JPH11257886A - 熱交換器用チューブおよびその製造方法 - Google Patents

熱交換器用チューブおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH11257886A
JPH11257886A JP8041998A JP8041998A JPH11257886A JP H11257886 A JPH11257886 A JP H11257886A JP 8041998 A JP8041998 A JP 8041998A JP 8041998 A JP8041998 A JP 8041998A JP H11257886 A JPH11257886 A JP H11257886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
folded
heat exchanger
flat
flat plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8041998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3912889B2 (ja
Inventor
Hirotaka Kado
浩隆 門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP08041998A priority Critical patent/JP3912889B2/ja
Publication of JPH11257886A publication Critical patent/JPH11257886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3912889B2 publication Critical patent/JP3912889B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F3/00Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
    • F28F3/02Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations
    • F28F3/04Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being integral with the element
    • F28F3/048Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being integral with the element in the form of ribs integral with the element or local variations in thickness of the element, e.g. grooves, microchannels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
    • F28D1/03Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits
    • F28D1/0391Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits a single plate being bent to form one or more conduits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易な加工でかつ低コストで製造でき、接合
部面積が広く高い耐圧性能を有し、かつ、設計の自由度
が高く、コア部ろう付けの際にも不都合の発生しない熱
交換器用チューブおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 互いに対向し、間に熱交換媒体用流路を
形成する2つの平板状部と、両平板状部の一方の幅方向
端部において両平板状部を一体的に接続する曲げ加工部
と、少なくとも一方の平板状部の他方の幅方向端部に形
成され、該端部を複数回互いに逆方向に折り返すように
曲げ加工された折り返し部とを有し、該折り返し部と、
他方の平板状部の対応する端部とが互いに接合されてい
ることを特徴とする、熱交換器用チューブおよびその製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器用チュー
ブおよびその製造方法に関し、とくに、車両用熱交換器
に好適な熱交換器用チューブおよびその製造方法、さら
にはその熱交換器用チューブを備えた熱交換器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱交換器用チューブ、より詳しくは、熱
交換器において熱交換媒体を流通させる熱交換チューブ
は、従来、たとえば1枚の平板素材をロール加工によっ
て幅方向に曲げ加工し、曲げ加工された素材の端部の先
端同士を接合することによって作製されていた。このよ
うな製造方法では、たとえば図15に示すように、上記
先端同士が接合部102で突き合わせ接合された熱交換
チューブ101が形成される。上記先端同士は、たとえ
ば電解溶接によって接合される。
【0003】また、図16に示すように、チューブ形成
素材としての平板を複雑に折り曲げ加工し、チューブの
幅方向中央部に接合部112を設けてこの部分でろう付
けし、熱交換チューブ111を形成するようにした方法
も知られている(特開平6−123571号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
に示したような製造方法においては、1枚のプレートを
ロール成形した電逢管を用いた場合、プレートの先端同
士を接合部102で溶接接合しているため、接合面積が
小さく接合強度が低いので、耐圧性能が低くなるおそれ
がある。また、長尺の素材にロール加工を施す必要があ
るため、チューブ101の加工費が高くなるという問題
点がある。また、長尺物のロール加工では、加工後に所
定寸法に切断することが多いので、不良品が生じやすか
