JPH11286129A - テープ印刷装置 - Google Patents

テープ印刷装置

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JPH11286129A
JPH11286129A JP10556398A JP10556398A JPH11286129A JP H11286129 A JPH11286129 A JP H11286129A JP 10556398 A JP10556398 A JP 10556398A JP 10556398 A JP10556398 A JP 10556398A JP H11286129 A JPH11286129 A JP H11286129A
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tape
printing
color
cartridge
ribbon
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JP10556398A
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Teruhiko Unno
輝彦 海野
Yoshikiyo Furuya
吉清 古屋
Juichi Yanagisawa
重一 柳澤
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクリボンを用いた多色印刷において、簡
単な操作で良好な印刷品質を得ることができるテープ印
刷装置を提供する。 【解決手段】 テープ状部材を送りながらテープ状部材
に、複数色の色彩画像要素から成る完成画像を印刷する
テープ印刷装置において、それぞれが該当色のインクリ
ボンを用いて各色彩画像要素をテープ状部材に印刷する
複数の印刷ヘッドと、複数の印刷ヘッドを統括制御し
て、複数の印刷ヘッドに完成画像を印刷させる制御手段
とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマル形式の印
刷ヘッドを用いて多色印刷を可能とするテープ印刷装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマル形式の印刷ヘッド(サーマルヘ
ッド)を用いた従来のテープ印刷装置では、印刷テープ
(テープ)を送りながら、これに各色の色彩画像要素の
印刷を色数分、繰り返すことにより、所望の完成画像を
得るようにしている。具体的には、1回目の色彩画像要
素の印刷が完了すると、テープを逆送りして元の位置に
戻し、次にインクリボンを交換した後、2回目の色彩画
像要素の印刷を行うというように、この一連動作を色数
分、繰り返すことで完成画像を印刷している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のテー
プ印刷装置では、テープの正逆送りを繰り返すため、テ
ープ送りの構造および制御が複雑になると共に、各回の
印刷開始位置がばらつく問題があった。特に、テープの
送り機構として歯車列を用いるものでは、バックラッシ
ュの影響で印刷開始位置を精度良く保つことができず、
各回の印刷ドットにずれが生じ、印刷品質が悪化する問
題があった。また、インクリボンを頻繁に交換する必要
があり、印刷のための作業(操作)が煩雑なものとなっ
ていた。
【0004】本発明は、インクリボンを用いた多色印刷
において、簡単な操作で良好な印刷品質を得ることがで
きるテープ印刷装置を提供することをその目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のテー
プ印刷装置は、テープ状部材を送りながらテープ状部材
に、複数色の色彩画像要素から成る完成画像を印刷する
テープ印刷装置において、それぞれが該当色のインクリ
ボンを用いて各色彩画像要素をテープ状部材に印刷する
複数の印刷ヘッドと、複数の印刷ヘッドを統括制御し
て、複数の印刷ヘッドに完成画像を印刷させる制御手段
とを備えたことを特徴とする。
【0006】この構成によれば、制御手段により、送ら
れて行くテープ状部材に複数の印刷ヘッドが次々に臨ん
で、各印刷ヘッドによる各色の色彩画像要素の印刷が行
われ、最後の印刷ヘッドによる印刷が完了したところ
で、完成画像の印刷が完了する。この場合、テープ状部
材は一方向に送られるため、テープ送りのための制御を
単純化することができる。また、各印刷ヘッドは、それ
ぞれインクリボンを用いて印刷を行うため、少なくとも
印刷ヘッドの数分の色数の印刷では、インクリボンを交
換する必要がない。
【0007】この場合、印刷ヘッドの数を越える複数色
のインクリボンが用意され、且つ各色のインクリボンは
ケースに収容されてそれぞれインクリボンカートリッジ
を構成しており、各インクリボンカートリッジは、複数
の印刷ヘッドがそれぞれ臨むいずれのカートリッジ収容
部にも着脱可能に構成されていることが、好ましい。
【0008】この構成によれば、インクリボンをインク
リボンカートリッジとして交換することができるため、
インクリボンを交換する場合でも、その交換を簡単に行
うことができる。また、インクリボンカートリッジを交
換することで、インクリボンの色の選択、すなわち完成
画像を構成する色彩の選択を自由に行うことができる。
さらに、各インクリボンカートリッジが、いずれのカー
トリッジ収容部にも着脱可能に構成されているため、各
色彩画像要素の色彩の選択も自由に行うことができる。
【0009】同様に、印刷ヘッドの数を越える複数色の
インクリボンが用意され、且つ各色のインクリボンは、
単独でケースにそれぞれ収容されインクリボンカートリ
ッジを構成すると共に、テープ状部材と共にケースにそ
れぞれ収容されてテープ・リボンカートリッジを構成し
ており、各テープ・リボンカートリッジは、複数の印刷
ヘッドのうち最初に印刷を開始する印刷ヘッドが臨むカ
ートリッジ収容部に着脱可能に構成され、各インクリボ
ンカートリッジは、最初に印刷を開始する印刷ヘッドを
除く他の印刷ヘッドが臨むカートリッジ収容部に着脱可
能に構成されていることが、好ましい。
【0010】この構成によれば、インクリボンの交換お
よびテープ状部材の交換を簡単に行うことができる。ま
た、各テープ・リボンカートリッジが最初に印刷を開始
