JPH11236866A - 内燃機関の燃料供給方法およびその装置 - Google Patents

内燃機関の燃料供給方法およびその装置

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JPH11236866A
JPH11236866A JP10038500A JP3850098A JPH11236866A JP H11236866 A JPH11236866 A JP H11236866A JP 10038500 A JP10038500 A JP 10038500A JP 3850098 A JP3850098 A JP 3850098A JP H11236866 A JPH11236866 A JP H11236866A
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JP
Japan
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pressure pump
fuel
low
pressure
delivery pipe
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JP10038500A
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English (en)
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Kazuhiko Morimoto
一彦 森本
Keiji Tanaka
桂司 田中
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直噴式の自動車用エンジンの燃料噴射系
に改良を加え、エンジン始動時の円滑性を向上すると共
に、系路内の蒸発燃料の排出が良好に行えるようにす
る。 【解決手段】 燃料を高圧ポンプ9で高圧に加圧して燃
焼室に直接噴射するようにした内燃機関の燃料供給方法
において、吸入した燃料を、各シリンダに分配するデリ
バリパイプ1の両端の入口1a,1bからタイミングを
ずらして逆方向に加えるようにした。エンジンの始動時
に低速ポンプ7の発生する圧力でデリバリパイプ1内の
蒸発燃料を外部に排出することができるので、エンジン
の始動性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼室に燃料を直
接噴射する、いわゆる直噴式のエンジンに適用する内燃
機関の燃料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガソリンと空気との混合気を燃料とし、
この混合気に点火プラグで着火してピストンを押し下げ
る、いわゆるガソリンエンジンにおいても、近来、ディ
ーゼルエンジンのように燃料を燃焼室に直接噴射するも
のが多くなってきている(一例として特開平7−771
18号公報、特開平7−83134号公報および特開平
7−293381号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような直噴式のエ
ンジンでは、吸気管内噴射式のエンジンに比して燃料の
無駄な消費量が減り、効率よく燃焼させることができる
ことから、出力増大と好燃費および排ガス浄化の点でい
ずれも好ましい結果を得ることができるが、一方、高圧
ポンプが必要となることから、燃料ポンプとして低圧ポ
ンプと高圧ポンプの2種を同時に駆動する必要が生じ
て、エンジンの負担が大きくなるという問題がある。ま
た、エンジンの始動時で回転数が低く、また安定しない
時期には高圧ポンプが十分に機能せず、逆に低圧ポンプ
が発生する液圧を減少させてしまう要因になることもあ
る。
【0004】一方、これとは別の問題として、従来のデ
リバリパイプは、燃料供給用の入口が一つであったこと
から、後述のようにその内部に蒸発燃料が残留し、再始
動の際に燃料圧力が適正に保持されなくなり、燃料噴射
量にばらつきが生ずる虞があった。この点に関して、前
掲公報のものはいずれもこの問題を解決する構造となっ
ていない。
【0005】直噴式のエンジンに関する先行技術して、
エンジンの始動時等、高圧ポンプの回転数が低く十分な
燃圧が得られないときに、低圧ポンプで得た圧力の燃料
を高圧ポンプをバイパスさせて流すものが、前掲の特開
