JPH11265381A - 言語変換方法ならびに装置及び同方法がプログラムされ記録される記録媒体 - Google Patents

言語変換方法ならびに装置及び同方法がプログラムされ記録される記録媒体

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JPH11265381A
JPH11265381A JP10065735A JP6573598A JPH11265381A JP H11265381 A JPH11265381 A JP H11265381A JP 10065735 A JP10065735 A JP 10065735A JP 6573598 A JP6573598 A JP 6573598A JP H11265381 A JPH11265381 A JP H11265381A
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JP10065735A
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Genichi Iwasaki
元一 岩崎
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ユーザが直接修正文を入力した場
合、そこに含まれる解析を改善するために有用な情報
を、元々の翻訳とは逆方向に翻訳もしくは解析を行なう
ことにより自動抽出し、これによって修正した部分以外
の訳文を効率良く生成する。 【解決手段】 本発明は、第1言語で記述された入力文
を取り込み、取り込まれた入力文を形態素に分解して解
析を行い、各形態素間の構文構造を解析して第2言語に
変換し得られる結果を出力する言語変換装置において、
編集処理部19を介し出力された結果をユーザが意図す
る内容に編集し、その内容を再入力することにより、取
り込まれた入力文を形態素に分解して解析を行い、各形
態素間の構文構造を解析して第2言語に変換し、解析結
果差分抽出部26で編集前の結果と比較することにより
差分を抽出し、この抽出した内容を学習データとして以
降の構文解析に使用される解析の優先度情報を更新す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの言語間で入
力文を相互に変換するシステムに用いて好適な、言語変
換方法ならびに装置、及び同方法がプログラムされ記録
される記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】翻訳とはある言語で書かれた文章を他の
言語の文章に意味を変えずに変換することである。機械
翻訳は、この変換を人間の代わりにコンピュータが行な
う。この変換を如何に行なうかの違いにより翻訳方式の
差が出てくる。
【0003】翻訳方式には大別するとトランスファ方式
と中間言語方式の2つが存在する。トランスファ方式は
中間表現を持たず、原言語の文を解析した後、語のレベ
ルで直接目標言語の語に変換し、その後、目標言語の文
を生成していく方式である。中間言語方式は、翻訳の対
象となる言語に共通な中間表現を設け、言語間での変換
は全く行なわない方式である。
【0004】ところで、上述した機械翻訳装置は、単語
や句等の対応関係を記憶しておき、それを組み合わせる
ことにより翻訳を行なうのが常識となっている。このた
めには、入力文を単語やそれより小さな単位に分解する
ための形態素解析や、文の要素が互いにどのように結び
付いて、どういう役割を果たし、どのように文を構成し
ているかを決定するための構文解析が必要になる。形態
素解析は、入力文の文字列と単語辞書の見出しを照合す
ることによって行なわれる。いわゆる辞書引きである。
構文解析は、この辞書引きされた結果に対して書き換え
規則を適用することによって行なわれる。書き換え規則
は、文の部分的な構造を示したもので、文は名詞句と動
詞句で構成されるといったことや、名詞句は、名詞と助
詞で公正されるといったことを記述した規則であり、解
析は、名詞と助詞が並んでいればそれを名詞句として認
定し、名詞句と動詞句が並んでいればそれを文であると
認定することによって行なわれる。
【0005】上述した機械翻訳装置において、複数通り
の構文解析が得られた場合、つまり、複数の翻訳候補が
得られた場合、それらの間で優先順位を決定する必要が
ある。この方式の一つとして特開平8−235186号
に、「一つの入力文に対して複数の解析文を持つ場合、
それぞれの解析結果から生成される翻訳文からユーザが
一つ選択することにより、構文解析の違いを自動抽出
