JPH11235917A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH11235917A
JPH11235917A JP3843498A JP3843498A JPH11235917A JP H11235917 A JPH11235917 A JP H11235917A JP 3843498 A JP3843498 A JP 3843498A JP 3843498 A JP3843498 A JP 3843498A JP H11235917 A JPH11235917 A JP H11235917A
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JP
Japan
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outlet
air
opening
temperature
foot
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Application number
JP3843498A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Ogawa
喜幸 小川
Yoshinori Kawamura
義則 川村
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調環境状態に適した風圧の空調風が得られ
る車両用空調装置Sの提供。 【解決手段】 車両用空調装置Sは、各フェイス吹出口
611、612、651、652、各中間吹出口64
1、671、および各フット吹出口631、661を有
する送風ダクト1と、各モード切替ドア610、65
0、640、670、630、660と、ECU5とを
備え、日射量が所定日射量以上の場合、|設定車室温−
検出車室温|が所定温度以上の場合、|目標吹出温度−
検出車室温|が所定値以上の場合の何れか一つの条件が
成立する場合には、乗員に空調風を感じさせる目標吹出
温度と各モード切替ドア610、650、640、67
0、630、660の作動との関係を設定した作動パタ
ーンでECU5が吹出口制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】フェイス吹出口やフット吹出口から車室
内へ空調風を吹き出すダクトと、各吹出口を開閉するた
めのフェイス吹出口開閉手段およびフット吹出口開閉手
段と、前記ダクト内に前記各吹出口に向かう空気流を発
生させるブロワと、前記空気流を加熱または冷却する空
調手段と、室温設定器で設定した設定車室温と空調セン
サが検出した空調環境データとに基づき下記の算出式
(数1)から目標吹出温度TAOを算出する目標吹出温
度算出手段と、目標吹出温度TAOとブロワ電圧との関
係を設定したブロワ電圧パターン(図9に示す)と、目
標吹出温度TAOと開閉手段作動パターン(図8に示
す)とを設定した記憶手段と、前記目標吹出温度TAO
が得られるように前記空調手段の空調能力を制御し、前
記ブロワ電圧パターンに基づいて前記ブロワを通電制御
し、前記開閉手段作動パターンに基づいて前記各開閉手
段を制御する制御手段とを備えた車両用空調装置が従来
より知られている。
【0003】
【数1】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】春や秋などの中間期に
おいては、各吹出口から車室内へ吹き出される空調風を
感じないようなマイルド感が求められる。一方、強日射
時や設定温度と車室内温度との差が大きい場合には、パ
ンチ力のある空調風が求められる。
【0005】本発明の目的は、空調環境状態に適した風
圧の空調風が得られる車両用空調装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1について〕ダ
クト内に各吹出口に向かう空気流が送風機により発生
し、空気導入口から車室内外の空気がダクト内に導入さ
れる。空調手段はこの空気流を加熱または冷却する。乗
員は室温設定器で車室温を設定する。日射量、室温、お
よび外気温を含む車室内外の空調環境を複数のセンサが
検出する。
【0007】目標吹出温度算出手段は、室温設定器で設
定した設定車室温と複数のセンサが検出した空調環境デ
ータとに基づいて目標吹出温度を算出する、乗員に吹出
風を感じさせない目標吹出温度と各開閉手段の作動との
関係を設定した第1開閉手段作動パターン、および乗員
