JPH11284572A - 光信号入力断検出装置及び光信号入力断検出方法 - Google Patents

光信号入力断検出装置及び光信号入力断検出方法

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JPH11284572A
JPH11284572A JP10084516A JP8451698A JPH11284572A JP H11284572 A JPH11284572 A JP H11284572A JP 10084516 A JP10084516 A JP 10084516A JP 8451698 A JP8451698 A JP 8451698A JP H11284572 A JPH11284572 A JP H11284572A
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JP
Japan
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optical signal
noise level
amplifier circuit
voltage
receiving element
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Application number
JP10084516A
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English (en)
Inventor
Masayuki Nakano
雅之 仲野
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リファレンス電圧が固定であるため、温度変
化によって雑音の量が減少すると、光信号を入力すると
きのプリアンプ出力電圧がリファレンス電圧より下回っ
て入力断が所望の時期よりも早く検出される。一方、雑
音の量が増加すると、光信号を入力しないときのプリア
ンプ出力電圧がリファレンス電圧を上回って光信号の入
力を完全に断っても入力断が検出されなくなる。 【解決手段】 光入力断判定回路60は、ホトダイオー
ド20及びプリアンプ30と電気的特性が等しいホトダ
イオード61及びプリアンプ62にて発生する雑音に基
づいてリファレンス電圧を設定し、ピーク検出器65の
出力電圧と同リファレンス電圧とを比較して光信号の入
力断を検出するため、ホトダイオード20及びプリアン
プ30にて発生する雑音レベルが変化しても入力断を的
確に検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号入力断検出
装置及び光信号入力断検出方法に関し、特に、入力され
た光信号の強度レベルに応じて同光信号の入力断を検出
する光信号入力断検出装置及び光信号入力断検出方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光信号入力断検出装置として、特
開昭57−159143号公報に開示された光信号入力
断検出装置が知られている。図5は、この光信号入力断
検出装置を適用したアラーム回路をブロック図により示
している。
【0003】アラーム回路100は、光信号を入力して
電流信号に変換するホトダイオード110と、この変換
された電流信号を増幅して電圧信号に変換するプリアン
プ120と、この変換された電圧信号を増幅するメイン
アンプ130と、この増幅された電圧信号に基づいてデ
ータとクロックを再生する識別再生クロック抽出回路1
40と、プリアンプ120からの出力電圧が所定値より
も小さくなるときにアラームを発生する光入力断判定回
路150とを備えている。
【0004】このような構成により、ホトダイオード1
10に入力された光信号を電流信号に変換するととも
に、等化増幅して電圧信号に変換する。上記光信号の入
力時、この電圧信号を増幅してデータとクロックの再生
を行う。そして、プリアンプ120からの出力電圧が所
定値よりも小さくなると、アラームを発生して光信号の
入力断を通知する。
【0005】光入力断判定回路150は、プリアンプ1
20から出力される電圧信号のピーク値を検出するピー
ク検出回路150aと、この検出されたピーク値と外部
から入力されるリファレンス電圧とを比較するコンパレ
ータ150bとを備え、プリアンプ120から出力され
る電圧信号のピーク値と外部から入力されるリファレン
ス電圧とを比較し、ピーク値がリファレンス電圧を下回
るときにアラームを発生する。
