JPH11290975A - 拡管加工工具 - Google Patents

拡管加工工具

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JPH11290975A
JPH11290975A JP9643298A JP9643298A JPH11290975A JP H11290975 A JPH11290975 A JP H11290975A JP 9643298 A JP9643298 A JP 9643298A JP 9643298 A JP9643298 A JP 9643298A JP H11290975 A JPH11290975 A JP H11290975A
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JP
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pipe
tube
gripping
pair
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JP9643298A
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Inventor
Ryoji Shibuya
亮二 渋谷
Nobuo Toya
允夫 戸屋
Shigeki Onda
茂樹 恩田
Yoshinobu Uehara
義信 上原
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管の把持およびその解除を容易に行える拡管
加工工具を提供する。 【解決手段】 この拡管加工工具1Aは、ばね27によ
り離間して開くように付勢され、このばね27の弾性力
に対抗して閉じたときに、管(不図示)を把持して固定
可能な一対の管把持部材4,5をそれぞれ有する一対の
ベース部材1a,1bと、一対のベース部材1a,1b
が閉じるように操作するための一対の握り部2,3と、
一対のベース部材1a,1bが閉じた状態にロックする
ためのロック機構60と、管の切断端部を押し拡げるた
めの押し拡げ機構50と、を備えている。押し拡げ機構
50は、ベース部材1bに設けられた支持板14と、支
持板14に螺着され、かつ管の軸線回りに回転可能であ
るとともに管の軸線に対して突出後退自在なねじ部材本
体21およびこのねじ部材本体21の先端に設けられ
て、管の内方に向けて縮径する先細り面を有する押圧部
材22とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば冷凍装置に
おいて冷媒管の切断端部同士を互いに接続するために、
予め冷媒管の切断端部に拡管加工(フレア加工)を施す
ための拡管加工工具に関する。
【0002】
【従来の技術】エアコンを所望の場所に取付けるに際し
ては、先ず、その冷媒管(例えば銅管)を、例えば長さ
調整のために切断し、この切断端面のバリをカッタナイ
フ等で削ぎ落とした後、この切断端部を拡管加工し、最
後に、他の冷媒管と接続する。なお、バリ取りを行うこ
とにより、バリの破片が管を通ってエアコン等の機器に
入ることがないので、この機器が故障することはない。
【0003】ここで、従来の拡管加工工具について説明
する。図13(a)は従来の拡管加工工具の一例の一部
を断面にした正面図、図13(b)は(a)に示した管
把持部材の斜視図である。この拡管加工工具の主な構成
は、被加工物としての管100を把持して固定するため
の2つ割りの管把持部材101a,101b(管固定部
材)と、この管把持部材101a,101bにより固定
された管100の切断端部100aを押し拡げるための
押し拡げ機構105とから構成されている。
【0004】管把持部材101a,101bの互いの接
合面には、管100を把持する複数(本例では5つ)の
管配置孔102を形成する対の管配管溝111a,11
1bが、5対設けられており、各管配置孔102は、管
100の外径に応じて、それぞれ直径を異にしている。
各管配置孔102の上端部はそれぞれテーパー面103
になっている。一方の管把持部材101aの側面には、
各管配置孔102にそれぞれ対応する部位に位置決め凹
部104がそれぞれ形成されている。
【0005】押し拡げ機構105は、前記管把持部材1
01a,101bを挿通するための溝106が形成され
た本体部107を備え、この本体部107には、下端お
よび上端にそれぞれ先細りの円錐状の押圧部材108お
よびハンドル109を備えたねじ軸110が上下方向に
延びる形態で螺合されている。また、本体部107の側
部には位置決め用ボルト110aが螺合されており、こ
の位置決め用ボルト110aの先端部が一方の管把持部
材101aの1つの位置決め凹部104に嵌合すること
により、管固定部材101a,101bが固定されるよ
うになっている。なお、位置決め用ボルト110aにも
このボルト110aを回すためのハンドル112が備え
られている。
【0006】上記構成の拡管加工工具を使用して、管1
00を拡管加工する際には、先ず、管100を、管把持
部材101a,101bの対応する管配置孔102にそ
