JPH11267493A - 粉粒体等の処理装置における被処理物の付着・滞留防止機構 - Google Patents

粉粒体等の処理装置における被処理物の付着・滞留防止機構

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JPH11267493A
JPH11267493A JP10092500A JP9250098A JPH11267493A JP H11267493 A JPH11267493 A JP H11267493A JP 10092500 A JP10092500 A JP 10092500A JP 9250098 A JP9250098 A JP 9250098A JP H11267493 A JPH11267493 A JP H11267493A
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JP
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container body
deformed
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JP10092500A
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Inventor
Toru Terada
融 寺田
Kazuyoshi Matsumoto
一喜 松本
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Okawara Mfg Co Ltd
Original Assignee
Okawara Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動層処理装置または回分式混合処理装置
の容器本体の内壁面に付着した被処理物を、簡単確実に
除去でき、周辺にガスを漏出することもない粉粒体等の
処理装置における被処理物の付着・滞留防止機構を提供
する。 【解決手段】 流動層処理装置1または回分式混合処理
装置における容器本体1Aの少なくとも一部に柔軟材を
適用した変形部Tを形成する。そしてこの変形部Tをシ
リンダ9等のシフタにより振動させることにより容器本
体1A内で処理される被処理物Aの容器本体1A内壁面
への付着及び滞留を防止することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流動層処理装置また
は回分式混合処理装置において、容器本体の内壁面に付
着した被処理物を除去する構造に関するものである。
【0002】
【発明の背景】食品、医薬品、化学品等の分野で、例え
ば粉体等を攪拌しながら乾燥、混合、熱処理、冷却及び
造粒等を行う装置として、流動層処理装置や回分式混合
処理装置が使用されている。
【0003】ところでこのような流動層処理装置や回分
式混合処理装置により粉体等の被処理物を攪拌処理して
いると、容器本体に粉体等の被処理物が付着し、製品品
質の低下や被処理物の下部排出付近での滞留や詰まりな
どを生じさせる原因となっていた。そこで従来からこの
容器本体の内壁に付着した被処理物を除去するいくつか
の手段が発案または実施されている。
【0004】例えば混合処理を行っている剛性の容器本
体の外面からノッカ・バイブレータにより振動を与え、
被処理物を剥離、離脱させるような手段がある。また実
公昭61−13069号「粉体処理機の粉体付着防止装
置」のように容器本体の内壁面に揺動自在なスリーブを
吊り下げ、これを加圧空気により振動させて被処理物を
落とす手段がある。更に噴射空気により容器本体の内面
から粉体を払い落とすエアスイーパー装置を用いる手
段、及びエアブラスタ等の装置を用いる手段がある。ま
た更に特公平8−24801号「粉体の払落し方法及び
装置」に記載されるように容器本体を多孔性フィルター
で形成し、外面側から加圧空気を吹きつける手段があ
る。
【0005】しかし上述した手段ではいずれも不具合な
点があった。すなわちノッカ・バイブレータによる手段
によっては、容器本体に振動を与えるとはいえ、機械の
