JPH1126487A - 樹脂パッケージング方法及びその装置 - Google Patents

樹脂パッケージング方法及びその装置

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JPH1126487A
JPH1126487A JP17932097A JP17932097A JPH1126487A JP H1126487 A JPH1126487 A JP H1126487A JP 17932097 A JP17932097 A JP 17932097A JP 17932097 A JP17932097 A JP 17932097A JP H1126487 A JPH1126487 A JP H1126487A
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resin
thermosetting resin
packaging
pot
tableting
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JP17932097A
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Kenichi Fuseda
憲一 布施田
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂パッケージング用の樹脂の利用効率を大
幅に改善する。ボイド,未充填等の不具合を防止する。
樹脂の予備加熱を超短時間でできるようにして樹脂導入
関連部品の早期摩耗を防止する。樹脂パッケージングさ
れる品種の交換時における金型の交換時間を短縮する。 【解決手段】 複数のポット部9に投入した、あらかじ
め所定の大きさに成形した熱硬化樹脂材料を、各ポット
部9から分岐するゲート25を介して、上型1と下型2
とで形成される、各ゲート25にそれぞれ連通する複数
のキャビティ3A,3Bに、ポット部9内において駆動
するプランジャー9Aで圧送することによって、上型1
と下型2の間に設置した、電子素子を実装したリードフ
レームに樹脂パッケージングを行う方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂パッケージング
方法及びその装置、例えば、リードフレーム上に半導体
素子,コンデンサ,抵抗体など所定の電子,電気素子が
実装された状態の半完成品に対して樹脂パッケージング
を行う方法とその方法の実施に使用する樹脂パッケージ
ング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リードフレーム上に半導体素子,コンデ
ンサ,抵抗体などが実装された後の半完成品に対して熱
硬化性樹脂を用いてパッケージングを行う方法及び装置
は、従来より、種々提案されている。例えば、実開昭5
7−53324号公報(以下、刊行物1という。)と、
特開平7−147294号と特開平7−147295号
の各公報(以下、刊行物2という。)で提案されてい
る。
【0003】刊行物1に開示されている技術(以下、従
来技術1という。)は、図14に示すように、複数対の
上下型キャビティブロック3,4を対向配置し、そのブ
ロックの下型キャビティ4Aに連通する小サイズのポッ
ト64とゲート25を形成した金型を用いるパッケージ
ング方法である。
【0004】この方法では、下型キャビティブロック4
の上に半完成品のリードフレーム24をセットして、下
型のポット64に加熱無しのエポキシ樹脂等を成形した
熱硬化樹脂材料を供給して型閉めを行った後、この樹脂
をプランジャー65で加圧し、ポット64内で可塑化
し、ゲート25から上下型キャビティ3A,4Aに注入
している。なお、66は等圧ユニットである。
【0005】図15は、離型後の完成品を示し、半完成
品の実装部分がパッケージングされている状態を示す。
図中、25Aはゲート部硬化樹脂、26Aはポット部硬
化樹脂である。
【0006】刊行物2に開示されている技術(以下、従
来技術2という。)は、図11に示すように、複数対の
上下型キャビティブロック3,4を対向配置し、ブロッ
ク4の下型キャビティ4Aに連通するランナー59とゲ
ート25を形成した金型を用いるパッケージング方法で
ある。
