JPH11246098A - ヘリカルターナにおける板幅変更制御方法および装置 - Google Patents

ヘリカルターナにおける板幅変更制御方法および装置

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JPH11246098A
JPH11246098A JP4806098A JP4806098A JPH11246098A JP H11246098 A JPH11246098 A JP H11246098A JP 4806098 A JP4806098 A JP 4806098A JP 4806098 A JP4806098 A JP 4806098A JP H11246098 A JPH11246098 A JP H11246098A
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JP4806098A
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Akitoshi Yamashita
陽俊 山下
Kazuya Miyagawa
和也 宮川
Masaya Toki
雅哉 土岐
Tadaaki Yasumi
忠明 八角
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Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/30Orientation, displacement, position of the handled material
    • B65H2301/34Modifying, selecting, changing direction of displacement
    • B65H2301/342Modifying, selecting, changing direction of displacement with change of plane of displacement
    • B65H2301/3423Modifying, selecting, changing direction of displacement with change of plane of displacement by travelling an angled curved path section for overturning and changing feeding direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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    • B65H2406/111Means using fluid made only for exhausting gaseous medium producing fluidised bed for handling material along a curved path, e.g. fluidised turning bar
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
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    • B65H2406/10Means using fluid made only for exhausting gaseous medium
    • B65H2406/14Means using fluid made only for exhausting gaseous medium with selectively operated air supply openings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、筒体内に案内面の幅方向両端側の
流体噴出幅の変更手段を備えたヘリカルターナにおける
当該流体噴出幅の間隔制御によって行う板幅変更制御方
法と装置を提供する。 【解決手段】 前記流体噴出幅 Wk (mm)が帯状材接合部
を起点として先行材L1m部と後行材L2m部の処理時に W
k =W0+G+aを満足するように制御することを特徴と
する。ただし、aは、W1−W0>αのとき0<α<a<
(W1−W0)の任意の値、−β≦W1−W0≦αのときa=
0、W1−W0<−βのとき(W1 −W0) <a<−β<0の任
意の値である。また、 W0 は、先行材の板幅(mm)、 W1
は、後行材の板幅(mm)である。Gは、一定値である流体
噴出幅の余裕代(mm)である。α、βは、それぞれ、正の