し、学習機能として自動学習や規則の修正を可能とする
ために、構文解析部において、最優先と判断された解析
結果と、ユーザがもっとも適当であると判断した解析結
果を比較し、それぞれの解析結果の構文構造において異
なる部分を局所構文構造として抽出する解析結果差分抽
出部を用意し、変換結果と共に出力する」技術が公開さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術によ
れば、1つの入力文から複数提示された翻訳文のうち、
装置が最優先とみなした解析結果から変換生成された翻
訳文が適切でなかった場合に、その解析結果とユーザが
適当であると判断した目標言語文を生成した解析結果を
比較し、それぞれの解析結果から構造の異なる部分を局
所構文構造として抽出する解析結果差分抽出部により、
構文解析処理結果から適当でないと思われる箇所を自動
的に抽出できることから、ユーザが翻訳文の適不適は判
断できるが、構文解析結果の不適当な箇所を指摘するの
が困難であるという場合にも、付与される優先度が適当
でない局所構文構造を提示することができる。
【0007】しかしながら、ユーザの知識は、複数候補
からの選択という形式でしか学習機能に反映させること
ができず、従って、実際の修正作業でしばしば発生する
「ユーザが翻訳文を直接入力する」という形式の編集作
業で示される知識については学習機能として反映させる
ことができなかった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、ユーザが直接修正文を入力した場合、そこに含ま
れる解析を改善するために有用な情報を、元々の翻訳と
は逆方向に翻訳もしくは解析を行なうことにより自動抽
出し、これによって修正した部分以外の訳文も効率的に
改善することのできる言語変換方法ならびに装置及び同
方法がプログラムされ記録される記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の言語変換方法
は、第1言語で記述された入力文を取り込み、取り込ま
れた入力文を形態素に分解して解析を行い、各形態素間
の構文構造を解析して第2言語に変換し得られる結果を
出力する言語変換装置において、出力された結果をユー
ザが意図する内容に編集し、その内容を再入力すること
により、取り込まれた入力文を形態素に分解して解析を
行い、各形態素間の構文構造を解析して第2言語に変換
し、編集前の結果と比較することにより差分を抽出し、
この抽出した内容を学習データとして以降の構文解析に
使用される解析の優先度情報を更新することを特徴とす
る。具体的には、構文解析の結果再優先と判断された解
析結果に対応する旧中間言語表現と編集の結果再入力し
て構文解析された結果に対応する新中間言語表現、なら
びに第2言語に変換出力された旧結果と編集後再入力さ
れ第2言語に変換出力された新結果を比較し、これらの
結果から異なる部分を抽出する。また、構文解析後、第
1言語の格構造もしくは概念構造から第2言語の格構造
あるいは概念構造へ、第2言語の格構造もしくは概念構
造から第1言語の格構造あるいは概念構造へ変換し、こ
れらを比較することによって差分を抽出する。上記は、
いずれも更新された優先度情報を出力し、ユーザに対し
再更新を許可し、また、抽出された差分情報に基づき、
ユーザに言語変換の範囲指定を促し、指定された範囲を
再変換する。更に、出力された内容を編集中、差分抽出
された情報に基づいて更新された以降の入力文をリアル
タイムに変換する。
【0010】本発明の言語変換装置は、第1言語で記述
された入力文を取り込む第1の入力手段と、取り込まれ
た入力文を形態素に分解して解析を行う第1の形態素解
析処理手段と、各形態素間の構文構造を解析する第1の
構文解析処理部と、第1の構文解析処理部による解析結
果から第2言語に変換し、得られる結果を表示もしくは
印刷する出力手段と、この出力部を介して出力された結
果をユーザが意図する内容に編集する編集手段と、この
編集結果を再入力する第2の入力手段と、取り込まれた
入力文を形態素に分解して解析を行う第2の形態素解析
処理手段と、各形態素間の構文構造を解析する第2の構
文解析処理手段と、第2の構文解析処理手段による解析
結果から第2言語に変換し、得られる結果と上記編集前
の結果と比較することにより差分を抽出する差分抽出手
段と、ここで抽出された内容を学習データとして以降の
構文解析に使用される解析の優先度情報を変更する優先
度情報変更手段とを具備することを特徴とする。上記差
分抽出手段は、構文解析の結果再優先と判断された解析
結果に対応する旧中間言語表現と編集の結果再入力して