耐用限界を考慮すると、その与えられる振動は僅かであ
るため、落としきれない付着がある。またスリーブ方式
によるものでは、機構面の複雑化は免れ得ず、メンテナ
ンス性や製造コスト等の問題がある。更にエアスイーパ
やエアブラスタの手段では、多量のエアを使用し、装置
稼働費用がかかり過ぎるという問題がある。
【0006】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、容器本体の内壁面に付着する
粉体等の被処理物を、比較的安価な構造により簡単確実
に除去でき、処理する被処理物を変更する際にもコンタ
ミネーションが生じない粉粒体等の処理装置における被
処理物の付着・滞留防止機構の開発を試みたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
粉粒体等の処理装置における被処理物の付着・滞留防止
機構は、流動層処理装置または回分式混合処理装置にお
ける容器本体の少なくとも一部に柔軟材を適用した変形
部を形成し、この変形部を変形させることにより容器本
体内で処理される被処理物の容器本体内面への付着及び
滞留を防止することを特徴として成るものである。この
発明によれば、容器本体に変形部を形成し、この変形部
を振動する手段を採るため、比較的大きな振動を容易に
生じさせることができる。そして容器本体の内壁面への
被処理物の付着が解消されることにより、比較的多量の
付着物が突然落下して運転が不安定になるということが
ない。またこのような付着物の突然の落下等がなくなる
ため、熱処理されない被処理物が生じることが少なく、
製品品質が均一となる。また処理する被処理物を交換す
るときには、キャンバス等の柔軟材を取り替えることに
よりコンタミネーションが生じない。また容器本体が通
気性を有したものではないため、容器本体内のガスが外
部へ流出せず、有毒ガスや粉体の危害を防止することが
できる。
【0008】また請求項2記載の粉粒体等の処理装置に
おける被処理物の付着・滞留防止機構は、前記要件に加
え、前記容器本体における変形部を変形させるにあたっ
ては、前記容器本体の少なくとも一部を柔軟材を用いて
ジャバラ状に形成することによって変形部とし、このジ
ャバラ状の変形部をシフタにより伸縮させることを特徴
として成るものである。この発明によれば、容器本体の
ジャバラ部分が伸縮ストロークが大きく、確実な被処理
物の除去が行える。
【0009】更に請求項3記載の粉粒体等の処理装置に
おける被処理物の付着・滞留防止機構は、請求項1記載
の要件に加え、前記容器本体における変形部を変形させ
るにあたっては、前記容器本体の少なくとも一部を柔軟
材を用いて変形部とするとともにその周囲を剛性を有す
る外殻体で囲み、この間をエアチャンバとし、このエア
チャンバ内にエアを導入・排出することにより前記変形
部を側方向に変形させるようにしたことを特徴として成
るものである。この発明によれば、また特に柔軟材の周
囲を剛性を有する外殻体で囲んでいるため、容器本体内
の有害ガスや粉体が漏出するようなことがない。
【0010】更にまた請求項4記載の粉粒体等の処理装
置における被処理物の付着・滞留防止機構は、請求項1
記載の要件に加え、前記容器本体における変形部を変形
させるにあたっては、前記容器本体の少なくとも一部を
平らなキャンバスを用いた変形部とし、この変形部をシ
フタにより側方向に変形させることを特徴として成るも
のである。この発明によれば、振動させる構造が簡便な
手段であり、安価な実施が行える。
【0011】更にまた請求項5記載の粉粒体等の処理装
置における被処理物の付着・滞留防止機構は、請求項1
記載の要件に加え、前記容器本体における変形部を変形
させるにあたっては、前記容器本体の少なくとも一部を
キャンバスとした変形部とし、前記容器本体内の内圧を
制御することにより前記変形部を変形させることを特徴
として成るものである。この発明によれば、全体的に満
遍なく容器本体の振動を行うことができる。またエアが
被処理物に直接的に当たるため、それだけ払い落とし作
用も強い。
【0012】更にまた請求項6記載の粉粒体等の処理装
置における被処理物の付着・滞留防止機構は、請求項
1、2、3、4または5記載の要件に加え、前記変形動