定数値である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯等の帯状材に
複数の処理を連続して行う場合等に使用され、帯状材を
筒体内からの噴出流体によって浮上させながら非接触で
案内する帯状材進行方向変更装置(以下、ヘリカルター
ナと称す。)であって、筒体内に案内面の幅方向両端側
の流体噴出を覆うカバーを備えた装置における当該カバ
ーの間隔制御によって行う板幅変更制御方法と装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯等の帯状材に複数の処理を連続して
行う際には、設備全体のレイアウト上の問題等から処理
装置間で帯状材の進行方向を変更する場合があり、その
際に使用されるヘリカルターナとしては、例えば、特開
平4-55254 号公報に記載されている装置が知られてい
る。
【0003】この装置は、図7および図8に示すよう
に、筒体1aの半円状の周面に帯状材面を対向させる螺旋
帯状部を案内面2として設け、この案内面2に多数の流
体の噴出口22を貫通させたものであり、筒体1a内に導入
した流体をこの流体の噴出口22から帯状材面に向けて噴
出させて、案内面2を進行通路として帯状材Sを浮上状
態で案内する。ここで、案内面2の両サイドには筐体11
に一体化されたサイドガイド32が設けられており、帯状
材の安定的な搬送が図られている。
【0004】しかし、本方式では、帯状材を接合して連
続的に搬送させる場合であって、とくに、接合部の前後
で板幅が異なる場合にはこのサイドガイド32を搬送する
最大板幅に設定しておく必要があり、その状態で板幅の
狭いものを処理しようとすると、両サイドにて流体の無
駄な噴射が発生し、効率が低下する。また、安定操業の
阻害要因ともなる。
【0005】そこで、ヘリカルターナにおいて、実際に
流体を噴射する領域の幅を制御する方法が提案されてい
る。具体的には、筒体1a内に流体を閉塞させるカバーを
設け、内側から案内面2の両端部の流体噴射口を塞ぐと
ともに、進行通路の幅を帯状体の板幅に応じて可変とし
て設定する方法が好適である。このカバーによって、案
内面の帯状材がかからない部分からの流体の無駄な噴射
を解消することができ、効率的な操業を可能としてい
る。
【0006】しかし、おおよそ板厚2.0mm 以下、板幅50
0mm 以上の薄くて幅広の帯状材に上述のカバーがついた
ヘリカルターナを適用し、そのカバーの位置を板幅より
も内側に設定すると、流体の吹き出しが不安定となり、
帯状材の幅端部が振動したり、ひどい場合は折れが発生
したりする。そのため、カバーの間隔は、おおむね板幅
よりも5〜10%程度幅広に設定するのが通常である。
【0007】また、帯状材の浮上量は、5mm〜30mm程度
とするのが一般的である。5mm以下では接触の危険性が
高まり、一方、30mm以上では動力の無駄のみならず蛇行
発生の原因となるからである。この蛇行発生は、帯状材
のパスが変化することで、そのパス変化の際の運動エネ
ルギ変化がトリガとなって引き起こされるのである。そ
して、このパスの変化は帯状材の浮上量の変化に起因し
て引き起こされるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように帯状材の浮
上量を5mm〜30mm程度として安定的に搬送する上で大き
な問題となるのが、板幅の異なる帯状材を接合して連続
操業し、ライン搬送を行う場合である。ラインの搬送速
度が低速である場合には、帯状材の接合部のヘリカルタ
ーナ通過に同期させて前記のカバーの間隔を変更するだ
けで対応可能であるが、ライン速度がおおむね30mpm を
越える高速ともなると、通常用いられる電動モータ、油
圧シリンダなどでのカバーの間隔変更ではラインに追従
しきれなくなる。
【0009】そのため、接合部のヘリカルターナ通過時
に帯状材の幅端部が振動したり、接触事故が発生した
り、帯状材が急に大きく浮上して蛇行したりするトラブ
ルが発生していた。また、そのようなトラブルを避ける
ために、接合部のヘリカルターナ通過時にライン速度を
下げることは操業上問題があり現実的でない。本発明
は、ライン速度が高速であっても操業を阻害すること無
く適正にヘリカルターナにおける板幅変更制御を行う方
法と装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、帯状材の
板厚変更部での浮上量変化とそれに伴なう蛇行挙動を詳
細に調査分析した結果、以下の知見を得た。 (1) 浮上量変化は、板幅差の変化に対応して変化し、と
くに、先行材の板幅よりも後行材の板幅の方が狭い場
合、つまり、板幅差が負の場合に、板幅差が大きいと接
触の危険が高くなる。この関係を図5に示す。図5は、
横軸に板幅差、縦軸に浮上量変化量をとって両者の関係
を図示している。板幅差±100mm の変化に対し、浮上量
