JP2000283214A - 防振装置用加振器およびそれを用いた能動型防振装置 - Google Patents

防振装置用加振器およびそれを用いた能動型防振装置

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JP2000283214A
JP2000283214A JP8970499A JP8970499A JP2000283214A JP 2000283214 A JP2000283214 A JP 2000283214A JP 8970499 A JP8970499 A JP 8970499A JP 8970499 A JP8970499 A JP 8970499A JP 2000283214 A JP2000283214 A JP 2000283214A
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axial direction
vibration
pair
magnetic
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JP8970499A
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Katsuhiro Goto
勝博 後藤
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石とコイルを利用して加振力を得るよ
うにした防振装置用加振器であって、コイルへの給電用
リード線の繰り返し変形に起因する耐久性の低下と、永
久磁石の装着に伴う出力部材の重量化に起因するエネル
ギ効率や制御精度の低下を、併せて解消し得る、新規な
構造の加振器を提供すること。 【解決手段】 軸方向に相対変位可能に配設された軸部
材78とハウジング筒部材80の何れか一方の側に、一
対の永久磁石部材82,83,100,102,104
を軸方向に並べて装着し、それら永久磁石部材の軸方向
両側に、互いに逆向きとなる磁極を設定すると共に、そ
れら対を為す永久磁石による磁界の強さを一方において
増大させ、他方において減少させるコイル部材を装着し
た。また、軸部材78とハウジング筒部材80の他方の
側には、前記一対の永久磁石によって形成された磁界内
に配設されて、コイル部材への通電に伴う磁界の強さの
変化により軸方向駆動力が及ぼされる強磁性部材86を
装着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、能動的な防振効果を発揮する防
振装置に採用されて加振力を及ぼす防振装置用加振器
と、かかる加振器を用いた能動型防振装置に関するもの
である。
【0002】
【背景技術】防振対象部材における振動を低減するため
に、従来では、一般に、ショックアブソーバ,ゴム弾性
体等の減衰効果を利用した振動減衰手段や、コイルスプ
リング,ゴム弾性体等のばね効果を利用した振動絶縁手
段が採用されているが、これらは何れも受動的な防振作
用を発揮するものであるために、例えば、防振すべき振
動特性が変化する場合等においては、十分な防振効果を
得ることが難しいなどという問題があった。そこで、近
年では、防振すべき振動を積極的乃至は相殺的に抑制す
る能動的な防振装置が開発され、防振マウントや防振ブ
ッシュ,制振器等への適用が検討されるようになってき
た。例えば、特開昭61−220925号公報や特開平
1−83742号公報等に記載のものが、それである。
【0003】ところで、能動型防振装置では、振動を発
生する加振器が必要であり、かかる加振器においては、
発生加振力の優れた周波数制御性が要求される。そこ
で、特開昭61−220925号公報や実開平3−73
741号公報,特開平6−235438号公報,特表平
6−505676号公報等に記載されているように、相
対変位可能に配設された一方の部材に永久磁石を配設す
ると共に、他方の部材にコイルを配設し、コイルへの通
電によって発生するローレンツ力乃至は電磁力によっ
て、それら両部材間に加振力を生ぜしめるようにした加
振器を採用することが提案されている。
【0004】ところが、これらの加振器では、電磁力に
よって加振変位せしめられる方の出力部材に対して、コ
イルと永久磁石の何れか一方を装着する必要があり、例
えば出力部材にコイルを装着すると、コイルへの給電用
リード線が加振のたびに変形するために、十分な耐久性
を得ることが難しいという問題があった。一方、出力部
材に永久磁石を装着すると、永久磁石の大きな重量によ
って、出力制御性が悪化し易く、また大きな駆動電力が
必要となるために消費電力や発熱等が問題となり易いと
いう不具合があった。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、コイルへの給電用リード線の変形が防止さ
れると共に、永久磁石による出力部材の大幅な重量化も
回避され得て、優れた耐久性と出力部材の軽量化が、両
立して実現され得る、新規な構造の電磁式の防振装置用
加振器を提供することにある。
【0006】また、本発明は、かくの如き本発明に従う
構造とされた防振装置用加振器を用いて構成されて、か
かる加振器の加振力に基づく能動的防振効果が有利に且
つ安定して発揮され得る能動型防振装置を提供すること
も、目的とする。
【0007】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様は、任意の組み合わせで採用可能である。また、本
発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限
定されることなく、明細書全体および図面に記載され、
或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る
発明思想に基づいて認識されるものであることが理解さ
れるべきである。
【0008】本発明の第一の態様は、(a)軸部材と、
(b)該軸部材の軸直角方向外方に離間して、該軸部材
に対して軸方向に相対変位可能に配されたハウジング筒
部材と、(c)軸方向両側に磁極が設定されて、かかる
磁極の極性が互いに逆向きとなるように軸方向に並べら
れた状態で、前記軸部材と前記ハウジング筒部材の何れ
か一方の側に固定的に配設された少なくとも一対の永久
磁石部材と、(d)かかる対を為す永久磁石部材に対し
て固定的に配設されて、通電により一方向の磁界を形成
することにより、それら対を為す永久磁石部材によって
それぞれ形成された一対の磁界の強さを、一方において
増大させると共に、他方において減少させるコイル部材
と、(e)前記軸部材と前記ハウジング筒部材の何れか
他方の側に固定的に配設されて、前記各対を為す永久磁
石によって形成された磁界内に位置せしめられ、それら
各対を為す永久磁石によって形成された磁界の強さが、
前記コイル部材への通電で相対変化せしめられることに
よって軸方向駆動力が及ぼされる強磁性部材とを、有す
