JPH11280830A - 流体封入式能動型防振装置 - Google Patents

流体封入式能動型防振装置

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JPH11280830A
JPH11280830A JP7947198A JP7947198A JPH11280830A JP H11280830 A JPH11280830 A JP H11280830A JP 7947198 A JP7947198 A JP 7947198A JP 7947198 A JP7947198 A JP 7947198A JP H11280830 A JPH11280830 A JP H11280830A
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vibration
chamber
orifice passage
fluid
liquid chamber
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JP7947198A
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Masayuki Hibi
雅之 日比
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動手段で液室の壁部を加振することによ
り、液室の内圧変化を生ぜしめて加振力を発生する流体
封入式能動型防振装置において、発生加振力における高
周波成分を抑制し、以て、駆動手段の制御信号として、
パルス状の電気信号も採用可能とすること。 【解決手段】 内圧変化によって加振力を発生する主液
室18に対して、駆動手段28で加振される加振部材2
6にて壁部の一部が構成された加振室20を、防振すべ
き振動周波数にチューニングされた第一のオリフィス通
路34によって連通する一方、所定量の変位が許容され
る可動壁部材30にて壁部の一部が構成された副液室2
2を形成し、この副液室を、第一のオリフィス通路34
よりも高周波域にチューニングされた第二のオリフィス
通路36により、加振室20に連通せしめた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、非圧縮性流体が封入された主液
室の圧力を制御することにより、防振対象部材に加振力
を及ぼしめて、該防振対象部材における振動を相殺的乃
至は積極的に低減せしめ得る流体封入式の能動型防振装
置に係り、特に、自動車用のエンジンマウントや制振器
などとして好適に用いられる流体封入式能動型防振装置
に関するものである。
【0002】
【背景技術】自動車のボデーや各種部材等のように振動
(振動に起因する騒音等を含む)が問題とされる防振対
象部材においては、その振動を低減するために、従来か
ら、振動源と防振対象部材の間に介装されて振動源から
防振対象部材への振動を低減するエンジンマウント等の
防振連結体や、防振対象部材に直接取り付けられて防振
対象部材自体の振動を吸収,低減せしめるダイナミック
ダンパ等の制振器といった防振装置が、用いられてい
る。
【0003】そして、このような防振装置の一種とし
て、防振特性の要求の高度化等に対処するために、実開
昭61−191543号公報や特開平9−49541号
公報等に記載されているように、防振対象部材からの振
動入力によって弾性変形せしめられる本体ゴム弾性体で
壁部の一部が構成された主液室と、変位可能に支持され
た加振部材で壁部の一部が構成されて該加振部材の変位
によって圧力変動が生ぜしめられる加振室を設け、それ
ら主液室と加振室に非圧縮性流体を封入すると共に、そ
れら主液室と加振室を相互に連通するオリフィス通路を
設ける一方、加振部材を加振する駆動手段を設けて、該
加振部材を加振することによって加振室に生ぜしめられ
る圧力変動を、オリフィス通路を通じて主液室に伝達
し、主液室の内圧を制御して加振力を発生させることに
より、防振対象部材の振動を相殺的に低減せしめるよう
にした流体封入式の能動型防振装置が、提案されてい
る。このような防振装置では、オリフィス通路を通じて
流動せしめられる流体の共振作用を利用することによ
り、駆動手段による加振部材の加振に伴って加振室に生
ぜしめられる内圧変動を、主液室に対して効率的に及ぼ
すことが出来るのであり、それ故、主液室の壁部の一部
を加振部材で構成し、加振部材の加振によって、主液室
に内圧変動を直接に生ぜしめる構造のものに比べ、能動
的な防振効果がより効率的に発揮されるのである。
【0004】ところで、かくの如き能動型防振装置にお
いて有効な防振効果を得るためには、防振対象部材にお
ける防振すべき振動に出来るだけ対応した波形の加振
力、即ち流体室の内圧変化を生ぜしめることが有効であ
る。そこで、好適には、電気信号によって発生駆動力を
制御することの出来る、電磁力や磁力,歪素子,空気圧
力等を利用した駆動手段が採用されて、流体室の内圧変
化が調節されることとなる。具体的には、例えば、自動
車等の内燃機関を振動源とする場合においては、特開平
8−72561号公報等に記載されているように、内燃
機関のクランク角信号や点火信号等に基づいて得られた
正弦波電気信号によって、加振部材に加振力を及ぼす駆
動手段が、有利に加振制御される。
【0005】しかしながら、従来の能動型防振装置で
は、防振すべき振動に完全に対応した波形の内圧変化を
主液室に生ぜしめることが極めて困難であり、防振すべ
き振動と発生加振力のズレ(誤差)によって、必ずしも
有効な防振効果が発揮されない場合があった。特に、空
気圧を利用した駆動手段では、たとえ正弦波の制御用電
気信号が得られたとしても、空気圧の大きさを正弦波的
に調節することが難しいために、必ずしも有効な加振力
を得ることが出来ないという問題があった。
【0006】また、高精度な正弦波の制御用電気信号を
得ようとすると、制御信号の生成回路が複雑となり、高
周波制御に際しての時間的な遅れに起因する防振性能の
悪化や制御装置の高コスト化が避け難い等という不具合
がある。そこで、回路構造の簡略化や応答性の向上,制
御装置の低コスト化等を達成するために、パルス状の電
気信号を駆動手段の制御信号として採用することも考え
られる。
【0007】ところが、本発明者が検討したところ、パ
ルス状の電気信号を用いると、防振すべき振動と発生加
振力のズレが大きくなってしまい、空気圧を利用した駆
動手段だけでなく、電磁力を利用した駆動手段や歪素子
を利用した駆動手段などを採用した場合でも、防振装置
の発生加振力において、高周波成分、特に高調波成分の
含有率が大きくなり易いことが明らかとなったのであ
り、発生加振力に内在する高周波成分によって有効な防
振効果が得られないばかりか、防振対象部材における振
動状態が、逆に悪化してしまうおそれがあった。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その第一の解決課
題とするところは、主液室の内圧変化ひいては発生加振
力における、防振すべき振動に対応しない高周波成分の
発生が抑えられて、優れた防振性能が発揮される流体封
入式能動型防振装置を提供することにある。
