JPH1126712A - 半導体集積回路装置およびその製造方法ならびにその製造装置 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法ならびにその製造装置

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JPH1126712A
JPH1126712A JP9172684A JP17268497A JPH1126712A JP H1126712 A JPH1126712 A JP H1126712A JP 9172684 A JP9172684 A JP 9172684A JP 17268497 A JP17268497 A JP 17268497A JP H1126712 A JPH1126712 A JP H1126712A
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film
integrated circuit
circuit device
semiconductor integrated
manufacturing
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JP9172684A
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English (en)
Inventor
Shinpei Iijima
晋平 飯島
Yasuhiro Sugawara
安浩 菅原
Shizunori Oyu
静憲 大湯
Isamu Asano
勇 浅野
Takeshi Tamaru
剛 田丸
Masato Kunitomo
正人 國友
Masayuki Nakada
昌之 中田
Yuzuru Oji
譲 大路
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報蓄積用容量素子のリーク電流を減少す
る。 【解決手段】 情報蓄積用容量素子Cを構成する下部電
極60を、堆積された非晶質シリコン膜の固相結晶化に
よる多結晶シリコン膜により構成し、また、下部電極6
0の加工にCMP法を用いる。また、情報蓄積用容量素
子Cを構成する容量絶縁膜61を、窒化シリコン膜と多
結晶の酸化タンタル膜とで構成する。窒化シリコン膜は
CVD法により形成し、酸化タンタル膜は、非晶質の酸
化タンタル膜をCVD法により堆積した後、酸化性雰囲
気で熱処理することにより形成する。さらに、情報蓄積
用容量素子Cを構成する上部電極62をCVD法による
窒化チタン膜で構成する。窒化チタン膜の真性応力は1
GPa以下となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置およびその製造技術に関し、特に、DRAM(Dynami
c Random Access Memory)を有する半導体集積回路装置
に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DRAM(Dynamic Random Access Memo
ry)のメモリセルは、半導体基板の主面上にマトリクス
状に配置された複数のワード線と複数のビット線との交
点に配置され、1個のメモリセル選択用MISFET(M
etal Insulator SemiconductorField Effect Transisto
r) とこれに直列に接続された1個の情報蓄積用容量素
子(キャパシタ)とで構成されている。メモリセル選択
用MISFETは、周囲を素子分離領域で囲まれた活性
領域に形成され、主としてゲート酸化膜、ワード線と一
体に構成されたゲート電極およびソース、ドレインを構
成する一対の半導体領域で構成されている。ビット線
は、メモリセル選択用MISFETの上部に配置され、
その延在方向に隣接する2個のメモリセル選択用MIS
FETによって共有されるソース、ドレインの一方と電
気的に接続されている。情報蓄積用容量素子は、同じく
メモリセル選択用MISFETの上部に配置され、上記
ソース、ドレインの他方と電気的に接続されている。
【0003】特開平7−7084号公報は、ビット線の
上部に情報蓄積用容量素子を配置するキャパシタ・オー
バー・ビットライン(Capacitor Over Bitline)構造のD
RAMを開示している。この公報に記載されたDRAM
は、メモリセルの微細化に伴う情報蓄積用容量素子の蓄
積電荷量(Cs)の減少を補うために、ビット線の上部に
配置した情報蓄積用容量素子の下部電極(蓄積電極)を
円筒状に加工することによってその表面積を増やし、そ
の上部に容量絶縁膜と上部電極(プレート電極)とを形
成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のDRA
Mは、円筒状に加工した下部電極の内壁と外壁とを蓄積
電荷量確保のための有効領域として利用するため、メモ
リセルが微細になるにつれて円筒の高さも増加してい
く。
【0005】しかし、円筒の高さを増加するとメモリセ
ルの形成される領域と周辺回路領域との段差が大きくな
り、その上層に形成される配線あるいは接続孔の加工の
際のフォトリソグラフィのプロセスマージンが低下す
る。このため、情報蓄積用容量素子と同層の絶縁膜を周
辺回路領域に形成して段差を解消しても、その周辺回路
上の絶縁膜に開口する絶縁膜のアスペクト比が大きくな
り加工工程の負担が大きくなる。
【0006】また、円筒の高さを増加しても情報蓄積用
容量素子の容量絶縁膜にシリコン窒化膜を用いた場合に
はその誘電率の低さおよび必要膜厚の限界から蓄積電荷
量の確保が困難となってきている。
【0007】また、シリコン窒化膜は、リーク電流の低
減のため850℃以上の熱処理が必要であるが、その熱
処理工程前にすでに形成しているメモリセル選択用MI
SFET等に悪影響を及ぼし、誤動作等の原因の一つに
なっている。
【0008】本発明の目的は、微細化しても必要な蓄積
電荷量を確保することができる情報蓄積用容量素子を有
する半導体集積回路装置およびその製造技術を提供する
ことにある。
【0009】また、本発明の目的は、メモリセルアレイ
領域と周辺回路領域との段差を解消した場合に、周辺回
路領域に形成する接続孔の開口を容易にすることができ
る半導体集積回路装置の構造および製造技術を提供する
ことにある。
【0010】また、本発明の目的は、情報蓄積用容量素
子のリーク電流を低減し、蓄積電荷量の確保を容易にす
る技術を提供することにある。
【0011】また、本発明の目的は、情報蓄積用容量素
子のリーク電流を低減することに寄与する情報蓄積用容
量素子を構成する下部電極の構造および製造技術を提供
することにある。
【0012】また、本発明の目的は、情報蓄積用容量素
子のリーク電流を低減することに寄与する情報蓄積用容
量素子を構成する容量絶縁膜の構造および製造技術を提
供することにある。
【0013】また、本発明の目的は、情報蓄積用容量素
子のリーク電流を低減することに寄与する情報蓄積用容
量素子を構成する上部電極の構造および製造技術を提供
することにある。
【0014】また、本発明の目的は、必要な蓄積電荷量
を確保し、かつ製造工程全般の低温化を図って、信頼性
の高い半導体集積回路装置を得ることができる技術を提
供することにある。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0017】(1)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、メモリセル選択用MISFETとこれに直列に
接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを構成
し、上方に開孔部を有する筒形の多結晶シリコン膜から
なる下部電極、下部電極の表面に形成された容量絶縁膜
および容量絶縁膜を挟み下部電極に対向して形成された
上部電極を備えた情報蓄積用容量素子をメモリセル選択
用MISFETの上部に配置したDRAMを有する半導
体集積回路装置の製造方法であって、(a)半導体基板
の主面に形成したメモリセル選択用MISFETの上部
に第1絶縁膜を堆積した後、第1絶縁膜を開孔して溝を
形成する工程、(b)溝の内部を含む第1絶縁膜の上部
に、不純物が含有された非晶質シリコン膜を溝が埋まら
ない膜厚で堆積する工程、(c)非晶質シリコン膜の上
部に溝が埋まるような膜厚の第2絶縁膜を堆積する工
程、(d)溝が形成された領域の第2絶縁膜および第1
絶縁膜の上部の非晶質シリコン膜を除去することによ
り、溝の内部のみに非晶質シリコン膜を残す工程、
(e)第1の熱処理を施し、非晶質シリコン膜を固相成
長させ、多結晶シリコン膜に変換する工程、(f)溝と
これに隣接する溝との隙間の第1絶縁膜および溝の内部
の第2絶縁膜を除去し、上方に開孔部を有する筒形の下
部電極を形成する工程、(g)下部電極の表面に容量絶
縁膜を形成し、第2の熱処理を施して容量絶縁膜を改質
する工程、を含むものである。
【0018】(2)また、本発明の半導体集積回路装置
の製造方法は、前記同様の構成を有する半導体集積回路
装置の製造方法であって、(a)半導体基板の主面に形
成したメモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁
膜を堆積した後、第1絶縁膜を開孔して溝を形成する工
程、(b)溝の内部を含む第1絶縁膜の上部に、不純物
が含有された非晶質シリコン膜を溝が埋まらない膜厚で
堆積する工程、(c)非晶質シリコン膜の上部に溝が埋
まるような膜厚の第2絶縁膜を堆積する工程、(d)溝
が形成された領域の第2絶縁膜および第1絶縁膜の上部
の非晶質シリコン膜を除去することにより、溝の内部の
みに非晶質シリコン膜を残す工程、(e)溝とこれに隣
接する溝との隙間の第1絶縁膜および溝の内部の第2絶
縁膜を除去し、上方に開孔部を有する筒形の非晶質シリ
コン膜を露出する工程、(f)第1の熱処理を施し、非
晶質シリコン膜を固相成長させ、多結晶シリコン膜に変
換し、下部電極を形成する工程、(g)下部電極の表面
に容量絶縁膜を形成し、第2の熱処理を施して容量絶縁
膜を改質する工程、を含むものである。
【0019】このような(1)および(2)記載の半導
体集積回路装置の製造方法によれば、下部電極を非晶質
シリコン膜の固相成長により形成された多結晶シリコン
膜とするため、その表面を平坦にすることができ、欠陥
キャパシタの発生を防止する上で効果がある。
【0020】(3)なお、前記(2)記載の半導体集積
回路装置の製造方法の場合には、上方に開孔部を有する
筒形の非晶質シリコン膜を露出させた後、非晶質シリコ
ン膜の表面に凹凸を形成する工程を含むことができる。
【0021】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、表面に凹凸を形成するため、下部電極の表面
積を増加して必要蓄積電荷量の確保を容易にし、円筒の
高さを低くすることが可能である。
【0022】(4)また、前記(3)記載の半導体集積
回路装置の製造方法の場合、上方に開孔部を有する筒形
の非晶質シリコン膜の表面に凹凸を形成する前に、非晶
質シリコン膜の表面を清浄化する工程を含むことができ
る。
【0023】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、凹凸を形成する前に、非晶質シリコン膜の表
面を清浄化するため、凹凸を構成する半球状シリコンの
核生成を阻害せず、均一な凹凸を形成することが可能と
なる。
【0024】(5)また、本発明の半導体集積回路装置
の製造方法は、前記非晶質シリコン膜を、少なくともモ
ノシラン(SiH4 )を含むガスを原料ガスとした低圧
CVD法により形成するものである。
【0025】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、前記溝内に段差被覆性よく非晶質シリコン膜
を形成することができ、表面積を確保し、構造的にも安
定な下部電極を形成することができる。
【0026】(6)また、本発明の半導体集積回路装置
の製造方法は、第2絶縁膜および非晶質シリコン膜の除
去を、CMP法、あるいは、第2絶縁膜をエッチングし
て第1絶縁膜の上部の第1導電膜を露出させた後、第1
導電膜をエッチングすることにより行うものである。
【0027】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、円筒形状の下部電極の先端部分を平坦にする
ことができ、従来のドライエッチング法のように先端部
が鋭利な形状とならず、電界集中による絶縁耐圧の低下
あるいはリーク電流の増加をもたらすことがない。
【0028】(7)また、本発明の半導体集積回路装置
の製造方法は、第1の熱処理を、第2の熱処理以上の温
度で行なうものである。
【0029】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、下部電極および容量絶縁膜となるたとえば酸
化タンタル膜を堆積した後の第2の熱処理により下部電
極が変形等を受けることがなく、熱応力の発生等により
容量絶縁膜の絶縁性が低下してリーク電流を増加させる
ことがない。
【0030】(8)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、メモリセル選択用MISFETとこれに直列に
接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを構成
し、上方に開孔部を有する筒形の多結晶シリコン膜から
なる下部電極、下部電極の表面に形成された容量絶縁膜
および容量絶縁膜を挟み下部電極に対向して形成された
上部電極を備えた情報蓄積用容量素子をメモリセル選択
用MISFETの上部に配置したDRAMを有する半導
体集積回路装置の製造方法であって、(a)半導体基板
の主面に形成したメモリセル選択用MISFETの上部
に、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を形成する工
程、(b)下部電極の表面にシリコン窒化膜を形成する
工程、(c)シリコン窒化膜上に酸化タンタル膜をCV
D法で堆積する工程、(d)酸化タンタル膜に熱処理を
施し、酸化タンタル膜を改質して容量絶縁膜を形成する
工程、を含むものである。
【0031】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、酸化タンタル膜の堆積前にシリコン窒化膜を
形成しているため、酸化タンタル膜の改質の際にたとえ
ば酸素雰囲気で熱処理を行っても、下部電極への酸素の
進入を阻止し、下部電極とシリコン窒化膜との界面での
シリコン酸化膜の形成を防止して、実質的な容量絶縁膜
の膜厚の増大を防止することができる。
【0032】(9)なお、シリコン窒化膜は、600℃
〜850℃のアンモニア(NH3 )雰囲気での熱処理に
より、または、低圧CVD法により形成することができ
る。低圧CVD法により形成した場合には、下地である
下部電極の不純物の影響を受けず、均一なシリコン窒化
膜を堆積して、シリコン窒化膜と下部電極界面での異常
なシリコン酸化物の形成を防止することができる。
【0033】(10)また、低圧CVD法は、少なくと
もジクロルシラン(SiH2 Cl2)およびアンモニア
を含むガスを原料ガスとして用いることができる。