る防振装置用加振器を、特徴とする。
【0009】このような本発明の第一の態様に従う構造
とされた防振装置用加振器においては、軸方向に並べら
れた一対の永久磁石部材における磁極部によって一対の
磁界が形成されると共に、かかる一対の磁界の相対的な
強弱関係が、コイル部材への通電によって変化せしめら
れる。その結果、永久磁石部材によって強磁性部材に及
ぼされる磁力の大きさが軸方向両側で変化せしめられ
て、前記一対の磁界に生ぜしめられた相対的な強弱関係
に対応した量だけ、強磁性部材が軸方向に変位せしめら
れる。それ故、コイル部材への通電を制御し、一対の磁
界における相対的な強弱関係を変化させることによっ
て、強磁性部材に及ぼされる変位力を変化させて、永久
磁石部材およびコイル部材と強磁性部材の間、換言すれ
ば軸部材とハウジング筒部材の間に、軸方向の加振変位
力を及ぼすことが出来るのである。
【0010】そこにおいて、本態様に係る加振器におい
ては、永久磁石部材とコイル部材の両方が、軸部材とハ
ウジング筒部材の何れか一方の側に装着されることか
ら、かかる加振器を防振装置に組み付けるに際して、軸
部材とハウジング筒部材のうち、永久磁石部材とコイル
部材が装着された方の部材を防振装置に固定的に取り付
け、強磁性部材が装着される方の部材を加振変位せしめ
られる出力部材とすることによって、作動時におけるコ
イル部材への給電用リード線の変形を完全に防止するこ
とができると共に、永久磁石による出力部材の重量化も
回避することが出来るのであり、以て、優れた耐久性を
有すると共に、出力部材が軽量化されて優れた制御性や
エネルギ効率を発揮し得る防振装置用加振器が有利に実
現され得るのである。
【0011】なお、本態様に係る加振器において、対を
為す永久磁石部材は、少なくとも一対設けられていれば
良く、二対以上の永久磁石部材を採用することも可能で
ある。また、コイル部材は、対を為す永久磁石部材に対
して一方向の磁界を及ぼし得るものであれば良く、対を
為す永久磁石のそれぞれに個別に配設されて対を為すコ
イルで構成する他、対を為す永久磁石に対して磁界を及
ぼす一つのコイルで構成することも可能である。更にま
た、強磁性部材は、鉄等の強磁性材で形成されるもので
あって、対を為すそれぞれの永久磁石による磁力が及ぼ
され得る各種形状や構造のものが採用され得、例えば、
それぞれ中空のソレノイド構造をもって形成された永久
磁石部材およびコイル部材の中心孔内において、それら
永久磁石部材およびコイル部材の中心軸上を軸方向に相
対変位可能に配設された可動鉄心状の強磁性部材を採用
することが可能であり、或いは電磁石構造をもって形成
された永久磁石部材およびコイル部材に対して軸方向に
離間して対向配置されて、該永久磁石部材による磁気吸
引力の変化によって接近/離隔方向に相対変位可能に配
設された吸着材状の強磁性部材を採用することも可能で
ある。
【0012】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされた防振装置用加振器において、前
記軸部材と前記ハウジング筒部材の間に、それら両部材
間での軸直角方向における相対的な変位を阻止しつつ、
それら両部材の軸方向の相対変位を許容するガイド機構
を設けたことを、特徴とする。このようなガイド機構を
採用すれば、軸部材とハウジング筒部材を、軸方向の相
対変位を許容しつつ、同軸的に相対位置決めすることに
より、加振器における作動、即ち発生加振力の増大と安
定化が可能となる。特に、永久磁石部材における磁極部
分と、強磁性部材とを、軸直角方向で対向位置せしめた
構造と組み合わせて採用した場合には、それら磁極部分
と強磁性部材との対向面間距離を安定して且つ十分小さ
く設定することが可能となることから、永久磁石と強磁
性部材の間に及ぼされる磁力、ひいては発生加振力を一
層効率的に得ることが出来る。
【0013】なお、かかるガイド機構としては、例え
ば、ハウジング筒部材によって固定的に支持されて、軸
部材を軸方向に摺動可能にガイドする摺動スリーブ等の
他、金属等で形成されて軸直角方向に広がる円環板形状
を有する板ばねを採用し、内周縁部に軸部材を固着する
と共に、外周縁部にハウジング筒部材を固着せしめて、
互いに軸方向に離間配置した構成が、好適に採用され得
る。このような板ばねを採用すれば、軸部材とハウジン
グ筒部材を、板ばねの弾性に基づいて、コイル部材への
非通電状態下で、軸部材とハウジング筒部材を、軸方向
で一定の中立位置に復元的に有利に保持せしめることが
可能となり、より安定した加振作動が実現され得る。な
お、より好ましくは、軸方向に離間して複数枚の板ばね
が配設せしめられ、それによって、軸部材とハウジング
筒部材が、より安定して同軸上に保持され得る。
【0014】また、本発明の第三の態様は、前記第一又
は第二の態様に従う構造とされた防振装置用加振器にお
いて、前記軸部材と前記ハウジング筒部材における軸方
向の相対的変位量を制限するストッパ手段を設けたこと
を、特徴とする。このようなストッパ手段を採用すれ
ば、永久磁石部材と強磁性部材との必要以上の相対変位
量が制限されることから、衝撃力等が防振装置に入力さ
れた場合等にも、加振器の作動の安定化が図られ得るの
であり、特に、一対の永久磁石部材による強磁性部材へ
の作用磁力の釣り合いによって、軸部材とハウジング筒
部材を軸方向で一定の相対的な中立位置に復元させる場
合に、かかる中立位置への復元が有利に且つ安定して実
現され得ることとなる。なお、かかるストッパ機構とし
ては、例えば、軸部材側とハウジンク筒部材側に、ゴム
ストッパ等の緩衝部材を介して、軸方向で相互に離間し
て対向位置する当接面を形成し、それら当接面の緩衝部
材を介しての当接により、両部材の軸方向での相対的変
位量を緩衝的に制限せしめる構造等が、好適に採用され
る。
【0015】更にまた、本発明の第四の態様は、前記第
一乃至第三の何れかの態様に従う構造とされた防振装置
用加振器において、前記一対の永久磁石部材を、それぞ
れ、前記ハウジング筒部材に固着されてその内周面を周
方向に延びる円環形状とし、それら各永久磁石部材にお
ける両磁極を、各永久磁石部材の内周面上で軸方向に離
間して設定すると共に、かかる各永久磁石部材における
両磁極の軸方向間にそれぞれコイルを配設することによ
って前記コイル部材を構成する一方、前記強磁性部材に
対して円筒状部を設けて、該円筒状部を各永久磁石部材
と同軸上に配設し、該円筒状部の外周面を、各永久磁石
部材において磁極が設定された内周面に対して、それぞ
れ径方向に隙間を隔てて対向位置せしめたことを、特徴
とする。このような本態様に従えば、略ソレノイド構造
の加振器が有利に実現され得るのであり、特に電磁石構
造等を採用する場合に比して、永久磁石部材と強磁性部
材、ひいては軸部材とハウジング筒部材の軸方向でのス
トローク量とその制御精度を容易に確保することが可能
となる。
【0016】また、本発明の第五の態様は、前記第四の
