JPH1127833A - ワイヤーハーネスの止水部形成方法 - Google Patents

ワイヤーハーネスの止水部形成方法

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JPH1127833A
JPH1127833A JP9179749A JP17974997A JPH1127833A JP H1127833 A JPH1127833 A JP H1127833A JP 9179749 A JP9179749 A JP 9179749A JP 17974997 A JP17974997 A JP 17974997A JP H1127833 A JPH1127833 A JP H1127833A
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JP
Japan
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wire harness
grommet
gap
liquid resin
diameter cylindrical
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Application number
JP9179749A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Fukushima
康弘 福島
Masaaki Baba
正明 馬場
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Furukawa Electric Co Ltd
Ohmi Electric Wire Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Ohmi Electric Wire Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで製造を行えるワイヤーハーネスの
止水部形成方法を得る。 【解決手段】 グロメット2を止水部形成予定箇所に位
置決め装着したワイヤーハーネス1を、グロメット2の
大径筒部2aの開口側が上向きになるように配置する。
グロメット2の装着箇所の前後で第1,第2の把持治具
9a,9bでワイヤーハーネス1を把持して、ワイヤー
ハーネス1に撚りを加えた後、その撚りを戻し、しかる
後、両把持治具9a,9bの一方9aを他方9bに接近
する方向に移動させてグロメット2内のワイヤーハーネ
ス1の隣接線1a間に隙間をあける。かる状態で、ワイ
ヤーハーネス1に加振機11で振動を与えつつグロメッ
ト2内に液状樹脂3を充填して隣接線1a間の隙間6に
液状樹脂3を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤーハーネス
の長手方向の途中の止水部形成予定箇所にグロメットを
位置決め装着して、該グロメット内のワイヤーハーネス
の隣接線間に液状樹脂を充填して止水部を形成するワイ
ヤーハーネスの止水部形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車内の配線に使用するワイ
ヤーハーネス1においては、図6に示すように、大径筒
部2aとこれに連続する小径筒部2bを有するグロメッ
ト2を該ワイヤーハーネス1の止水部形成予定箇所に、
その大径筒部2aの開口側が上向きになるように位置決
め装着する。かかるグロメット2の大径部2a内にウレ
タン等の液状樹脂3を充填してワイヤーハーネス1の隣
接する線1a間の隙間を埋めて止水部4を形成してい
る。液状樹脂3は、隣接線1a間の隙間を埋めた状態で
硬化される。
【0003】しかしながら、このような止水部4の形成
の仕方では、ワイヤーハーネス1の隣接線1a間の隙間
に樹脂3が入り難くて、止水部4の止水性能が充分でな
く、このため自動車のエンジンルームから運転室内への
配線に該ワイヤーハーネス1を使用して、グロメット2
をエンジンルームと運転室とを仕切る壁体5の貫通孔に
水密に嵌めて取り付けた場合、エンジンルームからワイ
ヤーハーネス1の不十分な止水部4を経て雨水等が運転
室内へ入ってきてしまう問題点があった。
【0004】このような問題点を解決するため、従来の
ワイヤーハーネス1の止水部4として、図7や図8に示
す構造のものが提案されている。
【0005】図7に示す構造のワイヤーハーネス1の止
水部4では、グロメット2内のワイヤーハーネス1の各