変化はほぼ±10mm程度である。 (2) 蛇行量は、板幅変更部通過前の初期浮上量と浮上量
変化量の双方に大きく依存しており、初期浮上量が大き
く、かつ、浮上量変化量が大きいほど蛇行量も大きくな
る。この関係を図6に示す。図6は、横軸に浮上量変化
量、縦軸に蛇行量をとり、初期浮上量をパラメータとし
て両者の関係を図示している。
【0011】図6において、初期浮上量10mmのとき、浮
上量変化量が+10mm 変化したとき、蛇行量は、30mmであ
り、浮上量変化量が-10mm 変化したとき、蛇行量は、10
mmである。また、初期浮上量15mmのとき、浮上量変化量
が+10mm 変化したとき、蛇行量は、60mmであり、浮上量
変化量が-10mm 変化したとき、蛇行量は、25mmである。
そして、初期浮上量20mmのとき、浮上量変化量が+10mm
変化したとき、蛇行量は、100mm になり、浮上量変化量
が-10mm 変化したとき、蛇行量は、40mmとなる。このよ
うに、蛇行量は、初期浮上量に大きく依存する。このた
め、浮上量制御の過程で最大となる浮上量をできるだけ
小さく抑えることが望ましい。
【0012】本発明者らは、以上の知見に基づき、種々
の実験と検討の結果、本発明を想到するに至ったのであ
る。本発明は、先行材の後端と後行材の先端を接合して
連続処理される帯状材の下面に対向させる案内面を筒体
の周囲に軸方向に所定幅で設け、前記案内面に前記筒体
から前記帯状材に向けて流体を噴射させる複数の噴射口
を設け、前記噴射口から噴射される流体によって前記帯
状材を非接触の状態で支持し、その走行方向を転換させ
るへリカルターナにおいて、帯状材の板幅を変更するに
あたり、一部噴射口を塞いで流体を噴射する領域の幅 W
k (mm)を案内面の幅より狭く限定する手段を設け、 Wk
(mm)が下記条件を満足するように制御することで前記課
題を解決したものである。そして、前記帯状材接合部を
起点として先行材L1m部と後行材L2m部の帯状材近傍部
の処理時に、a=(W1−W0)/2として前記流体を噴射
する領域の幅 Wk (mm)を算出することが好適であること
を見出したのである。
【0013】さらに、先行材の後端と後行材の先端を接
合して連続処理される帯状材の下面に対向させる案内面
を筒体の周囲に軸方向に所定幅で設け、前記案内面に前
記筒体から前記帯状材に向けて流体を噴射させる複数の
噴射口を設け、前記噴射口から噴射される流体によって
前記帯状材を非接触の状態で支持し、その走行方向を転
換させるへリカルターナにおける板幅変更制御装置であ
って、一部噴射口を塞いで流体を噴射する領域の幅 Wk
(mm)を案内面の幅より狭く限定する限定手段と、前記帯
状材の接合部をトラッキングするトラッキング手段と、
前記トラッキング手段をもとに Wk (mm)を以下のように
制御することで前記課題を解決したものである。そし
て、前記帯状材接合部を起点として先行材L1m部と後行
材L2m部の帯状材近傍部の処理時に、a=(W1−W0)/
2として前記流体を噴射する領域の幅 Wk (mm)を算出す
ることが好適であることを見出したのである。
【0014】記 帯状材接合部からL1m部を除く先行材処理時: Wk =W0
+G 帯状材接合部からL2m部を除く後行材処理時: Wk =W1
+G 帯状材接合部を起点として先行材L1(m)部と後行材L2
(m)部の処理時:Wk =W0+G+a ただし、aは、W1−W0>αのとき、0<α<a<(W1
W0)の任意の値、−β≦W1−W0≦αのとき、a=0 W1−W0<−βのとき、(W1 −W0) <a<−β<0の任意
の値である。
【0015】W0 は、先行材の板幅(mm)である。W1 は、
後行材の板幅(mm)である。Gは余裕代(mm)である。
L1 、L2、α、βは、それぞれ、あらかじめ設定された
正の値である。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、本発明を適用するヘリカル
ターナについて説明する。図1は、本発明を適用するヘ
リカルターナの例についての構造説明図である。図2
は、ヘリカルターナと帯状材の配置説明図である。図3
は、図1に示すヘリカルターナの部分断面の説明図であ
る。
【0017】これらの図に示すように、帯状材Sの面を
対向させる案内面2は、ヘリカルターナ1の筐体11の約
半周に渡り、軸方向中心部分に、この軸を中心とする同
じ二本の螺旋を幅方向の外形線21として、軸方向に所定
幅 WA (案内される帯状材Sの幅Wsより十分に大きな寸
法)で設けられている。この案内面2の全面には、等間
隔で流体の噴出口22(貫通穴)が設けられている。この
ような案内面2は、例えば、ヘリカルターナ1の二本の
外形線21の間に相当する部分をパンチングメタルで形成
すること等によって形成される。
