JPH11288321A - Npnデバイスを用いないcmos処理工程に対する正確なバンドギャップ回路 - Google Patents

Npnデバイスを用いないcmos処理工程に対する正確なバンドギャップ回路

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JPH11288321A
JPH11288321A JP10360476A JP36047698A JPH11288321A JP H11288321 A JPH11288321 A JP H11288321A JP 10360476 A JP10360476 A JP 10360476A JP 36047698 A JP36047698 A JP 36047698A JP H11288321 A JPH11288321 A JP H11288321A
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transistors
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JP10360476A
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Nguyen Baoson
ニューエン バオソン
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F3/00Non-retroactive systems for regulating electric variables by using an uncontrolled element, or an uncontrolled combination of elements, such element or such combination having self-regulating properties
    • G05F3/02Regulating voltage or current
    • G05F3/08Regulating voltage or current wherein the variable is dc
    • G05F3/10Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics
    • G05F3/16Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices
    • G05F3/20Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices using diode- transistor combinations
    • G05F3/30Regulators using the difference between the base-emitter voltages of two bipolar transistors operating at different current densities

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  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMOS処理工程で製造でき、および温度と
共に変化することのない正確でかつ単純なバンドギャッ
プ回路を備えた集積回路を提供する。 【解決手段】 1対のPNPバイポーラ接合トランジス
タ73、72は、それらの中を8対1の比の大きさで流
れる電流を有する。差動段階はさらに別の対のPNPバ
イポーラ接合トランジスタ66、67を有する。これら
のPNPバイポーラ接合トランジスタ66、67は同等
であり、そして相互に接続されそして電源11に接続さ
れたそれぞれのエミッタを有する。このさらに別の対の
トランジスタのおのおのは、第1対のそれぞれのトラン
ジスタのエミッタに接続されたベースを有する。差動段
階の出力は電流源82を制御する。電流源82により、
多数個の抵抗器86、87、88およびダイオード30
を通して電流が流れる。これらの抵抗器の中の1つの抵
抗器87の1つの端部が第1対のトランジスタのベース
に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は全体的に言えば、バ
ンドギャップ回路に関する。さらに詳細に言えば本発明
は、CMOS・Pエピタクシャル処理工程により作成さ
れる集積回路の中で実施するのに適切である単純でかつ
正確なバンドギャップ回路に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】温度と共に変動するこ
とのない正確な基準電圧を発生する目的で、バンドギャ
ップ回路が広く用いられている。PNPバイポーラ・ト
ランジスタおよびNPNバイポーラ・トランジスタの入
手が容易である状況では、既によく知られているよう
に、比較的に単純でかつ正確なバンドギャップ回路が存
在する。CMOS・Pエピタクシャル処理工程により作
成される集積回路に関連する分野では、CMOS処理工
程と両立する方式でおよび過度にコストを増大させるこ
となく、PNP形バイポーラ接合トランジスタを製造す
ることができる。けれども、CMOS・Pエピタクシャ
ル処理工程の中でNPNバイポーラ接合トランジスタを
製造することは、複雑でそのために処理工程全体のコス
トが大幅に付加されるような処理工程をさらに余分に実
行するのでなければ可能ではない。
【0003】多くの応用では、コストは極めて重要な因
子である。そしてCMOS・Pエピタクシャル処理工程
の中でNPN形バイポーラ接合トランジスタをも製造す
ることに伴って付加される複雑性とコストとのために、
その製造は実際的ではない。したがって、電界効果トラ
ンジスタとPNP形バイポーラ接合トランジスタとのみ
が実際問題として利用可能である。もしNPN形バイポ
ーラ・トランジスタを容易に製造することができる場合
に比べて、CMOS・Pエピタクシャル処理工程により
作成される集積回路の中のバンドギャップ回路は、さら
に複雑でありそして正確さが低いという結果になる。
【0004】正確さに関しては典型的には、CMOS処
理工程の中でのバンドギャップ回路は、1対のバイポー