【0034】(11)また、前記(8)記載の半導体集
積回路装置の製造方法の場合、酸化タンタル膜の堆積前
に、シリコン酸窒化膜を形成する工程を含むことができ
る。
【0035】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、シリコン窒化膜に代えて、あるいはシリコン
窒化膜に加えてシリコン酸窒化膜を形成するため、酸化
タンタル膜の改質の際の下部電極への酸素の進入をより
効果的に阻止することができる。すなわち、シリコン酸
窒化膜には、あらかじめ酸素が含まれているため、酸化
タンタル膜自身を構成している酸素がシリコン酸窒化膜
に引き抜かれる反応を防止できる。
【0036】(12)本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、前記(8)〜(11)記載のいずれかの半導
体集積回路装置の製造方法であって、シリコン窒化膜ま
たはシリコン酸窒化膜の形成前に、下部電極の表面を清
浄化する工程を含むものである。
【0037】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、下部電極の表面を清浄化しているため、異常
なシリコン窒化膜あるいはシリコン酸窒化膜の成長を防
止して、均一な膜厚のシリコン窒化膜あるいはシリコン
酸窒化膜を形成することができる。この結果、酸化タン
タル膜の改質の際の下部電極への酸素の進入をより効果
的に阻止することが可能となる。
【0038】(13)なお、前記(12)記載の半導体
集積回路装置の製造方法の場合、下部電極の表面の清浄
化は、シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜の形成を
行う反応室と同一の反応室、または、減圧もしくは不活
性雰囲気にすることができる搬送室でシリコン窒化膜ま
たはシリコン酸窒化膜の形成を行う反応室に連結された
他の反応室において、水素雰囲気での熱処理を施すこと
により行うことができる。
【0039】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、清浄後の下部電極の表面の再汚染あるいは酸
化を防止することができる。
【0040】(14)また、本発明の半導体集積回路装
置の製造方法は、前記(8)〜(13)記載のいずれか
の半導体集積回路装置の製造方法であって、酸化タンタ
ル膜の堆積を、450℃以上の等温雰囲気で行うもので
ある。
【0041】酸化タンタル膜の堆積においては、被膜形
成基板の大きさによらず一様に形成できること、段差被
覆性がよいこと、成膜速度が基板材質に依存せず、再現
性よく堆積できること、が必要であるが、450℃以上
の等温雰囲気では、これらの条件を満足することが可能
である。
【0042】(15)また、本発明の半導体集積回路装
置の製造方法は、前記(8)〜(14)記載のいずれか
の半導体集積回路装置の製造方法であって、酸化タンタ
ル膜の熱処理は、酸化タンタルの結晶粒径が均一となる
ように施されるものである。
【0043】このような結晶粒径の均一性は、熱処理を
730℃以上850℃以下の温度範囲の酸化性雰囲気で
行われることにより実現することが可能である。
【0044】なお、前記熱処理により、シリコン窒化膜
を、シリコン酸窒化膜を含む膜に変換される。
【0045】(16)本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、前記(8)〜(15)記載のいずれかの半導
体集積回路装置の製造方法であって、酸化タンタル膜の
熱処理の後、さらに第2の酸化タンタル膜をCVD法で
堆積し、第2の酸化タンタル膜に熱処理を施す工程を含
むものである。
【0046】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、酸化タンタル膜を複数層形成することができ
る。複数層の酸化タンタル膜を有する効果については後
に説明する。
【0047】(17)本発明の半導体集積回路装置は、
メモリセル選択用MISFETとこれに直列に接続され
た情報蓄積用容量素子とでメモリセルを構成し、上方に
開孔部を有する筒形の下部電極、下部電極の表面に形成
された容量絶縁膜および容量絶縁膜を挟み下部電極に対
向して形成された上部電極を備えた情報蓄積用容量素子
をメモリセル選択用MISFETの上部に配置したDR
AMを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
(a)半導体基板の主面に形成したメモリセル選択用M
ISFETの上部に下部電極を形成し、少なくとも下部
電極の表面に容量絶縁膜を形成する工程、(b)容量絶
縁膜が形成された半導体基板の全面に、上部電極となる
窒化チタン膜を堆積し、下部電極の筒形状により生じた
凹部を埋め込んで下部電極上の窒化チタン膜の表面を平
坦化する工程、を含むものである。
【0048】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、窒化チタン膜の堆積により、下部電極の筒形
状により生じた凹部が埋め込まれるため、上部電極の上
面に凹部が形成された場合に比較して、その凹部に埋め
込む絶縁膜等にボイド等が生じず、半導体集積回路装置
の信頼性を向上することができる。
【0049】(18)また、本発明の半導体集積回路装
置の製造方法は、前記(17)記載の半導体集積回路装
置の製造方法であって、窒化チタン膜の堆積前に、メモ
リセルが形成されたメモリセルアレイ領域の周辺の周辺
回路領域に接続孔を開口し、接続孔を含む半導体基板の
全面に窒化チタン膜を堆積し、窒化チタン膜をパターニ
ングしてメモリセルアレイ領域を覆うように上部電極を
形成すると同時に接続孔を埋め込むプラグまたは配線を
形成するものである。
【0050】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、周辺回路領域にプラグまたは配線を形成し
て、メモリセルアレイ領域と周辺回路領域との間の段差
を解消するために設けた絶縁膜等への接続孔の開口を容
易にすることができる。
【0051】(19)また、本発明の半導体集積回路装
置は、前記(17)または(18)記載の半導体集積回
路装置の製造方法であって、窒化チタン膜は、CVD法
のみにより堆積する第1の方法、CVD法による第1の
窒化チタン膜の堆積後スパッタ法による第2の窒化チタ
ン膜を堆積する第2の方法のいずれかの方法により堆積
することができる。
【0052】CVD法による窒化チタン膜は段差被覆性
よく形成できるため、溝内を良好に埋め込むことがで
き、また、CVD法による第1の窒化チタン膜とスパッ
タ法による第2の窒化チタン膜を組み合わせた場合に
は、窒化チタン膜の真性応力を低減することが可能であ
る。
【0053】(20)なお、CVD法による窒化チタン
膜は、430℃〜500℃の温度範囲で、少なくとも四
塩化チタンとアンモニアとを含むガスを原料ガスとして
堆積することができる。
【0054】(21)また、本発明の半導体集積回路装
置の製造方法は、前記(17)〜(20)記載のいずれ
かの半導体集積回路装置の製造方法であって、窒化チタ
ン膜の堆積後、550℃を越える熱処理を施さないもの
である。
【0055】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、550℃以上の熱処理にを施した場合には堆
積した窒化チタン膜の真性応力が増加し、情報蓄積用容
量素子のリーク電流が増加する恐れがあるが、このよう
な情報蓄積用容量素子の劣化を抑制することができる。
【0056】(22)本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、メモリセル選択用MISFETとこれに直列
に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを構成
し、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を備えた情報
蓄積用容量素子をメモリセル選択用MISFETの上部
に配置したDRAMを有する半導体集積回路装置の製造
方法であって、(a)半導体基板の主面に形成したメモ
リセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を堆積
し、第1絶縁膜とはエッチング速度の異なる第2絶縁膜
を堆積した後、第1絶縁膜および第2絶縁膜を開孔して
溝を形成する工程、(b)溝の内部を含む第2絶縁膜の
上部に情報蓄積用容量素子の下部電極を構成する第1導
電膜を、溝が埋まらない膜厚で堆積する工程、(c)第
1導電膜の上部に溝が埋まるような膜厚の第3絶縁膜を
堆積する工程、(d)溝が形成された領域の第3絶縁膜
および第2絶縁膜の上部の第1導電膜を除去することに
より、溝の内部のみに第1導電膜を残す工程、(e)溝
とこれに隣接する溝との隙間の第2絶縁膜および溝の内
部の第3絶縁膜を第1絶縁膜をエッチングストッパとし
てエッチングし、上方に開孔部を有する筒形の下部電極
を形成する工程を含むものである。
【0057】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、第1絶縁膜とはエッチング速度の異なる第2
絶縁膜を堆積するため、第2絶縁膜および第3絶縁膜の
エッチングのストッパ膜に第1絶縁膜を利用することが
できる。
【0058】(23)本発明の半導体集積回路装置は、
メモリセル選択用MISFETとこれに直列に接続され
た情報蓄積用容量素子とでメモリセルを構成し、上方に
開孔部を有する筒形の多結晶シリコン膜からなる下部電
極、下部電極の表面に形成された容量絶縁膜および容量
絶縁膜を挟み下部電極に対向して形成された上部電極を
備えた情報蓄積用容量素子をメモリセル選択用MISF
ETの上部に配置したDRAMを有する半導体集積回路
装置であって、下部電極の上部端は、鋭角な先端部を有
さないものである。
【0059】このような半導体集積回路装置は、前記し
た(6)記載の半導体集積回路装置の製造方法により製
造することができ、電界集中による絶縁耐圧の低下ある
いはリーク電流の増加を抑制することができる。
【0060】(24)また、本発明の半導体集積回路装
置は、メモリセル選択用MISFETとこれに直列に接
続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを構成し、
上方に開孔部を有する筒形の多結晶シリコン膜からなる
下部電極、下部電極の表面に形成された容量絶縁膜およ
び容量絶縁膜を挟み下部電極に対向して形成された上部
電極を備えた情報蓄積用容量素子をメモリセル選択用M
ISFETの上部に配置したDRAMを有する半導体集
積回路装置であって、容量絶縁膜は、シリコン窒化膜ま
たはシリコン酸窒化膜、および酸化タンタル膜を含むも
のである。
【0061】このような半導体集積回路装置は、前記し
た(8)記載の半導体集積回路装置の製造方法により製
造することができ、下部電極表面にシリコン酸化膜を有
さず、実質的に容量絶縁膜の膜厚の増大を防止して情報
蓄積用容量素子の蓄積電荷量を増加することができる。
【0062】(25)なお、シリコン窒化膜の膜厚は5
nm以下とし、シリコン酸窒化膜の膜厚は、3〜4.5n
mの範囲とし、酸化タンタル膜の膜厚は10〜20nm
の範囲とすることができる。
【0063】(26)また、酸化タンタル膜は、単層ま
たは複数層形成されているものとすることができる。
【0064】このような半導体集積回路装置によれば、
容量絶縁膜の絶縁性を向上して情報蓄積用容量素子のリ
ーク電流を低減することができる。
【0065】(27)また、酸化タンタル膜を構成する
結晶の平均粒径は1.5μm以下とし、かつ結晶の粒径は
ほぼ均一とすることができる。
【0066】このような半導体集積回路装置によれば、
容量絶縁膜の絶縁性を向上して情報蓄積用容量素子のリ
ーク電流を低減することができる。
【0067】(28)本発明の半導体集積回路装置は、
メモリセル選択用MISFETとこれに直列に接続され
た情報蓄積用容量素子とでメモリセルを構成し、上方に
開孔部を有する筒形の多結晶シリコン膜からなる下部電
極、下部電極の表面に形成された容量絶縁膜および容量
絶縁膜を挟み下部電極に対向して形成された上部電極を
備えた情報蓄積用容量素子をメモリセル選択用MISF
ETの上部に配置したDRAMを有する半導体集積回路
装置であって、上部電極は、CVD法により形成された
窒化チタン膜を含み、その真性応力が1Gpa未満とな
っているものである。
【0068】このような半導体集積回路装置は、前記し
た(19)〜(21)記載の半導体集積回路装置の製造
方法により製造することができ、上部電極の応力により
容量絶縁膜の絶縁性に影響を与えず、情報蓄積用容量素
子のリーク電流を低減することができる。
【0069】(29)なお、情報蓄積用容量素子は、上
部電極側が下部電極側に対して相対的に負のバイアス条
件になるとき、上部電極と下部電極との間を流れる電流
密度が10nA/cm2 となるバイアス電圧の絶対値が
1.5V以上となる特性を有するものである。
【0070】このような半導体集積回路装置は、前記し
た半導体集積回路装置の製造方法により製造することが
可能である。これにより情報蓄積用容量素子のリーク電
流を低減して半導体集積回路装置の信頼性を向上するこ
とができる。
【0071】(30)本発明の半導体集積回路装置の製
造装置は、シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜を形
成する第1の手段と、酸化タンタル膜を堆積する第2の
手段と、酸化性雰囲気で熱処理を施す第3の手段と、C
VD法により窒化チタン膜を堆積する第4の手段とを有
する半導体集積回路装置の製造装置であって、第1、第
2、第3および第4の手段を同一反応室に有する第1の
構成、第1、第2、第3および第4の手段を各々個別の
反応室に有し、個別の反応室が減圧または不活性雰囲気
に保持することができる搬送室により連結されている第
2の構成、のいずれかの構成を有するものである。
【0072】このような半導体集積回路装置の製造装置
によれば、シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜の形
成、酸化タンタル膜の堆積、酸化タンタル膜の熱処理お
よび窒化チタン膜の堆積を清浄雰囲気で行うことがで
き、その結果、情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量を増大
し、リーク電流を低減することができる。
【0073】(31)また、前記半導体集積回路装置の
製造装置に、水素雰囲気で熱処理を施す第5の手段を備
えることもできる。このような場合、前記第5の手段を
前記第1の手段の全段に備えて、シリコン窒化膜または
シリコン酸窒化膜が形成される下部電極の表面を清浄化
し、信頼性の高い半導体集積回路装置を製造することが
できる。
【0074】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0075】(実施の形態1)図1は、本実施の形態の
DRAMを形成した半導体チップの全体平面図である。
図示のように、単結晶シリコンからなる半導体チップ1
Aの主面には、X方向(半導体チップ1Aの長辺方向)
およびY方向(半導体チップ1Aの短辺方向)に沿って