作は、一定サイクルまたは不定サイクルの振動であるこ
とを特徴として成るものである。この発明によれば、変
形が一定または不定サイクルの振動であるため、払い落
とし作用が強く、恒常的な払い落とし作用を得れる。
【0013】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明を図示の
実施の形態に基づき説明する。図1に示すものは、本発
明の実施の形態1であって、特に請求項1、更にそれを
限定した請求項2及び請求項6に対応した実施の形態で
ある。このものは一例として流動層処理装置1に適用し
たもので、この概略は、上方に向かって大径となる筒状
の容器本体1A内で、粉粒体の乾燥または造粒処理を行
うものであり、下段に熱風供給室2、中段に流動室3、
そして上段に排気室4が形成されている。
【0014】熱風供給室2は流動室3へ流動用の熱風を
供給するための部分であって、その下方側面には熱風供
給装置(図示は省略)に接続される熱風供給口2bが形
成される。
【0015】そして熱風供給室2と流動室3との境界部
には通気孔を複数有する目皿板6が設けられる。この目
皿板6は、熱風供給室2から流動室3内へ送られる熱風
を均一に分散させ、また向きを規制するためのものであ
る。なお目皿板6の上方に設けられるものは被処理物を
攪拌するための攪拌体10であり、下方の駆動モータM
1により回転駆動される。
【0016】次に流動室3は原料を熱風により浮遊させ
実質的に乾燥処理等する部分であって、流動室3上部に
は原料ホッパ7が設けられ、ここから乾燥処理等を行う
ための原料が投入される。また流動室3下部には排出ダ
クト8が設けられ、乾燥処理等されたものがここから排
出される。なお、造粒またはコーティング処理を行うと
きは、流動室3のほぼ中央部にバインダ液またはコーテ
ィング液を流動中の粉粒体に噴霧するためのノズルが一
本または複数本設けられる。
【0017】また排気室4は前記熱風供給室2から流動
室3側へ供給された空気を排気するための部分であっ
て、バグフィルタが内設されており、流動室3側から供
給された空気がこのバグフィルタを透過して、側壁4a
に具えられた排気ダクト(図示は省略)から排気される
よう構成されている。以上の構成は通常のこの種の流動
層処理装置に共通のものであって、特に変わるところは
ない。
【0018】次に本発明の特徴である粉粒体等の処理装
置における被処理物の付着・滞留防止機構について説明
する。すなわち、前記流動室3と排気室4を形成する容
器本体1Aの側壁3a、4aにジャバラ状の柔軟材を用
いて変形部Tを形成し、この変形部Tを上下方向に伸縮
自在に構成している。一方シフタの一例たるエアシリン
ダ等のシリンダ9が天板5及び熱風供給室2の側壁2a
にブラケットにより取り付けられ、このシリンダ9のシ
リンダロッド9aが前記変形部Tに接続されている。な
お後述する実施の形態でも共通のことであるが、流動室
3の側壁3aの一部または全部のみに変形部Tを形成す
るようにしてもよい。すなわち本発明にあっては容器本
体1A、21の被処理物Aが付着して障害となる個所を
変形部Tとする種々の実施態様を採ることができる。
【0019】本発明の粉粒体等の処理装置における被処
理物の付着・滞留防止機構の実施の形態1の具体的な構
造の一例は以上のとおりであって、以下この作動態様に
ついて説明する。流動層処理装置1を稼働し、被処理物
Aを造粒、乾燥、冷却、熱処理等行っていると、本発明
が作用していない状態では被処理物Aが主に流動室3及
び排気室4の側壁3a、4aに付着する。このように被
処理物Aが付着すると、その部分では未処理のまま残っ
たり、あるいは過乾燥になったりし、このものが後に層
状または塊状に剥がれ落ちて製品に混入し製品品質を落
とすこととなる。このため、被処理物Aの処理中に常に
変形部Tを伸縮させておいたり、または適宜の間隔を開
けて変形部Tを伸縮させる。具体的には払い落とす際に
は、シリンダ9を駆動してシリンダロッド9aをシフト
し、変形部Tを伸縮させる。すると被処理物Aは変形部
Tに付着してもすぐに振るい落とされる。なお本発明に
おいて「変形」とは振動のような速い周期の揺れ動き動
