JPH1124540A - 計算機ホログラムおよびその作成方法 - Google Patents

計算機ホログラムおよびその作成方法

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JPH1124540A
JPH1124540A JP18923097A JP18923097A JPH1124540A JP H1124540 A JPH1124540 A JP H1124540A JP 18923097 A JP18923097 A JP 18923097A JP 18923097 A JP18923097 A JP 18923097A JP H1124540 A JPH1124540 A JP H1124540A
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Tomotsune Hamano
智恒 浜野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演算負担を軽減しつつ、筋状ノイズの発生を
抑える。 【解決手段】 原画像10および記録面20を分割し
て、線状単位領域A〜Aと、これに対応する線状単
位領域B〜Bとを定義する。記録面20上の個々の
演算点Q(x,y)について、この演算点が所属する
単位領域Bに対応する原画像10上の単位領域A
に多数の点光源Pm1〜PmNを定義し、各点光源から
発せられた個々の物体光Om1〜OmNと所定の参照光
Rとの干渉波についての演算点Q(x,y)における
干渉波強度を演算する。このとき、個々の物体光Om1
〜OmNの初期位相を乱数を用いてランダムに設定す
る。多数の演算点Qについて干渉波強度を求めることに
より、記録面20上に強度分布が得られたら、これを二
値化し、凹凸の干渉縞パターンを物理的に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホログラムの作成方
法に関し、特に、計算機を用いた演算により所定の記録
面上に干渉縞を形成してなる計算機ホログラムを作成す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザを利用してコヒーレント光
を容易に得ることができるようになり、ホログラムの商
業的な利用もかなり普及するに至っている。特に、金券
やクレジットカードについては、偽造防止の観点から、
媒体の一部にホログラムを形成するのが一般化してきて
いる。
【0003】現在、商業的に利用されているホログラム
は、光学的な手法により、原画像を媒体上に干渉縞とし
て記録したものである。すなわち、原画像を構成する物
体を用意し、この物体からの光と参照光とを、レンズな
どの光学系を用いて感光剤が塗布された記録面上に導
き、この記録面上に干渉縞を形成させるという手法を採
っている。この光学的な手法は、鮮明な再生像を得るた
めに、かなり精度の高い光学系を必要とするが、ホログ
ラムを得るための最も直接的な手法であり、産業上では
最も広く普及している手法である。
【0004】一方、計算機を用いた演算により記録面上
に干渉縞を形成させ、ホログラムを作成する手法も知ら
れており、このような手法で作成されたホログラムは、
一般に「計算機合成ホログラム(CGH:Computer Gen
erated Hologram )」、あるいは単に「計算機ホログラ
ム」と呼ばれている。この計算機ホログラムは、いわば
光学的な干渉縞の生成プロセスをコンピュータ上でシミ
ュレーションすることにより得られるものであり、干渉
縞パターンを生成する過程は、すべてコンピュータ上の
演算として行われる。このような演算によって干渉縞パ
ターンの画像データが得られたら、この画像データに基
づいて、実際の媒体上に物理的な干渉縞が形成される。
具体的には、たとえば、コンピュータによって作成され
た干渉縞パターンの画像データを電子線描画装置に与
え、媒体上で電子線を走査することにより物理的な干渉
縞を形成する方法が実用化されている。
【0005】コンピュータグラフィックス技術の発展に
より、印刷業界では、種々の画像をコンピュータ上で取
り扱うことが一般化しつつある。したがって、ホログラ
ムに記録すべき原画像も、コンピュータを利用して得ら
れた画像データとして用意することができれば便利であ
る。このような要求に応えるためにも、計算機ホログラ
ムを作成する技術は重要な技術になってきており、将来
は光学的なホログラム作成手法に取って代わる技術にな
