JP2790211B2 - 樹脂パッケージング方法及びその金型装置 - Google Patents

樹脂パッケージング方法及びその金型装置

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JP2790211B2
JP2790211B2 JP6255230A JP25523094A JP2790211B2 JP 2790211 B2 JP2790211 B2 JP 2790211B2 JP 6255230 A JP6255230 A JP 6255230A JP 25523094 A JP25523094 A JP 25523094A JP 2790211 B2 JP2790211 B2 JP 2790211B2
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岑俊 米津
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TAMUSU TEKUNOROJII KK
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂パッケージング用金
型装置に係り、リードフレーム上において半導体素子、
抵抗体など所定の電子・電気素子が実装された半完成品
に対して、樹脂パッケージを行う際に、例えば異なる種
類の半導体を1回の樹脂パッケージング動作により行う
ことができる樹脂パッケージング方法及び樹脂パッケー
ジング金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、リードフレーム上に半導体素
子、抵抗体などが実装された後の半完成品に対して、熱
硬化性樹脂を用いたパッケージングを行う装置が種々提
案されており、熱硬化性樹脂の使用効率を高めること
で、原価低減を図る装置がある。例えば、特開平6‐7
1686号公報の「モールド樹脂封止装置」によれば、
半導体素子を樹脂封入するために、横に長い楕円ランナ
ーの長手方向に対する略線対称の位置にゲートを介して
樹脂パッケージングする複数のキャビティを形成し、楕
円ランナーの内周面形状に合致する形状に予め成形され
たタブレット(熱硬化性樹脂材料)を準備しておき、プ
ランジャー(可動ランナー)によりキャビティ内に樹脂
を同じ圧力で注入可能にした装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の装置によれば、1回の樹脂パッケージング動作にお
いて可能となる半導体の数量はキャビティブロックの1
個分に設けられるキャビティの数量分に限られることか
ら、量産には適さないという問題点がある。
【0004】また、その金型セットの交換作業は非常に
面倒であり、事実上不可能である問題点がある。
【0005】一方、キャビティ内に熱硬化性樹脂を圧送
するためのプランジャーの駆動制御は、原則的にはパッ
ケージング後の完成品の結果から判断して、圧力、時
間、温度を設定していたのでロットが異なる毎に設定す
る作業が必ず必要となり、この条件設定作業もロット毎
の金型交換を事実上不可能にする要因であった。
【0006】したがって、本発明の樹脂パッケージング
方法とその金型装置は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、樹脂パッケージング用の樹脂の利用効率を大
幅に改善でき、かつパッケージング部のボイド、カケ等
の不具合発生を防止でき、樹脂の予備加熱も可能にする
ことにより樹脂導入金型の早期摩耗を防止でき、しかも
1度の樹脂パッケージングにより多品種の樹脂パッケー
ジング(むろん、同一品種でもよい)を実現でき、キャ
ビティブロックとプランジャー(可動ランナー)を含む
金型の交換作業を簡単にでき、1回の樹脂パッケージン
グにより行われる多品種または同一品種の樹脂パッケー
ジングのためのキャビティブロックとプランジャー(可
動ランナー)を含む金型セットを任意に設定可能にで
き、かつ樹脂パッケージングの際の樹脂圧力状態をモニ
ターして、例えばロットが異なる毎に設定する作業を不
要にし、樹脂パッケージングの樹脂使用効率を高めるこ
とを目的とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明によれば、所定電子素子を
実装した多品種または同一品種のリードフレームに樹脂
パッケージングを行う樹脂パッケージング方法であっ
て、細長い横長ランナーの長手方向の線対称位置にゲー
トを介して形成される複数の下キャビティを有する下キ
ャビティブロックと、該下キャビティブロックに対向し
て設けられるとともに前記下キャビティに対応する上キ
ャビティを有する上キャビティブロックと、熱硬化性樹
脂材料を前記上キャビティと前記下キャビティから構成
されるキャビティ内に導入するために前記横長ランナー
の内周面形状に合致する形状を有する可動ランナーと、
該可動ランナーの長手方向に沿うように着脱自在に挿入
される係合部を有する駆動ランナーと、該駆動ランナー
をプレス装置本体の型開き方向に沿うように平行移動す
るために、前記プレス装置本体に配設される駆動手段と
から構成される多品種または同一品種の金型セットの少
なくとも1セット以上を、前記プレス装置本体に対して
着脱自在に固定し、前記横長ランナーの内周面形状に略
合致する形状に予め成形された熱硬化性樹脂材料を投入
し、前記駆動手段の駆動にともない前記キャビティ内に
注入するために、前記駆動手段の駆動にともない平行移
動される前記可動ランナーの移動量をモニターしつつ、
前記金型セットの前記駆動手段の駆動制御を行い、樹脂
