JPH11273456A - 電気絶縁樹脂組成物およびプリント配線板 - Google Patents

電気絶縁樹脂組成物およびプリント配線板

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JPH11273456A
JPH11273456A JP7997598A JP7997598A JPH11273456A JP H11273456 A JPH11273456 A JP H11273456A JP 7997598 A JP7997598 A JP 7997598A JP 7997598 A JP7997598 A JP 7997598A JP H11273456 A JPH11273456 A JP H11273456A
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JP
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insulating resin
filler
fibrous filler
resin composition
fibrous
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JP7997598A
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Hiroaki Fujiwara
弘明 藤原
Yoshiaki Ezaki
義昭 江崎
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビルドアップ方式の多層配線板において、常
温、熱時の機械的強度が大きく、熱膨張率が小さく、基
板のそり、界面はくり、耐クラック性に対して良好な絶
縁樹脂層が得られる電気絶縁樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 この樹脂組成物は、絶縁樹脂に、アスペ
クト比が5以上の繊維状フィラーを配合してなり、繊維
状フィラーの添加量が、絶縁樹脂と繊維状フィラーの合
計重量を基準として、10〜60%であるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリント配線板
の電気絶縁樹脂材料として有用な電気絶縁樹脂組成物お
よびそれを用いたビルドアップ多層配線板に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板等に加工される電
気用プリント配線板には、各種の素材と構成からなるも
のが知られており、例えばガラス布等の基材にエポキシ
樹脂等を含浸して乾燥することによりプリプレグを作製
し、このプリプレグを所要枚数重ねると共に、必要に応
じて銅箔などの金属箔をその片側または両側に重ね、加
熱加圧成形することによって製造されたものが知られて
いる。このような電気用プリント配線板については、高
密度実装、高集積化、電気配線の高密度化や軽薄短小化
などの傾向が強まってきている。
【0003】これらの要求に伴い近年、新方式のビルド
アップ多層配線板が注目されている。このビルドアップ
多層配線板は、プリプレグに代わり、エポキシ樹脂等の
樹脂のみもしくはフィラーなどとの混合物で電気絶縁樹
脂層を直接回路基板上に形成する。このビルドアップ方
式による樹脂層の形成方法は、例えばフローコータで樹
脂を塗布する方法、スクリーン印刷による方法、樹脂フ
ィルムを重ねる方法等が挙げられる。また、あらかじめ
銅箔に樹脂をコートし半硬化状態にした樹脂付きの銅箔
を用いて積層する多層配線板も採用されてきている。こ
のビルドアップ多層配線板は、軽薄短小化には非常に優
れているが、ガラス繊維等で強化されたプリプレグを使
用した従来の多層配線板に比べて、常温、熱時の機械的
強度が小さい、熱膨張率が大きいといった理由から、基
板のそり、界面はくり、樹脂クラック等の問題点があ
り、絶縁樹脂の高性能化が求められてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、塗工等により直接回路基板上に絶縁樹脂層を形成す
る多層配線板、いわゆるビルドアップ方式の多層配線板
において、常温、熱時の機械的強度が大きく、熱膨張率
が小さく、基板のそり、界面はくり、耐クラック性に対
して良好な絶縁樹脂層が得られる電気絶縁樹脂組成物を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するものである。請求項1に係る電気絶縁樹脂組成