平7−77118号公報に記載されているが、この公報
の発明をデリバリパイプ内の余剰燃料を高圧ポンプの上
流側あるいは燃料タンクに戻さない、いわゆるリターン
レスシステムに適用した場合、図6に示すように、デリ
バリパイプ1内の燃料入口1aから燃料2を加えてイン
ジェクタへの出口3から排出させるとき、燃料入口1a
から遠い側に蒸発燃料4が残留することがある。ここに
蒸発燃料4が残留すると、燃料圧力が適正に保持されな
くなるため、燃料噴射量にばらつきが生ずる虞がある。
【0006】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、エンジンの始動時には低圧ポンプのみを始動させ、
高圧ポンプの機能が十分になったときに低圧ポンプの作
動を停止させるようにして、エンジンの負担を軽減させ
る内燃機関の燃料供給方法およびその装置を提供しよう
とするものである。また、これと同時に、エンジン始動
時の燃料の供給を安定させ、燃料供給系路内に残留する
蒸発燃料を速やかに排出する方法と装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された内燃機
関の燃料供給方法の発明においては、燃料を高圧ポンプ
で高圧に加圧して燃焼室に直接噴射するようにした内燃
機関の燃料供給方法において、吸入した燃料を各シリン
ダに分配するデリバリパイプの両端に燃料入口を設け、
エンジンの始動時にのみ、燃料をデリバリパイプの一方
の入口から供給し、エンジンの回転が安定したところで
他方の入口から供給するように制御することを特徴とす
る。
【0008】また、請求項2に記載された発明において
は、燃料を高圧ポンプで高圧に加圧して燃焼室に直接噴
射するようにした内燃機関の燃料供給方法において、燃
料タンクから低圧ポンプと高圧ポンプの2系統で燃料を
吸入し、エンジンの始動時にのみ、低圧ポンプで吸入し
た燃料をデリバリパイプの一方の入口から供給し、エン
ジンの回転が安定したところで高圧ポンプからの燃料を
他方の入口から供給するようにしたことを特徴とする。
【0009】さらに請求項3に記載された発明において
は、請求項2に記載された方法において、前記低圧ポン
プは電力駆動とし、高圧ポンプはエンジンの出力による
機械的駆動とし、低圧ポンプからの流れをデリバリパイ
プの一端入口から供給し、高圧ポンプからの流れをデリ
バリパイプの他端入口から供給すると共に、エンジンの
始動時には低圧ポンプを先行させて起動させ、デリバリ
パイプ内の残留燃料を高圧ポンプの燃料供給系から外部
に排出させ、さらにエンジンの回転が安定したとき、低
圧ポンプを停止させることを特徴とする。
【0010】また請求項4に記載された内燃機関の燃料
供給装置の発明においては、低圧ポンプと高圧ポンプを
直列に接続して低圧ポンプの吸入側を燃料タンク内に開
口し、前記高圧ポンプの吐出側には燃料を各シリンダに
分配するデリバリパイプの一方の入口を接続すると共
に、該デリバリパイプの他方の入口と高圧ポンプの吸入
側との間に、高圧ポンプの吸入側からデリバリパイプの
他方の入口側への流れを許容する逆止弁を接続したこと
を特徴とする。
【0011】そして請求項5に記載された発明において
は、燃料タンク内に低圧ポンプと高圧ポンプの両吸入側
を開口すると共に、デリバリパイプの両端に燃料の入口
を設けてその一方の入口に低圧ポンプの吐出側を接続
し、他方の入口に高圧ポンプの吐出側を接続したことを
特徴とする。
【0012】また請求項6に記載された発明において
は、燃料タンク内に低圧ポンプと高圧ポンプの両吸入側
を開口すると共に、デリバリパイプの両端に燃料の入口
を設けてその一方の入口に低圧ポンプの吐出側を接続
し、他方の入口に高圧ポンプの吐出側を接続し、デリバ
リパイプの低圧ポンプの接続側に、高圧プレッシャレギ
ュレータを介して下端が前記燃料タンクに開口する通路
の上端を接続し、デリバリパイプの高圧ポンプの接続側
に、電磁切換弁と低圧プレッシャレギュレータとを介し
て下端が前記燃料タンクに開口する通路の上端を接続
し、前記高圧ポンプに並列に、燃圧保持手段と電磁切換
弁を直列に設けたバイパス通路を接続したことを特徴と
する。
【0013】さらに請求項7に記載された発明において
は、燃料タンク内に低圧ポンプと高圧ポンプの両吸入側
を開口すると共に、デリバリパイプの両端に燃料の入口
を設けてその一方の入口に低圧ポンプの吐出側を接続