多数のメモリアレイMARYがマトリクス状に配置され
ている。X方向に沿って互いに隣接するメモリアレイM
ARYの間にはセンスアンプSAが配置されている。半
導体チップ1Aの主面の中央部には、ワードドライバW
D、データ線選択回路などの制御回路や、入出力回路、
ボンディングパッドなどが配置されている。
【0076】図2は、上記DRAMの等価回路図であ
る。図示のように、このDRAMのメモリアレイ(MA
RY)は、マトリクス状に配置された複数のワード線W
L(WLn-1 、WLn 、WLn+1 …)と複数のビット線
BLおよびそれらの交点に配置された複数のメモリセル
(MC)により構成されている。1ビットの情報を記憶
する1個のメモリセルは、1個の情報蓄積用容量素子C
とこれに直列に接続された1個のメモリセル選択用MI
SFETQsとで構成されている。メモリセル選択用M
ISFETQsのソース、ドレインの一方は、情報蓄積
用容量素子Cと電気的に接続され、他方はビット線BL
と電気的に接続されている。ワード線WLの一端は、ワ
ードドライバWDに接続され、ビット線BLの一端は、
センスアンプSAに接続されている。
【0077】次に、本実施の形態のDRAMの製造方法
を図3〜図47を用いて工程順に説明する。
【0078】まず、図3に示すように、p型で比抵抗が
10Ωcm程度の半導体基板1を850℃程度でウェット
酸化してその表面に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン
膜2を形成した後、この酸化シリコン膜2の上部にCV
D(Chemical Vapor Deposition )法で膜厚140nm程
度の窒化シリコン膜3を堆積する。酸化シリコン膜2
は、後の工程で素子分離溝の内部に埋め込まれる酸化シ
リコン膜をシンタリング(焼き締め)するときなどに基
板に加わるストレスを緩和するために形成される。窒化
シリコン膜3は酸化されにくい性質を持つので、その下
部(活性領域)の基板表面の酸化を防止するマスクとし
て利用される。
【0079】次に、図4に示すように、フォトレジスト
膜4をマスクにして窒化シリコン膜3、酸化シリコン膜
2および半導体基板1をドライエッチングすることによ
り、素子分離領域の半導体基板1に深さ300〜400
nm程度の溝5aを形成する。溝5aを形成するには、フ
ォトレジスト膜4をマスクにして窒化シリコン膜3をド
ライエッチングし、次いでフォトレジスト膜4を除去し
た後、窒化シリコン膜3をマスクにして酸化シリコン膜
2および半導体基板1をドライエッチングしてもよい。
【0080】次に、フォトレジスト膜4を除去した後、
図5に示すように、前記のエッチングによって溝5aの
内壁に生じたダメージ層を除去するために、半導体基板
1を850〜900℃程度でウェット酸化して溝5aの
内壁に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜6を形成す
る。
【0081】次に、図6に示すように、半導体基板1上
に膜厚300nm〜400nm程度の酸化シリコン膜7を堆
積した後、半導体基板1を1000℃程度でドライ酸化
することにより、溝5aに埋め込まれた酸化シリコン膜
7の膜質を改善するためのシンタリング(焼き締め)を
行う。酸化シリコン膜7は、例えばオゾン(O3 )とテ
トラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用い
た熱CVD法で堆積する。
【0082】次に、図7に示すように、酸化シリコン膜
7の上部にCVD法で膜厚140nm程度の窒化シリコン
膜8を堆積した後、図8に示すように、フォトレジスト
膜9をマスクにして窒化シリコン膜8をドライエッチン
グすることにより、メモリアレイと周辺回路との境界部
のような相対的に広い面積の溝5aの上部のみに窒化シ
リコン膜8を残す。溝5aの上部に残った窒化シリコン
膜8は、次の工程で酸化シリコン膜7をCMP法で研磨
して平坦化する際に、相対的に広い面積の溝5aの内部
の酸化シリコン膜7が相対的に狭い面積の溝5aの内部
の酸化シリコン膜7に比べて深く研磨される現象(ディ
ッシング;dishing )を防止するために形成される。
【0083】次に、フォトレジスト膜9を除去した後、
図9に示すように、窒化シリコン膜3、8をストッパに
用いたCMP法で酸化シリコン膜7を研磨して溝5aの
内部に残すことにより、素子分離溝5を形成する。
【0084】次に、熱リン酸を用いたウェットエッチン
グで窒化シリコン膜3、8を除去した後、図10に示す
ように、メモリセルを形成する領域(メモリアレイ)の
半導体基板1にn型不純物、例えばP(リン)をイオン
打ち込みしてn型半導体領域10を形成し、メモリアレ
イと周辺回路の一部(nチャネル型MISFETを形成
する領域)にp型不純物、例えばB(ホウ素)をイオン
打ち込みしてp型ウエル11を形成し、周辺回路の他の
一部(pチャネル型MISFETを形成する領域)にn
型不純物、例えばP(リン)をイオン打ち込みしてn型
ウエル12を形成する。また、このイオン打ち込みに続
いて、MISFETのしきい値電圧を調整するための不
純物、例えばBF2(フッ化ホウ素) をp型ウエル11お
よびn型ウエル12にイオン打ち込みする。n型半導体
領域10は、入出力回路などから半導体基板1を通じて
メモリアレイのp型ウエル11にノイズが侵入するのを
防止するために形成される。
【0085】次に、p型ウエル11およびn型ウエル1
2の各表面の酸化シリコン膜2をHF(フッ酸)系の洗
浄液を使って除去した後、半導体基板1を850℃程度
でウェット酸化してp型ウエル11およびn型ウエル1
2の各表面に膜厚7nm程度の清浄なゲート酸化膜13を
形成する。
【0086】特に限定はされないが、上記ゲート酸化膜
13を形成した後、半導体基板1をNO(酸化窒素)雰
囲気中またはN2 O(亜酸化窒素)雰囲気中で熱処理す
ることによって、ゲート酸化膜13と半導体基板1との
界面に窒素を偏析させてもよい(酸窒化処理)。ゲート
酸化膜13が7nm程度まで薄くなると、半導体基板1と
の熱膨張係数差に起因して両者の界面に生じる歪みが顕
在化し、ホットキャリアの発生を誘発する。半導体基板
1との界面に偏析した窒素はこの歪みを緩和するので、
上記の酸窒化処理は、極薄ゲート酸化膜13の信頼性を
向上できる。
【0087】次に、図11に示すように、ゲート酸化膜
13の上部にゲート電極14A、14B、14Cを形成
する。ゲート電極14Aは、メモリセル選択用MISF
ETの一部を構成し、活性領域以外の領域ではワード線
WLとして使用される。このゲート電極14A(ワード
線WL)の幅、すなわちゲート長は、メモリセル選択用
MISFETの短チャネル効果を抑制して、しきい値電
圧を一定値以上に確保できる許容範囲内の最小寸法(例
えば0.24μm程度)で構成される。また、隣接するゲ
ート電極14A(ワード線WL)同士の間隔は、フォト
リソグラフィの解像限界で決まる最小寸法(例えば0.2
2μm)で構成される。ゲート電極14Bおよびゲート
電極14Cは、周辺回路のnチャネル型MISFETお
よびpチャネル型MISFETの各一部を構成する。
【0088】ゲート電極14A(ワード線WL)および
ゲート電極14B、14Cは、例えばP(リン)などの
n型不純物がドープされた膜厚70nm程度の多結晶シリ
コン膜を半導体基板1上にCVD法で堆積し、次いでそ
の上部に膜厚50nm程度のWN(タングステンナイトラ
イド)膜と膜厚100nm程度のW膜とをスパッタリング
法で堆積し、さらにその上部に膜厚150nm程度の窒化
シリコン膜15をCVD法で堆積した後、フォトレジス
ト膜16をマスクにしてこれらの膜をパターニングする
ことにより形成する。WN膜は、高温熱処理時にW膜と
多結晶シリコン膜とが反応して両者の界面に高抵抗のシ
リサイド層が形成されるのを防止するバリア層として機
能する。バリア層は、WN膜の他、TiN(チタンナイ
トライド)膜などを使用することもできる。
【0089】ゲート電極14A(ワード線WL)の一部
を低抵抗の金属(W)で構成した場合には、そのシート
抵抗を2〜2.5Ω/□程度にまで低減できるので、ワー
ド線遅延を低減することができる。また、ゲート電極1
4(ワード線WL)をAl配線などで裏打ちしなくとも
ワード線遅延を低減できるので、メモリセルの上部に形
成される配線層の数を1層減らすことができる。
【0090】次に、フォトレジスト膜16を除去した
後、フッ酸などのエッチング液を使って、半導体基板1
の表面に残ったドライエッチング残渣やフォトレジスト
残渣などを除去する。このウェットエッチングを行う
と、ゲート電極14A(ワード線WL)およびゲート電
極14B、14Cの下部以外の領域のゲート酸化膜13
が削られると同時に、ゲート側壁下部のゲート酸化膜1
3も等方的にエッチングされてアンダーカットが生じる
ため、そのままではゲート酸化膜13の耐圧が低下す
る。そこで、半導体基板1を900℃程度でウェット酸
化することによって、削れたゲート酸化膜13の膜質を
改善する。
【0091】次に、図12に示すように、n型ウエル1
2にp型不純物、例えばB(ホウ素)をイオン打ち込み
してゲート電極14Cの両側のn型ウエル12にp-
半導体領域17を形成する。また、p型ウエル11にn
型不純物、例えばP(リン)をイオン打ち込みしてゲー
ト電極14Bの両側のp型ウエル11にn- 型半導体領
域18を形成し、ゲート電極14Aの両側のp型ウエル
11にn型半導体領域19を形成する。これにより、メ
モリアレイにメモリセル選択用MISFETQsが形成
される。
【0092】次に、図13に示すように、半導体基板1
上にCVD法で膜厚50〜100nm程度の窒化シリコン
膜20を堆積した後、図14に示すように、メモリアレ
イの窒化シリコン膜20をフォトレジスト膜21で覆
い、周辺回路の窒化シリコン膜20を異方性エッチング
することにより、ゲート電極14B、14Cの側壁にサ
イドウォールスペーサ20aを形成する。このエッチン
グは、ゲート酸化膜13や素子分離溝5に埋め込まれた
酸化シリコン膜7の削れ量を最少とするために、酸化シ
リコン膜に対する窒化シリコン膜20のエッチングレー
トが大きくなるようなエッチングガスを使用して行う。
また、ゲート電極14B、14C上の窒化シリコン膜1
5の削れ量を最少とするために、オーバーエッチング量
を必要最小限にとどめるようにする。
【0093】次に、フォトレジスト膜21を除去した
後、図15に示すように、周辺回路領域のn型ウエル1
2にp型不純物、例えばB(ホウ素)をイオン打ち込み
してpチャネル型MISFETのp+ 型半導体領域22
(ソース、ドレイン)を形成し、周辺回路領域のp型ウ
エル11にn型不純物、例えばAs(ヒ素)をイオン打
ち込みしてnチャネル型MISFETのn+ 型半導体領
域23(ソース、ドレイン)を形成する。これにより、
周辺回路領域にLDD(Lightly Doped Drain) 構造を備
えたpチャネル型MISFETQpおよびnチャネル型
MISFETQnが形成される。
【0094】次に、図16に示すように、半導体基板1
上に膜厚300nm程度のSOG(スピンオングラス)膜
24をスピン塗布した後、半導体基板1を800℃、1
分程度熱処理してSOG膜24をシンタリング(焼き締
め)する。
【0095】次に、図17に示すように、SOG膜24
の上部に膜厚600nm程度の酸化シリコン膜25を堆積
した後、この酸化シリコン膜25をCMP法で研磨して
その表面を平坦化する。酸化シリコン膜25は、例えば
オゾン(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)と
をソースガスに用いたプラズマCVD法で堆積する。
【0096】このように、本実施の形態では、ゲート電
極14A(ワード線WL)およびゲート電極14B、1
4Cの上部に成膜直後でも平坦性が良好なSOG膜24
を塗布し、さらにその上部に堆積した酸化シリコン膜2
5をCMP法で平坦化する。これにより、ゲート電極1
4A(ワード線WL)同士の微細な隙間のギャップフィ
ル性が向上すると共に、ゲート電極14A(ワード線W
L)およびゲート電極14B、14Cの上部の絶縁膜の
平坦化を実現することができる。
【0097】次に、図18に示すように、酸化シリコン
膜25の上部に膜厚100nm程度の酸化シリコン膜26
を堆積する。この酸化シリコン膜26は、CMP法で研
磨されたときに生じた前記酸化シリコン膜25の表面の
微細な傷を補修するために堆積する。酸化シリコン膜2
6は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン
(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD法
で堆積する。酸化シリコン膜25の上部には、上記酸化
シリコン膜26に代えてPSG(Phospho Silicate Glas
s)膜などを堆積してもよい。
【0098】次に、図19に示すように、フォトレジス
ト膜27をマスクにしたドライエッチングでメモリセル
選択用MISFETQsのn型半導体領域19(ソー
ス、ドレイン)の上部の酸化シリコン膜26、25およ
びSOG膜24を除去する。このエッチングは、窒化シ
リコン膜20に対する酸化シリコン膜26、25および
SOG膜24のエッチングレートが大きくなるような条
件で行い、n型半導体領域19や素子分離溝5の上部を
覆っている窒化シリコン膜20が完全には除去されない
ようにする。
【0099】続いて、図20に示すように、上記フォト
レジスト膜27をマスクにしたドライエッチングでメモ
リセル選択用MISFETQsのn型半導体領域19
(ソース、ドレイン)の上部の窒化シリコン膜20とゲ
ート酸化膜13とを除去することにより、n型半導体領
域19(ソース、ドレイン)の一方の上部にコンタクト
ホール28を形成し、他方の上部にコンタクトホール2
9を形成する。
【0100】このエッチングは、酸化シリコン膜(ゲー
ト酸化膜13および素子分離溝5内の酸化シリコン膜
7)に対する窒化シリコン膜15のエッチングレートが
大きくなるような条件で行い、n型半導体領域19や素
子分離溝5が深く削れないようにする。また、このエッ
チングは、窒化シリコン膜20が異方的にエッチングさ
れるような条件で行い、ゲート電極14A(ワード線W
L)の側壁に窒化シリコン膜20が残るようにする。こ
れにより、フォトリソグラフィの解像限界以下の微細な
径を有するコンタクトホール28、29がゲート電極1
4A(ワード線WL)に対して自己整合で形成される。
コンタクトホール28、29をゲート電極14A(ワー
ド線WL)に対して自己整合で形成するには、あらかじ
め窒化シリコン膜20を異方性エッチングしてゲート電
極14A(ワード線WL)の側壁にサイドウォールスペ
ーサを形成しておいてもよい。
【0101】次に、フォトレジスト膜27を除去した
後、フッ酸+フッ化アンモニウム混液などのエッチング
液を使って、コンタクトホール28、29の底部に露出
した基板表面のドライエッチング残渣やフォトレジスト
残渣などを除去する。その際、コンタクトホール28、
29の側壁に露出したSOG膜24もエッチング液に曝
されるが、SOG膜24は、前述した800℃程度のシ
ンタリングによってフッ酸系のエッチング液に対するエ
ッチングレートが低減されているので、このウェットエ
ッチング処理によってコンタクトホール28、29の側
