JPH11240736A - 発光性ガラスセラミックス - Google Patents

発光性ガラスセラミックス

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JPH11240736A JP10302584A JP30258498A JPH11240736A JP H11240736 A JPH11240736 A JP H11240736A JP 10302584 A JP10302584 A JP 10302584A JP 30258498 A JP30258498 A JP 30258498A JP H11240736 A JPH11240736 A JP H11240736A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた熱的性質を有する発光性ガラスセラミ
ックスを提供する。 【解決手段】 重量%で、SiO2 50〜65%、P2
5 0〜10%、(SiO2+P25 50〜70%、
25/SiO2 0〜0.18)、Al2O18〜30
%(Al23/SiO2 0.30〜0.55)、Li2
O 2〜6%、MgO 0.2〜6%、ZnO 0〜2
%、CaO 0〜4%、BaO 0.5〜6%、TiO
2 1〜4%、ZrO2 1〜4%、As23+Sb23
0〜2%の割合でこれら各組成成分が含まれ、前記各
組成成分の合計量に対する外割で、1種または2種以上
の希土類成分がその酸化物換算で0.1〜30%添加さ
れ、Na2O成分、K2O成分および鉛成分を実質的に含
まず、|△t|=[曲げ強度]×(1−[ポアソン
比])/([熱膨張係数]×[ヤング率])により与え
られる耐熱衝撃値|△t|が150以上であることを特
徴とする発光性ガラスセラミックスである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱伝導率や熱膨張
特性や機械的強度を改善し、さらに発光波長を多様化し
た、ガラス相および/または結晶相に希土類元素を含有
する新規な発光性ガラスセラミックスに関するものであ
り、特にレーザー発振用の発振媒体や励起光フィルター
等に好適に用いることが可能な発光性ガラスセラミック
スに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発光性材料として用いられている
材料としては、ガラス材料、単結晶材料、セラミックス
材料がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガラス材料
は、その熱伝導性・熱膨張について問題があった。すな
わち、低熱伝導率と高膨張係数を有するため、高強度の
励起光を照射すると、発生した熱を逃がし難く、熱膨張
により破損してしまったり、温度変化の激しい環境で使
用した場合は、その熱疲労によって破損してしまうとい
う問題を有していた。具体的に挙げれば、例えば、レー
ザー発振媒体またはレーザー励起光の波長変換フィルタ
ーに用いられている発光性ガラス材料は、熱伝導率が低
いため、レーザ照射により、材料が不均質な温度分布と
なり、熱応力により破損してしまうことがあった。ま
た、単結晶材料は、光学的活性成分を均一にドープする
こと、および大型の製品を製造することが困難であると
いう問題点があり、セラミックス材料は、その性質から
粒界や気孔に起因する光散乱を生じやすいという問題が
あった。
【0004】本発明は、従来の発光性材料における諸問
題、すなわち低熱伝導率および高膨張係数に起因する、
局部的な熱膨張やヒートショックによる破損等の熱的性
質による問題や、光学活性成分の不均一分布、粒界や気
孔による光の散乱の問題を解決し、しかもガラスと同等
の成形性を持つ、製造の容易な発光性ガラスセラミック
スを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、希土類元素をガラス
相および/または結晶相に含み、主結晶相がβ−石英
(β−SiO2)もしくはβ−石英固溶体(β−SiO2
固溶体)、あるいはスピネル系結晶もしくはスピネル系
結晶の固溶体であるガラスセラミックスが、熱的特性に
優れ、光の散乱が少なく、しかもガラスと同等の成形性
を有し、製造が容易であることを見出し、本発明をなす
に至った。
【0006】すなわち、請求項1に記載の発明は、|△
t|=[曲げ強度]×(1−[ポアソン比])/([熱
膨張係数]×[ヤング率])により与えられる耐熱衝撃
値|△t|(℃)において、|△t|≧150であるこ
とを特徴とする発光性ガラスセラミックスである。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発光性ガラスセラミックスにおいて、熱伝導率
が1.1W/(m・K)以上であることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発光性ガラスセラミックスにおいて、主結晶
相がβ−石英(β−SiO2)もしくはβ−石英固溶体
(β−SiO2固溶体)であり、ガラス相および/また
は結晶相に希土類元素を含むことを特徴とする。ここ
で、β−石英固溶体とは、β−石英型の結晶にその他の
成分が一部置換および/または侵入したものを言い、こ
の中にはLiとAlが1対1の割合でSiと置換したβ
−ユークリプタイト(β−Li2O・Al23・2Si
2)や、このβ−ユークリプタイトに更に別の元素が
一部置換および/または侵入したβ−ユークリプタイト
固溶体も含まれる。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の発光性ガラスセラミックスにおいて、
