JPH11280690A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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JPH11280690A
JPH11280690A JP9998998A JP9998998A JPH11280690A JP H11280690 A JPH11280690 A JP H11280690A JP 9998998 A JP9998998 A JP 9998998A JP 9998998 A JP9998998 A JP 9998998A JP H11280690 A JPH11280690 A JP H11280690A
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JP
Japan
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rotor
stator
turbo
molecular pump
pump
Prior art date
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Application number
JP9998998A
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English (en)
Inventor
Tetsumasa Ikegami
徹真 池上
Matsutaro Miyamoto
松太郎 宮本
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータRとステータSの径方向についての位
置関係を測定し把握することにより、ロータRの回転翼
がステータSの固定翼等に接触又は衝突する前に安全に
ポンプを停止させることができる安全性の高いターボ分
子ポンプを提供すること。 【解決手段】 ポンプケーシング内部にロータRとステ
ータSにより、翼排気部L1及び/又は溝排気部L2が
構成されたターボ分子ポンプにおいて、ロータRとステ
ータSの径方向についての位置関係を測定するセンサ4
0を設けたことを特徴とする。これにより、センサ40
の出力でロータRとステータSの径方向についての位置
関係を把握でき、ロータの回転翼がステータの固定翼等
に接触又は衝突する前に安全にポンプを停止させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速回転するロー
タにより気体の排気を行うようにしたターボ分子ポンプ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のこの種のターボ分子ポンプ
の一例の構成を示す断面図である。このターボ分子は、
ポンプケーシングの内部にロータ(回転部)Rとステー
タ(固定部)Sにより翼排気部L1及び溝排気部L2が
構成されている。ポンプケーシングは、筒状の外ケーシ
ング14及び基部15と固定筒状部16とが一体になっ
たステータSとから主に構成されている。ロータRは主
軸10と回転筒状部12とから主に構成されている。
【0003】前記主軸10と固定筒状部16の間には駆
動用モータ18と、その上下に上部ラジアル磁気軸受2
0及び下部ラジアル磁気軸受22が設けられている。そ
して、主軸10の下部には、主軸10の下端のターゲッ
トディスク24aと、ステータS側の上下の電磁石24
bを有するアキシャル磁気軸受24が配置されている。
ターボ分子ポンプはこのような構成で、ロータRが5軸
の能動制御を受けながら高速回転するようになってい
る。
【0004】回転筒状部12の上部外周には、回転翼3
0が一体に設けられて羽根車を構成し、ケーシング14
の内面には、回転翼30と交互に配置される固定翼32
が設けられている。そして高速回転する回転翼30と静
止している固定翼32との相互作用によって排気を行う
翼排気部L1を構成している。更に、翼排気部L1の下
方にはねじ溝排気部L2が設けられている。即ち、回転
筒状部12には外周面にねじ溝34aが形成されたねじ
溝部34が固定筒状部16を囲むように設けられ、一
方、ステータSには、このねじ溝部34の外周を囲むね
じ溝部スペーサ36が配置されている。また、ねじ溝排
気部L2は、高速回転するねじ溝部34のねじ溝34a
のドラッグ作用により排気を行う。
【0005】上記のように翼排気部L1の下流側にねじ
溝排気部L2を有することで広い流量範囲に対応可能な
広域型ターボ分子ポンプが構成されている。ここの例で
は、ねじ溝排気部L2のねじ溝をロータR側に形成した
例を示しているが、ねじ溝をステータS側に形成するこ
とも広く行われている。
【0006】また、図示してはいないが、腐食性ガス等
を排気する場合には固定筒状部16に入口を設け、駆動
用モータ18と、その上下に上部ラジアル磁気軸受20
及び下部ラジアル磁気軸受22、ターゲットディスク2