るであろうと期待されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、計算
機ホログラムは、今後大きな需要が見込まれる分野であ
るが、現時点では、商業的な利用を図る上での解決すべ
き課題をいくつか抱えている。この課題の根本的な原因
は、コンピュータに課せられる多大な演算負担である。
高精度な再生像を得るためには、原画像を多数の点光源
の集合として取り扱う必要があり、記録面上の各位置に
ついて、この全点光源から発せられた物体光と参照光と
の干渉波の強度を演算する必要がある。もちろん、演算
処理能力の優れた超高速コンピュータを用いて、長時間
にわたる演算を実行させれば、光学的なホログラムと同
等の品質をもった計算機ホログラムを作成することは可
能であるが、このような作成方法は商業的に利用するこ
とはできない。
【0007】そこで、計算機ホログラムを作成する際
に、コンピュータの演算負担を軽減させる手法が提案さ
れている。たとえば、特願平8−131655号明細書
や特願平8−277931号明細書には、原画像および
記録面を、それぞれ分割して線状の単位領域を多数定義
し、「原画像上の所定の単位領域内の点光源から発せら
れた光は、記録面上の対応する特定の単位領域内にのみ
到達する」との仮想の限定条件を付した演算を行うこと
により、演算負担を軽減させる方法が提案されている。
この方法によれば、演算対象となる物体光の数を大幅に
減らすことができる。このような限定条件の下に作成さ
れた計算機ホログラムは、観察方向によっては正しい再
生像が得られないという制約が課されるものの、商業的
なレベルでの利用が可能になる。
【0008】しかしながら、上述した領域分割の手法を
採って作成された計算機ホログラムには、原画像とは無
関係な筋状のノイズが観察されるという新たな問題が生
じる。このような筋状ノイズが観察される原因について
の考察は後述するが、原画像として、いわゆる文字やロ
ゴを用いた場合には特にノイズの発生が顕著である。た
とえば、横方向に伸びた多数の線状単位領域を記録面上
に定義した場合、縦方向に伸びた多数の筋状ノイズが記
録面の全面に観察されることになる。
【0009】そこで本発明は、コンピュータの演算負担
を軽減しつつ、かつ、筋状ノイズの発生を抑えることが
できる計算機ホログラムの作成方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、計算機を用いた演算によ
り所定の記録面上に干渉縞を形成してなる計算機ホログ
ラムを作成する方法において、所定の原画像と、この原
画像を記録するための記録面と、この記録面に対して照
射する参照光とを定義する段階と、原画像および記録面
を、それぞれ分割して多数の単位領域を定義し、原画像
上の個々の単位領域と記録面上の個々の単位領域とを対
応づける段階と、記録面上に多数の演算点を定義し、個
々の演算点について、当該演算点が所属する単位領域に
対応する原画像上の単位領域を演算対象単位領域と定
め、この演算対象単位領域から発せられた物体光と、参
照光とによって形成される干渉波の強度を演算する段階
と、この演算によって記録面上に得られた干渉波の強度
分布に基づいて、媒体上に物理的な干渉縞を作成する段
階と、を行い、個々の演算点についての干渉波の強度を
演算する際に、演算対象単位領域内に多数の点光源を定
義し、各点光源から発せられた個々の物体光と参照光と
を干渉させることにより干渉波を得るようにし、かつ、
各点光源から発せられる個々の物体光の初期位相をラン
ダムに設定するようにしたものである。
【0011】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係る計算機ホログラムの作成方法において、原
画像および記録面を多数の平行線によって分割し、多数
の線状の単位領域を定義するようにしたものである。
【0012】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1
または第2の態様に係る計算機ホログラムの作成方法に
おいて、各演算点について得られた干渉波の強度を二値
化し、媒体上に二値画像からなる干渉縞を作成するよう
にしたものである。
【0013】(4) 本発明の第4の態様は、上述の第1
〜第3の態様に係る計算機ホログラムの作成方法によ
り、計算機ホログラムを作成するようにしたものであ
る。
【0014】(5) 本発明の第5の態様は、計算機を用