硬化による樹脂パッケージングを行うことを特徴として
いる。
【0012】また、所定電子素子を実装した多品種また
は同一品種のリードフレームに樹脂パッケージングを行
う樹脂パッケージング金型装置であって、細長い横長ラ
ンナーの長手方向の線対称位置にゲートを介して形成さ
れる複数の下キャビティを有する下キャビティブロック
と、該下キャビティブロックに対向して設けられるとと
もに前記下キャビティに対応する上キャビティを有する
上キャビティブロックと、熱硬化性樹脂材料を前記上キ
ャビティと前記下キャビティから構成されるキャビティ
内に導入するために前記横長ランナーの内周面形状に合
致する形状を有する可動ランナーと、該可動ランナーの
長手方向に沿うように着脱自在に挿入される係合部を有
する駆動ランナーと、該駆動ランナーをプレス装置本体
の型開き方向に沿うように平行移動するために、前記プ
レス装置本体に配設される駆動手段とから構成される少
なくとも1セット以上の金型セットと、前記駆動手段の
駆動にともない前記キャビティ内に注入するために、前
記駆動手段の駆動にともない平行移動される前記可動ラ
ンナーの移動量をモニターしつつ、前記金型セットの前
記駆動手段の駆動制御を行う駆動制御手段とを具備する
ことを特徴としている。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【作用】上記の構成により、横長ランナー内に投入され
た熱硬化性樹脂材料が駆動手段による可動ランナーの平
行移動動作により、各ゲートを介して各キャビティ内に
均一に導入されて、パッケージング部のボイド、カケ等
の不具合発生が防止されまた、樹脂の予備加熱も可能に
することにより樹脂導入金型の早期摩耗が防止され、し
かも1度の樹脂パッケージングにより多品種の樹脂パッ
ケージング(むろん、同一品種でもよい)ができるよう
になり、キャビティを形成した各キャビティブロックの
交換作業の際に、金型セットの交換作業を簡単に行え、
また、1回の樹脂パッケージングにより行われる多品種
または同一品種の樹脂パッケージングのためのキャビテ
ィブロックとプランジャー(可動ランナー)を含む金型
セットをプレス装置本体に対して任意に設定可能にで
き、樹脂パッケージングの際の樹脂圧力状態をモニター
して、例えばロットが異なる毎に設定する作業を不要に
する。
【0022】
【0023】また、1回の樹脂パッケージングにより行
われる多品種または同一品種の樹脂パッケージングのた
めのキャビティブロックとプランジャー(可動ランナ
ー)を含む金型セットをプレス装置本体に対して任意に
設定可能にする。
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例】以下に本発明の各実施例について、添付の図
面を参照して説明する。図1は、樹脂パッケージング装
置の要部を破断して示した要部破断図であり、各実施例
に略共通の構成を示している。本図において、各参照番
号の後にBを付して示した上金型関連の構成部分と、各
参照番号の後にAを付して示した下金型関連の構成部分
は、図示のようにプレス装置の所定位置において設置さ
れており、プレス装置Pが開いた状態では、上下キャビ
ティブロック2B、2Aの間に形成される分離面(パー
ティングラインPL)から離間するように構成されてい
る。
【0027】このように分離面PLを境界面にして分離
可能に設けられる上下キャビティブロック2B、2Aに
は、樹脂パッケージを成形するキャビティ15B、15
Aが後述のように夫々加工形成されている。また、これ
らの上下キャビティブロック2B、2Aは夫々が互いに
ズレなく位置決めされるよにするために上下バックアッ
ププレート9A,9Bに対して簡単に着脱できるように
固定されている。
【0028】一方、上下バックアッププレート9B、9
Bとの間は、上バックアッププレート9Bに固定される
ガイドポスト13と、下バックアッププレート9Aに設
けられたガイドブッシュ14の相互位置出しが行なわれ
るように構成されている。
【0029】また、キャビティ15B内で成形されたパ
ッケージと、ランナー5を上キャビティブロック2Bか
ら外部に押し出すためのエジェクターピン11Bは、エ
ジェクターピン11Bを保持するエジェクターピン受け
上ベース12Bの移動動作により押し出し力を得るよう
にしている。また、下キャビティ15A内で成形された
パッケージを下キャビティブロック2Aから外部に押し
出すエジェクターピン11Aはエジェクターピン11A
を保持するエジェクターピン受け下ベース12Aの移動
動作により押し出し力を得るようにしている。
【0030】また、上下エジェクターピン受けベース1
2B、12Aはプレス装置Pの開動作時のプレス力及び
上下スプリング25B、25Aにより動作するように構
成されている。そして以上の構成の金型は上下ベース1
0A、10Bを介してプレス装置Pに取り付けられてい
る。
【0031】次に、下キャビティブロック2Aの下キャ
ビティ15Aの間には、ゲート6がランナー5に連通す
るように形成されており、このランナー5の下方におい
て可動ランナー1がアクチュエ−タ8から駆動力を得て
図中の矢印F、J方向に移動自在に設けられている。
【0032】この可動ランナー1の形状は、キャビティ
の配設状態から長方形に予め加工形成されている。
【0033】図2は、図1の分離面PLから下キャビテ
ィブロック2Aを見た平面図であって、下キャビティ1
5Aの配置例を示したものであり、本発明において最も
特徴をなす部分である。即ち、本図において、下キャビ
ティ15Aは下キャビティブロック2Aの長手方向に沿
うように「N」個分が形成されており、各下キャビティ
