JPH11231200A - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒

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JPH11231200A
JPH11231200A JP10031416A JP3141698A JPH11231200A JP H11231200 A JPH11231200 A JP H11231200A JP 10031416 A JP10031416 A JP 10031416A JP 3141698 A JP3141698 A JP 3141698A JP H11231200 A JPH11231200 A JP H11231200A
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JP
Japan
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cylinder
cam
cam follower
optical axis
barrel
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10031416A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Onda
和彦 恩田
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Optical Co Ltd
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Priority to US09/250,162 priority patent/US6101335A/en
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • G02B7/102Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】単一の駆動源で変倍動作と焦点調節とを安定的
に行うことができる小型安価なズームレンズ鏡筒を提供
する。 【解決手段】変倍用カム7を備え、その回転により変倍
と焦点調節とを行なう中間筒4と、焦点調節用カム17
を備えかつ前群レンズ10を保持して光軸方向にのみ移
動可能な移動筒5と、この移動筒5に対し所定の角度範
囲内で揺動可能なカムフォロワ筒6とを設け、変倍時に
はカムフォロワ筒6の移動筒5との相対回転を禁止する
第1の位置に保持され、焦点調節時にはアクチュエータ
により第2の位置に移動せしめられるクラッチレバー3
0と、このクラッチレバー30が上記第2の位置にある
ときには、中間筒4とカムフォロワ6との相対回転を禁
止するようにクラッチレバー30と連動されるストッパ
31とを上記クラッチ手段が有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズ鏡筒
に関し、特に、単一の駆動源で変倍動作と焦点調節とを
行なうことができるズームレンズ鏡筒に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ズームレンズを搭載したカメラにおいて
変倍と焦点調節とを行なう方法として、変倍時には各レ
ンズ群をカム等で光軸方向へ移動させ、焦点調節時には
変倍時とは異なるレンズ群の動きをさせるのが一般的で
ある。
【0003】各レンズ群にこのような動きをさせるため
に、従来から、(1) 変倍時と焦点調節時とでは異なる駆
動源を用いる、(2) 単一の駆動源の駆動力を分岐させて
伝達し、変倍と焦点調節とを行なう、(3) 単一の駆動源
を用い、変倍と焦点調節とを連続した軌跡上で交互に行
なう(特公平6−100707号参照)、(4) 単一の駆
動源を用い、変倍時に2つのレンズ群を相対的に移動さ
せ、焦点調節時には、一方のレンズ群の相対的な移動を
禁止する禁止手段を設ける(特開平9−43487
号)、等の方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1) の方法では、2つの駆動源を必要とするためにカメ
ラのコストアップを招き、上記(2) の方法では、機構部
