向制御弁には、絞り41hが
設けられ、この絞り41hを経た圧油は、シャトル弁4
3を介して各方向制御弁に作用している圧力の最大が取
り出されている。この圧力はサーボ制御弁13および圧
力補償バルブ42に供給し、サーボ制御弁13ではポン
プ11の吐出量を増減し、圧力補償バルブ42では各シ
リンダに作用する圧力を保っている。
【0035】図4において、2段リリーフ弁44は、ア
クティブモードAwでは回路の圧力を高圧にするために
ポンプ11と方向制御弁41との間に装着されている。
また、吸込弁付き2段安全弁45および2段安全弁46
は、通常の圧力(1段目)と高い圧力(2段目)を有
し、アクティブモードAwでは、1段目のリリーフセッ
ト圧力に維持し、さらに、アクティブモードAw時に掘
削力をアップしたい時のワンタッチ掘削力アップ時に
は、2段目の高いリリーフセット圧力になる。また、吸
込弁付き2段安全弁45はこの実施例ではブームの下げ
等のブームシリンダ71のシリンダヘッド側71aに装
着され、ブームの下げ等でポンプ11の供給油量が不足
しているとき作動し、ブームシリンダ71のシリンダヘ
ッド側71aが真空になるのを回避している。この吸込
弁付き2段安全弁45および2段安全弁46は、アクテ
ィブモードAwのときには、方向制御弁用電磁切換弁6
4からの圧力を受けずに1段目に、また、ワンタッチ掘
削力アップ時には、方向制御弁用電磁切換弁64からの
圧力を受けて2段目になる。
【0036】図2、図3、図4において、アクティブモ
ード切換部60は、出力トルク用電磁切換弁61と、サ
ーボ応答切換弁62と、サーボ応答用電磁切換弁63
と、および、方向制御弁用電磁切換弁64とから構成さ
れる。出力トルク用電磁切換弁61は、アクティブモー
ドAwが選択されたときに制御装置100からの指令を
受けて切り換わり、パイロットポンプ81からの油圧を
サーボ制御弁13で遮断して、ポンプ11の吐出量を増
加してポンプ出力トルクを増している。サーボ応答用電
磁切換弁63は、アクティブモードAwが選択されたと
きに制御装置100からの指令を受けず図示の位置
(断)にあり、パイロットポンプ81からの油圧を遮断
している。サーボ応答切換弁62は、アクティブモード
Aw時に、ポンプ11の吐出圧力によりポンプ11の斜
板角の変化する速度の応答を早くするように制御する。
【0037】方向制御弁用電磁切換弁64は、一方は、
ブーム用方向制御弁41dおよびアーム用方向制御弁4
1eのスプール操作部41bにパイロットポンプ81か
らの油圧を送り、スプールの最大ストロークを大きく変
化させ、アクチュエータ部70に送る流量を増加してい
る。また、分岐した他方は、吸込弁付き2段安全弁45
および2段安全弁46に送り、アクチュエータ部70の
力を増して図示しない作業機での掘削力を増加してい
る。なお、上記実施例では、方向制御弁用電磁切換弁6
4は一つを図示しているが、第2実施例のように複数設
けても良い。
【0038】図4において、アクチュエータ部70は、
図示しない建設機械のリンク機構に付設されてバケッ
ト、ブレード等の作業機を駆動するが、この実施例では
ブームシリンダ71と、アームシリンダ72と、バケッ
トシリンダ73および旋回モータ74が装着されてい
る。
【0039】図2、図4において、操作部80は、パイ
ロット用の油圧源となるパイロツトポンプ81と、パイ
ロット用の油圧を調圧するリリーフ弁82と、ブーム用
方向制御弁41dを制御するブーム用比例圧力電磁弁8
3と、アーム用方向制御弁41eを制御するアーム用比
例圧力電磁弁84と、バケット用方向制御弁41fを制
御するバケット用比例圧力電磁弁85と、および旋回用
方向制御弁41gを制御する旋回用比例圧力電磁弁86
とからなる。ブーム用比例圧力電磁弁83と、アーム用
比例圧力電磁弁84と、バケット用比例圧力電磁弁85
と、および旋回用比例圧力電磁弁86の各比例圧力電磁
弁はオペレータが操作する図示しない電気レバーの操作
量の信号により比例した圧力を制御装置100を介して
出力する。比例圧力電磁弁より操作量に合わせて出力さ
れたパイロット圧力は各方向制御弁のスプール操作部4
1a、41bに供給される。
【0040】圧力センサ90はポンプ部10が吐出する
圧力を検出し、検出した圧力信号は制御装置100に送
られ、ポンプ部10の吐出量を制御するのに用いられ
る。作業モード設定スイッチ部91は、作業条件あるい
は現場に合わせて作業モードを設定するスイッチであ
り、本発明では、オペレータが自分の技量に応じて、ア
クティブモードAwおよび標準モードSwを選定するス
イッチが配設されている。また、安全弁用掘削力アップ
スイッチ92は、制御装置100に付設され、掘削力を
増すためのワンタッチ掘削力アップ制御が選択されると
リリーフ圧力を設定した高い圧力にする。
【0041】制御装置100は、ガバナコントローラ
2、エンジン回転センサ3、圧力センサ90および作業
モード設定スイッチ部91からの指令を受けて、ポンプ
部10、操作部80およびガバナコントローラ2に制御
指令を出力する。本発明では、特に、作業モード設定ス
イッチ部91でアクティブモードAwが選択されたとき
に、圧力センサ90からの圧力信号により、出力トルク
用電磁切換弁61および方向制御弁用電磁切換弁64に
指令を出力して、また、サーボ応答用電磁切換弁63に
指令を出力せず、ポンプ11の吐出量の増加と応答を早
くするとともに、カツトオフキャンセルを行い高い圧力
にする。作業モード設定スイッチ部91で標準モードS
wが選択されたときに、圧力センサ90からの圧力信号
により、出力トルク用電磁切換弁61および方向制御弁
用電磁切換弁64に指令を出力せず、また、サーボ応答
用電磁切換弁63に指令を出力してポンプ11の吐出量
と応答を標準にするとともに、カツトオフを行ない低い
圧力にする。
【0042】次に、図3において、前記のサーボ制御弁
13、サーボ応答切換弁16、およびTVC弁14につ
いて説明する。ポンプ11はサーボピストン12により
斜板角が制御されるようになっており、このサーボピス
トン12は導管22、サーボ応答切換弁62、導管22
aを介して制御圧を供給するサーボ制御弁13と接続さ
れている。サーボ制御弁13はポンプ11の吐出管路2
1から分岐する導管21aからの導管21bと、また、
ポンプ11の出力をほぼ等馬力になるように制御するT
VC弁14と導管23を介して接続している。また、サ
ーボ制御弁13の一端の操作部13aにはポンプ11の
吐出管路21から分岐する導管21aを介して導管21
cが、また、この一端の操作部13aaには、パイロッ
トポンプ81の吐出管路25から出力トルク用電磁切換
弁61を介して導管24にも接続している。サーボ制御
弁13の他端部13bは、アクチュエータ部70にかか
る圧力の内の最大圧力がシャトル弁43を介して配管2
5により接続されている。また、この他端側には、バネ
13cが図示しないスプールに当接するように配設され
ている。
【0043】サーボ応答切換弁62の一端の操作部62
aは、ポンプ11の吐出管路21から分岐する導管21
aからの導管21dに、また、他端の操作部62bは、
サーボ応答用電磁切換弁63を介してパイロットポンプ
81の吐出管路26に接続している。本発明では、特
に、作業モード設定スイッチ部91でアクティブモード
Awが選択されたときに、制御装置100は、サーボ応
答用電磁切換弁63に指令を出力せずに、サーボ応答切
換弁62はポンプ11の吐出圧力が一端の操作部62a
に作用し、可変絞りのポート62eと絞りのないポート
62fとの間で制御され、ポンプ11の応答を早くす
る。作業モード設定スイッチ部91が標準モードSwで