し、他方の入口に高圧ポンプの吐出側を接続し、デリバ
リパイプの低圧ポンプの接続側に、高圧プレッシャレギ
ュレータを介して下端が前記燃料タンクに開口する通路
の上端を接続し、デリバリパイプの高圧ポンプの接続側
に、低圧プレッシャレギュレータと電磁切換弁を直列に
設けたバイパス通路を接続したことを特徴とする。
【0014】このような構成としたことにより、エンジ
ンの始動時で回転数が低いときにも安定した圧力が得ら
れる低圧ポンプからの燃料がデリバリパイプの一方の入
口から供給され、デリバリパイプ内の残留燃料を他方の
入口である高圧ポンプ側の燃料供給系から燃料タンク側
に、あるいはインジェクタからエンジンの燃焼室に排出
することになる。そしてエンジンの回転数が十分に高く
なって安定したときには、高圧ポンプが燃料を直接吸入
するので低圧ポンプを停止させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のうちの内燃機関の
燃料供給装置に係る実施の形態の一例を図1について説
明する。燃料タンク5内には燃料2が入れられており、
その燃料2内にはフィルタ6が設けられている。フィル
タ6には、電動式の低圧ポンプ7とフィルタ8および機
械駆動式の高圧ポンプ9が通路10によって直列に接続
されており、高圧ポンプ9の吐出側は、両端に燃料の入
口を設けたデリバリパイプ1の一方の入口1aに接続さ
れている。デリバリパイプ1には、図示しないエンジン
の各シリンダに燃料を分配するインジェクタ11が接続
されている。
【0016】低圧ポンプ7とフィルタ8の接続点には、
吐出側を燃料タンク5側に開口した低圧プレッシャレギ
ュレータ12を有する通路13が接続されており、高圧
ポンプ9とデリバリパイプ1の入口1aとの接続点に
は、吐出側を燃料タンク5側に開口した高圧プレッシャ
レギュレータ14を有する通路15が接続されている。
デリバリパイプ1の他方の入口1bには通路10側から
デリバリパイプ1の入口1b側に流れる方向に開弁する
逆止弁16が通路17によって接続されている。
【0017】自動車には制御回路(エレクトロニック・
コントロール・モジュール、略号ECM)18が搭載さ
れている。この制御回路18は、イグニッションスイッ
チのオン信号(Ig)、スタータスイッチのオン信号
(Sta)、エンジン回転数信号(Ne),スロットル
開度信号(Tha)ならびに吸気圧力信号(Pin)
と、後述するデリバリパイプ1の燃圧信号が入力され、
それらの条件に応じて、低圧ポンプ7の作動を制御す
る。
【0018】運転者が図示しないイグニッションスイッ
チをオンにすると、制御回路18の出力信号で低圧ポン
プ7が作動し、燃料タンク5内の燃料2を高圧ポンプ9
の吸入側に送出する。スタータスイッチをオンにしてエ
ンジンを始動させると高圧ポンプ9も作動するが、エン
ジンの始動時は回転数が低い(400rpm前後)上に
回転が不安定であるので、その吐出側には十分な圧力を
得ることができない。このとき、低圧ポンプ7が発生す
る圧力で逆止弁16が開弁し、燃料を入口1b側から供
給する。このように燃料が入口1b側から供給される
と、図2に示すように蒸発燃料4はインジェクタへの出
口3側に集まり、燃料2とともに燃焼室に送られて排出
されることになる。
【0019】図3に示す回路は本発明の実施の形態の他
の例である。この回路では、燃料タンク5内にフィルタ
6を介して低圧ポンプ7の吸入側が開口しており、高圧
ポンプ9の吸入側もフィルタ19を介して燃料タンク5
内に開口している。低圧ポンプ7の吐出側は、フィルタ
8、逆止弁20を接続した通路21によって、デリバリ
パイプ1の一方の入口1aに接続されている。また高圧
ポンプ9を設けた通路22の先端は、デリバリパイプ1
の他方の入口1bに接続されている。なお、この通路の
フィルタ19の近傍には、通路23により燃料2を燃料
タンク5側に戻す方向に開弁する逆止弁24が接続され
ている。通路22の一部にはアキュムレータ25が設け
られ、この系路の圧力調整を行うようになっている。
【0020】デリバリパイプ1の低圧ポンプ7を接続し
た側の燃料の入口1aには、高圧プレッシャレギュレー
タ14から通路13の上端が接続されている。通路13
の下端は燃料タンク5に開口する。デリバリパイプ1の
高圧ポンプ9を接続した側の入口1bには、電磁切換弁
26と低圧プレッシャレギュレータ12とを有して下端