【0018】このヘリカルターナ1内の案内面2の幅方
向両端側には、筐体11に内嵌される曲面を外周面とし、
幅方向両端の外形線が案内面2の螺旋状の外形線21と同
じに形成された板状のカバー3が設けてある。このカバ
ー3は、図3に示すように、案内面2の幅方向両端側の
噴出口22を塞いで、実際に流体を噴射する領域の幅(流
体噴出幅) Wk を、帯状材Sの幅Wsに応じた(案内面2
の幅 WA より小さい)幅とするためのものであり、例え
ば、薄板を、外周面が筐体11に内嵌される曲面となるよ
うに曲げ加工した後、螺旋状の外形線21で所定幅の帯状
に切断することによって形成される。
【0019】このカバー3は、また、筒体1a内の所定位
置にシリンダ部4aが固定された油圧シリンダ4によって
筒体1aの軸方向に移動可能となっている。油圧シリンダ
4のシリンダ部4aは、例えば、ヘリカルターナ1の内面
から突設させたブラケットに固定され、ロッド部4bの先
端はカバー3の幅方向端面(案内面とは反対側の端面)
に固定されて、油圧シリンダ4の進退によって当該端面
が押し引きされることにより、カバー3によって案内面
2を塞ぐ幅が変化するようになっている。
【0020】また、ヘリカルターナ1内には、図示され
ない流体導入装置によって所定の圧力で流体が導入さ
れ、導入された流体が、ヘリカルターナ1内から噴出口
22を通して帯状材Sの面に向けて噴出されるようになっ
ている。この噴出流体により、帯状材Sは案内面2に沿
ってヘリカルターナ1から浮上状態で案内されて進むた
め、その進行方向が変更される。
【0021】また、ヘリカルターナ1内には、カバー3
の案内面2側の幅方向端面位置Kを、案内面2の帯状材
進行方向の中心部において検出するカバー位置検出器6
が、左右それぞれのカバー3について設置されている。
このカバー位置検出器6としては、例えば、カバー3の
移動に伴ってゼンマイ状に巻かれたワイヤの巻き戻し長
さが変化する構造のアナログ位置検出器を使用すること
ができ、また、油圧シリンダ4に位置センサが付いてい
る場合には、これを利用することもできる。なお、ここ
では、この位置K( KL 、 KR ) は、図3中に示された基
準点 BR からの距離として検出されるようになってい
る。
【0022】本発明を適用するカバー間隔制御装置7に
は、ヘリカルターナ1の入側出側それぞれの帯状体両側
端部に設置されているエッジ検出器5L、5Rからのエッジ
位置信号が取り込まれている。ここで、エッジ検出器5
L、5Rは一般に光学式センサが用いられており、図2に
示すようにそれぞれ投光部5aと受光部5bから構成される
(L、Rとも)。また、上述のカバー位置検出器6の位
置信号も同様にカバー間隔制御装置7に取り込まれてい
る。そして、それらの信号と、図示しないトラッキング
信号、セットアップ信号をベースとして油圧シリンダ4
の制御が行われ、カバー間隔の制御が実施される。
【0023】本発明を実際のプロセスラインに適用する
場合について説明する。実際のラインにおいては、帯状
材の接合部を検出する方法として、図9に示す接合部検
出用穴明き40を接合部近傍に穿ち、この穴を光学式検出
器などで検出することが行われる。図10は、実際のプロ
セスラインの例の概念的な説明図であり、(a)は、プ
ロセスラインの正面図、(b)は、平面図である。上に
説明した接合部検出器41がヘリカルターナ1の上流側15
0mに位置に設置されている。
【0024】帯状材の接合部は、この接合部検出器41を
通過後、マスタロール42、ステアリングロール43を経て
ヘリカルターナ1に到達する。この接合部は、ライン上
をトラッキングされており、このトラッキングによりヘ
リカルターナ1上の接合部の通過、接合部から先行材L1
(m)部の通過、接合部から後行材L2(m)部の通過が
それぞれ検出される。
【0025】ここで、ライン速度が30mpm 〜1000mpm の
ラインにおいては、L1、L2をそれぞれ1m〜40mと設定
することが好ましいことが経験的に分かっている。図4
は、本発明を適用した場合の制御について説明するもの
であり、カバー位置と浮上量の関係を示すチャートであ
る。(a)は、帯状材を幅広に変更の場合のチャートで
あり、(b)は、帯状材を幅狭に変更の場合のチャート
である。
【0026】本発明は、接合部から先行材L1(m)部の
通過時点から後行材L2(m)部の通過時点までの間カバ
ー間隔をW0+GとW1+Gの任意の中間位置であるW0+G
+aとしておくことによって、接合部通過時の急激な浮
上量変化の影響を可能な限り少なくしようというもので
ある。帯状材が接合部通過後幅広となる場合である図4
(a)について説明する。カバー間隔は、先行材通過中
はW0+Gである。接合部から先行材L1(m)部の通過時
点にて、W0+G+aへとカバー間隔の設定変更が完了さ
