JPH11264129A - 護岸構造 - Google Patents

護岸構造

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JPH11264129A
JPH11264129A JP754399A JP754399A JPH11264129A JP H11264129 A JPH11264129 A JP H11264129A JP 754399 A JP754399 A JP 754399A JP 754399 A JP754399 A JP 754399A JP H11264129 A JPH11264129 A JP H11264129A
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JP
Japan
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cylindrical body
revetment
filler
tubular body
peripheral wall
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JP754399A
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Inventor
Atsutaka Fujii
厚孝 藤井
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KAM KK
Original Assignee
KAM KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部空間を大きく形成して充填する充填材の
量を増大し、これにより、良好な通水性を保って自然環
境を保全することができるとともに、構築時の作業性が
高く、かつ、充填材の大きさ等に制約がなく、材料の輸
送費を含む護岸の構築コストを低廉にできる護岸構造を
提供すること。 【解決手段】 周壁に多数の透孔を形成した断面正六角
形のエキスパンドメタルからなる鋼製の筒状体を護岸に
敷設し、隣接する筒状体同士を連結するとともに、筒状
体の内部に砕石等の充填材を充填するようにした護岸構
造に用いる鋼製の筒状体1を、多数の透孔を形成した鋼
製の板状体からなる側板11、天板13a及び底板13
bを、螺旋状に形成した線材からなる連結具14a,1
4b,14cにより連結して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川、湖、海岸、
山肌、谷間等(本明細書において、単に「河川等」とい
う場合がある。)の護岸、法面等の構造(本明細書にお
いて、水深の浅い川底、湖底、海底部分の構造を含み、
単に「護岸構造」という場合がある。)に関し、特に、
自然環境の保全を目的とした護岸構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、河川等の護岸を造成する場合、法
面を保護するために、法面に沿ってコンクリートを打設
したり、コンクリート製ブロックを設置するようにして
いる。しかしながら、近年の自然環境の保全の気運の高
まりとともに、上記従来のコンクリートを使用する工法
の見直しが進められ、自然環境に適合した工法の開発が
要請されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この自然環
境の保全の要請に応えるものとして、内部に砕石等の充
填材を充填することができる中空状のコンクリート製ブ
ロックが提案され、実用化されている。
【0004】しかしながら、このブロックは、コンクリ
ート製のため重量が大きく、扱いにくいため、構築時の
作業性が悪いだけでなく、ブロックに要求される強度と
の関係上、内部空間をあまり大きく形成することができ
ず、このため、ブロックの内部に充填することができる
充填材の量に制約があり、通水性を保つことにより自然
環境を保全するという目的を完全には達成するものでは
なかった。
【0005】また、コンクリート製ブロックの場合、ブ
ロックの周壁に多数の小孔を形成することができず、こ
のため、ブロックの内部に充填する充填材の大きさ等に
制約があって、現地の材料を使用することができないこ
とが多く、材料の輸送費を含む護岸の構築コストが上昇
するという問題点を有していた。
【0006】本発明は、上記のコンクリートを打設した
り、コンクリート製ブロックを設置する従来工法や、内
部に砕石等の充填材を充填することができる中空状のコ
ンクリート製ブロックの有する問題点に鑑み、内部空間
を大きく形成して充填する充填材の量を増大し、これに
より、良好な通水性を保って自然環境を保全することが
できるとともに、構築時の作業性が高く、かつ、充填材
の大きさ等に制約がなく、材料の輸送費を含む護岸の構
築コストを低廉にできる護岸構造を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の護岸構造は、周壁に多数の透孔を形成した