15Aに連通するゲート6を介して横長のランナー5に
連通するように形成されている。このように設けられる
ランナー5の下方には、このランナー5の外形形状に近
い破断形状を有する樹脂であって、上記の可動ランナー
1内に投入される樹脂材料が位置される。
【0034】また、この下キャビティブロック2Aには
リードフレーム3に穿設されている位置決め孔3Eを挿
入してリードフレーム3をキャビティブロックに対して
相対位置決めする位置決めピン20が設けられている。
そして、上キャビティブロック2Bには、下キャビティ
15Aに対向する位置に上キャビティ15Bが夫々形成
される一方、下キャビティブロック2Aのランナー5に
対向する位置に形状部2Cが図1に図示のように下方に
向けて形成されており、内部をエジェクターピン11B
が通過するようにして、ランナー5内で成形された成形
部を押し出すとともに、樹脂がこの形状部2Cにより肉
薄になるようにして不要となる樹脂が極力少なくでき、
かつ所望の断面2次係数を確保できるようにしている。
【0035】以上説明の構成の動作説明を図3乃至図5
の動作説明図を参照して述べると、先ず型開きされて、
図3に示される状態になる。この時に、アクチュエ−タ
8の動作によりランナー5内において可動ランナーは退
避しているので、熱硬化樹脂19を投入できる状態にな
っていることから熱硬化樹脂19を自動投入する。これ
に合前後して、リードフレーム3を下キャビティブロッ
ク2Aに設けられている位置決めピン20に対して不図
示のロボット装置のチャッキングハンド装置を用いてセ
ットしてから上キャビティブロック2Bを分離面PLに
おいて接合するように型閉めする。
【0036】この後に、図4に図示のように、可動ラン
ナー1がアクチエータ8の動作により矢印F方向に駆動
されて、熱硬化性樹脂19が図中の矢印M方向にゲート
6を介して上下キャビティ15A、15Bに次第に導入
される。この後に、図5に示されるように上下キャビテ
ィ15A、15B内への樹脂充填が完了して、可動ラン
ナー1は最終位置にて停止する。
【0037】この後に、プレス装置Pが開いて、型開き
が行われて各エジェクターピン11B、11Aの押し出
し動作により樹脂パッケージ部がキャビティ15B、1
5Aよりエジェクトされるので、上記のチャッキングハ
ンドにより把持してから型から取り出す。
【0038】図6は、以上説明の各工程を経て得られた
半完成品の外観斜視図であり、本図において二点鎖線で
示されたものが、上述の可動ランナー1により矢印F方
向に圧力移動される熱硬化性樹脂19である。図面から
分かるように、この熱硬化性樹脂19は、形状部2Cで
決められるランナー成形部5Eの底面に沿う形状に加工
されていることから、可動ランナー1の上昇にともなっ
て、ランナー5内を略均一にキャビティに向けてゲート
6を介して移動できる。また、樹脂パッケージ部15E
はリードフレーム3の上下面において、図示のように形
成されるが、リードフレーム3の下面において形成され
る樹脂パッケージ部15Eにおいてのみゲート成形部6
Eがランナー形成部5Eと連続成形される格好となり一
体物の半完成品が得られる。
【0039】この後に、この半完成品を位置決め孔3E
を称にして不図示のプレス装置にセットして、リードフ
レーム3のリード部3Aを残すように橋渡し部3Bを切
断排除し、また、樹脂のバリを排除してから、リード部
3Aを所定の形状に曲げ加工して完成品を得るものであ
る。
【0040】一方、樹脂パッケージングされる品種に変
更があり、異なる形状のキャビティを用いて樹脂パッケ
ージングする場合には、可動ランナー1と各エジェクタ
ーピン11B、11Aを共通にしておくことでキャビテ
ィブロックのみの交換時における交換部品点数を大幅に
削減して、金型の交換時間を短縮できるようになること
から、特に多品種小ロット生産に最適となる。
【0041】ここで、熱硬化性樹脂19は個別に可動ラ
ンナー1によりキャビティ内に導入するようにして、可
動ランナー部1の反対側のゲ−ト以外の部分を摺動可能
な凸状の形状にし、かつこの凸部は可動ランナー部1で
押されることにより凸部が引込む構造にして、ゲ−ト間
の樹脂量がより少なくして、さらなる樹脂の使用効率ア
ップを図るようにしても良い。
【0042】以上説明したように、ランナー成形部5E
の体積が大幅に減るために、樹脂の利用効率が従来の装
置の約2倍以上に上がる。また、熱硬化性樹脂19が各
キャビティに充填する時間差もなくなり、各キャビティ
の全て同一に注入できるためにボイド等の発生がなくな
り歩留まりを向上できる。また、可動ランナー1のサイ
ズを大きく設定できることから、樹脂への予備加熱がで
きるので柔らかい状態の樹脂をランナーとゲートを介し
てキャビティ内に充填できることとなり、金型の摩擦が
少なくできる。また、品種交換時の交換部品点数が大幅
に減り部品代がやすくなりさらに、部品の交換に要する
時間が従来の1/5程度になる利点を有している。
【0043】次に、図7は樹脂パッケージング用金型装
置の要部を破断して示した要部破断図であり、本図にお
いて、各参照番号の後にBを付して示した上金型関連の
構成部分と、各参照番号の後にAを付して示した下金型
関連の構成部分は、図示のようにプレス装置Pの所定位
置において設置されており、本実施例ではプレス装置P
の下金型部分が上金型側に向けて上昇するように構成さ
れている。そして、上下キャビティブロック2B、2A
の間に形成される分離面(パーティングラインPL)か
ら離間している状態が示されている。
【0044】また、図1において述べた上下スプリン
グ、上下エジェクターピン他は省略している。図7にお