する印刷ヘッドが臨むカートリッジ収容部に着脱可能に
構成されているため、テープ状部材を無理なく送ること
ができる。さらに、各インクリボンカートリッジが他の
印刷ヘッドが臨むカートリッジ収容部に着脱可能に構成
されているため、完成画像および各色彩画像要素の色彩
の選択を自由に行うことができる。
【0011】これらの場合、各カートリッジ収容部にイ
ンクリボンカートリッジまたはテープ・リボンカートリ
ッジが装着されているか否かを検出するカートリッジ検
出手段を、更に備えることが好ましい。
【0012】この構成によれば、印刷に必要なインクリ
ボンカートリッジまたはテープ・リボンカートリッジが
装着されていないのに、印刷動作が行われてしまうのを
防止することができる。すなわち、インクリボンカート
リッジが装着されていない場合には、完成画像が得られ
ないし、テープ・リボンカートリッジが装着されていな
い場合には、印刷自体が不可能となり、いずれも印刷動
作が無駄になるが、この構成によれば、それらを防止す
ることができる。
【0013】これらの場合、インクリボンカートリッジ
またはテープ・リボンカートリッジと協働して、各カー
トリッジ収容部に装着したインクリボンカートリッジま
たはテープ・リボンカートリッジのインクリボンの色彩
を検出するリボン色検出手段を、更に備えることが好ま
しい。
【0014】この構成によれば、各カートリッジ収容部
のインクリボンの色彩を検出することで、各色彩画像要
素を所望の色彩で、自動的に印刷することができる。
【0015】この場合、リボン色検出手段の検出結果に
基づいて、各カートリッジ収容部に何色のインクリボン
が収容されているかを表示する印刷色表示手段を、更に
備えることが好ましい。
【0016】この構成によれば、誤って異なる色のイン
クリボンカートリッジまたはテープ・リボンカートリッ
ジ(インクリボン)を装着した場合に、そのことをユー
ザに気づかせることができる。
【0017】これらの場合、各色彩画像要素に対し色指
定を可能とする色指定手段を、更に備えることが好まし
い。
【0018】この構成によれば、各色彩画像要素に対し
自由に色指定を行うことができ、同一形状の画像であっ
ても、色彩の異なる完成画像を形成することができる。
【0019】この場合、制御手段と協働して、色指定手
段により色指定された各色彩画像要素がいずれの印刷ヘ
ッドで印刷されるかを表示するヘッド特定手段を、更に
備えることが好ましい。
【0020】この構成によれば、ユーザに、各色彩画像
要素がどの印刷ヘッドで印刷されるか、すなわち何色で
印刷されるかを認識させることができると共に、色指定
の誤りを気づかせることができる。
【0021】これらの場合、カートリッジ検出手段の検
出結果とリボン色検出手段の検出結果とヘッド特定手段
の特定結果とに基づいて、各印刷ヘッドによる各色彩画
像要素の印刷に先立ち、該当するカートリッジ収容部に
該当する色と異なる色のインクリボンのインクリボンカ
ートリッジまたはテープ・リボンカートリッジが装着さ
れている場合および/または未装着の場合に、これを報
知する報知手段を、更に備えることが好ましい。
【0022】この構成によれば、各種カートリッジの装
着ミス(色違い)や、色彩画像要素の色指定ミスがあっ
た場合に、これをユーザーに報知することができる。な
お、報知の方法としては、警報音や画面表示が好まし
い。
【0023】これらの場合、複数色の色彩画像要素を、
文字、段落、行および装飾のいずれかを単位として指定
可能な要素指定手段を、更に備えることが好ましい。
【0024】この構成によれば、ユーザは、色彩画像要
素を、自己の好みに合わせて自由に設定することができ
る。
【0025】さらにこれらの場合、複数の印刷ヘッドは
2つの印刷ヘッドで構成されており、最初に印刷を開始
する一方の印刷ヘッドの送り方向下流側に配設され、テ
ープ状部材を切断するテープ切断手段と、他方の印刷ヘ
ッドの送り方向上流側に配設され、切断したテープ状部
材を受け入れるテープ受入れ手段とを、更に備えるたこ
とが好ましい。
【0026】この構成によれば、上記の一方の印刷ヘッ
ドで1の色彩画像要素の印刷が完了すると、テープ切断
手段によりテープ状部材の印刷済み部分が切断され、こ
れをテープ受入れ手段を介して、他方の印刷ヘッドに送
り込むと次の色彩画像要素が印刷される。この場合に
は、2色で完成画像が形成されるが、テープ状部材の印
刷済み部分を、他方の印刷ヘッドに繰返し送り込む(イ
ンクリボンを交換する必要はあるが)ことにより、2色
以上の色数の完成画像を形成することも可能である。す
なわち、印刷ヘッドの数以上の色数の完成画像を印刷す
ることができる。
【0027】また、本発明の請求項12のテープ印刷装
置は、複数の要素画像から成る合成画像をテープに印刷
可能なテープ印刷装置であって、それぞれ個別のインク
リボンおよびそれに対応する印刷ヘッドを有し、それら
を用いてそれぞれ複数の要素画像のうちのいずれかをテ
ープに印刷する複数の印刷手段と、複数の印刷手段を統
括制御して、複数のうちの一部または全部の要素画像か
ら成る合成画像を印刷させる制御手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0028】このテープ印刷装置では、複数の印刷手段
により、それぞれ複数の要素画像のうちのいずれかをテ
ープに印刷する。すなわち、複数の印刷手段により複数
のうちの全部の要素画像を印刷すれば、全要素画像から
成る合成画像を印刷でき、複数のうちの一部の要素画像
のみを印刷すれば、一部の要素画像から成る合成画像を
印刷できる。したがって、複数のうちの任意の一部の要
素画像を必要に応じて適宜選択して印刷するようにすれ
ば、同じ複数の要素画像を用意するだけで、種々の合成
画像の印刷ができる。なお、この場合、複数の印刷手段
の各インクリボンによる印刷色が同一でも、それぞれの
役割(印刷する要素画像)を分担することにより、種々
の合成画像を印刷できるし、各インクリボンの印刷色が
異なれば、多色印刷ができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
印刷方法およびその装置を適用したテープ印刷装置につ
いて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】このテープ印刷装置1は、テープカートリ