【0009】また、本発明は、パルス状の電気信号を利
用した駆動手段の作動制御が、有効な防振性能をもって
実現され得る流体封入式能動型防振装置を提供すること
を、第二の解決課題とする。
【0010】
【解決手段】そして、前記第一の課題を解決するために
為された本発明の特徴とするところは、防振対象部材か
らの振動入力によって弾性変形せしめられる本体ゴム弾
性体で壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入され
た主液室と、変位可能に支持された加振部材で壁部の一
部が構成されて該加振部材の変位によって圧力変動が生
ぜしめられる非圧縮性流体が封入された加振室とを有す
ると共に、それら主液室と加振室が、防振対象部材にお
ける防振すべき振動の周波数に応じてチューニングされ
た第一のオリフィス通路によって相互に連通されてお
り、駆動手段で加振部材を加振することによって加振室
に生ぜしめられる圧力変動を、第一のオリフィス通路を
通じて主液室に伝達せしめて、防振対象部材の振動を能
動的に低減する流体封入式能動型防振装置において、変
位量が制限される可動壁部材により壁部の一部が構成さ
れて、該可動壁部材の変位に基づいて容積変化が許容さ
れる、非圧縮性流体が封入された副液室を形成すると共
に、該副液室を加振室に連通せしめる第二のオリフィス
通路を形成し、且つ該第二のオリフィス通路を通じて流
動せしめられる流体の共振周波数を、第一のオリフィス
通路を通じて流動せしめられる流体の共振周波数よりも
高周波数域に設定したことにある。
【0011】このような本発明に従う構造とされた能動
型防振装置においては、加振室に生ぜしめられる内圧変
動が、第一のオリフィス通路を通じての流体流動によ
り、主液室に伝達され、この主液室の内圧変動が加振力
として防振対象部材に及ぼされる。そこにおいて、加振
室に生ぜしめられた、防振すべき振動周波数域の圧力変
動は、第一のオリフィス通路における流体の共振作用に
基づいて、主液室に対して効率的に伝達されることによ
り、有効な加振力が発揮される。一方、加振室に派生す
る、防振すべき振動よりも高周波数域の圧力変動は、第
一のオリフィス通路を通じての主液室への伝達効率が低
くなることに加えて、第一のオリフィス通路よりも高周
波数域にチューニングされた第二のオリフィス通路を通
じての加振室と副液室の間での流体流動に基づき、副液
室へ逃がされる。その結果、防振すべき振動よりも高周
波数域の圧力変動の主液室への伝達効率が抑えられ、主
液室の内圧変化ひいては発生加振力における、防振すべ
き振動に対応しない高周波成分の発生が抑えられて、優
れた防振性能が発揮され得るのである。
【0012】なお、本発明は、例えば、自動車用エンジ
ンマウントやボデーマウント等のように振動伝達部材
(振動発生部材等)と被振動伝達部材(防振対象部材)
の間に介装されて、それら両部材を防振連結し或いは一
方の部材を他方の部材に防振支持せしめる防振連結体と
して構成される他、防振対象部材に対して単独で取り付
けられて、防振対象部材の振動を能動的に低減する制振
器等としても構成され得る。また、加振部材の具体的構
造は、特に限定されるものでないが、例えば、高剛性の
加振部材を弾性支持せしめてなる構造のもの等が好適に
採用され得、弾性支持体としてゴム弾性体を採用すれ
ば、例えば空気圧式の駆動手段のように矩形波的な加振
力が加振部材に及ぼされるような場合等においても、ゴ
ム弾性体の変形時の減衰効果により、加振部材の変位ひ
いては発生加振力をサイン波形に近づけてより有効な防
振効果を得ることが可能となる。尤も、加振部材をゴム
弾性体等の弾性材で形成し、加振部材を、それ自体の変
形によって変位可能としても良い。
【0013】また、本発明に係る能動型防振装置におい
て、駆動手段としては、発生加振力を電気信号によって
制御することの出来る電気−力変換型駆動手段が好適に
採用され、例えば、ボイスコイル型やムービングマグネ
ット型,ソレノイド型等の電磁駆動手段や、電歪素子や
磁歪素子等の歪素子を用いた駆動手段などが好適に採用
されるが、その他、駆動力として空気圧や油圧等の流体
圧をサーボ弁等を用いて電気信号で制御して駆動力を生
ぜしめる流体圧駆動手段等も採用可能であり、更には、
内部の空気室に対して、電気信号で切換作動せしめられ
る電磁駆動式の切換弁等を用いて大気圧と負圧を交互に
及ぼすことにより駆動力を生ぜしめる空気圧駆動手段な
ども採用可能である。特に、空気圧駆動手段を採用する
場合には、加振部材によって空気室の壁部の一部を構成
することにより、加振部材の背後に空気室を形成し、該
空気室の空気圧変化を直接に加振部材に及ぼして加振部
材を駆動せしめることも可能である。
【0014】しかも、本発明に係る流体封入式能動型防
振装置においては、可動壁部材の変位量が制限されるこ
とにより、第二のオリフィス通路を通じて流動せしめら
れる流体量が制限されることから、第二のオリフィス通
路を通じての流体流動によって、加振室における防振す
べき振動周波数域の圧力変動ひいては主液室に伝達され
る圧力変動も大幅に低減されてしまうようなことが防止
されるのであり、目的とする防振効果の安定化が図られ
得るのである。特に、自動車等における振動は、高周波
になる程、小振幅化することから、防振すべき周波数よ
りも高周波数域の圧力変動を、第二のオリフィス通路を
通じて有効に逃がしつつ、第一のオリフィス通路を通じ
て主液室に及ぼされる圧力変化を十分に確保することが
出来るのである。
【0015】なお、可動壁部材は、例えばゴム弾性膜の
ように、それ自体が弾性変形し得るものの他、変位可能
に支持された硬質の板体等によって構成することも可能
である。そして、可動壁部材の変位量の制限は、例え
ば、可動壁部材を構成する弾性膜の弾性変形量を、該弾
性膜自体のばね剛性や、弾性膜の背後に形成した空気室
の空気ばね、弾性膜に加硫接着せしめた変形制限膜等で
制限することによって実現され得、或いは、可動壁部材
を構成する硬質の可動板の変位量を制限するストッパ等
によって、有利に実現され得る。
【0016】さらに、本発明に従う構造とされた流体封
入式能動型防振装置においては、例えば、壁部の一部が
変形容易な可撓性膜で構成されて該可撓性膜の変形に基
づいて容積変化が許容される、非圧縮性流体が封入され
た平衡室を形成すると共に、該平衡室を主液室に対して
直接的または間接的に連通せしめる第三のオリフィス通
路を形成し、且つ該第三のオリフィス通路を通じて流動
せしめられる流体の共振周波数を、第一のオリフィス通
路を通じて流動せしめられる流体の共振周波数よりも低
周波数域に設定してなる構成が、好適に採用され得る。
このような構成を採用すれば、第一のオリフィス通路の
チューニング周波数よりも低周波数域の振動に対して、
第三のオリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の
共振作用に基づいて発揮される低動ばね効果により、受
動的な防振効果が有効に発揮され得る。また、エンジン
マウント等のように、防振装置の装着状態下で、被支持
体重量等の初期荷重が入力される場合にも、平衡室の容
積可変および液圧吸収作用によって、主液室や加振室,
副液室の内圧増加が回避されることから、加振部材の加