態様に従う構造とされた防振装置用加振器において、前
記強磁性部材の軸方向長さを、軸方向に並べて配された
前記一対の永久磁石部材における軸方向全体の長さより
も小さくしたことを、特徴とする。このような本態様に
おいては、永久磁石部材と強磁性部材の間において、よ
り大きな軸方向駆動力を効率的に得ることが可能とな
る。
【0017】更にまた、本発明の第六の態様は、前記第
一乃至五の何れかの態様に従う構造とされた防振装置用
加振器において、前記コイル部材への通電により前記各
対を為す永久磁石による磁界の強さが相対変化せしめら
れることと協働して、前記強磁性部材に及ぼされる軸方
向駆動力を増大せしめる補助磁石を、前記強磁性部材に
固設したことを、特徴とする。このような本態様におい
ては、永久磁石部材と強磁性部材の間、ひいては軸部材
とハウシング筒部材の間において、より大きな軸方向の
相対駆動力を得ることが出来る。しかも、強磁性部材に
固設する補助磁石は、永久磁石部材による磁力を補助す
るものであって、少なくとも永久磁石より小さくて済む
ことから、強磁性部材における重量増加の問題も有利に
回避され得る。
【0018】また、本発明の第七の態様は、入力振動に
よって弾性変形せしめられる本体ゴム弾性体で壁部の一
部が構成されて、非圧縮性流体が封入された流体室を形
成すると共に、該流体室の壁部の別の一部を変位可能な
加振部材で構成し、該加振部材を加振することにより、
該流体室の内圧を制御可能とした能動型防振装置におい
て、前記第一乃至第六の何れかの態様に従う構造とされ
た防振装置用加振器を採用し、該防振装置用加振器にお
いて前記軸部材と前記ハウジング筒部材の間に生ぜしめ
られる軸方向の相対変位力を、前記加振部材に及ぼして
加振せしめるようにする一方、壁部の一部が変形容易な
可撓性膜で構成されて、非圧縮性流体が封入された平衡
室を形成すると共に、該平衡室を前記流体室に連通する
流体連通路を設けてなる能動型防振装置を、特徴とす
る。
【0019】このような本態様に従えば、加振部材に対
する加振力、ひいては流体室の内圧を効率的に且つ高精
度に、しかも高周波数域にまで亘って有利に制御するこ
との出来る能動型防振装置が有利に実現され得る。ま
た、本態様においては、防振装置の装着状態下、静的荷
重が入力される場合でも、静的荷重による流体室の圧力
変化が、流体連通路を通じての流体室から平衡室への流
体流動によって可及的に軽減乃至は回避され得るのであ
り、それ故、加振部材や加振器に及ぼされる初期荷重が
有利に軽減乃至は回避され得て、加振器による加振部材
の安定した加振作動、ひいては目的とする能動的防振効
果を、静的荷重の作用やその大きさ如何に拘わらず、安
定して得ることが出来るのである。
【0020】なお、流体連通路は、加振部材の加振によ
る流体室の内圧制御に基づいて防振効果を得ようとする
周波数域では、実質的に閉塞状態となることが望まし
く、例えば、かかる流体連通路の通路断面積:Aと通路
長さ:Lの比の値:A/Lを十分に小さく設定すること
等によって、有利に実現され得る。また、この流体連通
路に対して、適当なA/Lの値を設定することにより、
振動入力時に該流体連通路を通じて流動せしめられる流
体の共振作用に基づく受動的な防振効果を得ることも可
能である。特に好適には、この流体連通路を流動せしめ
られる流体の共振作用に基づく受動的な防振効果が、流
体室の内圧制御に基づく防振効果が発揮される振動より
も低周波数域の振動に対して発揮されるように、該流体
連通路のA/Lの値がチューニングされる。それによっ
て、流体室の内圧制御に基づく能動的防振効果と、流体
連通路を流動せしめられる流体の共振作用に基づく受動
的防振効果とが、何れも一層有利に発揮され得ることと
なる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより一層具体的に
明らかにするために、本発明の実施形態について、図面
を参照しつつ、詳細に説明する。
【0022】先ず、図1には、本発明に係る能動型防振
装置の第一の実施形態としての自動車用エンジンマウン
ト10が、示されている。このエンジンマウント10
は、離間して対向配置された第一の取付金具12と第二
の取付金具14が、本体ゴム弾性体16によって弾性的
に連結された構造とされており、第一の取付金具12が
自動車のパワーユニット側に、第二の取付金具14が自
動車のボデー側に、それぞれボルト等で固定されること
によって、パワーユニットとボデーの間に介装されて、
パワーユニットをボデーに対して防振支持せしめるよう
になっている。なお、そのような装着状態下、第一の取
付金具12と第二の取付金具14の間には、静的なパワ
ーユニット荷重が、図中の略上下方向となる第一の取付
金具12と第二の取付金具14の離間対向方向(マウン
ト中心軸方向)に入力されると共に、防振すべき主たる
振動も、かかるパワーユニット荷重と略同一方向に入力
されるようになっている。また、以下の説明中、上下方
向とは、原則として図1中の上下方向を言うものとす
る。
【0023】より詳細には、第一の取付金具12は、略
カップ形状のカップ金具17と、略円板形状の蓋金具1
8によって構成されている。カップ金具17は、開口側
に向かって拡開するテーパ筒状の周壁部20と、開口周
縁部において径方向外方に広がるフランジ状部22を備
えていると共に、フランジ状部22の外周縁部には環状
のかしめ部24が一体形成されている。そして、このカ
ップ金具17の開口部に蓋金具18が重ね合わされ、該
蓋金具18の外周縁部が、フランジ状部22とかしめ部
24でかしめ固定されて、カップ金具17の開口が蓋金
具18で流体密に覆蓋されることによって、中空構造を
有する第一の取付金具12が構成されている。なお、蓋
金具18の中央には、上方に突出する取付ボルト25が
固設されており、この取付ボルト25によって、第一の
取付金具12が、図示しないパワーユニットに対して固
定的に取り付けられるようになっている。
【0024】また、この第一の取付金具12の中空内部
には、可撓性膜としての変形容易な薄肉ゴム膜からなる
ダイヤフラム26が収容配置されている。このダイヤフ
ラム26は、変形容易なように中央部分が弛まされてお
り、外周縁部が、カップ金具17と蓋金具18のかしめ
部位で挟圧保持されることによって、第一の取付金具1
2の中空内部を上下に流体密に二分する状態で配設され
ている。これにより、第一の取付金具12の中空内部に
は、ダイヤフラム26とカップ金具17の間に位置し
て、非圧縮性流体が封入された平衡室28が形成されて
いると共に、ダイヤフラム26と蓋金具18の間に位置
して、ダイヤフラム26の変形を許容する空気室30が
形成されている。なお、封入流体としては、水やアルキ
レングリコール,ポリアルキレングリコール,シリコー
ン油等が何れも採用可能であるが、特に本実施形態で
は、後述する流体の流動作用に基づく防振効果を有効に
得るために、0.1Pa・s以下の低粘性流体が好適に
