JPH11174485A - 液晶表示装置、その製造方法及び液晶表示装置を用いた電子機器 - Google Patents

液晶表示装置、その製造方法及び液晶表示装置を用いた電子機器

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JPH11174485A
JPH11174485A JP34559097A JP34559097A JPH11174485A JP H11174485 A JPH11174485 A JP H11174485A JP 34559097 A JP34559097 A JP 34559097A JP 34559097 A JP34559097 A JP 34559097A JP H11174485 A JPH11174485 A JP H11174485A
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JP
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substrate
liquid crystal
display device
crystal display
electrode
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JP34559097A
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English (en)
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Shoji Hiuga
章二 日向
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的軽量で、表示画面の色ムラや液晶に気
泡が発生したりするのを防止でき、接続端子のファイン
ピッチ化に対応して、確実な接続を行うことのできる液
晶表示装置を提供する。 【解決手段】 内側面に第1の電極22を設けた表側の
第1の基板16と、内側面に第2の電極24を設けた裏
側の第2の基板18との間に液晶20を封入して形成す
る。この際、表側の第1の基板16を硬質素材で形成
し、裏側の第2の基板18を可撓性素材で形成すると共
に、第1及び第2の電極22、24の接続端子部26を
硬質素材からなる表側の第1の基板16に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶の配向を制御
することで光を変調して可視情報を表示する液晶表示装
置、その製造方法及び液晶表示装置を用いた電子機器に
関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】近年、コ
ンピュータ、電子手帳、ページャあるいは携帯電話機等
の電子機器において、可視情報を表示する手段として液
晶表示装置が広く使用されている。
【0003】この液晶表示装置は、一般に、一対の透明
基板の間に形成される間隙、いわゆるセルギャップ内に
液晶を封入することによって形成される。
【0004】この一対の透明基板は、ガラス等の撓むこ
とのない材料で形成される場合もあるし、プラスチック
フィルム等の可撓性材料によって形成される場合もあ
る。
【0005】一対の透明基板としてプラスチックフィル
ム等の可撓性材料を用いるものは、割れ難いこと、薄い
こと、軽いこと、種々の形状に形成できること等の多く
の利点を有している。
【0006】しかし、プラスチックフィルム等の可撓性
材料を用いた液晶表示装置は、これを電子機器に組み込
む際の取り扱い方が悪いと、液晶表示装置に異常な外力
が加わって、透明基板に局部的な凹部が発生し、その結
果、色ムラによる外観不良が生じたり、液晶内に発生し
た気泡による黒点等の外観不良が生じたり、透明電極に
クラックが生じたりする。透明電極にクラックが発生す
ると、断線、ひいては表示不良につながることとなる。
【0007】また、電子機器に対する組み込み完了後で
も、液晶表示装置の表側の透明基板に何らかの理由によ
り局所的な外力が加わると、前述のような色ムラ、気泡
の発生等が生じてしまうこととなる。
【0008】さらに、最近においては、携帯電話機の小
型、軽量化が急速に進み、より一層液晶表示装置の軽量
化が求められる一方で、表示容量が増大してきており、
