JPH11278256A - 鉄道車両の製造方法とこれに用いる各部ユニット - Google Patents

鉄道車両の製造方法とこれに用いる各部ユニット

Info

Publication number
JPH11278256A
JPH11278256A JP10086442A JP8644298A JPH11278256A JP H11278256 A JPH11278256 A JP H11278256A JP 10086442 A JP10086442 A JP 10086442A JP 8644298 A JP8644298 A JP 8644298A JP H11278256 A JPH11278256 A JP H11278256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
opening
interior
unit
window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10086442A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3330318B2 (ja
Inventor
Hiroshi Teramura
弘 寺村
Ichiro Amano
一郎 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinki Sharyo Co Ltd
Original Assignee
Kinki Sharyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kinki Sharyo Co Ltd filed Critical Kinki Sharyo Co Ltd
Priority to JP08644298A priority Critical patent/JP3330318B2/ja
Publication of JPH11278256A publication Critical patent/JPH11278256A/ja
Priority to JP2000006161A priority patent/JP3519033B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3330318B2 publication Critical patent/JP3330318B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立ての合理化により低コスト化が図れるよ
うにすることを目的とする。 【解決手段】 車体Aの窓9や出入り口8の開口部8
a、9aまわりの開口部内装材218 、219 に、窓部
36、あるいは戸部23を装備した内装ユニットB8
9 を予め形成し、あるいは複数の艤装物があるパネル
状部材C、D、Eや内装部分を、それら必要な艤装物を
パネル基材81C 、81D 、81E に装備し、まわりか
ら独立したパネルユニット82C 、82D 、82E とし
て予め形成し、これらを車体Aの所定位置に当てがって
結合し車体Aを形成することにより、上記の目的を達成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両製造の合理化を
図るのに好適な鉄道車両の製造方法およびそれに用いる
各部ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄道車両は、自動車のシャシーに
対応する台枠と、台枠の上に結合する車体構体とで構成
され、車体構体は両側の側構体と、これら一対の側構体
の上に結合される屋根構体と、車体の前後を構成する先
頭妻や運転妻、または連結妻と言った各種の妻構体など
で構成される。
【0003】車体の製作に当たっては、車体の全長に対
応する台枠を基体にして、この上に側構体や屋根構体、
および妻構体を順次に結合して車体構体の全体を構築
し、最終的に内外の艤装や内装が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時、鉄道
車両ではさらなる低コスト化が望まれている。しかし、
長尺の鉄道車両を上記のように一体物として取り扱い、
その場で全てを所定の順序で組み上げる従来の製造方法
では、部分的な組立ての難易度や必要時間の違い、作業
の種類の違いなどに対応して、組立て作業の分担を図る
と言った、作業の合理化がしにくくコスト低減の妨げに
なっている。
【0005】本発明の目的は、組立ての合理化により、
低コスト化が図れる鉄道車両の製造方法およびそれに用
いる各ユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の鉄道車両の製造方法は、車体の窓
や出入り口の開口部まわりの限られた範囲の開口部内装
材に、開口部の種類に対応した窓部、あるいは戸部を装
備した内装ユニットを予め形成し、この内装ユニットを
車体の開口部に内側からシール材を介し当てがって結合
し車体を形成することを1つの特徴としている。このよ
うな窓や出入り口は、車体の側構体に設けられるものに
限らず、各種妻構体部に設けられる場合にも適用できる
のは勿論である。
【0007】1つの車体の中でも窓や出入り口などの開
口部は、開窓や開戸の保持、これら開閉部の内外の気密
性確保などのためにディテール部分が多いし、窓に付帯
するカーテン装置や開戸を開閉するドアエンジンなども
必要なため構造が複雑で、それらの艤装作業は煩雑なも
のとなる。しかも、艤装に際しては開窓や開戸がこじれ
なくスムーズに開閉でき、また気密性が確保できるよう
にする必要があるなど、艤装の向きや位置などの種々な
調整が必要である。これらのため、車両の製造には長い
時間、期間が掛かる。このような部分の、開口部の種類
に対応した窓部、あるいは戸部を、上記のように車体A
の窓や出入り口の開口部まわりの限られた範囲の開口部
内装材に予め装備し、他から独立した内装ユニットとし
ておくことにより、車体部分と別な場で同時に組立て作
業および調整作業を行っておき、車体部分の内装作業時
などに、この内装ユニットを車体の開口部に内側からシ
ール材を介し当てがって結合する単純な作業と、内装ユ
ニットと車体との一義的な位置調整をするだけで、窓
部、あるいは戸部に必要な各種の調整が一挙に達成でき
るので、各種の調整を含む車体の製造作業の分担と同時
進行などで作業能率が向上するなど、作業の合理化によ
る低コスト化が図れる。
【0008】窓や戸、ボックスと言った艤装物がある間
仕切り部、妻部、照明部や送風部など、帯状に並んで艤
装される艤装物がある天井部などの、車体のパネル状部
分を、それに必要な艤装物をパネル基材に艤装し、他か
ら独立したパネルユニットとして予め形成し、このパネ
ルユニットを車体の所定位置に当てがって結合し車体を
形成することによっても、車体の艤装物のあるパネル状
部分を、車体部分と別な場で同時に組立て作業および調
整作業を行っておくことができ、車体部分の内装作業時
などに、このパネルユニットを車体の所定位置に当てが
って結合する単純な作業と、内装ユニットと車体との一
義的な位置調整をするだけで、間仕切り部や妻部、ある
いは天井部などの帯状内装部分の構造や機能、および各
種の調整が一挙に達成され、各種調整を含む車体製造作
業の分担および同時進行による作業能率の向上など、作
業の合理化による低コスト化が図れる。
【0009】上記いずれの場合も、内装ユニットやパネ
ルユニットは従来通りに部分的な補修はできるし、結合
が着脱できるようにされることによりそれらの全体を交
換するような補修もすることができる。
【0010】これら鉄道車両の製造方法のために、予め
形成しておく各部のユニットには、車体の開口部に対応
して、車体の窓や出入り口の開口部まわりの限られた範
囲の開口部内装材と、この開口部内装材に艤装された、
その開口部の種類に対応した窓部、あるいは戸部とを備
え、他から独立している内装ユニットがある。この内装
ユニットが、車体の側構体の側窓の開口部に対応したも
のであると、側窓構造部に加え、これに付帯するカーテ
