JP2016123912A - 粉粒体の処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉粒体の処理装置において、新たな設備や複雑な制御を必要とすることなく、処理容器の少なくとも一部を形成する変形部材に付着した付着物を、容易かつ確実に除去することができる粉粒体の処理装置を提供する。
【解決手段】
流動層装置又は撹拌処理装置において、粉粒体を浮遊流動又は撹拌させながら、混合、造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を行う処理容器10を有する粉粒体の処理装置1であって、処理容器10の少なくとも一部を変形可能な変形部材15で形成し、処理容器10内に気体を間欠的に供給するか、又は処理容器10内の気体を間欠的に排気することによって、処理容器10内の圧力を変動させる圧力変動機構40を備え、圧力変動機構40により、処理容器10内の圧力を変動させて変形部材15を振動させることによって、変形部材15に付着した付着物を除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、医薬品、化学薬品、食品、農薬、飼料、化粧品、ファインケミカル等の製造分野において、粉粒体の混合、造粒、コーティング又は乾燥等の処理を行う粉粒体の処理装置に関する。
粉粒体の処理装置は、処理容器内で粉粒体を流動又は撹拌させながら、混合、造粒、造粒、コーティング、乾燥を粉粒体に行う装置であり、各種の流動層装置や撹拌処理装置が用いられる。この種の処理装置では、粉粒体の処理装置の稼働により、処理容器の内壁面に粉粒粒子体が付着することがある。そのため、例えば、処理容器に対してハンマーや振動装置によって振動を与えることで、処理容器の内壁面に付着した粉粒体の除去が行われている。
しかし、このような方法では、与えられた振動による処理容器の変形量が十分でないため、処理容器の内壁面に付着した付着物の除去は充分ではなく、また、振動を与える際に騒音が発生する等の問題を有していた。そこで、処理容器の少なくとも一部に、柔軟材を用いた変形部を形成し、変形部を変形させることによって、処理容器の内壁面に付着した付着物を除去することが提案されている(特許文献1)。
特開平11−267493号公報
特許文献1においては、処理容器の内壁面に付着した付着物を除去するために、変形部を変形させる種々の方法が提案されている。例えば、ジャバラ状や平らなキャンバスを用いて変形部を形成し、シフタによって変形部を変形させる。また、平らなキャンバスを用いて変形部を形成し、その周囲を剛性を有する外殻体で囲み、この間をエアチャンバとして、エアチャンバ内にエアを導入・排出することで、変形部を変形させる。さらに、キャンバスを用いて変形部を形成し、処理容器内に供給する熱風に対して、処理容器から排出する排風量を調整することで、処理容器内の内圧を制御することにより、変形部を変形させることが開示されている。
しかしながら、変形部を変形させるためにシフタを用いる場合には、粉粒体の処理装置に、複数のシフタを取付ける必要がある。また、エア導入・排出によって変形部を変形させるためには、エアコンプレッサー、ファン、切替弁を有する配管等を取付ける必要があると共に、切替弁の切替え制御を行う必要がある。さらに、処理容器内の内圧を制御するためには、熱風を供給すると共に排気経路に設けたダンパの開度を調節する制御を行う必要があるため、制御が複雑となる。このように、いずれの方法においても、処理容器の変形部を変形させるためには、新たな設備や制御を必要としており、装置の大型化や制御の複雑化を招いている。
本発明は、上記事情に鑑み、粉粒体の処理装置において、新たな設備や複雑な制御を必要とすることなく、処理容器の少なくとも一部を形成する変形部材に付着した付着物を、容易かつ確実に除去することができる粉粒体の処理装置を提供することを技術的課題とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる粉粒体の処理装置は、流動層装置又は撹拌処理装置において、粉粒体を浮遊流動又は撹拌させながら、混合、造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を行う処理容器を有する粉粒体の処理装置であって、処理容器の少なくとも一部を変形可能な変形部材で形成し、処理容器内に気体を間欠的に供給するか、又は処理容器内の気体を間欠的に排気することによって、処理容器内の圧力を変動させる圧力変動機構を備え、圧力変動機構により、処理容器内の圧力を変動させて変形部材を振動させることによって、変形部材に付着した付着物を除去することを特徴とする。
このような構成によれば、処理容器の少なくとも一部を変形可能な変形部材で構成したため、変形部材を容易に変形させることができる。また、処理容器内の圧力を変動させる圧力変動機構によって、処理容器内に気体を間欠的に供給する場合には、処理容器内の圧力を間欠的に上昇させることができる。このとき、処理容器内に気体を供給している間は、処理容器内の圧力が上昇して変形部材が膨張する。また、気体の供給を停止すると、処理容器内の圧力の上昇は停止して、変形部材は元の形状に復元する。一方、圧力変動機構によって、処理容器内の気体を間欠的に排気する場合には、処理容器内の圧力を間欠的に下降させることができる。このとき、処理容器内から気体を排気している間は、処理容器内の圧力が下降して変形部材が収縮する。また、気体の排気を停止すると、処理容器内の圧力の低下は停止して、変形部材は元の形状に復元する。このように、圧力変動機構によって、処理容器内の圧力を間欠的に変動させることにより、変形部材を変形(膨張または収縮)と復元とを繰返すことで確実に振動させることができる。これによって、変形部材に付着した付着物を容易かつ確実に除去することができる。また、粉粒体の処理装置には、気体を供給する種々の手段や気体を排出する手段等を有しているため、これらの手段を圧力変動機構として用いることにより、新たな設備や制御を必要とすることはない。
また、処理容器は、処理容器の上部に固気分離用のフィルターを有すると共に、圧力変動機構は、フィルターに圧縮空気を噴射する圧縮空気噴射部を有し、圧縮空気噴射部から圧縮空気を噴射することにより、フィルターに付着した粉粒体を除去すると共に、処理容器内に気体を噴射することで、処理容器内の圧力を上昇させてもよい。これによって、圧縮空気噴射部から気体を噴射することによって、フィルターに付着した粉粒体を除去すると共に、処理容器内に気体が供給される。このとき、供給される気体は圧縮空気であり、処理容器内には、勢い良く気体が噴射されるため、処理容器内の圧力は急激に上昇し、その結果、変形部材の変形量が大きくなる。そのため、変形部材の振動の幅が大きくなる。これにより、処理容器の変形部材に付着した付着物をより確実に除去することができる。
さらに、粉粒体の処理装置は、流動層処理装置であって、処理容器に供給する気体を取込む給気手段、又は処理容器内の気体を排気する排気手段を備えると共に、圧力変動機構は、処理容器に気体を供給する給気経路の途中に配置され、処理容器内に間欠的に気体を供給することで脈動波を発生する脈動波発生手段を備えてもよい。これによって、給気手段を備えた場合には、脈動波発生手段によって発生する脈動波により、処理容器内に気体を間欠的に供給することができる。一方、排気手段を備えた場合には、処理容器内の気体を排気する際には、処理容器に気体は供給されるものの、処理容器内は負圧になる。そのため、脈動波発生手段によって発生する脈動波により、処理容器内の気体を間欠的に排気することができる。このようにすることで、処理容器内の圧力を間欠的に上昇又は下降させることができ、変形部材を振動させることによって変形部材に付着した付着物を除去することができる。