物は、絶縁樹脂に、アスペクト比が5以上の繊維状フィ
ラーを配合してなり、繊維状フィラーの添加量が絶縁樹
脂と繊維状フィラーの合計重量を基準として10〜60
%であることを特徴とする。
【0006】請求項2に係る電気絶縁樹脂組成物は、請
求項1記載の電気絶縁樹脂組成物において、繊維状フィ
ラーが無機質フィラーであり、その平均繊維長が10μ
m以下であることを特徴とする。請求項3に係る電気絶
縁樹脂組成物は、請求項1または2記載の電気絶縁樹脂
組成物において、繊維状フィラーがカップリング剤によ
って表面処理されていることを特徴とする。
【0007】請求項4に係る電気絶縁樹脂組成物は、請
求項1から3までのいずれかに記載の電気絶縁樹脂組成
物において、繊維状フィラーが有機質フィラーであるこ
とを特徴とする。請求項5に係る電気絶縁樹脂組成物
は、請求項1から4までのいずれかに記載の電気絶縁樹
脂組成物において、粒状フィラーも配合することを特徴
とする。
【0008】請求項6に係るプリント配線板は、請求項
1から5までのいずれかに記載の電気絶縁樹脂組成物で
なる絶縁樹脂層を有する。
【0009】
【作用】本発明の構成によれば、新方式のビルドアップ
方式の多層配線板において、常温、熱時の機械的強度が
大きく、また熱膨張率が小さくその桔果、基板のそり、
界面はくり、耐クラック性に対して良好な絶縁樹脂層が
得られる電気絶縁樹脂組成物として作用する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の電気絶縁樹脂組成物が使
用される対象物は、電気用プリント多層配線板などのプ
リント配線板であり、特にビルドアップ方式の電気用プ
リント多層配線板の電気絶縁樹脂層として利用される。
この電気絶縁樹脂組成物は、常温、熱時の機械的強度が
大きく、熱膨張率が小さく、その結果、基板のそり、界
面はくり、耐クラック性に対して有用なものである。
【0011】本発明では、常温、熱時の機械的強度が大
きく、また熱膨張率が小さく、基板のそり、界面はく
り、耐クラック性の優れる絶縁樹脂層を得るために、ア
スペクト比が5以上、好ましくは10以上の繊維状フィ
ラーを使用する。ここでアスペクト比とは、繊維状フィ
ラーの平均繊維径(直径)Dと平均繊維長Lの比L/D
である。アスペクト比が5未満になると機械的強度の向
上があまり望めなくなり、フィラーの添加量が著しく増
加する。繊維状フィラーは、絶縁体からなるものであれ
ば特に限定はないが、例えば、無機質フィラー(無機化
合物)では、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、ワ
ラストナイト、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム、
セピオライト、ゾノライト、ホウ酸アルミニウム、ガラ
スファイバー等を例示できる。有機質フィラー(有機化
合物)では、ポリオキシベンゾイル(POB )、ポリオキ
シナフトイル(PON )、アラミド繊維等が例示できる。
前記例を単独でもしくは、複数種類組み合わせて配合す
ることができる。
【0012】電気絶縁樹脂組成物に使用される絶縁樹脂
は、熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂、フェノール樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、フラン
樹脂、シリコーン樹脂等が例示できる。熱可塑性樹脂と
して、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエーテルスル
ホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリサル
フォン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリオレフィン系樹脂等が例示できる。
【0013】繊維状フィラー、特に繊維状無機質フィラ
ーの平均繊維長が10μm以下の場合は、レーザーによ
るインナービアホール(IVH)加工性が向上する。繊
維状フィラーが10μm超になると、レーザーIVHの
内側壁に繊維状フィラーが突き出し、形状が悪くなり、
めっきの付き廻りが悪くなる。つまり、層間の導通がと
れなくなったり、冷熱衝撃試験で断線したりする。IV
H加工性をより向上させるという点からは、繊維状フィ
ラー、特に繊維状無機質フィラーの平均繊維長は10μ
m以下が好ましい。
【0014】繊維状フィラーの添加量が、10〜60%