ン装置をも開口部内装材に艤装しておくのが好適であ
る。また、側窓構造部は、車体の側構体に設けられた固
定窓の内装部を有したものとすることができるし、この
固定窓に隣接した開窓を有して、固定窓および開窓が一
連に並ぶ側窓を、車体の側構体と分担しながらも形成す
ることができる。開窓が内倒れ窓であると構造が簡略化
する利点はあるが、引き違い方式など他の開き構造でも
よい。
【0011】他には、車体の側構体の出入り口の開口部
に対応しており、引き戸形の開戸、この開戸の戸袋、開
戸の吊持ガイドレール、および開戸を開閉するドアエン
ジンを艤装している内装ユニットもある。
【0012】また、車体のパネル部分や帯状の艤装部に
対応して、車体の間仕切り用のパネル基材と、このパネ
ル基材に艤装された、運客開戸、窓ガラス、各種のボッ
クスなどの、間仕切り位置に応じて必要な艤装物とを備
え、他から独立しているパネルユニット、あるいは、車
体の端部を閉じる妻用のパネル基材と、このパネル基材
に艤装された、貫通開戸、窓ガラス、各種のボックスな
どの、妻部に必要な艤装物とを備え、他から独立してい
るパネルユニット、天井用のパネル基材に、照明部や送
風部などを帯状に艤装し、他から独立しているパネルユ
ニットなどもある。天井用のパネル基材は、側天井を含
むのが好適である。
【0013】本発明の上記各特徴は、可能な限り単独
で、あるいは種々な組み合わせで複合して用いることが
できる。本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の
詳細な説明および図面によって明らかになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の幾つかの実施の形
態についてそれらの実施例とともに図を参照しながら詳
細に説明する。いずれの実施の形態も図20に示すよう
な都市近郊通勤形電車に適用した場合の一例であるが、
これに限られることはなく、どのようなタイプの鉄道車
両にも本発明は適用して有効である。
【0015】この電車の車体Aは図20の(a)に示す
ように、台枠1の上に、運転室2と車両の先頭形状を持
ち、必要な各種艤装および内装が施されて、まわりから
独立した運転室ユニット3と、運転室ユニット3以外の
車体構体4とを載せて相互に結合している。運転室ユニ
ット3はフロント窓5と左右両側の開戸6があり、貫通
開戸7も設けられている。車体4には、それぞれ3つの
側出入り口8と、それらの間の3連の側窓9、および平
妻10とこれに近い側出入り口8との間の1連の側窓1
1が設けられている。平妻10には貫通開戸91が設け
られている。
【0016】(実施の形態1)本実施の形態1は、車体
Aの開口部において、車体Aの製造作業の合理化による
低コスト化を図ったものである。開口部は図1、図20
の(a)(b)に示すような一部が外部に臨む側窓9
や、図7、図20に示すような側出入り口8に対応する
場合を例にしている。しかし、他の部分の窓や出入り口
にも同様に適用できる。
【0017】側窓9では、それに対応した図2、図5に
示すような車体Aの開口部9aまわりの限られた範囲の
開口部内装材219 に、開口部9aの種類に対応した側
窓9を艤装した内装ユニットB9 を予め形成し、この内
装ユニットB9 を車体Aの開口部9aに内側から図2、
図5、図6に示すようにシール材229 を介し当てがっ
て結合し車体Aを形成する。
【0018】側出入り口8では、それに対応した図10
に示すような車体Aの開口部8aまわりの限られた範囲
の開口部内装材218 に、開口部8aの種類に対応し、
かつ前記開口部8aにて車体Aの外面に臨む、側開戸2
3を装備した内装ユニットB8 を予め形成し、この内装
ユニットB8 を車体Aの開口部8aに内側から図8、図
9に示すようにシール材228 を介し当てがって結合し
車体Aを形成する。
【0019】1つの車体Aの中でも側窓9や側開戸23
を有した出入り口8などの開口部9a、8aは、開窓や
開戸の保持、これら開閉部の内外の気密性確保などのた
めにディテール部分が多いし、窓に付帯するカーテン装
置や開戸を開閉するドアエンジンなども必要なため構造
が複雑で、それらの艤装作業は煩雑なものとなる。しか
も、艤装に際しては開窓や開戸がこじれなくスムーズに
開閉でき、また気密性が確保できるように、艤装の向き
や位置などの種々な調整が必要である。これらのため、
車両の製造には長い時間、期間が掛かる。
【0020】このような部分の、側窓9や開戸23を、
上記のように車体Aの開口部8a、9aまわりの限られ
た範囲の開口部内装材218 、219 に予め艤装し、ま
わりから独立した内装ユニットB8 、B9 としておくこ
とにより、車体A部分と別な場で同時に組立て作業およ
び調整作業を行っておき、車体A部分の内装作業時など
に、この内装ユニットB8 、B9 を車体Aの開口部8
a、9aに内側からシール材228 、229 を介し当て
がって結合する単純な作業と、内装ユニットB8、B9
と車体Aとの一義的な位置調整をするだけで、側窓9、
あるいは開戸23などに必要な各種の調整が一挙に達成
できるので、各種の調整を含む車体Aの製造作業の分担
と同時進行などで作業能率が向上するなど、作業の合理
化による低コスト化が図れる。
【0021】図2〜図6に示す側窓9の実施例構造で
は、開口部内装材219 は開口9aよりも十分に大きな
ものとしてある。具体的には、図5に示すように上記3
連の側窓9の直ぐ上の部分から、図1、図5に示す車体
Aの側構体31の全高に近い高さを有して、腰板32の
部分にまで及ぶ広範囲な広さに形成して、車体Aのより
大きな範囲を車体Aから独立したユニット工法により有
利に製作できるようにしている。しかし、内装ユニット
8 、B9 は車体Aの車体構体4内に搬入する必要があ
る。そこで、例えば、車体構体Aに平妻10を取り付け
る前の車体Aの端部の開口33よりは小さく、この開口
33を通じて搬入できるようにする。搬入は人手によっ
て行うことはできる。しかし、専用の治具を用いると、
搬入に加え車体Aへの艤装のための支持や移動も行える
ので便利である。なお、内装ユニットB8 、B9 などは
開口33以外の、例えば出入り口8の開口8a部分など
から搬入することもでき、内装ユニットB8 、B9 の大
きさは一番大きな開口部を基準にその限度を決めればよ
く、限度一杯の大きさとするのが車体Aの組立て作業の
合理化の上で有利である。
【0022】上記のように広い面積を有した開口部内装
材219 は、その上部に図2〜図4に示すように、3連
の側窓9に対応する大きさを持った内装側の開口9bを
有し、図2、図5に示すようにこの開口9bに車体Aの
側構体31に設けられた固定窓34に対する内装部とし
ての、窓開口35と、固定窓34の両側に隣接した開窓
36、37を設ける窓開口36a、37aを形成する枠
部材38が必要部分に、あるいは1つの枠体に形成して
固定されている。窓開口36a、37aには、それぞれ
下半部に固定窓サッシ41が固定されるとともに、上半
部に内倒れできるように連結または支持した開窓サッシ
42が設けられている。しかし、開窓36、37の開閉
形式は引き違い式、全体の倒れ、片開、両開などどのよ
うにも設定することができる。また、全体が固定窓、あ
るいは開窓でもよい。固定窓の場合構造が簡単であっ
て、その全体を車体Aの側構体側に設けるとよく、しか
しこれに限られることはなく内装ユニットB9 の側に設
けてもよい。開窓36、37を構成している固定窓サッ
シ41、開窓サッシ42にはそれぞれ車体Aの外面側か
ら窓ガラス43を嵌め合わせてパテ43aにより固定
し、固定窓34は車体Aの外板30に外面側からスポッ
ト溶接などして取り付けた窓枠44に窓ガラス43を嵌
め合わせてパテ43aにより固定してある。従って、ど
の窓ガラス43が破損しても車体Aの外面から補修でき
る。
【0023】なお、開口部内装材219 は、その上縁が
図5、図6に示すように側構体31の腰板帯45や幕板
46にボルトや螺子67によりねじ止めしているが、下
縁と左右縁は図2、図5に示すように面ファスナー48
a、48bによって側構体31の柱材49や内装材51