線1aに波形曲げ加工部1aaが形成されて隣接する線
1a間に隙間6が形成され、これら隙間6に液状樹脂3
が充填されている。
【0006】図8に示す構造のワイヤーハーネス1の止
水部4では、グロメット2内のワイヤーハーネス1の各
線1aにループ形曲げ加工部1abが形成されて隣接す
る線1a間に隙間6が形成され、これら隙間6に液状樹
脂3が充填されている。
【0007】このような構造の止水部4によれば、隣接
する線1a間に隙間6が形成された状態で、各隙間6に
液状樹脂3が充填されているので、止水性能を向上させ
ることができる。このため自動車のエンジンルームから
運転室内への配線に該ワイヤーハーネス1を使用して、
グロメット2をエンジンルームと運転室とを仕切る壁体
5の貫通孔に水密に嵌めて取り付けた場合、エンジンル
ームからワイヤーハーネス1の止水部4を経て運転室内
へ雨水等が入ってきてしまうのを該止水部4で確実に阻
止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図7,図8に示すような構造の止水部4の形成方法で
は、ワイヤーハーネス1の各線1aに波形曲げ加工部1
aaやループ形曲げ加工部1abを、予め液状樹脂3の
充填前に形成する面倒な工程が必要になり、コスト高に
なる問題点があった。
【0009】本発明の目的は、低コストで製造を行える
ワイヤーハーネスの止水部形成方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの方法は、
次のようにして行う。まず、止水部形成予定箇所にグロ
メットを位置決め装着したワイヤーハーネスを、グロメ
ットの大径筒部の開口側が上向きになるように配置す
る。この状態で、グロメットの装着箇所の前後でワイヤ
ーハーネスを把持して、ワイヤーハーネスに撚りを加え
た後、その撚りを戻す。次に、ワイヤーハーネスの両把
持箇所の少なくとも一方を他方に接近する方向に移動さ
せてグロメット内のワイヤーハーネスの隣接線間に隙間
をあける。しかる後、グロメット内に液状樹脂を充填し
てワイヤーハーネスの隣接線間の隙間に液状樹脂を充填
する。
【0011】このようにして止水部を形成すると、グロ
メット内のワイヤーハーネスの隣接線間に隙間をあける
作業が、単にグロメットの装着箇所の前後でワイヤーハ
ーネスを把持してこれら把持箇所の少なくとも一方を他
方に接近する方向に移動させる操作だけで、即ち圧縮操
作だけで行えるので、極めて簡単になり、低コストで実
施することができる。
【0012】特に、このようにワイヤーハーネスにその
軸線方向に圧縮力を加えて、該ワイヤーハーネスの隣接
線間に隙間をあける作業に先立ち、グロメットの装着箇
所の前後で該ワイヤーハーネスを把持して、該ワイヤー
ハーネスに撚りを加えた後、その撚りを戻す作業を行う
と、該ワイヤーハーネスを構成している線の向きを揃え
ることができて、次の圧縮工程で隣接線間に隙間をあけ
る作業を容易に行うことができる。
【0013】本発明の他の1つの方法は、次のようにし
て行う。まず、止水部形成予定箇所にグロメットを位置
決め装着したワイヤーハーネスを、グロメットの大径筒
部の開口側が上向きになるように配置する。この状態
で、まずグロメット内に液状樹脂を充填する。次に、グ
ロメットの装着箇所の前後でワイヤーハーネスを把持し
て、ワイヤーハーネスに撚りを加えた後、その撚りを戻
す。しかる後、ワイヤーハーネスの両把持箇所の少なく
とも一方を他方に接近する方向に移動させてグロメット
内のワイヤーハーネスの隣接線間に隙間をあける。かか
る状態で、該ワイヤーハーネスの隣接線間の隙間に液状
樹脂を充填する。
【0014】このようにグロメット内に対する液状樹脂
の充填後に、圧縮操作によりワイヤーハーネスの隣接線
間に隙間をあけるようにすると、液状樹脂の存在のため
に隣接線間に隙間をあけた箇所のワイヤーハーネスの膨
らみ形状がいびつにならず、ほぼ整った仕上がり形状と
なって製品の外観上好適である。その他の作用効果につ
いては、前述した1つの例と同様である。
【0015】上記の発明を実施するに際し、グロメット
としては、大径筒部と小径筒部との間に中径の液溜め部
を有する構造のものを用いることが好ましい。
【0016】このような液溜め部付きグロメットを用い
ると、液状樹脂がグロメット内の必要な箇所に溜まるよ
うになり、本来のグロメットの機能を満足させつつ止水
機能も十分に発揮させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明に係るワイ
ヤーハーネスの止水部形成方法における実施の形態の第
