JP4206672B2 - 受信回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は受信回路に関し、特に受信感度最適化のための受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光受信回路の受信感度を決定する受信感度制御パラメータは光受信レベル毎に最適値が存在する。この受信感度制御パラメータは、受信回路自体の受信感度向上のパラメータとして受信信号の識別レベル(識別電圧)、識別位相、増倍作用をもつ受光素子(APD:Avalanche Photo Diode) の増倍率、リミッタアンプなどの増幅回路の周波数特性等があり、伝送路の信号波形劣化補償手段(受信回路に入力する光受信波形の最適化)のパラメータとして分散補償器、送信端でのプリエンファシス回路等がある。
【0003】
従来は便宜的にこれらの受信感度制御パラメータを、ある一点において最適になるように調整して運用していた。図13は従来の光受信回路の一例の構成図である。同図を参照すると、従来の光受信回路の一例は受光素子101と、プリアンプ102と、リミッタアンプ103と、D−FF(Dフリップフロップ)104と、クロック抽出回路(PLL回路)105とから構成されていた。
【0004】
そして、受光素子101からの受信信号はプリアンプ102で増幅された後、リミッタアンプ103に入力される。次に、リミッタアンプ103にてその信号レベルが一定の識別電圧Vth106と比較され、“0”か“1”かの判別がなされる。次に、クロック抽出回路105にてその判別結果である2値化等化データ信号からクロックが抽出される。次に、D−FF104にその2値化等化データ信号とクロックが入力され、出力データが得られる。
【0005】
このように、識別電圧Vth106が一定であっても、S/N (信号対雑音比)劣化要因がほぼ伝送路の損失だけであったため、実用上十分であった。
【0006】
しかしながら、昨今の、光アンプやWDM(波長多重伝送)を含む高速、長距離伝送においては、従来の光伝送系に比べて、光受信信号のS/N を劣化させる要因が増えたため、例えば、光ファイバアンプが発生するASE (amplified spontaneous emission)雑音、光ファイバの分散や非線形効果による波形劣化、波長多重伝送における隣接チャネルからのクロストーク等、受信感度制御パラメータの最適位置からのずれに対する許容度が低くなってきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような高速、長距離伝送系においては、上記のような受信感度制御パラメータを固定的に与える方法では必要な受信感度が確保できず、このため伝送距離が制限されるなどの欠点があった。また、受信感度制御パラメータが最適位置からずれることによってエラーレート特性の曲がり(フロア)が生じることもあった。このフロアはダイナミックレンジを狭め、最悪の場合エラーフリーとなる領域が無くなることがある。
【0008】
ところで、受信感度に関係するものとして受信信号を2値変換して得られる2値化等化データ信号のジッタ(jitter)がある。以下、受信感度を示すビットエラーレ−ト(Bit Error Rate :BER) とジッタとの相関について図14を参照しながら簡単に説明する。図14は受信電力(Input Power) とビットエラーレ−トとジッタとの相関関係の一例を示す図である。同図は横軸が受信電力を、上方向縦軸がビットエラーレ−トを、下方向縦軸がジッタ量を夫々示している。同図に示すように、受信電力が減少するとそれに伴いビットエラーレ−トが大きくなり、ジッタ量も増加する。従って、ビットエラーレ−トが大きくなるとジッタ量が増加することになる。一方、受信電力が増加するとそれに伴いビットエラーレ−トが小さくなり、ジッタ量も減少する。従って、ビットエラーレ−トが小さくなるとジッタ量も減少する。このように、ビットエラーレ−トとジッタ量は一意に対応するため、ジッタ量を測定することで受信感度を測定することが可能となる。
【0009】