に固定するようにしてある。これは、開口部内装材21
9 のボルトや螺子67により上縁を側構体に仮止め程度
に螺子止めした後、内装ユニットB9 の全体を少し動か
して、側構体31、ひいては車体Aとの位置調整を行い
ながら、適正な位置が決定したときに面ファスナ48
a、48bを強く押しつけて本止めし、ボルトや螺子6
7によるねじ止めも本締めして、調整位置に安定させら
れるようにしている。
【0024】前記各枠部材38の内側にはそれぞれ内装
サッシ52が例えば面ファスナ48a、48bによって
装着されるとともに、開口部内装材219 の上縁の内面
には図1、図6に示すようなカーテンケース54が設け
られ、図6に示すように巻取式のカーテン装置55を内
蔵している。カーテン装置55から引き出されるカーテ
ン55aの引き出し端は、図2、図6に示すように前記
内装サッシ52に設けた溝52aによって案内し、複数
位置にある係止部52bによって複数の引き出し位置に
選択的に係止できるようにしている。
【0025】図8〜図10に示す側出入り口8の実施例
構造では、開口部内装材218 は左右の戸袋カバー部2
8 a、218 aをこれらの上部連結部218 bを補強
する形でドアエンジン内蔵枠体61によって必要強度を
持って連結し、ドアエンジン内蔵枠体61のドアエンジ
ン62を内蔵した部分には、図7、図9に示すような上
方に開けられる蓋63がヒンジ連結して設けられてい
る。ドアエンジ内蔵枠体61には開戸23、23を吊持
する吊りレール65を艤装し、これに側開戸23、23
を吊持して開口部内装材218 に艤装している。もっと
も側開戸23は実施例のように左右開のものでなくて
も、一方向開の一枚ものでもよいし、場合によっては開
き扉方式のものでもよい。
【0026】開口部内装材218 の側構体31への取付
けは、図8〜図10に示すように外板30の内面に取り
付けた間柱66にボルト67により上部を取付け、かつ
戸袋カバー部218 a、218 aの下端を、図9に示す
ように床板68の立ち上げ部68aにボルトや螺子69
で止めるとともに、出入り口8の開口8aの下辺には床
板68と面一で、かつ開戸23の下端をスライドできる
ように支持し案内するスライドレール71aを形成した
踏み板71が設けられている。踏み板71は開口部内装
材218 の側に設けておくこともできる。
【0027】上記実施例構造での内装ユニットB8 、B
9 はいずれも、従来通りに部分的な補修ができる上、ボ
ルトや螺子あるいは面ファスナなどの着脱できる車体構
体4などとの結合構造によってその全体を交換するよう
な補修も行える。このような着脱できる結合手段は、前
記のほか両面接着テープなど分離や分解できるどのよう
なものを採用してもよい。
【0028】(実施の形態2)本実施の形態2は車体A
の内装および車体構体4の一部であるパネル状部分に
て、車体Aの製造作業の合理化による低コスト化を図っ
たものである。基本的には、窓や戸、ボックスと言った
艤装物がある図20に示すような間仕切り部Cや、前記
平妻10などの妻部D、および照明部71や送風部72
など、帯状に並んで艤装される艤装物がある天井部Eな
どの、車体Aのパネル状部分C、D、Eを、それに必要
な艤装物をパネル基材81C 、81D 、81E に艤装
し、他から独立したパネルユニット82C 、82D 、8
E として予め形成し、このパネルユニット82C 、8
D 、82E を車体Aの所定位置に当てがって結合し車
体Aを形成する。
【0029】これによっても、車体Aの艤装物のある間
仕切り部Cや妻部D、および天井部Eと言ったパネル状
部分を、実施の形態1で述べた車体Aの開口部分のよう
に、車体Aの部分と別な場で同時に組立て作業および調
整作業を行っておくことができ、車体部分の内装作業時
などに、このパネルユニット82C 、82D 、82E
車体Aの所定位置に当てがって結合する単純な作業と、
内装ユニット82C 、82D 、82E と車体Aとの一義
的な位置調整をするだけで、間仕切り部Cや妻部D、あ
るいは天井部Eなどの帯状内装部分の構造や機能、およ
び各種の調整が一挙に達成され、各種調整を含む車体A
の製造作業の分担および同時進行による作業能率の向上
など、作業の合理化による低コスト化が図れる。
【0030】図11、図12に示す間仕切り部Cのパネ
ルユニット82C の実施例構造では、車体Aを例えば運
転室2と客室80とを仕切る間仕切り用のパネル基材8
Cに、運客開戸83、窓ガラス84、機器ボックス8
5の他、ダストボックスなど各種のボックスと言った、
間仕切りパネル基材81C の間仕切り位置に応じて必要
な艤装がなされ、他から独立したものとしている。図示
しないが、この間仕切りパネル基材81C の運転室2側
には必要に応じて運転士用の折り畳み椅子も設けられ
る。
【0031】このパネルユニット82C は、間仕切りパ
ネル基材81C の周縁必要範囲、例えば外周部分に、車
体構体4の側構体31へ取り付ける骨材86や、屋根構
体87、および台枠1ないしはその上の床に取り付ける
フランジ88がスポット溶接などして設けられ、これら
によって車体構体4の側構体31や屋根構体87とボル
トやねじで結合するようにされる。しかし、この取付け
の方法は、ねじによる着脱できる方法など種々に実施で
きる。
【0032】図13〜図15に示す妻部Dのパネルユニ
ット82D の実施例構造では、車体Aの妻部Dを構成す
る妻部用のパネル基材81D に、貫通開戸91、窓ガラ
ス84、機器ボックスや、図示しない必要に応じた各種
のボックスと言った、妻部Dの種類や位置に応じて必要
な艤装がなされ、他から独立したものとしている。
【0033】図示するパネルユニット82D は、パネル
基材81D への艤装物が少ないことに対応して、全周部
分に、車体構体4の側構体31、屋根構体87、および
台枠1や床への取付け部分としてフランジ88を設けた
だけの、図11、図12に示すものに対して簡略化した
構成としてあり、このフランジ88により車体構体4の
側構体31、屋根構体87、および台枠1や床にボルト
止めするなどして着脱できるように取り付ける。図15
にパネルユニット82D と側構体31との結合構造を示
している。従って、この場合も、部分的な補修の他、着
脱できる結合構造による全体を交換する補修もできる。
しかも、パネルユニット82D の着脱構造は、車体Aの
内部の内装ユニットB8 、B9 やパネルユニット82C
などの内装部分の全体を交換するようなときに、その搬
出、搬入に際し、端部開口33を一旦開くのに好都合で
ある。
【0034】図16〜図19に示す天井部Eのパネルユ
ニット82E の実施例構造では、天井の中央部に車体A
の長手方向に長く設けられる、照明部101や送風部1
02を共通するパネル基材81E に装備し、まわりから
独立したものとする。特に本実施例では送風部102
が、図18に示すようなディフューザ吹き出し部102
aと、図19に示すような揺動スリット吹き出し部10
2bと、図示しないがこれらの間を連結するダクトが中
央に設けられ、これらの両側に蛍光灯等の光源を内蔵し
た照明部101があり、車内放送用のスピーカ設置部1
03が送風部102の各所に所定のピッチで取付けられ
ている。しかも、送風部102などは所定の長さ範囲ず
つの単位パネル基材81E 1に艤装し、それらを図1
7、図20に例示するような所定の順序で並べた状態
で、単位パネル基材81E 1と照明部101を艤装する
などした側天井パネル基材81E 2とを図16〜図20
に示すように連結したパネル基材81E とし、図17、
図20に示すようなパネルユニット82E を構成し、具
体的には側天井81E 2は複数の単位パネル基材81E
1と連結される大きなものとし、組立て時の取り扱い単
位長さが大きくなるようにすると好適で、その長さは作
業や取り扱いに便利なように設定されればよい。
【0035】これにより、多数の艤装物がありかつ広い
天井部Eの組立ておよび車体Aへ艤装する各作業が簡略
化する。しかし、天井部Eのパネル部の分割構造など本
発明の特徴の目的の範囲で種々に変更できるのは勿論で
ある。単位パネル基材81E1は屋根構体87へボルト