の下方より挿通して、管100の切断端部101aの端
面を管固定部材101a,101bの上面より若干突出
させ、次いで、位置決め用ボルト110aを前進させ
て、その先端を位置決め凹部104に嵌め込むことによ
り、管把持部材101a,101bで管100を把持固
定する。ここで、押圧用のねじ軸110を下降させて、
その下端の押圧部材108を管100の切断端部100
a内に挿入して押圧する(図13(a)の状態)。これ
により、管100の切断端部100aは、管配置孔10
2のテーパー面103に押圧されて成型され、拡径され
る。拡管加工後、押圧用のねじ軸110を上昇させた
後、位置決め用ボルト110を後退させて、管100の
固定を解除し、管100を拡管加工工具から外す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の拡管加工工具は、管を拡管加工工具に固定する際
に、管把持部材をその長手方向に位置調整した後に、さ
らに、位置決め用ボルトを回さなければならないので、
手間がかかり、生産性が低いという問題点がある。
【0008】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであり、管の固定およびその解除
を簡単に行えて、生産性の高い拡管加工工具を提供する
ことを第1の目的としている。
【0009】また、従来、管をその軸方向に位置決めす
る際に手間がかかるとともに、この位置決めを高精度に
行えないため、管の拡径部の軸方向の寸法(フレア寸法
ともいう)が不均一になるという問題点がある。そこ
で、本発明の第2の目的は、管をその軸方向に容易かつ
高精度に位置決めできて、管の拡径部の軸方向の寸法を
均一にできる拡管加工工具を提供することである。
【0010】さらに、従来、管の切断端部のバリ取り
を、拡管加工工具とは別体のカッタを用いて行わなけれ
ばならず、バリ取りおよび拡管加工を行うために長時間
を要し、生産性が低いという問題点がある。そこで、本
発明の第3の目的は、拡管加工の他に、管の切断端部の
バリ取りをも行え、バリ取りおよび拡管加工を短時間で
順次行える拡管加工工具を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明の拡管加工工具は、付勢部材により互い
に離れる方向に付勢され、かつこの付勢部材の付勢力に
対抗して近接したときに、管を把持して固定可能な管把
持溝を形成する一対の管把持部材と、前記付勢部材の付
勢力に対抗して、前記一対の管把持部材を閉じるために
握り操作される一対の握りレバー部材と、前記一対の握
りレバー部材を前記付勢部材の付勢力に対抗して閉じた
位置に保持するためのロック機構と、前記一対の管把持
部材により固定された管の切断端部を押し拡げるための
押し拡げ機構と、を備え、前記押し拡げ機構は、本体部
と、前記本体部に螺着され、前記把持された管の軸線回
りに回転可能であるとともに前記管の軸線に対して突出
後退自在なねじ部材本体、および前記ねじ部材本体の先
端に設けられて、前記管の内方に向けて先端先細りの錐
体状の仕上げ押圧部からなる拡管ねじ部材と、を備えて
いることを特徴とするものである。
【0012】上記のとおりに構成された本発明は、例え
ば片手で一対の握りレバー部材を握って付勢部材の付勢
力に対抗して閉じることにより、一対の管把持部材を近
接させて閉じて、この一対の管把持部材で形成された管
把持溝により管を把持して容易に固定できる。この状態
で、ロック機構により一対の握りレバー部材を閉じた状
態に保持する。ここで、押し拡げ機構の本体部に螺着さ
れた拡管ねじ部材を回転させて前進させることにより、
その先端の仕上げ押圧部を管の切断端部に侵入させて外
方に押圧し、拡径させることができる。
【0013】第2の目的を達成するための本発明は、前
記管の切断端部の端面に当接して前記管を軸方向に位置
決めするための管位置決め部材を備えていることを特徴
とするものである。この発明においては、一対の管把持
部材で管を把持するに先だって、管の切断端面を管位置
決め部材に当接させて、管をその軸方向に容易に位置決
めできる。
【0014】さらに、前記一対の管把持部材は、外径の
異なる複数種の管に対応して、大きさの異なる複数種の
前記管把持溝を形成するものである。したがって、外径
の異なる複数種の管に対して、本発明の1つの拡管加工
工具により拡径加工をそれぞれ施すことができる。ここ
で、前記一対の管把持部材は、前記一対の握りレバー部
材の先端部にそれぞれ取付けられた一対の把持用ベース
部材上に、それぞれ回転自在に取付けられ、前記一対の
管把持部材の外周部には、径の異なる複数種の前記管把
持溝を構成するための、複数の管把持凹部がそれぞれ形
成されているものとすることにより、管の外径が変更に
なった場合、一対の管把持部材の回転位置を調節するだ
けで、この管の外径に合った管把持溝を形成することが
できる。
【0015】第3の目的を達成するための本発明は、前
記押し拡げ機構は、前記管の切断端部を押し拡げる前
に、この切断端部のバリを除去するためのバリ取り部材
を備えていることを特徴とするものである。この発明に
おいては、管を把持固定した状態で、先ず、バリ取り部