また、粉粒体の処理装置は、撹拌処理装置であって、処理容器は、回転軸によって回転可能に支持される回転体を有し、圧力変動機構は、回転体の回転軸の周囲を気体の噴射によってシールするエアシール手段を備えてもよい。これによって、エアシール手段によって噴射される気体を、処理容器内に間欠的に供給される気体として用いることができ、処理容器内の圧力を間欠的に上昇させることができる。そのため、粉粒体の処理装置に新たな設備を設けることなく、変形部材に付着した付着物の除去を行うことができる。
このとき、処理容器は、処理された粉粒体を処理容器内から排出する排出部を有し、排出部の少なくとも一部を、変形部材で形成してもよい。これによって、処理容器内で処理された処理物を排出する際に、排出部に処理物が付着することがあったとしても、間欠的に供給される気体によって、変形部材に付着した付着物を確実に除去することができる。
以上のように、本発明によれば、粉粒体の処理装置において、新たな設備や複雑な制御を必要とすることなく、処理容器の少なくとも一部を形成する変形部材に付着した付着物を、容易かつ確実に除去することができる粉粒体の処理装置を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に用いられる流動層装置を概念的に示す図である。 本発明の第2実施形態に用いられる流動層装置を概念的に示す図である。 図2に示す流動用装置の別形態を概念的に示す図である。 本発明の第3実施形態に用いられる連続撹拌処理装置を概念的に示す図である。 図4の連続撹拌処理装置の要部を示す要部拡大断面図である。 (a)は、本発明の第4実施形態に用いられる撹拌処理装置の概略断面図であり、(b)は、平面図である。 図6(a)に示す撹拌処理装置の要部を示す要部拡大図である。 図7に示す撹拌処理装置の撹拌羽根付近を示す要部拡大断面図である。 図6(a)に示す撹拌処理装置のチョッパー付近を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明にかかる粉粒体の処理置の実施形態について各図面に基づいて説明する。
図1に基づいて、粉粒体の処理装置の第1実施形態としての流動層装置1について説明する。流動層装置1は、流動化気体によって、粉粒体を浮遊流動させて流動層を形成しつつ、造粒、コーティング、乾燥を粉粒体に行うものであり、処理容器としての筒状の流動層容器10と、流動層容器10内に気体を供給する給気部20と、流動層容器10内の気体を排気する排気部30とを備えている。
流動層容器10は、下から順に、給気室11と、粉粒体の造粒又はコーティングを行う処理室12と、排気室13とに区分される。給気室11と処理室12との間は、パンチングメタル等の多孔板(または金網)で構成された気体分散板14で仕切られている。給気室11には、給気部20から熱風等の気体が供給され、この気体が気体分散板14を介して処理室12に導入される。
処理室12は、上方に向かうに従って漸次拡径する拡径部を含む下方処理室12aと、円筒形状の上方処理室12bとを有している。また、処理室12には、スプレー液(膜剤液、結合剤液等)を噴霧するスプレーノズル等の液供給手段(図示省略)が設置されており、給気室11から供給された気体により、粉粒体を浮遊流動させながら造粒又はコーティングを行うようになっている。
ここで、本実施形態においては、流動層容器10の処理室12の下方処理室12aの側壁を、変形可能な変形部材15で形成している。変形部材15は、例えばキャンバス等の柔軟材であり、下側は円筒形状をなすと共に、上側は上方に向かうに従って拡径する円錐台形状をなしている。また、変形部材15の上下の端部には、それぞれフランジ等の連結部を有し、下端側の連結部は、給気室11の上端部に設けられた連結部と連結し、上端側の連結部は、流動層容器10の上方処理室12bの下端部に設けられた連結部と連結する。これによって、変形部材15は、流動層容器10の給気室11と連通した処理室12を形成する。なお、変形部材15の周囲には、変形部材15の破損を防止する破損防止部材16(図1に1点鎖線で示す)を配置してもよい。
処理室12と排気室13との間は、仕切壁17によって仕切られている。仕切壁17には、複数の開口が設けられ、各開口には、固気分離用のフィルター18が取付けられる。処理室12は、フィルター18を介して排気室13と連通する。フィルター18は、バグフィルターであってもよいが、本実施形態においては、カートリッジ式のフィルター18を用いる。
給気部20は、外気を吸引する給気ブロワー21と、給気ブロワー21によって吸引される気体を所定温度に加熱するヒーターを内蔵する図示省略の加熱ユニットと、加熱ユニットで加熱された気体を流動層容器10の給気室11に流通させる気体供給路22と備える。気体供給路22は、例えばステンレス等の管状の金属体で形成される。
一方、排気部30は、流動層容器10の排気室13に接続されて流動層容器10内の気体を排気する排気路31と、フィルター18に気体を噴射可能な圧縮空気噴射部40が備えられる。図示は省略するが、排気路31内には、排気流量を調整可能なダンパが配置され、排気路31の端部には、集塵機や排気ブロワー等の排気手段が適宜接続される。
圧縮空気噴射部40は、流動層容器10の排気室13に気体を噴射する複数の噴射口41aを有する気体噴射管41と、気体噴射管41に接続されて、気体を供給する気体供給管42とを有する。気体供給管42の他端側は、図示を省略するが、例えばダイヤフラムバルブ等のバルブを介して、圧縮された空気を供給する圧縮空気供給源に連結される。
続いて、上記のように構成された流動層装置1の動作を説明する。
まず、流動層装置1の流動層容器10内で、粉粒体のコーティングや造粒等の処理を行う際には、図1に示すように、処理室12に収容された粉粒体(図示省略)が、気体分散板14を介して処理室12内に導入される気体によって浮遊流動される。ここで、流動層容器10に供給される気体は、給気ブロワー21によって吸引される外気であり、加熱ユニット(図示省略)で所定温度に加熱されて、気体供給路22を通って流動層容器10に供給される。
次に、処理室12内で浮遊流動される粉粒体に、スプレーノズル(図示省略)からスプレー液(膜剤液、結合剤液等)が噴霧される。この状態では、スプレーノズルから噴霧されるスプレー液、例えば膜剤液のミストによって粉粒体が湿潤すると同時に、膜剤液中に含まれる固形成分が粉粒体の表面に付着し、乾燥固化されて、粉粒体の表面に被覆層が形成される(コーティング)。また、スプレーノズルから噴霧されるスプレー液の種類を、例えば結合剤液に変更すれば、スプレー液のミストによって湿潤した粉粒体が付着凝集して成長し、乾燥されて所定径の粒子が得られる(造粒)。
処理室12内で粉粒体を浮遊流動させた流動気体は、微粒粉を含んだ固気混合気体として処理室12内を上昇する。処理室12内を上昇してフィルター18に達した固気混合気体は、フィルター18によって固気分離され、分離された気体がフィルター18の内部を通って排気室13に導入される(図1に矢印A1で示す)。そして、排気室13に接続された排気路31を通って流動層容器10の外部に排出される。