品が多くなるためにカメラサイズが大きくなり、上記
(3) の方法では、レンズ群案内用のカム溝に、変倍部と
焦点調節部とを交互に形成しなければならないという欠
点があった。
【0005】また、上記(4) の方法によれば、上記 (1)
〜(3) の方法の欠点は克服されるものの、焦点調節時に
一方のレンズ群の相対的な移動を禁止する禁止手段が、
電磁ソレノイドによって一方のレンズ群をカムから切り
放し、摩擦力のみによってこのレンズ群を移動禁止状態
に保持するように構成されているために、ややもすると
焦点調節動作が不安定になるおそれがあった。
【0006】このような事情に鑑み、本発明は、上述の
問題点をすべて克服した小型で安価なズームレンズ鏡筒
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるズームレン
ズ鏡筒は、変倍用カムを備えて光軸の周りで回転可能に
設けられ、その回転により複数のレンズを光軸方向に移
動させて変倍と焦点調節とを行なう駆動筒と、焦点調節
用カムを備えかつ特定のレンズを保持して上記駆動筒と
同軸的に、かつ光軸方向にのみ移動可能に設けられた移
動筒と、この移動筒に対して所定の角度範囲内で光軸の
周りで揺動可能に設けられたカムフォロワ筒とを備えて
おり、このカムフォロワ筒は、変倍時にはクラッチ手段
により上記移動筒との相対回転を禁止されて上記駆動筒
の回転に伴う上記変倍用カムの作用で上記移動筒を光軸
方向に移動させ、焦点調節時には、上記クラッチ手段に
より上記駆動筒との相対回転を禁止されてこの駆動筒と
一体に揺動され、この揺動に伴う上記焦点調節用カムの
作用で上記移動筒を変倍時とは異なる軌跡に沿って光軸
方向に移動させることを特徴とするものである。
【0008】上記クラッチ手段は、変倍時には上記カム
フォロワ筒と上記移動筒との相対回転を禁止する第1の
位置に保持され、かつ焦点調節時にはアクチュエータに
より第2の位置に移動せしめられるクラッチレバーと、
このクラッチレバーが上記第1の位置にあるきには上記
駆動筒と上記カムフォロワ筒との相対回転を許容し、か
つ上記クラッチレバーが上記第2の位置にあるときに
は、上記駆動筒と上記カムフォロワ筒との相対回転を禁
止するように上記クラッチレバーと連動される係止部材
と、を備えていることが好ましい。
【0009】上記アクチュエータは、変倍時には非通電
状態とされて上記クラッチレバーが通常金属バネの付勢
力により上記第1の位置に保持されるのを許容し、焦点
調節時には通電されて、この通電による発熱に伴う変形
によって、上記クラッチレバーを上記通常金属バネの付
勢力に抗して上記第2の位置に移動させる形状記憶合金
バネによって構成することができる。
【0010】上記変倍動作と上記焦点調節動作とは上記
駆動筒の回転方向により選択される。
【0011】
【発明の効果】本発明によるズームレンズ鏡筒において
は、光軸方向にのみ移動可能で回転不能な移動筒に対し
てカムフォロワ筒が所定の角度範囲内で揺動可能に設け
られ、このカムフォロワ筒がクラッチ手段により移動筒
との相対回転を禁止された状態で変倍動作が行なわれ、
カムフォロワ筒が上記クラッチ手段により駆動筒との相
対回転が禁止された状態で駆動筒と一体に移動筒に対し
て揺動することにより焦点調節動作が行なわれるように
構成されているから、駆動筒の回転のみで変倍と焦点調
節とを行なうことが可能になり、ズームレンズ鏡筒の構
造を簡単にすることができる。
【0012】また、焦点調節時にアクチュエータで作動
されるクラッチ手段を設け、このクラッチ手段によりカ
ムフォロワ筒を駆動筒と一体化させるため、確実な焦点
調節動作を期することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施の形態によるズー
ムレンズ鏡筒の要部の分解斜視図、図2はそのワイド状
態を光軸を含む垂直面で切断した断面図、図3はそのテ
レ状態を光軸を含む垂直面で切断した断面図である。ま
た、図4は中間筒の内壁面の展開図である。
【0015】図示のズームレンズ鏡筒は、図示しないカ
メラ本体に固定された固定筒3(図1では省略)と、こ
の固定筒3の内側に同軸的に位置して駆動モータにより
回動される中間筒(駆動筒)4と、中間筒4の内側に同