【0006】このため、リファレンス電圧は、図6に示
すように、ホトダイオードが光信号を入力してプリアン
プ出力のSN比が15dBとなるときのプリアンプ出力
電圧Vaと光信号の入力を完全に断ったときのプリアン
プ出力電圧Vbとの間に調整されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光信号
入力断検出装置においては、リファレンス電圧が固定で
あるため、図7に示すように、温度変化によって雑音の
量が減少し、光信号を入力するときのプリアンプ出力電
圧Vaがリファレンス電圧より下回ると、入力断が所望
の時期よりも早く検出されてしまう。一方、雑音の量が
増加し、光信号を入力しないときのプリアンプ出力電圧
Vbがリファレンス電圧を上回ると、光信号の入力を完
全に断っても入力断が検出されなくなる。
【0008】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、受光素子及び増幅回路にて発生する雑音レベル
が変化しても入力断を的確に検出することの可能な光信
号入力断検出装置及び光信号入力断検出方法の提供を目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、光信号を入力して電流信
号に変換する受光素子と、この変換された電流信号を増
幅して電圧信号に変換する増幅回路と、上記受光素子及
び増幅回路にて発生する雑音レベルに応じてしきい電圧
を適宜変更しつつ設定するしきい電圧設定手段と、上記
増幅回路にて出力された電圧信号を上記しきい電圧と比
較して光信号の入力断を検出する光信号入力断検出手段
とを具備する構成としてある。
【0010】すなわち、上記受光素子が光信号を入力し
て電流信号に変換し、上記増幅回路にてこの変換された
電流信号を増幅して電圧信号に変換するとき、上記しき
い電圧設定手段は、同受光素子及び増幅回路にて発生す
る雑音レベルに応じてしきい電圧を適宜変更しつつ設定
するとともに、上記光信号入力断検出手段は、同増幅回
路にて出力された電圧信号を上記しきい電圧と比較して
光信号の入力断を検出する。
【0011】上記受光素子は、光信号を入力して電圧信
号に変換することができれば良く、ホトダイオードであ
っても良いし、ホトトランジスタ等であっても良い。ま
た、上記増幅回路は、上記電圧信号を増幅して出力する
ことができれば良く、トランジスタ素子や抵抗素子の組
み合わせにより構成されたアンプ等であっても良い。
【0012】なお、本発明は、これらの受光素子及び増
幅回路にて発生する雑音レベルに応じ、光信号入力断の
判定に用いるしきい電圧を適宜変更しつつ設定すること
を目的とするとの観点から、同受光素子及び増幅回路
は、温度変化等の周辺環境に応じて発生レベルを変化さ
せつつ雑音を生じるものであれば良く、上記構成からな
るものに限定されるものではない。
【0013】上記しきい電圧設定手段は、上記受光素子
及び増幅回路にて発生する雑音レベルに応じてしきい電
圧を適宜変更しつつ設定することができれば良く、雑音
レベルに所定値を加えてしきい値とするものであっても
良いし、同雑音レベルを所定倍してしきい値とするもの
であっても良い。
【0014】後者の場合におけるしきい電圧設定手段の
構成の一例として、請求項2にかかる発明は、上記請求
項1に記載の光信号入力断検出装置において、上記しき
い電圧設定手段は、上記受光素子及び増幅回路にて発生
する雑音レベルを所定倍に乗算して上記しきい値を設定
する構成としてある。
【0015】すなわち、上記しきい電圧設定手段は、上
記増幅回路からの出力に基づいて上記受光素子及び増幅
回路にて発生する雑音レベルを所定倍に乗算して上記し
きい値を設定する。
【0016】このとき、上記受光素子及び増幅回路にて
発生する雑音レベルを取得するための構成の一例とし
て、請求項3にかかる発明は、上記請求項2に記載の光
信号入力断検出装置において、上記しきい電圧設定手段
は、上記受光素子と同じ特性を有する雑音レベル検出用
受光素子と、上記増幅回路と同じ特性を有する雑音レベ
ル検出用増幅回路と、同雑音レベル検出用受光素子で暗
電流によって発生するショット雑音に同雑音レベル検出
用増幅回路で発生する熱雑音を重畳した電圧レベルを所
定倍に乗算してしきい値を設定する乗算回路とを具備す
る構成としてある。
【0017】すなわち、上記乗算回路は、上記受光素子
と同じ特性を有する雑音レベル検出用受光素子で暗電流
によって発生するショット雑音に上記増幅回路と同じ特