採用される。また、空気室30は、外部空間に連通され
ていても良い。
【0025】また一方、第二の取付金具14は、それぞ
れ大径の略円筒形状を有する上筒金具32と下筒金具3
4によって構成されている。上筒金具32は、軸方向の
略上半分が上方に向かって拡開するテーパ筒部36とさ
れていると共に、軸方向下側開口部には、径方向外方に
向かって広がる略円環板形状の段差部40が一体形成さ
れており、更に、この段差部40の外周縁部には、軸方
向に延び出すかしめ部42が一体形成されている。一
方、下筒金具34は、軸方向上下の開口周縁部におい
て、それぞれ径方向外方に広がる略円環板形状の上フラ
ンジ状部44と下フランジ状部46が一体的に形成され
ている。そして、これら上下筒金具32,34は、互い
に軸方向に重ね合わされて、下筒金具34の下フランジ
状部46が、上筒金具32の段差部40とかしめ部42
で挟み込むようにかしめ固定されることにより、上下筒
金具32,34が相互に固定されて、全体として大径円
筒形状を有する第二の取付金具14が構成されている。
なお、図面上に明示はされていないが、下筒金具34の
下フランジ状部46には、第二の取付金具14を自動車
のボデーに固定するための取付孔や取付ボルト等が設け
られている。
【0026】そして、第二の取付金具14の軸方向上方
に離間して、第一の取付金具12が、略同一中心軸上で
対向位置するように配設されており、これら第一の取付
金具12と第二の取付金具14の対向面間に本体ゴム弾
性体16が介装されて、該本体ゴム弾性体16によって
第一の取付金具12と第二の取付金具14が弾性的に連
結されている。この本体ゴム弾性体16は、略円錐台形
状を有しており、その小径側端面に対して、第一の取付
金具12を構成するカップ金具17が重ね合わされて、
本体ゴム弾性体16の内部に入り込んだ状態で、該カッ
プ金具17のテーパ筒部36の外周面が、本体ゴム弾性
体16に対して加硫接着されている。また、本体ゴム弾
性体16の大径側端部外周面には、第二の取付金具14
を構成する上筒金具32のテーパ筒部36が重ね合わさ
れて、該テーパ筒部36の内周面が加硫接着されてい
る。要するに、本体ゴム弾性体16は、カップ金具17
と上筒金具32を併せ備えた一体加硫成形品として形成
されており、カップ金具17と上筒金具32の上側開口
部の間が、本体ゴム弾性体16によって流体密に閉塞さ
れている。なお、上筒金具32の内周面には、段差部4
0の下面を含んで、薄肉のシールゴム層48が、本体ゴ
ム弾性体16と一体的に形成されている。また、本体ゴ
ム弾性体16には、大径側端面において、上筒金具32
内に開口する大径の円形凹所50が形成されており、こ
の円形凹所50の底部に、カップ金具17の底壁部52
が露呈されている。
【0027】また、第二の取付金具14の中空内部に
は、仕切板54と加振部材56が、収容状態で配設され
ている。仕切板54は、金属等の硬質材で形成されて、
薄肉の略円板形状を有しており、外周縁部を、上下筒金
具32,34のかしめ部位で挟持されることによって、
軸直角方向に広がって、上下筒金具32,34間を仕切
る状態で配設されている。また、加振部材56は、金属
等の硬質材で形成されて逆カップ形状を有しており、該
加振部材56の外周側には、金属等の硬質材で形成され
た支持筒金具60が、径方向に離間して略同軸的に配設
されている。そして、これら加振部材56の筒壁部外周
面と、支持筒金具60の内周面の間に、略円環板形状の
ゴム弾性体によって形成された連結ゴム58が介装され
ており、該連結ゴム58の内周面が加振部材56の筒壁
部に加硫接着されると共に、該連結ゴム58の外周面が
支持筒金具60に加硫接着されることにより、それら加
振部材56と支持筒金具60が、連結ゴム58によって
弾性的に連結されている。また、支持筒金具60は、軸
方向中間部分に形成された段差部を挟んで、軸方向下側
に小径部62が、軸方向上側に大径部64が一体形成さ
れた薄肉の段付円筒形状を有しており、大径部64の開
口周縁部には、フランジ状の支持部66が一体形成され
ている。そして、小径部62の内周面に対して、上記連
結ゴム58が加硫接着されている一方、支持部66が、
仕切板54の外周縁部に重ね合わされて、該仕切板54
と共に、上下筒金具32,34のかしめ部位で挟持され
ることによって、連結ゴム58や加振部材56の底壁部
が軸直角方向に広がる状態で組み付けられている。ま
た、このようにして加振部材56が組み付けられること
により、第二の取付金具14の軸方向下側の開口部が、
該加振部材56と連結ゴム58および支持筒金具60に
よって、流体密に閉塞されている。
【0028】これにより、仕切板54を挟んだ上側に
は、壁部の一部が本体ゴム弾性体16で構成されて、内
部に非圧縮性流体が封入された主液室68が形成されて
いる一方、仕切板54を挟んだ下側には、壁部の一部が
加振部材56で構成されて、内部に非圧縮性流体が封入
された副液室70が形成されている。即ち、主液室68
には、第一の取付金具12と第二の取付金具14への振
動入力時に、本体ゴム弾性体16の弾性変形に基づいて
内圧変動が生ぜしめられるようになっている一方、副液
室70は、後述する加振器72によって加振部材56を
変位させることによって、内圧制御されるようになって
いるのである。また、仕切板54の中央には、加振部材
56の外径より小さな内径寸法の通孔74が形成されて
おり、この通孔74によって、主液室68と副液室70
が相互に連通されている。これにより、加振部材56の
加振変位に伴う副液室70の圧力変化が、通孔74を通
じての流体流動に基づいて、主液室68に伝達されるよ
うになっている。そして、公知の如く、加振部材56を
防振すべき振動の周波数や振幅に対応した加振力で加振
させて、主液室68の圧力を能動的に制御することによ
り、入力振動に対する相殺的な防振効果を得ることが出
来、或いはエンジンマウント10の動的ばね定数の低減
効果を得ることが出来、以て、能動的な防振効果が発揮
されるのである。なお、このことから明らかなように、
本実施形態では、主液室68と副液室70によって、壁
部の一部が本体ゴム弾性体16と加振部材56で構成さ
れて、加振部材56の変位によって内圧制御され得る流
体室が構成されている。
【0029】特に好適には、通孔74を通じて流動せし
められる流体の共振作用が、アイドリング低次振動や高
次振動、また走行こもり音等の防振すべき振動周波数域
で発揮されて、副液室70から主液室68への圧力伝達
効率が有利に確保されるように、通孔74の通路断面積
と通路長さがチューニングされる。また、連結ゴム58
は、加振器72から及ぼされる加振力により加振部材5
6が十分に変位せしめられ得る弾性変形性を有し、且
つ、副液室70の圧力変化によって容易に膨出変形等し
て圧力を逃がさない程度の剛性を有するように設計され
る。特に、この連結ゴム58としては、加振部材56を
軸方向で一定の初期位置に復元的に位置せしめ得る弾性