そこで本発明の目的は、受信信号品質を表すパラメータとして受信信号を2値変換して得られる2値化等化データ信号のジッタ量を用いて光受信回路の受信感度を決定する受信感度制御パラメータを自動的に最適位置に追従させることが可能な受信回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明による受信回路は、受信信号を2値変換して得られる2値化等化データ信号から検出したジッタ量に基づき光受信回路の受信感度を決定する受信感度制御パラメータの任意の1つ又は複数を制御する制御手段を含み、前記受信感度制御パラメータは受信信号の2値識別の基準となる識別電圧又は識別位相であり、かつ前記受信信号の雑音と前記識別電圧との特性におけるアイ開口部の中間と前記2値化等化データ信号から検出したジッタ量の最小値とが一致することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、上記構成により受信信号を2値変換して得られる2値化等化データ信号のジッタ量を用いて光受信回路の受信感度を決定する受信感度制御パラメータを自動的に最適位置に追従させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。まず、第1の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る光受信回路の第1の実施の形態の構成図である。同図を参照すると、本発明に係る光受信回路は、バイアス回路1と、受光素子2と、プリアンプ3と、リミッタアンプ4と、D−FF(Dフリップフロップ)5と、クロック抽出回路(PLL回路)6と、ジッタ検出回路7と、制御回路8とを含んで構成される。
【0015】
バイアス回路1は受光素子2に所定のバイアス電圧を供給する。受光素子2は受信した光信号を電気信号に変換する。プリアンプ3は受光素子2からの電気信号を増幅する。リミッタアンプ4は識別電圧Vth9を用いてプリアンプ3からの電気信号を2値識別する。D−FF5以下については後述する。
【0016】
受光素子2で電気信号に変換されたデータ信号からクロックを抽出して識別再生する光受信回路(本実施形態では、バイアス回路1、プリアンプ3、リミッタアンプ4、D-FF5、クロック抽出回路6から構成されている)において、ジッタ検出回路7はリミッタアンプ4において、"1" 又は"0" に識別された2値化等化データ信号と、クロック抽出回路6からのクロックを入力して2値化等化データ信号のジッタに対応する電圧を出力する。
【0017】
制御回路8はジッタ検出回路7の出力を受けて、DSP (Digital Signal Processor)などを用いて演算処理を行ない、2値化等化データ信号のジッタ量(本実施形態では、ジッタ検出回路7の出力)が最小になるように、リミッタアンプ4の識別電圧Vth9を制御する。
【0018】
次に、光受信回路の動作について説明する。受光素子2とプリアンプ3とで電気信号に変換された光データ信号は、リミッタアンプ4のもう一方の端子に入力される識別電圧Vth9との比較により"1" 又は"0" の2値化等化データ信号に変換される。D-FF5は、リミッタアンプ4の出力である2値化等化データ信号を、2値化等化データ信号からクロック抽出回路6で抽出されたクロックのタイミングで読み込むことによりジッタのないデータ信号を再生する。
【0019】
このリミッタアンプ4により2値化等化データ信号は振幅方向の雑音は除去されるものの、データの立ち上がり部や立下り部に重畳された雑音がジッタとして現れる。
【0020】
そこで、受信信号を2値変換して得られる2値化等化データ信号のジッタ量(時間軸方向の幅)を測定し、ジッタ量が最小になるように、光受信回路の受信感度を決定する受信感度制御パラメータ(識別位置や受光素子の増倍率等)を制御する。
【0021】
リミッタアンプ4から出力される2値化等化データ信号と、クロック抽出回路6で抽出されたクロックとはジッタ検出回路7に入力され、ジッタ検出回路7から2値化等化データ信号のジッタ量に対応する電圧が出力される。制御回路8はジッタ検出回路7の出力を受けて、DSP などを用いて演算処理を行ない、2値化等化データ信号のジッタ量(本実施形態では、ジッタ検出回路7の出力)が最小になるように、リミッタアンプ4の識別電圧Vth9を制御する。
【0022】
次に、リミッタアンプ4に入力されるデータ信号に重畳される雑音について説明する。図2はリミッタアンプ4に入力されるデータ信号の雑音と識別電圧Vthとの関係を示す図である。同図(A)はリミッタアンプ4に入力されるデータ信号S1と、このデータ信号S1に重畳される雑音S2との関係を示す図で、横軸は時間(秒)を、縦軸はレベル(V)を夫々示している。又、同図(B)は同図(A)に示す信号を識別電圧Vthで2値化した2値化等化データ信号のジッタ量と、識別電圧Vthとの関係を示す図で、横軸はジッタ量を、縦軸は識別電圧Vth(V)を夫々示している。
【0023】