析出結晶の粒径が900オングストローム(Å)以下
で、−60℃〜+160℃の温度範囲において、熱膨張
係数が−10×10-7〜+20×10-7/℃であり、か
つ、△L/L曲線(相対長さの変化)の最大変化率が2×
10-5以下であることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発光性ガラスセラミックスにおいて、
重量百分率で、 SiO2 50〜65% P25 0〜10% ただし、SiO2+P25 50〜70% P25/SiO2 0〜0.18 Al2O 18〜30% ただし、Al23/SiO2 0.30〜0.55 Li2O 2〜6% MgO 0.2〜6% ZnO 0〜2% CaO 0〜4% BaO 0.5〜6% TiO2 1〜4% ZrO2 1〜4% As23+Sb23 0〜2% の割合でこれら各組成成分が含まれるとともに、前記各
組成成分の合計量に対する外割で、1種または2種以上
の希土類成分がその酸化物換算で0.1〜30%添加さ
れ、Na2O成分、K2O成分および鉛成分を実質的に含
まないことを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載の発光性ガラスセラミックスにおいて、
ガラス原料を溶融、成形および徐冷後、核形成温度=6
50〜820℃、結晶化温度=750〜920℃にて熱
処理して得られることを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発光性ガラスセラミックスにおいて、主結晶
相がスピネル系結晶もしくはスピネル系結晶の固溶体で
あり、ガラス相および/または結晶相に希土類元素を含
むことを特徴とする。
【0013】本明細書においては、スピネル系結晶と
は、(Mgおよび/またはZn)Al24、(Mgおよ
び/またはZn)2TiO4、さらにこれらの2結晶間の
固溶体の混合物の中から選ばれる少なくとも1種以上を
指している。「2結晶間の固溶体」とは、(Mgおよび
/またはZn)Al24、および(Mgおよび/または
Zn)2TiO4のいずれかに含まれる構成元素のみから
なり、前記構成元素がこれら2種類の結晶の一部を置
換、あるいは侵入したものを言う。また、スピネル系結
晶の固溶体とは、前記スピネル系結晶にその他の成分が
一部置換および/または侵入したものを指す。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項1、2ま
たは7のいずれかに記載の発光性ガラスセラミックスに
おいて、析出結晶の粒径が300オングストローム
(Å)以下で、−60℃〜+160℃の温度範囲におけ
る熱膨張係数が25×10-7〜85×10-7/℃である
ことを特徴とする。
【0015】請求項9に記載の発明は、請求項1、2、
7または8のいずれかに記載の発光性ガラスセラミック
スにおいて、重量百分率で、 SiO2 30〜65% Al23 5〜35% MgO 1〜20% BaO 0.3〜4% ZnO 5〜35% TiO2 1〜15% As23+Sb23 0〜3% の割合でこれら各組成成分が含まれるとともに、前記各
組成成分の合計量に対する外割で、1種または2種以上
の希土類成分がその酸化物換算で0.1〜30%添加さ
れ、アルカリ金属成分および鉛成分を実質的に含まない
ことを特徴とする。
【0016】請求項10に記載の発明は、請求項1、
2、7、8、9のいずれかに記載の発光性ガラスセラミ
ックスにおいて、ガラス原料を溶融、成形および徐冷
後、核形成温度=650〜720℃、結晶化温度=75
0〜880℃にて熱処理して得られることを特徴とす
る。
【0017】請求項11に記載の発明は、請求項1〜1
0のいずれかに記載の発光性ガラスセラミックスにおい
て、ガラス原料を溶融、成形および徐冷後、所望の部分
に対して、レーザー光を照射するか、あるいはヒータ−
等で加熱することによって、局部的な熱処理を行って、
前記所望の部分だけを結晶化させたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態として
の発光性ガラスセラミックスの一例を説明する。まず、
本発明の発光性ガラスセラミックスの耐熱衝撃値|△t
|および熱伝導率、熱膨張係数、相対長さの最大変化率
(△L/L)、主結晶相および原ガラスの組成範囲を上
記のように限定した理由について述べる。
【0019】まず、|△t|=[曲げ強度]×(1−
[ポアソン比])/([熱膨張係数]×[ヤング率])
で表される耐熱衝撃値|△t|についてであるが、この
値はニューガラスハンドブック(P405〜406、編
集:ニューガラスハンドブック編集委員会、発行:丸
善)に中に記載されている、耐熱衝撃の指標を図るもの
であり、この値が大きいほど、温度差に対する耐性があ
ると判断されるものである。
【0020】本発明者が各種試験を行ったところ、高強
度の励起光が照射される、レーザー発振媒体や励起光波
長変換用フィルターとして用いるためには、少なくとも
この|△t|の値が150以上でなければならず、好ま
しくは200以上、更に好ましくは250以上であっ
た。ところで、従来のいわゆる結晶化していない発光性
のガラスの耐熱衝撃値を検討したところ、ほとんどのも
のが100以下であり、高いものでも130以下という
値となっている。
【0021】これに対し、本発明の発光性ガラスセラミ
ックスは、いずれも前記|△t|の値が従来のガラスよ
り格段に高いものである。つまり、|△t|の値が15
0以上であり耐熱衝撃性が非常に良好なガラスセラミッ
クスであり、高強度の励起光が照射されても、発熱に起
因する局部的な熱膨張による破損、熱衝撃、断続的に入