が燃料タンク5に開口する通路27の上端が接続されて
いる。そして高圧ポンプ9に並列に、燃圧保持手段とし
ての絞り28と電磁切換弁29を直列に設けたバイパス
通路30が接続されている。
【0021】上記回路において、デリバリパイプ1には
燃圧センサ31が取付けられており、デリバリパイプ1
内の燃料の圧力を電気的な値に変換し、その信号を制御
回路18に出力するようになっている。制御回路18
は、この信号と、前述した各信号により、エンジンの状
態を知り、低圧ポンプ7、電磁切換弁26、29の制御
をする。
【0022】上記回路の作動を説明する。なお、図中実
線の矢印は燃料の低圧の流れを示し、白抜き矢印は燃料
の高圧の流れを示す。
【0023】運転者が図示しないイグニッションスイッ
チをオンにすることによりエンジンが始動すると、制御
回路18の出力信号で低圧ポンプ7が作動し、燃料タン
ク5内の燃料2をデリバリパイプ1の入口1a側に送出
する。スタータスイッチをオンにしてエンジンを始動さ
せることにより高圧ポンプ9も作動するが、エンジンの
始動時は回転数が低い上に回転が不安定であるので、そ
の吐出側には十分な圧力を得ることができない。このた
めに、デリバリパイプ1内には入口1a側から入口1b
側に燃料が流れ、制御回路18の出力信号でこのとき開
弁している電磁切換弁26側と電磁切換弁29側の二つ
の系路を通って燃料タンク5に流れる。このときこの燃
料2とともに蒸発燃料が排出される。
【0024】エンジンの回転が安定し高圧ポンプ9が十
分に機能すると、制御回路18は低圧ポンプ7を停止さ
せ、同時に電磁切換弁26,29を閉弁する。これによ
り、デリバリパイプ1へは、白抜き矢印のように高圧ポ
ンプ9からのみ燃料が供給される。デリバリパイプ1の
余剰燃料は、通路21から通路13に回り、高圧プレッ
シャレギュレータ14を開いて燃料タンク5に戻る。
【0025】図3の回路において制御回路18が行う制
御を、図4のフローチャート図とともに説明する。ステ
ップS1で制御を開始すると、続くステップS2でエン
ジンが作動しているか停止しているかの判断がなされ、
エンジンが作動していると、次のステップS3によっ
て、エンジンのそのときの回転数Neがあらかじめ設定
された所定回転数NE1より小さいか否かの判断がなさ
れる。その結果、所定回転数NEより大であれば、続く
ステップS4によって燃圧センサ31が検出する圧力値
Pfがあらかじめ設定された所定圧力値PF1より小さ
いか否かの判断がなされる。
【0026】ステップS4の判断で、圧力値Pfが所定
圧力値PFより大であるとされたときには、2個の電磁
切換弁26,29が閉止される。
【0027】ステップS2でエンジンが停止していると
判断されたとき、ステップS3でエンジンの回転数Ne
があらかじめ設定された所定回転数NE1よりより小さ
いと判断されたとき、ステップS4でさらに燃圧センサ
31が検出する圧力値Pfがあらかじめ設定された所定
圧力値PF1より小さいと判断されたときには、いずれ
もステップS6により2個の電磁切換弁26,29を開
放し、続くステップS7で低圧ポンプ7を作動させる。
電磁切換弁26,29が開放すると、デリバリパイプ1
内の残留燃料は低圧ポンプ7の発生する圧力で電磁切換
弁26,29を通り、燃料タンク1に戻される。
【0028】ステップS5で2個の電磁切換弁26,2
9が閉止された後は、続くステップS8およびステップ
S9により、ステップS3およびステップS4で行った
のと同様の手順で第2の基準値である回転数NE2、圧
力値PF2を用いた判断が再度なされる。すなわち、ス
テップS9によって、エンジンのそのときの回転数Ne
があらかじめ設定された所定回転数NE2より小さいか
否かの判断がなされる。
【0029】その結果、所定回転数NEより大であれ
ば、続くステップS9によって燃圧センサ31が検出す
る圧力値Pfがあらかじめ設定された所定圧力値PF2
より小さいか否かの判断がなされる。ステップS9の判
断で、圧力値Pfが所定圧力値PF2より大であるとさ
れたときにはステップS10で低圧ポンプ7が停止さ
れ、ステップS11で終了して、以降、同様の制御が繰
り返して行われることとなる。
【0030】ステップS8でエンジンの回転数Neがあ
らかじめ設定された所定回転数NE2よりより小さいと
判断されたとき、また、燃圧センサ31が検出する圧力
値Pfがあらかじめ設定された所定圧力値PF2より小