いて、上ベース10Bには上キャビティブロック2Bを
固定した上バックアッププレート9Bが交換自在になる
ようにボルト(不図示)等を用いて固定される一方、下
ベース10Aには下キャビティブロック2Aを固定した
下バックアッププレート9Aが交換自在に固定されてい
る。
【0045】そして、型閉め状態において上バックアッ
ププレート9Bの4隅において固定されたブッシュ14
に対して下バックアッププレート9Aの4隅において固
定されたガイド13が入り込むようにして横ズレ防止し
た状態で案内されて上下バックアッププレート9A、B
同士の精密相互位置決めが行われる。つまり、上下キャ
ビティブロック2B、2A間の相対的な精密位置決めが
片閉め状態において可能となるように構成されている。
【0046】また、上バックアッププレート9Bと、下
バックアッププレート9A及び下ベース10Aには上下
キャビティと熱硬化性樹脂19を所定温度に暖めるため
に用いられるヒータ70と、樹脂パッケージ後に取り出
し温度まで冷やすための冷却水路とが設けられており所
望の温度制御が可能になるように構成されている。
【0047】一方、下キャビティブロック2Aの略中央
部位に形成されるランナー5内において上述のように可
動ランナー1を矢印F、J方向(図1を参照)に駆動す
る機構は以下のように構成されている。即ち、下ベース
10Aの下方には駆動ベース82が断熱シート部材86
とマスターダイベース87を介して設けられており、こ
の駆動ベース82の内部に形成された図中の破線図示の
ガイド溝82A内において駆動ランナー71が上下方向
に移動できるようにしている。この駆動ランナー71の
上端部分には可動ランナー1側に形成された蟻溝部に対
して挿入される突起部が形成されており、駆動ランナー
71と可動ランナー1とが一体的になるように組み立て
可能にされている。
【0048】次に、駆動ランナー71の駆動機構の外観
斜視図である図8をさらに参照して、駆動ベース82に
は合計で4個の軸受72(図7)が設けられており、一
対のギアシャフト74を回動自在に支持している。この
ギアシャフト74の両端部位には第1ピニオンギア75
と第2ピニオンギア76が夫々固定されている。また、
上述のように駆動ベース82内において上下方向に移動
自在に設けられた駆動ランナー71の両側部位には、上
述した各第1ピニオンギア75に対して歯合するギア歯
73Aを形成したラック73が夫々固定されている。
【0049】また、駆動ランナー71の上端部分には可
動ランナー1側に形成された蟻溝部1Aに対して図中の
矢印E方向に挿入される突起部71Aが形成されてお
り、駆動ランナー71と可動ランナー1とが一体的にな
るように組み立て可能にされるとともに、駆動ランナー
71の上下移動の際に作用する圧縮力と引っ張り力の両
方に対して耐えることができるように構成されている。
【0050】続いて、図8のみを参照して、上記の第2
ピニオンギア76の一方には、駆動ベース82において
回動自在に支持されている第3ピニオンギア77が歯合
している。また、この第3ピニオンギア77を固定した
軸体には、プレス装置PのベースPB上に固定されてい
る油圧シリンダー80のラック81の歯部81Aに対し
て歯合した第4ピニオンギア78が固定されており、第
3、第4ピニオンギア77、78が一体となるように構
成されている。したがって、歯部の幅広のピニオンギア
を用いることにより1個のピニオンギアとしても良い。
【0051】第3ピニオンギア77の下方には、油圧シ
リンダー80のラック81の移動方向と平行に移動され
るように案内されるとともに両端部位においてラック歯
部79Aを形成した長ラック79が設けられており、一
方のラック歯部79Aが第3ピニオンギア77に対して
歯合する一方、他方のラック歯部79Aが第2ピニオン
ギア76に対して歯合するように構成されている。
【0052】以上説明の駆動ランナーの駆動機構の動作
を図9の動作説明図において述べると、熱硬化性樹脂1
9がランナー5内に投入され、リードフレーム3が下キ
ャビティブロック2A内にセットされた後に、型閉めさ
れて準備が整うと、下方に位置していた可動ランナー1
を図中の破線矢印F方向に駆動するために油圧シリンダ
ー80の駆動されて、ラック81が矢印f1方向に移動
される。
【0053】この結果、このラック81に歯合している
第4ピニオンギア78が矢印f2方向に回動され、同時
に第3ピニオンギア77を矢印f2方向に回動される。
この第3ピニオンギア77に歯合している第2ピニオン
ギア76は矢印f4方向に回動されるとともに、同時に
第1ピニオンギア75を矢印f4方向に回動させる。こ
の結果、第1ピニオンギア75に歯合しているラック7
3を矢印f6方向に移動させる。
【0054】一方、第3ピニオンギア77の下方におい
て歯合している長ラック79を介して歯合している他方
の第2ピニオンギア76は、矢印f4とは逆方向の矢印
f5方向に回動するようになり、他方の第1ピニオンギ
ア75を同様に矢印f5方向に回動する結果、ラック7
3を矢印f6方向に駆動する。
【0055】以上の動作の結果、駆動ランナー71と一
体的に設けられた可動ランナー1は矢印F方向に駆動さ
れて、熱硬化性樹脂19がランナー5内において圧縮さ
れて溶融状態になり、キャビティ内に注入されて樹脂パ
ッケージングが行われる。
【0056】次に、以上の動作により上方に位置してい
た可動ランナー1を図中の実線矢印J方向の下方方向に
駆動するために油圧シリンダー80の駆動されると、ラ
ック81が矢印j1方向に移動される。この結果、この
ラック81に歯合している第4ピニオンギア78が矢印