同図(A)を参照すると、破線で示すデータ信号S1のレベルが高い部分がデータ“1”を表し、レベルが低い部分がデータ“0”を表している。雑音S2はデータ信号S1に重畳される雑音で、斜線の部分の振幅を有する。
【0024】
同図(A)に示すように、データ信号S1に重畳される雑音S2は、一例として光アンプを含む系ではASE 雑音等の影響により、“0”に重畳される雑音よりも“1”に重畳される雑音の方が大きく、また、データの立ち上がり時間と立ち下り時間が有限であるので、“0”近傍におけるデータの立ち上がり及び立下りは裾を引いている。リミッタアンプ4に入力されるデータ信号S1に重畳される雑音S2は、リミッタアンプ4の出力である2値化等化データ信号の立ち上がり及び立ち下り部分においてはジッタとして現れ、アイ開口部Hの中間付近で識別するのがもっともジッタ量が少なくなる。同図(B)は識別電圧Vthが“2”の時にジッタ量が最小となることを示している。
【0025】
このように、雑音S2が重畳されたデータ信号S1の”1”又は”0”を識別するための識別電圧Vth9は、アイ開口部の中間に設定するのが最適であるため、ジッタ検出回路7の出力が最小になるようにリミッタアンプ4の識別電圧Vth9を制御すればよい。
【0026】
次に、ジッタ検出回路7の構成について説明する。図3はジッタ検出回路7の一例の構成図である。同図を参照すると、ジッタ検出回路7は遅延回路11と、D-FF12と、平均値検出回路13とを含んで構成される。遅延回路11はクロック抽出回路6からのクロックを90度遅延させる。この90度遅延されたクロックを以後“CLK90”と表示する。D-FF12は2値化等化データ信号の変化点で遅延回路11の出力(CLK90)を読み込む。平均値検出回路13はD-FF12の出力の平均値を検出する。
【0027】
次に、ジッタ検出回路7の動作について説明する。図4はジッタ検出回路7の動作を示すタイミングチャート、図5は同動作を示す波形図である。図4を参照すると、同図(A)に2値化等化データ信号S1が、同図(B)にクロック抽出回路6で抽出されたクロック(CLK)が、同図(C)にCLK90が、同図(D)にD-FF12の出力が夫々表示されている。
【0028】
同図(A)は2値化等化データ信号S1の立ち上がり部及び立ち下がり部に重畳された雑音がジッタとして現れている様子を示している。同図(B)はクロックCLKの立ち下がり時に2値化等化データ信号S1が立ち上がりもしくは立ち下がることを示している。一般にD-FFのクロック入力と2値化等化データ信号との位相関係はこのようになる。同図(C)はCLK90はクロックCLKよりも位相が90度遅延したクロックであることを示している。同図(D)は上述したようにD-FF12の出力である。
【0029】
ここで注目すべき点は、CLK90をクロックCLKよりも位相を90度遅延させたことにより、2値化等化データ信号S1の立ち上がり及び立ち下がり時点(時間軸T上)がCLK90の“1”レベルの中間(時間軸T上)に来ることである。
【0030】
同図(A)を参照して、2値化等化データ信号S1のジッタの幅が比較的狭い場合(ジッタ:小)を考える。この場合、ジッタの幅はCLK90のパルス幅W1以下であるとする。この場合、D-FF12において2値化等化データ信号S1のジッタのどの位置でCLK90をサンプリングしてもD-FF12の出力は“1”レベル一定である。
【0031】
一方、2値化等化データ信号S1のジッタの幅が比較的広い場合(ジッタ:大)を考えると(同図(A)参照)、この場合はジッタの幅はCLK90のパルス幅W1より大きいため、そのパルス幅W1を超えた部分でCLK90を読み込むとD-FF12の出力は“0”レベルとなる。即ち、ジッタの幅が広くなるにつれてD-FF12の出力が“0”となる確率が高くなる。従って、このD-FF12の出力を監視することにより2値化等化データ信号S1のジッタ量を検出することが可能となる。
【0032】
図5はジッタ検出回路7において2値化等化データ信号S1の立ち上がりエッジの確率分布とD-FF12の出力の関係を示した図である。即ち、同図を参照すると、ジッタが小さく、2値化等化データ信号S1の立上がりエッジの確率分布がCLK90の“1”レベルの幅以内に納まる場合は、D-FF12の出力は“1”一定であり、平均値検出回路13の出力も“1”レベル一定となる。
【0033】