ッジ5を介して装置内に装着した印刷テープ(テープ)
Tに、所望の文字や図形などの印刷画像を印刷(印字)
すると共に、テープTの印刷済み部分を所定の長さに切
断して、ラベルを作製するものである。
【0031】ただし、テープ印刷装置1では、一旦、ラ
ベルとしての長さに切断されたテープT(カットテープ
Tc)上に、新たな印刷画像を重ねて(合成して)印刷
できるようになっている。
【0032】図1および図2に示すように、テープ印刷
装置1は、上下2分割の装置ケース2により外殻が形成
され、装置ケース2の前部上面には各種入力キーから成
るキーボード3が配設されると共に、後部中央部には表
示画面41を有するディスプレイ4が配設され、その左
側には、テープカートリッジ5を装着して切断前のテー
プTに印刷を行うA印刷部12A、右側には、インクリ
ボンカートリッジ(リボンカートリッジ)8を装着して
カットテープTcに印刷を行うB印刷部が構成されてい
る。
【0033】なお、実際には、テープカートリッジ5を
装着するためのポケット121Aの上面に開閉自在に設
けられた開閉蓋21A(参照番号のみで図示せず)と、
リボンカートリッジ8を装着するためのポケット121
Bの上面に開閉自在に設けられた開閉蓋21B(参照番
号のみで図示せず)があるが、両図では、内部構成の理
解を助けるために、それらの開閉蓋21A、21Bを省
略して示している。
【0034】テープカートリッジ5およびリボンカート
リッジ8は、それぞれ上記の開閉蓋21Aおよび開閉蓋
21Bを開放した状態で、それぞれポケット121Aお
よび121Bに対して着脱される。
【0035】なお、ポケット121Aには開閉蓋21A
の開閉によりテープカートリッジ5が交換された(可能
性がある)ことを検出して後述の制御部200に報告す
るマイクロスイッチなどのテープ交換検出センサ143
(図5参照)が設けられている。また、ポケット121
Bにも、同様に、開閉蓋21Bの開閉によりリボンカー
トリッジ8が交換された(可能性がある)ことを検出し
て報告するリボン交換検出センサ144(図5参照)が
設けられている。
【0036】テープ印刷装置1は、図5に示すように、
基本的な構成として、キーボード3やディスプレイ4を
有してユーザとのインタフェースを行う操作部11、テ
ープカートリッジ5のテープTに印刷を行うA印刷部1
2A、印刷後のテープTを切断してカットテープTcを
作製する切断部13、リボンカートリッジ8を用いてカ
ットテープTcに印刷を行うB印刷部12B、各種セン
サを有して各種検出を行う検出部14、各種ドライバを
有して各部回路を駆動する駆動部270、テープ印刷装
置1内の各部を制御する制御部200、および、これら
の各部に電源を供給する電源部290を備えている。
【0037】このため、装置ケース2の内部には、A印
刷部12A、B印刷部12B、切断部13、検出部14
などの他、図外の回路基板が収納されている。この回路
基板には、駆動回路270、制御部200、電源部29
0の各回路などが搭載されている。また、電源部290
は、外部から着脱可能なニッカド電池等の電池Eと、こ
の電池EやACアダプタ接続口24に接続され、各部に
電源を供給する電源ユニットEUとを備えている。
【0038】A印刷部12Aは、ポケット121Aとテ
ープ送り部122Aとを備え、前述のように、ポケット
121A内に装着したテープカートリッジ5のテープT
に印刷を行う。
【0039】図1および図2に示すように、テープカー
トリッジ5は、カートリッジケース51の内部に一定の
幅(4.5mm〜48mm程度)のテープTとインクリ
ボン(リボン)RAとを収容して構成されている。この
テープTとしては、異なる幅や異なる下地色等を有する
種々のものが用意されている。また、テープTとともに
収容されるリボンRAとしても、相異なる印刷色等を有
する種々のものが用意されている。
【0040】このため、テープカートリッジ5の裏面に
は、それに収容されているテープTの種類とリボンRA
の種類との組み合わせ(以下「テープTの種別」で総称
する)を識別できるように、図外の小さな複数の孔が設
けられ、ポケット121Aには、この複数の孔の有無
(各孔の有/無を1/0または0/1で示すビットパタ
ーン)を検出するマイクロスイッチなどのテープ識別セ
ンサ141(図5参照)が設けられていて、これによ
り、テープカートリッジ5が装着されているか否か、お
よび、装着されている場合は、それに収容されているテ
ープTの種別を(ビットパターンにより)検出できるよ
うになっている。
【0041】また、その左下部には、貫通孔55が形成
され、テープTとリボンRAが重なる部分には、ポケッ
ト121Aのサーマルヘッド6Aに対向するためのプラ
テンローラ56が収納されている。
【0042】一方、テープカートリッジ5に対応してポ
ケット121Aには、プラテンローラ56に係合してこ
れを回転させるプラテン駆動軸122pAと、リボン巻
取りリール54に係合してこれを回転させる巻取り駆動
軸122qAとが、それぞれ立設されている。テープ送
り部122Aは、送りモータ7A(図5参照)を駆動源
として、上記のプラテン駆動軸122pAおよび巻取り
駆動軸122qAとを回転させるものであり、ポケット
121Aの下部空間に配設されている。
【0043】テープカートリッジ5をポケット121A
に装着すると、プラテン駆動軸122pAにプラテンロ
ーラ56が、巻取り駆動軸122qAにリボン巻取りリ
ール54が、それぞれ差し込まれ、テープTおよびリボ
ンRAの送りが可能になる。また、この状態で前述の開
閉蓋21Aを閉塞すると、テープTおよびリボンRAを
挟み込んでサーマルヘッド6Aがプラテンローラ56に
当接して、印刷が可能になる。
【0044】テープTはテープリール52から繰り出さ
れ、リボンRAは、リボンリール53から繰り出され、
テープTと重なって併走した後、リボン巻取りリール5
4に巻き取られる。すなわち、プラテンローラ56とリ
ボン巻取りリール54とが同期して回転することによ
り、テープTとリボンRAとが同時に送られ、かつこれ
らに同期してサーマルヘッド6Aが駆動することで、印
刷が行われる。
【0045】また、装置ケース2の左側部には、ポケッ
ト121Aと装置外部とを連通するテープ排出口124