材により管の切断端部のバリを取り、その後に、押し拡
げ機構の拡管ねじ部材により管の切断端部に拡管加工
(フレア加工)を行う。
【0016】ここで、前記バリ取り部材は、前記本体部
に螺着され、前記把持した前記管の軸線回りに回転可能
であるとともに前記管の軸線に対して突出後退自在なね
じ部材本体と、このねじ部材本体の先端に傾いた状態で
取付けられて、前記管の内方に向けて先端先細りの先細
り面を有する円錐状のバリ取り押圧部とから構成されて
いる。この発明においては、バリ取り部材のねじ部材を
前進させて、その先端の傾いた円錐状のバリ取り押圧部
を回転させることにより、その傾斜面でバリを管の開口
端側へ押し潰すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明に一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の拡管加工工
具の一実施形態の斜視図であり、一対の握りレバー部材
が開いている状態を示しており、図2は図1に示した拡
管加工工具の一対の握りレバー部材が閉じた状態を示す
平面図、図3は図2に示した拡管加工工具の先端側(矢
印Z方向)から見た拡大図、図4は図1乃至図3に示し
た押し拡げ機構の斜視図、図5は図2に示した状態にお
いて、特に一対の把持用ベース部材および一対の管把持
部材を示す平面図である。
【0018】図1乃至図4に示すように、先ず、この拡
管加工工具1Aの主な構成要素としては、操作レバーと
しての一対の握りレバー部材2,3と、一対の握りレバ
ー部材2,3のそれぞれの先端に取付けられて、一対の
握りレバー部材2,3を握ると(図2の状態)、互いに
近づく一対の把持用ベース部材1a,1bと、各把持用
ベース部材1a,1bに取付けられて、被加工物として
の管1を把持して固定するための一対の管把持部材4,
5と、一方の把持用ベース部材1bに取付けられた支持
板(支持部)14およびこの支持板14に螺着されて、
一対の管把持部材4,5で把持された管1の切断端部2
6(図3および図6参照)内に押し込まれてこの切断端
部26を拡径するための拡管ねじ部材20等からなる押
し拡げ機構50と、前記拡径加工に先だって、前記切断
端部26の端面に当接して管1を軸方向に位置決めする
ための位置決め板部材24とである。
【0019】以下、各部の詳細構造について説明する。
固定側操作部としての固定側握りレバー部材2の先端部
には、固定側把持用ベース部材1aが固定されている。
この固定側把持用ベース部材1aには可動側把持用ベー
ス部材1bの一端部が支点35回りに回動自在(矢印A
参照)に取付けられている。この可動側把持用ベース部
材1bには可動側操作部としての可動側握りレバー部材
3の先端部が支点36回りに回動自在(矢印B参照)に
連結されている。可動側把持用ベース部材1bは、固定
側握りレバー部材2との間に掛け渡された引っ張りコイ
ルばね27(付勢部材)により、固定側把持用ベース部
材1aより離れる方向に回動するように付勢されてい
る。
【0020】前記可動側握りレバー部材3の中途部に
は、リンク部材6の一端部が支点37回りに回動自在
(矢印E参照)に連結され、このリンク部材6の他端
は、固定側握りレバー部材2の自由端部にねじ込まれた
ストッパねじ7の先端に当接している。図1に示した状
態において、片手で一対の握りレバー部材2,3を握っ
て、互いに近づけることにより、可動側把持用ベース部
材1bは引っ張りコイルばね27(付勢部材)の弾性力
に対抗して、回動して固定側把持用ベース部材1aに近
接する(図5の状態参照)。そして、リンク部材6の支
点37を、可動側握りレバー部材2の支点36とリンク
部材6の自由端とを結ぶ直線70上に位置させることに
より、この可動側握りレバー部材3に支点36回りに回
動させるような力が作用しない限り、可動側握りレバー
部材3の位置は保持されてロックされ、図5の状態が保
持される。上記説明から明らかなように、リンク部材6
およびストップねじ部材7によりトグル式のロック機構
60が構成されている。
【0021】可動側握りレバー部材3の、リンク部材6
の回動支点37よりも自由端側には、ロック解除部材8
の一端部が支点38回りに回動自在(矢印F参照)に結
合されている。このロック解除部材8の中途部は鈍角部
8aになっている。図2に示した状態において、ロック
解除部材8(二点鎖線参照)をその可動支点38の回り
に回動させて、その鈍角部8aでリンク部材6を押圧す
ることにより、可動支点38により可動側握りレバー部
材3が固定側握りレバー部材2から遠ざかる方向に力を
受け、回動するので、前記ロックが解除され、これによ
り、引っ張りコイルばね27の付勢力(弾性力)により
一対のレバー部材2,3が開いた図1の状態に復帰す
る。
【0022】固定側把持用ベース部材1aと可動側把持
用ベース部材1bとの互いに対向する対向端面には、可
動側把持用ベース部材1bが固定側把持用ベース部材1
aに近接した状態において(図2の状態)、図5に示す
ように、管1を貫通させる管貫通孔40を形成する対の
円弧状の溝41a,41bがそれぞれ形成されている。
また、可動側把持用ベース部材1bの前記対向端面には