いた演算を利用して、所定の媒体上に原画像を干渉縞と
して記録した計算機ホログラムにおいて、媒体上に多数
の単位領域が定義されており、この媒体上の各単位領域
は、それぞれ原画像上に定義された特定の単位領域に対
応づけられており、媒体上の各単位領域には、対応する
原画像上の単位領域内に定義された多数の点光源から発
せられた物体光と、所定の参照光とによって形成される
干渉縞が形成されており、かつ、点光源から発せられた
個々の物体光は、それぞれランダムな初期位相を有して
いるようにしたものである。
【0015】(6) 本発明の第6の態様は、上述の第5
の態様に係る計算機ホログラムにおいて、個々の単位領
域が水平方向に伸びた線状の形をなし、媒体上には、こ
の線状単位領域が垂直方向に多数配置されているように
したものである。
【0016】(7) 本発明の第7の態様は、上述の第5
または第6の態様に係る計算機ホログラムにおいて、媒
体上に、凹部および凸部からなるエンボス構造が形成さ
れており、このエンボス構造による二値画像として、干
渉縞が形成されるようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。
【0018】§1. 演算負担を軽減させる手法 本発明に係る計算機ホログラムの作成方法では、コンピ
ュータによる演算負担を軽減させるために、原画像を多
数の単位領域に分割して記録する手法を採っている。そ
こで、ここではこの手法についての基本原理を説明す
る。
【0019】図1は、一般的なホログラムの作成方法を
示す原理図であり、原画像10を記録面20上に干渉縞
として記録する方法が示されている。ここでは、説明の
便宜上、図示のとおりXYZ三次元座標系を定義し、記
録面20がXY平面上に置かれているものとする。光学
的な手法を採る場合、実際の物体あるいはその実像や虚
像が原画像10として用意されることになる。この原画
像10上の任意の点Pから発せられた物体光Oは、記録
面20の全面に向けて進行する。一方、記録面20に
は、参照光Rが照射されており、物体光Oと参照光Rと
の干渉縞が記録面20上に記録されることになる。
【0020】記録面20の位置に計算機ホログラムを作
成するには、原画像10、記録面20、参照光Rを、コ
ンピュータ上にデータとしてそれぞれ定義し、記録面2
0上の各位置における干渉波強度を演算すればよい。具
体的には、図2に示すように、原画像10をN個の点光
源P,P,P,…,P,…,Pの集合として
取り扱い、各点光源からの物体光O,O,O
…,O,…,Oが、それぞれ演算点Q(x,y)へ
と進行するとともに、参照光Rが演算点Q(x,y)に
向けて照射されたものとし、これらN本の物体光O
と参照光Rとの干渉によって生じる干渉波の演算点
Q(x,y)の位置における振幅強度を求める演算を行
えばよい。記録面20上には、必要な解像度に応じた多
数の演算点を定義するようにし、これら各演算点のそれ
ぞれについて、振幅強度を求める演算を行えば、記録面
20上には干渉波の強度分布が得られることになる。こ
のような強度分布を示す画像データに基づいて、実際の
媒体上に物理的な濃淡パターンやエンボスパターンを形
成すれば、原画像10を干渉縞として記録したホログラ
ムが作成できる。
【0021】しかしながら、高い品質をもった再生像を
得るためには、記録面20に記録される干渉縞の解像度
を高めるとともに、原画像10自体の解像度を高める必
要がある。別言すれば、記録面20上に定義する演算点
Qの数を増やすとともに、原画像10を構成する点光源
Pの数を増やす必要があり、コンピュータの演算負担は
両者の積に応じて増大することになる。このため、現在
の一般的なコンピュータの処理能力を考慮すると、この
ような手法によって作成された計算機ホログラムを商業
的に利用するのは困難である。
【0022】そこで、前掲の特許文献には、演算負担を
軽減させるための手法が提案されている。図3は、この
手法を説明するための原理図である。まず、原画像10
上の任意の点光源Pから発せられた物体光Oが、図
示のとおり水平方向(XZ平面に平行な平面内)にのみ
広がると仮定する。すると、物体光Oiは、記録面20
上の線状領域Bだけに到達することになり、記録面20
の他の領域には、物体光Oiは一切届かないことにな
る。原画像10を構成するすべての点光源から発せられ
る物体光について、同様の限定(物体光はXZ平面に平
行な平面内にのみ広がるという限定)を付すようにすれ