ったり、後に修正加工が必要になったりし、この面から
もコスト高になる傾向がある。さらに、プレートの先端
同士を接合部102で接合しているだけなので、形成さ
れるチューブ101の内寸、とくに、流路の高さを目標
とする寸法に正確に決めることが難しく、該寸法にばら
つきを生じるおそれがある。さらにまた、目標とする流
路の高さが変更された場合には、その変更に正確に追従
することが困難である。
【0005】また、図16に示したようなチューブ製造
方法においては次のような問題点がある。つまり、チュ
ーブとフィンとを交互に配置したコア部を有する熱交換
器においては、通常、コア部を仮組した状態で炉中にて
加熱ろう付けする方法が採用されている。しかし、図1
6に示したように、熱交換チューブ111の幅方向中央
部にチューブ形成のための接合部112を設ける構造で
は、ろう付け箇所にフラックスが十分に回らず、ろう付
け不良が発生し、熱交換媒体の洩れに対する不良箇所が
発生するおそれがある。
【0006】さらに、図16に示したような、チューブ
111の幅方向中央部にチューブ内を横断する方向に延
びる接合部112を有する構造では、チューブ111の
高い強度を確保することが可能であるが、図15に示し
たような、チューブ101の幅方向中央部に何ら突き合
わせ部等をもたない構造では、コア部本体をろう付けす
る際の、コア部本体とろう付け用治具(コア部のアセン
ブリを仮固定する治具)との熱膨張率の差に起因する締
め付け力がコア部に加わり、チューブがつぶれたり、ろ
う付け不良箇所(洩れ発生箇所)等を生じたりするおそ
れがある。
【0007】そこで本発明の課題は、上記のような従来
技術における問題点に着目し、熱交換器用チューブにお
ける接合箇所の接合強度が十分に高く、十分に高い耐圧
性を確保することが可能で、チューブの内寸等の変更に
も容易にかつ正確に対応でき、かつ、ろう付けの際にも
必要部位にフラックスを十分に付与可能で、しかも、容
易にチューブの幅方向中央部の補強構造を採ることが可
能な、熱交換器用チューブおよびその製造方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の熱交換器用チューブは、互いに対向し、間
に熱交換媒体用流路を形成する2つの平板状部と、両平
板状部の一方の幅方向端部において両平板状部を一体的
に接続する曲げ加工部と、少なくとも一方の平板状部の
他方の幅方向端部に形成され、該端部を複数回互いに逆
方向に折り返すように曲げ加工された折り返し部とを有
し、該折り返し部と、他方の平板状部の対応する端部と
が互いに接合されていることを特徴とするものからな
る。
【0009】また、本発明に係る熱交換器用チューブ
は、互いに対向し、間に熱交換媒体用流路を形成する2
つの平板状部と、少なくとも一方の平板状部の幅方向両
端部において各端部をそれぞれ複数回互いに逆方向に折
り返すように曲げ加工された折り返し部とを有し、該折
り返し部と、他方の平板状部の対応する端部とが互いに
接合されていることを特徴とするものからなる。
【0010】このような熱交換器用チューブにおいて
は、前記折り返し部が、その最初の折り返し片部が前記
平板状部のチューブ内面に面接触し、後続の折り返し片
部がその前の折り返し片部に面接触するように折り返さ
れていることが好ましい。このような折り返し部は、プ
レス加工により形成できる。
【0011】また、一方の平板状部の幅方向中央部に、
該一方の平板状部自身の折り曲げ加工によって、他方の
平板状部に向かって実質的に他方の平板状部に当接する
位置まで突出する突き合わせ部が形成されている構造と
することもできる。また、上記折り返し部は、他方の平
板状部の対応する端部にろう付けによって接合すること
ができる。
【0012】このような熱交換器用チューブには、さら
に次のような構成を付加してもよい。たとえば、前記平
板状部間にインナーフィンが設けられている構造とする
ことができる。
【0013】また、前記平板状部の少なくとも一方に、
チューブ内方に向かって突出する複数の突出部が設けら
れ、互いに対向する突出部同士が、または突出部と該突
出部が設けられた平板状部に対向する平板状部の内面と
が、互いに突き合わされている構造とすることができ
る。また、前記平板状部は、その幅方向の略中央部が頂
点となるようにチューブ外方に向けて膨出するように形
成し、チューブの耐圧性を向上する構造とすることもで
きる。
【0014】さらに、前記平板状部の各対向面上に、互
いに交差する方向に延びる溝が設けられている構造とす
ることができる。
【0015】本発明に係る熱交換器は、上記のような熱
交換器用チューブの構造を有するものである。熱交換器
のタイプはとくに限定されず、たとえば、チューブとフ
ィンとを交互に配置したタイプの熱交換器に本発明を適
用できる。
【0016】また、本発明に係る熱交換器用チューブの
製造方法は、(a)所定幅を有する1枚の平板の幅方向
の少なくとも一端部に、該端部を複数回互いに逆方向に
折り返すように曲げ加工して折り返し部を形成し、
(b)該平板の幅方向中央部を前記折り返し部が内側と
なるように曲げ加工して、間に熱交換媒体用流路を形成
する2つの平板状部を形成し、(c)少なくとも一方の
平板状部の端部に形成された前記折り返し部を、他方の
平板状部の対応する端部に接合することを特徴とする方
法からなる。
【0017】さらに、本発明に係る熱交換器用チューブ
の製造方法は、(a)それぞれ所定幅を有する2枚の平
板のうち少なくとも一方の平板の幅方向両端部に、各端
部をそれぞれ複数回互いに逆方向に折り返すように曲げ
加工して折り返し部を形成し、(b)幅方向両端部に折
り返し部が形成された平板の折り返し部と、他方の平板
の対応する端部とを互いに接合することを特徴とする方
法からなる。
【0018】このような製造方法においては、前記折り
返し部を、その最初の折り返し片部が前記平板に面接触
し、後続の折り返し片部がその前の折り返し片部に面接
触するように折り返すことが好ましい。このような折り
返し部は、プレス加工により形成することができる。
【0019】また、前記折り返し部の形成の前または後
に、一方の平板の幅方向中央部に、該一方の平板自身を
折り曲げ加工することにより、チューブ完成後の状態に
おいて他方の平板に向かって実質的に他方の平板に当接
