JPH11276983A - 積層塗膜の形成方法及び色差評価方法 - Google Patents

積層塗膜の形成方法及び色差評価方法

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JPH11276983A
JPH11276983A JP8061698A JP8061698A JPH11276983A JP H11276983 A JPH11276983 A JP H11276983A JP 8061698 A JP8061698 A JP 8061698A JP 8061698 A JP8061698 A JP 8061698A JP H11276983 A JPH11276983 A JP H11276983A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車車体や自動車部品等の上に形成する積
層塗膜において着色マイカを用い、膜厚差による塗膜外
観(発色性)のバラツキが少なく、広範囲に安定した意
匠性を呈する積層塗膜を形成する。 【解決手段】 被塗物の中塗り塗膜上に、着色顔料を含
有した着色ベース塗膜を形成し、その上に反射色と吸収
色で色相が異なる着色マイカ顔料を含有したマイカベー
ス塗膜層を形成し、さらにその上にクリヤ塗膜層を形成
する積層塗膜の形成方法において、着色ベース塗膜層の
色相を、マイカベース塗膜層の着色マイカ顔料の吸収色
と同系色にすることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車車体や自動
車部品等の上に形成する積層塗膜の形成方法及び色差評
価方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車車体等の上塗り
塗装においては、アルミフレークやマイカ粉などの光輝
材を用いた塗装が知られている。光輝材の中でも、特に
マイカ粉は、パール光沢などの独特の意匠性を塗膜に付
与することができるので、近年注目されている。
【0003】光輝材として用いるマイカ粉としては、ホ
ワイトマイカ、干渉マイカ、及び着色マイカが知られて
いる。ホワイトマイカは、二酸化チタンなどの金属酸化
物層をマイカ表面に薄くコーティングしたマイカであ
り、いわゆるパール(真珠)光沢が得られるマイカ粉で
ある。干渉マイカは、二酸化チタンなどの金属酸化物層
をマイカ表面に相対的に厚くコーティングしたマイカ粉
であり、金属酸化物層の膜厚に応じた光の干渉作用によ
って特有の干渉(発)色が得られるマイカ粉である。着
色マイカは、二酸化チタンなどの金属酸化物層をマイカ
の表面にコーティングし、さらにその上に顔料や染料な
どをコーティングしたマイカ粉であり、金属酸化物層に
基づく反射色と、その上にコーティングされた顔料また
は染料に基づく吸収色の二色性を呈するマイカ粉であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自動車車体などの上塗
り塗装において光輝材として実用的に用いられているマ
イカ粉は、上記のマイカ粉のうち、ホワイトマイカ及び
干渉マイカであり、着色マイカは実用的には用いられて
いないのが現状である。その理由は、着色マイカを光輝
材として用いると、被塗物の形状等による塗装膜厚等の
僅かな条件の変化で、マイカ粉が呈する色調が異なって
しまい、広範囲に安定した発色が得られず、一定の塗膜
外観を再現性良く得ることが困難だからである。従っ
て、現在までのところ、自動車車体等において、着色マ
イカを用いた塗装系は実用化されていない。
【0005】本発明の目的は、自動車車体や自動車部品
等の上に形成する上塗り積層塗膜において着色マイカを
用い、膜厚差による塗膜外観(発色性)のバラツキが少
なく、安定した意匠性を呈することができる積層塗膜の
形成方法及び積層塗膜の色差評価方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の積層塗膜の形成
方法は、被塗物の中塗り塗膜上に、着色顔料を含有した
着色ベース塗膜層を形成し、その上に反射色と吸収色で
色相が異なる着色マイカ顔料を含有したマイカベース塗
膜層を形成し、さらにその上にクリヤ塗膜層を形成する
積層塗膜の形成方法であり、着色ベース塗膜層の色相