ば、記録面20上の各演算点における干渉波強度の演算
負担は大幅に軽減される。
【0023】図4は、この演算負担を軽減させる手法の
具体的な適用例を示す図である。この例では、原画像1
0および記録面20を、それぞれ多数の平行線によって
水平方向に分割し、多数の線状の単位領域を定義してい
る。すなわち、図示のとおり、原画像10は、合計M個
の単位領域A,A,A,…,A,…Aに分割
されており、記録面20は、同じく合計M個の単位領域
,B,B,…,B,…Bに分割されてい
る。原画像10が立体画像の場合、各単位領域A,A
,A,…,A,…Aは、この立体の表面部分を
分割することによって得られる領域になる。ここで、原
画像10上のM個の単位領域と記録面20上のM個の単
位領域とは、それぞれが1対1の対応関係にある。たと
えば、原画像10上の第m番目の単位領域Aは、記録
面20上の第m番目の単位領域Bに対応している。
【0024】なお、この図4に示す例では、各単位領域
,A,A,…,A,…Aの幅は、原画像1
0上に定義された点光源のピッチに等しく設定されてお
り、個々の単位領域には、点光源が一列に並んだ線状の
領域になっている。たとえば、図示の例では、第m番目
の単位領域Aには、N個の点光源Pm1〜PmNが一
列に並んでいる。また、各単位領域B,B,B
…,B,…Bの幅は、記録面20上に定義された演
算点のピッチに等しく設定されており、個々の単位領域
には、演算点が一列に並んだ線状の領域になっている。
図示の演算点Q(x,y)は、第m番目の単位領域B
内に位置する演算点を示しており、XY座標系におい
て座標値(x,y)で示される位置にある。
【0025】この例の場合、演算点Q(x,y)につ
いての干渉波強度は、次のようにして求められる。ま
ず、この演算点Q(x,y)が所属する単位領域B
に対応する原画像10上の単位領域Aを演算対象単位
領域として定める。そして、この演算対象単位領域A
内の点光源Pm1〜PmNから発せられた物体光Om1
〜OmNと、参照光Rとによって形成される干渉波につ
いての演算点Q(x,y)の位置における振幅強度を
求めれば、この振幅強度が、目的とする演算点Q(x,
)についての干渉波強度である。図5は、このよう
な演算処理の概念を説明するための上面図であり、図4
に示す原画像10および記録面20を、図の上方から見
た状態を示している。図示のとおり、演算点Q(x,y
)における干渉波強度を求めるのに必要な物体光は、
演算対象単位領域A内のN個の点光源Pm1,…,P
mi,…,PmNから発せられた物体光Om1,…,O
mi,…,OmNのみに限定され、原画像10を構成す
る全点光源からの物体光を考慮する必要はない。このた
め、演算負担は大幅に軽減されることになる。
【0026】こうして、記録面20上に定義したすべて
の演算点Q(x,y)について、それぞれ所定の干渉波
強度を求めれば、記録面20上に干渉波の強度分布が得
られることになる。そこで、この強度分布に基づいて、
媒体上に物理的な干渉縞(物理的な濃淡パターンやエン
ボスパターン)を作成すれば、計算機ホログラムが作成
できる。媒体上に高解像度の干渉縞を形成する手法とし
ては、電子線描画装置を用いた描画が適している。電子
線描画装置は、半導体集積回路のマスクパターンを描画
する用途などに広く利用されており、電子線を高精度で
走査する機能を有している。そこで、演算によって求め
た干渉波の強度分布を示す画像データを電子線描画装置
に与えて電子線を走査すれば、この強度分布に応じた干
渉縞パターンを描画することができる。
【0027】ただ、一般的な電子線描画装置は、描画/
非描画を制御することにより二値画像を描画する機能し
か有していない。そこで、演算によって求めた強度分布
を二値化して二値画像を作成し、この二値画像データを
電子線描画装置に与える必要がある。図6は、このよう
な二値化処理の概念図である。上述した演算により、記
録面20上の各演算点Q(x,y)には、所定の振幅強
度値が定義されることになる。そこで、この振幅強度値
に対して所定のしきい値(たとえば、記録面20上に分
布する全振幅強度値の平均値)を設定し、このしきい値
以上の強度値をもつ演算点には画素値「1」を与え、こ
のしきい値未満の強度値をもつ演算点には画素値「0」
を与えるようにし、各演算点Q(x,y)を、「1」も
しくは「0」の画素値をもつ画素D(x,y)に変換す
れば、多数の画素D(x,y)の集合からなる二値画像
が得られる。この二値画像のデータを電子線描画装置に