これに伴って接続端子数が増大し、現状の0.3mm程度
の接続端子間のピッチから0.2mm以下の接続端子のフ
ァインピッチ化が要求されている。
【0009】これに対し、軽量化の観点からは、プラス
チックフィルム等の可撓性材料からなる透明基板を使用
するのが有利であるが、この可撓性材料からなる透明基
板は、熱によって伸縮するため、寸法安定性が得がた
く、接続端子のファインピッチ化に対応しがたいもので
ある。
【0010】また、可撓性材料からなる透明基板は、耐
熱性に劣るため、たとえばTCP(Tape Carrier Packa
ge)を接続する場合、ガラス等の撓むことのない材料か
らなる透明基板のように180℃程度の高い熱圧着温度
を必要とするACF(Anisotropic Conductive Film)を
使用することができず、130℃程度の低い熱圧着温度
のヒートシールを介在させて接続を行わなければなら
ず、部品点数及び取り付け工数が増加してしまう上に、
接続端子のファインピッチ化を行うと、接続不良により
表示不良が発生してしまうおそれがある。
【0011】本発明は、このような点に着目してなされ
たもので、比較的軽量で、表示画面の色ムラや液晶に気
泡が発生したりするのを防止でき、接続端子のファイン
ピッチ化に対応して、確実な接続を行うことのできる液
晶表示装置、その製造方法及び液晶表示装置を用いた電
子機器を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の液晶表示装置は、内側面に第1の
電極を設けた表側の第1の基板と、内側面に第2の電極
を設けた裏側の第2の基板との間に液晶を封入して形成
した液晶表示装置において、前記表側の第1の基板を硬
質素材で形成し、前記裏側の第2の基板を可撓性素材で
形成すると共に、前記第1及び第2の電極の接続端子部
を硬質素材からなる前記表側の第1の基板に設けたこと
を特徴とする。
【0013】本発明によれば、表側の第1の基板を硬質
素材で形成し、裏側の第2の基板を可撓性素材で形成す
るため、表裏一対の基板を共に硬質素材で形成する場合
に比し軽量化を図ることができる。
【0014】しかも、表側の第1の基板を硬質素材とす
ることで、表裏一対の基板を共に可撓性素材で形成する
場合に比し、撓みにくく、電子機器に組み込む際に取り
扱いが容易で、液晶表示装置に第1の基板側から多少の
外力が加わっても第1の基板に局部的な凹部が生じるこ
とがなく、また第1の基板が多少凹んでも可撓性素材か
らなる第2の基板が第1の基板の変形に追随して変形す
るため、表示面の色ムラや液晶内の気泡の発生を防止で
き、更には、第2及び第2の電極にクラックが生じるの
を防止して、表示不良を防止することができる。
【0015】また、第1及び第2の電極の接続端子を耐
熱性のよい硬質素材からなる表側の第1の基板に設ける
ことで、高い熱圧着温度で接続が可能となり、接続端子
のファインピッチ化に対してたとえばACFによるショ
ートのない接続が可能で、かつ、部品点数、接続工数の
減少ができる。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記表側の第1の基板の第1の電極は、セグメント
電極とされ、前記裏側の第2の基板の第2の電極は、コ
モン電極とされ、このコモン電極と前記表側の第1の基
板の接続端子部とは、異方性の導電性接着剤にて接続さ
れることを特徴とする。
【0017】本発明によれば、請求項1の状態に加え、
コモン電極の形成された第2の基板側からセグメント電
極の形成された第1の基板のコモン電極用接続端子へと
異方性の導電性接着剤にて導通を図ることにより、セグ
メント電極及びコモン電極の双方の接続端子を確実に共
通の硬質素材からなる第1基板に設けることができる。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1または2
において、前記表側の第1の基板に設けられる接続端子
部は、各接続端子の導通端子が交互に配列方向で非重合
位置に配置されることを特徴とする。
【0019】本発明によれば、請求項1または2の状態
に加え、各接続端子の導通端子が交互に配列方向で非重
合位置に配置されることで、隣接する導通端子が位置を
ずらして設けられていわゆる千鳥状に配置されることと
なり、各導通端子の接触面積を十分に確保することが可