を有するものが望ましい。
【0030】また、第一の取付金具12を構成するカッ
プ金具17の底壁部52の中央には、連通小孔76が形
成されており、この連通小孔76を通じて、主液室68
と平衡室28が相互に連通されて、それら両室68,2
8間での流体流動が許容されるようになっている。そし
て、エンジンマウント10の装着状態下、パワーユニッ
ト荷重が及ぼされて本体ゴム弾性体16が弾性変形する
ことによって主液室68の圧力が増大せしめられた際、
主液室68から平衡室28に連通小孔76を通じて流体
が流動することにより、平衡室28の容積変化許容性に
基づいて、主液室68の圧力変化が可及的に軽減乃至は
回避されて、所期の防振特性が安定して発揮されるよう
になっている。
【0031】特に好適には、連通小孔76を通じて流動
せしめられる流体の共振作用が、前記加振部材56の加
振による能動的防振効果が要求される振動よりも低周波
数域で発揮されて、該連通小孔76を通じての流体の共
振作用に基づいて、シェイク等の低周波振動に対する受
動的防振効果が有効に発揮されるように、かかる連通小
孔76の通路断面積と通路長さがチューニングされる。
【0032】さらに、上述の如き構造とされたマウント
本体には、第二の取付金具14に対して、加振器72が
装着されており、この加振器72によって、加振部材5
6が軸方向で往復加振されるようになっている。
【0033】かかる加振器72は、軸部材としての軸ボ
ルト78の径方向外方に離間して、ハウジング筒部材と
してのハウジング筒金具80が、略同一中心軸上に配設
されている。そして、ハウジング筒金具80に対して固
定的に装着された一対の永久磁石82,83と、一対の
コイル84,85によって形成される磁界中に、強磁性
部材としての磁性体86が配設されており、この磁性体
86が軸ボルト78に対して固定的に装着されており、
コイル84,85への通電で磁界の強さ、ひいては磁性
体86に及ぼされる磁力の強さを変化させることによ
り、軸ボルト78とハウジング筒金具80の間に軸方向
の相対変位力が及ぼされるようになっている。
【0034】より詳細には、軸ボルト78は、ボルト頭
部を下端にした逆向きで軸方向に直線的に延びるロッド
形状を有しており、外周面上には、軸方向略全長に亘っ
て延びる固定スリーブ88と、複数個の固定リング90
が、外挿装着されている。また、軸ボルト78の軸方向
上端部は、略厚肉のカップ形状を有する連結金具92の
底壁中央に対して螺着固定されており、この連結金具9
2とボルト頭部の間で軸方向に挟持することによって、
前記固定スリーブ88と各固定リング90が、それぞれ
軸ボルト78に対して固定的に組み付けられている。ま
た、軸ボルト78の中央部分には、鉄等の強磁性材から
なる円筒形状の磁性体86が外挿配置されており、該磁
性体86の軸方向上側開口部に一体形成されて径方向内
方に広がる円環板状の取付部94が、固定スリーブ88
と固定リング90で軸方向に挟持されることにより、か
かる磁性体86が、軸ボルト78の径方向外方に離間し
て同軸上に位置する状態で、軸ボルト78に対して固定
的に組み付けられている。
【0035】一方、ハウジング筒金具80は、軸ボルト
78および磁性体86よりも十分に大径の円筒形状を有
しており、該ハウジング筒金具80の中空内部に、磁石
・コイルユニット96が嵌め込まれて固定的に組み付け
られている。この磁石・コイルユニット96は、合成樹
脂やアルミニウム等の非磁性材からなる円筒形状の外周
ホルダ98に対して、円筒形状を有する二つの永久磁石
82,83と略厚肉の円環板形状を有する強磁性材から
なる三つのヨーク100,102,104が、交互に軸
方向に重ね合わされて挿入されることによって形成され
ており、軸方向両側を、ハウジング筒金具80の両側開
口部に設けられたかしめ部110により、リング状のス
ペーサ106を介して、挟持されることによって、ハウ
ジング筒金具80に対して固定的に組み付けられてい
る。そこにおいて、各永久磁石82,83は、外周ホル
ダ98の内周面に沿って配設されており、軸方向両側に
両磁極が形成されていると共に、両永久磁石82,83
における極性が、互いに反対に設定されることによっ
て、二つの永久磁石82,84において軸方向で互いに
向かい合う端部が、同一の極性(図示の実施形態では、
共にN極)とされている。また、各ヨーク100,10
2,104は、何れも、外周ホルダ98の内周面から径
方向内方に向かって突出して配設されており、互いに軸
方向で隣接配置されたヨーク100と102および10
2と104の各対向面間において、それらの外周縁部間
で軸方向に挟まれた状態で、上記二つの永久磁石82と
84が配設されている。これにより、上下両側のヨーク
100,104においては、何れも、内周縁部に同一の
磁極(図示の実施形態では、共にS極)が形成されてい
ると共に、中央のヨーク102においては、内周縁部に
別の磁極(図示の実施形態では、N極)が形成されてい
る。要するに、本実施形態では、二つの永久磁石82,
84と三つのヨーク100,102,104によって、
それぞれ軸方向両側に磁極が設定されて軸方向に並べら
れた一対の永久磁石部材が構成されているのである。
【0036】さらに、互いに軸方向で隣接配置されたヨ
ーク100と102および102と104の各対向面間
には、永久磁石82と83の各内周側において、コイル
84と85がそれぞれ配設されており、ヨーク100と
102の間およびヨーク102と104の間に、それぞ
れ収容された状態で組み付けられている。そして、これ
ら各コイル84,85には、それぞれ、リード線108
を通じて給電されるようになっている。要するに、二つ
の永久磁石82,83と三つのヨーク100,102,
104で形成された一対の永久磁石部材には、両磁極部
間に位置して、二つのコイル84,85が装着されてお
り、これらのコイル84,85によってコイル部材が構
成されている。なお、これらのコイル84,85におけ
るボビン内径寸法は、何れも、ヨーク100,102,
104の内径寸法と略同一とされている。
【0037】そして、ハウジング筒金具80に組み付け
られた磁石・コイルユニット96の中空孔内に、磁性体
86が取り付けられた軸ボルト78が挿通されている。
また、ハウジング筒金具80の軸方向両側開口部には、
それぞれ、薄肉の円環板形状を有する金属性の板ばね1
12が配設されており、その内周縁部を、固定スリーブ
88または固定リング90で軸ボルト78に固定される
一方、その外周縁部を、スペーサ106またはかしめ部
110でハウジング筒金具80に固定されることによ
り、それら軸ボルト78とハウジング筒金具80の間に
跨がって組み付けられている。これにより、軸ボルト7
8とハウジング筒金具80が、軸方向両端部に配設され
た一対の板ばね112,112によって、軸直角方向の
相対変位を阻止され、且つ板ばね112,112の弾性
変形に基づいて軸方向の相対変位が許容され得る状態
で、互いに弾性的に連結され、同一中心軸上で位置決め