を、マイカベース塗膜層の着色マイカ顔料の吸収色と同
系色にすることを特徴とする積層塗膜の形成方法であ
る。
【0007】本発明においては、上述のように、着色ベ
ース塗膜層の色相を、マイカベース塗膜層の着色マイカ
顔料の吸収色と同系色にする。具体的には、着色ベース
塗膜層の色相を、マイカベース塗膜層の着色マイカ顔料
の吸収色に対し、マンセル表色系の色相環(10色相)
の色配置において同一の色相または隣りの色相もしくは
隣りの隣りの色相とすることが好ましい。特に好ましく
は、同一の色相または隣りの色相とする。
【0008】本発明に従えば、着色マイカを用いた積層
塗膜において、マイカベース塗膜の膜厚差による塗膜外
観(発色性)のバラツキが少なく、広範囲に安定した意
匠性を呈する積層塗膜を形成することができる。本発明
は、被塗物の形状に起因するマイカベース塗膜の部位に
よる膜厚差が乾燥膜厚で5μm以上となるような塗装系
に特に有用である。
【0009】本発明における積層塗膜は、いわゆる3コ
ート2ベーク方式、あるいは3コート1ベーク方式で形
成することができる積層塗膜である。3コート2ベーク
方式は、着色ベース塗膜層を塗装し一旦ベーキング処理
した後、マイカベース塗膜層をその上に塗装し、さらに
その上にウェット・オン・ウェットでクリヤ塗膜層を塗
装した後、マイカベース塗膜層とクリヤ塗膜層とを同時
にベーキング処理する方式である。3コート1ベーク方
式は、着色ベース塗膜層を塗装し、その上にウェット・
オン・ウェットでマイカベース塗膜層を塗装し、その上
にさらにウェット・オン・ウェットでクリヤ塗膜層を塗
装した後、着色ベース塗膜層、マイカベース塗膜層及び
クリヤ塗膜層を同時にベーキング処理する方式である。
【0010】本発明の積層塗膜は、上記本発明の形成方
法により形成される積層塗膜である。本発明の積層塗膜
の色差評価方法は、着色顔料を含有した着色ベース塗膜
層と、反射色と吸収色で色相が異なる着色マイカ顔料を
含有したマイカベース塗膜層と、クリヤ塗膜層とを順次
積層した積層塗膜において、変角色差計を用い、入射角
に対して45〜75度の範囲内の角度で測定することに
より、上記積層塗膜の色差を評価することを特徴とする
評価方法である。
【0011】本発明の評価方法によれば、着色マイカを
用いた積層塗膜の色差を、肉眼による目視とほぼ一致す
る傾向で評価することができ、実際の塗膜外観を数値で
管理することが可能になる。
【0012】本発明において用いられる着色マイカ顔料
は、上述のように、反射色と吸収色で色相が異なるマイ
カ顔料である。このようなマイカ顔料としては、上述の
ように、金属酸化物をコーティングしたマイカの上に、
さらに着色顔料または染料をコーティングしたマイカ顔
料が挙げられる。このようなマイカ顔料は、例えば、特
開昭63−243168号公報に記載されており、ここ
では、金属酸化物をコーティングしたマイカ顔料に、湿
式法により着色顔料をコーティングしている。また、特
開平5−214257号公報にも、同様のマイカ顔料が
記載されており、ここでは、金属酸化物をコーティング
したマイカ顔料に、乾式法により着色顔料または染料を
コーティングしている。本発明で用いられる着色マイカ
顔料は、このような湿式法及び乾式法のいずれの方法に
より調製されたものであってもよい。
【0013】本発明における着色マイカ顔料に用いられ
るマイカ顔料の寸法形状は特に限定されるものではない
が、最長方向において約3〜100μm、好ましくは約
5〜60μmであり、厚み方向において約0.1〜1μ
mであり、アスペクト比が10〜120のマイカ粒子で
あることが好ましい。
【0014】着色マイカ顔料において、マイカ表面にコ
ーティングする金属酸化物としては、例えば、Ti
2 、ZrO2 、SnO2 、ZnO2 、Fe2 3 、C
2 3、V2 5 及びこれらの含水系等の金属酸化物
が挙げられる。これらの金属酸化物は、上述のホワイト
マイカや干渉マイカにおいてコーティングされるのと同
様の金属酸化物であり、マイカ顔料に対し、真珠(パー
ル)光沢、及び玉虫色効果等をもたらすものである。金
属酸化物のコーティング層は、一般に約80〜約600
nmの光学的厚みを有することが好ましい。着色マイカ
顔料の反射色は、一般にこの金属酸化物のコーティング
層の干渉作用により与えられる。
【0015】着色マイカ顔料において、金属酸化物コー