選択されたときに、制御装置100は、サーボ応答用電
磁切換弁63に指令を出力し、サーボ応答切換弁62は
パイロットポンプ81の吐出圧力が他端の操作部62b
に作用し、固定絞りのポート62gで制御され、ポンプ
11の応答を標準にする。
【0044】前記、TVC弁14の一端の操作部14a
には、ポンプ11の吐出管路21から分岐する導管21
aから更に分岐した導管21eが接続している。このT
VC弁14の一端のソレノイド操作部14bは、制御装
置100と電気回路27を介して接続している。このT
VC弁14の他端には、二つのバネ14c、14dが配
設され、バネ14c、14dは前記サーボピストン12
のピストン12bと連結する押圧部材19に当接してい
る。バネ14c、14dはTVC弁14の図示しないピ
ストンにより押されて撓むとともに、押圧部材19を押
してピストン12bを作動し、ポンプ11の斜板を制御
している。この制御によりポンプ11の吐出容量は可変
となっている。上記実施例では、バネを2個使用して、
ほぼ等馬力となるように制御しているが、等馬力になる
ようにソレノイドを可変にしても良い。
【0045】また、図3に示すTVC弁14の一端の操
作部14aにポンプ11からの低い制御圧が導管21e
から入力されている時、すなわち、ポンプ11への負荷
の圧力が低圧のときには、バネ14c、14dのバネ力
によりTVC弁14はドレーン位置14eにあり、また
サーボ制御弁13の操作部13aにもポンプ11からの
低い制御圧が導管21cから入力されている時には、こ
のサーボ制御弁13もドレーン位置13dにある。この
ため前記サーボピストン12の圧力室12aの制御圧は
導管22、サーボ応答切換弁62から導管23、サーボ
制御弁13を介して導管28を通ってタンク29へ接続
されている。このときには、ピストン12bはバネ12
cにより図示の左方向に押され、ポンプ11の斜板は吐
出容量が大きくなる方向に押されている。
【0046】次に、TVC弁14の操作部14aにポン
プ11からの高い制御圧が導管21eから入力されてい
る時にはバネ14c、14dに抗して位置14fとな
り、またサーボ制御弁13の操作部13aにもポンプ1
1からの高い制御圧が導管21cから入力されているの
でバネ13cに抗して位置13eとなる。前記ポンプ1
1からの制御圧は導管21aから導管21b、および導
管21fから、TVC弁14、導管23、サーボ制御弁
13、サーボ応答切換弁62および導管22を介してサ
ーボピストン12の圧力室12aに伝えられるようにな
っている。
【0047】このようであるからポンプ11の吐出圧力
が増大すると、この吐出圧力によりTVC弁14と、サ
ーボ制御弁13、およびサーボ応答切換弁62を通った
制御圧がサーボピストン12の圧力室12aに伝えら
れ、ピストン12bがバネ12cに抗して右方向に移動
しポンプ11の斜板角を減少して吐出容積q(cc/r
ev)を少なくするように制御されている。また、ポン
プ11の吐出圧力が減少するとサーボピストン12は前
述とは逆に作動するのでポンプ11の斜板角を増大して
吐出容積を増加するように制御されている。サーボピス
トン12が右側に最大に押されてバネ12cを介してケ
ースの端面と当接するとポンプ11は最小斜板位置とな
り、ポンプ11の吐出容積は最小容積qmin(cc/
rev)となる。反対に、サーボピストン12が左側に
最大に押されてケースと当接するとポンプ11は最大斜
板位置となり、ポンプ11の吐出容積は最大容積qma
x(cc/rev)となる。
【0048】TVC弁14の一端の操作部14aには、
並列して一端にソレノイド操作部14bが設けられてお
り、ソレノイド操作部14bは制御装置100からの指
令を電気回路27を介して受け、後述するエンジン出力
とポンプの吸収トルクとのマッチング制御、カットオフ
制御、あるいは、カットオフ機能解除制御を行う。
【0049】出力トルク用電磁切換弁61は、アクティ
ブモードAw時には制御装置100からの指令により切
り替わり、標準モードSwにはパイロットポンプ81か
らの圧油をサーボ制御弁13の操作部13aaに供給し
ているのを遮断し、サーボ制御弁13の操作部13aa
をタンク29に接続している。これにより、サーボ制御
弁13は、ポンプ11の吐出圧力が減少したと同様にな
り、作業モード設定スイッチ部91でアクティブモード
Awが選択されたときにはポンプ11の吐出量が増して
いる。
【0050】次に、本発明の第1実施例の作動について
説明するが、まず、ポンプの吐出制御について説明す
る。エンジン1を始動し、オペレータが作業をおこなう
とアクチュエータ部70に作用する負荷により、ポンプ
11からアクチュエータ部70に作業時の圧力が発生す
る。その作業時の圧力がポンプ11の吐出管路21にポ
ンプ負荷圧力Paとしてかかるとともに、アクチュエー
タ部70には方向制御弁41により絞られた後の一段低
い圧力がアクチュエータ圧力Pbとして作用する。この
ため、ポンプ11の吐出管路21から分岐した配管21
aを経てポンプ負荷圧力Paが、サーボ制御弁13の操
作部13aと、同時にサーボ制御弁13の操作部13b
にも伝えられている。また、サーボ制御弁13の他端側
には、他端部13bにアクチュエータ圧力Pbが、シャ
トル弁43、配管25を経て作用するとともに、バネ1
3cのバネ力が作用している。このため、サーボ制御弁
13は、一端側(13a)に作用するポンプ負荷圧力P
aによる力と、他端側(13b)に作用する力およびバ
ネ13cの力の合力との、力の差によりサーボ制御弁1
3の図示しないスプールを左方向に移動する。この移動
量に見合った分だけサーボ制御弁13が開口して制御圧
をサーボピストン12に伝え、ポンプ11の斜板角を制
御して吐出容積q(cc/rev)が決められる。
【0051】このサーボピストン12の移動により連結
されている押圧部材19が移動する。バネ14c、14
dに当接する押圧部材19が移動することにより、TV
C弁14の図示しないピストンを押すバネ14c、14
dのバネ力が可変となっている。TVC弁14には、一
端側にポンプ11からポンプ負荷圧力Paが導管21e
を経て、TVC弁14の操作部14aに作用している。
また、他端側には、バネ14c、14dが生ずる可変の
バネ力が作用している。TVC弁14の図示しないピス
トンは、バネ14c、14dが生ずる可変のバネ力とポ
ンプ負荷圧力Paによる力との釣り合った位置、すなわ
ち、位置14eと位置14fとの間にあり、導管21f
と導管23とを図示しないピストンを介して繋いでい
る。このとき、ポンプ11からの圧力室12bへの制御
圧力は、ポンプ負荷圧力Paによる力が大きいときに
は、導管21f、TVC弁14、導管23、サーボ制御
弁13、サーボ応答切換弁62、導管22を経て圧力室
12bに繋がり、また、ポンプ負荷圧力Paによる力が
小さいときには、圧力室12bからの戻り油は、導管2
2、サーボ応答切換弁62、サーボ制御弁13、導管2
3、TVC弁14、および導管28を経てタンク29と
繋がっている。これにより、ポンプ負荷圧力Paによる
力が大きくなるときには、サーボピストン12はポンプ
11の吐出量が減ずる方向に、また、ポンプ負荷圧力P
aによる力が小さくなると、サーボピストン12は吐出
量が増加する方向に移動する。
【0052】また、上記において、TVC弁14は、ポ
ンプ負荷圧力Paによる力とともに、一端側に設けられ
ているソレノイド操作部14bに制御装置100からの
指令を受け、ソレノイドの力を増減してポンプ11の吐
出量を増減することができる。以上より、圧力室12a
への制御圧力は、ポンプ負荷圧力PaとTVC弁14の