j2方向に回動され、同時に第3ピニオンギア77を矢
印j2方向に回動される。この第3ピニオンギア77に
歯合している第2ピニオンギア76は矢印j4方向に回
動されるとともに、同時に第1ピニオンギア75を矢印
j4方向に回動させる。この結果、第1ピニオンギア7
5に歯合しているラック73を矢印j6方向に移動させ
る。
【0057】一方、第3ピニオンギア77の下方におい
て歯合している長ラック79を介して歯合している他方
の第2ピニオンギア76は、矢印j4とは逆方向の矢印
j5方向に回動するようになり、他方の第1ピニオンギ
ア75を同様に矢印j5方向に回動する結果、ラック7
3を矢印j6方向に駆動する。以上の動作の結果、駆動
ランナー71と一体的に設けられた可動ランナー1は矢
印J方向に駆動されることになるが、このように矢印J
方向に駆動する際においてもランナー5内におけるクリ
アランスを非常に小さく設定している関係上からかなり
の力を要するので、上述のような蟻溝1Aと突起部71
Aを設けている。
【0058】次に、図10は駆動ランナーと可動ランナ
ーと一体的に設けるための構成例を示した側面図であっ
て、図10(a)において、可動ランナー1には蟻溝1
Aを略「T」字状に加工形成しておき、アンダー部1C
を左右に形成しておき、このアンダー部1Cに対して係
止する形状部71Cを形成した突起部71Cを設けるこ
とで、上述のように矢印J方向に駆動する際に作用する
力を受けることができるようにしている。また、矢印F
方向に駆動する際に作用する力を段部71Bと端部1B
で受けれるようにしている。
【0059】次に、図10(b)は、駆動ランナー71
と可動ランナー1と一体的に設けるための構成例を上記
の構成とは逆にした場合を示した側面図であって、蟻溝
71Eを駆動ランナー71側に形成し、突起部1Eを可
動ランナー1側に設けたものであるが、このように構成
しても良い。
【0060】以上の構成により、駆動ランナーと可動ラ
ンナーと一体的に設けることができる。そして、樹脂パ
ッケージングされる品種に変更があって、上下キャビテ
ィブロック2A,2Bを交換する際には、上下キャビテ
ィブロック2A,2Bをプレス装置Pに対して上方向に
移動して可動ランナー1をランナー5から引き出してか
ら取り外す。この後に、図8に示したように可動ランナ
ー1を矢印E方向に移動して駆動ランナー71から取り
外す。この後に、次に樹脂パッケージされるキャビティ
に適した形状のランナー5に適合した可動ランナー1を
駆動ランナー71に対して矢印E方向に移動してセット
する。
【0061】続いて、次に樹脂パッケージされる上下キ
ャビティブロック2A,2Bをプレス装置Pに固定し
て、次のロットの樹脂パッケージの準備を終了する。以
上のように構成することにより、交換部品点数は上下キ
ャビティブロック2A,2Bを設けた上下バックアップ
プレート9A、9Bと可動ランナー1のみとなることか
ら、交換作業がかなり簡便となり、異なるロットの樹脂
パッケージを効率良く行うことができるようになる。
【0062】なお、上述したように駆動ランナー71を
上下駆動するために油圧シリンダーと各ピニオンギア、
と各ラックとを設けるラックとピニオンギアとから構成
される昇降機構によれば、プレス装置PのべースPB上
の限られた空間に配設することができる利点に加えて、
高熱状態になるキャビティ、キャビティブロックから比
較的に離れた場所に熱に弱い油圧シリンダーを設けるこ
とができるので、熱の影響の少ない構成とすることがで
きる点が挙げられる。
【0063】次に、図11は、駆動ランナー71の駆動
機構の別構成の正面図である。本図おいて、不図示の駆
動ベースには合計で4個の軸受が設けられており、一対
のギアシャフト74を回動自在に支持している。このギ
アシャフト74の両端部位には第1ピニオンギア75が
夫々固定されている。また、上述のように駆動ベース内
において矢印F、Jの上下方向に移動自在に設けられた
駆動ランナー71の両側部位には、上述した各第1ピニ
オンギア75に対して歯合するギア歯を形成したラック
73が夫々固定されている。
【0064】また、駆動ランナー71の上端部分には可
動ランナー1側に形成された蟻溝部1Aに対して図中の
矢印E方向に挿入される突起部71Aが形成されてお
り、駆動ランナー71と可動ランナー1とが一体的にな
るように図示のように組み立て可能にされるとともに、
駆動ランナー71の上下移動の際に作用する圧縮力と引
っ張り力の両方に対して耐えることができるように構成
されている。
【0065】続いて、上記の各第1ピニオンギア75に
は、駆動ベース82において左右方向に駆動されるラッ
ク部材179のラック歯部179Aが夫々下方と上方に
おいて図示のように歯合している。このラック部材17
9にはさらにラック歯部179Bが固定されており、減
速装置183の出力軸のギア184に歯合している。減
速装置183の入力軸にはモータ180の出力軸のギア
181に歯合している入力ギア182が固定されてお
り、モータ180の正逆方向の駆動により、ラック部材
179を図中の矢印f1方向とその逆方向に移動するよ
うに構成されている。
【0066】以上の構成により、ラック部材の移動にと
もない第1ピニオンギア75が矢印f4、f5方向に駆
動されて、可動ランナー71が破線矢印F方向に移動さ
れるので、ランナー中への樹脂注入が可能になる。
【0067】以上のように構成されるランナー駆動装置
によれば、モータ180と可動ランナーを略一直線に揃
えるように構成できるので、後述するようにキャビティ
ブロックを隙間なく配設することができる。
【0068】図12は、上下キャビティブロックを上下