ラ接合トランジスタまたはダイオードと、CMOSトラ
ンジスタと共に作成された差動入力段階を備えた演算増
幅器と、を有する。この演算増幅器は利得が約10である
出力段階を有する。これらのダイオードは異なる面積領
域を有し、そして相互に接続された陰極を有する。これ
らのダイオードに等しい電流が流れるようにされる。そ
れぞれのダイオードの陽極は、演算増幅器の複数個の差
動入力のそれぞれの差動入力に結合される。
【0005】ダイオードの面積領域の比は、演算増幅器
の差動段階により検出される2個のダイオードの両端の
接合電圧の差が約55mVであるように選定される。演算
増幅器の出力段階の利得は約10である。したがって演算
増幅器は、約0.55Vの電圧を出力する。次に、この電圧
が約 0.7Vのバイポーラ接合電圧に付加され、それによ
り1.25Vのバンドギャップ電圧が得られる。この1.25V
がバンドギャップ回路の出力である。
【0006】0.55Vの電圧を発生する回路の温度係数
は、 0.7Vの電圧を発生する回路の温度係数と大きさが
同じで符号が反対である。したがって、これらの電圧の
一方が温度の変化に応答して増大または減少する時、他
方の電圧は等しい量だけそれぞれ減少または増大する。
その結果、バンドギャップ電圧であるこれらの電圧の和
は、温度の変化にもかかわらず同じままである。
【0007】処理工程が変化すると、バイポーラ・ダイ
オードのおのおのの両端の電圧は、たとえこれらのダイ
オードが同じチップの上に同じ処理工程により作成され
そして相互に交差結合されるように配置されても、期待
された値から1mV程度変動することはあり得る。2個
のダイオードの変動が加算的である最悪の場合には、差
動段階の差電圧のオフセットは約2mVであるであろ
う。このオフセット電圧が演算増幅器の増幅器部分の利
得10の作用を受けるならば、演算増幅器の出力に20m
V、すなわち0.02V、のオフセット電圧すなわちエラー
電圧を生ずるであろう。演算増幅器の出力のこの0.02V
のオフセット電圧は、その目指している0.55Vの出力電
圧に比べて比較的に小さい。
【0008】他方、差動段階のCMOSトランジスタ
は、製造工程によりさらに大きな変動を受け、そして特
に、たとえこれらのCMOSトランジスタが相互に交差
結合されるように配置されても、差動入力のおのおのに
10mVの変動、すなわち、エラーが注入されることがあ
る。これらの変動が加算的である最悪の場合には、差動
段階の出力のオフセットは20mVであるであろう。増幅
器部分の利得10の作用を受ける時、演算増幅器の出力に
0.2Vのオフセット電圧すなわちエラー電圧を生ずるで
あろう。0.55Vの目指している出力に比べて、この値は
約36%のエラーが潜在していることを表す。この36%と
いう値は大きな値である。
【0009】また別の考察によれば、このようなバンド
ギャップ回路がPNP形バイポーラ接合トランジスタを
用いて2個のダイオードを設置する範囲では、スプリッ
ト・コレクタ電流比に対する補償を行う準備はされてい
なく、したがって処理工程の変動により特性に好ましく
ない変動をもたらすことになる。このことは、利用可能
なPNP形バイポーラ接合トランジスタが非常に強い基
板効果と弱い横方向作用を有し、そして基板と横型コレ
クタとの間のスプリット・コレクタ電流比が電流密度が
異なると大幅に変化する、という事実によるのである。
この特性は、NPNバイポーラ接合トランジスタを用い
ないCMOS処理工程の中に正確なバンドギャップ回路
を設計することを妨げるものと考えることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記説明から、設計が比
較的単純であり、そして温度変化があっても正確なバン
ドギャップ電圧を発生することができ、CMOS処理工
程の中で容易に用いることができ、一方において付加さ
れる処理工程段階のためにコストと複雑性が増大しない
ために、NPN形バイポーラ接合トランジスタを使用し
ないバンドギャップ回路が要請されていることが分かる
であろう。本発明により、この要請を満たす装置が得ら
れる。この装置は、バンドギャップ回路を含んでいるC
MOS処理工程集積回路に関連している。このバンドギ
ャップ回路は、バイポーラ第1部品およびバイポーラ第
2部品と、出力と、第1部品および第2部品にそれぞれ
結合された第1入力および第2入力とを備えた、差動部
分を有する。このバンドギャップ回路はまた、差動部分
の出力に応答し、差動部分の第1入力および第2入力に
それぞれ結合されたバイポーラ第3部品およびバイポー
ラ第4部品を有する、さらに別の部分を有する。このさ
らに別の部分が動作することにより、はバンドギャップ
電圧を発生する。
【0011】
【発明の実施の形態】添付図面を参照しての下記説明に
より、本発明をさらによく理解することができるであろ
う。
【0012】図1は、本発明を実施する回路10の概要
図である。回路10は、集積回路12および直流電源1
1を有する。直流電源11は電池の記号で示されてい
る。開示されている実施例では、正規動作中の電源11
の出力PRPWRは、5VDCである。
【0013】集積回路12はバンドギャップ回路16を
有する。バンドギャップ回路16は、電源11から電圧
PRPWRを受け取り、そしてバンドギャップ電圧PR
125を送り出す出力端子18を有する。このバンドギ
ャップ電圧は基準電圧である。開示されてた実施例で
は、この基準電圧は1.25VDCである。実際のバンドギ
ャップ電圧は、製造工程がチップ毎に変動するに、チッ
プ毎にわずかに異なるであろう。重要な因子は、特定の
チップにより発生される特定のバンドギャップ電圧では
なくて、温度の変動または電源11から電圧PRPWR
が変動しても、任意に与えられたチップのバンドギャッ
プ回路16がバンドギャップ電圧を実質的に一定に保持
するという事実である。
【0014】開示された実施例では、端子18のバンド
ギャップ電圧は、集積回路12の中の他の回路(図示さ
れていない)に送られる。けれどもそれとは異なって、
出力端子18のバンドギャップ電圧は集積回路12の外
部において用いるために、外部接続ピンを通して集積回
路12の外に送り出すこともできる。例えば集積回路1
2の中の他の回路は、エンジンまたはアンチロック・ブ