射する励起光や経時的な熱疲労にも耐え得るものであ
る。
【0022】次に、熱伝導率であるが、従来の発光性の
ガラス材料の熱伝導率は1.1W/(m・K)以下と、
熱伝導率が低いものばかりであり、高強度の励起光を長
時間照射すると、熱拡散し難いため局部的に高温とな
り、最終的には熱膨張による歪みから破損してしまう。
これに対し、本発明の発光性ガラスセラミックスは、い
ずれも1.1W/(m・K)以上であるため、従来品よ
りも熱拡散しやすく局部的な歪みが抑制されやすい。
【0023】次に、主結晶相がβ−石英(β−Si
2)もしくはβ−石英固溶体(β−SiO2固溶体)で
ある本発明の発光性ガラスセラミックスについてである
が、この結晶相は低膨張率を実現するために不可欠な結
晶相であり、これによって高強度の励起光照射による局
部的な熱膨張歪みを低減でき、破損防止を図ることがで
きる。また低膨張であるため、耐熱衝撃値も非常に高く
なり、破損しにくく、更に繰り返し照射による熱疲労に
も良好な結果を示す。粉末X線回折法によるピーク面積
から算出した、β−石英(β−SiO2)もしくはβ−
石英固溶体(β−SiO2固溶体)結晶相の含有量は、
好ましくは15%以上、更に好ましくは20%以上であ
る。
【0024】次にガラスセラミックス析出結晶の結晶粒
径についてであるが、透明性を維持するために重要な因
子である結晶粒径については、ガラス相の屈折率と、析
出結晶のそれとの差が重要な因子となる。すなわち、双
方の屈折率の差が大きい場合は結晶粒径を小さくしなけ
れば透明性を得ることはできず、逆に双方の屈折率の差
が小さい場合には、析出結晶が大きくなっても透明性を
維持することができる。
【0025】主結晶相がβ−石英(β−SiO2)もし
くはβ−石英固溶体(β−SiO2固溶体)である本発
明によるガラスセラミックス場合、ガラス相の屈折率
(nd)は1.52〜1.55、またβ−石英(β−S
iO2)もしくはβ−石英固溶体(β−SiO2固溶
体)の屈折率(nd)は1.53〜1.54であり、双
方の屈折率の差(Δnd)は0.01〜0.02と非常
に小さい。したがって、透明性を維持するための析出結
晶粒径は900オングストローム(Å)以下と比較的大
きい粒径となる。Δndが小さくても、析出結晶粒径が
900オングストローム(Å)を超えると、ガラスセラ
ミックスの透明性が著しく低下する。特にレーザー発振
用媒体として、厚板状やブロック状で使用する場合には
透明性という要素が重要となる。好ましくは850オン
グストローム(Å)以下、更に好ましくは800オング
ストローム(Å)以下である。
【0026】次に、主結晶相がβ−石英(β−Si
2)もしくはβ−石英固溶体(β−SiO2固溶体)で
ある本発明によるガラスセラミックスの熱膨張係数およ
び相対長さの最大変化率についてであるが、このガラス
セラミックスにおいては、熱膨張による歪みに起因する
ガラスの破損を防止する方法として、熱膨張係数を低減
すること、そして相対長さの最大変化率を小さくすると
いう方法を採っている。その好ましい値は、−60℃〜
+160℃の温度範囲で、熱膨張係数α=−10×10
-7〜+20×10-7/℃、△L/L(相対長さの最大変
化率)≦2×10-5としている。このような範囲であれ
ば、高強度の光照射を受けての熱膨張による破壊を防止
することができる。好ましくは、熱膨張係数α=−7×
10-7〜+18×10-7/℃、△L/L(相対長さの最
大変化率)≦1.8×10-5、より好ましくは、熱膨張
係数α=−5×10-7〜+15×10-7/℃、△L/L
(相対長さの最大変化率)≦1.5×10-5である。
【0027】次に、主結晶相がβ−石英(β−Si
2)もしくはβ−石英固溶体(β−SiO2固溶体)で
ある本発明によるガラスセラミックスの組成について述
べる。まず、PbOについては環境上好ましくない成分
であり、Na2O、K2Oについては、熱が加えられた場
合や時間の経過とともにアルカリ成分が溶出するので、
実質上含んではならない。
【0028】SiO2成分は主結晶相を構成する重要な
成分であるが、その量が50%未満では、得られるガラ
スセラミックスの結晶粒径が粗大化し、透明性が悪化す
る。また65%を越えるとガラスの溶融清澄が困難とな
り、製品の化学的均質性が悪化する。好ましくは52〜
62%、更に好ましくは55〜61%の範囲である。
【0029】P25成分は、SiO2成分と共存させる
ことによりガラスセラミックスの△L/L曲線を平坦安
定化させ、さらにガラスの溶融清澄を向上させる効果を
有するが、その量が10%を超えるとガラスセラミック
スの結晶粒子が粗大化し、著しく透明性が悪化する。好
ましくは0〜8%、更に好ましくは3〜7%の範囲であ
る。
【0030】また上記△L/L曲線の平坦化および溶融
清澄性の改善効果を著しく向上させるには、SiO2
25の量を50〜70%とするのがよい。好ましくは
56〜70%、更に好ましくは61〜66%の範囲であ
る。
【0031】さらに前記目的のためには、SiO2成分
に対するP25成分の重量比は0〜0.18の範囲にす
るのがよい。好ましくは0〜0.15、更に好ましくは
0.06〜0.12の範囲である。
【0032】Al23成分は耐失透性を改善する成分で
あるが、その量が18%未満ではガラスの溶融が困難と
なり、ガラスの耐失透性が悪化する。また30%を超え
ても、やはりガラスの溶融が困難となり、耐失透性が悪
化する。好ましくは20〜27%、更に好ましくは2
2.5〜25%の範囲である。
【0033】さらに前記目的のためには、SiO2成分
に対するAl23成分の重量比は0.30〜0.55の
範囲にするのがよい。好ましくは0.34〜0.49、
更に好ましくは0.36〜0.42の範囲である。