ないし螺子67により着脱できるように取り付け、側天
井パネル基材81E 2の外縁81E 3は図5、図9に示
すように内装ユニットB9 や開口部内装材218 に面フ
ァスナ48a、48bによって結合するようにしてあ
る。従って、この場合も部分的な補修の他、着脱できる
結合構造による全体の交換ができる。
【0036】いずれのパネルユニット82C 、82D
82E の場合も着脱できる結合構造により、溶接による
ような変色や歪みができないので、これらに対処する仕
上げ作業が不要である。しかし、これらパネルユニット
82C 、82D 、82E の他の車体部分である車体構体
4への結合構造は場合により着脱できなくてもよく、種
々に行える。
【0037】
【発明の効果】上記のような目的を達成するために、本
発明の鉄道車両の製造方法およびそれに用いる各ユニッ
トによれば、車体の開口部にて車体外面に臨む、開口部
の種類に対応した開き窓や固定窓と言った窓部、あるい
は開戸と言った戸部を、上記のように車体の窓や出入り
口の開口部まわりの限られた範囲の内装材に予め装備し
た、まわりから独立した内装ユニットして、また、車体
の運転室背部の間仕切り部、妻部などのパネル状部材
や、天井の中央に長手方向に長く設けられて照明や送風
を行う天井中央装備部と言った、複数の艤装物があるパ
ネル状部材や内装部分も、それら必要な艤装物をパネル
基材に装備し、まわりから独立したパネルユニットとし
て予め形成することにより、それぞれを、車体部分と別
な場で同時に組立て作業および調整作業を行っておき、
車体部分の内装作業時などに、この内装ユニットを車体
の開口部に内側から当てがってシール材を介して結合す
る単純な作業と、内装ユニットと車体との一義的な位置
調整をするだけでよくいので、製造作業の分担による作
業能率の向上など、作業の合理化による低コスト化が図
れる。しかも、各ユニットのそれぞれは従来通りに部分
的な補修ができる上、前記結合を着脱できるように行う
ことによってその全体を交換するようは補修や模様替え
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態における第1の実施
例の鉄道車両の製造方法とそれに用いる内装ユニットを
示す斜視図である。
【図2】図1の内装ユニット装着部の横断面図である。
【図3】図2の内装ユニットの左端の車体への取付け部
を示す断面図である。
【図4】図2の内装ユニットの右端の車体への取付け部
を示す断面図である。
【図5】図1の内装ユニット装着部の開き窓部における
縦断面図である。
【図6】図1の内装ユニット装着部の固定窓部における
縦断面図である。
【図7】第2の実施例の鉄道車両の製造方法とそれに用
いる内装ユニットを示す斜視図である。
【図8】図7の内装ユニット装着部の戸袋部での縦断面
図である。
【図9】図8の上部および下部を拡大して見た縦断面図
である。
【図10】図7の内装ゆにっと装着部の出入り口開口部
での縦断面図である。
【図11】本発明の別の実施の形態における第1の実施
例の鉄道車両の製造方法とそれに用いるパネルユニット
を示す斜視図である。
【図12】図11のパネルユニットの取付け状態とそれ
による鉄道車両の製造方法を示す車体の横断面図であ
る。
【図13】第2の実施例の鉄道車両の製造方法とそれに
用いるパネルユニットを示す斜視図である。
【図14】図13のパネルユニットの取付け状態とそれ
による鉄道車両の製造方法を示す車体の横断面図であ
る。
【図15】図14の横断面図である。
【図16】第3の実施例の鉄道車両の製造方法とそれに
用いるパネルユニットを示す斜視図である。
【図17】図16のパネルユニットの下面図である。
【図18】図17のパネルユニットの一部の横断面図で
ある。
【図19】図17のパネルユニットの別の一部の横断面
図である。
【図20】前記各実施例の鉄道車両の製造方法とそれに
用いた各ユニットを示し、その(a)は鉄道車両の概略
透視図、その(b)は天井部を下から見た鉄道車両の概
略横断面図である。
【符号の説明】
A 車体 B8 、B9 内装ユニット C 間仕切り部 D 妻部 E 天井部 4 車体構体 8 側出入り口 8a、9a 開口部 9 側窓 218 、219 内装材 228 、229 シール材 23 側開戸 34 固定窓 35 窓開口 36、37 開窓 52 内装サッシ 54 カーテンケース 55 カーテン装置 61 ドアエンジン内蔵枠 62 ドアエンジン 65 吊りレール 218 a 戸袋カバー 81C ,81D ,81E パネル基材 82C 、82D 、82E パネルユニット 83 運客開戸 84 窓ガラス 85 機器ボックス 86 骨材 87 屋根構体 88 フランジ 91 貫通開戸 101 照明部 102 送風部 103 スピーカ設置部 81E 1 単位パネル基材 81E 2 側天井パネル基材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 鉄道車両の製造方法とこれに用いる各
部ユニット
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両製造の合理化を
図るのに好適な鉄道車両の製造方法およびそれに用いる
各部ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄道車両は、自動車のシャシーに
対応する台枠と、台枠の上に結合する車体構体とで構成
され、車体構体は両側の側構体と、これら一対の側構体
の上に結合される屋根構体と、車体の前後を構成する先
頭妻や運転妻、または連結妻といった各種の妻構体など
で構成される。
【0003】車体の製作に当たっては、車体の全長に対
応する台枠を基体にして、この上に側構体や屋根構体、
および妻構体を順次に結合して車体構体の全体を構築
し、最終的に内外の艤装や内装が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時、鉄道
車両ではさらなる低コスト化が望まれている。しかし、
長尺の鉄道車両を上記のように一体物として取り扱い、
その場で全てを所定の順序で組み上げる従来の製造方法
では、部分的な組立ての難易度や必要時間の違い、作業
の種類の違いなどに対応して、組立て作業の分担を図る
といった、作業の合理化がしにくくコスト低減の妨げに
なっている。
【0005】本発明の目的は、組立ての合理化により、
低コスト化が図れる鉄道車両の製造方法およびそれに用
いる各ユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の鉄道車両の製造方法は、車体の窓
や出入り口の開口部まわりの、車体長手方向両側に隣接
する別の開口部との間の互いの分割位置間と、上下方向
にはほぼ床部分位置およびほぼ側天井部分位置間の範囲
を持つ開口部内装材に、開口部の種類に対応した窓部、
あるいは戸部を装備した内装ユニットを予め形成し、こ
の内装ユニットを車体の開口部に内側からシール材を介
し当てがって結合し車体を形成することを1つの特徴と
している。
【0007】1つの車体の中でも窓や出入り口などの開
口部は、開窓や開戸の保持、これら開閉部の内外の気密
性確保などのためにディテール部分が多いし、窓に付帯
するカーテン装置や開戸を開閉するドアエンジンなども
必要なため構造が複雑で、それらの艤装作業は煩雑なも
のとなる。しかも、艤装に際しては開窓や開戸がこじれ
なくスムーズに開閉でき、また気密性が確保できるよう
にする必要があるなど、艤装の向きや位置などの種々な
調整が必要である。これらのため、車両の製造には長い
時間、期間が掛かる。このような部分の、開口部の種類
に対応した窓部、あるいは戸部を、上記のように車体の
窓や出入り口の開口部まわりの車体長手方向両側に隣接
する別の開口部との間の互いの分割位置間と、上下方向
にはほぼ床部分位置およびほぼ側天井部分位置間の範囲
を持つ開口部内装材に予め装備した内装ユニットとして
おくことにより、車体部分と別な場で同時に組立て作業
および調整作業を行っておき、車体部分の内装作業時な
どに、この内装ユニットを車体の開口部に内側からシー