能となり、接続端子のファインピッチ化が行われても十
分な接続信頼性を確保することが可能となる。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかにおいて、前記裏側の第2の基板は、前記表側の
第1の基板よりも外形が小さく、かつ、前記表側の第1
の基板外周から非突出状態とされていることを特徴とす
る。
【0021】本発明によれば、請求項1〜3のいずれか
の状態に加え、可撓性素材からなる第2の基板が第1の
基板外形より大きいと、可撓性故にその後の位置合わせ
がしにくいため、硬質の第1の基板より突出させないよ
うにすることで、硬質の第1の基板により容易かつ確実
に位置合わせを行うことができる。
【0022】また、第1の基板と第2の基板とを接着す
るシール材の位置が第1の基板の切断位置にかかってい
ると、シール材の存在によって第1の基板の切断を所定
位置で行えない状態が生じるが、第2の基板を第1の基
板よりも外形を小さくしておくと、シール材の位置が第
1の基板の所定切断位置よりも常に内側に位置すること
となり、所定位置での第1の基板の切断が可能となっ
て、切断歩留まりを向上させることが可能となる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項4におい
て、前記表側の第1の基板の端部と前記裏側の第2の基
板の端部との段差部に前記液晶を封止するための封止剤
が設けられることを特徴とする。
【0024】本発明によれば、請求項4の状態に加え、
第1の基板と第2の基板との段差部を用いて封止材によ
る封止を行うことで、第1の基板の端部から封止材が飛
び出した状態となるのを防止することができ、封止材の
飛び出しを除去するための後工程を不要とすることがで
きる。
【0025】請求項6記載の電子機器は、請求項1〜5
のいずれかに記載の液晶表示装置と、前記液晶表示装置
に電力を供給する電源回路とを有することを特徴とす
る。
【0026】本発明によれば、前記各請求項に記載の発
明について前述した作用、効果を有する液晶表示装置を
備えた電子機器が得られる。
【0027】請求項7記載の液晶装置の製造方法は、請
求項1に記載の液晶表示装置の製造方法であって、前記
第1の基板を複数取り可能に一面に複数の前記第1の基
板に対応する第1の電極及び接続端子部を形成した硬質
素材からなる第1のシートを形成する工程と、前記第2
の基板を複数取り可能に一面に複数の第2の基板に対応
する第2の電極を形成した可撓性素材からなる第2のシ
ートを形成する工程と、前記第1及び第2の電極を内側
に、前記第1のシート及び第2のシートを対向させて、
それぞれの前記第1の基板と第2の基板とを前記液晶を
封入可能な空隙を残しシール材にて接着すると共に、前
記第2の基板の第2の電極と前記第1の基板の接続端子
部とを導通させて組み立てる工程と、前記前記第1のシ
ート及び第2のシートを複数の第1の基板及び第2の基
板を一列に有する短冊状に切断して前記各空隙内に液晶
を封入する工程と、を含み、前記第2のシートを形成す
る工程の後、前記第1の基板と前記第2の基板とを接着
する工程の前に、前記第1の基板の接続端子部を露出可
能に、前記第2のシートの接続端子部対向部を切除する
ことを特徴とする。
【0028】本発明によれば、第2の基板の第2の電極
と第1の基板の接続端子部とを導通させて第1のシート
及び第2のシートを組み立てる前に、第2のシートの接
続端子部対向部が切除されているため、液晶封入時に
は、接続端子部上には空隙が存在しない。
【0029】この接続端子部上に空隙が存在すると、液
晶封入時に、接続端子部上の空隙に液晶が入り込んでし
まうが、接続端子部上に空隙が存在しない状態にしてお
くと、液晶が入り込むことがなく、高価な液晶の使用量
を減少させることができると共に、液晶による汚れも防
止でき、液晶封入後のセル洗浄も簡略化することができ
る。
【0030】また、液晶封入後の短冊状の状態で、接続
端子部が露出しているので、短冊状態で液晶表示装置の
点灯試験を行うことができ、効率よく点灯試験を行うこ
とができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0032】図1〜図5は、本発明の一実施の形態にか
かる液晶表示装置を示す図である。