4a、ステータS側の上下の電磁石24bを有するアキ
シャル磁気軸受24等を腐食性ガス等から保護するた
め、主軸10と固定筒状部16の間にN2ガス等の不活
性ガスを供給し固定筒状部16と回転筒状部12の間を
通して腐食性ガスと一緒に排気することも広く行われて
いる。
【0007】また、このN2ガス等の不活性ガスは反応
副生成物を発生しうるガスを排気する場合に、ポンプ内
部で生成する反応副生成物の固形化及びポンプ内部への
付着等を軽減させる効果もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにポンプケ
ーシング内部にロータRとステータSにより翼排気部L
1及び溝排気部L2が構成されたターボ分子ポンプにお
いて、ロータRの偏心等による回転異常や翼排気部L1
及び溝排気部L2の回転翼30の温度膨脹及び回転翼3
0を構成する材料のクリープ膨脹等により、ステータS
の固定翼32等に接触又は衝突し、ロータRが過負荷と
なり停止するばかりではなく、ケーシング14側に径方
向や周方向に多大な力が加わることになる。
【0009】このような異常の力によりケーシング14
や固定筒状部16の破損或いはこれらの接合部の破断、
或いはこれらと外部との接合配管部の破断等を生じる可
能性がある。また、これらはターボ分子ポンプが用いら
れている処理装置の全体の真空系を破壊し、処理装置自
体や処理途中の製品への損害をもたらす他、処理ガスの
外部放出を招くことに繋がりかねない。そこでロータR
の回転翼30がステータSの固定翼32等に接触又は衝
突する前に安全にターボ分子ポンプを停止させることが
要望されている。
【0010】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、ロータRとステータSの径方向についての位置関係
を測定し把握することにより、ロータRの回転翼がステ
ータSの固定翼等に接触又は衝突する前に安全にポンプ
を停止させることができる安全性の高いターボ分子ポン
プを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、ポンプケーシング内部にロー
タとステータにより、翼排気部及び/又は溝排気部が構
成されたターボ分子ポンプにおいて、ロータとステータ
の径方向についての位置関係を測定するセンサを設けた
ことを特徴とする。これにより、センサの出力でロータ
とステータの径方向についての位置関係を把握でき、ロ
ータの回転翼がステータの固定翼等に接触又は衝突する
前に安全にポンプを停止させることができる。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、センサは
溝排気部のロータの外側に位置するステータに設けたこ
とを特徴とする。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、センサは
翼排気部又は溝排気部のロータの内側に位置するステー
タに設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係るターボ分子
ポンプの構成例を示す断面図である。図1において、図
3と同一符号を付した部分は同一部分を示す。本ターボ
分子ポンプの構成は図3に示す従来のターボ分子ポンプ
と略同一である。相違する点は、溝排気部L2のロータ
Rのねじ溝部34の外側に位置するステータSのねじ溝
部スペーサ36にロータRとステータSの径方向につい
ての位置関係を測定するセンサ40を設けた点にある。
【0015】上記のようにステータSのねじ溝部スペー
サ36にセンサ40を設けることにより、万一ロータR
の回転翼30が外側のステータSに接近した場合でも、
該センサ40の出力でロータRとステータSの径方向の
位置関係の距離を把握することができるから、ロータR
がステータSに接触する前に安全にポンプを停止するこ
とができる。
【0016】図2は本発明に係るターボ分子ポンプの構
成例を示す断面図である。図2において、図3と同一符
号を付した部分は同一部分を示す。本ターボ分子ポンプ
の構成は図3に示す従来のターボ分子ポンプと略同一で
ある。相違する点は、溝排気部L2のロータRの内側に
位置する固定筒状部16にロータRとステータSの径方
向についての位置関係を測定するセンサ41を設けた点
である。
【0017】上記のように溝排気部L2のロータRの内
側に位置する固定筒状部16にセンサ41を設けること
により、万一ロータRの回転翼30が外側のステータS
に接近した場合でも、該センサ41の出力でロータRと
ステータSの径方向の位置関係の距離を把握することが
できるから、ロータRがステータSに接触する前に安全
にポンプを停止することができる。なお、センサ41の
取付け位置は、翼排気部L1の固定筒状部16に設けて
もよい。
【0018】また、上記のようにセンサ41は回転筒状
部12と固定筒状部16の間の距離を測定するように、
固定筒状部16に設けられているので、上述のようにN
2ガス等の不活性ガスの供給により、腐食性ガス等を排