ル材を介し当てがって結合する単純な作業と、内装ユニ
ットと車体との一義的な位置調整をするだけで、窓部、
あるいは戸部に必要な各種の調整が一挙に達成できるの
で、各種の調整を含む車体の製造作業の分担と同時進行
などで作業能率が向上するなど、作業の合理化による低
コスト化が図れる。
【0008】上記内装ユニットは従来通りに部分的な補
修はできるし、結合が着脱できるようにされることによ
りそれらの全体を交換するような補修もすることができ
る。
【0009】これら鉄道車両の製造方法のために、予め
形成しておく各部のユニットには、車体の開口部に対応
して、車体の窓や出入り口の開口部まわりの、車体長手
方向両側に隣接する別の開口部との間の互いの分割位置
間と、上下方向にはほぼ床部分位置およびほぼ側天井部
分位置間の範囲を持つ開口部内装材と、この開口部内装
材に艤装された、その開口部の種類に対応した窓部、あ
るいは戸部とを備えた内装ユニットがある。この内装ユ
ニットが、車体の側構体の窓の開口部に対応したもので
あると、側窓構造部に加え、これに付帯するカーテン装
置をも開口部内装材に艤装しておくのが好適である。ま
た、側窓構造部は、車体の側構体に設けられた固定窓の
内装部を有したものとすることができるし、この固定窓
に隣接した開窓を有して、固定窓および開窓が一連に並
ぶ側窓を、車体の側構体と分担しながらも形成すること
ができる。開窓が内倒れ窓であると構造が簡略化する利
点はあるが、引き違い方式など他の開き構造でもよい。
【0010】他には、車体の側構体の出入り口の開口部
に対応しており、引き戸形の開戸、この開戸の戸袋、開
戸の吊持ガイドレール、および開戸を開閉するドアエン
ジンを開口部内装材に艤装している内装ユニットもあ
る。
【0011】また、車体のパネル部分や帯状の艤装部に
対応して、車体の間仕切り用のパネル基材と、このパネ
ル基材に艤装された、運客開戸、窓ガラス、各種のボッ
クスなどの、間仕切り位置に応じて必要な艤装物とを備
えたパネルユニット、あるいは、車体の端部を閉じる妻
用のパネル基材と、このパネル基材に艤装された、貫通
開戸、窓ガラス、各種のボックスなどの、妻部に必要な
艤装物とを備えたパネルユニット、天井用のパネル基材
は側天井を含み、照明部や送風部などを帯状に艤装した
パネルユニットなどもある。
【0012】本発明の上記各特徴は、可能な限り単独
で、あるいは種々な組み合わせで複合して用いることが
できる。本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の
詳細な説明および図面によって明らかになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の幾つかの実施の形
態についてそれらの実施例とともに図を参照しながら詳
細に説明する。いずれの実施の形態も図20に示すよう
な都市近郊通勤形電車に適用した場合の一例であるが、
これに限られることはなく、どのようなタイプの鉄道車
両にも本発明は適用して有効である。
【0014】この電車の車体Aは図20の(a)に示す
ように、台枠1の上に、運転室2と車両の先頭形状を持
ち、必要な各種艤装および内装が施された運転室ユニッ
ト3と、運転室ユニット3以外の車体構体4とを載せて
相互に結合している。運転室ユニット3はフロント窓5
と左右両側の開戸6があり、貫通開戸7も設けられてい
る。車体4には、それぞれ3つの側出入り口8と、それ
らの間の3連の側窓9、および平妻10とこれに近い側
出入り口8との間の1連の側窓11が設けられている。
平妻10には貫通開戸91が設けられている。
【0015】(実施の形態1)本実施の形態1は、車体
Aの開口部において、車体Aの製造作業の合理化による
低コスト化を図ったものである。開口部は図1、図20
の(a)(b)に示すような一部が外部に臨む側窓9
や、図7、図20に示すような側出入り口8に対応する
場合を例にしている。しかし、他の部分の窓や出入り口
にも同様に適用できる。
【0016】側窓9では、それに対応した図2、図5に
示すような車体Aの開口部9aまわりの限られた範囲の
開口部内装材219 に、開口部9aの種類に対応した側
窓9を艤装した内装ユニットB9 を予め形成し、この内
装ユニットB9 を車体Aの開口部9aに内側から図2、
図5、図6に示すようにシール材229 を介し当てがっ
て結合し車体Aを形成する。
【0017】側出入り口8では、それに対応した図10
に示すような車体Aの開口部8aまわりの限られた範囲
の開口部内装材218 に、開口部8aの種類に対応し、
かつ前記開口部8aにて車体Aの外面に臨む、側開戸2
3を装備した内装ユニットB 8 を予め形成し、この内装
ユニットB8 を車体Aの開口部8aに内側から図8、図
9に示すようにシール材228 を介し当てがって結合し
車体Aを形成する。
【0018】1つの車体Aの中でも側窓9や側開戸23
を有した出入り口8などの開口部9a、8aは、開窓や
開戸の保持、これら開閉部の内外の気密性確保などのた
めにディテール部分が多いし、窓に付帯するカーテン装
置や開戸を開閉するドアエンジンなども必要なため構造
が複雑で、それらの艤装作業は煩雑なものとなる。しか
も、艤装に際しては開窓や開戸がこじれなくスムーズに
開閉でき、また気密性が確保できるように、艤装の向き
や位置などの種々な調整が必要である。これらのため、
車両の製造には長い時間、期間が掛かる。
【0019】このような部分の、側窓9や開戸23を、
上記のように車体Aの開口部8a、9aまわりの限られ
た範囲の開口部内装材218 、219 に予め艤装した内
装ユニットB8 、B9 としておくことにより、車体A部
分と別な場で同時に組立て作業および調整作業を行って
おき、車体A部分の内装作業時などに、この内装ユニッ
トB8 、B9 を車体Aの開口部8a、9aに内側からシ
ール材228 、229を介し当てがって結合する単純な
作業と、内装ユニットB8 、B9 と車体Aとの一義的な
位置調整をするだけで、側窓9、あるいは開戸23など
に必要な各種の調整が一挙に達成できるので、各種の調
整を含む車体Aの製造作業の分担と同時進行などで作業
能率が向上するなど、作業の合理化による低コスト化が
図れる。
【0020】図2〜図6に示す側窓9の実施例構造で
は、開口部内装材219 は開口9aよりも十分に大きな
ものとしてある。具体的には、図5に示すように上記3
連の側窓9の直ぐ上の部分から、図1、図5に示す車体
Aの側構体31の全高に近い高さを有して、腰板32の
部分にまで及ぶ広範囲な広さに形成して、車体Aのより
大きな範囲を車体Aから独立したユニット工法により有
利に製作できるようにしている。しかし、内装ユニット
8 、B9 は車体Aの車体構体4内に搬入する必要があ
る。そこで、例えば、車体構体Aに平妻10を取り付け
る前の車体Aの端部の開口33よりは小さく、この開口
33を通じて搬入できるようにする。搬入は人手によっ
て行うことはできる。しかし、専用の治具を用いると、
搬入に加え車体Aへの艤装のための支持や移動も行える
ので便利である。なお、内装ユニットB8 、B9 などは
開口33以外の、例えば出入り口8の開口8a部分など
から搬入することもでき、内装ユニットB8 、B9 の大
きさは一番大きな開口部を基準にその限度を決めればよ
く、限度一杯の大きさとするのが車体Aの組立て作業の
合理化の上で有利である。
【0021】上記のように広い面積を有した開口部内装
材219 は、その上部に図2〜図4に示すように、3連
の側窓9に対応する大きさを持った内装側の開口9bを
有し、図2、図5に示すようにこの開口9bに車体Aの
側構体31に設けられた固定窓34に対する内装部とし
ての、窓開口35と、固定窓34の両側に隣接した開窓
36、37を設ける窓開口36a、37aを形成する枠
部材38が必要部分に、あるいは1つの枠体に形成して
固定されている。窓開口36a、37aには、それぞれ
下半部に固定窓サッシ41が固定されるとともに、上半
部に内倒れできるように連結または支持した開窓サッシ
42が設けられている。しかし、開窓36、37の開閉
形式は引き違い式、全体の倒れ、片開、両開などどのよ