する位置まで突出する突き合わせ部を形成することがで
きる。上記折り返し部を、他方の平板の対応する端部に
ろう付けによって接合することができる。
【0020】また、この製造方法においても、前記チュ
ーブ形成用平板間にインナーフィンを介装するステップ
を加えることができる。また、前記平板に、チューブ形
成の際にチューブ内方に向かって突出する複数の突出部
を形成するようにしてもよい。
【0021】さらに、チューブ形成の際に互いに対向す
る面となる前記各平板の面上に、チューブ形成時に互い
に交差する方向に延びる溝を刻設するようにしてもよ
い。
【0022】上記のような熱交換器用チューブおよびそ
の製造方法においては、少なくとも一方の平板状部の幅
方向端部に形成される折り返し部は、たとえばプレス加
工によって成形可能である。したがって、加工費が安
く、先に所定寸法の幅に切断したものをプレス加工する
ので、加工不良等が発生せず、修正加工も不要である。
その結果、製造コストが大幅に低減される。
【0023】また、従来のように先端同士を突き合わせ
て接合するのではなく、折り返し部を、対応する他方の
平板状部の幅方向端部(この部分も折り返し部に形成さ
れていてもよい)に面接触状態にて接合できるので、十
分に広い接合面積となり、高い接合強度が確保され、高
い耐圧性を実現できる。そして、折り返し部は、複数回
互いに逆方向に折り返すように曲げ加工されて、折り返
し片部が面接触状態で重ねられるように形成されるの
で、折り返し部自身の高い強度が確保されるとともに、
上記の如く面接触状態での接合面により高い接合強度が
確保され、チューブ全体として高い耐圧性を実現でき
る。
【0024】さらに、折り返し部は、複数回互いに逆方
向に折り返すように曲げ加工されて形成されるから、そ
の折り返し回数によって、折り返し部の厚さを規定でき
る。すなわち、折り返し部の厚さ、とくにチューブの内
寸決定に寄与する折り返し部の厚さは、折り返し回数、
つまり、折り返し片部の積層数によって決めることがで
き、設計の自由度が大幅に増大する。この厚さは、折り
返し片部同士、および、最初の折り返し片とその平板状
部のチューブ内面形成面とが、それぞれ面接触されるこ
とにより、正確に、折り返し片の厚み×折り返し片の数
に相当する寸法に決められる。したがって、形成される
チューブの内寸も、目標とする寸法に正確に決められる
ことになり、高精度のチューブが得られる。
【0025】また、突き合わせ部を設ける場合にも、該
突き合わせ部は平板状部自身を折り曲げ加工することに
よって形成できるので、チューブの幅方向中央部にはろ
う付け等を要求する部位は発生せず、フラックスの塗布
不足、それに起因するろう付け不良、さらには洩れに対
する不良箇所等が発生するおそれを除去できる。
【0026】突き合わせ部を設ければ、上記のような効
果を保ちつつ、さらに、チューブをその幅方向中央部に
おいて補強できるので、コア部等をろう付けする際に、
チューブの変形や、コア部とろう付け用治具との熱膨張
率の差に起因するろう付け不良、洩れ不良箇所等の発生
を防止することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一
実施態様に係る熱交換器1を示している。熱交換器1
は、入出口側の2つのタンク部2、3と、タンク部2、
3間に設けられ両タンク部2、3を連通する、内部に熱
交換媒体流通用の流路を有する複数の熱交換チューブ4
と、コルゲートフィン5とを有しており、熱交換チュー
ブ4とフィン5とが交互に配置されている。本実施態様
では、熱交換チューブ4とフィン5とを有するコア部6
の最外層には、サイドプレート7、8が設けられてい
る。また、一方のサイドプレート8の外面側および一方
のタンク部2の側面には、熱交換器1取付用のブラケッ
ト9、10が接合されている。タンク部2、3には、そ
れぞれ、配管あるいは他の機器を接続するためのフィッ
ティング11、12が設けられている。
【0028】このような熱交換器1の熱交換チューブ4
は、たとえば、図2〜図5に示すように構成される(熱
交換チューブ21a、21b、21c、31、41a、
41b、41c、51)。図2(A)に示す態様の熱交
換チューブ21aは、間隔をもって互いに対向し、間に
熱交換媒体用流路22を形成する2つの平板状部23
a、23bと、両平板状部23a、23bの一方の幅方
向端部において両平板状部23a、23bを一体的に接
続する曲げ加工部24と、一方の平板状部23aの他方
の幅方向端部に形成され、該端部を複数回(本実施態様
では2回)互いに逆方向に折り返すように曲げ加工され
た折り返し部25aとを有し、該折り返し部25aと、
他方の平板状部23bの対応する端部25b(本実施態
様では該端部には折り返し部は形成されていない)とが
互いに接合されている(接合部26)。折り返し部25
aにおいては、その最初の折り返し片部27aが平板状
部23aのチューブ内面に面接触により密着し、後続の
折り返し片部27bがその前の折り返し片部27aに面
接触により密着するように折り返されている。そして、
この折り返し部25aの折り返し片部27bが、他方の
平板状部23bの対応する端部25bに面接触により密
着するようにろう付けによって接合されている。このよ
うな折り返し部25aは、プレス加工により形成されて
いる。
【0029】図2(B)に示す態様の熱交換チューブ2
1bでは、他方の平板状部23bの対応する一端部に、
1回だけ折り返された折り返し部28が形成され、折り
返し部25aと折り返し部28が面接触により密着する
ようにろう付けによって接合されている。図2(C)に
示す態様の熱交換チューブ21cでは、両平板状部23
a、23bの互いに対応する端部に、それぞれ、2回折
り返した折り返し部25aが形成され、折り返し部25
a同士が面接触により密着するようにろう付けによって
接合されている。このように、折り返し部の折り返し回
数、他方の平板状部23bの対応する端部の形態は自由
に設定でき、チューブの内寸(流路高さ)は、両平板状
部23a、23b間に介在する折り返し片の数によって
正確に目標とする寸法に決められる。もちろん、図に示
した以外の内寸も可能であり、目標とする寸法に応じ
て、両平板状部23a、23b間に介在する折り返し片
の数、折り返し部における折り返し回数を決めればよ