に吹出風を感じさせる目標吹出温度と各開閉手段の作動
との関係を設定した第2開閉手段作動パターンと、目標
吹出温度と送風機通電量との関係を設定した送風機通電
パターンとを記憶手段が記憶している。
【0008】パターン選択手段は、室温設定器で設定し
た設定車室温と、複数のセンサが検出した空調環境デー
タとに基づいて開閉手段作動パターンを選択する。制御
手段は、目標吹出温度が得られるように空調手段の空調
能力を制御し、送風機通電パターンに基づいて送風機を
通電制御し、パターン選択手段が選択した開閉手段作動
パターンに基づいて各開閉手段を制御する。
【0009】室温設定器で設定した設定車室温と、複数
のセンサが検出した空調環境データとに基づいて、パタ
ーン選択手段が第1開閉手段作動パターン(乗員に吹出
風を感じさせないパターン)、または第2開閉手段作動
パターン(乗員に吹出風を感じさせるパターン)の何れ
かを選択する構成である。このため、車両用空調装置
は、空調環境に適した空調風が得られ、使い勝手に優れ
る。
【0010】〔請求項2について〕パターン選択手段
は、日射量が所定日射量以上の場合、|設定車室温
−検出車室温|が所定温度以上の場合、|目標吹出温
度−検出車室温|が所定値以上の場合の何れか一つの条
件が成立する場合(パンチ力のある空調風が求められる
場合に相当)には第2開閉手段作動パターン(乗員に吹
出風を感じさせるパターン)を選択する。また、これら
全ての条件が成立しない場合(マイルドな空調風が求め
られる場合に相当)には第1開閉手段作動パターン(乗
員に吹出風を感じさせないパターン)を選択する構成で
ある。
【0011】つまり、乗員がパンチ力のある空調風を望
む場合(強日射時や設定温度と車室内温度との差が大き
い夏や冬)には自動的に吹出口から強い風力の空調風が
吹き出され、マイルドな空調風を望む場合(春や秋)に
は自動的に吹出口から弱い風力の空調風が吹き出される
ので車両用空調装置は使い勝手に優れる。
【0012】〔請求項3について〕第1開閉手段作動パ
ターン(乗員に吹出風を感じさせないパターン)は、目
標吹出温度が高くなるに従って、フェイス吹出口のみを
開くフェイスモード、フェイス吹出口と中間吹出口とを
開くフェイス・中間モード、全ての吹出口を開く全開モ
ード、中間吹出口とフット吹出口を開く中間・フットモ
ード、およびフット吹出口を開くフットモードに移行す
るパターンである。また、第2開閉手段作動パターン
(乗員に吹出風を感じさせるパターン)は、目標吹出温
度が高くなるに従って、フェイス吹出口のみを開くフェ
イスモード、フェイス吹出口とフット吹出口とを開くフ
ェイス・フットモード、およびフット吹出口を開くフッ
トモードに移行するパターンである。
【0013】このため、第1開閉手段作動パターン(乗
員に吹出風を感じさせないパターン)で吹出口制御が行
われている場合において、目標吹出温度が中間温度に算
出される場合には、フェイス吹出口と中間吹出口とを開
くフェイス・中間モードや、全ての吹出口を開く全開モ
ードや、中間吹出口とフット吹出口を開く中間・フット
モードに吹出モードが設定されるので、風圧が下がり容
易にマイルドな空調風が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例(請求項1〜3
に対応)を図1〜図7に基づいて説明する。車両用空調
装置Sは、図1に示すように、空調された空調空気を車
室2内に吹き出すための複数の空気吹出口(後述する)
を設けた送風ダクト1を有する。この送風ダクト1内に
は導入空気(車室内空気n、車室外空気g)を冷却する
冷却用熱交換器3と導入空気(車室内空気n、車室外空
気g)を加熱するための加熱用熱交換器4とが配設され
ている。そして、各空気吹出口の奥部には各空気吹出口
を開閉するための複数の開閉手段(後述する)が配設さ
れ、これら開閉手段はECU5(制御手段)により駆動
される複数のアクチュエータにより制御される。
【0015】送風ダクト1の上流端には送風機11が配
設され、該送風機11の上流側には内外気切替箱12が
配設されている。送風機11は、ファンケース10内に
収納されるファン111と、該ファン111を回転駆動
するファンモータ112とからなり、ファンモータ11
2に印加される電圧(印加電圧VA)に対応する回転速
度(送風量)でファン111が回転する。ECU5によ
り決定された印加電圧VAがモータ駆動回路Mを介して
ファンモータ112に印加される。
【0016】内外気切替箱12は、車室内空気n(内
気)を導入するための内気導入口121と、車室外空気
g(外気)を導入するための外気導入口122とを有す