Aが形成され、テープ排出口124Aには、送りだした
テープTを切断するテープカッタ132が臨んでいる。
このため、印刷完了後、プラテンローラ56の回転(リ
ボン巻取りリール54も同期回転する)が所定時間続行
することで、テープTの送りが続行されその所定の切断
位置がテープカッタ132の位置まで送られる。
【0046】テープ印刷装置1では、ユーザは、キーボ
ード3により所望の文字など(文字、数字、記号、図形
等)の印刷情報を入力し、同時にディスプレイ4により
入力結果を確認すると共に編集を行い、その後、キーボ
ード3から印刷(A側印刷)を指示すると、テープ送り
部122Aが駆動して、ポケット121Aに装着された
テープカートリッジ5からテープTを繰り出すと同時
に、サーマルヘッド6Aが駆動して、テープTに所望の
印刷を行う。
【0047】そして、テープTの印刷済み部分は、印刷
動作に並行してテープ排出口124Aから随時外部に送
り出される。このようにして、所望の印刷が完了する
と、テープ送り部122Aは、余白分を含むテープ長さ
の位置までテープTの送りを行った後、その送りを停止
する。
【0048】切断部13は、テープカッタ132と、任
意長印刷などの場合に手動によりテープカッタ132を
切断動作させるカットボタン133と、定長印刷などの
場合に自動的にテープカッタ132を切断動作させるカ
ッタモータ131と、を備えている(図5参照)。ま
た、これにより、テープ印刷装置1では、モード設定に
よって、自動/手動を切り替えられるようにしている。
【0049】このため、手動カットの場合、印刷が完了
した時点で、ユーザが、装置ケース2の左後部に配設さ
れたカットボタン133(図1、図2参照)を押すこと
で、テープカッタ132が作動しテープTが所望の長さ
に切断されカットテープTcが作製される。また、自動
カットの場合、印刷が終了して余白分だけテープ送りさ
れ、それが停止すると同時に、カッタモータ131が駆
動され、テープTが切断されてカットテープTcが作製
される。
【0050】そして、ユーザは、B印刷部12Bによ
り、カットテープTc上に、新たな印刷画像を合成して
印刷できる。
【0051】B印刷部12Bは、ポケット121Bとテ
ープ送り部122Bとを備え、前述のように、ポケット
121B内に装着したリボンカートリッジ8を用いてカ
ットテープTcに印刷を行う。
【0052】図3および図4に示すように、リボンカー
トリッジ5は、カートリッジケース51の内部に一定の
幅のインクリボン(リボン)RBを収容して構成されて
いる。このリボンRBとしても、前述のテープTやリボ
ンRAと同様に、相異なる印刷色等を有する種々のもの
が用意されている。
【0053】このため、リボンカートリッジ8の側面下
部の突出部82には、その裏面にリボンRAの種別を識
別するための複数の小さなリボン識別孔83が設けら
れ、ポケット121Bには、この複数のリボン識別孔8
3の有無(各孔の有/無を1/0または0/1で示すビ
ットパターン)を検出するマイクロスイッチなどのリボ
ン識別センサ142(図5参照)が設けられていて、こ
れにより、リボンカートリッジ8が装着されているか否
か、および、装着されている場合は、それに収容されて
いるリボンRBの種別を(ビットパターンにより)検出
できるようになっている。
【0054】一方、リボンカートリッジ8に対応してポ
ケット121Bには、図1および図2に示すように、リ
ボン巻取りリール84に係合してこれを回転させる巻取
り駆動軸122qBと、サーマルヘッド6Bに対向する
プラテンローラ122rBおよびそれを回転させるプラ
テン駆動軸122pBとが、それぞれ立設されている。
リボン送り部122Bは、送りモータ7B(図5参照)
を駆動源として、上記のプラテン駆動軸122pBおよ
び巻取り駆動軸122qBとを回転させるものであり、
ポケット121Bの下部空間に配設されている。
【0055】リボンカートリッジ8をポケット121B
に装着すると、巻取り駆動軸122qBにリボン巻取り
リール84が差し込まれる。また、装置ケース2の後部
右前側には、ポケット121Bと装置外部とを連通する
テープ挿入口123が形成され、ポケット121Bに
は、テープ挿入口123にカットテープTcを挿入した
ことを検出して後述の制御部200に報告するフォトイ
ンタラプタなどのカットテープ挿入検出センサ145
(図5参照)が設けられている。
【0056】このため、リボンカートリッジ8をポケッ
ト121Bに装着した状態で前述の開閉蓋21Bを閉塞
し、さらにカットテープTcをテープ挿入口123に挿
入すると、カットテープTcおよびリボンRBを挟み込
んでサーマルヘッド6Bがプラテンローラ56に当接し
て、印刷が可能になる。
【0057】この状態から、プラテンローラ122rB
とリボン巻取りリール84とが同期して回転することに
より、カットテープTcとリボンRBとが重なって同時
に送られ、かつこれらに同期してサーマルヘッド6Bが
駆動することで、印刷が行われる。
【0058】また、装置ケース2の右側後部には、ポケ
ット121Bと装置外部とを連通するテープ排出口12
4Bが形成され、印刷完了後、プラテンローラ121r
Bの回転(リボン巻取りリール84も同期回転する)が
所定時間続行することで、カットテープTcの送りが続
行されテープ排出口124Bから排出される。
【0059】このため、テープ印刷装置1では、ユーザ
は、一旦、ラベルとしての長さに切断されたカットテー
プTc上に、新たな印刷画像を合成して印刷できる。ま
た、再度、同様の操作をすれば、さらにその印刷画像に
新たな印刷画像を合成できる。したがって、例えばリボ
ンカートリッジ8を新たな印刷色のものに交換して同様
な操作を繰り返せば、複数色を重ねて合成した印刷画像
を得ることもできる。
【0060】検出部14は、図5に示すように、前述の
テープ識別センサ141、リボン識別センサ142、テ
ープ交換検出センサ143、リボン交換検出センサ14
4、カットテープ挿入検出センサ145を備えている。
【0061】なお、必要に応じて、環境(周囲)温度を
検出して報告するサーミスタなどの周囲温度センサや、
サーマルヘッド6A、6Bの表面に密着してそれぞれの
表面温度を検出するサーミスタなどのヘッド表面温度セ
ンサなどを設けてもよい。