構文解析された結果に対応する新中間言語表現、ならび
に第2言語に変換出力された旧結果と編集後再入力され
第2言語に変換出力された新結果を比較し、これらの結
果から異なる部分を抽出するか、構文解析後、第1言語
の格構造もしくは概念構造から第2言語の格構造あるい
は概念構造へ、第2言語の格構造もしくは概念構造から
第1言語の格構造あるいは概念構造へ変換し、これらを
比較することによって差分を抽出することを特徴とす
る。
【0011】本発明の記録媒体は、第1と第2の言語間
で入力文を取り込み形態素分解して構文解析を行なうこ
とにより両方向に言語変換を行なう言語変換装置におい
て、第1言語で記述された入力文を取り込むステップ
と、取り込まれた入力文を形態素に分解して解析を行う
ステップと、各形態素間の構文構造を解析して第2言語
に変換し得られる結果を出力するステップと、出力され
た結果をユーザが意図する内容に編集するステップと、
その内容を再入力することにより、取り込まれた入力文
を形態素に分解して解析を行い、各形態素間の構文構造
を解析して第2言語に変換するステップと、編集前後ろ
変換結果を比較することにより差分を抽出するステップ
と、この抽出した内容を学習データとして以降の構文解
析に使用される解析の優先度情報を変更するステップと
がプログラムされ記録される。具体的には、構文解析の
結果再優先と判断された解析結果に対応する旧中間言語
表現と編集の結果再入力して構文解析された結果に対応
する新中間言語表現、ならびに第2言語に変換出力され
た旧結果と編集後再入力され第2言語に変換出力された
新結果を比較するステップと、これらの結果から異なる
部分を抽出するステップとがプログラムされ記録され
る。また、構文解析後、第1言語の格構造もしくは概念
構造から第2言語の格構造あるいは概念構造へ、第2言
語の格構造もしくは概念構造から第1言語の格構造ある
いは概念構造へ変換するステップと、これらを比較する
ことによって差分を抽出するステップとがプログラムさ
れ記録される。
【0012】このことにより、機械翻訳装置の解析の誤
り、不自然な点に関する情報を従来より容易に取り出す
ことができ、特に、機械翻訳装置が示した候補以外によ
り望ましい訳文がある場合、従来では取り出せなかった
情報を取り出すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明が採用される機械翻
訳装置の実施形態を示すブロック図である。図におい
て、1は計算機本体であり、CPUにより主記憶装置に
格納されたプログラムを読み出し実行することで機械翻
訳処理を実行する中枢部分である。2、3、4はその周
辺装置であり、それぞれ、主記憶装置には収容しきれな
いプログラムもしくはデータが大量に記憶される大容量
ファイル装置、キーボードあるいはOCRスキャナから
成る原文入力あるいは編集のために使用される入力装
置、目的言語に従う翻訳結果が出力あるいは編集内容が
表示されるディスプレイモニタである。
【0014】計算機本体1は以下のコンポーネントから
成る。11は入力部であり、キーボード、スキャナOC
R等入力装置3を介して入力、あるいはファイル読み出
しによって入力されるテキストデータを取り込み第1形
態素解析処理部12へ供給する。第1の形態素解析処理
部12はテキスト文字列と内蔵する単語辞書の見出しを
照合し、その結果を第1構文解析処理部13へ引き渡
す。第1構文解析処理部13は、辞書引きされた結果に
対して書き換え規則を適用して文を認定する。14は第
1中間言語変換部である。第1中間言語変換部14は第
1構文解析処理部13から得られる解析結果を中間言語
に変換し、その結果を第1中間結果メモリ15へ書き込
むと共に言語変換生成部16へ供給する。言語変換生成
部16は、中間言語を目的言語に変換し、その内容を出
力結果メモリ17へ書き込むと共に表示部18を介して
ディスプレイモニタ4へ供給する。
【0015】19は編集処理部である。編集処理部19
は、ディスプレイモニタ4に表示された変換結果をユー
ザが確認し入力装置3を介して修正入力を行なうことに
より得られる内容を計算機本体1へ取り込むために再入
力部20へ供給する。再入力部20を介して取り込まれ
た編集内容は、再入力結果メモリ21に書き込まれると
共に第2の形態素解析処理部22に供給される。第2の
形態素解析処理部22により形態素解析した結果は第2
構文解析処理部に渡され、ここで構文解析された結果は
第2中間言語変換部24に引き渡される。第2中間言語
変換部24にて中間言語に変換された内容は、第2中間
結果メモリ25に書き込まれる。