されている。
【0038】また、ハウジング筒金具80側において、
それぞれ磁極部を形成する各ヨーク100,102,1
04の内径寸法は、軸ボルト78に装着された磁性体8
6の外径寸法よりも僅かに大きく設定されており、それ
ら各ヨーク100,102,104の内周面が、磁性体
86の外周面に対して、径方向で僅かな隙間を隔てて対
向せしめられている。更に、本実施形態では、磁性体8
6の軸方向長さが、三つのヨーク100,102,10
4における磁極部の上下両端部の軸方向総長よりも僅か
に短く設定されており、三つのヨーク100,102,
104に対して、磁性体86が、軸方向の中央部分に配
設されている。なお、磁石・コイルユニット96におい
て、上下両側のヨーク100,104の軸方向厚さは略
同一に設定されており、かかる磁石・コイルユニット9
6は、径方向だけでなく、軸方向でも、中央線を挟んで
略対象な構造とされている。
【0039】そして、このような構造とされた加振器7
2は、略大径円筒形状のブラケット114に対してハウ
ジング筒金具80が圧入固定され、該ブラケット114
を介して、ハウジング筒金具80が、前記マウント本体
を構成する第二の取付金具14(下筒金具34)に対し
て固定的に組み付けられている。また一方、加振器72
の軸ボルト78は、その上端部に螺着固定された連結金
具92が、マウント本体を構成する加振部材56に圧入
固定されることによって組み付けられている。これによ
り、かかる加振器72は、第二の取付金具14の軸方向
下方に位置して、第二の取付金具14と略同一中心軸上
に配設されている。
【0040】なお、ブラケット114は、軸方向上側開
口部に一体形成された外向きのフランジ状部116が、
下筒金具34の下フランジ状部46に重ね合わされて固
定ボルト118でボルト固定されることによって、下筒
金具34に固着されている。また、ブラケット114の
軸方向下側開口部は、薄肉ゴム膜で形成された変形容易
なダストカバー120によって覆蓋されている。更にま
た、ハウジング筒金具80の軸方向上側開口部には、略
円環板形状のストッパ金具122が配設されており、そ
の外周縁部を、スペーサ106とかしめ部110でハウ
ジング筒金具80に挟持固定されて組み付けられてい
る。このストッパ金具122は、中央部分が軸方向上方
に向かって突出せしめられており、内周部分が最も軸方
向上方に突出して、軸ボルト78の上端部に固着された
連結金具92の外周側に離間して位置し、該連結金具9
2に外嵌固定された加振部材56に対して、軸方向に離
間して対向位置せしめられている。
【0041】なお、本実施形態では、上述の如く、加振
器72のハウジング筒金具80が第二の取付金具14に
固定的に支持されると共に、軸ボルト78が加振部材5
6に固定的に取り付けられることによって、該加振器7
2がマウント本体に装着された状態下において、加振器
72における各板ばね112,112と、マウント本体
において加振部材56を弾性支持する連結ゴム58の何
れにおいても、殆ど変形が生ぜしめられないように、各
部品寸法が設定されている。
【0042】上述の如き構造とされたエンジンマウント
10においては、加振器72のコイル84,85に通電
することによって、該加振器72において軸ボルト78
とハウジング筒金具80の間に生ぜしめられる軸方向の
相対変位力が加振部材56に及ぼされ、以て、該加振部
材56が加振変位せしめられることとなる。
【0043】すなわち、本実施形態では、各コイル8
4,85に対して、リード線108を通じ、同一周方向
に通電されるようになっている。先ず、図2に示されて
いるように、各コイル84,85に対して、軸方向上側
から見て時計回り方向に通電すると、それらコイル8
4,85への通電によって、コイル84,85の内周側
で磁力線が下方を向き、外周側で上方を向く磁界が、コ
イル84,85の周囲に生ぜしめられる。そして、この
コイル84,85への通電で生ぜしめられる磁界によっ
て、上側の永久磁石82にて上ヨーク100と中ヨーク
102の各内周面に形成された磁極間の反対向きの磁界
が弱められる一方、下側の永久磁石84にて中ヨーク1
02と下ヨーク104の各内周面に形成された磁極間の
同じ向きの磁界が強められる。その結果、上ヨーク10
0と中ヨーク102の磁極間で磁性体86の上側部分に
及ぼされる磁力よりも、中ヨーク102と下ヨーク10
4の磁極間で磁性体86の下側部分に及ぼされる磁力が
大きくなり、より大きな磁束密度が得られるように、磁
性体86が、磁石・コイルユニット96に対して、軸方
向下側に向かって相対変位せしめられる。
【0044】次に、かかる状態から各コイル84,85
への通電を停止すると、図3に示されているように、上
ヨーク100と中ヨーク102の磁極間で磁性体86の
上側部分に及ぼされる磁力と、中ヨーク102と下ヨー
ク104の磁極間で磁性体86の下側部分に及ぼされる
磁力とが、等しくされることに加えて、一対の板ばね1
12,112の弾性によって、磁性体86が、磁石・コ
イルユニット96に対して、軸方向中央部分に位置する
中立位置に復元せしめられる。
【0045】さらに、その後、図4に示されているよう
に、各コイル84,85に対して、軸方向上側から見て
反時計回り方向に通電すると、それらコイル84,85
への通電によって、コイル84,85の内周側で磁力線
が上方を向き、外周側で下方を向く磁界が、コイル8
4,85の周囲に生ぜしめられる。そして、このコイル
84,85への通電で生ぜしめられる磁界によって、上
側の永久磁石82にて上ヨーク100と中ヨーク102
の各内周面に形成された磁極間での同じ向きの磁界が強
められる一方、下側の永久磁石84にて中ヨーク102
と下ヨーク104の各内周面に形成された磁極間での反
対向きの磁界が弱められる。その結果、中ヨーク102
と下ヨーク104の磁極間で磁性体86の下側部分に及
ぼされる磁力よりも、上ヨーク100と中ヨーク102
の磁極間で磁性体86の上側部分に及ぼされる磁力が大
きくなり、より大きな磁束密度が得られるように、磁性
体86が、磁石・コイルユニット96に対して、軸方向
上側に向かって相対変位せしめられる。
【0046】それ故、コイル84,85への通電方向
を、防振すべき入力振動の周波数に応じて切換制御する
ことによって、軸ボルト78をハウジング筒金具80に
対して軸方向に相対変位させることが出来るのであり、
以て、この軸ボルト78に取り付けられた加振部材56
を、入力振動に応じた周波数で加振せしめることによ
り、目的とする能動的な防振効果を得ることが可能とな
るのである。
【0047】そこにおいて、上述の如き構造とされたエ
ンジンマウント10では、加振器72において、コイル
84,85が、第二の取付金具14に固定的に装着され
たハウジング筒金具80に固設されていることから、加
振器72の作動に際してリード線108に対する変形等
の無理な力の作用が防止され得、優れた耐久性が実現さ