レーキング・システムの制御のような自動車に対する応
用に用いるのに適切であるマイクロコントローラである
ことができる。
【0015】バンドギャップ回路16は、スタートアッ
プおよびバイアス部分21と、ベース電流補償部分23
と、差動段階を備えた増幅器部分26と、電圧増倍器部
分28と、ダイオード30とを有する。バンドギャップ
回路16のこれらの部分はそれぞれ、下記で詳細に説明
される。
【0016】さらに詳細に言えば、スタートアップおよ
びバイアス部分21は、Pチヤンネル電解効果トランジ
スタ36(FET)を有する。Pチヤンネル電解効果ト
ランジスタ36のソース端子およびバルク端子は電源電
圧PRPWRに接続され、そしてそのゲート端子とドレ
イン端子は共通に接続される。また別のPチヤンネルF
ET37のソース端子およびバルク端子はトランジスタ
36のドレイン端子に接続され、そしてそのゲート端子
およびドレイン端子はアースに接続される。トランジス
タ36および37のおのおのはそれらのゲート端子とド
レイン端子は共通に接続されるので、これらはいずれも
ダイオードとして機能する。開示された実施例では、ト
ランジスタ36とトランジスタ37は同等であり、そし
てそのおのおののチヤンネル長は30マイクロメートルで
あり、そしてそのチヤンネル幅は5マイクロメートルで
ある。
【0017】スタートアップおよびバイアス部分21は
さらに、NチヤンネルFET38を有する。Nチヤンネ
ルFET38のゲートはトランジスタ36のドレインに
接続され、そしてそのバルク端子はアースに接続され
る。トランジスタ38のソースは抵抗器42の1つの端
部に接続される。抵抗器42の他の端部は、アースに接
続される。コンデンサ41の両端部はそれぞれ、トラン
ジスタ38のゲートおよびソースに接続される。付加さ
れる5個のトランジスタ45〜49のおのおのは、それ
らのソースおよびバルク端子が電源電圧PRPWRに接
続され、そしてそのゲートがトランジスタ38のドレイ
ンに接続される。トランジスタ45のドレインはまた、
トランジスタ38のドレインに接続される。
【0018】トランジスタ45は、トランジスタ46、
47、48および49のおのおのと共にそれぞれ、電流
ミラー回路を実効的に形成する。下記で詳細に説明され
るように、トランジスタ46〜49のおのおのは、バン
ドギャップ回路16のそれぞれの部分に電流を供給す
る。
【0019】図1のトランジスタ49は実際には、相互
に完全に並列に接続された8個の別々のトランジスタで
実施される。便宜上、これらの8個のトランジスタの全
部が図1では1個のトランジスタ記号49で表されてい
る。8個のトランジスタ49はすべて相互に同等であ
り、そしてトランジスタ47に対してもすべて同等であ
る。
【0020】開示されている実施例では、トランジスタ
45〜49のおのおののチヤンネル長は5マイクロメー
トルであり、そしてチヤンネル幅はそれぞれ20マイクロ
メートル、10マイクロメートル、10マイクロメートル、
および 160マイクロメートルである。記号49で表され
た8個の実際のトランジスタのおのおのは、チヤンネル
長は5マイクロメートルでありそしてチヤンネル幅は10
マイクロメートルである。したがって、トランジスタ4
6および47を流れる電流はトランジスタ45を流れる
電流の約半分であり、そしてトランジスタ48を流れる
電流はトランジスタ45を流れる電流の約8倍であるで
あろう。同様に、49の8個のトランジスタを流れる全
電流は、トランジスタ45を流れる電流の約4倍である
であろう。さらに下記で詳細に説明される理由により、
トランジスタ49を流れる全電流は、トランジスタ47
を流れる電流の約8倍であるであろう。
【0021】バンドギャップ回路16のベース電流補償
部分23は、PNPバイポーラ接合トランジスタ(BJ
T(bipolar junction transistor))56を有する。PN
Pバイポーラ接合トランジスタ56のエミッタはトラン
ジスタ46のドレインに接続され、そしてその第1コレ
クタと第2コレクタとの両方がアースに接続され、そし
て第1コレクタと第2コレクタとの間のスプリット・コ
レクタ比は30対1である。NチヤンネルFET57のド
レインおよびゲートはトランジスタ56のゲートに接続
され、そしてそのソースおよびバルク端子はアースに接
続される。また別のNチヤンネルFET58のゲートは
トランジスタ57のゲートに接続され、そしてそのソー
スおよびバルク端子はアースに接続される。トランジス
タ57および58の両方のチヤンネル長は5マイクロメ
ートルであり、トランジスタ57のチヤンネル幅は20マ
イクロメートルであり、そしてトランジスタ58のチヤ
ンネル幅は 130マイクロメートルである。トランジスタ
57および58は、電流ミラー回路を定める。この電流
ミラー回路では、トランジスタ58を流れる電流はトラ
ンジスタ57を流れる電流の約 6.5倍である。
【0022】増幅器部分26は、2個のPNPバイポー
ラ接合トランジスタ66および67を有する。これら2
個のPNPバイポーラ接合トランジスタ66および67
のおのおののエミッタは、トランジスタ48のドレイン
に接続される。これら2個のPNPバイポーラ接合トラ
ンジスタ66および67のおのおのの第1コレクタはア
ースに接続され、そしてそれらの第2コレクタはそれぞ
れのNチヤンネルFET68または69のドレインに接
続され、そして第1コレクタと第2コレクタとの間のス
プリット・コレクタ比は30対1である。トランジスタ6
8のゲートはトランジスタ69のゲートおよびドレイン
に接続され、そしてトランジスタ68および69のソー
スおよびバルク端子はすべてアースに接続される。トラ
ンジスタ68および69は一緒になって電流ミラーを定
める。開示されている実施例では、トランジスタ68お
よび69は同等であり、そしてそのおのおののチヤンネ
ル長は5マイクロメートルでありそしてチヤンネル幅は
20マイクロメートルである。トランジスタ66〜69は
増幅器部分26の差動段階としての役割を果たす。
【0023】増幅器部分26はさらに、PNPバイポー
ラ接合トランジスタ72を有する。トランジスタ72の
エミッタは、トランジスタ47のドレインと、トランジ
スタ66のベースと、トランジスタ58のドレインとに
接続される。トランジスタ72は、第1コレクタおよび