バックアッププレートに装着する様子を示した断面図で
あって、下側の構成部分のみ示したものである。本図に
おいて、下キャビティブロック2Aにはキャビティ15
Aが形成される一方、エジェクターピン11Aが貫通し
て設けられている。これらのエジェクターピンはホルダ
ー部材11A−1に固定されており、コイルバネ11A
−2により付勢されて設けられている。
【0069】また、下バックアッププレート9Aの側面
には、凹部9A−1が加工形成されており、フック部材
21がこの内部に入るようにして、下キャビティブロッ
ク2Aを固定するように構成されており、ボルトBの着
脱のみでプレス装置への着脱作業が行えるようにしてい
る。したがって、図11のランナー駆動装置と、図12
のキャビティブロックをプレス装置に任意にセットする
ことができるようにしている。
【0070】図13は、図11に示したランナー駆動装
置と、図12の下キャビティブロック9Aをプレス装置
にセットした様子をパーティング面から見た平面図であ
ってキャビティの配設状態を示した図である。本図にお
いて、下キャビティブロック2Aは熱硬化性樹脂19が
挿入されるランナーを挟んで合計18列分が配設されて
おり、各ランアーを駆動するためのランナー駆動装置が
図示のように左右部位において合計3セット分設けられ
ている。 以上の構成により、6個の下キャビティブロ
ック(上キャビティブロックを当然含む)を1つの交換
単位として構成できるので、所望の樹脂パッケージング
をこの交換単位で任意に設定することができる。
【0071】図14は、図示のように下キャビティブロ
ック2Aは熱硬化性樹脂19が挿入されるランナーを挟
んで合計12列分が配設されており、各ランアーを駆動
するためのランナー駆動装置が図示のように左右部位に
おいて合計6セット分設けられている。以上の構成によ
り、2個の下キャビティブロック(上キャビティブロッ
クを当然含む)を1つの交換単位として構成できるの
で、所望の樹脂パッケージングをこの交換単位で任意に
設定することができる。
【0072】図15は、ランナー駆動装置と、下キャビ
ティブロック9Aをプレス装置にセットした様子をパー
ティング面から見た平面図であって、図13と同様に下
キャビティブロック2Aは熱硬化性樹脂19が挿入され
るランナーを挟んで合計18列分が配設されており、各
ランアーを駆動するためのランナー駆動装置が右部位に
集中して合計3セット分設けた様子を示したものであ
る。以上の構成により、6個の下キャビティブロック
(上キャビティブロックを当然含む)を1つの交換単位
として構成できるので、所望の樹脂パッケージングをこ
の交換単位で任意に設定することができものであるが、
上述したラック部材179を駆動するために油圧シリン
ダ280から3方向に分岐する副シリンダ281、28
2、283を備えた油圧装置300を備えている。
【0073】また、この油圧装置には位置検出器25が
さらに配設されており、ラック部材179の移動量を電
気信号に変換して制御装置301に出力するようにし
て、後述の可動ランナーの駆動制御が行えるようにして
いる。
【0074】図16は、油圧装置300の接続されるブ
ロック図であり、制御装置301には制御盤302と、
パソコン等から送られるプレスインターフェース信号H
と、電源と油圧配管と、冷却水の配管とが接続されてお
り、プレス装置に所定供給する一方、油圧装置300に
対して配管289を介して所定油圧を供給できるように
構成されている。
【0075】次に、図17はキャビティの配設状態の平
面図、また図18はそのブロック図である。図17にお
いて、図示のように下キャビティブロック2Aは熱硬化
性樹脂19が挿入されるランナーを挟んで合計16列分
が配設されており、各ランアーを駆動するためのランナ
ー駆動装置が図示のように左右部位において合計4セッ
ト分設けられている。以上の構成により、2個の下キャ
ビティブロック(上キャビティブロックを当然含む)を
1つの交換単位として構成できるので、所望の樹脂パッ
ケージングをこの交換単位で任意に設定することができ
る。また、可動ランナーの駆動装置は、減速器183を
チェーン駆動するモータ180とエンコーダ180aが
図示のように夫々構成されており、ラック部材179を
駆動するように構成されている。また、位置検出器25
がさらに配設されており、ラック部材179の移動量を
電気信号に変換して制御装置301に出力するようにし
て、後述の可動ランナーの駆動制御が行えるようにして
いる。
【0076】図19は、図9において述べたランナーが
上下方向(F、J方向)に駆動される位置と、経過時間
の関係を示した樹脂注入データグラフであって、図示の
ように樹脂の注入開始から、約10秒経過した時に、樹
脂の溶融により可動ランナーは最大量P1分移動し、そ
の後時間経過とともに、樹脂硬化にともない次第に移動
量が減少して、最少移動量P2となり、硬化が完了し
て、取り出し可能となる特性を有しているので、従来は
樹脂硬化するまでの時間経過をタイマーで測定してい
た。しかし、この従来方法によれば、ロット毎のキャビ
ティブロック交換において、その度に樹脂試し打ちする
ことで、所望の時間を得るようにしなければならず、非
常に非効率である。
【0077】そこで、上記の位置検出器25の位置検出
信号を用いて、例えば、ロット毎のキャビティブロック
交換後に所望の時間を得るようにする。図20は、可動
ランナーの制御例を示したフローチャートであり、本図
において、先ず、ステップS1において、リードフレー
ムのセット、プレス装置の型閉めと、熱硬化樹脂のセッ
トの下準備が行われる。次に、ステップS2に進み、可
動ランナーの駆動をすべく、油圧装置300への油圧供