る。この内外気切替箱12には、内気導入口121と外
気導入口122とを選択的に切り替える内外気切替ドア
123が回動自在に装着されている。この内外気切替ド
ア123は、サーボモータなどのアクチュエータ124
により駆動され、該アクチュエータ124は後述するE
CU5(エアコン制御装置)により通電制御される。
【0017】冷却用熱交換器3は、通路の断面全体を塞
ぐように送風機11下流の送風ダクト1内に配設されて
いる。そして、冷却用熱交換器3の下流側には加熱用熱
交換器4が配されている。冷却用熱交換器3は、本実施
例では冷凍サイクルのエバポレータであり、エバポレー
タ内部を通過する低温冷媒との熱交換によって送風空気
を冷却する。加熱用熱交換器4は、本実施例ではエンジ
ン冷却水を熱源とする温水式のヒータコアであり、ヒー
タコア内を通過するエンジン冷却水(温水)との熱交換
によって送風空気を加熱する。
【0018】加熱用熱交換器4の図示上方には、加熱用
熱交換器4を迂回するバイパス通路131が形成され、
該バイパス通路131には、空気通路13を通過する送
風空気の温度を調節するエアミックスドア41が設けら
れている。このエアミックスドア41は、バイパス通路
131を通過する空気量と、加熱用熱交換器4を通過す
る空気量との割合を調節するものであり、サーボモータ
等のアクチュエータ411により駆動され、該アクチュ
エータ411はECU5により通電制御される。
【0019】送風ダクト1の下流側には、空気通路13
に通じるドライバー側フェイスダクト61、デフロスタ
ダクト62、ドライバー側フットダクト63、およびド
ライバー側中間ダクト64と、同じく空気通路13に通
じるパッセンジャー側フェイスダクト65と、パッセン
ジャー側フットダクト66、およびパッセンジャー側中
間ダクト67が接続されている。
【0020】ドライバー側フェイスダクト61は、ドラ
イバーの上半身へ向けて空調風を吹き出すための通路で
あり途中で二股に分岐している。一方は、車室内前面に
配されたダッシュボード50の略中央部に開口するドラ
イバー側センタフェイス吹出口611に接続され、他方
はダッシュボード50の運転席の右端に開口するドライ
バー側サイドフェイス吹出口612に接続されている
(図2参照)。
【0021】デフロスタダクト62は、車両のフロント
ガラスへ向けて空調風を吹き出すための通路であり、ダ
ッシュボード50の上面に開口するデフロスタ吹出口6
21に接続されている(図2参照)。ドライバー側フッ
トダクト63は、ドライバーの足元へ向けて空調風を吹
き出すための通路であり、ドライバーの足元近傍に開口
するドライバー側フット吹出口631に接続されている
(図2参照)。
【0022】ドライバー側中間ダクト64は、ドライバ
ーの略腰位置へ向けて空調風を吹き出すための通路であ
り、ドライバー側サイドフェイス吹出口612とドライ
バー側フット吹出口631との間のダッシュボード50
下方に開口するドライバー側中間吹出口641に接続さ
れている(図2参照)。
【0023】ドライバー側フェイスダクト61には、ド
ライバー側センタフェイス吹出口611およびドライバ
ー側サイドフェイス吹出口612を開閉するモード切替
ドア610が配設され、デフロスタダクト62にはデフ
ロスタ吹出口621を開閉するモード切替ドア620が
配設され、ドライバー側フットダクト63にはドライバ
ー側フット吹出口631を開閉するモード切替ドア63
0が配設され、ドライバー側中間ダクト64にはドライ
バー側中間吹出口641を開閉するモード切替ドア64
0が配設されている。
【0024】パッセンジャー側フェイスダクト65は、
パッセンジャーの上半身へ向かって空調風を供給するた
めの通路で、通路途中から二股に分岐している。通路の
一方はダッシュボード50の略中央部に開口するパッセ
ンジャー側センタフェイス吹出口651に接続され、通
路の他方はダッシュボード50の助手席端部に開口する
パッセンジャー側サイドフェイス吹出口652に接続さ
れている(図2参照)。
【0025】パッセンジャー側フットダクト66は、パ
ッセンジャーの足元へ向けて主に温風を供給するための
通路であり、パッセンジャーの足元付近に開口するパッ
センジャー側フット吹出口661に接続されている(図
2参照)。
【0026】パッセンジャー側中間ダクト67は、パッ
センジャーの略腰位置へ向けて空調風を吹き出すための
通路であり、パッセンジャー側サイドフェイス吹出口6
552とパッセンジャー側フット吹出口661との間の
ダッシュボード50下方に開口するパッセンジャー側中