振による主液室の圧力制御が容易且つ有効に為され得
て、目的とする防振効果が安定して発揮され得るのであ
る。なお、第一のオリフィス通路は、直接に主液室と平
衡室を連通するものであっても良いが、その他、加振室
と平衡室を連通し、加振室を介して、主液室と平衡室を
間接的に連通する構成や、副液室と平衡室を連通し、副
液室と加振室を介して、主液室と平衡室を間接的に連通
する構成等も、採用可能である。また、変形容易な可撓
性膜としては、薄肉のゴム弾性膜の他、流体密性のシー
ト等も採用可能である。
【0017】また、本発明は、前記第二の課題を解決す
るために、上述の如き本発明に従う構造とされた流体封
入式能動型防振装置において、防振対象部材における防
振すべき振動の周波数に対応した周波数のパルス状の制
御用電気信号を、駆動手段に給電することにより、該駆
動手段を作動制御し得る制御装置を設けてなる構成が、
好適に採用される。このような構成とされた能動型防振
装置では、防振対象部材における防振すべき振動周波数
に対応した周波数を有するパルス状の制御用電気信号
が、直接に、駆動手段に給電される。そして、駆動手段
により加振部材が、かかる制御用電気信号の周波数に応
じた周波数で加振されて、加振室に内圧変化が生ぜしめ
られると、この内圧変化が、第一のオリフィス通路を通
じて主液室に伝達され、以て、主液室の内圧変化が加振
力として防振対象部材に及ぼされる。そこにおいて、制
御用電気信号がパルス状であることから、発生加振力ひ
いては加振室に生ぜしめられる内圧変動には、正弦波に
対して高周波成分、特に高次成分がのり易いが、第一の
オリフィス通路が防振すべき振動周波数域にチューニン
グされていると共に、第二のオリフィス通路がそれより
高周波数域にチューニングされていることから、加振室
の内圧変動のうちの高周波成分は、第二のオリフィス通
路を通じての流体流動によって副液室側に有利に逃がさ
れると共に、第一のオリフィス通路を通じて流動せしめ
られる流体の共振現象によるフィルタ的作用が発揮され
て、防振すべき振動周波数に対応した内圧変動が、主液
室に対して、正弦波に近づけられて伝達されることとな
る。それ故、高周波数域の振動に対する防振性能の悪化
等の不具合を伴うことなく、パルス状の制御用電気信号
を用いて、防振すべき振動に対して有効な能動的防振効
果を得ることが出来るのであり、パルス状の制御用電気
信号を採用することによって、制御の容易化が図られる
と共に、制御時間遅れによる防振性能の低下等も防止さ
れて、有効な防振効果を安定して得ることが可能となる
と共に、正弦波状の電気信号による加振制御に比して、
制御装置の簡略化や低コスト化等も有利に実現され得る
のである。
【0018】なお、制御装置から駆動手段に給電される
パルス状の制御用電気信号は、電流方向が一方向である
デジタル的なON/OFF信号からなるパルス信号の
他、電流方向が変化する±の極性をもったパルス信号も
採用可能である。更に、駆動手段としても、入力される
制御用電気信号の極性に応じて、加振体に及ぼされる駆
動力の方向が変化するものの他、入力される制御用電気
信号の極性に拘わらずに一定方向の駆動力を加振体に及
ぼすものも、採用可能である。また、制御装置は、防振
対象部材に対して有効な防振効果を発揮し得るだけの加
振力が生ぜしめられるように、一般に、防振すべき振動
に応じて、駆動手段に給電されるパルス状の制御用電気
信号のパルス波形を調節するために、かかるパルス波の
周波数を防振対象部材における防振すべき振動の周波数
に対応して制御する周波数調節手段と、かかるパルス波
の位相を防振対象部材の振動状態や伝達関数等に対応し
て制御する位相調節手段と、かかるパルス波の波形を防
振対象部材の振動レベルに応じた加振力(振幅)が得ら
れるように調節するゲイン調節手段とを、含んで構成さ
れる。なお、ゲイン調節手段は、パルス波の電気レベル
(電圧値)を調節するものの他、パルス波のデューティ
比を調節するもの、或いはPWM制御によってパルス幅
変調を行うもの等が、何れも採用可能である。
【0019】さらに、本発明に係る流体封入式能動型防
振装置においては、例えば、本体ゴム弾性体によって弾
性的に連結された第一の取付部材と第二の取付部材を設
け、該第二の取付部材で支持された仕切部材を挟んだ一
方の側に主液室を形成すると共に、他方の側に加振室を
形成し、且つ該加振室の壁部の一部を構成する加振部材
を、第二の取付部材によって変位可能に支持せしめると
共に、加振部材に加振力を及ぼす駆動手段も第二の取付
部材で支持せしめ、それら第一の取付部材と第二の取付
部材の何れか一方を、防振対象部材に取り付けるように
した構成が、好適に採用される。
【0020】このような構成を採用すれば、目的とする
流体封入式能動型防振装置を簡単な構造をもって有利に
実現することが出来る。特に、第一の取付部材を、振動
伝達部材(振動発生部材等)側に取り付ける一方、第二
の取付部材を、被振動伝達部材(防振対象部材)側に取
り付けるようにすることにより、本発明に従う構造とさ
れたエンジンマウント等の防振連結体が有利に実現され
得る。また、第一の取付部材と第二の取付部材の何れか
一方を、防振対象部材に取り付ける、それら第一の取付
部材と第二の取付部材の他方を、防振対象部材に対し
て、本体ゴム弾性体によって弾性支持せしめて一つの振
動系を構成することにより、制振器が有利に構成され得
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0022】先ず、本発明を自動車用エンジンマウント
に適用したものの好適な構成例について、図1,図2及
び図3に示されたモデル図を参照して、概略的に説明す
る。なお、図1〜3においては、それぞれ、同様な構造
とされた部材および部位については、図中に同一の符号
を付することにより、重複した説明を省略する。
【0023】すなわち、図1に示された第一の実施形態
としての第一のエンジンマウント10は、第一の取付部
材12と第二の取付部材14を有しており、それら第一
の取付部材12と第二の取付部材14が、本体ゴム弾性
体16によって弾性的に連結されている。また、第一の
取付部材12と第二の取付部材14の間には、壁部の一
部が本体ゴム弾性体16で構成された主液室18が形成
されている。更に、この主液室18から独立して、加振
室20、副液室22および平衡室24が、形成されてい
る。そして、これら主液室18,加振室20,副液室2
2および平衡室24には、何れも、水等の非圧縮性流体
が充填されている。
【0024】また、加振室20は、壁部の一部が、加振
室20の内外に変位可能とされた加振部材26で構成さ
れており、この加振部材26が、駆動手段28によって
加振駆動されることにより、加振室20に圧力変動が生
ぜしめられるようになっている。更にまた、副液室22
は、壁部の一部が、所定厚さのゴム弾性板等からなる弾
性変形可能な可動壁部材30で構成されており、この可
動壁部材30の弾性変形に基づいて、副液室22の容積
変化が許容されるようになっている。なお、副液室22
には、可動壁部材30のばね剛性によって、壁ばね剛性
が付与されていると共に、可動壁部材30は、それ自体
のばね剛性によって変形量が制限されるようになってい
る。更に、平衡室24は、壁部の一部が、変形容易な可
