JPH11248743A - 車載前後加速度センサの零点較正装置 - Google Patents

車載前後加速度センサの零点較正装置

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JPH11248743A
JPH11248743A JP10064705A JP6470598A JPH11248743A JP H11248743 A JPH11248743 A JP H11248743A JP 10064705 A JP10064705 A JP 10064705A JP 6470598 A JP6470598 A JP 6470598A JP H11248743 A JPH11248743 A JP H11248743A
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JP
Japan
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vehicle
zero
longitudinal acceleration
acceleration sensor
value
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JP10064705A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Yamada
芳久 山田
Shirou Kadosaki
司朗 門崎
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P21/00Testing or calibrating of apparatus or devices covered by the preceding groups

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後加速度センサを正確に零点較正する。 【解決手段】 車輌の前後力が実質的に0であるか否か
の判別が行われ(S40、50)、車輌が所定の車速域
にて走行しているか否かの判別が行われ(S60)、車
輌の前後力が実質的に0であり且つ車輌が所定の車速域
にて走行しているときにはデータ数Nが所定の数Nc に
なるまで前後加速度センサ38により検出された前後加
速度Gx がサンプリングされ(S70、80)、Nc 個
の前後加速度Gx の平均値として零点オフセット値Gxo
ftが演算され(S90)、前後加速度センサ38の検出
値Gx が零点オフセット値Gxoftにて較正されることに
より、較正後の前後加速度Gxaが演算され(S10
0)、較正後の前後加速度Gxaが出力される(S11
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載の前後加速度
センサに係り、更に詳細には車載前後加速度センサの零
点較正装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等に搭載される前後加速度センサ
の零点オフセット検出装置の一つとして、例えば本願出
願人と他の一の出願人との共同出願にかかる実公平7−
17525号公報に記載されている如く、車輌が走行状
態にあるときに前後加速度センサにより検出された値の
平均値を演算し、車輌が停車状態にあるときに前後加速
度センサにより検出された値と前記平均値とが同等であ
る場合に車輌が水平路に停車していると判定し、そのと
きに前後加速度センサにより検出された値を前後加速度
センサの零点オフセット値とするよう構成された零点オ
フセット検出装置が従来より知られている。
【0003】かかる零点オフセット検出装置によれば、
前後加速度センサに零点オフセットが生じてもその零点
オフセット値を検出することができるので、前後加速度
センサの出力を零点オフセット値にて零点較正すること
ができ、これにより前後加速度センサの検出結果を使用
する車体の姿勢制御の如き車輌の制御を適切に行うこと
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
の零点較正装置に於いては、車輌の走行距離が十分であ
る場合にはある程度の零点較正の精度を確保することが
できるが、例えば坂道走行で走行距離が比較的短く車輌
が坂道にて停車するような場合には、前後加速度センサ
の零点オフセット値を正確に求めることができず、従っ
て前後加速度センサの零点較正を高精度に達成すること
ができない。
【0005】本発明は、従来の零点オフセット検出装置
や零点オフセット較正装置に於ける上述の如き問題に鑑
みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、車輌
の前後力が零であるときの前後加速度センサの出力を零
点オフセット値とすることにより、前後加速度センサを
正確に零点較正することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、請求項1の構成、即ち車載前後加速度セ
ンサの零点較正装置にして、車輌の走行状態を検出する
手段と、車輪の制駆動力が零であることを検出する手段
と、車輌が走行状態にあり且つ車輪の制駆動力が零であ
るときに前記前後加速度センサにより検出された値を零
点オフセット値として前記前後加速度センサの零点を較