バネ14c、14dおよびソレノイド操作部14bによ
っても制御される。これにより、ポンプ11の吐出容積
q(cc/rev)は前記サーボ制御弁13とTVC弁
14により制御される。従って、ポンプ11の回転速度
nが決まるとポンプ11の吐出容量Q(l/min)
は、周知のごとく、吐出容積q(cc/rev)とポン
プ11の回転速度nとの積より決まる。バネ14c、1
4dを所定に設定することにより、ポンプ11の吐出圧
力と吐出容量との積をほぼ一定の等馬力(例えば、図6
の点線Hsl)に制御することができる。このとき、ポ
ンプ11の駆動馬力Hは、ポンプ負荷圧力Pa(Kg/
cm2 )と吐出容量Q(l/min)との積(駆動馬力
H=k・Pa・Q=k・Pa・q・N、ただし、kは定
数、Nはポンプの回転速度)により求められる。また、
このとき、ポンプ11の駆動トルクTは、ポンプ負荷圧
力Pa(Kg/cm2 )と吐出容積q(cc/rev)
との積(駆動トルクT=k・Pa・q、ただし、kは定
数)により決まる。
【0053】次に、本発明の作業モード設定スイッチ部
91でアクティブモードAwが選択されたときの第1実
施例の作動について説明する。アクティブモードAwの
作業状態では、表1のごとく、制御装置100から各部
に指令を出力する。
【0054】
【表1】
【0055】アクティブモードAw時の制御装置100
からアクティブモード切換部60の指令を示す。例え
ば、方向制御弁用電磁切換弁64に指令を出力して、方
向制御弁41の最大ストロークSを大きく、また、2段
リリーフ弁44、吸込弁付き2段安全弁45、2段安全
弁46にもパイロツト油圧を送り、圧力を高くする。ま
た、TVC弁14のソレノイド操作部14bには指令を
出力せずにカットオフ機能解除制御を、サーボ応答用電
磁弁63には、指令を出力せずにサーボ応答を早める制
御を行う。また、出力トルク用電磁切換弁61には、指
令を出力せずにポンプ11の等馬力制御を高い制御で行
う。なお、各電磁切換弁への指令、ON・0FFは前記
表1に囚われることなく回路の構成により逆に設定して
も良い。また、回路の構成により方向制御弁用電磁切換
弁64、サーボ応答用電磁弁63、および、出力トルク
用電磁切換弁61を一個にまとめることも可能であるこ
とはいうまでもない。
【0056】上記の回路構成において、アクティブモー
ドAwのときのエンジン出力トルクとポンプの吸収トル
クとのマッチング点は、図5に示すように、標準モード
Swの点(Ts)よりも高くエンジン定格出力時の出力
トルク点(Ta)に設定し、回転速度を標準モードSw
時のNsからアクティブモードAw時のNaに増してい
る。これにより、図6に示すように、ポンプの吐出量
は、標準モードSw時のQslからアクティブモードA
w時のQahに増している。また、アクティブモードA
wのポンプの等馬力制御の実線(Hah)は標準モード
Swのポンプの等馬力制御の破線(Hsl)よりも高く
設定される。これは、標準モードSwではポンプ11の
吐出容量Qslにあったのが、出力トルク用電磁切換弁
61をポート位置61bに切り換え、サーボ制御弁13
の操作部13aaをタンク29に接続して低圧にし、ポ
ンプ11の吐出量をQah点に増加しているためであ
る。
【0057】以下、アクティブモードAwおよび標準モ
ードSwの作動の説明を行うが、建設機械の内の油圧シ
ョベルの油圧回路例について説明する。 (1)エンジン1の出力トルクとポンプ11の出力トル
クのマッチング制御について説明する。 アクティブモードAwについて説明する。オペレータ
がアクティブモードAwを選択すると、図5に示すよう
に、エンジン1の回転速度は無負荷最高回転速度(例え
ば、N0 )で回転する。オペレータが操作レバーを操作
してアクチュエータ圧力Pbを増すか、あるいは/およ
び、ポンプ11の吐出量Qを増すと、前記のように、サ
ーボ制御弁13とTVC弁14を制御して、ポンプ11
の傾転角度を変えてポンプ11の吸収トルクが増加して
いく。ポンプ11が吸収トルクを増加すると、この増加
に応じてエンジン1の回転速度は無負荷最高回転速度N
0 から低下していく。さらに、アクチュエータ圧力P
b、あるいは/および、ポンプ11の吐出量Qが増加
し、エンジン1の回転速度Naまで減ずると、エンジン
出力トルクとポンプの吸収トルクとはマッチング点(T
a)でマッチングする。アクティブモードAwでは、こ
の点はエンジン1の定格出力トルク点(例えば、回転速
度Na)に設定しておく。次に、さらに、アクチュエー
タ圧力Pb、あるいは/および、ポンプ11の吐出量Q
が増加してポンプ11の吸収トルクがエンジン1の出力
トルクTaAを越えると、従来では、急速にポンプ11
の吐出量Qが一点鎖線(イ)に沿って減じてエンジン1
の回転速度の低下を回避していた。
【0058】これに対して、本発明では、アクチュエー
タ圧力Pb、あるいは/および、ポンプ11の吐出量Q
が増加してポンプ11の吸収トルクがエンジン1の出力
トルクTaAを越えると、ポンプ11の吐出量Qを減ず
ることを行わない。すなわち、ポンプ11の吐出量Qは
そのままか、あるいは、ポンプ11の吐出容積qを増
す。このために制御装置100はTVC弁14のソレノ
イド部14bへの指令出力を低減してポート位置14e
にする。これにより、サーボピストン12の圧力室12
aからの戻り油は、導管22、サーボ応答切換弁62、
サーボ制御弁13のポート位置13b、導管23、TV
C弁14のポート位置14e、および導管28を経てタ
ンク29と繋がっている。このため、サーボピストン1
2は吐出量が増加する図示の右側方向に移動するととも
に、連結されている押圧部材19を移動し、バネ14
c、14dのバネ力をかえる。TVC弁14の図示しな
いピストンは、バネ14c、14dが生ずる可変のバネ
力と、ポンプ負荷圧力Paによる力およびTVC弁14
のソレノイド部14bの力との合力との釣り合った位置
で、サーボピストン12の圧力室12aからタンク29
への戻り油の流れを遮断し、サーボピストン12の移動
を停止する。これにより、ポンプ11の吐出容積qは制
御装置100からTVC弁14への指令値に応じて増加
した吐出容積の値となる。
【0059】これを繰り返して、ポンプ11の吐出容積
q、すなわち、ポンプ11の吐出量Qはエンジン1の回
転速度に応じて増加させる。これにより、エンジン1へ
のポンプ11の負荷トルクはそのままか、あるいは、増
加し、エンジン1の回転速度は音色をかえながら低下し
ていく。この負荷の増加によりエンジン出力トルクとポ
ンプ吸収トルクとのマッチング点はエンジン出力トルク
線上(ロ)を高トルク側に移動する。熟練したオペレー
タが操作レバーを操作し、負荷を少し軽くすると負荷の
減少によりエンジン出力トルク線上を定格トルク点に向
けて復帰する。このとき、熟練したオペレータは、この
エンジン1の音色を判定して適宜にエンジン1の回転速
度を復活させる。また、マッチング点Taはエンジン出
力トルク線上(ロ)を高トルク側に移動するとともに、
所定の幅でLaにより、エンジン出力トルクが継続する
ように設定されている。
【0060】これにより、負荷が連続したときにはエン
ジン1は高トルク側の幅端で出力する。さらに、掘削作
業等で負荷が増加する場合には、熟練したオペレータは
操作レバーを中立方向に戻し、ポンプ11の吐出量Qを
低減し、エンジン1が停止するのを回避する。これによ
り、エンジン1にはポンプ11の負荷が十分に作用する
とともに、ポンプ11の吐出量の低減がなくなり作業速
度の低下が回避でき、熟練したオペレータでも「動きが
遅い機械と感じる」ことはなくなる。
【0061】上記において、エンジン1の出力トルクと
