JPH11269039A - 口紅用組成物 - Google Patents

口紅用組成物

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JPH11269039A
JPH11269039A JP9083998A JP9083998A JPH11269039A JP H11269039 A JPH11269039 A JP H11269039A JP 9083998 A JP9083998 A JP 9083998A JP 9083998 A JP9083998 A JP 9083998A JP H11269039 A JPH11269039 A JP H11269039A
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JP
Japan
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wax
composition
lipstick
proper amount
lipstick composition
Prior art date
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JP9083998A
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Junko Hirayama
淳子 平山
Koji Minami
孝司 南
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 基本的に要求される使用性である塗布時のの
び、なめらかさ、つやなどの特性および、外観(表面状
態)に優れた固形状の口紅用組成物を提供する。 【解決手段】 マイクロクリスタリンワックス、セレシ
ンまたはポリエチレンワックスのようなIOBが0〜
0.1の非極性ワックスおよび/またはワックス状物質
を組成物全体の2.0〜40.0重量%と、二酸化ケイ
素粉末を組成物全体の0.5〜10.0重量%とを含有
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は口紅用組成物に関わ
り、特に中皿またはジャータイプ用の容器に充填した際
の表面状態に優れた口紅用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に口紅用組成物にはワックス、各種
油分、着色剤などの粉体、香料などが配合されており、
基本的に要求される使用性である塗布時ののび、なめら
かさ、つやなどの特性および外観(表面状態)の美しさ
が保たれるようにされている。このうちワックスとし
て、非極性ワックスを用いた場合には表面にウロコ状の
しまが生じ、外観の良好なものが得られなかった。そこ
で、カルナバロウ、キャンデリラロウのような極性ワッ
クス(IOB=0.065〜0.151)が用いられ、
これらのワックスとその他の通常口紅に用いられる油分
とが組み合わされて用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、口紅用
組成物を特に中皿などに成型した場合には、カルナバロ
ウやキャンデリラロウ等の極性ワックスを用いると、発
汗安定性が極めて悪くなるという欠点があった。そこ
で、カルナバロウ、キャンデリラロウ等の極性ワックス
を用いないで、しかも表面状態のよい技術の開発が望ま
れていた。そこで本発明の目的は、他の使用性を損なう
ことなく、外観(表面状態)に優れた口紅用組成物を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこの課題を
解決するため鋭意検討を重ねた結果、二酸化ケイ素粉末
を特定量用いると、極性ワックスを用いなくとも外観状
態の良好な口紅用組成物が得られることを見い出した。
【0005】すなわち、本発明は、以下の成分(a)お
よび成分(b)を含んでなり、その性状が固形状である
ことを特徴とする口紅用組成物である。 (a)IOBが0〜0.1の非極性ワックスおよび/ま
たはワックス状物質を組成物全体の2.0〜40.0重
量% (b)二酸化ケイ素粉末を組成物全体の0.5〜10.
0重量%
【0006】以下、本発明について、詳細に説明する。 (成分(a))本発明の口紅用組成物に配合し得るワッ
クスおよび/またはワックス状物質は、通常口紅用組成
物に配合されるワックスおよび/またはワックス状物質
のなかでIOB=0〜0.1の物質に限定される。IO
Bが0.1を超えるワックス類を用いた場合には、発汗
安定性が悪くなる。ここで、IOBとは、藤田穆の有機
概念図による無機性値/有機性値であり、(藤田穆、赤
塚政美、系統的有機定性分析(混合物編)1974,共
立出版発行)、無機性値/有機性値=比率線=IOB
(Inorganic Organic Balance)=tanαであり、有
機化合物の極性を表すものである。数値が高いほど極性
が高く、水は∞となる。
【0007】IOBが0〜0.1のワックス類として
は、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワック
ス、シリコーンワックス、セレシン、マイクロクリスタ
リンワックス等の鉱物系ワックス類等が挙げられる。こ
れらのワックスおよび/またはワックス状物質は、単独
で、または2種以上を組み合わせて配合することができ
る。これらのワックスおよび/またはワックス類の中
で、マイクロクリスタリンワックス、セレシンまたはポ
リエチレンワックスは、これらを配合した場合に使用時