れる。その後、接合部から後行材L2(m)部通過までこ
のカバー間隔が保持され、後行材L2(m)部通過後、後
行材の正規のカバー間隔であるW1+Gが設定される。
【0027】この場合、接合部がヘリカルターナを通過
する際、すでにカバー間隔がある程度修正されているた
め、浮上量の変動を従来よりも押さえることが可能とな
る。また、中間位置を採用せずに、後行材先端部通過後
にカバー間隔を修正する場合に比べて、板幅変更直後の
最大浮上量が小さいため、蛇行を回避することができ
る。
【0028】帯状材が接合部通過後幅狭となる場合であ
る図4(b)についても同様であり、ここでは詳細な説
明を省略するが、たとえば、板幅変更時の帯状材の接触
を防ぐために予め先行材の後端部内で、後行材のカバー
間隔W1+Gに設定した場合に比べて、やはり最大浮上量
は小さく、蛇行が発生しにくい。しきい値である正数
α、βは、W1、W0の大きい方の板幅の3%以上、望まし
くは、5〜12%程度とすることが望ましい。板幅差W1
W0が小さい場合には、浮上量変化への寄与も小さく、帯
状材の接触事故や蛇行の原因となる危険性が低いため、
接合部通過前後において板幅変更制御を行う実益に乏し
いからである。
【0029】ただしこの場合でも、後行材の板幅が先行
材の板幅に比べて小さい場合には、接合部がヘリカルタ
ーナを通過する前に、後行材の板幅が先行材の板幅に比
べて大きい場合には、接合部がヘリカルターナを通過し
た後に、それぞれ板幅変更を行うことが帯状材の蛇行、
接触を防止する上で有用である。また、変数aは、簡便
的には、a=(W1−W0)/2とすることができる。この
場合、板幅変更に際しての浮上量変化を最小とすること
ができる。ただし、板幅差W1−W0の絶対値が大きい場
合、つまり、接合部前後での板幅差が大きい場合にはa
=(W1−W0)/2の式の採用は不適な場合がある。
【0030】後行材の板幅が先行材の板幅に比べて非常
に大きい場合には、 Wk =W0+G+aとした際に先行材
がヘリカルターナに接触しない浮上量目標の下限値(た
とえば5mm程度)となるaを採用することが好ましい。
一方、後行材の板幅が先行材の板幅に比べて非常に小さ
い場合には、 Wk =W0+G+aとした際に先行材が蛇行
が大きくならない浮上量目標の上限値(たとえば30mm程
度、好ましくは、20mm程度)となるaを採用することが
好ましい。
【0031】
【実施例】板厚0.15mm〜0.6mm 、板幅600mm 〜1300mmの
冷延鋼板をライン速度最大800mpmのプロセスラインを通
板した場合の、ヘリカルターナでの通板状況確認を行っ
た。ヘリカルターナの設定浮上量は15mm、α=β=60m
m、とした。aの値は、a=(W1−W0)/2としてい
る。また、L1=L2=20m とした。
【0032】いくつかの代表的な操業例を表1にまとめ
て示す。
【0033】
【表1】
【0034】以上の条件で操業を行い、帯状材のヘリカ
ルターナへの接触事故、蛇行の発生が解消され、安定し
た搬送を行うことを確認した。
【0035】
【発明の効果】本発明によって、帯状材の板幅変更に対
して浮上量の変動の最大・最小値を適正な値に収めるこ
とができ、帯状材のヘリカルターナへの接触事故、蛇行
の発生がなく、安定した搬送を行うことが可能となり、
操業の安定化に大きく寄与できた。また、帯状材の板幅
変更に対応してカバー間隔変更を最適化することがで
き、流体供給量の低減にも効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するヘリカルターナの構造説明図
である。
【図2】ヘリカルターナと帯状材の配置説明図である。
【図3】図1に示すヘリカルターナの部分断面の説明図
である。
【図4】本発明を適用した場合のカバー位置と浮上量の
関係を示すチャートであり、(a)は、帯状材を幅広に
変更の場合のチャートであり、(b)は、帯状材を幅狭
に変更の場合のチャートである。
【図5】帯状材の板幅差と浮上量変化との関係を説明す
るグラフである。
【図6】帯状材の浮上量変化と蛇行量との関係を説明す
るグラフである。
【図7】従来のヘリカルターナの構造説明図である。
【図8】図7に示すヘリカルターナの部分断面の説明図
である。
【図9】連続する帯状材の接合部検出に用いられる穴明
きの説明図である。
【図10】ヘリカルターナを適用するプロセスライン概念
的な説明図であり、(a)は、ラインを横から見た概念
的な正面図であり、(b)は、ラインを上から見た概念
的な平面図である。
【符号の説明】