このとき、フィルター18の外面側には、固気分離された粉粒体粒子が付着する。フィルター18に粉粒体粒子が付着すると濾過機能が低下するため、濾過機能の低下を検出(例えば、排気路31を通過する排気流量を測定)して、検出値(排気流量の測定値)が予め設定された基準値に達した時点、或いは、予め設定された所定時間が経過した時点で、粉粒体のコーティングや造粒等の処理を中断して、フィルター18に付着した粉粒体を除去する浄化動作が行われる。その際に、流動層容器10の内壁面に付着した粉粒体粒子の除去処理も併せて行われる。
フィルター18の浄化動作は、まず、排気路31内のダンパ(図示省略)の操作によって、排気路31が閉鎖される。次に、バルブ(図示省略)を開き、圧縮空気供給源から圧縮空気が圧縮空気噴射部40の気体供給管42に供給される。気体供給管42に供給された圧縮空気は、気体噴射管41に流入し、気体噴射管41の噴射口41aから流動層容器10の排気室13及びフィルター18に向けて噴射される(図1に矢印A2で示す)。ここで、排気室13においては、排気路31が閉鎖されているため、気体噴射管41から噴射される圧縮空気により、排気室13及びフィルター18内の圧力が上昇し、フィルター18の内部の気体がフィルター18を通過して処理室12内に噴射される。このとき、フィルター18を通過した気体が処理室12内に噴射される際に、フィルター18の外面に付着した粉粒体粒子が落とされて、処理室12内で浮遊流動する粉粒体の流動層に戻される。
さらに、フィルター18より圧縮空気が処理室12内に噴射されることで、処理室12内の圧力も上昇し、流動層容器10の下方処理室12aの変形部材15が、この圧力によって膨張する(図1に2点鎖線で示す)。ここで、圧縮空気供給源から供給される圧縮空気は、バルブの開閉動作によって間欠的に供給され、バルブの閉鎖時には圧縮空気の供給が一時停止する。このとき、流動層容器10内の圧力が低下するため、膨張した変形部材15が元の形状に復元する。
再度、バルブが開いて処理室12内に圧縮空気が供給されると、変形部材15は、上記と同様に膨張する。このように、圧縮空気が流動層容器10内に間欠的に供給されることによって、変形部材15が膨張と復元とを繰返すことで振動する。この変形部材15の振動による衝撃によって、変形部材15の内壁面に付着していた粉粒体粒子を払い落とすことができる。このように、本実施形態においては、圧縮空気供給源、バルブ、及び圧縮空気噴射部40(気体噴射管41、気体供給管42)によって、圧力変動機構を構成する。なお、本実施形態においては、圧縮空気の圧力を、0.1MPa〜0.6MPaとして、0.5秒〜5秒ごとに、0.1秒間〜0.5秒間噴射を行う。
このようにして、フィルター18の浄化動作と流動層容器10の内壁面に付着した粉粒体粒子の除去処理とを同時に行うことができる。このとき、流動層容器10内の付着物の除去処理は、流動層容器10の下方処理室12aを変形部材15で構成し、フィルター18に供給する圧縮空気によって流動層容器10の内圧を変化させて変形部材15を振動させることで行う。そのため、流動層装置1に新たな設備や制御を必要とすることなく、流動層容器10内に付着した付着物を確実に除去することができる。
ここで、本実施形態においては、処理室12は、拡径部を含んでおり、拡径部の傾斜領域には、粉粒体が付着しやすいため、拡径部を含む下方処理室12aの側壁のみを変形部材15で構成した。なお、下方処理室12aの側壁だけでなく、処理室12全体の側壁を変形部材15で形成してもよい。また、変形部材15の材質は、キャンバスに限ることはなく、ゴムや合成樹脂シート等を用いてもよい。さらに、圧縮空気噴射部40から圧縮空気を噴射する例を示したが、これに限ることはなく、例えば、圧縮空気噴射部40に替えて、気体を噴射する気体噴射部と、間欠的に空気を供給できる空気供給ポンプ等を使用して、気体噴射部から間欠的に気体を噴射するようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、上述した流動層装置1に限ることはなく、転動流動層装置や、ワースター式流動層装置等の複合型流動層装置にも同様に適用できる。
続いて、図2に基づいて、本発明にかかる粉粒体の処理装置の第2実施形態としての流動層装置2について説明する。本実施形態の流動層装置2は、付着性や凝集性の高い粉粒体粒子(難流動性の粉粒体粒子)に造粒やコーティング処理を行う場合に適しており、上述の実施形態の流動層装置1において、給気部50に、給気手段としての給気ブロワー51及び給気経路としての気体供給路52に加えて脈動波発生手段53を備えるものである。以下、流動層装置1と同じ構成については、同じ番号を付与することで詳細な説明を省略し、異なる構成について主に説明する。
流動層装置2の給気部50には、流動層容器10に供給する流動化気体として、風速が所定の周期で変化する気体脈動波を発生させる脈動波発生手段53を備える。脈動波発生手段53は、図示は省略するが、空気を供給するポンプやファン等の供給源と、駆動手段によって回転駆動されるロータリー弁とを有する。
このように構成された流動層装置2を用いて、粉粒体のコーティングや造粒等の処理を行う動作は、上述の流動層装置1と同様であるが、流動層容器10に供給される気体は、脈動波発生手段53におけるロータリー弁の回転駆動によって、間欠的に供給される気体が、気体脈動波となって給気室11に供給される。このようにして、給気室11に供給された気体脈動波によって、流動層容器10の処理室12内の粉粒体を浮遊流動させることで流動層を形成して、上述のコーティングや造粒等の処理を適宜行う。
このような処理を行うと、流動層容器10の内壁面に粉粒体粒子が付着するため、例えば、予め設定された所定時間が経過した時点で、粉粒体のコーティングや造粒等の処理を中断して、流動層容器10の内壁面に付着した粉粒体粒子の除去処理を行う。粉粒体粒子の除去処理は、給気部50の脈動波発生手段53を作動させ、気体供給路52を通して流動層容器10内に気体を間欠的に供給することによって行う。流動層容器10内に気体が供給されると、流動層容器10の処理室12内の圧力が上昇するため、流動層容器10の下方処理室12aの変形部材15が、この圧力によって膨張する。また、気体の供給が停止すると、処理室12内の圧力が低下するため、膨張した変形部材15が元の状態に復元する。
再度、流動層容器10内に気体が供給されると、上記と同様に変形部材15は膨張する。このように、脈動波発生手段53の作動によって、流動層容器10に気体が間欠的に供給され、変形部材15が膨張と復元とを繰返すことで振動する。この変形部材15の振動による衝撃によって、変形部材15の内壁面に付着していた粉粒体粒子を払い落とすことができる。本実施形態においては、脈動波発生手段53が、圧力変動機構を構成する。なお、付着物の除去処理の際には、排気部30のダンパ(図示省略)の開口量を、コーティング、造粒等の処理の際よりも小さくしておくと、処理室12の内圧を容易に上昇することができる。これによって、粉粒体粒子の除去処理を効率的に行うことができる。
なお、上記の実施形態においては、給気部50の給気ブロワー51及び脈動波発生手段53によって気体脈動波を発生させた例を示したが、これに限ることはない。図3に示すように、給気部50に給気ブロワー51を設けることなく、排気部30に排気手段としての排気ブロワー32を配置し、排気ブロワー32及び脈動波発生手段53によって気体脈動波を発生させてもよい。この場合には、さらに、脈動波発生手段53と排気部30の排気路31とを接続するバイパス経路54を設ける。このとき、脈動波発生手段53のロータリー弁(図示省略)によって、外気と連通した給気路52aを、脈動波発生手段53より下流側の気体供給路52のみに連通させる状態と、バイパス経路54のみに連通させる状態とを漸次に変化するように切り替える。