作の他、遅い速度の揺れ動き動作も含むものである。
【0020】〔実施の形態2〕また図2に示すものは、
本発明の実施の形態2であって、特に請求項1、更にそ
れを限定した請求項3及び請求項6に対応した実施の形
態である。このものは流動室3及び排気室4の側壁3
a、4aをキャンバス等の平面な柔軟材で形成してこの
個所を変形部Tとし、その周囲を間隔を開けてスチール
等の剛性を有する材料で構成した外殻体11で囲んでい
る。従って外殻体11と変形部Tとの間にエアチャンバ
12が形成されている。そして外殻体11を貫通してこ
のエアチャンバ12内にエア導出入管13が連通状態に
接続されている。エア導出入管13に設けられた符号1
4は切替弁であり、この切替弁14にエアコンプレッサ
とファンとが接続され(図示は省略)、切替弁14を切
り替えることによりエアをエアチャンバ12内に導入し
たり、排出したりする。なお変形部Tを形成する柔軟材
としてはキャンバスの他、ゴムや合成樹脂シートを適用
するようにしてもよい。
【0021】本発明の粉粒体等の処理装置における被処
理物の付着・滞留防止機構の実施の形態2は以上のよう
に構成されるものであって、これを使用するにあたって
は、切替弁14を連続的に切り替えることにより、エア
チャンバ12内にエアを導入したり(図2(a)参
照)、排出したり(図2(b)参照)することを繰り返
す。このようにすると変形部Tが振動するため、変形部
Tの内面に付着した粉体等の被処理物Aが落下する。
【0022】〔実施の形態3〕また図3(a)に示すも
のは、本発明の実施の形態3であり、特に請求項1、更
にそれを限定した請求項4及び請求項6に対応した実施
の形態である。このものはシフタにより流動層処理装置
1における容器本体1Aの側壁を振動させるようにした
実施の形態である。具体的には流動室3及び排気室4の
側壁3a、4aにキャンバスによる変形部Tを形成し、
この変形部Tをシフタの一例たるエアシリンダ等のシリ
ンダ9のシリンダロッド9aに接続して振動するように
している。
【0023】〔実施の形態4〕また図3(b)に示すも
のは、本発明の実施の形態4であり、特に請求項1、更
にそれを限定した請求項5及び請求項6に対応した実施
の形態である。このものはキャンバス等の柔軟材で形成
した変形部Tを容器本体1Aの流動室3及び排気室4の
側壁3a、4aに形成し、この変形部Tを内圧制御によ
り振動させるようにした実施の形態を示すものである。
具体的にはこの実施の形態4では、排気経路に設けたダ
ンパ(図示は省略)の開度を調節して、熱風供給口2b
より入る風量よりも排風量を多くしたり少なくしたりす
ることで内圧を正圧あるいは負圧にする。このように構
成して、これを使用するにあたっては、容器本体1Aの
変形部Tを振動させ、粉体等の被処理物Aが付着しない
ようにするとともに、付着した処理物を払い落とす。
【0024】〔実施の形態5〕また図4に示すものは、
本発明の実施の形態5であり、特に請求項1、更にそれ
を限定した請求項2及び請求項6に係る発明を回分式混
合処理装置20に適用したものである。具体的には回分
式混合処理装置20の下部21aのみをゴム製等のジャ
バラ形状の変形部Tとし、これをシフタにより振動させ
る実施の形態を採る。まず回分式混合処理装置20につ
いて概略的に説明する。このものは例えば粉体等の被処
理物Aを混合及び乾燥する装置であり、被処理物Aが投
入される容器本体21と、この容器本体21内の汚泥の
攪拌を行う攪拌機構22とを具えて成る。
【0025】容器本体21はスチール等の金属を逆円錐
形の中空筒状に形成して成り、上端には天板23が固定
して取り付けられる。天板23の上面には容器本体21
内に設けられる粉体を攪拌混合するための攪拌機構22
を回転させるための駆動モータM2、容器本体21内の
加湿空気を外部に吸い出す際に固形物を除去するための
バグフィルタ24及び原料を投入するための原料投入口
23a等が設けられる。
【0026】容器本体21の内部には、前述した攪拌機
構22が取り付けられる。この攪拌機構22について説
明すると、容器本体21の中心を貫いて回転主軸22A
が回転自在に設けられ、この上端に前記駆動モータM2
が接続される。そしてこの回転主軸に対しアーム22C