【0033】この液晶表示装置10は、図1に示すよう
に、スペーサ12を挟んでシール材14によって互いに
対向接合された第1の基板16及び第2の基板18と、
これら第1及び第2の基板16、18の間に形成された
間隙、いわゆるセルギャップ内に封入された液晶20と
を有する。
【0034】第1の基板は、表示表面側(図中上側)に
位置するもので、ガラスや硬質プラスチック等の撓むこ
とのない透明な硬質素材にて形成される。
【0035】この第1の基板16の内側面には、ITO
(Indium Tin Oxide)によって透明な第1の電極22が
形成される。この第1の電極22はセグメント電極とさ
れている。また、第1の基板16の外側面には、図示せ
ぬが、偏光板が接着される。
【0036】第2の基板18は、表示裏面側(図中下
側)に位置するもので、たとえば、ポリカーボネート
(PC)、ポリアクリレート(PAr)、またはポリエ
ーテルサルフォン(PES)等の透明な可撓性素材から
なるプラスチックフィルムにより形成され、必要に応じ
てその表裏に、エチレンビニルアルコール(EVA)そ
の他の材料によって形成されたガスバリア層と、エポキ
シ樹脂等によって形成された表面層とが積層される。
【0037】第2の基板18の内側面には、第1の基板
16と同じくITOによって透明な第2の電極24が形
成される。この第2の電極24はコモン電極とされてい
る。また、第2の基板18の外側面には、図示せぬが、
偏光板が接着され、この偏光板のさらに外側には図示せ
ぬバックライトユニットが配置される。また、この第1
及び第2の基板16、18側の偏光板の偏光軸は、可視
情報を表示するのに必要となる偏光透過性を得るために
所定の角度を持って対向する。
【0038】なお第1及び第2の電極22、24上に
は、配向膜44、46が形成される。
【0039】このように、表側の第1の基板16を硬質
素材で形成し、裏側の第2の基板18を可撓性素材で形
成するため、表裏一対の基板を共に硬質素材で形成する
場合に比し軽量化を図ることができる。
【0040】しかも、表側の第1の基板16を硬質素材
とすることで、表裏一対の基板を共に可撓性素材で形成
する場合に比し、撓みにくく、電子機器に組み込む際に
取り扱いが容易で、液晶表示装置10に第1の基板16
側から多少の外力が加わっても第1の基板16に局部的
な凹部が生じることがなく、また第1の基板16が多少
凹んでも可撓性素材からなる第2の基板18が第1の基
板16の変形に追随して変形するため、表示面の色ムラ
や液晶内の気泡の発生を防止でき、更には、第1及び第
2の電極22、24にクラックが生じるのを防止して、
表示不良を防止することができる。
【0041】また、第1の基板16の内側面には、接続
端子部26が形成され、この接続端子部26に第1の基
板16の第1の電極22及び第2の基板18の第2の電
極24がそれぞれ接続される。具体的には、図2に示す
ように、接続端子部26は、セグメント電極である第1
の電極22用の第1導通端子26aと、コモン電極であ
る第2の電極24用の第2導通端子26bとを有し、第
2の電極24は第1の基板16と第2の基板18との間
に設けられた異方性の導電性接着剤28(図1参照)に
よって第2の基板18側から第1の基板16の第2導通
端子26bへと導通されている。
【0042】このように、第1及び第2の電極22、2
4の第1及び第2導通端子26a、26bを耐熱性のよ
い硬質素材からなる表側の第1の基板16に設けること
で、高い熱圧着温度で駆動回路の接続が可能となり、第
1及び第2導通端子26a、26bのファインピッチ化
に対してたとえばACFによるショートのない接続が可
能で、かつ、部品点数、接続工数の減少ができる。本実
施の形態では、図1に示すように、接続端子部26に対
して、液晶駆動用のIC36を搭載したTCP38をA
CFにて熱圧着することにより接合するようにしてい
る。
【0043】また、セグメント電極及びコモン電極の双
方の第1及び第2導通端子26a、26bを共通の硬質
素材からなる第1基板16に設けることができ、しか
も、第2の電極24と第2導通端子26bとは、異方性
の導電性接着剤28にて接続されているため、ファイン
ピッチ化に対してショートのない確実な接続が可能であ
る。
【0044】さらに、第1の基板16に設けられる接続
端子部26は、図2に示すように、各第1及び第2導通