第2コレクタとを有する。第1コレクタと第2コレクタ
との両方はアースに接続され、そしてこれらの第1コレ
クタと第2コレクタとの間のスプリット・コレクタ比は
30対1である。トランジスタ72のベースは抵抗器74
の1つの端子に接続され、そして抵抗器74の他の端子
は電圧増倍部分28に接続される。増幅器部分26はま
た、PNPバイポーラ接合トランジスタ73を有する。
トランジスタ73のエミッタは、トランジスタ49のド
レインと、トランジスタ67のベースとに接続される。
トランジスタ73は、第1コレクタおよび第2コレクタ
とを有する。第1コレクタと第2コレクタとの両方はア
ースに接続され、そしてこれらの第1コレクタと第2コ
レクタとの間のスプリット・コレクタ比は5対1であ
る。トランジスタ73のベースは、電圧増倍部分28に
接続される。トランジスタ72および73は、増幅器部
分26の入力段階としての役割を果たす。トランジスタ
56、66〜67および72〜73はすべて、同じ面積
領域を有する。開示されている実施例では、この面積領
域は1平方マイクロメートルである。
【0024】増幅器部分26はさらに、NチヤンネルF
ET77を有する。NチヤンネルFET77のゲートは
トランジスタ68のドレインに接続され、そしてそのソ
ースおよびバルク端子はアースに接続される。トランジ
スタ77のゲートに加えられる信号は、実効的に、トラ
ンジスタ66〜69を有する差動段階の出力である。ト
ランジスタ77のゲートとアースとの間に、コンデンサ
78が接続される。コンデンサ78により、安定な回路
動作を行うためのAC結合が得られる。
【0025】PチヤンネルFET81および82のおの
おののソースおよびバルク端子は電源電圧PRPWRに
接続され、そしてそれらのゲートはトランジスタ77の
ドレインに接続される。トランジスタ77のドレインは
また、トランジスタ81のドレインに接続される。トラ
ンジスタ77、81および82のおのおののチヤンネル
長は 1.5マイクロメートルであり、そしてそれぞれのチ
ヤンネル幅は25マイクロメートル、5マイクロメートル
および25マイクロメートルである。トランジスタ81お
よび82は一緒になって電流ミラー回路を定め、そして
下記で詳細に説明されるように、トランジスタ82は電
流源としての役割を果たす。トランジスタ82を流れる
電流は、標準的には、トランジスタ81を流れる電流の
約5倍であるであろう。トランジスタ77、81および
82は一緒になって増幅器部分26の増幅段階または出
力としての役割を果たし、そして前記で説明したよう
に、トランジスタ82は電流源としての役割を果たす。
【0026】電圧増倍器部分28は、3個の抵抗器86
〜88を有する。これらの抵抗器は、ダイオード30と
トランジスタ82のドレインとの間に直列に接続され
る。出力端子18がまた、トランジスタ82のドレイン
に接続される。抵抗器86と抵抗器87との間の接続点
は、トランジスタ72のベースから離れた位置の抵抗器
74の端子に接続される。抵抗器87と抵抗器88との
間の接続点は、トランジスタ73のベースに接続され
る。
【0027】開示されてた実施例では、トランジスタ8
2に最も近い抵抗器86の抵抗値は45.4Kであり、中間
の抵抗器87の抵抗値は5Kであり、そしてダイオード
30に最も近い抵抗器88の抵抗値は 5.7Kである。3
個の抵抗器の合成抵抗値は56.1Kであり、そして下記で
詳細に説明されるように、抵抗器87の抵抗値の約11.2
倍である。その結果、電流がこれらの3個の抵抗器を流
れる時、これらの3個の抵抗器86〜88の全体の両端
の電圧は常に、抵抗器87の両端の電圧の約11.2倍であ
るであろう。この比は、電流の大きさが変動しても保持
されるであろう。これが、抵抗器86〜88が全体で電
圧増倍器部分28と呼ばれる理由であり、その倍率因子
は11.2である。
【0028】ダイオード30は、PNPバイポーラ接合
トランジスタ91を有する。トランジスタ91のエミッ
タは抵抗器88の1つの端子に接続され、そしてそのベ
ースはアースに接続される。トランジスタ91は、第1
コレクタおよび第2コレクタを有する。これらの第1コ
レクタおよび第2コレクタはいずれもアースに接続さ
れ、そして第1コレクタと第2コレクタとの間のスプリ
ット・コレクタ比は30対1である。開示されている実施
例では、トランジスタ91は約1平方マイクロメートル
の面積領域を有する。トランジスタ82と電圧増倍器部
分28とダイオード30とが一緒になって、18におい
てバンドギャップ電圧PR125を発生する回路16の
電圧発生部分としての役割を果たす。
【0029】図2は集積回路12の一部分の平面概要図
である。図2には、4個のバイポーラ接合トランジスタ
66〜67および72〜73がどのように配置されてい
るかが示されている。さらに詳細に言えば、これらの4
個のトランジスタのおのおのが、点線94で示された仮
想的な正方形の角に配置されるように、4個のトランジ
スタの位置が定められる。さらに詳細に言えば、増幅器
26の差動段階の一方側のトランジスタ72および66
が、正方形の2つの対向する角に配置される。同様に、
差動段階の他方側のトランジスタ73および67が、正
方形の他の2つの対向する角に配置される。異なる見方
をするならば、トランジスタ66と72との間に引かれ
ている第1仮想線96は、トランジスタ67と73との
間に引かれている第2仮想線97と交差する。
【0030】バンドギャップ回路16はNチヤンネルF
ETとPチヤンネルFETとの両方を有しているが、し
かし56、72、66、67、73および91に具体的
に示されているようにPNPバイポーラ・トランジスタ
のみを有している。したがって図1のバンドギャップ回
路16は、Pエピタクシャルを用いたCMOS処理工程
のような処理工程で作成される集積回路に用いるのに特
に適している。ここでPエピタクシャルを用いたCMO
S処理工程では、NPNトランジスタを利用しようとす
れば、余分の処理工程段階を実施しなければならない。
これらの余分の処理工程段階は、処理工程のコスト全体
を大幅に増大することをもたらす。したがって、回路1
6ではこの余分のコストを避けることができる。バンド
ギャップ回路16は、NPNバイポーラ・トランジスタ
を利用できなかったCMOS処理工程に対する従来のバ
ンドギャップ回路よりも、さらに単純でありかつさらに