の範囲で効果が出現する。10%未満の場合、熱膨張率
の低下や機械的強度の向上があまり望めない。また、6
0%を越えると、効果の向上がこれ以上みられず、過剰
添加となる。熱膨張率をより低下させたり或いは機械的
強度をより向上させたりするのに効果的な点からは、繊
維状フィラーの好ましい添加量は、絶縁樹脂と繊維状フ
ィラーの合計重量を基準として、15〜45%である。
【0015】繊維状フィラーが有機質フィラーの場合、
レーザーIVH加工性が向上する。多層プリント配線板
の導体層間を導通接続するためのインナーバイアホール
(IVH)は、近年レーザ一により加工される。レーザ
ーは炭酸ガスレーザーが主に使用されている。炭酸ガス
レーザーの場合、無機化合物と有機化合物でレーザー加
工速度に差が生じる。繊維状フィラーに無機質フィラー
を使用する場合、前記のようにIVH内側壁にフィラー
が突出してしまう。レーザー加工条件の最適化や繊維状
フィラーの繊維長を短くしてやるなどの方法により、前
記問題は、回避可能であるが、安定性等に欠け非常にコ
ントロールが難しい。繊維状フィラーに有機質フィラー
を用いることにより、レーザー加工性の改善を図ること
ができる。有機質フィラーの場合、平均繊維長が10μ
mよりも長くてもレーザー加工性の改善が図られる。
【0016】繊維状フィラーの効果を最大限に発揮させ
るために、フィラー界面、特に無機質フィラー界面のカ
ップリング処理は非常に重要である。カップリング剤と
しては、シラン系カップリング剤、チタネート系カップ
リング剤、アルミネート系カップリング剤等が例示でき
る。また、有機質フィラーの場合には、たとえばプラズ
マ処理したものが好ましい。
【0017】繊維状フィラー特有の物性の異方性を改善
するために粒状フィラーの添加をする。粒状フィラーと
しては、絶縁体からなるものであれば特に限定はない
が、硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレー、マイカ、
炭酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、酸化チタン等が例示できる。粒状フィ
ラーとしてはたとえば平均粒径0.1〜50μmのもの
が使用される。粒状フィラーの平均粒径がその範囲より
も小さいと異方性が残るおそれがあり、その範囲よりも
大きいと絶縁性、レーザー加工性が低下するおそれがあ
る。粒状フィラーの添加量は、特に限定されないが、繊
維状フィラーに対して、たとえば20〜120重量%、
好ましくは30〜70重量%である。粒状フィラーの添
加量がその範囲よりも少ないと異方性の改善が得られな
いことがあり、その範囲を越えてもそれ以上の異方性改
善向上が見られず過剰添加となるおそれがある。
【0018】本発明の電気絶縁樹脂組成物を用いて絶縁
層を形成する場合、被塗布面の汚れ等によりはじきが発
生することがある。このようなはじきが発生すると、そ
の部分の樹脂膜厚が薄くなり、絶縁性の確保が困難にな
る。塗布する溶液の表面張力を下げることによりはじき
の改善が可能である。この手法としては、電気絶縁樹脂
組成物中にレベリング剤を添加することが挙げられる。
レベリング剤としては、たとえば、フッ素系界面活性
剤、シリコーン系界面活性剤等が使用される。1種類の
レベリング剤を単独使用したり、2種類以上のレベリン
グ剤を併用したりすることができる。フッ素系界面活性
剤としては、特に限定するものではないが、ノニオンタ
イプ(非イオンタイプ)の界面活性剤であるパーフロロ
アルキルアルコキシレートが例示できる。シリコーン系
界面活性剤としては、特に限定されないが、アルキル変
性ポリシロキサン、アラルキル変性ポリシロキサン、ポ
リエステル変性ポリシロキサンが例示できる。レベリン
グ剤の配合量については、特に限定するものではない
が、絶縁樹脂100重量部に対して、たとえば0.01
〜1.0重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部で
ある。0.01重量部未満では塗膜にはじきを発生させ
なくする効果が乏しく、また、1.0重量部を越えて配
合しても効果の増大はなく、無駄な配合となり耐熱性の
低下を招くからである。
【0019】本発明の電気絶縁樹脂組成物には、必要に
応じて上記以外の成分を任意に配合してもよい。
【0020】
【実施例】以下実施例に基づきこの発明を説明するが、
本発明は下記実施例に限定されない。 (実施例1〜30、比較例1〜5)18μm厚みの銅箔
を片面に配したサイズが250mm×250mmで厚さ0.