【0034】Li2O、MgO、ZnOの3成分は、β
−石英(β−SiO2)もしくはβ−石英固溶体(β−
SiO2固溶体)結晶の生成において重要な成分である
が、これらの3成分は上記に述べた、SiO2成分に対
するP25成分の限定された重量比と相まって、ガラス
セラミックスの△L/L曲線を平坦安定化させ、更にガ
ラス溶融時の清澄を向上させる効果を有する。
【0035】Li2O成分は、その量が2%未満の場合
にはガラスの溶融性悪化によって製品の均質性が劣化
し、加えて所望の微細な結晶を析出し難くなる。逆に6
%を超えると上記効果が得られず、析出結晶の粒径が粗
大化し、ガラスセラミックスの透明性が著しく悪化す
る。好ましくは2.5〜5.5%、更に好ましくは3〜
5%の範囲である。
【0036】MgO成分は、その量が0.2%未満の場
合には前記の効果が得られず、加えてガラスの溶融性が
悪化し製品の均質性が劣化する。逆に6%を超えても前
記効果は得られず、所望の結晶相が析出し難くなる。好
ましくは0.3〜5%、更に好ましくは0.5〜4%の
範囲である。
【0037】ZnO成分は、その量が2%を超えると前
記効果が得られず、ガラスの耐失透性が悪化し、所望の
結晶相が析出し難くなる。好ましくは0.1〜1.7
%、更に好ましくは0.2〜1.5%の範囲である。
【0038】なお、Li2O+MgO+ZnOの3成分の
合計量は4〜6.5%の範囲とすると更に好ましい。
【0039】CaO、BaOの2成分は、基本的にβ−
石英(β−SiO2)もしくはβ−石英固溶体(β−S
iO2固溶体)結晶成分以外のガラスマトリックスとし
て残存する成分であり、△L/L曲線の平坦安定化、ガ
ラス溶融時の清澄向上に対して、ガラスマトリックス相
の微調整成分として重要である。
【0040】CaO成分は、その量が4%を超えると、
前記効果は得られず、しかもガラスの耐失透性も悪化す
る。好ましくは0〜3%、更に好ましくは0〜2%の範
囲である。
【0041】BaO成分は、その量が0.5%未満では
前記効果が得られず、逆に6%を超えても、ガラスの耐
失透性および溶融性が悪化する。好ましくは0.5〜5
%、更に好ましくは0.5〜4%の範囲である。
【0042】TiO2およびZrO2成分は、いずれも析
出結晶の核形成剤として不可欠であるが、これらの量が
それぞれ1%未満では所望の結晶を析出させることがで
きず、逆にそれぞれ4%を超えると耐失透性が低下し、
ガラスセラミックスの透明性が著しく低下する。好まし
くはTiO2、ZrO2共に、それぞれ1.5〜4%、更
に好ましくはTiO2、ZrO2共に、それぞれ1.5〜
3%の範囲である。
【0043】As23およびSb23成分は、ガラス溶
融の際の清澄剤として添加し得るが、その量は2%まで
である。好ましくは0.3〜2%、更に好ましくは0.
3〜1.5%の範囲である
【0044】希土類成分は、光学活性成分となる重要な
成分であり、1種または2種以上の酸化物換算での添加
量は、前記ガラスセラミックス成分の合計量の外割で
0.1〜30%としなければならない。好ましくは、
0.1〜25%、更に好ましくは0.1〜20%の範囲
である。
【0045】前記希土類元素成分の中でも特に発光特性
の好ましい元素は、Nd、Eu、Dy、Er、Tb、C
e、Yb、Smの中から選ばれる1種または2種以上で
ある。なお、レーザー発振用媒体、レーザー励起光用波
長変換フィルター、放射線用シンチレーター、太陽電池
のカバーガラス、照明用・ディスプレイ用蛍光体、エレ
クトロルミネッセンス材料、紫外線センサー材料等の用
途に用いるための希土類元素成分は、光学活性成分の高
濃度化による、あるいは活性成分同士による、発光効率
の低下に注意して、その種類および量について選択しな
ければならない。
【0046】なお、前記各成分の他に、溶融性や透過率
の改善等を目的として、本発明によるガラスセラミック
スの所望の特性を損なわない範囲で、SrO、B23
2、La23、Bi23、WO3、Y23、SnO2
分を1種または2種以上の合計で2%まで、CoO、N
iO、MnO2、Fe23、Cr23等の着色成分を1
種または2種以上の合計で2%まで、それぞれ添加させ
ることができる。
【0047】次に、主結晶相がβ−石英(β−Si
2)もしくはβ−石英固溶体(β−SiO2固溶体)で
ある本発明によるガラスセラミックスの核形成温度につ
いては、650℃を下回ると所望の結晶相が析出せず、
820℃を超えると、逆に析出結晶相の異常成長を引き
起こし、均一な結晶粒度分布を有する結晶相が得られな
い。好ましくは、650〜820℃であり、更に好まし
くは680〜800℃である。
【0048】また、結晶化温度については、750℃を
下回ると所望の粒径まで成長できず、920℃を超える
と、結晶粒が成長しすぎて透明性が失われれてしまい、
また機械的強度(曲げ強度)の低下を招いたり、所望の
熱膨張率が得られなくなる。好ましくは、750〜92
0℃、更に好ましくは770〜900℃である。
【0049】次いで、主結晶相がスピネル系結晶もしく
はスピネル系結晶の固溶体である本発明によるガラスセ
ラミックスについてであるが、この結晶相は前述のβ−
石英(β−SiO2)もしくはβ−石英固溶体(β−S
iO2固溶体)を主結晶相とするガラスセラミックスに
比べて低膨張ではないが、曲げ強度を向上させるために
不可欠な結晶相である。スピネル系結晶もしくはスピネ
ル系結晶の固溶体は、歪みに強く、更に耐熱衝撃性を向
上させることができるので、高強度なレーザー励起光を
照射しても、不均一な熱膨張による破損、熱衝撃、断続
的に入射する励起光、経時的な熱疲労にも耐え得るもの
である。粉末X線回折法によるピーク面積から算出した