性格である。
【0031】次に、バンドギャップ回路16の動作を簡
単に説明する。電源をオンにする時直流電源11がオン
にされて、バンドギャップ回路16を含む集積回路12
にPRPWR(5VDC)が供給される。電圧PRPW
Rが0VDCから5VDCに次第に上昇する時、電流が
トランジスタ36および37を流れ始める。前記で説明
したように、トランジスタ36および37はダイオード
として機能する。PRPWRが約2VTH(ここで、VTH
はPMOSの閾値電圧であって、約0.75ボルトである)
に到達する時、電流は動作を開始するであろう。トラン
ジスタ/ダイオード36および37は同等であるから、
それらの間の接続点の電圧は、すなわち換言すればトラ
ンジスタ38のゲートの電圧は、任意に与えられた時点
においてPRPWRに存在する電圧のほぼ半分にまで次
第に増大するであろう。したがって、PRPWRが2V
THである時、トランジスタ38ベースの電圧は1VTH
あろう。その結果、電流がトランジスタ45および38
を流れるであろう。Vbeをバイポーラ・ベース・エミッ
タ接合の電圧であるとして、PRPWRが約3VTHであ
る時、トランジスタ46〜49がオンになり、そして十
分な電流が流れてバンドギャップ回路16の残りの部分
を開始させるであろう。前記で説明したように、トラン
ジスタ45はトランジスタ46〜49のおのおのと共に
それぞれ電流ミラー回路を実効的に形成し、そしてトラ
ンジスタ46〜49のおのおのはバンドギャップ回路1
6のそれぞれの接続点に電流を供給する。
【0032】このことに関してそして前記で説明したよ
うに、トランジスタ49は実際には完全に並列に接続さ
れた8個のトランジスタであり、そしてこれらのトラン
ジスタはすべて相互に同等であり、そして47の1個の
トランジスタに同等である。したがって、トランジスタ
47が接続点112に供給する電流の約8倍の電流を、
トランジスタ49が接続点111に供給する。開示され
てた実施例では、トランジスタ72および73はそれぞ
れ、約10μAおよび80μAの電流でバイアスされるであ
ろう。電流の正確な大きさはそれ程重要ではなく、電流
の間の一定の比を保持することがもっと重要である。電
流のこの差は増幅器26の差動段階にオフセットを生ず
る。このオフセットは、トランジスタ72とトランジス
タ73との間のデルタVbeである。このことについて
は、下記でさらに詳細に説明する。
【0033】この電流の差により、接続点111は接続
点112よりも高い電圧にあるであろう。その結果、ト
ランジスタ67はオフになり、そしてトランジスタ66
はオンになるであろう。このことは次に、トランジスタ
77はオンにし、したがって電流がトランジスタ81お
よび77を流れる。トランジスタ81とトランジスタ8
2とは電流ミラーを形成するから、電流はまた、トラン
ジスタ82と、電圧増倍器部分28の3個の抵抗器86
〜88と、トランジスタ91により定められるダイオー
ド30とを流れるであろう。抵抗器86〜88を流れる
電流は抵抗器87の両端に電圧を生じ、そしてこの電圧
はトランジスタ72のベースの電圧を上昇させ、そして
このことは次に、トランジスタ66のベースの電圧を上
昇させる。このことにより、トランジスタ66がオフに
なることを開始する。したがってこのことにより、トラ
ンジスタ77のゲートの電圧が変化し、そしてトランジ
スタ81および77を流れる電流が変化する。そして次
に、トランジスタ82と抵抗器86〜88とダイオード
30とを流れる電流が変化し、回路が1つの平衡状態に
向かって収束する。
【0034】平衡状態では、トランジスタ68および6
9により定められる電流ミラーにより、差動段階のトラ
ンジスタ66および67には同じ量の電流が流れるであ
ろう。トランジスタ82と抵抗器86〜88とダイオー
ド30とを流れる電流は、下記で詳細に説明される理由
により、抵抗器87の両端の電圧が室温(25℃、 300
K)で約53.6mVとなるであろう。3個の抵抗器86〜
88の合成抵抗値は56.1Kである、すなわち換言すれ
ば、中央の抵抗器87の抵抗値の11.2倍である。したが
って、3個の抵抗器86〜88の両端の電圧は抵抗器8
7の両端の電圧の11.2倍であるであろう。特に、抵抗器
の両端の電圧が(室温における)平衡電圧53.6mVを有
する時、3個の抵抗器86〜88の両端の電圧は約 0.6
Vであるであろう。開示されている実施例のトランジス
タ91の接合電圧Vbeは、室温において約0.65Vである
であろう。したがって、電圧増倍器部分28およびダイ
オード30の両端の電圧は1.25Vであり、それにより必
要なバンドギャップ電圧1.25Vが出力端子18に現れる
であろう。
【0035】もちろん、雰囲気温度が室温から変動する
ことがあり得る。このことについては、電圧増倍器部分
28の両端の電圧を決定するバンドギャップ回路16の
各部分は温度係数を有する。この温度係数のために、電
圧増倍器部分28の両端の電圧は増大または減少するで
あろう。下記で説明される理由により、この温度係数
は、ダイオード30を定めているトランジスタ91の温
度係数と大きさが等しくそして符号が反対である。
【0036】したがって、もし温度変化が原因となって
トランジスタ91の接合電圧Vbeが一定の量だけ増大す
るならば、電圧増倍器部分28の両端の電圧は同じ量だ
け減少し、これらの電圧の和は同じである。したがっ
て、出力端子18に生ずるバンドギャップ電圧は1.25V
のままであるであろう。または逆に、もし温度変化が原
因でトランジスタ91の接合電圧Vbeが一定の量だけ減
少するならば、電圧増倍器部分28の両端の電圧は同じ
量だけ増大し、これらの電圧の和はなおも変化しない。
したがって、出力端子18のバンドギャップ電圧は1.25
Vのままであるであろう。
【0037】前記で説明したように、任意に与えられた
集積回路に対する製造工程が変動すると、それが原因と
なって、出力端子18に生ずるバンドギャップ電圧が要
求された値1.25Vからわずかに異なった値を有すること
があるであろう。けれども、与えられたバンドギャップ
回路16によって18に生ずる特定のバンドギャップ電
圧がどのようであっても、温度が変動してもそれにはか
かわらず、バンドギャップ回路16はこの特定のバンド
ギャップ電圧を保持するであろう。これが、バンドギャ