を介して螺旋帯状のリボン22Bが取り付けられて攪拌
機構22は成る。
【0027】容器本体21の下部21aには、バルブ2
5が設けられ、ここから製品が取り出される。そして本
発明の特徴として容器本体21の下部21aを除く部位
はスチール等の金属により形成され、容器本体21の下
部21aは、ゴム等の柔軟材をジャバラ状に形成して変
形部Tとしている。この変形部Tにシフタの一例たるエ
アシリンダ等のシリンダ26が接続され、シリンダロッ
ド26aを伸縮させることにより変形部Tを上下に振動
させる。
【0028】なお上述した構成に加え、例えば被処理物
Aの加熱も行う場合には、熱媒体を送り込むための加熱
ジャケットが具えられる。この加熱ジャケット内に熱媒
体が供給され容器本体21が加熱される。この場合この
加熱ジャケットの下部もゴム等の柔軟材をジャバラ状に
形成して変形部Tを構成し、前記容器本体21と連結さ
せ、シリンダによって加熱ジャケットと容器本体21の
変形部Tとを同時に振動させる構造を採ることも可能で
ある。
【0029】以上のように回分式混合処理装置に対し、
本発明の粉粒体等の処理装置における被処理物の付着・
滞留防止機構を用いた場合には、容器本体21の下部2
1aにおける変形部Tが振動するため、例えば装置の稼
働中に常に行われた場合には、混合された被処理物Aが
容器本体21の下部21aで滞留したり、詰まることが
なく、被処理物Aは確実に振るい落とされる。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の粉粒体等の処理装置にお
ける被処理物の付着・滞留防止機構によれば、流動層処
理装置1または回分式混合処理装置20における容器本
体1A、21の少なくとも一部に柔軟材を適用した変形
部Tを形成し、この変形部Tを振動させる手段を採るた
め、比較的大きな振動を容易に生じさせることができ
る。そして容器本体1A、21の内壁面への被処理物A
の付着が解消されることにより、比較的多量の付着物が
突然落下して運転が不安定になるということがない。ま
たこのような付着物の突然の落下等がなくなるため、熱
処理されない被処理物Aが生じることが少なく、製品品
質が均一となる。また処理する被処理物Aを交換すると
きには、キャンバス等の変形部Tを取り替えることによ
りコンタミネーションが生じない。また容器本体1A、
21が通気性を有したものではないため、容器本体1
A、21内のガスが外部へ流出せず、有毒ガスや粉体の
危害を防止することができる。
【0031】請求項2記載の粉粒体等の処理装置におけ
る被処理物の付着・滞留防止機構によれば、容器本体1
A、21の少なくとも一部を柔軟材によるジャバラ状と
した変形部Tとし、この変形部Tの部分をシフタにより
伸縮させるため、伸縮ストロークが大きく確実な被処理
物Aの除去が行える。
【0032】請求項3記載の粉粒体等の処理装置におけ
る被処理物の付着・滞留防止機構によれば、特に柔軟材
の周囲を剛性を有する外殻体11で囲んでいるため、容
器本体1A内の有害ガスや粉体が漏出するようなことが
ない。
【0033】請求項4記載の粉粒体等の処理装置におけ
る被処理物の付着・滞留防止機構によれば、容器本体1
Aの少なくとも一部を平らなキャンバスとした変形部T
とし、この変形部Tをシフタにより側方向に振動させる
ため、構造が簡便であり、安価な実施が行える。
【0034】請求項5記載の粉粒体等の処理装置におけ
る被処理物の付着・滞留防止機構によれば、容器本体1
A内の内圧を制御することによりキャンバスから成る変
形部Tを振動させるため、全体的に満遍なく容器本体1
Aの振動を行うことができる。またエアが被処理物Aに
直接的に当たるため、それだけ払い落とし作用も強い。
【0035】請求項6記載の粉粒体等の処理装置におけ
る被処理物の付着・滞留防止機構によれば、変形部Tの
変形が一定または不定サイクルの振動であるため、払い
落とし作用が強く、恒常的な払い落とし作用を得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉粒体等の処理装置における被処
理物の付着・滞留防止機構を流動層処理装置に適用し、