与えて描画を行えば、物理的な二値画像として干渉縞を
描画することができる。実際には、この物理的に描画さ
れた干渉縞に基づいて、たとえばエンボス版を作成し、
このエンボス版を用いたエンボス加工を行うことによ
り、表面に干渉縞が凹凸構造として形成されたホログラ
ムを量産することができる。
【0028】なお、このような演算負担を軽減させる手
法で作成された計算機ホログラムは、厳密な意味では、
本来のホログラムにはなっていない。すなわち、本来の
ホログラムであれば、たとえば、図2に示すように、記
録面20上の任意の1点Q(x,y)に記録された干渉
縞には、原画像10を構成する全点光源からの物体光の
情報が反映されていなければならない。ところが、上述
の手法で作成された計算機ホログラムでは、たとえば、
図4に示すように、記録面20上の任意の1点Q(x,
)に記録された干渉縞には、原画像10の単位領域
内の点光源からの物体光の情報しか反映されていな
い。このため、このホログラムの再生像は、図の水平方
向に関しては本来のホログラム像として観察されるが、
図の垂直方向に関しては本来のホログラム像としては観
察されなくなる。より具体的に説明すれば、図4に示す
記録面20を、図のY軸を枢軸として回転させながら観
察した場合には、本来の立体像としての観察が可能であ
るが、図のX軸を枢軸として回転させながら観察した場
合には、本来の立体像としての観察はできなくなる。た
だ、このように本来のホログラム再生像が得られなくて
も、クレジットカードや金券の偽造防止マークとしての
機能は十分に果たすことができるため、実用上は大きな
支障は生じない。
【0029】§2. 筋状ノイズの発生 本願発明者が知る限りにおいて、計算機ホログラムの技
術は、現在のところ商業的な利用にまでは至っていな
い。これは、前述したように、光学的なホログラムに近
い高品質の計算機ホログラムを得るためには、コンピュ
ータに多大な演算負担が課されるという問題があるため
である。本願発明者は、このような問題を解決するため
の一手法として、上述した§1で述べた手法は、かなり
有効な手法であると考えている。
【0030】しかしながら、上述した領域分割の手法を
採って作成された計算機ホログラムには、原画像とは無
関係な筋状のノイズが観察されるという新たな問題が生
じることが判明した。特に、原画像として、いわゆる文
字やロゴを用いた場合に、このような筋状ノイズの発生
が顕著である。たとえば、図7(a) に示すような英文字
「H」をモチーフとした原画像を用いて、上述した§1
の手法で計算機ホログラムを作成すると、図7(b) に示
すように、縦方向に伸びる多数の筋状のノイズが観察さ
れる。このような筋状ノイズをよく観察してみると、再
生像に含まれている光学的なノイズ成分(別言すれば、
参照光Rを照射することによって観察されるノイズ成
分)ではなく、記録媒体としてのホログラムそのものに
含まれている物理的なノイズ成分(別言すれば、参照光
Rを照射しなくても観察されるノイズ成分)であること
がわかる。
【0031】本願発明者は、このような筋状ノイズが観
察される原因を、次のように考えている。いま、図8
(a) に示すような原画像に基づいて、図8(b) に示すよ
うなホログラムが作成された場合を考える。上述した§
1の手法によれば、原画像およびホログラム記録面は、
いずれも水平方向に分割され、多数の線状単位領域が定
義されることになる。そこで、たとえば、図8(a) に示
すように、原画像上に定義された第m番目の単位領域A
と、これに隣接する第(m+1)番目の単位領域A
m+1とに着目してみると、両単位領域内の画像パター
ンは全く同じであることがわかる(いずれも、英文字
「H」なるモチーフの両脚部分の画像パターンになって
いる)。一方、図8(b) に示すホログラムの記録面上の
第m番目の単位領域Bと、これに隣接する第(m+
1)番目の単位領域Bm+1に着目してみる。すると、
単位領域B内に記録される干渉縞は、原画像上の単位
領域A内の画像(点光源の集合)からの物体光と参照
光との干渉に基づいて得られるものであり、単位領域B
m+1内に記録される干渉縞は、原画像上の単位領域A
m+1内の画像(点光源の集合)からの物体光と参照光
との干渉に基づいて得られるものであるから、参照光と
して平行光線を用いたとすれば、単位領域A内の画像
と単位領域Am+1内の画像とが同一パターンである以
上、単位領域B内に形成される干渉縞と単位領域B