端子26a、26bが配列方向Aにおいて非重合状態に
配置される。
【0045】このように、各第1及び第2導通端子26
a、26bが交互に配列方向で非重合位置に配置される
ことで、隣接する第1及び第2導通端子26a、26b
が位置をずらして設けられていわゆる千鳥状に配置され
ることとなり、各第1及び第2導通端子26a、26b
の接触面積を十分に確保することが可能となり、第1及
び導通端子26a、26bのファインピッチ化が行われ
ても十分な接続信頼性を確保することが可能となる。
【0046】また、図1及び図2に示すように、この液
晶表示装置10における第2の基板18は、第1の基板
16よりも外形が小さく形成され、第1の基板16の外
周から外縁部が突出しない状態とされている。
【0047】これは、可撓性素材からなる第2の基板1
8が第1の基板16の外形より大きいと、可撓性故にそ
の後の位置合わせがしにくいため、硬質の第1の基板1
6より突出させないようにすることで、後の製造工程に
おいて硬質の第1の基板16の外形を基準として、容易
かつ確実に位置合わせを行うことができる。
【0048】また、第1の基板16と第2の基板18と
を接着するシール材14の位置が第1の基板16の切断
位置にかかっていると、シール材14の存在によって第
1の基板16の切断を所定位置で行えない状態が生じる
ため、第2の基板18を第1の基板16よりも外形を小
さくしておくことにより、シール材14の位置が第1の
基板16の所定切断位置よりも常に内側に位置するよう
にし、所定位置での第1の基板16の切断を可能し、切
断歩留まりを向上させるようにしている。
【0049】さらに、このように、第2の基板18を第
1の基板16よりも小さくすることにより、図5に示す
ように、第1の基板16の端部と第2の基板18の端部
との間に段差部32が生じることとなり、この段差部3
2に液晶20を封止するための封止剤34を設けるよう
にしている。
【0050】このように、第1の基板16と第2の基板
18との段差部32を用いて封止剤34による封止を行
うことで、第1の基板16の端部から封止剤34がはみ
出した状態となるのを防止することができ、封止剤34
のはみ出しを除去するための後工程を不要とすることが
できる。
【0051】次に、前述の液晶表示装置10の製造方法
について説明する。
【0052】この液晶表示装置10は、電極形成、印
刷、組立、液晶注入、および偏光板貼付の各工程を経て
製造される。
【0053】電極形成工程においては、まず、第1の基
板16を形成するための硬質素材からなるシート及び第
2の基板18を形成するための可撓性素材からなるプラ
スチックフィルムの表面にスパッタリングによって透明
な導電層、例えばITO層を形成する。
【0054】次に、フォトリソグラフィー、すなわちレ
ジスト液を塗布し、所定のパターンの露光を行い、現像
し、エッチングを行った後に、レジスト液を除去するこ
とによって、所定のパターンの透明な第1及び第2の電
極22、24(ITO電極)を硬質素材からなるシート
40(図3参照)及び可撓性素材からなるプラスチック
フィルム上に形成する。
【0055】これまでの工程では、第1の基板を形成す
るためのシート40は、A4サイズ程度のものとして流
動され、第2基板を形成するためのプラスチックフィル
ムは、ロール状で流動される。
【0056】そして、ロール状のプラスチックフィルム
を切断し、A4サイズ程度のシート42(図3参照)と
した後、印刷工程に入る。この場合、プラスチックフィ
ルムのシート42は、硬質素材のシート40の外形より
も若干小さく形成することが好ましい。
【0057】印刷工程では、第1の基板16及び第2の
基板18用の各シート40、42に配向膜44、46を
印刷し、セル厚を一定に保つためのスペーサ12を第1
の基板16用のシート40の各基板16相当部分に分散
させて配置し、焼成する。そして、配向膜44、46に
ラビング処理を行い、配向性を持たせる。
【0058】組立工程では、まず、第1の基板16用の
シート40の各基板相当部分の周囲にシール材14を印
刷する。そして、第1の基板16用のシート40の各基
板相当部分の所定箇所に異方性の導電性接着剤28を印
刷する。
【0059】また、第2の基板18用のシート42の各
基板相当部分における接続端子部対向部48をシャーリ