ティング層の上に被覆される着色顔料または染料は、特
に限定されるものではないが、例えば、フタロシアニ
ン、キナクリドン、ペリレン、ジオキサン、カーボン、
アゾ化合物、アントラキノン、ペリノン、チオインジゴ
等の顔料粒子が挙げられる。これらの顔料粒子を、上記
湿式法でコーティングする場合には、例えば特開昭63
−243168号公報に記載されているように、多価カ
チオンにより沈殿し得るアニオン性高分子、あるいはア
ニオン及びカチオン双方を有する高分子と同時に水中に
これらの顔料粒子を分散させ、マイカ顔料の表面に高分
子を析出させて、マイカ顔料表面に顔料粒子を付着させ
る。着色マイカ顔料の吸収色は、このようにして金属酸
化物コーティング層の上にコーティングされる着色顔料
または染料に基づくものである。
【0016】本発明において用いられる着色マイカ顔料
の市販品としては、例えば、「Dynacolor(ダ
イナカラー)」(マール社(The Mearl Corporation )
製)が挙げられる。これら市販品の着色マイカ顔料は、
顔料の粒径が6〜48μmで、平均粒径が18〜20μ
mのマイカ粒子であり、グリーン、ブルー、ゴールド
(イエロー)、ホワイトの色を有する干渉マイカの上
に、ブルー、グリーン、レッド、バイオレットの着色顔
料のコーティング層が設けられている。これらの着色マ
イカ顔料は、反射色と吸収色で色相が異なる二色性を有
している。表1に、これら市販品のグレード及びその反
射色と吸収色を示す。
【0017】反射色は、マイカ表面に設けられる金属酸
化物に基づく色相であり、吸収色は金属酸化物層の上に
設けられる着色顔料のコーティング層に基づく色相であ
る。
【0018】
【表1】
【0019】例えば、表1に示すグレード「BY−B」
は、ゴールド(イエロー)の干渉マイカの上に、ブルー
の顔料の着色層が設けられた着色マイカ顔料である。こ
の着色マイカ顔料は、いわゆるハイライトの位置から見
るとゴールド(イエロー)の色相を呈し、シェードの位
置から見るとブルーの色相を示す。
【0020】本発明におけるマイカベース塗膜層は、上
述のような着色マイカ顔料を含有したマイカベース塗料
を塗布することにより形成することができる。マイカベ
ース塗料のバインダーとしては、例えば、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、フッ素系樹脂
等の塗膜形成樹脂と、アミノ樹脂及び/またはブロック
ポリイソシアネート化合物などの架橋剤が用いられる。
塗料中の好ましい固形分含有量は、製造時30〜70重
量%、塗布時10〜50重量%の範囲である。また塗装
形成される塗膜の乾燥膜厚は、10〜30μmが好まし
い。
【0021】またマイカベース塗料には、上記の着色マ
イカ顔料に加えて、必要に応じてホワイトマイカ、干渉
マイカなどその他のマイカ顔料を添加してもよい。さら
には、アルミフレークなどの金属フレークを添加しても
よい。
【0022】本発明における着色ベース塗膜層は、着色
顔料を含有した着色ベース塗料を塗布することにより形
成することができる。着色ベース塗料に含有される着色
顔料は、上述のように、マイカベース塗膜層の着色マイ
カ顔料の吸収色と同系色の色相となるような着色顔料が
選ばれる。
【0023】着色顔料としては、有機系、無機系の各種
着色顔料及び体質顔料などが挙げられる。着色顔料とし
ては、例えば、有機系のアゾレーキ系顔料、不溶性アゾ
系顔料、縮合アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、イン
ジゴ顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、ジオキサ
ジン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系
顔料、金属錯体顔料など、無機系の黄鉛、黄色酸化鉄、
ベンガラ、カーボンブラック、二酸化チタンなど、また
体質顔料としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ク
レー、タルク等が用いられる。
【0024】着色ベース塗料のバインダーとしては、例
えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹
