JPH11248938A - 反射偏光子の製造方法、および液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

反射偏光子の製造方法、および液晶表示装置の製造方法

Info

Publication number
JPH11248938A
JPH11248938A JP10052463A JP5246398A JPH11248938A JP H11248938 A JPH11248938 A JP H11248938A JP 10052463 A JP10052463 A JP 10052463A JP 5246398 A JP5246398 A JP 5246398A JP H11248938 A JPH11248938 A JP H11248938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflective polarizer
blade
cutting
multilayer laminate
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10052463A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatomo Toda
貴友 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP10052463A priority Critical patent/JPH11248938A/ja
Publication of JPH11248938A publication Critical patent/JPH11248938A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 層の剥がれを起こすことなく多層ラミネート
材を切断することのできる反射偏光子の製造方法、およ
びこの方法で製造した反射偏光子を用いた液晶表示装置
の製造方法を提供すること。 【解決手段】 液晶表示装置に用いる反射偏光子を、可
撓性を有する大判の多層ラミネート材200から切り出
す際には、刃部71が斜めに直線的に延びる帯刃7を用
い、この帯刃7の刃部71を多層ラミネート材200に
対して斜めに傾けたまま下ろす。この間、多層ラミネー
ト材200は、刃部71が入り込むスリット81が格子
状に形成された支持台8上に載置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大判の多層ラミネ
ート材から切り出して反射偏光子を製造する方法、およ
びこの反射偏光子を用いた液晶表示装置の製造方法に関
するものである。さらに詳しくは、多層ラミネート材に
対する切断技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1および図2はそれぞれ、液晶表示装
置の構成を示す縦断面図、および反射偏光子の概略構成
図である。
【0003】図1に示す液晶表示装置1には液晶パネル
100が用いられ、この液晶パネル100は、可撓性を
有する透明なプラスチックフィルム、あるいはガラスで
形成された第1の透明基板10と、同じく可撓性を有す
る透明なプラスチックフィルム、あるいはガラスで形成
された第2の透明基板20とを有している。これらの透
明基板の一方にはシール剤30が印刷等によって形成さ
れ、このシール剤30を挟んで第1の透明基板10と第
2の透明基板20とは、所定の間隙(セルギャップ3
1)を隔てて接着固定されている。セルギャップ31の
隙間寸法は、第1の透明基板10と第2の透明基板20
との間に介在するスペーサ32によって規定されてい
る。第1の透明基板10と第2の透明基板20との間の
うち、シール剤30で区画形成された液晶封入領域30
0内には液晶LCが封入されている。第1の透明基板1
0および第2の透明基板20の双方には配向膜101、
201が形成され、液晶LCをSTN(Super T
wisted Nematic)方式で用いるようにな
っている。
【0004】第2の透明基板20は第1の透明基板10
よりも大きいので、第2の透明基板20はその一部が第
1の透明基板10の端縁から張り出しており、この張り
出し部分には、多数の電極110が形成されている。こ
れらの電極110には、異方性導電膜ACF(Anis
otropic conducttive film)
を介してフレキシブル配線基板2の端子210がそれぞ
れ接続されている。また、フレキシブル配線基板2の他
方の端部において、その端子220には駆動用IC60
が接続されている。第1の透明基板10の内側表面に
は、たとえば、ITO膜(Indium Tin Ox
ide)によって、横方向に延びる複数の透明なストラ
イプ状電極105が形成され、第2の透明基板20の内
側表面には、ITO膜によって、縦方向に延びる複数の
透明なストライプ状電極205が形成されている。これ