い。
【0030】図3に示す態様の熱交換チューブ31は、
上記熱交換チューブ21a同様の、熱交換媒体用流路3
2を形成する2つの平板状部33a、33bと、両平板
状部33a、33bを一体的に接続する曲げ加工部34
と、一方の平板状部33aの他方の幅方向端部に形成さ
れ、該端部を複数回(本実施態様では2回)互いに逆方
向に折り返すように曲げ加工された折り返し部35aと
を有し、該折り返し部35aと、他方の平板状部33b
の対応する端部35b(本実施態様では該端部には折り
返し部は形成されていない)とが互いに接合されている
(接合部36)。そして、本実施態様では、一方の平板
状部33bの幅方向中央部に、平板状部33b自身を折
り曲げ加工することによって、他方の平板状部33aに
向かって実質的に平板状部33aの内面に当接する位置
まで突出する突き合わせ部37が形成されている。この
突き合わせ部37の先端面は、平板状部33aの内面に
接合されていてもよく、単に当接しているだけでもよ
い。前記熱交換チューブ21b、21cについても同様
の構成を採ることができる。
【0031】図4(A)に示す態様の熱交換チューブ4
1aは、間隔をもって互いに対向し、間に熱交換媒体用
流路42を形成する2つの平板状部(平板)43a、4
3bと、一方の平板状部43aの幅方向両端部において
各端部をそれぞれ複数回折り返すように曲げ加工された
折り返し部44a、44bを有し、該折り返し部44
a、44bが、他方の平板43bの対応する幅方向両端
部45a、45bにろう付けによって接合されている
(接合部46a、46b)。折り返し部44a、44b
においては、その最初の折り返し片部47aが平板状部
43aのチューブ内面に面接触により密着し、後続の折
り返し片部47bがその前の折り返し片部47aに面接
触により密着するように折り返されている。そして、こ
の折り返し部44a、44bの折り返し片部47bが、
他方の平板状部43bの対応する端部45a、45bに
面接触により密着するようにろう付けによって接合され
ている。このような折り返し部44a、44bは、プレ
ス加工により形成されている。
【0032】図4(B)に示す態様の熱交換チューブ4
1bでは、他方の平板状部43bの対応する両端部に、
1回だけ折り返された折り返し部48が形成され、折り
返し部44a、44bとそれらに対応する折り返し部4
8が面接触により密着するようにろう付けによって接合
されている。図4(C)に示す態様の熱交換チューブ4
1cでは、両平板状部43a、43bの互いに対応する
両端部に、それぞれ、2回折り返した折り返し部44
a、44bが形成され、対応する折り返し部同士が面接
触により密着するようにろう付けによって接合されてい
る。このように、チューブ形成前には互いに分離されて
いる態様においても、折り返し部の折り返し回数、他方
の平板状部43bの対応する端部の形態は自由に設定で
き、チューブの内寸(流路高さ)は、両平板状部43
a、43b間に介在する折り返し片の数によって正確に
目標とする寸法に決められる。もちろん、この態様にお
いても、図に示した以外の内寸も可能であり、目標とす
る寸法に応じて、両平板状部43a、43b間に介在す
る折り返し片の数、折り返し部における折り返し回数を
決めればよい。
【0033】図5に示す態様の熱交換チューブ51は、
図4(A)に示したと同様の、熱交換媒体用流路52を
形成する2つの平板状部53a、53bと、一方の平板
状部53aの幅方向両端部において各端部をそれぞれ複
数回折り返すように曲げ加工された折り返し部54a、
54bを有し、該折り返し部54a、54bが、他方の
平板53bの対応する幅方向両端部55a、55bにろ
う付けによって接合されている(接合部56a、56
b)。そして、本実施態様では、一方の平板状部53b
の幅方向中央部に、平板状部53b自身を折り曲げ加工
することによって、他方の平板状部53aに向かって実
質的に平板状部53aの内面に当接する位置まで突出す
る突き合わせ部57が形成されている。この突き合わせ
部57の先端面は、平板状部53aの内面に接合されて
いてもよく、単に当接しているだけでもよい。
【0034】図2ないし図5に示したような各熱交換チ
ューブは、一般に、フィン、ヘッダーパイプ等の他の熱
交換器用部品と仮組みされ、炉中ろう付けによって接合
され、熱交換器として製造される。また、チューブ内部
には、後述の如く、耐圧性能向上、伝熱性能向上を目的
にインナーフィンが挿入されることがある。つまり、チ
ューブ内外両面にフィンが接合されることがある。この
ような場合、ろう付け接合のために、通常、フィンかチ
ューブシェルのいずれかにろう材が張り付けられたクラ
ッド材を用いる。この場合、チューブシェルの両面にろ
う材が張り付けられたクラッド材を用いればチューブシ
ェルが液密にろう付けされることは言うまでもないが、
フィンにはろう材をクラッドしないベア材を用いること
が可能である。また、チューブシェルのみのろう付けを
考えた場合には、内外両面にろう材をクラッドした素
材、片面にのみクラッドした素材を用いる方法、あるい
はこれら素材を組み合わせて用いる方法を、適宜選択で
きる。
【0035】図2ないし図5に示した熱交換チューブ2
1a、31、41a、51は、それぞれ、図6ないし図
9に示すような方法によって製造される。熱交換チュー
ブ21b、21c、41b、41cについても同様の方
法によって製造できる。
【0036】図6は、図2(A)に示した熱交換チュー
ブ21aを製造する方法を示している。まず、チューブ
形成用素材としての広幅の平板61から、適当なカッタ
ー装置62等による切断により、所定幅を有する平板6
3を形成する。次に、所定幅を有する1枚の平板63の
幅方向一端部を、2回折り返すように曲げ加工し、該端
部に折り返し部25aを形成する。
【0037】次に、この平板63の幅方向中央部を図6
の上面側に曲げ加工して、間隔をもって互いに対向し、
間に熱交換媒体用流路22を形成する2つの平板状部2
3a、23bを形成する。そして、平板状部23aの端
部の折り返し部25aと、平板状部23bの端部25b
を互いに接合する(接合部26)ことによって、図2に
示した熱交換チューブ21aが完成する。
【0038】図7は、図3に示した熱交換チューブ31