撓性膜32で構成されており、この可撓性膜32の変形
に基づいて、平衡室24の容積変化が容易に許容されて
圧力変化が吸収されるようになっている。
【0025】更にまた、主液室18と加振室20の間に
は、それら両室18,20間での流体流動を許容する第
一のオリフィス通路34が形成されており、この第一の
オリフィス通路34が、防振すべき振動周波数、例えば
アイドル振動に相当する30Hz程度で、流体の共振作用
が発揮されるようにチューニングされている。また、加
振室20と副液室22の間には、それら両室20,22
間での流体流動を許容する第二のオリフィス通路36が
形成されており、この第二のオリフィス通路36が、第
一のオリフィス通路34より高周波数、好適には第一の
オリフィス通路34のチューニング周波数に対する高次
の周波数、例えば30Hzにチューニングされた第一のオ
リフィス通路34に対して二次に相当する60Hz程度
で、流体の共振作用が発揮されるようにチューニングさ
れている。更に、主液室18と平衡室24の間には、そ
れら両室18,24間での流体流動を許容する第三のオ
リフィス通路38が形成されており、この第三のオリフ
ィス通路38が、第一のオリフィス通路34より低周波
数、例えばシェイク等に相当する10Hz程度で、流体の
共振作用が発揮されるようにチューニングされている。
【0026】一方、図2に示された第二の実施形態とし
ての第二のエンジンマウント40は、第三のオリフィス
通路38が、加振室20と平衡室24の間に跨がって形
成されている。要するに、かかる第二のエンジンマウン
ト40では、主液室18と加振室20,平衡室24が、
第一のオリフィス通路34と第三のオリフィス通路38
により、直列的に接続されているのである。これによ
り、主液室18と平衡室24の間での、第三のオリフィ
ス通路38を通じての流体流動が、加振室20と第一の
オリフィス通路34を介して、間接的に為されるように
なっている。
【0027】また、図3に示された第三の実施形態とし
ての第三のエンジンマウント42は、第三のオリフィス
通路38が、副液室22と平衡室24の間に跨がって形
成されている。要するに、かかる第三のエンジンマウン
ト42では、主液室18と加振室20,副液室22,平
衡室24が、第一,第二及び第三のオリフィス通路3
4,36,38により、直列的に接続されているのであ
る。これにより、主液室18と平衡室24の間での、第
三のオリフィス通路38を通じての流体流動が、副液室
22と第二のオリフィス通路36、更に加振室20と第
一のオリフィス通路34を介して、間接的に為されるよ
うになっている。
【0028】そして、これら図1〜3に示された第一〜
三のエンジンマウント10,40,42は、何れも、第
一の取付部材12と第二の取付部材14の一方がパワー
ユニットに他方がボデーに、それぞれ取り付けられるこ
とにより、パワーユニットをボデーに対して防振支持せ
しめるようになっている。かかる装着状態下、第一の取
付部材12と第二の取付部材14の間には、パワーユニ
ット重量が静的荷重として及ぼされて本体ゴム弾性体1
6が弾性変形せしめられると共に、防振すべき主たる振
動が、第一の取付部材12と第二の取付部材16を相互
に接近/離隔せしめる方向(図1〜3中の略上下方向)
に入力されることとなる。
【0029】そこにおいて、パワーユニット重量の付加
に伴う主液室18の容積減少は、平衡室24の容積増加
で補償されることにより、主液室18等の封入流体にお
ける内圧増加が回避されるようになっている。また、駆
動手段28は、電気−力変換型駆動手段であって、制御
装置44から与えられる電気的な制御信号に基づいて、
加振部材26を加振駆動するようになっている。
【0030】そして、かかる装着状態下で、駆動手段2
8により加振部材26を加振すると、加振室20に対
し、該加振部材26の加振周波数と加振力に応じた周波
数と加振力および位相をもって圧力変動が生ぜしめられ
るのであり、その結果、主液室18と加振室20の間に
圧力差に生ぜしめられて、それら両室18,20間で第
一のオリフィス通路34を通じての流体流動が惹起され
ることにより、主液室18に圧力変化が伝達され、以
て、この主液室18の圧力変化が、第一の取付部材12
と第二の取付部材14の間に加振力として作用せしめら
れる。それ故、制御装置44により、加振部材26の加
振駆動を制御し、主液室18に及ぼされる圧力変化ひい
てはボデーに及ぼされる加振力を、ボデーにおいて防振
すべき振動、例えばアイドル振動に応じて調節すること
によって、かかる防振すべき振動に対して能動的な防振
効果を有効に得ることが出来るのである。
【0031】そこにおいて、ボデーに対する加振力に直
接的に変換される主液室18の圧力変化は、加振室20
の圧力変化が、第一のオリフィス通路34を通じての流
体流動を介して、主液室18に伝達されることによっ
て、生ぜしめられる。そして、この第一のオリフィス通
路34は、防振すべき振動周波数(本実施形態では、ア
イドル振動周波数)にチューニングされていることか
ら、第一のオリフィス通路34における流体の共振作用
に基づいて、防振すべき振動周波数域の圧力変化が、加
振室20から主液室18に、極めて効率的に伝達される
と共に、フィルタ的作用が発揮されて、防振すべき振動
周波数域から外れた周波数域の圧力変化の伝達が抑制さ
れる。
【0032】それに加えて、加振室20には、第二のオ
リフィス通路36を通じて副液室22が接続されてお
り、この第二のオリフィス通路36が、防振すべき振動
周波数から外れた高周波域にチューニングされているこ
とから、加振部材26の加振駆動によって加振室20に
惹起される圧力変動が、防振すべき振動周波数域から外
れた高周波成分を内在している場合には、かかる加振室
20における高周波域の圧力変動が、第二のオリフィス
通路36を通じての流体流動に基づいて副液室22に伝
達されることによって逃がされる。これにより、防振す
べき振動周波数域から外れた周波数域の圧力変化の主液
室18への伝達が、より効果的に低減される。なお、副
液室22は、壁部を構成する可動壁部材30のばね剛性
に基づいて容積変化量が制限されることから、小振幅の
高周波成分に対しては、第二のオリフィス通路36を通
じての流体流動に基づいて有効な圧力吸収作用が発揮さ
れるが、第一のオリフィス通路34がチューニングされ
た防振すべき振動周波数域の圧力変動に対する吸収作用
は抑えられることから、能動的防振効果が大幅に阻害さ
れるようなこともない。
【0033】従って、上述の如き構造とされたエンジン
マウント10,40,42においては、何れも、防振す
べき振動に対応した周波数域の加振力が効率的に発揮さ
れると共に、加振力における高周波成分の発生が抑えら
れることから、防振対象部材たるボデーにおいて、高周
波数域の防振性能の悪化等を伴うことなく、防振すべき
振動(例えば、アイドル振動)に対して有効な能動的防
振効果が発揮されるのである。
【0034】それ故、例えば、パルス状の制御用電気信
号を生成する制御装置44を採用し、防振すべき振動に
対応した周波数や振幅,位相角を有する圧力変動を加振
室20に生ぜしめた場合でも、加振室20の圧力変動に
内在し易い高次成分が、第二のオリフィス通路36によ