突起41が一体的に形成されており、可動側把持用ベー
ス部材1bが固定側把持用ベース部材1aに近接したと
き(図5参照)に、この突起41が、固定側把持用ベー
ス部材1aの溝42(図5参照)に嵌め込むようになっ
ている。したがって、可動側把持用ベース部材1bおよ
び固定側把持用ベース部材1aの相対的な位置ずれを防
止できる。
【0023】図3および図5に示すように、固定側把持
用ベース部材1aおよび可動側把持用ベース部1bに
は、管1を把持固定するための固定側管把持部材4およ
び可動側管把持部材5がそれぞれ設けられている。固定
側管把持部材4は、略三角板状の頂部に、管1を把持固
定するための径の異なる円弧状管配置凹部9a,9b,
9c(切り欠き)がそれぞれ形成されたものであり、そ
の中央部がボルト39a等により前記固定側把持用ベー
ス部材1aに回転自在(矢印C参照)に支持されてい
る。円弧状管配置凹部9a,9b,9cの開口端部に
は、固定側管把持部材4の表面側に向けて広がるテーパ
ー面12がそれぞれ形成されている。可動側管把持部材
5は、固定側管把持部材4と同様な構造になっており、
略三角板状の頂部に管1を把持固定するための径の異な
る円弧状管配置凹部10a,10b,10c(切り欠
き)がそれぞれ形成されたものであり、その中央部がボ
ルト39b等により前記可動側ベース部材1bに回転自
在(矢印D参照)に支持されている。円弧状管配置凹部
10a,10b,10cの開口端部には、可動側管把持
部材5の表面側に向けて広がるテーパー面13がそれぞ
れ形成されている。なお、把持部材4,5は、三角板状
のものに限らず、矩形板状や円形板状でもよい。
【0024】円弧状管配置凹部9a,9b,9cと、こ
れらに対応する円弧状管配置凹部10a,10b,10
cの径は互いに等しくなっている。被加工物としての管
1の外径に応じて、固定側管把持部材4および可動側管
把持部材5をそれぞれ回動させて、径の等しい円弧状管
配置凹部9a(9b,9c)および円弧状管配置凹部1
0a(10b,10c)同士を対向させることにより、
円弧状管配置凹部9a(9b,9c)および円弧状管配
置凹部10a(10b,10c)とで管1を把持固定す
る管把持溝11aを形成することができる(図5参
照)。管1の外径が変更になった場合には、円弧状管配
置凹部9b(9c)および円弧状管配置凹部10b(1
0c)を利用して管1を把持して固定することができ、
このように、本例では被加工物としての管1の外径とし
て3種のものに対応できる。
【0025】一対の握りレバー部材2,3を握るに先だ
って、拡管加工しようとする管1の外径に応じて、ロー
タリー式の固定側および可動側管把持部材4,5をその
円弧状管配置凹部9a,10a(9b,10bあるいは
9c,10c)が互いに対向するように回転位置を定
め、この状態で、一対の握りレバー部材2,3を握って
閉じ、さらに、可動側握りレバー部材2をロックする
と、対向する一対の円弧状管配置凹部9a,10aより
なる管把持溝11aで管1を把持して固定することがで
きる。
【0026】上記可動側ベース部材1bには、一対の管
把持部4,5で把持した管1の切断端部を拡径するため
の押し拡げ機構50が設けられている。この押し拡げ機
構50は、可動側把持用ベース部材1bに設けられた本
体部としての支持板14と、この支持板14にそれぞれ
螺着されて、主に管1の切断端部26のバリ29(図7
参照)を除去するためのバリ取りねじ部材15、および
管1の切断端部26を押し拡げるための拡管ねじ部材2
0とから構成されている。
【0027】詳述すると、前記支持板14は、取付けボ
ルト23により前記可動側把持用ベース部材1bに平行
に取付けられており、前記支持板14はボルト部材23
を支点として回動自在であり(図1および図4中矢印G
方向参照)、かつ後述する所定の回転位置に保持される
ようになっている。ここで、所定の回転位置とは、バリ
取りねじ部材15あるいは拡管ねじ部材20が、把持さ
れた管1に対して同一軸線上に位置する状態をいう。バ
リ取りねじ部材15および拡管ねじ部材20は、前記支
持板14に、前記取付けボルト23から等しい位置に螺
着されている。
【0028】図4および図7に示すように、バリ取りね
じ部材15は、前記支持板14に螺着され、管把持溝1
1aの軸線30回りに回転するとともに管把持溝11a
の孔軸30方向に突出後退自在なねじ部材本体16と、
このねじ部材本体16の先端に、このねじ部材本体16
の軸線31と傾斜した状態で取付けられ、管把持溝11
aの内方に向けて先端先細りの先細り面19aを有する
バリ取り押圧部材19(バリ取り押圧部)とから構成さ
れている。なお、バリ取り押圧部材19の軸線は符号3
2で示されている。ねじ部材本体16の頭部(後端)に
は、ねじ部材本体16を回すための六角レンチ(不図
示)の先端が嵌合する六角穴16aが形成されている。
なお、バリ取り部材15は、バリ取り押圧部材19がね
じ部材本体16に傾斜した状態で取付ける形態に限ら
ず、後述する図9および図10に示すように、バリ取り
押圧部材19がねじ部材本体16に対して偏心しかつ首
振り自在に枢支する形態で取付けられているものでもよ
い。