壁が大きくアンダーカットされることはない。これによ
り、次の工程でコンタクトホール28、29の内部に埋
め込まれるプラグ同士のショートを確実に防止すること
ができる。
【0102】次に、図21に示すように、コンタクトホ
ール28、29の内部にプラグ30を形成する。プラグ
30は、酸化シリコン膜26の上部にn型不純物(例え
ばP(リン))をドープした多結晶シリコン膜をCVD
法で堆積した後、この多結晶シリコン膜をCMP法で研
磨してコンタクトホール28、29の内部に残すことに
より形成する。
【0103】次に、図22に示すように、酸化シリコン
膜26の上部に膜厚200nm程度の酸化シリコン膜31
を堆積した後、半導体基板1を800℃程度で熱処理す
る。酸化シリコン膜31は、例えばオゾン(O3 )とテ
トラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用い
たプラズマCVD法で堆積する。この熱処理によって、
プラグ30を構成する多結晶シリコン膜中のn型不純物
がコンタクトホール28、29の底部からメモリセル選
択用MISFETQsのn型半導体領域19(ソース、
ドレイン)に拡散し、n型半導体領域19が低抵抗化さ
れる。
【0104】次に、図23に示すように、フォトレジス
ト膜32をマスクにしたドライエッチングで前記コンタ
クトホール28の上部の酸化シリコン膜31を除去して
プラグ30の表面を露出させる。次に、フォトレジスト
膜32を除去した後、図24に示すように、フォトレジ
スト膜33をマスクにしたドライエッチングで周辺回路
領域の酸化シリコン膜31、26、25、SOG膜24
およびゲート酸化膜13を除去することにより、nチャ
ネル型MISFETQnのn+ 型半導体領域23(ソー
ス、ドレイン)の上部にコンタクトホール34、35を
形成し、pチャネル型MISFETQpのp+ 型半導体
領域22(ソース、ドレイン)の上部にコンタクトホー
ル36、37を形成する。
【0105】次に、フォトレジスト膜33を除去した
後、図25に示すように、酸化シリコン膜31の上部に
ビット線BLおよび周辺回路の第1層配線38、39を
形成する。ビット線BLおよび第1層配線38、39を
形成するには、まず酸化シリコン膜31の上部に膜厚5
0nm程度のTi膜をスパッタリング法で堆積し、半導体
基板1を800℃程度で熱処理する。次いで、Ti膜の
上部に膜厚50nm程度のTiN膜をスパッタリング法で
堆積し、さらにその上部に膜厚150nm程度のW膜と膜
厚200nm程度の窒化シリコン膜40とをCVD法で堆
積した後、フォトレジスト膜41をマスクにしてこれら
の膜をパターニングする。
【0106】酸化シリコン膜31の上部にTi膜を堆積
した後、半導体基板1を800℃程度で熱処理すること
により、Ti膜と下地Siとが反応し、nチャネル型M
ISFETQnのn+ 型半導体領域23(ソース、ドレ
イン)の表面とpチャネル型MISFETQpのp+
半導体領域22(ソース、ドレイン)の表面とプラグ3
0の表面とに低抵抗のTiSi2 (チタンシリサイド)
層42が形成される。これにより、n+ 型半導体領域2
3、p+ 型半導体領域22およびプラグ30に接続され
る配線(ビット線BL、第1層配線38、39)のコン
タクト抵抗を低減することができる。また、ビット線B
LをW膜/TiN膜/Ti膜で構成することにより、そ
のシート抵抗を2Ω/□以下にまで低減できるので、情
報の読み出し速度および書き込み速度を向上させること
ができると共に、ビット線BLと周辺回路の第1層配線
38、39とを一つの工程で同時に形成することができ
るので、DRAMの製造工程を短縮することができる。
さらに、周辺回路の第1層配線(38、39)をビット
線BLと同層の配線で構成した場合には、第1層配線を
メモリセルの上層のAl配線で構成する場合に比べて周
辺回路のMISFET(nチャネル型MISFETQ
n、pチャネル型MISFETQp)と第1層配線とを
接続するコンタクトホール(34〜37)のアスペクト
比が低減されるため、第1層配線の接続信頼性が向上す
る。
【0107】ビット線BLは、隣接するビット線BLと
の間に形成される寄生容量をできるだけ低減して情報の
読み出し速度および書き込み速度を向上させるために、
その間隔がその幅よりも長くなるように形成する。ビッ
ト線BLの間隔は例えば0.24μm程度とし、その幅は
例えば0.22μm程度とする。
【0108】次に、フォトレジスト膜41を除去した
後、図26に示すように、ビット線BLの側壁と第1層
配線38、39の側壁とにサイドウォールスペーサ43
を形成する。サイドウォールスペーサ43は、ビット線
BLおよび第1層配線38、39の上部にCVD法で窒
化シリコン膜を堆積した後、この窒化シリコン膜を異方
性エッチングして形成する。
【0109】次に、図27に示すように、ビット線BL
および第1層配線38、39の上部に膜厚300nm程度
のSOG膜44をスピン塗布する。次いで、半導体基板
1を800℃、1分程度熱処理してSOG膜44をシン
タリング(焼き締め)する。
【0110】SOG膜44は、BPSG膜に比べてリフ
ロー性が高く、微細な配線間のギャップフィル性に優れ
ているので、フォトリソグラフィの解像限界程度まで微
細化されたビット線BL同士の隙間を良好に埋め込むこ
とができる。また、SOG膜44は、BPSG膜で必要
とされる高温、長時間の熱処理を行わなくとも高いリフ
ロー性が得られるため、ビット線BLの下層に形成され
たメモリセル選択用MISFETQsのソース、ドレイ
ンや周辺回路のMISFET(nチャネル型MISFE
TQn、pチャネル型MISFETQp)のソース、ド
レインに含まれる不純物の熱拡散を抑制して浅接合化を
図ることができる。さらに、ゲート電極14A(ワード
線WL)およびゲート電極14B、14Cを構成するメ
タル(W膜)の劣化を抑制できるので、DRAMのメモ
リセルおよび周辺回路を構成するMISFETの高性能
化を実現することができる。また、ビット線BLおよび
第1層配線38、39を構成するTi膜、TiN膜、W
膜の劣化を抑制して配線抵抗の低減を図ることができ
る。
【0111】次に、図28に示すように、SOG膜44
の上部に膜厚600nm程度の酸化シリコン膜45を堆積
した後、この酸化シリコン膜45をCMP法で研磨して
その表面を平坦化する。酸化シリコン膜45は、例えば
オゾン(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)と
をソースガスに用いたプラズマCVD法で堆積する。
【0112】このように、本実施の形態では、ビット線
BLおよび第1層配線38、39の上部にリフロー性が
高いSOG膜44を塗布し、さらにその上部に堆積した
酸化シリコン膜45をCMP法で平坦化する。これによ
り、ビット線BL同士の微細な隙間のギャップフィル性
が向上すると共に、ビット線BLおよび第1層配線3
8、39の上部の絶縁膜の平坦化を実現することができ
る。また、高温・長時間の熱処理を行わないため、メモ
リセルおよび周辺回路を構成するMISFETの特性劣
化を防止して高性能化を実現することができると共に、
ビット線BLおよび第1層配線38、39の低抵抗化を
図ることができる。
【0113】次に、図29に示すように、酸化シリコン
膜45の上部に膜厚100nm程度の酸化シリコン膜46
を堆積する。この酸化シリコン膜46は、CMP法で研
磨されたときに生じた前記酸化シリコン膜45の表面の
微細な傷を補修するために堆積する。酸化シリコン膜4
6は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン
(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD法
で堆積する。
【0114】次に、図30に示すように、フォトレジス
ト膜47をマスクにしたドライエッチングでコンタクト
ホール29の上部の酸化シリコン膜46、45、SOG
膜44および酸化シリコン膜31を除去してプラグ30
の表面に達するスルーホール48を形成する。このエッ
チングは、酸化シリコン膜46、45、31およびSO
G膜44に対する窒化シリコン膜のエッチングレートが
小さくなるような条件で行い、スルーホール48とビッ
ト線BLの合わせずれが生じた場合でも、ビット線BL
の上部の窒化シリコン膜40やサイドウォールスペーサ
43が深く削れないようにする。これにより、スルーホ
ール48がビット線BLに対して自己整合で形成され
る。
【0115】次に、フォトレジスト膜47を除去した
後、フッ酸+フッ化アンモニウム混液などのエッチング
液を使って、スルーホール48の底部に露出したプラグ
30の表面のドライエッチング残渣やフォトレジスト残
渣などを除去する。その際、スルーホール48の側壁に
露出したSOG膜44もエッチング液に曝されるが、S
OG膜44は、前記800℃程度のシンタリングによっ
てフッ酸系のエッチング液に対するエッチングレートが
低減されているので、このウェットエッチング処理によ
ってスルーホール48の側壁が大きくアンダーカットさ
れることはない。これにより、次の工程でスルーホール
48の内部に埋め込まれるプラグとビット線BLとのシ
ョートを確実に防止することができる。また、プラグと
ビット線BLとを十分に離間させることができるので、
ビット線BLの寄生容量の増加を抑制することができ
る。
【0116】次に、図31に示すように、スルーホール
48の内部にプラグ49を形成する。プラグ49は、酸
化シリコン膜46の上部にn型不純物(例えばP(リ
ン))をドープした多結晶シリコン膜をCVD法で堆積
した後、この多結晶シリコン膜をエッチバックしてスル
ーホール48の内部に残すことにより形成する。
【0117】次に、図32に示すように、酸化シリコン
膜46の上部に膜厚100〜200nm程度の窒化シリコ
ン膜51をCVD法で堆積した後、フォトレジスト膜5
2をマスクにしたドライエッチングで周辺回路領域の窒
化シリコン膜51を除去する。メモリアレイに残った窒
化シリコン膜51は、後述する情報蓄積用容量素子の下
部電極を形成する工程で下部電極の間の酸化シリコン膜
をエッチングする際のエッチングストッパとして使用さ
れる。したがって、窒化シリコン膜51は、後に説明す
る下部電極の間の酸化シリコン膜のエッチング速度より
もエッチング速度の遅い窒化シリコン材料で構成されて
いる。
【0118】次に、フォトレジスト膜52を除去した
後、図33に示すように、窒化シリコン膜51の上部に
膜厚0.8μm程度の酸化シリコン膜53を堆積した後、
フォトレジスト膜54をマスクにしたドライエッチング
で酸化シリコン膜53および窒化シリコン膜51を除去
することにより、プラグ49を埋め込んだスルーホール
48の上部に溝55を形成する。酸化シリコン膜53
は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン(T
EOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD法で堆
積する。このとき同時に、メモリアレイの周囲にメモリ
アレイを取り囲む帯状の長溝55aを形成してもよい。
図34は、スルーホール48の上部に形成された溝55
とメモリアレイを取り囲む帯状の長溝55aのパターン
の一例を示す平面図である。
【0119】次に、フォトレジスト膜54を除去した
後、図35に示すように、酸化シリコン膜53の上部に
n型不純物(例えばP(リン))をドープした膜厚70
nm程度の非晶質シリコン膜56をCVD法で堆積する。
この非晶質シリコン膜56は、後に情報蓄積用容量素子
の下部電極となるものである。非晶質シリコン膜56は
後に説明するように多結晶シリコン膜に変換され下部電
極となるが、当初から多結晶シリコン膜として堆積した
ものに比べて、非晶質シリコン膜から多結晶シリコン膜
に変換した場合には表面をきわめて平坦にすることがで
き、欠陥キャパシタの発生を抑制することができる。
【0120】また、非晶質シリコン膜56の堆積は、た
とえばモノシラン(SiH4 )とフォスフィン(P
3 )とを含むガスを原料ガスとした低圧CVD法によ
り行うことができる。モノシランを原料ガスとする非晶
質シリコン膜は、段差被覆性に優れた被膜であるため、
非晶質シリコン膜56を溝55内に被覆性よく形成する
ことが可能となる。この結果、非晶質シリコン膜56の
下部膜厚が薄くならず、これによって形成される下部電
極の機械的強度を向上して、下部電極の倒壊を防止でき
る。
【0121】次に、図36に示すように、非晶質シリコ
ン膜56の上部に溝55および長溝55aが完全に埋ま
るような膜厚(例えば400nm程度)の酸化シリコン膜
57を堆積する。つまり、酸化シリコン膜57は、溝5
5の幅の1/2以上の膜厚とする。酸化シリコン膜57
は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン(T
EOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD法で堆
積することができるが、SOG膜とすることもできる。
【0122】次に、図37に示すように、酸化シリコン
膜57および酸化シリコン膜53上の非晶質シリコン膜
56をCMP(Chemical Mechanical Polishing )法を
用いて研磨除去し、溝55および長溝55aの内側(内
壁および底部)に非晶質シリコン膜56を残す。このと
き、溝55および長溝55aの内側には研磨除去されな
かった酸化シリコン膜57も残っている。
【0123】このようにCMP(Chemical Mechanical
Polishing )法を用いて酸化シリコン膜57および非晶
質シリコン膜56を研磨除去するため、非晶質シリコン
膜56の上端部を平坦にすることができる。従来の円筒
形絶縁体支柱に多結晶シリコン膜を堆積し、これをドラ
イエッチングによりエッチングして円筒形絶縁体支柱の
側壁に下部電極の立設部を形成する場合には、下部電極
立設部の先端部は鋭利な先端形状を有するものとなり、
電界集中が起きやすく、絶縁耐圧の低下をもたらす場合
があったが、上記のようにCMP法を用いた場合には、
非晶質シリコン膜56の上端部が平坦となり、電界集中
が起きにくい。このため、キャパシタのリーク電流を低
減して信頼性の高いDRAMとすることができる。
【0124】次に、半導体基板1の表面を洗浄した後、
たとえば800℃、3分の熱処理を窒素雰囲気中で施
す。この熱処理により、非晶質シリコン膜56を固相成
長させて多結晶シリコン膜56bに変換する。この段階
で非晶質シリコン膜56を多結晶シリコン膜56bに変
換するのは、仮に非晶質シリコン膜56の状態で、後に
説明する窒化処理を行った場合には、窒化シリコン膜の
形成中に非晶質シリコン膜56の多結晶シリコン膜への
結晶化が同時に進行し、窒化シリコン膜の歪みが発生す
る。極端な場合は窒化シリコン膜に亀裂が生じる。この
ような状態で、後に説明する酸化タンタル膜の酸素雰囲
気中での熱処理を行うと、酸化タンタル中を拡散した酸
化剤が亀裂部分を通過し、亀裂部分の多結晶シリコン膜
が異常酸化を起こして酸化タンタル膜が局所的に持ち上
げられたような状態となる。このような状態では、酸化
タンタル膜自体が歪みを生じ、良好な絶縁膜として機能
せず、リーク電流を増大させてしまうこととなる。この
ような不具合の発生を防止するために、窒化シリコン膜