れ得るのである。
【0048】また、かかるエンジンマウント10では、
加振器72において、永久磁石82,83も、コイル8
4,85と同様、第二の取付金具14に固定的に装着さ
れたハウジング筒金具80に固設されていることから、
出力の大幅な低下を伴うことなく、加振器72の作動に
際して変位せしめられる可動部分の質量を軽減すること
が出来るのであり、その結果、加振器72による加振出
力を、高周波域まで高精度に制御することが可能となる
のである。特に、本実施形態では、中空構造の磁性体8
6を採用することによって、可動部分の更なる軽量化に
よる制御精度の更なる向上が図られている。
【0049】さらに、本実施形態では、各永久磁石部材
が、内周側に開口して周方向に延びる凹溝形状とされ
て、軸方向に離間位置せしめられた両側内周縁部に磁極
が設定されていると共に、かかる凹溝内に収容された状
態で各コイル84,85が配設されていることから、コ
イル84,85の配設スペースが効率的に確保されると
共に、コイル84,85への通電による永久磁石部材の
磁力調節効果が、より効率的に発揮されるといった利点
もある。
【0050】また、本実施形態においては、一対の板ば
ね112,112によって、軸ボルト78とハウジング
筒金具80の軸直角方向での相対的な位置決めが有利に
為されると共に、それら軸ボルト78とハウジング筒金
具80が軸方向中立位置に復元されて位置決め保持され
ることから、より安定した作動が実現され得るのであ
る。しかも、軸ボルト78とハウジング筒金具80の軸
方向の相対変位量が、板ばね112の弾性だけでなく、
加振部材56の仕切板54やストッパ金具122への当
接によって制限されることから、作動の安定性が一層有
利に実現されると共に、連結ゴム58の過大な変形が防
止されて耐久性の向上も図られ得る。
【0051】以上、本発明の一実施形態について詳述し
てきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、
かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、
限定的に解釈されるものでない。
【0052】因みに、上記実施形態の如きエンジンマウ
ント10において好適に採用され得る加振器の別の実施
形態を、図5〜8に示すと共に、以下に簡単な説明を加
える。なお、以下の説明中、上記実施形態における加振
器と同様な構造とされた部材および部位については、上
記実施形態における加振器と同一の符号を図中に付する
ことにより、それらの詳細な説明を省略する。
【0053】先ず、図5に示された加振器126におい
ては、軸ボルト78に装着された磁性体86に対して、
二つの補助磁石128,129が固定的に組み付けられ
ている。これらの補助磁石128,129は、何れも円
筒形状を有しており、軸方向に並べられて、上側の永久
磁石部材によって形成される磁界中と、下側の永久磁石
部材によって形成される磁界中とに、それぞれ位置せし
められるようにして配設されている。また、各補助磁石
128,129は、軸方向両側に両磁極が形成されてい
ると共に、両補助磁石128,129における極性が、
互いに反対に設定されることによって、二つの補助磁石
128,129において軸方向で互いに向かい合う端部
が、同一の極性とされている。特に、本実施形態では、
永久磁石部材を構成する各ヨーク100,102,10
4の磁極に対して、両補助磁石128,129の磁極が
磁気吸引力を受けるように、補助磁石128,129の
極性が設定されている。
【0054】このような補助磁石128,129を磁性
体86に設けた本実施形態の加振器126においては、
永久磁石82,83と補助磁石128,129によって
協働して、より大きな磁束密度の磁界が形成されること
から、軸ボルト78をハウジング筒金具80に対して中
立位置に導く復元力としての磁力や、更には加振力を一
層有利に得ることが可能となる。しかも、補助磁石12
8,129としては、小さなもので済むことから、加振
部材の軽量化による制御精度の向上効果等は十分に達成
され得る。
【0055】次に、図6に示された加振器130におい
ては、前記第一の実施形態としての加振器72において
単一部材で構成されていた中ヨーク102が、上コイル
84用の中ヨーク132と、下コイル85用の中ヨーク
134とに分割されて独立形成されている。このような
構造の永久磁石部材を採用した場合でも、前記第一の実
施形態としての加振器72と同様な効果が、何れも有効
に発揮され得ることとなる。
【0056】また、図7に示された加振器136におい
ては、軸ボルト78に固設された磁性体86の外周面に
対して、径方向に直接に対向位置する状態で、それぞれ
円筒形状を有する永久磁石136と永久磁石138が、
軸方向に並べられた状態で配設されて、ハウジング筒金
具80により固定的に支持されている。これらの永久磁
石136,138は、前記第一の実施形態と同様、軸方
向両側に両磁極が形成されていると共に、両永久磁石1
36,138における極性が、互いに反対に設定される
ことによって、二つの永久磁石136,138において
軸方向で互いに向かい合う端部が、同一の極性とされて
いる。要するに、本実施形態では、ヨーク等を用いるこ
となく、単体の永久磁石136,138によって、一対
の永久磁石部材が構成されているのである。従って、こ
のような構造の永久磁石部材を採用した場合でも、前記
第一の実施形態としての加振器72と同様な効果が、何
れも有効に発揮され得ることとなる。
【0057】更にまた、図8に示された加振器140に
おいては、図7に示された加振器136と同様、単体の
永久磁石136,138によって、一対の永久磁石部材
が構成されていることに加えて、それら二つの永久磁石
136,138の外周側において、両永久磁石136,
138の間に跨がって配設された一つのコイル142に
よって、コイル部材が構成されている。このように両永
久磁石部材に対してそれぞれ磁界を及ぼす一つのコイル
142を採用することによっても、前記第一の実施形態
としての加振器72と同様な効果を、何れも有効に得る
ことが出来るのである。
【0058】また、前記実施形態では、何れも、軸部材
側に強磁性部材が装着される一方、ハウジング筒部材側
に永久磁石部材とコイル部材が装着されていたが、反対
に、軸部材側が固定されてハウジング筒部材側が出力部
材として加振変位せしめられるような場合には、軸部材
側に永久磁石部材とコイル部材を装着する一方、ハウジ
ング筒部材側に強磁性部材を装着する構成が採用され
る。
【0059】更にまた、コイル部材への通電電流は、永
久磁石部材によって形成される磁界を変化させ得るもの
であれば良く、交番電流の他、パルス電流や脈流等も採
用可能である。
【0060】加えて、前記第一の実施形態では、本発明
に従う構造とされた加振器を用いた自動車用エンジンマ
ウントについて説明したが、本発明に係る加振器は、自