ップ回路16が意図している目的である。
【0038】前記で説明したように、トランジスタ47
を流れる電流の8倍の電流が、トランジスタ49に流れ
る。トランジスタ72および73は、同じベース抵抗値
を有する。トランジスタ72のベース抵抗を流れる電流
よりは大きな電流がトランジスタ73のベース抵抗を流
れるから、抵抗器74がトランジスタ72のベースと直
列に接続され、それにより、トランジスタ72のベース
抵抗と抵抗器74との全体の両端の合成電圧降下がトラ
ンジスタ73のベース抵抗の両端の合成電圧降下と等し
くなるような方式で、余分の電圧降下が生ずる。
【0039】前記で説明したように、平衡状態ではトラ
ンジスタ66および67を流れる電流の量は同じであ
り、したがってそれらのベースを流れるベース電流は同
じである。それとは異なって、そして前記でまた説明し
たように、トランジスタ73を流れる電流はトランジス
タ72を流れる電流の8倍である。この比を保持するた
めに、理論的にはトランジスタ66のベースから流出す
る電流の約7/8がベース電流補償回路23により引き
出されなければならない。したがって、トランジスタ6
6のベースからの電流の約1/8だけがトランジスタ7
2を流れる。けれども、トランジスタ66のベースから
の電流の正確に7/8を実際に引き出すことは、発振の
ような不安定さをバンドギャップ回路の中にもたらすこ
とがある。このことを避けるために、トランジスタ66
から流出するベース電流の約 6.5/8を引き出すように、
ベース電流補償回路23が設計される。
【0040】さらに詳細に言えば、電流はトランジスタ
46および56を流れ、そしてトランジスタ56からの
ベース電流はトランジスタ57を流れる。前記で説明し
たように、トランジスタ57および58は電流ミラーを
定め、したがって、トランジスタ57を流れる電流はト
ランジスタ58を流れる電流を設定する。バンドギャッ
プ回路16が室温で平衡状態にある時、トランジスタ5
8を流れる電流がトランジスタ66からのベース電流の
約 6.5/8であるように、ベース電流補償回路23が設計
される。
【0041】図2において、もし4個のトランジスタ6
6〜67およびトランジスタ72〜73がすべてバイポ
ーラであるという事実が与えられるならば、これらの4
個のトランジスタの物理的な配置設計のパターンは、差
動段階の一方側に付随するトランジスタ対66および7
2が差動段階の他方側に付随するトランジスタ対67お
よび73に対して交差結合する、または整合する効果を
もたらす。このことは、製造工程が変動する結果として
差動段階の2つの側の間に存在することがあり得る電圧
オフセットを最小にする。
【0042】平衡状態において抵抗器87の両端に存在
する電圧は、下記で説明されるように、数学的に導くこ
とができる。さらに詳細に言えば、キルヒホッフの法則
に従って、回路をひとまわりした時の合計電圧はゼロで
なければならないことに注意して、抵抗器87および7
4と、トランジスタ72、66、67および73のベー
ス・エミッタ接合とを含む回路ループについて、下記で
考察を行う。この解析の目的のために、抵抗器74の両
端の電圧降下は無視できる程小さく、そしてそれを省略
する。この回路ループについて考察するならば、電圧の
和は下記の式で表される。
【0043】
【数1】
【0044】ここで、VR は抵抗器87の両端の電圧、
それぞれのVbeはトランジスタ66、67、72および
73のそれぞれに対するベース・エミッタ接合電圧であ
る。トランジスタ72および73には同じ量の電流が流
れるから、これらは等しいベース・エミッタ接合電圧V
beを有するであろう。したがって、方程式(1)の中の
これらの2つの項は相殺し、残る項は下記のようにな
る。
【0045】
【数2】
【0046】バイポーラ・デバイスでは、ベース・エミ
ッタ接合電圧Vbeは下記の式で表されることが分かっ
ている。
【0047】
【数3】
【0048】ここで、VT は室温(23℃または 300K)
で25.8mVであり、Iはコレクタ電流、IS は飽和電流
である。方程式(3)に方程式(2)を代入すると、下
記の式が得られる。
【0049】
【数4】
【0050】飽和電流IS はデバイスの領域の面積と共
に変わる。前記で説明したように、トランジスタ66お
よび67は実効的に同等であり、そして同じ面積領域を
有する。したがって、トランジスタ66および67は同
じ飽和電流IS を有する。それぞれのトランジスタのI
S の値は温度と共に変化するであろうが、その変化はそ
れぞれのトランジスタに対して同じであるであろう。し
たがって、飽和電流I S66 およびIS67 は、方程式
(4)において相殺する。
【0051】それに加えて前記で説明したように、トラ
ンジスタ73を流れる電流がトランジスタ72を流れる
電流の8倍であるように、トランジスタ49および47
が設計される。したがって、方程式(4)の中に示され
た電流の比は8である。この電流比が選定されている。
その理由は、方程式(4)はこの比の自然対数を含んで
おり、そして利点があると考えられる対数曲線の傾斜上
の1点に8の自然対数が現れるからである。けれども、
本発明はこの特定の比に限定されるわけではなく、他の
比を用いることもできる。ともかくも8という電流比が
与えられるならば、そしてVT が室温で25.8mVである
ことが分かっているから、室温において抵抗器87の両
端の電圧VR を、方程式(4)から下記のようにして決
定することができる。
【0052】
【数5】
【0053】前記で説明したように、電圧増倍器部分2
8の両端の電圧とダイオード30の両端との電圧は、大
きさが同じで符号が反対の温度係数を有しているという
事実のために、出力端子18のバンドギャップ電圧は温
度の変化にもかかわらず正確に一定のままである。この
ことが達成される方式は、数学的には下記のようにして
説明することができる。まず、抵抗器87の両端の電圧
が温度1度ごとの変化に対して示すであろう変化が、下
記のようにして決定される。
【0054】
【数6】
【0055】換言すれば、抵抗器87の両端の電圧VR
がケルビン温度1度当たり約0.18mVだけ変化するであ
ろう。トランジスタ91のベース・エミッタ接合電圧V
beはケルビン温度1度当たり約2mVだけ変化するであ
ろう。したがって、電圧増倍器部分28とダイオード3