軸的に設けられて光軸S方向に直進する移動筒5と、中
間筒4と移動筒5との間に同軸的に介装されて、中間筒
4の回動に伴って中間筒4の前端から移動筒5とともに
光軸S方向に出没するカムフォロワ筒(揺動筒)6とを
備えている。このカムフォロワ筒6は、後述するよう
に、移動筒5に対して所定の角度範囲内で揺動可能に設
けられている。
【0016】中間筒4は、固定筒3の外側に設けられた
光軸S方向に延びる長い歯面を備えた柱状ギア(図示は
省略)に螺合するギア4aを外周面後部に備えており、
かつこのギア4a上に、固定筒3の内周面に形成された
雄ヘリコイド3aと螺合する雌ヘリコイド4bが形成さ
れていることにより、中間筒4が柱状ギアを介して駆動
モータにより回動されると、柱状ギア上を摺動しながら
光軸S方向に移動するように構成されている。また、中
間筒4の内面には、図4の展開図から明らかなように、
カムフォロワ筒用カム溝7と後群レンズ枠用カム溝8と
が並設されている。上記カムフォロワ筒用カム溝7は、
前群レンズ10を保持した移動筒5を変倍時にカムフォ
ロワ筒6を介して光軸S方向に移動させる変倍用カム溝
として機能する。また、上記後群レンズ枠用カム溝8
は、変倍時と焦点調節時との双方において後群レンズ2
0を光軸S方向に移動させるカム溝である。
【0017】なお、中間筒4の光軸S方向後方から見た
時計方向の回転をワイド側とし、反時計方向の回転をテ
レ側とする。そして、中間筒4の時計方向回転によって
カムフォロワ筒6が移動筒5とともに中間筒4内から光
軸S方向前方に突出し、中間筒4の反時計方向回転によ
ってカムフォロワ筒6が移動筒5とともに光軸S方向後
方に移動して中間筒4内に収容されるように構成されて
いる。
【0018】中間筒4の後端には、複数本のビス9によ
って一体化された直進キー11,11、遮光マスク12
およびキー板13が、直進キー11,11の後板11a
とキー板13との間に中間筒4の後端部を挟んだ態様で
中間筒4に回転可能に保持されている。キー板13は、
図1から明らかなように、先端が前方へ折り曲げられた
突片13a,13aをその上部および下部に備えてお
り、これら突片13a,13aが、固定筒3の内周面に
形成された光軸S方向に延びる溝(図示は省略)に係合
していることにより、中間筒4が回転しながら光軸S方
向に移動するのに伴って、キー板13および直進キー1
1,11が光軸S方向に直進するように構成されてい
る。
【0019】移動筒5の後部内周面には、図2および図
3に示すように、光軸S方向に直線的に延びる溝5a,
5aが上下位置に形成され、これら溝5a,5aに、直
進キー11,11がそれぞれ係合していることによっ
て、移動筒5は直進キー11,11に案内されて光軸S
方向に直進するように構成されている。
【0020】移動筒5の内部には、前群レンズ10がシ
ャッターブロック15(内部構造は省略)とともに固定
されているが、前群レンズ10は、レンズ枠16A,1
6Bにそれぞれ保持されて光軸S方向前後に配置された
A群レンズ10AとB群レンズ10Bとからなり、A群
レンズ10AとB群レンズ10Bとの間にシャッターブ
レード15aが介装されている。
【0021】さらに移動筒5の周壁には、3本の焦点調
節用カム溝17がそれぞれ所定の角度範囲に亘ってかつ
ほぼ等角度間隔を保って貫設されている。
【0022】一方、カムフォロワ筒6の内周面には、移
動筒5の3本の焦点調節用カム溝17にそれぞれ係合す
る3本のカムフォロワピン18がほぼ等角度間隔を保っ
て半径方向内方へ突設されている。そして、カム溝17
の両端部にカムフォロワピン18がそれぞれ当接するこ
とによって決定される角度範囲が、移動筒5に対するカ
ムフォロワ筒6の揺動可能角度範囲となっている。
【0023】なお、カムフォロワ筒6の揺動可能角度範
囲を、焦点調節用カム溝17に対応させて移動筒5に設
けたストッパによって決定するようにしてもよく、その
場合は、カム溝17の両端部にカムフォロワピン18が
当接しないように、カム溝17の中心角をストッパの中
心角をよりも若干大きくすればよい。
【0024】また、カムフォロワ筒6の後部外周面に
は、ほぼ等角度間隔に配置された3本のカムフォロワピ
ン19が半径方向外方に向かって突設され、これらカム
フォロワピン19が中間筒4のカムフォロワ筒用カム溝