このような構成において、排気部30の排気ブロワー32を作動させた状態で、脈動波発生手段53のロータリー弁の回転駆動によって、流動層容器10の処理室12内に気体脈動波を発生させる。詳しくは、ロータリー弁によって、給気路52aが気体供給路52のみに連通した状態では、排気ブロワー32の作動による気体吸引力(図3に白矢印で示す)は、排気部30の排気路31、流動層容器10の排気室13と処理室12と給気室11、及び給気部50の気体供給路52と給気路52aにそれぞれ作用(図3に実線矢印で示す)し、流動層容器10内には、給気路52aから吸引される気体(外気)が供給される。一方、ロータリー弁によって、給気路52aがバイパス経路54のみに連通した状態では、ブロワーの作動による気体吸引力は、排気路31、バイパス経路54、及び給気路52aに作用(図3に破線矢印で示す)し、流動層容器10への気体の供給が停止する。このように、ロータリー弁によって、気体の経路が漸次に変化するように切り替えることで、流動層容器10内に間欠的に気体を供給することで気体脈動波を発生させる。
また、流動層容器10の内壁面に付着した粉粒体粒子の除去処理は、上記と同様に、排気部30の排気ブロワー32を作動させた状態で、脈動波発生手段53を作動させることで行うことができる。このとき、ロータリー弁によって、給気路52aと気体供給路52とが連通した状態では、流動層容器10内の気体を吸引するため、給気部50から気体は供給されるものの、処理室12内の圧力は負圧になる。そのため、流動層容器10の下方処理室12aの変形部材15が、この負圧によって収縮(内側に変形:図3に2点鎖線で示す)する。また、給気路52aとバイパス経路54とが連通した状態では、気体吸引力が停止するため、処理室12内の圧力が元に戻ることで、収縮した変形部材15が元の状態に復元する。
再度、流動層容器10の処理室12内の気体が吸引されると、上記と同様に、変形部材15は収縮する。このように、排気ブロワー32及び脈動波発生手段53によって、流動層容器10内の気体が間欠的に吸引され、変形部材15が収縮と復元とを繰返すことで振動する。この変形部材15の振動による衝撃によって、変形部材15の内壁面に付着していた粉粒体粒子を払い落とすことができる。本実施形態においても、脈動波発生手段53が、圧力変動機構を構成する。
ここで、気体供給路52内に、例えば、給気量を調整可能なダンパ(図示省略)を配置してもよい。付着物の除去処理の際には、ダンパの開口量を、コーティング、造粒等の処理時よりも小さくしておくことにより、処理室12の内圧を容易に負圧にすることができる。これによって、排気ブロワー32の吸引によって変形部材15を収縮させやすくなるため、粉粒体粒子の除去作業を効率的に行うことができる。
なお、本実施形態において、バイパス経路54を設けることなく、排気手段としての排気ブロワー32及び脈動波発生手段53によって流動層容器10内の気体を間欠的に排気してもよい。この場合においても、上記の例と同様に、流動層容器内10内の気体が間欠的に吸引される。そのため、変形部材15は、収縮と復元とを繰返すことで振動し、この振動によって、変形部材15の内壁面に付着している粉粒体粒子を払い落とすことができる。
また、本実施形態においても、上述した流動層装置2に限ることはなく、転動流動層装置や、ワースター式流動層装置等の複合型流動層装置にも同様に適用できる。
さらに、図4に基づいて、本発明にかかる粉粒体の処理装置の第3実施形態としての連続式撹拌処理装置3について説明する。本実施形態の連続式撹拌処理装置3は、被処理物である粉粒状体原料を連続的に造粒処理して、処理物である顆粒状の造粒物を連続的に製造する装置である。
図4に示すように、連続式撹拌処理装置3は、筒状の処理容器60と、処理容器60の内部に挿通されたアジテータ61と、処理容器60の内部に設けられ、処理容器60に対して相対回転するスクレーパ62とを主な要素として構成される。なお、本実施形態においては、処理容器60は回転せず、アジテータ61とスクレーパ62とが回転する。詳細は後述するが、アジテータ61とスクレーパ62とは、回転駆動部70に設けられた個別の回転駆動機構にそれぞれ連結され、回転速度及び回転方向が個別に設定可能である。
処理容器60は、軸方向の一端側に被処理物(粉粒体原料)を供給する供給口63を有し、軸方向他端側に処理物(粉粒体原料の造粒物)を排出する排出口64を有する。ここで、本実施形態においては、処理容器60内の処理物を排出する排出口64の側壁の一部を、変形可能な変形部材64aで形成している。変形部材64aは、例えばキャンバス等の柔軟材であり、略円筒形をなす。排出口64の上端部は、処理容器60に接続されており、排出口64の下方には、図示省略の整粒装置が配置される。なお、排出口64の形状は、略円筒形に限ることはなく、下方に向かうに従って漸次縮径する漏斗形状であってもよい。
アジテータ61は、処理容器60の内部に挿通される回転軸61aと、回転軸61aの外周部に設けられ、軸方向及び回転方向に非連続な形状を有する複数の撹拌羽根61bとを備えている。また、スクレーパ62は、複数の掻き取り羽根(図示省略)を備えており、スクレーパ分割体(図示省略)を軸方向に複数連結して構成される。なお、スクレーパ62は、複数のスクレーパ分割体の連結体ではなく、一体構造にしてもよい。
また、連続式撹拌処理装置3は、傾斜機構65aを有する支持部65で支持されており、傾斜機構65aにより、水平線に対して、任意の角度で傾斜させることができる。図4に示す状態では、連続式撹拌処理装置3は、傾斜しておらず、処理容器60の軸線は、水平線と平行又は略平行である。
図5には、回転体としてのアジテータ61及びスクレーパ62を回転駆動する回転駆動部70の概略を示す。回転駆動部70は、処理容器60に接続された外壁部71と、スクレーパ62を回転駆動するスクレーパ回転駆動機構80と、アジテータ61を回転駆動するアジテータ回転駆動機構85とを含んで構成される。
外壁部71は、略円筒形状をなしており、処理容器60の一端側に配置して、内部にスクレーパ回転駆動機構80及びアジテータ回転駆動機構85を収容する空洞を有する。また、外壁部71には、外壁部71を貫通する第1貫通孔72が形成され、空気を供給(詳細は後述)する空気供給管73が接続される。
スクレーパ回転駆動機構80は、回転支持部材81と、回転支持部材81に連結されるブッシュ82とを有する。回転支持部材81は、略円筒形状の部材であり、一端側が図示省略の第1回転駆動源に連結され、他端側がブッシュ82の一端側と連結される。ブッシュ82は、略円筒形状の部材であり、外周面と内周面とを貫通する第2貫通孔83が複数形成される。また、ブッシュ82の他端側には、スクレーパ62の端部に形成された環状部62aが連結される。このように、回転支持部材81と、ブッシュ82と、スクレーパ62の環状部62aとは、一本のボルト(図示省略)によって一体的に連結され、スクレーパ62を回転駆動する。