脂、フッ素系樹脂等の塗膜形成樹脂と、アミノ樹脂及び
/またはブロックポリイソシアネート化合物などの架橋
剤が用いられる。塗料中の好ましい固形分含有量は、製
造時30〜70重量%、塗布時10〜50重量%の範囲
である。また塗装形成される塗膜の乾燥膜厚は、10〜
30μmが好ましい。
【0025】本発明におけるクリヤ塗膜層は、クリヤ塗
料を塗布することにより形成することができる。クリヤ
塗料のバインダーとしては、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、アルキッド樹脂、フッ素系樹脂等の塗膜形成樹
脂と、アミノ樹脂及び/またはブロックポリイソシーネ
ート化合物などの架橋剤からなる樹脂組成物や、酸基を
有するアクリル樹脂とエポキシ化合物からなる酸−エポ
キシ系のアクリル塗料などを用いることができる。塗料
中の好ましい固形分含有量は、製造時30〜70重量
%、塗布時10〜50重量%の範囲である。また塗装形
成される塗膜の乾燥膜厚は、30〜60μm程度が好ま
しい。
【0026】また、本発明においては、着色ベース塗
料、マイカベース塗料、及びクリヤ塗料に、必要に応じ
て構造粘性付与剤としての架橋樹脂粒子を含有させても
よい。架橋樹脂粒子の粒子径は、1μm以下であること
が好ましく、より好ましくは0.1〜0.8μmであ
る。架橋樹脂粒子の含有量は、各塗料の樹脂固形分10
0重量部に対し0.1重量部〜15重量部であることが
好ましい。
【0027】架橋樹脂粒子としては、一般にNAD(N
on Aqueous Dispersion)塗料中
に含有されるとされているポリマー粒子を使用すること
ができる。例えば、色材,48巻(1975)第28頁
〜第34頁中に記載されているNAD塗料に用いられる
ポリマー粒子を用いることができる。また、特開昭53
−133236号公報及び特開昭58−129066号
公報に開示されている重合体微粒子を、架橋樹脂粒子と
して用いることができる。
【0028】また、本発明においては、着色ベース塗
料、マイカベース塗料、及びクリヤ塗料に、所望によ
り、その他の添加剤を含有させることができる。このよ
うな添加剤としては、例えば、シリコーン及び有機高分
子のような表面調整剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミ
ン、ヒンダードフェノール等がある。
【0029】本発明における被塗物は、特に限定される
ものではなく、例えば、鉄、アルミニウム、銅もしくは
これらの合金を含む金属類を初めとして、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリアミド、ポリアクリル、ポリエステル、エチレン−
ポリビニルアルコール共重合体、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン、ポリカーボネート、ポリウレタン等の樹脂成形
品及び各種FRPなどのプラスチック材料が挙げられ
る。
【0030】本発明における被塗物が、自動車部品など
のプラスチック成形品である場合には、上記各塗料のバ
インダーとして2液型ポリウレタン樹脂やシリコーン樹
脂などの常温硬化型のバインダー樹脂を用いることがで
きる。
【0031】また、自動車車体等のような金属を基材と
する場合には、その表面を化成処理するのが一般的であ
る。また、一般には化成処理後、下塗り層及び中塗り層
を形成した後に、本発明の積層塗膜が形成される。
【0032】下塗り層は、一般に電着塗装により形成さ
れる。電着塗装に用いる塗料としては、カチオン電着塗
料及びアニオン電着塗料のいずれを使用してもよい。中
塗り層は、下地欠陥を隠蔽し、上塗塗装後の表面平滑性
の確保と耐チッピング性を付与するため施されるもので
あり、有機系、無機系の各種着色顔料及び体質顔料を含
む中塗塗料を用いて塗装される。中塗塗料の着色顔料と
しては、例えば、有機系のアゾレーキ系顔料、不溶性ア
ゾ系顔料、縮合アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、イ
ンジゴ顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、ジオキ