7に係合している。
【0025】前群レンズ10の光軸S方向後方には、後
群レンズ20を保持した後群レンズ枠21が配置されて
いる。後群レンズ枠21は、移動筒5に対し、光軸S方
向にのみ相対移動可能に係合しており、この後群レンズ
枠21の外周面には、ほぼ等角度間隔に配置された3本
のカムフォロワピン22が半径方向外方に向かって突設
され、これらカムフォロワピン22が、中間筒4の内周
面に形成された後群レンズ枠用カム溝8に係合してい
る。したがって、中間筒4が回転すると、カム溝7の作
用でカムフォロワ筒6が光軸S方向に移動するととも
に、カム溝8の作用で後群レンズ20は光軸S方向に移
動することになる。
【0026】後群レンズ枠21と移動筒5との間には2
本の引っ張りバネ23,23が懸装されており、これら
引っ張りバネ23,23の付勢力で、後群レンズ枠21
のカムフォロワピン22が中間筒4の後群レンズ枠用カ
ム溝8が光軸S方向前方に片寄せられ、また、移動筒5
の焦点調節用カム溝17がカムフォロワピン18に対し
て光軸S方向後方に片寄せられている。
【0027】中間筒4の内周面には、図4から明らかな
ように、多数の係止溝26がカムフォロワ筒用カム溝7
に沿って、かつ周方向にほぼ等角度間隔を保って刻設さ
れている。
【0028】一方、上記固定筒3には、このズームレン
ズ鏡筒1の焦点距離に対応する中間筒4の光軸S方向の
位置を検出して、中間筒4の駆動モータを所定の変倍位
置で停止させるエンコーダ基板27(図1参照)が固定
され、このエンコーダ基板27上の導電性エンコーダパ
ターン(図示は省略)に摺接するエンコーダ接片28が
キー板13の下側の突片13aに固定されて、中間筒4
の光軸S方向の移動位置の検出によって、これにに対応
する中間筒4の回転角度を検出するように構成されてい
る。上記エンコーダパターンは、光軸S方向に沿って等
間隔に配置され、上記係止溝26の角度間隔がエンコー
ダパターンの間隔に同期して設定されており、変倍時の
中間筒4の停止位置が、Z1(ワイド端),Z2,Z
3,・・・,Z9(テレ端)として各係止溝26の位置
によって設定されている。
【0029】また、本実施の形態においては、変倍時に
はカムフォロワ筒6の移動筒5に対する相対回転を不能
にし、かつ焦点調節時にはカムフォロワ筒6の中間筒4
に対する相対回転を不能にするために、光軸Sに垂直な
断面図である図5〜図8に示すようなクラッチレバー3
0を備えている。
【0030】カムフォロワ筒6には、そのの後部内壁面
に一体に突設された支持部6aからピン24(図1参
照)が光軸S方向後方へ向かって延設され、このピン2
4にクラッチレバー30の中央のボス部30aが回動自
在に軸支されている。クラッチレバー30の一端には、
移動筒5に形成された係合面5bに当接し得る当接面3
0bが形成され、この当接面30bの上方にはピン30
cが設けられ、このピン30cに、後述する形状記憶合
金バネ(クラッチアクチュエータ)33の一端を係止す
る固定端子35が取り付けられる。
【0031】さらに、クラッチレバー30の他端には、
作動ピン30dが設けられ、この作動ピン30dに、取
付け孔31aを備えたストッパ31が嵌着されている。
このストッパ31は、上記クラッチレバー30と連動し
て、カムフォロワ筒6の半径方向に移動するように構成
されている。そして、図5および図6に示すように、中
間筒4がエンコーダによって任意の変倍位置に停止した
とき、中間筒4の内周面に形成されている複数の係止溝
26の1つにストッパ31の先端が対向するように位置
決めされている。
【0032】上記クラッチレバー30は、そのボス部3
0aの周囲に装着された捩じりバネ32によって、その
当接面30bが移動筒5の係合面5bに当接し得る方向
(図5〜図8の反時計方向)に付勢されている。そし
て、クラッチレバー30のピン30cに取り付けられ固
定端子35と、カムフォロワ筒6の内壁面に取り付けら
れた固定端子34との間に、クラッチアクチュエータと
しての形状記憶合金バネ33が懸装され、焦点調節時に
は、形状記憶合金バネ33の両端の固定端子34,35
間に作動電圧が印加されることにより、形状記憶合金バ
ネ33に通電されるように構成されている。
【0033】この形状記憶合金バネ33は、クラッチレ