【0007】この方法では、下型キャビティブロック4
の上に半完成品のリードフレーム24をセットし、エポ
キシ樹脂等を成形した熱硬化樹脂材料を可動ランナー5
7で供給して型閉めを行った後、その樹脂材料を可動ラ
ンナー57で加圧して可塑化し、ゲート25から上下型
キャビティ3A,4Aに注入している。なお、5はエジ
ェクタピン,6はスプリング,55はポスト,56はポ
ストプッシュである。図12と図13は、離型後の完成
品を示し、半完成品の実装部分がパッケージングされて
いる状態を示す。図中、25Aはゲート部硬化樹脂、5
9Aはランナー部硬化樹脂、22はパッケージ、23は
位置決め穴である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術1に
は、次の(1)〜(3)に記載の問題点があった。
【0009】(1)ポット部硬化樹脂26Aが無駄で樹
脂の利用率が悪くなる。
【0010】(2)上下型キャビティ3A,4Aが4個
と少ないことから使用される熱硬化樹脂材料の樹脂量も
当然少なく、したがって、樹脂材料の熱容量も小さくな
る。このため、樹脂材料を予め十分に加熱することな
く、固い状態のままでプランジャー65で上下型キャビ
ティ3A,4Aに圧送することになり、ポット64とプ
ランジャー65の摩耗が顕著となる。この結果、各部品
の耐久時間は従来技術1のものと比較すると、1/3程
度であり、部品交換に要する維持費が莫大となる。 (3)樹脂パッケージする品種を変更する際にキャビテ
ィブロック等を交換する場合、キャビティに連通するポ
ットを個別に設けているので交換する交換部品点数が非
常に多くなる。このため、交換時間及び部品代が嵩む。
【0011】一方、従来技術2には、次の(1)〜
(5)の問題点があった。
【0012】(1)ランナー部硬化樹脂59Aが無駄で
樹脂の利用率が悪くなる。
【0013】(2)可動ランナー57が設置されている
下型キャビティブロック4は、可動ランナー57が挿入
される箇所に穴が開いているので、長手方向の中央部が
強度的に弱くなり、可動ランナー57とキャビティブロ
ック4の間のクリアランスを一定に保つのが困難とな
る。このため、樹脂漏れ等により樹脂封入時に圧力損失
が生じ、パッケージング部にボイド等が発生し、これが
歩留りの低下を招く。
【0014】(3)従来技術1においては、熱硬化樹脂
材料の長さは、可動ランナー57またはリードフレーム
24の長さ分、幅は3〜6mm程度、高さは3〜20mm程
度の細く長い形状をしている。このためハンドリングが
困難で搬送時折れることがある。
【0015】(4)最大サイズ(長さ260mm,幅6m
m,高さ20mm程度)の熱硬化樹脂材料を用いて封入す
る場合には、樹脂材料の予熱に時間がかかり、注入時間
が長くなる。
【0016】(5)熱硬化樹脂材料を成形する際の打錠
圧力は樹脂サイズが大きいことと、上方からの加圧力を
加える方式のため、20〜30トン程度必要であり、装
置サイズが大きく重くなり、取り扱いも難しく、かつ費
用も高額となる。
【0017】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、樹脂パッケージン
グ用の樹脂の利用効率を大幅に改善でき、パッケージン
グ部のボイド,カケ等の不具合の発生を防止でき、樹脂
の超早予備加熱を可能にすることにより樹脂導入関連部
品の早期摩耗を防止でき、しかも樹脂パッケージングさ
れる品種の交換時における交換部品点数を大幅に削減し
て金型の交換時間を短縮できる樹脂パッケージング方法
及びその装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明が提供する樹脂パ
ッケージング方法は、複数のポット部に投入した、あら
かじめ所定の大きさに成形した熱硬化樹脂材料を、各ポ
ット部から分岐するゲートを介して、上型と下型とで形
成される、各ゲートにそれぞれ連通する複数のキャビテ
ィに、ポット部内において駆動するプランジャーで圧送
することによって、上型と下型の間に設置した、電子素
子を実装したリードフレームに樹脂パッケージングを行
う方法である。
【0019】また、本発明が提供する樹脂パッケージン
グ装置は、次の(1)〜(3)に記載のものである。
【0020】(1)あらかじめ所定の大きさに成形した