【0029】図4および図8に示すように、拡管ねじ部
材20は、前記支持板14に螺着され、管把持溝11a
の孔軸30回りに回転するとともに管配置孔11aの孔
軸30方向に突出後退自在なねじ部材本体21と、ほぼ
円錐状をなし、ねじ部材本体21の先端に同心状に設け
られ、管配置孔11aの内方に向けて先端先細りの先細
り面22aを有する円錐状の仕上げ押圧部材22(仕上
げ押圧部)とから構成されている。なお、上記と同様
に、ねじ部材本体21の頭部(後端)には、ねじ部材本
体21を回すための六角レンチ(不図示)の先端が嵌合
する六角穴21aが形成されている。
【0030】図6に示すように、符号24は管1をその
軸線方向に位置決めするための位置決め板部材を示して
おり、この位置決め板部材24は、取付けボルト25に
より固定側把持用ベース部材1bに回動自在(図中矢印
H参照)に取付けられている。一対の管把持部材2,3
で管1を把持する前に、位置決め板部材24を回動させ
て、その一端部を管配置凹部9a(9b,9c)および
管配置凹部10a(10b,10c)に対向させ、ここ
で、管1を管配置凹部9aおよび管配置凹部10aに挿
通して管1の切断端部26の端面を位置決め板部材24
に当接することにより、管1をその軸方向に位置決めし
て、その切断端部26の管把持部材4,5からの突出量
Tを一定にすることができ、結果的に、拡管加工後の管
1の拡管部の軸方向の寸法(フレア寸法)を均一にする
ことができる。
【0031】次に、上記構成の拡管加工工具1Aの使用
方法、すなわち拡管加工工具1Aを使用して管1を拡管
加工する際に手順の一例について詳細に説明する。先
ず、一方の手で、図1の一対の管把持部材4,5が開い
た状態の拡管加工工具1Aの固定側握りレバー部材2を
持ち、他方の手で一対の管把持部材4,5の回転位置を
所定の回動位置に定めて、拡管しようとする管1の外径
に対応した管配置凹部9a,10aを互いに対向させ
る。この後、他方の手で、位置決め板部材24を回動さ
せてその一端部を管配置凹部9a,10aに対向させる
(図5参照)。この状態で、他方の手で、予め切断され
た管1を持ってその切断端部26を管配置凹部9a,1
0aに挿入し、その切断端部26の先端を位置決め板部
材24に当接させる。このように、管1の軸線方向の位
置を容易かつ高精度に位置決めできる。
【0032】次に、一方の手で一対の握りレバー部材
2,3を握って、互いに近づけることにより、可動側把
持用ベース部材1bは引っ張りコイルばね27の弾性力
に対向して、回動して固定側把持用ベース部材1aに近
接し、可動側把持用ベース部材1bの突起41を固定側
把持用ベース部材1aの溝42に嵌め込む(図5の状態
参照)。これと同時に、一対の管把持部材4,5も互い
に近接してその管配置凹部9a,10aにより管把持溝
11aが形成されるので、管1はこの管把持溝11aで
把持されて固定される。そして、リンク部材6の回動支
点37を、可動側握りレバー部材3の回動支点36とリ
ンク部材6の自由端とを結ぶ直線70上に位置させるこ
とにより、この可動側握りレバー部材3はその回動支点
36回りに回動させるような力が作用しない限り、可動
側握りレバー部材3の位置は保持されてロックされる。
したがって、前記握る力を解除しても、一対の管把持部
材4,5により管1を把持して固定することができる。
このように、一対の握りレバー部材2,3を握って閉じ
るだけで、管1を軸方向に位置決めした状態で容易に固
定することができる。
【0033】次に、他方の手で位置決め板部材24を回
動させて管把持溝11より退避させる。そして、他方の
手で支持板14を回動させて、バリ取りねじ部材15
を、その軸線31が管1の軸線30と一致する位置に位
置決めする。
【0034】ここで、バリ取りねじ部材15のねじ部材
本体16の六角穴16aに六角レンチレンチ(不図示)
の先端部を嵌合させて、ねじ部材本体16を回して管1
の切断端部26に向けて前進させる。すると、図7に示
すように、ねじ部材本体16の先端のバリ取り押圧部材
19は、管1の軸線と交差する軸線周りを回転しなが
ら、管1の内方に向けて差込まれる。この際、バリ取り
押圧部材19の先細り面19aの一部が、管1の切断端
部26の一部に接触してその部分を径方向(図中矢印I
方向)に押し拡げながら、バリ取り押圧部材19は切断
端部26を周回する。また、管1の切断端部26の内周
面34の周縁に内方に向けて例えばほぼ直角方向に突出
されたバリ29があれば、バリ取り押圧部材19の先細
り面19aは、このバリ29を管1の先端側に押圧して
潰し、管1の内方へのバリの引き千切りが防止される。
このように、本例の拡管加工工具は、後述する拡管とと
もに、バリ取りをも行うことができるので、従来のよう
に別々に行うものと比較して、生産性は格段に向上す
る。
【0035】以上のようにしてバリ取を兼ねた拡管を行
った後に、バリ取り部材15のねじ部材本体16を緩め
て後退させ、そのバリ取り押圧部材19を管1の切断端
部26から抜き、この後、以下のように拡管加工の仕上
げを行う。先ず、他方の手で支持板14を、拡管ねじ部
材20の軸線32が管1の軸線30と一致する位置に位
置決めする。すなわち、バリ取り部材15と拡管ねじ部