スピネル系結晶もしくはスピネル系結晶の固溶体結晶相
の含有量は、好ましくは、15%以上、更に好ましくは
20%以上である。
【0050】次いで、主結晶相がスピネル系結晶もしく
はスピネル系結晶の固溶体である発光性ガラスセラミッ
クスの析出結晶の結晶粒径について述べる。このガラス
セラミックスのガラス相の屈折率(nd)は1.59前
後であるのに対し、析出結晶の屈折率(nd)は1.7
5前後とその差(Δnd)は0.16と前記ガラスセラ
ミックスよりも大きいものとなっており、前述の理由に
より、透明性を維持するためにはその析出結晶の粒径を
小さいものとしなければならない。したがって、透明性
を維持するためには析出結晶粒径は300オングストロ
ーム(Å)以下でなければならない。300オングスト
ローム(Å)を超えると、ガラスセラミックスの透明性
が著しく低下するため、特にレーザー発振用媒体として
厚板状やブロック状で使用する場合に、問題となる。好
ましくは280オングストローム(Å)以下、更に好ま
しくは250オングストローム(Å)である。
【0051】次に、主結晶相がスピネル系結晶もしくは
スピネル系結晶の固溶体である発光性ガラスセラミック
スの熱膨張係数についてであるが、このガラスセラミッ
クスにおいては、熱膨張による歪みに起因するガラスの
破損を防止する方法として、熱膨張係数はある程度の値
の範囲としながら曲げ強度を向上させるという方法を採
っている。よって、−60℃〜+160℃の温度範囲に
おける熱膨張係数αを、α=+25×10-7〜+85×
10-7/℃としている。これは曲げ強度を向上させても
この範囲以上の値では熱膨張による破壊が生じやすくな
るためである。またこの系のガラスセラミックスにおい
ては、析出結晶に起因する特性により、これ以下の熱膨
張係数とすることは困難である。好ましくは、熱膨張係
数α=+30×10-7〜+80×10-7/℃、より好ま
しくは、熱膨張係数α=+35×10-7〜+75×10
-7/℃である。
【0052】次いで、主結晶相がスピネル系結晶もしく
はスピネル系結晶の固溶体である発光性ガラスセラミッ
クスの組成についてである。
【0053】また、PbOについては環境上好ましくな
い成分であり、Li2O、Na2O、K2O等のアルカリ
成分については、熱が加えられた場合や時間の経過とと
もにアルカリ成分が溶出するので、実質上含んではなら
ない。
【0054】SiO2成分はその量が30%未満の場合
には、得られるガラスセラミックスの結晶相の粒径が粗
大化しやすいうえ、化学的耐久性および硬度が低下し、
逆に65%を超えると原ガラスの溶融が困難になる。好
ましくは35〜65%、更に好ましくは40〜62%の
範囲である。
【0055】Al23成分は、主結晶相であるスピネル
系結晶もしくはスピネル系結晶の固溶体を形成する重要
な成分であるが、その量が5%未満では製品の化学的耐
久性および硬度が低下し、逆に35%を超えると原ガラ
スの失透傾向が増大すると同時に溶融性が悪化し、均質
なガラスを得難くなる。好ましくは10〜30%、更に
好ましくは15〜25%の範囲である。
【0056】ZnO成分は、上記Al23成分と共に原
ガラスの熱処理により、主結晶であるスピネル系結晶も
しくはスピネル系結晶の固溶体を生成し、製品の強度、
硬度および耐火・耐熱性を向上させ、更に透明性を維持
させる効果を有する極めて重要な成分である。しかし、
その量が5%未満では上記効果が得られず、また35%
を超えると原ガラスが不安定になる。好ましくは8〜3
0%、更に好ましくは10〜25%の範囲である。
【0057】MgO成分は、スピネル系結晶もしくはス
ピネル系結晶の固溶体を生成する重要な成分であるが、
その量が1%未満では原ガラスが不安定になるとともに
溶融性が悪化し、さらに製品の硬度が低下する。逆に2
0%を超えると製品中の結晶粒が粗大化して透明性を失
い、原ガラスの失透傾向が増大する。好ましくは3〜1
8%、更に好ましくは5〜18%の範囲である。
【0058】BaO成分は溶融性を改善する効果がある
が、熱処理による結晶粒径の粗大化を防ぎつつ、その効
果を得るには、0.3〜4%とするべきである。好まし
くは0.3〜3.5%、更に好ましくは0.5〜3%の
範囲である。
【0059】TiO2成分は、スピネル系結晶もしくは
スピネル系結晶の固溶体を生成する重要な成分であり、
更に、核形成剤として不可欠であるが、その量が1%未
満では所望の結晶相を生成させることができず、15%
を越えると原ガラスが不安定になり、耐失透性が著しく
低下する。好ましくは2〜11%、更に好ましくは3〜
9%の範囲である。
【0060】As23および/またはSb23成分は、
原ガラスの溶融の際の清澄剤として添加し得るが、これ
らの1種または2種の合計量は3%までである。好まし
くは0.1〜2%、更に好ましくは0.3〜1.5%の
範囲である
【0061】希土類成分は、主結晶相がβ−石英(β−
SiO2)もしくはβ−石英固溶体(β−SiO2固溶
体)である前記ガラスセラミックスの場合と同様に、光
学活性成分となる重要な成分であり、1種または2種以
上の酸化物換算での添加量は、前記ガラスセラミックス
成分の合計量の外割で0.1〜30%としなければなら
ない。好ましくは、0.1〜25%、更に好ましくは
0.1〜20%の範囲である。
【0062】前記希土類元素成分の中で特に発光特性に
好ましい元素についても、主結晶相がβ−石英(β−S
iO2)もしくはβ−石英固溶体(β−SiO2固溶体)
である前記ガラスセラミックスの場合と同様である。
【0063】さらに、主結晶相がβ−石英(β−SiO
2)もしくはβ−石英固溶体(β−SiO2固溶体)であ
る前記ガラスセラミックスの場合と同様に、前記各成分