熱硬化樹脂材料を投入する複数のポット部と、各ポット
部から分岐するゲートと、各ゲートにそれぞれ連通す
る、上型と下型で形成される複数のキャビティと、前記
ポット部において駆動されて熱硬化樹脂材料をキャビテ
ィに圧送する異形プランジャーとを備えている樹脂パッ
ケージング装置(以下、第1の装置という。)。
【0021】(2)第1の装置に、顆粒状の熱硬化性樹
脂を所定の大きさの熱硬化樹脂材料に成形する打錠装置
を設けた樹脂パッケージング装置。
【0022】(3)第1の装置に、上型と下型の開閉、
プランジャーの駆動及び樹脂パッケージングを行ったリ
ードフレームのエジェクトを行う1つのモータを設けた
樹脂パッケージング装置。
【0023】
【作用】本発明によれば、ポット部に投入された熱硬化
樹脂材料を、プランジャーの移動により、各ゲートを介
して各キャビティ内に均一に導入できるので、パッケー
ジング部にボイド,カケ等が発生するのを防止できる。
また、樹脂の超早予備加熱が可能になるので、樹脂導入
金型の早期摩耗を防止できる。また、上、下キャビティ
を形成した各上、下型キャビティブロックの交換作業を
簡単に行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施例1)以下、本発明の実施例1を図面を参照して
説明する。図1は実施例の樹脂パッケージング装置の要
部断面図である。
【0025】図1において、上型関連の構成部分と下型
関連の構成部分は、図示のように所定位置に設置されて
おり、上型と下型が開いた状態では、上、下型キャビテ
ィブロック3,4の間に形成される分離面において離間
するように構成されている。上金型1はプレス部クラウ
ン13に、下金型2はプレス部プラテン12に、それぞ
れ取り付けられ、不図示の金型位置決めブロックを基準
に相互に位置決めされている。
【0026】下型キャビティブロック4で成形されたパ
ッケージを外部に押し出すためのエジェクタピン5は、
エジェクトプレート7の移動により押し出されるように
なっている。エジェクトプレート7は、ギヤー17Aと
エジェクト駆動部11を介してモータ20で駆動され
る。8は同駆動部11のエジェクトロッド、6はエジェ
クトプレート7と下型キャビティブロック4の間に介装
したスプリング、18A,18Bはクラッチ、16はス
プラインである。上型キャビティブロック3で成形され
たパッケージを外部に押し出すための不図示のエジェク
タピンは、不図示のスプリング及びエジェクタピンを保
持するエジェクトプレートの移動により押し出される。
【0027】下型2の下型キャビティブロック4には、
ゲート25がポット部9に連通するように形成されてい
る。このプランジャー9Aは、ポット部9内において、
ギヤー17Bと異形プランジャー駆動部10を介してモ
ータ20に駆動されて上下方向に移動する。プランジャ
ー9Aの形状は、上下型キャビティ3A,4Aの配列状
態を考慮して最小限の大きさに形成されている。上型1
は、プレス部クラウン13と固定ベース14の間に介装
されたボールネジ15の正逆転によって上下移動する。
この正逆転は、モータ20の出力をギヤー17C,17
Dとボールネジ駆動部21から駆動力を得てなされる。
18C,18Dはクラッチである。
【0028】図2は、上記半完成品に樹脂パッケージを
施して得られた完成品の要部斜視図である。22はパッ
ケージ、24はリードフレーム、23は同フレームの位
置決め穴,25Aはゲート部硬化樹脂、26はプランジ
ャー9A先端部に残る樹脂硬化物(以下、カルとい
う。)である。
【0029】図3は、図1の下型キャビティブロック4
の平面図であって、下型キャビティ4Aの配置例を示し
たものであり、本発明において最も特徴をなす部分であ
る。すなわち、下型キャビティ4Aは、下型キャビティ
ブロック4の長手方向に「N」個形成されており、各下
型キャビティ4Aに連通する各ゲート25を介し異形ポ
ット部9に連通する。下型キャビティブロック4には、
リードフレーム24の同ブロックに対する相対位置を決
める位置決めピンが設けられている。上下型キャビティ
ブロック3,4は、上型キャビティ3Aと下型キャビテ
ィ4Aが対向する位置にくるように設置されている。
【0030】図4は、プランジャー9Aの構成を示す。
これは、同図に示すように、駆動軸9Cに4本のプラン