のフィット感に優れるため特に好ましいものである。
【0008】本発明の口紅用組成物におけるこれらの非
極性ワックスおよび/またはワックス状物質の配合量
は、組成物全体の2.0〜40.0重量%であり、好ま
しくは15.0〜30.0重量%である。組成物全体の
2.0重量%未満の配合量では、使用時のフィット感に
乏しく好ましくなく、40.0重量%を超えて配合した
場合には、使用時ののびが重くなり、フィット感が過剰
になるため好ましくない。
【0009】(成分(b))本発明で用いられる二酸化
ケイ素粉末としては、一般的な無水ケイ酸粉末や、ジメ
チルシリル化無水ケイ酸粉末のような表面処理を施した
二酸化ケイ素粉末等が挙げられる。本発明においては、
これらのいずれもが含まれる。二酸化ケイ素粉末を口紅
用組成物中に配合することにより、外観(表面状態)を
美しく均一にすることが可能である。口紅用組成物にお
ける二酸化ケイ素粉末の配合量は組成物全体の0.5〜
10.0重量%であり、好ましくは0.5〜2.0であ
る。二酸化ケイ素粉末の配合量が組成物全体の0.5重
量%未満では、外観(表面状態)を美しくすることが困
難であり、10.0重量%を超えて配合すると、使用時
ののびが重くなる傾向になり好ましくない。
【0010】本発明の口紅用組成物には、その使用性を
全体的に調整するために、通常の口紅用組成物と同様に
液状油分および/または半固形油分、すなわち常温(0
〜30℃)で固体、体温(37℃)付近に融点がある油
分を配合する。そしてこれらの油分は、通常口紅用組成
物に配合されるものであれば特に限定されるものではな
い。
【0011】かかる油分としては、例えば、カカオ脂、
ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ラノリン、
オリーブ油等の天然系油分;ワセリン、流動パラフィ
ン、ポリブテン等の炭化水素系油分;高級脂肪酸、高級
アルコール、高級アルコールと脂肪酸の合成エステル
油、ジメチルポリシロキサン、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル等を例示することができるが、こ
れらに限定されるものではない。これらの油分は、本発
明の口紅用組成物が採る具体的な態様に応じて配合する
ことが可能であり、単独のみならず2種以上の上記油分
を組み合わせて用いることができるのは勿論である。
【0012】また、本発明の口紅用組成物中に配合し得
る二酸化ケイ素粉末以外の着色顔料および/または白色
粉末は特に限定されず、通常口紅用組成物に配合される
着色顔料および/または白色粉末を広く配合することが
できる。
【0013】かかる着色顔料および/または白色粉末と
しては、例えば、酸化鉄、魚鱗箔、赤色201号、同2
02号、同218号、同223号、橙色201号、カル
サミン、雲母等の着色顔料;タルク、カオリン、硫酸バ
リウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化チタンコー
ティドマイカ、ナイロンパウダー等の白色粉末等を挙げ
ることができるがこれらに限定されるものではない。こ
れらの着色顔料および/または白色粉末は、本発明の口
紅用組成物が採る具体的な態様に応じて配合することが
可能であり、単独のみならず2種以上の着色顔料および
/または白色粉末を組み合わせて用いることができるの
は勿論である。
【0014】さらに本発明の口紅用組成物には、本発明
の所期の効果を損なわない限り、従来から口紅用組成物
に配合されている上記以外の慣用成分を任意に配合する
ことができる。かかる慣用成分としては、例えば、オク
チルメトキシシンナメートなどの紫外線吸収剤;ビタミ
ンEなどの血行促進剤;水やグリセリンなどの保湿剤等
が挙げられる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。配合量は特に示されない限り、重量%で示す。
【0016】実施例1〜6、比較例1〜7 下記表1および表2に記載した処方の口紅用組成物を以
下の方法にしたがって調製し、その表面状態およびのび
を評価した。評価方法は以下の通りである。その結果を
併せて表1および表2に示す。
【0017】(製法)各配合成分を秤量後釜に仕込み、
90〜95℃で溶解し、乳化ベースを入れ分散した。減
圧脱気後、中皿およびジャータイプの容器に充填、放冷
した。
【0018】(表面状態の評価) ○:良好。 ×:うろこ状のしまが生じる。
【0019】(のびの評価) ○:良好。 △:やや重い。 ×:重い。
【0020】
【表1】 ────────────────────────────────── 実施例番号 1 2 3 4 5 6 ────────────────────────────────── キャンデリラロウ − − − − − − マイクロクリスタリンワックス 30.0 30.0 30.0 30.0 − − セレシン − − − − 10.0 − ポリエチレンワックス − − − − − 10.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 69.0 − − − 89.0 89.0 ジイソステアリン酸グリセリル − 69.0 − 65.0 − − リンゴ酸ジイソステアリル − − 69.0 − − − ジメチルシリル化無水ケイ酸粉末 1.0 1.0 1.0 5.0 1.0 1.0 酸化防止剤 適量 適量 適量 適量 適量 適量 香料 適量 適量 適量 適量 適量 適量 ────────────────────────────────── 表面状態 ○ ○ ○ ○ ○ ○ のび ○ ○ ○ ○ ○ ○ ──────────────────────────────────