の他に、溶融性や透過率の改善等を目的として、本発明
によるガラスセラミックスの所望の特性を損なわない範
囲で、SrO、B23、F2、La23、Bi23、W
3、Y23、SnO2成分を1種または2種以上の合計
で2%まで、CoO、NiO、MnO2、Fe23、C
23等の着色成分を1種または2種以上の合計で2%
までそれぞれ添加させることができる。
【0064】次いで、主結晶相がスピネル系結晶もしく
はスピネル系結晶の固溶体である本発明によるガラスセ
ラミックスの核形成温度については、650℃を下回る
と所望の結晶相が析出せず、720℃を超えると、逆に
析出結晶相の異常成長を引き起こし、均一な結晶粒度分
布を有する結晶相が得られない。好ましくは、650〜
720℃であり、更に好ましくは680〜700℃であ
る。
【0065】また結晶化温度については、750℃を下
回ると所望の粒径まで成長できず、880℃を超える
と、結晶粒が成長しすぎて透明性が失われれてしまい、
また機械的強度(曲げ強度)の低下を招いたり、所望の
熱膨張率が得られなくなる。好ましくは、750〜88
0℃、更に好ましくは770〜860℃である。
【0066】本発明の発光性ガラスセラミックスの製造
方法は、上述のような組成となるように原材料を混合し
て溶解した後に、成形して徐冷することにより原ガラス
を得る。次いで、徐冷されたガラスに、二段階熱処理を
行う。すなわち、前記原ガラスに対して、前記結晶核形
成温度における結晶核形成のための一次熱処理と、前記
結晶化温度における結晶成長のための二次熱処理とを行
うことにより、光学活性成分としての希土類元素を含む
ガラスセラミックス(結晶化ガラス)を得ることができ
る。
【0067】また、前記熱処理においては、前記ガラス
全体を前記核形成温度および結晶化温度まであげる必要
はなく、たとえば、レーザ光照射や、ガラスの一部だけ
を加熱可能なヒータを用いて、ガラスの任意の部分、す
なわち、所望する部分を前記核形成温度および結晶化温
度まで上昇させ、ガラスの任意の部分だけを結晶化させ
るものとしてもよい。
【0068】
【実施例】次に本発明の好適な実施例について説明す
る。なお、本発明は以下の実施例に制限されるものでは
ない。
【0069】表1は本発明による発光性ガラスセラミッ
クスの各実施例1−1〜1−5におけるガラス組成(重
量%)と、これらガラスセラミックスの核形成温度、結
晶化温度、熱伝導率、熱膨張係数、相対長さの最大変化
率△L/L、主結晶相、10mm厚のガラスセラミック
スでの波長587.56nmにおける光線透過率、励起
光波長、この励起光波長を照射したときの主発光波長お
よび発光色、製造時のガラスの溶融温度および溶融時間
を示すものである。
【0070】表1中の実施例1−1〜1−5のガラスは
次のようにして製造した。まず、いずれも、表中の組成
比になるように、酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の原料を混
合し、これを通常の溶解装置を用いて約1450℃〜1
530℃の温度で溶解し撹拌均質化した後、鉄板上にキ
ャストし冷却して、原ガラスの成形体を得た。その後、
β−石英(β−SiO2)もしくはβ−石英固溶体(β
−SiO2固溶体)を主結晶相とするガラスセラミック
スについては、650〜820℃で熱処理して結晶核形
成後、750〜920℃で熱処理して結晶化を行い、ス
ピネル系結晶もしくはスピネル系結晶の固溶体を主結晶
相とするガラスセラミックスについては、650〜72
0℃で熱処理して結晶核形成後、750〜880℃で熱
処理することにより、所望の発光性ガラスセラミックス
を得た。上記実施例の発光性ガラスセラミックスの組成
成分において、SiO2+P25、P25/SiO2、A
23/SiO2の値は、たとえば、実施例1−1およ
び2−3のデータを挙げれば、いずれも、SiO2+P2
5=66.0、P25/SiO2=0.1、Al23
SiO2=0.375である。
【0071】得られたガラスセラミックスはいずれも透
明性を有し、実施例1−1〜1−3のガラスセラミック
スの析出結晶粒径は約800オングストローム(Å)で
あり、実施例1−4および1−5のガラスセラミックス
のそれは、250オングストローム(Å)以下であっ
た。また、実施例1−1〜1−5のガラスセラミックス
は、587.56nmの光に対して、少なくとも60%
以上、高いものでは80%以上の光線透過率が得られ、
十分な透明性を有するものであるとともに、励起光(3
65nm)を照射することにより発光し、光学活性を有
することが示された。
【0072】加えて、実施例1−1〜1−5の発光性ガ
ラスセラミックスは、熱伝導率が1.1W/(m・K)
以上であった。また、実施例1−1〜1−3の発光性ガ
ラスセラミックスは、−60℃〜+160℃において、
熱膨張係数が、−10×10-7〜+20×10-7/℃の
範囲内にあり、かつ、△L/L曲線(相対長さの変化)の
最大変化率が2×10-5以下であった。さらに、実施例
1−4および1−5の発光性ガラスセラミックスは、−
60℃〜+160℃において、熱膨張係数が、25×1
-7〜85×10-7/℃の範囲内であった。
【0073】
【表1】
【0074】表2および表3は本発明の発光性ガラスセ
ラミックスの中でも、特にレーザー発振した実施例2−
1〜2−4におけるガラス組成(重量%)と、これらの
ガラスセラミックスの核形成温度、結晶化温度、熱伝導
率、熱膨張係数、相対長さの最大変化率△L/L、主結
晶相、励起光源、この励起光源によってレーザ発振した
際の主発光波長、10mm厚のガラスセラミックスでの
前記発光波長と同じ波長の光に対する光線透過率、製造