ポンプ11の吸収トルクのマッチングの制御についてみ
ると、図7、図8、図9に示すようにできる。図7、図
8、図9は共に、横軸にエンジンの回転速度(N)を、
縦軸にエンジンの出力トルク(T)およびポンプの吸収
トルクをとっており、エンジン1の出力トルクを二点鎖
線(イ)で示している。また、ポンプ11の吸収トルク
を実線(A)、破線(B)、および、一点鎖線(C)で
示している。
【0062】図7では、ポンプ11の吸収トルクを示
す、実線A、点線B、および、一点鎖線Cは、ポンプ1
1の吐出容積qを変えることなく一定にしていることを
示している。エンジン1の出力トルクとポンプ11の吸
収トルクのマッチング点のMa、Nb、Rcの変化は、
ポンプ11にかかる負荷圧力により変わっていく。この
図7の油圧のみによる制御をパターンAと呼ぶ。
【0063】図8では、ポンプ11の吸収トルクを示
す、実線D、点線E、および、一点鎖線Fは、ポンプ1
1の吐出容積qを変えることを示している。エンジン1
の出力トルクとポンプ11の吸収トルクのマッチング点
のMd、Ne、Rfの変化は、ポンプ11の吐出容積q
を変えることにより変わっていく。この図8のポンプ1
1の吐出容積qを変える制御をパターンBと呼ぶ。
【0064】図9では、ポンプ11の吸収トルクを示
す、実線G、点線H、および、一点鎖線Jは、ポンプ1
1にかかる負荷圧力に合わせて吸収トルクが一定になる
ように吐出容積qも変化させることを示している。エン
ジン1の出力トルクとポンプ11の吸収トルクのマッチ
ング点のMg、Nh、Rjの変化は、負荷圧力に合わせ
てポンプ11の吐出容積qを変えることにより変わって
いく。この図9の油圧とポンプ11の吐出容積qを変え
る制御をパターンCと呼ぶ。
【0065】次に、本発明の実施例でのエンジン1の出
力トルクとポンプ11の吸収トルクのマッチングの制御
についてみると、図10では、ポンプ11の負荷圧力が
上昇する場合、図11では負荷圧力が下降する場合を示
す制御している。また、図12では負荷圧力が下降する
場合の他の実施例を示す制御している。図10におい
て、ステップ1では、ポンプ11の負荷圧力が所定の圧
力(Pa≦250Kg/cm2 )に等しいか、あるい
は、以下か、を判定している。等しいか、あるいは、以
下の場合には、ステップ2でパターンAの制御を行う。
以上の場合(Pb>250Kg/cm2 )には、ステッ
プ3でポンプ11の負荷圧力が連続して0.5 秒以上か、
あるいは、等しいか、を判定している。否の場合には、
ステップ3を繰り返す。0.5 秒以上か、あるいは、等し
い場合には、ステップ4で、ポンプ11の負荷圧力が所
定の圧力(Pc≦300Kg/cm2 )に等しいか、あ
るいは、以下か、を判定している。等しいか、あるい
は、以下の場合には、ステップ5でパターンAからパタ
ーンBの制御を行う。この変更をモジュレーション1.0
秒で行う。否の場合(Pb>300Kg/cm2 )に
は、ステップ6で、まず始めにパターンAからパターン
Bの制御を、モジュレーション1.0 秒で行う。次に、連
続してパターンBからパターンCの制御を、モジュレー
ション0.5 秒で行う。この制御を2段リリーフ弁44の
セット圧力(Pd=325Kg/cm2 )まで行う。
【0066】圧力を下降する場合には、図11におい
て、ステップ11で、ポンプ11の負荷圧力が所定の圧
力(Pe≦300Kg/cm2 )に等しいか、あるい
は、以下か、を判定している。否の場合(Pb>300
Kg/cm2 )には、ステップ12でパターンCの制御
を行う。等しいか、あるいは、以下の場合には、ステッ
プ13で、ポンプ11の負荷圧力が所定の圧力(Pf≦
250Kg/cm2 )に等しいか、あるいは、以下か、
を判定している。否の場合には、ステップ14で、パタ
ーンCからパターンBの制御を、モジュレーション0.1
秒で行う。等しいか、あるいは、以下場合には、ステッ
プ15で、先ず始めにパターンCからパターンBの制御
を、モジュレーション0.1 秒で行う。次に、連続してパ
ターンBからパターンAの制御を、モジュレーション0.
2 秒で行う。
【0067】次に、圧力を下降する場合の他の実施で
は、圧力上昇側と下降側でヒステリシスを設けている。
図12において、ステップ21で、ポンプ11の負荷圧
力が所定の圧力(Pg≦280Kg/cm2 )に等しい
か、あるいは、以下か、を判定している。否の場合(P
b>280Kg/cm2 )には、ステップ22でパター
ンCの制御を行う。等しいか、あるいは、以下の場合に
は、ステップ23で、ポンプ11の負荷圧力が所定の圧
力(Ph≦230Kg/cm2 )に等しいか、あるい
は、以下か、を判定している。否の場合には、ステップ
24で、パターンCからパターンBの制御を、モジュレ
ーション0.1 秒で行う。等しいか、あるいは、以下場合
には、ステップ25で、先ず始めにパターンCからパタ
ーンBの制御を、モジュレーション0.1 秒で行う。次
に、連続してパターンBからパターンAの制御を、モジ
ュレーション0.1 秒で行う。
【0068】上記の実施例で、TVC14の変化の速度
のモジュレーションは圧力の上昇側と下降側で差を設け
ている。これにより、上昇側では緩慢なモジュレーショ
ンを採用することによりエンジン1の粘りを引き出し、
下降側では迅速なモジュレーションによりエンジン1の
速い回転速度の回復を得ている。
【0069】さらに次に、制御方法の他の一例を図13
のフローチャート図で説明する。ステップ31では、作
業モード設定スイッチ部91でアクティブモードAwが
選択されたか、否(NO)かを制御装置100が判定す
る。NOの場合には、ステップ31を繰り返す。選択さ
れた場合(YES)には、ステップ32およびステップ
33の測定を行う。この場合、ステップ32では、ポン
プ11の負荷圧力を測定し、ステップ33では、ポンプ
11の吐出容積qを傾転角センサ101で測定して制御
装置100に送っている。
【0070】ステップ34では、ステップ32およびス
テップ33の測定結果より、ポンプ11の吸収トルクT
p(Tp=k・Pa・q、ただしkは定数)を演算す
る。ステップ35では、ステップ34で求めたポンプ1
1の吸収トルクTpがエンジン1の定格出力トルク点を
越えたか、否かを判定する。このとき、エンジン1の定
格出力トルク点は設計時に設定しておき、制御装置10
0の図示しない記憶部(R0M)に記憶させておく。N
Oの場合には、ステップ32に戻る。YESの場合に
は、ステップ36にいく。ステップ36では、エンジン
1の回転速度を測定する。
【0071】ステップ37では、制御装置100は、ポ
ンプ11の吸収トルクがエンジン1の回転速度時の出力
トルクとなるように、TVC14のソレノイド14bに
指令を出力する。このとき、制御装置100の記憶部に
は、エンジン1の回転速度に応じて変化するエンジン1
の出力トルクが記憶されている。また、記憶部(R0
M)には、TVC14のソレノイド14bに指令値を出
力するため、エンジン1の出力トルクと、エンジン1の
出力トルクに対してマッチングするポンプ11の吸収ト
ルクとの相関が記憶されている。このとき、TVC14
は前記と同様に制御される。
【0072】ステップ38では、エンジン1の回転速度
が低下して音色がかわったときに、熟練したオペレータ
が経験に応じて選択したエンジン1の回転速度で操作レ
バーを操作したか、否かを判定している。ステップ38
でYESの場合には、ステップ39で操作レバーの操作
に合致したポンプ11の吐出容積qに変更する。このた
め、TVC14のソレノイド14bへの指令もそれに合
わせて減じ、ポンプ11の吐出量が減じる。または、操
作レバーの操作により負荷を減じてポンプ11の吸収ト