【0062】次に、図5に示すように、駆動部270
は、共通駆動部271と、A駆動部272Aと、B駆動
部272Bとを備えている。また、共通駆動部271
は、ディスプレイドライバ271dと、カッタモータド
ライバ271cとを備えている。
【0063】ディスプレイドライバ271dは、制御部
200から出力される制御信号に基づき、その指示に従
って、操作部11のディスプレイ4を駆動する。同様
に、カッタモータドライバ271cは、制御部200の
指示に従って、切断部13のカッタモータ131を駆動
する。
【0064】また、A駆動部272Aは、ヘッドドライ
バ272hAと、送りモータドライバ272mAを備え
ている。ヘッドドライバ272hAは、制御部200の
指示に従って、A印刷部12Aのサーマルヘッド6Aを
駆動し、同様に、送りモータドライバ272mAは、制
御部200の指示に従って、A印刷部12Aの送りモー
タ7Aを駆動する。
【0065】また、B駆動部272Bは、ヘッドドライ
バ272hBと、送りモータドライバ272mBを備え
ている。ヘッドドライバ272hBは、制御部200の
指示に従って、B印刷部12Bのサーマルヘッド6Bを
駆動し、同様に、送りモータドライバ272mBは、制
御部200の指示に従って、B印刷部12Bの送りモー
タ7Bを駆動する。
【0066】操作部11は、キーボード3とディスプレ
イ4とを備えている。ディスプレイ4は、横方向(X方
向)約6cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形状の内
側に、96ドット×64ドットの表示画像データを表示
可能な表示画面41を有し、ユーザがキーボード3から
データを入力して印刷画像データを作成・編集したり、
その結果等を視認したり、キーボード3から各種指令・
選択指示等を入力したりする際などに用いられる。
【0067】キーボード3には、図外のアルファベット
キー群311、記号キー群312、数字キー群313、
平仮名や片仮名等の仮名キー群314、および外字を呼
び出して選択するための外字キー群315等を含む文字
キー群31の他、各種の動作モードなどを指定するため
の機能キー群32などが配列されている。
【0068】機能キー群32には、図外の電源キー32
1、通常の印刷動作を指示するための通常印刷キー32
2、テキスト入力時のデータ確定や改行および選択画面
における各種モードの選択指示のための選択キー32
3、印刷画像データの印刷色やその中間色(混色)を指
定するための色指定キー324、文字色や背景色を設定
するための色設定キー325、並びに、それぞれ上
(「↑」)、下(「↓」)、左(「←」)、右
(「→」)方向へのカーソル移動や表示画面41の表示
範囲を移動させるための4個のカーソルキー330(3
30U、330D、330L、330R:「カーソル
「↑」キー330U」など)が含まれる。
【0069】機能キー群32には、さらに、各種指示を
取り消すための取消キー326、各キーの役割を変更し
たり、描画登録画像データの修正等に用いられるシフト
キー327、テキスト入力画面や選択画面と印刷画像デ
ータの表示画面(イメージ画面)とを相互に切り換える
ためのイメージキー328、印刷画像データとイメージ
画面に表示する表示画像データとの大きさの比率を変更
するための比率変更(ズーム)キー329、並びに、作
製するラベルの各種フォームを設定するためのフォーム
キー331が含まれる。
【0070】機能キー群32には、さらに、A印刷部1
2Aによる印刷処理(A側印刷処理)を起動するための
印刷Aキー341、B印刷部12Bによる印刷処理(B
側印刷処理)を起動するための印刷Bキー342、A側
印刷処理とB側印刷処理とを複合して各印刷画像の合成
を行う合成印刷処理を起動するための合成印刷キー34
0が含まれる。
【0071】なお、当然ながら、一般的なキーボードと
同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個別にキ
ーを設けて入力しても良いし、シフトキー327等と組
み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良
い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけキ
ーがあるものとする。
【0072】図5に示すように、キーボード3は、上述
のような種々の指令およびデータを制御部200に入力
する。
【0073】制御部200は、CPU210、ROM2
20、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)
230、RAM240、周辺制御回路(P−CON)2
50を備え、互いに内部バス260により接続されてい
る。
【0074】ROM220は、CPU210で処理する
制御プログラムを記憶する制御プログラム領域221の
他、色変換テーブルや文字修飾テーブルなどを含む制御
データを記憶する制御データ領域222を有している。
【0075】CG−ROM230は、テープ印刷装置1
に用意されている文字、記号、図形等のフォントデータ
を記憶していて、文字等を特定するコードデータが与え
られたときに、対応するフォントデータを出力する。
【0076】RAM240は、電源キー321の操作に
より電源がオフにされても、記憶したデータを保持して
おくように図外のバックアップ回路によって電源の供給
を受けており、各種レジスタ群241や、ユーザがキー
ボード3から入力した文字等のテキストデータを記憶す
るテキストデータ領域242、表示画面41の表示画像
データを記憶する表示画像データ領域243、印刷画像
データを記憶する印刷画像データ領域244、描画登録
画像データを記憶する描画登録画像データ領域245の
他、その他の色変換バッファなどの各種変換バッファ領
域246などの領域を有し、制御処理のための作業領域
として使用される。
【0077】P−CON250には、CPU21の機能
を補うとともに周辺回路とのインタフェース信号を取り
扱うための論理回路が、ゲートアレイ、スタンダードセ
ル、カスタムLSIなどにより構成されて組み込まれて
いる。
【0078】このため、P−CON250は、検出部1
4の各種センサやキーボード3と接続され、検出部14