時のガラスの溶融温度および溶融時間を示すものであ
る。これら実施例のガラスセラミックスは、実施例1−
1〜1−3のガラスセラミックスと同様の製造方法で製
造した。実施例2−1〜2−4の発光性ガラスセラミッ
クスの析出結晶粒径はいずれも800オングストローム
(Å)以下であり、透明性を有していた。
【0075】さらに、表2および表3の発光性ガラスセ
ラミックスは、熱伝導率が1.1W/(m・K)以上で
あるとともに、−60℃〜+160℃において、熱膨張
係数が、−10×10-7〜+20×10-7/℃の範囲内
にあり、かつ、△L/L曲線(相対長さの変化)の最大変
化率が2×10-5以下であった。
【0076】また、以下のようにして、これらの発光性
ガラスセラミックスについて、レーザ発振媒体としてレ
ーザ発振が行えるか否か確認した。実施例2−1〜2−
4の発光性ガラスセラミックスを直径6mm、長さ50
mmのロッド状に加工後、高精度に研磨し、レーザー発
振用ガラスセラミックスロッドとした。励起光源はキセ
ノンフラッシュランプを用いた。出力側に反射率60
%、反射側に反射率100%のミラーを用い、共振器と
した。検出器はGeフォトダイオードを用いた。いずれ
の実施例のガラスセラミックスにおいても、表2、3に
示すレーザ発振波長で、パルス発振によるレーザー発振
が確認された。パルスくり返し数は2.5pulse/
sであった。
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】表4は、実施例2−1、1−4の発光性ガ
ラスセラミックス、およびオハラ製光学ガラスの機械的
特性を測定した結果の一覧である。表4に示すように、
β−石英固溶体を主結晶相とする実施例2−1の発光性
ガラスセラミックスは、比較例のガラス製品に比べて熱
膨張係数がきわめて低いとともに曲げ強度が大きく、耐
熱衝撃値|Δt|が極めて高い。また、スピネル系結晶
を主結晶相とする実施例1−4の発光性ガラスセラミッ
クスは、比較例のガラス製品に比べれば熱膨張係数が低
く、また、曲げ強度も大きく、耐熱衝撃値|Δt|が高
い。すなわち、比較例においては、耐熱衝撃値|Δt|
が高くとも100程度であるのに対して、これら実施例
においては、前記|Δt|が150以上となっており、
これら実施例による発光性ガラスセラミックスが優れた
熱的性質を有することが示された。
【0080】
【表4】
【0081】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の発光性ガラス
セラミックスは、環境上好ましくないPbO成分を含ま
ない特定組成のSiO2−Al23−TiO2−RemOn
系ガラス(Reは希土類元素の中から選ばれる1種また
は2種以上)を溶融成形加工後、熱処理して得られるも
のであり、緻密であることから、均質性に優れ、また低
熱膨張性、耐熱性、熱伝導率等の熱的性質、および機械
的強度、化学的耐久性に優れており、さらにこれらの特
性を高次元でバランス良く維持しつつ、原ガラスの溶融
性を大幅に改善することができ、成形性および量産性に
優れている。
【0082】さらに、本発明の発光性ガラスセラミック
スの中でも特にスピネル系結晶もしくはスピネル系結晶
の固溶体を主結晶相とするものは、実質的にアルカリ成
分を含有していないため、アルカリ成分の経時的溶出が
なく、装置に組み込んだ際に、ガラスセラミックスを原
因とする腐食の心配がない。また本発明の発光性ガラス
セラミックスについては、光散乱が小さいため透明性に
優れ、光学的均質性にも優れている。
【0083】このことから、本発明の発光性ガラスセラ
ミックスは、高エネルギー光の照射が必要な場合や、使
用する環境における温度変化が激しい場合や、化学的耐
久性が必要とされる場合等に、有効な発光性材料であ
り、特に透明性が要求されるものについては好適であ
る。例えば、透明性、低熱膨張性、耐熱性、熱伝導率
性、化学的耐久性に優れていることから、レーザー発振
媒体、励起光用フィルター、波長変換材料、放射線用シ
ンチレーター、蛍光物質に対する標準試料、蛍光表示
板、装飾照明、太陽電池のカバーガラス、超高圧水銀灯
やエキシマレーザー等の光軸調整用、蛍光オプティカル
ファイバー、紫外線−可視光変換イメージセンサーに応
用できる。
【0084】また、結晶化をレーザー光照射で行うこと
により原ガラスの任意の位置に微細な形状で部分的に結
晶化を行う場合には、レーザー光を原ガラスに対して任
意の形状で発することによって、発光性ガラスセラミッ
クスの装飾性を一段と向上させることができる。
【0085】他にも、希土類元素の種類とその量および
種類の組み合わせを選択することによって、発光波長の
制御が可能なので、照明用・ディスプレイ用蛍光体、エ
レクトロルミネッセンス材料に応用できる。例えば、添
加する希土類元素と析出結晶の結晶化度によって発光色
が異なることを利用して、赤、緑、青を発光する3種以
上の希土類を含有した原ガラスを板状に成形し、次い
で、照射するレーザー光の強度を変えることによって結
晶化度を制御して結晶化させ、各発光色のマトリックス
を形成した本発明のガラスセラミックス基板を得る。こ
れに、画像形成用に制御された電子線、あるいは紫外線
を照射することにより、カラー画像表示することも可能
である。
【0086】本発明の発光性ガラスセラミックスは、こ
の様な優れた特性を有することから、各種用途への応用
が可能であり、特に透明なものについては、レーザー媒
体、励起光用波長変換フィルター、放射線用シンチレー
ター、太陽電池のカバーガラス、照明用・ディスプレイ
用蛍光体、エレクトロルミネッセンス材料等に好適であ
る。
【0087】さらに本発明の発光性ガラスセラミックス