材20との位置換えを行う。
【0036】次に、図8に示すように、六角レンチ(不
図示)により拡管ねじ部材20のねじ部材本体21を回
して前進させ、仕上げ押圧部材22の先細り面22aを
管1の切断端部26の内周面34に嵌合させて押圧す
る。すると、一対の管把持部材4,5の管配置凹部9
a,10aのテーパー面12,13に、管1の切断端部
26の外周面が押えられて成型されるとともに、切断端
部26の内周面34が図3の押圧部材22の先細り面2
2aに押さえ付けられるので、仕上げ拡管加工を高精度
に行うことができる。
【0037】仕上げ拡管加工後、拡管ねじ部材20のね
じ部材本体21を緩めて、その先端の仕上げ押圧部材2
2を管1の切断端部26より抜く。この後、ロック解除
部材8により可動側握りレバー部材3のロックを解除す
る。すなわち、ロック解除部材8(二点鎖線参照)をそ
の可動支点38の回りに回動させて、その鈍角部8aで
リンク部材6を押圧することにより、可動支点38によ
り可動側握りレバー部材3が固定側握りレバー部材2か
ら遠ざかる方向に力を受け、回動するので、前記ロック
が解除され、図1の状態に復帰する。以上のようにし
て、管1の拡管加工(フレア加工)が終了する。そし
て、拡管加工すべき管1の外径が変更になった場合に
は、この外径にあった管把持溝を形成するために、一対
の管把持部材4,5をその管配置凹部9b(9c),1
0b(10c)が互いに対向するように回動させて位置
決めする。
【0038】次に、本発明の拡管加工工具の他の形態に
ついて説明する。図9はバリ取り部材の他の形態を示す
縦断面図、図10は図9の横断面図である。上述した実
施形態では、バリ取り部材は、ねじ部材本体の先端に押
圧部材が傾斜した状態で取付けられたものを示したが、
これに限らず、以下のような構成としてもよい。すなわ
ち、図9および図10に示すように、ねじ部材本体16
に下端部には、この軸線31に対して偏心した状態の枢
着部17が設けられ、この枢着部17には、円錐状をな
し、かつ管1の内方に向けて先端先細りの先細り面19
aを有するバリ取り押圧部材19が枢着されている。枢
着部17の中心線は符号31aで示されている。枢着部
17は球状をなしており、バリ取り押圧部材19は枢着
部17に枢支される球面座18を有している。
【0039】本実施形態では、ボルト部材本体16の六
角穴(不図示)に六角レンチ(不図示)の先端部を嵌合
させて、ボルト部材本体16を管1の切断端部26に向
けて前進させる。すると、図10に示すように、バリ取
り押圧部材19は、管1の軸線の回りを図中K方向に廻
りながら、図9に示すように管1の内方、すなわち、図
中矢印I方向に向けて差込まれる。そして、バリ取り押
圧部材19の先細り面19aの一部が、管1の切断端部
26の一部に接触してその部分を径方向(図9中矢印M
方向)に押し拡げながら、バリ取り押圧部材19は切断
端部26を周回する。
【0040】この際、バリ取り押圧部材19は枢支され
ているので、切断端部26の内周面の周縁に内方に向け
てほぼ直角方向に突出されたバリ29があれば、バリ取
り押圧部材19の先細り面19aの基端側がそのバリ2
9に接触し、バリ取り押圧部材19の先端側が切断端部
26の内周面に接触するように、バリ取り押圧部材19
は図9中矢印N,O方向に回転する。なお、バリ取り押
圧部材19の先細り面19aの先端側は、切断端部26
の内周面34に屈曲部33が生じれば、その屈曲部33
が最も突出した部分になるので、屈曲部33に当接す
る。したがって、バリ29が切断端部26の内周面34
に対して略直角に突出されていれば、そのバリ29は、
バリ取り押圧部材19の先細り面19aに対しては、バ
リ取り押圧部材19の基端側に傾いた状態で接触する。
【0041】このため、バリ取り押圧部材19の先細り
面19aが、バリ29を図9中矢印M方向に押圧する
と、バリ29には、バリ29をバリ取り押圧部材19の
基端側にさらに傾けるような力が作用する。しかし、同
時に、バリ取り押圧部材19は管1の内方(図9中矢印
I方向)に向けて差込まれるので、バリ19には、バリ
19をバリ取り押圧部材19の先端側に傾けるような摩
擦力が作用する。したがって、バリ29は、その双方の
力によりその突出方向がほぼ維持された状態で、内周面
34に対して略直角方向に潰されることとなり、管1の
内方へのバリの引き千切りが防止される。
【0042】また、バリ取り押圧部材19は枢支されて
いるので、図10に示すように、周回方向(すなわち図
10中矢印K,L方向)にバリ19が引っ掛かるなどし
て周回方向に過度の力が作用した場合には、バリ取り押
圧部材19はその力を軽減する方向(図10中矢印X方
向あるいは矢印Y方向)に回転する。これにより、周回
方向(すなわち図10中矢印K方向)へのバリの引き千
切りが防止される。
【0043】 この実施形態では、バリ取り押
圧部材19が、ねじ部材本体16に偏心しかつ首振り可
能なように枢着されているが、これに限らず、バリ取り
押圧部材を、ねじ部材本体に対して同心でかつ首振り不
能に設けたり、あるいは、偏心しかつ首振り不能に設け
たり、さらには、同心でかつ首振り可能に設けてもよ