一方、アジテータ回転駆動機構85は、駆動軸86と、駆動軸86を包套するスリーブ87とを有する。駆動軸86は、円柱形の棒状部材であり、一端側が図示省略の第2回転駆動源に連結され、他端側はスリーブ87に包套される。スリーブ87は、略円柱形状の部材であり、駆動軸86側と反対側の端部には、アジテータ61の端部に形成されたフランジ部61cが連結される。このように、駆動軸86と、スリーブ87と、アジテータ61のフランジ部61cとは、一体的に連結され、アジテータ61を回転駆動する。また、連結されたスリーブ87とフランジ部61cとには、アジテータ61の回転軸61aの軸方向と平行な方向に貫通した第3貫通孔88が複数形成される。
図5に示すように、回転駆動部70の外壁部71の内周面とスクレーパ回転駆動機構80の回転支持部材81外周面との間に第1ベアリング75を配置すると共に、外壁部71の内周面とブッシュ82の外周面との間に第1オイルシール76を配置することにより、外壁部71は、スクレーパ回転駆動機構80を回転可能に支持する。また、スクレーパ回転駆動機構80の回転支持部材81の内周面とアジテータ回転駆動機構85の駆動軸86との間に第2ベアリング77を配置すると共に、ブッシュ82の内周面とスリーブ87の外周面との間に第2オイルシール78を配置することにより、スクレーパ回転駆動機構80は、アジテータ回転駆動機構85を回転可能に支持する。このようにして、回転駆動部70において、スクレーパ62とアジテータ61とをそれぞれ独立して回転駆動することができる。
また、回転駆動部70には、回転する部材の周囲を気体の噴射によってシールするエアシール手段を備える。図5に示すように、外壁部71とスクレーパ回転駆動機構80との間には、第1の空気流路90が形成される。詳しくは、第1の空気流路90は、外壁部71の内面とスクレーパ回転駆動機構80ブッシュ82の外周面との間であって、第1オイルシール76によってシールされることで形成された第1環状流路91と、外壁部71の端部側の内面とスクレーパ62の環状部62aとで形成された第1吐出口92とによって構成される。
また、スクレーパ回転駆動機構80とアジテータ回転駆動機構85との間には、第2の空気流路95が形成される。詳しくは、第2の空気流路95は、スクレーパ回転駆動機構80のブッシュ82の内面とアジテータ回転駆動機構85のスリーブ87との間であって、第2オイルシール78によってシールされることで形成された第2環状流路96と、ブッシュ82及び環状部62aの各内面とスリーブ87及びアジテータ61のフランジ部61cの各外周面とによって形成された隙間及び第3貫通孔88によって形成された第2吐出口97とによって構成される。
このような構成において、空気供給管73から供給される空気は、第1貫通孔72を介して第1環状流路91に噴出される。ここで、第1環状流路91内の空気は、一部が第1吐出口92から処理容器60内に吐出される。また、第1環状流路91内の残りの空気は、第2貫通孔83を介して、第2環状流路96に噴出される。そして、第2環状流路96内の空気は、第2吐出口97及び第3貫通孔88から処理容器60内に吐出される。これらの吐出空気によって、回転する部材である、スクレーパ62の環状部62a及びアジテータ61のフランジ部61cの周囲をシールすることができ、外壁部71、環状部62a、及びフランジ部61cのそれぞれの間への粉粒体の侵入を防止することができる。このように、空気供給管73、第1貫通孔72、第1の空気流路90、第2貫通孔83、及び第2の空気流路95によって、回転体としてのアジテータ61及びスクレーパ62の回転軸の周囲を気体の噴射によってシールするエアシール手段が形成される。
続いて、上記のように構成された連続式撹拌処理装置3の動作を説明する。
連続式撹拌処理装置3の処理容器60内で、造粒処理を行う際には、図4に示すように、まず、被処理物が供給口63から処理容器60の内部に供給される(図4に白矢印A1で示す)。処理容器60内に供給された被処理物に対して、例えば結合剤液が添加され、これによって被処理物が湿潤する。なお、処理容器60への被処理物の供給は、連続的又は断続的に被処理物を供給する、図示しない被処理物供給部から供給してもよい。また、結合剤液は、被処理物供給部において添加してもよく、処理容器内の所定箇所(例えばアジテータ、スクレーパ、又は処理容器の内部等)に形成されたノズル部から添加してもよい。
次に、アジテータ61とスクレーパ62とが、回転駆動部70により、それぞれ所定の方向(互いに逆方向)に回転駆動される。これによって、被処理物は、回転するスクレーパの掻き取り羽根(図示省略)から受ける移動力により、処理容器60内を白矢印A2の方向(図4の左方向)に移動しつつ、回転するアジテータ61の撹拌羽根61bにより、撹拌混合及び解砕されて分散され、所定の粒子径及び粒子形態(例えば顆粒状の造粒物)の処理物になる。その際、処理容器60の内周部に付着した被処理物が、スクレーパ62の掻き取り羽根によって掻き落とされて処理容器60の被処理物層に戻されるので、上記の処理が安定して行われると共に、処理物の収率が向上する。
このようにして処理された処理物は、処理容器60の排出口64から外部に排出される(図4に白矢印A3で示す)。排出口64から排出された処理物は、図示省略の整粒装置によって整粒した後、例えば乾燥装置等の次工程の処理を行う。
なお、連続式撹拌処理装置3を傾斜機構65aにより傾斜させて、処理容器60の軸方向を水平線に対して所定角度で傾斜させた状態で処理を行ってもよい。これによって、重力の影響を考慮して被処理物の移動力(移動時間)を調整することができる。また、処理容器60を傾斜させることで、アジテータ61の撹拌による処理容器60内の被処理物の滞留時間を調整することができる。
ここで、処理容器60から処理物を排出する際には、排出口64の側壁面に処理物が付着することがある。特に、排出口64が漏斗形状のように、傾斜を有する形状である場合や、処理容器60を傾斜させた状態で処理物を排出する場合には、排出口64の側壁面の傾斜領域において、処理物の付着が顕著になる。そこで、排出口64の側壁面に付着した付着物の除去処理を行う。なお、付着物の除去処理は、予め設定された所定時間が経過した時点で行ってもよく、処理物の排出作業中に行ってもよい。
付着物の除去処理には、回転駆動部70のエアシール手段が用いられる。エアシール手段は、上記のように、空気供給管73、第1貫通孔72、第1の空気流路90、第2貫通孔83、及び第2の空気流路95によって構成され、空気供給管73に、図示省略の空気供給源から空気が供給されると、第1吐出口92及び第2吐出口97から処理容器60内に空気を吐出(噴射)する。
処理容器60の排出口64に付着した付着物を除去する際には、空気供給源(図示省略)から、間欠的に空気を供給する。このとき、処理容器60の供給口63は閉鎖しておくことが好ましい。空気供給源から空気が供給されると、第1吐出口92及び第2吐出口97から空気を噴射することによって、処理容器60内の圧力が上昇し、排出口64の側壁に形成された変形部材64aが膨張する(図4に1点鎖線で示す)。また、空気供給源からの空気の供給が停止すると、処理容器60内の圧力が低下するため、膨張した変形部材64aが元の形状に復元する。
再度、空気供給源から空気が供給されると、変形部材64aは、上記と同様に膨張する。このように、空気供給源から空気が間欠的に供給されることによって、変形部材64aが膨張と復元とを繰返すことで振動する。この変形部材64aの振動による衝撃によって、変形部材64aの壁面部に付着していた処理物を払い落とすことができる。これによって、処理容器60内で処理された処理物を、確実に排出口64から排出することができるため、処理物の回収率を向上することができる。なお、本実施形態においては、回転駆動部70が、処理容器60内の圧力を変動させる圧力変動機構として機能する。