正する手段とを有することを特徴とする車載前後加速度
センサの零点較正装置によって達成される。
【0007】一般に、車輌が走行状態にあり且つ車輪の
制駆動力が零であるときには、車輌は前後力が作用しな
い慣性運動状態にあり、従って車輌の前後加速度は零で
あるので、かかる状況に於いて前後加速度センサにより
検出された値はセンサの零点オフセット値に等しい。
【0008】上記請求項1の構成によれば、車輌が走行
状態にあり且つ車輪の制駆動力が零であるときに前後加
速度センサにより検出された値を零点オフセット値とし
て前後加速度センサの零点が較正されるので、前後加速
度センサがその実際の零点オフセット量に対応する値に
て正確に較正される。
【0009】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、車輌の
走行状態を検出する手段は車速検出手段を含むよう構成
される(好ましい態様1)。
【0010】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様1の構成に於いて、車輌の走行状
態を検出する手段は車速が所定の範囲内にあるときに車
輌が走行状態にあると判定するよう構成される(好まし
い態様2)。
【0011】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、車輪の制駆動力が零
であることを検出する手段は運転者による制動操作を検
出する手段を含むよう構成される(好ましい態様3)。
【0012】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、車輪の制駆動力が零
であることを検出する手段は車輌の駆動源と車輪との間
に設けられ互いに連結された少なくとも二つの駆動部材
を含み、二つの駆動部材の間の回転数若しくは伝達トル
クの関係に基づき車輪の制駆動力が零であるか否かを判
定するよう構成される(好ましい態様4)。
【0013】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、車輌が走行状態にあ
り且つ車輪の制駆動力が零であるときに前後加速度セン
サにより検出された複数の値の平均値が零点オフセット
値として演算されるよう構成される(好ましい態様
5)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0015】図1は自動変速機が搭載された後輪駆動車
に適用された本発明による零点較正装置を示す概略構成
図(A)及びブロック線図(B)である。
【0016】図1に於いて、10はエンジンを示してお
り、エンジン10の駆動力はトルクコンバータ12及び
トランスミッション14を含む自動変速機16を介して
プロペラシャフト18へ伝達される。プロペラシャフト
18の駆動力はディファレンシャル20により左後輪車
軸22L 及び右後輪車軸22R へ伝達され、これにより
駆動輪である左右の後輪24RL及び24RRが回転駆動さ
れる。
【0017】一方左右の前輪24FL及び24FRは従動輪
であると共に操舵輪であり、図1には示されていない
が、運転者によるステアリングホイールの転舵に応答し
て駆動されるラック・アンド・ピニオン式のパワーステ
アリング装置によりタイロッドを介して操舵される。
【0018】左右の前輪24FL、24FR及び左右の後輪
24RL、24RRの制動力は制動装置26の油圧回路28
により対応するホイールシリンダ30FL、30FR、30
RL、30RRの制動圧が制御されることによって制御され
る。図には示されていないが、油圧回路28はリザー
バ、オイルポンプ、種々の弁装置等を含み、各ホイール
シリンダの制動圧は通常時には運転者によるブレーキペ
ダル32の踏み込み操作に応じて駆動されるマスタシリ
ンダ34により制御され、また必要に応じて挙動制御コ
ンピュータ36により制御される。
【0019】挙動制御コンピュータ36には前後加速度
センサ38のための零点較正コンピュータ40より零点
較正された車輌の前後加速度Gxaが入力されると共に、
図1には示されていないヨーレートセンサの如き他のセ
ンサにより検出された情報が入力され、挙動制御コンピ
ュータ36は前後加速度Gxa及び他の情報に基づき車輌
の挙動を判定し、挙動が不安定であるときには挙動の不
安定度合に応じて所定の車輪に制動力を与え、これによ
り車輌の挙動の悪化を防止する。
【0020】零点較正コンピュータ40には前後加速度
センサ38より車輌の前後加速度Gx を示す信号、圧力
センサ42よりマスタシリンダ34内の圧力Pm を示す
信号、車速センサ44より車速Vを示す信号、ストップ
ランプスイッチ(STSW)46より運転者によりブレ
ーキペダル32が踏み込まれているか否かを示す信号、
回転数センサ48よりエンジン回転数Ne を示す信号、
回転数センサ50よりトルクコンバータ12の出力回転
数Nout を示す信号が入力される。
【0021】零点較正コンピュータ40は車速Vに基づ
き車輌が所定の走行状態にあるか否かを判定すると共
に、マスタシリンダ34内の圧力Pm 等に基づき車輪の
制駆動力が実質的に零であるか否かを判定し、車輌が所
定の走行状態にあり且つ車輪の制駆動力が実質的に零で
あるときには前後加速度センサ38により検出された値
をRAMに記憶し、前後加速度センサ38により検出さ
れた値の数Nが予め設定された数Nc になるとそれらの