サジン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン
系顔料、金属錯体顔料など、無機系の黄鉛、黄色酸化
鉄、ベンガラ、カーボンブラック、二酸化チタンなど、
また体質顔料としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、クレー、タルク等が用いられる。標準的には、カー
ボンブラックと二酸化チタンを主要顔料としたグレー系
の中塗塗料が多用されるが、前記の各着色顔料を組み合
わせた、いわゆるカラー中塗塗料を用いることもでき
る。
【0033】塗料形態としては、有機溶剤型、水性(水
溶性、水分散性、エマルジョン)、非水分散型のいずれ
でもよい。中塗塗料のバインダーとしては、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ変性
ポリエステル樹脂などを基本樹脂とし、これにアミノ樹
脂や(ブロック)ポリイソシアネート化合物などの架橋
剤を混合した樹脂、あるいは常温乾燥で硬化することが
できる2液型ポリウレタン樹脂やシリコーン樹脂などを
用いることができる。中塗塗料は、このバインダー樹脂
と上記の着色顔料を形成塗膜が所望の色相となるように
配合して調製されるが、固形分含有量は、製造時30〜
70重量%、塗布時10〜50重量%の範囲が好まし
い。また塗装形成される中塗塗膜の乾燥膜厚は25〜5
0μm、好ましくは30〜40μmの範囲である。
【0034】この他、中塗塗料として耐チッピング性プ
ライマーと称するチッピング吸収機能を有する塗料を適
用することも可能である。該耐チッピングプライマー
は、単独で中塗塗料とされる他、中塗塗料の前工程及び
/または後工程として使用することもできる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従う具体的な実施
例について説明する。また、特に断らない限り、配合量
及び%等は重量基準である。
【0036】マイカベース塗料の調製 マイカベース塗料を、以下の配合で調製した。着色マイ
カ顔料としては、反射色としてゴールド(イエロー)の
色相を呈し、吸収色としてブルーの色相を呈するものを
用いた。
【0037】なお、以下の塗料の配合において、R/M
F比は、(熱硬化性アクリル樹脂)/(メラミン樹脂)
の固形分重量比を示しており、PWCは固形分重量基準
の顔料含有量を示している。
【0038】また、以下の塗料の調製においては、全て
の着色顔料と熱硬化性アクリル樹脂を、ガラスビーズを
分散媒体とした卓上SGミルで粒度5μm以下になるま
で、予め分散し、分散ペーストとした後、この分散ペー
ストにその他の残りの原料を順次デスパーで攪拌しなが
ら徐々に加えて調製した。
【0039】 ・マイカベース塗料(R/MF比=7/3、PWC=15%) エクステリアマーリン ダイナカラーBY−B−373 5.6 (マール社製、着色マイカ顔料) 熱硬化性アクリル樹脂 37.5 (22.5) (日本ペイント社製、水酸基価50、酸価15、 数平均分子量15000、固形分60%) メラミン樹脂(ブチル化メラミン樹脂、固形分60%) 16.2 (9.7) 光安定剤 0.1 紫外線吸収剤 0.2 アクリル系表面調整剤 0.2 架橋樹脂粒子 12.5 (2.5) (日本ペイント社製、構造粘性付与剤、固形分20%) n−ブタノール 3.0 酢酸ブチル 3.0 キシレン 14.5 トルエン 7.2 合計 100.0
【0040】グレー中塗り塗料の調製 以下の配合で、グレー中塗り塗料を調製した。
【0041】 ・グレー中塗り塗料(R/MF比=7/3、PWC=51%) (L値=60.16、a値=−0.85、b値=−3.53) 酸化チタン顔料(白顔料) 30.0 カーボンブラック顔料(黒顔料) 1.0 熱硬化性アクリル樹脂 28.5 (21.0) (日本ペイント社製、水酸基価100、酸価30、 数平均分子量2000、固形分73.7%) メラミン樹脂 11.3 (9.0) (メチル・ブチル混合化メラミン樹脂、固形分80%) 架橋樹脂粒子 12.5 (2.5) (日本ペイント社製、構造粘性付与剤、固形分20%) アクリル系表面調整剤 0.2 キシレン 6.7 酢酸ブチル 4.5 n−ブタノール 3.0 トルエン 2.3 合計 100.0