1 ヘリカルターナ 1a 筒体 2 案内面 3 カバー 4 油圧シリンダ 5L,5R エッジ検出器 6 カバー位置検出器 7 カバー間隔制御装置 11 筐体 22 噴射口 32 サイドガイド 40 接合部検出用穴明き 41 接合部検出器(穴明き検出器) 42 マスタロール 43 ステアリングロール S 帯状材 S0 先行材 S1 後行材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土岐 雅哉 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 八角 忠明 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行材の後端と後行材の先端を接合して
    連続処理される帯状材の下面に対向させる案内面を筒体
    の周囲に軸方向に所定幅で設け、前記案内面に前記筒体
    から前記帯状材に向けて流体を噴射させる複数の噴射口
    を設け、前記噴射口から噴射される流体によって前記帯
    状材を非接触の状態で支持し、その走行方向を転換させ
    るへリカルターナにおいて、帯状材の板幅を変更するに
    あたり、一部噴射口を塞いで流体を噴射する領域の幅 W
    k (mm)を案内面の幅より狭く限定する手段を設け、 Wk
    (mm)が下記条件を満足するように制御することを特徴と
    するへリカルターナにおける板幅変更制御方法。 記 帯状材接合部からL1m部を除く先行材処理時: Wk =W0
    +G 帯状材接合部からL2m部を除く後行材処理時: Wk =W1
    +G 帯状材接合部を起点として先行材L1(m)部と後行材L2
    (m)部の処理時:Wk =W0+G+a ただし、aは、W1−W0>αのとき、0<α<a<(W1
    W0)の任意の値、 −β≦W1−W0≦αのとき、a=0 W1−W0<−βのとき、(W1 −W0) <a<−β<0の任意
    の値である。W0 は、先行材の板幅(mm)である。W1 は、
    後行材の板幅(mm)である。Gは、余裕代(mm)である。L
    1 、L2、α、βは、それぞれ、あらかじめ設定された正
    の値である。
  2. 【請求項2】 前記帯状材接合部を起点として先行材L1
    (m)部と後行材L2(m)部の処理時において、a=
    (W1−W0)/2として前記流体を噴射する領域の幅 Wk
    (mm)を算出することを特徴とする請求項1記載のヘリカ
    ルターナにおける板幅変更制御方法。
  3. 【請求項3】 先行材の後端と後行材の先端を接合して
    連続処理される帯状材の下面に対向させる案内面を筒体
    の周囲に軸方向に所定幅で設け、前記案内面に前記筒体
    から前記帯状材に向けて流体を噴射させる複数の噴射口
    を設け、前記噴射口から噴射される流体によって前記帯
    状材を非接触の状態で支持し、その走行方向を転換させ
    るへリカルターナにおける板幅変更制御装置であって、
    一部噴射口を塞いで流体を噴射する領域の幅 Wk (mm)を
    案内面の幅より狭く限定する限定手段と、前記帯状材の
    接合部をトラッキングするトラッキング手段と、前記ト
    ラッキング手段をもとに Wk (mm)を以下のように制御す
    る制御手段を有することを特徴とするへリカルターナに
    おける板幅変更制御装置。 帯状材接合部からL1m部を除く先行材処理時: Wk =W0
    +G 帯状材接合部からL2m部を除く後行材処理時: Wk =W1
    +G 帯状材接合部を起点として先行材L1m部と後行材L2m部
    の処理時:Wk =W0+G+a ただし、aは、W1−W0>αのとき、0<α<a<(W1
    W0)の任意の値、 −β≦W1−W0≦αのとき、a=0 W1−W0<−βのとき、(W1 −W0) <a<−β<0の任意
    の値である。W0 は、先行材の板幅(mm)である。W1 は、
    後行材の板幅(mm)である。Gは、一定値であるカバー間
    隔余裕代(mm)である。L1 、L2、α、βは、それぞれ、
    正の定数値である。
  4. 【請求項4】 前記帯状材接合部を起点として先行材L1
    m部と後行材L2m部の処理時において、a=(W1−W0
    /2として前記流体を噴射する領域の幅 Wk(mm)を制御
    することを特徴とする請求項3記載のヘリカルターナに
    おける板幅変更制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002074671A1 (de) * 2001-03-15 2002-09-26 Koenig & Bauer Aktiengesellschaft Leitwalze und ein verfahren zur justierung

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