らのストライプ状電極105、205同士の各交差部分
に画素が構成される。従って、液晶表示装置1において
駆動用IC60からフレキシブル配線基板2を介して駆
動信号を液晶パネル100に入力すると、この駆動信号
に対応するストライプ状電極105、205に電圧が印
加される。それ故、各画素における液晶LCの配向状態
を制御できるので、液晶表示装置1に希望の像を表示で
きる。
【0005】第1の透明基板10の外側表面には矩形の
偏光子102が貼られている。また、第2の透明基板2
0の外側表面には矩形の反射偏光子202が貼られてい
る。この反射偏光子202は、図2を参照して説明する
ように、偏光子の機能と反射板の機能とを兼ね備えてい
るので、液晶表示装置1では、第1の透明基板10の方
から入射した光を反射偏光子202で反射して表示に利
用でき、バックライトを設ける必要がない。
【0006】図2に示すように、反射偏光子202は、
面内方向で互いに直交する二方向のうち一方向における
屈折率が互いに実質的に等しくて他方向における屈折率
が互いに相違する二種類の層(A層とB層)を交互に積
層した構造を有している。すなわち、互いに直交する方
向をそれぞれX方向、Y方向、およびZ方向としたとき
に、反射偏光子202において、A層のX軸方向の屈折
率(nAX)とB層のX軸方向の屈折率(nBX)とは異な
るが、A層のY軸方向の屈折率(nAY)とB層のY軸方
向の屈折率(nBY)とは実質的に等しい。従って、反射
偏光子202に入射した光のうち、Y軸方向の直線偏光
の光は、反射偏光子202におけるA層とB層とで屈折
率が実質的に等しいため、反射偏光子202を透過す
る。また、反射偏光子202は、A層におけるZ軸方向
の厚みをtA 、B層における厚みをtB とすると、 tA ・nAX+tB ・nBX=λ/2 となるように設定されている。このため、反射偏光子2
02に入射した波長λの光のうち、X軸方向の直線偏光
の光は、反射偏光子202によって反射される。そし
て、A層におけるZ軸方向の厚みおよびB層のZ軸方向
の厚みを種々変化させているので、この反射偏光子20
2は、可視波長領域の広い範囲にわたって入射した光の
うち、X軸方向の直線偏光の光を反射する。このように
構成した反射偏光子202のA層には、たとえば、ポリ
エチレンナフタレート(PEN;polyethyle
ne naphthalate)を延伸したものを用
い、B層には、ナフタレン・ジ・カルボン酸とテレフタ
ル酸とのコポリエステル(coPEN;copolye
ster of naphthalene dicar
boxylic acid and terephth
allic or isophthalic aci
d)を用いることができる。従って、反射偏光子202
は可撓性を有する基板である。もちろん、本発明に用い
る反射偏光子202の材質は、これに限定されるもので
はなく、適宜その材質を選択できる。なお、このような
反射偏光子202は、特表平9−506985号公報に
反射偏光子としてその詳細が開示されている。
【0007】このような反射偏光子202は、図3に示
すように、大判の多層ラミネート材200として製造さ
れたものを切断予定線203に沿って所定の大きさに切
断することによって製造される。多層ラミネート材20
0も、可撓性を有する基板である。この切断工程では、
従来、図8(A)、(B)に示すように、帯刃7Aの刃
部71Aを多層ラミネート材200に平行に向かせ、こ
の状態から、帯刃7Aを多層ラミネート材200の切断
予定線203に向けて下ろすことにより、多層ラミネー
ト材200を切断し、反射偏光子202を矩形に切り出
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反射偏
光子202と同様、多層ラミネート材200も複数の層
を積層した可撓性を有する基板であるため、図8
(A)、(B)に示す方法で切断すると、その切断面に
おいて層(A層およびB層)が剥がれやすいという問題
点がある。従って、従来は、反射偏光子202の歩留り
が低いとともに、層の剥がれを発見できずに反射偏光子
202を液晶パネル100に貼着してしまうと、液晶パ
ネル100としての歩留りも低下してしまう。
【0009】そこで、本発明の課題は、切断面で層の剥
がれを起こすことなく多層ラミネート材を切断すること
のできる反射偏光子の製造方法、およびこの方法で製造
した反射偏光子を用いた液晶表示装置の製造方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、面内方向で互いに直交する二方向のう
ち一方向における屈折率が互いに実質的に等しく、他方
向における屈折率が互いに相違する二種類の層を交互に
積層した多層ラミネート材からなる反射偏光子を切断す
る製造方法であって、前記多層ラミネート材に対して切
断刃の刃部を実質的に斜めに進入させて当該多層ラミネ
ート材を切断することを特徴とする。