【0042】着色ベース塗料の調製 以下の配合で、着色ベース塗料としてのブルー系カラー
ベース塗料を調製した。
【0043】 ・ブルー系カラーベース塗料(R/MF比=7/3、PWC=25%) (L値=64.19、a値=−2.83、b値=−10.56) 酸化チタン顔料(白顔料) 14.9 シアニンブルー顔料(青顔料) 0.1 カーボンブラック顔料(黒顔料) 0.1 熱硬化性アクリル樹脂 43.4 (32.0) (日本ペイント社製、水酸基価100、酸価30、 数平均分子量2000、固形分73.7%) メラミン樹脂 17.1 (13.7) (メチル・ブチル混合化メラミン樹脂、固形分80%) 架橋樹脂粒子 12.5 (2.5) (日本ペイント社製、構造粘性付与剤、固形分20%) アクリル系表面調整剤 0.2 酢酸ブチル 4.5 n−ブタノール 3.0 トルエン 4.2 合計 100.0
【0044】上記ブルー系カラーベース塗料の配合にお
いて、シアニンブルー顔料の代わりに、酸化鉄エロー顔
料を用いることにより、以下のイエロー系カラーベース
塗料を調製した。
【0045】 ・イエロー系カラーベース塗料、R/MF比=7/3、PWC=25% (L値=55.63、a値=−4.50、b値=−9.09)
【0046】上記ブルー系カラーベース塗料の配合にお
いて、シアニンブルー顔料の代わりに、キナクリドン系
レッド顔料を用いることにより、以下のレッド系カラー
ベース塗料を調製した。
【0047】 ・レッド系カラーベース塗料、R/MF比=7/3、PWC=25% (L値=63.44、a値=1.48、b値=−3.94)
【0048】上記ブルー系カラーベース塗料の配合にお
いて、シアニンブルー顔料の代わりに、シャニン系グリ
ーン顔料を用いることにより、以下のグリーン系カラー
ベース塗料を調製した。
【0049】 ・グリーン系カラーベース塗料、R/MF比=7/3、PWC=25% (L値=64.03、a値=−2.47、b値=−3.24)
【0050】クリヤ塗料 クリヤ塗料としては、「スーパーラック O−150ク
リヤ」(商品名、日本ペイント社製、アクリル・メラミ
ン樹脂硬化系塗料)を用いた。
【0051】外観評価用塗板の作製 予めリン酸亜鉛処理を施した、厚さ0.8mm、20c
m×30cmのダル鋼板に、カチオン電着塗料(日本ペ
イント社製)を乾燥膜厚が20μmとなるように電着塗
装し、160℃で30分間焼き付けた。
【0052】次に、得られた塗膜表面に、予めスプレー
粘度に調整した上記グレー中塗り塗料を、乾燥膜厚が3
0μmとなるようにスプレーガンで塗装し、10分間セ
ッティングした後、140℃で20分間焼き付け、下地
塗膜を形成した。
【0053】次に、上記の各着色ベース塗料を、乾燥膜
厚が20μmとなるように、静電スプレー塗装機で塗装
し、10分間のインターバルの後、上記のマイカベース
塗料を、10μm〜20μmの濃度勾配が乾燥膜厚にで
きるように、静電スプレー塗装機で塗装し、5分間のイ
ンターバルの後、ウェット・オン・ウェット塗装で、上
記クリヤ塗料を、乾燥膜厚が30μmとなるようにスプ
レーガンで塗装した。10分間のセッティングの後、1
40℃で20分間焼き付け、放冷し、外観評価用塗板を
得た。
【0054】目視による色差の評価 得られた外観評価用塗板について、マイカベース塗膜層
の膜厚が10μmの部位と、18μmの部位で、目視に
より色差を評価した。評価は、目視による色差感が大き
いものを「大」とし、中程度のものを「中」とし、色差
感が小さいものを「小」とした。評価結果を表2に示
す。
【0055】なお、表2において「グレー系カラーベー
ス(中塗り)として示したものは、中塗り塗膜の上に着
色ベース塗膜を形成せずに、中塗り塗膜の上に直接マイ
カベース塗料を塗装した評価用塗板である。
【0056】色差計による色差の評価 次に、色差計を用いてマイカベース塗膜の膜厚が10μ
mの部位と18μmの部位における色差を評価した。表
2に示す測色角度は、入射角に対する測色の角度を示し
ている。測色角度10度においては、従来の色差計(ミ
ノルタ社製、CR−200)を用いて測定した。測色角
度25度、45度、及び75度については、変角色差計
(ミノルタ社製、CM−512m3)を用いて測定し
た。測定結果を表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】表2から明らかなように、着色ベース塗膜