からの前述した各種検出信号およびキーボード3からの
各種指令や入力データなどをそのままあるいは加工して
内部バス260に取り込むとともに、CPU210と連
動して、CPU210等から内部バス260に出力され
たデータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動
部270に出力する。
【0079】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムに従って、P−C
ON250を介して各種検出信号、各種指令、各種デー
タ等を入力し、CG−ROM230からのフォントデー
タ、RAM240内の各種データ等を処理し、P−CO
N250を介して駆動部270に制御信号を出力するこ
とにより、印刷制御や表示画面41の表示制御等を行う
とともに、サーマルヘッド6Aを制御して所定の印刷条
件でテープTに印刷したり、サーマルヘッド6Bを制御
して所定の印刷条件でカットテープTcに印刷したりす
るなど、テープ印刷装置1全体を制御している。
【0080】なお、上述の図1〜図5の説明では、理解
を容易にするため、および図面記載(スペース)上の都
合により、B印刷部(12B)が1つの場合(n=1)
について説明したが、B印刷部を複数(B[1]印刷
部、B[2]印刷部、……、B[n]印刷部のn個:n
≧2)設けることもできる。すなわち、前述の例は、n
=1の場合の一例について示したものである。
【0081】また、前述のA印刷部12Aでは、テープ
TとリボンRAとを収容したテープカートリッジ(テー
プ・リボンカートリッジ)5を装着するようにしたが、
この代わりにテープTのみを収容したテープカートリッ
ジと、上記のB印刷部と同様のリボンカートリッジ8を
個別に装着しても良い。
【0082】この場合、装着したテープカートリッジか
らテープTを引き出して送るのに同期して、リボンカー
トリッジ8から引きだしたリボンRAを用いて印刷を行
うことにより、前述のA印刷部12Aと同様の印刷がで
きる。なお、この場合のA印刷部は、印刷対象となるテ
ープTがテープカートリッジから送り出されたものであ
ることを除けば、上記の複数(n個)のB印刷部の1つ
と見ることもできる。
【0083】また、前述の説明では、A印刷部12Aに
おいて印刷されたテープTを、一旦、ラベルの長さに切
断してカットテープTcとし、B印刷部12Bでは、そ
のカットテープTcに対して印刷を行ったが、A印刷部
12AとB印刷部12Bとを隣接するように設けて(切
断せずに)連続印刷するようにしても良い。
【0084】もちろん、この場合も、B印刷部を複数
(n個)設け、それらにおいて順次連続して印刷するよ
うにすることもできる。
【0085】すなわち、途中での切断の有無に拘らず、
上述のようなテープ印刷装置1では、テープ(テープ状
部材)Tを送りながらそのテープTに、複数色の色彩画
像要素から成る完成画像を印刷する場合に、制御部(制
御手段)200が各部を制御することにより、各印刷部
12A、12B等のそれぞれが該当色のリボン(インク
リボン)RA、RB等を用いて、かつ、その送られて行
くテープTに複数のサーマルヘッド(印刷ヘッド)6
A、6B等が次々に臨んで、各色の色彩画像要素の印刷
が行われ、最後のサーマルヘッドによる印刷が完了した
ところで、完成画像の印刷が完了する。
【0086】例えば、A印刷部12Aには、黄色の下地
色を有するテープTと黒色の印刷色を有するリボンRA
を収容したテープカートリッジ5が装着され、B印刷部
12Bには、赤色の印刷色を有するリボンRBを収容し
たリボンカートリッジ8が装着されているものとする。
【0087】この場合、まず、A印刷部12Aにおい
て、(黒色の)リボンRAを用いて、かつ、サーマルヘ
ッド6Aにより、(黄色の下地色の)テープTに、例え
ば(黒色の)「禁煙」の語を印刷し、続いて、B印刷部
12Bにおいて、(赤色の)リボンRBを用いて、か
つ、サーマルヘッド6Bにより、テープTに印刷された
「禁煙」の語の両側に(赤色の)禁煙マーク(タバコの
図形の上に×印)を印刷すれば、図6(a)に示すよう
な多色印刷の合成画像が完成する。
【0088】なお、上記の図6(a)を含み、図6は種
々の印刷例を示しており、図6(a)〜(c)は、下地
色が黄色(図示のCYの部分)のテープTに、黒色のリ
ボンRAを用いて黒色の印刷部分(図示のCBの部分)
を印刷し、赤色のリボンRAを用いて赤色の印刷部分
(図示のCRの部分)を印刷した例を示し、同図(d)
および(e)は、テープT(の下地色)を白色(図示の
CWの部分)のものに代えた場合の印刷例を示してい
る。
【0089】上述の場合、テープ(テープ状部材)Tは
一方向に送られるため、すなわち、従来のように、テー
プTを逆送りする必要がないため、テープ送りのための
制御を単純化することができる。また、各サーマルヘッ
ド(印刷ヘッド)6A、6B等は、それぞれリボン(イ
ンクリボン)RA、RB等を用いて印刷を行うため、少
なくとも印刷ヘッドの数分の色数の印刷では、インクリ
ボンを交換する必要がない。
【0090】また、上述の場合、印刷ヘッドの数を越え
る複数色のリボン(インクリボン)RB等が用意され、
各リボンカートリッジ(インクリボンカートリッジ)8
は、複数の印刷ヘッドがそれぞれ臨むいずれのポケット
(カートリッジ収容部)121B等にも着脱可能に構成
されていることが、好ましい。
【0091】この構成によれば、リボンRB等をリボン
カートリッジ8として交換することができるので、その
交換を簡単に行うことができる。また、リボンカートリ
ッジ8を交換することで、リボンRB等の印刷色の選
択、すなわち完成画像を構成する色彩の選択を自由に行
うことができる。さらに、各リボンカートリッジ8が、
n個のB印刷部のいずれのポケット121Bにも着脱可
能に構成されることにより、各色彩画像要素の色彩の選
択も自由に行うことができる。なお、A印刷部12A
を、前述のように、複数(n個)のB印刷部の1つと見
なせる場合も同様である。
【0092】また、テープ印刷装置1では、テープカー
トリッジ(テープ・リボンカートリッジ)5がA印刷部
12Aのポケット121A(最初に印刷を開始する印刷
ヘッドが臨むカートリッジ収容部)に着脱可能に構成さ
れているため、テープT(テープ状部材)を無理なく送