【0011】また、本発明では、所定方向の直線偏光成
分の光を反射し、前記所定方向と直交する方向の直線偏
光成分の光を透過することが可能な大判の多層ラミネー
ト材からなる反射偏光子を切断する製造方法であって、
前記多層ラミネート材に対して切断刃の刃部を実質的に
斜めに進入させて当該多層ラミネート材を切断すること
を特徴とする。
【0012】本発明において「多層ラミネート材に対し
て切断刃の刃部を実質的に斜めに進入させる」の「実質
的に」とは、後述する形態のように、丸刃を使用すると
刃部の接線方向が多層ラミネート材に対して斜めになる
ような形態も含む意味である。
【0013】本発明に係る反射偏光子の製造方法では、
多層ラミネート材に対して切断刃の刃部が斜めに進入す
るので、多層ラミネート材に対して法線方向から加わる
力が小さい。すなわち、切断時に層同士を引き剥がそう
とする方向の力が小さい。従って、多層ラミネート材か
ら反射偏光子を切り出しても、反射偏光子の切断面で層
の剥がれが発生しないので、反射偏光子の歩留りが高
く、かつ、この反射偏光子を用いて液晶表示装置を製造
しても反射偏光子の剥がれを原因とする液晶表示装置の
歩留りの低下が発生しない。
【0014】本発明において、前記切断刃として、前記
刃部が直線的に延びる帯刃を用いる場合には、該帯刃の
刃部を前記多層ラミネート材に対して斜めに向けたまま
当該帯刃を当該多層ラミネート材に対して相対的に下ろ
すことにより、該多層ラミネートに対して前記刃部を斜
めに進入させる。ここでいう「相対的に」とは、多層ラ
ミネート材の方を固定して帯刃の方を下ろす場合の他、
帯刃の方を固定して多層ラミネート材の方を上げてもよ
いことを意味する。
【0015】本発明においては、前記切断刃として、前
記刃部が円形をした丸刃を用い、この丸刃を回転させな
がら前記多層ラミネート材に対して相対的に移動させる
ことにより、該多層ラミネート材に対して前記刃部を実
質的に斜めに進入させてよい。ここでいう「相対的に」
とは、多層ラミネート材の方を固定して丸刃の方を移動
させる場合の他、丸刃の位置を固定して多層ラミネート
材の方を移動させてもよいことを意味する。このような
切断方法でも、刃部の接線方向が多層ラミネート材に対
して斜めになるので、刃部が多層ラミネート材に対して
斜めに進入したことになる。それ故、層の剥がれを起こ
すことなく、多層ラミネート材を切断することができ
る。
【0016】本発明において、多層ラミネート材を切断
する際には、前記多層ラミネート材の切断予定線に対応
する位置に前記切断刃の刃部が入り込むスリットが形成
された支持台を用い、該支持台上に前記多層ラミネート
材を載置して、当該多層ラミネート材の切断を行うこと
が好ましい。このように構成すると、支持台上に多層ラ
ミネート材を載置して切断を行っても、切断刃の刃部は
支持台のスリットに入り込むので、多層ラミネート材の
切断に支障がない。また、多層ラネート材は、支持台に
よって裏面側から確実に支持されるので、多層ラミネー
ト材が変形することもない。
【0017】本発明では、多層ラミネート材を切断して
も切断面で層の剥がれが起きないことから、前記反射偏
光子の端面全体が前記切断刃による切断面になっている
場合でも、その歩留りが低下することはない。
【0018】このような方法で製造した反射偏光子は、
たとえば、液晶パネルの少なくとも一方の透明基板に貼
着して液晶表示装置を製造するのに用いられる。
【0019】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。なお、本形態に係る液晶表示装置
の構成、この液晶表示装置に用いる反射偏光子、および
反射偏光子を製造するのに用いる大判の多層ラミネート
材の構成は、図1、図2、および図3を参照して従来技
術で説明した構成と同様である。従って、ここでは、液
晶表示装置の構成、この液晶表示装置に用いる反射偏光
子、および反射偏光子を製造するのに用いる大判の多層
ラミネート材の構成についての説明を省略し、各実施形
態の特徴部分を中心に説明する。
【0020】(反射偏光子の製造方法1)本形態でも、
反射偏光子202を用いて液晶表示装置1を製造するに
は、図3に示すように、反射偏光子202と同じ多層構
造を有する大判の多層ラミネート材202を切断予定線
203に沿って矩形に切断する。この多層ラミネート材
202は、特表平9−506985号公報に開示されて
いるように、反射偏光子202のA層を構成するポリエ
チレンナフタレートと、B層を構成するナフタレン・ジ
・カルボン酸とテレフタル酸とのコポリエステルを多数
のスロットを有するフィードブロックに押し出すととも
に、2層のマルチプライヤを連続使用することにより製
造される。従って、反射偏光子202および多層ラミネ
ート材202はいずれも、可撓性を有する基板であるた
め、多層ラミネート材200を従来の方法で切断する
と、反射偏光子202の切断面で層の剥がれが発生す
る。