【0016】26は解析結果差分抽出部である。解析結
果差分抽出部26は、第1中間結果メモリ15と第2中
間結果メモリ25に記憶された内容、出力結果メモリ1
7と再入力結果メモリ21に記憶された内容を比較して
その差分を抽出し、ルール記憶部27に伝える。ルール
記憶部27は内蔵する学習辞書を参照して生成された構
文構造が学習された構文構造であるか否かを調べ、学習
されていれば加点等によりその優先度情報に反映させ、
以降の形態素解析、構文解析、中間言語変換、言語変換
生成に影響を与える。
【0017】図2、図3、図4は本発明の実施形態の動
作を説明するために引用した図であり、それぞれ、入出
力テキストのデータ構造を示す図、翻訳の過程を構文構
造を用いて表現した図、本発明実施形態の動作手順をフ
ローチャートを用いて説明した図である。
【0018】以下、図1に示す本発明の実施形態の動作
について、図2、図3、図4を参照しながら詳細に説明
する。
【0019】ここでは、「私が新しい本を彼に貸し
た。」という1文を英語に翻訳する場合を考える。機械
翻訳装置は、ステップS1にて、入力部11を介して上
記1文を取り込み、第1形態素解析処理部12で入力文
の形態素解析(ステップS2)を行ない、更に、第1後
部解析処理部13で入力文の構文解析(ステップS3)
を行ない、これを第1中間言語変換部14で解析結果か
ら中間言語表現変換(ステップS4)を行なう。ここで
図3の(a)で示す2つの中間言語表現、M(1,1)
とM(1,2)を得たものとする。但し、ここで、M
(a,b)のaは1番目の文に対する解析結果であるこ
とを示し、bはその解析結果の内の優先順位を示すもの
とする。以下、番号の付し方は、例の説明を通してこれ
に準じる。また、「貸した」、「本を」等は、中間表現
として使用されている表現を、仮に日本語風に表現した
ものである。
【0020】このとき、中間結果メモリ15に処理結果
である(M(1,1)、M(1,2) … )を保持
(ステップS5)したうえで言語変換生成部16で英語
に変換(ステップS6)する。ここで変換処理された例
を、図3(b)に示す。次に、表示部18では、変換生
成処理によって完成した文のうち、再考優先度のもの、
即ち、t(1,1):「A book with wh
ich I am new was lent hi
m.」を出力し、出力結果メモリ17でその出力結果を
保持していおく(ステップS7)。
【0021】次に、ユーザは、編集処理部19を用いて
出力結果を書き換える。即ち、機械翻訳装置を編集モー
ドに設定(ステップS8)し、ディスプレイモニタ4に
表示された上記表現に対して修正(あるいはそのまま)
を施し(ステップS9)、その内容に関し再入力部20
を介して機械翻訳装置に読み込ませる。ここで、例え
ば、ユーザが上記内容を、「I lent him a
new book.」に書き換えたとする。ここで再
入力部20を介して機械翻訳装置に取り込まれた内容
は、再入力結果メモリ21に保持(ステップS10)さ
れる。次に、この取り込まれた内容は、第2形態素解析
処理部22で再入力文の形態素解析(ステップS11)
がなされ、第2構文解析処理部23で構文解析(ステッ
プS12)を行ない、第2中間言語変換部24で再入力
された入力文の中間言語への変換(ステップS13)を
行なう。この結果、図2(c)に示す2つの中間言語表
現、M’(1,1)、M’(1,2)を得たとする。こ
の内容は、第2中間結果メモリ25に保持される(ステ
ップS14)。
【0022】ここで解析結果差分抽出部26による各メ
モリに保持された内容の差分検出(ステップS15)が
行なわれる。即ち、解析結果差分抽出部26では、第1
中間結果メモリ15に保持された内容と第2中間結果メ
モリ25に保持された内容を比較し、また、言語変換生
成された結果が保持される出力結果メモリ17と編集後
再入力された内容が保持される再入力結果メモリ21の
内容を比較しながら、元の文S:「私が新しい本を彼に
貸した。」の解析結果として、M’(1,1)が最高優
先度となるように、以前のルール変更を加味しつつ、ル
ール記憶部27の既存パラメータを変更する(ステップ
S16)。ここで変更された内容は、以降の形態素解
析、構文解析、中間言語変換生成、言語変換生成に反映
される。そして、再翻訳(ステップS17)がなされ、
希望する訳文が生成されたか否かディスプレイモニタ4
を介して確認する。
【0023】ここでは発生しないが、ルール記憶部27
の既存パラメータを変更することで中間言語表現で一致
するものが得られない場合(ステップS18)にはルー