ることができる。
【0093】また、テープ印刷装置1では、前述のテー
プ識別センサ141およびリボン識別センサ142によ
り、各ポケット(カートリッジ収容部)121A、12
1B等にテープカートリッジ(テープ・リボンカートリ
ッジ)5やリボンカートリッジ(インクリボンカートリ
ッジ)8が装着されているか否かを検出することができ
る。
【0094】この構成によれば、印刷に必要なテープカ
ートリッジ5やリボンカートリッジ8が装着されていな
いのに、印刷動作が行われてしまうのを防止することが
できる。すなわち、リボンカートリッジ8が装着されて
いない場合には、完成画像が得られないし、テープカー
トリッジ5が装着されていない場合には、印刷自体が不
可能となり、いずれも印刷動作が無駄になるが、この構
成によれば、それらを防止することができる。
【0095】また、テープ印刷装置1では、上記のテー
プ識別センサ141およびリボン識別センサ142によ
り、各ポケット121A、121B等に装着したテープ
カートリッジ5やリボンカートリッジ8に収容されたリ
ボン(インクリボン)RA、RB等の色彩を検出でき、
これにより、各色彩画像要素を所望の色彩で、自動的に
印刷することができる。
【0096】また、この場合、各ポケット121A等に
何色のインクリボンが収容されているかを表示すること
により、誤って異なる色の(インクリボンを収容した)
テープカートリッジ5またはリボンカートリッジ8を装
着した場合に、そのことをユーザに気づかせることがで
きる。
【0097】また、これらの場合、各色彩画像要素に対
し色指定を可能とすることにより、各色彩画像要素に対
し自由に色指定を行えるようにすることができ、同一形
状の画像であっても、色彩の異なる完成画像を形成する
ことができる。
【0098】また、上記の場合、色指定された各色彩画
像要素がいずれの印刷ヘッドで印刷されるかを表示する
ことにより、ユーザに、各色彩画像要素がどの印刷ヘッ
ドで印刷されるか、すなわち何色で印刷されるかを認識
させることができると共に、色指定の誤りを気づかせる
ことができる。
【0099】また、これらの場合、各印刷ヘッドによる
各色彩画像要素の印刷に先立ち、該当するポケット(カ
ートリッジ収容部)121A、121B等に、該当する
色と異なる色のリボン(インクリボン)RA、RB等を
収容したテープカートリッジ5やリボンカートリッジ8
が装着されている場合および/または未装着の場合に、
これを報知することにより、各種カートリッジの装着ミ
ス(色違い)や、色彩画像要素の色指定ミスがあった場
合に、これをユーザーに報知することができる。なお、
報知の方法としては、警報音や画面表示が好ましい。
【0100】また、これらの場合、複数色の色彩画像要
素を、文字、段落、行および装飾のいずれかを単位とし
て指定可能にすることにより、ユーザは、色彩画像要素
を、自己の好みに合わせて自由に設定することができ
る。
【0101】なお、前述の例のように、A印刷部12A
において印刷されたテープTを、一旦、ラベルの長さに
切断してカットテープTcとする場合、ユーザは、B印
刷部12Bにおいて、そのカットテープTcに対して新
たな印刷画像を合成して印刷できる。また、再度、同様
の操作をすれば、さらにその印刷画像に新たな印刷画像
を合成できる。
【0102】したがって、例えばリボンカートリッジ8
を新たな印刷色のものに交換して同様な操作を繰り返せ
ば、複数色を重ねて合成した印刷画像(完成画像、合成
画像)を得ることもできる。すなわち、印刷ヘッドの数
以上の色数の印刷画像を印刷できる。
【0103】また、見方を変えれば、このテープ印刷装
置1では、複数の印刷部(印刷手段)121A、121
B等により、それぞれ複数の要素画像のうちのいずれか
をテープTに印刷する。すなわち、複数の印刷部121
A、121B等により、複数のうちの全部の要素画像を
印刷すれば、全要素画像から成る合成画像を印刷でき、
複数のうちの一部の要素画像のみを印刷すれば、一部の
要素画像から成る合成画像を印刷できる。
【0104】したがって、複数のうちの任意の一部の要
素画像を必要に応じて適宜選択して印刷するようにすれ
ば、同じ複数の要素画像を用意するだけで、種々の合成
画像の印刷ができる。なお、この場合、複数の印刷部1
21A、121B等のポケット121A、121B等に
装着された各リボン(インクリボン)RA、RB等によ
る印刷色が同一でも、それぞれの役割(印刷する要素画
像)を分担することにより、種々の合成画像を印刷でき
るし、それぞれの印刷色が異なれば、多色印刷ができ
る。
【0105】
【発明の効果】上述のように、本発明のテープ印刷装置
によれば、インクリボンを用いた多色印刷において、簡
単な操作で良好な印刷品質を得ることができる、などの
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の開
閉蓋を省略した状態の外観斜視図である。
【図2】図1に対応する平面図である。
【図3】図1のテープ印刷装置に装着するインクリボン
カートリッジの一例の外観斜視図である。
【図4】逆側からみた、図3と同様の図である。
【図5】図1のテープ印刷装置の制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】図1のテープ印刷装置による種々の印刷例を示
す図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 3 キーボード(色指定手段、要素指定手段) 4 ディスプレイ(印刷色表示手段、ヘッド特定手
段、報知手段) 5 テープカートリッジ(テープ・リボンカートリ
ッジ) 6A、6B …… サーマルヘッド(印刷ヘッド) 8 リボンカートリッジ(インクリボンカートリッ
ジ) 12A A印刷部(印刷手段) 12B B印刷部(印刷手段) 121A、121B …… ポケット(カートリッジ収
容部) 123 テープ挿入口(テープ受入れ手段) 132 テープカッタ(テープ切断手段) 141 テープ識別センサ(カートリッジ検出手段、リ
ボン色検出手段) 142 リボン識別センサ(カートリッジ検出手段、リ