【0021】そこで、本形態では、図4(A)、(B)
に示すように、可撓性を有する大判の多層ラミネート材
200に対して切断刃の刃部71を実質的に斜めに進入
させて多層ラミネート材200を切断する。すなわち、
切断刃として、刃部71が斜めに直線的に延びる帯刃7
を用い、この帯刃7の刃部71を多層ラミネート材20
0に対して斜めに傾けたまま帯刃7を多層ラミネート材
200に対して下ろす。
【0022】この際には、図4(A)、(B)、
(C)、および図5に示すように、大判の多層ラミネー
ト材200の切断予定線203に対応する位置に帯刃7
の刃部71が完全に入り込むスリット81が格子状に形
成された支持台8を用いる。すなわち、支持台8上に多
層ラミネート材200を載置して、多層ラミネート材2
00の切断を行う。従って、支持台8上に多層ラミネー
ト材200を載置しても、刃部71はスリット81に入
り込むので、多層ラミネート材200の切断に支障がな
い。また、多層ラネート材200は、支持台8によって
裏面側から確実に支持されるので、多層ラミネート20
0が変形することもない。
【0023】このように、本形態では、可撓性を有する
大判の多層ラミネート材200に対して刃部71を斜め
に進入させて多層ラミネート材200から矩形の反射偏
光子202を切り出すので、多層ラミネート材200に
対して法線方向から加わる力が小さい。すなわち、多層
ラミネート材200(反射偏光子202)において、A
層とB層とを引き剥がそうという方向の力が小さい。そ
れ故、多層ラミネート材200から反射偏光子202を
切り出しても、反射偏光子202の切断面で層の剥がれ
が発生しないので、反射偏光子202の歩留りが高く、
かつ、この反射偏光子202を用いて液晶表示装置1を
製造しても反射偏光子202での層の剥がれを原因とす
る液晶表示装置1の歩留りの低下が発生しない。また、
多層ラミネート材200を切断しても切断面で層の剥が
れが起きないことから、反射偏光子202の端面全体が
切断面になっている場合でも、その歩留りが低下するこ
とはない。
【0024】(反射偏光子の製造方法2)本形態でも、
可撓性を有する大判の多層ラミネート材200を切断し
て反射偏光子202を製造する。本形態では、図6
(A)、(B)に示すように、回転する丸刃9を用いる
ことにより、多層ラミネート材200に対して円形の刃
部91を実質的に斜めに進入させて多層ラミネート材2
00を切断する。すなわち、丸刃9を回転させながら多
層ラミネート材200に対して移動させても、刃部91
の接線方向は多層ラミネート材200に対して斜めにな
るので、多層ラミネート材200に対して刃部91を斜
めに進入させたことになる。従って、多層ラミネート材
200に対して法線方向から加わる力、すなわち、多層
ラミネート材200(反射偏光子202)において、A
層とB層とを引き剥がそうとする力が小さい。従って、
反射偏光子202の切断面で層の剥がれが発生しないの
で、反射偏光子202の歩留りが高く、かつ、この反射
偏光子202を用いて液晶表示装置1を製造しても反射
偏光子202での層の剥がれを原因とする液晶表示装置
1の歩留りの低下が発生しない。また、多層ラミネート
材200を切断しても切断面で層の剥がれが起きないこ
とから、反射偏光子202の端面全体が切断面になって
いる場合でも、その歩留りが低下することはない。
【0025】本形態でも、図6(A)、(B)、および
図5に示すように、多層ラミネート材200の切断予定
線203に対応する位置に丸刃9の刃部91が入り込む
スリット81が格子状に形成された支持台8を用い、こ
の支持台8上に多層ラミネート材200を載置して、多
層ラミネート材200の切断を行う。従って、支持台8
上に多層ラミネート材200を載置しても、刃部91は
スリット81に入り込むので、多層ラミネート材200
の切断に支障がない。また、多層ラネート材200は、
支持台8によって裏面側から確実に支持されるので、多
層ラミネート200が変形することもない。
【0026】(液晶表示装置の製造方法)図7を参照し
て本形態の液晶表示装置1の製造方法を説明する。図7
は、液晶表示装置1の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【0027】図7において、ITOスパッタ工程ST1
では、第1の基板10および第2の基板20を多数取り
できる大型基板5に対してITO膜501を連続的にス
パッタ形成する。このITOスパッタ工程ST1以降、
後述する切断工程ST3までは、第1の透明基板10お
よび第2の透明基板20の双方が共通の大型基板5に対
して作り込まれる。また、切断工程ST3まで、第1の
透明基板10および第2の透明基板20は、大型基板5
上において同様な処理に供されるので、図3において、
シール印刷工程ST6までは、第1の透明基板10につ
いてのみ図示してある。
【0028】次に、大型基板5に対してフォトリソグラ