m+1内に形成される干渉縞とはやはり同一パターンに
なる。
【0032】したがって、この同一の干渉縞パターンを
二値化して得られる二値画像上では、図9に示すよう
に、単位領域B内の連続ビットと単位領域Bm+1
の連続ビットとは、全く同一になる。このように、全く
同一もしくは類似した連続ビットからなる行が、複数行
連続して配置されると、肉眼によって縦方向の筋が認識
されることになる。たとえば、エンボス加工により、ビ
ット「0」の部分が凹部、ビット「1」の部分が凸部と
して表現された場合、図9にビット「0」で示されてい
る部分により物理的な溝が形成されることになり、ホロ
グラム全面には、縦方向に伸びた多数の筋が観察される
ことになる。これが、多数の筋状ノイズの発生原因であ
ると考えられる。
【0033】結局、図7(b) に示す再生像に見られるよ
うな縦に伸びた筋状ノイズが発生する原因は、「演算負
担を軽減するために、横方向に伸びた多数の線状単位領
域を定義したため」と言うことができる。図1の原理図
に示されているように、本来のホログラムであれば、記
録面20上のすべての点における干渉縞は、原画像10
上のすべての点からの物体光と参照光との干渉によって
作成されるため、図7(a) に示すような単純な原画像で
あったとしても、隣接する領域間で全く同一の干渉縞パ
ターンが得られるようなことはないと考えてよい。とこ
ろが、図4に示すように、多数の単位領域に分割する手
法を採ると、上述したように、隣接する単位領域間で全
く同一の干渉縞パターンが得られるような事態が生じる
ことになる。このような傾向は、二値化処理によって更
に拍車がかけられる。すなわち、干渉縞の強度分布を演
算によって求めた段階では、それぞれ異なる演算値が得
られていたとしても、二値化した段階では同一になって
しまう可能性がある。
【0034】このように、筋状ノイズが観察される傾向
は、特に、文字・ロゴなどの単純な平面図形からなる原
画像を用いた場合に顕著である。別言すれば、階調をも
った写真画像や複雑な形状をした立体画像を原画像とし
て用いた場合には、このような筋状ノイズはあまり観察
されない。これは、階調画像や立体画像が原画像の場
合、隣接する単位領域であっても、干渉波の強度に差が
生じやすくなるためである。しかしながら、金券やクレ
ジットカードなどの偽造防止マークとしては、文字・ロ
ゴなどの単純な平面図形からなる原画像が利用されるケ
ースが多く、商業的な利用という観点からは、この筋状
ノイズの発生は重大な問題になる。
【0035】§3. 本発明に係る手法 筋状ノイズの発生原因が、§2で述べた点にあることを
考慮して、本願発明者は、各単位領域ごとの強度分布に
現れる周期性を乱すことにより、この筋状ノイズの発生
を抑えることができることを見出だした。具体的には、
次のような方法により、強度分布の周期性を乱すことが
可能である。すなわち、§1で述べた演算方法によれ
ば、記録面20上の個々の演算点Qについての干渉波の
強度を演算する際に、原画像10上の演算対象単位領域
内に多数の点光源を定義し、各点光源から発せられた個
々の物体光と参照光とを干渉させることにより干渉波を
得るようにし、この干渉波の演算点Qにおける振幅強度
を演算によって求めることになるが、このとき、各点光
源から発せられる個々の物体光の初期位相をランダムに
設定するのである。
【0036】たとえば、図5に示す例の場合、記録面2
0上の演算点Q(x,y)についての干渉波の強度を
演算する際、原画像10上のN個の点光源Pm1,P
m2,Pm3,…,Pmi,…,PmNから発せられる
N個の物体光Om1,Om2,Om3,…,Omi
…,OmNと参照光R(この例では、記録面20に対し
て角度θで入射する平行光線)とを合成して干渉波を得
る演算を行うことになる。このとき、物体光Om1,O
m2,Om3,…,Omi,…,OmNの初期位相(0
〜2π)の値をそれぞれランダムに設定してやれば、演
算点Q(x,y)における干渉波の振幅強度は、この
ランダムに設定された初期位相の影響を受けた値にな
る。このような手法を採れば、図8(a) に示すように、
単位領域A内の画像と単位領域Am+1内の画像と
が、たとえ全く同一であったとしても、図8(b) に示す
ように、ホログラム記録面上の単位領域B内に得られ
る干渉縞パターンと、単位領域Bm+1内に得られる干
渉縞パターンとは、ランダムな初期位相の影響により異
なるものとなり、図9に示すような縦方向に関するビッ
トの整列現象を抑えることができるようになる。