1例の工程図を示したものである。
【0018】この例では、図1に示すように、グロメッ
ト2をワイヤーハーネス1の止水部形成予定箇所に位置
決めして、小径筒部2bとワイヤーハーネス1の境界に
テーピング部7を設けて固定する。このようなグロメッ
ト2の装着作業は、ワイヤーハーネス1に図示のように
コネクタ8を接続してから行う。
【0019】このワイヤーハーネス1を、図1に示すよ
うにグロメット2の大径筒部2aの開口側が上向きにな
る姿勢で縦向きにしてスタンド15の第1,第2の把持
治具9a,9bによりグロメット2の装着箇所の前後で
把持する。この場合、第1の把持治具9aはグロメット
2の装着箇所の上部でワイヤーハーネス1を把持させ、
第2の把持治具9bグロメット2の装着箇所の下部でワ
イヤーハーネス1を把持させる。また、この例では、第
1の把持治具9aはワイヤーハーネス1の把持部の回り
での回転と、該スタンド15に沿っての昇降とができる
ようになっている。第2の把持治具9bはスタンド15
に固定されている。該ワイヤーハーネス1の上端側は、
水平向きに上方に設置してあるハーネス吊下げ棒10に
掛けて支持させる。またこの状態で、ワイヤーハーネス
1はグロメット2内の部分と該グロメット2より若干上
の部分では、該ワイヤーハーネス1の各線1aを一括し
て被覆しているテーピング層1bを図1に示すように除
去して、各線1aを露出させておく。
【0020】かかる状態で、第1の把持治具9aをワイ
ヤーハーネス1の把持部の回りに一方向に回転させて第
1,第2の把持治具9a,9b間のワイヤーハーネス1
に撚りを加えた後、該第1の把持治具9aをワイヤーハ
ーネス1の把持部の回りに逆方向に回転させて撚りを戻
す。
【0021】次に、図2に示すように第1の把持治具9
aを第2の把持治具9bに接近する方向に移動させて、
第1,第2の把持治具9a,9bにより把持されている
間のワイヤーハーネス1の部分をその軸線方向に押さえ
付け、換言すれば第1,第2の把持治具9a,9bによ
り把持されている間のワイヤーハーネス1の部分をその
軸線方向に圧縮する。この圧縮操作により、グロメット
2の主として大径筒部2a内のワイヤーハーネス2の各
線1aが外向きに湾曲して膨らみ、隣接線1a間に隙間
6が形成される。
【0022】かかる状態で、図3に示すようにスタンド
15に接続した加振機11によりワイヤーハーネス1に
左右(水平方向)及び上下に振動を与えつつ、図1及び
図4に示すようにグロメット2の大径筒部2a内に注入
機12からホース13とノズル14とを経てウレタン等
の液状樹脂3を充填して隣接線1a間の隙間6に該液状
樹脂3を充填する。
【0023】このようにして止水部4を形成すると、グ
ロメット2内のワイヤーハーネス1の隣接線1a間に隙
間6をあける作業が、単にグロメット2の装着箇所の前
後でワイヤーハーネス1を把持してこれら把持箇所の少
なくとも一方を他方に接近させる方向に移動する操作だ
けで、即ち圧縮操作だけで行えるので、極めて簡単にな
り、低コストで実施することができる。この際に、前述
したように、第1,第2の把持治具9a,9b間のワイ
ヤーハーネス1には予め撚りと撚り戻しが加えられ、該
ワイヤーハーネス1を構成している各線1aの向きを揃
えているので、圧縮工程で隣接する線1aに隙間6をあ
ける作業を容易に行うことができる。また、ワイヤーハ
ーネス1に加振機11で振動を与えつつグロメット2内
に液状樹脂3を充填しているので、隣接線1a間の隙間
6により短時間に液状樹脂3を充填することができる。
このような操作で液状樹脂3の充填を行うと、液状樹脂
3がグロメット2の内部まで浸透し、ワイヤーハーネス
1を構成している各線1aの1本1本に液状樹脂3がま
とわり付くことで、確実な止水性能を有する止水部4を
得ることができる。
【0024】ワイヤーハーネス1の隣接線1a間の隙間
6に液状樹脂3を充填し終わったなら、第1の把持治具
9aをグロメット2から離す方向に移動させて該グロメ
ット2内のワイヤーハーネス1の隣接線1a間の隙間6
を小さくなるようにすることを必要に応じて行うことが
できる。
【0025】次に、本発明に係るワイヤーハーネスの止
水部形成方法における実施の形態の第2例を説明する。
【0026】大径筒部2aとこれに連続する小径筒部2
bを有するグロメット2を止水部形成予定箇所に位置決
め装着したワイヤーハーネス1を、グロメット2の大径
筒部2aの開口側が上向きになるように配置する点まで
は、前述した第1例と同じである。
【0027】この第2例では、この状態で先に、グロメ