間吹出口671に接続されている(図2参照)。
【0027】パッセンジャー側フェイスダクト65に
は、パッセンジャー側センタフェイス吹出口651およ
びパッセンジャー側サイドフェイス吹出口652を開閉
するモード切替ドア650が配設され、パッセンジャー
側フットダクト66にはパッセンジャー側フット吹出口
661を開閉するモード切替ドア660が配設され、パ
ッセンジャー側中間ダクト67にはパッセンジャー側中
間吹出口671を開閉するモード切替ドア670が配設
されている。
【0028】そして、各モード切替ドア610、65
0、620、630、660、640、670の開閉状
態に応じて後述する各吹出口モードが得られる。各モー
ド切替ドア610、650、620、630、660、
640、670は、サーボモータなどのアクチュエータ
681、682、683、684により駆動され、これ
らアクチュエータはECU5により通電制御される。
【0029】なお、ドライバー側センタフェイス吹出口
611、ドライバー側サイドフェイス吹出口612、パ
ッセンジャー側センタフェイス吹出口651、およびパ
ッセンジャー側サイドフェイス吹出口652には吹出風
の方向を上下・左右に変更できるスイングルーバ(図示
せず)が装着されている。
【0030】ECU5は、空調制御に係わる制御プログ
ラムや各種演算式などを記憶させたマイクロコンピュー
タを内蔵し、下記に示す信号を制御プログラムに基づい
て演算処理し、その処理結果に基づいて各種アクチュエ
ータおよびモータ駆動回路Mを通電制御する。エアコン
操作パネル70の操作により送出される各操作信号。空
調制御に係わる各種センサ(下記に示す)が出力するセ
ンサ信号。 (各種センサ)車室内空気の温度Trを検出する内気セ
ンサ701、外気温度Tamを検出する外気センサ70
2、日射量Tsを検出する日射センサ703、冷却用熱
交換器3(エバポレータ)を通過した空気の温度TEを
検出するエバ後温度センサ704、および加熱用熱交換
器4(ヒータコア)に供給される冷却水温度TWを検出
する水温センサ705。
【0031】エアコン操作パネル70は車室内前面のダ
ッシュボード50に組み込まれている(図3参照)。そ
して、エアコン操作パネル70上には、下記に示す各種
スイッチが配設されている。 (各種スイッチ)温度設定スイッチ710、ECU5に
対して自動制御を指示するオートスイッチ711、EC
U5に対して作動停止を指示するオフスイッチ712、
送風機11の風量レベルを手動設定するブロワスイッチ
713。
【0032】更に、吹出口モードを手動で切り替えるM
ODEスイッチ714、冷凍サイクルの運転開始・停止
を指示するA/Cスイッチ715、内外気モードを切り
替える内外気切替スイッチ716。
【0033】つぎに、ECU5による空調制御を、図4
および図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
初めに、データ処理用メモリを初期化する(ステップs
1)。続いて、エアコン操作パネル70の温度設定スイ
ッチ710で設定された設定温度、および各センサ信号
を読み込んでデータ処理用メモリに記憶する(ステップ
s2)。
【0034】つぎに、読み込んだデータと、下記の数式
に基づいて、目標吹出温度TAOを演算する(ステップ
s3)。
【数2】
【0035】続いて、ステップs3で演算した目標吹出
温度TAOに基づいて送風機11の制御電圧VA(ファ
ンモータ112の印加電圧)を演算する(ステップs
4)。なお、この制御電圧VAは、ステップs3で演算
した目標吹出温度TAOに適合した制御電圧VAを図9
に示すブロワ特性図より求めることにより得ている。
【0036】続いて、吹出口モードの決定を行うステッ
プs5の詳細について述べる(図4参照)。ステップs
51において、日射量Tsun≧所定日射量Xであるか
否かを判別し、日射量Tsun≧所定日射量Xである場
合(YES)にはステップs55に進み、日射量Tsu
n<所定日射量Xである場合(NO)にはステップs5
2に進む。
【0037】ステップs52において、|設定車室温T
set−検出車室温Tr|≧所定温度Yであるか否かを
判別し、|設定車室温Tset−検出車室温Tr|≧所
定温度Yである場合(YES)にはステップs55に進
み、|設定車室温Tset−検出車室温Tr|<所定温
度Yである場合(NO)にはステップs53に進む。
【0038】ステップs53において、|目標吹出温度
TAO−検出車室温Tr|≧所定値Zであるか否かを判
別し、|目標吹出温度TAO−検出車室温Tr|≧所定