鋼製の筒状体を護岸に敷設し、隣接する筒状体同士を連
結するとともに、筒状体の内部に砕石等の充填材を充填
するようにした護岸構造において、鋼製の筒状体を、多
数の透孔を形成した鋼製の板状体を線材からなる連結具
により連結して構成したことを特徴とする。この場合、
「河川等」には、河川のほか、湖、海岸、山肌、谷間等
を含み、護岸構造には、法面のほか、水深の浅い川底、
湖底、海底部分の構造を含むものとする。
【0008】この護岸構造は、周壁に多数の透孔を形成
した鋼製の筒状体を護岸に敷設し、使用する鋼材の厚み
を調整するのみで、要求される強度を容易に得ることが
でき、内部空間を大きく形成して充填する充填材の量を
増大し、これにより、良好な通水性を保って自然環境を
保全することができる。また、鋼製の筒状体を、多数の
透孔を形成した鋼製の板状体を線材からなる連結具によ
り連結して構成するようにしているため、コンクリート
製ブロックと比較して重量が小さく、取り扱いが容易と
なり、また、筒状体の組立作業及び隣接する筒状体同士
の連結作業を、必要に応じて、現場において容易に行う
ことができ、構築時の作業性が高く、かつ、周壁に形成
する透孔の大きさを調整するのみで、各種の充填材に対
応することができることと相俟って、材料の輸送費を含
む護岸の構築コストを低廉にできる。
【0009】この場合において、筒状体を構成する板状
体に、エキスパンドメタルを用いることができる。
【0010】これにより、筒状体の周壁に任意の大きさ
の透孔を容易に形成することができ、筒状体の製造コス
トをより低廉にできる。
【0011】また、連結具に、螺旋状に形成した線材を
用いることができる。
【0012】これにより、特殊な工具類を用いることな
く、筒状体の組立作業を、必要に応じて、現場において
容易に、かつ確実に行うことができ、構築時の作業性が
高く、材料の輸送費を含む護岸の構築コストを低廉にで
きる。
【0013】また、筒状体の断面形状を正多角形、好ま
しくは、正六角形に形成することができる。
【0014】これにより、筒状体を簡易に接続すること
ができ、特に、筒状体の断面形状を正六角形に形成した
場合には、護岸構造をハニカム構造とすることができ、
外力に対して強固な構造体を構成することができる。
【0015】また、筒状体の周壁の少なくとも一部を、
隣接する筒状体の周壁で以て構成することができる。
【0016】これにより、隣接する筒状体の周壁の重な
りをなくし、通水性を向上することができるとともに、
材料費を節約して、筒状体の製造コストを低廉にでき
る。
【0017】また、筒状体の上面及び/又は下面に網体
を配設することができる。
【0018】これにより、筒状体の内部に充填した充填
材が流出することを防止することができる。
【0019】また、筒状体の上面及び/又は下面に線材
からなる枠部材を配設してなることができる。
【0020】これにより、筒状体を強固に組み立てるこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の護岸構造の実施の
形態を図面に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明の護岸構造を河川の護岸に
適用した第1実施例を示す。この護岸構造は、図2に示
すように、周壁11に多数の透孔を形成した鋼製の筒状
体1を法面3及び川底4に敷設し、敷設した筒状体1が
流水の作用等により移動しないように、隣接する筒状体
1同士を、線材、ボルト・ナット等の締結具や溶接等に
より連結するとともに、筒状体1の内部に砕石等の充填
材2を充填して構成したものである。
【0023】本実施例のおいては、法面3に敷設する筒
状体1は、その頂部に段差を設けて階段状に敷設するよ
うにしているが、これに限定されず、頂部が法面3と平
行となるように平面状に敷設することもできる。
【0024】また、川底4に敷設する筒状体1は、その
頂部の高さが、隣接する筒状体同士で異なるように、例
えば、数個置きに突出した筒状体1Aを配設することが
でき、これにより、景観にアクセントを持たせることが
できるとともに、流水の緩衝効果を奏するものとなる。
また、川底4に敷設する筒状体1には、筒状体1の内部
に充填した砕石等の充填材2が流出しないように、必要
に応じて、表面に多数の透孔を形成した蓋板(図示省
略)を配設することができる。
【0025】筒状体1は、使用環境、要求される強度等
に応じて、厚さ数mm〜10mm程度の鋼板に多数の切
目を入れ、これを延伸することにより、多数の透孔を形
成するようにしたエキスパンドメタルからなる板状体
を、断面形状が正六角形になるように連結したものを用
いるようにしている。この場合、筒状体1の周壁11に
形成する透孔の大きさは、内部に充填する充填材の大き
さに応じて任意に設定することができる。なお、本実施
例においては、筒状体1を断面形状が正六角形になるよ
うに形成し、これにより、護岸構造をハニカム構造とす
るようにしたが、筒状体の断面形状はこれに限定され
ず、三角形、八角形等の多角形、円筒形等、任意の形状