動車用ボデーマウントやデフマウント、或いは自動車以
外の各種防振装置に対して、何れも適用可能であること
は、言うまでもない。
【0061】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0062】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた防振装置用加振器においては、相対
変位せしめられる軸部材とハウジング筒部材の何れか一
方の側だけに、永久磁石部材とコイル部材の何れもが組
み付けられることから、それら永久磁石部材とコイル部
材が装着された側の部材を固定部材とし、他方の部材を
加振変位せしめられる出力部材とすることによって、コ
イル部材への給電用リード線の繰り返し変形の防止と、
出力部材の軽量化が、両立的に達成され得、優れた耐久
性と高周波数域までの出力制御精度の向上等が有利に実
現可能となるのである。
【0063】また、本発明に従う構造とされた能動型防
振装置においては、加振器における優れた耐久性や制御
精度等によって、高性能化が実現されることは勿論、装
着状態下で初期荷重が入力される場合でも、平衡室によ
る圧力吸収作用により流体室の増圧が軽減乃至は回避さ
れることから、目的とする防振効果を安定して得ること
が出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての能動型防振装置を
示す縦断面図である。
【図2】図1に示された能動型防振装置における加振器
の作動を説明するための一つの作動状態説明図である。
【図3】図1に示された能動型防振装置における加振器
の作動を説明するための別の作動状態説明図である。
【図4】図1に示された能動型防振装置における加振器
の作動を説明するための更に別の作動状態説明図であ
る。
【図5】図1に示された能動型防振装置に採用され得
る、本発明の一実施形態としての防振装置用加振器を示
す縦断面説明図である。
【図6】本発明の別の実施形態としての防振装置用加振
器を示す縦断面説明図である。
【図7】本発明の更に別の実施形態としての防振装置用
加振器を示す縦断面説明図である。
【図8】本発明の更に別の実施形態としての防振装置用
加振器を示す縦断面説明図である。
【符号の説明】
10 エンジンマウント 12 第一の取付金具 14 第二の取付金具 16 本体ゴム弾性体 28 平衡室 56 加振部材 58 連結ゴム 68 主液室 70 副液室 72 加振器 78 軸ボルト 80 ハウジング筒金具 82,83 永久磁石 84,85 コイル 86 磁性体 96 磁石・コイルユニット 100,102,104 ヨーク 108 リード線 112 板ばね

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材と、 該軸部材の軸直角方向外方に離間して、該軸部材に対し
    て軸方向に相対変位可能に配されたハウジング筒部材
    と、 軸方向両側に磁極が設定されて、かかる磁極の極性が互
    いに逆向きとなるように軸方向に並べられた状態で、前
    記軸部材と前記ハウジング筒部材の何れか一方の側に固
    定的に配設された少なくとも一対の永久磁石部材と、 かかる対を為す永久磁石部材に対して固定的に配設され
    て、通電により一方向の磁界を形成することにより、そ
    れら対を為す永久磁石部材によってそれぞれ形成された
    一対の磁界の強さを、一方において増大させると共に、
    他方において減少させるコイル部材と、 前記軸部材と前記ハウジング筒部材の何れか他方の側に
    固定的に配設されて、前記各対を為す永久磁石によって
    形成された磁界内に位置せしめられ、それら各対を為す
    永久磁石によって形成された磁界の強さが、前記コイル
    部材への通電で相対変化せしめられることによって軸方
    向駆動力が及ぼされる強磁性部材とを、有することを特
    徴とする防振装置用加振器。
  2. 【請求項2】 前記軸部材と前記ハウジング筒部材の間
    に、それら両部材間での軸直角方向における相対的な変
    位を阻止しつつ、それら両部材の軸方向の相対変位を許
    容するガイド機構を設けた請求項1に記載の防振装置用
    加振器。
  3. 【請求項3】 前記軸部材と前記ハウジング筒部材にお
    ける軸方向の相対的変位量を制限するストッパ手段を設
    けた請求項1又は2に記載の防振装置用加振器。
  4. 【請求項4】 前記一対の永久磁石部材を、それぞれ、
    前記ハウジング筒部材に固着されてその内周面を周方向
    に延びる円環形状とし、それら各永久磁石部材における
    両磁極を、各永久磁石部材の内周面上で軸方向に離間し
    て設定すると共に、かかる各永久磁石部材における両磁
    極の軸方向間にそれぞれコイルを配設することによって
    前記コイル部材を構成する一方、前記強磁性部材に対し
    て円筒状部を設けて、該円筒状部を各永久磁石部材と同
    軸上に配設し、該円筒状部の外周面を、各永久磁石部材
    において磁極が設定された内周面に対して、それぞれ径
    方向に隙間を隔てて対向位置せしめた請求項1乃至3の
    何れかに記載の防振装置用加振器。
  5. 【請求項5】 前記強磁性部材の軸方向長さを、軸方向
    に並べて配された前記一対の永久磁石部材における軸方
    向全体の長さよりも小さくした請求項4に記載の防振装
    置用加振器。
  6. 【請求項6】 前記コイル部材への通電により前記各対
    を為す永久磁石による磁界の強さが相対変化せしめられ
    ることと協働して、前記強磁性部材に及ぼされる軸方向
    駆動力を増大せしめる補助磁石を、前記強磁性部材に固
    設した請求項1乃至5の何れかに記載の防振装置用加振
    器。
  7. 【請求項7】 入力振動によって弾性変形せしめられる
    本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成されて、非圧縮性流
    体が封入された流体室を形成すると共に、該流体室の壁
    部の別の一部を変位可能な加振部材で構成し、該加振部
    材を加振することにより、該流体室の内圧を制御可能と
    した能動型防振装置において、 前記請求項1乃至6の何れかに記載の防振装置用加振器
    を採用し、該防振装置用加振器において前記軸部材と前
    記ハウジング筒部材の間に生ぜしめられる軸方向の相対
    変位力を、前記加振部材に及ぼして加振せしめるように
    する一方、壁部の一部が変形容易な可撓性膜で構成され
    て、非圧縮性流体が封入された平衡室を形成すると共
    に、該平衡室を前記流体室に連通する流体連通路を設け
    たことを特徴とする能動型防振装置。
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