い。また、仕上げ押圧部材22を、バリ取り押圧部材1
9と同様に、ねじ部材本体21に偏心しかつ首振り可能
なように枢着したり、偏心しかつ首振り不能に設けた
り、さらには、同心でかつ首振り可能に設けてもよい。
【0044】図11は管把持部材の他の実施形態を示す
図である。上記図1の実施形態は、一対の把持用ベース
部材上にロータリー式の管把持部材がそれぞれ設けられ
ていたが、これに限らず、この一対の把持用ベース部材
に直接、管配置凹部をそれぞれ形成することにより管把
持部材を構成してもよい。すなわち、把持用ベース部材
1a,1bのそれぞれの対向面に、互いに径の異なる管
配置凹部9a,9b,9c、管配置凹部10a,10
b,10cをそれぞれ形成し、一対の把持用ベース部材
1a,1bが閉じたときに、管配置凹部9a,9b,9
cおよび管配置凹部10a,10b,10cにより3つ
の管把持溝11aを形成してもよい。ここで、各管把持
溝11a,11b,11cは、把持した管の切断端部に
バリ取り部材15あるいは拡管ねじ部材20を対向させ
ることができるように、支持板14の取付けボルト部材
23(回動支点)と等しい距離にある。
【0045】また、上記各実施形態では、複数種(例え
ば3種)の外径の管を拡管加工できるものを示したが、
管把持溝を一種のみ形成して外径が一種の管のみを拡管
加工する工具に本発明を適用してもよい。
【0046】図12はロック機構70の他の例を説明す
るための、一対の握りレバー部材2,3の自由端部を示
す図である。このロック機構70は、固定側握りレバー
部材2の自由端部に、弾性材料で形成されかつ「コ」字
形のロック部材71の両端部が、ピン部材72を介して
回動自在に結合されてなるものである。一対の握りレバ
ー部材2,3を閉じた状態で、ロック部材71を矢印P
方向に回動させて、可動側握りレバー部材3に掛け回す
ことにより、可動側握りレバー部材3をロックすなわち
定位置に保持することができる。そして、このロックを
解除する際には、ロック部材71を反矢印P方向に回動
させるだけでよい。なお、ロック部材71は弾性材料で
形成されて容易に変形可能であるので、前記ロックおよ
びその解除を容易に行うことができる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1に記載の発明は、例えば片手で一対の握りレバー
部材を握って付勢部材の付勢力に対抗して閉じることに
より、一対の管把持部材を近接させて閉じて、この一対
の管把持部材で形成された管把持溝により管を把持して
容易に固定できる。この状態で、ロック機構により一対
の握りレバー部材を閉じた状態に保持する。ここで、押
し拡げ機構の本体部に螺着された拡管ねじ部材を回転さ
せて前進させることにより、その先端の押圧部材を管の
切断端部に侵入させて外方に押圧し、拡径させることが
できる。拡管加工後、ロック機構を解除するだけで、管
を工具から外すことができる。このように、本発明は、
特に一対の握りレバー部材の操作により、管を工具に装
着したり、取り外すことができるので、手間がかから
ず、生産性が向上する。
【0048】請求項2に記載の発明は、上記効果の他、
一対の管把持部材で管を把持するに先だって、管の切断
端面を管位置決め部材に当接させて、管をその軸方向に
容易かつ高精度に位置決めできる。したがって、拡管加
工後の各管の拡径部分の軸方向寸法(フレア寸法)を一
定にすることができる。
【0049】請求項3に記載の発明は、上記効果の他、
外径の異なる複数種の管に対して、本発明の1つの拡管
加工工具により拡径加工をそれぞれ施すことができるの
で、拡管加工のコストを大幅に低減させることができ
る。請求項4に記載の発明は、管の外径が変更になった
場合、一対の管把持部材の回転位置を調節するだけで、
この管の外径にあった管把持溝を形成することができ
る。
【0050】請求項5に記載の発明は、上記効果の他、
管を把持固定した状態で、先ず、バリ取り部材により管
の切断端部のバリを取り、その後に、押し拡げ機構の拡
管ねじ部材により管の切断端部にフレア加工を行うこと
により、バリの破片が管を通ってエアコン等の機器に入
ることがなく、これにより、機器が故障することはな
い。
【0051】請求項6に記載の発明は、バリ取り部材の
ねじ部材本体を前進させて、その先端の傾いた円錐状の
バリ取り部材を回転させることにより、その傾斜面でバ
リを管の開口側へ容易に押し潰すことができる。したが
って、管の内方へのバリの引き千切りが防止され、管内
へのバリの侵入を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の拡管加工工具の一実施形態の斜視図
であり、一対の握りレバー部材が開いている状態を示し
ている。
【図2】 図1に示した拡管加工工具の一対の握りレバ
ー部材が閉じた状態を示す平面図である。
【図3】 図2に示した拡管加工工具の先端側(矢印Z
方向)から見た拡大図である。
【図4】 図1乃至図3に示した押し拡げ機構の斜視図
である。
【図5】 図2に示した状態において、特に一対のベー
ス部材および一対の管把持部材を示す平面図である。
【図6】 位置決め板部材により管をその軸方向に位置