値の平均値を零点オフセット値Gxoftとして演算し、そ
れ以降は前後加速度センサ38により検出された値を零
点オフセット値Gxoftにて較正し、較正後の前後加速度
Gxaを挙動制御コンピュータ36及び自動変速機制御コ
ンピュータ52へ出力する。
【0022】尚挙動制御コンピュータ36、零点較正コ
ンピュータ40及び自動変速機制御コンピュータ52は
実際にはCPU(中央処理ユニット)、ROM(リード
オンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、
入出力ポート装置を含む周知の構成のマイクロコンピュ
ータであってよい。
【0023】次に図2に示されたフローチャートを参照
して図示の実施形態に於ける前後加速度センサの零点較
正ルーチンについて説明する。尚図2に示されたフロー
チャートによる演算は図には示されていないイグニッシ
ョンスイッチが閉成されることにより開始され、所定の
時間毎に繰返し実行される。
【0024】まずステップ10に於いては、零点オフセ
ット値Gxoftがその初期値としてデフォルト値Gxofto
に設定される。尚デフォルト値Gxofto は例えば車輌の
製造後で出荷前に検出されROMに記憶された前後加速
度センサ38の零点オフセット量であってよい。
【0025】ステップ20に於いては、車輌の前後加速
度Gx を示す信号等の読み込みが行われ、ステップ30
に於いては、零点オフセット値Gxoftが既に演算されて
いるか否かの判別、即ち前後加速度センサの零点較正が
可能な状況にあるか否かの判別が行われ、肯定判別が行
われたときにはそのままステップ100へ進み、否定判
別が行われたときにはステップ40へ進む。
【0026】ステップ40に於いては、マスタシリンダ
34内の圧力Pm が基準値Pmo(正の定数)未満であり
且つストップランプスイッチ46がオフ状態にあるか否
かの判別により、車輌が非制動状態にあるか否かの判別
が行われ、否定判別が行われたときにはそのままステッ
プ100へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ
50へ進む。
【0027】ステップ50に於いては、エンジン10に
よる車輪の制駆動力が実質的に0であるか否かの判別が
行われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ
100へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ6
0へ進む。
【0028】尚車輪の制駆動力が実質的に0であるか否
かの判別は、例えばエンジン10の回転数Ne 及びトル
クコンバータ12の出力回転数Nout に基づき下記の数
1に従ってトルクコンバータのスリップ率Rslが演算さ
れ、Rslの絶対値が非常に小さい正の定数である基準値
以下であるか否かにより行われてよい。
【数1】Rsl=(Ne −Nout )/Ne
【0029】ステップ60に於いては、V1 を例えば2
0km/h程度の正の定数とし、V2 を80km/h程度の正の
定数として車速VがV1 以上であり且つV2 以下である
か否かの判別、即ち車輌が通常走行車速域にて走行して
いるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときに
はそのままステップ100へ進み、肯定判別が行われた
ときにはステップ70に於いて前後加速度センサ38に
より検出された前後加速度Gx を示す信号がRAMに記
憶される。
【0030】ステップ80に於いては、RAMに記憶さ
れている前後加速度Gx のデータ数Nが予め設定された
数Nc (例えば100程度の正の一定の整数)になった
か否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそ
のままステップ100へ進み、肯定判別が行われたとき
にはステップ90に於いて加速度センサ38の零点オフ
セット値Gxoftが下記の数2に従って演算される。尚下
記の数2に於いて、iは1よりNc までである。
【数2】Gxoft=ΣGxi/Nc
【0031】ステップ100に於いては、下記の数3に
従って前後加速度センサ38により検出された前後加速
度Gx が零点オフセット値Gxoftにより較正されること
により、較正後の前後加速度Gxaが演算され、ステップ
110に於いては、較正後の前後加速度Gxaが挙動制御
コンピュータ36及び自動変速機制御コンピュータ52
へ出力され、しかる後ステップ20へ戻る。
【数3】Gxa=Gx −Gxoft
【0032】かくして図示の実施形態によれば、ステッ
プ40及び50に於いて車輌の前後力が実質的に0であ
るか否かの判別が行われ、ステップ60に於いて車輌が
所定の車速域にて走行しているか否かの判別が行われ、
車輌の前後力が実質的に0であり且つ車輌が所定の車速
域にて走行しているときにはステップ70及び80に於
いてデータ数Nが所定の数Nc になるまで前後加速度セ
ンサ38により検出された前後加速度Gx がサンプリン
グされ、ステップ90に於いてNc 個の前後加速度Gx
の平均値として零点オフセット値Gxoftが演算され、ス
テップ100に於いて前後加速度センサ38の検出値G
x が零点オフセット値Gxoftにて較正されることによ
り、較正後の前後加速度Gxaが演算される。
【0033】従って図示の実施形態によれば、零点オフ