一方、ジッタが中もしくは大の場合は2値化等化データ信号S1の立上がりエッジの確率分布がCLK90の“1”レベルの幅からはみ出ることになる。そして、そのはみ出た分についてはD-FF12の出力が“0”レベルとなる。このように、ジッタの幅が広くなるにつれてD-FF12の出力が“0”となる確率が高くなるため、その平均値は低くなり、平均値検出回路13の出力が低下する。即ち、平均値検出回路13の出力がジッタ量に対応することになる。
【0034】
なお、本実施形態ではCLK90をクロックCLKよりも位相を90度遅延させたが、位相遅延は90度に限定されるものではない。CLK90の位相遅延を90度未満あるいは90度を超えるように設定した方がジッタ検出の感度を向上させ得る場合が存在するからである。又、同様にCLK90のデュ−ティを変えることで、ジッタ検出感度を調整することもできる。
【0035】
図6はジッタ検出回路7の一変形例の構成図である。なお、同図において図3と同様の構成部分には同一番号を付し、その説明を省略する。同図を参照すると、ジッタ検出回路7の一変形例は平均値検出回路13の後段に、特性変換回路14を接続したものである。このような構成により、ジッタ量と平均値検出回路13との出力の関係を制御回路8において制御しやすい関係に変換してもよい。例えば、非線形/線形変換回路を用いて線形にすることが考えられる。
【0036】
次に、図7及び図8を参照しながら制御回路8の動作について説明する。図7は制御回路8の制御アルゴリズムの一例を示す図、図8はその制御アルゴリズムの動作の説明図である。制御回路8は2値化等化データ信号S1のジッタ量(本実施形態では、ジッタ検出回路7の出力)が最小になるように、リミッタアンプ4の識別電圧Vth9を制御する。制御方法の一例として、DSP などを用いて次のようなアルゴリズムで制御すればよい。
【0037】
いま、識別電圧Vth9の各電圧Vn(n=0,1,2 …) に対するジッタ量が、ジッタ検出回路7の各出力( 以下ジッタ量) Jn n=0,1,2…) に対応するものとする。
【0038】
初期値設定で識別電圧Vの初期値V0(Va)と1ステップ毎の増加量ΔVを決める(図7のS1)。次に、識別電圧V0(Va)におけるジッタ量の初期値J0(Ja)(図8のJ0(Ja))を測定する(図7のS2)。次に、VをΔVだけ増加(図8のV2(Vb))させて(図7のS3)、ジッタ量J1(Jb)を測定する(図7のS4)。J0(Ja)とJ1(Jb)を比較すると、J1(Jb)のジッタ量の方が少ないので(図7のS5にてyes)、V2(Vc)=V1+ΔVとして(図7のS3)、ジッタ量J2(Jc)を測定する(図7のS4)。J1(Jb)とJ2(Jc)を比較するとJ2(Jc)の方がジッタ量が少ないので(図7のS5にてyes)、V3(Vd)=V2+ΔVとして(図7のS3)、ジッタ量J3(Jd)を測定する(図7のS4)。
【0039】
J2(Jc)とJ3(Jd)を比較するとJ3(Jd)のジッタ量の方が少ないので(図7のS5にてyes)、さらにV4(Ve)=V3+ΔVとしてジッタ量J4(Je)を測定する(図7のS4)。今度はジッタ量J4(Je)はジッタ量J3(Jd)より大きくなった(図7のS5にてno)。このことは、最適位置よりも遠のいたことを意味する。このような場合は、図7のフローチャートの右側の過程に移り、ΔVの増減の向きを逆転させる。すなわち、V5=V4(Ve)−ΔV(すなわち、Vdにもどる)にして(図7のS6)、ジッタ量J5(Jd)を計測して(図7のS7)、J4(Je)と比較する(図7のS8)。J5(Jd)とJ4(Je)ではJ5(Jd)の方が小さいので(図7のS8にてyes)、V6=V3(Vd)−ΔV(すなわち、Vcにもどる)として(図7のS6)、ジッタ量J6(Jc)を測定する(図7のS7)。J6(Jc)とJ5(Jd)ではJ6(Jc)の方が大きいので(図7のS8にてno)、再びΔVの増減の向きを逆転させ、すなわち図5のフローチャートの左側の過程に移り、V7(Vd)=V6(Vc)+ΔVとして(図7のS3)、ジッタ量J7(Jd)を測定する(図7のS4)。
【0040】
この結果、Va→Vb→Vc→Vd(最適位置)→Ve→Vd(最適位置)→Vc→Vd(最適位置)→Ve→…を繰り返し、常にVの最適位置近傍Vdに制御される。もちろんVの初期値をVの大きい値Vgからジッタ量が減少(改善)するごとにΔVづつ減少させ、エラーが増加(悪化)すれば増減の向きを反転させてΔVだけ識別電圧Vを増加させる制御を行ってもよく、Vのどの値からスタートさせても同じ結果になる。
【0041】