ルクも減じるため、エンジン1の負荷が軽減し、エンジ
ン1の回転速度は当初の定格回転速度に回復する。ステ
ップ38でNOの場合には、ステップ40にいき、低下
している回転速度を測定する。
【0073】ステップ41では、低下したエンジン1の
回転速度が設定した所定の回転速度になったか、否かを
判定している。ステップ41でNOの場合には、ステッ
プ38に戻る。ステップ41でYESの場合には、ステ
ップ42にいき、ステップ39で制御装置からTVC1
4のソレノイド14bへの指令を減じ、ポンプ11の吐
出量が減じる。上記において、ステップ41、42を設
けることにより、初心者のオペレータがアクテッブモー
ドAwを選択した場合でも、エンジン1の低下の音色に
よる判定が出来ないときにもエンジン1の回転の停止を
回避できる。
【0074】上記で標準モードSwが選択された場合
を説明する。図5において、エンジン出力トルクとポン
プ11の吸収トルクとがマッチング点(Ts)でマッチ
ングされている状態で、アクチュエータ圧力Pbがさら
に増すか、あるいは、オペレータが操作レバーの操作量
を増してポンプ11の吐出容積qがさらに増すことが要
求されると、ポンプ11の吸収トルクは増加する。この
ため、ポンプ11の吸収トルクがエンジン1の出力トル
ク以上となり、エンジン1の回転速度が低下する。これ
を回避するため、制御装置100はTVC弁14のソレ
ノイド部14bに指令を出力してポート位置14fに切
り換える。これにより、ポンプ11のサーボピストン1
2の圧力室12aには、導管21aから導管21b、お
よび導管21fから、TVC弁14、導管23、サーボ
制御弁13、サーボ応答切換弁62および導管22を介
してサーボピストン12の圧力室12aに伝え、ポンプ
11の吐出量(点線ハ)を低減する。これにより、エン
ジン1の回転速度は低下することなく回転し、標準モー
ドでは初心者側に近い技量のオペレータでも容易に運転
できる。
【0075】(2)ポンプ11の応答速度の制御につい
て説明する。 アクティブモードAwについて説明する。上記のアク
ティブモードAwが選択されると、制御装置100はサ
ーボ応答用電磁弁63に指令を出力せずに、ポート位置
63aにしてパイロットポンプ81の圧力がサーボ応答
切換弁62に作用するのを遮断している。これにより、
サーボ応答切換弁62はポンプ11の吐出圧力が一端の
操作部62aに作用して可変絞りのポート16eと絞り
のないポート16fとの間で制御され、サーボピストン
12の応答時間taは図14の実線(Awa)に示すよ
うに制御されている。
【0076】図14は、横軸にポンプ11の負荷圧力
を、縦軸にサーボピストンの応答時間(t)を示してい
る。アクティブモードAwでは、サーボピストンの応答
時間taは実線Awaに示すように、ポンプ11の負荷
圧力が低いときには絞りを無くして応答速度を速くし、
また、ポンプ11の負荷圧力が順次高くなると、可変絞
りによりポンプ11の応答速度を順次遅くしている。こ
れにより、ポンプ11の負荷圧力が低いときにはサーボ
ピストン12等の摺動抵抗により遅かった応答速度が速
くなるとともに、ポンプ11の負荷圧力が高いときに起
こしやすいハンチングの発生を防ぐことができる。例え
ば、図示しない油圧ショベルのバケットでは、チルトバ
ックから掘削までの間でバケットシリンダに作用する油
圧は低圧から高圧までの範囲にある。このバケットを熟
練したオペレータが速く作動させたときにも、低圧での
ポンプの応答速度を速くなることにより、加速途中のバ
ケットシリンダ速度に息つきがなくなり満足感が得られ
る。
【0077】上記で標準モードSwが選択された場合
を説明する。上記の標準モードSwを選択されると、制
御装置100はサーボ応答用電磁弁63に指令を出力し
てポート位置63bにする。これにより、パイロットポ
ンプ81の吐出圧力が他端の操作部16bに作用して、
サーボ応答切換弁62を固定絞りのポート位置62gに
切り換える。このため、従来と同様に、ポンプ11の応
答速度は、図14の点線(Swb)に示すように制御さ
れる。図14では、ポンプ11の負荷圧力が低いときに
はポンプ11の応答速度は遅くして、また、ポンプ11
の負荷圧力が順次高くなると、ポンプ11の応答速度は
順次速くしている。これにより、従来と同様に、早い速
度を望まない初心者にとって扱い易い機械となってい
る。
【0078】(3)方向制御弁41の速度切り換え制御
について説明する。 アクティブモードAwについて説明する。方向制御弁
41では、ブーム用方向制御弁41dおよびアーム用方
向制御弁41eの図示しないスプールの一端側の操作部
41bに、前記の通り、操作部80からのパイロット油
を受けるスプール操作部41baと、パイロットポンプ
81からのパイロット油を方向制御弁用電磁切換弁64
を介して受けるスプール操作部41bbが設けられてい
る。アクティブモードAw時には、パイロットポンプ8
1からのパイロット油をスプール操作部41bbが受け
るために、図示しないスプールの移動量の規制がなくな
り、図15に示すように、スプールの移動量(Sa)は
大きくなる。
【0079】このため、操作部80からのパイロット油
の圧力に応じて方向制御弁41の図示しないスプールの
移動量Sが大きくなると、サーボ制御弁13の操作部1
3aに作用するポンプ11の吐出管路21からのポンプ
負荷圧力Paと、他端部13bに作用する方向制御弁4
1により絞られた後の一段低いアクチュエータ圧力Pb
との差が小さくなる。このため、サーボ制御弁13はポ
ート位置13dに移動し、移動量に見合った分だけサー
ボ制御弁13が開口して制御圧をサーボピストン12に
伝え、ポンプ11の斜板角を大きくしてポンプ11の吐
出容積qを増す。これにより、ポンプ負荷圧力Paとア
クチュエータ圧力Pbとの差が生ずる範囲、すなわち、
ストロークの範囲が広くとることによりポンプ11の吐
出容積qの大きくなる範囲も増している。
【0080】このため、操作部80からのパイロット油
の圧力に応じて方向制御弁41の図示しないスプールの
移動量Sが変化し、スプールの移動量Sに応じて方向制
御弁41を流れる制御油量は、図15に示すように、ア
クティブモードAwでは実線Awcで、標準モードSw
では一点鎖線Swdで変化する。アクティブモードAw
時のアクチュエータ部70への流量は、標準モードSw
に比べて、スプールの移動量の差(Sa−Ss)によ
り、標準モード時の流量QsdからアクティブモードA
w時の流量Qacに増加する。したがって、オペレータ
がアクティブモードAwを選択することにより、制御装
置100から方向制御弁用電磁切換弁64に指令が出力
され、方向制御弁用電磁切換弁64はポート位置64b
にあり、パイロットポンプ81からのパイロット油をス
プール操作部41bbが受ける。このため、オペレータ
が操作レバーを大きく操作することにより、パイロット
油の圧力を大きくして方向制御弁41の図示しないスプ
ールの移動量(Sa)を大きし、アクチュエータ部70
の作動速度を速くできる。
【0081】上記で標準モードSwが選択された場合
を説明する。標準モードSw時には、パイロットポンプ
81からのパイロット油をスプール操作部41bbが受
けないために、図示しないスプールの移動量は規制を受
ける。このため、図15に示すように、スプールの移動
量(Ss)は小さくなる。したがって、前記とは反対
に、標準モードSwではアクティブモードAw時より
も、ポンプ11の吐出量は小さくなる。
【0082】(4)TVC弁41によるカットオフ制
御、および、カットオフ機能解除制御について説明す
る。 アクティブモードAwについて説明する。上記のアク