バー30を捩じりバネ32とは反対方向(図5〜図8の
時計方向)に付勢しているバネであって、焦点調節時以
外にはこの形状記憶合金バネ33に対して通電がなされ
ず、捩じりバネ32の付勢力が形状記憶合金バネ33の
付勢力を上回っていることによって、クラッチレバー3
0には図5〜図8の反時計方向のバネ付勢力が作用す
る。したがって、変倍停止位置を示す図5および図6か
ら明らかなように、クラッチレバー30は、その先端が
カムフォロワ筒6の内壁面に当接した位置(第1の位
置)に保持されるから、クラッチレバー30の当接面3
0bが移動筒5の係合面5bに当接して、カムフォロワ
筒6と移動筒5とが一体化される。
【0034】また、クラッチレバー30が図5および図
6に示す位置に保持されることにより、ストッパ31の
先端は、対向している中間筒4の係止溝26に係入せ
ず、中間筒4のカムフォロワ筒6に対する相対回転が許
容された状態にある。
【0035】そして、この状態においての中間筒4の回
転によって、カム溝7,8の作用で移動筒5および後群
レンズ枠21がそれぞれ光軸S方向へ移動して、変倍が
行なわれる。
【0036】次に焦点調節時には、固定端子34,35
間に作動電圧が印加されることによって形状記憶合金バ
ネ33に対して通電がなされ、この通電による発熱に伴
って形状記憶合金バネ33が収縮し、そのバネ付勢力が
捩じりバネ32の付勢力を上回ることにより、クラッチ
レバー30はピン24の周りで時計方向に回動される。
そのため、図7に示すように、ストッパ31が中間筒4
の係止溝26に係入して、カムフォロワ筒6と中間筒4
とが一体化され、中間筒4のカムフォロワ筒6に対する
相対回転が禁止されるとともに、クラッチレバー30の
当接面30bと移動筒5の係合面5bとの係合状態が解
除される。
【0037】したがって、カムフォロワ筒6の移動筒5
に対する相対回転が可能になり、中間筒4の回動に伴っ
てカムフォロワ筒6が移動筒5に対して回動し、カムフ
ォロワ筒6のカムフォロワピン18と移動筒5の焦点調
節用カム溝17との作用で、カムフォロワピン18が移
動筒5の焦点調節用カム溝17に沿って移動して、移動
筒5が、すなわち前群レンズ10が光軸方向後方へ変倍
時とは異なる軌跡を通って移動して、∞距離から至近距
離までの焦点調節が行なわれることになる。
【0038】この焦点調節時に、クラッチレバー30の
当接面30bと移動筒5の係合面5bとの係合状態が解
除された図7に示す状態から中間筒4が時計方向に回動
されると、図8に示すように、クラッチレバー30の先
端が移動筒5の内壁面5c上に乗ることにより、形状記
憶合金バネ33に対する通電を停止しても、クラッチレ
バー30は、ストッパ31を係止溝26に係入させた位
置(第2の位置)に保持されるから、形状記憶合金バネ
33に対する通電を中止することができる。すなわち、
形状記憶合金バネ33に対する通電は焦点調節開始時の
みでよいことになり、この通電による電力消費を最小限
に抑えることができる。
【0039】以上の説明で明らかなように、本実施の形
態のズームレンズ鏡筒においては、光軸S方向にのみ移
動可能で回転不能な移動筒5に対してカムフォロワ筒6
が所定の角度範囲内で揺動可能に設けられ、このカムフ
ォロワ筒6がクラッチレバー30により移動筒5との相
対回転を禁止された状態で変倍動作が行なわれ、カムフ
ォロワ筒6がストッパ31により中間筒4との相対回転
が禁止された状態で中間筒4と一体に移動筒5に対して
揺動することにより焦点調節動作が行なわれるように構
成されているから、中間筒4の回転のみで変倍と焦点調
節とを行なうことが可能になり、ズームレンズ鏡筒の構
造を簡単にすることができる。
【0040】また、焦点調節時に通電される形状記憶合
金バネ33により、クラッチレバー30およびストッパ
31が作動されて、カムフォロワ筒6と中間筒4とを一
体化させるように構成されているため、確実な焦点調節
動作を期することができるとともに、クラッチアクチュ
エータが消費する電力を最小限に抑えることがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施の形態
の要部の分解斜視図
【図2】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施の形態