ングや型抜き等で切断除去して接続端子部26を露出で
きるようにする(図3参照)。この場合、各基板相当部
分がバラバラにならぬように周縁部及び隣接する接続端
子部対向部48間を残しておく。
【0060】次に、第1の基板16用のシート40と第
2の基板18用のシート42とを互いに圧着し乾燥させ
てシール材14を硬化させる。これにより、シート状に
連続した複数の液晶封入前すなわち空のセルが完成する
(図3参照)。
【0061】そして、第2のシート42及び第2のシー
ト40を切断し、貼り合わされた第1の基板16及び第
2の基板18が一列に並んだ短冊状とする。この場合、
第2のシート42の切断は、丸歯カッター等を使用して
各短冊状の第2の基板18が第1の基板16の外形より
も小さくなるようにし、以後の工程で第2の基板16の
外形を基準に形状合わせを行えるようにする。
【0062】この切断によって、液晶の注入口50が開
口し、短冊の一辺に注入口50が並んだ状態となる。ま
た、短冊状をなす第2の基板18が、第1の基板16の
外形よりも小さくなっているため、注入口50のある端
部に段差部32が形成されている。
【0063】液晶の注入工程では、前記工程で短冊状に
並ぶ状態となっている複数の空のセルを、下部に液晶貯
めがある容器内の液晶から離した位置に置き、その容器
内を真空引きする。その後、注入口50を液晶貯めに入
れた状態で、容器内を大気圧に戻す。すると、圧力差と
毛細管現象とによって、液晶20がセル内に充填され
る。
【0064】そして、注入口50を段差部32を用いて
封止剤34により封止した後、短冊状に並ぶ複数のセル
の洗浄を行う。
【0065】この場合、第2の基板18の接続端子部対
向部48が切除されているため、この部分に液晶が入り
込むことがなく、液晶20の使用量の低減及びセル洗浄
の簡略化がなし得る。また、封止剤34が段差部32を
用いて設けられるため、封止剤34が第1の基板16か
らはみ出すことがなく、除去作業も不要となる(図5参
照)。さらに、この短冊状に並ぶ状態で、第2の基板1
8の接続端子部対向部48が予め切除され、図4に示す
ように、接続端子部26が露出された状態となっている
ため、短冊状の状態で露出した接続端子部26を用いて
効率よく点灯試験を行うことができる。
【0066】その後、各単位セル毎に切断し、偏光板貼
付工程に進む。
【0067】偏光板貼付工程では、各第1及び第2の基
板16、18に偏光板を貼付する。
【0068】このようにして、平板型の液晶表示装置1
0として完成する。
【0069】図6は、本実施形態の液晶表示装置10
を、上部筐体52と下部筐体54を有する電子機器であ
る電子手帳56に組み込んだ状態を示している。なお、
図6においては、液晶表示装置10以外の部品をかなり
省略して描いてある。電子手帳56は、回路基板58上
等に、表示情報出力源、表示情報処理回路、クロック発
生回路などの様々な回路や、それらの回路に電力を供給
する電源回路等を含んで構成される。
【0070】なお、本実施形態の入力機能付液晶表示装
置10が組み込まれる電子機器としては、電子手帳に限
らず、携帯電話機、時計、ページャ、電卓、POS端
末、ICカード、ミニディスクプレーヤなど様々な電子
機器が考えられる。
【0071】本発明は、前記実施の形態に限らず、本発
明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【0072】たとえば、電気光学特性は、STN型、T
N形、ゲストホスト形、高分子分散形相転移形、強誘電
形など、種々の電気光学特性タイプの液晶表示装置とす
ることができる。
【0073】また、駆動方式は、単純マトリックス駆動
方式、スタティック駆動や、TFTで代表される三端子
スイッチング素子あるいはMIMで代表される二端子ス
イッチング素子を用いたアクティブマトリックス液晶表
示装置とすることもできる。
【0074】さらに、バックライトに代えて反射板を用
いる形式のの液晶表示装置とすることができる。
【0075】また、波長による位相ずれから生じる着色
が問題となる場合には、偏光板に加えて位相差板を用い
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施に形態に係る液晶表示装置を示
す断面図である。
【図2】図1の液晶表示装置を裏側からみて接続端子部
の状態を示す平面図である。