うにも設定することができる。また、全体が固定窓、あ
るいは開窓でもよい。固定窓の場合構造が簡単であっ
て、その全体を車体Aの側構体側に設けるとよく、しか
しこれに限られることはなく内装ユニットB9 の側に設
けてもよい。開窓36、37を構成している固定窓サッ
シ41、開窓サッシ42にはそれぞれ車体Aの外面側か
ら窓ガラス43を嵌め合わせてパテ43aにより固定
し、固定窓34は車体Aの外板30に外面側からスポッ
ト溶接などして取り付けた窓枠44に窓ガラス43を嵌
め合わせてパテ43aにより固定してある。従って、ど
の窓ガラス43が破損しても車体Aの外面から補修でき
る。
【0022】なお、開口部内装材219 は、その上縁が
図5、図6に示すように側構体31の腰板帯45や幕板
46にボルトや螺子67によりねじ止めしているが、下
縁と左右縁は図2、図5に示すように面ファスナー48
a、48bによって側構体31の柱材49や内装材51
に固定するようにしてある。これは、開口部内装材21
9 のボルトや螺子67により上縁を側構体に仮止め程度
に螺子止めした後、内装ユニットB9 の全体を少し動か
して、側構体31、ひいては車体Aとの位置調整を行い
ながら、適正な位置が決定したときに面ファスナ48
a、48bを強く押しつけて本止めし、ボルトや螺子6
7によるねじ止めも本締めして、調整位置に安定させら
れるようにしている。
【0023】前記各枠部材38の内側にはそれぞれ内装
サッシ52が例えば面ファスナ48a、48bによって
装着されるとともに、開口部内装材219 の上縁の内面
には図1、図6に示すようなカーテンケース54が設け
られ、図6に示すように巻取式のカーテン装置55を内
蔵している。カーテン装置55から引き出されるカーテ
ン55aの引き出し端は、図2、図6に示すように前記
内装サッシ52に設けた溝52aによって案内し、複数
位置にある係止部52bによって複数の引き出し位置に
選択的に係止できるようにしている。
【0024】図8〜図10に示す側出入り口8の実施例
構造では、開口部内装材218 は左右の戸袋カバー部2
8 a、218 aをこれらの上部連結部218 bを補強
する形でドアエンジン内蔵枠体61によって必要強度を
持って連結し、ドアエンジン内蔵枠体61のドアエンジ
ン62を内蔵した部分には、図7、図9に示すような上
方に開けられる蓋63がヒンジ連結して設けられてい
る。ドアエンジ内蔵枠体61には開戸23、23を吊持
する吊りレール65を艤装し、これに側開戸23、23
を吊持して開口部内装材218 に艤装している。もっと
も側開戸23は実施例のように左右開のものでなくて
も、一方向開の一枚ものでもよいし、場合によっては開
き扉方式のものでもよい。
【0025】開口部内装材218 の側構体31への取付
けは、図8〜図10に示すように外板30の内面に取り
付けた間柱66にボルト67により上部を取付け、かつ
戸袋カバー部218 a、218 aの下端を、図9に示す
ように床板68の立ち上げ部68aにボルトや螺子69
で止めるとともに、出入り口8の開口8aの下辺には床
板68と面一で、かつ開戸23の下端をスライドできる
ように支持し案内するスライドレール71aを形成した
踏み板71が設けられている。踏み板71は開口部内装
材218 の側に設けておくこともできる。
【0026】上記実施例構造での内装ユニットB8 、B
9 はいずれも、従来通りに部分的な補修ができる上、ボ
ルトや螺子あるいは面ファスナなどの着脱できる車体構
体4などとの結合構造によってその全体を交換するよう
な補修も行える。このような着脱できる結合手段は、前
記のほか両面接着テープなど分離や分解できるどのよう
なものを採用してもよい。
【0027】(実施の形態2)本実施の形態2は車体A
の内装および車体構体4の一部であるパネル状部分に
て、車体Aの製造作業の合理化による低コスト化を図っ
たものである。基本的には、窓や戸、ボックスといった
艤装物がある図20に示すような間仕切り部Cや、前記
平妻10などの妻部D、および照明部71や送風部72
など、帯状に並んで艤装される艤装物がある天井部Eな
どの、車体Aのパネル状部分C、D、Eを、それに必要
な艤装物をパネル基材81C 、81D 、81E に艤装し
たパネルユニット82C 、82D 、82E として予め形
成し、このパネルユニット82C 、82D 、82E を車
体Aの所定位置に当てがって結合し車体Aを形成する。
【0028】これによっても、車体Aの艤装物のある間
仕切り部Cや妻部D、および天井部Eといったパネル状
部分を、実施の形態1で述べた車体Aの開口部分のよう
に、車体Aの部分と別な場で同時に組立て作業および調
整作業を行っておくことができ、車体部分の内装作業時
などに、このパネルユニット82C 、82D 、82E
車体Aの所定位置に当てがって結合する単純な作業と、
内装ユニット82C 、82D 、82E と車体Aとの一義
的な位置調整をするだけで、間仕切り部Cや妻部D、あ
るいは天井部Eなどの帯状内装部分の構造や機能、およ
び各種の調整が一挙に達成され、各種調整を含む車体A
の製造作業の分担および同時進行による作業能率の向上
など、作業の合理化による低コスト化が図れる。
【0029】図11、図12に示す間仕切り部Cのパネ
ルユニット82C の実施例構造では、車体Aを例えば運
転室2と客室80とを仕切る間仕切り用のパネル基材8
Cに、運客開戸83、窓ガラス84、機器ボックス8
5の他、ダストボックスなど各種のボックスといった、
間仕切りパネル基材81C の間仕切り位置に応じて必要
な艤装がなされたものとしている。図示しないが、この
間仕切りパネル基材81C の運転室2側には必要に応じ
て運転士用の折り畳み椅子も設けられる。
【0030】このパネルユニット82C は、間仕切りパ
ネル基材81C の周縁必要範囲、例えば外周部分に、車
体構体4の側構体31へ取り付ける骨材86や、屋根構
体87、および台枠1ないしはその上の床に取り付ける
フランジ88がスポット溶接などして設けられ、これら
によって車体構体4の側構体31や屋根構体87とボル
トやねじで結合するようにされる。しかし、この取付け
の方法は、ねじによる着脱できる方法など種々に実施で
きる。
【0031】図13〜図15に示す妻部Dのパネルユニ
ット82D の実施例構造では、車体Aの妻部Dを構成す
る妻部用のパネル基材81D に、貫通開戸91、窓ガラ
ス84、機器ボックスや、図示しない必要に応じた各種
のボックスといった、妻部Dの種類や位置に応じて必要
な艤装がなされている。
【0032】図示するパネルユニット82D は、パネル
基材81D への艤装物が少ないことに対応して、全周部
分に、車体構体4の側構体31、屋根構体87、および
台枠1や床への取付け部分としてフランジ88を設けた
だけの、図11、図12に示すものに対して簡略化した
構成としてあり、このフランジ88により車体構体4の
側構体31、屋根構体87、および台枠1や床にボルト
止めするなどして着脱できるように取り付ける。図15
にパネルユニット82D と側構体31との結合構造を示
している。従って、この場合も、部分的な補修の他、着
脱できる結合構造による全体を交換する補修もできる。
しかも、パネルユニット82D の着脱構造は、車体Aの
内部の内装ユニットB8 、B9 やパネルユニット82C
などの内装部分の全体を交換するようなときに、その搬
出、搬入に際し、端部開口33を一旦開くのに好都合で
ある。
【0033】図16〜図19に示す天井部Eのパネルユ
ニット82E の実施例構造では、天井の中央部に車体A
の長手方向に長く設けられる、照明部101や送風部1
02を共通するパネル基材81E に装備したものとす
る。特に本実施例では送風部102が、図18に示すよ
うなディフューザ吹き出し部102aと、図19に示す
ような揺動スリット吹き出し部102bと、図示しない
がこれらの間を連結するダクトが中央に設けられ、これ
らの両側に蛍光灯等の光源を内蔵した照明部101があ
り、車内放送用のスピーカ設置部103が送風部102
の各所に所定のピッチで取付けられている。しかも、送
風部102などは所定の長さ範囲ずつの単位パネル基材