のワイド位置にある状態を示す縦断面図
【図3】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施の形態
のテレ位置にある状態を示す縦断面図
【図4】中間筒の展開図
【図5】図2に示すズームレンズ鏡筒の変倍停止位置に
ある状態を示す断面図
【図6】図5とは異なる変倍停止位置にある状態を示す
断面図
【図7】形状記憶合金バネに通電された状態を示す断面
【図8】焦点調節時の状態を示す断面図
【符号の説明】
3 固定筒 4 中間筒(駆動筒) 5 移動筒 6 カムフォロワ筒(揺動筒) 7 カムフォロワ筒用カム溝 8 後群レンズ枠用カム溝 10 前群レンズ(特定のレンズ) 11 直進キー 13 キー板 15 シャッタブロック 17 焦点調節用カム溝 18,19,22 カムフォロワピン 20 後群レンズ 21 後群レンズ枠 23 引っ張りバネ 26 係止溝 27 エンコーダ基板 28 エンコーダ接片 30 クラッチレバー 31 ストッパ 32 捩じりバネ 33 形状記憶合金バネ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変倍用カムを備えて光軸の周りで回転可
    能に設けられ、その回転により複数のレンズを光軸方向
    に移動させて変倍と焦点調節とを行なう駆動筒と、 焦点調節用カムを備えかつ特定のレンズを保持して前記
    駆動筒と同軸的に、かつ光軸方向にのみ移動可能に設け
    られた移動筒と、 該移動筒に対して所定の角度範囲内で光軸の周りで揺動
    可能に設けられ、変倍時にはクラッチ手段により前記移
    動筒との相対回転を禁止されて前記駆動筒の回転に伴う
    前記変倍用カムの作用で前記移動筒を光軸方向に移動さ
    せ、焦点調節時には、前記クラッチ手段により前記駆動
    筒との相対回転を禁止されて該駆動筒と一体に揺動さ
    れ、該揺動に伴う前記焦点調節用カムの作用で前記移動
    筒を変倍時とは異なる軌跡に沿って光軸方向に移動させ
    るカムフォロワ筒と、を備えていることを特徴とするズ
    ームレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ手段は、 変倍時には前記カムフォロワ筒の前記移動筒との相対回
    転を禁止する第1の位置に保持され、かつ焦点調節時に
    はアクチュエータにより第2の位置に移動せしめられる
    クラッチレバーと、 該クラッチレバーが前記第1の位置にあるときには前記
    駆動筒と前記カムフォロワ筒との相対回転を許容し、か
    つ前記クラッチレバーが前記第2の位置にあるときに
    は、前記駆動筒と前記カムフォロワ筒との相対回転を禁
    止するように前記クラッチレバーと連動されるストッパ
    と、を備えていることを特徴とする請求項1項記載のズ
    ームレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記駆動筒に、焦点調節時に前記ストッ
    パが係入する複数の係止溝が回転方向に沿って形成され
    ていることを特徴とする請求項2項記載のズームレンズ
    鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータは、 変倍時には非通電状態とされて前記クラッチレバーが通
    常金属バネの付勢力により前記第1の位置に保持される
    のを許容し、焦点調節時には通電されて、該通電による
    発熱に伴う変形によって、前記クラッチレバーを前記通
    常金属バネの付勢力に抗して前記第2の位置に移動させ
    る形状記憶合金バネを備えていることを特徴とする請求
    項3項記載のズームレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 前記変倍動作と前記焦点調節動作とが前
    記駆動筒の回転方向により選択されることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1項記載のズームレンズ鏡
    筒。
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