ット2内に液状樹脂3を第1例と同様の注入機12のノ
ズル14から充填する。
【0028】次に、グロメット2の装着箇所の前後でワ
イヤーハーネス1を第1例と同様にスタンド15と第
1,第2の把持治具9a,9bとを用いて把持し、かか
る状態で、第1の把持治具9aをワイヤーハーネス1の
把持部の回りに一方向に回転させて第1,第2の把持治
具9a,9b間のワイヤーハーネス1に撚りを加えた
後、該第1の把持治具9aをワイヤーハーネス1の把持
部の回りに逆方向に回転させて撚りを戻す。
【0029】次に、第1の把持治具9aを第2の把持治
具9bに接近する方向に移動させて、第1,第2の把持
治具9a,9bにより把持されている間のワイヤーハー
ネス1の部分をその軸線方向に押さえ付け、換言すれば
圧縮して、グロメット2の主として大径筒部2a内のワ
イヤーハーネス2の各線1aを外向きに湾曲させ膨らま
せ、隣接線1a間に隙間6を形成する。
【0030】かかる状態で、ワイヤーハーネス1に加振
機11により振動を与えつつ該ワイヤーハーネス1の隣
接線1a間の隙間6に液状樹脂3を充填する。
【0031】このようにグロメット2内に対する液状樹
脂3の充填後に、圧縮操作によりワイヤーハーネス1の
隣接線1a間に隙間6をあけるようにすると、液状樹脂
3の存在のために隣接線1a間に隙間6をあけた箇所の
ワイヤーハーネス1の膨らみ形状がいびつにならず、ほ
ぼ整った仕上がり形状となって製品の外観上好適であ
る。その他の液状樹脂3の存在により作用効果について
は、前述した第1例と同様である。
【0032】ワイヤーハーネス1の隣接線1a間の隙間
6に液状樹脂3を充填し終わったなら、第1の把持治具
9aをグロメット2から離す方向に移動させて該グロメ
ット2内のワイヤーハーネス1の隣接線1a間の隙間6
を小さくなるようにすることを必要に応じて行うことが
できる。
【0033】第1,第2例のワイヤーハーネスの止水部
形成方法を実施するに際し、グロメット2として、図5
に示すように大径筒部2aと小径筒部2bとの間に中径
の液溜め筒部2cを有する構造のものを用いることが好
ましい。
【0034】このような液溜め筒部2c付きグロメット
2を用いると、液状樹脂3がグロメット2内の必要な箇
所に溜まるようになり、本来のグロメット2の機能を満
足させつつ止水機能も十分に発揮させることができる。
【0035】なお、第1,第2例のワイヤーハーネスの
止水部形成方法では、第2の把持治具9bをスタンド1
5に固定しておいて、第1の把持治具9aを第2の把持
治具9bに接近する方向に移動させて、第1,第2の把
持治具9a,9bにより把持されている間のワイヤーハ
ーネス1の部分を圧縮したが、第1の把持治具9aをス
タンド15に固定しておいて、第2の把持治具9bを第
1の把持治具9aに接近する方向に移動させて圧縮操作
を行ってもよく、或いは第1,第2の把持治具9a,9
bを共に相互に接近する方向に移動させて圧縮操作を行
ってもよい。
【0036】また、第2の把持治具9bもワイヤーハー
ネス1の把持部の回りに回転できるようにして、ワイヤ
ーハーネス1の撚りと撚り戻しとを行うこともできる。
【0037】上記例では、振動を加えて液状樹脂3をワ
イヤーハーネス1の隣接線1a間の隙間6に入り込ませ
るようにしたが、振動を加えなくても隣接線1a間の隙
間6に液状樹脂3を入り込ませることができる。しかし
ながら、振動を加えた方がワイヤーハーネス1の隣接線
1a間により短時間に液状樹脂3を充填させることがで
きる。
【0038】以下、本明細書に記載した複数の発明のう
ち、いくつかの発明についてその構成要件を記載する。
【0039】(1) 大径筒部とこれに連続する小径筒
部を有するグロメットを止水部形成予定箇所に位置決め
装着したワイヤーハーネスを、前記グロメットの前記大
径筒部の開口側が上向きになるように配置し、前記グロ
メットの装着箇所の前後で前記ワイヤーハーネスを把持
して、前記ワイヤーハーネスに撚りを加えた後、前記撚
りを戻し、しかる後、これら把持箇所の少なくとも一方
を他方に接近する方向に移動させて前記グロメット内の
前記ワイヤーハーネスの隣接線間に隙間をあけ、かかる
状態で前記ワイヤーハーネスに振動を与えつつ前記グロ
メット内に液状樹脂を充填して前記隣接線間の隙間に液
状樹脂を充填することを特徴とするワイヤーハーネスの
止水部形成方法。
【0040】(2) 大径筒部とこれに連続する小径筒
部を有するグロメットを止水部形成予定箇所に位置決め
装着したワイヤーハーネスを、前記グロメットの前記大
径筒部の開口側が上向きになるように配置し、前記グロ