81E 1に艤装し、それらを図17、図20に例示する
ような所定の順序で並べた状態で、単位パネル基材81
E 1と照明部101を艤装するなどした側天井パネル基
材81E 2とを図16〜図20に示すように連結したパ
ネル基材81E とし、図17、図20に示すようなパネ
ルユニット82E を構成し、具体的には側天井81E
は複数の単位パネル基材81E 1と連結される大きなも
のとし、組立て時の取り扱い単位長さが大きくなるよう
にすると好適で、その長さは作業や取り扱いに便利なよ
うに設定されればよい。
【0034】これにより、多数の艤装物がありかつ広い
天井部Eの組立ておよび車体Aへ艤装する各作業が簡略
化する。しかし、天井部Eのパネル部の分割構造など本
発明の特徴の目的の範囲で種々に変更できるのは勿論で
ある。単位パネル基材81E1は屋根構体87へボルト
ないし螺子67により着脱できるように取り付け、側天
井パネル基材81E 2の外縁81E 3は図5、図9に示
すように内装ユニットB9 や開口部内装材218 に面フ
ァスナ48a、48bによって結合するようにしてあ
る。従って、この場合も部分的な補修の他、着脱できる
結合構造による全体の交換ができる。
【0035】いずれのパネルユニット82C 、82D
82E の場合も着脱できる結合構造により、溶接による
ような変色や歪みができないので、これらに対処する仕
上げ作業が不要である。しかし、これらパネルユニット
82C 、82D 、82E の他の車体部分である車体構体
4への結合構造は場合により着脱できなくてもよく、種
々に行える。
【0036】
【発明の効果】本発明の鉄道車両の製造方法およびそれ
に用いる各ユニットによれば、車体の開口部にて車体外
面に臨む、開口部の種類に対応した開き窓や固定窓とい
った窓部、あるいは開戸といった戸部を、上記のように
車体の窓や出入り口の開口部まわりの、車体長手方向両
側に隣接する別の開口部との間の互いの分割位置間と、
上下方向にはほぼ床部分位置およびほぼ側天井部分位置
間の範囲を持つ内装材に予め装備した内装ユニットとし
て、車体部分と別な場で同時に組立て作業および調整作
業を行っておき、車体部分の内装作業時などに、この内
装ユニットを車体の開口部に内側から当てがってシール
材を介して結合する単純な作業と、内装ユニットと車体
との一義的な位置調整をするだけでよいので、製造作業
の分担による作業能率の向上など、作業の合理化による
低コスト化が図れる。内装ユニットは従来通りに部分的
な補修ができる上、前記結合を着脱できるように行うこ
とによってその全体を交換するような補修や模様替えを
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態における第1の実施
例の鉄道車両の製造方法とそれに用いる内装ユニットを
示す斜視図である。
【図2】図1の内装ユニット装着部の横断面図である。
【図3】図2の内装ユニットの左端の車体への取付け部
を示す断面図である。
【図4】図2の内装ユニットの右端の車体への取付け部
を示す断面図である。
【図5】図1の内装ユニット装着部の開き窓部における
縦断面図である。
【図6】図1の内装ユニット装着部の固定窓部における
縦断面図である。
【図7】第2の実施例の鉄道車両の製造方法とそれに用
いる内装ユニットを示す斜視図である。
【図8】図7の内装ユニット装着部の戸袋部での縦断面
図である。
【図9】図8の上部および下部を拡大して見た縦断面図
である。
【図10】図7の内装ゆにっと装着部の出入り口開口部
での縦断面図である。
【図11】本発明の別の実施の形態における第1の実施
例の鉄道車両の製造方法とそれに用いるパネルユニット
を示す斜視図である。
【図12】図11のパネルユニットの取付け状態とそれ
による鉄道車両の製造方法を示す車体の横断面図であ
る。
【図13】第2の実施例の鉄道車両の製造方法とそれに
用いるパネルユニットを示す斜視図である。
【図14】図13のパネルユニットの取付け状態とそれ
による鉄道車両の製造方法を示す車体の横断面図であ
る。
【図15】図14の横断面図である。
【図16】第3の実施例の鉄道車両の製造方法とそれに
用いるパネルユニットを示す斜視図である。
【図17】図16のパネルユニットの下面図である。
【図18】図17のパネルユニットの一部の横断面図で
ある。
【図19】図17のパネルユニットの別の一部の横断面
図である。
【図20】前記各実施例の鉄道車両の製造方法とそれに
用いた各ユニットを示し、その(a)は鉄道車両の概略
透視図、その(b)は天井部を下から見た鉄道車両の概
略横断面図である。
【符号の説明】 A 車体 B8 、B9 内装ユニット C 間仕切り部 D 妻部 E 天井部 4 車体構体 8 側出入り口 8a、9a 開口部 9 側窓 218 、219 内装材 228 、229 シール材 23 側開戸 34 固定窓 35 窓開口 36、37 開窓 52 内装サッシ 54 カーテンケース 55 カーテン装置 61 ドアエンジン内蔵枠 62 ドアエンジン 65 吊りレール 218 a 戸袋カバー 81C ,81D ,81E パネル基材 82C 、82D 、82E パネルユニット 83 運客開戸 84 窓ガラス 85 機器ボックス 86 骨材 87 屋根構体 88 フランジ 91 貫通開戸 101 照明部 102 送風部 103 スピーカ設置部 81E 1 単位パネル基材 81E 2 側天井パネル基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B61D 17/18 B61D 17/18

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の窓や出入り口の開口部まわりの限
    られた範囲の開口部内装材に、開口部の種類に対応した
    窓部、あるいは戸部を装備した内装ユニットを予め形成
    し、この内装ユニットを車体の開口部に内側からシール
    材を介し当てがって結合し車体を形成することを特徴と
    する鉄道車両の製造方法。
  2. 【請求項2】 窓や戸、ボックスと言った艤装物がある
    間仕切り部、妻部、照明部や送風部など、帯状に並んで
    艤装される艤装物がある天井部などの、車体のパネル状
    部分を、それに必要な艤装物をパネル基材に艤装し、他
    から独立したパネルユニットとして予め形成し、このパ
    ネルユニットを車体の所定位置に当てがって結合し車体
    を形成することを特徴とする鉄道車両の製造方法。
  3. 【請求項3】 結合は着脱できるように行う請求項1、
    2のいずれか一項に記載の鉄道車両の製造方法。
  4. 【請求項4】 車体の窓や出入り口の開口部まわりの限
    られた範囲の開口部内装材と、この開口部内装材に艤装
    された、その開口部の種類に対応した窓部、あるいは戸
    部とを備え、他から独立していることを特徴とする鉄道
    車両の内装ユニット。
  5. 【請求項5】 内装ユニットは、車体の側構体の窓の開
    口部に対応しており、側窓構造部、およびこの側窓構造
    部に対応するカーテン装置を、開口部内装材に艤装して
    いる請求項4に記載の内装ユニット。
  6. 【請求項6】 側窓構造は、車体の側構体に設けられた
    固定窓の内装部を有している請求項5に記載の内装ユニ
    ット。
  7. 【請求項7】 側窓構造部は、固定窓に隣接した内倒れ
    窓を有している請求項6に記載の内装ユニット。
  8. 【請求項8】 内装ユニットは、車体の側構体の出入り
    口の開口部に対応しており、引き戸形の開戸、この開戸
    の戸袋、開戸の吊持ガイドレール、および開戸を開閉す
    るドアエンジンを開口部内装材に艤装している請求項4
    に記載の内装ユニット。
  9. 【請求項9】 車体の間仕切り用のパネル基材と、この
    パネル基材に艤装された、運客開戸、窓ガラス、各種の
    ボックスなどの、間仕切り位置に応じて必要な艤装物と
    を備え、他から独立していることを特徴とするパネルユ
    ニット。