さらに、図6に基づいて、本発明にかかる粉粒体の処理装置の第4実施形態としての撹拌処理装置4について説明する。撹拌処理装置4は、粉粒体を撹拌させながら、混合、造粒、コーティング等の処理を行うものであり、図6(a)に示すように、処理容器としての略円筒状の撹拌処理容器100と、粉粒体を撹拌する撹拌羽根110(メインブレードとも呼ばれる)と、造粒中の粉粒体を解砕するチョッパー120(クロススクリューとも呼ばれる)とを備えている。
撹拌処理容器100の下部は、底面部101と、底面部101の外周型上方に延びる側壁部102とで略円筒状に構成され、その外面側は、底面部101から側壁部102の上方部分にかけてジャケット103によって覆われている。ジャケット103の内面とジャケット103によって覆われた撹拌処理容器100の外面との間は、加熱媒体、例えば加温水の流通路になっている。撹拌処理容器100の側壁部102は上端が開口し、この開口と全周に亘って当接可能であり撹拌処理容器100の上部を構成する蓋部104が、適宜の開閉機構(図示省略)により開閉自在に装着されている。また、蓋部104には、スプレー液(膜剤液、結合剤液等)を噴霧するスプレーノズルS(図6に1点鎖線で示す)等の液供給手段を挿入するための挿入口105と、撹拌処理容器100内の空気を排気するための排気部130が設置されている。さらに、図示は省略するが、熱風の供給口や点検窓、必要に応じて、洗浄液供給手段の挿入口等が蓋部104に設置される。なお、蓋部104も、側壁部102と同様にジャケット103によって覆われている。
ここで、本実施形態においては、撹拌処理容器100の蓋部104の内面全体及び側壁部102の上部を、変形可能な変形部材106で覆っている。変形部材106は、例えばキャンバス等の柔軟材で形成され、蓋部104の開口付近、排気部130の周囲、及びスプレーノズルSを挿入する挿入口105付近に、例えばパッキン等の支持部材107を有する(図7参照)。変形部材106を蓋部104に装着する際には、それぞれの支持部材107によって蓋部104に対して気密性を保った状態で装着することができる。なお、変形部材106の材質は、キャンバスに限ることはなく、ゴムや合成樹脂シート等を用いてもよい。
撹拌処理容器100の底面部101には、撹拌羽根110が回転自在に配設されている。撹拌羽根110は、底面部101の内面と側壁部102の内面との間に、僅かなクリアランスを維持しながら回転する複数(本実施形態では3枚:図6(b)参照)の羽根部111と、複数の羽根部111が接続されたボス部112とを備えている。
また、撹拌処理容器100の側壁部102には、チョッパー120が配置されている。チョッパー120は、水平方向の軸線を有し、図示しない回転駆動源に連結される。
図7は、撹拌処理容器100の上部及び排気部130を拡大して示している。本実施形態においては、排気部130は、フィルター131と、フィルター131で固気分離された気体が流入する排気室132と、圧縮空気が蓄積されるエアータンク133と、エアータンク133に蓄積された圧縮空気をパルスジェットで噴射して、フィルター131に付着した粒状体粒子を払い落とす圧縮空気噴射部としてのノズル134とを主要な構成要素とする。フィルター131は、バグフィルターであってもよいが、本実施形態においては、カートリッジ式のフィルターを用いる。また、エアータンク133と排気室132との間には、中間室135が設けられており、中間室135に排気管136と操作弁(電磁弁)137とが配設されている。操作弁137は、エアータンク133とノズル134とに接続されている。
続いて、上記のように構成された撹拌処理装置4の動作を説明する。本実施形態にかかる撹拌処理装置4は、粉粒体の造粒処理に多く用いられる。
撹拌処理容器100内に投入された粉粒体を、撹拌羽根110の回転により撹拌混合し、スプレーノズル等の液供給手段(図示省略)から添加液(結合剤液等)を粉粒体に噴霧又は滴下する。この添加液によって湿潤した粉粒体粒子が付着凝集して成長し、乾燥されて所定径の粒子が得られる(造粒)。粒子の過剰凝集によって生成された団塊は、回転駆動源(図示省略)からの回転動力を受けて、水平方向の軸心回りに回転するチョッパー120によって解砕されて、所定の粒子径に整流される。このとき、ジャケット103の内面とジャケット103によって覆われた撹拌処理容器100の外面との間の流通路に、所定温度に制御された加温水を流通させることによって、撹拌処理容器100を所定温度に加温することができる。
ここで、粉粒体の造粒処理の際には、撹拌処理容器100内に、蓋部104に形成された熱風供給口(図示省略)から熱風が供給される。供給された熱風は、排気部130のフィルター131で固気分離され、分離された気体がフィルター131の内部を通って排気室132に導入される。そして、排気室132に流入した空気は、排気管136を通って撹拌処理容器100の外部に排出される。
このとき、フィルター131の外面側には、固気分離された粉粒体粒子が付着する。フィルター131に粉粒体粒子が付着すると濾過機能が低下するため、濾過機能の低下を検出(例えば、排気管136を通過する排気流量を測定)して、検出値(排気流量の測定値)が予め設定された基準値に達した時点、或いは、予め設定された所定時間が経過した時点で、粉粒体の造粒処理を中断して、フィルター131に付着した粉粒体を除去する浄化動作が行われる。その際に、撹拌処理容器100の内壁面に付着した粒状体粒子の除去処理も併せて行われる。
フィルター131の浄化動作は、操作弁137が、所定のタイミングで開閉動作を行うことにより、エアータンク133に蓄積された圧縮空気をパルスジェットとして、ノズル134から噴射することで行われる。なお、排気管136に、排気流量を調整するダンパを設けて、浄化動作時には、ダンパを閉鎖状態にすることが好ましい。これによって、ノズル134から噴射する圧縮空気により、フィルター131の内部の圧力が上昇し、フィルター131の内部の圧縮空気が撹拌処理容器100内に噴射される。このとき、圧縮空気が撹拌処理容器100内に噴射される際に、フィルター131の外面に付着した粉粒体粒子が落とされて、撹拌処理容器100内で撹拌混合されている粉粒体に合流する。
さらに、フィルター131より圧縮空気が撹拌処理容器100内に噴射されることで、撹拌処理容器100内の圧力も上昇し、蓋部104の内面側に装着された変形部材106が、この圧力によって膨張する(図6(a)及び図7に1点鎖線で示す)。ここで、エアータンク133から供給される圧縮空気は、操作弁137の開閉動作によって間欠的に供給され、操作弁137の閉鎖時には、圧縮空気の供給が一時停止する。このとき、撹拌処理容器100内の圧力が低下するため、膨張した変形部材106が元の形状に復元する。
再度、操作弁137が開いて撹拌処理容器100内に圧縮空気が供給されると、変形部材106は、上記と同様に膨張する。このように、圧縮空気が撹拌処理容器100内に間欠的に供給されることによって、変形部材106が膨張と復元とを繰返すことで振動する。この変形部材106の振動による衝撃によって、変形部材106の内壁面に付着していた粒状体粒子を払い落とすことができる。このように、本実施形態においては、エアータンク133、操作弁137、及びノズル134によって、圧力変動機構を構成する。なお、本実施形態においては、圧縮空気の圧力を、0.1MPa〜0.6MPaとして、0.5秒〜5秒ごとに、0.1秒間〜0.5秒間噴射を行う。