の製造方法を示している。まず、素材としての広幅の平
板61から、カッター装置62等による切断により、図
6に示したよりも若干大きい所定幅を有する平板71を
形成する。次に、この1枚の平板71の所定位置に、突
き合わせ部37を折り曲げ加工によって形成する。そし
て、この平板71の幅方向一端部を、突き合わせ部37
と同じ面側に2回折り返すように曲げ加工し、該端部に
折り返し部35aを形成する。次に、この平板71の幅
方向中央部を突き合わせ部37と同じ面側に曲げ加工し
て、間隔をもって互いに対向し、間に熱交換媒体用流路
32を形成する2つの平板状部33a、33bを形成す
る。そして、平板状部33aの端部の折り返し部35a
と、平板状部33bの端部35bを互いに接合する(接
合部36)ことによって、図3に示した熱交換チューブ
31が完成する。
【0039】図8は、図4(A)に示した熱交換チュー
ブ41aの製造方法を示している。まず、素材としての
広幅の平板61から、カッター装置62等による切断に
より、異なる幅の2枚の平板81a、81bを形成す
る。次に、このうち1枚の平板81aの両端部に、それ
ぞれ、折り返し部44a、44bを曲げ加工によって形
成する。両平板81a、81bを、両平板状部43a、
43bとして、折り返し部44a、44bとそれらに対
応する平板状部の両端部45a、45bが互いに対向す
るように位置決めし、互いに接合する(接合部46a、
46b)ことによって、図4に示した熱交換チューブ4
1aが完成する。
【0040】図9は、図5に示した熱交換チューブ51
の製造方法を示している。まず、素材としての広幅の平
板61から、カッター装置62による切断により、2枚
の平板91a、91bを形成する。次に、一方の平板9
1bの幅方向中央部に、折り曲げ加工によって突き合わ
せ部57を形成する。他方の平板91aの両端部に、各
端部をそれぞれ複数回折り返すように曲げ加工して折り
返し部54a、54bを形成する。該折り返し部54
a、54bを、他方の平板91bの対応する幅方向両端
部55a、55bにろう付けによって接合する(接合部
56a、56b)ことによって、図5に示した熱交換チ
ューブ51が完成する。
【0041】上記のように製造され、構成された熱交換
器用チューブにおいては、従来のように先端同士を突き
合わせて接合するのではなく、少なくとも一方の平板状
部の幅方向端部に形成される折り返し部を対応する他方
の平板状部の幅方向端部に面接触状態にて接合できるの
で、十分に広い接合面積となり、高い接合強度が確保で
き、高い耐圧性を実現できる。そして、折り返し部は、
複数回互いに逆方向に折り返すように曲げ加工されて、
折り返し片部が面接触状態で重ねられるように形成され
るので、折り返し部自身についても高い強度が確保され
るとともに、上記の如く面接触状態での接合面により高
い接合強度が確保され、チューブ全体として一層高い耐
圧性を実現できる。
【0042】また、平板状部の幅方向端部に形成される
折り返し部は、プレス加工によって成形できる。したが
って、従来のロール加工が不要となり、加工費、ひいて
はチューブ、さらには熱交換器の製造コストの大幅な低
減が可能となる。また、ロール加工を施さないので、加
工後の修正等も不要となり、不良品の発生率も大幅に低
下でき、製造の容易化とともに、一層の製造コスト低減
が可能となる。
【0043】また、折り返し部は、複数回互いに逆方向
に折り返すように曲げ加工されて形成され、折り返し回
数によって、チューブの内寸を実質的に自由に、かつ、
正確に決めることができるから、設計の自由度が大幅に
増大する。このチューブの内寸は、折り返し片部同士、
および、最初の折り返し片とその平板状部のチューブ内
面形成面とが、それぞれ面接触されることにより、より
正確に、折り返し片の厚み×折り返し片の数に相当する
寸法に決められる。したがって、形成されるチューブの
内寸も、目標とする寸法に高精度で正確に決められるこ
とになり、所望の内寸のチューブが容易に得られる。
【0044】また、チューブの幅方向中央部には、ろう
付け部は存在しないので、フラックスの回り不良等のお
それもない。また、チューブ補強のための突き合わせ部
も、一方の平板状部自身の折り曲げ加工によって容易に
形成できるので、強度の高いチューブ構造を容易に実現
できる。
【0045】しかも、この突き合わせ部は基本的に他の
部位からフラックスを流動させたり、フラックスを外部
から塗布したりする必要のない部位であるから、図15
に示した構造におけるような、フラックスの回り不良の
発生もない。したがって、ろう付け不良箇所の発生を容
易に防止できる。
【0046】さらに、突き合わせ部を備えた構造にあっ
ては、コア部6を治具で固定してろう付けする際にも、
コア部とろう付け用治具との熱膨張率の差に起因して発
生する変形力や位置ずれ力に対し、高い抗力を発揮でき
る。その結果、チューブの変形やろう付け不良箇所の発
生を効果的に防止することができる。したがって、確実
なろう付けが施された、洩れ不安のない、高性能の熱交
換器を製造できる。
【0047】なお、上記製造方法の説明においては、突
き合わせ部は端部折り返し部形成前に形成するようにし
たが、端部折り返し部形成後に形成することも可能であ
る。
【0048】また、前述の図2ないし図5に示した構成
を有する熱交換器用チューブには、さらに次のような構
成を付加することができる。以下の付加構成は、図2
(A)に示した構造の熱交換器用チューブについて説明
するが、図3ないし図5に示した構造のチューブにも同
様に適用することができる。
【0049】まず、図10に示す熱交換チューブ201
においては、チューブ201の平板状部202a、20
2b間に形成された熱交換媒体用流路203に、波形の
インナーフィン204が設けられ、インナーフィン20
4によって流路203が複数に分割されている。インナ
ーフィン204の構造はとくに限定されず、波形以外の
ものも適用可能である。このようなインナーフィン20
4は、チューブ201を形成した後に挿入することがで
きるし、インナーフィン204を配置した後に、チュー
ブ201を折り曲げ、形成することもできる。
【0050】このような構成を有する熱交換チューブ2
01では、前述の図2(A)について説明した作用、効
果に加え、チューブ201の温度の均一化がはかられ、