ルの追加を行なう。ルール記憶部27に保持される学習
データに基づき、第1構文解析処理部13の構文解析に
使用される解析の優先度情報を変更し、以降の翻訳の品
質を高めるものである。また、変更された優先度情報を
出力することによってユーザに修正、変更させるGUI
を提供することにより、取り出した機械翻訳装置の解析
の誤り、不自然な点を示す情報をより有効なものとする
ことができる。また、解析結果差分抽出部26による解
析結果の差分抽出情報に基づき、ユーザは指定した範囲
を再翻訳することもでき、あるいは編集処理部19によ
る編集処理中、比較部16を介して得られる解析結果の
差分抽出情報に基づき、変更された文以降の文を自動的
にリアルタイムに再翻訳することができる。
【0024】尚、上述した実施形態では対象として1文
の例しか説明しなかったが、複数の文からなる場合、機
械翻訳装置は、指定に応じて同一テキスト中のt(i+
1)以降の文を、反映されたルール記憶部27の内容に
従って自動的に再翻訳を行なうこともできる。また、こ
こでいう優先度情報とは、常態、敬態の別等を含む文体
情報、語順情報であるとする。またルール記憶部27に
保持された学習データを他の機械翻訳装置と交換するこ
とも考えられる。また、図に示す中間言語表現を介さ
ず、構文解析直後に原言語の格構造あるいは概念構造等
から目的言語の格構造あるいは概念構造等から、目的言
語の格構造あるいは概念構造等から原言語の格構造ある
いは概念構造への変換を行ない、中間言語表現ではな
く、ある言語の格構造あるいは概念構造同士を比較する
ようにしても構わない。あるいは実例型の機械翻訳装置
であって、実例データベースの使用状況を比較する、あ
るいは上述した方式以外を用いた機械翻訳装置であって
も、出力結果に対してユーザが修正した結果を取り込
み、逆方向に解析して自身の翻訳過程と比較することに
より、解析の誤り、不自然な点に関する情報を容易に取
り出すことができ、特に、機械翻訳装置が提示した候補
以外に、より望ましい訳文がある場合、従来取り出せな
かった情報を取り出すことができる。
【0025】また、本発明は機械翻訳のみ例示して説明
したが、他に、プログラム言語間の自動変換、あるいは
仕様からプログラムを生成するプログラム自動生成装置
にも同様に応用できるものであり、いずれも編集作業に
必須となる手作業による修正の効率化がはかれる。
【0026】
【発明の効果】以上説明のように本発明は、第1言語で
記述された入力文を取り込み、取り込まれた入力文を形
態素に分解して解析を行い、各形態素間の構文構造を解
析して第2言語に変換し得られる結果を出力する言語変
換装置において、編集処理部19を介し出力された結果
をユーザが意図する内容に編集し、その内容を再入力す
ることにより、取り込まれた入力文を形態素に分解して
解析を行い、各形態素間の構文構造を解析して第2言語
に変換し、解析結果差分抽出部26で編集前の結果と比
較することにより差分を抽出し、この抽出した内容を学
習データとして以降の構文解析に使用される解析の優先
度情報を更新することを特徴とするものであり、このこ
とにより、解析の誤り、不自然な点に関する情報を容易
に取り出すことができ、特に、機械翻訳装置が提示した
候補以外に、より望ましい訳文がある場合、従来取り出
せなかった情報を取り出すことができる。
【0027】また、取り出した機械翻訳装置の解析の誤
り、不自然な点を示す情報を用いることにより、以降の
翻訳の品質を高めることができ、更に、変更された優先
度情報を出力し、ユーザに修正、変更を促すことによ
り、また、翻訳文の生成の段階で問題があった場合、取
り出した機械翻訳装置の解析の誤り、不自然な点を示す
情報をより有効なものとすることができる。他、以下に
列挙する応用ならびに効果も得られる。
【0028】(1)学習データを他の機械翻訳装置と交
換することにより、取り出した機械翻訳装置の解析の誤
り、不自然な点を示す情報を複数ユーザで共有し、利用
者グループ内で、それ以降の翻訳の品質を高められる。
【0029】(2)本発明の言語変換方法によれば、第
1言語と第2言語が自然言語でなく、プログラミング言
語とすることもでき、この場合、自然言語からの自動プ
ログラミングにおいて、プログラミングの結果の修正編
集を効率化できる。
【0030】(3)本発明の言語変換方法によれば、第
1言語、第2言語が同一言語であって、変換が主とし
て、同一意味内容の表現形態等文体に係わるものである
ような変換処理にも、結果の修正編集を効率的に実行で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図、