性を有する雑音レベル検出用増幅回路で発生する熱雑音
を重畳した電圧レベルを所定倍に乗算してしきい値を設
定する。
【0018】また、上記しきい電圧設定手段は、上記光
信号入力断検出手段にて入力断と判定するときのSN比
に基づいて上記しきい値を設定するものであっても良
い。この場合の構成の一例として、請求項4にかかる発
明は、上記請求項1に記載の光信号入力断検出装置にお
いて、上記しきい電圧設定手段は、上記受光素子と同じ
特性を有する雑音レベル検出用受光素子と、上記増幅回
路と同じ特性を有する雑音レベル検出用増幅回路と、同
雑音レベル検出用受光素子で暗電流によって発生するシ
ョット雑音に同雑音レベル検出用増幅回路で発生する熱
雑音を重畳した雑音レベルを検出する電力検出回路と、
上記光信号入力断検出手段にて入力断と判定するときの
SN比に基づいてバイアス電圧を発生させつつ同電力検
出回路にて検出された雑音レベルを重畳させてしきい値
を設定するバイアス回路とを具備する構成としてある。
【0019】すなわち、上記電力検出回路が上記受光素
子と同じ特性を有する雑音レベル検出用受光素子で暗電
流によって発生するショット雑音に上記増幅回路と同じ
特性を有する雑音レベル検出用増幅回路で発生する熱雑
音を重畳して得られた雑音レベルを検出すると、バイア
ス回路は、上記光信号入力断検出手段にて入力断と判定
するときのSN比に基づいてバイアス電圧を発生させつ
つ同電力検出回路にて検出された雑音レベルを重畳させ
てしきい値を設定する。
【0020】上記雑音は、インパルス性雑音であっても
良いし、ランダム雑音等であっても良く、前者の場合に
おける構成の一例として、請求項5にかかる発明は、上
記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光信号入力断
検出装置において、上記しきい電圧設定手段は、各雑音
レベルのピークに基づいて上記しきい値を設定し、上記
光信号入力断検出手段は、上記増幅回路から出力された
電圧信号のピークを同しきい電圧と比較して光信号の入
力断を検出する構成としてある。
【0021】すなわち、上記しきい電圧設定手段が各雑
音レベルのピークに基づいて上記しきい値を設定する
と、上記光信号入力断検出手段は、上記増幅回路から出
力された電圧信号のピークを同しきい電圧と比較して光
信号の入力断を検出する。
【0022】このように光信号入力断の検出を行う手法
は、必ずしも上述したような装置に限られる必要もな
く、その一例として、請求項6にかかる発明は、受光素
子が光信号を入力して電流信号に変換し、増幅回路にて
この変換された電流信号を増幅して電圧信号に変換する
とき、同受光素子及び増幅回路にて発生する雑音レベル
に応じてしきい電圧を適宜変更しつつ設定するととも
に、同増幅回路にて出力された電圧信号を上記しきい電
圧と比較して光信号の入力断を検出する構成としてあ
る。すなわち、必ずしも装置という形態に限らず、その
方法としても有効である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるアラーム回路をブロック図により示している。
【0024】アラーム回路10は、光信号を入力して電
流信号に変換するホトダイオード20と、この変換され
た電流信号を等化増幅して電圧信号に変換するプリアン
プ30と、この変換された電圧信号を増幅するメインア
ンプ40と、この増幅された電圧信号に基づいてデータ
とクロックを再生する識別再生クロック抽出回路50
と、プリアンプ30からの出力電圧が所定値よりも小さ
くなるときにアラームを発生する光入力断判定回路60
とを備えている。
【0025】このような構成により、ホトダイオード2
0に入力された光信号を電流信号に変換するとともに、
等化増幅して電圧信号に変換する。上記光信号の入力
時、この電圧信号を増幅してデータとクロックの再生を
行う。そして、プリアンプ30からの出力電圧が所定値
よりも小さくなると、アラームを発生して光信号の入力
断を通知する。
【0026】ホトダイオード20は、光信号を入力可能
にプリアンプ30へ接続され、入力された光信号を電流
信号に変換してプリアンプ30に出力する。この意味
で、ホトダイオード20は、本発明にいう受光素子を構
成している。
【0027】プリアンプ30は、ホトダイオード20と
メインアンプ40との間に接続され、この電流信号を等
化増幅して電圧信号に変換し、メインアンプ40に出力
する。この意味で、プリアンプ30は、本発明にいう増
幅回路を構成している。
【0028】メインアンプ40は、プリアンプ30と識