フィ工程ST2を行う。このフォトリソグラフィ工程S
T2では、まず、大型基板5に形成したITO膜501
の表面全体にレジスト502を塗布した後、フォトマス
ク503を用いての露光、現像を行って、レジストマス
ク504を形成する。次に、レジストマスク504をマ
スクとしてITO膜501にエッチングを行って、スト
ライプ状電極105、205およびその他の配線パター
ンをそれぞれパターニング形成した後、レジストマスク
504を剥離、除去する。
【0029】次に、切断工程ST3において、大型基板
5を所定の長さ寸法に切断し、第1の透明基板10を多
数取りできるような中型基板と、第2の透明基板20を
多数取りできるような中型基板とに分割する。
【0030】次に、配向膜印刷・焼成工程ST4におい
て、第1の透明基板10および第2の透明基板20の双
方に配向膜101、201を形成する。
【0031】次に、ラビング工程ST5において、第1
の透明基板10および第2の透明基板20の双方に対し
てラビング処理を行う。
【0032】次に、シール印刷工程ST6において、第
1の透明基板10あるいは第2の透明基板20に対して
シール剤30を印刷する。
【0033】次に、組立工程ST7では、第1の透明基
板10あるいは第2の透明基板20にスペーサ32を散
布した後、第1の透明基板10と第2の透明基板20と
を中型基板のままシール剤30を介して貼り合わせる。
【0034】このようにして貼り合わせたものを、短冊
切断工程ST8において、短冊状に切断する。この短冊
切断工程ST8では、後で分割されたときに液晶パネル
100となる部分が短冊状に一列、繋がった状態になる
ので、その切断部分では、液晶パネル100となるいず
れの部分も液晶注入口(シール剤30の途切れ部分/図
示せず。)がそれぞれ開口する状態となる。
【0035】次に、注入・封止工程ST9において、第
1の透明基板10と第2の透明基板20との間のセルギ
ャップ31内に液晶LCを注入する。この注入・封止工
程ST9では、たとえば、第1の透明基板10と第2の
透明基板20とを収納した処理室(図示せず。)内を真
空にした後、前記の液晶注入口を液晶LCに浸けた状態
とし、しかる後に、処理室内を大気開放する。その結
果、処理室内は真空解除されるが、第1の透明基板10
と第2の透明基板20とによって挟まれたセルギャップ
31内は真空状態のままなので、液晶LCは液晶注入口
からセルギャップ31内に真空注入されていく。そし
て、液晶LCを充填し終えた後には、液晶注入口301
を紫外線硬化樹脂からなる封止剤で封止する。
【0036】次に、単品切断工程ST10において、短
冊状の基板を単品の液晶パネル100として切断する。
【0037】次に、圧着工程ST11において、第2の
透明基板20の電極110に対して、異方性導電膜AC
Fを介してフレキシブル配線基板2の端子210を電気
的に接続する。
【0038】次に、偏光子貼付工程ST12において、
第1の透明基板10の外側表面に偏光子102を貼り付
ける。また、第2の透明基板20の外側表面には、図
4、図5、および図6を参照して説明した方法で製造し
た反射偏光子202(図3参照)を貼り付ける。
【0039】しかる後には、IC実装工程ST13にお
いて、液晶パネル100に接続されたフレキシブル配線
基板2に対して駆動用IC60を接続して液晶表示装置
1を組み立てる。
【0040】(その他の実施の形態)なお、上記形態で
はパッシブマトリクスタイプの液晶表示装置を例に説明
したが、反射偏光子を使用するタイプの液晶表示装置で
あれば、アクティブマトリクスタイプの液晶表示装置に
も本発明を適用することもできる。また、反射偏光子は
液晶パネルの両方の面に貼付してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る反射
偏光子および液晶表示装置の製造方法では、多層ラミネ
ート材から反射偏光子を切り出す際に、可撓性を有する
大判の多層ラミネート材に対して切断刃の刃部を斜めに
進入させるので、層同士を引き剥がそうという方向の力
が小さい。従って、多層ラミネート材から反射偏光子を
切り出しても、反射偏光子の切断面で層の剥がれが発生
しないので、反射偏光子の歩留りが高く、かつ、この反
射偏光子を用いて液晶表示装置を製造しても反射偏光子
の剥がれを原因とする液晶表示装置の歩留りの低下が発
生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示装置の構成を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す液晶表示装置に用いた反射偏光子の
概略構成図である。
【図3】図2に示す反射偏光子を製造するための大判の
多層ラミネート材の説明図である。
【図4】図3に示す多層ラミネート材から図2に示す反
射偏光子を切り出す方法を示す説明図である。
【図5】図4に示す工程において、多層ラミネート材を