【図2】本発明の実施形態の動作を説明するために引用
した図であり、機械翻訳装置に入出力されるテキストの
構造を示す図、
【図3】本発明の実施形態の動作を説明するために引用
した図であり、構文構造を示す図、
【図4】本発明の実施形態の動作手順を示すフローチャ
ート、
【符号の説明】
1…計算機本体、2…大容量ファイル装置、3…入力装
置、4…ディスプレイ装置、11…入力部、12(2
2)…形態素解析処理部、13(23)…構文解析処理
部、14(24)…中間言語変換部、15(25)…中
間結果メモリ、16…言語変換生成部、17…出力結果
メモリ、18…表示部、19…編集処理部、20…再入
力部、21…再入力結果メモリ、26…解析結果差分抽
出部、27…ルール記憶部。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1言語で記述された入力文を取り込
    み、取り込まれた入力文を形態素に分解して解析を行
    い、各形態素間の構文構造を解析して第2言語に変換し
    得られる結果を出力する言語変換装置において、出力さ
    れた結果をユーザが意図する内容に編集し、その内容を
    再入力することにより、取り込まれた入力文を形態素に
    分解して解析を行い、各形態素間の構文構造を解析して
    第2言語に変換し、編集前の結果と比較することにより
    差分を抽出し、この抽出した内容を学習データとして以
    降の構文解析に使用される解析の優先度情報を更新する
    ことを特徴とする言語変換方法。
  2. 【請求項2】 構文解析の結果再優先と判断された解析
    結果に対応する旧中間言語表現と編集の結果再入力して
    構文解析された結果に対応する新中間言語表現、ならび
    に第2言語に変換出力された旧結果と編集後再入力され
    第2言語に変換出力された新結果を比較し、これらの結
    果から異なる部分を抽出することを特徴とする請求項1
    記載の言語変換方法。
  3. 【請求項3】 構文解析後、第1言語の格構造もしくは
    概念構造から第2言語の格構造あるいは概念構造へ、第
    2言語の格構造もしくは概念構造から第1言語の格構造
    あるいは概念構造へ変換し、これらを比較することによ
    って差分を抽出することを特徴とする請求項1記載の言
    語変換方法。
  4. 【請求項4】 更新された優先度情報を出力し、ユーザ
    に対し再更新を許可することを特徴とする請求項1記載
    の言語変換方法。
  5. 【請求項5】 抽出された差分情報に基づき、ユーザに
    言語変換の範囲指定を促し、指定された範囲を再変換す
    ることを特徴とする請求項1記載の言語変換方法。
  6. 【請求項6】 出力された内容を編集中、差分抽出され
    た情報に基づいて更新された以降の入力文をリアルタイ
    ムに変換することを特徴とする請求項1記載の言語変換
    方法。
  7. 【請求項7】 第1言語で記述された入力文を取り込む
    第1の入力手段と、取り込まれた入力文を形態素に分解
    して解析を行う第1の形態素解析処理手段と、各形態素
    間の構文構造を解析する第1の構文解析処理部と、第1
    の構文解析処理部による解析結果から第2言語に変換
    し、得られる結果を表示もしくは印刷する出力手段と、
    この出力部を介して出力された結果をユーザが意図する
    内容に編集する編集手段と、この編集結果を再入力する
    第2の入力手段と、取り込まれた入力文を形態素に分解
    して解析を行う第2の形態素解析処理手段と、各形態素
    間の構文構造を解析する第2の構文解析処理手段と、第
    2の構文解析処理手段による解析結果から第2言語に変
    換し、得られる結果と上記編集前の結果と比較すること
    により差分を抽出する差分抽出手段と、ここで抽出され
    た内容を学習データとして以降の構文解析に使用される
    解析の優先度情報を変更する優先度情報変更手段とを具
    備することを特徴とする言語変換装置。
  8. 【請求項8】 上記差分抽出手段は、構文解析の結果再
    優先と判断された解析結果に対応する旧中間言語表現と
    編集の結果再入力して構文解析された結果に対応する新
    中間言語表現、ならびに第2言語に変換出力された旧結
    果と編集後再入力され第2言語に変換出力された新結果
    を比較し、これらの結果から異なる部分を抽出すること
    を特徴とする請求項7記載の言語変換装置。