セット値Gxoftを前後加速度センサ38の実際の零点オ
フセット量に正確に等しい値に演算することができ、こ
れにより前後加速度センサを正確に零点較正することが
できる。また前後加速度センサを正確に零点較正するこ
とができるので、車輌の出荷前の前後加速度センサの零
点オフセットの調整が厳密に行われる必要がなく、これ
により出荷前の前後加速度センサの零点オフセットの調
整を簡便に且つ低廉に行うことができる。
【0034】また前後加速度センサ38を正確に零点較
正し、これにより車輌の前後加速度を正確に求めること
ができるので、較正後の前後加速度Gxaを使用して挙動
制御コンピュータ36及び自動変速機制御コンピュータ
52により行われる挙動制御や自動変速機制御を正確に
行うことができる。例えば較正後の前後加速度Gxaとエ
ンジン10の推定出力トルクとの関係により車輌が坂道
走行しているか否かを正確に判定し、これにより自動変
速機の不必要な頻繁な変速段の切換え制御を防止した
り、車輌の降坂時に自動的にシフトダウンさせることに
よる空走感の低減を適切に行うことかてきる。
【0035】一般に、図3(A)に示されている如く、
車輌100が登坂方向Du へ登坂走行しているときに
は、駆動輪である左右の後輪24RL、24RRには駆動力
Fd が作用しており、従って車輌100には登坂方向D
u の前後力Fu が作用している。しかし運転者によりア
クセルペダルの踏み込み量が低減され、車輌が実質的に
慣性により登坂している状況に於いては、図3(B)に
示されている如く、車輌は登坂方向Du に移動するが、
左右の後輪24RL、24RRには前後力は作用しておら
ず、従って車輌100にも前後力は作用していない。
【0036】同様に、図4(A)に示されている如く、
車輌100がエンジンブレーキが作用する状態にて降坂
方向Dd へ降坂走行する場合には、駆動輪である左右の
後輪24RL、24RRにはエンジンブレーキ力Fe が作用
しており、従って車輌100には降坂方向Dd とは逆方
向の前後力Fd が作用している。しかし運転者によりエ
ンジンブレーキが作用しない程度にアクセルペダルが踏
み込まれている状況に於いては、図4(B)に示されて
いる如く、車輌は降坂方向Dd に移動するが、左右の後
輪24RL、24RRには前後力は作用しておらず、従って
車輌100にも前後力は車輌していない。
【0037】図示の実施形態によれば、車輌が所定の車
速域にて走行する状態にあり且つ車輌の前後力が実質的
に零であるときに前後加速度センサ38により検出され
た値Gx がサンプリングされるので、車輌が登坂や降坂
を含む走行を行う場合や車輌が坂道にて駐停車する場合
にも前後加速度センサを正確に零点較正することができ
る。
【0038】特に図示の実施形態によれば、車輌の走行
毎に前後加速度センサ38の零点オフセット値Gxoftが
演算されるので、車輌の乗員や積載荷重の変化若しくは
前後輪の間で直径の異なるタイヤが装着されたりするこ
とによって車輌の前後方向の傾斜が変化したり、経時変
化や保守により車輌に対する前後加速度センサ38の取
り付け状態に変化が生じても、前後加速度センサ38を
正確に零点較正することができる。
【0039】また図示の実施形態によれば、車輌が所定
の車速域にて走行しており且つ車輌の前後力が実質的に
0であるときにサンプリングされたNc 個の検出値Gx
の平均値として零点オフセット値Gxoftが演算されるの
で、車輌が所定の車速域にて走行しており且つ車輌の前
後力が実質的に0であると判定された瞬間に検出された
一つの検出値Gx のみがそのまま零点オフセット値とさ
れる場合に比して、前後加速度センサの零点較正を正確
に行うことができる。
【0040】また図示の実施形態によれば、運転者によ
る制動操作が行われているか否かの判別はストップラン
プスイッチ46よりの信号及びマスタシリンダ34内の
圧力Pm の両方に基づき行われるので、運転者による制
動操作が行われているか否かの判別がこれらの一方にの
み基づいて行われる場合に比して前後加速度センサの零
点較正を正確に行うことができる。
【0041】また一般に、車速が低いときには車輌の走
行状態が安定していない場合が多く、逆に車速が高車速
域にて走行している場合には車輌の前後力に対する走行
空気抵抗の影響が大きくなる。図示の実施形態によれ
ば、車輌が走行状態にあるか否かの判別は車速VがV1
以上であり且つV2 以下であるか否かにより行われるの
で、例えば車速Vが0よりも大きいときには車輌が走行
状態にあると判定される場合に比して、前後加速度セン
サの零点較正を正確に行うことができる。
【0042】以上に於ては本発明を特定の実施形態につ
いて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0043】例えば図示の実施形態に於いては、車輌は
後輪駆動車であるが、本発明の前後加速度センサの零点
較正装置は前輪駆動車や四輪駆動車に適用されてもよ
い。
【0044】また図示の実施形態に於いては、車輪の制
駆動力が実質的に零であるか否かの判別はトルクコンバ
ータ12のスリップ率Rslの絶対値が基準値以下である
か否かにより行われるようになっているが、車輌に例え
ば半導体式の車輪速度センサの如き高精度の車輪速度セ
ンサが搭載されている場合には、全ての車輪のスリップ
が実質的に0であるか否かの判別により行われてもよ