ジャー9Aをヒンジ部28A,28Bに支点部27でピ
ン結合した構造になっている。
【0031】上記構成に基づく樹脂パッケージング装置
の動作を図1,図2,図4を参照して説明する。
【0032】(1)まず、型開きされて、図1に示す状
態になる。このとき、プランジャー9Aはギヤー17B
及びプランジャー駆動部10を介してのモータ20の駆
動力により退避している。熱硬化樹脂材料33はポット
部9に自動投入される。
【0033】(2)これと相前後して、リードフレーム
24を下型キャビティブロック4に不図示の位置決めピ
ンで位置決めしてセットし、上下型キャビティブロック
3,4の型閉めをする。
【0034】(3)その後、図4に示すプランジャー9
Aが、ギヤー17B,クラッチ18A及びプランジャー
駆動部10を介してモータ20で駆動されて上方に移動
し、熱硬化樹脂材料33をゲート25を通して上下型キ
ャビティ3A,4Aに充填する。このとき、熱硬化樹脂
材料33は、あらかじめ、ポット部9に沿う形状に加工
されていることから、プランジャー9Aの上昇に伴って
ポット部9とゲート25を通ってキャビティ3A,4A
に移動する。また、各プランジャー9Aは、熱硬化樹脂
材料33の重量のバラツキを吸収し、かつ支点部27と
ヒンジ部28A,28Bにおいてバランスをとりながら
最終位置に停止する。
【0035】(4)ついで、型開きを行って各エジェク
タピン5で樹脂パッケージ部をエジェクトし、完成品を
チャッキングハンドにより把持して型から取り出す。
【0036】図2は上記工程を経て得られた完成品の傾
斜図である。
【0037】樹脂パッケージングされる品種に変更があ
り、異なる形状のキャビティを用いて樹脂パッケージン
グする場合においては、異形プランジャー9Aを下型2
より下方向へ抜き取った後、型を交換する。これにより
型交換作業は、容易となり、金型の交換時間は短縮でき
るようになる。このため、実施例の樹脂パッケージング
装置は、特に多品種小ロット生産に最適となる。
【0038】(実施例2)図5は本発明実施例2の樹脂
パッケージング装置によって得られた完成品の斜視図で
あって、プランジャー9Bにより熱硬化樹脂材料33を
上下型キャビティに圧入して完成した状態を示したもの
である。図中、22はパッケージ,24はリードフレー
ム,23は同フレームの位置決め穴,25Aはゲート部
硬化樹脂,26はカル,30Aはカル連結部硬化樹脂で
ある。
【0039】本実施例は、図6に示すように、下型キャ
ビティブロック4の各ポット部9間にカル連結部30を
設け、熱硬化樹脂材料33の量のバラツキがある場合に
おいても、これを緩和できるように同材料33の逃げを
可能にしたものである。カル連結部30を設置するの
で、プランジャー9Bは、図7に示すように、プランジ
ャー9Bとその駆動部31とからなる単板状の簡便な構
成にすることができる。カル連結部30の中央部には、
カル連結切断部29が設けられている。下型キャビティ
4Aよりエジェクトし、チャッキングハンドにより把持
して型から取り出した完成品は、冷却後に樹脂部分が収
縮するが、カル連結切断部29で切断すると、製品のソ
リ等を防止できる。
【0040】次に、熱硬化樹脂材料33をポット部9の
底面形状に略合致するように図8の打錠装置で成形する
工程について説明する。本装置は、樹脂パッケージング
装置の一部を構成する。
【0041】ベース42中に、打錠ダイ36と打錠下パ
ンチ37にて構成されるキャビティに熱硬化樹脂材料3
3を成形する材料となる顆粒状の熱硬化性樹脂33Aを
必要量分供給する。顆粒状の熱効果性樹脂33Aは、そ
の必要量を供給するために、熱硬化性樹脂供給用ホッパ
ー32内にあらかじめ供給される。このホッパー32
は、不図示のアームにて打錠部ベース42上に固定され
ている。ホッパー32の下方に設けられた不図示の開閉
弁の開閉により、顆粒状の熱硬化性樹脂33Aの所定量
が下方に落下し、熱硬化性樹脂供給排出ユニット34の
熱硬化性樹脂供給ユニット46に一時的に蓄えられる。
【0042】図9に示す熱硬化性樹脂供給ユニット46
は、熱硬化性樹脂供給排出ユニット駆動部45により矢
印の方向に回転し、顆粒状の熱硬化性樹脂33Aを打錠
ダイ36と打錠下パンチ37にて構成されているキャビ
ティに均一に供給する。熱硬化性樹脂供給ユニット46
は、打錠ダイ36と打錠下パンチ37にて構成されてい