容器本体をジャバラ状の柔軟材で形成した第1の実施の
形態を示す正面図である。
【図2】同上、容器本体の周囲にエアチャンバを設け、
容器本体を変形させる第2の実施の形態を示す縦断面図
である。
【図3】同上、容器本体をキャンバスで形成し容器本体
を変形させる第3並びに第4の実施の形態を示す正面図
である。
【図4】本発明に係る粉粒体等の処理装置における被処
理物の付着・滞留防止機構を回分式混合処理装置に適用
した第5の実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 流動層処理装置 1A 容器本体 2 熱風供給室 2a 側壁 2b 熱風供給口 3 流動室 3a 側壁 4 排気室 4a 側壁 5 天板 6 目皿板 7 原料ホッパ 8 排出ダクト 9 シリンダ 9a シリンダロッド 10 攪拌体 11 外殻体 12 エアチャンバ 13 エア導出入管 14 切替弁 20 回分式混合処理装置 21 容器本体 21a 下部 22 攪拌機構 22A 回転主軸 22B リボン 22C アーム 23 天板 23a 原料投入口 24 バグフィルタ 25 バルブ 26 シリンダ 26a シリンダロッド A 被処理物 M1 駆動モータ M2 駆動モータ T 変形部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動層処理装置または回分式混合処理装
    置における容器本体の少なくとも一部に柔軟材を適用し
    た変形部を形成し、この変形部を変形させることにより
    容器本体内で処理される被処理物の容器本体内面への付
    着及び滞留を防止することを特徴とする粉粒体等の処理
    装置における被処理物の付着・滞留防止機構。
  2. 【請求項2】 前記容器本体における変形部を変形させ
    るにあたっては、前記容器本体の少なくとも一部を柔軟
    材を用いてジャバラ状に形成することによって変形部と
    し、このジャバラ状の変形部をシフタにより伸縮させる
    ことを特徴とする請求項1記載の粉粒体等の処理装置に
    おける被処理物の付着・滞留防止機構。
  3. 【請求項3】 前記容器本体における変形部を変形させ
    るにあたっては、前記容器本体の少なくとも一部を柔軟
    材を用いて変形部とするとともにその周囲を剛性を有す
    る外殻体で囲み、この間をエアチャンバとし、このエア
    チャンバ内にエアを導入・排出することにより前記変形
    部を側方向に変形させるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の粉粒体等の処理装置における被処理物の付
    着・滞留防止機構。
  4. 【請求項4】 前記容器本体における変形部を変形させ
    るにあたっては、前記容器本体の少なくとも一部を平ら
    なキャンバスを用いた変形部とし、この変形部をシフタ
    により側方向に変形させることを特徴とする粉粒体等の
    処理装置における請求項1記載の被処理物の付着・滞留
    防止機構。
  5. 【請求項5】 前記容器本体における変形部を変形させ
    るにあたっては、前記容器本体の少なくとも一部をキャ
    ンバスとした変形部とし、前記容器本体内の内圧を制御
    することにより前記変形部を変形させることを特徴とす
    る請求項1記載の粉粒体等の処理装置における被処理物
    の付着・滞留防止機構。
  6. 【請求項6】 前記変形動作は、一定サイクルまたは不
    定サイクルの振動であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4または5記載の粉粒体等の処理装置における
    被処理物の付着・滞留防止機構。
JP10092500A 1998-03-20 1998-03-20 粉粒体等の処理装置における被処理物の付着・滞留防止機構 Pending JPH11267493A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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