く、またエンジン10の出力が0であるか否かの判別に
より行われてもよく、ディファレンシャル20の如き駆
動系のカップリング装置に於ける伝達トルクが実質的に
0であるか否かの判別により行われてもよく、変速機の
変速段がニュートラル位置にあるか否かの判別により行
われてもよく、特にこれらの修正例によれば変速機がマ
ニュアル式の変速機である場合にも車輪の制駆動力が実
質的に0であるか否かを判別することができる。
【0045】更に図示の実施形態に於いては、車輌の走
行開始時にはステップ10に於いて零点オフセット値G
xoftの初期値がデフォルト値Gxofto に設定されるよう
になっているが、例えば零点較正コンピュータのRAM
としてバックアップRAMが使用され、ステップ90に
於いて演算された零点オフセット値Gxoftがバックアッ
プRAMに記憶され、走行開始時にステップ10に於い
て零点オフセット値の初期値が前回の走行時に演算され
バックアップRAMに記憶されている零点オフセット値
に設定されてもよい。
【0046】更に図示の実施形態に於いては、ステップ
30に於いて零点オフセット値Gxoftが既に演算されて
いるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときに
はそのままステップ100へ進むようになっているが、
ステップ30が省略され、ステップ40〜60に於いて
肯定判別が行われたときにはステップ70に於いて前後
加速度センサ38の検出値Gx がサンプリングされると
共にデータ数NがNc以上であるときには最新のNc の
データ以外のデータがクリアされ、ステップ90に於い
て常に最新のNc 個の前後加速度Gx の平均値として零
点オフセット値Gxoftが演算されるよう修正されてもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明の構成によれば、車輌が走行状態にあり且つ車輪の制
駆動力が零であるときに前後加速度センサにより検出さ
れた値を零点オフセット値として前後加速度センサの零
点が較正されるので、車輌の走行距離や車輌が坂道走行
したり坂道にて駐停車するか否かに拘らず、前後加速度
センサをその実際の零点オフセット量に対応する値にて
正確に較正ことができ、これにより車輌の実際の前後加
速度を正確に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機が搭載された後輪駆動車に適用され
た本発明による零点較正装置を示す概略構成図(A)及
びブロック線図(B)である。
【図2】実施形態に於ける前後加速度センサの零点較正
ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】後輪に駆動力Fd が作用する状態(A)及び作
用しない状態(B)にて車輌が登坂走行している状況を
示す説明図である。
【図4】後輪にエンジンブレーキ力Fe が作用している
状態(A)及び作用していない状態(B)にて車輌が降
坂走行している状況を示す説明図である。
【符号の説明】
10…エンジン 12…トルクコンバータ 16…自動変速機 20…ディファレンシャル 26…制動装置 28…油圧回路 30FL〜30RR…ホイールシリンダ 36…挙動制御コンピュータ 38…前後加速度センサ 40…零点較正コンピュータ 42…圧力センサ 44…車速センサ 46…ストップランプスイッチ 48、50…回転数センサ 52…自動変速機制御コンピュータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車載前後加速度センサの零点較正装置にし
    て、車輌の走行状態を検出する手段と、車輪の制駆動力
    が零であることを検出する手段と、車輌が走行状態にあ
    り且つ車輪の制駆動力が零であるときに前記前後加速度
    センサにより検出された値を零点オフセット値として前
    記前後加速度センサの零点を較正する手段とを有するこ
    とを特徴とする車載前後加速度センサの零点較正装置。
JP10064705A 1998-02-27 1998-02-27 車載前後加速度センサの零点較正装置 Pending JPH11248743A (ja)

Priority Applications (2)

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JP10064705A JPH11248743A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 車載前後加速度センサの零点較正装置
US09/221,998 US6055841A (en) 1998-02-27 1998-12-29 Device for calibrating longitudinal acceleration sensor of vehicle through inertial running

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10064705A JPH11248743A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 車載前後加速度センサの零点較正装置

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