【0037】以下、このような原理に基づく計算機ホロ
グラムの作成方法を、実際に適用するための具体的な式
を記述しておく。いま、XY平面上に定義された記録面
において、座標値(x,y)で示される位置にある演算
点Q(x,y)についての干渉波の振幅強度を演算する
場合を考える。ここで、この演算点Q(x,y)に、N
本の物体光O〜Oが照射されているとすると、これ
ら合計N本の物体光の演算点Q(x,y)における合成
振幅強度O(x,y)を、次の式(1) によって求める。
【0038】 O(x,y)=Σi=1〜N((O/r(x,y)) ・exp(jkr(x,y)+jφ)) (1) ここで、Oは、演算対象単位領域(演算点Q(x,
y)が所属する単位領域に対応する原画像10上の単位
領域)内の第i番目の点光源Pから発せられた物体光
(第i番目の物体光)の最大振幅を示し、r(x,
y)は、点光源Pと演算点Q(x,y)との距離を示
している。すなわち、式(1) における「(O/r
(x,y)」なる項は、距離による最大振幅の減衰を
示す項である。一方、指数関数の形で記述された次の項
は、この物体光の周期的な振幅変動を複素振幅の形式で
示す項であり、jは複素単位、kは物体光の波数(波長
をλとした場合、k=2π/λ、この例では、全物体光
の波長は同一としている)、φは第i番目の物体光の
初期位相(0〜2π)である。ここで、「kr(x,
y)」なる項は、光路長を示しており、この光路長に初
期位相「φi」を加えることにより、演算点Q(x,
y)の位置における複素振幅が与えられることになる。
【0039】この式(1) の演算を行う際に、任意の整数
iに対して、0〜1の範囲の任意の乱数を発生させる関
数RND(i)を用いて、 φ=2π・RND(i) (2) なる形で初期位相φを与えれば、各物体光にそれぞれ
ランダムな初期位相(0〜2πの範囲)を設定すること
が可能になる。
【0040】一方、記録面20に対して角度θをなし、
X軸に平行な平行光線として参照光Rを定義すれば、演
算点Q(x,y)における参照光Rの振幅強度R(x,
y)は、 R(x,y)=R・exp(jkx・sin (θ)+jφ)) (3) なる式によって与えられる。ここで、Rは参照光Rの
最大振幅、φは参照光Rの初期位相である。
【0041】このように、式(1) で与えられる物体光の
合成振幅強度O(x,y)および式(3) で与えられる参
照光の振幅強度R(x,y)は、いずれも複素振幅の強
度であるから、演算点Q(x,y)における干渉波の強
度I(x,y)は、 I(x,y)=|O(x,y)+R(x,y)| (4) で与えられることになる。
【0042】上述の演算式を用いて、記録面20上の各
演算点Qについて強度Iを求め、強度分布を示す画像を
二値化し、得られた二値画像のデータを電子線描画装置
に与え、媒体上に物理的な干渉縞を形成したところ、英
文字からなる原画像のモチーフは、何ら支障なく再生さ
れ、しかも肉眼では何ら筋状ノイズは認識されなかっ
た。
【0043】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係る計算機ホログ
ラムの作成方法によれば、コンピュータの演算負担を軽
減しつつ、筋状ノイズの発生を抑えることができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なホログラムの作成方法を示す原理図で
あり、原画像10を記録面20上に干渉縞として記録す
る方法が示されている。
【図2】図1に示す原理に基づいて、記録面上の任意の
点Q(x,y)における干渉波の強度を演算する方法を
示す図である。
【図3】本発明に係るホログラムの作成方法を示す原理
図であり、原画像10を記録面20上に干渉縞として記
録する方法が示されている。
【図4】図3に示す原理に基づいて、記録面上の任意の
点Q(x,y)における干渉波の強度を演算する方法
を示す図である。
【図5】図4に示す原画像10および記録面20を、図
の上方から見た状態を示した上面図である。
【図6】演算によって得られた強度分布画像を二値化
し、二値画像を得る過程を示す概念図である。
【図7】原画像を記録したホログラムを再生する際に、
再生像とともに筋状ノイズが観察される例を示す図であ
る。
【図8】筋状ノイズが発生する原因を説明するための図
である。
【図9】二値化によって筋状ノイズの原因となるビット
整列が生じている状態を示す図である。
【符号の説明】
