JPH11245400A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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Publication number
JPH11245400A
JPH11245400A JP4732198A JP4732198A JPH11245400A JP H11245400 A JPH11245400 A JP H11245400A JP 4732198 A JP4732198 A JP 4732198A JP 4732198 A JP4732198 A JP 4732198A JP H11245400 A JPH11245400 A JP H11245400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filler
ink
actuator
jet head
vibration
Prior art date
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Pending
Application number
JP4732198A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Deguchi
政宣 出口
Yoshiaki Tachibana
良昭 橘
Hajime Yokota
肇 横田
Kenji Yamada
健二 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP4732198A priority Critical patent/JPH11245400A/ja
Publication of JPH11245400A publication Critical patent/JPH11245400A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッドの吐出性能、およびヘ
ッドそのものの耐久性を向上させることを課題とする。 【解決手段】 インクジェットヘッドのアクチュエータ
側に存在する空間に、真空脱法により充填剤を充填し、
アクチュエータが直接空気と接触しないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば圧電素子等
のアクチュエータの振動エネルギを利用して、複数のノ
ズルからインクを吐出させるインクジェットプリンタに
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリントヘッドにおい
て、高周波駆動をしてなおかつインク吐出性能を満足さ
せるためには、インク室と振動膜は共に微細な寸法が要
求され、当然、これらを構成する部品は非常に厚さが薄
くなっている。
【0003】一方、アクチュエータ(インク吐出用の駆
動素子)側には、各アクチュエータ間、アクチュエータ
と他部材との間の物理的な空間が形成されている。
【0004】従来の技術では、この空間を出来るだけ小
さくするように設計して、インク室や振動膜などの構成
部材の剛性を上げて、アクチュエータの振動による影響
を抑えてきた。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、アクチ
ュエータ側に空間があり、なおかつ、インク室構成部材
の膜厚を極端薄くすると、あたかもスピーカや太鼓のよ
うに低周波で共振してしまい、各インク室間でのインク
の流体干渉以上に、低周波振動により振動系が不安定と
なり、インク吐出の高周波駆動を妨げる原因となってし
まっていた。
【0006】そこで、本発明はアクチュエータの振動の
影響によるインク室や振動膜等の構成部材の振動系を安
定させることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、インク吐出用の開口を有するノズル
と、該ノズルに連通し、インクを溜めるインク室と、ア
クチュエータの振動を前記インク室内のインクに伝える
ために設けられた振動部材と、前記アクチュエータを支
持する基板と、前記アクチュエータに駆動信号を与える
内部電極と、該電極に接続される外部電極と、これらを
収納するハウジングを備え、前記アクチュエータの振動
を吐出エネルギに変換してノズルよりインクを吐出する
方式のインクジェットヘッドにおいて、前記アクチュエ
ータと基板とで構成される空間に、10JIS−Aから
120JIS−A(JIS規格)の硬さの充填剤を充填
された構成とした。
【0008】このように、アクチュエータ側の空間を充
填剤で充填することにより、該充填剤が極端に薄いイン
ク室および振動膜等の構成部材を支持するよう作用し、
アクチュエータの振動の影響による低周波共振が抑制さ
れる。また、充填剤は、その性質上、ダンピング効果を
持つので、低周波成分を吸収するよう作用し、かかる点
についても振動系安定に貢献する。
【0009】前記充填剤は真空脱法により充填されたも
のであるとよく、好ましくはシリコーン樹脂またはウレ
タン樹脂がよい。
【0010】更に、前記充填剤は前記アクチュエータと
前記内部電極および外部電極の夫々の接合部をカバーす
るように充填されるとよい。特に、オンデマンドプリン
トヘッドで積層圧電素子をアクチュエータとして使用す
る場合、積層圧電素子の内部電極は充填剤に覆われてし
まうこととなるので、マイグレーションの原因となる水
蒸気、つまり空気に前記内部電極が直接的に接触するこ
とがなくなり、積層圧電素子の寿命が半永久的となり、
オンデマンドプリントヘッド自体の寿命も半永久的とな
る。
【0011】また、前記充填剤の外表面に被膜剤が被覆
されるとよい。好ましくは、エポシキ樹脂またはフェノ
ール樹脂がよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、オンデマンドインクジェ
ットプリントヘッド組立て前の分解図である。また、図
2は、オンデマンドインクジェットプリントヘッド組立
て後の断面図である。
【0013】オンデマンドインクジェットヘッドは、イ
ンク吐出用の開口を有するノズル11と、インクを溜め
るインク室12とを一体成形したインク室プレート1
と、インク吐出用の駆動素子となる圧電素子4の振動を
インク室12のインクに伝えるために設けられた振動部
材2とを接合して、インク室構成部材3となる。
【0014】また、圧電素子4とインク室構成部材3と
は接着剤14で接合されている。
【0015】圧電素子4は基板10に接着固定された
後、各ノズルにそれぞれ対応するように加工されて配置
されている。
【0016】上記構成により、圧電素子4の振動は振動
部材2を介してインク室12に伝わり、インク室12内
の圧力変動によりノズル11からインクが吐出されるよ
う動作する。
【0017】電極5と圧電素子4との導通は、異方性導
電膜7を利用して、高密度の電気的接続が実現できてい
る。
【0018】インクは、インク供給入口9からインク供
給路8を通り、左右のインク室12にインクを均等に供
給する方式である。
【0019】6はハウジングであって、前述したこれら
の精密部品を支持する構成となっている。ここで、イン
ク室構成部材3とハウジング6との接合は、接着剤15