別再生クロック抽出回路50との間に接続され、プリア
ンプ30にて変換出力された電圧信号を増幅して識別再
生クロック抽出回路50に出力する。
【0029】識別再生クロック抽出回路50は、メイン
アンプ40の出力側に接続され、メインアンプ40にて
増幅された電圧信号に基づいてデータとクロックを再生
する。
【0030】光入力断判定回路60は、ホトダイオード
20と同じ特性を有するホトダイオード61と、ホトダ
イオード61に接続されるとともにプリアンプ30と同
じ特性を有するプリアンプ62と、プリアンプ62の出
力側に接続されたピーク検出器63と、ピーク検出器6
3に接続された乗算回路64と、プリアンプ30の出力
側に接続されたピーク検出器65と、乗算回路64とピ
ーク検出器65とに接続されたコンパレータ66とを備
えている。
【0031】このような構成により、ホトダイオード6
1に光信号を入力せず、暗電流によるショット雑音を出
力すると、プリアンプ62は、このショット雑音にプリ
アンプ62内部で発生する熱雑音を重畳して出力する。
そして、雑音のピーク値を検出して出力すると、雑音の
ピーク値をN倍し、リファレンス電圧としてコンパレー
タ66に出力する。コンパレータ66は、ピーク検出器
65から出力される出力電圧とリファレンス電圧とを比
較し、ピーク値がリファレンス電圧を下回るときにアラ
ームを発生する。
【0032】なお、プリアンプ62は、プリアンプ30
における温度変化等の周辺環境と同じ条件とするため、
プリアンプ30と同じICチップ上に配置され、両プリ
アンプ30,62の電気的特性は揃えられている。
【0033】このため、ホトダイオード20における光
信号の入力が断になったとき、図2に示すように、プリ
アンプ30,62にて発生する雑音に基づくピーク検出
器63,65からの出力電圧は等しくなる。
【0034】同図において、出力電圧Vaは、ホトダイ
オード20に光信号が入力され、ビットエラーレートが
1E−3となるとき、すなわち、プリアンプ30におけ
る出力信号のSN比が15dB程度となるときのピーク
検出器65の出力電圧を示している。一方、出力電圧V
bは、ホトダイオード20への光入力が断となったとき
のピーク検出器65の出力電圧である。従って、出力電
圧Vaと出力電圧Vbは、ホトダイオード20に入力さ
れた光信号の強度レベルによらず一定で等しい。
【0035】また、ピーク検出器63の出力電圧をN倍
して得られたリファレンス電圧Vthは、出力電圧Va
と出力電圧Vbとの間になるように調整され、光入力断
を判定するためのしきい値となる。
【0036】ホトダイオード20に入力される光信号が
弱くなると、出力電圧Vbが一定のまま出力電圧Vaが
低下する。そして、出力電圧Vaがリファレンス電圧V
thを下回るとアラームが発生する。ここで、リファレ
ンス電圧Vthの値がビットエラーレート1E−2とな
るとき、すなわち、プリアンプ30の出力電圧のSN比
が12dB程度の出力電圧になるように設定しておけ
ば、ビットエラーレートが1E−2のときに光入力断と
判定され、アラームが発生する。
【0037】図3は、温度変化等の周辺環境によってプ
リアンプ30からの出力電圧に含まれる雑音の量が変化
した場合を模式図により示している。ホトダイオード2
0及びプリアンプ30にて発生する雑音が増加すると、
出力電圧Vbの値が増加して出力電圧Vaも増加する。
また、ホトダイオード61及びプリアンプ62にて発生
する雑音も同様に増加するため、乗算回路64からの出
力電圧であるリファレンス電圧Vthも増加する。この
とき、出力電圧Vaと出力電圧Vbは、同じ割合だけ増
加するので、ビットエラーレートが1E−2のときに出
力電圧Vaがリファレンス電圧Vthを下回り、光入力
断と判定されてアラームが発生する。
【0038】一方、ホトダイオード20及びプリアンプ
30にて発生する雑音が減少すると、出力電圧Vbの値
が減少し、出力電圧Vaとリファレンス電圧Vthが同
じ割合だけ減少するため、雑音の増減にかかわらず、プ
リアンプ30の出力電圧のSN比が一定のところで光入
力断と判定されてアラームが発生する。
【0039】従って、リファレンス電圧Vthは、周辺
環境の変化によって回路内部における雑音の量が変化し
ても追従し、光入力断を判定するSN比は一定となる。
すなわち、光信号入力が断であることを入力信号のSN
比に対応して判定し、アラームを発生させることが可能
となる。
【0040】このように、ホトダイオード20と電気的
特性が等しいホトダイオード61と、プリアンプ30と