【0021】
【表2】 ─────────────────────────────────── 比較例番号 1 2 3 4 5 6 7 ─────────────────────────────────── キャンデリラロウ − − − − 10.0 − − マイクロクリスタリンワックス 30.0 30.0 30.0 30.0 − − − セレシン − − − − − 10.0 − ポリエチレンワックス − − − − − − 10.0 トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 70.0 − − − − 90.0 90.0 ジイソステアリン酸グリセリル − 70.0 − 58.0 90.0 − − リンゴ酸ジイソステアリル − − 70.0 − − − − ジメチルシリル化無水ケイ酸粉末 − − − 12.0 − − − 酸化防止剤 適量 適量 適量 適量 適量 適量 適量 香料 適量 適量 適量 適量 適量 適量 適量 ─────────────────────────────────── 表面状態 × × × ○ ○ × × のび ○ ○ ○ △ ○ △ △ ───────────────────────────────────
【0022】表1に示した通り、比較例1〜3、比較例
6〜7についての処方はのびは良好なものの、表面状態
がうろこ状になっており、均一ではなかった。また比較
例5は表面状態、のびが良好なものの、安定性が悪く発
汗する。実施例1〜6の処方は、二酸化ケイ素粉末を配
合した処方だが、表面状態も良く、のびも良好な結果で
あった。但し、二酸化ケイ素粉末が増えていくと、比較
例4のようにのびが重くなる。
【0023】 実施例7 マイクロクリスタリンワックス 25.0 重量% セレシン 6.0 流動パラフィン 10.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 55.9 色材 0.1 ジメチルシリル化無水ケイ酸(アエロジル) 3.0 酸化防止剤 適量 香料 適量 (製法)各材料を釜に仕込み、90〜95℃で溶解して
分散した。減圧脱気後、中皿もしくはジャータイプの容
器に充填して口紅用組成物を得た。得られた口紅用組成
物は使用時においてのびが良く、表面状態も均一であっ
た。
【0024】 実施例8 マイクロクリスタリンワックス 5.0 重量% セレシン 12.0 流動パラフィン 20.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 51.5 色材 0.5 ジメチルシリル化無水ケイ酸(アエロジル) 1.0 酸化防止剤 適量 香料 適量 (製法)各材料を釜に仕込み、90〜95℃で溶解して
分散した。減圧脱気後、中皿もしくはジャータイプの容
器に充填して口紅用組成物を得た。得られた口紅用組成
物は使用時においてのびが良く、表面状態も均一であっ
た。
【0025】 実施例9 マイクロクリスタリンワックス 15.0 重量% セレシン 12.0 流動パラフィン 20.0 ジイソステアリン酸グリセリル 48.5 (サンエスG218) 色材 0.5 ジメチルシリル化無水ケイ酸(アエロジル) 3.0 酸化防止剤 適量 香料 適量 (製法)各材料を釜に仕込み、90〜95℃で溶解して
分散した。減圧脱気後、中皿もしくはジャータイプの容
器に充填して口紅用組成物を得た。得られた口紅用組成
物は使用時においてのびが良く、表面状態も均一であっ
た。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
既存の中皿、ジャータイプの容器の口紅用組成物よりも
さらに表面状態が向上した口紅用組成物が提供される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の成分(a)および成分(b)を含
    んでなり、その性状が固形状であることを特徴とする口
    紅用組成物。 (a)IOBが0〜0.1の非極性ワックスおよび/ま
    たはワックス状物質を組成物全体の2.0〜40.0重
    量% (b)二酸化ケイ素粉末を組成物全体の0.5〜10.
    0重量%
  2. 【請求項2】 成分(a)がマイクロクリスタリンワッ
    クス、セレシンまたはポリエチレンワックスである請求
    項1記載の口紅用組成物。
JP9083998A 1998-03-19 1998-03-19 口紅用組成物 Withdrawn JPH11269039A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232162A (ja) * 2004-01-23 2005-09-02 Kose Corp 粉末組成物及びこれを含有する粉末状化粧料
WO2019044895A1 (ja) 2017-08-31 2019-03-07 株式会社資生堂 ***化粧料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232162A (ja) * 2004-01-23 2005-09-02 Kose Corp 粉末組成物及びこれを含有する粉末状化粧料
WO2019044895A1 (ja) 2017-08-31 2019-03-07 株式会社資生堂 ***化粧料
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Effective date: 20050607