値Zである場合(YES)にはステップs55に進み、
|目標吹出温度TAO−検出車室温Tr|<所定値Zで
ある場合(NO)にはステップs54に進む。
【0039】ステップs54では、乗員に吹出風を感じ
させない、目標吹出温度TAOと吹出口モードとの関係
を設定した図5のパターンAに吹出口制御パターンを決
定する。また、ステップs55では、乗員に吹出風を感
じさせる、目標吹出温度TAOと吹出口モードとの関係
を設定した図6のパターンBに吹出口制御パターンを決
定する。
【0040】ステップs6で、各センサが出力するセン
サ信号に基づいてルーバのスイング範囲を演算する。ス
テップs7で、目標吹出温度TAOを得るため、下記の
式に基づいてエアミックスドア41の開度を演算する。 目標開度SW=(目標吹出温度TAO−エバ後温度T
E)×100/(冷却水温TW−エバ後温度TE)
【0041】続いて、ステップs4で求めた制御電圧V
Aが送風機11(ファンモータ112)に印加されるよ
うにモータ駆動回路Mへ制御信号を出力する(ステップ
s8)。ステップs7で決定したエアミックスドア41
の開度が得られるように、アクチュエータ411へ制御
信号を出力する(ステップs9)。
【0042】続いて、ステップs5で決定した吹出口モ
ードが得られるように、各アクチュエータ681〜68
4へ制御信号を出力する(ステップs10)。続いて、
ステップs6で演算されたルーバの作動パターンが得ら
れるように、ステッピングモータへ制御信号を出力する
(ステップs11)。
【0043】車両用空調装置Sは、以下の利点を述べ
る。車両用空調装置Sは、車室2内に開口する、各フェ
イス吹出口611、612、651、652(乗員の略
顔位置に開口する)、フット吹出口631、661(乗
員の足位置に開口する)、および各中間吹出口641、
671(フェイス吹出口とフット吹出口との間に開口す
る)を設けている。
【0044】そして、日射量Tsun≧所定日射量Xで
ある場合(強日射時;ステップs51でYES)、|設
定車室温Tset−検出車室温Tr|≧所定温度Yであ
る場合(ステップs52でYES)、|目標吹出温度−
検出車室温|≧所定温度Zである場合(ステップs53
でYES)の何れか一つの条件が成立する場合には図6
に示すパターンBで吹出口制御を行う構成である。ま
た、前記の何れの条件も成立しない場合には図5に示す
パターンAで吹出口制御を行う構成である。
【0045】つまり、パンチ力のある空調風が求められ
る夏や冬(強日射時、設定温度と車室内温度との差が大
きい時、または目標吹出温度と検出車室温との差が大き
い時)においてはパンチ力のある空調風が乗員に当たる
吹出口制御が自動的に実施される。また、マイルドな空
調風が求められる春や秋(弱日射で設定温度と車室内温
度との差が小さく、且つ目標吹出温度と検出車室温との
差が小さい時)においてはマイルドな空調風が乗員に当
たる吹出口制御が自動的に実施される。このため、空調
環境に対応した快適な吹出風を使用者に感じさせること
ができ、車両用空調装置Sは使い勝手に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車両用空調装置の構造説
明図である。
【図2】車両のダッシュボード付近を示す説明図であ
る。
【図3】エアコン操作パネルの正面図である。
【図4】ステップs5の詳細を示すフローチャートであ
る。
【図5】パターンAにおける目標吹出温度TAO- 吹出
口制御パターンを示す説明図である。
【図6】パターンBにおける目標吹出温度TAO- 吹出
口制御パターンを示す説明図である。
【図7】ECUの制御プログラムを示すフローチャート
である。
【図8】従来の空調装置において、目標吹出温度TAO
に基づいて吹出口モードを決定するための吹出口モード
特性図である。
【図9】従来の空調装置において、目標吹出温度TAO
に基づいてブロワ電圧を決定するためのブロワ特性図で
ある。
【符号の説明】
S 車両用空調装置 1 送風ダクト(ダクト) 3 冷却用熱交換器(空調手段) 4 加熱用熱交換器(空調手段) 11 送風機 121 内気導入口(空気導入口) 122 外気導入口(空気導入口) 610、650 モード切替ドア(フェイス吹出口開閉
手段) 611 ドライバー側センタフェイス吹出口(フェイス
吹出口) 612 ドライバー側サイドフェイス吹出口(フェイス
吹出口) 630、660 モード切替ドア(フット吹出口開閉手
段) 631 ドライバー側フット吹出口(フット吹出口) 640、670 モード切替ドア(中間吹出口開閉手