気する場合には、センサ41を腐食性ガス等から保護
し、反応副生成物を発生しうるガスを排気する場合には
径方向についての位置関係を測定する箇所へのポンプ内
部で生成する反応副生成物の付着等を防ぎ又は軽減させ
るため正確な位置測定が可能になる。
【0019】なお、図1及び図2におけるセンサ40及
び41の取付け位置は一例であり、これらセンサの取付
け位置はこれに限定されるものではなく、要はロータと
ステータの径方向についての位置関係を測定できる位置
であれば、どこでもよい。また、ターボ分子ポンプも翼
排気部L1と溝排気部L2の両者を備えた広域型ターボ
分子ポンプに限定されるものではなく、どちらか一方を
具備するターボ分子であってもよい。
【0020】ここで、安全にポンプを停止させるとは、
本ターボ分子ポンプを起動制御するコントローラ等に危
険な状況であることを表示又は警報を出力すること及び
ポンプを停止させることなど、所謂故障予知及び/又は
故障診断させることも含むものである。
【0021】上記ロータRとステータSの径方向につい
ての位置関係を測定するセンサには、例えば渦電流セン
サ等がある。また、上記実施の形態例では溝排気部L2
のねじ溝34aをロータR側のねじ溝部34の外周に形
成した例を示しているが、該ねじ溝をステータS側のね
じ溝部スペーサ36の内周面に形成した場合も同様であ
ることはもちろんである。
【0022】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
ロータとステータの径方向についての位置関係を測定す
るセンサを設けたので、このセンサの出力でロータとス
テータの径方向の位置関係を把握することができ、ロー
タの偏心等による回転異常や翼排気部及び溝排気部等の
回転翼の温度膨脹及び回転翼材料のクリープ膨脹等によ
りステータに接触又は衝突する前に安全にポンプを停止
させることができると共に、ロータが過負荷となり停止
するばかりでなく、ケーシング側に径方向や周方向に多
大な力が加わることも無く、このような異常な力により
ステータを構成するケーシングや固定筒状部の破損ある
いはこれらの接合部の破断、あるいはこれらと外部との
接合配管の破断等を生じないようにすることが可能とな
る。よって、ターボ分子ポンプが用いられる処理装置の
全体の真空系の破壊に繋がらないように安全性の高いタ
ーボ分子ポンプを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターボ分子ポンプの構成例を示す
断面図である。
【図2】本発明に係るターボ分子ポンプの構成例を示す
断面図である。
【図3】従来のこの種のターボ分子ポンプの構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 主軸 12 回転筒状部 14 ケーシング 15 基部 16 固定筒状部 18 駆動用モータ 20 上部ラジアル磁気軸受 22 下部ラジアル磁気軸受 24 アキシャル磁気軸受 30 回転翼 32 固定翼 34 ねじ溝部 36 ねじ溝部スペーサ 40 センサ 41 センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプケーシング内部にロータとステー
    タにより、翼排気部及び/又は溝排気部が構成されたタ
    ーボ分子ポンプにおいて、 前記ロータと前記ステータの径方向についての位置関係
    を測定するセンサを設けたことを特徴とするターボ分子
    ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のターボ分子ポンプにお
    いて、 前記センサは前記溝排気部のロータの外側に位置するス
    テータに設けたことを特徴とするターボ分子ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のターボ分子ポンプにお
    いて、 前記センサは前記翼排気部又は前記溝排気部のロータの
    内側に位置するステータに設けたことを特徴とするター
    ボ分子ポンプ。
JP9998998A 1998-03-27 1998-03-27 ターボ分子ポンプ Pending JPH11280690A (ja)

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JP (1) JPH11280690A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000058628A1 (en) * 1999-03-31 2000-10-05 Seiko Instruments Inc. Vacuum pump
JP2001329991A (ja) * 2000-05-18 2001-11-30 Alps Electric Co Ltd ターボ分子ポンプ

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