さいと判断されたときには、いずれもステップS7に進
んで低圧ポンプ5を停止させ、ステップS11に進ん
で、以上行った制御の繰り返しをすることになる。
【0031】図5に示す回路は、本発明の実施の形態の
変形例である。この回路が図3の回路と相違するところ
は、図3のものでバイパス通路30に設けられていた絞
り28を設けずに、このバイパス通路30に、通路27
に設けられていた低圧プレッシャレギュレータ12と電
磁切換弁26を設けたことである。
【0032】この回路も基本的には図3のものと同様の
機能を果たす。異なるところは低圧ポンプ7が発生する
圧力でデリバリパイプ1内の蒸発燃料を排出する系路が
バイパス通路30を通る1系統のみになること、それに
伴い、全流量が通るようになるので、ラインパージが早
く済むこと、並びに部品点数を少なくすることができる
ことである。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た内燃機関の燃料供給方法およびその装置であるから、
請求項1に記載された方法の発明によれば、デリバリパ
イプの両端に設けられた燃料の入口から燃料を逆方向に
加えることにより、デリバリパイプ内の蒸発燃料の排出
を行うことができる。また、請求項2に記載された発明
によれば、低圧ポンプからの燃料と高圧ポンプからの燃
料を適宜切換えることにより、蒸発燃料の排出を効率よ
く行うことができる。さらに請求項3に記載された発明
によれば、エンジンの始動時に蒸発燃料の排出を行うこ
とができる。エンジンの回転が安定したときに低速ポン
プが停止するので、低速ポンプの作動時間が短くなり、
消費電力の節減ひいては燃料の節約となる上に、容量の
小さいポンプで済むという効果がある。
【0034】また請求項4に記載された装置の発明によ
れば、逆止弁を1個接続するだけで、高圧ポンプが十分
に機能しないときに低圧ポンプの発生する圧力で、蒸発
燃料の排出を行うことができる。さらに請求項5ないし
7に記載された発明によれば、それぞれ請求項1,2に
記載された方法を実現する装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す回路図である。
【図2】デリバリパイプに二つの燃料入口を設けた場合
を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態の他の例を示す回路図であ
る。
【図4】図3の回路における制御回路の作用を示すフロ
ーチャート図である。
【図5】本発明の実施形態のさらに他の例を示す回路図
である。
【図6】従来のデリバリパイプの断面図である。
【符号の説明】
1 デリバリパイプ 1a 入口 1b 入口 2 燃料 4 蒸発燃料 5 燃料タンク 7 低速ポンプ 9 高速ポンプ 12 低圧プレッシャレギュレータ 14 高圧プレッシャレギュレータ 15 逆止弁 16 バイパス通路 18 制御回路 26 電磁切換弁 29 電磁切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 37/00 F02M 37/00 C 37/08 37/08 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を高圧ポンプで高圧に加圧して燃焼
    室に直接噴射するようにした内燃機関の燃料供給方法に
    おいて、吸入した燃料を各シリンダに分配するデリバリ
    パイプの両端に燃料入口を設け、エンジンの始動時にの
    み、燃料をデリバリパイプの一方の入口から供給し、エ
    ンジンの回転が安定したところで他方の入口から供給す
    るように制御することを特徴とする内燃機関の燃料供給
    方法。
  2. 【請求項2】 燃料を高圧ポンプで高圧に加圧して燃焼
    室に直接噴射するようにした内燃機関の燃料供給方法に
    おいて、燃料タンクから低圧ポンプと高圧ポンプの2系
    統で燃料を吸入し、エンジンの始動時にのみ、低圧ポン
    プで吸入した燃料をデリバリパイプの一方の入口から供
    給し、エンジンの回転が安定したところで高圧ポンプか
    らの燃料を他方の入口から供給するようにしたことを特
    徴とする内燃機関の燃料供給方法。
  3. 【請求項3】 前記低圧ポンプは電力駆動とし、高圧ポ
    ンプはエンジンの出力による機械的駆動とし、低圧ポン