電気的特性が等しいプリアンプ62と、プリアンプ62
から出力される雑音に基づいて出力電圧Vbを出力する
ピーク検出回路63と、出力電圧VbをN倍してリファ
レンス電圧Vthを設定する乗算回路64は、この意味
で、本発明にいうしきい電圧設定手段を構成している。
【0041】また、プリアンプ30からの出力電圧にお
けるピーク値を取得するピーク検出器65と、乗算回路
64から出力されたリファレンス電圧Vthとピーク検
出回路65からの出力電圧とを比較して光信号の入力断
を検出するコンパレータ66は、この意味で、本発明に
いう光信号入力断検出手段を構成している。
【0042】本実施形態では、ピーク検出回路63の出
力電圧をN倍してリファレンス電圧Vthを取得してい
るが、必ずしもこのような構成に限定されるものではな
い。例えば、図4に示すように、乗算回路64の代わり
に、電力検出器70とバイアス回路80とを配置するこ
とも可能である。
【0043】すなわち、電力検出器70によりプリアン
プ62から出力された雑音電力を検出するとともに、あ
らかじめSN比を設定しておき、バイアス回路80で信
号振幅に相当するバイアス電圧を発生する。そして、こ
のバイアス電圧に雑音を重畳してピーク検出器63に出
力すると、ピークを検出してリファレンス電圧Vthを
決定する。このため、リファレンス電圧Vthを無調整
で指定することが可能となる。
【0044】次に、本実施形態にかかるアラーム回路の
動作を説明する。ホトダイオード20に光信号が入力さ
れると、入力された光信号を電流信号に変換するととも
に、等化増幅して電圧信号に変換し、この電圧信号を増
幅してデータとクロックの再生を行う。このとき、ホト
ダイオード61には光を入力せず、暗電流によるショッ
ト雑音を出力すると、このショット雑音にプリアンプ6
2の内部で発生する熱雑音を重畳して出力する。そし
て、雑音のピーク値を検出して出力すると、雑音のピー
ク値をN倍し、リファレンス電圧Vthとしてコンパレ
ータ66に出力する。すると、コンパレータ66は、プ
リアンプ30から出力される電圧信号のピーク値とリフ
ァレンス電圧Vthとを比較する。
【0045】ここで、ホトダイオード20に入力される
光信号が弱くなると、出力電圧Vbが一定のまま出力電
圧Vaが低下する。そして、出力電圧Vaがリファレン
ス電圧Vthを下回るとアラームが発生する。
【0046】このように、ホトダイオード20に入力さ
れた光信号を電流信号に変換し、プリアンプ30にてこ
の変換された電流信号を等化増幅して電圧信号に変換す
るとき、光入力断判定回路60は、ホトダイオード20
及びプリアンプ30と電気的特性が等しいホトダイオー
ド61及びプリアンプ62にて発生する雑音に基づいて
リファレンス電圧Vthを設定し、この電圧信号に基づ
く出力電圧Vaとリファレンス電圧Vthを比較して光
信号の入力断を検出するため、ホトダイオード20及び
プリアンプ30にて発生する雑音レベルが変化しても入
力断を的確に検出することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、受光素子
及び増幅回路にて発生する雑音レベルが変化しても入力
断を的確に検出することの可能な光信号入力断検出装置
を提供することができる。また、請求項2にかかる発明
によれば、受光素子及び増幅回路にて発生する雑音レベ
ルを基準にしきい値を設定することができる。さらに、
請求項3にかかる発明によれば、受光素子と同じ特性を
有する雑音レベル検出用受光素子で暗電流によって発生
するショット雑音に増幅回路と同じ特性を有する雑音レ
ベル検出用増幅回路で発生する熱雑音を重畳した電圧レ
ベルを所定倍に乗算してしきい値を設定することができ
る。
【0048】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
光信号入力断検出手段にて入力断と判定するときのSN
比に基づいてバイアス電圧を発生させるため、しきい電
圧を無調整で指定することができる。さらに、請求項5
にかかる発明によれば、受光素子及び増幅回路にて発生
するインパルス性雑音に基づいてしきい値を設定するこ
とができる。さらに、請求項6にかかる発明によれば、
受光素子及び増幅回路にて発生する雑音レベルが変化し
ても入力断を的確に検出することの可能な光信号入力断
検出方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかるアラーム回路の構成を示す
ブロック図である。