るキャビティに顆粒状の熱硬化性樹脂33Aを落し込
み、摺り切りながら供給を完了する。熱硬化性樹脂供給
ユニット46は、2個配置されており、一方で熱硬化性
樹脂を排出し、他方で供給する。
【0043】このようにして打錠ダイ36と打錠下パン
チ37にて構成されているキャビティの必要量の顆粒状
の熱硬化性樹脂33Aが供給された後に、同キャビティ
に向けて打錠上パンチ35が、ギヤー17,クラッチ1
8,ボールネジ15を介してのモータ20の出力で下降
し、顆粒状の熱硬化性樹脂を圧縮する。と同時に、打錠
上パンチ35と同期して打錠下パンチ37が同じ顆粒状
の熱硬化性樹脂を下方より上方に移動して圧縮する。こ
れにより熱硬化性樹脂が十分に圧縮される。
【0044】次に、図9の示す熱硬化性樹脂排出ユニッ
ト47より、打錠ダイ36と打錠下パンチ及び打錠上パ
ンチ35により押し固められた熱硬化樹脂材料33を取
り出す。この材料33の排出要領を図9を参照して説明
する。
【0045】先ず、熱硬化性樹脂33Aを押し固めた後
に、打錠上パンチ35をモータ20の出力でギヤー1
7,クラッチ18,ボールネジ15を介して上昇させ
る。次に、固定ブロック43を固定ブロック駆動部44
にて動作させた後、再度打錠上パンチ35を下降させ
る。すると、打錠下パンチ37がモータ20の出力でギ
ヤー17,クラッチ18,ボールネジ15を介して打錠
部上部プレート38を下方向に動作させることにより、
打錠下パンチ37を上昇させることができる。このと
き、ロボットハンド(不図示)を具備した熱硬化性樹脂
排出ユニット47が所定位置に待機し、熱硬化樹脂材料
33が上方へ取り出される。なお、40は打錠部支柱,
41は打錠部下部プレートである。
【0046】図10は、樹脂パッケージング装置の全体
構成を示す。熱硬化性樹脂33Aは打錠装置50にて上
述の工程を経て所定の形状の熱硬化樹脂材料33に成形
される。この打錠装置50の近くには、不図示の搬送装
置が配設されており、打錠装置50において所定の形状
に成形された熱硬化樹脂材料33は、不図示の搬送装置
により把持してから、一旦フレーム24と熱硬化樹脂材
料33の供給部52に送られる。この供給部52の近く
には電子素子が実装されているリードフレーム24を供
給するリードフレーム供給部51が配設されており、同
フレーム24は1枚ずつ供給部52へ供給される。
【0047】そして、供給部52は、例えば1組のリー
ドフレーム24と4個の熱硬化樹脂材料33を1セット
にした状態にしてからプレス部49に搬送する。次に、
プレス部49により樹脂パッケージが終了して、成形品
を得る。その後、ゲートブレーク部53にてゲートブレ
ークを行い、成形品からゲート硬化樹脂25Aと、カル
26を分離する。その後、不図示のロボットハンドによ
り完成品を把持し、収納部54に収納する。
【0048】以上の各構成部には、破線で示した信号ラ
インで接続された集中制御装置が接続されている。この
集中制御装置に内蔵された制御部48が各構成部を集中
管理して、上述のモータ類を駆動する。
【0049】以上のように、実施例1,2においては、
カル26の体積が小さいため、樹脂の利用効率を大幅に
改善でき、パッケージング部のボイド,カケ等の不具合
を防止できる。また、熱硬化樹脂材料33のサイズを薄
く、小さく打錠することができるため、樹脂の超早予備
加熱ができ、金型の摩耗を防止できる。しかも樹脂パッ
ケージングされる品種の交換時における交換部品点数を
大幅に削減して金型の交換時間を短縮できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上述のような構成としたので、次の効果を奏する。
【0051】(1)廃棄樹脂量は、従来技術2に比べ1
/4程度、従来技術1に比べて1/2程度となり、樹脂
の利用効率を大幅に改善できる。また、パッケージング
部のボイドやカケ等の不具合を防止できる。
【0052】(2)樹脂の予備加熱時間は、従来技術1
に比べ平均2/3程度、従来技術2に比べ平均1/2程
度短縮でき、樹脂の超早予備加熱も可能となるので、金
型の早期摩耗を防止できる。
【0053】(3)樹脂パッケージングされる品種の交
換時における交換部品点数を大幅に削減して金型の交換
時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の樹脂パッケージング装置を示す要