としてブルー系カラーベース塗膜を用いた場合に、目視
での色差感が小さくなっている。従って、本実施例のよ
うに吸収色がブルーの色相である着色マイカ顔料を用い
る場合には、着色ベース塗膜の色相を、同系色のブルー
系とすることにより、膜厚による色差感が小さくなり、
安定した意匠性を付与できることがわかる。
【0059】また、従来の測色角度である10度で色差
を測定した場合、表2に示されるように、測定される色
差の数値は、目視での色差感と一致していないことがわ
かる。変角色差計を用い、測色角度45度及び75度で
測定すると、ブルー系カラーベースを用いた場合の色差
が、他のカラーベース塗膜に比べ小さな値となってい
る。従って、測色角度を45〜75度の範囲内の角度に
して色差を測定することにより、目視での色差感に比例
した数値として色差を測定できることがわかる。従っ
て、着色マイカ顔料を含有する積層塗膜においては、4
5〜75度の範囲内の角度で色差を測定することによ
り、塗膜の膜厚差による色差感を統一し、管理すること
ができ、安定した品質の塗膜を供給することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明の積層塗膜の形成方法に従えば、
膜厚差による塗膜外観(発色性)のバラツキが少なく、
安定した意匠性を呈する積層塗膜を形成することができ
る。
【0061】本発明の色差評価方法に従えば、目視での
色差感に比例した数値として色差を測定することがで
き、積層塗膜の発色性を具体的な数値で管理することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 21/88 G01N 21/88 Z (72)発明者 野々垣 義弘 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 藤原 真一 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗物の中塗り塗膜上に、着色顔料を含
    有した着色ベース塗膜層を形成し、その上に反射色と吸
    収色で色相が異なる着色マイカ顔料を含有したマイカベ
    ース塗膜層を形成し、さらにその上にクリヤ塗膜層を形
    成する積層塗膜の形成方法において、 前記着色ベース塗膜層の色相を前記マイカベース塗膜層
    の着色マイカ顔料の吸収色と同系色にすることを特徴と
    する積層塗膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記着色ベース塗膜層の色相が、前記マ
    イカベース塗膜層の着色マイカ顔料の吸収色に対し、マ
    ンセル表色系の色相環(10色相)の色配置において同
    一の色相または隣りの色相もしくは隣りの隣りの色相で
    ある請求項1に記載の積層塗膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記積層塗膜が、前記着色ベース塗膜層
    を塗装しベーキング処理した後、前記マイカベース塗膜
    層を塗装し、その上にウェット・オン・ウェットで前記
    クリヤ塗膜層を塗装してベーキング処理する3コート2
    ベーク方式、あるいは前記着色ベース塗膜層、前記マイ
    カベース塗膜層及び前記クリヤ塗膜層を順次ウェット・
    オン・ウェットで塗装した後ベーキング処理する3コー
    ト1ベーク方式で形成される請求項1または2に記載の
    積層塗膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方
    法で形成された積層塗膜。
  5. 【請求項5】 着色顔料を含有した着色ベース塗膜層
    と、反射色と吸収色で色相が異なる着色マイカ顔料を含
    有したマイカベース塗膜層と、クリヤ塗膜層とを順次積
    層した積層塗膜の色差を評価する方法において、 変角色差計を用い、入射角に対して45〜75度の範囲
    内の角度で測定することにより前記積層塗膜の色差を評
    価することを特徴とする積層塗膜の色差評価方法。
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