る高次成分の圧力変動吸収作用によって低減され、更
に、加振室20から主液室18への高次成分の圧力伝達
が、第一のオリフィス通路34のフィルタ的作用によっ
て抑制されるのであり、その結果、防振対象部材(ボデ
ー)に及ぼされる発生加振力が、防振すべき振動に対応
した正弦波振動に近づけられて、優れた能動的防振効果
が発揮され得ることとなる。特に、このようにパルス状
の制御用電気信号を採用することにより、正弦波状の制
御用電気信号を採用する場合に比して、例えば能力の低
いCPU等を利用した簡略な構成の制御装置44を用
い、加振力の制御を容易且つ高精度に行うことが可能と
なり、防振性能の向上と安定化が達成されると共に、制
御装置の低コスト化も容易に実現され得るのである。
【0035】なお、かかる制御装置44による駆動手段
28への給電制御は、一般に、防振対象部材たるボデー
に伝達される加振力が、防振すべき振動に対応した周波
数と振幅を有し、且つ略逆位相となるように行われる。
具体的には、例えば、ボデーの振動を加速度センサ等で
直接に検出した信号や、ボデーの振動に相関関係を有す
るクランク角信号や点火パルス信号等を参照信号とし
て、防振しようとする振動に対応した周波数成分を有す
るパルス状の供給電流を生成し得るものが、有利に採用
されることとなり、また、かかる供給電流の位相と振幅
は、例えば、実験等により予め定められたマップデータ
に基づき、エンジン回転数や加速状態,シフトポジショ
ン,温度等の適当な基準因子との対応関係によって設定
される。
【0036】また、本実施形態のエンジンマウント1
0,40,42においては、第一のオリフィス通路34
のチューニング周波数よりも低周波数域の振動(例え
ば、シェイク等)が入力されると、振動荷重による本体
ゴム弾性体16の弾性変形に基づいて主液室18に圧力
変化が生ぜしめられて、主液室18と平衡室24の間に
圧力変化が生ぜしめられることにより、第三のオリフィ
ス通路38を通じての流体流動が惹起される。そして、
この第三のオリフィス通路38が、低周波数域の振動周
波数にチューニングされていることから、該第三のオリ
フィス通路38を通じて流動せしめられる流体の共振作
用に基づいて、高減衰効果等の受動的な防振効果が有効
に発揮されるのである。
【0037】なお、上記第一〜三の実施形態では、副液
室22の壁部の一部を構成する可動壁部材30が、ゴム
弾性板等の弾性変形可能な部材で構成されていたが、そ
の他、図4に示されているように、かかる可動壁部材3
0を、所定量の変位が許容されることにより、副液室2
2の容積変化を許容する可動板等で構成することも、可
能である。即ち、図4に示された第四のエンジンマウン
ト46は、前記第三のエンジンマウント42と同様に、
主液室18と加振室20,副液室22,平衡室24が、
第一〜三のオリフィス通路34,36,38を介して、
直列的に接続された基本的構造を有しているが、更に、
副液室22と平衡室24を相互に連通する連通路47
が、第三のオリフィス通路38よりも十分に大きな流路
断面積をもって形成されており、この連通路47上に、
該連通路47を遮断するようにして可動壁部材としての
可動板48が、所定量の変位だけが許容されて変位量が
制限された状態で、配設されている。そして、かかる可
動板48の変位に基づいて、副液室22に所定量の容積
変化が許容されることにより、加振室20と副液室22
の間で第二のオリフィス通路36を通じての流体流動が
生ぜしめられ、この段にのオリフィス通路36を通じて
流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、加振室2
0に生ぜしめられる高周波成分が副液室22に逃がされ
ることにより、第三のエンジンマウント42と同様に、
主液室18側への高周波成分の圧力伝達の低減効果が発
揮され得るのである。
【0038】
【実施例】次に、上述の如き実施形態として示されたエ
ンジンマウントの構成を有利に実現し得る、より具体的
な構造例を、実施例として、以下に説明する。なお、以
下の説明中、上下方向とは、図中の上下方向を言うもの
とする。
【0039】先ず、図5には、第一の実施例としてのエ
ンジンマウント50が示されているが、このエンジンマ
ウント50は、図1に示された第一の実施形態の構成を
実現し得る構造例である。即ち、かかるエンジンマウン
ト50は、第一の取付部材としての第一の取付金具52
と、第二の取付部材としての第二の取付金具54が、本
体ゴム弾性体56で弾性的に連結された構造を有してお
り、第一の取付金具52が図示しないパワーユニット
に、第二の取付金具54が図示しないボデーに、それぞ
れ取り付けられることにより、パワーユニットをボデー
に対して防振支持するようになっている。
【0040】より詳細には、第一の取付金具52は、略
逆向きの円錐台形状を有する軸方向下部58と、略円形
ロッド形状を有する軸方向上部60から構成されてお
り、軸方向中央部分には、軸直角方向外方に広がる環状
のストッパ部62が突設されている。また、軸方向上部
60には、上端面に開口して軸方向に延びるボルト孔6
4が設けられており、このボルト孔64に螺着される取
付ボルトにより、第一の取付金具52がパワーユニット
に取り付けられるようになっている。
【0041】また、本体ゴム弾性体56は、全体として
大径の略円錐台形状を有しており、その小径側端部に対
して、第一の取付金具52の軸方向下部58が入り込ん
だ状態で加硫接着されている一方、その大径側外周面に
は、金属スリーブ66が加硫接着されている。なお、ス
トッパ部62には、上方に向かって突出するストッパゴ
ム68が突設されている。
【0042】一方、第二の取付金具54は、有底円筒形
状の底金具70の開口部に円筒形状の筒金具20の下端
開口部がかしめ固定されることによって形成されてお
り、全体として深底の有底円筒形状を有している。そし
て、この第二の取付金具54は、筒金具72の外周面に
外嵌固定されたブラケット74により、自動車のボデー
にボルト固定されるようになっている。なお、ブラケッ
ト74には、上方に向かって延び出して、第一の取付金
具52のストッパ部62の上方に離間して対向位置し、
該ストッパ部62への当接にて本体ゴム弾性体56の引
張変形量を制限する当接部76が一体形成されている。
【0043】また、第二の取付金具54は、その上端部
分が金属スリーブ66に外嵌固定されることにより、第
二の取付金具54の上側開口部が本体ゴム弾性体56で
流体密に閉塞されている。更に、第二の取付金具54の
下側開口部には、可撓性膜としての薄肉のゴム膜78が
配設されており、該ゴム膜78の外周縁部に加硫接着さ
れた取付リング80が第二の取付金具54に嵌着固定さ
れることにより、第二の取付金具54の下側開口部がゴ
ム膜78で流体密に閉塞されている。なお、ゴム膜78
の中央部分には、略逆カップ形状の連結金具80が加硫
接着されている。そして、このように第二の取付金具5
4の軸方向両側の開口部が、本体ゴム弾性体56とゴム
膜78で覆蓋されることにより、それら本体ゴム弾性体
56とゴム膜78の対向面間において、外部空間に対し
て密閉されて非圧縮性流体が充填された流体室が画成さ
れている。なお、封入流体としては、水やアルキレング