このようにして、フィルター131の浄化動作と撹拌処理容器100の内壁面に付着した粉粒体粒子の除去処理とを同時に行うことができる。このとき、撹拌処理容器100内の付着物の除去処理は、蓋部104の内面側に、蓋部104の内面全面を覆って変形部を変形可能に配置し、フィルター131に供給する圧縮空気によって撹拌処理容器100の内圧を変化させて変形部材106を振動させることで行う。そのため、撹拌処理装置4に新たな設備や制御を必要とすることなく、撹拌処理容器100内に付着した粉粒体粒子を確実に除去することができる。
なお、本実施形態おいて、撹拌羽根110及びチョッパー120には、回転軸の周囲を気体の噴射によってシールするエアシール手段をそれぞれ備えている。以下、図8及び図9に基づいて撹拌羽根110及びチョッパー120の詳細な構造を説明する。
撹拌羽根110は、図8に示すように、撹拌処理装置4の底面部101、及び底面部101状に固設したブッシュ113に、スリーブ114で包套した第1回転軸115を一体に挿通し、この第1回転軸115の頂端部に、側面に羽根部111を装着してなる略円錐形状のボス部112を取付けて構成する。
ブッシュ113の上部は、上面が平坦であり、上方が小径となる異なる径寸法を有する略円柱台形状に形成している。ブッシュ113の上部の外側は、階段形状をなしている。また、ブッシュ113内には、後述する第1の空気供給経路140と連通する第1の空気供給管116を複数個設け、ブッシュ113の上面には第1の空気供給管116の噴出口116aが形成される。さらに、ブッシュ113の内径側の上部には、挿通されるスリーブ114の周囲を密閉する第1オイルシール117が装着される。
ボス部112は、下面側に陥没部112aを有する。陥没部112aは、上方側が小径となるように多段階の径寸法を有する環状に陥没しており、陥没部112aの内側は、略階段形状となっている。なお、陥没部112aの下方側はブッシュ113を収容可能であり、この領域の陥没部112aの内径は、ブッシュ113の径寸法よりも若干大きい径寸法を有する。
撹拌処理容器100への撹拌羽根110の取付けは、まず、撹拌処理容器100の底面部101にブッシュ113を配置し、ボルトB1によって複数個所を固設する。次に、ブッシュ113にスリーブ114で包套した第1回転軸115を一体的に挿通し、ブッシュ113に装着された第1オイルシール117によって、スリーブ114の周囲を密封する。なお、第1回転軸115の他方の端部は、図示省略の回転駆動源に連結される。続いて、第1回転軸115にボス部112を挿通し、ボス部112の上端を、陥没部112aとブッシュ113とを遊嵌させながらロックナット118で第1回転軸115の頂端部に締め付け固定する。このようにして、撹拌羽根110は、撹拌処理容器100の底面部101に回転自在に支持される。
このとき、図8に示すように、撹拌羽根110のボス部112と、ブッシュ113との間には、第1の空気流路119が形成される。詳しくは、第1の空気流路119は、ボス部112の陥没部112aの上部及びブッシュ113の上面で構成された第1環状流路119aと、陥没部112aの下部とブッシュ113の上面とで構成された階段状の狭隘な第1ラビリンス流路119bと、ボス部112の下端面を撹拌処理容器100の底面部101とで形成された第1吐出口119cとで構成される。このように、第1の空気流路119は、第1の空気供給管116を介して第1の空気供給経路140に連通している。
このような構成において、第1の空気供給経路140から供給される空気は、第1の空気供給管116を介して、第1環状流路119aに噴出し、第1環状流路119aから第1ラビリンス流路119bを通って、第1吐出口119cから撹拌処理容器100の底部に沿って環状に吐出される。この吐出空気によって、回転するヘッド部と静止状態にあるブッシュ113との間のシールがなされ、ボス部112とブッシュ113との間の隙間への粉体の侵入が防止できる。
一方、チョッパー120は、図9に示すように、フランジ121を介して、撹拌処理容器100の側壁部102に固設したスリーブ122に第2回転軸123を挿通し、この第2回転軸123の先端にローター124を介して、複数のチョッパー羽根部125及びカラー125aを取付けて構成する。なお、図9において、図の左方向を先端方向と呼ぶ。
スリーブ122は、先端側(図9の左側)の内側に、先端側が大径となる2段階の径寸法を有する環状の陥没部122aを有しており、先端側の外側には、拡径した円錐台形状の環状突出部122bを形成している。陥没部122aの内周面は、略階段形状となっている。なお、陥没部122aの先端側には、ローター124を収容可能であり、この領域の陥没部122aの内径は、ローター124の径寸法よりも若干大きい径寸法を有する。ここで、ローター124は、鍔部124aと、鍔部124aよりも小径の略円錐台形状の基台部124bとを有し、スリーブ122の陥没部122aと略同形の階段形状となっている。
また、スリーブ122の奥側には、スリーブ122の外周面の一部が小径となるように切り欠いた環状の小径部122cを形成して、小径部122cの周方向の所定位置に、小径部122cと陥没部122aとの間を貫通する貫通孔122dを、複数箇所(本実施形態においては2箇所)形成している。貫通孔122dは、後述する第2の空気供給経路150と連通する第2の空気供給管126の一部として働き、陥没部122aの内壁には、第2の空気供給管126の第2噴出口126aが形成される。さらに、スリーブ122の挿通部の先端側(陥没部122aの奥側)には、挿通される第2回転軸123の周囲を密封する第2オイルシールが装着される。
撹拌処理装置4へのチョッパー120の取付けは、まず、撹拌処理容器100の側壁部102に固定されたフランジ121に、ボルトB2によってスリーブ122を固着する。次に、スリーブ122に第2回転軸123を挿通し、スリーブ122に装着された第2オイルシール127によって、第2回転軸123の周囲を密封する。なお、第2回転軸123の他方の端部は、図示省略の回転駆動源に連結されている。続いて、第2回転軸123に、ローター124を基台部124bと陥没部122aとを遊嵌させながら挿通し後、複数のチョッパー羽根部125及びカラー125aを交互に取付けてロックナット128で第2回転軸123に締め付け固定する。このようにして、チョッパー120は、撹拌処理容器100の側壁部102に回転自在に支持される。
このとき、図9に示すように、チョッパー120のローター124と、スリーブ122との間には、第2の空気流路129が形成される。詳しくは、第2の空気流路129は、スリーブ122の陥没部122aの底面とこれと対向するローター124の基台部124bの下面とで構成された第2環状流路129aと、基台部124b及び鍔部124aの外周面と陥没部122aの先端側の内径面とで構成された階段状の狭隘な第2ラビリンス流路129bと、鍔部124aとスリーブ122の環状突出部122bとで形成された第2吐出口129cとで構成される。このように、第2の空気流路129は、第2の空気供給管126(及び貫通孔122d)を介して第2の空気供給経路150に連通している。
このような構成において、第2の空気供給経路150から供給された空気は、第2の空気供給管126を介して第2環状流路129aに噴出し、第2環状流路129aから第2ラビリンス流路129bを通って、第2吐出口129cから撹拌処理容器100の内部に向けて環状に吐出される。この吐出空気によって、回転するローター124と静止状態にあるスリーブ122との間への粉体の侵入が防止できる。