ティブモードAwが選択されると、制御装置100はT
VC弁41に指令を出力せずに、電流による図16に示
すカットオフ機能解除制御を行う。図16は、横軸にポ
ンプ圧力(P)を、縦軸にポンプ吐出量(Q)を取り、
実線(イ)でポンプ11が吸収する等馬力曲線を示し、
また、一点鎖線でTVC弁41への指令電流値I0 、I
1 、・・・・I4 を示している。この指令電流値はI0
が一番小さく、順次I4 に行くほど大きい指令電流値が
表示されている。カットオフ機能解除制御は、例えば、
後述する標準Swで行っている電流によるカットオフ制
御(図16に点線Csbに示す)をキャンセルして、太
い実線Caaで示すように、吸込弁付き2段安全弁45
および2段安全弁46の一段目の安全弁によるセットリ
リーフ圧力(Psd)により設定した圧力を発生してい
る。
【0083】したがって、オペレータがアクティブモー
ドAwを選択することによりカットオフ機能解除制御が
行われるため、負荷圧力は吸込弁付き2段安全弁45お
よび2段安全弁46の一段目の安全弁によるセットリリ
ーフ圧力Psdにより設定した圧力を発生する。このと
き、ポンプ11の吐出流量は、ポンプ11に作用する負
荷圧力による等馬力曲線の実線(イ)上で制御される。
このため、オペレータが重掘削を行ないポンプ負荷圧力
がセットリリーフ圧力Psdの近傍まで高くなっても、
セットリリーフ圧力Psdでの力の作業がポンプ11の
吐出量が減ずることがなく行えるので効率のよい作業が
行える。
【0084】標準モードSwが選択された場合を説明
する。上記の標準モードSwが選択されると、制御装置
100はTVC弁41に指令を出力して、電流によるカ
ットオフ制御を行う。カットオフ制御は、ポンプ11の
ポンプ負荷圧力を検出する圧力センサ90からポンプ1
1の圧力が所定のしきい値(Psa)の圧力である信号
により、制御装置100はTVC弁14のソレノイド部
14bに電流I0 の指令を出力して、図示しないTVC
弁14のスプールをバネ14c、14dと釣り合うポー
ト位置14fの方の位置に押し込む。これにより、ポン
プ11のサーボピストン12の圧力室12aには、導管
21aから導管21b、および導管21fから、TVC
弁14、導管23、サーボ制御弁13、サーボ応答切換
弁62および導管22を介してサーボピストン12の圧
力室12aに伝え、ポンプ11の吐出量Qsaにする。
さらに、ポンプ11の負荷圧力が圧力Psbに上昇する
と、制御装置100はソレノイド部14bに電流I1 の
指令を出力して、さらに、図示しないピストンを押し込
む。これにより、高い圧力がサーボピストン12の圧力
室12aに入りサーボピストン12を移動する。このた
め、ポンプ11の吐出量は吐出量QsaからQsbに低
減する。
【0085】さらに、ポンプ負荷圧力が順次上昇し、圧
力Psdに上昇すると、制御装置100はソレノイド部
14bに電流I4 の指令を出力して、ポンプ11の吐出
量を最低吐出量Qsdである吐出容積qminまで低減
する。ポンプ11の吐出量が最低の吐出量Qsdになる
と、2段リリーフ弁44の一段目のセットリリーフ圧力
Psdになり、ポンプ11の最低の吐出量Qsdは2段
リリーフ弁44からタンク29に戻る。このように制御
することにより、例えば図16に示す、カットオフ制御
の点線Csbが得られる。このため、オペレータが重掘
削を行ないポンプ負荷圧力がセットリリーフ圧力Psd
になったときにカットオフ制御が行われ、ポンプ11の
吐出量Qが減ずるために、初心者のオペレータがセット
リリーフ圧力での作業を長く行っても高温になることが
ないとともに、消費エネルギーを低減できる。上記にお
いて、TVC弁14に出す指令電流値は、図17に示
す、トルク制御から求めた電流値Ttと、カットオフ制
御から求めた電流値Tcとを比較して、大きい方の電流
値を出力する。以上のように制御することにより、図1
6に点線Csbに示ようなカットオフ制御を、従来のよ
うに専用の油圧によるカットオフ弁を用いることなくT
VC弁14への電流により行える。
【0086】(5)掘削力を増すためのワンタッチ掘削
力アップ制御について説明する。アクティブモードA
w、あるいは、標準モードSwのいずれにおいてもワン
タッチ掘削力アップ制御が選択されると、制御装置10
0は、方向制御弁用電磁切換弁64に指令を出力し、ポ
ート位置64bに切り換えて、パイロットポンプ81か
らのパイロット油圧を2段リリーフ弁44、吸込弁付き
2段安全弁45、および、2段安全弁46に送る。こ
の、ワンタッチ掘削力アップ制御は、制御装置100に
付設されている安全弁用掘削力アップスイッチ92によ
り選択される。このときのパイロット油圧は前記の一段
目のリリーフ圧力を設定した場合より高い圧力を送る。
また、このとき、制御装置100はTVC弁41に指令
を出力せずに、電流によるカットオフ機能解除制御を行
っている。
【0087】これにより、2段リリーフ弁44、吸込弁
付き2段安全弁45、および、2段安全弁46は、図示
しないバランスピストン形リリーフ弁、安全弁のパイロ
ット弁がパイロット油圧により規制されて、図18に示
すように、一段目の圧力Psdからさらに上昇し、2段
目の圧力Puになる。なお、図18では、横軸にポンプ
11の負荷圧力(P)を、縦軸にポンプ吐出量(Q)を
とっている。カットオフ機能時の圧力を破線(イ)で、
カットオフ機能解除時の圧力を一点鎖線(ロ)で、ワン
タッチ掘削力アップ時の圧力を実線(ハ)で示してい
る。このため、オペレータが重掘削を行ないポンプ負荷
圧力がセットリリーフ圧力Psdの近傍まで高くなり、
まだ、掘削力、あるいは、湿地帯等からの脱出力が足り
ないときにワンタッチ掘削力アップ制御を用いて、重掘
削あるいは湿地帯からの脱出ができる。
【0088】次に、第2実施例を説明する。図19は第
1実施例の図3に相当するエンジン、ポンプ部を主体と
した一部拡大図、図20は第1実施例の図4に相当する
制御弁部を主体とした一部拡大図である。なお、第1実
施例と同一部品には同一符号を付して説明は省略する。
第1実施例では、図2、図3、図4において、アクティ
ブモード切換部60は、出力トルク用電磁切換弁61
と、サーボ応答切換弁62と、サーボ応答用電磁切換弁
63と、および、方向制御弁用電磁切換弁64とから構
成されている。第2実施例では、図19、図20におい
ては、方向制御弁用電磁切換弁64が異なり、一個では
なく複数個により構成されている。すなわち、2段リリ
ーフ弁44のセット圧力を調整するとともに、吸込弁付
き2段安全弁45および2段安全弁46のセット圧力を
調整する2段リリーフ弁用電磁切換弁65と、方向制御
弁41の速度切り換えを制御する方向制御弁速度用電磁
切換弁66とから構成されている。2段リリーフ弁用電
磁切換弁65は制御装置100に接続されている。ま
た、方向制御弁速度用電磁切換弁66は方向制御弁速度
用スイッチ67を有している。
【0089】上記において、オペレータがアクティブモ
ードAwを選択すると、制御装置100はTVC弁41
に指令を出力せずに、電流によるカットオフ機能解除制
御を行なうとともに、一段目のリリーフ圧力にしてい
る。次に、オペレータが、速い速度で作業を行いたい場
合には、方向制御弁速度用スイッチ67を入りにして、
方向制御弁速度用電磁切換弁66をポート位置66bに
切り換えて、パイロットポンプ81からのパイロット油
圧をブーム用方向制御弁41dおよびアーム用方向制御
弁41eの操作部41bに送る。これにより、第1実施
例と同様に、図示しないスプールの移動量の規制がなく
なり、図15に示すように、スプールの移動量(Sa)
は大きくなり、アクチュエータ部70の作動速度を速く