0との両端の電圧の和が一定であるために、そしてダイ
オード30の両端の電圧Vbeの変化率が2mV/Kであ
るから、電圧増倍器部分28の両端の電圧は、すなわち
換言すれば3個の抵抗器86〜88の全体の両端の電圧
は、同じ量だけ、すなわち換言すれば2mV/Kだけ、
逆方向に変わるであろう。方程式(6)に基づき、この
ことは、抵抗器87の両端の電圧が0.18mV/Kだけ変
化する時、3個の抵抗器86〜88の全体の両端の電圧
は2mV/Kだけ変化しなければならないことを意味す
る。したがって、抵抗値の比は下記の式で表された比で
なければならない。
【0056】
【数7】
【0057】この理由により、抵抗器86〜88は56.1
Kという合成抵抗値を有するように選定され、そして 5
6.1/5 は 11.2 であるために抵抗器87は5Kという合
成抵抗値を有するように選定されている。
【0058】トランジスタ72および73のベース電流
の効果を相殺することによりベータ補償を達成するため
にさらに行われた改良は、抵抗器86の抵抗値45.4Kが
抵抗器88の抵抗値 5.7Kの約8倍であることである。
【0059】もし差動段階のトランジスタ66および6
7がバイポーラ・トランジスタよりはむしろCMOSト
ランジスタであるならば、そしてそれらが相互に交差結
合されるように配置されたとさえ仮定されるならば、差
動段階の差動電圧に導入される最大電圧オフセットは10
mVである。これは、差動段階で発生する差動電圧に比
べて大幅である。けれども、トランジスタ66および6
7が本発明に従いバイポーラであるから、差動電圧の中
のこの最大電圧オフセットは、CMOSトランジスタに
付随するオフセットの約10分の1である。4個のトラン
ジスタ66〜67および72〜73のすべてが図2に示
されているように配置されるならば、それらの間の交差
結合はトランジスタ66および67による最大電圧オフ
セットを約1mVにまでさらに小さくする。この値は、
差動段階で発生する差動電圧の大きさの公称値である。
【0060】本発明により、多くの技術的な利点が得ら
れる。このような技術的な利点の1つは、CMOS・P
エピタクシャル処理工程のようなCMOS工程におい
て、CMOS工程に対する従来のバンドギャップ回路よ
りも単純でかつさらに正確なバンドギャップ回路が得ら
れることである。さらに別の利点は、バンドギャップ回
路の中の差動段階が、CMOSトランジスタよりはむし
ろバイポーラPNPトランジスタを用いていることであ
る。このことは、入力オフセットを約10の因子だけ小さ
くする効果を有する。入力オフセットをさらに小さくす
るという利点を有する方式で、4個のトランジスタが交
差結合される。
【0061】さらに別の利点は、バンドギャップ回路の
設計をPNPトランジスタのスプリット・コレクタ比に
無関係にすることである。ベース・エミッタ電圧の間に
差を発生する2個のPNPトランジスタは共通コレクタ
・モードで動作し、それにより異なる電流密度が原因で
生ずるスプリット・コレクタ電流比の中の差の効果をゼ
ロにする。
【0062】1つの実施例が詳細に説明されたけれど
も、本発明の範囲内において種々の変更、置き換えおよ
び修正が可能であることが理解されるはずである。例え
ば開示されている実施例では、2個のトランジスタの間
に8:1の電流比が用いられていて、そしてこのことに
関して、これらのトランジスタの中の1つが並列に接続
された8個の分離してトランジスタで実施されている。
けれども、異なる電流比を用いることもできるし、そし
て並列に接続された複数個の同等なトランジスタを備え
ること以外の技術により、異なる電流比を達成すること
もできる。また別の例としては、交差結合効果を実施す
るために4個のトランジスタに対する特定の配置設計パ
ターンが開示されたが、しかし本発明の範囲内において
他の種々の方法でこれらのトランジスタを配置すること
も可能であることが理解されるであろう。なおさらに別
の例としては、CMOS・Pエピタクシャル処理工程を
特に取上げてバンドギャップ回路が開示されたが、しか
しそれとは異なって、別々の部品を用いてまたは一定の
他の処理工程により製造された集積回路で、バンドギャ
ップ回路を実施することができる。
【0063】中間のデバイスまたは直接には接続されて
いないデバイスを通して2個の部品または素子が接続さ
れるというように、前記で説明した直接の接続を変更す
ることができ、そしてなお本発明を実施することができ
ることも理解されるはずである。請求の範囲に定められ
ているように、本発明の範囲内においてこの他の多くの
変更、置き換えおよび修正がまた可能である。
【0064】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1) バンドギャップ回路を備えたCMOS処理工程
集積回路を有する装置であって、前記バンドギャップ回
路がバイポーラ第1部品およびバイポーラ第2部品と、
出力と、前記第1部品および第2部品にそれぞれ接続さ
れた第1入力および第2入力と、を有する差動部分と、
前記差動部分の前記出力に応答し、および前記差動部分
の前記第1入力および第2入力にそれぞれ結合されたバ
イポーラ第3部品およびバイポーラ第4部品を有し、そ
してその動作によりバンドギャップ電圧を発生する、さ
らに別の部分と、を有する前記装置。 (2) 第1項記載の装置において、前記第1部品およ
び第2部品がそれぞれ実質的に同等な特性を有するバイ
ポーラ接合トランジスタである第1トランジスタおよび
第2トランジスタを有し、および前記第1トランジスタ
および第2トランジスタが相互に接続されおよび電源に
接続されたエミッタと、それぞれが前記第1入力および
第1入力としての役割を果たすベースと、を有する前記
装置。 (3) 第1項記載の装置において、前記第1部品およ
び第2部品がそれぞれミラー回路のそれぞれの接続点に
接続されたコレクタをおのおのが備えたバイポーラ接合
トランジスタを有する前記装置。 (4) 第1項記載の装置において、前記さらに別の部
分が前記差動部分の出力に応答しそしてバンドギャップ
電圧を発生する電圧発生部分を有し、および前記第3部
品および第4部品がそれぞれPNPバイポーラ接合トラ
ンジスタである第3トランジスタおよび第4トランジス
タを有し、および前記第3トランジスタが前記第1入力