裏面側で支持する支持台を示す説明図である。
【図6】図3に示す多層ラミネート材から図2に示す反
射偏光子を切り出す別の方法を示す説明図である。
【図7】図1に示す液晶表示装置の製造方法を示す工程
断面図である。
【図8】図3に示す多層ラミネート材から図2に示す反
射偏光子を切り出す従来の方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 2 フレキシブル配線基板 7 帯刃 8 支持台 9 丸刃 10 第1の透明基板 20 第2の透明基板 30 シール剤 31 セルギャップ 32 スペーサ 71 帯刃の刃部 81 支持台のスリット 91 丸刃の刃部 100 液晶パネル 101、201 配向膜 102 偏光子 105、205 ストライプ状電極 110 液晶パネルの電極 200 多層ラミネート材 202 反射偏光子 203 切断予定線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面内方向で互いに直交する二方向のうち
    一方向における屈折率が互いに実質的に等しく、他方向
    における屈折率が互いに相違する二種類の層を交互に積
    層した多層ラミネート材からなる反射偏光子を切断する
    製造方法であって、 前記多層ラミネート材に対して切断刃の刃部を実質的に
    斜めに進入させて当該多層ラミネート材を切断すること
    を特徴とする反射偏光子の製造方法。
  2. 【請求項2】 所定方向の直線偏光成分の光を反射し、
    前記所定方向と直交する方向の直線偏光成分の光を透過
    することが可能な大判の多層ラミネート材からなる反射
    偏光子を切断する製造方法であって、 前記多層ラミネート材に対して切断刃の刃部を実質的に
    斜めに進入させて当該多層ラミネート材を切断すること
    を特徴とする反射偏光子の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記切断刃
    は、前記刃部が直線的に延びる帯刃であり、該帯刃の刃
    部を前記多層ラミネート材に対して斜めに向けたまま当
    該帯刃を当該多層ラミネート材に対して相対的に下ろす
    ことにより、該多層ラミネート材に対して前記刃部を斜
    めに進入させることを特徴とする反射偏光子の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記切断刃
    は、前記刃部が円形をした丸刃であり、該丸刃を回転さ
    せながら前記多層ラミネート材に対して相対的に移動さ
    せることにより、該多層ラミネート材に対して前記刃部
    を実質的に斜めに進入させることを特徴とする反射偏光
    子の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記多層ラミネート材の切断予定線に対応する位置に前
    記切断刃の刃部が入り込むスリットが形成された支持台
    を用い、該支持台上に前記多層ラミネート材を載置して
    当該多層ラミネート材の切断を行うことを特徴とする反
    射偏光子の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかの方法にお
    いて製造された前記反射偏光子は、端面全体が前記切断
    刃による切断面になっていることを特徴とする反射偏光
    子の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかの方法によ
    り反射偏光子を製造した後、該反射偏光子を液晶パネル
    の少なくとも一方の透明基板に貼着することを特徴とす
    る液晶表示装置の製造方法。
JP10052463A 1998-03-04 1998-03-04 反射偏光子の製造方法、および液晶表示装置の製造方法 Withdrawn JPH11248938A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10052463A JPH11248938A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 反射偏光子の製造方法、および液晶表示装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10052463A JPH11248938A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 反射偏光子の製造方法、および液晶表示装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11248938A true JPH11248938A (ja) 1999-09-17

Family