リコール,ポリアルキレングリコール,シリコーン油等
が適宜に採用されるが、特に流体の共振作用に有効に発
揮されるように、0.1Pa・s以下の粘度を有する低
粘性流体が望ましい。
【0044】更にまた、第二の取付金具54の軸方向中
間部分には、仕切部材81が挿入配置されている。この
仕切部材81は、全体として略厚肉の円板形状を有して
おり、第二の取付金具54の軸直角方向に広がって配さ
れていることにより、前記流体室が、本体ゴム弾性体5
6側とゴム膜78側に仕切られている。それにより、仕
切部材81の上側には、壁部の一部が本体ゴム弾性体5
6で構成された主液室82が形成されている一方、仕切
部材81の下側には、壁部の一部がゴム膜78で構成さ
れた平衡室84が形成されている。更に、仕切部材81
には、その外周部分を周方向に延びて、主液室82と平
衡室84を直接的に連通し、それら両室82,84間で
の流体流動を許容する第三のオリフィス通路85が形成
されている。
【0045】さらに、仕切部材81には、第一及び第二
のオリフィス部材86,88が組み合わされることによ
って、中央部分で下方に開口する中央凹所90が形成さ
れており、この中央凹所90にも非圧縮性流体が封入さ
れて流体室の一部とされている。また、かかる中央凹所
90は、深さ方向中間部分に段差部92が形成されてお
り、この段差部92を挟んで、上底部側が小径凹所94
とされていると共に、開口部側が大径凹所96とされて
いる。
【0046】そして、大径凹所96の開口部が、略円板
形状の弾性支持ゴム98によって流体密に閉塞されてい
ると共に、この弾性支持ゴム98の中央部分に対して、
浅底の逆カップ形状を有する加振部材26としての加振
金具100が加硫接着されている。要するに、加振金具
100は、弾性支持ゴム98を介し、第二の取付金具5
4に対して弾性的に支持されており、弾性支持ゴム98
の弾性変形に基づいて変位が許容されるようになってい
るのである。なお、加振金具100は、ゴム膜78の中
央部分に固着された連結金具80の上底部に重ね合わさ
れて嵌着固定されている。
【0047】また、大径凹所96の開口部が、弾性支持
ゴム98と加振金具100で流体密に覆蓋されることに
よって、大径凹所96の内部には、壁部の一部が加振金
具100で構成され、該加振金具100の変位によって
内圧変動が生ぜしめられる加振室102が形成されてい
る。なお、弾性支持ゴム98は、平衡室84の壁部の一
部も構成しているが、平衡室84は、ゴム膜78の変形
によって内圧変化が吸収されることから、加振金具10
0の変位や弾性支持ゴム98の変形による平衡室84の
内圧への影響が問題となるようなことはない。
【0048】さらに、仕切部材81には、第三のオリフ
ィス通路85の内周側を周方向に所定長さで延びて、主
液室82と加振室102を相互に連通し、それら両室8
2,102間での流体流動を許容する第一のオリフィス
通路103が形成されている。ここにおいて、第二のオ
リフィス通路103は、防振すべき振動に応じた周波数
域で流動流体の共振作用が発揮されるように、弾性支持
ゴム98による加振室102の壁ばね剛性等を考慮しつ
つ、その長さや断面積が適当に設定されている。特に、
本実施例では、第二のオリフィス通路103を通じて流
動する流体の共振作用が、アイドル振動に相当する30
Hz前後で発揮されるようにチューニングされている。ま
た、前記第三のオリフィス通路85は、第二のオリフィ
ス通路103よりも低周波数域にチューニングされてお
り、特に本実施例では、シェイク等に相当する10Hz前
後の低周波振動に対して、第三のオリフィス通路85を
流動せしめられる流体の共振作用に基づく減衰効果が発
揮されるように、第三のオリフィス通路の長さや断面積
が設定されている。
【0049】また一方、小径凹所94には、可動壁部材
としてのゴム弾性板104が、深さ方向中央部分で軸直
角方向に広がって配設されている。以て、かかる小径凹
所94内には、その底部側において、ゴム弾性板104
の弾性変形を許容する密閉された空気ばね室106が形
成されている一方、開口部側には、壁部の一部がゴム弾
性板104で構成されて、該ゴム弾性板104の弾性変
形に基づいて容積変化が許容される副液室110が形成
されている。なお、かかる副液室110の壁部を構成す
るゴム弾性板104には、それ自体のゴム弾性に加えて
空気ばね室106の空気ばね作用も及ぼされており、そ
れらゴム弾性と空気ばねによって副液室110に壁ばね
剛性が付与されている。そして、この副液室110は、
小径凹所94の開口部において、加振室102に開口,
連通されており、かかる開口部を通じて、加振室102
と副液室110の間での流体の流動が許容されるように
な0ている。このことから明らかなように、本実施例で
は、ゴム弾性板104の前面から加振室102に亘って
形成された副液室110自体によって、該副液室110
を加振室102に連通する第二のオリフィス通路108
が構成されている。
【0050】なお、かかる第二のオリフィス通路108
は、その内部を流動せしめられる流体の共振周波数が、
第一のオリフィス通路103がチューニングされた防振
すべき振動周波数よりも高周波域に設定されている。特
に本実施例では、防振すべき振動周波数の2次の高調波
成分に相当する60Hzで、第二のオリフィス通路108
を通じての流体の共振作用が発揮されるように、副液室
110の壁ばね剛性を考慮しつつ、第二のオリフィス通
路108の長さや断面積が適当に設定されている。
【0051】さらに、第二の取付金具54の底金具70
には、駆動手段としての電磁駆動装置112が収容配置
されており、この電磁駆動装置112の出力が加振金具
100に及ぼされて、加振金具100が加振されるよう
になっている。かかる電磁駆動装置112は、コイル1
14を有していると共に、このコイル114の外周面と
軸方向両端面を取り囲むようにして、強磁性材からなる
ヨーク部材116,118が、コイル114に対して固
定的に組み付けられている。そして、ヨーク部材118
が、底金具70の底壁にボルト固定されることによっ
て、コイル114が、底金具70に固着されている。ま
た、ヨーク部材118には、コイル114の中空部内
に、軸方向下端から所定長さで入り込むテーパ状外周面
の案内筒部120が一体形成されていると共に、この案
内筒部120に出力ロッド122が挿通されており、該
出力ロッド122が、案内筒部120により、摺動ブッ
シュ124を介して、軸方向に案内されて移動可能に配
設されている。更にまた、出力ロッド122の軸方向中
間部分には、強磁性材からなる被吸着体126が外嵌固
定されている。この被吸着体126は、コイル114を
覆うヨーク部材116の軸方向上端面に対して、上方に
離間して対向位置する円環板部128と、該円環板部1
28の中央部分から下方に延び出して、コイル114の
中空部内に軸方向上端から入り込み、ヨーク部材118
に対して、上方に離間して対向位置する円筒部130を
一体的に有している。そして、かかる出力ロッド122
が、軸方向上端部において、連結金具80および加振金
具100に対してボルト固定されている。
【0052】すなわち、このような構造とされた電磁駆
動装置112にあっては、コイル114に通電される