および電源に接続されたエミッタと前記電圧発生部分に
接続されたベースとアースに接続されたコレクタとを有
し、および前記第4トランジスタが前記第2入力および
電源に結合されたエミッタと前記電圧発生部分に接続さ
れたベースとアースに接続されたコレクタとを有する前
記装置。 (5) 第1項記載の装置において、前記第1部品と前
記第2部品と前記第3部品と前記第4部品とのおのおの
がPNPバイポーラ接合トランジスタを有する前記装
置。 (6) 第1項記載の装置において、前記第1部品、前
記第2部品、前記第3部品および前記第4部品がそれぞ
れバイポーラ接合トランジスタである第1トランジス
タ、第2トランジスタ、第3トランジスタおよび第4ト
ランジスタを有し、および前記第3トランジスタおよび
第4トランジスタが前記第1トランジスタ、第2トラン
ジスタのベースにそれぞれ接続されたエミッタを有し、
電源と前記第3トランジスタの前記エミッタとの間に接
続され、およびバイアス信号を備えた制御端子を有す
る、第5トランジスタを有し、電源と前記第4トランジ
スタの前記エミッタとの間に接続され、および前記第5
トランジスタの制御端子に接続された制御端子を有し、
および前記第5トランジスタを流れる電流の約8倍の電
流が流れる、第6トランジスタを有する前記装置。 (7) 第6項記載の装置において、前記第1トランジ
スタから流出するベース電流の実質的な部分を取り入れ
るために、前記第1トランジスタの前記ベースに結合さ
れたベース電流補償かいろを有する前記装置。 (8) 第1項記載の装置において、前記さらに別の部
分が電流源と抵抗と相互に直列に接続されたバイポーラ
接合デバイスとを有し、および前記電流源が前記差動部
分の前記出力の変動に応答して前記抵抗と前記バイポー
ラ接合デバイスとを流れる電流を変化させるように動作
し、および前記抵抗が前記第3部品および第4部品にそ
れぞれ接続された第1端部および第2端部を有する抵抗
器を有する前記装置。
【0065】(9) バンドギャップ回路を備えたCM
OS処理工程集積回路を有する装置であって、前記バン
ドギャップ回路が出力と、相互に接続されおよび電源に
接続されたエミッタを有するバイポーラ接合トランジス
タである第1トランジスタおよび第2トランジスタと、
さらに前記第1トランジスタおよび第2トランジスタの
それぞれのコレクタとアースとの間におのおのが接続さ
れた2個のトランジスタを備えた電流ミラー回路と、を
有する差動部分と、おのおのが電源に接続されおよび前
記第1トランジスタおよび第2トランジスタのそれぞれ
のベースに接続され、およびおのおのがアースに接続さ
れたコレクタを有する、バイポーラ接合トランジスタで
ある第1トランジスタおよび第2トランジスタと、アー
スとバンドギャップ電圧出力端子との間にバイポーラ接
合デバイスと共に直列に接続され、および相互に直列に
接続された複数個の抵抗器を有し、および前記抵抗器の
1つがそれぞれ前記第3トランジスタのベースおよび前
記第4トランジスタのベースに接続された端部を有す
る、抵抗と、前記差動部分に応答し、および前記差動部
分の前記出力の信号の大きさに対応する大きさを有する
電流が前記抵抗および前記バイポーラ接合デバイスを通
して流れるように動作する、電流源と、を有する前記装
置。 (10) 第9項記載の装置において、前記第1トラン
ジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタおよび第
4トランジスタが集積回路の中で前記第1トランジスタ
と第3トランジスタとの間に延長された仮想線が前記第
2トランジスタと第4トランジスタとの間に延長された
仮想線と交差するように配置される前記装置。
【0066】(11) CMOS Pエピタクシャル処
理工程で作成された集積回路12がバンドギャップ回路
16を有する。1対のPNPバイポーラ接合トランジス
タ73、72は、それらの中を8対1の比の大きさで流
れる電流を有する。差動段階はさらに別の対のPNPバ
イポーラ接合トランジスタ66、67を有する。これら
のPNPバイポーラ接合トランジスタ66、67は同等
であり、そして相互に接続されそして電源11に接続さ
れたそれぞれのエミッタを有する。このさらに別の対の
トランジスタのおのおのは、第1対のそれぞれのトラン
ジスタのエミッタに接続されたベースを有する。差動段
階の出力は電流源82を制御する。電流源82により、
多数個の抵抗器86、87、88およびダイオード30
を通して電流が流れる。これらの抵抗器の中の1つの抵
抗器87の1つの端部が第1対のトランジスタのベース
に接続される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施しおよびバンドギャップ電圧を発
生するバンドギャップ部分を備えた集積回路を有する回
路の概要図。
【図2】回路のバンドギャップ部分の部品である4個の
トランジスタに対する本発明に従う物理的配置設計パタ
ーンを示した、図1の集積回路の一部分の概要図。
【符号の説明】
11 電源 12 集積回路 16 バンドギャップ回路 30 ダイオード 66、67 PNPバイポーラ接合トランジスタ 72、73 PNPバイポーラ接合トランジスタ 86、87、88 抵抗器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンドギャップ回路を備えたCMOS処
    理工程集積回路を有する装置であって、前記バンドギャ
    ップ回路がバイポーラ第1部品およびバイポーラ第2部
    品と、出力と、前記第1部品および第2部品にそれぞれ
    接続された第1入力および第2入力と、を有する差動部
    分と、 前記差動部分の前記出力に応答し、および前記差動部分
    の前記第1入力および第2入力にそれぞれ結合されたバ
    イポーラ第3部品およびバイポーラ第4部品を有し、そ
    してその動作によりバンドギャップ電圧を発生する、さ
    らに別の部分と、を有する前記装置。
JP10360476A 1997-12-18 1998-12-18 Npnデバイスを用いないcmos処理工程に対する正確なバンドギャップ回路 Pending JPH11288321A (ja)

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