段) 641 ドライバー側中間吹出口(中間吹出口) 651 パッセンジャー側センタフェイス吹出口(フェ
イス吹出口) 652 パッセンジャー側サイドフェイス吹出口(フェ
イス吹出口) 661 パッセンジャー側フット吹出口(フット吹出
口) 671 パッセンジャー側中間吹出口(中間吹出口) 701 内気センサ(センサ) 702 外気センサ(センサ) 703 日射センサ(センサ) 704 エバ後温度センサ(センサ) 705 水温センサ(センサ) 710 温度設定スイッチ(室温設定器)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内外の空気を導入するための空気導
    入口、乗員の略顔位置に開口するフェイス吹出口、乗員
    の足位置に開口するフット吹出口、および前記フェイス
    吹出口と前記フット吹出口との間に開口する中間吹出口
    を有し、各吹出口から車室内へ空調風の吹き出しが可能
    なダクトと、 前記フェイス吹出口、前記フット吹出口、または前記中
    間吹出口を開閉するための、フェイス吹出口開閉手段、
    フット吹出口開閉手段、および中間吹出口開閉手段と、 前記ダクト内に前記各吹出口に向かう空気流を発生させ
    る送風機と、 前記空気流を加熱または冷却する空調手段と、 車室温を設定する室温設定器と、 日射量、室温、および外気温を含む車室内外の空調環境
    を検出する複数のセンサと、 前記室温設定器で設定された設定車室温および前記複数
    のセンサが検出した空調環境データに基づいて目標吹出
    温度を算出する目標吹出温度算出手段と、 乗員に吹出風を感じさせない前記目標吹出温度と前記各
    開閉手段の作動との関係を設定した第1開閉手段作動パ
    ターン、および乗員に吹出風を感じさせる前記目標吹出
    温度と前記各開閉手段の作動との関係を設定した第2開
    閉手段作動パターンと、前記目標吹出温度と送風機通電
    量との関係を設定した送風機通電パターンとを記憶した
    記憶手段と、 前記室温設定器で設定された設定車室温と、前記複数の
    センサが検出した空調環境データとに基づいて開閉手段
    作動パターンを選択するパターン選択手段と、 前記目標吹出温度が得られるように前記空調手段の空調
    能力を制御し、前記送風機通電パターンに基づいて前記
    送風機を通電制御し、前記パターン選択手段が選択した
    開閉手段作動パターンに基づいて前記各開閉手段を制御
    する制御手段とを備えた車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記パターン選択手段は、日射量が所
    定日射量以上の場合、|設定車室温−検出車室温|が
    所定温度以上の場合、|目標吹出温度−検出車室温|
    が所定値以上の場合の何れか一つの条件が成立する場合
    には前記第2開閉手段作動パターンを選択し、 これら全ての条件が成立しない場合には前記第1開閉手
    段作動パターンを選択する請求項1記載の車両用空調装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1開閉手段作動パターンは、目標
    吹出温度が高くなるに従って、前記フェイス吹出口のみ
    を開くフェイスモード、前記フェイス吹出口と前記中間
    吹出口とを開くフェイス・中間モード、全ての吹出口を
    開く全開モード、前記中間吹出口と前記フット吹出口を
    開く中間・フットモード、および前記フット吹出口を開
    くフットモードに移行するパターンであり、 前記第2開閉手段作動パターンは、目標吹出温度が高く
    なるに従って、前記フェイス吹出口のみを開くフェイス
    モード、前記フェイス吹出口と前記フット吹出口とを開
    くフェイス・フットモード、および前記フット吹出口を
    開くフットモードに移行するパターンである請求項1ま
    たは請求項2記載の車両用空調装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8096181B2 (en) 2006-06-16 2012-01-17 Sony Corporation Inertial sensor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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