ボン色検出手段) 200 制御部(制御手段) RA、RB …… リボン(インクリボン) T テープ(テープ状部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41J 32/00 B41J 32/00 Z 35/16 35/16 D 35/22 35/22

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状部材を送りながら当該テープ状
    部材に、複数色の色彩画像要素から成る完成画像を印刷
    するテープ印刷装置において、 それぞれが該当色のインクリボンを用いて前記各色彩画
    像要素をテープ状部材に印刷する複数の印刷ヘッドと、 前記複数の印刷ヘッドを統括制御して、当該複数の印刷
    ヘッドに前記完成画像を印刷させる制御手段とを備えた
    ことを特徴とするテープ印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷ヘッドの数を越える複数色のイ
    ンクリボンが用意され、且つ当該各色のインクリボンは
    ケースに収容されてそれぞれインクリボンカートリッジ
    を構成しており、 前記各インクリボンカートリッジは、前記複数の印刷ヘ
    ッドがそれぞれ臨むいずれのカートリッジ収容部にも着
    脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載のテープ印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記印刷ヘッドの数を越える複数色のイ
    ンクリボンが用意され、且つ当該各色のインクリボン
    は、単独でケースにそれぞれ収容されインクリボンカー
    トリッジを構成すると共に、前記テープ状部材と共にケ
    ースにそれぞれ収容されてテープ・リボンカートリッジ
    を構成しており、 前記各テープ・リボンカートリッジは、前記複数の印刷
    ヘッドのうち最初に印刷を開始する印刷ヘッドが臨むカ
    ートリッジ収容部に着脱可能に構成され、 前記各インクリボンカートリッジは、最初に印刷を開始
    する前記印刷ヘッドを除く他の印刷ヘッドが臨むカート
    リッジ収容部に着脱可能に構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載のテープ印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記各カートリッジ収容部に前記インク
    リボンカートリッジまたは前記テープ・リボンカートリ
    ッジが装着されているか否かを検出するカートリッジ検
    出手段を、更に備えたことを特徴とする請求項2または
    3に記載のテープ印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記インクリボンカートリッジまたは前
    記テープ・リボンカートリッジと協働して、各カートリ
    ッジ収容部に装着した当該インクリボンカートリッジま
    たは当該テープ・リボンカートリッジのインクリボンの
    色彩を検出するリボン色検出手段を、更に備えたことを
    特徴とする請求項2、3または4に記載のテープ印刷装
    置。
  6. 【請求項6】 前記リボン色検出手段の検出結果に基づ
    いて、前記各カートリッジ収容部に何色のインクリボン
    が収容されているかを表示する印刷色表示手段を、更に
    備えたことを特徴とする請求項5に記載のテープ印刷装
    置。
  7. 【請求項7】 前記各色彩画像要素に対し色指定を可能
    とする色指定手段を、更に備えたことを特徴とする請求
    項2ないし6のいずれかに記載のテープ印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段と協働して、前記色指定手
    段により色指定された前記各色彩画像要素がいずれの印
    刷ヘッドで印刷されるかを表示するヘッド特定手段を、
    更に備えたことを特徴とする請求項7に記載のテープ印
    刷装置。
  9. 【請求項9】 前記カートリッジ検出手段の検出結果と
    前記リボン色検出手段の検出結果とに基づいて、 前記各印刷ヘッドによる各色彩画像要素の印刷に先立
    ち、該当する前記カートリッジ収容部に該当する色と異
    なる色のインクリボンの前記インクリボンカートリッジ
    または前記テープ・リボンカートリッジが装着されてい
    る場合および/または未装着の場合に、これを報知する
    報知手段を、更に備えたことを特徴とする請求項5ない
    し8のいずれかに記載のテープ印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記複数色の色彩画像要素を、文字、
    段落、行および装飾のいずれかを単位として指定可能な
    要素指定手段を、更に備えたことを特徴とする請求項1
    ないし9のいずれかに記載のテープ印刷装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の印刷ヘッドは2つの印刷ヘ
    ッドで構成されており、 最初に印刷を開始する一方の前記印刷ヘッドの送り方向
    下流側に配設され、前記テープ状部材を切断するテープ
    切断手段と、 他方の前記印刷ヘッドの送り方向上流側に配設され、切
    断した前記テープ状部材を受け入れるテープ受入れ手段
    とを、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし10
    のいずれかに記載のテープ印刷装置。
  12. 【請求項12】 複数の要素画像から成る合成画像をテ
    ープに印刷可能なテープ印刷装置であって、 それぞれ個別のインクリボンおよびそれに対応する印刷
    ヘッドを有し、それらを用いてそれぞれ前記複数の要素
    画像のうちのいずれかを前記テープに印刷する複数の印
    刷手段と、 前記複数の印刷手段を統括制御して、前記複数のうちの
    一部または全部の要素画像から成る合成画像を印刷させ
    る制御手段と、を備えたことを特徴とするテープ印刷装
    置。
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