を形成する前に非晶質シリコン膜56を多結晶シリコン
膜56bに変換しておく必要がある。また、この段階で
の熱処理(800℃、3分)は後に説明する酸化タンタ
ル膜の結晶化の熱処理温度よりも高い、あるいは同じ条
件で行う。これにより、後の熱処理での熱ストレスを低
減し、信頼性の高い容量素子を形成できる。
【0125】次に、図38に示すように、周辺回路領域
の酸化シリコン膜53をフォトレジスト膜58で覆い、
フッ酸系のエッチング液を用いて溝55の内部の酸化シ
リコン膜57と溝55の隙間の酸化シリコン膜53とを
ウェットエッチングして除去する。溝55の隙間の底部
には窒化シリコン膜51が形成されているので、酸化シ
リコン膜53が全部除去されてもその下部の酸化シリコ
ン膜46がエッチング液によって削られることはない。
すなわち、窒化シリコン膜51をウェットエッチングの
エッチストッパとして作用させることができる。
【0126】上記のウェットエッチングにより、筒状の
下部電極60が完成する。また、この下部電極60の外
側(溝55の外部)に残った窒化シリコン膜51は、下
部電極60を補強する補強部材となり、これによって下
部電極60の機械的強度が向上する。従って、下部電極
60の高さを大きくした場合でもその剥離や倒壊が抑制
される。
【0127】なお、本実施の形態ではフォトレジスト膜
58を例示しているが、これに限られるものではない。
【0128】また、周辺回路領域の酸化シリコン膜53
を覆うフォトレジスト膜58の一端部は、メモリアレイ
と周辺回路領域との境界部、すなわち長溝55aの上部
に配置される。従って、上記のウェットエッチングを行
うと、この長溝55aの内部にも酸化シリコン膜57が
残留する。この酸化シリコン膜57は、長溝55aの内
壁を補強する補強部材となり、これによって長溝55a
の内壁を構成する下部電極材料(多結晶シリコン膜56
b)の機械的強度が向上するため、長溝55aを深く形
成した場合でもその剥離や倒れが抑制される。
【0129】一方、周辺回路領域の酸化シリコン膜53
は、フォトレジスト膜58によって覆われているので、
上記のウェットエッチングによってその表面が削られる
ことはない。これにより、メモリアレイと周辺回路との
段差が解消され、併せて周辺回路領域の平坦化が実現さ
れる。
【0130】なお、本実施の形態では長溝55aを設け
ているが、長溝55aを設けずにフォトレジスト膜58
をマスクとして、溝55の内部の酸化シリコン膜57と
酸化シリコン膜53とをウェットエッチングして除去す
ることができる。この場合、図39に示すように周辺回
路上の酸化シリコン膜53がオーバーエッチングされる
が、後にたとえばSOG膜等自己平坦性の高い膜で覆え
ば平坦性が確保され、特に問題は生じない。また、ウェ
ットエッチングを用いることにより、図示するように酸
化シリコン膜53の端面はテーパ状となりSOG膜等の
埋め込みを容易にすることができる。また、特に長溝5
5aを形成する必要がないためその分の専有面積を節減
してチップ面積を縮小することが可能である。この場
合、フォトレジスト膜58のアライメント精度は特に高
くする必要がないという効果もある。
【0131】次に、周辺回路領域を覆うフォトレジスト
膜58を除去し、半導体基板1に洗浄を施す。この洗浄
により、下部電極60を構成する多結晶シリコン膜56
bの表面に形成された自然酸化膜を除去することができ
る。
【0132】次に、図40に示すように容量絶縁膜61
を形成する。容量絶縁膜61の詳細な形成方法を下部電
極60部分の拡大図(図41および図42)を用いて説
明する。
【0133】まず、半導体基板1に、水素雰囲気中でた
とえば800℃、3分間の熱処理を施す。このような水
素熱処理により多結晶シリコン膜56bの表面の清浄化
が促進され、容量絶縁膜61の欠陥密度の低減に効果的
である。
【0134】その後、図41に示すように下部電極60
(多結晶シリコン膜56b)の表面に窒化シリコン膜6
1aを形成する。窒化シリコン膜61aの形成は、半導
体基板1をアンモニア雰囲気中、800℃程度で3分間
程度熱処理して多結晶シリコン膜56bの表面を窒化す
ることにより形成することができる。
【0135】このように多結晶シリコン膜56bの表面
に窒化シリコン膜61aを形成することにより、後に説
明する酸化タンタル膜61bの酸化雰囲気における熱処
理の際、酸化タンタル膜61bを通過してきた酸化剤の
透過を防止し、多結晶シリコン膜56bの酸化を抑制す
ることができる。仮に多結晶シリコン膜56bが酸化さ
れた場合には、誘電率の低い酸化シリコン膜が容量絶縁
膜61の一部となって、実質的に容量絶縁膜61の膜厚
を厚くし、容量値を低下させて好ましくない。しかし、
上記のとおり、窒化シリコン膜61aの形成によりその
ような問題の発生を防止することができる。
【0136】次に、図42に示すように、酸化タンタル
膜61bを堆積する。酸化タンタル膜61bの堆積は、
たとえば、450℃の等温雰囲気で、ペンタエトキシタ
ンタル(Ta(OC2 5 5 )を原料とするCVD法
により形成することができる。また、酸化タンタル膜6
1bの膜厚は15nmとする。酸化タンタル膜を容量絶縁
膜61として用いる場合、(1)被膜形成基板の大きさ
によらず被膜が一様に形成できること、(2)被膜の段
差被覆性がよいこと、(3)被膜の成膜速度が下地材料
に依存せず再現性よく形成できること、が必要な条件と
なる。非等温雰囲気での堆積では、前記条件が満足でき
なくなる場合があるが、本実施の形態では、等温雰囲気
で酸化タンタル膜61bを堆積するため、前記条件を満
たして安定に形成することが可能である。また、等温雰
囲気で被膜堆積を行う装置では、反応室内のガスクリー
ニングが容易であるため、製造歩留まりを向上すること
も可能である。
【0137】次に、半導体基板1をたとえば800℃の
酸素雰囲気で3分間の熱処理を行い、非晶質の酸化タン
タル膜61bを結晶化して多結晶の酸化タンタル膜61
c(Ta2 5 )に変換する。この際、酸化剤である活
性な酸素が酸化タンタル膜61bを通過するが、前記し
たとおり窒化シリコン膜61aが形成されているため、
多結晶シリコン膜56bへの酸素の透過を防止すること
ができる。また、本実施の形態では、窒化シリコン膜6
1aの堆積前に前記したとおり洗浄を施しているため、
窒化シリコン膜61aは均一に形成されており、酸素の
透過をより確実に防止することができる。
【0138】以上のようにして窒化シリコン膜61aお
よび酸化タンタル膜61cからなる容量絶縁膜61が形
成される。
【0139】なお、この酸化タンタル膜61bを結晶化
させるための熱工程は、前記した非晶質シリコン膜56
の結晶化のための熱処理より同一かまたは低い温度で行
われる。これにより、酸化タンタル膜61bを結晶化さ
せるための熱工程により、この熱工程よりも高い温度で
熱処理され形成された多結晶シリコン膜56bが熱スト
レスにより変形等を受けることがなく、安定に容量絶縁
膜61を形成することができる。
【0140】次に、図43に示すように、容量絶縁膜6
1の上部に膜厚150nm程度のTiN膜62を堆積した
後、フォトレジスト膜63をマスクにしたドライエッチ
ングでTiN膜62および容量絶縁膜61をパターニン
グすることにより、TiN膜62からなる上部電極と、
容量絶縁膜61と、多結晶シリコン膜56bからなる下
部電極60とで構成される情報蓄積用容量素子Cを形成
する。これにより、メモリセル選択用MISFETQs
とこれに直列に接続された情報蓄積用容量素子Cとで構
成されるDRAMのメモリセルが完成する。
【0141】TiN膜62は、たとえば四塩化チタンと
アンモニアを原料ガスとし、450℃の低圧CVD法に
より堆積することができる。このようなTiN膜62の
堆積は、段差被覆性よく行うことができるため下部電極
60により形成された凹部を完全に埋め込むことが可能
である。これによりメモリセルアレイ領域の表面をTi
N膜62自体でほぼ平坦化することができる。このよう
に表面を平坦化できるため、他のたとえば絶縁膜を堆積
し、凹部を埋め込む必要がない。絶縁膜で凹部を埋め込
む場合には、凹部の底部等にボイド等を生ずることがあ
り、完全に埋め込むことが困難になる場合がある。特に
微細化されたDRAMでは下部電極60の幅が狭くな
り、かつ、その深さが深くならざるをえないので、凹部
の埋め込みの問題は重要である。本実施の形態では前記
したとおり凹部を完全に埋め込み、表面を平坦化するこ
とができるので、このような問題は発生せず、DRAM
の信頼性を向上することができる。
【0142】また、TiN膜62の堆積は、前記したC
VD法によるTiN膜を単層で形成する場合に限られ
ず、CVD法によるTiN膜を薄く堆積した後に、スパ
ッタ法によるTiN膜を積層して表面の平坦化を行って
もよい。
【0143】また、TiN膜62の真性応力が1GPa
を越えると情報蓄積用容量素子Cの特性が劣化し好まし
くないことが本発明者らの検討により判明している。と
ころで、TiN膜の応力は、熱処理温度に強く依存す
る。本発明者らの実験検討によれば、TiN膜62の形
成後、550℃を越える温度で熱を加えるとほぼ温度に
比例して情報蓄積用容量素子Cの特性が劣化する。この
特性劣化は、TiN膜62の成膜時の温度に対しても同
様に生じるため、550℃以下の温度で形成する必要が
ある。また、400℃以下の温度ではTiN膜62の応
力は小さくなるものの、塩化アンモニウムがTiN膜6
2の表面に析出し、異物となって歩留りの低下をもたら
す。したがって、TiN膜62は400℃以上の温度で
形成することが好ましい。
【0144】また、TiN膜62による上部電極を形成
した後、450℃〜550℃の温度範囲で再び熱を加え
ることができる。この再加熱処理により情報蓄積用容量
素子Cのリーク電流を再加熱する前に比べて減少させる
ことができる。これは、CVD法で形成するTiN膜に
特有の現象であることが本発明者らの実験検討により判
明している。したがって、上部電極をCVD法によるT
iN膜とスパッタ法によるTiN膜との積層膜にする場
合、酸化タンタル膜61cと接する最下層にはCVD法
によるTiN膜を形成し、再加熱処理を行ってリーク電
流を低減することができる。なお、この再加熱処理は、
後の工程の絶縁膜の形成等の際の熱処理で兼ねてもよ
い。また、TiN膜62を形成した後には、550℃を
超える温度での熱処理は行わない。これにより、情報蓄
積用容量素子Cの特性を良好に維持できる。
【0145】次に、フォトレジスト膜63を除去した
後、図44に示すように、例えばオゾン(O3 )とテト
ラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用いた
プラズマCVD法で情報蓄積用容量素子Cの上部に膜厚
100nm程度の酸化シリコン膜64を堆積した後、フォ
トレジスト膜65をマスクにしたドライエッチングで周
辺回路の第1層配線38の上部の酸化シリコン膜64、
53、46、45、SOG膜44および窒化シリコン膜
40を除去することにより、スルーホール66を形成す
る。
【0146】次に、フォトレジスト膜65を除去した
後、図45に示すように、スルーホール66の内部にプ
ラグ67を形成し、続いて酸化シリコン膜64の上部に
第2層配線68、69を形成する。プラグ67は、酸化
シリコン膜64の上部にスパッタリング法で膜厚100
nm程度のTiN膜を堆積し、さらにその上部にCVD法
で膜厚500nm程度のW膜を堆積した後、これらの膜を
エッチバックしてスルーホール66の内部に残すことに
より形成する。第2層配線68、69は、酸化シリコン
膜64の上部にスパッタリング法で膜厚50nm程度のT
iN膜、膜厚500nm程度のAl(アルミニウム)膜、
膜厚50nm程度のTi膜を堆積した後、フォトレジスト
膜をマスクにしたドライエッチングでこれらの膜をパタ
ーニングして形成する。
【0147】次に、図46に示すように、第2層配線6
8、69の上部に層間絶縁膜を堆積する。層間絶縁膜
は、例えば膜厚300nm程度の酸化シリコン膜71、膜
厚400nm程度のSOG膜72および膜厚300nm程度
の酸化シリコン膜73で構成する。酸化シリコン膜7
1、73は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシ
ラン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCV
D法で堆積する。また、SOG膜72のベークは、Al
膜を主体とする第2層配線68、69の劣化を防止する
ために、400℃程度の温度で行う。
【0148】次に、図47に示すように、情報蓄積用容
量素子Cの上部の層間絶縁膜にスルーホール74を形成
し、周辺回路の第2層配線69の上部の層間絶縁膜にス
ルーホール75を形成した後、スルーホール74、75
の内部にプラグ76を形成し、続いて層間絶縁膜の上部
に第3層配線77、78、79を形成する。スルーホー
ル74、75は、フォトレジスト膜をマスクにしたドラ
イエッチングで酸化シリコン膜73、SOG膜72およ
び酸化シリコン膜64を除去することにより形成する。
プラグ76は、層間絶縁膜の上部にスパッタリング法で
膜厚100nm程度のTiN膜を堆積し、さらにその上部
にCVD法で膜厚500nm程度のW膜を堆積した後、こ
れらの膜をエッチバックしてスルーホール74、75の
内部に残すことにより形成する。第3層配線77〜79
は、層間絶縁膜の上部にスパッタリング法で膜厚50nm
程度のTiN膜、膜厚500nm程度のAl膜、膜厚50
nm程度のTi膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマス
クにしたドライエッチングでこれらの膜をパターニング
して形成する。
【0149】その後、第3層配線77〜79の上部に酸
化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜などで構成さ
れるパッシベーション膜を堆積するが、その図示は省略
する。以上の工程により、本実施の形態のDRAMが略
完成する。
【0150】なお、本実施の形態ではビット線BLを金
属を含む積層膜で構成して、シリコン基板等とのコンタ
クトの耐熱性が乏しくなっても容量絶縁膜61に酸化タ
ンタル膜61cを用いているので熱処理の低温化が可能
となり、コンタクト部分での導通不良を回避できる利点
がある。また、情報蓄積用容量素子Cの形成後、周辺回
路領域との間に段差が生じないようにしているので下部
電極60の高さを高くして容量を確保しやすくなる利点
がある。
【0151】(実施の形態2)本実施の形態のDRAM
の製造方法を図48〜図59を用いて説明する。
【0152】まず、図48に示すように、前記実施の形
態1の製造方法(図3〜図31)に従って、プラグ49
を形成し、さらに酸化シリコン膜46の上部に膜厚10
0〜200nm程度の窒化シリコン膜51をCVD法で堆
積する。その後、窒化シリコン膜51の上部に膜厚0.8
μm程度の酸化シリコン膜53を堆積した後、フォトレ
ジスト膜54をマスクにしたドライエッチングで酸化シ
リコン膜53および窒化シリコン膜51を除去すること
により、プラグ49を埋め込んだスルーホール48の上
部に溝55を形成する。
【0153】次に、フォトレジスト膜54を除去した
後、図49に示すように、酸化シリコン膜53の上部に
n型不純物(例えばP(リン))をドープした膜厚70