  9. 【請求項9】 上記差分抽出手段は、構文解析後、第1
    言語の格構造もしくは概念構造から第2言語の格構造あ
    るいは概念構造へ、第2言語の格構造もしくは概念構造
    から第1言語の格構造あるいは概念構造へ変換し、これ
    らを比較することによって差分を抽出することを特徴と
    する請求項7記載の言語変換装置。
  10. 【請求項10】 第1と第2の言語間で入力文を取り込
    み形態素分解して構文解析を行なうことにより両方向に
    言語変換を行なう言語変換装置において、第1言語で記
    述された入力文を取り込むステップと、取り込まれた入
    力文を形態素に分解して解析を行うステップと、各形態
    素間の構文構造を解析して第2言語に変換し得られる結
    果を出力するステップと、出力された結果をユーザが意
    図する内容に編集するステップと、その内容を再入力す
    ることにより、取り込まれた入力文を形態素に分解して
    解析を行い、各形態素間の構文構造を解析して第2言語
    に変換するステップと、編集前後の変換結果を比較する
    ことにより差分を抽出するステップと、この抽出した内
    容を学習データとして以降の構文解析に使用される解析
    の優先度情報を変更するステップとがプログラムされ記
    録されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 構文解析の結果再優先と判断された解
    析結果に対応する旧中間言語表現と編集の結果再入力し
    て構文解析された結果に対応する新中間言語表現、なら
    びに第2言語に変換出力された旧結果と編集後再入力さ
    れ第2言語に変換出力された新結果を比較するステップ
    と、これらの結果から異なる部分を抽出するステップと
    がプログラムされ記録される請求項10記載のコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 構文解析後、第1言語の格構造もしく
    は概念構造から第2言語の格構造あるいは概念構造へ、
    第2言語の格構造もしくは概念構造から第1言語の格構
    造あるいは概念構造へ変換するステップと、これらを比
    較することによって差分を抽出するステップとがプログ
    ラムされ記録される請求項10記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 更新された優先度情報を出力し、ユー
    ザに対し再更新を許可するステップが更にプログラムさ
    れ記録される請求項10記載のコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 抽出された差分情報に基づき、ユーザ
    に言語変換の範囲指定を促すステップと、指定された範
    囲を再変換するステップがプログラムされ記録される請
    求項10記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】 出力された内容を編集中、差分抽出さ
    れた情報に基づいて更新された以降の入力文をリアルタ
    イムに変換するステップがプログラムされ記録されるこ
    と請求項10記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
JP10065735A 1998-03-16 1998-03-16 言語変換方法ならびに装置及び同方法がプログラムされ記録される記録媒体 Pending JPH11265381A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100958340B1 (ko) * 2007-09-05 2010-05-17 한국전자통신연구원 실시간 대화식 기계 번역 장치 및 방법
US8423346B2 (en) 2007-09-05 2013-04-16 Electronics And Telecommunications Research Institute Device and method for interactive machine translation
JP2015506511A (ja) * 2011-12-27 2015-03-02 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ テキスト分析システム

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