と、ヨーク部材116,118が磁化されて、被吸着体
126に対し、下方に向かう磁気吸引力が及ぼされ、か
かる磁気吸引力が出力ロッド122を介して加振金具1
00に及ぼされることによって、加振金具100が、弾
性支持ゴム98の弾性力に抗して下方に変位せしめられ
るようになっているのである。
【0053】さらに、本実施例では、防振すべき振動に
応じた周波数や振幅,位相を有するパルス状の駆動電流
を生成する給電制御装置132が採用されており、この
給電制御装置132からコイル114に対して、パルス
状の駆動電流が給電されるようになっている。それによ
り、電磁駆動装置112に生ぜしめられる駆動力が、出
力ロッド122を通じて加振金具100に及ぼされ、加
振金具100が加振されることによって加振室102に
内圧変動が生ぜしめられるのであり、この内圧変動が、
第一のオリフィス通路103を通じて主液室82に伝達
されることにより、該主液室82の圧力変動に基づく加
振力が、第一の取付金具52および第二の取付金具54
から出力されるのである。
【0054】そこにおいて、かかるエンジンマウント5
0においては、コイル114に対してパルス状の駆動電
流が給電されることにより、加振金具100の変位ひい
ては加振室102の圧力変動が、防振すべき振動に対応
した正弦波形態から外れ易く、高調波成分を内在する傾
向にあるが、第一のオリフィス通路103のフィルタ作
用等や、第二のオリフィス通路108による高調波成分
の内圧吸収作用によって、主液室82への高調波成分の
伝達が軽減されて、主液室82には、防振すべき振動に
対応した略正弦波形態の圧力変化が有利に生ぜしめられ
るのであり、以て、防振対象部材たるボデーにおける防
振すべき振動(アイドル振動)に対して、極めて有効な
能動的防振効果が発揮され得るのである。
【0055】また、本実施例のエンジンマウント50
は、容積変化が容易に許容される平衡室24を備えてい
ることから、装着時にパワーユニット荷重が及ぼされる
ことに伴う主液室18や加振室20,副液室22の内圧
上昇が、第三のオリフィス通路85を通じての平衡室2
4への流体流動で解消されるのであり、壁ばね剛性等が
安定化されて、所期の防振効果が有利に発揮されるとい
った利点がある。
【0056】しかも、かかる第三のオリフィス通路85
は、シェイク等の低周波数域にチューニングされている
ことから、第三のオリフィス通路85を通じて流動せし
められる流体の共振作用に基づいて、低周波振動に対
し、受動的な防振効果が有利に発揮されるのである。
【0057】さらに、図6には、本発明の第二の実施例
としてのエンジンマウント140が、示されている。こ
のエンジンマウント140は、図2に示された第二の実
施形態の構成を実現し得る構造例である。なお、本実施
例中、第一の実施例と同様な構造とされた部材および部
位については、図中に、第一の実施例と同一の符号を付
することにより、それらの詳細な説明を省略する。
【0058】すなわち、本実施例のエンジンマウント1
40は、第一の実施例に比して、仕切部材81の構造が
異なっており、第三のオリフィス通路85が異なる形態
をもって形成されている。具体的には、第一のオリフィ
ス通路103における加振室102への開口部に対し
て、第三のオリフィス通路85が、開口,接続されてお
り、該第三のオリフィス通路85が、第一のオリフィス
通路103の開口部を通じて加振室102に接続されて
いると共に、第一のオリフィス通路103を介して、主
液室82に連通されている。
【0059】このような構造とされたエンジンマウント
140においても、主液室82や加振室102,副液室
110,平衡室84および第一のオリフィス通路10
3,第二のオリフィス通路108の構成は、第一の実施
例と実質的に同一であり、従って、第一の実施例に係る
エンジンマウントと同様、第一のオリフィス通路103
のフィルタ作用等や、第二のオリフィス通路108によ
る高調波成分の内圧吸収作用が、何れも有効に発揮され
て、主液室82に対し、防振すべき振動に対応した圧力
変化が有利に生ぜしめられ、以て、高次の周波数域での
振動悪化を伴うことなく、防振すべき振動に対して極め
て有効な能動的防振効果が発揮され得るのである。
【0060】また、パワーユニット荷重の付加に伴う内
圧上昇も、第三のオリフィス通路85を通じての平衡室
84への流体流動によって解消され得て、所期の防振効
果が安定して発揮され得ると共に、シェイク等の低周波
数域の入力振動に対しては、主液室82と平衡室84の
間における第三のオリフィス通路85を通じての流体の
流動作用に基づいて、有効な防振効果が発揮されるので
ある。
【0061】なお、本実施例のエンジンマウント140
では、第三のオリフィス通路85によって加振室102
が直接に平衡室84に接続されているが、第三のオリフ
ィス通路85が第一のオリフィス通路103よりも低周
波数域にチューニングされており、第一のオリフィス通
路103がチューニングされた防振すべき振動周波数域
では第三のオリフィス通路85の流体流通抵抗が著しく
増大することから、加振室102から主液室82への圧
力伝達が第三のオリフィス通路85で大幅に低下するよ
うなことはない。また、第三のオリフィス通路85が、
第一のオリフィス通路103に対して、実質的に直列的
に接続されているが、第一のオリフィス通路103は、
第三のオリフィス通路85よりも高周波数域にチューニ
ングされており、流通抵抗が十分に小さいことから、第
三のオリフィス通路85を通じての流体流動が、第一の
オリフィス通路103によって阻害されるようなことも
ない。尤も、第一のオリフィス通路103と第三のオリ
フィス通路85のチューニング周波数の差が小さい場合
等においては、第三のオリフィス通路85のチューニン
グに際し、第一のオリフィス通路103の影響も考慮す
ることが望ましい。
【0062】以上、本発明の実施形態および実施例につ
いて詳述してきたが、これらはあくまでも例示であっ
て、本発明は、これら実施形態や実施例に関する具体的
な記載によって、何等、限定的に解釈されるものでな
い。
【0063】例えば、前記実施形態および実施例では、
何れも、防振連結体たるエンジンマウントに本発明を適
用したものを例示したが、本発明は、自動車用ボデーマ
ウント等、或いは自動車以外の各種装置における防振連
結体にも適用されることは勿論、制振器に適用すること
も可能である。
【0064】より具体的には、例えば、前記実施形態に
おける第一の取付部材12と第二の取付部材14の何れ
か一方を、排気管やボデー等の防振対象部材に取り付け
る一方、それらの他方を、本体ゴム弾性体16をバネと
する一振動系を構成するマスとして利用することによ
り、或いは、前記実施例における第一の取付金具52と
第二の取付金具54の何れか一方を、排気管やボデー等
の防振対象部材に取り付ける一方、それらの他方を、本
体ゴム弾性体56をバネとする一振動系を構成するマス
として利用することにより、制振器を構成することが出
来る。
【0065】また、例えば特許第2510915号公報
等に記載されているように、互いに系方向に離間して配
された軸部材と外筒部材を、それらの間に介装された本
体ゴム弾性体で弾性的に連結することにより、全体とし
て筒型形状をもって形成されると共に、軸部材と外筒部