は、ガラス製造の工程を経るため、板状、薄板状、ファ
イバー状、薄層チューブ等、各種形状に原ガラスを成形
した後、熱処理を経てガラスセラミックスとすることが
可能であるため、成形の自由度が非常に高い。なお、成
形した原ガラス自体を発光性透明ガラスとして用いるこ
とも可能である。
【0088】他にも、製造したガラスセラミックスを粉
砕して、粉体として用いるという方法がある。さらに、
原ガラスを粉体とした後、結晶化の熱処理を行う方法も
可能であるため、粉砕した原ガラスを適当なバインダー
と共に、目的の基板等に塗布後、熱処理を経ることによ
り、焼成と結晶化を同時に行うことも可能である。
【0089】以上のように、本発明の発光性ガラスセラ
ミックスは、その熱に対する物理特性、製造の容易性、
結晶化範囲が任意選択可能である点、透明性など、従来
の発光性ガラスセラミックスにはない、優位性を持って
いる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 |△t|=[曲げ強度]×(1−[ポア
    ソン比])/([熱膨張係数]×[ヤング率])により
    与えられる耐熱衝撃値|△t|(℃)において、|△t
    |≧150であることを特徴とする発光性ガラスセラミ
    ックス。
  2. 【請求項2】 熱伝導率が1.1W/(m・K)以上で
    あることを特徴とする請求項1に記載の発光性ガラスセ
    ラミックス。
  3. 【請求項3】 主結晶相がβ−石英(β−SiO2)も
    しくはβ−石英固溶体(β−SiO2固溶体)であり、 ガラス相および/または結晶相に希土類元素を含むこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の発光性ガラスセ
    ラミックス。
  4. 【請求項4】 析出結晶の粒径が900オングストロー
    ム(Å)以下で、−60℃〜+160℃の温度範囲にお
    いて、熱膨張係数が−10×10-7〜+20×10-7
    ℃であり、かつ、△L/L曲線(相対長さの変化)の最大
    変化率が2×10-5以下であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の発光性ガラスセラミックス。
  5. 【請求項5】 重量百分率で、 SiO2 50〜65% P25 0〜10% ただし、SiO2+P25 50〜70% P25/SiO2 0〜0.18 Al2O 18〜30% ただし、Al23/SiO2 0.30〜0.55 Li2O 2〜6% MgO 0.2〜6% ZnO 0〜2% CaO 0〜4% BaO 0.5〜6% TiO2 1〜4% ZrO2 1〜4% As23+Sb23 0〜2% の割合でこれら各組成成分が含まれるとともに、 前記各組成成分の合計量に対する外割で、1種または2
    種以上の希土類成分がその酸化物換算で0.1〜30%
    添加され、 Na2O成分、K2O成分およびPbO成分を実質的に含
    まないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の発光性ガラスセラミックス。
  6. 【請求項6】 ガラス原料を溶融、成形および徐冷後、
    核形成温度=650〜820℃、結晶化温度=750〜
    920℃にて熱処理して得られることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の発光性ガラスセラミック
    ス。
  7. 【請求項7】 主結晶相がスピネル系結晶もしくはスピ
    ネル系結晶の固溶体であり、 ガラス相および/または結晶相に希土類元素を含むこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の発光性ガラスセ
    ラミックス。
  8. 【請求項8】 析出結晶の粒径が300オングストロー
    ム(Å)以下で、−60℃〜+160℃の温度範囲にお
    ける熱膨張係数が25×10-7〜85×10-7/℃であ
    ることを特徴とする請求項1、2、7のいずれかに記載
    の発光性ガラスセラミックス。
  9. 【請求項9】 重量百分率で、 SiO2 30〜65% Al23 5〜35% MgO 1〜20% BaO 0.3〜4% ZnO 5〜35% TiO2 1〜15% As23+Sb23 0〜3% の割合でこれら各組成成分が含まれるとともに、 前記各組成成分の合計量に対する外割で、1種または2
    種以上の希土類成分がその酸化物換算で0.1〜30%
    添加され、 アルカリ金属成分およびPbO成分を実質的に含まない
    ことを特徴とする請求項1、2、7または8のいずれか
    に記載の発光性ガラスセラミックス。
  10. 【請求項10】 ガラス原料を溶融、成形および徐冷
    後、核形成温度=650〜720℃、結晶化温度=75
    0〜880℃にて熱処理して得られることを特徴とする
    請求項1、2、7、8、9のいずれかに記載の発光性ガ
    ラスセラミックス。
  11. 【請求項11】 ガラス原料を溶融、成形および徐冷
    後、所望の部分に対して、レーザー光を照射するか、あ
    るいはヒータ−等で加熱することによって、局部的な熱
    処理を行って、前記所望の部分だけを結晶化させたこと
    を特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の発光性
    ガラスセラミックス。
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