メット内に液状樹脂を充填し、前記グロメットの装着箇
所の前後で前記ワイヤーハーネスを把持して、前記ワイ
ヤーハーネスに撚りを加えた後、前記撚りを戻し、しか
る後、これら把持箇所の少なくとも一方を他方に接近す
る方向に移動させて前記グロメット内の前記ワイヤーハ
ーネスの隣接線間に隙間をあけ、かかる状態で前記ワイ
ヤーハーネスに振動を与えつつ該ワイヤーハーネスの隣
接線間の隙間に前記液状樹脂を充填することを特徴とす
るワイヤーハーネスの止水部形成方法。
【0041】
【発明の効果】本発明では、グロメット内のワイヤーハ
ーネスの隣接線間に隙間をあける作業を、単にグロメッ
トの装着箇所の前後でワイヤーハーネスを把持してこれ
ら把持箇所の少なくとも一方を他方に接近させる方向に
移動する操作だけで行えるので、極めて簡単になり、低
コストで実施することができる。
【0042】特に本発明では、ワイヤーハーネスにその
軸線方向に圧縮力を加えて、該ワイヤーハーネスの隣接
線間に隙間をあける作業に先立ち、グロメットの装着箇
所の前後で該ワイヤーハーネスを把持して、該ワイヤー
ハーネスに撚りを加えた後、その撚りを戻す作業を行う
ので、該ワイヤーハーネスを構成している線の向きを揃
えることができて、次の圧縮工程で隣接線間に隙間をあ
ける作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤーハーネスの止水部形成方
法における実施の形態の第1例の全体構成を示す説明図
である。
【図2】第1例でのワイヤーハーネスの圧縮工程の説明
図である。
【図3】第1例でのワイヤーハーネスの加振工程の説明
図である。
【図4】第1例でのワイヤーハーネスの加振・注液工程
の説明図である。
【図5】本発明で用いるのに好適なグロメットの一例の
斜視図である。
【図6】従来のワイヤーハーネスにおける止水部付きグ
ロメットの構造を示す縦断面図である。
【図7】従来のワイヤーハーネスにおける止水部付きグ
ロメットの改良された構造の1つの例を示す縦断面図で
ある。
【図8】従来のワイヤーハーネスにおける止水部付きグ
ロメットの改良された構造の他の例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ワイヤーハーネス 1a 線 1aa 波形曲げ加工部 1ab ループ形曲げ加工部 1b テーピング層 2 グロメット 2a 大径筒部 2b 小径筒部 2c 液溜め筒部 3 液状樹脂 4 止水部 5 壁体 6 隙間 7 テーピング部 8 コネクタ 9a,9b 第1,第2の把持治具 10 ハーネス吊下げ棒 11 加振機 12 注入機 13 ホース 14 ノズル 15 スタンド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径筒部とこれに連続する小径筒部を有
    するグロメットを止水部形成予定箇所に位置決め装着し
    たワイヤーハーネスを、前記グロメットの前記大径筒部
    の開口側が上向きになるように配置し、 前記グロメットの装着箇所の前後で前記ワイヤーハーネ
    スを把持して、前記ワイヤーハーネスに撚りを加えた
    後、前記撚りを戻し、 しかる後、前記ワイヤーハーネスの両把持箇所の少なく
    とも一方を他方に接近する方向に移動させて前記グロメ
    ット内の前記ワイヤーハーネスの隣接線間に隙間をあ
    け、 かかる状態で、前記グロメット内に液状樹脂を充填して
    前記ワイヤーハーネスの隣接線間の隙間に液状樹脂を充
    填することを特徴とするワイヤーハーネスの止水部形成
    方法。
  2. 【請求項2】 大径筒部とこれに連続する小径筒部を有
    するグロメットを止水部形成予定箇所に位置決め装着し
    たワイヤーハーネスを、前記グロメットの前記大径筒部
    の開口側が上向きになるように配置し、 前記グロメット内に液状樹脂を充填し、 前記グロメットの装着箇所の前後で前記ワイヤーハーネ
    スを把持して、前記ワイヤーハーネスに撚りを加えた
    後、前記撚りを戻し、 しかる後、前記ワイヤーハーネスの両把持箇所の少なく
    とも一方を他方に接近する方向に移動させて前記グロメ
    ット内の前記ワイヤーハーネスの隣接線間に隙間をあ
    け、 かかる状態で、前記ワイヤーハーネスの隣接線間の隙間
    に前記液状樹脂を充填することを特徴とするワイヤーハ
    ーネスの止水部形成方法。
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