のものを採用することができる。
【0026】また、筒状体1は、図3に示すように、筒
状体1に充填した砕石等の充填材2の上面及び下面に、
エキスパンドメタル等の金属製又は合成樹脂製の網体か
らなる天板13a及び底板13bを配設することによ
り、筒状体1の内部に充填した充填材2が流出すること
を防止することができる。この場合、網体からなる天板
13a及び底板13bは、いずれか一方のみを配設する
ことができる。
【0027】さらに、図4(a)に示すように、筒状体
1の周壁の少なくとも一部を省略して筒状体1を構成
し、この省略した部分の周壁を、図4(b)に示すよう
に、隣接する筒状体1の周壁11で以て構成することが
できる。これにより、隣接する筒状体1の周壁11の重
なりをなくし、通水性を向上することができるととも
に、材料費を節約して、筒状体1の製造コストを低廉に
できる。
【0028】この場合において、筒状体1を、断面形状
が三角形、六角形、八角形等になるように形成するに当
たっては、例えば、図5に示すように、エキスパンドメ
タル等の多数の透孔を形成した鋼製の板状体からなる側
板11、天板13a及び底板13bを、螺旋状(例え
ば、φ20〜50mm)に形成した線材(例えば、φ1
〜2mmの鋼線)からなる連結具14a,14b,14
cにより連結して構成することができる。
【0029】また、筒状体1を、断面形状が三角形、六
角形、八角形等になるように形成するに当たっては、こ
のほか、図6に示すように、エキスパンドメタル等の多
数の透孔を形成した鋼製の板状体からなる側板11同
士、並びに側板11と、線材(例えば、φ2〜10mm
の鋼線)等からなる上枠材15a及び下枠材15bと
を、螺旋状に形成した線材からなる連結具14a,14
b,14cにより連結して構成したり、図7に示すよう
に、エキスパンドメタル等の多数の透孔を形成した鋼製
の板状体からなる側板11、天板13a及び底板13b
を、それらの周囲に溶接等により固着した線材(例え
ば、φ2〜10mmの鋼線)等からなる側枠材11a、
上枠材15a及び下枠材15bとともに、螺旋状に形成
した線材からなる連結具14a,14b,14cにより
連結して構成することがすることができる。また、上記
の構成を適宜組み合わせて筒状体1を形成することもで
きる。
【0030】上記の筒状体1を、断面形状が三角形、六
角形、八角形等になるように形成する方法を示す各実施
例は、図4(a)に示したものと同様、筒状体1の周壁
の少なくとも一部を省略し、隣接する筒状体1の周壁
(側板)11で以て筒状体1を構成する場合を示してい
るが、図3に示すように、周壁を省略せずに筒状体1を
構成することもできる。また、線材からなる連結具は、
必ずしも、螺旋状に形成する必要はなく、リング状に形
成した線材からなる多数の連結具(図示省略)を用いる
こともできる。
【0031】このように、筒状体1を、多数の透孔を形
成した鋼製の板状体を、螺旋状等に形成した線材からな
る連結具14a,14b,14cにより連結して構成す
るようにしているため、筒状体1の組立作業や、さらに
必要に応じて、隣接する筒状体同士の接続作業を、現場
において容易に行うことができるものとなる。
【0032】また、筒状体1の周壁11をエキスパンド
メタル等の多数の透孔を形成した部材で構成した場合に
おける隣接する筒状体1同士の接続に用いる締結具とし
ては、上記の螺旋状等に形成した線材のほか、ボルト・
ナットや、例えば、図8に示すような、専用の締結具7
等を用いることができる。この締結具7は、上下端に固
定片71a,71aを形成した締結具本体71と、キー
片72とからなり、隣接した筒状体1の周壁11同士を
重ね合わせた状態で、周壁11に形成した透孔に締結具
本体71の固定片71a,71aを挿入し、固定片71
a,71aに穿設したキー孔71b,71bにキー片7
2を挿入して、隣接した筒状体1同士を接続し、一体化
できるようにしたものである。
【0033】筒状体1の内部には、通常は、図9(a)
に示すように、砕石21を一様に充填するようにする
が、充填する充填材2は、筒状体1を敷設する法面3や
川底4等の状態、他の付随的な要請等に応じて任意に選
定することができる。例えば、現地の材料を使用する場
合等で、筒状体1の周壁11に形成した透孔の大きさよ
りも小さな粒径の小石、砂を使用する場合には、図9
(b)に示すように、筒状体1の周壁11の内周面に天
然繊維又は合成樹脂繊維からなる透水性を有する不織布
を配設した後、小石、砂等の粒状材22を充填するよう
にする。また、河川の水の浄化を併せて行う場合には、
図9(c)に示すように、筒状体1に砕石21a,21
bと木炭等の浄化材24を層状、又は混合して充填する
ようにする。また、図9(d)に示すように、筒状体1
に充填した砕石21の上面に天然繊維又は合成樹脂繊維
からなる透水性を有する不織布層25を形成することも
できる。
【0034】図10は、本発明の護岸構造を河川の護岸
に適用した第2実施例を示す。この護岸構造は、周壁に
多数の透孔を形成した鋼製の筒状体1を、エキスパンド