【図3】図1の液晶表示装置の製造におけるシートの組
立状態を示す平面図である。
【図4】図3の状態から短冊状に切断した状態を示す部
分断面図である。
【図5】液晶を封入した後注入口を封止材で封止した状
態を示す部分断面図である。
【図6】図1に示す液晶表示装置を用いた電子手帳の概
略的な分解斜視図である。
【符号の説明】
10 液晶表示装置 12 スペーサ 14 シール材 16 第1の基板 18 第2の基板 20 液晶 22 第1の電極 24 第2の電極 26 接続端子部 26a 第1導通端子 26b 第2導通端子 28 異方性の導電性接着剤 32 段差部 34 封止剤 40 硬質のシート 42 可撓性のシート 48 接続端子部対向部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側面に第1の電極を設けた表側の第1
    の基板と、内側面に第2の電極を設けた裏側の第2の基
    板との間に液晶を封入して形成した液晶表示装置におい
    て、 前記表側の第1の基板を硬質素材で形成し、 前記裏側の第2の基板を可撓性素材で形成すると共に、 前記第1及び第2の電極の接続端子部を硬質素材からな
    る前記表側の第1の基板に設けたことを特徴とする液晶
    表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記表側の第1の基板の第1の電極は、セグメント電極
    とされ、前記裏側の第2の基板の第2の電極は、コモン
    電極とされ、このコモン電極と前記表側の第1の基板の
    接続端子部とは、異方性の導電性接着剤にて接続される
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記表側の第1の基板に設けられる接続端子部は、各接
    続端子の導通端子が交互に配列方向で非重合位置に配置
    されることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記裏側の第2の基板は、前記表側の第1の基板よりも
    外形が小さく、かつ、前記表側の第1の基板外周から非
    突出状態とされていることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記表側の第1の基板の端部と前記裏側の第2の基板の
    端部との段差部に前記液晶を封止するための封止剤が設
    けられることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表
    示装置と、前記液晶表示装置に電力を供給する電源回路
    とを有することを特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の液晶表示装置の製造方
    法であって、 前記第1の基板を複数取り可能に一面に複数の前記第1
    の基板に対応する第1の電極と前記第1及び第2の電極
    用の接続端子部を形成した硬質素材からなる第1のシー
    トを形成する工程と、 前記第2の基板を複数取り可能に一面に複数の第2の基
    板に対応する第2の電極を形成した可撓性素材からなる
    第2のシートを形成する工程と、 前記第1及び第2の電極を内側に、前記第1のシート及
    び第2のシートを対向させて、それぞれの前記第1の基
    板と第2の基板とを前記液晶を封入可能な空隙を残しシ
    ール材にて接着すると共に、前記第2の基板の第2の電
    極と前記第1の基板の接続端子部とを導通させて組み立
    てる工程と、 前記前記第1のシート及び第2のシートを複数の第1の
    基板及び第2の基板を一列に有する短冊状に切断して前
    記各空隙内に液晶を封入する工程と、 を含み、 前記第2のシートを形成する工程の後、前記第1の基板
    と前記第2の基板とを接着する工程の前に、前記第1の
    基板の接続端子部を露出可能に、前記第2のシートの接
    続端子部対向部を切除することを特徴とする液晶表示装
    置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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