チューブ201による熱交換性能がより向上される。
【0051】また、図11(A)、(B)に示す熱交換
チューブ211においては、チューブ211の両平板状
部212a、212bに、チューブ内方に向かって突出
する複数の突出部213が設けられ、突出部213同士
は互いに対向配置されて先端面同士が当接されている。
各突出部213は、チューブ形成前の平板素材をエンボ
ス加工することにより容易に形成でき、形成後チューブ
加工すればよい。
【0052】このような構成を有する熱交換チューブ2
11では、前述の図2(A)について説明した作用、効
果に加え、突出部213によって流路内を流通する熱交
換媒体のミキシング効果が向上するので、温度の均一
化、熱伝達の促進がはかられ、チューブ211による熱
交換性能がより向上される。
【0053】なお、突出部213は一方の平板状部のみ
に設け、その突出部213の先端面を対向する他方の平
板状部の内面に当接させるようにしてもよい。
【0054】さらに、図12(A)、(B)に示す熱交
換チューブ221においては、平板状部222a、22
2bの各対向面上に、互いに交差する方向に斜めに延び
る溝223a、223bがそれぞれ複数条刻設されてい
る。この溝223a、223bは、たとえば図13に示
すように、チューブ221に形成する前の平板状素材2
24に、チューブ221に形成した際に上記のように互
いに交差する方向に延びるように溝223a、223b
を刻設し、その後にチューブ221に加工すればよい。
【0055】このような構成を有する熱交換チューブ2
21では、前述の図2(A)について説明した作用、効
果に加え、交差する溝223a、223bによって流路
内を流通する熱交換媒体のミキシング効果が向上するの
で、温度の均一化、熱伝達の促進がはかられ、チューブ
221による熱交換性能がより向上される。
【0056】さらに、本発明においては、たとえば図1
4に示すように、平板状部232a、232bを、その
幅方向の略中央部が頂点となるようにチューブ外方に向
けて膨出する形状としたチューブ231に構成してもよ
い。このように構成することにより、チューブ231の
耐圧性を向上できる。この膨出量δは、ごく僅かな量で
よい。
【0057】なお、本発明に係る熱交換器用チューブ
は、図1に示したようなタイプの熱交換器に限定され
ず、あらゆるタイプの熱交換器に適用可能である。とく
に車両用の熱交換器、たとえばラジエータや空調装置用
のヒータ、凝縮器、蒸発器等、さらにはインタークーラ
等に好適である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱交換器
用チューブおよびその製造方法によるときは、チューブ
の少なくとも一方の平板状部の端部にプレス加工等によ
って複数回折り返した折り返し部を形成し、該折り返し
部を他方の平板状部の対応する端部にろう付け等によっ
て接合するようにしたので、十分に広い接合面積を確保
して、高い接合強度、高い耐圧性能を得ることができ
る。また、折り返し部の折り返し回数によってチューブ
の内寸を実質的に自由にかつ正確に所望の寸法に設定で
き、設計の自由度の高い熱交換器用チューブを容易にか
つ安価に製造できる。さらに、チューブ幅方向中央部に
ろう付け部を有しないので、フラックス回り不良による
ろう付け不良等の不安を除去でき、所望の接合が確実に
行われたチューブを得ることができる。
【0059】また、一方の平板状部に折り曲げ加工によ
って突き合わせ部を形成しておけば、チューブの耐変形
強度を大幅に高めることができ、熱交換器のコア部ろう
付けの際にも、該コア部とろう付け用治具との熱膨張率
の差に起因するチューブの潰れ等によるろう付け不良、
洩れ不良箇所の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る熱交換器の正面図で
ある。
【図2】本発明の一実施態様に係る各熱交換器用チュー
ブの部分斜視図である。
【図3】本発明の別の実施態様に係る熱交換器用チュー
ブの部分斜視図である。
【図4】本発明のさらに別の実施態様に係る各熱交換器
用チューブの部分斜視図である。
【図5】本発明のさらに別の実施態様に係る熱交換器用
チューブの部分斜視図である。
【図6】図2(A)の熱交換器用チューブの製造方法を
示す工程フロー図である。
【図7】図3の熱交換器用チューブの製造方法を示す工
程フロー図である。
【図8】図4(A)の熱交換器用チューブの製造方法を
示す工程フロー図である。
【図9】図5の熱交換器用チューブの製造方法を示す工
程フロー図である。
【図10】図2(A)に示した熱交換器用チューブの変
形例を示すチューブの部分斜視図である。
【図11】(A)は、図2(A)に示した熱交換器用チ
ューブの別の変形例を示すチューブの部分斜視図であ
り、(B)は、(A)のチューブのA−A線に沿う断面
図である。
【図12】(A)は、図2(A)に示した熱交換器用チ
ューブのさらに別の変形例を示すチューブの部分斜視図
であり、(B)は、(A)のチューブの拡大正面図であ
る。
【図13】図12に示したチューブのチューブ加工前の
平板状素材の部分平面図である。
【図14】図2(A)に示した熱交換器用チューブの変
形例を示すチューブの断面図である。
【図15】従来の熱交換器用チューブの部分斜視図であ
る。
【図16】従来の別の熱交換器用チューブの部分斜視図
である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2、3 タンク部 4 チューブ 5 フィン 6 コア部 7、8 サイドプレート 9、10 ブラケット 11、12 フィッティング 21a、21b、21c、31、41a、41b、41
c、51、201、211、221、231 熱交換チ
ューブ 22、32、42、52、203 熱交換媒体用流路 23a、23b、33a、33b、43a、43b、5
3a、53b、202a、202b、212a、212
b、222a、222b 平板状部(平板) 24、34 曲げ加工部 25a、28、35a、44a、44b、48、54
a、54b 折り返し部 25b、35b、45a、45b、55a、55b 対
応する平板状部の端部 26、36、46a、46b、56a、56b 接合部 27a、27b、47a、47b 折り返し片部 37、57 突き合わせ部 61 素材としての広幅の平板 62 カッター装置 63、71、81a、81b、91a、91b 所定幅