このように構成される撹拌羽根110及びチョッパー120のエアシール手段を、撹拌処理容器100の内壁面に付着した付着物(粉粒体粒子)の除去処理に用いることができる。以下、付着物の除去処理の動作について説明する。
撹拌処理容器100の内壁面に付着した付着物を除去する際には、第1の空気供給経路140及び第2の空気供給経路150にそれぞれ接続された空気供給源(図示省略)から、間欠的に空気を供給する。空気供給源から空気が供給されると、撹拌羽根110においては、第1の空気供給経路140から供給された空気は、第1の空気供給管116及び第1の空気流路119を介して、第1吐出口119cから撹拌処理容器100内に吐出(噴射)される。また、チョッパー120においては、空気供給源から空気が供給されると、第2の空気供給経路150から供給された空気は、第2の空気供給管126及び第2の空気流路129を介して、第2吐出口129cから撹拌処理容器100内の吐出(噴出)される。
このとき、空気供給源から空気が供給されると、撹拌羽根110の第1吐出口119c及びチョッパー120の第2吐出口129cから噴出された空気によって、撹拌処理容器100内の圧力が上昇し、蓋部104及び側壁部102の上部に装着された変形部材106が膨張する(図6(a)及び図7に1点鎖線で示す)。また、空気供給源からの空気の供給が停止すると、撹拌処理容器100内の圧力が低下するため、膨張した変形部材106が元の形状に復元する。
再度、空気供給源から空気が供給されると、変形部材106は、上記と同様に膨張する。このように、空気供給源から空気が間欠的に供給されることによって、変形部材106が膨張と復元とを繰返すことで振動する。この変形部材106の振動による衝撃によって、変形部材106の壁面部に付着していた粉粒体粒子を払い落とすことができる。なお、本実施形態においては、撹拌羽根110及びチョッパー120が、撹拌処理容器100内の圧力を変動させる圧力変動機構として機能する。
なお、本実施形態においては、変形部材106を撹拌処理容器100の蓋部104の内側を覆って配置したため、蓋部104を開放した際に、蓋部104の裏面に付着した粉粒体が周囲に飛散することを防止することもできる。これによって、例えば、医薬品や薬剤等の化学物質のように、人体に悪影響を与える粉粒体を用いた場合であっても、作業者が飛散した粉粒体を吸引することなく作業を行うことができる。
本実施形態においては、撹拌処理容器100内の圧力を上昇させる圧力変動機構として、撹拌羽根110及びチョッパー120の両方を用いる例を示したが、これに限ることはなく、圧力を上昇させる際には、どちらか一方のみを用いてもよい。また、フィルター131に付着した粉粒体を除去する浄化動作と併せて行ってもよい。
なお、本実施形態においては、上述した撹拌処理装置4に限ることはなく、撹拌処理容器100が直胴型や分割可能であってもよく、真空やマイクロ波による乾燥機構を備えた撹拌処理装置にも同様に適用できる。また、撹拌処理装置4には、チョッパー120は必ずしも設置しなくてもよい。
以上述べてきたように、本発明にかかる粉粒体処理装置は、粉粒体を浮遊流動又は撹拌させながら、混合、造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を行う処理容器を有する粉粒体の処理装置であって、処理容器の少なくとも一部を変形可能な変形部材で形成し、処理容器内に気体を間欠的に供給するか、又は処理容器内の気体を間欠的に排気することによって、処理容器内の圧力を変動させる圧力変動機構を備え、圧力変動機構により、処理容器内の圧力を変動させて変形部材を振動させることによって、変形部材に付着した付着物を除去するようにした。
このとき、処理容器内に気体を供給すると、処理容器内の圧力が正圧となり、変形部材が膨らむことで変形する。また、気体の供給を停止すると、変形部材が元の形状に復元する。そのため、気体の供給を間欠的に行うことで、変形部材は、変形と復元とを繰返すことで振動する。一方、処理容器内の気体を排気すると、処理容器内の圧力が負圧となり、変形部材が収縮することで変形する。気体の排気を停止すると、変形部材が元の形状に復元する。そのため、気体の排気を間欠的に行うことで、変形部材は、変形と復元とを繰返すことで振動する。このように変形部材を振動させることで、変形部材の内壁面に付着した付着物を確実に除去することができる。このとき、圧力の変動は、例えば圧縮空気等の気体噴射部、流動層装置の脈動波発生手段、又は種々の回転体をシールするエアシール手段等をそのまま使用することができるため、新たな設備や制御等を必要としない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
1 流動層装置(粉粒体の処理装置)
10 流動層容器(処理容器)
15 変形部材
40 圧縮空気噴射部(圧力変動機構)

Claims (5)

  1. 流動層装置又は撹拌処理装置において、粉粒体を浮遊流動又は撹拌させながら、混合、造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を行う処理容器を有する粉粒体の処理装置であって、
    前記処理容器の少なくとも一部を変形可能な変形部材で形成し、
    前記処理容器内に気体を間欠的に供給するか、又は前記処理容器内の気体を間欠的に排気することによって、前記処理容器内の圧力を変動させる圧力変動機構を備え、
    前記圧力変動機構により、前記処理容器内の圧力を変動させて前記変形部材を振動させることによって、前記変形部材に付着した付着物を除去することを特徴とする粉粒体の処理装置。
  2. 前記処理容器は、該処理容器の上部に固気分離用のフィルターを有すると共に、
    前記圧力変動機構は、前記フィルターに圧縮空気を噴射する圧縮空気噴射部を有し、
    前記圧縮空気噴射部から圧縮空気を噴射することにより、前記フィルターに付着した粉粒体を除去すると共に、前記処理容器内に気体を噴射することで、前記処理容器内の圧力を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の粉粒体の処理装置。
  3. 前記粉粒体の処理装置は、流動層処理装置であって、
    前記処理容器に供給する気体を取込む給気手段、又は前記処理容器内の気体を排気する排気手段を備えると共に、
    前記圧力変動機構は、前記処理容器に気体を供給する給気経路の途中に配置され、前記処理容器内に間欠的に気体を供給することで脈動波を発生する脈動波発生手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉粒体の処理装置。
  4. 前記粉粒体の処理装置は、撹拌処理装置であって、
    前記処理容器は、回転軸によって回転可能に支持される回転体を有し、
    前記圧力変動機構は、前記回転体の回転軸の周囲を気体の噴射によってシールするエアシール手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉粒体の処理装置。
  5. 前記処理容器は、処理された粉粒体を前記処理容器内から排出する排出部を有し、
    前記排出部の少なくとも一部を、前記変形部材で形成することを特徴とする請求項4に記載の粉粒体の処理装置。
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