【図2】ピーク検出器の出力電圧を比較する模式図であ
る。
【図3】温度変化等の周辺環境によってプリアンプから
の出力電圧に含まれる雑音の量が変化した場合を示す模
式図である。
【図4】変形例にかかるアラーム回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】従来例にかかるアラーム回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】リファレンス電圧の設定値を示す模式図であ
る。
【図7】温度変化等の周辺環境によってプリアンプから
の出力電圧に含まれる雑音の量が変化した場合を示す模
式図である。
【符号の説明】
10 アラーム回路 20 ホトダイオード 30 プリアンプ 40 メインアンプ 50 識別再生クロック抽出回路 60 光入力断判定回路 61 ホトダイオード 62 プリアンプ 63 ピーク検出器 64 乗算回路 65 ピーク検出器 66 コンパレータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号を入力して電流信号に変換する受
    光素子と、 この変換された電流信号を増幅して電圧信号に変換する
    増幅回路と、 上記受光素子及び増幅回路にて発生する雑音レベルに応
    じてしきい電圧を適宜変更しつつ設定するしきい電圧設
    定手段と、 上記増幅回路にて出力された電圧信号を上記しきい電圧
    と比較して光信号の入力断を検出する光信号入力断検出
    手段とを具備することを特徴とする光信号入力断検出装
    置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の光信号入力断検出
    装置において、 上記しきい電圧設定手段は、上記受光素子及び増幅回路
    にて発生する雑音レベルを所定倍に乗算して上記しきい
    値を設定することを特徴とする光信号入力断検出装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の光信号入力断検出
    装置において、 上記しきい電圧設定手段は、上記受光素子と同じ特性を
    有する雑音レベル検出用受光素子と、上記増幅回路と同
    じ特性を有する雑音レベル検出用増幅回路と、同雑音レ
    ベル検出用受光素子で暗電流によって発生するショット
    雑音に同雑音レベル検出用増幅回路で発生する熱雑音を
    重畳した電圧レベルを所定倍に乗算してしきい値を設定
    する乗算回路とを具備することを特徴とする光信号入力
    断検出装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1に記載の光信号入力断検出
    装置において、 上記しきい電圧設定手段は、上記受光素子と同じ特性を
    有する雑音レベル検出用受光素子と、上記増幅回路と同
    じ特性を有する雑音レベル検出用増幅回路と、同雑音レ
    ベル検出用受光素子で暗電流によって発生するショット
    雑音に同雑音レベル検出用増幅回路で発生する熱雑音を
    重畳した雑音レベルを検出する電力検出回路と、上記光
    信号入力断検出手段にて入力断と判定するときのSN比
    に基づいてバイアス電圧を発生させつつ同電力検出回路
    にて検出された雑音レベルを重畳させてしきい値を設定
    するバイアス回路とを具備することを特徴とする光信号
    入力断検出装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の光信号入力断検出装置において、 上記しきい電圧設定手段は、各雑音レベルのピークに基
    づいて上記しきい値を設定し、上記光信号入力断検出手
    段は、上記増幅回路から出力された電圧信号のピークを
    同しきい電圧と比較して光信号の入力断を検出すること
    を特徴とする光信号入力断検出装置。
  6. 【請求項6】 受光素子が光信号を入力して電流信号に
    変換し、増幅回路にてこの変換された電流信号を増幅し
    て電圧信号に変換するとき、同受光素子及び増幅回路に
    て発生する雑音レベルに応じてしきい電圧を適宜変更し
    つつ設定するとともに、同増幅回路にて出力された電圧
    信号を上記しきい電圧と比較して光信号の入力断を検出
    することを特徴とする光信号入力断検出方法。
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