10…原画像 20…記録面 A,A,A,A,Am+1,A…原画像上の
線状単位領域 B,B,B,B,B,bm+1,B…記録面
上の線状単位領域 D(x,y)…二値画像を構成する画素 O,O,O,O,Om1,OmN…物体光 P,P,P,P,Pm1,PmN…点光源 Q(x,y),Q(x,y)…演算点 R…参照光 θ…参照光Rと記録面20とのなす角

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算機を用いた演算により所定の記録面
    上に干渉縞を形成してなる計算機ホログラムを作成する
    方法であって、 所定の原画像と、この原画像を記録するための記録面
    と、この記録面に対して照射する参照光とを定義する段
    階と、 前記原画像および前記記録面を、それぞれ分割して多数
    の単位領域を定義し、前記原画像上の個々の単位領域と
    前記記録面上の個々の単位領域とを対応づける段階と、 前記記録面上に多数の演算点を定義し、個々の演算点に
    ついて、当該演算点が所属する単位領域に対応する前記
    原画像上の単位領域を演算対象単位領域と定め、この演
    算対象単位領域から発せられた物体光と、前記参照光と
    によって形成される干渉波の強度を演算する段階と、 この演算によって前記記録面上に得られた干渉波の強度
    分布に基づいて、媒体上に物理的な干渉縞を作成する段
    階と、 を有し、個々の演算点についての干渉波の強度を演算す
    る際に、演算対象単位領域内に多数の点光源を定義し、
    各点光源から発せられた個々の物体光と前記参照光とを
    干渉させることにより干渉波を得るようにし、かつ、各
    点光源から発せられる個々の物体光の初期位相をランダ
    ムに設定することを特徴とする計算機ホログラムの作成
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 原画像および記録面を多数の平行線によって分割し、多
    数の線状の単位領域を定義することを特徴とする計算機
    ホログラムの作成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の方法におい
    て、 各演算点について得られた干渉波の強度を二値化し、媒
    体上に二値画像からなる干渉縞を作成するようにしたこ
    とを特徴とする計算機ホログラムの作成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの作成方法によ
    って作成された計算機ホログラム。
  5. 【請求項5】 計算機を用いた演算を利用して、所定の
    媒体上に原画像を干渉縞として記録した計算機ホログラ
    ムにおいて、 媒体上に多数の単位領域が定義されており、この媒体上
    の各単位領域は、それぞれ原画像上に定義された特定の
    単位領域に対応づけられており、 媒体上の各単位領域には、対応する原画像上の単位領域
    内に定義された多数の点光源から発せられた物体光と、
    所定の参照光とによって形成される干渉縞が形成されて
    おり、かつ、前記点光源から発せられた個々の物体光
    は、それぞれランダムな初期位相を有していることを特
    徴とする計算機ホログラム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の計算機ホログラムにお
    いて、 個々の単位領域が水平方向に伸びた線状の形をなし、媒
    体上には、この線状単位領域が垂直方向に多数配置され
    ていることを特徴とする計算機ホログラム。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の計算機ホログ
    ラムにおいて、 媒体上に、凹部および凸部からなるエンボス構造が形成
    されており、このエンボス構造による二値画像として、
    干渉縞が形成されていることを特徴とする計算機ホログ
    ラム。
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WO2006126540A1 (ja) * 2005-05-25 2006-11-30 Hamamatsu Photonics K.K. 畳み込み積分演算装置
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