メタル等の金属製又は合成樹脂製の網体5を介して、法
面3及び川底4に敷設し、敷設した筒状体1が流水の作
用等により移動しないように、隣接する筒状体1同士
を、線材、ボルト・ナット等の締結具や溶接等により連
結するとともに、筒状体1の内部に砕石等の充填材2を
充填して構成したものである。これにより、筒状体1の
内部に充填した充填材2が流出することを防止すること
ができる。この場合、筒状体1の上面に同様の網体(図
示省略)を配設することができる。本実施例の護岸構造
のその他の構成は、上記第1実施例の護岸構造と同様で
ある。
【0035】図11は、本発明の護岸構造を河川の護岸
(護床)に適用した第3実施例を示す。この護岸構造
は、周壁に多数の透孔を形成した鋼製の筒状体1を、川
底4に敷設し、敷設した筒状体1が流水の作用等により
移動しないように、隣接する筒状体1同士を、線材、ボ
ルト・ナット等の締結具や溶接等により連結するととも
に、筒状体1の内部に砕石等の充填材2を充填して構成
したものである。この場合、断面形状が正六角形の筒状
体1を用い、流れと直角方向には、隣接する筒状体1の
面同士を連結して筒状体列10を形成し、流れ方向に
は、隣接する筒状体列10の辺同士を突き合わせて連結
し、隣接する筒状体列10間に形成された空間に砕石等
の充填材2を充填するようにしている。これにより、少
なくとも隣接する筒状体1の面同士を連結して筒状体列
10を形成するようにしているため、流水によって筒状
体1が移動することを確実に防止することができる。本
実施例の護岸構造のその他の構成は、上記第1実施例の
護岸構造と同様である。
【0036】図12は、本発明の護岸構造を河川の護岸
(護床)に適用した第4実施例を示す。この護岸構造
は、周壁に多数の透孔を形成した鋼製の筒状体1を、川
底4に敷設し、敷設した筒状体1が流水の作用等により
移動しないように、隣接する筒状体1同士を、線材、ボ
ルト・ナット等の締結具や溶接等により連結するととも
に、筒状体1の内部に砕石等の充填材2を充填して構成
したものである。この場合、断面形状が正六角形の筒状
体1を用い、流れと直角方向には、隣接する筒状体1の
面同士を連結して筒状体列10を形成し、流れ方向に
は、隣接する筒状体列10の面同士が一部重なるように
連結し、隣接する筒状体列10間に形成された空間に砕
石等の充填材2を充填するようにしている。これによ
り、河川の蛇行に沿って、筒状体1を敷設することがで
きるとともに、少なくとも隣接する筒状体1の面同士を
連結して筒状体列10を形成するようにしているため、
流水によって筒状体1が移動することを確実に防止する
ことができる。本実施例の護岸構造のその他の構成は、
上記第1実施例の護岸構造と同様である。
【0037】なお、筒状体の連結及び敷設形式は、上記
各実施例に記載したものに限定されず、例えば、流水に
よって筒状体が移動することを防止するために、隣接す
る筒状体の面同士を連結して形成した筒状体列を、河川
の蛇行に沿って扇状に敷設し、隣接する筒状体列間に形
成された空間に砕石等の充填材を充填する等、任意の連
結及び敷設形式を採用することができる。
【0038】以上、本発明の護岸構造を、河川の護岸
(護床)に適用した例について説明したが、本発明の護
岸構造の対象は、河川の護岸に限定されず、湖、海岸、
山肌、谷間等の護岸、法面(水深の浅い川底、湖底、海
底部分の構造を含む。この場合は、水域の浄化構造とな
る。)等、より具体的には、図13に示す堰堤、図14
に示す谷止、図15及び図16に示す土留、擁壁等、こ
の種の土木構造に広く適用することができ、さらに、図
15及び図16に示す土留、擁壁等の場合には、必要に
応じて、植生6を施すこともできる。
【0039】
【発明の効果】本発明の護岸構造によれば、周壁に多数
の透孔を形成した鋼製の筒状体を護岸に敷設し、使用す
る鋼材の厚みを調整するのみで、要求される強度を容易
に得ることができ、内部空間を大きく形成して充填する
充填材の量を増大し、これにより、良好な通水性を保っ
て、魚や昆虫等の水中生物が住み易い豊かな自然環境を
保全することができる。また、鋼製の筒状体を、多数の
透孔を形成した鋼製の板状体を線材からなる連結具によ
り連結して構成するようにしているため、コンクリート
製ブロックと比較して重量が小さく、取り扱いが容易と
なり、また、筒状体の組立作業及び隣接する筒状体同士
の連結作業を、必要に応じて、現場において容易に行う
ことができ、構築時の作業性が高く、かつ、周壁に形成
する透孔の大きさを調整するのみで、各種の充填材に対
応することができることと相俟って、材料の輸送費を含
む護岸の構築コストを低廉にできる。
【0040】また、筒状体を構成する板状体に、エキス
パンドメタルを用いることにより、筒状体の周壁に任意
の大きさの透孔を容易に形成することができ、筒状体の
製造コストをより低廉にできる。
【0041】また、連結具に、螺旋状に形成した線材を
用いることにより、特殊な工具類を用いることなく、筒
状体の組立作業を、必要に応じて、現場において容易
に、かつ確実に行うことができ、構築時の作業性が高