8mmのエポキシ樹脂ガラス基材積層板(松下電工株式会
社製:R−1700)を用い、JIS C6481に準
拠してスルーホール信頼性評価パターン形成を行った。
このパターン形成した積層板を有機酸系エッチング液
(メック株式会社製:CZ−8100)で、2μmのソ
フトエッチングを行い、銅表面上を粗面化した。この粗
面化した銅表面上に表1〜5に示した通りの成分配合組
成からなる電気絶縁樹脂組成物を塗布した。110℃で
30分、150℃で20分、さらに170℃で90分ボ
ックス式乾燥器で加熱硬化し、絶縁樹脂を形成した。
【0021】また、表1〜5に示した通りの成分配合組
成からなる電気絶縁樹脂組成物を離型剤を塗布したガラ
ス基板上に塗布し、膜厚50μmのフィルムを作製し
た。硬化条件等は、前記と同じである。上記各実施例お
よび比較例で作製したテストサンプルについて、 1.引っ張り弾性率(30℃、150℃) 2.熱膨張係数α1 (30→80℃) 3.基板の反り量 4.吸湿後の半田耐熱性 5.冷熱衝撃試験での樹脂クラツク発生 6.レーザー加工性 7.塗膜形成後の樹脂はじきの有無(実施例16〜30
のもののみ) をそれぞれ評価した。
【0022】引っ張り弾性率は、JIS 規格に準拠して調
べた。熱膨張係数α1 は、昇温速度10℃/分で30℃
〜80℃の範囲で求めた。基板の反り量は、JIS C
6481に準拠して調べた。吸湿後の半田耐熱性評価
は、121℃×100%×4時間の条件で吸湿処理を行
い、260℃の半田に20秒浸漬することにより、はく
り、ふくれ等の発生を目視で評価し判定した。
【0023】冷熱衝撃試験での樹脂クラック発生につい
ての評価は、−65℃×5分と150℃×5分の冷熱サ
イクルをサンプルにかけ、樹脂クラックが発生するサイ
クル数を測定することにより行った。レーザー加工性
は、レーザー加工後のIVH断面観察をすることによ
り、IVH形状の良否ならびにめっき付き廻り性で判定
した。
【0024】・レーザー条件:レーザー加工装置:三菱
電機株式会社の505GTを使用。 加工エネルギー3mJ×2ショット レーザー加工後、めっきを施した。めっき厚みは、被め
っき面に対して、20μmとした。評価は、断面観察で
実施した。IVH形状は、すり鉢状もしくは矩形状にな
ったものを良とした。導通性に関するめっき付き廻り性
は、IVH側壁のめっき厚みが12μm以上を良、12
μm未満を不良とした。また、3000穴パターンで導
通を評価し、導通がとれたもの(10Ω以下)を良とし
た。最終的にこれらを総合的に評価し、導通がとれたも
のは○とし、導通がとれないものは×とした。そして上
記○のものに対して、IVH形状、めっき付き廻り性で
共に良のものは◎とした。それ以外は○とした。
【0025】塗膜形成後の樹脂はじきの有無について
は、塗膜形成後外観目視検査で評価した。これらの結果
を表1〜5に示す。材料は、次のものを使った。 ・エポキシ樹脂は、油化シェルエポキシ株式会社製のエ
ピコート1001でエポキシ当量は、470g /eq。 ・ジシアンジアミドは、日本カーバイト工業株式会社製
のものを使用した。 ・硬化促進剤は、四国化成株式会社製の2E4MZ −CNを使
用した。 ・溶剤としては、ジメチルホルムアミド(DMF )とトル
エンを使用した。 ・繊維状のホウ酸アルミニウムは、四国化成工業株式
会社製のM20のうちの繊維長10μm以下のもののみ
を(すなわち平均繊維長10μm以下のもの)用いた。
平均繊維径は、1μmである。 ・繊維状のホウ酸アルミニウムは、四国化成工業株式
会社製のYS3Aのうちの繊維長10μm以下のものの
みを(すなわち平均繊維長10μm以下のもの)用い
た。平均繊維径は、1μmである。表面をエポキシシラ
ン処理した。 ・セピオライトは、近江鉱業株式会社製のP−150
を用いた。平均繊維長は、2μm、平均繊維径は、0.