nm程度の非晶質シリコン膜56をCVD法で堆積する。
この非晶質シリコン膜56は、後に情報蓄積用容量素子
の下部電極となるものであり、非晶質シリコン膜56を
用いることによって、非晶質シリコン膜から多結晶シリ
コン膜に変換した場合には表面をきわめて平坦にするこ
とができ、欠陥キャパシタの発生を抑制することができ
ることは実施の形態1と同様である。また、非晶質シリ
コン膜56の堆積を、たとえばモノシラン(SiH4
とフォスフィン(PH3 )とを含むガスを原料ガスとし
た低圧CVD法により行うことができることも実施の形
態1と同様である。
【0154】次に、図50に示すように、非晶質シリコ
ン膜56の上部に溝55および長溝55aが完全に埋ま
るような膜厚(例えば400nm程度)の酸化シリコン膜
57を堆積する。酸化シリコン膜57は、実施の形態1
と同様に、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラ
ン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD
法で堆積することができるが、SOG膜とすることもで
きる。
【0155】次に、図51に示すように、酸化シリコン
膜57および酸化シリコン膜53上の非晶質シリコン膜
56をCMP(Chemical Mechanical Polishing )法を
用いて研磨除去し、溝55の内側(内壁および底部)に
非晶質シリコン膜56を残す。このとき、溝55の内側
には研磨除去されなかった酸化シリコン膜57も残って
いる。
【0156】次に、半導体基板1の表面を洗浄した後、
たとえば800℃、3分の熱処理を窒素雰囲気中で施
す。この熱処理により、非晶質シリコン膜56を固相成
長させて多結晶シリコン膜56bに変換する。
【0157】次に、図52に示すように、フッ酸系のエ
ッチング液を用いて溝55の内部の酸化シリコン膜57
と酸化シリコン膜53とをウェットエッチングして除去
する。マスクを用いずにウェットエッチングを行うた
め、半導体基板1の全面にわたって酸化シリコン膜53
が除去され、周辺回路領域の酸化シリコン膜53も完全
に除去される。溝55の隙間の底部および周辺回路領域
には窒化シリコン膜51が形成されているので、酸化シ
リコン膜53が全部除去されてもその下部の酸化シリコ
ン膜46がエッチング液によって削られることはない。
【0158】上記のウェットエッチングにより、筒状の
下部電極60が完成する。また、この下部電極60の外
側(溝55の外部)に残った窒化シリコン膜51により
下部電極60の機械的強度が向上することは、実施の形
態1と同様である。
【0159】次に、半導体基板1に洗浄を施す。この洗
浄により、下部電極60を構成する多結晶シリコン膜5
6bの表面に形成された自然酸化膜を除去することがで
きる。
【0160】次に、図53に示すように容量絶縁膜61
を形成する。容量絶縁膜61の詳細な形成方法は実施の
形態1と同様であるため説明を省略する。
【0161】次に、図54に示すように、フォトレジス
ト膜をマスクにしたドライエッチングで周辺回路の第1
層配線38の上部の容量絶縁膜61、窒化シリコン膜5
1、酸化シリコン膜46、45、SOG膜44および窒
化シリコン膜40を除去することにより、スルーホール
81を形成する。
【0162】次に、前記フォトレジスト膜を除去した
後、図55に示すように、スルーホール81の内面を含
む半導体基板1の全面に膜厚150nm程度のTiN膜8
2を堆積する。TiN膜82の堆積は、実施の形態1の
TiN膜62と同様であるため、説明を省略する。
【0163】次に、図56に示すように、フォトレジス
ト膜をマスクにしたドライエッチングでTiN膜82お
よび容量絶縁膜61をパターニングすることにより、T
iN膜からなる上部電極83と、容量絶縁膜61と、多
結晶シリコン膜56bからなる下部電極60とで構成さ
れる情報蓄積用容量素子Cを形成する。これにより、メ
モリセル選択用MISFETQsとこれに直列に接続さ
れた情報蓄積用容量素子Cとで構成されるDRAMのメ
モリセルが完成する。同時に、周辺回路領域にTiN膜
からなるプラグ84を形成する。このように、周辺回路
領域にプラグ84を形成することにより、後に説明する
周辺回路領域に形成する接続孔の開口を容易にすること
ができる。なお、ここではプラグ84を例示している
が、配線としてもよい。
【0164】次に、図57に示すように、上部電極83
の表面よりもやや高くなる膜厚で、絶縁膜85を堆積す
る。絶縁膜85は、例えばオゾン(O3 )とテトラエト
キシシラン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズ
マCVD法で堆積することができるが、SOG膜とする
こともできる。
【0165】次に、図58に示すように、絶縁膜85を
CMP法により研磨し、表面を平坦化する。このとき、
周辺回路領域の相対的に凹んでいる領域にダミーパター
ンを設け、研磨の平坦性を確保してもよい。
【0166】次に、図59に示すように、フォトレジス
ト膜をマスクにしたドライエッチングで絶縁膜85を除
去することにより、スルーホール86を形成する。その
後、実施の形態1のプラグ67、第2層配線68、69
と同様に、プラグ87および第2層配線88を形成す
る。このスルーホール86の加工は、その下部にプラグ
84が形成されてるため、スルーホール86の深さが深
くならず、アスペクト比を緩和することができる。この
ため、スルーホール86の加工が容易となり、また、下
部電極60の高さを高くすることが可能となって、蓄積
電荷量の増加を図ることができる。
【0167】なお、この後の工程は実施の形態1と同様
であるため説明を省略する。以上の工程により、本実施
の形態のDRAMが略完成する。
【0168】本実施の形態によれば、容量絶縁膜61に
酸化タンタル膜61bを用いてプロセスの低温化を可能
にすると同時に、周辺回路領域のプラグ84または配線
を上部電極83と同層で形成するため、第2層配線88
を第1層配線38に接続する際のスルーホール86の形
成を容易にし、あるいは、より高い情報蓄積用容量素子
Cを形成して大きな蓄積電荷量を確保することができ
る。
【0169】(実施の形態3)図60は、実施の形態1
および2の酸化タンタル膜61bを結晶化させた後の結
晶状態を透過電子顕微鏡で観察した結果を模式的に示し
ている。(a)は、750℃で30分間、酸素雰囲気で
熱処理を行った場合を示し、(b)は800℃で3分
間、酸素雰囲気で熱処理を行った場合を示す。各々の酸
化タンタル膜61bの膜厚は、15nmである。(a)
の場合、膜厚の1000倍にも及ぶ極めて大きな粒成長
が生じた酸化タンタル結晶89を有する。一方、(b)
の場合は、せいぜい膜厚の100倍以下の粒径で、か
つ、粒径がほぼ均一に揃った酸化タンタル結晶90を有
する。大粒径の酸化タンタル結晶89からなる酸化タン
タル膜は、結晶成長に伴って発生する歪みを緩和するた
めに、表面にうねりが生じ、粒界部分91の膜厚が薄く
なって欠陥が生じやすい。一方、高温で熱処理した場合
には核生成密度の増大により大粒径の酸化タンタル結晶
が成長せず、比較的小さくかつ均一な粒径の酸化タンタ
ル結晶90を有する酸化タンタル膜とすることができ
る。このため歪が小さく、粒界部分92の膜厚も厚くす
ることができ、欠陥の発生を抑制することができる。し
たがって、酸化タンタル膜61bに用いる場合には、8
00℃で3分間程度熱処理することが好ましい。
【0170】(実施の形態4)本実施の形態のDRAM
の製造方法を図61および図62を用いて説明する。
【0171】まず、前記実施の形態1の製造方法(図3
〜図37)に従って、非晶質シリコン膜56をCMP法
により溝55内に埋め込んで形成する。
【0172】その後、加熱処理して多結晶シリコン膜に
変換することなく、図38に示すようにフォトレジスト
膜58をマスクにしてウェットエッチングを施し、円筒
形状の非晶質シリコン膜56を露出させる。
【0173】次に、非晶質シリコン膜56に核生成処理
を行い、結晶化させて半球状シリコン結晶93を形成す
る。その後、実施の形態1と同様な熱処理を施して非晶
質シリコン膜56を多結晶シリコン膜56bに変換し、
下部電極60を形成する。図61(a)は、円筒状の非
晶質シリコン膜56の部分を拡大した断面図である。こ
こで、半球状シリコン結晶93の形成において重要な点
は、核生成処理前の非晶質シリコン膜56の表面の清浄
さを保持することにあり、自然酸化膜や付着有機物等は
形成を阻害する要因となる。
【0174】清浄化の方法としてたとえば湿式洗浄を施
した後、UV(紫外線)およびオゾン(O3 )クリーニ
ング、HFガスエッチングを例示することができる。ま
た、前記清浄化工程と半球状シリコン結晶93の形成工
程とが一体化された装置で処理するのが望ましい。
【0175】図61(b)は、下部電極60上に容量絶
縁膜61を形成する場合の問題点を模式的に示した断面
図である。半球状シリコン結晶93を形成した後、80
0℃、3分の熱処理を施して非晶質シリコン膜56の結
晶化を完結させ多結晶シリコン膜56bに転換する。
【0176】次に、アンモニア雰囲気中で800℃、3
分熱処理して半球状シリコン結晶93を有する多結晶シ
リコン膜56bの表面に窒化シリコン膜94を形成す
る。CVD法を用いて酸化タンタル膜95を堆積した
後、酸素雰囲気中で800℃、3分熱処理し、酸化タン
タル膜95を結晶化させ、多結晶の酸化タンタル膜96
を形成する。
【0177】ここで用いた熱窒化法により形成する窒化
シリコン膜94の膜厚は、下地Si表面の不純物濃度に
強く依存する。元々均一に存在していた不純物が半球状
シリコン結晶93の形成時に偏析し、不純物濃度の低い
領域が生じる。このため、図中Aに示した領域のように
窒化シリコン膜94の膜厚が薄くなってしまう。結果的
に、酸化タンタル膜95の形成後の酸化熱処理でこのA
の部分が異常酸化され、酸化タンタル膜95自体が歪み
を生じてリーク電流が増大する原因となる。
【0178】これを防止するため、窒化シリコン膜94
をCVD法で形成することができる。CVD法は、堆積
反応であり、下地の不純物濃度の影響を受けることなく
形成することが可能である。これにより、窒化シリコン
膜94を不純物濃度によらず均一な膜厚で形成して異常
酸化を防止することができる。
【0179】また、CVD法で窒化シリコン膜94を形
成した後、酸化タンタル膜95を形成する前に、窒化シ
リコン膜94を酸化処理してシリコン酸窒化膜を予め形
成しておくのも効果的である。
【0180】一方、図中Bに示したように、酸化タンタ
ル膜95の結晶化の際に粒界97が、下地の突出部Tに
遭遇する場合がある。酸化タンタルの粒界97は、表面
から下地窒化膜まで貫通して形成されるため結果的に膜
厚が薄い状態になり、この部分でのリーク電流が増大す
る結果となり好ましくない。
【0181】これを防止するのには粒界97が貫通しな
いように、比較的薄い酸化タンタル膜を結晶化した層を
複数層形成することができる。これによりリーク電流を
低減することができる。
【0182】その後、実施の形態1と同様に上部電極の
形成し、情報蓄積用容量素子Cを形成する。またその後
の工程は、実施の形態1と同様であるため説明を省略す
る。
【0183】図62は、半球状シリコン結晶93を有す
る多結晶シリコン膜56bを下部電極60とした情報蓄
積用容量素子Cの電流−電圧特性の一例を示したグラフ
である。横軸は、上部電極に印加した電圧を、縦軸はリ
ーク電流密度を各々示している。図中点線は、10nA
/cm2 のリーク電流密度のレベルを、矢印Vは−1.5
Vの電圧を各々示している。
【0184】Bの特性は、熱窒化により形成した窒化シ
リコン膜と単層の酸化タンタル膜とを組み合わせて形成
した容量絶縁膜の場合、Aの特性はCVD法により形成
した窒化シリコン膜と複数層の酸化タンタル膜とを組み
合わせで形成した容量絶縁膜の場合を示している。A、
B共にその特性は正側のリーク電流密度は同程度である
が、負側のリーク電流には大きな差が生じている。Bの
特性ではDRAMのリフレッシュ特性を満足できない
が、Aの特性であれば満足できる。すなわち、CVD法
により形成した窒化シリコン膜を容量絶縁膜61の窒化
シリコン膜61aとし、酸化タンタル膜61bを複数層
にした場合には、DRAMのリフレッシュ特性を満足す
ることができる。
【0185】(実施の形態5)図63は、情報蓄積用容
量素子Cの欠陥発生を抑止するのに好適な装置の形態を
示した概念図である。
【0186】図63(a)は、窒化シリコン膜形成部9
8、酸化タンタル膜形成部99、熱処理部100及び窒
化チタン膜形成部101が連結された装置構成を示して
いる。下部電極60の形成後、窒化シリコン膜61aの
形成から上部電極62の形成まで半導体基板1を空気に
曝すことなく一貫で処理できるので汚染の付着を防止し
て情報蓄積用容量素子Cの欠陥の発生を抑止できる。な
お前記各機能を備えた単一の反応室を有する装置として
もよい。
【0187】図63(b)は、図63(a)の窒化シリ
コン膜形成部98の前にさらに洗浄処理部102を設け
ており、より効果的に情報蓄積用容量素子Cの欠陥の発
生を抑止できる。
【0188】なお、各形成部はゲートバルブ103によ
り遮断されてもよい。
【0189】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0190】例えば、下部電極材料は多結晶シリコン膜
に限定されるものではなく、金属膜などで構成してもよ
い。
【0191】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0192】(1)微細化しても必要な蓄積電荷量を確
保することができる情報蓄積用容量素子を有する半導体
集積回路装置およびその製造技術を提供することができ
る。
【0193】(2)メモリセルアレイ領域と周辺回路領
域との段差を解消した場合に、周辺回路領域に形成する
接続孔の開口を容易にすることができる半導体集積回路
装置の構造および製造技術を提供することができる。
【0194】(3)情報蓄積用容量素子のリーク電流を
低減し、蓄積電荷量の確保を容易にすることができる。
【0195】(3)情報蓄積用容量素子のリーク電流を
低減することに寄与する情報蓄積用容量素子を構成する
下部電極、容量絶縁膜および上部電極の構造および製造
技術を提供することができる。
【0196】(4)必要な蓄積電荷量を確保し、かつ製
造工程全般の低温化を図って、信頼性の高い半導体集積
回路装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるDRAMを形成し
た半導体チップの全体平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1であるDRAMの等価回
路図である。