決めした状態を示す断面図である。
【図7】 押し拡げ機構の特にバリ取り部材を示す縦断
面図である。
【図8】 押し広げ機構の特に拡管ねじ部材を示す縦断
面図である。
【図9】 バリ取り部材の他の例を示す縦断面図であ
る。
【図10】 図9の横断面図である。
【図11】 管把持部材の他の例を示す図である。
【図12】 (a)および(b)はロック機構の他の例
を示す正面図および側面図である。
【図13】 (a)は従来の拡管加工工具の一例の縦断
面図、(b)は(a)に示した管把持部材の概略斜視図
である。
【符号の説明】
1 管(被加工物) 1A 拡管加工工具 1a 固定側把持用ベース部材 1b 可動側把持用ベース部材 2 固定側握りレバー部材(操作部) 3 可動側握りレバー部材(操作部) 4 固定側管把持部材 5 可動側管把持部材 6 リンク部材 7 ストッパねじ 8 ロック解除部材 9a,9b,9c,10a,10b,10c 管配置凹
部 11a 管把持溝 12,13 テーパー面 14 支持板(本体部) 15 バリ取りねじ部材 16 ねじ部材本体 16a 六角穴 17 枢着部 18 球面座 19 バリ取り押圧部材 19a 先細り面 20 拡管ねじ部材 21 ねじ部材本体 21a 六角穴 22 仕上げ押圧部材 22a 先細り面 23 取付けボルト 24 位置決め板部材 25 取付けボルト 26 切断端部 27 引っ張りコイルばね(付勢部材) 29 バリ 30,31,31a,32 軸線 33 屈曲部 34 内周面 35,36,37,38 回動支点 39a,39b 取付けボルト 40 管貫通孔 41 突起 41a,41b 溝 42 溝 50 押し拡げ機構 60 ロック機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上原 義信 埼玉県三郷市谷口136 株式会社ウェック ス内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付勢部材により互いに離れる方向に付勢
    され、かつこの付勢部材の付勢力に対抗して近接したと
    きに、管を把持して固定可能な管把持溝を形成する一対
    の管把持部材と、 前記付勢部材の付勢力に対抗して、前記一対の管把持部
    材を閉じるために握り操作される一対の握りレバー部材
    と、 前記一対の握りレバー部材を前記付勢部材の付勢力に対
    抗して閉じた位置に保持するためのロック機構と、 前記一対の管把持部材により固定された管の切断端部を
    押し拡げるための押し拡げ機構と、を備え、 前記押し拡げ機構は、本体部と、前記本体部に螺着さ
    れ、前記把持された管の軸線回りに回転可能であるとと
    もに前記管の軸線に対して突出後退自在なねじ部材本
    体、および前記ねじ部材本体の先端に設けられて、前記
    管の内方に向けて先端先細りの錐体状の仕上げ押圧部か
    らなる拡管ねじ部材と、を備えていることを特徴とする
    拡管加工工具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の拡管加工工具におい
    て、前記管の切断端部の端面に当接して前記管を軸方向
    に位置決めするための管位置決め部材を備えていること
    を特徴とする拡管加工工具。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の拡管加
    工工具において、前記一対の管把持部材は、外径の異な
    る複数種の管に対応して、大きさの異なる複数種の前記
    管把持溝を形成するものであることを特徴とする拡管加
    工工具。
  4. 【請求項4】 請求後3に記載の拡管加工工具におい
    て、前記一対の管把持部材は、前記一対の握りレバー部
    材の先端部にそれぞれ取付けられた一対の把持用ベース
    部材上に、それぞれ回転自在に取付けられ、前記一対の
    管把持部材の外周部には、径の異なる複数種の前記管把
    持溝を構成するための、複数の管把持凹部がそれぞれ形
    成されていることを特徴とする拡管加工工具。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の拡管加工工具において、前記押し拡げ機構は、前
    記管の切断端部を押し拡げる前に、この切断端部のバリ
    を除去するためのバリ取り部材を備えていることを特徴
    とする拡管加工工具。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の拡管加工工具におい
    て、前記バリ取り部材は、前記本体部に螺着され、前記
    把持した前記管の軸線回りに回転可能であるとともに前
    記管の軸線に対して突出後退自在なねじ部材本体と、こ
    のねじ部材本体の先端に傾いた状態で取付けられて、前
    記管の内方に向けて先端先細りの先細り面を有する円錐
    状のバリ取り押圧部とから構成されていることを特徴と
    する拡管加工工具。
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