1μmである。 ・セピオライトは、近江鉱業株式会社製のP−150
をアミノシラン処理して用いた。平均繊維長は、2μ
m、平均繊維径は、0.1μmである。 ・アラミド繊維は、東レ・デュポン株式会社製のもの
を用いた。平均繊維長は、1mm、平均繊維径は、12
μmである。 ・アラミド繊維は、東レ・デュポン株式会社製のプラ
ズマ処理品を用いた。平均繊維長は、1mm、平均繊維
径は、12μmである。
【0026】チョップドストランド(Eガラス繊維)
は、日本板硝子(株)製品名REV−4を用いた。平均
繊維長は、70μm、平均繊維径は、13μmである。
チョップドストランド(Eガラス繊維)は、日本板硝
子(株)製品名REV−1を用いた。平均繊維長は、3
5μm、平均繊維径は、13μmである。 ・硫酸バリウムは、堺化学工業株式会社製のB−34を
用いた.平均粒径は、0.3μmである。 ・フッ素系界面活性剤は、3M株式会社製のFC−43
0(フッ素化アルキルエステル)を使用した。 ・シリコーン系界面活性剤は、ビックケミージャパン株
式会社製のBYK−310(ポリエーテル変性ジメチル
ポリシロキサン)を使用した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】
【0032】表1〜5に見られるように、各実施例のも
のは引っ張り弾性率が大きくなり、熱膨張係数も小さく
なることがわかる。これにより、基板のそりが小さくな
る。また、吸湿耐熱性、耐クラック性も向上することが
わかった。また、繊維状有機フィラーや10μm以下の
繊維状無機質フィラーの添加により、レーザー加工性も
良好になることがわかった。繊維状フィラーに特有の異
方性に関しても、粒状フィラー添加により改善できるこ
とがわかった。レベリング剤を添加した実施例では、樹
脂はじきもみられなかった。このように、実施例のもの
は、実用上非常に優れていることがわかった。
【0033】
【発明の効果】本発明は、新方式のビルドアップ方式の
多層配線板等の配線板において、常温、熱時の機械的強
度が大きく、熱勝張率が小さくその結果、基板のそり、
界面はくり、耐クラック性に対して良好な電気絶縁樹脂
組成物にすることができるものである。
【0034】本発明において、繊維状フィラーが無機質
フィラーであり、その平均繊維長が10μm以下である
ときには、さらに、レーザーによるインナービアホール
加工性が向上する。本発明において、繊維状フィラーが
カップリング剤によって表面処理されているときには、
熱膨張率の低下や機械的強度の向上がより多くなる。
【0035】本発明において、繊維状フィラーが有機質
フィラーであるときには、さらに、レーザーによるイン
ナービアホール加工性が向上する。本発明において、粒
状フィラーも配合したときには、さらに、繊維状フィラ
ー特有の物性の異方性が改善される。上記本発明の電気
絶縁樹脂組成物でなる絶縁樹脂層を有するプリント配線
板、特にビルドアップ方式のプリント配線板は、上記優
れた効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 1/03 610 H05K 1/03 610R 3/46 3/46 T //(C08K 13/04 7:02 7:00) (C08K 13/04 9:00 7:00)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁樹脂に、アスペクトペクト比が5以
    上の繊維状フィラーを配合してなり、前記繊維状フィラ
    ーの添加量が前記絶縁樹脂と前記繊維状フィラーの合計
    重量を基準として10〜60%である、電気絶縁樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記繊維状フィラーが無機質フィラーで
    あり、その平均繊維長10μmが以下である、請求項1
    記載の電気絶縁樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記繊維状フィラーがカップリング剤に
    よって表面処理されている、請求項1または2記載の電
    気絶縁樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記繊維状フィラーが有機質フィラーで
    ある、請求項1から3までのいずれかに記載の電気絶縁
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 粒状フィラーをも配合する、請求項1か
    ら4までのいずれかに記載の電気絶縁樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    電気絶縁樹脂組成物でなる絶縁樹脂層を有するビルドア
    ップ多層配線板。
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