する。また、オペレータが、さらに、掘削力を増して作
業を行いたい場合には、安全弁用掘削力アップスイッチ
92を入りにして、2段リリーフ弁用電磁切換弁65を
ポート位置65bに切り換えて、パイロットポンプ81
からのパイロット油圧を、2段リリーフ弁44と、吸込
弁付き2段安全弁45および2段安全弁46とに送り、
高い圧力に設定する。これにより、第1実施例と同様
に、ポンプ負荷圧力が図18に示す高いセットリリーフ
圧力Puの近傍まで高くなり、まだ、掘削力、あるい
は、湿地帯等からの脱出力が足りないときにワンタッチ
掘削力アップ制御を用いて、掘削あるいは脱出ができ
る。
【0090】次に、第3実施例を説明する。図21は第
1実施例の図2に相当する第3実施例の全体構成図であ
る。なお、第1実施例と同一部品には同一符号を付して
説明は省略するとともに、一部のバケット(73、41
f)回路を省略している。第1実施例では、図2、図4
において、パイロット圧力を各方向制御弁のスプール操
作部41a、41bに供給するために操作部80には、
比例圧力電磁弁83、84、・・を用いたが、第3実施
例では、比例圧力油圧制御弁87、88、89・・を用
いている。各比例圧力油圧制御弁87はオペレータが操
作する図示しない操作レバーの操作量の信号により比例
したパイロット圧力が各方向制御弁のスプール操作部4
1a、41bに供給される。これにより、各方向制御弁
のスプールは操作レバーの操作量は信号により比例した
ストローク(S)が得られるとともに、操作量に合わせ
た所定の油量が方向制御弁を流れる。
【0091】また、アクティブモード切換部60は、第
1実施例では、出力トルク用電磁切換弁61と、サーボ
応答切換弁62と、サーボ応答用電磁切換弁63と、お
よび、方向制御弁用電磁切換弁64とから構成されてい
るが、第3実施例では、図21においては、2段リリー
フ弁44のセット圧力を調整する2段リリーフ弁用電磁
切換弁161と、吸込弁付き2段安全弁45および2段
安全弁46のセット圧力を調整する安全弁用電磁切換弁
162と、方向制御弁41の速度切り換えを制御する方
向制御弁速度用電磁切換弁66とから構成されている。
2段リリーフ弁用電磁切換弁161は制御装置100に
接続されている。方向制御弁速度用電磁切換弁66は方
向制御弁速度用スイッチ67を有している。また、安全
弁用電磁切換弁162は安全弁用スイッチ163を有し
ている。
【0092】上記において、オペレータが、掘削力を増
して作業を行いたい場合には、制御装置100はTVC
弁41に指令を出力せずに、電流によるカットオフ機能
解除制御を行なうとともに、2段リリーフ弁44の2段
目の高いリリーフ圧力にしている。すなわち、2段リリ
ーフ弁用電磁切換弁161をポート位置161bに切り
換えて、パイロットポンプ81からのパイロット油圧を
2段リリーフ弁44に送り、2段リリーフ弁44のセッ
ト圧力は吸込弁付き2段安全弁45および2段安全弁4
6を高い圧力に設定する。これにより、吸込弁付き2段
安全弁45および2段安全弁46を作動させて通常作業
より高い圧力にして掘削力を増す。さらに、強い掘削力
を増して作業を行いたい場合には、安全弁用スイッチ1
63を入りにして、ポート位置162bに切り換えて、
パイロットポンプ81からのパイロット油圧を、吸込弁
付き2段安全弁45および2段安全弁46とに送り、さ
らに、2段リリーフ弁44のセット圧力で作業すること
により強い力を生ずる。このように、アクティブモード
切換部60は一個に限定することなく、適宜に制御でき
ることは言うまでもない。また、ポンプ11の応答速度
を可変にするサーボ応答用電磁切換弁63も同様にスイ
ッチを設けても良い。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熟練者の技量に合わせたアクティブモードおよび初心者
側に近い技量に合わせた標準モードを設定したため技量
に応じた作業モードが選択でき、オペレータの満足した
建設機械が得られる。また、熟練したオペレータには、
作業負荷が上昇しポンプに負荷がかかるとエンジンの回
転速度が減速するとともに、エンジンの音色も変わり、
オペレータにはエンジンに負荷がかかっていることがわ
かり、取扱易い機械になる。また、ブームヘッド側の圧
力を高圧、低圧の2段階にし、アクティブモードでは高
圧に、標準モードでは低圧に設定しているので、初心者
にはアーム掘削の反力で車体前方の浮きあがることな
く、熟練者には技量に合わせて重掘削が行え、作業効率
が向上する。さらに、軟弱地からの脱出時には、アクテ
ィブモードを選択することにより、初心者でも車体の突
っ張り力が増し、容易に脱出が行える。
【0094】また、方向制御弁はストロークを長ストロ
ーク、および短ストロークの2段階にし、アクティブモ
ードでは許容流量を増しているため、熟練者には技量に
合わせた迅速な作業速度あるいは旋回速度が得られ、オ
ペレータの満足度が向上するとともに、深掘り作業およ
びサイクルタイムが短縮して作業量が増加する。また、
ポンプの吐出容積を高圧時の応答性に合わせて時間を設
定するととに、絞りを可変として低圧時にも高圧時の応
答性と同様に早く設定したため、低圧時にも応答性が早
くなり、熟練のオペレータにもオペレータの満足度が向
上するとともに、サイクルタイムが短縮して作業量が増
加する。さらに、カットオフ弁は、ポンプのトルク制御
のバルブを用いているため、専用のカットオフ弁を廃止
でき、構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る可変容量ポンプ制御装置の全
体ブロック構成図である。
【図2】第1実施例の全体構成図である。
【図3】図2のエンジン、ポンプ部を主体とした一部拡
大図である。
【図4】図2の制御弁部を主体とした一部拡大図であ
る。
【図5】本発明のアクティブモードAw時の、エンジン
の出力トルクとポンプの吸収トルクのマッチングを説明
する図である。
【図6】本発明のアクティブモードAw時と標準モード
時のポンプの吸収馬力を説明する図である。
【図7】ポンプの吐出容積が一定のときのポンプの吸収
トルクとエンジンの出力トルクとのマッチングを説明す
る図である。
【図8】ポンプの吐出容積が変化するときのポンプの吸
収トルクとエンジンの出力トルクとのマッチングを説明
する図である。
【図9】負荷圧力とポンプの吐出容積とが変化しポンプ
が一定の吸収トルクで変化するときのポンプの吸収トル
クとエンジンの出力トルクとのマッチングを説明する図
である。
【図10】負荷圧力が上昇する場合のエンジンの出力ト
ルクとポンプの吸収トルクのマッチングの制御を説明す
るフローチャート図である。
【図11】負荷圧力が下降する第1実施例の場合のエン
ジンの出力トルクとポンプの吸収トルクのマッチングの
制御を説明するフローチャート図である。
【図12】負荷圧力が下降する第2実施例の場合のエン
ジンの出力トルクとポンプの吸収トルクのマッチングの
制御を説明するフローチャート図である。
【図13】第3実施例の場合のエンジンの出力トルクと
ポンプの吸収トルクのマッチングの制御を説明するフロ
ーチャート図である。
【図14】本発明のアクティブモードAw時と標準モー
ド時のポンプのサーボピストンの応答時間を説明する図
である。
【図15】本発明のアクティブモードAw時と標準モー
ド時の方向制御弁の許容流量を説明する図である。
【図16】本発明のTVC弁によるカットオフ制御を説
明する図である。
【図17】本発明のTVC弁によるカットオフ制御を行
うときのTVC電流値を説明する図である。
【図18】掘削力を増すためのワンタッチ掘削力アップ