く、材料の輸送費を含む護岸の構築コストを低廉にでき
る。
【0042】また、筒状体の断面形状を正多角形、好ま
しくは、正六角形に形成することにより、筒状体を簡易
に接続することができ、特に、筒状体の断面形状を正六
角形に形成した場合には、護岸構造をハニカム構造とす
ることができ、外力に対して強固な構造体を構成するこ
とができる。
【0043】また、筒状体の周壁の少なくとも一部を、
隣接する筒状体の周壁で以て構成することにより、隣接
する筒状体の周壁の重なりをなくし、通水性を向上する
ことができるとともに、材料費を節約して、筒状体の製
造コストを低廉にできる。
【0044】また、筒状体の上面及び/又は下面に網体
を配設することにより、筒状体の内部に充填した充填材
が流出することを防止することができる。
【0045】また、筒状体の上面及び/又は下面に線材
からなる枠部材を配設することにより、筒状体を強固に
組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の護岸構造を河川の護岸に適用した第1
実施例を示す外観斜視図である。
【図2】筒状体の一例を示し、(a)は平面図、(b)
は正面図である。
【図3】筒状体の一例を示し、(a)は平面図、(b)
は正面断面図である。を示す説明図である。
【図4】筒状体を示す説明図で、(a)は斜視図、
(b)は複数の筒状体を連結した状態を示す平面図であ
る。
【図5】筒状体の組立方法の一例を示す説明図である。
【図6】筒状体の組立方法の一例を示す説明図である。
【図7】筒状体の組立方法の一例を示す説明図である。
【図8】締結具の一例を示す説明図である。
【図9】筒状体を示す説明図である。
【図10】本発明の護岸構造を河川の護岸に適用した第
2実施例を示す外観斜視図である。
【図11】本発明の護岸構造を河川の護岸(護床)に適
用した第3実施例を示し、(a)は平面図、(b)は側
面図である。
【図12】本発明の護岸構造を河川の護岸(護床)に適
用した第4実施例を示す平面図である。
【図13】本発明の護岸構造を堰堤に適用した実施例を
示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図14】本発明の護岸構造を谷止に適用した実施例を
示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図15】本発明の護岸構造を土留、擁壁に適用した実
施例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図16】本発明の護岸構造を土留、擁壁に適用した実
施例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 筒状体 10 筒状体列 11 周壁 11a 側枠材 13a 天板 13b 底板 14a,14b,14c 連結具 15a 上枠材 15b 下枠材 2 充填材 3 法面 4 川底 5 網体 6 植生 7 締結具

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁に多数の透孔を形成した鋼製の筒状
    体を護岸に敷設し、隣接する筒状体同士を連結するとと
    もに、筒状体の内部に砕石等の充填材を充填するように
    した護岸構造において、鋼製の筒状体を、多数の透孔を
    形成した鋼製の板状体を線材からなる連結具により連結
    して構成したことを特徴とする護岸構造。
  2. 【請求項2】 筒状体を構成する板状体に、エキスパン
    ドメタルを用いたことを特徴とする請求項1記載の護岸
    構造。
  3. 【請求項3】 連結具に、螺旋状に形成した線材を用い
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の護岸構造。
  4. 【請求項4】 筒状体の断面形状を正多角形に形成して
    なることを特徴とする請求項1、2又は3記載の護岸構
    造。
  5. 【請求項5】 筒状体の断面形状を正六角形に形成して
    なることを特徴とする請求項4記載の護岸構造。
  6. 【請求項6】 筒状体の周壁の少なくとも一部を、隣接
    する筒状体の周壁で以て構成するようにしたことを特徴
    とする請求項4又は5記載の護岸構造。
  7. 【請求項7】 筒状体の上面及び/又は下面に網体を配
    設してなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5
    又は6記載の護岸構造。
  8. 【請求項8】 筒状体の上面及び/又は下面に線材から
    なる枠部材を配設してなることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6又は7記載の護岸構造。
JP754399A 1997-04-01 1999-01-14 護岸構造 Pending JPH11264129A (ja)

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