に切断された平板 204 インナーフィン 213 突出部 223a、223b 溝 224 平板状素材 232a、232b 膨出加工された平板状部

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向し、間に熱交換媒体用流路を
    形成する2つの平板状部と、両平板状部の一方の幅方向
    端部において両平板状部を一体的に接続する曲げ加工部
    と、少なくとも一方の平板状部の他方の幅方向端部に形
    成され、該端部を複数回互いに逆方向に折り返すように
    曲げ加工された折り返し部とを有し、該折り返し部と、
    他方の平板状部の対応する端部とが互いに接合されてい
    ることを特徴とする、熱交換器用チューブ。
  2. 【請求項2】 互いに対向し、間に熱交換媒体用流路を
    形成する2つの平板状部と、少なくとも一方の平板状部
    の幅方向両端部において各端部をそれぞれ複数回互いに
    逆方向に折り返すように曲げ加工された折り返し部とを
    有し、該折り返し部と、他方の平板状部の対応する端部
    とが互いに接合されていることを特徴とする、熱交換器
    用チューブ。
  3. 【請求項3】 前記折り返し部が、その最初の折り返し
    片部が前記平板状部のチューブ内面に面接触し、後続の
    折り返し片部がその前の折り返し片部に面接触するよう
    に折り返されている、請求項1または2の熱交換器用チ
    ューブ。
  4. 【請求項4】 前記折り返し部がプレス加工により形成
    されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の熱交
    換器用チューブ。
  5. 【請求項5】 一方の平板状部の幅方向中央部に、該一
    方の平板状部自身の折り曲げ加工によって、他方の平板
    状部に向かって実質的に他方の平板状部に当接する位置
    まで突出する突き合わせ部が形成されている、請求項1
    ないし4のいずれかに記載の熱交換器用チューブ。
  6. 【請求項6】 前記折り返し部が、他方の平板状部の対
    応する端部にろう付けによって接合されている、請求項
    1ないし5のいずれかに記載の熱交換器用チューブ。
  7. 【請求項7】 前記平板状部間にインナーフィンが設け
    られている、請求項1ないし6のいずれかに記載の熱交
    換器用チューブ。
  8. 【請求項8】 前記平板状部の少なくとも一方に、チュ
    ーブ内方に向かって突出する複数の突出部が設けられ、
    互いに対向する突出部同士が、または突出部と該突出部
    が設けられた平板状部に対向する平板状部の内面とが、
    互いに突き合わされている、請求項1ないし6のいずれ
    かに記載の熱交換器用チューブ。
  9. 【請求項9】 前記平板状部の各対向面上に、互いに交
    差する方向に延びる溝が設けられている、請求項1ない
    し6のいずれかに記載の熱交換器用チューブ。
  10. 【請求項10】 前記平板状部が、その幅方向の略中央
    部が頂点となるようにチューブ外方に向けて膨出してい
    る、請求項1ないし9のいずれかに記載の熱交換器用チ
    ューブ。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の熱交換器用チューブを有する熱交換器。
  12. 【請求項12】 チューブとフィンとが交互に配置され
    ている、請求項11の熱交換器。
  13. 【請求項13】 (a)所定幅を有する1枚の平板の幅
    方向の少なくとも一端部に、該端部を複数回互いに逆方
    向に折り返すように曲げ加工して折り返し部を形成し、
    (b)該平板の幅方向中央部を前記折り返し部が内側と
    なるように曲げ加工して、間に熱交換媒体用流路を形成
    する2つの平板状部を形成し、(c)少なくとも一方の
    平板状部の端部に形成された前記折り返し部を、他方の
    平板状部の対応する端部に接合することを特徴とする、
    熱交換器用チューブの製造方法。
  14. 【請求項14】 (a)それぞれ所定幅を有する2枚の
    平板のうち少なくとも一方の平板の幅方向両端部に、各
    端部をそれぞれ複数回互いに逆方向に折り返すように曲
    げ加工して折り返し部を形成し、(b)幅方向両端部に
    折り返し部が形成された平板の折り返し部と、他方の平
    板の対応する端部とを互いに接合することを特徴とす
    る、熱交換器用チューブの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記折り返し部を、その最初の折り返
    し片部が前記平板に面接触し、後続の折り返し片部がそ
    の前の折り返し片部に面接触するように折り返す、請求
    項13または14の熱交換器用チューブの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記折り返し部をプレス加工により形
    成する、請求項13ないし15のいずれかに記載の熱交
    換器用チューブの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記折り返し部の形成の前または後
    に、一方の平板の幅方向中央部に、該一方の平板自身を
    折り曲げ加工することにより、チューブ完成後の状態に
    おいて他方の平板に向かって実質的に他方の平板に当接
    する位置まで突出する突き合わせ部を形成する、請求項
    13ないし16のいずれかに記載の熱交換器用チューブ
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記折り返し部を、他方の平板の対応
    する端部にろう付けによって接合する、請求項13ない
    し17のいずれかに記載の熱交換器用チューブの製造方
    法。
  19. 【請求項19】 前記チューブ形成用平板間にインナー
    フィンを介装する、請求項13ないし18のいずれかに