給が開始されて、位置検出器25により可動ランナーの
移動量の検出がステップS3で行われて、最大位置P1
になるまで駆動され、最大位置が検出されると、ステッ
プS5に進み可動ランナが停止される。次ぎにステップ
S6では、最少移動位置P2であるかどうかが検出され
て、最少位置である場合には、樹脂硬化が終了したと判
断して、ステップS7において型開きされて、取り出さ
れる。以上の制御を行うことで、ロット交換毎の樹脂試
し打ちが省略できる。
【0078】以上説明したように、樹脂パッケージされ
る上下キャビティブロック2A,2Bをプレス装置Pに
固定して、次のロットの樹脂パッケージの準備を終了す
る作業において、交換部品点数は上下キャビティブロッ
ク2A,2Bを設けた上下バックアッププレート9A、
9Bと可動ランナー1のみとなることから、交換作業が
かなり簡便となり、また異なるロットの樹脂パッケージ
を効率良く行うことができるようになる。
【0079】なお、上述した油圧シリンダーと各ピニオ
ンギア、と各ラックとを設けるラックとピニオンギアと
から構成される昇降機構によれば、プレス装置Pのべー
スPB上の限られた空間に配設することができる利点に
加えて、高熱状態になるキャビティ、キャビティブロッ
クから比較的に離れた場所に熱に弱い油圧シリンダーを
設けることができるので、熱の影響の少ない構成とする
ことができる点が挙げられる。また、可動ランナー駆動
のための昇降機構は、上述したラックとピニオンギアを
用いた昇降機構に限定されず、図1において説明したよ
うに1本のシリンダにより直接上下させる昇降機構や、
自家用車用のジャッキに用いられるパンタグラフ式のリ
ンク式の昇降機構等が使用可能であって、要は図13に
示したように個別に交換できる構成であれば良い。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、樹
脂パッケージング用の樹脂の利用効率を大幅に改善で
き、かつパッケージング部のボイド、カケ等の不具合発
生を防止でき、樹脂の予備加熱も可能にすることにより
樹脂導入金型の早期摩耗を防止でき、しかも1度の樹脂
パッケージングにより多品種の樹脂パッケージング(む
ろん、同一品種でもよい)を実現でき、キャビティブロ
ックとプランジャー(可動ランナー)を含む金型の交換
作業を簡単にでき、1回の樹脂パッケージングにより行
われる多品種または同一品種の樹脂パッケージングのた
めのキャビティブロックとプランジャー(可動ランナ
ー)を含む金型セットを任意に設定可能にでき、かつ樹
脂パッケージングの際の樹脂圧力状態をモニターして、
例えばロットが異なる毎に設定する作業を不要にし、樹
脂パッケージングの樹脂使用効率を高めることができる
樹脂パッケージング方法及びその装置を提供できる。
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂パッケージング装置の実施例を示
す要部断面図である。
【図2】第1実施例のキャビティブロックの平面図であ
る。
【図3】型開き時における、樹脂パッケージングの様子
を示した断面図である。
【図4】型閉め時における、樹脂パッケージングの様子
を示した断面図である。
【図5】型閉め時における、樹脂パッケージングの充填
が完了した様子を示した断面図である。
【図6】樹脂パッケージング後の半完成品の外観斜視図
である。
【図7】樹脂パッケージング用金型装置の要部を破断し
て示した要部破断図である。
【図8】駆動ランナー71の駆動機構の外観斜視図であ
る。
【図9】駆動ランナー71の駆動機構の動作説明のため
の外観斜視図である。
【図10】(a)駆動ランナーと可動ランナーの側面図
である。 (b)駆動ランナーと可動ランナーの側面図である。
【図11】駆動ランナー71の駆動機構の要部を示した
正面図である。
【図12】下キャビティブロックと下バックアッププレ
ートの要部断面図である。
【図13】ランナー駆動装置と、キャビティブロックを
プレス装置にセットした様子をパーティング面から見た
平面図であってキャビティの配設状態を示した図であ
る。
【図14】キャビティの配設状態の平面図である。
【図15】キャビティの配設状態の平面図である。
【図16】図15のブロック図である。
【図17】キャビティの配設状態の平面図である。
【図18】図17の制御装置のブロック図である。
【図19】樹脂注入データグラフである。
【図20】可動ランナーの制御例のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…可動ランナー、1A…上キャビティブロック、2A
…下キャビティブロック、2B…上キャビティブロッ
ク、2C…形状部、3…リードフレーム、3E…位置決
め孔、5…ランナー、6…ゲ−ト、8…アクチエ−タ、
9A…下バックアッププレート、9B…上バックアップ
プレート、19…熱硬化性樹脂、20…位置決めピン、
70…ヒータ、71…駆動ランナー、71A…突起部、
73…ラック、74…ギアシャフト、75…第1ピニオ
ンギア、76…第2ピニオンギア、77…第3ピニオン
ギア、79…長ラック、80…油圧シリンダ、82…駆
動ベース、179…ラック部材、180…モータ、18
3…減速器、P…プレス装置、PB…プレス装置ベース
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/56 B29C 45/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定電子素子を実装した多品種または同
    一品種のリードフレームに樹脂パッケージングを行う樹