次に、第2の実施の形態について説明する。図9は第2の実施の形態の構成図である。なお、同図において図1と同様の構成部分には同一番号を付し、その説明を省略する。同図を参照すると、第2の実施の形態の構成が第1の実施の形態(図1参照)と異なる点は、制御回路8が識別電圧Vth9とともにバイアス回路1をも制御するように構成した点である。
【0042】
第2の実施の形態は受光素子2にAPD など増倍作用を持つ受光素子を用いる場合で、受光素子2の増倍率が最適になるように制御する実施例である。APD など増倍作用を持つ受光素子は、S/N が最適となる増倍率が存在し、バイアス回路1が与える逆バイアス電圧を変えることで増倍率を制御することができる。
【0043】
従って、2値化等化データ信号のジッタ量(本実施形態では、ジッタ検出回路7の出力)が最小になるように、バイアス回路1を介して逆バイアス電圧を制御することにより受光素子の増倍率を最適値に制御することができる。なお、本実施形態では、識別電圧Vth9の制御と併用した場合について述べたが、バイアス回路1のみを制御するように構成することも可能である。
【0044】
次に、第3の実施の形態について説明する。図10は第3の実施の形態の構成図である。なお、同図において図9と同様の構成部分には同一番号を付し、その説明を省略する。同図を参照すると、第3の実施の形態の構成が第2の実施の形態(図9参照)と異なる点は、制御回路8が識別電圧Vth9及びバイアス回路1とともに新規に設けた分散制御回路10をも制御するように構成した点である。同図を参照すると、分散制御回路10が受光素子2の前段に設けられている。即ち、入力光信号は分散制御回路10を介して受光素子2へ入力される。
【0045】
第3の実施の形態は光ファイバの分散による波形劣化を補償するよう分散制御回路10の分散量を制御する実施例である。本実施形態の場合も、識別電圧Vth9の制御と、バイアス回路1の制御と、分散制御回路10の制御とを併用した場合について述べたが、分散制御回路10のみ、又は、分散制御回路10と識別電圧Vth9、又は、分散制御回路10とバイアス回路1を制御するように構成することも可能である。
【0046】
次に、第4の実施の形態について説明する。図11は第4の実施の形態の構成図である。第4の実施の形態は本発明による光受信回路を含む光受信装置と、光送信装置と、これら両装置を接続する伝送路とから構成される通信システムに関するものである。同図を参照すると、通信システムは光送信装置21と、光受信装置22と、光送信装置21と光受信装置22とを接続する伝送路23とから構成される。
【0047】
そして、光受信装置22には、図1、図3、図6、図9及び図10に示す光受信回路のいずれかが含まれている。この通信システムによれば、第1〜第3の実施の形態と同様に、光受信装置22において受信信号を2値変換して得られる2値化等化データ信号のジッタ量を用いて光受信回路の受信感度を決定する受信感度制御パラメータを自動的に最適位置に追従させることが可能である。
【0048】
次に、第5の実施の形態について説明する。図12は第5の実施の形態の構成図である。なお、同図において図10と同様の構成部分には同一番号を付し、その説明を省略する。第5の実施の形態が第3の実施の形態(図10参照)と異なる点は、光送信装置21が送信側において波形を整形するプリエンファシス部31を有する場合、受信波形が最適になるようにプリエンファシス部31を制御するように構成した点である。もちろん、この場合も識別電圧Vth9の制御と、バイアス回路1の制御と、分散制御回路10の制御のうちの1つ又は複数と組み合わせて制御してもよい。
【0049】
第5の実施の形態では光受信装置22における受信信号(2値化等化データ信号)のジッタ量が最小になるように光送信装置21のプリエンファシス部31のプリエンファシス量を制御装置8が制御する。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、受信信号を2値変換して得られる2値化等化データ信号から検出したジッタ量に基づき受信感度制御パラメータを制御するため、光受信回路の受信感度を決定する受信感度制御パラメータを自動的に最適位置に追従させることが可能となる。
【0051】