    プからの流れをデリバリパイプの一端入口から供給し、
    高圧ポンプからの流れをデリバリパイプの他端入口から
    供給すると共に、エンジンの始動時には低圧ポンプを先
    行させて起動させ、デリバリパイプ内の残留燃料を高圧
    ポンプの燃料供給系から外部に排出させ、さらにエンジ
    ンの回転が安定したとき、低圧ポンプを停止させること
    を特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃料供給方
    法。
  4. 【請求項4】 低圧ポンプと高圧ポンプを直列に接続し
    て低圧ポンプの吸入側を燃料タンク内に開口し、前記高
    圧ポンプの吐出側には燃料を各シリンダに分配するデリ
    バリパイプの一方の入口を接続すると共に、該デリバリ
    パイプの他方の入口と高圧ポンプの吸入側との間に、高
    圧ポンプの吸入側からデリバリパイプの他方の入口側へ
    の流れを許容する逆止弁を接続したことを特徴とする内
    燃機関の燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 燃料タンク内に低圧ポンプと高圧ポンプ
    の両吸入側を開口すると共に、デリバリパイプの両端に
    燃料の入口を設けてその一方の入口に低圧ポンプの吐出
    側を接続し、他方の入口に高圧ポンプの吐出側を接続し
    たことを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  6. 【請求項6】 燃料タンク内に低圧ポンプと高圧ポンプ
    の両吸入側を開口すると共に、デリバリパイプの両端に
    燃料の入口を設けてその一方の入口に低圧ポンプの吐出
    側を接続し、他方の入口に高圧ポンプの吐出側を接続
    し、デリバリパイプの低圧ポンプの接続側に、高圧プレ
    ッシャレギュレータを介して下端が前記燃料タンクに開
    口する通路の上端を接続し、デリバリパイプの高圧ポン
    プの接続側に、電磁切換弁と低圧プレッシャレギュレー
    タとを介して下端が前記燃料タンクに開口する通路の上
    端を接続し、前記高圧ポンプに並列に、燃圧保持手段と
    電磁切換弁を直列に設けたバイパス通路を接続したこと
    を特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  7. 【請求項7】 燃料タンク内に低圧ポンプと高圧ポンプ
    の両吸入側を開口すると共に、デリバリパイプの両端に
    燃料の入口を設けてその一方の入口に低圧ポンプの吐出
    側を接続し、他方の入口に高圧ポンプの吐出側を接続
    し、デリバリパイプの低圧ポンプの接続側に、高圧プレ
    ッシャレギュレータを介して下端が前記燃料タンクに開
    口する通路の上端を接続し、デリバリパイプの高圧ポン
    プの接続側に、低圧プレッシャレギュレータと電磁切換
    弁を直列に設けたバイパス通路を接続したことを特徴と
    する内燃機関の燃料供給装置。
JP10038500A 1998-02-20 1998-02-20 内燃機関の燃料供給方法およびその装置 Pending JPH11236866A (ja)

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JP10038500A Pending JPH11236866A (ja) 1998-02-20 1998-02-20 内燃機関の燃料供給方法およびその装置

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JP (1) JPH11236866A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002147305A (ja) * 2000-11-15 2002-05-22 Sanshin Ind Co Ltd 小型船舶の内燃機関における燃料供給装置
JP2004019577A (ja) * 2002-06-18 2004-01-22 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料供給装置

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