で行う。この状態では、インク室構成部材3は、約300
ミクロンの膜厚であり、圧電素子4の振動による影響が
低周波共振という弊害になってインク吐出の高周波駆動
を妨げる一因となっている。
【0020】上記問題を解決する手段として、本発明に
おいては、図3に示すように、空間17に圧電素子4側
から充填剤を挿入するようにした。しかしながら、この
時、前記空間17は非常に狭いので、上方から流し込む
だけでは空間全域に充填剤が充填されない。
【0021】そこで、図4に示すように、充填剤を流し
込んだ後、真空チャンバ19の中で脱泡するようにし
た。図において、18は真空ポンプ、19は真空チャン
バ、20はバルブである。このように脱泡することによ
り、狭い空間17に残った空気の泡を取り除くことが出
来き、インク室構成部材3は、充填剤16で補強され
る。また、圧電素子4は、完全に空気から隔離すること
ができる。
【0022】ここで、充填剤16のは、完全に固化する
ものではなく、しかも弾性体でなければならない。弾性
体はその硬さを10JIS−Aから120JIS−A
(いずれもJIS規格)の範囲とすれば、圧電素子4の
振動を妨げないようにすることが出来る。
【0023】図5は、本発明の他の例である。
【0024】本例においては、充填剤16を被膜剤13
を被膜している。これは充填剤16の環境劣化や硬化な
どを防ぐために有効である。被膜剤13はエポシキ樹
脂、フェノール樹脂などより選ばれる。これにより、被
膜剤13を被せて充填剤16の劣化を完全に防ぐ密閉シ
ールとなる。
【0025】
【発明の効果】本発明のように、アクチュエータ(駆動
素子)側の空間に充填剤を充填することにより、極端に
薄いインク室構成部材を支持するものができて、アクチ
ュエータの振動の影響による低周波共振が抑制された。
充填剤は、その性質上、ダンピング効果を持つので、低
周波成分を吸収することも、振動系安定に貢献する。
【0026】また、オンデマンドプリントヘッドで積層
圧電素子をアクチュエータとして使用する場合は、積層
圧電素子の内部電極が充填剤と接触することとなるの
で、マイグレーションの原因となる水蒸気、つまり、空
気に直接的に接触することがなくなり、積層圧電素子の
寿命が半永久的となり、オンデマンドプリントヘッド自
体の寿命も半永久的となる。
【0027】更にには、高湿度の特別な条件下でも微量
液滴吐出が可能となる吐出機構を実現できる。
【0028】このように、充填剤を充填することで得ら
れる工業的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 充填剤充填前のインクジェットヘッドの組立
て前の分解図
【図2】 充填剤充填前のインクジェットヘッドの断面
【図3】 充填剤充填中のインクジェットヘッドの断面
【図4】 充填剤脱泡中のインクジェットヘッドの断面
【図5】 被膜剤で充填剤を被膜した後のインクジェッ
トヘッドの断面図
【符号の説明】
1はインク室プレート、2は振動部材、3はインク室構
成部材、4は圧電素子、5は電極、6はハウジング、7
は異方性導電シート、8はインク供給路、9はインク供
給入り口、10は基板、11はノズル、12はインク
室、13は被膜剤、14、15は接着剤、16は充填
剤、17は空間、18は真空ポンプ、19は真空チャン
バ、20はバルブである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 健二 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インク吐出用の開口を有するノズルと、該
    ノズルに連通し、インクを溜めるインク室と、アクチュ
    エータの振動を前記インク室内のインクに伝えるために
    設けられた振動部材と、前記アクチュエータを支持する
    基板と、前記アクチュエータに駆動信号を与える内部電
    極と、該電極に接続される外部電極と、これらを収納す
    るハウジングを備え、前記アクチュエータの振動を吐出
    エネルギに変換してノズルよりインクを吐出する方式の
    インクジェットヘッドにおいて、 前記アクチュエータと基板とで構成される空間に、10
    JIS−Aから120JIS−A(JIS規格)の硬さ
    の充填剤が充填されていることを特徴とするインクジェ
    ットヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1記載のインクジェットヘッドであ
    って、 前記充填剤は真空脱法により充填されたものであること
    を特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】請求項1記載のインクジェットヘッドであ
    って、 前記充填剤がシリコーン樹脂またはウレタン樹脂よりな
    ることを特徴とするインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】請求項1記載のインクジェットヘッドであ
    って、 前記充填剤は前記アクチュエータと前記内部電極および
    外部電極の夫々の接合部をカバーするように充填されて
    いることを特徴とするインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】請求項1記載のインクジェットヘッドであ
    って、 前記充填剤の外表面に被膜剤が被覆されていることを特
    徴とするインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】請求項5記載のインクジェットヘッドであ
    って、 前記被膜剤はエポシキ樹脂またはフェノール樹脂よりな
    ることを特徴とするインクジェットヘッド。
JP4732198A 1998-02-27 1998-02-27 インクジェットヘッド Pending JPH11245400A (ja)

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JP4732198A JPH11245400A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 インクジェットヘッド

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203737A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Samsung Electronics Co Ltd 圧電方式のインクジェットプリントヘッド
US7360877B2 (en) 2003-03-26 2008-04-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet printer

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US7360877B2 (en) 2003-03-26 2008-04-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet printer
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