    脂パッケージング方法であって、 細長い横長ランナーの長手方向の線対称位置にゲートを
    介して形成される複数の下キャビティを有する下キャビ
    ティブロックと、 該下キャビティブロックに対向して設けられるとともに
    前記下キャビティに対応する上キャビティを有する上キ
    ャビティブロックと、 熱硬化性樹脂材料を前記上キャビティと前記下キャビテ
    ィから構成されるキャビティ内に導入するために前記横
    長ランナーの内周面形状に合致する形状を有する可動ラ
    ンナーと、 該可動ランナーの長手方向に沿うように着脱自在に挿入
    される係合部を有する駆動ランナーと、 該駆動ランナーをプレス装置本体の型開き方向に沿うよ
    うに平行移動するために、前記プレス装置本体に配設さ
    れる駆動手段とから構成される多品種または同一品種の
    金型セットの少なくとも1セット以上を、前記プレス装
    置本体に対して着脱自在に固定し、 前記横長ランナーの内周面形状に略合致する形状に予め
    成形された熱硬化性樹脂材料を投入し、 前記駆動手段の駆動にともない前記キャビティ内に注入
    するために、前記駆動手段の駆動にともない平行移動さ
    れる前記可動ランナーの移動量をモニターしつつ、前記
    金型セットの前記駆動手段の駆動制御を行い、樹脂硬化
    による樹脂パッケージングを行うことを特徴とする樹脂
    パッケージング方法。
  2. 【請求項2】 所定電子素子を実装した多品種または同
    一品種のリードフレームに樹脂パッケージングを行う樹
    脂パッケージング金型装置であって、 細長い横長ランナーの長手方向の線対称位置にゲートを
    介して形成される複数の下キャビティを有する下キャビ
    ティブロックと、 該下キャビティブロックに対向して設けられるとともに
    前記下キャビティに対応する上キャビティを有する上キ
    ャビティブロックと、 熱硬化性樹脂材料を前記上キャビティと前記下キャビテ
    ィから構成されるキャビティ内に導入するために前記横
    長ランナーの内周面形状に合致する形状を有する可動ラ
    ンナーと、 該可動ランナーの長手方向に沿うように着脱自在に挿入
    される係合部を有する駆動ランナーと、 該駆動ランナーをプレス装置本体の型開き方向に沿うよ
    うに平行移動するために、前記プレス装置本体に配設さ
    れる駆動手段とから構成される少なくとも1セット以上
    の金型セットと、 前記駆動手段の駆動にともない前記キャビティ内に注入
    するために、前記駆動手段の駆動にともない平行移動さ
    れる前記可動ランナーの移動量をモニターしつつ、前記
    金型セットの前記駆動手段の駆動制御を行う駆動制御手
    段とを具備することを特徴とする樹脂パッケージング金
    型装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、往復駆動ラックを有す
    る油圧シリンダと、前記往復駆動ラックに歯合するとと
    もに前記プレス装置本体の可動側ベースにおいて互いに
    逆方向に回動するように回動支持される一対のピニオン
    ギアと、該ピニオンギアに対して歯合するとともに前記
    駆動ランナーの両縁部において固定される一対のラック
    とから構成されるか、 または、減速機を介してモータ駆動される往復駆動ラッ
    クと、 該往復駆動ラックに対して互いに逆方向に回動するよう
    に歯合し前記プレス装置本体の可動側ベースにおいて回
    動支持される一対の第1ピニオンギアと、該第1ピニオ
    ンギアに対して歯合するとともに前記駆動ランナーの両
    縁部において固定される一対のラックとから構成される
    か、 または、マスター油圧シリンダから分岐される副シリン
    ダを介して駆動される往復駆動ラックと、該往復駆動ラ
    ックに対して互いに逆方向に回動するように歯合し前記
    プレス装置本体の可動側ベースにおいて回動支持される
    一対の第1ピニオンギアと、該第1ピニオンギアに対し
    て歯合するとともに前記駆動ランナーの両縁部において
    固定される一対のラックとから構成されるか、 または、減速機を介してサーボモータ駆動される往復駆
    動ラックと、 該往復駆動ラックに対して互いに逆方向に回動するよう
    に歯合し前記プレス装置本体の可動側ベースにおいて回
    動支持される一対の第1ピニオンギアと、該第1ピニオ
    ンギアに対して歯合するとともに前記駆動ランナーの両
    縁部において固定される一対のラックとから構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の樹脂パッケージング
    金型装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段を共用するために、前記プ
    レス装置本体の両側において前記駆動手段を夫々配設す
    るか、または、前記駆動手段を独立して備えるために、
    前記プレス装置本体の片側において前記駆動手段を配設
    したことを特徴とする請求項2に記載の樹脂パッケージ
    ング金型装置。
  5. 【請求項5】 前記可動ランナーの上面部位に対向する
    部位の上キャビティに凸状の形状部を設けることを特徴
    とする請求項2に記載の樹脂パッケージング金型装置。
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