【図3】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図8】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図10】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図11】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図12】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図13】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図14】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図15】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図16】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図17】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図18】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図19】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図20】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図21】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図22】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図23】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図24】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図25】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図26】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図27】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図28】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図29】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図30】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図31】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図32】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図33】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図34】スルーホールの上部に形成された溝とメモリ
アレイを取り囲む帯状の長溝のパターンを示す平面図で
ある。
【図35】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図36】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図37】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図38】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図39】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図40】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図41】下部電極部分の拡大断面図である。
【図42】下部電極部分の拡大断面図である。
【図43】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図44】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図45】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図46】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図47】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図48】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図49】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図50】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図51】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図52】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図53】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図54】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図55】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図56】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図57】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図58】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図59】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図60】(a)および(b)は、本発明の実施の形態
3の酸化タンタル膜を結晶化させた後の結晶状態を透過
電子顕微鏡で観察した結果を示した模式図である。
【図61】本発明の実施の形態4であるDRAMの製造
方法を示す要部断面図であり、(a)は、円筒状の非晶
質シリコン膜の部分を拡大した断面図、(b)は、下部
電極上に容量絶縁膜を形成する場合の問題点を模式的に
示した断面図である。
【図62】本発明の実施の形態4の半球状シリコン結晶
を有する多結晶シリコン膜を下部電極とした情報蓄積用
容量素子の電流−電圧特性を示したグラフである。
【図63】(a)および(b)は、本発明の実施の形態
5である製造装置の一例を示した概念図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 1A 半導体チップ 2 酸化シリコン膜 3 窒化シリコン膜 4 フォトレジスト膜 5 素子分離溝 5a 溝 6 薄い酸化シリコン膜 7 酸化シリコン膜 8 窒化シリコン膜 9 フォトレジスト膜 10 n型半導体領域 11 p型ウエル 12 n型ウエル 13 ゲート酸化膜 14 ゲート電極 14A ゲート電極 14B ゲート電極 14C ゲート電極 15 窒化シリコン膜 16 フォトレジスト膜 17 p- 型半導体領域 18 n- 型半導体領域 19 n型半導体領域 20 窒化シリコン膜 20a サイドウォールスペーサ 21 フォトレジスト膜 22 p+ 型半導体領域 23 n+ 型半導体領域 24 SOG膜 25 酸化シリコン膜 26 酸化シリコン膜 27 フォトレジスト膜 28 コンタクトホール 29 コンタクトホール 30 プラグ 31 酸化シリコン膜 32 フォトレジスト膜 33 フォトレジスト膜 34 コンタクトホール 36 コンタクトホール 38 第1層配線 40 窒化シリコン膜 41 フォトレジスト膜 42 酸化シリコン膜 43 サイドウォールスペーサ 44 SOG膜 45 酸化シリコン膜 46 酸化シリコン膜 47 フォトレジスト膜 48 スルーホール 49 プラグ 51 窒化シリコン膜 52 フォトレジスト膜 53 酸化シリコン膜 54 フォトレジスト膜 55 溝 55a 長溝 56 非晶質シリコン膜 56b 多結晶シリコン膜 57 酸化シリコン膜 58 フォトレジスト膜 60 下部電極 61 容量絶縁膜 61a 窒化シリコン膜 61b 酸化タンタル膜 61c 酸化タンタル膜 62 TiN膜(上部電極) 63 フォトレジスト膜 64 酸化シリコン膜 65 フォトレジスト膜 66 スルーホール 67 プラグ 68 第2層配線 69 第2層配線 71 酸化シリコン膜 72 SOG膜 73 酸化シリコン膜 74 スルーホール 75 スルーホール 76 プラグ 77 第3層配線 81 スルーホール 82 TiN膜 83 上部電極 84 プラグ 85 絶縁膜 86 スルーホール 87 プラグ 88 第2層配線 89 酸化タンタル結晶 90 酸化タンタル結晶 91 粒界部分 92 粒界部分 93 半球状シリコン結晶 94 窒化シリコン膜 95 酸化タンタル膜 96 酸化タンタル膜 97 粒界 98 窒化シリコン膜形成部 99 酸化タンタル膜形成部 100 熱処理部 101 窒化チタン膜形成部 102 洗浄処理部 103 ゲートバルブ BL ビット線 C 情報蓄積用容量素子 MARY メモリアレイ Qn nチャネル型MISFET Qp pチャネル型MISFET Qs メモリセル選択用MISFET SA センスアンプ WD ワードドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 勇 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 田丸 剛 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 國友 正人 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 中田 昌之 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 大路 譲 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセル選択用MISFETとこれに
    直列に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを
    構成し、上方に開孔部を有する筒形の多結晶シリコン膜
    からなる下部電極、前記下部電極の表面に形成された容
    量絶縁膜および前記容量絶縁膜を挟み前記下部電極に対
    向して形成された上部電極を備えた前記情報蓄積用容量
    素子を前記メモリセル選択用MISFETの上部に配置
    したDRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法で
    あって、(a)半導体基板の主面に形成したメモリセル
    選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を堆積した後、
    前記第1絶縁膜を開孔して溝を形成する工程、(b)前
    記溝の内部を含む前記第1絶縁膜の上部に、不純物が含
    有された非晶質シリコン膜を前記溝が埋まらない膜厚で
    堆積する工程、(c)前記非晶質シリコン膜の上部に前
    記溝が埋まるような膜厚の第2絶縁膜を堆積する工程、
    (d)前記溝が形成された領域の前記第2絶縁膜および
    前記第1絶縁膜の上部の前記非晶質シリコン膜を除去す
    ることにより、前記溝の内部のみに前記非晶質シリコン
    膜を残す工程、(e)第1の熱処理を施し、前記非晶質
    シリコン膜を固相成長させ、多結晶シリコン膜に変換す
    る工程、(f)前記溝とこれに隣接する溝との隙間の前
    記第1絶縁膜および前記溝の内部の前記第2絶縁膜を除
    去し、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を形成する
    工程、(g)前記下部電極の表面に前記容量絶縁膜を形
    成し、第2の熱処理を施して前記容量絶縁膜を改質する
    工程、を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 メモリセル選択用MISFETとこれに
    直列に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを
    構成し、上方に開孔部を有する筒形の多結晶シリコン膜
    からなる下部電極、前記下部電極の表面に形成された容
    量絶縁膜および前記容量絶縁膜を挟み前記下部電極に対
    向して形成された上部電極を備えた前記情報蓄積用容量
    素子を前記メモリセル選択用MISFETの上部に配置
    したDRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法で
    あって、(a)半導体基板の主面に形成したメモリセル
    選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を堆積した後、
    前記第1絶縁膜を開孔して溝を形成する工程、(b)前
    記溝の内部を含む前記第1絶縁膜の上部に、不純物が含
    有された非晶質シリコン膜を前記溝が埋まらない膜厚で
    堆積する工程、(c)前記非晶質シリコン膜の上部に前
    記溝が埋まるような膜厚の第2絶縁膜を堆積する工程、
    (d)前記溝が形成された領域の前記第2絶縁膜および
    前記第1絶縁膜の上部の前記非晶質シリコン膜を除去す
    ることにより、前記溝の内部のみに前記非晶質シリコン
    膜を残す工程、(e)前記溝とこれに隣接する溝との隙
    間の前記第1絶縁膜および前記溝の内部の前記第2絶縁
    膜を除去し、上方に開孔部を有する筒形の非晶質シリコ
    ン膜を露出する工程、(f)第1の熱処理を施し、前記
    非晶質シリコン膜を固相成長させ、多結晶シリコン膜に
    変換し、前記下部電極を形成する工程、(g)前記下部
    電極の表面に前記容量絶縁膜を形成し、第2の熱処理を
    施して前記容量絶縁膜を改質する工程、を含むことを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記上方に開孔部を有する筒形の非晶
    質シリコン膜を露出させた後、前記非晶質シリコン膜の
    表面に凹凸を形成する工程を含むことを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記上方に開孔部を有する筒形の非晶
    質シリコン膜の表面に凹凸を形成する前に、前記非晶質
    シリコン膜の表面を清浄化する工程を含むことを特徴と
    する半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載のいずれかの半導体集
    積回路装置の製造方法であって、前記非晶質シリコン膜
    は、少なくともモノシラン(SiH4 )を含むガスを原
    料ガスとした低圧CVD法により形成されることを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5記載のいずれかの半導体集