部断面図である。
【図2】 実施例1の樹脂パッケージング後の完成品の
斜視図である。
【図3】 実施例1の下型キャビティブロックの平面図
である。
【図4】 図1におけるプランジャー部の側面図であ
る。
【図5】 実施例2の樹脂パッケージング後の完成品の
斜視図である。
【図6】 実施例2の金型の下型キャビティブロックの
平面図である。
【図7】 実施例2の樹脂パッケージング装置における
異形プランジャー部の側面図である。
【図8】 実施例1,2の樹脂パッケージング装置に設
けた打錠装置の断面図である。
【図9】 図8の打錠装置の樹脂供給排出部を示す断面
図である。
【図10】 実施例1,2の樹脂パッケージング装置の
全体構成図である。
【図11】 従来の樹脂パッケージング装置の断面図で
ある。
【図12】 従来(ポットレス方式)の樹脂パッケージ
ング後の完成品の平面図である。
【図13】 従来(ポットレス方式)の樹脂パッケージ
ング後の完成品の斜視図である。
【図14】 従来(マルチ方式)の樹脂パッケージング
装置の断面図である。
【図15】 従来(マルチ方式)の樹脂パッケージング
後の完成品の平面図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 上型キャビティブロック 3A 上型キャビティ 4 下型キャビティブロック 4A 下型キャビティ 5 エジェクタピン 7 エジェクトプレート 8 エジェクトロッド 9 ポット部 9A,9B プランジャー 10 プランジャー駆動部 11 エジェクト駆動部 12 プラテン 13 クラウン 14 固定ベース 15 ボールネジ 16 スプライン 17A〜17D ギヤー 18A〜18D クラッチ 19 ダイバー 20 モータ 22 パッケージ 23 位置決め穴 24 リードフレーム 25 ゲート 26 カル 27 支点 28A,28B ヒンジ部 29 カル連結切断部 30 カル連結部 31 プランジャーユニット駆動部 32 熱硬化性樹脂供給ホッパー 33 熱硬化樹脂材料 34 熱硬化性樹脂供給排出ユニット 35 打錠上パンチ 36 打錠ダイ 37 打錠下パンチ 38 打錠部上部プレート 40 打錠部支柱 41 打錠部下部プレート 42 打錠部ベース 43 固定ブロック 44 固定ブロック駆動部 45 熱硬化性樹脂供給排出ユニット駆動部 46 熱硬化性樹脂供給ユニット 47 熱硬化性樹脂排出ユニット 48 制御部 49 プレス部 50 打錠装置 51 リードフレーム供給部 52 フレームと打錠ユニットの供給部 53 ゲートブレーク部 54 収納部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のポット部に投入した、あらかじめ
    所定の大きさに成形した熱硬化樹脂材料を、各ポット部
    から分岐するゲートを介して、上型と下型とで形成され
    る、各ゲートにそれぞれ連通する複数のキャビティに、
    ポット部内において駆動するプランジャーで圧送するこ
    とによって、上型と下型の間に設置した、電子素子を実
    装したリードフレームに樹脂パッケージングを行うこと
    を特徴とする樹脂パッケージング方法。
  2. 【請求項2】 あらかじめ所定の大きさに成形した熱硬
    化樹脂材料を投入する複数のポット部と、各ポット部か
    ら分岐するゲートと、各ゲートにそれぞれ連通する、上
    型と下型で形成される複数のキャビティと、前記ポット
    部において駆動されて熱硬化樹脂材料をキャビティに圧
    送するプランジャーとを備えていることを特徴とする樹
    脂パッケージング装置。
  3. 【請求項3】 顆粒状の熱硬化性樹脂を所定の大きさの
    熱硬化樹脂材料に成形する打錠装置を備えていることを
    特徴とする請求項2記載の樹脂パッケージング装置。
  4. 【請求項4】 上型と下型の開閉、プランジャーの駆動
    及び樹脂パッケージングを行ったリードフレームのエジ
    ェクトを行う1つのモータを備えていることを特徴とす
    る請求項2記載の樹脂パッケージング装置。
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