制御について説明する図である。
【図19】第2実施例の図2のエンジン、ポンプ部を主
体とした一部拡大図である。
【図20】第2実施例の図2の制御弁部を主体とした一
部拡大図である。
【図21】第3実施例の全体構成図である。
【図22】従来の可変容量ポンプ制御装置の全体構成図
である。
【図23】従来の重掘削モード時のエンジンの出力トル
クとポンプの吸収トルクのマッチングを説明する図であ
る。
【図24】従来の整正モード時のエンジンの出力トルク
とポンプの吸収トルクのマッチングを説明する図であ
る。
【図25】従来の微操作モード時のエンジンの出力トル
クとポンプの吸収トルクのマッチングを説明する図であ
る。
【図26】従来のポンプの吸収トルクとエンジンの出力
トルクとを定格点でマッチングさせた場合を説明する図
である。
【図27】従来のポンプの等吸収馬力とエンジンの出力
トルクとをマッチングさせた場合を説明する図である。
【図28】従来のポンプの一定吸収トルクとエンジンの
出力トルクとをマッチングさせた場合を説明する図であ
る。
【図29】従来のカットオフ機能を説明する図である。
【図30】従来のカットオフ解除機能を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1…エンジン、 2…ガバナコントローラ、 3…
エンジン回転センサ、4…燃料噴射ポンプ、 5…ガ
バナ、 6…ガバナモータ、7…ガバナ位置センサ、
8…スロットル量設定器、10…可変容量型ポンプ
部、 11…可変容量型ポンプ、12…サーボピスト
ン、 13…サーボ制御弁、14…トルクバリューコ
ントロール弁、16…サーボ応答切換弁、 40…制
御弁部、41…方向制御弁、 44…2段リリーフ
弁、45…吸込弁付き2段安全弁、 46…2段安全
弁、60…アクティブモード切換部、 61…出力ト
ルク用電磁切換弁、62…可変容量ポンプ用サーボ応答
切換弁、63…サーボ応答用電磁切換弁、64…方向制
御弁用電磁切換弁、65…2段リリーフ弁用電磁切換
弁、66…方向制御弁速度用電磁切換弁、67…方向制
御弁速度用スイッチ、70…アクチュエータ部、 7
1…ブームシリンダ、72…アームシリンダ、 73
…バケットシリンダ、74…旋回モータ、 80…操
作部、 81…パイロットポンプ、82…リリーフ
弁、 83…ブーム用比例圧力電磁弁、84…アーム
用比例圧力電磁弁、 85…バケット用比例圧力電磁
弁、86…旋回用比例圧力電磁弁、 87…比例圧力
油圧制御弁、90…圧力センサ、 91…作業モード
設定スイッチ部、92…安全弁用掘削力アップスイッ
チ、 100…制御装置、101…傾転角センサ、
161…2段リリーフ弁用電磁切換弁、162…安全
弁用電磁切換弁、 163…安全弁用スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F15B 11/16 F15B 11/16 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、エンジンにより駆動される
    可変容量型ポンプと、可変容量型ポンプに作用する負荷
    圧力と吐出容量との積がほぼ一定になるように制御する
    ポンプ出力制御手段と、ポンプからの圧油を受けるアク
    チュエータにより作動され、作業する作業装置と、作業
    現場あるいは作業内容によりエンジンの出力トルクおよ
    び可変容量型ポンプの吸収トルクを選択する選択手段と
    を有する建設機械の制御装置において、重掘削等の力強
    い作業を行なうアクティブモード選択・解除手段と、エ
    ンジン燃料噴射位置設定手段と、アクティブモード切換
    手段と、アクティブモードの選択によりエンジンの回転
    数と出力トルクを負荷の増加に応じて定格出力トルク点
    になるように出力する燃料を供給するようにエンジン燃
    料噴射位置設定手段に指令を出力し、アクティブモード
    の選択によりポンプ吸収トルクをエンジンの定格出力ト
    ルクになるように可変容量型ポンプの吸収トルクを選択
    する選択手段に指令を出力し、アクティブモードの選択
    によりアクチュエータへの油圧を調圧するリリーフ弁、
    安全弁等のセット圧力を切り換えるようにアクティブモ
    ード切換手段に指令を出力する制御手段とからなること
    を特徴とする建設機械の制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンと、エンジンにより駆動される
    可変容量型ポンプと、可変容量型ポンプに作用する負荷
    圧力と吐出容量との積がほぼ一定になるように制御する
    ポンプ出力制御手段と、ポンプからの圧油を受けるアク
    チュエータにより作動され、作業する作業装置と、作業
    現場あるいは作業内容によりエンジンの出力トルクおよ
    び可変容量型ポンプの吸収トルクを選択する選択手段と
    を有する建設機械の制御装置において、エンジンの回転
    速度を検出するエンジン回転センサと、ポンプに作用す
    る圧力を検出する圧力センサと、重掘削等の力強い作業
    を行なうアクティブモード選択・解除手段と、アクティ
    ブモード選択・解除手段、および、エンジン回転センサ
    あるいはエンジン回転センサと圧力センサからの入力信
    号により可変容量型ポンプの吸収トルクをエンジンの回
    転速度に応じて可変とする出力信号とを出力する制御手
    段とからなり、前記制御手段からの信号により可変容量
    型ポンプの吸収トルクをエンジンの定格トルク点をねら
    い値として設定し、かつ、負荷の増加によりエンジン出
    力トルク線上を高トルク側に移動し、負荷の減少により
    エンジン出力トルク線上を定格トルク点に向けて復帰さ
    せるよう可変とすることを特徴とする建設機械の制御装
    置。
  3. 【請求項3】 アクティブモードの選択によりアクチュ
    エータへの油圧を調圧するリリーフ弁、安全弁等のセッ
    ト圧力を切り換えるアクティブモード切換手段と、アク
    ティブモード選択・解除手段からの信号を受けて指令信
    号を出力する制御手段と、その信号によりアクチュエー
    タへの油圧を調圧する圧力を変更する調圧手段とからな
    ることを特徴とする請求項2記載の建設機械の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 パイロット圧油を生ずるパイロットポン
    プと、ブームアクチュエータに設けられた安全弁設定手
    段と、アクティブモードの選択により指令信号を出力す
    る制御手段と、その信号によりブームの掘削力をあげる
    ためパイロットポンプからのパイロット圧を安全弁設定
    手段に送りセット圧力を切り換えるアクティブモード切
    換手段とからなることを特徴とする請求項1または2記
    載の建設機械の制御装置。
  5. 【請求項5】 ポンプからアクチュエータのボトム、ヘ
    ッドへの圧油の方向を切り換えるとともに、最大ストロ
    ークを可変として通過流量を変える方向制御弁と、アク
    ティブモードの選択により指令信号を出力する制御手段
    と、その信号により方向制御弁へ送りストロークを可変
    とする圧油を切り換える方向制御弁用切換手段とからな
    ることを特徴とする請求項1または2記載の建設機械の
    制御装置。
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