    積回路装置の製造方法であって、前記第2絶縁膜および
    前記非晶質シリコン膜の除去は、CMP法により行われ
    る第1の方法、前記第2絶縁膜をエッチングして前記第
    1絶縁膜の上部の前記第1導電膜を露出させた後、前記
    第1導電膜をエッチングすることにより行われる第2の
    方法、のいずれかの方法により行われることを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載のいずれかの半導体集
    積回路装置の製造方法であって、前記第1の熱処理は、
    前記第2の熱処理以上の温度で行われることを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 メモリセル選択用MISFETとこれに
    直列に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを
    構成し、上方に開孔部を有する筒形の多結晶シリコン膜
    からなる下部電極、前記下部電極の表面に形成された容
    量絶縁膜および前記容量絶縁膜を挟み前記下部電極に対
    向して形成された上部電極を備えた前記情報蓄積用容量
    素子を前記メモリセル選択用MISFETの上部に配置
    したDRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法で
    あって、(a)半導体基板の主面に形成したメモリセル
    選択用MISFETの上部に、上方に開孔部を有する筒
    形の前記下部電極を形成する工程、(b)前記下部電極
    の表面にシリコン窒化膜を形成する工程、(c)前記シ
    リコン窒化膜上に酸化タンタル膜をCVD法で堆積する
    工程、(d)前記酸化タンタル膜に熱処理を施し、前記
    酸化タンタル膜を改質して前記容量絶縁膜を形成する工
    程、を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記シリコン窒化膜は、600℃〜8
    50℃のアンモニア(NH3 )雰囲気での熱処理によ
    り、または、低圧CVD法により形成されることを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体集積回路装置の
    製造方法であって、前記低圧CVD法は、少なくともジ
    クロルシラン(SiH2 Cl2 )およびアンモニアを含
    むガスを原料ガスとして用いるものであることを特徴と
    する半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の半導体集積回路装置の
    製造方法であって、前記酸化タンタル膜の堆積前に、シ
    リコン酸窒化膜を形成する工程を含むことを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8〜11記載のいずれかの半導
    体集積回路装置の製造方法であって、前記シリコン窒化
    膜またはシリコン酸窒化膜の形成前に、前記下部電極の
    表面を清浄化する工程を含むことを特徴とする半導体集
    積回路装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記下部電極の表面の清浄化は、
    前記シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜の形成を行
    う反応室と同一の反応室、または、減圧もしくは不活性
    雰囲気にすることができる搬送室で前記シリコン窒化膜
    またはシリコン酸窒化膜の形成を行う反応室に連結され
    た他の反応室において、水素雰囲気での熱処理を施すこ
    とにより行われることを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項8〜13記載のいずれかの半導
    体集積回路装置の製造方法であって、前記酸化タンタル
    膜の堆積は、450℃以上の等温雰囲気で行われること
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項8〜14記載のいずれかの半導
    体集積回路装置の製造方法であって、前記酸化タンタル
    膜の熱処理は、酸化タンタルの結晶粒径が均一となるよ
    うに施されることを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記熱処理は、730℃以上85
    0℃以下の温度範囲の酸化性雰囲気で行われることを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項15または16記載の半導体集
    積回路装置の製造方法であって、前記熱処理により、前
    記シリコン窒化膜はシリコン酸窒化膜を含む膜に変換さ
    れていることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項8〜17記載のいずれかの半導
    体集積回路装置の製造方法であって、前記酸化タンタル
    膜の熱処理の後、さらに第2の酸化タンタル膜をCVD
    法で堆積し、前記第2の酸化タンタル膜に熱処理を施す
    工程を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  19. 【請求項19】 メモリセル選択用MISFETとこれ
    に直列に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセル
    を構成し、上方に開孔部を有する筒形の下部電極、前記
    下部電極の表面に形成された容量絶縁膜および前記容量
    絶縁膜を挟み前記下部電極に対向して形成された上部電
    極を備えた前記情報蓄積用容量素子を前記メモリセル選
    択用MISFETの上部に配置したDRAMを有する半
    導体集積回路装置の製造方法であって、(a)半導体基
    板の主面に形成したメモリセル選択用MISFETの上
    部に、前記下部電極を形成し、少なくとも前記下部電極
    の表面に前記容量絶縁膜を形成する工程、(b)前記容
    量絶縁膜が形成された前記半導体基板の全面に、前記上
    部電極となる窒化チタン膜を堆積し、前記下部電極の筒
    形状により生じた凹部を埋め込んで前記下部電極上の前
    記窒化チタン膜の表面を平坦化する工程、を含むことを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記窒化チタン膜の堆積前に、前
    記メモリセルが形成されたメモリセルアレイ領域の周辺
    の周辺回路領域に接続孔を開口し、前記接続孔を含む前
    記半導体基板の全面に前記窒化チタン膜を堆積し、前記
    窒化チタン膜をパターニングして前記メモリセルアレイ
    領域を覆うように前記上部電極を形成すると同時に前記
    接続孔を埋め込むプラグまたは配線を形成することを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項19または20記載の半導体集
    積回路装置の製造方法であって、前記窒化チタン膜は、
    CVD法のみにより堆積する第1の方法、CVD法によ
    る第1の窒化チタン膜の堆積後スパッタ法による第2の
    窒化チタン膜を堆積する第2の方法のいずれかの方法に
    より堆積されることを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記CVD法による窒化チタン膜
    は、430℃〜500℃の温度範囲で、少なくとも四塩
    化チタンとアンモニアとを含むガスを原料ガスとして堆
    積されることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  23. 【請求項23】 請求項19〜22記載のいずれかの半
    導体集積回路装置の製造方法であって、前記窒化チタン
    膜の堆積後、550℃を越える熱処理を施さないことを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 メモリセル選択用MISFETとこれ
    に直列に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセル
    を構成し、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を備え
    た前記情報蓄積用容量素子を前記メモリセル選択用MI
    SFETの上部に配置したDRAMを有する半導体集積
    回路装置の製造方法であって、(a)半導体基板の主面
    に形成したメモリセル選択用MISFETの上部に第1
    絶縁膜を堆積し、第1絶縁膜とはエッチング速度の異な
    る第2絶縁膜を堆積した後、前記第1絶縁膜および前記
    第2絶縁膜を開孔して溝を形成する工程、(b)前記溝
    の内部を含む前記第2絶縁膜の上部に情報蓄積用容量素
    子の下部電極を構成する第1導電膜を、前記溝が埋まら
    ない膜厚で堆積する工程、(c)前記第1導電膜の上部
    に前記溝が埋まるような膜厚の第3絶縁膜を堆積する工
    程、(d)前記溝が形成された領域の前記第3絶縁膜お
    よび前記第2絶縁膜の上部の前記第1導電膜を除去する
    ことにより、前記溝の内部のみに前記第1導電膜を残す
    工程、(e)前記溝とこれに隣接する溝との隙間の前記
    第2絶縁膜および前記溝の内部の前記第3絶縁膜を前記
    第1絶縁膜をエッチングストッパとしてエッチングし、
    上方に開孔部を有する筒形の前記下部電極を形成する工
    程、を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  25. 【請求項25】 メモリセル選択用MISFETとこれ
    に直列に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセル
    を構成し、上方に開孔部を有する筒形の多結晶シリコン
    膜からなる下部電極、前記下部電極の表面に形成された
    容量絶縁膜および前記容量絶縁膜を挟み前記下部電極に
    対向して形成された上部電極を備えた前記情報蓄積用容
    量素子を前記メモリセル選択用MISFETの上部に配
    置したDRAMを有する半導体集積回路装置であって、
    前記下部電極の上部端は、鋭角な先端部を有さないこと
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  26. 【請求項26】 メモリセル選択用MISFETとこれ
    に直列に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセル
    を構成し、上方に開孔部を有する筒形の多結晶シリコン
    膜からなる下部電極、前記下部電極の表面に形成された
    容量絶縁膜および前記容量絶縁膜を挟み前記下部電極に
    対向して形成された上部電極を備えた前記情報蓄積用容
    量素子を前記メモリセル選択用MISFETの上部に配
    置したDRAMを有する半導体集積回路装置であって、
    前記容量絶縁膜は、シリコン窒化膜またはシリコン酸窒
    化膜、および酸化タンタル膜を含むことを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の半導体集積回路装置
    であって、前記シリコン窒化膜の膜厚は5nm以下であ
    り、前記シリコン酸窒化膜の膜厚は、3〜4.5nmの範
    囲であり、前記酸化タンタル膜の膜厚は10〜20nm
    の範囲であることを特徴とする半導体集積回路装置。
  28. 【請求項28】 請求項26または27記載の半導体集
    積回路装置であって、前記酸化タンタル膜は、単層また
    は複数層形成されていることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  29. 【請求項29】 請求項26、27または28記載の半
    導体集積回路装置であって、前記酸化タンタル膜を構成
    する結晶の平均粒径は1.5μm以下であり、かつ前記結
    晶の粒径はほぼ均一であることを特徴とする半導体集積
    回路装置。
  30. 【請求項30】 メモリセル選択用MISFETとこれ
    に直列に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセル
    を構成し、上方に開孔部を有する筒形の多結晶シリコン
    膜からなる下部電極、前記下部電極の表面に形成された
    容量絶縁膜および前記容量絶縁膜を挟み前記下部電極に
    対向して形成された上部電極を備えた前記情報蓄積用容
    量素子を前記メモリセル選択用MISFETの上部に配
    置したDRAMを有する半導体集積回路装置であって、
    前記上部電極は、CVD法により形成された窒化チタン
    膜を含み、その真性応力が1Gpa未満であることを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  31. 【請求項31】 請求項25〜30記載のいずれかの半
    導体集積回路装置であって、前記情報蓄積用容量素子
    は、前記上部電極側が前記下部電極側に対して相対的に
    負のバイアス条件になるとき、前記上部電極と前記下部
    電極との間を流れる電流密度が10nA/cm2 となる
    バイアス電圧の絶対値が1.5V以上となる特性を有する
    ものであることを特徴とする半導体集積回路装置。
  32. 【請求項32】 シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化
    膜を形成する第1の手段と、酸化タンタル膜を堆積する
    第2の手段と、酸化性雰囲気で熱処理を施す第3の手段
    と、CVD法により窒化チタン膜を堆積する第4の手段
    とを有する半導体集積回路装置の製造装置であって、前
    記第1、第2、第3および第4の手段を同一反応室に有
    する第1の構成、前記第1、第2、第3および第4の手
    段を各々個別の反応室に有し、前記個別の反応室が減圧
    または不活性雰囲気に保持することができる搬送室によ
    り連結されている第2の構成、のいずれかの構成を有す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造装置。
  33. 【請求項33】 請求項32記載の半導体集積回路装置
    の製造装置であって、前記第1、第2、第3および第4
    の手段に加え、水素雰囲気で熱処理を施す第5の手段を
    備えていることを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    装置。
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