ID=12915424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10052463A Withdrawn JPH11248938A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 反射偏光子の製造方法、および液晶表示装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11248938A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009113123A (ja) * 2007-11-01 2009-05-28 Nitto Denko Corp 積層光学フィルムの切断方法
JP2010030035A (ja) * 2008-07-01 2010-02-12 Nitto Denko Corp 光学フィルムを有する積層フィルムの切断方法および光学表示装置の製造方法
JP2019500651A (ja) * 2015-12-17 2019-01-10 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 反射型バックライト付きディスプレイを備えたミラー

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009113123A (ja) * 2007-11-01 2009-05-28 Nitto Denko Corp 積層光学フィルムの切断方法
JP2010030035A (ja) * 2008-07-01 2010-02-12 Nitto Denko Corp 光学フィルムを有する積層フィルムの切断方法および光学表示装置の製造方法
JP2019500651A (ja) * 2015-12-17 2019-01-10 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 反射型バックライト付きディスプレイを備えたミラー
JP2022084693A (ja) * 2015-12-17 2022-06-07 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 反射型バックライト付きディスプレイを備えたミラー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2678326B2 (ja) 液晶表示素子の製造方法
JP2551932B2 (ja) 液晶表示器
JPH11242238A (ja) 反射型液晶表示装置とその製造方法、ならびに回路基板の製造方法
JPH10268270A (ja) 曲面表示液晶パネルの製造方法および液晶表示装置の製造方法
KR20010034627A (ko) 액정표시장치와 그 제조방법
US7741137B2 (en) Method of manufacturing electro-optical device
US20230054670A1 (en) Partially curved or foldable display device and manufacturing method therefor
JP2003337543A (ja) 表示装置
JP2005266284A (ja) 電気光学装置の製造方法、その製造方法で製造した電気光学装置を搭載した電子機器、および偏光板
JPH11248938A (ja) 反射偏光子の製造方法、および液晶表示装置の製造方法
JPH08122738A (ja) 入力機能付液晶表示素子
JP3899806B2 (ja) 電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP2008083210A (ja) 液晶装置、偏光板の剥離方法、液晶装置の製造方法、及び電子機器
KR101935786B1 (ko) 경량 박형의 액정표시장치 제조방법
JP2007193077A (ja) 液晶表示装置
KR100296873B1 (ko) 액정표시장치와그제조방법
JPH11167091A (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP3855652B2 (ja) 電気光学装置
JP2737330B2 (ja) 液晶表示パネルの製造方法
KR100252070B1 (ko) 액정 표시 장치
JP2002182852A (ja) タッチパネル式液晶ディスプレイとその製造方法
JPH11295681A (ja) 液晶表示装置の製造方法
JPH11174485A (ja) 液晶表示装置、その製造方法及び液晶表示装置を用いた電子機器
JP4565852B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP2001154217A (ja) 液晶装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510