材の径方向対向面間に流体室が形成され、流体の圧力を
制御することによって、軸方向または軸直角方向の加振
力を生ぜしめ得る構造の筒型防振装置に対しても、本発
明は、同様に適用可能である。更に、そのような筒型防
振装置によって、防振連結体および制振器の何れも実現
可能である。
【0066】その他、一々列挙はしないが、本発明は当
業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加
えた態様において実施され得るものであり、また、その
ような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何
れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言
うまでもない。
【0067】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式能動型防振装置にあって
は、駆動手段から加振部材に及ぼされる加振力におい
て、防振すべき振動に対応しない高周波成分がある場合
にも、防振対象部材に及ぼされる発生加振力において、
第一のオリフィス通路によるフィルタ作用や第二のオリ
フィス通路と副液室による高周波液圧吸収作用によっ
て、防振すべき振動に対応しない高周波成分を低減せし
め、防振すべき振動に対応した加振力を効率的に得るこ
とが出来るのである。
【0068】それ故、高周波数域における振動状態の悪
化等の問題が解消されて、防振すべき振動に対する能動
的防振効果の向上が達成されるのであり、また、駆動手
段の制御用電気信号としてパルス状の信号を採用するこ
とも可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としてのエンジンマウ
ントをモデル的に示す説明図である。
【図2】本発明の第二の実施形態としてのエンジンマウ
ントをモデル的に示す説明図である。
【図3】本発明の第三の実施形態としてのエンジンマウ
ントをモデル的に示す説明図である。
【図4】本発明の第四の実施形態としてのエンジンマウ
ントをモデル的に示す説明図である。
【図5】本発明の第一の実施例としてのエンジンマウン
トを示す縦断面説明図である。
【図6】本発明の第二の実施例としてのエンジンマウン
トを示す縦断面説明図である。
【符号の説明】
10,40,42,46 エンジンマウント 12 第一の取付部材 14 第二の取付部材 18 主液室 20 加振室 22 副液室 26 加振部材 28 駆動手段 30 可動壁部材 34 第一のオリフィス通路 36 第二のオリフィス通路 44 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振対象部材からの振動入力によって弾
    性変形せしめられる本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成
    されて非圧縮性流体が封入された主液室と、変位可能に
    支持された加振部材で壁部の一部が構成されて該加振部
    材の変位によって圧力変動が生ぜしめられる非圧縮性流
    体が封入された加振室とを有すると共に、それら主液室
    と加振室が、前記防振対象部材における防振すべき振動
    の周波数に応じてチューニングされた第一のオリフィス
    通路によって相互に連通されており、駆動手段で前記加
    振部材を加振することによって前記加振室に生ぜしめら
    れる圧力変動を、該第一のオリフィス通路を通じて前記
    主液室に伝達せしめて、前記防振対象部材の振動を能動
    的に低減する流体封入式能動型防振装置において、 変位量が制限される可動壁部材により壁部の一部が構成
    されて、該可動壁部材の変位に基づいて容積変化が許容
    される、非圧縮性流体が封入された副液室を形成すると
    共に、該副液室を前記加振室に連通せしめる第二のオリ
    フィス通路を形成し、且つ該第二のオリフィス通路を通
    じて流動せしめられる流体の共振周波数を、前記第一の
    オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振周
    波数よりも高周波数域に設定したことを特徴とする流体
    封入式能動型防振装置。
  2. 【請求項2】 壁部の一部が変形容易な可撓性膜で構成
    されて該可撓性膜の変形に基づいて容積変化が許容され
    る、非圧縮性流体が封入された平衡室を形成すると共
    に、該平衡室を前記主液室に対して直接的または間接的
    に連通せしめる第三のオリフィス通路を形成し、且つ該
    第三のオリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の
    共振周波数を、前記第一のオリフィス通路を通じて流動
    せしめられる流体の共振周波数よりも低周波数域に設定
    した請求項1に記載の流体封入式能動型防振装置。
  3. 【請求項3】 前記防振対象部材における防振すべき振
    動の周波数に対応した周波数のパルス状の制御用電気信
    号を、前記駆動手段に給電することにより、該駆動手段
    を作動制御し得る制御装置を有している請求項1又は2
    に記載の流体封入式能動型防振装置。
  4. 【請求項4】 前記本体ゴム弾性体によって弾性的に連
    結された第一の取付部材と第二の取付部材を設け、該第
    二の取付部材で支持された仕切部材を挟んだ一方の側に
    前記主液室を形成すると共に、他方の側に前記加振室を
    形成し、且つ該加振室の壁部の一部を構成する前記加振
    部材を、該第二の取付部材によって変位可能に支持せし
    めると共に、該加振部材に加振力を及ぼす前記駆動手段
    も該第二の取付部材で支持せしめ、それら第一の取付部
    材と第二の取付部材の何れか一方を、前記防振対象部材
    に取り付けるようにした請求項1乃至3の何れかに記載
    の流体封入式能動型防振装置。
JP7947198A 1998-03-26 1998-03-26 流体封入式能動型防振装置 Withdrawn JPH11280830A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009185856A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Tokai Rubber Ind Ltd 能動型防振装置
JP2015059580A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 東洋ゴム工業株式会社 液封入式防振装置

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JP2009185856A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Tokai Rubber Ind Ltd 能動型防振装置
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