具体的に説明すると、各受信レベルにおいて、光受信回路の受信感度制御パラメータが最適位置に制御されるので受信感度を改善し、伝送距離を伸ばすことができる。又、受信感度制御パラメータが最適位置からずれることによって生じるエラーレート特性の曲がり(フロア)を防ぐことができる。このフロアはダイナミックレンジを狭め、最悪の場合エラーフリーとなる領域が無くなる。又、人手に頼っていた光受信回路の精密な調整を自動化できる。又、調整工数を従来よりも削減することができる。又、光受信環境(受信レベル変動、温度変動等、電源変動等)の変動に追従して受信感度制御パラメータを最適位置に保つことができる。さらに、大規模なロジック回路を用いていないので比較的簡単に実現できる。このため光受信回路のCDR(clock and data recovery circuit)を構成するLSI の中に一体実装することができる。また、高速(例えばGb/s以上の信号速度)で動作する回路に用いる場合に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光受信回路の第1の実施の形態の構成図である。
【図2】リミッタアンプ4に入力されるデータ信号の雑音と識別電圧Vthで識別した2値化等化データ信号のジッタ量との関係を示す図である。
【図3】ジッタ検出回路7の一例の構成図である。
【図4】ジッタ検出回路7の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】同動作を示す波形図である。
【図6】ジッタ検出回路7の一変形例の構成図である。
【図7】制御回路8の制御アルゴリズムの一例を示す図である。
【図8】その制御アルゴリズムの動作の説明図である。
【図9】第2の実施の形態の構成図である。
【図10】第3の実施の形態の構成図である。
【図11】第4の実施の形態の構成図である。
【図12】第5の実施の形態の構成図である。
【図13】従来の光受信回路の一例の構成図である。
【図14】受信電力とビットエラーレ−トとジッタとの相関関係の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 バイアス回路
2 受光素子
3 プリアンプ
4 リミッタアンプ
5,12 D-FF
6 クロック抽出回路
7 ジッタ検出回路
8 制御回路
10 分散制御回路
11 遅延回路
13 平均値検出回路
14 特性変換回路
21 光送信装置
22 光受信装置
31 プリエンファシス部

Claims (9)

  1. 受信信号を2値変換して得られる2値化等化データ信号から検出したジッタ量に基づき光受信回路の受信感度を決定する受信感度制御パラメータの任意の1つ又は複数を制御する制御手段を含み、
    前記受信感度制御パラメータは受信信号の2値識別の基準となる識別電圧又は識別位相であり、かつ前記受信信号の雑音と前記識別電圧との特性におけるアイ開口部の中間と前記2値化等化データ信号から検出したジッタ量の最小値とが一致することを特徴とする受信回路。
  2. 前記制御手段は、前記2値化等化データ信号のジッタ量が最小になるように制御することを特徴とする請求項記載の受信回路。
  3. 前記受信感度制御パラメータは受信した光信号を電気信号に変換する受光素子の増倍率であることを特徴とする請求項1または2記載の受信回路。
  4. 前記受信感度制御パラメータは受信した光信号を電気信号に変換する受光素子の前段に設けられる分散制御回路の分散補償量であることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の受信回路。
  5. 前記受信感度制御パラメータは送信装置における送信信号のプリエンファシス量であることを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の受信回路。
  6. 受光素子に所定のバイアス電圧を供給するバイアス回路と、光信号を電気信号に変換する前記受光素子と、前記受光素子からの電気信号を増幅するプリアンプと、識別電圧を用いて前記プリアンプからの電気信号を2値識別するリミッタアンプと、前記リミッタアンプの出力とその出力から抽出した同期クロックとを用いてジッタを検出するジッタ検出回路と、前記ジッタ検出回路の出力が最小となるように前記リミッタアンプの識別電圧を制御する制御回路とを含むことを特徴とする受信回路。
  7. 前記制御回路は前記バイアス回路を制御して受光素子の増倍率も併せて制御することを特徴とする請求項記載の受信回路。
  8. さらに前記受光素子の前段に分散制御回路が設けられ、前記制御回路は前記分散制御回路も併せて制御することを特徴とする請求項6または7記載の受信回路。
  9. 前記制御回路は前記光信号を送信する光送信装置のプリエンファシス部も併せて制御することを特徴とする請求項6から8いずれかに記載の受信回路。
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