  10. 【請求項10】 車体の端部を閉じる妻用のパネル基材
    と、このパネル基材に艤装された、貫通開戸、窓ガラ
    ス、各種のボックスなどの、妻部に必要な艤装物とを備
    え、他から独立していることを特徴とするパネルユニッ
    ト。
  11. 【請求項11】 天井用のパネル基材に、照明部や送風
    部などを帯状に艤装し、他から独立していることを特徴
    とするパネルユニット。
  12. 【請求項12】 天井用のパネル基材は、側天井を含む
    請求項11に記載のパネルユニット。
JP08644298A 1998-03-31 1998-03-31 鉄道車両の製造方法と鉄道車両の構造 Expired - Lifetime JP3330318B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08644298A JP3330318B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 鉄道車両の製造方法と鉄道車両の構造
JP2000006161A JP3519033B2 (ja) 1998-03-31 2000-01-11 鉄道車両の製造方法とこれに用いる内装ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08644298A JP3330318B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 鉄道車両の製造方法と鉄道車両の構造

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000006161A Division JP3519033B2 (ja) 1998-03-31 2000-01-11 鉄道車両の製造方法とこれに用いる内装ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11278256A true JPH11278256A (ja) 1999-10-12
JP3330318B2 JP3330318B2 (ja) 2002-09-30

Family

ID=13887044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08644298A Expired - Lifetime JP3330318B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 鉄道車両の製造方法と鉄道車両の構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3330318B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008247264A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Tokyu Car Corp 鉄道車両用のドア開閉装置取付構造
JP2013023014A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Japan Transport Engineering Co 鉄道車両の側天井部材、及び鉄道車両
JP2013023020A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Japan Transport Engineering Co 鉄道車両、及び鉄道車両の側天井部材
JP2013189107A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Japan Transport Engineering Co 鉄道車両構体
JP2014156206A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 鉄道車両の構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008247264A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Tokyu Car Corp 鉄道車両用のドア開閉装置取付構造
JP2013023014A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Japan Transport Engineering Co 鉄道車両の側天井部材、及び鉄道車両
JP2013023020A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Japan Transport Engineering Co 鉄道車両、及び鉄道車両の側天井部材
JP2013189107A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Japan Transport Engineering Co 鉄道車両構体
JP2014156206A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 鉄道車両の構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3330318B2 (ja) 2002-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE41502E1 (en) Flush closure device for an opening in bodywork
US5066067A (en) Prefabricated bus housing
US5488770A (en) Method of producing a vehicle body
US20060207471A1 (en) Railway vehicle
CA2247504C (en) A rail vehicle with a wagon body
EP1353832B1 (en) A rail vehicle carbody of modular construction
US9855980B2 (en) Operator cabs and methods for constructing same
JPH07329777A (ja) 陸上車輛または鉄道車輛およびその組み立て方法
GB2184404A (en) Motor vehicle with a roof mounted ventilation device
WO2020042263A1 (zh) 一种大视野悬挂式空轨列车
US20060000149A1 (en) Modular vehicle door construction
JP2001171515A (ja) 鉄道車両の内妻仕切等の取付構造
JP3330318B2 (ja) 鉄道車両の製造方法と鉄道車両の構造
JP3519033B2 (ja) 鉄道車両の製造方法とこれに用いる内装ユニット
JP3330319B2 (ja) 鉄道車両の製造方法
JP4071269B1 (ja) 鉄道車両用の天井ユニット
JPH05155358A (ja) 自動車の側部車体構造
JPH09301224A (ja) 車体のルーフ構造
JPH0660571U (ja) 鉄道車両用天井空調ダクトの構造
JP3857251B2 (ja) 鉄道車両における個室構造
JPH11268640A (ja) 鉄道車両の製造方法と鉄道車両
GB2164298A (en) Road vehicles with demountable-bodies
JPH0292785A (ja) 車両のピラー取付構造
JP2002187573A (ja) 車両の上部車体構造
CN216034374U (zh) 间壁板和轨道车辆

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140719

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term