    記載の熱交換器用チューブの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記平板に、チューブ形成の際にチュ
    ーブ内方に向かって突出する複数の突出部を形成する、
    請求項13ないし18のいずれかに記載の熱交換器用チ
    ューブの製造方法。
  21. 【請求項21】 チューブ形成の際に互いに対向する面
    となる前記各平板の面上に、チューブ形成時に互いに交
    差する方向に延びる溝を刻設する、請求項13ないし1
    8のいずれかに記載の熱交換器用チューブの製造方法。
JP08041998A 1998-03-12 1998-03-12 熱交換器用チューブおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3912889B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08041998A JP3912889B2 (ja) 1998-03-12 1998-03-12 熱交換器用チューブおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08041998A JP3912889B2 (ja) 1998-03-12 1998-03-12 熱交換器用チューブおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11257886A true JPH11257886A (ja) 1999-09-24
JP3912889B2 JP3912889B2 (ja) 2007-05-09

Family

ID=13717784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08041998A Expired - Fee Related JP3912889B2 (ja) 1998-03-12 1998-03-12 熱交換器用チューブおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3912889B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002181468A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Maruyasu Industries Co Ltd 多管式熱交換器
JP2007064515A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 熱交換器用偏平伝熱管およびその製造方法
EP1413844A3 (de) * 2002-10-25 2008-12-03 Peter Jähn Temperierkanäle

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002181468A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Maruyasu Industries Co Ltd 多管式熱交換器
EP1413844A3 (de) * 2002-10-25 2008-12-03 Peter Jähn Temperierkanäle
JP2007064515A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 熱交換器用偏平伝熱管およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3912889B2 (ja) 2007-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10274489A (ja) 熱交換器用チューブおよびその製造方法
JP3624486B2 (ja) 熱交換器およびその製法
EP1158260B1 (en) Heat exchanger, method of manufacturing the heat exchanger, and method of manufacturing tube for heat exchange
JP2001041675A (ja) 熱交換器用チューブおよび熱交換器
JP4099513B2 (ja) 偏平管製造用金属板、偏平管および偏平管の製造方法
JPH10318695A (ja) 熱交換器
JP2000304488A (ja) アルミニウム合金製熱交換器
JP3901349B2 (ja) 熱交換器用扁平伝熱管
JPH02154992A (ja) 扁平管使用熱交換器
JPH03155422A (ja) 熱交換器用伝熱管及びその製造方法
JPH09329397A (ja) 熱交換器
JP4536273B2 (ja) 熱交換器用偏平チューブおよび熱交換器の製造方法
JP3912889B2 (ja) 熱交換器用チューブおよびその製造方法
JP2688037B2 (ja) アルミニウム製熱交換器及びその製造方法
JP3966072B2 (ja) 熱交換器用チューブの製造方法
JP4626472B2 (ja) 熱交換器および熱交換器の製造方法
JPH1130493A (ja) 熱交換器用チューブ及びその製造方法
JP2006297472A (ja) 熱交換器の製造方法、熱交換器のフィン、及び熱交換器のチューブ
JPH073181Y2 (ja) マルチフロータイプの熱交換器
JP2701939B2 (ja) アルミニウム製熱交換器の製造方法
JP3206806B2 (ja) アルミニウム製熱交換器コア
JPH05277714A (ja) 熱交換器の製造方法
JP3756641B2 (ja) 熱交換器用チューブおよびその製造方法
JPH10213389A (ja) 熱交換器
JP4575697B2 (ja) 熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070119

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070130

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees